JPH04221854A - 薄膜半導体装置 - Google Patents

薄膜半導体装置

Info

Publication number
JPH04221854A
JPH04221854A JP41275890A JP41275890A JPH04221854A JP H04221854 A JPH04221854 A JP H04221854A JP 41275890 A JP41275890 A JP 41275890A JP 41275890 A JP41275890 A JP 41275890A JP H04221854 A JPH04221854 A JP H04221854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon
semiconductor layer
silicon nitride
nitride compound
mos transistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP41275890A
Other languages
English (en)
Inventor
Mario Fuse
マリオ 布施
Masanori Hirota
広田 匡紀
Toshihisa Hamano
浜野 利久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP41275890A priority Critical patent/JPH04221854A/ja
Publication of JPH04221854A publication Critical patent/JPH04221854A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Formation Of Insulating Films (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレクトロルミネッセ
ンスディスプレイ、液晶ディスプレイ等各種装置の駆動
用等に利用されている薄膜半導体装置に係り、特に、そ
のしきい値電圧の低減が図れ、しかも、このしきい値電
圧が経時的に変化し難い薄膜半導体装置の改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種の薄膜半導体装置としては、図2
9〜図30に示すようにガラス基板(a)と、このガラ
ス基板(a)上に設けられたゲート電極(G)と、この
ゲート電極(G)を被覆するゲート絶縁膜(b)と、こ
のゲート絶縁膜(b)上に設けられ活性層として作用す
る薄膜のシリコン半導体層(c)と、このシリコン半導
体層(c)の両端部に接続されたソース電極(S)・ド
レイン電極(D)とでその主要部を構成する『逆スタガ
ー型』と称するMOS型の薄膜トランジスタや、図31
〜図32に示すようにガラス基板(a)と、このガラス
基板(a)上に設けられた薄膜のシリコン半導体層(c
)と、このシリコン半導体層(c)の両端部に接続され
たソース電極(S)・ドレイン電極(D)と、ゲート絶
縁膜(b)を介しシリコン半導体層(c)上に設けられ
たゲート電極(G)とでその主要部を構成する『スタガ
ー型』と称するMOS型の薄膜トランジスタが知られて
いる。
【0003】そして、これ等MOS型の薄膜トランジス
タにおいては、上記ソース電極(S)・ドレイン電極(
D)間にドレイン電圧(VD)を印加し、かつ、ゲート
電極(G)に所定のゲート電圧(VG)を印加すること
でシリコン半導体層(c)にチャンネルが形成され、ト
ランジスタはON状態となってドレイン電流(ID)が
流れる一方、ゲート電圧(VG)を下げて『しきい値電
圧VTH』以下にすると上記シリコン半導体層(c)に
チャンネルが形成されなくなり、トランジスタはOFF
状態となって上記ドレイン電流(ID)が流れなくなる
もので、上述した各種装置の駆動用等に利用されている
ものである。
【0004】ところで、この種の薄膜半導体装置におい
て上記シリコン半導体層(c)に隣接して設けられるゲ
ート絶縁膜(b)は、従来、基板に成膜されたシリコン
層の熱酸化処理にて形成されたSiO2膜により構成さ
れていた。
【0005】しかし、この熱酸化法によりSiO2膜の
ゲート絶縁膜を形成する場合、絶縁性基板が1000℃
程度の高温に晒されることから耐熱性に劣る安価なガラ
ス基板等に適用できない欠点があるため、この熱酸化法
によるSiO2膜に替わって、近年、減圧CVD法やプ
ラズマCVD法等高温条件を要さない着膜法にて成膜さ
れた酸化シリコン化合物のゲート絶縁膜や窒化シリコン
化合物のゲート絶縁膜等が利用されている。
【0006】すなわち、上記酸化シリコン化合物による
ゲート絶縁膜は、例えば、SiH4(シラン)ガスとO
2(酸素)ガスと、更に、両ガスの爆発的反応を抑制す
るために加えられたN2(窒素)ガスより成る混合ガス
を用いた減圧CVD法、常圧CVD法等により成膜され
た電気絶縁性の皮膜でその化学的構造がSiOxNyの
構造式で示されるものであり、他方の窒化シリコン化合
物によるゲート絶縁膜は、例えば、SiH4(シラン)
ガスとNH3(アンモニア)ガスより成る混合ガス用い
たプラズマCVD法により成膜された電気絶縁性の皮膜
で、その化学的構造がSiNxHyの構造式で示される
ものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そして、これ等化合物
によりゲート絶縁膜を構成した場合、成膜時における熱
的条件が緩和されてガラス基板等の安価な絶縁性基板が
適用できる利点を有しているが、その反面、ゲート絶縁
膜を上記酸化シリコン化合物(SiOxNy)で構成し
た場合、求められた薄膜半導体装置におけるしきい値電
圧VTHが高くなる問題点があり、かつ、シリコン半導
体層と上記酸化シリコン化合物皮膜間の『界面準位』が
多いため経時的に上記しきい値電圧が変化し易い問題点
があった。
【0008】一方、上記窒化シリコン化合物(SiNx
Hy)でゲート絶縁膜を構成した場合、シリコン半導体
層とこの窒化シリコン化合物皮膜間の『界面準位』が少
ない利点はあるものの窒化シリコン化合物皮膜中の『ト
ラップ準位』が多いため、上記酸化シリコン化合物皮膜
と同様にしきい値電圧VTHが経時的に変化し易い問題
点があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の問題点に
着目してなされたもので、その課題とするところは、そ
のしきい値電圧の低減が図れ、しかも、このしきい値電
圧が経時的に変化し難い薄膜半導体装置を提供すること
にある。
【0010】すなわち本発明は、絶縁性基板と、この基
板に設けられ活性層を構成する薄膜のシリコン半導体層
と、このシリコン半導体層に接続されたソース・ドレイ
ン電極と、ゲート絶縁膜を介し上記シリコン半導体層に
対向して配設されたゲート電極とを備える薄膜半導体装
置を前提とし、上記ゲート絶縁膜が、シリコン半導体層
に隣接して積層された薄膜の窒化シリコン化合物と、こ
の窒化シリコン化合物に隣接して積層された酸化シリコ
ン化合物との積層体により構成されていることを特徴と
するものである。
【0011】このような技術的手段において、上記シリ
コン半導体層に隣接して設けられ、かつ、SiNxHy
の構造式で示される窒化シリコン化合物の成膜手段とし
ては、従来同様、プラズマCVD(ケミカル・ベイパー
・デボジッション:化学的気相成長)法や光CVD法等
が適用できる。
【0012】また、窒化シリコン化合物を構成する混合
ガスとしては、SiH4(シラン)ガスとNH3(アン
モニア)ガスより成る混合ガスが適用できる他、この混
合ガスにN2(窒素)ガスを加えたものでもよく、上記
シランガスに替えSi2H8(ジシラン)ガスの適用も
可能である。
【0013】また、上述したようにこの窒化シリコン化
合物(SiNxHy)はそのバルク中に『トラップ準位
』が多いため、その膜厚は可能な限り、例えば、50Å
〜200Å程度の薄膜に設定することが望ましい。
【0014】尚、窒化シリコン化合物は水素原子を含ん
でいるため、この窒化シリコン化合物の皮膜がシリコン
半導体層に隣接して積層された際、上記水素原子がシリ
コン半導体層表面のシリコン・ダングリングボンド(切
れた結合の手)をターミネート(飽和)し、シリコン半
導体層と窒化シリコン化合物皮膜間の『界面準位』の低
減を図ることができる。
【0015】一方、窒化シリコン化合物に隣接して積層
され、かつ、SiOxNy又はSiOxの構造式で示さ
れる酸化シリコン化合物の成膜手段としては、窒化シリ
コン化合物の成膜と同様にプラズマCVD法や光CVD
法が適用できる他、減圧CVD法や常圧CVD法、及び
、上記CVD法以外のスパッタリング法等任意の成膜法
が適用できる。尚、窒化シリコン化合物と酸化シリコン
化合物の成膜手段として、両者共にプラズマCVD法や
光CVD法を適用した場合、真空条件を破らずに両皮膜
の連続着膜が可能となるため成膜工程の効率向上が図れ
る利点を有している。
【0016】また、酸化シリコン化合物を構成する混合
ガスとしては、従来同様、SiH4(シラン)ガスとO
2(酸素)ガスと、更に、両ガスの爆発的反応を抑制す
るために加えられたN2(窒素)ガスより成る混合ガス
が適用できる他、上記酸素ガスに替えて二酸化炭素(C
O2)ガスやN2Oガスの適用が、また、上記シランガ
スに替えてSiCl4(塩化シリコン)ガスやSi2H
8(ジシラン)ガスの適用も可能である。また、Si(
OC2H5)4等の有機オキシシランガス単体の適用も
可能である。尚、酸化シリコン化合物の膜厚は、上記窒
化シリコン化合物の膜厚をも考慮して500Å〜200
0Å程度に設定するとよい。
【0017】また、上記酸化シリコン化合物はそのバル
ク中に『トラップ準位』が少ないため、この酸化シリコ
ン化合物とシリコン半導体層に隣接された薄膜の窒化シ
リコン化合物との積層体にてゲート絶縁膜を構成するこ
とにより、上記しきい値電圧VTHの経時的変化が防止
できる効果がある。
【0018】また、この技術的手段において上記絶縁性
基板としては、従来と同様にガラス板や石英板等が利用
でき、一方、活性層を構成するシリコン半導体としては
、イントリンシックアモルファスシリコン、3価又は5
価のイオンが導入されたアモルファスシリコン、あるい
は、ポリシリコン等が利用できる。
【0019】
【作用】上述したような技術的手段によれば、ゲート絶
縁膜が、シリコン半導体層に隣接して積層された薄膜の
窒化シリコン化合物と、この窒化シリコン化合物に隣接
して積層された酸化シリコン化合物との積層体により構
成されており、上記シリコン半導体層に窒化シリコン化
合物が隣接し酸化シリコン化合物が直接隣接してないこ
とから『しきい値電圧VTH』が低くなり、かつ、シリ
コン半導体層に隣接する窒化シリコン化合物の水素原子
によりこのシリコン半導体層表面のシリコン・ダングリ
ングボンドがターミネート(飽和)されるためシリコン
半導体層とゲート絶縁膜の一部を構成する窒化シリコン
化合物間の『界面準位』の低減を図ることが可能となる
一方、そのバルク中に『トラップ準位』が多い窒化シリ
コン化合物は薄膜に形成されており、かつ、この窒化シ
リコン化合物に隣接して積層された酸化シリコン化合物
には『トラップ準位』が少ないため、これ等薄膜の窒化
シリコン化合物と酸化シリコン化合物との積層体で構成
されたゲート絶縁膜における『トラップ準位』の低減を
図ることが可能となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0021】◎第一実施例 この実施例は本発明を『逆スタガー型』のMOSトラン
ジスタに適用したものである。
【0022】すなわち、この薄膜のMOSトランジスタ
は、図1〜図2に示すようにガラス基板(1)と、この
ガラス基板(1)上に設けられTa,W,Mo等の高融
点金属にて形成された厚さ1000Åのゲート電極(G
)と、このゲート電極(G)を被覆しゲート絶縁膜の一
方を構成する厚さ1000Åの酸化シリコン化合物(S
iOxNy)(21)と、この酸化シリコン化合物(2
1)上に隣接して設けられゲート絶縁膜のもう一方を構
成する厚さ50Åの窒化シリコン化合物(SiNxHy
)(22)と、この窒化シリコン化合物(22)上に積
層された厚さ2000Åのポリシリコン半導体層(3)
と、このポリシリコン半導体層(3)上のゲート電極(
G)に対応する部位に設けられ厚さ3000ÅのSiO
2にて形成された保護層(4)と、上記ポリシリコン半
導体層(3)の両端側に設けられ厚さ100ÅのN+微
結晶シリコンにて形成されたオーミック接触形成層(5
)と、このオーミック接触形成層(5)を介し上記ポリ
シリコン半導体層(3)に接続され厚さ8000ÅのA
lにて形成されたソース電極(S)・ドレイン電極(D
)とでその主要部が構成されているものである。
【0023】そして、このMOSトランジスタにおいて
は、ポリシリコン半導体層(3)に窒化シリコン化合物
(22)が隣接し酸化シリコン化合物(21)が直接隣
接してないことから『しきい値電圧VTH』が低くなり
、かつ、ポリシリコン半導体層(3)に隣接する窒化シ
リコン化合物(22)の水素原子によりシリコン半導体
層(3)表面のシリコン・ダングリングボンドが飽和さ
れるためシリコン半導体層(3)とゲート絶縁膜の一部
を構成する窒化シリコン化合物(22)間の『界面準位
』の低減を図ることが可能となる一方、そのバルク中に
『トラップ準位』が多い窒化シリコン化合物(22)は
薄膜(50Å)に形成されており、かつ、この窒化シリ
コン化合物(22)に隣接して積層された酸化シリコン
化合物(21)には『トラップ準位』が少ないため、こ
れ等薄膜の窒化シリコン化合物(22)と酸化シリコン
化合物(21)との積層体で構成されたゲート絶縁膜に
おける『トラップ準位』の低減を図ることが可能となる
【0024】従って、この実施例に係るMOSトランジ
スタにおいてはそのしきい値電圧VTHの低減が図れ、
かつ、そのしきい値電圧VTHが経時的に変化し難くな
る利点を有している。
【0025】尚、図3はこの実施例に係るMOSトラン
ジスタのゲート電圧VGとドレイン電流IDの対数との
関係を実線で示したグラフ図であり、また、併せて上記
ゲート絶縁膜を減圧CVD法による酸化シリコン化合物
の単体で構成した従来のMOSトランジスタ(比較例)
のゲート電圧VGとドレイン電流IDの対数との関係を
破線で示している。
【0026】そして、このグラフ図から明らかなように
実施例に係るMOSトランジスタにおいては、破線で示
された比較例に較べてそのしきい値電圧VTHの低減が
図れ、かつ、しきい値VTH以下の領域での立ち上がり
改善されてそのトランジスタとしての応答性が向上して
いることが理解できる。
【0027】「MOSトランジスタの製造工程」以下、
この実施例に係るMOSトランジスタの製造工程を図面
を参照して詳細に説明する。
【0028】まず、図4に示すように、ガラス基板(1
)上にTa,W,Mo等の高融点金属にて構成された厚
さ1000Åのゲート電極(G)を形成し、かつこの面
上にSiH4+N2Oの混合ガスを用いたプラズマCV
D法により厚さ1000Åの酸化シリコン化合物(Si
OxNy)(21)を成膜し、更に、真空を破らずにS
iH4+NH3(アンモニア)の混合ガスを用いたプラ
ズマCVD法により厚さ50Åの窒化シリコン化合物(
SiNxHy)(22)を成膜した後、引き続きSiH
4ガスを用いたプラズマCVD法により厚さ2000Å
のアモルファスシリコン(3’)を成膜する(図5参照
)。
【0029】次に、図6に示すように上記アモルファス
シリコン(3’)を真空中でXeClエキシマレーザに
よりレーザアニール処理を施してポリシリコン半導体層
(3)にした後、この面上にプラズマCVD法により厚
さ3000Åのプラズマオキサイド膜(SiO2)(4
’)を成膜し(図7参照)、更にこの面上にポジ型のレ
ジスト層(r)を成膜した(図8参照)。
【0030】そして、図9に示すように上記ガラス基板
(1)側から光照射して露光部位のレジスト層(r)を
現像剤により溶解可能な性質に変化させた後、現像剤で
露光部位のレジスト層(r)を除去する(図10参照)
一方、露出されたプラズマオキサイド膜(4’)をHF
系のエッチング材料にて溶解除去し、図11に示すよう
な保護層(4)を形成する。
【0031】次いで、この面上にプラズマCVD法によ
り厚さ100ÅのN+微結晶シリコンを成膜してオーミ
ック接触形成層(5)を形成し、更に、この面上に80
00Åのアルミニウム(Al)膜(6)を成膜した後(
図12参照)、このアルミニウム膜(6)をパターニン
グ処理して図13に示すようなソース電極(S)・ドレ
イン電極(D)を形成し、かつ、これ等電極から露出す
るオーミック接触形成層(5)の一部ををドライエッチ
ングにより除去して図14に示すようなMOSトランジ
スタを求めた。
【0032】◎第二実施例 この実施例は、本発明を『プレーナ型』のMOSトラン
ジスタに適用したものである。
【0033】すなわち、この薄膜のMOSトランジスタ
は、図15に示すようにガラス基板(1)と、このガラ
ス基板(1)上に設けられたポリシリコン半導体層(3
)と、このポリシリコン半導体層(3)に隣接して成膜
されゲート絶縁膜の一方を構成する厚さ50Åの窒化シ
リコン化合物(SiNxHy)(22)と、この窒化シ
リコン化合物(22)上に成膜されゲート絶縁膜のもう
一方を構成する厚さ1000Åの酸化シリコン化合物(
SiOxNy)(21)と、これ等窒化シリコン化合物
(22)と酸化シリコン化合物(21)とで構成された
ゲート絶縁膜上に設けられTa,W,Mo等の高融点金
属にて形成された厚さ1000Åのゲート電極(G)と
、上記ポリシリコン半導体層(3)の両端部位に設けら
れたソース電極(S)・ドレイン電極(D)と、上記ゲ
ート絶縁膜に設けられたコンタクトホール(7)を介し
てソース電極(S)・ドレイン電極(D)に接続された
Alの配線部(8)とでその主要部が構成されているも
のである。
【0034】そして、この『プレーナ型』MOSトラン
ジスタにおいても、ポリシリコン半導体層(3)に窒化
シリコン化合物(22)が隣接し酸化シリコン化合物(
21)が直接隣接してないことから『しきい値電圧VT
H』が低くなり、かつ、ポリシリコン半導体層(3)に
隣接する窒化シリコン化合物(22)の水素原子により
シリコン半導体層(3)表面のシリコン・ダングリング
ボンドが飽和されるためシリコン半導体層(3)とゲー
ト絶縁膜の一部を構成する窒化シリコン化合物(22)
間の『界面準位』の低減を図ることが可能となる一方、
そのバルク中に『トラップ準位』が多い窒化シリコン化
合物(22)は薄膜(50Å)に形成されており、かつ
、この窒化シリコン化合物(22)に隣接して積層され
た酸化シリコン化合物(21)には『トラップ準位』が
少ないため、これ等薄膜の窒化シリコン化合物(22)
と酸化シリコン化合物(21)との積層体で構成された
ゲート絶縁膜における『トラップ準位』の低減を図るこ
とが可能となる。
【0035】従って、この実施例に係る『プレーナ型』
MOSトランジスタにおいてもそのしきい値電圧VTH
の低減が図れ、かつ、そのしきい値電圧VTHが経時的
に変化し難くなる利点を有している。
【0036】「MOSトランジスタの製造工程」以下、
第二実施例に係るMOSトランジスタの製造工程を図面
を参照して詳細に説明する。
【0037】まず、図16に示すように、ガラス基板(
1)上にポリシリコン半導体層(3)を形成し、更にプ
ラズマCVD法により厚さ50Åの窒化シリコン化合物
(22)と厚さ1000Åの酸化シリコン化合物(21
)とを連続的に成膜した後(図17参照)、図18に示
すようにTa,W,Mo等厚さ3000Åの高融点金属
膜(G’)をスパッタリング法にて着膜し、かつ、この
上面にレジスト層(r)をパターン状に形成する。
【0038】次に、上記レジスト層(r)から露出する
高融点金属膜(G’)をエッチング法により除去して図
19に示すようなゲート電極(G)を形成し、かつ、図
20に示すようにこの面上から酸化シリコン化合物(2
1)と窒化シリコン化合物(22)とを介しイオン注入
法にてポリシリコン半導体層(3)の両端部位に2×1
015ions/cm2のp+イオンを注入してソース
電極(S)・ドレイン電極(D)を形成した後、図21
に示すようにXeClエキシマレーザによりレーザアニ
ール処理を施してドーパントの活性化を行った。
【0039】そして、上記酸化シリコン化合物(21)
と窒化シリコン化合物(22)とで構成されるゲート絶
縁膜にコンタクトホール(7)を開設し、このコンタク
トホール(7)を介し上記ソース電極(S)・ドレイン
電極(D)に接続されたアルミニウムの配線部(8)を
形成して図22に示すようなMOSトランジスタを求め
た。
【0040】◎第三実施例 この実施例は、本発明を『スタガー型』のMOSトラン
ジスタに適用したものである。
【0041】すなわち、図23に示すようにガラス基板
(1)上にスパッタリング法(スパッタ条件はパワー…
1.0kW、圧力…8mTorr、ガラス基板温度…1
50℃であった)により1000Åのタンタル層(91
)を着膜し、かつ、この面上に減圧CVD法(ガラス基
板温度…600℃、圧力…0.3Torr、ガス流量…
SiH4:PH3:H2=100:1:100SCCM
)によりリンがドープされた厚さ1000Åのポリシリ
コン層(92)を成膜した後、これをパターニング処理
して図24に示すようなソース電極(S)・ドレイン電
極(D)を形成した。
【0042】次に、図25に示すように減圧CVD法(
ガラス基板温度…550℃、圧力…0.3Torr、ガ
ス流量…SiH4=100SCCM)によりアモルファ
スシリコン(3’)を成膜し、かつ窒素雰囲気中で60
0℃、12時間のアニール処理を施してポリシリコン半
導体層(3)にした後、図26に示すようにプラズマC
VD法(ガス流量…SiH4:NH3=20:230S
CCM、パワー…100W、圧力…0.2Torr、ガ
ラス基板温度…350℃)により薄膜の窒化シリコン化
合物(SiNxHy)(22)を成膜した。
【0043】次いで、真空を破らずにガスのみをH2に
切替えて水素プラズマをたて、上記ポリシリコン半導体
層(3)のグレインバンダリーの水素化を行った後、図
27に示すように同一真空中でプラズマCVD法(パワ
ー…200W、ガラス基板温度…350℃、ガス流量…
SiH4:N2O=25:250SCCM)により酸化
シリコン化合物(SiOxNy)(21)を成膜し、こ
の酸化シリコン化合物(21)と窒化シリコン化合物(
22)とで構成されたゲート絶縁膜を形成した。
【0044】最後に、図28に示すように上記ゲート絶
縁膜上に厚さ8000Åのアルミニウムにより構成され
たゲート電極(G)を形成し『スタガー型』MOSトラ
ンジスタを求めた。
【0045】そして、この『スタガー型』MOSトラン
ジスタにおいても、ポリシリコン半導体層(3)に窒化
シリコン化合物(22)が隣接し酸化シリコン化合物(
21)が直接隣接してないことから『しきい値電圧VT
H』が低くなり、かつ、ポリシリコン半導体層(3)に
隣接する窒化シリコン化合物(22)の水素原子により
シリコン半導体層(3)表面のシリコン・ダングリング
ボンドが飽和されるためシリコン半導体層(3)とゲー
ト絶縁膜の一部を構成する窒化シリコン化合物(22)
間の『界面準位』の低減を図ることが可能となる一方、
そのバルク中に『トラップ準位』が多い窒化シリコン化
合物(22)は薄膜に形成されており、かつ、この窒化
シリコン化合物(22)に隣接して積層された酸化シリ
コン化合物(21)には『トラップ準位』が少ないため
、これ等薄膜の窒化シリコン化合物(22)と酸化シリ
コン化合物(21)との積層体で構成されたゲート絶縁
膜における『トラップ準位』の低減を図ることが可能と
なる。
【0046】従って、この実施例に係る『スタガー型』
MOSトランジスタにおいてもそのしきい値電圧VTH
の低減が図れ、かつ、そのしきい値電圧VTHが経時的
に変化し難くなる利点を有している。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、シリコン半導体層に窒
化シリコン化合物が隣接し酸化シリコン化合物が直接隣
接してないことから『しきい値電圧VTH』が低くなり
、かつ、シリコン半導体層に隣接する窒化シリコン化合
物の水素原子によりこのシリコン半導体層表面のシリコ
ン・ダングリングボンドがターミネート(飽和)される
ためシリコン半導体層とゲート絶縁膜の一部を構成する
窒化シリコン化合物間の『界面準位』の低減を図ること
が可能となる一方、そのバルク中に『トラップ準位』が
多い窒化シリコン化合物は薄膜に形成されており、かつ
、この窒化シリコン化合物に隣接して積層された酸化シ
リコン化合物には『トラップ準位』が少ないため、これ
等薄膜の窒化シリコン化合物と酸化シリコン化合物との
積層体で構成されたゲート絶縁膜における『トラップ準
位』の低減を図ることが可能となる。従って、薄膜半導
体装置におけるしきい値電圧を低減でき、かつ、そのし
きい値電圧が経時的に変化し難くなる効果を有している
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例に係る『逆スタガー型』MOSトラ
ンジスタの概略斜視図である。
【図2】図1のII−II面断面図である。
【図3】このMOSトランジスタのゲート電圧VGとド
レイン電流IDの対数との関係を示したグラフ図である
【図4】第一実施例に係る『逆スタガー型』MOSトラ
ンジスタの製造工程の第1段目を示す工程説明図である
【図5】第一実施例に係る『逆スタガー型』MOSトラ
ンジスタの製造工程の第2段目を示す工程説明図である
【図6】第一実施例に係る『逆スタガー型』MOSトラ
ンジスタの製造工程の第3段目を示す工程説明図である
【図7】第一実施例に係る『逆スタガー型』MOSトラ
ンジスタの製造工程の第4段目を示す工程説明図である
【図8】第一実施例に係る『逆スタガー型』MOSトラ
ンジスタの製造工程の第5段目を示す工程説明図である
【図9】第一実施例に係る『逆スタガー型』MOSトラ
ンジスタの製造工程の第6段目を示す工程説明図である
【図10】第一実施例に係る『逆スタガー型』MOSト
ランジスタの製造工程の第7段目を示す工程説明図であ
る。
【図11】第一実施例に係る『逆スタガー型』MOSト
ランジスタの製造工程の第8段目を示す工程説明図であ
る。
【図12】第一実施例に係る『逆スタガー型』MOSト
ランジスタの製造工程の第9段目を示す工程説明図であ
る。
【図13】第一実施例に係る『逆スタガー型』MOSト
ランジスタの製造工程の第10段目を示す工程説明図で
ある。
【図14】第一実施例に係るMOSトランジスタの製造
工程の第11段目を示す工程説明図である。
【図15】第二実施例に係る『プレーナ型』MOSトラ
ンジスタの断面図である。
【図16】第二実施例に係る『プレーナ型』MOSトラ
ンジスタの製造工程の第1段目を示す工程説明図である
【図17】第二実施例に係る『プレーナ型』MOSトラ
ンジスタの製造工程の第2段目を示す工程説明図である
【図18】第二実施例に係る『プレーナ型』MOSトラ
ンジスタの製造工程の第3段目を示す工程説明図である
【図19】第二実施例に係る『プレーナ型』MOSトラ
ンジスタの製造工程の第4段目を示す工程説明図である
【図20】第二実施例に係る『プレーナ型』MOSトラ
ンジスタの製造工程の第5段目を示す工程説明図である
【図21】第二実施例に係る『プレーナ型』MOSトラ
ンジスタの製造工程の第6段目を示す工程説明図である
【図22】第二実施例に係る『プレーナ型』MOSトラ
ンジスタの製造工程の第7段目を示す工程説明図である
【図23】第三実施例に係る『スタガー型』MOSトラ
ンジスタの製造工程の第1段目を示す工程説明図である
【図24】第三実施例に係る『スタガー型』MOSトラ
ンジスタの製造工程の第2段目を示す工程説明図である
【図25】第三実施例に係る『スタガー型』MOSトラ
ンジスタの製造工程の第3段目を示す工程説明図である
【図26】第三実施例に係る『スタガー型』MOSトラ
ンジスタの製造工程の第4段目を示す工程説明図である
【図27】第三実施例に係る『スタガー型』MOSトラ
ンジスタの製造工程の第5段目を示す工程説明図である
【図28】第三実施例に係る『スタガー型』MOSトラ
ンジスタの製造工程の第6段目を示す工程説明図である
【図29】『逆スタガー型』と称するMOS型の薄膜ト
ランジスタの概略斜視図である。
【図30】図29のIX−IX面断面図である。
【図31】従来の『スタガー型』と称するMOS型の薄
膜トランジスタの概略斜視図である。
【図32】図31のXI−XI面断面図である。
【符号説明】
G  ゲート電極 S  ソース電極 D  ドレイン電極 1  ガラス基板 3  ポリシリコン半導体層 21  酸化シリコン化合物 22  窒化シリコン化合物

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  絶縁性基板と、この基板に設けられ活
    性層を構成する薄膜のシリコン半導体層と、このシリコ
    ン半導体層に接続されたソース・ドレイン電極と、ゲー
    ト絶縁膜を介し上記シリコン半導体層に対向して配設さ
    れたゲート電極とを備える薄膜半導体装置において、上
    記ゲート絶縁膜が、シリコン半導体層に隣接して積層さ
    れた薄膜の窒化シリコン化合物と、この窒化シリコン化
    合物に隣接して積層された酸化シリコン化合物との積層
    体により構成されていることを特徴とする薄膜半導体装
    置。
JP41275890A 1990-12-21 1990-12-21 薄膜半導体装置 Pending JPH04221854A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP41275890A JPH04221854A (ja) 1990-12-21 1990-12-21 薄膜半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP41275890A JPH04221854A (ja) 1990-12-21 1990-12-21 薄膜半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04221854A true JPH04221854A (ja) 1992-08-12

Family

ID=18521531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP41275890A Pending JPH04221854A (ja) 1990-12-21 1990-12-21 薄膜半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04221854A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5500380A (en) * 1993-04-16 1996-03-19 Goldstar Co., Ltd. Method for fabricating thin film transistor
US7097712B1 (en) 1992-12-04 2006-08-29 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Apparatus for processing a semiconductor
JP2009267425A (ja) * 2009-06-08 2009-11-12 Lg Display Co Ltd 半導体装置の製造方法
JP2012089854A (ja) * 2000-07-10 2012-05-10 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置及び半導体装置の作製方法
CN112802760A (zh) * 2021-01-07 2021-05-14 山东傲天环保科技有限公司 一种多芯片半导体封装及其形成方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7097712B1 (en) 1992-12-04 2006-08-29 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Apparatus for processing a semiconductor
US5500380A (en) * 1993-04-16 1996-03-19 Goldstar Co., Ltd. Method for fabricating thin film transistor
JP2012089854A (ja) * 2000-07-10 2012-05-10 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置及び半導体装置の作製方法
JP2009267425A (ja) * 2009-06-08 2009-11-12 Lg Display Co Ltd 半導体装置の製造方法
CN112802760A (zh) * 2021-01-07 2021-05-14 山东傲天环保科技有限公司 一种多芯片半导体封装及其形成方法
CN112802760B (zh) * 2021-01-07 2022-05-06 湖南中科存储科技有限公司 一种多芯片半导体封装及其形成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5015471B2 (ja) 薄膜トランジスタ及びその製法
KR100234345B1 (ko) 반도체장치 및 그 제조방법
JPH04221854A (ja) 薄膜半導体装置
JP2004063845A (ja) 薄膜トランジスタの製造方法、平面表示装置の製造方法、薄膜トランジスタ及び平面表示装置
JP2002198364A (ja) 半導体装置の作製方法
JPH11354441A (ja) 半導体装置の製造方法
KR20050110345A (ko) 박막 트랜지스터와 그의 제조방법 및 박막 트랜지스터를포함하는 평판 표시 장치
JPH06260644A (ja) 半導体装置の製造方法
JP3874815B2 (ja) 半導体装置の作製方法
KR100635567B1 (ko) 박막트랜지스터 및 그 제조 방법
KR101201316B1 (ko) 버퍼절연막과 이를 구비한 반도체소자 및 반도체소자의제조방법
JPH11274508A (ja) 薄膜トランジスタの製造方法
KR100623686B1 (ko) 박막 트랜지스터의 제조방법
WO2010024278A1 (ja) 薄膜トランジスタの製造方法及び薄膜トランジスタ
JPH05291220A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2513664B2 (ja) 薄膜トランジスタの製造方法
JPH0563195A (ja) 超薄膜トランジスタ及びその製造方法
JPH10233514A (ja) 薄膜トランジスタ
JP3133861B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2960742B2 (ja) 薄膜トランジスタ素子
KR100841370B1 (ko) 박막 트랜지스터 제조방법
JPS6226861A (ja) 非晶質シリコン薄膜トランジスタ
JPH0444274A (ja) 薄膜半導体装置とその製造方法
JPH113887A (ja) 薄膜トランジスタの製造方法
JP4286771B2 (ja) 半導体装置の作製方法