JPH04226911A - 医薬の投与に適する安定乳濁液、その製造方法および医薬として使用されるべき乳濁液 - Google Patents

医薬の投与に適する安定乳濁液、その製造方法および医薬として使用されるべき乳濁液

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JPH04226911A
JPH04226911A JP3105786A JP10578691A JPH04226911A JP H04226911 A JPH04226911 A JP H04226911A JP 3105786 A JP3105786 A JP 3105786A JP 10578691 A JP10578691 A JP 10578691A JP H04226911 A JPH04226911 A JP H04226911A
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Karin Schaupp
カリン、シャウプ
Josef Polzer
ヨーゼフ、ポルツァー
Johannes Kerbl
ヨハネス、ケルブル
Kurt Lanthaler
クルト、ランタラー
Stanley S Davis
スタンレー、スチュアート、デービス
Clive Washington
クライブ、ワシントン
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LEOPOLD PHARMA GmbH
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は疎水性、塩基性の薬学的有効物質
を油性相中に溶解含有する水中油型乳濁液に関するもの
である。これは医薬投与、ことに経静脈投与に適するも
のであって、分散相の静電反発に基因する極めて良好な
安定性を示す。
【0002】
【従来技術】西独特許出願公告1792410号公報に
より、投与されるべき薬学的有効物質が水中脂質型組成
物の疎水性相中に微細粉状態、あるいはことに溶液状態
で存在する医薬調剤が経静脈投与に極めて適しており、
同様の有効物質の径口的水性調剤に対して、しばしば改
善された容認性および軽減された副作用を示すことは公
知である。この調剤はまた多くの場合薬学的効果を向上
させることが知られている。担体として作用する水中油
脂型組成物を安定化させるため、燐脂質、ポリプロピレ
ン−ポリエチレングリコール、ポリグリセリン−モノオ
レアートのような天然物質あるいは合成物質が使用され
るが、その使用量は組成物のそれぞれの特性に応じて著
しく相違する。その例として卵燐脂質のような燐脂質と
、ポリオキシエチレンのような非イオン性乳化剤(その
一部はステアリン酸でエステル化され得る)との混合物
が挙げられ、この場合1−2重量%の燐脂質と約0.5
重量%の非イオン性乳化剤とが10%の水中油型乳濁液
中に添加される。
【0003】上述の西独公告公報1792410号によ
る、有機溶媒を全く使用しない乳濁液に対して、有機溶
媒を助剤として使用する、疎水性有効物質の油脂乳濁液
形態における径口投与調剤の製造方法が提案されている
。すなわち米国特許4,784,845号明細書には、
油脂乳濁液、ことに生理的pH値以下の、あるいはこれ
に近い、従って著しく弱塩基性の有効物質の油脂乳濁液
を、共溶媒としてベンジルアルコールを使用して製造す
る方法が、また西独特許出願公開3702029号公報
には、有効物質としてことに2−ドデシル−5−(メチ
ル−3′−メトキシフェネチルアミノ)−2−3′−メ
トキシ−フェニルバレロニトリル(アニパミル)を使用
して油脂乳濁液を製造するためイソプロパノールを併用
(この溶媒はゼラチンのような保護コロイドの導入によ
り大量の水と共に組成物から除去される)する複雑な方
法がそれぞれ提案されている。
【0004】しかしながら上述方法により得られる濃縮
物は単に少量の水を含有しているというだけであって、
本発明における水中脂質型乳濁液とは云えないものであ
る。
【0005】有機溶媒を含有するこのような乳濁液より
は、溶媒を含有しない水中油型乳濁液と乳化剤としての
燐脂質とから成る懸濁液の方が好ましい。ことに経静脈
的に投与される場合に然りである。後者は生理的に血液
中において脂肪を搬送し、皮膜に燐脂質を有する乳び球
(chylomicron)に類似するからである。従
って上述乳濁液は生理学的観点から顧慮に値しない。
【0006】またAnn.New  York  Ac
ad.Sci、507の76−79頁におけるS.S.
ディビスらの論稿において、油溶性であるが水に不溶性
の薬学的有効物質のための水中油型乳濁液が提案されて
おり、ことに1−2重量%の燐脂質で安定化された植物
性油を10−20重量%含有し、乳び球に類似する乳濁
液であって、有機溶媒とCremophorのような界
面活性剤を主体とする組成物で被覆されたものが、経静
脈投与に適するものとして推奨されている。
【0007】この乳濁液はまたリポソームにも類似して
おり、S.S.ディビスらによれば比較的簡単に製造さ
れることができ、しかも良好な貯蔵安定性を有するとの
ことである。このような油脂乳濁液は、水性媒体中にお
いて不安定であり、あるいは水性投薬形態で好ましくな
い副作用をもたらすような有効物質のための投薬形態と
して使用され得る利点がある。しかしながら、他方にお
いて多くの薬学的有効物質は、塩基性乳濁液の安定性を
阻害し、あるいは懸濁液の存続そのものを阻害する欠点
がある。この多くの有効物質の否定的作用がなぜもたら
されるのかについては究明されていない。
【0008】1982年ジョンストンにおけるAdv.
Clin.Nutrition  Proc、第2回国
際シンポジウムに関する会報213−239頁において
、S.S.ディビスは、乳化剤の安定化作用は機械的性
格のものであり、また電気的性格のものでもあって、界
面において厚い皮膜を形成する機械的安定化、分散相小
滴の静電反発による電気的安定化は、界面における電荷
に基因すると述べている。膓管外投与のためには、まず
乳化剤として動物もしくは植物由来のレシチンを含有す
る油脂乳濁液が使用されるが、これはホスファチジン酸
、ホスファチジルセリンのような弱酸性混在物のために
脂肪小球に陰電荷を供与し、これが乳濁液の安定性に決
定的である。この静電力は脂肪小球のゼータ電位とも称
され(シュツットガルト在、オットー、アルプレヒト、
ノイミュラー刊「レンプス、ヘミー、レキシコン」第8
版、6巻、4695頁)、微粒子の外部に作用する電位
であり、この電気力学的現像の原因をなすので、電気力
学的電位とも称される。負のゼータ電位が大きい程乳濁
液は安定である。
【0009】ディビスは上記文献においてさらに陽イオ
ン添加により脂肪乳濁液のゼータ負電位(市販の脂肪乳
濁液では−40から−50mV)を低下させ、これによ
り乳濁液が不安定になると指摘している。ナトリウムイ
オン、カリウムイオンのような一価イオンの場合には、
130ミリモル/リットル以上の添加で乳濁液構造が阻
害され、二価もしくは三価陽イオンの場合には極めて少
ない使用割合で乳濁液構造が阻害される。多価陽イオン
の添加により脂肪小球の完全な放電荷をもたらすか、あ
るいは正のゼータ電位をもたらすに至る。
【0010】本発明は塩基性有効物質が、このような有
効物質の担体として作用する脂肪乳濁液を不安定ならし
めるという認識に基づくものである。この不安定化作用
は、塩基性有効物質のpka値が増大するに従って著し
くなる。従ってジアゼパムのような弱塩基性有効物質あ
るいはプロポホルのような弱酸性有効物質の場合には、
脂肪乳濁液を主体とする安定な医薬調剤が得られ、これ
に関連して、このような有効物質を使用することにより
基体として作用する油脂乳濁液のゼータ負電位は、全く
変化しないか、あるいはわずかに変化するに過ぎない。 しかしながら、強塩基性有効物質、ことにpka値が8
あるいはこれより高い有効物質の場合には、pH値7に
おいて、水不溶性であるにかかわらず有効物質の正イオ
ン化が10%の大豆油乳濁液においてもたらされ、油脂
小球界面における負電荷がほぼ中性化されるか、あるい
はさらに電荷の正負転換がもたらされ、これにより安定
化作用をもたらす静電反発が反転されることが確認され
た。例えば著しく疎水性であり、8.58のpka値を
有する公知のカルシウム拮抗物質、(−)−(S)−2
−イソプロピル−5−(メチルフェネチルアミノ)−2
−フェニル−バレロニトリル(レベモパミル)の場合に
は、大豆油10%を含有する乳濁液中においてすでに2
%のイオン化部分がもたらされ、乳濁液のゼータ電位(
有効物質なしで−40mV)はpH値で−10mVから
+5mVに変化せしめられ、これが上記の如き有効物質
を含有する薬学的調剤を不安定ならしめる原因となる。
【0011】
【発明の要約】しかるに高いゼータ正電位をもたらすた
めに水性相中に緩衝剤を添加してpH値を酸性範囲に調
整することにより、疎水性、強塩基性有効物質を、燐脂
質により安定化された水中油型乳濁液を主体とする安定
薬学的調剤に配合し得ることが本発明者らにより見出さ
れた。水性相のpH値を酸性範囲、例えばpH6あるい
はそれ以下に調整することにより、水に難溶性の有効物
質の電離を著しく増大させ、油溶性を保持しながら分散
相のゼータ電位を充分に正の領域に移行させ、その結果
、正に荷電された脂肪小球の反発力を充分に高め、これ
により乳濁液が安定化される。このことは、相対的に低
い有効物質濃度において上記効果がすでに達成されてい
ることにかんがみて予想され得なかったところである。 pH6の場合にゼータ正電位約+35mVないし+40
mVとするため、例えばレベモパミルの場合、組成物全
体に対し有効物質量は2%、すなわち1リットル当たり
60ミリモルで充分であり、pH値を5に調整すれば、
ゼータ電位は+50mV以上に増大され得る。
【0012】当然のことながら安定的効果をもたらすた
めには、投与調剤中の乳濁液の静電挙動が重要である。 しかしながら、5−30重量%もの油脂を含有する乳濁
液につき、例えばレーザドップラー速度計と接続された
微小電気泳動により移動速度を計測してゼータ電位を測
定することは不可能である。このような乳濁液の透明度
は極めて低いからである。他方において上述の場合、製
造された調剤におけるゼータ正電位が水性相中に存在す
る異種電解質に基因するのではなく、この電解質が油性
相中に存在する有効物質の電離(試料の希釈により促進
される)により形成されるという問題がある。測定のた
めに必要な希釈により、例えば+40mVから+60m
Vのゼータ電位を有する乳濁液が1:4000から1:
10000に希釈された場合、実験の結果、電位が零と
なりさらには負に転化することがある。しかしながら、
市販のレーザ電気泳動サブミクロン粒子粒度分析装置に
より0.08重量%の油脂濃度でゼータ電位が良好に計
測され、この数値は、希釈曲線の経緯から明確に見られ
るように、非希釈乳濁液のそれと極めて良好な対応関係
を示す。添付図面において、油分0.08から0.00
2重量%希釈液のゼータ電位の変化経緯を参照され度い
。0.08重量%濃度の乳濁液の測定により最低限+1
5mVのゼータ正電位が得られ、これにより実質的には
この乳濁液の安定性範囲にもたらされるが、長期安定性
および120℃におけるオートクレーブ処理耐性を保証
するためには、油脂分0.08重量%の投薬可能調剤に
ついて、少なくとも+30mV、ことに+40mVのゼ
ータ電位をもたらすようにするのが好ましい。
【0013】この0.08重量%の脂肪を含有する乳濁
液は例えば、当初20重量%の油脂乳濁液を250倍容
量に希釈し、10重量%濃度のものを125倍容量に希
釈し、5重量%濃度のものを62.5倍容量に希釈する
ことにより得られる。
【0014】以下に示されるゼータ正電位は、すべて0
.08重量%の脂肪を含有する乳濁液について得られた
数値である。
【0015】従って本発明の対象は、乳化剤としての燐
脂質0.5−2重量%および油脂分5−30重量%を含
有し、脂質中に1個もしくは複数個の塩基性基を有する
、疎水性薬学的有効物質が微細粉状態かつ/もしくは溶
解状態で含有されており、医薬投与、ことに経静脈投与
に適する安定した水中油型乳濁液であって、上記有効物
質が油溶性であり、少なくとも7.5のpka値を示し
、水性相が生理的に容認される緩衝剤含有分により酸性
領域のpH値に調整され、分散相が希釈により投与可能
の乳濁液になされた状態で0.08重量%の油脂分を有
し、少なくとも+15mVのゼータ正電位を示すことを
特徴とする乳濁液である。
【0016】
【発明の構成】投与可能になされた乳濁液のゼータ正電
位のレベルは、その乳濁液の安定性に対応する。何とな
れば界面に最低限度の正電荷がもたらされることにより
、始めて、クリーミングないしオイルフォーミングを阻
止する程度の反発力がもたらされるからである。+15
mVの最低閾値を上廻るために水性相のpH値をどの程
度に正確に調整しなければならないかは、単に薬学的有
効物質の塩基度(これはpka値によって示される)の
みでなく、調剤中における有効物質濃度の特定の範囲に
依存する。すなわち分散相の対抗正電荷をもたらすため
にはなるべく高濃度が、従ってまたなるべく低酸度が必
要である。さらに使用されるレシチンについて、そのゼ
ータ負電位はpH値7.4における有効物質を含まない
脂肪乳濁液で測定して−40ないし−50mVから0の
間において、その純度に応じて変化する(純ホスファチ
ジルコリンの場合)。
【0017】なお、有効物質の油溶性を維持した状態の
水性相におけるイオン濃度は、上述したすべての要因の
総合作用により決定される。この場合、調剤安定性のた
めの下限は+15mVである。
【0018】しかしながら、調剤のオートクレーブ処理
耐性を考慮すれば、少なくとも+30mV、ことに+4
0mVのゼータ正電位をもたらすのが好ましい。
【0019】有効物質は、油溶性であることのほかに、
できるだけ明確な疎水性を有することが重要である。高
い疎水性が高いゼータ正電位をもたらし、同時に油性相
中に多量の有効物質の残留することを保証する。オクタ
ノール/水系中で測定される分配率Log  Pにおい
て、多くの有効物質の検出結果からもたらされた疎水性
値2.5ないし3より大きい疎水性を示すことが重要で
ある。LogPの平均計算値は4であることが好ましい
【0020】選択される有効物質について、事前検査に
より十分に高いゼータ正電位をもたらすべきpH値に調
整されるべきである。実際的に、少なくとも8のpka
値を有する有効物質を選択すれば、乳濁液の安定性をも
たらすに足る十分に高いゼータ正電位は、4−5.5の
pH値において得られる。
【0021】pka値8−10の高疎水性有効物質の、
植物性油8−25重量%、乳化剤としての燐脂質1−2
重量%を含有する乳濁液中における含有分は、pH値範
囲4−5.5として0.5−3重量%であるのが好まし
い。
【0022】望ましいゼータ電位の達成のためのこれ以
上のpH値の低減は無意味であり、しかも油溶性の低下
をもたらすおそれがある。これは調剤の容認性を低下さ
せることがある。+60mV以上のゼータ正電位が達成
されれば、それ以上の酸度の増大は原則的に必要ない。
【0023】所望のpH値調整のためには、従来から経
静脈調剤に使用されていた、有効物質に対して不活性の
あらゆる緩衝剤が使用され得る。このような緩衝剤とし
ては、例えばアセタート/醋酸緩衝剤、ホスファート緩
衝剤およびシトラート緩衝剤などが挙げられる。また油
脂組成分としては、経静脈投与調剤用乳濁液を製造する
ための脂肪、ことに油が使用される。ことに植物油、例
えば大豆油、落花生油、オリーブ油、とうもろこし油、
あぶらな油、ここやし油、ごま油、ひまわり油、やし油
などが好ましい。その使用量割合は、一般的に5−30
重量%、好ましくは8−25重量%、ことに10−20
重量%であって、有効物質含有量の増大と共に、油脂分
含有量を増大されるのが好ましい。
【0024】燐脂質としては、慣用の卵燐脂質も大豆油
も使用され得る。これらは約80%のホスファチジルコ
リンと、酸性異物質を含有し、これにより有効物質を含
まない懸濁液にpH7.4において−40から−50m
Vのゼータ負電位をもたらす。さらに90%あるいはそ
れ以上の1種類あるいは複数種類のホスファチジルコリ
ンを含有する高純度製品を使用することもできる。負電
荷をもたらさない純ホスファチジルコリンを添加するこ
ともできる。これにより分散相の正電荷を少なくとも増
大させる。選択される燐脂質の性質は、すでに述べたよ
うにpH値の選定におけると同様にして配慮される。本
発明により調整されるべき酸性pH値の場合において、
乳化剤中の酸性組成分の量が多くても、その影響は、中
性pH値における場合よりも小さく、従って有効物質を
含有しない乳濁液にpH7.4において−40から−5
0mVのゼータ負電位をもたらす慣用の燐脂質を使用し
ても、pH値6以下において十分に高いゼータ正電位、
例えば+30mVを超える電位が達成され得る。燐脂質
使用量は、1から2重量%とするのが好ましい。必要に
応じて燐脂質と共に、慣用の補助乳化剤、ことに非イオ
ン性のものを使用してもよい。
【0025】本発明による安定乳濁液の製造に適する塩
基性、疎水性有効物質としては、塩基性のほかに明確な
疎水性を示し、油溶性であればどれでもよい。しかしな
がら、5−(フェネチルアミノ)−2−フェニルバレロ
ニトリルに属する化合物、ことにレベモパミルを使用す
る場合に特に良好な結果が得られる。これら有効物質は
、担体としての油脂乳濁液を基体とする極めて安定な、
秀れた容認性を有する調剤を本発明により形成できる。 この調剤は投与により好ましくない副作用をもたらすこ
とがなく、この有効物質の水性調剤に対し秀れた薬効を
示す。2−ドデシル−5−(メチル−3′−メトキシフ
ェネチルアミノ)−2−3′−メトキシフェニルバレロ
ニトリル(アニパミル)の場合にも良好な結果をもたら
す。塩基性基を含有する神経に作用するフェノチアジン
も良好な結果をもたらすが、ことにpka値9.4の1
0−(3−ジメチルアミノプロピル)−フェノチアジン
(すなわちプロマジン)、pka値9.1の10−(2
−ジメチルアミノプロピル)−フェノチアジン(すなわ
ちプロメタジン)およびpka値8.05の4−{3−
〔2−(トリフルオルメチル)−フェノチアジン−10
−イル〕−プロピル}−1−ピペラジノエタノール(す
なわちフルフェナジン)が好ましい。なお局所麻酔剤、
例えばテトラカインも、本発明による調剤形態にするこ
とができる。
【0026】本発明による乳濁液を製造するには、油、
有効物質および乳化剤を、緩衝剤によりすでに所望のp
H値、あるいは事前試験により確認されたpH値に調整
されている水性相中において混合する。この混合物の予
備乳濁後、500nm以下の平均粒度となるまで多数回
の高圧均質化処理を継続する。これにより有効物質は油
にほぼ溶解され、次いでこの混合物を、すでに予備分散
処理されている、燐脂質と緩衝剤含有水性相との混合物
に添加する。
【0027】しかしながら、また有効物質をまず燐脂質
と混合し、この両物質混合物を水性相に添加し、次いで
油と混合することもできる。この場合、高圧均質化のた
め、慣用の高圧均質化剤、あるいはさらに微小流動化剤
も使用される。
【0028】多くの場合、ことに本発明乳濁液を経静脈
的に使用するときには、滲透圧を生理的に好ましい値に
調整する。この調整は、生理的、非イオン性物質、こと
にグリセリンの添加により行われる。
【0029】以下の実施例におけるゼータ電位の測定は
、市販の測定装置(マルベルン社のZetasizer
3)により行われた。この装置では、微小電気泳動がヘ
リウム/ネオンレーザを基礎とする光子相関分光と結合
されている。分析評価は接続されたコンピュータにより
行った。
【0030】添付図面は、有効物質としてレベモパピル
を使用し、20%濃度の油脂乳から出発して、これを1
:250から1:10,000の割合の希釈に相当する
種々の希釈液0.8から0.002g/lないし0.0
8から0.002重量%について測定されたゼータ電位
の変化を示している。出発乳濁液としては、pH5に調
整された種々の油脂含有量および/あるいは有効物質含
有量のものを使用した。
【0031】各曲線の基礎をなす数値は以下の通りであ
る。
【0032】
【表1】 1リットル当たり油脂分0.8から0.2gの範囲で得
られるなだらかな曲線部分は、油脂分含有割合0.8g
/lないし0.08重量%においてもたらされる、希釈
されていない乳濁液における静電挙動のためのゼータ電
位の重要性を示唆している。
【0033】本発明乳濁液は、薬学的有効物質の液状調
剤用として種々の目的に使用され得る。しかしながら、
これはことに口腔、鼻腔、肺あるいは腟用調剤として適
当である。これはその組成の点から経静脈投用のみでな
く、種々の投与形態において良好な容認性を示す点にお
いてことに有利である。
【0034】実施例1 90%以上がホスファチジルコリンから成り、有効物質
を含有しない水中油脂型乳濁液としてpH7.4におい
て−20mVのゼータ電位をもたらす、膓管外投与に適
する12gのOvothin  200(登録商標)を
、pH値5に調整されているアセタート/醋酸緩衝液剤
(5ミリモル/リットル)725ミリリットルと50−
60℃で混和し、浸透圧調整のため86%グリセリン2
3gを添加し混合した。これにより得られた混合液を予
備均質化処理した。他方において20gのレベモパミル
を50−60℃において200gの大豆油に溶解させ、
この油性相を上記水性相に少しずつ添加して一応の懸濁
状態とし、200バールの圧力下において1回均質化処
理した。醋酸添加によりpH値を5に再調整した後、2
00バールにおいて3回高圧均質化処理に付した。
【0035】得られた乳濁液を窒素雰囲気下において室
温まで放冷し、5μmフィルタで濾過した。121℃で
15分間滅菌処理し、以下の諸数値を示す乳濁液を得た
。すなわち、油脂分含量0.08重量%に相当する25
0倍希釈液におけゼータ電位+56mV、平均粒度25
5nm、有効物質含量2g/100ml、すなわち60
ミリモル/l、同様に処理してpH4およびpH6の乳
濁液を得た。
【0036】前者は+54mVのゼータ電位、210n
mの粒度、2%の有効物質含量を示した。
【0037】後者は+37mVのゼータ電位、300n
mの粒度、2%の有効物質含量を示した。
【0038】実施例2 遊離塩基形態のアニパミル20gを200gの大豆油に
溶解させ、他方において実施例1に述べた12gのOv
othin  200(登録商標)を、pH5に調整さ
れたNa−アセタート/醋酸緩衝剤溶液725ミリリッ
トルと混合し分散させ、これに油/有効物質混合物を添
加し、高圧均質化処理に付した。
【0039】回転オートクレーブ中、121℃において
15分間滅菌処理して、以下の諸数値を示す乳濁液を得
た。
【0040】ゼータ電位+54mV、平均粒度300n
m、有効物質含量2g/100nl、すなわち60ミリ
モル/l。20%の油脂分中2%の有効物質アニパミル
を含有する乳濁液であって、pH値4および6を有する
ものは以下の諸数値を示した。
【0041】前者において、平均粒度270nm、ゼー
タ電位+56mV、有効物質含量2g/100ml。
【0042】後者において、平均粒度330nm、ゼー
タ電位+41mV、有効物質含量2g/100ml。
【0043】実施例3 12gのOvothin  200(登録商標)を、5
0−60℃において、pH5に調整されたNa−アセタ
ート/醋酸緩衝剤水溶液(5ミリモル/l)に添加し、
この懸濁液に20gのグリセリン、次いで20gのレベ
モパミルを添加、撹拌し、醋酸添加によりそのpH値を
5に調整した。予備均質化処理後、100gの大豆油を
少しずつ添加してから、200バールの圧力下において
3回均質化処理した。121℃におけるオートクレーブ
処理により以下の数値を示す乳濁液を得た。ゼータ電位
+53mV、平均粒度230nm、有効物質含量2g/
100ml、すなわち60ミリモル/l、油脂含量10
重量%。
【0044】実施例4 pH7.4において−20mVの電位をもたらし、90
%のホスファチジルコリンを含有する卵レシチン(Ov
othin  200(登録商標))12gとグリセリ
ン20gとを、実施例1におけると同様にして、pH5
に調整されたNa−アセタート/醋酸緩衝剤水溶液87
5ミリリットル中に分散させ、50−60℃において、
20gのレベモパミル塩基と50gの大豆油から成る混
合物を少しずつ添加した。この混合物をまず200バー
ルの圧力下に予備均質化し、pH値の微調整後、平均粒
度220nm以下となるまで140バールの圧力下に均
質化処理した。実施例1と同様の後処理および滅菌処理
を経て+53mVのゼータ電位を示す乳濁液を得た。そ
の平均粒度は220nm、有効物質含量は2g/100
ml、すなわち60ミリモル/l、油脂含量5重量%で
あった。
【0045】実施例5 1gのレベモパミルと5gの大豆油を混和し、この混合
物を1.28の高純度レシチン、2gのグリセリンおよ
びpH5に調整された88ミリリットルの緩衝剤溶液か
ら成る懸濁液中に添加し、140から200バールの高
圧下に均質化処理し、121℃における回転オートクレ
ーブで15分間滅菌処理して、以下の数値を示す乳濁液
を得た。
【0046】ゼータ電位+52mV、平均粒度230n
m、有効物質含量1g/100ml、すなわち30ミリ
モル/l、油脂含量5重量%。
【0047】実施例6 −20mVのゼータ電位を示す12gの卵レシチン、グ
リセリンで滲透圧調整した、pH5の醋酸/アセタート
緩衝剤溶液(5ミリモル/l)730ミリリットルに添
加し、予備懸濁化し、これに20gのプロメタジン塩基
を添加し、さらに200gの大豆油を添加した後、これ
を200バールの圧力下に均質化処理した。121℃に
おいて回転オートクレーブにより15分間滅菌処理して
得られた乳濁液は以下の諸数値を示した。
【0048】ゼータ電位+46mV、平均粒度250n
m、有効物質含量20g/l、油脂含量20重量%。
【0049】同様にしてpH4およびpH6のプロメタ
ジン含有乳濁液を得た。
【0050】前者は+52mVのゼータ電位、250n
mの平均粒度、有効物質含量20g/lを示し、後者は
+41mVのゼータ電位、280nmの平均粒度、有効
物質含量20g/lを示した。
【0051】実施例7 実施例6と同様にして、2gのプロマジン塩基、73ミ
リリットルのpH5に調整した緩衝剤/グリセリン溶液
、20gの大豆油を使用して予備懸濁液を得、これを1
40ないし200バールの高圧下において4回均質化処
理した。オートクレーブ滅菌処理して、以下の諸数値を
示す乳濁液を得た。
【0052】ゼータ電位+44mV、平均粒度230n
m、有効物質含量2%、油脂含量20重量%。同様にし
てpH4およびpH6乳濁液を得たが、これらは+52
mV(pH4)および+39mV(pH6)のゼータ電
位を示した。
【0053】実施例8 10gのレベモパミルを100gの大豆油に溶解させ、
これをpH5に調整され、グリセリンで滲透圧調整され
たアセタート緩衝剤溶液825ミリリットル中において
12gのOvothin  200(登録商標)と共に
60℃で高速撹拌器により懸濁させ、200バールの圧
力下において4回均質化処理した。次いで121℃にお
ける回転オートクレーブにより13分間滅菌処理して、
以下の諸数値を示す乳濁液を得た。
【0054】ゼータ電位+57mV、平均粒度300n
m、有効物質含量10g/l、すなわち30ミリモル/
l、油脂含量10重量%。
【0055】実施例9 20gのレベモパミルを200gの大豆油に溶解させ、
これをグリセリンで滲透圧調整され、pH値を5に調整
したアセタート緩衝剤溶液725ミリリットル中におい
て、ホスファチジルコリン80%を含有し、pH7.4
で−40から50mVのゼータ電位をもたらす卵レシチ
ン(Ovothin  200(登録商標))12gと
共に高速撹拌器で懸濁化し、160−180バールの高
圧下に4回均質化処理した。
【0056】これにより得られた懸濁液を5μmフィル
タで濾過し、回転オートクレーブにより121℃で5分
間滅菌して得られた乳濁液は以下の数値を示した。
【0057】ゼータ電位+44mV、平均粒度300n
m、有効物質含量20g/l、油脂含量20重量%。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による乳濁原液(油脂含量、有効物質、
レベノパミル含量がそれぞれ20%/2%、10%/2
%、10%/1%、5%/2%、5%/1%、20%/
0.5%の6種類)をそれぞれ横座標濃度に希釈して投
与調剤とした場合の縦座標ゼータ電位(mV)との関連
を示すグラフである。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  乳化剤としての燐脂質0.5−2重量
    %および油脂分5−30重量%を含有し、脂質中に1個
    もしくは複数個の塩基性基を有する、疎水性薬学的有効
    物質が微細粉状態かつ/もしくは溶解状態で含有されて
    おり、医薬投与、ことに経静脈投与に適する安定した水
    中油型乳濁液であって、上記有効物質が油溶性であり、
    少なくとも7.5のpka値を示し、水性相が生理的に
    容認される緩衝剤含有分により酸性領域のpH値に調整
    され、分散相が希釈により投与可能の乳濁液になされた
    状態で0.08重量%の油脂分を有し、少なくとも+1
    5mVのゼータ正電位を示すことを特徴とする乳濁液。
  2. 【請求項2】  請求項(1)による安定乳濁液であっ
    て、分散相が希釈により投与可能の乳濁液になされた状
    態で0.08重量%の油脂分を含有し、少なくとも+3
    0mVのゼータ正電位を示すことを特徴とする乳濁液。
  3. 【請求項3】  請求項(1)あるいは(2)による安
    定乳濁液であって、有効物質が少なくとも8のpka値
    を示すことを特徴とする乳濁液。
  4. 【請求項4】  請求項(2)あるいは(3)による安
    定乳濁液であって、植物性油8−25重量%、燐脂質1
    −2重量%、8−10のpka値を有する強疎水性有効
    物質0.5−3重量%を含有し、水性相のpH値が緩衝
    剤含有分により4−5.5に調整されていることを特徴
    とする乳濁液。
  5. 【請求項5】  請求項(1)から(4)のいずれかに
    よる安定乳濁液であって、有効物質が一群の5−(フェ
    ネチルアミノ)−2−フェニル−バレロニトリルから選
    択されることを特徴とする乳濁液。
  6. 【請求項6】  請求項(5)による安定乳濁液であっ
    て、有効物質が(−)−(S)−2−イソプロピル−5
    −(メチルフェネチルアミノ)−2−フェニル−バレロ
    ニトリルであることを特徴とする乳濁液。
  7. 【請求項7】  請求項(5)による安定乳濁液であっ
    て、有効物質が2−ドデシル−5−(メチル−3′−メ
    トキシフェネチルアミノ)−2−3′−メトキシフェニ
    ル−バレロニトリルであることを特徴とする乳濁液。
  8. 【請求項8】  請求項(1)から(4)のいずれかに
    よる安定乳濁液であって、有効物質が塩基性基を有する
    、神経に作用する一群のフェノチアジンから選択される
    ことを特徴とする乳濁液。
  9. 【請求項9】  請求項(1)から(8)のいずれかに
    よる安定乳濁液の製造方法であって、生理的容認性緩衝
    系の添加により酸性領域のpH値に調整され、これによ
    り事前試験に従って最終混合物を希釈した油脂含有分0
    .08重量%において少なくとも+15mVのゼータ電
    位をもたらし、かつ必要に応じて生理的、非イオン性物
    質の添加により滲透圧が生理的数値になされた、燐脂質
    含有水性媒体に油脂組成分を混合し、塩基性基を含有し
    、疎水性、油溶性の有効物質が油組成分に、あるいは系
    中の燐脂質に添加され、次いで生成混合液を500nm
    より小さい平均粒度となるまで1回もしくは複数回の高
    圧下均質化処理に付されることを特徴とする製造方法。
  10. 【請求項10】  医薬、ことに経静脈調剤として使用
    される、請求項(1)から(8)のいずれかによる乳濁
    液。
JP3105786A 1990-05-11 1991-05-10 医薬の投与に適する安定乳濁液、その製造方法および医薬として使用されるべき乳濁液 Pending JPH04226911A (ja)

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