JPH04221449A - 光磁気記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は外部磁界を用いて光磁
気ディスクに信号を記録しまたは消去する光磁気記録装
置に係わり、特に、光磁気ディスクに対する磁界コイル
の位置を一定に保つことを可能とする光磁気記録装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、光磁気ディスクに対して磁界コイ
ルにより外部磁界を与え、その部分にレーザ光を照射し
磁性膜の局部的な温度上昇により磁性膜の抗磁力を減少
させ磁化の反転を生じさせる光磁気記録装置が知られて
いる。特開昭６３ー５６８３６号公報に提案された光磁
気記録装置の例を図６（ａ）および（ｂ）に示す。図に
示すように、光磁気ディスク１を挟むように光ヘッド５
と磁界コイル７が対向して配置されている。光磁気ディ
スク１は図示していないスピンドルモータのターンテー
ブルにクランパにより圧接されており、スピンドルモー
タにより回転される。光ヘッド５は図示していない送り
機構により光磁気ディスク１の半径方向に送られる。磁
界コイル７の磁心７ａは光磁気ディスク１に反りがない
場合に光磁気ディスク１と一定の距離を保つように配置
されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする問題点】上記した従来のもの
においては、光磁気ディスクに反りがなく図７のＢに示
す状態である場合は磁界コイルの磁心と光磁気ディスク
との距離は一定となるが、光磁気ディスクに反りがあっ
て回転時に面ぶれし、光磁気ディスクが図７のＡまたは
Ｃに示す状態となる場合は磁界コイルの磁心と光磁気デ
ィスクとの距離は変化し、最大距離のときに光磁気ディ
スクに十分な磁界を加えるようにコイル電流を流すと最
小間隔の所で磁界が過大となる問題があった。また、コ
イル電流を一定値に設定した場合、光磁気ディスクと磁
心との間隔は光磁気ディスクの面ぶれによりたえず変化
するから光磁気ディスク面上の磁界強度も変化し、信号
の記録、消去が不安定となるという問題があった。

【０００４】また、光磁気ディスクと磁界コイルの磁心
の間隔に応じてコイル電流を制御しようとすると、光磁
気ディスクの面ぶれの変位を検出するセンサやコイル電
流を制御する制御回路が必要となり装置が複雑となると
いう問題があった。

【０００５】この発明は上記した点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、光磁気ディスク
の反りに拘らず光磁気ディスクと磁界コイルの磁心の間
隔が一定となる光磁気記録装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明の光磁気記録装
置は、対物レンズにより光ビームを光磁気ディスクに収
束して照射する光ヘッドと、前記光磁気ディスクを回転
させるスピンドルモータと、前記スピンドルモータの回
転軸に固着され前記光磁気ディスクが載置されるターン
テーブルと、前記ターンテーブルに対向してその上方に
配置され前記光磁気ディスクをターンテーブルに圧接す
るクランパと、前記光磁気ディスクを挟んで前記光ヘッ
ドと対向する位置に設置された磁界コイルとからなる光
磁気記録装置において、前記クランパに前記ターンテー
ブルの光磁気ディスクとの圧接部を越える部分に光磁気
ディスクの記録部を覆い光磁気ディスクと圧接する円錐
板部材を設け、前記磁界コイルの磁心を前記円錐板部材
から一定距離となるように配置したものである。

【０００７】また、前記光磁気記録装置において、前記
磁界コイルは前記円錐板部材の傾斜面に平行に一定距離
を保って移動可能であり、常時前記光ヘッドの対物レン
ズと対向する位置となるように前記光ヘッドと連動する
ように構成したものである。

【０００８】

【作用】この発明の光磁気記録装置によれば、光磁気デ
ィスクがターンテーブルとクランパによりクランプされ
ると、光磁気ディスクの記録部は弾性変形してターンテ
ーブルの円錐板部材に圧接状態となる。このようにして
光磁気ディスクの傾斜角は円錐板部材の傾斜角と一致し
、前記円錐板部材から一定距離に配置された磁界コイル
の磁心と光磁気ディスクの間隔は一定となり光磁気ディ
スクに加えられる磁界強度が一定となる。従って、光磁
気ディスク上で記録、消去に必要な磁界強度を得るため
のコイル電流を必要最低限に設定できる。また、磁界強
度が変化しないので安定した記録が可能となる。

【０００９】

【実施例】この発明の第１の実施例である光磁気記録装
置を図１乃至図３に基づいて説明する。図において、従
来例で示したものと同様の機能を有する部分は同一の符
号が付されている。図１において、１は光磁気ディスク
である。光磁気ディスク１はスピンドルモータ３の回転
軸に固着されたターンテーブル２にクランパ４により圧
接され、スピンドルモータ３により回転される。５は光
ヘッドである。光ヘッド５は図示していない送り機構に
より光磁気ディスク１の半径方向（図示のＸ方向）に送
られる。光ヘッド５にはレーザ光を収束させる対物レン
ズ６が設けられている。対物レンズ６はフォーカスサー
ボによりレーザ光を光磁気ディスク１の表面に収束させ
るように上下位置が制御される。クランパ４には磁石が
埋め込まれ、また、円錐板部材４ａが設けられている。 図２に詳しく示すように、円錐板部材４ａはターンテー
ブル２のディスク載置部２ａの直径ｄ２　より大きい直
径ｄ１　の平面部を有し、その外周部は光磁気ディスク
１に近付くようにθの傾斜角を有している。円錐板部材
４ａの材質は光磁気ディスク１と圧接したとき変形しな
いように充分な剛性を有し、また、反り等が発生しない
ように寸法安定性のよいものが用いられる。光磁気ディ
スク１を挟んで光ヘッド５と対向するように磁界コイル
７が配置されている。図３に詳しく示すように、磁界コ
イル７は円錐板部材４ａと同一の傾斜角θを持つように
配置され、その磁心７ａは光磁気ディスク１の記録エリ
アに相当する長さＷを有し、円錐板部材４ａとの距離は
長さＷにわたり一定距離δとなる。なお、クランパ４を
浮動状態に支持して上下するクランパアーム、磁界コイ
ル７を支持して上下する磁界コイル支持機構および、光
磁気ディスク１を載置してターンテーブル２上に移送す
るローディングトレイは図示していない。

【００１０】上記構成において、図２に示すようにクラ
ンパ４が持ち上げられた状態で光磁気ディスク１がロー
ディングトレイによりターンテーブル２のディスク載置
部２ａに載置される。その後、クランパ４が降ろされ、
クランパ４の磁石がターンテーブル２に吸着され円錐板
部材４ａが光磁気ディスク１に圧接する。光磁気ディス
ク１は円錐板部材４ａと同形状となるように弾性変形し
てθの傾斜角をもつようになる。光磁気ディスクの製造
において、反りによる最大変位を±０．４ｍｍ程度に抑
えることが可能であり、半径６０ｍｍの場合、最大変位
角度は０．４°程度となる。傾斜角θを０．４°以上と
すれば、光磁気ディスク１は反りによる変形が矯正され
て一定の形状とされる。磁界コイル７は磁界コイル支持
機構により図３に示す位置に降ろされる。磁心７ａと円
錐板部材４ａとの距離は一定値δとなり、磁心７ａと光
磁気ディスク１との距離も一定となる。距離δは円錐板
部材４ａと磁界コイル７との位置精度が考慮されて決定
されるが、光磁気ディスク１の面振れを考慮した場合よ
り大幅に小さくすることが可能となる。図３に示す状態
において、磁界コイル７に電流が流され、スピンドルモ
ータ３が回転され、光ヘッド５が記録トラックに追従す
るように送られ、記録信号により変化するレーザスポッ
トの加熱により光磁気ディスク１の磁性層の磁化が反転
されて記録が行われる。

【００１１】次に、図４および図５を参照してこの発明
の第２の実施例を説明する。この実施例では、磁界コイ
ル８は、光磁気ディスク１に光ヘッド５からレーザ光が
照射される近傍のみに磁界を印加するように小形に形成
されている。磁界コイル８は可動部材９に取付けられて
おり、可動部材９はシャフト１０，１０に図示のＡ方向
摺動自在に支持されている。シャフト１０，１０はシャ
ーシに固定された支持部材１１，１１により傾斜角θを
有するように支持されている。可動部材９に設けたアー
ム９ａの穴９ｂには光ヘッド５から延びるアーム１２に
立設された連結シャフト１３が挿通しており、光ヘッド
５が図示のＸ方向に移動すると可動部材９も同方向に同
一距離移動する。可動部材９に支持された磁界コイル８
は光ヘッド５と対向するように移動し、磁界コイル８の
磁心８ａは円錐板部材４ａと一定の距離δを保つ。他の
構成および作用は第１の実施例と同様である。

【００１２】第２の実施例では、磁界コイル８の小形化
が可能であり、特に、磁界を変調させて信号の記録をす
る場合に磁気的、電気的損失を低減できる効果がある。

【００１３】

【発明の効果】この発明の光磁気記録装置によれば、光
磁気ディスクに反りがあっても光磁気ディスクと磁界コ
イルの間隔を一定に保つことができる。従って、光磁気
ディスク面上で信号の記録または消去に必要な磁界を得
るためのコイル電流を小さくすることが可能となり、磁
界変動がないため信号の記録、消去が安定する。

【００１４】また、光磁気ディスクと磁界コイルとの距
離を一定に保つための制御装置が不要であり、装置の製
造コストが安い。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の第１の実施例である光磁気記録装置
を示す斜視図である。

【図２】同光磁気記録装置のクランパ上昇状態を示す断
面図である。

【図３】同光磁気記録装置のクランパ下降状態を示す断
面図である。

【図４】この発明の第２の実施例である光磁気記録装置
を示す斜視図ある。

【図５】同光磁気記録装置を示す断面図である。

【図６】図６（ａ）は従来の光磁気記録装置の例を示す
斜視図、図６（ｂ）は同光磁気記録装置を示す断面図で
ある。

【図７】従来の光磁気記録装置の作用を示す側面図であ
る。

【符号の説明】

１　　光磁気ディスク ２　　ターンテーブル ３　　スピンドルモータ ４　　クランパ ４ａ　　円錐板部材 ５　　光ヘッド ６　　対物レンズ ７　　磁界コイル ７ａ　　磁心 ８　　磁界コイル

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　対物レンズにより光ビームを光磁気デ
   ィスクに収束して照射する光ヘッドと、前記光磁気ディ
   スクを回転させるスピンドルモータと、前記スピンドル
   モータの回転軸に固着され前記光磁気ディスクが載置さ
   れるターンテーブルと、前記ターンテーブルに対向して
   その上方に配置され前記光磁気ディスクをターンテーブ
   ルに圧接するクランパと、前記光磁気ディスクを挟んで
   前記光ヘッドと対向する位置に設置された磁界コイルと
   からなる光磁気記録装置において、前記クランパに前記
   ターンテーブルの光磁気ディスクとの圧接部を越える部
   分に光磁気ディスクの記録部を覆い光磁気ディスクと圧
   接する円錐板部材を設け、前記磁界コイルの磁心を前記
   円錐板部材から一定距離となるように配置した光磁気記
   録装置。
2. 【請求項２】　　前記磁界コイルは前記円錐板部材の傾
   斜面に平行に一定距離を保って移動可能であり、常時前
   記光ヘッドの対物レンズと対向する位置となるように前
   記光ヘッドと連動するように構成した請求項１の光磁気
   記録装置。