JPH04221211A - サスペンションクロスメンバの防振構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、車体幅方向に延びるク
ロスメンバ本体の左右両側部に、サスペンションアーム
類を取り付けるためのサイドメンバが車体前後方向に延
出されて一体的に設けられ、このサイドメンバの延出端
に前記サスペンションアーム類の取付部が形成されたサ
スペンションクロスメンバの防振構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、サスペンションのロアアームや
テンションロッド等のサスペンションアーム類が取り付
けられるサスペンションクロスメンバは、車体幅方向に
延びて車体の下部に配設されるクロスメンバ本体の左右
両側部に、サイドメンバが車体前後方向に延出されて一
体的に設けられていて、平面ほぼコ字状を呈している。 そして、上記ロアアームやテンションロッド等は上記サ
イドメンバの延出端に形成された取付部にボルトで固定
されるようになっている（特公平２−１６８４号公報等
）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うに形成されるサスペンションクロスメンバには、車両
の加減速や路面の凹凸ないしは走行抵抗の変化等に起因
して、サスペンションアーム類を介して車輪側からサイ
ドメンバの延出端に当該延出端を車幅方向に振らせるよ
うな振動が入力されるといった課題があった。

【０００４】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、サスペンションクロスメンバの両側
部に車長方向に延出されて一体的に設けられるサイドメ
ンバの振動を可及的に低減し得るサスペンションクロス
メンバの防振構造を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、車体幅方向に延びるクロスメンバ本体の
左右両側部に、サスペンションアーム類を取り付けるた
めのサイドメンバが車体前後方向に延出されて一体的に
設けられ、このサイドメンバの延出端に前記サスペンシ
ョンアーム類の取付部が形成されたサスペンションクロ
スメンバにおいて、前記サスペンションアーム類の取付
部に、サスペンションアーム類を固定するボルトと一体
にダイナミックダンパー配設した。

【０００６】また、前記ダイナミックダンパーを配設す
るボルトはその軸芯が車体前後方向に指向されているこ
とが望ましい。

【０００７】

【作用】上記構成に係わる本発明のサスペンションクロ
スメンバの防振構造によれば、サスペンションアーム類
を介して車輪側からサスペンションクロスメンバに入力
される振動を、その最も振動し易く且つその振動の入力
端となるサイドメンバの延出端部のサスペンションアー
ム類の取付部に配設したダイナミックダンパーで有効に
吸収し得、しかもこのダイナミックダンパーは極めて容
易に組付け得る。

【０００８】

【実施例】以下に、本発明の一実施例について、添附図
面に基づき詳述する。図１は本発明に係わる防振構造が
採用されたサスペンションクロスメンバを示すもので、
車体幅方向の右側ほぼ半分部分を示す平面図である。こ
こで、左側半分部分は省略してあるが図示する右側部分
と対称になっている。

【０００９】サスペンションクロスメンバ２は車体幅方
向に延びて車体下部に一体的に設けられるサスペンショ
ンクロスメンバ本体４と、このサスペンションクロスメ
ンバ本体４の左右両側部に一体的に設けられて車体前後
方向に延出されたサイドメンバ６とから主になり、上方
から見てほぼコ字状に形成されている。

【００１０】そして、上記サイドメンバ６にはサスペン
ション装置８のアーム類が連結されて支持されるように
なっており、本実施例ではそのサイドメンバ６にはＡ型
のロアアーム１０が上下に揺動自在に取付けられている
。すなわち、このロアアーム１０はサイドメンバ６に連
結される基端側が車体の前後方向に２股に分岐されて形
成されていて、その一方の前方側のアーム部１０ａはそ
の端部のボス１０ｂがサイドメンバ６の前方側の延出端
に形成されたアーム取付部１２にボルト１４を介して回
動自在に軸支され、他方の後方側のアーム部１０ｃは後
方に向けて屈曲されてその端部に形成されたジヤーナル
１０ｄがサイドメンバ６の後方側への延出端上に軸受部
材１６を介して回動自在に軸支されている。ここで、上
記ボルト１４の軸芯は上記ジヤーナル１０ｄの軸芯の延
長線上に一致されていて、車体前後方向に指向されてい
る。

【００１１】ところで、上記前側のアーム部１０ａが軸
支されるサイドメンバ６の前方のアーム取付部１２には
防振手段としてダイナミックダンパー１８が取付けられ
ている。このダイナミックダンパー１８は、図２および
図３にも示すように、鉄製の筒体状の質量体２０の内周
部に弾性体２２を嵌装した一般的なものでなり、弾性体
２２の中心部に形成された挿通孔２４に上記ボルト１４
が挿通されて、当該ボルト１４の頭部１４ａに係止され
て一体的にサイドメンバ６の先端に配設されるようにな
っていて、極めて容易に取付けられるようになっている
。

【００１２】従って、このようなダイナミックダンパー
１８による防振構造が採用されたサスペンションクロス
メンバ２では、ロアアーム１０を介して車輪側からサイ
ドメンバ６に入力される振動は、その最も振動し易く且
つその振動の入力端となる前方の延出端部に形成された
アーム取付部１２に配設されたダイナミックダンパー１
８によって吸収されることになる。ここで特に本実施例
では、ダイナミックダンパー１８は車体前後方向に軸芯
が指向されたボルト１４の頭部１４ａに係止されてアー
ム取付部１２に一体に配設されているので、左右および
上下方向の振動成分が効果的に吸収されることになる。

【００１３】なお、本実施例ではＡ型のロアアーム１０
の前方のアーム部１０ａをサイドメンバ６の前方の延出
端のアーム取付部１２に回動自在に軸支させるボルト１
４に一体にダイナミックダンパー１８を配設する場合を
例示したが、図示したＡ型のロアアーム１０に限らず、
図示はしないがテンションロッドなどのサスペンション
アーム類をサイドメンバの延出端部に固定するボルトに
係止させてこれに一体にダイナミックダンパーを配設す
るようにしても良い。

【００１４】

【発明の効果】以上実施例で詳細に説明したように、本
発明に係わるサスペンションクロスメンバの防振構造に
よれば、車体幅方向に延びるクロスメンバ本体の左右両
側部にサスペンションアーム類を取り付けるためのサイ
ドメンバが車体前後方向に延出されて一体的に設けられ
、このサイドメンバの延出端に前記サスペンションアー
ム類の取付部が形成されたサスペンションクロスメンバ
に防振対策を施すにあたって、前記サイドメンバの延出
端のサスペンションアーム類の取付部に、そのサスペン
ションアーム類を固定するボルトに一体に係止させてダ
イナミックダンパーを配設したので、サスペンションア
ーム類を介して車輪側からサスペンションクロスメンバ
に入力される振動を、その最も振動し易く且つその振動
の入力端となるサイドメンバの延出端部のサスペンショ
ンアーム類の取付部において有効に吸収することができ
、しかもこのダイナミックダンパーは極めて容易に組付
けられる。また、前記ダイナミックダンパーを配設する
ボルトの軸芯が車体前後方向に指向されていれば、サイ
ドメンバの左右および上下方向の振動成分を特に有効に
吸収することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わる防振構造が採用されたサスペン
ションクロスメンバを示すもので、車体幅方向の右側ほ
ぼ半分部分を示す平面図である。

【図２】図１中に示すダイナミックダンパーの一部破断
側面図である。

【図３】図２のダイナミックダンパーの平面図である。

【符号の説明】

２　　サスペンションクロスメンバ ４　　サスペンションクロスメンバ本体６　　サイドメ
ンバ ８　　サスペンション装置 １０　　サスペンションアーム類としてのロアアーム１
２　　取付部 １４　　ボルト １４ａ　　ボルト頭部 １８　　ダイナミックダンパー

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　車体幅方向に延びるクロスメンバ本体
   の左右両側部に、サスペンションアーム類を取り付ける
   ためのサイドメンバが車体前後方向に延出されて一体的
   に設けられ、このサイドメンバの延出端に前記サスペン
   ションアーム類の取付部が形成されたサスペンションク
   ロスメンバにおいて、前記サスペンションアーム類の取
   付部に、サスペンションアーム類を固定するボルトと一
   体にダイナミックダンパー配設したことを特徴とするサ
   スペンションクロスメンバの防振構造。
2. 【請求項２】　　前記ボルトの軸芯が車体前後方向に指
   向されており、該ボルトの頭部に前記ダイナミックダン
   パーを配設したことを特徴とする請求項１に記載のサス
   ペンションクロスメンバの防振構造。