JPH04221002A - Fe系含B軟質磁性材料焼結体の製造方法 - Google Patents
Fe系含B軟質磁性材料焼結体の製造方法Info
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- JPH04221002A JPH04221002A JP2413383A JP41338390A JPH04221002A JP H04221002 A JPH04221002 A JP H04221002A JP 2413383 A JP2413383 A JP 2413383A JP 41338390 A JP41338390 A JP 41338390A JP H04221002 A JPH04221002 A JP H04221002A
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Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はFe系含B軟質磁性材料
焼結体の製造方法に関する。
焼結体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】Fe−Co合金軟質磁性材料は、規則不
規則変態を有し、変態温度において CsCl型規則格
子相を形成する合金材料であり、現在知られている合金
の中で最高の飽和磁束密度を示すので、パルスモーター
、プリンターヘッド等のヨーク用磁性材、受話器の振動
板として広く使用されている。
規則変態を有し、変態温度において CsCl型規則格
子相を形成する合金材料であり、現在知られている合金
の中で最高の飽和磁束密度を示すので、パルスモーター
、プリンターヘッド等のヨーク用磁性材、受話器の振動
板として広く使用されている。
【0003】従来この合金は、Fe,Coのみから成っ
ている場合には、いかなる熱処理を 施しても規則変態
を抑えられず、そのため冷間加工が不可能であり、高価
なV,Crを添加し、加工性を改善して製造する必要が
あった。
ている場合には、いかなる熱処理を 施しても規則変態
を抑えられず、そのため冷間加工が不可能であり、高価
なV,Crを添加し、加工性を改善して製造する必要が
あった。
【0004】しかし,それでも未だ規則変態を抑えるに
は十分と言えず、部品等の成形品、特に複雑形状品を得
るには、粉末冶金法によって製造する試みがなされてい
る。
は十分と言えず、部品等の成形品、特に複雑形状品を得
るには、粉末冶金法によって製造する試みがなされてい
る。
【0005】また、通常の粉末冶金法でも、FeとCo
は互いに拡散しづらいため、熔製材並みの磁気特性を得
るための高密度化は難しく、密度をあげようとして高価
な微粉の使用、長時間焼結、HIP処理を行わなければ
ならなかったし、焼結後は、必ず磁気特性向上のための
熱処理を行う必要があった。
は互いに拡散しづらいため、熔製材並みの磁気特性を得
るための高密度化は難しく、密度をあげようとして高価
な微粉の使用、長時間焼結、HIP処理を行わなければ
ならなかったし、焼結後は、必ず磁気特性向上のための
熱処理を行う必要があった。
【0006】更に軟質磁性材料として交流で使用される
場合には電気抵抗が大きく、鉄損失の少ない素材を必要
とするが、Fe−Co合金では電気抵抗が低いという欠
点を有していた。
場合には電気抵抗が大きく、鉄損失の少ない素材を必要
とするが、Fe−Co合金では電気抵抗が低いという欠
点を有していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
のような従来の欠点を解消して、熔製材に匹敵する程度
の軟磁気特性を有するFe系含B軟質磁性材料焼結体を
製造することができる方法を提供することにある。
のような従来の欠点を解消して、熔製材に匹敵する程度
の軟磁気特性を有するFe系含B軟質磁性材料焼結体を
製造することができる方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を達成すべく鋭意研究の結果、Bの含有量が0.1〜
1.0重量%で、残部が実質的にFe並びにCoからな
るように配合された原料粉末とバインダーとの混合物を
射出成形し、該成形体に脱バインダー処理を施した後、
焼結工程へ移して該成形体の焼結を完了させ、この焼結
体を20 ℃/min以上、50℃/min以下の冷却
速度で徐冷することにより、焼結体の冷却時に認められ
易い格子歪に因った焼結体についての磁気特性の低下が
顕著に認められる事もなく、上記の課題を十分に解決し
得ることを見出し、本発明に至ったものである。
題を達成すべく鋭意研究の結果、Bの含有量が0.1〜
1.0重量%で、残部が実質的にFe並びにCoからな
るように配合された原料粉末とバインダーとの混合物を
射出成形し、該成形体に脱バインダー処理を施した後、
焼結工程へ移して該成形体の焼結を完了させ、この焼結
体を20 ℃/min以上、50℃/min以下の冷却
速度で徐冷することにより、焼結体の冷却時に認められ
易い格子歪に因った焼結体についての磁気特性の低下が
顕著に認められる事もなく、上記の課題を十分に解決し
得ることを見出し、本発明に至ったものである。
【0009】即ち、本発明は、先ず、Bの含有量が0.
1〜1.0重量%で残部が実質的にFe並びにCoから
なるようにFe粉と、Co粉と、Fe−Co合金粉と、
Fe−B合金粉とバインダーとを適宜混合した混合物を
作成し、この混合物をプレス成形又は射出成形にて所定
の形状に成形し、さらに、この成形体を必要に応じ30
0℃程度に保持してバインダーを除去し、次に1100
〜1450℃の温度範囲で焼結した後に20 ℃/mi
n以上、50℃/min以下の冷却速度で徐冷すること
により行われるものである。
1〜1.0重量%で残部が実質的にFe並びにCoから
なるようにFe粉と、Co粉と、Fe−Co合金粉と、
Fe−B合金粉とバインダーとを適宜混合した混合物を
作成し、この混合物をプレス成形又は射出成形にて所定
の形状に成形し、さらに、この成形体を必要に応じ30
0℃程度に保持してバインダーを除去し、次に1100
〜1450℃の温度範囲で焼結した後に20 ℃/mi
n以上、50℃/min以下の冷却速度で徐冷すること
により行われるものである。
【0010】なお、成形の方法としてはプレス成形,射
出成形のいずれの方法でもよいが、複雑形状品を製造す
る場合は射出成形の方が有効であり、また、前記のFe
粉,Co粉、Fe−Co合金粉、Fe−B合金粉は夫々
、45μm以下の粒径である方が好ましい。
出成形のいずれの方法でもよいが、複雑形状品を製造す
る場合は射出成形の方が有効であり、また、前記のFe
粉,Co粉、Fe−Co合金粉、Fe−B合金粉は夫々
、45μm以下の粒径である方が好ましい。
【0011】さらに、本発明に於いて混合物中に添加さ
れるバインダーとしては、射出成形粉末冶金法として公
知のバインダー、例えば、ポリエチレン、ワックス等を
使用する事が可能であるが、残留カーボンを残存させ易
いバインダーを利用していると、バインダーの除去作業
に際して、焼結体の中にカーボンが侵入して来る恐れが
あり、この場合には、製品の磁気特性が低下してくるの
で、これらの障害を防止する為にも、残留カーボンの発
生しにくいバインダー、例えば、ワックスを主体とした
バインダーを使用する事が好ましい。
れるバインダーとしては、射出成形粉末冶金法として公
知のバインダー、例えば、ポリエチレン、ワックス等を
使用する事が可能であるが、残留カーボンを残存させ易
いバインダーを利用していると、バインダーの除去作業
に際して、焼結体の中にカーボンが侵入して来る恐れが
あり、この場合には、製品の磁気特性が低下してくるの
で、これらの障害を防止する為にも、残留カーボンの発
生しにくいバインダー、例えば、ワックスを主体とした
バインダーを使用する事が好ましい。
【0012】さらに、バインダーの除去作業については
、使用されるバインダーの種類によって、加熱脱脂、溶
剤脱脂、その他の公知の方法が用いられるが、その他の
方法と比較した場合、加熱脱脂処理に供される装置が最
も軽便であるために、製品の量産時には、窒素または水
素さらには真空雰囲気中において、加熱装置を用いた脱
脂処理を行うのが一般的である。
、使用されるバインダーの種類によって、加熱脱脂、溶
剤脱脂、その他の公知の方法が用いられるが、その他の
方法と比較した場合、加熱脱脂処理に供される装置が最
も軽便であるために、製品の量産時には、窒素または水
素さらには真空雰囲気中において、加熱装置を用いた脱
脂処理を行うのが一般的である。
【0013】脱バインダー処理された後に施される成形
体の焼結処理については、水素もしくは真空雰囲気中で
行われるのが一般的である。
体の焼結処理については、水素もしくは真空雰囲気中で
行われるのが一般的である。
【0014】
【作 用】配合した粉末および焼結後の焼結体のB含
有量は0.1〜1.0重量%であることが必要である。
有量は0.1〜1.0重量%であることが必要である。
【0015】Bの含有量が0.1重量%未満では焼結後
の最終相対密度は殆ど向上せず、その結果、優れた磁気
特性が発揮されないばかりでなく、電気抵抗も所定の値
が得にくい。
の最終相対密度は殆ど向上せず、その結果、優れた磁気
特性が発揮されないばかりでなく、電気抵抗も所定の値
が得にくい。
【0016】また、B含有量が1.0重量%を超える場
合には、磁束密度が急激に低下して来て、軟磁性材料と
しては使用できなくなって来るからである。
合には、磁束密度が急激に低下して来て、軟磁性材料と
しては使用できなくなって来るからである。
【0017】なおFe,Co,P以外の元素は含まれな
いことが望ましいが、焼結体の軟磁気特性の磁束密度が
B35=20,000G以下とならない範囲ならば含ま
れていても差し使えない。
いことが望ましいが、焼結体の軟磁気特性の磁束密度が
B35=20,000G以下とならない範囲ならば含ま
れていても差し使えない。
【0018】合金磁石組成に配合された粉末に、例えば
パラフィンワックス系のバインダーを加えて成形し、3
00℃程度の温度でバインダーを除去するが、このバイ
ンダー除去の温度は、製品成形の際に用いたバインダー
の性質に応じて適宜の温度を選択すれば良い。
パラフィンワックス系のバインダーを加えて成形し、3
00℃程度の温度でバインダーを除去するが、このバイ
ンダー除去の温度は、製品成形の際に用いたバインダー
の性質に応じて適宜の温度を選択すれば良い。
【0019】本発明では、焼結を行う際の温度を110
0〜1450℃と規定したが、この場合、1100℃未
満の温度で焼結処理を行うと、長時間に亘って同一温度
に保持していても、焼結現象は進行しにくく、焼結体の
相対密度が上昇しにくくなる結果、製品の磁気特性が向
上しなくなるからである。
0〜1450℃と規定したが、この場合、1100℃未
満の温度で焼結処理を行うと、長時間に亘って同一温度
に保持していても、焼結現象は進行しにくく、焼結体の
相対密度が上昇しにくくなる結果、製品の磁気特性が向
上しなくなるからである。
【0020】また、1450℃を越える温度で焼結処理
を行うと、高密度の焼結体が得られるものの、焼結時に
液相が多く出現する為、製品の形が崩れたり、あるいは
製品の表面が溶融して来るため、所定の形状、寸法のも
のを製造することができにくくなる。
を行うと、高密度の焼結体が得られるものの、焼結時に
液相が多く出現する為、製品の形が崩れたり、あるいは
製品の表面が溶融して来るため、所定の形状、寸法のも
のを製造することができにくくなる。
【0021】焼結後の成形体は20 ℃/min以上、
50℃/min以下の冷却速度で徐冷することが必要で
ある。
50℃/min以下の冷却速度で徐冷することが必要で
ある。
【0022】焼結体に格子歪が存在すると磁壁の移動が
妨害されるため、軟磁気特性が低下するという影響をも
たらす。
妨害されるため、軟磁気特性が低下するという影響をも
たらす。
【0023】この影響を取り除くため、焼結後の成形体
は50℃/min以下の冷却速度で徐冷することが必要
である。
は50℃/min以下の冷却速度で徐冷することが必要
である。
【0024】焼結体の冷却速度が50℃/minを越え
る状態では、焼結体の冷却時に、焼結体中に格子歪が生
じ、これがそのまま室温まで残留するため軟磁気特性を
低下させる様になる。
る状態では、焼結体の冷却時に、焼結体中に格子歪が生
じ、これがそのまま室温まで残留するため軟磁気特性を
低下させる様になる。
【0025】また、20 ℃/min以上の冷却速度と
したのは、いたずらに冷却速度を遅くしても、その効果
度に大差なく、製品の処理時間が長引くようになるばか
りである為である。
したのは、いたずらに冷却速度を遅くしても、その効果
度に大差なく、製品の処理時間が長引くようになるばか
りである為である。
【0026】なお、平均粒径が45μmを越える原料粉
末を利用する場合には、混合物に加えるバインダー量が
増加し、かつ焼結の進行するのが遅くなると共に、焼結
体の最終相対密度が上昇せず、磁気特性も向上し難くな
って来る為、原料粉末として最初に配合するFe粉,F
e−B合金粉の平均粒径はその限度として、45μm以
下と規定する。
末を利用する場合には、混合物に加えるバインダー量が
増加し、かつ焼結の進行するのが遅くなると共に、焼結
体の最終相対密度が上昇せず、磁気特性も向上し難くな
って来る為、原料粉末として最初に配合するFe粉,F
e−B合金粉の平均粒径はその限度として、45μm以
下と規定する。
【0027】
【実施例】実施例1
原料粉として平均粒径9μmのFe−50重量%Co合
金粉と平均粒径20μmのFe−44重量%B母合金粉
とを用い、Bの含有量が0.2重量%、Coの含有量が
49重量%、Feの含有量が50.8重量%となるよう
に配合された原料粉末を十分に混合し、これにワックス
系のバインダーを含有率が40〜50容量%となる様に
加え、1500 ℃で混錬後、ペレット状に造粒した。
金粉と平均粒径20μmのFe−44重量%B母合金粉
とを用い、Bの含有量が0.2重量%、Coの含有量が
49重量%、Feの含有量が50.8重量%となるよう
に配合された原料粉末を十分に混合し、これにワックス
系のバインダーを含有率が40〜50容量%となる様に
加え、1500 ℃で混錬後、ペレット状に造粒した。
【0028】このペレットを射出成形機を用いて射出圧
力1200kg/cm2 の条件で金型に射出成形し,
得られた成形体を300℃に保持してワックス系バイン
ダーの除去を行い、その後、1300℃にて2時間の焼
結処理を施し、10℃/minの冷却速度で冷却して常
温とした。
力1200kg/cm2 の条件で金型に射出成形し,
得られた成形体を300℃に保持してワックス系バイン
ダーの除去を行い、その後、1300℃にて2時間の焼
結処理を施し、10℃/minの冷却速度で冷却して常
温とした。
【0029】このようにして得られた焼結体に励磁コイ
ル及びサーチコイルを共に50ターン巻き、直流記録磁
束計によりBHヒステリシス曲線を描いて、外部磁場3
5Oeにて磁束密度(B35) ,保磁力(Hc),最
大透磁率(μmax )を求めた。
ル及びサーチコイルを共に50ターン巻き、直流記録磁
束計によりBHヒステリシス曲線を描いて、外部磁場3
5Oeにて磁束密度(B35) ,保磁力(Hc),最
大透磁率(μmax )を求めた。
【0030】その結果は表1に示した如くであって、焼
結密度が95%であり、電気抵抗が13μΩcmであり
、磁束密度が20,000Gであり、保磁力が2.2O
eであり、最大透磁率が4500μmax であって、
優れた磁気特性を示す事が明らかになった。
結密度が95%であり、電気抵抗が13μΩcmであり
、磁束密度が20,000Gであり、保磁力が2.2O
eであり、最大透磁率が4500μmax であって、
優れた磁気特性を示す事が明らかになった。
【0031】実施例2〜6何れも実施例1と同様な処理
を施したところ、表1に記載された組成をもち、かつ、
表1に記載された原料配合の場合には、何れの場合にも
、実施例1と殆ど変わらぬ結果が示された。
を施したところ、表1に記載された組成をもち、かつ、
表1に記載された原料配合の場合には、何れの場合にも
、実施例1と殆ど変わらぬ結果が示された。
【0032】比較例1
Bの含有量が0.5重量%、Coの含有量が49重量%
、Feの含有量が50.5重量%となるように配合され
た組成の原料粉のみにて圧縮成形体を製造し、実施例1
と同様に処理した結果は、焼結密度が91%しか無く、
また、磁束密度が16,000Gしかなく、しかも、最
大透磁率は3,000μmax であって、実施例の如
き良好な結果は得られなかった。
、Feの含有量が50.5重量%となるように配合され
た組成の原料粉のみにて圧縮成形体を製造し、実施例1
と同様に処理した結果は、焼結密度が91%しか無く、
また、磁束密度が16,000Gしかなく、しかも、最
大透磁率は3,000μmax であって、実施例の如
き良好な結果は得られなかった。
【0033】比較例2
Bを含有させない製品を用意し、請求項1、のB含有量
の下限である0.1重量%を外した組成の場合を検討し
た例であって、電気抵抗が10μΩcmと劣っていると
共に、磁束密度も15,000Gと劣っている。
の下限である0.1重量%を外した組成の場合を検討し
た例であって、電気抵抗が10μΩcmと劣っていると
共に、磁束密度も15,000Gと劣っている。
【0034】比較例3
Bの含有量を0.05重量%、Coの含有量を49重量
%、Feの含有量を50.95重量%とし、請求項1,
のB含有量の下限である0.1重量%を外した組成とし
た例であって、電気抵抗が11μΩcmと劣化している
と共に、磁束密度も15,500Gと劣って居り、さら
に、最大透磁率も3,100G/Oeと劣化して来てい
る。
%、Feの含有量を50.95重量%とし、請求項1,
のB含有量の下限である0.1重量%を外した組成とし
た例であって、電気抵抗が11μΩcmと劣化している
と共に、磁束密度も15,500Gと劣って居り、さら
に、最大透磁率も3,100G/Oeと劣化して来てい
る。
【0035】比較例4
Bの含有量を1.5重量%、Coの含有量を49重量%
、Feの含有量を49.5重量%とし、請求項1,のB
含有量の上限である1.0重量%を超えた組成とした例
であって、比較例2と同様に、磁束密度も10,000
Gと劣って居り、さらに、最大透磁率が1,800G/
Oeと劣化して来ている。
、Feの含有量を49.5重量%とし、請求項1,のB
含有量の上限である1.0重量%を超えた組成とした例
であって、比較例2と同様に、磁束密度も10,000
Gと劣って居り、さらに、最大透磁率が1,800G/
Oeと劣化して来ている。
【0036】比較例5
Bの含有量を0.5重量%、Coの含有量を49重量%
、Feの含有量を50.5重量%と、実施例2と同様に
Bを規定範囲に収めたものの、焼結後の冷却を0℃の冷
却水とした為、冷却速度が請求項1,の上限である50
℃/minを超えて600℃/minとなった例であっ
て、磁束密度が11,000Gと劣って居り、さらに、
最大透磁率が2,000G/Oeと劣化して来ている。
、Feの含有量を50.5重量%と、実施例2と同様に
Bを規定範囲に収めたものの、焼結後の冷却を0℃の冷
却水とした為、冷却速度が請求項1,の上限である50
℃/minを超えて600℃/minとなった例であっ
て、磁束密度が11,000Gと劣って居り、さらに、
最大透磁率が2,000G/Oeと劣化して来ている。
【0037】比較例6
Bの含有量を0.5重量%、Coの含有量を49重量%
、Feの含有量を50.5重量%と、実施例2と同様に
Bを規定範囲に収めたものの、焼結後の冷却を25℃の
水道水にて冷却した為、冷却速度が請求項1,の上限で
ある50℃/minを超えた400℃/minとなった
例であって、最大透磁率が2,500G/Oeと極端に
劣化して来ていると共に、磁束密度も12,000Gと
減少して来ている。
、Feの含有量を50.5重量%と、実施例2と同様に
Bを規定範囲に収めたものの、焼結後の冷却を25℃の
水道水にて冷却した為、冷却速度が請求項1,の上限で
ある50℃/minを超えた400℃/minとなった
例であって、最大透磁率が2,500G/Oeと極端に
劣化して来ていると共に、磁束密度も12,000Gと
減少して来ている。
【0038】比較例7
Bの含有量を0.5重量%、Coの含有量を49重量%
、Feの含有量を50.5重量%と、実施例2と同様に
Bを規定範囲に収めたものの、焼結後の冷却条件を油冷
とした為、冷却速度が請求項1,の上限である50℃/
minを超えて、200℃/minとなった例であって
、最大透磁率が3,100G/Oeと極端に劣化して来
ていると共に、磁束密度も14,000Gと減少してい
る。
、Feの含有量を50.5重量%と、実施例2と同様に
Bを規定範囲に収めたものの、焼結後の冷却条件を油冷
とした為、冷却速度が請求項1,の上限である50℃/
minを超えて、200℃/minとなった例であって
、最大透磁率が3,100G/Oeと極端に劣化して来
ていると共に、磁束密度も14,000Gと減少してい
る。
【0039】比較例8
Bの含有量を0.5重量%、Coの含有量を49重量%
、Feの含有量を50.5重量%と、実施例2と同様に
Bを規定範囲に収めたものの、焼結後の冷却条件を油冷
とした為、冷却速度が請求項1,の上限である50℃/
minを超えて、100℃/minとなった例であって
、最大透磁率は3,200G/Oeと劣化して来ている
と共に、磁束密度も16,000Gと減少している。
、Feの含有量を50.5重量%と、実施例2と同様に
Bを規定範囲に収めたものの、焼結後の冷却条件を油冷
とした為、冷却速度が請求項1,の上限である50℃/
minを超えて、100℃/minとなった例であって
、最大透磁率は3,200G/Oeと劣化して来ている
と共に、磁束密度も16,000Gと減少している。
【0040】比較例9
Fe−50重量%Co金粉の平均粒径を48〜58μm
の範囲とし、請求項4,の原料粉の平均粒径限度である
45μmより粗い粉末で製造した例であって、焼結体の
密度が80%しか無い上、最大透磁率が1,200G/
Oeと劣化して来ていると共に、磁束密度も9,800
Gと50%近くに減少して来ている。
の範囲とし、請求項4,の原料粉の平均粒径限度である
45μmより粗い粉末で製造した例であって、焼結体の
密度が80%しか無い上、最大透磁率が1,200G/
Oeと劣化して来ていると共に、磁束密度も9,800
Gと50%近くに減少して来ている。
【0041】比較例10
焼結温度を1000℃とし、請求項2,の焼結温度の下
限である1100℃以下の温度で焼結を行った例であっ
て、焼結体の密度が85%しか無い上、最大透磁率が1
,900G/Oeと劣化して来ていると共に、磁束密度
も10,500Gと50%近くに減少して来ている。
限である1100℃以下の温度で焼結を行った例であっ
て、焼結体の密度が85%しか無い上、最大透磁率が1
,900G/Oeと劣化して来ていると共に、磁束密度
も10,500Gと50%近くに減少して来ている。
【0042】比較例11
焼結温度を1470℃とし、請求項2,の焼結温度の上
限である1450℃を超えた温度で焼結を行った例であ
って、成形体の形状が充分に保てなかったものである。
限である1450℃を超えた温度で焼結を行った例であ
って、成形体の形状が充分に保てなかったものである。
【0043】以上の結果から本発明によって製造した焼
結体は、その軟磁気特性として、高磁束密度、低保磁力
、高透磁率を有していることが認められ、電気抵抗の向
上もあって優れた磁石であるのが判る。
結体は、その軟磁気特性として、高磁束密度、低保磁力
、高透磁率を有していることが認められ、電気抵抗の向
上もあって優れた磁石であるのが判る。
【0044】
【表1】
【0045】表1中の比較例1−11についての*印は
本発明の範囲を逸脱しているパラメータである。
本発明の範囲を逸脱しているパラメータである。
【0046】
【発明の効果】本発明による時には、優れた軟磁気特性
を有すると共に、従来のFe−Co合金と比較して高密
度化され、電気抵抗も向上し、射出成形法を用いること
により複雑形状で高性能の軟磁気特性を有する軟磁性焼
結体を安定して供給し得る事が可能になり、工業的に有
用な製品の製造方法を開示した事によって、産業界に寄
与ところ大なるものがある。
を有すると共に、従来のFe−Co合金と比較して高密
度化され、電気抵抗も向上し、射出成形法を用いること
により複雑形状で高性能の軟磁気特性を有する軟磁性焼
結体を安定して供給し得る事が可能になり、工業的に有
用な製品の製造方法を開示した事によって、産業界に寄
与ところ大なるものがある。
Claims (4)
- 【請求項1】 Bを0.1〜1.0重量%含有し、残
部が実質的にFe並びにCoであるFe系合金の組成を
有する原料粉末とバインダーとからなる混合物を射出成
形した後、得られた成形体について脱バインダー処理を
施し、更に、上記の脱バインダー処理済成形体を加熱し
て焼結済成形体とした後、該焼結済成形体を徐冷する事
を特徴とするFe系含B軟質磁性材料焼結体の製造方法
。 - 【請求項2】 焼結処理を1100〜1450℃の温
度範囲で行うことを特徴とする請求項1記載のFe系含
B軟質磁性材料焼結体の製造方法。 - 【請求項3】 焼結成形体を徐冷する際の冷却速度を
50℃/min〜2℃/minとすることを特徴とする
請求項1もしくは2記載のFe系含B軟質磁性材料焼結
体の製造方法。 - 【請求項4】 原料粉末の平均粒径が45μm以下で
あることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
のFe系含B軟質磁性材料焼結体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2413383A JP3003225B2 (ja) | 1990-12-20 | 1990-12-20 | Fe系含B軟質磁性材料焼結体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2413383A JP3003225B2 (ja) | 1990-12-20 | 1990-12-20 | Fe系含B軟質磁性材料焼結体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04221002A true JPH04221002A (ja) | 1992-08-11 |
JP3003225B2 JP3003225B2 (ja) | 2000-01-24 |
Family
ID=18522041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2413383A Expired - Fee Related JP3003225B2 (ja) | 1990-12-20 | 1990-12-20 | Fe系含B軟質磁性材料焼結体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3003225B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015233120A (ja) * | 2014-05-14 | 2015-12-24 | Tdk株式会社 | 軟磁性金属粉末、およびその粉末を用いた軟磁性金属圧粉コア |
JP2015233118A (ja) * | 2014-05-14 | 2015-12-24 | Tdk株式会社 | 軟磁性金属粉末、およびその粉末を用いた軟磁性金属圧粉コア |
-
1990
- 1990-12-20 JP JP2413383A patent/JP3003225B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015233120A (ja) * | 2014-05-14 | 2015-12-24 | Tdk株式会社 | 軟磁性金属粉末、およびその粉末を用いた軟磁性金属圧粉コア |
JP2015233118A (ja) * | 2014-05-14 | 2015-12-24 | Tdk株式会社 | 軟磁性金属粉末、およびその粉末を用いた軟磁性金属圧粉コア |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3003225B2 (ja) | 2000-01-24 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |