JPH0422175B2 - - Google Patents

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JPH0422175B2
JPH0422175B2 JP59227271A JP22727184A JPH0422175B2 JP H0422175 B2 JPH0422175 B2 JP H0422175B2 JP 59227271 A JP59227271 A JP 59227271A JP 22727184 A JP22727184 A JP 22727184A JP H0422175 B2 JPH0422175 B2 JP H0422175B2
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weight
polypropylene
particles
foam
foam particles
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Hiroshi Endo
Toshio Yagi
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J9/00Working-up of macromolecular substances to porous or cellular articles or materials; After-treatment thereof
    • C08J9/0014Use of organic additives
    • C08J9/0038Use of organic additives containing phosphorus
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/0091Complexes with metal-heteroatom-bonds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/49Phosphorus-containing compounds
    • C08K5/51Phosphorus bound to oxygen
    • C08K5/52Phosphorus bound to oxygen only
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    • C08K5/523Esters of phosphoric acids, e.g. of H3PO4 with hydroxyaryl compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2323/00Characterised by the use of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Derivatives of such polymers
    • C08J2323/02Characterised by the use of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Derivatives of such polymers not modified by chemical after treatment
    • C08J2323/10Homopolymers or copolymers of propene

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  • Organic Chemistry (AREA)
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  • Materials Engineering (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車のバンパーの緩衝材、各種コン
テナー成形材料として有要なポリプロピレン発泡
体粒子に関する。 〔従来技術〕 ポリスチレン発泡体は断熱材、包装緩衝材とし
て優れ、広汎な分野に使用されている。しかし、
このポリスチレン発泡体は圧縮歪の回復率が小さ
いこと、および耐熱体は高々70〜80℃である。 かかる欠点は、ポリプロピレン発泡体や架橋ポ
リエチレン発泡体を用いることにより解決される
が、これらポリオレフイン発泡体を形成する原料
発泡体粒子を製造するには、ポリオレフイン樹脂
は膨脹剤の逸散速度が早いので得られにくい欠点
があり、また、得られても高々嵩密度が0.1〜0.5
g/cm3の低発泡の製品しか得られない欠点があつ
た。 かかる欠点を解決する方法として、ポリプロピ
レン樹脂粒子を密閉容器内の水等の分散媒に分散
させ、この分散液を分散液の飽和蒸気圧以上の圧
力およびポリプロピレンの軟化点以上に加熱した
温度条件下に高圧を保持して分散媒をポリプロピ
レン樹脂粒子内に浸透させ、ついでこの分散液を
高圧の密閉容器内から大気圧中に噴出させて嵩密
度が0.05〜0.07g/cm3と高発泡なポリプロピレン
発泡体粒子を製造する方法が提案された(特公昭
49−2183号)。 この方法では分散媒たる水を発泡剤として利用
しており、ポリスチレン発泡体粒子のように嵩密
度が0.016〜0.04g/cm3の高発泡倍率品までは得
られていない。 この方法の欠点を、発泡剤として分散媒である
水と揮発性有機膨脹剤を併用することにより解決
する方法、即ち、ポリオレフイン系樹脂粒子を密
閉容器内で水に分散させ、次いで密閉容器内に膨
脹剤を供給し、該密閉容器内の圧力を該膨脹剤の
蒸気圧あるいはそれ以上の圧力に保持しながら該
ポリオレフイン系樹脂粒子の軟化点以上、融点よ
り20℃高い温度以下の温度に分散液を加熱した
後、密閉容器内の水面下に設けた吐出口を解放
し、膨脹剤が含浸されたポリオレフイン系樹脂粒
子を含む水分散液を密閉容器内の圧力よりも低い
圧力の雰囲気に放出してポリオレフイン系樹脂発
泡体粒子を製造する方法が提案された。 (特開昭57−12035号、同57−25336号、同57−
90027号、同57−195131号、同58−1732号、同58
−23834号、同58−25334号、同58−33435号、同
58−55231号、同58−76229号、同58−76231号、
同58−76232号、同58−76233号、同58−76234号、
同58−87027号公報参照)。 この方法によれば、嵩密度が0.026〜0.06g/
cm3のポリプロピレン発泡体粒子が得られる。ま
た、この方法は、ポリピレン共重合体粒子に代え
て、ポリエチレン粒子や架橋ポリエチレン粒子に
も応用できることがこれら公報群に記載されてい
る。 このポリプロピレン発泡体粒子は空気や窒素ガ
スを粒子内に圧入し、二次発泡力を賦与させ、つ
いでスチーム金型内に充填され、1.5〜6Kg/cm2
Gのスチームで加熱、相互に融着され、ついで冷
却されてバンパーや容器に形成される。 また、加圧した窒素ガスでポリプロピレン発泡
体粒子を圧縮し、これを型に充填し、加熱して粒
子同志を相互に融着し、ついで冷却して前記発泡
体製品を成形している。 〔発明が解決しようとする問題点〕 この型物発泡体製品を成形するのに、冷却時間
は、製品の生産性に大きな要因となる。加工メー
カーは、生産性を高めるために、粒子同志の融着
後、発泡体製品の変形のない樹脂の結晶化温度よ
りも約20〜30℃低い温度迄製品を冷却し、型開き
して発泡体製品を型より取り出している。 従つて、樹脂の融点と、結晶化温度の差の小さ
い方が冷却時間を短縮することができ、生産性の
向上という観点より非常に有利になる。 本発明は、特定の添加剤をポリプロピレンに含
有させることによりポリプロピレンの結晶化温度
を融点側に近づけることにより冷却時間を短縮す
ることを目的とするものである。 〔発明の構成〕 かかる目的は、ポリプロピレンに特定の有機リ
ン酸ソーダを配合した樹脂を用いて発泡させた粒
子を用いることにより達成される。 即ち、本発明は、密度が8〜100g/、粒径
が1〜5mmの実質的に無架橋なポリプロピレン発
泡体粒子であつて該発泡体粒子は次式()また
は()で示される有機リン酸ソーダを含有する
ことを特徴とするポリプロピレン発泡体粒子を提
供するものである。 樹脂のポリプロピレンとしては、プロピレンの
ホモ重合体、プロピレンと、エチレン、ブテン−
1、ヘキセン−1等のα−オレフインとの共重合
体、シラングラフト変性ポリプロピレン等があげ
られ、これらの単独又は2種以上の混合物も含ま
れる。 これらの中でも、外観耐熱性、高曲げ強度の発
泡体製品を得るにはホモのポリプロピレンが好ま
しい。また、外観が優れ、耐熱性、低温耐衝撃
性、圧縮変形に対する回復力の優れた発泡体製品
を得るには常温キシレン可溶分(以下CXSと記
す)のエチレン含量が20〜80重量%、割合が5〜
30重量%及び常温キシレン不溶分(以下CXISと
記す)の主融解ピーク温度が130〜158℃、割合が
95〜70重量%から構成されるポリプロピレンが特
に好ましい。 このポリプロピレンの製造は、例えば特公昭44
−16668号、特公昭47−26190号、特開昭47−
25291号、特開昭50−115296号、特開昭54−24995
号の各公報に記載された共重合法を用いることに
より得られる。一方、ホモのポリプロピレン、エ
チレン・ポリピレンランダム共重合体、エチレ
ン・プロピレン・ブテン−1ランダム共重合体、
エチレン・プロピレン・ブロツク共重合体を主成
分とし、ポリエチレン、エチレン−ブテン−1共
重合体等と組み合わせ配合することによつても調
製される。 この様なブロツク共重合体及び配合物は以下の
測定法により特定出来る。 CXS及びCXIS 試料1.0gを300mlのキシレン中に投じ、15分間
キシレンの沸点下で還流し試料を溶解後、常温迄
冷却、別し、液を蒸発乾固し、固型分重量か
らCXSを求める。一方、ケーキを乾燥し、その
重量からCXISを求める。 CXSのエチレン含量 前記測定で得たCXSを試料とし、13C−NMR法
により、パルス間隔30秒、パルス幅45°、完全デ
カツプリング条件下で測定した。 CXISの主融解ピーク温度 前記測定で得たCXISを試料とし、示差走査熱
量計(DSC)にて試料約5mgを240℃迄加熱融解
後、10℃/分の冷却速度で30℃迄冷却し、結晶化
させ、更に10℃/分の昇温速度で240℃迄昇温し
た時のチヤートより主融解ピーク温度を読み取つ
た。 尚、ピークが複数の場合は平均を主溶解ピーク
温度とした。 CXISのDSCによる主融解ピーク温度が158℃
を超えると得られる発泡体成形品の外観、耐熱性
に優れたものが得られるが圧縮回復力が低いとい
う欠点がある。逆に、130℃未満では発泡体成形
品の耐熱性が低下する。 一方CXSのエチレン含量が20重量%未満では
低温特性が低下し、80重量%を超えると圧縮回復
力が低下する。CXSの割合が30重量%を超える
と耐熱性が低下し、5重量%未満では、低温特性
が低下するという欠点があり、CXSのエチレン
含量が20〜80重量%、割合が5〜30重量%及び
CXISの主融解ピーク温度が130〜158℃、割合が
95〜70重量%から構成される組成物が特に好まし
く、外観耐熱性、低温特性、圧縮回復力に優れる
発泡体製品が得られるのでバンパー、電機その他
包装材として有用である。 ランダム共重合体単独の発泡体製品は上記組成
物にくらべ、発泡セルサイズが一般に大きく発泡
体成形品の外観が劣る。 これらポリプロピレンは、タルク、クレイ、炭
酸、カルシウム、酸化チタン、ゼオライド等の無
機充填剤、酸化防止剤、帯電防止剤、紫外線吸収
剤、カーボンブラツク、ステアリン酸Al、ステ
アリン酸Sn、Al・p−t−ブチルベンゾエート
等の滑剤を0.05〜5重量%の割合で含有していて
もよい。 (有機リン酸ソーダ) 式()で示される有機リン酸ソーダは
“MARK NA−10”の商品名で、式()で示
される有機リン酸ソーダは“MARKNA−11”
の商品名でポリプロピレン用の添加剤としてアデ
カアーガス社より販売されている。 この有機リン酸ソーダはポリプロピレン樹脂に
対し0.05〜2重量%、好ましくは0.08〜1.0重量%
の割合で配合され、発泡体粒子の製造に使用され
る。発泡体粒子中の有機リン酸塩の含量は0.02〜
1.0重量%、好ましくは0.05〜0.5重量%である。
0.02重量%以下では成形時の冷却時間の短縮効果
が小さく、過剰の添加は、発泡体粒子の製造コス
トをアツプされるのみでより以上の効果は期待出
期ない。 例えば、融解ピーク温度(TMP)が154℃、結
晶化ピーク温度(TCP)が106℃のエチレン・ポ
リプロピレンブロツク共重合体(第2図)に
()式で示される有機リン酸ソーダを0.15重量
%配合することによりTMPが155℃、TCPが125℃
となり、両者の温度差が48℃あつたものが30℃と
なり、18℃だけ両温度の接近の改良効果をなして
いる(第1図)。第3図と第4図はホモポリプロ
ピレンにそれぞれ()及び()式で示される
有機リン酸ソーダを0.15重量%配合した組成物の
DSC図である。ちなみに無添加時のTCPは109℃
である。 (発泡体粒子の製造) 密度が8〜100g/、粒径が1〜5mmの実質
的に無架橋なポリプロピレン発泡体粒子は、ポリ
プロピレン粒子が式()または()で示され
る有機リン酸ソーダを含有している点を除けば、
従来技術の項で述べた方法により製造される。例
えば有機リン酸ソーダを0.05〜2重量%、好まし
くは0.08〜1.0重量%の割合で配合したポリプロ
ピレン粒子(重さ0.5〜20mg/粒)を密閉容器内
で水に分散させ、次いで密閉容器内に揮発性膨脹
剤を供給し、該ポリプロピレン樹脂粒子の軟化点
以上、融点より20℃高い温度以下の温度に分散液
を加熱した後、密閉容器内の水面下に設けた吐出
口を解放し、膨脹剤が含浸されたポリプロピレン
樹脂粒子を含む水分散液を密閉容器内の圧力より
も低い圧力の雰囲気(大気中)に放出することに
より製造される。この製造の際、空気や窒素ガス
で加圧して放出を容易とするのがよい(特開昭58
−55213号、特願昭58−156056号)。 揮発性膨脹剤としては、例えばプロパン、ブタ
ン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭
化水素類;トリクロロフロロメタン、ジクロロジ
フロロメタン、ジクロロテトラフロロエタン、メ
チルクロライド、エチルクロライド、メチレンク
ロライド等のハロゲン化炭化水素等の沸点が80℃
以下の有機化合物を単独で、または二種以上混合
してい用いることができる。 この揮発性膨脹剤の添加量は、膨脹剤の種類お
よび目的とするポリプロピレン樹脂粒子の発泡倍
率によつて異なるが、通常、ポリプロピレン樹脂
粒子100重量部に対し、10〜50重量部である。 ポリプロピレン樹脂粒子を水に分散させる分散
剤としては、酸化アルミニウム、酸化チタン、炭
酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、第三リ
ン酸カルシウム等の無機系懸濁剤;ポリビニルア
ルコール、メチルカルボキシセルロース、N−ポ
リビニルピロリドン等の水溶性高分子系保護コロ
イド剤;ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、アルカンスルホン酸ソーダ、アルキル硫酸エ
ステルナトリウム、オレフイン硫酸エステルナト
リウム、アシルメチルタウリン、ジアルキルスル
ホコハク酸ナトリウム等の陰イオン性界面活性剤
等があげられる。これらの中でも無機系懸濁剤の
粒径が0.01〜0.8ミクロンの第三リン酸カルシウ
ムと、懸濁助剤のドデシルベンゼンスルホン酸ソ
ーダを併用するのが好ましい。この微細な第三リ
ン酸カルシウムは、水酸化カルシウム1モルに対
し、リン酸を0.60〜0.67モルの割合で水中で反応
させることにより得られる。 ポリプロピレン樹脂粒子100重量部に対する分
散媒の水の量は150〜1000重量部、好ましくは200
〜500重量部である。150重量部未満では加熱、加
圧時にポリプロピレン同志がプロツキングしやす
い。1000重量部を越えてはポリプロピレン樹脂発
泡体粒子の生産性が低下し、経済的でない。 分散媒により水に分散されたポリプロピレン樹
脂粒子水分散液に、ガス状の膨脹剤または液状の
膨張剤が供給され、この水分散液は密閉容器内で
ポリプロピレン樹脂の軟化点以上の温度であつて
融点より20℃高い温度以下の温度に加熱されると
ともに、この加熱により容器内の圧力は上昇し、
膨脹剤がポリプロピレン樹脂粒子に含浸される。
ついで密閉容器内の下部に設けられたスリツト、
ノズル等の吐出口より水とともにポリプロピレン
樹脂粒子を密閉容器より低圧域(一般には大気圧
中)に放出することにより嵩密度が8〜100g/
のポリプロピレン樹脂発泡体粒子を製造するこ
とができる。 この発泡体粒子の製造において膨脹剤を密閉容
器内に添加する前、あるいは添加した後に、窒
素、ヘリウム、空気等の無機ガスを密閉容器内に
供給し、圧力を付与する。この無機ガスの供給は
分散液の加熱前であつても加熱後であつてもよ
い。 空気、窒素ガス、アルゴン等の無機ガスの密閉
容器内への供給は膨脹剤のポリプロピレン樹脂粒
子への含浸を容易とし、微細なセルを有するポリ
プロピレン樹脂発泡体粒子を得るに役だつ。 分散液の加熱温度は、ポリプロピレン樹脂粒子
の示差走査熱量計にて、結晶融解温度のピーク
(いわゆる融点)を求め、このピーク温度より約
20℃低い温度を下限とし、このピーク温度より20
℃高い温度を上限とした間の温度、好ましくはこ
のピーク温度より3〜15℃低い温度を選択すれば
よい。例えば融点が164℃のプロピレンホモ重合
体の場合は、加熱温度を144〜184℃に設定する。
また、融点が135℃のプロピレン・エチレン・ブ
テン−1ランダム共重合体のときは115〜155℃
を、融点が155℃のブロツク共重合体のときは135
〜175℃の温度に設定する。 加熱時間は20〜90分間、好ましくは30〜60分間
である。この加熱中、密閉容器内の水分散液を撹
拌し、軟化したポリプロピレン樹脂粒子同志のブ
ロツキングを防止する。 (発泡体製品の成形) このようにして得られた発泡体粒子は水を除去
するために30〜65℃の部屋で乾燥され、緩衝材、
容器内の成形に賦される。 型成形方法としては、従来公知の種々の方法が
利用できる。その例を次に示す。 ポリプロピレン樹脂発泡体粒子を型内に過充
填して後、発泡体粒子の体積を15〜50%減ずる
よう圧縮し、次いで1〜5Kg/cm2Gのスチーム
を導いて発泡体粒子同志を融着させ、その後、
型を冷却し、製品を得る。 発泡体粒子に揮発性膨脹剤を予じめ含浸させ
て発泡体粒子に2次発泡性を付与し、これを型
に充填し、スチーム成形する。 発泡体粒子を密閉室内に入れ、次いで空気、
窒素ガス等の無機ガスを室内に圧入することに
より発泡体粒子のセル内の圧力を高めて2次発
泡性を付与し、この2次発泡性を付与した発泡
体粒子を型に充填し、スチーム成形する。 上記〜の2つ以上の組み合せ。 このようにして成形されたポリプロピレン樹脂
発泡体製品は発泡体粒子同志の融着が優れたもの
であり、機械的強度が高い。 以下、実施例により更に本発明を詳細に説明す
る。なお、例中の部、%は重量基準である。 エチレン・プロピレンブロツク共重合体の製造例
1 撹拌器付10リツトルのステンレス鋼製オートク
レーブをプロピレンで十分置換した後、ヘプタン
3.5リツトル、ジエチルアルミニウムモノクロラ
イド1.5g、三塩化チタン0.5g、水素を500ml添
加した。温度を65℃とし、プロピレンを500g/
Hrの速度で供給し、プロピレン供給開始30分後
にエチレンを10g/Hrの速度で供給した。 プロピレンを1800g供給した時点(約3.6時間)
でプロピレン、エチレンの供給を停止した。この
時のオートクレーブ内圧は5.5Kg/mm2Gであつた。
オートクレーブ内圧が2.0Kg/cm2G迄重合を継続
し、内圧を0.4Kg/cm2G迄バージし、エチレンを
70g/Hr、プロピレンを50g/Hrの速度で内温
65℃で1.4Hr供給後、内圧をパージした。 得られたブロツク共重合体の密度は0.90g/
mm2、MFR4.3g/10分(230℃測定)、エチレン含
量4.5重量%であつた。このものの示差走査熱量
計(DSC)による融解ピーク温度は154℃、結晶
化ピーク温度は106℃であつた(第2図参照)。 実施例 1 前記例1で得たブロツク共重合体に、アデカ・
アーガス社の式()で示される有機リン酸ソー
ダ“MARK NA−11”0.15重量%を配合し、こ
れを230℃の押出機で溶融混練し、ついでストラ
ンド状に押し出し、水冷した後、ペレツト化して
重量が1mg/個の樹脂粒子を得た。この樹脂粒子
のDSCチヤートを第1図に示す。 オートクレーグ内に、水250部、上記樹脂粒子100
部、粒径0.3〜0.5ミクロンの第三リン酸カルシウ
ム1.0部、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ
0.007部を仕込み(充填率62%)、次いで撹拌下で
窒素ガスをオートクレーブ内圧が5Kg/cm2Gとな
るまで加圧し、窒素ガスの供給を停止した。つい
で、イソブタン18部を密閉容器内に供給し、1時
間かけて143℃まで加熱し、同温度で45分間保持
したところ、オートクレーブ内圧は27Kg/cm2Gを
示した。 その後、オートクレープの底部にある吐出ノズ
ルの弁を開き、分散液を大気圧中に約2秒で放出
して発泡を行なわしめた。分散液を最終部分がオ
ートクレープ内より放出された瞬間のオートクレ
ーブの内圧は約12.7Kg/mm2Gであつた。また、分
散液放出の間、オートクレープの温度を143℃に
維持した。 このようにして得られたポリプロピレン発泡体
粒子は、嵩密度が約32g/、粒径3.3mm、発泡
セル径40ミクロンであつた。また、発泡体粒子同
志のブロツキングは見受けられなかつた。また、
MARK NA−11を0.10重量%の割合で含有して
いた。 この発泡体粒子を40℃の部屋で2日放置して水
分を乾燥させた後、これをスチーム孔を有する型
窩内に過充填し、発泡体粒子の体積を約50%減ず
るように圧縮し、ついで4.0Kg/cm2Gのスチーム
を導き、発泡体粒子同志を融着させ、次いで10秒
水冷、30秒放冷後、金型より成形品を取り出し嵩
密度が約64g/、縦300mm、横30mm、厚み50mm
のポリプロピレン発泡体製品を得た。 この発泡体製品について以下の測定法により評
価した。 1 外観 成型品表面が平滑で光沢良好 ……◎ 〃 〃 光沢あり ……○ 〃 〃 光沢やゝ劣る ……△ 〃 凹凸あり ……× 2 圧縮強度(サンプル形状50mm×50mm×50mm) JIS K6767に準ずる方法による。 50%圧縮時の応力より求めた。 3 圧縮弾性回復率(サンプル形状 同上) インストロンにて10mm/分の速度で全面圧縮
し4.0Kg/cm2の応力がかかる時点迄圧縮し20秒
保持後除圧し試験片の厚み変化より求める。 圧縮弾性回復率(%) =圧縮後の厚み/圧縮前の厚み(50)×100 4 耐熱性(サンプル形状80mm×80mm×50mm) 100℃で24時間加熱後、20℃で24時間放冷後
の寸法を測定し加熱前の寸法よりの収縮量を求
めた。 寸法収縮(%) =加熱前の寸法−加熱後の寸法/加熱前の寸法×10
0 5 耐寒性(サンプル形状、同上) −40℃下で5.5Kgの鋼球による落球テストに
より割れる高さ(cm) 評価結果を表2に示す。 比較例 1 樹脂粒子として、有機リン酸ソーダを配合しな
い例1のブロクツ共重合体を用いる他は実施例1
と同様にして発泡粒子を得た。この発泡粒子を実
施例1と同様にして型物成形したところ、取り出
した発泡体製品が変形したので冷却条件を10秒水
冷80秒放冷後金型より取り出し変形のない製品を
得た。 実施例 2 実施例1において、樹脂粒子として例1のブロ
ク共重合体に、アデカ・アーガス社の有機リン酸
ソーダ“MARK NA−10”(商品名)0.15重量%
を配合したものを用いる他は同様にして発泡体粒
子を得、ついで、この発泡体粒子を用いて型物発
泡成形し、表2に示す製品を得た。 実施例 3 表1に示すポリプロピレンに、同表に示す添加
剤を配合した樹脂粒子のDSCによる融点(TMP
と結晶化ピーク温度(TCP)を同表に示す。 実施例4〜18、比較例2〜3 樹脂粒子として表2に示すものを用い、かつ、
イソブタン供給後の加熱温度及び成形時の発泡体
粒子の処理方法、吹込スチーム圧力を同表に示す
ように変更する他は実施例1と同様にして同表に
示す物性の発泡体粒子を得た。 この発泡体粒子を用いて、実施例1と同じく型
物発泡体製品を成形した。但し、冷却時間は、樹
脂粒子の結晶化ピーク温度一(TCP)を目安とし
て変形のない成形品が得られる条件で行つた。 得た発泡体製品の物性を同表に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図および第4図は樹脂の
示差走査熱量計(DSC)にて10℃/minの冷却、
昇温速度の分析図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 密度が8〜100g/、粒径が1〜5mmの実
    質的に無架橋なポリプロピレン発泡体粒子であつ
    て該発泡体粒子は次式()または()で示さ
    れる有機リン酸ソーダを含有することを特徴とす
    るポリプロピレン発泡体粒子。 2 有機リン酸ソーダの含量がポリプロピレン樹
    脂の0.02〜1重量%の割合で含有されることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載のポリプロピ
    レン発泡体粒子。 3 ポリプロピレン樹脂が、常温(25℃)キシレ
    ン可溶分のエチレン含量が20〜80重量%、ポリプ
    ロピレン樹脂中の常温キシレン可溶分の割合が5
    〜30重量%及び常温キシレン不溶分の主融解ピー
    ク温度が130〜158℃、ポリプロピレン樹脂の常温
    キシレン不溶分の割合が95〜70重量%から構成さ
    れる樹脂であることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項に記載の発泡体粒子。
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