JPH0422765Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、パチンコ機における変動セーフ玉受
口器の可動翼片傾動装置に関するものである。

［従来の技術］ 本出願人は、起立及び傾動自在な一対の可動翼
片と、先端を起立した可動翼片の軸より下方に介
入し、又は先端をはね上げるのと関係的に可動翼
片を傾動するように作用する玉導板と、該玉導板
を可動翼片の起立位置で保持する係止機構とを備
えた変動セーフ玉受口器を特願昭58−128483号に
よつて提案している。

［考案が解決しようとする課題］ ところで、この種の変動セーフ玉受口器は、起
立した可動翼片間に入つた打玉により係止機構を
外して該可動翼片を傾動させる構成であるため、
その使用態様が比較的限られていた。もし、この
種の変動セーフ玉受口器において、係止機構の係
止を可動翼片間に入つた打玉によらないで外すよ
うにすることができれば、興趣に富んだ面白いゲ
ーム構成が可能となる。

それ故に、本考案は、係止機構の係止によつて
起立保持された可動翼片を該可動翼片間に入る打
玉によらないで傾動し得るようにして遊技の興趣
を高めることができるようなパチンコ機における
変動セーフ玉受口器の可動翼片傾動装置を提供し
ようとするものである。

［作用］ ソレノイドの作動により開動装置の作動部材が
回動し、これの接触部により変動セーフ玉受口器
の可動翼片を起立保持する係止機構の係止を外
す。これによつて、玉導板が先端をはね上げて可
動翼片を傾動させる。

［実施例］ 以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明
する。第１図は本考案の一実施例の変動セーフ玉
受口器の斜視図、第２図は開動装置の斜視図、第
３図はその分解斜視図である。

図において、ａは変動セーフ玉受口器で、該変
動セーフ玉受口器ａは、起立及び逆八字形傾動自
在な一対の可動翼片１，１と、起立した可動翼片
１，１の軸２，２より下方に先端を介入してその
起立を保持すると共に、後端を下げ先端をはね上
げて可動翼片１，１の傾動を生じさせるシーソー
動作の玉導板３とを備え、該玉導板３の軸４より
後端に係止機構５を設けている。この係止機構５
は、軸６により揺動自在に枢着された送り制御杆
７に送りピン８を突設したもので、該送りピン８
を玉導板３の軸４と同軸上に固着したラチエツト
ギア９の歯にばね２８によつて圧接係合させ、ま
たラチエツトギア９には任意個所に凹溝１０を設
け、前記玉導板３のシーソー動作ごとに送りピン
８によつてラチエツトギア９を一歯ずつ回転させ
ると共に、可動翼片１，１を傾動可能とし、また
送りピン８がラチエツトギア９の凹溝１０に嵌入
したとき玉導板３を先端を下げた位置に保持して
可動翼片１，１を起立させるようにしている。

１１は開動装置で、該開動装置１１は、第３図
に示すように枠体１２と、該枠体１２に固着され
るソレノイド１３と、作動部材１４とにより大略
構成される。枠体１２は、左右両側にビス挿入用
の透孔１５，１５を穿設した垂直な支持壁１６，
１６を有し、該支持壁１６，１６の下端近くに作
動部材１４の支持ピン１７，１７の嵌入盲孔１
８，１８を設けている。また、枠体１２の下端に
は、前記ソレノイド１３のプランジヤ１９先端を
受けるストツパ片２０を設けている。２１，２１
は、取付用孔２２，２２を穿設した取付片であ
る。

前記ソレノイド１３は、枠体１２の支持壁１
６，１６間に嵌装して透孔１５，１５に挿入した
ビス２３，２３の締着により枠体１の上部に固定
保持される。このソレノイド１３のプランジヤ１
９はこれに巻装したコイルばね２９によつて常時
下方へ付勢してその先端をストツパ片２０に当接
させており、また両側方に突出する係合ピン２
４，２４を有する。

前記作動部材１４は、合成樹脂からなりテーパ
ー面を有する接触部２５と、この接触部２５の上
部両側にほぼＬ字形の腕部２６，２６を突設して
形成され、その腕部２６，２６の折曲部両側に突
設した支持ピン１７，１７を枠体１２の嵌入盲孔
１８，１８に挿入して該枠体１２に前後方向へ回
動可能に枢着連結される。また腕部２６，２６の
前端には凹溝状の係合部２７，２７が形成されて
おり、この係合部２７，２７にソレノイド１３の
係合ピン２４，２４を嵌入して作動部材１４とソ
レノイド１３のプランジヤ１９とを連結させてい
る。

第４図及び第５図は上記のように構成された本
実施例の変動セーフ玉受口器ａと開動装置１１と
を組合せた一使用例を示すものである。すなわ
ち、遊技盤３０の裏面に枠体１２をビス３１で取
付け、開動装置１１の接触部２５を変動セーフ玉
受口器ａの送りピン８の前方に対応位置させる。

次に上記使用例を参照しながら本考案装置の作
用を説明する。第４図のように変動セーフ玉受口
器ａの送りピン８がラチエツトギア９の凹溝１０
に嵌入して可動翼片１，１が起立しているとき、
ソレノイド１３が駆動されると、そのプランジヤ
１９がコイルばね２９に抗して上動するため、作
動部材１４が支持ピン１７，１７を支点として第
５図のように前方へ回動する。この作動部材１４
の回動によつて変動セーフ玉受口器ａの送りピン
８がその接触部２５のテーパー面により後方へ押
されて凹溝１０から外され、これによつて玉導板
３が自重で後端を下げ先端をはね上げて可動翼片
１，１を傾動させる。そして、ソレノイド１３の
消磁に伴ない作動部材１４はコイルばね２９によ
る付勢によつて第４図の位置に回動復帰する。

［考案の効果］ 以上のように本考案の変動セーフ玉受口器の可
動翼片傾動装置は、送りピンとラチツトギアの凹
溝からなる係止機構の係合によつて起立保持させ
られた可動翼片を打玉によらないで確実に傾動さ
せることができ、興趣に富んだ面白いゲーム構成
が可能となる。しかも構造が簡単で容易かつ安く
製作できる。

なお、本考案装置は本実施例で示した変動セー
フ玉受口器に限定して使用されるものではなく、
係止機構によつて玉導板を可動翼片の起立位置で
保持し、その係止機構の係止を外すことによつて
可動翼片が傾動させられる構成の変動セーフ玉受
口器のすべてに適用可能であること勿論である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し第１図は変動セー
フ玉受口器の斜視図、第２図は開動装置の斜視
図、第３図は開動装置の分解斜視図、第４図及び
第５図は作用を説明する側面図である。 ａ……変動セーフ玉受口器、１，１……可動翼
片、２，２……軸、３……玉導板、５……係止機
構、１１……開動装置、１２……枠体、１３……
ソレノイド、１４……作動部材、１９……プラン
ジヤ、２５……接触部、２７，２７……係合部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 起立及び傾動自在な一対の可動翼片と、先端を
   起立した可動翼片の軸より下方に介入し、又は先
   端をはね上げるのと関係的に可動翼片を傾動する
   ように作用する玉導板と、該玉導板を可動翼片の
   起立位置で保持する係止機構とを備えた変動セー
   フ玉受口器および、 ソレノイドを固定した枠体に、上部に係合部を
   設け、下部に接触部を設けてほぼＬ字形に形成し
   た作動部材の折曲部を枢着し、さらに該作動部材
   の係合部と前記ソレノイドのプランジヤとを連係
   させてなる開動装置とからなり、 前記開動装置のソレノイドの励磁動作によつて
   作動部材を回動すると共に、該作動部材の接触部
   により前記変動セーフ玉受口器の係止機構の係止
   を解いて可動翼片を傾動するようにしたことを特
   徴とするパチンコ機における変動セーフ玉受口器
   の可動翼片傾動装置。