JPH0422381B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 送信側に送信データを蓄積するバツフアを持つ
時分割多重装置において、相手局の送出するキヤ
リアを検出出来なくても送信準備完了を通知し、
この通知により送られてくるデータを、前記キヤ
リア検出までバツフアに格納せず無視し、無用の
データを送信することを防止する。

〔産業上の利用分野〕

本発明は時分割多重装置の如き伝送装置に係
り、特に通信回線や相手局装置の障害等で送信デ
ータの送出が遅れ、等時性（送信データに対する
回答等が遅れることで送信データが無意味となら
ないこと）が失われたデータの送出を防止するデ
ータ伝送方式に関する。

近年、通信回線を経由したデータ端末装置間で
データの伝送を行うことが盛んとなつてきた。例
えば中央に設置された計算機システムに、地方に
分散する端末装置を通信回線を経由して接続し、
データを伝送することが行われる。

この場合、通常計算機システムにはデータ伝送
を制御する通信制御装置が設けられ、この通信制
御装置を経てデータを通信回線に乗せるための装
置が接続される。そして通信回線を経て相手局の
伝送装置が接続され、この伝送装置に端末装置が
接続される。

伝送装置にはモデムや時分割多重装置等が用い
られるが、伝送装置の対向において、相手局の伝
送装置の障害或いは回線障害等により、自局の伝
送装置が送信準備を完了させることが出来ず、通
信制御装置又は端末装置からの送信要求信号RS
に送信準備完了信号CSを返すことが出来ないこ
とがある。

このCSの応答が無いと通信制御装置又は端末
装置は自局の伝送装置が障害と誤判定し、重大障
害として停止し、自動復旧することが出来ない状
態となる。従つて自局の伝送装置が障害では無い
時、送信準備が完了しなくとも、CSを返すよう
にするものがある。

CSが返されると送信データが送られてくるこ
ととなるが、この送信データの等時性が失われる
ことの無いようにする必要がある。

〔従来の技術〕

第２図は従来のデータに伝送方式の一例を説明
するブロツク図である。

通信制御装置１はデータ送信をする時伝送装置
２に対しRSを送出する。伝送装置２は伝送制御
手順に基づい伝送装置３と交信し、送信準備が完
了すると、CSを通信制御装置１に返す。通信制
御装置１はCSを受信すると送信データSDを送出
する。伝送装置２はこのデータを通信回路を経由
して伝送装置３に送る。

端末装置４がデータの送信を行う場合も上記同
様であり、RSを伝送装置３に送出し、CSを受信
するとSDを送出する。

ここで、例えば伝送装置３の障害により、伝送
装置２の送信準備が完了しないにも拘わらず、
CSを通信制御装置１に送出した場合、通信制御
装置１はSDを送出して来る。この場合、伝送装
置２が時分割多重装置で数キヤラクタずつ多重化
するものは、送信側にバツフアを持つため、相手
局に送信出来ない状態にあるにも拘わらず、SD
が送られて来るとバツフアに格納する。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記の如く伝送装置として、送信側にバツフア
を持つ時分割多重装置が使用されている場合、従
来は自局の伝送装置障害と誤判定し、前記の如く
オペレータが解除しない限り復旧しない重大障害
として停止する状態を回避するため、CSを返す
方式を用いると送信データがバツフアに蓄積さ
れ、送信出来る状態となつて送出された時は既に
等時性を失つており、無用なデータが送信される
という問題がある。

本発明はこのような問題点に鑑み、等時性を失
つたデータを蓄積することを防止し、送信可能の
状態となつた時、始めてバツフアにデータを受け
入れるようにすることを目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕 第１図は本発明の一実施例を示す回路のブロツ
ク図である。

５は通信制御装置又は端末装置と対向するイン
タフエースを制御する低速回線インタフエース回
線、６は送信データを蓄積するバツフア、７は通
信回線と対向するインタフエースを制御する中継
回線インタフエース回路、８は時分割多重装置全
体を制御する制御回路である。

制御回路８は中継回線インタフエース回路７か
ら、キヤリア検出信号CDを受信するまで、低速
回線インタフエース回路５にバツフア６へSDを
送出しないよう指示する構成とする。

〔作用〕

上記構成とすることで、時分割多重装置は無用
なデータを蓄積せず、通信回線又は相手局装置の
障害か回復してから、正常なデータを伝送するこ
とが出来る。

〔実施例〕

第１図において、制御回路８は低速回線インタ
フエース回路５からRSの着信を通知されると、
中継回線インタフエース回路７を制御して伝送制
御手順に基づき、送信準備を行わせる。

送信準備が完了すると相手局からキヤリアが送
出され、中継回線インタフエース回路７からCD
が制御回路８に送出される。制御回路８はこの
CDを受信すると低速回線インタフエース回路５
にCSを送出させる。

CS送出によりSDが送られてくる。低速回線イ
ンタフエース回路５は、このSDをバツフア６に
格納し、中継回線インタフエース回路７はバツフ
ア６のデータを数キヤラクタずつ多重化して送出
する。

若し通信回線又は相手局装置が障害であると、
中継回線インタフエース回路７を経て制御回路８
に送られるCDが検出されない。しかし、制御回
路８は自局が健全であるため、低速回線インタフ
エース回路５にCSを送出させる。

従つて例えば第２図通信制御装置１からSDが
送られてくるが、制御回路８はCDが検出されな
いため、低速回線インタフエース回路５を制御し
て、このSDをバツフア６に送出させない。

ここで、通信制御装置１は伝送制御手順によ
り、相手局の端末装置４の障害と判定し、処理を
行う。

制御回路８は障害が回復し、相手局からキヤリ
アが送出され、中継回線インタフエース回路７よ
りCDが送出されると、低速回線インタフエース
回路５を制御して、SDをバツフア６に格納させ
る。

〔発明の効果〕

以上説明した如く、本発明は送信側にバツフア
を持つ時分割多重装置において、無用のデータの
送信を防止することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１は本発明の一実施例を示す回路のブロツク
図、第２図は従来のデータ伝送方式の一例を説明
するブロツク図である。 図において、１は通信制御装置、２，３は伝送
装置、４は端末装置、５は低速回線インタフエー
ス回路、６はバツフア、７は中継回線インタフエ
ース回路、８は制御回路である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 相手局のデータ受信可能状態を確認してか
   ら、送信側のバツフア６に格納された自局側接続
   装置からのデータを転送する装置において、 相手局からデータ受信可能を通知する受信可能
   信号が受信されるまで、前記バツフア６への送信
   データの格納を阻止する手段５，８を設け、 自局側接続装置よりの送信要求を受信した時、
   相手局からの前記受信可能信号が受信されなくて
   も、該自局側接続装置に対し送信準備完了を通知
   し、該送信準備完了通知に基づき送信されるデー
   タの前記バツフア６への格納を、該受信可能信号
   が受信されるまで阻止することを特徴とするデー
   タ伝送方式。