JPH04224255A - エンジンの空燃比制御装置 - Google Patents

エンジンの空燃比制御装置

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JPH04224255A
JPH04224255A JP41438990A JP41438990A JPH04224255A JP H04224255 A JPH04224255 A JP H04224255A JP 41438990 A JP41438990 A JP 41438990A JP 41438990 A JP41438990 A JP 41438990A JP H04224255 A JPH04224255 A JP H04224255A
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JP
Japan
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air
fuel ratio
correction amount
acceleration
transient
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JP41438990A
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English (en)
Inventor
Hatsuo Nagaishi
初雄 永石
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE4139432A priority patent/DE4139432A1/de
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はエンジンの空燃比制御
装置、特に過渡学習を行うものに関する。
【0002】
【従来の技術】O2センサ出力があらかじめ定めたスラ
イスレベル(目標値)よりもリーンとなっている時間や
リッチとなっている時間の、基準値からの偏差が所定範
囲に収まるように過渡時補正係数(加速増量係数KAC
や減速減量係数KDC)を学習補正するものがある(特
開平1−138345号公報参照)。これについて説明
すると、経時変化によって吸気バルブや吸気ポート壁に
デポジットが付着する。このデポジットの影響により、
たとえば加速中には燃料がデポジットに付着して奪われ
るため、空燃比がリーン傾向を示す。
【0003】そこで、空燃比がリーンとなっている時間
を計測し、この時間が基準値を越えて長くなっていると
きは、加速増量係数を大きくして、デポジットに奪われ
る燃料分だけ余計に供給することで、リーン傾向を解消
させるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
装置では、燃料壁流やエアフロメータによる空気計量の
遅れにより、空燃比がたとえば減速時にリッチになる傾
向を持つと、図21中段の実線で示したように、O2セ
ンサ出力に基づいて演算される空燃比フィードバック補
正係数αがその制御中心(図では1.0)を外れて小さ
いほうへと大きくずれ、再加速により再び1.0へと戻
るあいだαが小さいままにとどまる。その間も再加速と
はいえ加速時に変わりなく、αが1.0よりも小さいた
めに、再加速時の噴射量が小さくなって、望みの加速感
が得られない。
【0005】この場合に、αが制御中心より大きく外れ
たのは、加速増量係数による加速補正が足りなかったの
ではなく、あくまで燃料壁流やエアフロメータによる空
気計量の遅れによるものである。そのため、再加速時の
小さなαを用いて加速増量係数についての学習を行い、
加速増量係数を大きくしたのでは、図21下段の実線の
ように、空燃比をリッチ側に大きくオーバーシュートさ
せてしまうのである。
【0006】そこで、この発明は過渡学習条件成立中で
あって、加速判定時またはその直前(これらを「加速前
」で総称する)のαと加速終了時のαとの差もしくは比
(この差と比を「ズレ」で総称する)を用いて、それが
所定の範囲にないときなどに過渡学習を禁止することで
、学習の精度を高く維持させる装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図1に示
すように、エンジンの負荷(たとえば吸入空気量Qs)
と回転数Nをそれぞれ検出するセンサ31,32と、こ
の負荷と回転数Nの検出値に基づいて基本噴射量Tpを
演算する手段33と、壁流補正量(たとえば加速増量係
数,減速減量係数や過渡補正量Kathos)に対する
過渡学習値(たとえば過渡学習温度TLT)を格納する
メモリ34と、このメモリ34内の過渡学習値を検索す
る手段35と、この検索した過渡学習値に基づいて前記
壁流補正量を演算する手段36と、理論空燃比を境にし
て出力の急変するO2センサ37と、このO2センサ出
力と目標値との比較により実空燃比がリッチ側にあるか
リーン側にあるかを判定する手段38と、この判定結果
に基づいて空燃比フィードバック補正量αを演算する手
段39と、このフィードバック補正量αと前記壁流補正
量にて前記基本噴射量Tpを補正して、燃料噴射量TI
を決定する手段40と、この噴射量TIを燃料噴射装置
42に出力する手段41と、過渡学習条件にあるかどう
かを判定する手段43と、この学習条件成立中の前記空
燃比フィードバック補正量αもしくは前記O2センサ出
力またはこれらの両方に基づいて前記過渡学習値に対す
る過不足量(たとえばリッチ時間とリーン時間のズレ)
を演算する手段44と、この過不足量に基づいて過不足
量がなくなるように前記メモリ34に格納されている過
渡学習値を更新する手段45と、前記過渡学習条件成立
中でかつ加速前であるかどうか、また同じく前記過渡学
習条件成立中でかつ加速終了時であるかどうかをそれぞ
れ判定する手段46,47と、これらの判定結果を受け
て前記過渡学習条件成立中でかつ加速前の前記空燃比フ
ィードバック補正量および同じく前記過渡学習条件成立
中でかつ加速終了時の前記空燃比フィードバック補正量
をそれぞれサンプリングする手段48,49と、これら
加速前と加速終了時の両フィードバック補正量のズレを
所定の範囲と比較する手段50と、両フィードバック補
正量のズレが所定の範囲にないとき前記過渡学習値の更
新を禁止する手段51とを設けた。
【0008】第2の発明は、図2に示すように、エンジ
ンの負荷(たとえば吸入空気量Qs)と回転数Nをそれ
ぞれ検出するセンサ31,32と、この負荷と回転数N
の検出値に基づいて基本噴射量Tpを演算する手段33
と、壁流補正量(たとえば加速増量係数,減速減量係数
や過渡補正量Kathos)に対する過渡学習値(たと
えば過渡学習温度TLT)を格納するメモリ34と、こ
のメモリ34内の過渡学習値を検索する手段35と、こ
の検索した過渡学習値に基づいて前記壁流補正量を演算
する手段36と、理論空燃比を境にして出力の急変する
O2センサ37と、このO2センサ出力と目標値との比
較により実空燃比がリッチ側にあるかリーン側にあるか
を判定する手段38と、この判定結果に基づいて空燃比
フィードバック補正量αを演算する手段39と、このフ
ィードバック補正量αと前記壁流補正量にて前記基本噴
射量Tpを補正して、燃料噴射量TIを決定する手段4
0と、この噴射量TIを燃料噴射装置42に出力する手
段41と、過渡学習条件にあるかどうかを判定する手段
43と、この学習条件成立中の前記空燃比フィードバッ
ク補正量αもしくは前記O2センサ出力またはこれらの
両方に基づいて前記過渡学習値に対する過不足量(たと
えばリッチ時間とリーン時間のズレ)を演算する手段4
4と、この過不足量に基づいて過不足量がなくなるよう
に前記メモリ34に格納されている過渡学習値を更新す
る手段45と、前記過渡学習条件成立中でかつ加速前で
あるかどうか、また同じく前記過渡学習条件成立中でか
つ加速終了時であるかどうかをそれぞれ判定する手段4
6,47と、これらの判定結果を受けて前記過渡学習条
件成立中でかつ加速前の前記空燃比フィードバック補正
量および同じく前記過渡学習条件成立中でかつ加速終了
時の前記空燃比フィードバック補正量をそれぞれサンプ
リングする手段48,49と、この加速終了時の前記空
燃比フィードバック補正量が加速前の前記空燃比フィー
ドバック補正量より所定値以上大きいかまたは所定値以
上小さいかどうかを判定する手段52と、前記過不足量
の演算結果により実空燃比がリーン,リッチのいずれに
あるかを判定する手段53と、両判定結果を受けて、加
速終了時の前記空燃比フィードバック補正量が加速前の
前記空燃比フィードバック補正量より所定値以上大きく
かつ空燃比がリーンにあるとき、または加速終了時の前
記空燃比フィードバック補正量が加速前の前記空燃比フ
ィードバック補正量より所定値以上小さくかつ空燃比が
リッチにあるとき前記過渡学習値の更新を禁止する手段
51とを設けた。
【0009】
【作用】第1の発明では、過渡学習条件成立中であって
空燃比フィードバック補正量αについての加速前後差が
所定の範囲にないとき過渡学習値の更新が禁止される。
【0010】ここで、上記の加速前後差が所定の範囲に
ないときには、たとえば減速後すぐの加速時のように、
センサの計量遅れや燃料壁流などの影響を受けてフィー
ドバック補正が制御中心値(たとえば1.0)より大き
く外れてリーン側にずれているときがあり、このときに
まで過渡学習を行わせたのでは、学習値を大きくバラツ
かせてしまうが、学習を禁止することで、それまで安定
していた学習値を不安定にすることがなく、学習精度を
高いままに維持することができる。
【0011】第2の発明では、実空燃比がリーンであっ
て加速終了時のαが加速前よりずっと大きいとき、また
は実空燃比がリッチであって加速終了時のαが加速前よ
りずっと小さいとき過渡学習値の更新が禁止される。
【0012】たとえば実空燃比がリーンである場合には
、壁流補正量を増量しなければならないのに、加速終了
時のαが小さいということは、学習不足であり、したが
って学習値を更新しなければならないのに対し、実空燃
比がリーンであっても加速終了時のαが大きいときには
、学習値エラーがあるとは必ずしもいいきれないので、
学習値エラーが必ずあるといえる場合以外は学習値を更
新させないことにより、それまで安定していた学習値が
不安定になることを防止するのである。
【0013】
【実施例】図3は一実施例のシステム図である。
【0014】図において、吸入空気はエアクリーナ2か
ら吸気管3を通り、燃料は噴射信号Siに基づき各気筒
に設けたインジェクタ(燃料噴射装置)4から、エンジ
ン1の各吸気ポートに向けて噴射される。
【0015】シリンダ内で燃焼したガスは排気管5を通
して触媒コンバータ6に導入され、ここで燃焼ガス中の
有害成分(CO,HC,NOx)が三元触媒により清浄
化されて排出される。
【0016】吸入空気の流量Qsはホットワイヤ式のエ
アフローメータ7により検出され、アクセルペダルと連
動するスロットルバルブ8によってその流量が制御され
る。
【0017】スロットルバルブ8の開度TVOはスロッ
トル開度センサ9により検出され、エンジン1の回転数
Nはクランク角センサ10により検出される。また、ウ
ォータジャケットの冷却水温TWは水温センサ11によ
り検出される。12は排気中のO2濃度に反応し、理論
空燃比を境に急変する特性を有するO2センサである。 上記エアフローメータ7,スロットル開度センサ9,ク
ランク角センサ10,水温センサ11およびO2センサ
12からの出力はコントロールユニット20に入力され
る。
【0018】マイクロコンピュータからなるコントロー
ルユニット20では、図4〜図12に示すところにより
、シリンダに吸入される混合気の空燃比制御を行う。
【0019】この例は気筒別に順序よく噴射を行う、い
わゆるシーケンシャル噴射タイプであり、同期,非同期
の噴射を問わず、気筒ごとに前回噴射からのシリンダ空
気量相当パルス幅AVTPの変化量(ΔAVTPn)に
よる修正を行い、かつ同期噴射時にはそれにともなう燃
料壁流量の修正を目的とした補正をも行うものである。 こうした装置は、特願平1−248674号にすでに提
案しており、ここでは、図9ないし図12に示すところ
によりその制御の概要を先に説明し、その後に図4ない
し図8に示した過渡学習制御について述べることにする
【0020】図9は気筒別同期噴射パルス幅TIn[m
s]を決定するためのルーチンで、このルーチンは10
msecごとに一度実行される。なお、図9ないし図1
1のルーチンでは気筒別に同期と非同期の各噴射パルス
幅を求めるため、特に気筒別の値である場合に、記号の
最後に気筒番号nを付して区別している(たとえばΔA
VTPn,TIn,Chosn,Injsetn)。
【0021】ステップ122では吸入空気流量Qs[g
/s]とエンジン回転数N[rpm]から基本噴射パル
ス幅Tp[ms]を次式にて求める。 Tp=(Qs/N)×K×Ktrm…(1)
【0022
】ただし、Kは基本空燃比を定めるための定数、Ktr
mは空気流量やインジェクタのエラーをエンジン条件ご
とに補正するための補正係数で、trmはトリミングを
意味する。
【0023】この基本噴射パルス幅Tpからは、シリン
ダ空気量相当パルス幅AVTP[ms]を次式により求
める(ステップ123)。     AVTP=Tp×Fload+旧AVTP×(
1−Fload)…(2)
【0024】ただし、(2)
式において、Floadは加重平均係数[%]で、回転
数Nおよびシリンダ容積V[cc]の積N×Vと総流路
面積Aa[cm2]から所定のマップを参照して求める
。AVTPに付した「旧」は1回前(前回)の値である
ことを意味させている。この旧は後述する他の符号につ
いても同じ意味で使用する。
【0025】ステップ125で燃料壁流に関する過渡時
補正量(略して過渡補正量という)Kathos[ms
]を演算し(後述する)、最後に気筒別同期噴射パルス
幅TIn[ms]を次式により決定する(ステップ12
6)。     TIn=(AVTP+Kathos)×TMR
×(α+αm)+Chosn−Eracin+Ts  
                         
                         
            …(3)
【0026】ただし
、(3)式において    TMR;目標空燃比[無名
数]    α    ;O2センサ出力に基づく空燃
比フィードバック補正係数[無名数]    αm  
 ;空燃比学習補正係数[無名数]    Chosn
;気筒別増減補正量[ms]    Eracin;気
筒別噴きすぎ補正量[ms]    Ts   ;無効
パルス幅[ms]である。
【0027】なお、ステップ124での気筒別増減補正
量Chosnと気筒別噴きすぎ補正量Eracinにつ
いては、気筒別非同期噴射量Injsetn[ms]と
ともに、次式により計算している(図10)。     Chosn=ΔAVTPn×Gztwp(加速
時)          =ΔAVTPn×Gztwm
(減速時)    Injsetn=ΔAVTPn×G
ztw×Gzcyl+Ts    Eracin=旧E
racin+ΔAVTPn×Gztw×(Gzcyl−
ERACIP)
【0028】ただし、Gztwpは気筒
別増量ゲイン、Gztwmは気筒別減量ゲイン、Gzt
wは気筒別非同期噴射ゲインで、これらは図17のテー
ブルから求める。Gzcylは非同期噴射タイミングに
よる補正ゲイン、ERACIPは今回の噴きすぎ分を計
算するための基準値である。
【0029】図11は過渡補正量Kathosを演算す
るためのルーチンで、このルーチンは10msecごと
に一度実行される。これは、付着量記憶式の壁流補正で
あり、比較的ゆっくりと変化する燃料壁流分の修正を目
的とし、運転条件毎に平衡付着量Mfhを記憶しておき
、過渡に伴う平衡付着量の変化を総補正量として燃料噴
射毎に適当な割合ずつ割り振る方法をとる。
【0030】まず、吸気管3内における燃料壁流の平衡
付着量Mfh[ms]を次式により求める(ステップ1
31)。 Mfh=AVTP×Mfhqt×MfhN
【0031】
つまり、平衡付着量Mfhをシリンダ空気量相当パルス
幅AVTPに比例させてとり、その場合の比例定数をM
fhqtとするのである。具体的には、Mfhqt[倍
]は付着倍率で、燃料付着部の温度予測値TWF[℃]
とN−TVO流量Qh0[%]を用い、補間計算付きで
所定のマップを参照して求める。
【0032】ここで、TWFは燃料付着部(たとえば吸
気バルブ)の温度が、フュエルカット時や始動時あるい
はインジェクタの噴射方向などに起因して、冷却水温T
Wと相違することがあり、この相違分だけ平衡付着量M
fhがずれ、最終的には過渡時空燃比がずれてくるので
、燃料付着部の温度を予測する値(壁流補正温度)とし
て導入したものである(特願平1−248676号、同
1−272798号参照)。
【0033】Qh0はスロットル開度TVOとエンジン
回転数Nから求められるスロットルバルブ部の空気流量
で、既に公知のものである。
【0034】なお、MfhNは付着倍率の回転補正率で
、回転数Nから補間計算付きで所定のテーブルを参照し
て求めている。
【0035】次に、現時点での付着量予測値(これを単
に付着量という)をMf[ms]とすれば、Mfh−M
fが加速時に燃料壁流にとられる量となるが、これに付
着量の変化速度(これを分量割合という)KMF[%]
を導入して、次式により1噴射ごとの壁流変化量(これ
を付着速度という)VMF[ms]を求める(ステップ
133)。 VMF=(Mfh−Mf)×KMF…(4)
【0036
】この場合、今回の噴射によりあらたにVMFだけ壁流
量が増えるのであるから、今回噴射時点での付着量Mf
は、噴射タイミングに同期して次式により得られる(図
12)。 Mf=旧Mf+VMF…(5)
【0037】なお、(5)式の分量割合KMFは次式に
より求めている(ステップ132)。 KMF=KMFat×KMFN
【0038】ここで、KMFat[%]は基本分量割合
で、冷却水温TWとN−TVO流量Qh0とを用い、補
間計算付きで所定のマップを参照する。KMFN[%]
は分量割合の回転補正率で、回転数Nから補間計算付き
で所定のマップを参照する。
【0039】こうして求めた付着速度VMFから次式に
より過渡補正量Kathos[ms]を求めてこのルー
チンを終了する(ステップ134)。 Kathos=VMF×Ghf
【0040】ただし、Ghfは軽質燃料使用時における
減速時のオーバーリーン防止のための補正率[%]であ
り、加速時にはKathos=VMFとなる。
【0041】以上で過渡時制御の概要の説明を終える。
【0042】次に、図4はO2センサ出力に基づいて空
燃比フィードバック補正係数αを演算するためのルーチ
ンである。回転同期で行なう。
【0043】O2センサが活性状態にある場合に限って
(ステップ1)、O2センサによる空燃比フィードバッ
ク制御条件(図ではクローズド条件で表記している)が
成立しているかどうかをみて(ステップ2)、条件成立
であればステップ3に進む。たとえば、冷却水温TWが
所定値以下のとき、始動時、始動直後や暖機のための燃
料増量中、O2センサの出力が一度も反転していないと
き、燃料カット中等はいずれもフィードバック制御条件
の成立しない場合であり、それ以外の場合に空燃比フィ
ードバック制御条件が成立する。
【0044】空燃比フィードバック制御を比例積分動作
で示すと、この動作によれば1周期が次の4つの場合(
1)〜(4)から構成される。つまり、(1)空燃比が
リッチからリーンに反転した場合にステップ的に比例分
Pだけリッチ側に変化させ、(2)その後のリーン継続
中は積分分Iにて徐々にリッチ側に変化させる。
【0045】これに対して、(3)空燃比がリーンから
リッチに反転した場合も同様にして、ステップ的に比例
分Pだけリーン側に変化させ、(4)その後のリッチ継
続中は積分分Iにて徐々にリーン側に変化させる。とい
うものである。
【0046】これら4つの場合分けの判定を、ステップ
3〜5でO2センサ出力(図ではO2で略記する)とあ
らかじめ定めたスライスレベル(目標値で、理論空燃比
に対するO2センサ出力に相当する)S/Lとの大小比
較と、前回に行った大小比較との組み合わせにより行な
う。ここではO2≧S/Lでリッチ、O2<S/Lでリ
ーンである。
【0047】これより、ステップ3,4,6へと進むの
は、リッチからリーンに反転した場合である。同様にし
て、ステップ3,4,10へと進むのはリーン継続中、
ステップ3,5,12へと進むのはリーンからリッチに
反転した場合、ステップ3,5,16へと進むのはリッ
チ継続中である。
【0048】4つの場合分けが済むと、ステップ8,1
0,14,16で各場合分けに応じて比例分Pと積分分
Iを次式により計算する。 P=KP×ERROR…(6) ΣI=ΣI+KI×ERROR…(7)
【0049】た
だし、ERRORは理論空燃比からの偏差としてあらか
じめ与える空燃比エラー、KPは比例ゲインである。ま
た、Σは和を表し、KIは積分ゲインである。各ゲイン
はリッチ側とリーン側とで異なる値が採用されることも
ある。
【0050】ステップ9,11,15,17でこれらの
比例分,積分分を用いてフィードバック補正係数αを計
算する。図中の数式の意味するところは、RAMである
αに格納していた値を取り出してこれに1制御当たりの
補正量(P,I)を加減算し、加減算した値を改めてα
に入れるということである。
【0051】一方、空燃比がリッチからリーンへとまた
その逆へと反転した場合に、ステップ6,12で次式α
AV=(α+αOLD)/2…(8)により、直前に計
算していたαとRAMのαOLDに格納されている値と
の平均値を計算し、直前に計算していたαをRAMのα
OLDに入れる(ステップ7,13)。
【0052】この結果、ステップ13で入れられた値が
ステップ6で(ステップ7で入れられた値はステップ1
2で)使用されるので、αAVはαの半周期の平均値を
求めていることになる。たとえば、図18において、ス
テップ6ではαAV=(α3+α4)/2が、またステ
ップ12ではαAV=(α1+α2)/2がそれぞれ計
算される。
【0053】αの計算が終了すると、ステップ20で過
渡学習を行う。なお、ここでの過渡学習条件は少なくと
も空燃比フィードバック制御条件が成立していることで
ある。
【0054】図6は過渡学習を行うためのルーチンであ
る。一定の周期で実行する。ここでは、気筒を区別して
いない。
【0055】ステップ41でシリンダ空気変化量ΔAV
TP(=AVTP−旧AVTP)と過渡学習判定レベル
(一定値)LTL#との比較により、加速時(ΔAVT
P≧LTL#)であれば、ステップ43でその時点のα
AVに入っている値を別のRAMのαBに移す。これに
よりαAVについて加速判定時点の値(つまり加速直前
)の値がαBに入る。
【0056】なお、加速判定時にデータサンプル数のカ
ウンタ値CTESをリセットする(ステップ42)。
【0057】加速が判定された後は次式CTES=旧C
TES+1 によりカウンタ値CTESをインクリメントし(ステッ
プ44)、かつそのときの水温TWよりNSテーブルと
AEテーブルを参照する(ステップ45)。
【0058】ここで、NSはサンプル区間に対応させて
定めた数である。ステップ46でカウンタ値CTESと
このサンプル区間数NSとを比較し、CTES≦NSと
なるまでは、O2センサ出力とスライスレベルS/Lの
比較結果にしたがい、リッチ側にあればカウンタ値CT
Rを、リーン側にあれば別のカウンタ値CTLをインク
リメントする(ステップ47〜49)。これにより、C
TRは空燃比がリッチ側にある時間を、CTLがリーン
側にある時間を表す。なお、図13にNSテーブル(後
述するAEテーブルについても)の内容を示す。
【0059】これに対して、AE(AE>NS)は加速
終了後に定常となったとみなされる区間を定めている。 ステップ50で、CTES=AEより定常時(つまり加
速終了時)になったと判断される場合に限って、ステッ
プ52以降(ステップ51は後述する)の学習値の更新
へと進む。したがって、NS区間の経過直後に加減速が
行なわれた場合は、ステップ52以降に進ませない。
【0060】学習値の更新にあたっては、リッチ時間と
リーン時間計測用の両カウンタ値の差A(=CTR−C
TL)を計算すると(ステップ52)、この時間差Aは
空燃比エラーに相当する。差のかわりに比を用いること
もできる。
【0061】この時間差Aの正負をみて(ステップ53
)、A≧0であれば、AよりDTRテーブルを参照して
、学習更新量を求め、これをワークRAMのTINDE
X[℃]に入れる(ステップ55)。同様にして、A<
0の場合には、|A|からDTLテーブルを参照して求
めた学習更新量を、TINDEX[℃]に入れる(ステ
ップ58)。
【0062】DTRテーブルの内容を図14に示す。同
図において、A(=CTR−CTL)が小さい範囲で更
新値を0とし、またAが大きな範囲で一定値としている
のは、いずれも学習値を安定させるためである。図15
に示すDTLテーブルについても同様である。
【0063】こうして求めた学習更新量TINDEXを
用いて過渡学習値(TLTテーブルの値)を更新し(後
述する)、過渡学習値の更新が終わるとCTRとCTL
の値をクリアする(ステップ56,60、59,60)
【0064】一方、ステップ51で、定常とみなされた
時点でαAVに入っている値(つまり加速終了後の値)
とαBに入っている値(加速直前の値)を取り出して両
者の差(比でもかまわない)をあらかじめ定めた値(一
定値)LGKα#と比較し、|αAV−αB|>LGK
α#であれば、学習値を更新することなく、ステップ6
0に進ませる。これは、過渡学習条件成立中であっても
、αの平均値に加速前後で大きな差があるときに学習値
を更新すると、学習値にエラーが発生し、過渡時空燃比
がバラツクからである。
【0065】なお、時間差Aが不感帯の幅内にある場合
(A≦LGKE#または|A|≦LGKE#、ただしL
GKE#が不感帯の幅を定める値(一定値)である。)
は、ステップ55,56またはステップ58,59を飛
ばすことで、学習値を更新させない。
【0066】図4に戻り、ステップ21,22ではその
ときの水温TWからTLTテーブルを参照して過渡学習
温度TLT[℃]を検索する。そして、図11のMfh
や図10のGztwp,Gztwm,Gztwの計算に
使用した壁流補正温度TWFを壁流補正温度の基本値T
WF0[℃]としておきなおし、これに過渡学習温度T
LTを加算した値を、あらためてここでの壁流補正温度
TWF[℃]とする。 TWF=TWF0+TLT…(9)
【0067】これは、壁流補正温度に対する学習値の導
入である。たとえば、図18で示したように、CTR>
CTLのときは、リッチ側にあった時間のほうがはるか
に長いのであるから、リッチ側にある時間を短くしてリ
ーン側にある時間とほぼ等しくなるように、壁流補正量
(Kathos,Chosn)を減量しなければならな
い。この場合に、平衡付着量MfhやゲインGztwp
,Gztwm,Gztwは、壁流補正温度が高くなるほ
ど少なくなるようにあらかじめ与えられるので、壁流補
正量も平衡付着量Mfh,ゲインGztwp,Gztw
m,Gztwと同じ傾向を有する。したがって、壁流補
正量を減らすには、過渡学習温度TLTに正の値を与え
て、みかけじょうの壁流補正温度を高くするのである。
【0068】なお、TWF0は水温TW等に依存して求
める。
【0069】一例として4点学習による過渡学習値の更
新を図16で説明する。
【0070】学習更新量TINDEXの値が正であった
としたとき、この値は基本値TWF0に対する値である
。この場合に、TWF0より外れた温度格子点TWn〜
TWn+3ごとにどれほどの学習更新量を与えれば良い
かが問題となる。
【0071】ここでは、学習更新量を図示の二等辺三角
形で与えるものとし(TWF0から左右に20℃づつ離
れた位置では学習更新量を0とする)、その40℃幅の
間に図示のように4つの格子点(10℃とび)をとる。 この各格子点位置での水温をTWn,TWn+1,TW
n+2,TWn+3[℃]、その各格子点に対する学習
更新量をΔT0,ΔT1,ΔT2,ΔT3[℃]とする
と、これらの更新量ΔT0〜ΔT3は、次式により計算
することができる。     ΔT0=ΔT×{10−(TWF0−TWn+
1)}/20…(a)    ΔT1=ΔT×{10+
(TWF0−TWn+1)}/20…(b)    Δ
T2=ΔT−ΔT0…(c)    ΔT3=ΔT−Δ
T1…(d)
【0072】ただし、ΔTは頂点までの高
さであり、学習更新量TINDEXに等しい。
【0073】こうした学習値の更新を実行するためのル
ーチンが図7である。
【0074】ステップ91でTLTテーブル上の学習ア
ドレスを計算する。つまり4つの温度格子点TWn,T
Wn+1,TWn+2,TWn+3(ただし、このnは
気筒番号を意味しない)を定める。後は(a)〜(d)
式にしたがって各格子点に対する学習更新量ΔT0〜Δ
T3を求め、これだけ書き替えた値を対応するアドレス
に格納する(ステップ92,94,95,97,98,
100,101,103)。
【0075】なお、ステップ93,96,99,102
は過渡学習温度の上下限制限で、図8のように、ΔT0
〜ΔT3(図では「結果」で記す)が過渡学習温度上限
値(一定値)TLTMX#[℃]以上であれば、その上
限値TLTMX#に制限し、結果が過渡学習温度下限値
(一定値)TLTMN#[℃]であれば、その下限値T
LTMN#に制限する。
【0076】ここで、この例の作用を説明する。
【0077】過渡学習条件成立中でも、αの平均値につ
いての加速前後差が大きいときは、そうでないときにく
らべて、過渡学習温度TLTにエラーが発生する。それ
はαに生ずるバラツキのためであり、αのバラツキの原
因は以下のようなものであると推定される。
【0078】(イ)エアフロメータの空気量計量特性や
インジェクタの噴射特性などのバラツキにより、空燃比
にエラーが出てαがバラツク。このαのバラツキ量は運
転条件の相違によっても異なる。しかも、O2センサは
理論空燃比よりリッチ側かリーン側かの2値しか検出す
ることができないため、そのバラツキ量を検出できるわ
けでもない。
【0079】(ロ)減速時は一般に、ちょっとした空気
計量遅れや燃料壁流のシリンダへの流入バラツキ(ガソ
リン揮発性やバルブデポジットに起因する)により、空
燃比が減速時にリッチ側にずれ、これに伴ってαがリー
ン側へと大き動く(図21参照)。なお、減速時に必ず
空燃比がリーン側にずれるものではなく、リッチ側にず
れることもある。
【0080】したがって、減速後すぐの加速時のように
、αの平均値についての加速前後差が、ある程度以上に
大きくなっているときまで過渡学習を行うと、学習値に
エラーを生じさせ、過渡時空燃比をバラツかせてしまう
のである。
【0081】これに対して、この例では学習値を更新す
る前段階のステップ51(図6)において、加速判定時
のαAV(=αB)と加速終了時のαAVの差が所定の
範囲を外れたら、ステップ52〜59へと進まないよう
にすることで、過渡学習を禁止する。つまり、学習禁止
により、それまで安定していた学習値を不安定にするこ
とを防いで、高い学習精度を維持させるのである。
【0082】これにより、エアフローメータの空気計量
遅れ、インジェクタの噴射特性のバラツキあるいは燃料
壁流のシリンダへの流入バラツキに起因して、過渡時に
過渡学習温度TLTにエラーが入ることを防いで、学習
値の精度を高く維持することができる。
【0083】図19は他の実施例で図6に対応させてい
る。
【0084】この例では、実空燃比がリーン(A<0)
であって加速終了後のαが加速直前よりずっと大きいと
き(αAV−αB>LGKα1#のとき、ただしLGK
α1#は一定値)、壁流補正を増大させる方向へと学習
値を更新するステップを飛ばすようにしたものである(
ステップ53,62,60)。
【0085】実空燃比がリーンである場合には、壁流補
正量を増量しなければならないのに、加速後のαが小さ
いということは、学習不足であり、したがって学習値を
更新しなければならない(図20のBパターン参照)。 ところが、実空燃比がリーンであっても加速後のαが大
きいときに学習値エラーがあるとは必ずしもいいきれな
い(図20のAパターン参照)。そこで、学習値エラー
が必ずあるといえる場合に限って、学習値を更新するの
である(ステップ53,62,58,59)。
【0086】同様にして、実空燃比がリッチであって加
速終了後のαが加速直前よりずっと小さいとき(αAV
−αB<−LGKα1のとき)も、壁流補正を減少させ
る方向へと学習値を更新しない(ステップ53,61,
60)。
【0087】この例では、先の実施例と比べて学習する
機会が多くなるので、学習の頻度を高めることができ、
燃料給油時などにすみやかに適切な空燃比とすることが
できる。
【0088】この発明はSPI方式にも同様に適用する
ことができる。
【0089】なお、各実施例は図1,図2と対応するも
ので、その対応関係は次の通りである。図4のステップ
2が過渡学習条件判定手段43、ステップ3〜5がリッ
チ,リーン判定手段38、ステップ8〜11,14〜1
7が空燃比フィードバック補正量演算手段39、ステッ
プ20と図6のステップ53〜59と図7の全ステップ
が学習値更新手段45、図4のステップ21が過渡学習
値検索手段35、ステップ22と図11の全ステップが
過渡補正量演算手段36、図6のステップ41が加速前
判定手段46、ステップ43が加速前αサンプリング手
段48、ステップ50が加速終了時判定手段47、ステ
ップ51が加速終了時αサンプリング手段49と比較手
段50、ステップ52が学習値過不足量演算手段44、
図9のステップ122が基本噴射量演算手段33、ステ
ップ126が燃料噴射量決定手段40、図19のステッ
プ53がリッチ,リーン判定手段53、ステップ61,
62が大小判定手段52の機能を果たしている。
【0090】
【発明の効果】第1の発明によれば、過渡学習条件成立
中であって空燃比フィードバック補正量についての加速
前後差が所定の範囲にないとき過渡学習を禁止すること
にしたため、減速再加速などの過渡時に空燃比フィード
バック補正量のバラツキが大きくなることによる、学習
誤差が入ることを防いで、過渡学習値の精度を高く維持
することができる。
【0091】第2の発明によれば、加速終了時の空燃比
フィードバック補正量が加速前の前記空燃比フィードバ
ック補正量より所定値以上大きくかつ実空燃比がリーン
にあるとき、または加速終了時の空燃比フィードバック
補正量が加速前の空燃比フィードバック補正量より所定
値以上小さくかつ実空燃比がリッチにあるとき過渡学習
を禁止することにしたため、第1の発明と同様に学習誤
差が入ることを防いで、過渡学習値の精度を高く維持す
ることができるほか、さらに学習頻度を高めて燃料給油
時などにすみやかに適切な空燃比とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明のクレーム対応図である。
【図2】第2の発明のクレーム対応図である。
【図3】一実施例の制御システム図である。
【図4】前記実施例の制御動作を説明するための流れ図
である。
【図5】前記実施例の制御動作を説明するための流れ図
である。
【図6】前記実施例の制御動作を説明するための流れ図
である。
【図7】前記実施例の制御動作を説明するための流れ図
である。
【図8】前記実施例の制御動作を説明するための流れ図
である。
【図9】前記実施例の制御動作を説明するための流れ図
である。
【図10】前記実施例の制御動作を説明するための流れ
図である。
【図11】前記実施例の制御動作を説明するための流れ
図である。
【図12】前記実施例の制御動作を説明するための流れ
図である。
【図13】NSテーブルとAEテーブルの特性図である
【図14】DTRテーブルの特性図である。
【図15】DTLテーブルの特性図である。
【図16】4点学習を説明するための特性図である。
【図17】Gztwp,Gztwm,Gztwの各テー
ブルの特性図である。
【図18】加速時の作用を説明するための波形図である
【図19】他の実施例の制御動作を説明するための流れ
図である。
【図20】加速時の作用を説明するための波形図である
【図21】従来例の作用を説明するための波形図である
【符号の説明】
1  エンジン 3  吸気管 4  インジェクタ(燃料噴射装置) 7  エアフローメータ(エンジン負荷センサ)9  
スロットル開度センサ 10  クランク角センサ(エンジン回転数センサ)1
1  水温センサ 12  O2センサ 20  コントロールユニット 31  エンジン負荷センサ 32  エンジン回転数センサ 33  基本噴射量演算手段 34  過渡学習値メモリ 35  過渡学習値検索手段 36  過渡補正量演算手段 37  O2センサ 38  判定手段 39  空燃比フィードバック補正量演算手段40  
燃料噴射量決定手段 41  出力手段 42  燃料噴射装置 43  過渡学習条件判定手段 44  学習値過不足量演算手段 45  学習値更新手段 46  加速前判定手段 47  加速終了時判定手段 48  加速前αサンプリング手段 49  加速後αサンプリング手段 50  比較手段 51  学習禁止手段 52  大小判定手段 53  リッチ,リーン判定手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  エンジンの負荷と回転数をそれぞれ検
    出するセンサと、この負荷と回転数の検出値に基づいて
    基本噴射量を演算する手段と、壁流補正量に対する過渡
    学習値を格納するメモリと、このメモリ内の過渡学習値
    を検索する手段と、この検索した過渡学習値に基づいて
    前記壁流補正量を演算する手段と、理論空燃比を境にし
    て出力の急変するO2センサと、このO2センサ出力と
    目標値との比較により実空燃比がリッチ側にあるかリー
    ン側にあるかを判定する手段と、この判定結果に基づい
    て空燃比フィードバック補正量を演算する手段と、この
    フィードバック補正量と前記壁流補正量にて前記基本噴
    射量を補正して、燃料噴射量を決定する手段と、この噴
    射量を燃料噴射装置に出力する手段と、過渡学習条件に
    あるかどうかを判定する手段と、この学習条件成立中の
    前記空燃比フィードバック補正量もしくは前記O2セン
    サ出力またはこれらの両方に基づいて前記過渡学習値に
    対する過不足量を演算する手段と、この過不足量に基づ
    いて過不足量がなくなるように前記メモリに格納されて
    いる過渡学習値を更新する手段と、前記過渡学習条件成
    立中でかつ加速前であるかどうか、また同じく前記過渡
    学習条件成立中でかつ加速終了時であるかどうかをそれ
    ぞれ判定する手段と、これらの判定結果を受けて前記過
    渡学習条件成立中でかつ加速前の前記空燃比フィードバ
    ック補正量および同じく前記過渡学習条件成立中でかつ
    加速終了時の前記空燃比フィードバック補正量をそれぞ
    れサンプリングする手段と、これら加速前と加速終了時
    の両フィードバック補正量のズレを所定の範囲と比較す
    る手段と、両フィードバック補正量のズレが所定の範囲
    にないとき前記過渡学習値の更新を禁止する手段とを設
    けたことを特徴とするエンジンの空燃比制御装置。
  2. 【請求項2】  エンジンの負荷と回転数をそれぞれ検
    出するセンサと、この負荷と回転数の検出値に基づいて
    基本噴射量を演算する手段と、壁流補正量に対する過渡
    学習値を格納するメモリと、このメモリ内の過渡学習値
    を検索する手段と、この検索した過渡学習値に基づいて
    前記壁流補正量を演算する手段と、理論空燃比を境にし
    て出力の急変するO2センサと、このO2センサ出力と
    目標値との比較により実空燃比がリッチ側にあるかリー
    ン側にあるかを判定する手段と、この判定結果に基づい
    て空燃比フィードバック補正量を演算する手段と、この
    フィードバック補正量と前記壁流補正量にて前記基本噴
    射量を補正して、燃料噴射量を決定する手段と、この噴
    射量を燃料噴射装置に出力する手段と、過渡学習条件に
    あるかどうかを判定する手段と、この学習条件成立中の
    前記空燃比フィードバック補正量もしくは前記O2セン
    サ出力またはこれらの両方に基づいて前記過渡学習値に
    対する過不足量を演算する手段と、この過不足量に基づ
    いて過不足量がなくなるように前記メモリに格納されて
    いる過渡学習値を更新する手段と、前記過渡学習条件成
    立中でかつ加速前であるかどうか、また同じく前記過渡
    学習条件成立中でかつ加速終了時であるかどうかをそれ
    ぞれ判定する手段と、これらの判定結果を受けて前記過
    渡学習条件成立中でかつ加速前の前記空燃比フィードバ
    ック補正量および同じく前記過渡学習条件成立中でかつ
    加速終了時の前記空燃比フィードバック補正量をそれぞ
    れサンプリングする手段と、この加速終了時の前記空燃
    比フィードバック補正量が加速前の前記空燃比フィード
    バック補正量より所定値以上大きいかまたは所定値以上
    小さいかどうかを判定する手段と、前記過不足量の演算
    結果により実空燃比がリーン,リッチのいずれにあるか
    を判定する手段と、両判定結果を受けて、加速終了時の
    前記空燃比フィードバック補正量が加速前の前記空燃比
    フィードバック補正量より所定値以上大きくかつ空燃比
    がリーンにあるとき、または加速終了時の前記空燃比フ
    ィードバック補正量が加速前の前記空燃比フィードバッ
    ク補正量より所定値以上小さくかつ空燃比がリッチにあ
    るとき前記過渡学習値の更新を禁止する手段とを設けた
    ことを特徴とするエンジンの空燃比制御装置。
JP41438990A 1990-11-30 1990-12-26 エンジンの空燃比制御装置 Pending JPH04224255A (ja)

Priority Applications (3)

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JP41438990A JPH04224255A (ja) 1990-12-26 1990-12-26 エンジンの空燃比制御装置
DE4139432A DE4139432A1 (de) 1990-11-30 1991-11-29 Kraftstoff-luft-verhaeltnis-steuergeraet fuer einen wassergekuehlten motor
US07/798,920 US5265581A (en) 1990-11-30 1991-11-29 Air-fuel ratio controller for water-cooled engine

Applications Claiming Priority (1)

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JP (1) JPH04224255A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5560339A (en) * 1993-09-27 1996-10-01 Nissan Motor Co., Ltd. Fuel injection control system for internal combustion engine
JP2010084632A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Keihin Corp スロットル開度基準学習装置及びスロットル開度基準学習方法

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