JPH04222574A - わさび製品の辛味強化方法 - Google Patents

わさび製品の辛味強化方法

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JPH04222574A
JPH04222574A JP2412948A JP41294890A JPH04222574A JP H04222574 A JPH04222574 A JP H04222574A JP 2412948 A JP2412948 A JP 2412948A JP 41294890 A JP41294890 A JP 41294890A JP H04222574 A JPH04222574 A JP H04222574A
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JP
Japan
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mustard
component
japanese horseradish
wasabi
carbon dioxide
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Pending
Application number
JP2412948A
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English (en)
Inventor
Isao Kijima
木島 勲
Hiroaki Muramatsu
村松 弘章
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KINJIRUSHI WASABI KK
Original Assignee
KINJIRUSHI WASABI KK
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Publication date
Application filed by KINJIRUSHI WASABI KK filed Critical KINJIRUSHI WASABI KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は脱油処理されたからし成
分を辛味強化成分としてわさび製品中に添加するわさび
製品の辛味強化方法に係り、特に辛味強化が充分に達成
されるとともに、得られるわさび製品の味、香が変化せ
ずに良好に保持されるわさび製品の辛味強化方法に関す
る。 【0002】 【従来の技術】からし種子、からし粉末等のからし成分
はからし香辛料としてそのまま使用されることはもちろ
ん、辛味強化の目的でわさび漬け、粉わさび、すりおろ
し生わさび等のわさび製品に添加しても使用される。 【0003】しかし、上述からし成分はこの中に含有さ
れる油脂分に起因する独特の味、香が強く、このままわ
さび製品に添加したのではわさび本来の味、香が損なわ
れてしまうので、からし成分から油脂分を分離除去する
必要がある。 【0004】からし成分の脱油方法として、従来、溶媒
としてヘキサンを用いた油脂抽出方法が行なわれている
。しかし、このようなヘキサン抽出では酵素活性の低下
を来すのみならず、ヘキサン溶媒がからし成分中に残存
してしまう。この残存溶媒をできるだけ少なくするため
には温度を上昇させなければならず、温度を上昇させる
と酵素がさらに不活性になるという欠点を有している。 【0005】そこで、上述のヘキサン抽出による欠点を
改良する方法として、からし成分を圧扁して脱油する方
法がとられている。しかし、この方法では脱油率が50
%程度と低く、かつ熱がかかるため、やはり酵素活性の
低下を来す。 【0006】 【発明が解決しようとする問題点】本発明の目的は溶媒
として超臨界二酸化炭素を用いてからし成分中の油脂分
を抽出することにより、高比率で油脂分を脱離するとと
もに低温で処理して酵素失活を防ぎ、かつ溶媒のからし
成分中への残留の心配を無くし、このようにして充分に
脱油されたからし成分をわさび製品に添加することによ
りわさび製品の辛味強化を充分に達成し、かつわさび製
品の味、香を変化せずに良好に保持し、前述の公知技術
に存する欠点を改良したわさび製品の辛味強化方法を提
供することにある。 【0007】 【問題点を解決するための手段】前述の目的を達成する
ため、本発明によれば、からし種子またはからし粉末か
らなるからし成分を圧力 250kg/cm2 〜 4
00kg/cm2 の超臨界二酸化炭素あるいはエント
レーナとしてエチルアルコールの添加された前記超臨界
二酸化炭素により温度30℃〜60℃の条件下で処理し
て前記からし成分から油分を分離し、得られた脱油から
し成分をわさび製品に添加することを特徴とする。 【0008】 【作用】上述の本発明では溶媒として圧力 250kg
/cm2 〜 400kg/cm2 の超臨界二酸化炭
素を用いてからし成分を低温で処理するから、からし成
分中の熱による酵素失活を防止しつつ高比率で油分が脱
離され、かつ溶媒の揮散が容易となって溶媒のからし成
分中への残留の心配がなくなり、このように充分に脱油
処理されたからし成分をわさび製品に添加することによ
りわさび製品の辛味強化が充分に達成されるとともにわ
さび製品の味、香りが変化せずに良好に保持される。 【0009】 【発明の実施例】以下、本発明を添付図面を用いて詳述
すると、図1は本発明方法におけるからし成分の脱油工
程の一例を表したフローシートである。 【0010】図1において、ボンベ1から二酸化炭素を
圧力調整バルブ6を通して圧縮機2に送り、ここで二酸
化炭素を 250kg/cm2 〜 400kg/cm
2 の圧力に加圧して超臨界二酸化炭素とした後、必要
に応じてエントレーナ装置3よりエントレーナとしてエ
チルアルコールを二酸化炭素に対して10%以下の量添
加し、圧力調整バルブ10を通して抽出槽4に送る。抽
出槽4には図示しないが、あらかじめからし粉末あるい
は粉砕したからし種子からなるからし成分を装填してお
き、ここで、からし成分に超臨界二酸化炭素を接触して
処理し、からし成分中の油脂分を超臨界ガスで抽出する
。処理温度は30℃〜60℃であり、また、処理時間は
処理温度に応じて任意であるが、例えば処理温度40℃
で2時間が適当である。 【0011】次いで、抽出槽4中の超臨界ガスおよびか
らし成分の混合物を圧力調整バルブ11を通して分離槽
5中に移送し、ここで圧力を少しづつ減少することによ
りからし成分中の油分を含む超臨界二酸化炭素は容易に
分離され、油成分の脱離されたからし成分が残存する。 図中、8、9は圧力計である。 【0012】このようにして得られた脱油からし成分は
酵素失活がなく、油分が高比率で分離され、かつ溶媒の
からし成分中への残存がほとんどない。このからし成分
をわさび漬け、粉わさび、すりおろし生わさび等のわさ
び製品に任意の適当量添加混合し、わさび製品の辛味を
強化する。 【0013】実施例1 図1の抽出工程を利用してからし種子油脂分抽出を行な
った。抽出槽4に粉砕されたからし種子1kgを装填し
、溶媒として超臨界二酸化炭素を用い、抽出槽4の圧力
 300kg/cm2 、処理温度40℃、エントレー
ナとしてエントレーナ装置3からエチルアルコールを超
臨界二酸化炭素に表1に示す各量添加し、からし成分の
脱油処理を行なった。得られた各脱油からし成分につい
て脱油率(%)、酵素活性(%)ならびに官能評価を行
い、結果を表1に示した。 【0014】 【表1】 注1  エチルアルコール添加量は、二酸化炭素に対し
ての割合で表す。 注2  脱油率、酵素活性は無処理のからし成分中に含
まれている脂肪含量、酵素活性を 100%として表し
ました。 注3  官能評価は、−(悪い)、±(普通)、+(や
や良い)、++(良い)+++(非常に良い)をそれぞ
れ表す。 【0015】酵素活性(ミロシナーゼ活性)は次のよう
にして行なった。 a)試料の調製 試料1gを遠心管にとり4mlの水を加える。1時間放
置後、さらに6mlの水を加え30分間放置する。その
後、3000rpm にて5分間遠心分離をかけ、その
上澄液を酵素活性測定用試料とする。 b)試薬の調製 緩衝液: 0.5M  酢酸・酢酸ナトリウム溶液(p
H5.2)基  質:0.02M  シニグリン溶液c
)測定方法 試験管に緩衝液2ml、基質1ml、試料溶液1mlを
いれ、37℃で60分間インキュベートを行なう。その
後ただちに水蒸気蒸留を行なう。この留出液をエチルア
ルコール:アンモニア(1:1)混液4mlを入れた試
験管に受ける。一晩放置後、100mlに定容し、分光
光度計によりE 237nmでの吸光度を測定する。こ
のE 237nmでの測定値 0.5をもってミロシナ
ーゼ活性単位1とする。 【0016】表1から明らかなように、超臨界二酸化炭
素処理を行なうことにより、従来の圧扁処理に比べ脱退
率が飛躍的に良くなった。また、酵素活性の失活もなく
、官能的にも大変良い結果が得られた。さらに、超臨界
二酸化炭素にエチルアルコールを添加することにより、
脱退率がさらに上がった。しかし、エチルアルコールを
多量に添加すると味・香が悪くなった。エチルアルコー
ルの添加量は、0%〜10%が望ましい。 【0017】表1のエチルアルコール 5.0%添加さ
れた試料をすりおろし生わさび(生おろしわさび)に表
2に示す各量添加して辛味含量および官能評価を行い、
結果を表2に示した。 【0018】 【表2】   注:官能評価は、−(悪い)、±(普通)、+(や
や良い)、++(良い)、+++(非常に良い)をそれ
ぞれ表す。 表2から明らかなように、脱油処理したからしを添加す
ると辛味が強化できるとともに味・香も良くなる。しか
し、添加しすぎると味・香が悪くなり、さらに状態も悪
くなるためからし成分の添加量は、20%以下が望まし
い。 【0019】実施例2 からし成分として粉砕したからし種子の代わりにからし
粉を用いたことを除いて実施例1と同様に試験を行い、
表1と同様な結果を得た。 【0020】実施例1と同様にエチルアルコール 5.
0%添加された試料を粉わさびに表3に示す各量添加し
て辛味含量および官能評価を行い、結果を表3に示した
。 【表3】   注:官能評価は、−(悪い)、±(普通)、+(や
や良い)、++(良い)、+++(非常に良い)をそれ
ぞれ表す。 【0021】辛味含量は次のようにして測定した。 a)生おろしわさび 試料 1.0gをとり、水蒸気蒸留を行なう。この留出
液をエチルアルコール:アンモニア(1:1)混液4m
lを入れた試験管に受ける。一晩放置後 200mlに
定容し、分光光度計によりE 237nmでの吸光度を
測定し、下記の計算式より辛味成分含量(アリルイソチ
オシアネートとして)を算出する。 b)粉わさび 試料 0.2gを試験管にとり、水2mlを加え密封し
37℃で10分間インキュベートした後、水蒸気蒸留を
行なう。この留出液をエチルアルコール:アンモニア(
1:1)混液4mlを入れた試験管に受ける。一晩放置
後 200mlに定容し、分光光度計によりE 237
nmでの吸光度を測定し、下記の計算式より辛味成分含
量(アリルイソチオシアネートとして)を算出する。 〈計算式〉 辛味成分含量(%)={E 237nmでの吸光度−(
0.0125×S)}×(4.026 ÷5)× 0.
2÷S×100 【0022】表3からわかるように、
脱油処理したからし成分を添加すると辛味が強化できる
とともに味・香も良くなる。しかし、添加しすぎると味
・香が悪くなり、さらに状態も悪くなるためからしの添
加量は、40%以下が望ましい。 【0023】 【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、からし
成分の脱油処理に際して溶媒として超臨界二酸化炭素を
用いることにより、からし成分中の酵素失活が防止され
、油脂分が高比率で脱離され、しかも溶媒の残留がなく
、したがって、このように脱油処理されたからし成分を
わさび製品に添加することによりわさび製品に辛味強化
が充分に達成されるとともに、わさび製品の味、香が変
化せず、良好に保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるからし成分の脱油工程の一例を
示したフローシートである。
【符号の説明】
1  炭酸ガスボンベ 2  圧縮機 3  エントレーナ装置 4  抽出槽 5  分離槽

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  からし種子またはからし粉末からなる
    からし成分を圧力 250kg/cm2 〜 400k
    g/cm2 の超臨界二酸化炭素により、温度30℃〜
    60℃の条件下で処理して前記からし成分から油分を分
    離し、得られた脱油からし成分をわさび製品に添加する
    ことを特徴とするわさび製品の辛味強化方法。
  2. 【請求項2】  前記超臨界二酸化炭素にエントレーナ
    としてエチルアルコールを添加することを特徴とする請
    求項1のわさび製品の辛味強化方法。
JP2412948A 1990-12-25 1990-12-25 わさび製品の辛味強化方法 Pending JPH04222574A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006117101A1 (en) * 2005-04-29 2006-11-09 Linde Aktiengesellschaft Cleaning of oil- contaminated granular solids, in particular spent catalysts

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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