JPH04227378A - 波形等化回路 - Google Patents

波形等化回路

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JPH04227378A
JPH04227378A JP3123002A JP12300291A JPH04227378A JP H04227378 A JPH04227378 A JP H04227378A JP 3123002 A JP3123002 A JP 3123002A JP 12300291 A JP12300291 A JP 12300291A JP H04227378 A JPH04227378 A JP H04227378A
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waveform
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equalization circuit
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Hiroshi Sekiya
関矢 博
Toshiyuki Kurita
俊之 栗田
Toshinori Murata
村田 敏則
Sunao Suzuki
直 鈴木
Katsumi Hishiyama
菱山 勝巳
Moriyoshi Akiyama
秋山 守慶
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号を入力され、
該映像信号の主信号近傍に発生した近接ゴーストを信号
歪みとして除去して出力する波形等化回路に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の波形等化回路について説明する。 波形等化回路は,映像信号の垂直同期信号や垂直帰線期
間に挿入されたゴースト除去用基準信号( Ghost
 Cancel Reference 信号:以下、G
CR信号と略する。)を用いて、伝送路などで生じた歪
や近接ゴーストを検出し、これを補償するフィルタの特
性を受信機側で求め、そのフィルタに映像信号を通すこ
とで波形歪(近接ゴーストを含む)などを除去しようと
するものである。
【0003】この従来の波形等化回路のブロック図を図
15に示す。図15において、51は映像信号入力端子
、52はA/D変換器、59はトランスバーサルフィル
タ、56はD/A変換器、57は映像信号出力端子、6
2は差分回路、60は雑音除去回路、61は波形メモリ
、66はタップ係数発生回路、67はタップ係数メモリ
である。
【0004】まず、全体の動作について説明する。映像
入力端子51より入力された信号はA/D変換器52に
よりディジタル信号に変換され、トランスバーサルフィ
ルタ59を通り、雑音除去回路60に入力される。ここ
で映像信号に挿入されているGCR信号は雑音を除去さ
れ、波形メモリ61に記憶される。また、詳しくは後述
するが、GCR信号は8フィールドシーケンスという形
式で、つまり8フィールドに及ぶシーケンス信号として
映像信号に挿入されている。
【0005】つぎに波形メモリ61に記憶された信号は
、差分回路62によって差分信号(GCR信号はステッ
プ波形であるため、1サンプルの差分をとることによっ
てパルス波形となる。従って差分信号はパルス波形であ
る。)と成り、タップ係数発生回路66に入力される。 タップ係数発生回路66では、差分信号と内部に予め持
っている基準波形とを比較して、誤差(歪み)を検出し
、入力信号の歪を除去するようにトランスバーサルフィ
ルタ59のタップ係数を計算し、タップ係数メモリ67
に記憶する。タップ係数はトランスバーサルフィルタ5
9に出力され、トランスバーサルフィルタ59に書き込
まれる。
【0006】ここで、トランスバーサルフィルタ59の
特性を入力信号の歪を除去するような特性にするための
タップ係数制御アルゴリズムについて説明する。このア
ルゴリズムとして、Zero Forcing法(以下
、ZF法と略する)、Mean Square Err
or法(MSE法)などが一般に知られているが、ここ
ではZF法について説明する。
【0007】今、トランスバーサルフィルタ内の複数タ
ップの中のnタップ目のタップ係数をCnとした時、ト
ランスバーサルフィルタの入力Xnに対する出力Ynは
、       Yn=ΣCi・Xi          
                …    (1)で
表される。また、予め保持する基準信号をRnとすれば
、出力信号と基準信号との間の誤差(歪み)Enは、 
     En=Yn−Rn            
                …    (2)と
なる。タップ係数修正動作の処理回数m回目のタップ係
数Cn(m)から(m+1)回目のタップ係数Cn(m
+1)は、       Cn(m+1)=Cn(m)−α・En(
m)  …    (3)により求められる。(αは修
正係数、α<1) このように順次処理を行って修正動
作を繰り返すことでタップ係数は最適値に収束する。(
参考:適応形ZF法によるゴーストキャンセラ 高口他
 1989年テレビジョン学会全国大会講演予行集 p
247−)
【0008】このように通常、タップ係数は一度の計算
(修正動作)では決定されず、数回の計算を繰り返すこ
とにより最終的なタップ係数が決定される。従って、一
回目のタップ係数計算のときはタップ係数が全て0であ
るから、トランスバーサルフィルタの出力は入力信号が
そのまま出力されて雑音除去回路60に入力され、波形
メモリ61に記憶される。
【0009】二回目のタップ係数の計算のときは、トラ
ンスバーサルフィルタの特性が一回目のタップ係数計算
により与えられたタップ係数に基づく特性となっており
、トランスバーサルフィルタの出力は一回目の出力より
も歪みが軽減された信号となっている。この信号が雑音
除去回路60に入力され、波形メモリ61に記憶される
。二回目のタップ係数の計算はこの信号を用いて行われ
る。以下、同様にタップ係数が計算され最終的な特性が
得られる。
【0010】この最終的な特性のトランスバーサルフィ
ルタに入力された信号は、歪を除去された信号(近接ゴ
ーストを除去された信号)として出力され、D/A変換
器56によってアナログ信号に変換され、AGC(自動
利得制御回路)76を介して映像出力端子57より出力
される。
【0011】ここで、雑音除去回路60について説明す
る。雑音除去回路は同期加算を行なうことによりランダ
ムであるノイズを打ち消すことで雑音を低減する回路で
ある。雑音除去回路には巡回型雑音除去回路と非巡回型
雑音除去回路と呼ばれるものがある。
【0012】図16は巡回型雑音除去回路を示すブロッ
ク図である。同図において、15は入力端子、16,1
7は乗算回路、18は加算器、19は出力端子である。 この雑音除去回路は巡回型雑音除去回路と呼ばれるもの
であるが、入力端子15より入力された信号を乗算器1
6によってk倍(k<1)したものと、波形メモリ61
の出力を乗算器17によって(1−k)倍したものを加
算器18で加算し、波形メモリ61に記憶するというこ
とを繰り返す。これにより、ランダムに入力される雑音
を除去することができる。
【0013】以上述べたように、巡回型雑音除去回路は
、入力された信号を乗算器によってk倍(k<1)した
ものと、メモリに記憶された信号を乗算器によって(1
−k)倍したものを加算器で加算し、メモリに記憶する
ということを繰り返すことにより、雑音を除去する回路
である。これに対し、非巡回型雑音除去回路は入力され
た信号をn回加算し、最後にnで割ることにより雑音を
除去する回路である。どちらの回路においても加算する
回数が多いほど雑音除去の効果は大きくなる。しかし、
当然のことながら回数が多くなるほど時間がかかる。
【0014】このようにもともと、十分な雑音除去を行
なうには時間がかかるが、現在のGCR信号は以下に述
べる8フィールドシーケンス信号であるため、その雑音
除去についてはさらに時間がかかる。
【0015】次に、8フィールドシーケンスについて説
明する。8フィールドシーケンスは、大きな遅延時間の
歪み(遠距離ゴースト)があっても、その影響をうけず
に正しく歪みを検出することができるように考えられた
信号形式である。図17に8フィールドシーケンス形式
で表現されたGCR信号波形を示す。図示のように、8
フィールドを構成する中の1フィールドごとに、sin
(X)/Xバー信号とペデスタルレベル信号が交互に挿
入され、さらに4フィールドごとにsin(X)/Xバ
ー信号とペデスタルレベル信号の順番が逆になっている
ことが理解されるであろう。この信号から前のラインの
信号や水平同期信号やカラーバースト信号の影響をなく
すには、カラーバースト信号の位相が1フレームごとに
反転していることなどを用いて、これらを除去してやる
必要がある。
【0016】それには、第1フィールドと第3フィール
ドの和をとり、これと第2フィールドと第4フィールド
の和との差をとることで、また同様に第5、第6、第7
、第8フィールドを計算することで、前後の信号が相殺
されsin(X)/Xバー信号のみの信号が得られる。 しかし、これを行なうには8フィールド分のメモリが必
要で、またさらに記憶した信号が第何フィールドである
かを承知している必要があり、これを誤ると検出された
GCR信号の位相が反転するなど問題が生じる。
【0017】各フィールドの信号をS1,S2,…,S
8とし、検出されるGCR信号をS(GCR)とすると
、       S(GCR)=((S1+S3)−(S2
+S4)−(S5+S7)+(S6+S8))/4  
                         
         …    (4)で表わされる。よ
って、遠距離ゴーストがあっても、その影響を受けない
正しいGCR信号を1回得る為に、8フィールドにわた
るシーケンスを必要とする。そこで、雑音除去回路にか
かる時間を短縮するため、取り込んだGCR信号をメモ
リに記憶させて、これを用いるようにした技術が特開平
1−284179号公報などに記載されている。
【0018】図18は、タップ係数発生回路66の詳細
を示すブロック図である。同図において、20は入力端
子、21は基準波形メモリ、22,24は加算器、23
は乗算器、67はタップ係数メモリ、26は出力端子、
27は歪(誤差)検知回路である。基準波形メモリ21
には、あらかじめ歪のないGCR信号の差分をとった信
号波形が基準波形として記憶されている。
【0019】この基準波形メモリ21の出力信号と波形
メモリ12に記憶された信号とを加算器22によって差
をとることにより歪を検知する。検知された歪は乗算器
23でα倍(α<1)され加算器24を通ってタップ係
数メモリ67に記憶される。タップ係数メモリ67に記
憶された信号は出力端子26を通してトランスバーサル
フィルタに入力される。歪検知回路27は、歪がある程
度以下となった場合にタップ係数メモリ67を書換えな
いように制御する回路である。
【0020】図19は、トランスバーサルフィルタ59
の詳細を示すブロック図である。同図において、28は
1クロック遅延回路、29は所与のタップ係数を乗算す
る乗算器、30は加算器、31は遅延回路、32は入力
端子、33は出力端子である。タップ係数メモリ67に
記憶されているタップ係数C1,C2,C3,…,Cn
はぞれぞれ対応した乗算器29に乗算の係数として与え
られ、入力端子32より入力された信号は1クロック遅
延回路28によって遅延した信号をぞれぞれC1,C2
,C3,…,Cn倍する。これらの信号を加算器30で
加算することで入力信号の歪を打ち消す信号を作り、遅
延回路31で遅延した信号と加算することで出力端子3
3より歪の除去された信号が出力される。このような従
来回路例を記載した文献としては特開平1−13788
5号公報を挙げることができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】波形メモリに記憶され
る入力信号のGCR信号に重畳しているノイズは、歪と
みなされてしまうので、入力信号は、雑音除去回路でノ
イズを除去して十分にS/N比を改善しておかなければ
ならない。ここで、S/N比を改善するためには雑音除
去回路での加算の回数を多くする必要がある。しかし、
GCR信号は垂直帰線期間に挿入されており、さらに8
フィールドシーケンス形式を採って挿入されているため
、1回の加算に8フィールドかかってしまい、ノイズの
除去されたGCR信号を得るためには数フィールドから
数十フィールドと時間がかかる。
【0022】従来の回路では、波形メモリへのGCR信
号の取り込みはタップ係数の計算の度に行なっていた。 つまり、タップ係数を与えたトランスバーサルフィルタ
に信号を通し、出てきた信号に雑音除去回路を動作させ
て波形メモリにGCR信号を取り込んで、この信号を用
いてタップ係数を計算しているので、最終的なタップ係
数を得るためには、雑音除去回路を何度も動作させなく
てはならず大変時間がかかっていた。
【0023】そこで本発明の一つの目的は、トランスバ
ーサルフィルタのタップ係数が最適となるまでの時間を
短縮することのできる波形等化回路を提供することにあ
る。
【0024】そこでメモリを用いて、記憶したGCR信
号を利用して雑音除去にかかる時間を短縮するようにし
て、この点を解決したとしても、タップ係数の修正動作
を繰り返し、その結果、残留誤差(残留歪み)が許容範
囲に入った時点で、タップ係数の修正動作を停止させる
ようにした場合、以下に述べるような問題があった。
【0025】まず、残留誤差の許容値を小さく設定する
と、一度残留誤差の許容値レベル以下に納まっても、入
力信号の変動などにより再度修正を行なうモードに移行
しやすく、画面が一旦初期の歪みのある画面に戻ってか
らタップ係数を修正しており、その画面の切り替りが気
になるという問題があった。
【0026】また、残留誤差の許容値レベルを大きく設
定すると、残留誤差が大きく、歪みがとりきれないとい
う問題があった。誤差が許容範囲ぎりぎりでは、やはり
残留誤差が大きく、また、すぐ修正するモードになりや
すいという問題があった。
【0027】また、GCR信号を一旦波形メモリにとり
込んだ後、それを取り出してトランスバーサルフィルタ
に入力するため、トランスバーサルフィルタの入力にビ
ット数の制限をうけてしまう。つまり、波形メモリでは
16ビット程度のビット精度を得ていたとしても、トラ
ンスバーサルフィルタの入力が8ビットでは歪みの検出
精度が低くなり、等化能力が低くなるという問題があっ
た。また、8フィールドシーケンス処理を行なうために
メモリが8フィールド分必要で回路規模が大きくなると
いう問題があった。
【0028】また、アナログ信号形式の入力映像信号を
ディジタル信号に変換して信号処理しているので、A/
D変換器でのサンプリングクロックの位相によっては、
取り込んだ波形メモリの信号の位相があらかじめ用意し
ている基準波形の位相と異なっている場合がある。する
と、例え歪みがなくてもこの位相差による誤差を歪みと
見なして等化するために画質を劣化させてしまうような
タップ係数の計算を行なう場合があるという問題があっ
た。
【0029】さらに、取り込んだ信号波形の差分信号を
用いて歪みの検出を行なうため、信号振幅が小さくなり
、歪みの検出感度が低くなってしまうという問題があっ
た。また、一旦、タップ係数を得た後に歪みが大きくな
るなどにより、再度タップの修正が必要となったときに
画面が初期の歪みの大きい映像となり、また大きく揺れ
ることがあった。
【0030】以上により、本発明の別の目的は、トラン
スバーサルフィルタのタップ係数が最適となるまでの時
間を短縮し、かつ、歪みの最も少なくなるようなタップ
係数を発生させることのできる波形等化回路を提供する
ことにある。
【0031】また、他の目的は、8フィールドシーケン
ス処理をより少ないメモリで行なうことができ、所要の
回路規模を小さくすることのできる波形等化回路を提供
することにある。また、入力したGCR信号の位相と内
部の基準波形との位相をそろえ無用なタップ係数の発生
を抑えてタップを有効に用いることのできる波形等化回
路を提供することにある。さらに、歪みの検出感度を高
くして等化性能を向上することのできる波形等化回路を
提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記最初の目的を達成す
るために、トランスバーサルフィルタの入力信号をスイ
ッチで切り換え、一回目のタップ係数演算時の波形取り
込みのときにはA/D変換器の出力信号を入力するよう
にし、二回目以降のタップ係数演算時には波形取り込み
は行わず、一回目に取り込んだ波形メモリの出力信号を
入力するようにし、さらにトランスバーサルフィルタの
出力信号は波形メモリを介さずに直接タップ係数発生回
路に入力するようにした。
【0033】上記別の目的を達成するために、トランス
バーサルフィルタの入力信号を切り換えるようにし、さ
らにこれを切り換えるスイッチを制御する手段として、
タップの係数の修正が十分に収束するまでの回数、或い
は時間を用いるようにした。また、上記手段によってタ
ップ係数を得た後、丸めの影響を除くため、残留歪みの
有無に関わらず一定の回数または一定の時間修正を行な
うようにした。
【0034】また、GCR信号の有無を検出することで
8フィールドシーケンスの計算を単純化した。更に波形
メモリに記憶されている信号からサンプリングクロック
の位相を検出し、内部の基準波形の位相に合うようにク
ロック発生回路の出力を制御するようにした。
【0035】またさらに、波形メモリに記憶されている
信号からサンプリングクロックの位相を検出し、この位
相にあった位相の基準波形を比較に用いるようにしたも
のである。さらに基準波形の位相の検出には歪みの影響
をうけにくいような、また、タップ係数の計算には歪み
の検出感度の高い特性となるような特性のフィルタを通
した信号を用いるようにした。
【0036】また、一旦タップ係数を得た後には、初期
の映像はみせないようにタップの係数を修正するように
した。さらにスイッチを切り替えるときに画面が揺れな
いようにトランスバーサルフィルタの遅延時間に等しい
遅延回路を設けた。
【0037】
【作用】最初に波形メモリに記憶されたGCR信号は、
タップ係数としてゼロが書き込まれているトランスバー
サルフィルタを通っているため、雑音除去回路によって
S/N比の改善された入力信号と同じ信号である。した
がって、この信号をタップ係数の書き込まれたトランス
バーサルフィルタに入力すれば、従来の、入力信号がタ
ップ係数の書き込まれたトランスバーサルフィルタを通
り、雑音除去回路を通り、波形メモリに記憶された信号
と同等の信号が得られる。
【0038】よって、この信号を用いればノイズを考慮
しないでタップ係数の演算ができる。つまり、再度波形
メモリに入力して雑音を除去してから用いる必要が無く
、GCR信号の取り込みおよび雑音除去回路に要する時
間が短縮できる。さらに、タップ係数の演算を十分に収
束するまで行なうことで歪みが最も少なくなるようなタ
ップ係数が得られる。
【0039】さらに上記の方法でタップ係数を得た後に
歪みの大きさに関わらずタップの修正を行なうと、GC
R信号の歪み検出精度を高いまま修正できるため、感度
の低い低周波数歪みなどに対しても除去することができ
る。また、GCR信号の有無により各フィールド間の演
算を加減算の単純な計算にすることができ8フィールド
シーケンス処理に必要なメモリが少なく済むようにでき
る。
【0040】また、基準波形メモリに近い位相で入力信
号をサンプリングするため、より小さな歪みまで検出す
ることができ、等化後の信号の改善効果を上げることが
できる。さらにタップ係数演算を差分フィルタを変えて
行なうため信号振幅が大きくより感度の高い修正ができ
る。
【0041】また、一旦タップ係数を得た後のタップ係
数の修正は画面を切り替えずにできるため、初期の歪み
のある映像に切り変らずに済む。さらにトランスバーサ
ルフィルタの遅延時間と等しい遅延回路を設けることで
初期画面と歪みの除去された画面の切り変わり目で揺れ
は生じない。
【0042】
【実施例】本発明の一実施例について説明する。図1は
本発明の一実施例を示すブロック図である。同図におい
て、3は遅延回路、4,6,及び13はスイッチ、11
はGCR信号検出スイッチである。
【0043】まず、動作について説明する。映像信号入
力端子1より入力される信号はスイッチ4を通り、トラ
ンスバーサルフィルタ5に入力される。トランスバーサ
ルフィルタ5の出力はスイッチ11を通して雑音除去回
路10に入力されて、波形メモリ12に記憶される。ス
イッチ11は、映像信号の垂直帰線期間のGCR信号の
ある期間を検出してこの期間のみ閉じられ、GCR信号
のみを波形メモリ12に出力する。波形メモリ12には
従来回路と同様にS/N比の改善された信号が記憶され
る。
【0044】つぎに、波形メモリ12に記憶された信号
は、差分回路9に入力され、差分された後スイッチ13
を通してタップ係数演算回路14に入力される。ここで
タップ係数が計算され、タップ係数がトランスバーサル
フィルタ5に出力され書き込まれる。つぎに、スイッチ
4はA/D変換回路2の側から反対の差分回路9の側に
接続され、トランスバーサルフィルタ5には差分回路9
により差分された波形メモリ12の出力信号が入力され
る。また、これと同時にスイッチ13も差分回路9の側
から反対側に接続される。トランスバーサルフィルタ5
はタップ係数が書き込まれているので、その出力は入力
信号が補正された信号として出力され、スイッチ13を
通してタップ係数演算回路14に入力される。ここで再
度タップ係数を計算する。
【0045】以下、同様に動作を繰り返すことでトラン
スバーサルフィルタの特性を歪の除去に最適なタップ係
数が書き込まれる。この間、トランスバーサルフィルタ
5はGCR信号が出力されるのでトランスバーサルフィ
ルタのタップ係数が最適となるまでの間スイッチ6はト
ランスバーサルフィルタの遅延量と同じ遅延時間をもっ
た遅延回路3側に接続され、その間入力された信号がそ
のままD/A変換器7によりディジタル信号に変換され
た信号が出力される。
【0046】以上のように波形等化回路の動作には、大
きく分けて二つのモードがある。一つはGCR信号を取
り込むモード、もう一つは取り込んだ信号を用いてタッ
プ係数を計算するモードである。
【0047】ここでGCR信号取り込みモードについて
説明する。すでに述べたように、図17にGCR信号波
形を示す。GCR信号は、8フィールドシーケンスとい
う方式で前ライン及び後ラインの信号に影響されないよ
うに、GCR信号を取り込めるように考えられたもので
1フィールドごとに、sin(X)/Xバー信号とペデ
スタルレベル信号が交互に挿入され、さらに4フィール
ドごとに、sin(X)/Xバー信号とペデスタルレベ
ル信号の順番が逆になった信号である。この信号から前
のラインの信号や水平同期信号やカラーバースト信号の
影響をなくすには、カラーバースト信号の位相が1フレ
ームごとに反転していることなどを用いて第1フィール
ドと第3フィールドの和をとり、これと第2フィールド
と第4フィールドの和との差をとることで、また同様に
第5,第6,第7,第8フィールドを計算することで、
前後の信号が相殺されたsin(X)/Xバー信号のみ
の信号が得られる。
【0048】従って、8フィールドで一つのGCR信号
が得られる訳であるから雑音除去回路における加算積分
は8フィールド掛ける積分回数ということになり、大変
時間のかかることがわかる。一方のタップ係数の計算モ
ードは一タップの計算にかかる時間にもよるが、この時
間掛けるタップ数であるから、波形取り込みモードに比
べればほとんど無視できる。
【0049】図2に実施例の動作モードと従来の回路の
動作モードを比較する図を示す。図2の(a)は従来例
、(b)は本発明の実施例の動作モードを示している。 従来回路はGCR信号の取り込みモードの後にタップ係
数の計算モードがあり、一度タップ係数をトランスバー
サルフィルタに書き込んだ後で再度、GCR信号を取り
込むモードを繰り返すようになっていた。前述したよう
に主にGCR信号の取り込みに時間がかかるため一回の
タップ係数の計算に大変時間がかかり最適なタップ係数
になるまでの時間は数十秒かかることもあった。
【0050】これに対し、本発明は一番時間のかかる波
形取り込みモードが最初の一回で済むため最適なタップ
係数になるまでの時間は短い。また、タップ係数修正モ
ードは入力映像信号に同期していないため、最適なタッ
プ係数が得られるまでの時間は短くて済む。
【0051】次に図3に他の実施例を示す。同図におい
て回路の動作は図1に示した実施例のそれと同様である
。図3では差分回路9がスイッチ13の後にあり、これ
によりトランスバーサルフィルタに入力される信号は波
形メモリに記憶された信号そのもので、トランスバーサ
ルフィルタを通った後差分され、タップ係数の計算に用
いられる。また、他の実施例として、雑音除去回路と波
形メモリとの間に差分回路を接続し、波形メモリにGC
R信号の差分波形を記憶するようにしてもよい。
【0052】別の実施例を図4に示す。同図を参照して
動作について説明する。雑音除去回路10はA/D変換
器2に接続されており常に入力信号のS/N比を改善し
ており、このS/N比の改善された信号は波形メモリ1
2に記憶される。波形メモリ12に記憶された信号はス
イッチ4を通してトランスバーサルフィルタ5に入力さ
れる。トランスバーサルフィルタ5により歪の軽減され
た信号は差分回路9で差分をとり、タップ係数演算回路
14に入力される。タップ係数演算回路14では、トラ
ンスバーサルフィルタの特性がより最適な特性となるよ
うにタップ係数を演算し、トランスバーサルフィルタに
タップ係数を出力する。新しくタップ係数が書き込まれ
たトランスバーサルフィルタにはスイッチ4を介して波
形メモリの信号が入力され、以下、同様に動作して最適
なタップ係数を決定する。
【0053】また、他の実施例としてはGCR信号の代
わりに、あるいはGCR信号が挿入されていな場合に、
波形メモリに垂直同期信号を取り込むことで前記した実
施例と同様に入力信号の歪を除去することができる。
【0054】本実施例によれば、GCR信号の取り込み
にかかる時間が最初の一回ですむため、また、入力信号
に非同期でタップ係数の演算ができるので、歪を除去す
るのに最適な特性の、トランスバーサルフィルタのタッ
プ係数を得るまでの時間を短縮することができるという
効果がある。
【0055】本発明の更に別の実施例について説明する
。図5は本発明の別の一実施例を示すブロック図である
。また、図6は図5の実施例における動作を示す説明図
である。図5において、51は映像入力端子、52はA
/D変換器、53は遅延回路、55はスイッチ、56は
D/A変換回路、57は映像出力端子、58はスイッチ
(SW)、59はトランスバーサルフィルタ、60は雑
音除去回路、61は波形メモリ、62は差分回路、63
はスイッチ、66はタップ係数発生回路、67はタップ
係数メモリ、68はクロック位相検出回路、69はクロ
ック発生回路、76はAGC回路である。
【0056】初めに、動作について説明する。図6に示
すように大きくわけて、本実施例の動作は、通常修正モ
ード、間欠修正モード、監視モードに分けられる。以下
、それぞれの動作について説明する。図5に戻り、まず
、映像入力端子51より入力される信号は、A/D変換
器52によりディジタル信号に変換され、スイッチ58
を通ってトランスバーサルフィルタ59に入力される。 トランスバーサルフィルタ59の出力は雑音除去回路6
0を通して波形メモリ61に入力される。波形メモリ6
1は映像信号の垂直帰線期間のGCR信号のある期間の
みが記憶される様に制御されている。この動作を所定回
数繰り返すことでS/N比の改善された信号が波形メモ
リ61内に記憶される。
【0057】次に波形メモリ61に記憶されたGCR信
号は差分回路62に読み出され、1クロック差分が行わ
れ、差分信号が出力される。ここで波形メモリ61に記
憶された信号のサンプル位相が最適な位相であるかどう
かを検出する。もし、位相が最適ではないと検出された
場合には、クロック発生回路69に位相を変えるように
信号を送り、再度波形メモリ61にクロック位相の異な
ったサンプル点のGCR信号を記憶する。
【0058】もし、位相が最適であると検出された場合
、差分回路62は波形メモリ61に記憶されているGC
R信号を2クロック差分し、スイッチ63を通してタッ
プ係数発生回路66に出力する。タップ係数発生回路6
6では、その中に予め保持している基準波形と比較する
ことで波形メモリ61に記憶されたGCR信号の歪みを
検出し、タップ係数を発生させ、タップ係数メモリ67
に記憶させる。全タップに対して係数が求まったらタッ
プ係数メモリ67より係数を読みだし、トランスバーサ
ルフィルタ59に係数を書き込む。これが一回目のタッ
プ係数修正である。
【0059】二回目以降のタップ係数修正は、一回目の
タップ係数修正の経路と多少異なる。二回目以降は、一
回目同様差分回路62で2クロック差分された信号をス
イッチ58を通してトランスバーサルフィルタ59に入
力し、前回の係数修正で求められたタップ係数で演算を
行なう。トランスバーサルフィルタ59の出力はスイッ
チ63を通して、タップ係数発生回路66に入力される
。以下、一回目と同様に動作する。
【0060】以降、三回目、四回目と繰り返し係数の修
正を行なうと歪みを除去するのに最適な特性のタップ係
数が得られる。本実施例では修正を所定回数行ない、こ
の時の残留誤差(残留歪み)を検出し、これが所定値以
下であれば歪みが除去できたと見なしタップ係数修正動
作を停止する。これを通常修正モードと呼ぶ。
【0061】また、この間トランスバーサルフィルタ5
9の出力は、GCR信号が出力されるのでトランスバー
サルフィルタのタップ係数が最適となるまで、スイッチ
55はトランスバーサルフィルタの遅延量と同じ遅延時
間を持った遅延回路53側に接続され、その間入力され
た信号が、そのままD/A変換器56によりアナログ信
号に変換された信号が、映像出力端子57に出力される
。タップ係数が得られた後、スイッチ55はトランスバ
ーサルフィルタ59の出力側に接続され、歪みの除去さ
れた信号がAGC回路76により振幅調整されて出力さ
れる。
【0062】タップ係数が得られた後は、波形メモリ6
1にGCR信号を取り込む動作に戻り、スイッチ58は
A/D変換器52の側に、スイッチ63は差分回路62
の側に接続される。そして修正の一回目の動作を行なう
。この後は二回目の修正動作に進まずGCR信号取り込
み動作に戻る。これを間欠修正モードと呼ぶ。
【0063】この間欠修正モードを行なうのは、波形メ
モリ61に記憶された信号は16ビット程度の信号振幅
を持っているのであるが、トランスバーサルフィルタ5
9を介してタップ係数修正を行なうため8ビットの振幅
で修正を行なわなければならず、丸め誤差などの影響を
うけやすい。また、直流的な残留誤差が発生し、本来の
誤差が十分に除去できない場合があった。
【0064】そこで、この間欠修正モードを数回繰り返
すことで通常修正モードで除去しきれなかった歪みを除
去する。所定回数繰り返したあとは、GCR信号取り込
みを行ない、差分し基準波形との比較を行ない、もし誤
差検出回路(タップ係数発生回路66内にある)により
誤差(残留歪み)がある値よりも小さければ誤差無しと
して、タップ係数の修正は行なわずGCR信号取り込み
動作に戻る。これを監視モードと呼ぶ。ここで、誤差の
有無を検出するしきい値は通常修正モードでのしきい値
よりも大きい値となっており、間欠修正モードにはなり
にくいようになっている。
【0065】図7に通常修正モードの本実施例の動作と
従来の回路の動作を比較する図を示す。図7において、
TAはGCR波形取り込み時間、TBはタップ係数計算
時間及びトランスバーサルフィルタへのタップ係数書き
込み時間である。従来回路はGCR信号の取り込みモー
ドの後にタップ係数の計算モードがあり、一度タップ係
数をトランスバーサルフィルタに書き込んだ後で再度、
GCR信号を取り込むモードを繰り返すようになってい
た。前述したように主にGCR信号の取り込みに時間が
かかるため、一回のタップ係数の計算に大変時間がかか
り最適なタップ係数になるまでの時間は数十秒かかるこ
ともあった。
【0066】これに対し、本発明は一番時間のかかる波
形取り込みモードが最初の一回ですむため、最適なタッ
プ係数になるまでの時間は短い。また、タップ係数修正
モードは入力映像信号に同期していないため、最適なタ
ップ係数が得られるまでの時間は短くて済む。
【0067】ここで、従来の回路によるタップ係数決定
時間をT(従)、本発明によるタップ係数決定時間をT
(本)とすると、       T(従)=N・(TA+TB)     
           …    (5)      
T(本)=TA+N・TB             
       …    (6)で表わされる。
【0068】具体的に数字を入れてみると、今、GCR
波形の取り込み回数を120回とすれば時間は120フ
ィールドであるからTA=120/60=2(秒)であ
る。一方、TBはトランスバーサルフィルタのタップ数
にもよるが、100(μ秒)程度である。よって、TA
>>TBより、       T(従)=N・TA          
                …    (7) 
     T(本)=TA             
                 …    (8)
とおける。よって修正回数Nが大きければ大きいほど効
果は大きい。
【0069】図5における各回路についての詳しい説明
を行なう。まず、雑音除去回路60及び波形メモリ61
について説明する。この回路における特徴は8フィール
ドシーケンス及びサンプリングクロック位相検出回路で
ある。まず、8フィールドシーケンス回路について説明
する。
【0070】前述したように、GCR信号は8フィール
ドシーケンスという方式で前ライン及び後のラインの信
号に影響されないようにGCR信号を取り込めるように
考えられたもので、1フィールドごとにsin(X)/
Xバー信号とペデスタルレベル信号が交互に挿入され、
さらに4フィールドごとにsin(X)/Xバー信号と
ペデスタルレベル信号の順番が逆になった信号である。 この信号から前のラインの信号や水平同期信号やカラー
バースト信号の影響をなくすには、カラーバースト信号
の位相が1フレームごとに反転していることなどを用い
てこれらを除去してやる必要がある。
【0071】それには、第1フィールドと第3フィール
ドの和をとり、これと第2フィールドと第4フィールド
の和との、差をとることで、また同様に第5、第6、第
7、第8フィールドを計算することで、前後の信号が相
殺されsin(X)/Xバー信号のみの信号が得られる
。しかし、これを行なうには8フィールド分のメモリが
必要で、またさらに記憶した信号が第何フィールドであ
るかを承知している必要がある。
【0072】そこで、前記式(4)を展開してみると、
GCR信号にsin(X)/Xバー信号が存在するとき
には符号は正で、ペデスタルレベル信号のときには符号
は負であることを利用して、より簡単に8フィールドシ
ーケンスを計算できる回路がを考えられた。
【0073】図8に雑音除去回路(及び8フィールドシ
ーケンス回路)を示すブロック図を示す。同図において
、77は入力端子、78はGCR信号検出回路、79は
バッファメモリ、80は乗算器、81はスイッチ、82
は加算器、83は除算器、84は出力端子である。
【0074】動作は、まず入力端子77より入力される
GCR信号をバッファメモリ79に入力する。その間、
GCR信号検出回路78でこのフィールドはsin(X
)/Xバー信号であるか、ペデスタルレベル信号である
かを検出する。もしsin(X)/Xバー信号である場
合にはそのまま、ペデスタルレベル信号である場合には
乗算器80により符号を反転した信号をスイッチ81を
通して加算器82及び波形メモリ61からなる積分回路
に入力する。この動作を128フィールド繰り返し、積
分する。その後除算器83により1/64することで雑
音の除去されたsin(X)/Xバー信号が出力端子8
4より得られる。
【0075】次にサンプリングクロック位相検出回路に
ついて説明する。図9にsin(X)/Xパルス信号の
アナログ波形とサンプリングポイント及びディジタルデ
ータを表わした図を示す。同じアナログ波形に対し、(
a)はピーク(最大値)をサンプルした場合、(b),
(d)はピークに対しサンプリング位置が少しずれてい
る場合、(c)は(a)に対し180度ずれている場合
を示している。
【0076】今、図9の(a)のディジタルデータが基
準波形信号と同じものすると、(b),(c),(d)
でサンプルされた信号は、例え、歪みがなくとも何らか
の誤差が検出されて、トランスバーサルフィルタのタッ
プ係数は、(a)の波形と同じ形になるように計算され
る。
【0077】最終的には(a)のデータと同じ形になる
が、もともと歪みのない信号に対しディジタル信号処理
を行なうため丸め誤差などのS/N劣化が生じてしまう
。そこでこのような画質劣化を防ぐため、極力サンプリ
ングされた信号波形と基準波形とは同じ形にすべきであ
る。
【0078】そこでサンプリングされた信号波形からそ
の時のサンプリングクロックの位相を検出し、もし希望
するサンプリングクロックの位相でない場合には、クロ
ック発生回路(図5の69)に位相をずらす信号を送る
のがこのクロック位相検出回路(図5の68)である。
【0079】図10にクロック位相検出回路68のブロ
ック図を示す。同図において、85は入力端子、86、
87、88はラッチ、89は加算器、90は位相判定回
路、91は出力端子である。入力端子85よりGCR信
号の差分された信号が入力され、振幅の最大値をピーク
値P0とし、その前後のデータを(P−1)、(P+1
)としてラッチ35、36、37に記憶する。(P−1
)−(P+1)、(P0)−(P−1)、及び(P0)
−(P+1)より位相判定回路90で位相を判定し、ク
ロックの位相をずらすか、どうかの信号を出力端子91
よりクロック発生回路69に向けて出力する。
【0080】次に、図5における差分回路62の切替え
(クロック差分の切替え)について説明する。波形メモ
リ61に記憶されたGCR信号は、差分回路62により
差分されて直流成分を除去して信号処理される。図11
にGCR信号の立ち上がり付近の波形及びサンプルポイ
ントを(イ)として、そのサンプルポイントからの1ク
ロック差分信号を(ロ)として、及び2クロック差分信
号を(ハ)として、それぞれ示している。
【0081】まず、クロック位相検出時の差分について
考える。前述したように、位相検出は差分した信号のピ
ーク値とその前後の3つのデータを用いる。したがって
、差分する前の信号で考えると、この位相検出に関わる
データ数は1クロック差分の場合5データ、2クロック
差分の場合7データとなる。ここで、位相検出時にこの
データに歪みが含まれていては正しい位相が検出できな
い。すると7データでは歪みの含まれる可能性が5デー
タに比べ高いので、1クロック差分で位相検出を行なっ
た方が誤動作の確率が低くなる。
【0082】一方、タップ係数の計算時には、図11で
も明らかなように振幅が大きく、低域での感度の高い2
クロック差分が有利である。よって、クロック位相の検
出時には歪みの影響の少ない1クロック差分を用い、タ
ップ係数計算時には振幅の大きく取れる2クロック差分
を用いるよう切り替える回路にした。
【0083】つぎに図5におけるタップ係数発生回路6
6について図12を用いて説明する。図12において、
71は入力端子、65は基準波形メモリ、72,74は
加算器、73は乗算器、67はタップ係数メモリ、75
は出力端子、70は残留歪み(誤差)検出回路である。
【0084】基準波形メモリ65には、あらかじめ歪の
ないGCR信号の差分をとった信号が記憶されている。 この基準波形メモリ65の出力信号と、波形メモリ61
に記憶された信号を差分回路62によって差分された信
号とを加算器72によって差をとることにより歪を検知
する。検知された歪は、乗算器73でα倍(α<1)さ
れ、加算器74を通ることによって積分されてタップ係
数メモリ67に記憶される。タップ係数メモリ67に記
憶された信号は、出力端子75を通してトランスバーサ
ルフィルタに入力される。残留歪み(誤差)検出回路7
0は、残留している歪がどの程度あるかを検出し、検出
信号を出力する回路である。
【0085】次に図13にタップ係数発生回路66の別
の具体例を示す。図13の回路の動作について説明する
。図13において、クロック位相検出回路68はセレク
タ92を介してタップ係数発生回路66の基準波形メモ
リ65に接続されている。基準波形メモリ65は数種類
の位相でサンプリングされた基準信号を記憶しており、
クロック位相検出回路68により判定された位相に一番
近い位相でサンプルされた基準波形をセレクタ92によ
り選択する。これにより、サンプル位相のずれによって
起きる基準波形との誤差は生じない。
【0086】本発明の他の実施例を図14に示す。図1
4の回路動作について説明する。雑音除去回路60はA
/D変換器52に接続されており、常に入力信号のS/
N比を改善しており、このS/N比の改善された信号は
波形メモリ61に記憶される。波形メモリ61に記憶さ
れた信号はスイッチ(SW)58を通してトランスバー
サルフィルタ59に入力される。トランスバーサルフィ
ルタ59により歪の軽減された信号は、差分回路62で
差分をとり、タップ係数発生回路66に入力される。タ
ップ係数発生回路66ではトランスバーサルフィルタの
特性がより最適な特性となるようにタップ係数を演算し
、トランスバーサルフィルタにタップ係数を出力する。 新しくタップ係数が書き込まれたトランスバーサルフィ
ルタ59には、スイッチ58を介して波形メモリ61の
信号が入力され、以下、同様に動作して最適なタップ係
数を決定する。
【0087】本実施例によれば、GCR信号の取り込み
にかかる時間が最初の一回ですむため、トランスバーサ
ルフィルタのタップ係数を得るまでの時間を短縮するこ
とができ、また、十分タップの係数が収束するまで計算
を行なうので最適なタップの係数が得られるという効果
がある。また、タップ係数を決定後、さらに修正を行な
うので低周波数の歪みも除去できる。また、サンプリン
グされたGCR信号と基準波形の位相を合わせることが
できるので余分なタップ係数を計算することがなく、S
/N劣化などの妨害を与えないという効果がある。
【0088】さらに、差分回路をクロックの位相検出時
には1クロック差分を用いるよう、タップ係数の計算時
には2クロック差分を用いるように、差分回路の動作を
切替えることで歪みの影響をうけずに位相を検出でき、
かつ感度の高い信号が得られる。さらにGCR信号の内
sin(X)/Xバー信号のある時とペデスタルレべル
の時で符号を切替えて加算することで、少ないメモリで
8フィールドシーケンス処理が行うことができるという
効果がある。
【0089】
【発明の効果】本発明によれば、トランスバーサルフィ
ルタのタップ係数の計算の度に入力波形を取り込み、雑
音除去を行う必要がないため、タップ係数の計算にかか
る時間が従来より短縮でき、タップの係数が収束するま
で計算を行なうので、より最適なタップ係数が得られる
という効果がある。さらに歪みの大きさに関わらず修正
を行なうため、残留している検出できない歪みに対して
も除去することができるという効果がある。
【0090】また、他の効果としては、サンプルされた
データと基準波形の位相が同じになるようにするため、
余計なタップ係数が計算されず、S/N劣化などの妨害
を与えることがない点を挙げることができる。また、ク
ロックの位相検出とタップ係数計算とで差分回路の差分
動作を切替えているため、歪みによる誤動作がなく、歪
みの検出感度を上げることができる。さらに、少ないメ
モリ容量で8フィールドシーケンス処理によるGCR信
号の取り出しができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明における動作モードと従来技術における
動作モードとを比較して示す説明図である。
【図3】本発明の他の実施例を示すブロック図である。
【図4】本発明の別の実施例を示すブロック図である。
【図5】本発明のさらに他の実施例を示すブロック図で
ある。
【図6】図5に示す実施例の動作モードを示す説明図で
ある。
【図7】本発明における動作と従来技術における動作と
で所要時間を比較して示す説明図である。
【図8】雑音除去回路の詳細を示すブロック図である。
【図9】サンプリングポイントから見たアナログ波形と
ディジタル波形の関係を示す説明図である。
【図10】クロック位相検出回路の具体例を示すブロッ
ク図である。
【図11】差分回路における1クロック差分と2クロッ
ク差分の出力波形を示す波形図である。
【図12】タップ係数発生回路の具体例を示すブロック
図である。
【図13】タップ係数発生回路の他の具体例を示すブロ
ック図である。
【図14】本発明の更に別の実施例を示すブロック図で
ある。
【図15】波形等化回路の従来例を示すブロック図であ
る。
【図16】雑音除去回路の詳細を示すブロック図である
【図17】8フィールドシーケンスを説明する信号波形
図である。
【図18】タップ係数発生回路の詳細を示すブロック図
である。
【図19】トランスバーサルフィルタの詳細示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1…映像信号入力端子、2…A/D変換器、3…遅延回
路、4,6,11,13…スイッチ、5…トランスバー
サルフィルタ、7…D/A変換器、8…出力端子、9…
差分回路、10…雑音除去回路、12…波形メモリ、1
4…タップ係数演算回路、51…映像信号入力端子、5
2…A/D変換器、53…遅延回路、55,58,63
…スイッチ、56…D/A変換器、57…出力端子、5
9…トランスバーサルフィルタ、60…雑音除去回路、
61…波形メモリ、62…差分回路、66…タップ係数
発生回路、67…タップ係数メモリ、68…クロック位
相検出回路、69…クロック発生回路、76…AGC回

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  映像信号を入力され、該映像信号の主
    信号近傍に発生した近接ゴーストを信号歪みとして除去
    して出力する波形等化回路において、トランスバーサル
    フィルタ(5)と、入力映像信号に含まれるゴースト検
    出用信号をそれに伴う雑音を除去して取り出しその波形
    を記憶する雑音除去回路付きの波形メモリ(12)と、
    前記トランスバーサルフィルタの出力に含まれるゴース
    ト検出用信号の波形と所与の基準波形とを比較しその差
    である信号歪みが解消するようなタップ係数を算出して
    前記トランスバーサルフィルタに与えるタップ係数演算
    回路(14)と、初回は入力映像信号を前記トランスバ
    ーサルフィルタに導くが、次回以降は入力映像信号に代
    えて前記波形メモリから読み出したゴースト検出用信号
    を前記トランスバーサルフィルタに導く第1のスイッチ
    (4)と、初回は前記トランスバーサルフィルタの出力
    信号を雑音除去回路付きの前記波形メモリに導くが、次
    回以降は導かず切断する第2のスイッチ(11)と、初
    回は前記波形メモリから読み出したゴースト検出用信号
    を前記タップ係数演算回路に導いて入力させるが次回以
    降は、それに代えて前記トランスバーサルフィルタの出
    力信号に含まれているゴースト検出用信号を導いて入力
    させる第3のスイッチ(13)と、を具備して成ること
    を特徴とする波形等化回路。
  2. 【請求項2】  請求項1に記載の波形等化回路におい
    て、前記波形メモリから読み出したゴースト検出用信号
    について差分波形をとって出力する差分回路(9)を前
    記波形メモリの出力側に設けたことを特徴とする波形等
    化回路。
  3. 【請求項3】  請求項1に記載の波形等化回路におい
    て、ゴースト検出用信号について差分波形をとって出力
    する差分回路(9)を前記タップ係数演算回路の入力側
    に設けたことを特徴とする波形等化回路。
  4. 【請求項4】  映像信号を入力され、該映像信号の主
    信号近傍に発生した近接ゴーストを信号歪みとして除去
    して出力する波形等化回路において、トランスバーサル
    フィルタ(5)と、入力映像信号に含まれるゴースト検
    出用信号をそれに伴う雑音を除去して取り出しその波形
    を記憶する雑音除去回路付きの波形メモリ(12)と、
    前記トランスバーサルフィルタの出力に含まれるゴース
    ト検出用信号の波形と所与の基準波形とを比較しその差
    である信号歪みが解消するようなタップ係数を算出して
    前記トランスバーサルフィルタに与えるタップ係数演算
    回路(14)と、入力映像信号を直接前記雑音除去回路
    付きの波形メモリに導き入力させる第1のスイッチ(1
    1)と、前記波形メモリから読み出したゴースト検出用
    信号と入力映像信号の何れか一方を選択して前記トラン
    スバーサルフィルタに入力させる第2のスイッチ(4)
    と、を具備して成ることを特徴とする波形等化回路。
  5. 【請求項5】  請求項4に記載の波形等化回路におい
    て、前記タップ係数演算回路(14)の入力側に、前記
    トランスバーサルフィルタの出力に含まれるゴースト検
    出用信号について差分波形をとって出力する差分回路(
    9)を設けたことを特徴とする波形等化回路。
  6. 【請求項6】  請求項4に記載の波形等化回路におい
    て、入力映像信号に含まれるゴースト検出用信号とは同
    期せずに、前記波形メモリから読み出したゴースト検出
    用信号を前記トランスバーサルフィルタに入力させるよ
    う前記第2のスイッチ(4)を切り換えることを特徴と
    する波形等化回路。
  7. 【請求項7】  請求項1,2,3,4,5又は6に記
    載の波形等化回路において、前記ゴースト検出用信号が
    、映像信号に予め挿入されたゴースト除去用基準信号(
    GCR信号)であることを特徴とする波形等化回路。
  8. 【請求項8】  請求項1,2,3,4,5又は6に記
    載の波形等化回路において、前記ゴースト検出用信号が
    、映像信号に含まれている垂直同期信号であることを特
    徴とする波形等化回路。
  9. 【請求項9】  映像信号を入力され、該映像信号の主
    信号近傍に発生した近接ゴーストを信号歪みとして除去
    して出力する波形等化回路において、トランスバーサル
    フィルタ(59)と、入力映像信号に含まれるゴースト
    検出用信号をそれに伴う雑音を除去して取り出しその波
    形を記憶する雑音除去回路付きの波形メモリ(61)と
    、前記トランスバーサルフィルタの出力に含まれるゴー
    スト検出用信号の波形と所与の基準波形とを比較しその
    差である信号歪みが解消するようなタップ係数を算出し
    て前記トランスバーサルフィルタに与えるタップ係数発
    生回路(66)と、初回は入力映像信号を前記トランス
    バーサルフィルタに導くが、次回以降は入力映像信号に
    代えて前記波形メモリから読み出したゴースト検出用信
    号を前記トランスバーサルフィルタに導く第1のスイッ
    チ(58)と、初回は前記波形メモリから読み出したゴ
    ースト検出用信号を前記タップ係数発生回路に導いて入
    力させるが次回以降は、それに代えて前記トランスバー
    サルフィルタの出力信号に含まれているゴースト検出用
    信号を導いて入力させる第2のスイッチ(63)と、前
    記タップ係数発生回路におけるタップ係数の修正発生回
    数が予め定めた回数に達したとき前記第1及び第2のス
    イッチを切り戻す手段と、を具備して成ることを特徴と
    する波形等化回路。
  10. 【請求項10】  請求項9に記載の波形等化回路にお
    いて、前記第1及び第2のスイッチを切り換えて前記波
    形メモリから読み出したゴースト検出用信号を前記トラ
    ンスバーサルフィルタに導くと共に、前記トランスバー
    サルフィルタの出力信号に含まれているゴースト検出用
    信号を前記タップ係数発生回路に導いて入力させること
    により、前記トランスバーサルフィルタの特性を最適化
    する第1の段階と、前記第1及び第2のスイッチを切り
    戻して前記波形メモリから読み出したゴースト検出用信
    号を前記タップ係数発生回路に導いて入力させることに
    より、前記トランスバーサルフィルタの特性を最適化す
    る第2の段階と、のうち、前記第1の段階を経て前記タ
    ップ係数発生回路におけるタップ係数を得て、その後、
    前記第2の段階を経て前記タップ係数発生回路における
    タップ係数の修正を行うようにしたことを特徴とする波
    形等化回路。
  11. 【請求項11】  請求項10に記載の波形等化回路に
    おいて、前記第2の段階におけるタップ係数の修正動作
    は、残留歪みの大きさ、修正動作の回数、又は修正動作
    に要した時間の長さに依存して完了させ、又は再開させ
    る制御手段を具備することを特徴とする波形等化回路。
  12. 【請求項12】  請求項11に記載の波形等化回路に
    おいて、前記制御手段が残留歪みの大きさに依存して修
    正動作を再開させるとしたとき、そのしきい値は、係数
    の修正動作で到達可能な残留歪みの大きさレベルより大
    きいことを特徴とする波形等化回路。
  13. 【請求項13】  請求項9に記載の波形等化回路にお
    いて、映像信号波形をサンプリングするサンプリングク
    ロックの位相を検出するクロック位相検出手段(68)
    と、検出された該位相に応じて制御された位相でサンプ
    リングクロックを発生するクロック発生手段(69)と
    、を備え、前記タップ係数発生回路(66)における前
    記所与の基準波形の位相が、前記波形メモリから読み出
    したゴースト検出用信号の波形位相と一致しないとき、
    前記クロック位相検出手段及びクロック発生手段を用い
    て一致させるようにしたことを特徴とする波形等化回路
  14. 【請求項14】  請求項9に記載の波形等化回路にお
    いて、映像信号波形をサンプリングするサンプリングク
    ロックの位相を検出するクロック位相検出手段(68)
    と、前記所与の基準波形として位相の異なる複数種類の
    基準波形を記憶する基準波形記憶手段と、を備え、前記
    クロック位相検出手段による検出位相に応じて前記基準
    波形記憶手段から最適の位相の基準波形を読み出して用
    いることを特徴とする波形等化回路。
  15. 【請求項15】  請求項9に記載の波形等化回路にお
    いて、前記雑音除去回路付きの波形メモリ(61)の出
    力側に、該波形メモリから読み出したゴースト検出用信
    号について差分波形をとって出力する差分回路(62)
    を設けたことを特徴とする波形等化回路。
  16. 【請求項16】  請求項2又は5に記載の波形等化回
    路において、前記差分回路の出力は前記タップ係数演算
    回路に向かうところから、該差分回路として2クロック
    差分をとる差分回路を用いることを特徴とする波形等化
    回路。
  17. 【請求項17】  請求項15に記載の波形等化回路に
    おいて、前記差分回路の出力は前記クロック位相検出手
    段(68)に向かうところから、該差分回路として1ク
    ロック差分をとる差分回路を用いることを特徴とする波
    形等化回路。
  18. 【請求項18】  請求項9に記載の波形等化回路にお
    いて、前記波形メモリ(61)においてゴースト検出用
    信号を取り出す際、該ゴースト検出用信号が8フィール
    ドシーケンスのGCR信号から成り、入力映像信号に含
    まれる該信号の信号振幅を検出し、この検出結果によっ
    て加算、或いは減算を行うことで、本来必要とする8フ
    ィールドメモリを要せずして、ゴースト検出用信号とし
    ての前記GCR信号を取り出すことを特徴とする波形等
    化回路。
  19. 【請求項19】  請求項10に記載の波形等化回路に
    おいて、前記第1の段階にある間は、入力映像信号を、
    前記トランスバーサルフィルタを通過するのに要する遅
    延時間と等しい遅延時間を持つ遅延回路を介し、前記ト
    ランスバーサルフィルタをバイパスして出力側に出力す
    ることを特徴とする波形等化回路。
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