JPH0422727Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は被検体に当接する超音波プローブの近
くで穿刺される穿刺針を保持するアタツチメント
に関し、特に超音波プローブの着脱や穿刺におけ
る操作性の改良に関する。

（従来の技術） 超音波診断装置の画像をモニタしながら被検体
の部位に穿刺針を穿刺し、その部位から組織を吸
引することがよく行われる。第８図はこのような
穿刺におけるアタツチメントの使用状態を示す図
である。第８図において、１は超音波プローブ、
２はアタツチメント、３は穿刺針、４は被検体の
頭蓋骨である。このアタツチメント２は超音波プ
ローブ１の胴部を挟む構成で、フツク機構等を用
いて取り付けられている。超音波プローブ１の先
端部は頭蓋骨４に穿設されたプローブ挿入穴５に
挿入配置される。一方、穿刺針３は、アタツチメ
ント２の針ガイド部６に穿設された穿刺針用穴７
を介して、目的の部位に向け穿刺される。この操
作は超音波診断装置（図示せず）の画像をモニタ
しながら行われる。

（考案が解決しようとする問題点） ところで、従来のアタツチメントでは穿刺操作
中に超音波プローブをアタツチメントから取り外
す時に、一方の手でアタツチメントを、他方の手
で超音波プローブを持つて、前記フツク機構の解
除を行う必要があるため、超音波プローブの取り
外し操作が難しいという問題がある。又、頭部に
穿刺する時、頭蓋骨に超音波プローブ用穴及び穿
刺針用穴をそれぞれ設ける必要があるので煩わし
いという問題がある。

本考案は上記の問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的は穿刺操作中における超音波プロー
ブの取り外しや頭部への穿刺における操作性を向
上させたアタツチメントを実現することにある。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決する本考案は、被検体に当接
する超音波プローブの近くで穿刺針を保持するア
タツチメントにおいて、前記超音波プローブの先
端部が被検体と反対側から着脱自在に且つ所定の
方向を向いてのみ嵌合する貫通穴であつて、前記
超音波プローブとの嵌合状態では、前記超音波プ
ローブの超音波送受波面が被検体側に露出するプ
ローブ装着用穴と、前記穿刺針が挿入される貫通
穴であつて、その中心軸が前記プローブ装着用穴
の中心軸と被検体側にて交差する如く傾斜して、
前記プローブ装着用穴の近傍に穿設された穿刺針
用穴とを具備することを特徴とするものである。

（作用） 超音波プローブはプローブ装着用穴における挿
入・抜操作だけでアタツチメントとの着脱が簡単
に行われる。又、頭部を対象部位とする時、アタ
ツチメントと略一致する穴を頭蓋骨に１個設け、
その穴を介して超音波プローブの送受波及び穿刺
針の穿刺が行われる。

（実施例） 以下、図面を参照して本考案の実施例を詳細に
説明する。

第１図は本考案の一実施例及び超音波プローブ
を示す構成図である。第１図において、１１が本
考案の一実施例である略円筒状のアタツチメン
ト、１２はプローブ装着用穴、１３は穴１２の近
くに形成された穿刺針装着用穴である。プローブ
装着用穴１２は、使用する超音波プローブ１４の
先端部１５の外形に一致した形状となつている。
本実施例の場合、超音波プローブ１４の先端部１
５が円柱状の側壁の一部を欠落した略平坦な壁１
５Ａを有しているので、プローブ装着用穴１２に
は、壁１５Ａに接合する略平坦な壁１２Ａが形成
されている。

第２図は上記アタツチメントの使用状態を示す
図である。第２図において、第１図及び第８図と
対応する部分には同一符号を付してある。１６は
頭蓋骨４に設けられた穴で、アタツチメント１１
の外形に略一致した形状となつている。アタツチ
メント１１は穴１６に挿入設定される。超音波プ
ローブ１４は先端部の欠落部１５Ａを壁１２Ａに
向けてプローブ装着用穴１２に挿入される。これ
により、超音波プローブ１４の方向（スキヤンの
方向）が所定の方向になると共に、超音波送受波
面が被検体（頭蓋骨の下の組織）に当接される。
穿刺針３は穿刺針装着用穴１３に導かれて所望の
部位に向け穿刺される。一方、超音波プローブ１
４の取り外しは、プローブ装着用穴１２から超音
波プローブ１４を抜く操作を行うだけでよい。こ
の操作は片手で簡単に行うことができる。アタツ
チメント１１は超音波プローブ１４の設備・非設
置に関係なく、頭蓋骨４に設置できるので、穿刺
針３の留置も任意に行うことができる。

第３図乃至第７図は本考案の他の実施例を示す
構成図である。各図において、第１図及び第２図
と対応する部分には同一符号を付してある。第３
図のアタツチメント１１はプローブ装着用穴１２
をアタツチメント本体部（軸線）に対して傾斜を
もたせた構成となつている。第４図のアタツチメ
ント１１はプローブ装着用穴１２に凸状部１２Ｂ
を有する点に特徴がある。この凸状部１２Ｂによ
り、先端部１５に溝１５Ｂを有する超音波プロー
ブ１４の位置合わせ（方向決め）を行うことがで
きる。第５図乃至第７図の各アタツチメント２１
乃至２３は、超音波プローブ２４乃至２６それぞ
れの形状に適合したものとなつている。因みに、
超音波プローブ２４乃至２６はそれぞれリニア
系、コンベツクス系及びセクタ系である。

（考案の効果） 以上説明したように、本考案によれば、超音波
プローブの着脱はプローブ装着用穴での挿入・抜
操作だけで行うことができ、穿刺操作中における
超音波プローブの取り外しが極めて容易になる。
又、頭部を対象としたとき、頭蓋骨に穴を１個設
けるだけでよい。従つて、超音波プローブの着脱
や穿刺における操作性を向上させることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す構成図、第２
図は第１図のアタツチメントの使用状態図、第３
図乃至第７図は本考案の他の実施例を示す構成
図、第８図は従来のアタツチメントを用いた穿刺
の説明図である。 １，１４，２４，２５，２６……超音波プロー
ブ、２，１１，２１，２２，２３……アタツチメ
ント、３……穿刺針、４……頭蓋骨、５……プロ
ーブ挿入穴、７……穿刺針用穴、１２……プロー
ブ装着用穴、１３……穿刺針装着用穴、１５……
プローブ先端部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 被検体に当接する超音波プローブの近くで穿刺
   針を保持するアタツチメントにおいて、 前記超音波プローブの先端部が被検体と反対側
   から着脱自在に且つ所定の方向を向いてのみ嵌合
   する貫通穴であつて、前記超音波プローブとの嵌
   合状態では、前記超音波プローブの超音波送受波
   面が被検体側に露出するプローブ装着用穴と、 前記穿刺針が挿入される貫通穴であつて、その
   中心軸が前記プローブ装着用穴の中心軸と被検体
   側にて交差する如く傾斜して、前記プローブ装着
   用穴の近傍に穿設された穿刺針用穴と、 を具備することを特徴とする超音波診断装置用穿
   刺針を保持するアタツチメント。