JPH04220848A - 動的ハイパーチャンネル写像による統合データリンク制御装置 - Google Patents

動的ハイパーチャンネル写像による統合データリンク制御装置

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JPH04220848A
JPH04220848A JP3062422A JP6242291A JPH04220848A JP H04220848 A JPH04220848 A JP H04220848A JP 3062422 A JP3062422 A JP 3062422A JP 6242291 A JP6242291 A JP 6242291A JP H04220848 A JPH04220848 A JP H04220848A
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ダニエル・シー・クール
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ティモシー・ビンセント・リー
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    • H04L69/32Architecture of open systems interconnection [OSI] 7-layer type protocol stacks, e.g. the interfaces between the data link level and the physical level
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】ハイパーチャンネルは、Hチャン
ネルとしても知られ、本明細書の他の部分では「拡張チ
ャンネル」とも称するが、より小さなチャンネルを組合
せて一層大きな帯域幅を得るように形成されたチャンネ
ルである(CCITT赤本、vol.、Fascicl
e  .5、統合サービス・ディジタル回路網(ISD
N)、シリーズ”の勧告、Geneva 1985を参
照)。ISDN環境でのハイパーチャンネルに関するC
CITTの勧告は、各々が国家高速通信リンクに関連す
る固定帯域幅を有する三つの形式のハイパーチャンネル
を考えている。この三つの形式とは、384 kbps
で動作するH0形ハイパーチャンネル、1,536 M
bps(すなわちH0の4倍の速さ)で動作するH11
ハイパーチャンネル、および1,920 Mbps(す
なわちH0の5倍の速さ)で動作するH12ハイパーチ
ャンネルである。
【0002】上述のCCITTの勧告は、ディジタル音
声およびデータの通信を統合支持する環境を規定するも
のであり、この環境に向って国家的および超国家的電気
通信搬送システムが現在のところ米国および他のどこか
で発達すると思われる。基本単純音声チャンネルは64
 kbpsで動作し、全二重音声チャンネルは128 
Kbpsで動作する(商業上受入れ可能と考えられる品
質レベルの音声通信を支持するため)。規定されたよう
なハイパーチャンネルに対して選択された動作速度は、
単純または全二重のいずれかの、単一音声チャンネルに
必要な基本速度の所定倍数である。
【0003】本発明は、ハイパーチャンネルの動的形成
および分離を支持すると共に、CCITT勧告により課
せられる制限を乗り越える融通性特性を有する、データ
リンク制御装置に関する。
【0004】
【従来の技術】上に記したように、商業的に受入れ可能
な音声通信(一方向)を支持する基本速度は32 Kb
psである。ISDN環境で動作するに適するデータリ
ンク制御装置はそれ故、音声通信およびデータ通信の少
くとも数チャンネルを同時に支持すると予想され、それ
故基本音声速度の倍数の動作速度を持つべきである。
【0005】更に上に記したとおり、CCITT勧告で
規定されているようなハイパーチャンネルの動作速度は
、単純音声リンクに必要な基本速度の所定倍数である。
【0006】本発明は、従来考えられていなかった容量
の割当に幾分の融通性を有する、基本音声およびデータ
のチャンネルおよびハイパーチャンネルを支持するデー
タリンク制御装置を探究し提供するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、フレ
ーム内に周期的に反復する基本時分割チャンネルを有し
、基本チャンネルを可変に組合せて基本チャンネルより
大きい帯域幅を有する拡張チャンネルを形成する設備を
備えた、データリンク制御装置を提供することである。
【0008】他の目的は、フレーム内に周期的に反復す
る基本時分割チャンネルを有し、基本チャンネルを可変
に組合せて拡大帯域幅のハイパーチャンネルを形成する
設備を備えた、データリンク制御装置を提供することで
ある。
【0009】他の目的は、順序良く並んだフレーム内に
周期的に反復する基本時分割チャンネルを有し、前記フ
レームの任意の時間位置に現われる複数の基本チャンネ
ルを、基本チャンネルの最大データ処理速度の倍数で動
作することができる単一拡張チャンネルに、選択的に組
合せるようにすることができる、データリンク制御装置
を提供することである。
【0010】他の目的は、今特性を述べたような装置で
あって、更に、前記拡張チャンネルを形成するように組
合せた基本チャンネルと前記組合せた基本チャンネルの
内の基本の一つとの間に複数対1の関係を形成するよう
になっており、これにより前記拡張チャンネルの動作に
対する制御パラメータを前記基準チャンネルに関しての
み効率良く格納することができる装置を提供することで
ある。
【0011】他の目的は、今特徴を述べたような装置で
あって、前記基準チャンネルが前記フレームに最も早く
現われる前記組合せチャンネルの一つとして選択される
装置を提供することである。
【0012】他の目的は、今特徴を述べたような装置で
あって、前記複数対1の関係を示す構成レジスタを備え
ている装置を提供することである。
【0013】他の目的は、今特徴を述べたような装置で
あって、前記基本チャンネルに対応して循環するカウン
ト手段を有し、更に、該カウント手段と結合して前記チ
ャンネルに関連するタイムスロット指示を発生する手段
を備え、更に、前記カウント手段、前記構成レジスタ、
および指示手段に結合して前記組合せチャンネルに関連
するカウントを前記基本チャンネルの基準の一つと関連
するタイムスロット指示に変換する手段を備えている装
置を提供することである。
【0014】他の目的は、今特徴を述べたような装置で
あって、前記基本チャンネルに関する情報を格納するよ
うに区切られたRAM記憶装置アレイを備え、更に、前
記タイムスロット指示手段に結合して前記記憶装置アレ
イに部分アドレスを供給する手段を備え、これにより個
々の基本チャンネルに専用される前記アレイの部分が、
前記フレームに前記個々のチャンネルが現われている期
間中にアドレスされ、これにより前記組合せ基本チャン
ネルの前記基準の一つに専用される前記アレイの部分が
前記フレームに前記組合せチャンネルのいずれかが現わ
れている期間中にアドレスされる装置を提供することで
ある。
【0015】他の目的は、今特徴を述べたような装置で
あって、前記基本チャンネルに関するデータを転送する
要求を発生する手段、前記組合せ基本チャンネルのいず
れかからの要求と組合わされていない前記基本チャンネ
ルのいずれからの要求とを区別する手段、および前記タ
イムスロット指示手段および区別手段に結合して前記組
合せチャンネルのいずれかに関する要求を前記基準チャ
ンネルの関連する一つと関係づける手段を備え、これに
より前記いずれかの組合せチャンネルに関するデータを
転送するように取られる処置が関連基準チャンネルに委
託される装置を提することである。
【0016】この発明がこれらのおよび他の目的、特徴
、長所、および利益は、以下に述べる詳細な説明および
特許請求の範囲を考察することにより一層完全に理解さ
れ且つ認められるであろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、ISDN環境
で動作するに適するデータリンク制御装置を探究し提供
することである。この装置は、n個のスロットを備える
フレームの基本タイムスロットが周期的に反復する時分
割多重データ通信インターフェースを備えている。これ
ら基本スロットは、種々な形態およびプロトコルを有す
るn個の別々の通信プロセスを支持するn個の「基本」
通信チャンネルに動的に割当てることができる(ここに
述べる実施例ではn=32である)。現在開示している
環境での基本チャンネルは、全二重音声通話(64 k
bps)またはその帯域幅内で動作することができる他
のデータ通信動作を支持するに充分な帯域幅を備えてい
る。
【0018】現在関心のあるこの装置の特徴は、インタ
ーフェースでタイムスロットの群を「拡張チャンネル」
または「ハイパーチャンネル」に割当てることができる
論理を備えていることである。このような割当では、ス
ロット反復フレーム内部のm個のスロットから成る一群
が一つのチャンネル本体と関連しており、この一つのチ
ャンネル本体を現在のところ拡張チャンネルまたはハイ
パーチャンネルと言う。これによりそれぞれのチャンネ
ル本体が基本チャンネルの最大ビット転送速度のm倍で
効果的に動作することができる。
【0019】この装置で他の特徴は、割当スロットの組
分けが可変で種々の多数の大きさ(種々のスロット数)
の群を形成することができることおよび基本フレーム内
部で隣接せずに配置されるスロットを選択することがで
きることである。
【0020】このように、本発明は、CCITT勧告が
明らかに企図している制限を乗り越えるハイパーチャン
ネルの形成に対して幾分の融通性を有する(たとえば、
基本チャンネルにより与えられるものの中間の有効帯域
幅を有する拡張チャンネル、CCITTにより規定され
るH0ハイパーチャンネルおよびH1ハイパーチャンネ
ル、を備える)装置を考えている。
【0021】他の特徴は、スロット容量の組分け割当は
、本発明の装置と通信媒体との間でOSI層1機能を行
う回路に透明なレベルで行うことができるということで
ある。他の特徴は、このような割当を基本スロット反復
フレーム内部で隣接しないタイムスロットを組分けする
ことにより行うことができ、これにより、たとえば、H
0またはH1ハイパーチャンネルを利用可能な隣接タイ
ムスロットの数がこのようなものには不充分であっても
構成することができるということである。
【0022】この装置は、論理回路および多数の論理的
にアクセス可能なRAM(ランダムアクセス記憶装置)
記憶装置アレイを備えている。論理回路は、同期部およ
び非同期部に構成され、これらはそれぞれ複数チャンネ
ル通信回路網および一層高いレベルの処理システム(た
とえば、ホスト処理システム)に連結されている。活性
回路網チャンネルで受取られたデータは、同期部内で処
理され、局部RAMの一つに格納され、そのRAMから
非同期部を通してより高いレベルのシステムと関連して
いる外部記憶装置に転送される。反対方向には、活性回
路網チャンネルに対して、データが外部記憶装置から非
同期部を通して局部RAMに取出され、次いで同期部で
処理され、究極的には回路網インターフェースを横断し
て転送される。
【0023】回路網インターフェースで、装置の内部チ
ャンネルおよび/またはハイパーチャンネルに割当てら
れた基本時分割タイムスロット期間中にデータが転送さ
れる。基本スロットは、n個のスロット(現在例ではn
=32)から成るフレームで周期的に反復する。活性チ
ャンネルに割当てられたスロット期間中に、データは装
置の内部チャンネル(またはハイパーチャンネル)にま
たはそこからビット直列に転送される。このような各転
送は、それぞれのスロット区間の部分に圧縮された0か
らmビット(現在例ではm=8)のバーストから構成さ
れる。
【0024】処理システム・インターフェースで、デー
タは、装置の内部チャンネルまたはハイパーチャンネル
と外部処理システムに関連する外部記憶装置のあらかじ
め割当てられたチャンネルまたはハイパーチャンネルの
格納空間との間でビット並列組合せ(現在例では最大4
バイトの群)で転送される。
【0025】各部内でデータは幾つかの論理区画を通し
て処理される。同期部の区画は、回路網インターフェー
スから受取ったデータおよび回路網インターフェースに
伝送されるデータをそれぞれ処理する受信および伝送の
処理パイプラインに個別複数任務段を形成している。区
画は、回路網インターフェースでのタイムスロットに同
期して動作し、このようなスロットが割当てられている
チャンネルまたはハイパーチャンネルに関するデータを
処理する。パイプラインの各段内で、どのチャンネルの
データもビット並列バイト単位で処理される。
【0026】受信パイプラインの回路網インターフェー
スに最も近い段は、各チャンネルに関する受信データを
非直列化し(これらをバイトに組立て)、特定のプロト
コル形態、たとえば、HDLC、で受取ったデータに関
するプロトコル特有の幾つかの機能を行う。この段から
データは次の受信パイプライン段にビット並列バイト単
位で送られ、更に処理される。次の段は、プロトコル・
チャンネルで受取ったデータについて有効性処理(たと
えば、CRCチェック)を行い、上述の局部RAMのそ
れぞれのチャンネル待行列格納空間にデータを伝える(
このような各待行列は、現在例では各チャンネルおよび
/またはハイパーチャンネルに関するデータの最大4バ
イトまでを保持する)。
【0027】伝送パイプラインにおいて回路網インター
フェースから最も遠い段は、プロトコル・フォーマット
・チャンネルに関する有効性処理を行い、各活性チャン
ネルに関するバイトを回路網インターフェースに最も近
い次段に送る。この段は、プロトコル・フォーマット・
チャンネルから受取ったバイトに選択的に関連する一定
のプロトコル特有任務を行い、インターフェースで提示
された要求パルスに応じてデータを回路網インターフェ
ースにビット直列で転送する。各段において、各チャン
ネルまたはハイパーチャンネルに関する処理は、インタ
ーフェースでそれぞれのチャンネルまたはハイパーチャ
ンネルに割当てられたタイムスロットが発生するのと同
期して行われる。
【0028】本発明によれば、ハイパーチャンネルまた
は拡張チャンネルは、その実体に反復するインターフェ
ース・タイムスロットの基本フレーム内部のm個の所定
スロットの一群(mは1より大きい)を割当てることに
より形成されるチャンネル実体であるから、前記実体は
データを単一スロットに許容される基本速度のm倍の速
さで転送するように動作することができる。更に、この
ような割当では現在のところ、スロットの割当群と群内
の「基準」スロット(現在例では各スロットフレームに
最も早く現われるスロット)との間に多数対1の関係が
成立する。
【0029】この割当の特徴は、わずかな例外を除いて
、その実体に関するすべての制御、構成、およびプロセ
スの各状態パラメータの他にその実体のすべての遷移時
データも、基準スロットに関連する空間にのみ格納する
必要があるということである。したがって、このような
実体に関して装置をプログラムするのに必要な時間が少
くなる(この点に関して一層高レベルの処理システムの
プログラム動作が簡単になり、その機能に対する装置/
処理システムインターフェースでの帯域幅の使用も減少
する)。上述のわずかな例外とは、ハイパーチャンネル
群の非基準スロットに関連する格納空間にハイパーチャ
ンネル形式を複数の形式(H1、H01、H02、H0
3、H04、H05)の一つとして指示する構成情報が
入っており、この情報がそれぞれの基準スロット関係を
決めるのに必要であるということである。
【0030】本発明で開示する構成では、ハイパーチャ
ンネルまたは拡張チャンネルは外部処理システムのプロ
グラム動作を通して形成され、作動される。このような
システムは、上述の局部RAMアレイにおよび装置区画
内のレジスタを規定する一定の共通構成にアクセスし、
このような形成および作動に必要な初期パラメータを確
定する。本発明の特徴は、HCR(ハイパーチャンネル
構成レジスタ)と名付けるレジスタの一つが、各構成群
の基準スロット関係およびそれぞれのハイパーチャンネ
ルの活性および不活性の状態を規定するため外部で設定
できるということである。
【0031】装置は、資源管理論理区画(RSM)を備
えており、これは回路網スロットに同期して動作し、通
常はスロットの基本フレーム内のそれぞれのスロットの
時間位置を表わす数値タイムスロット指示(RSM_T
SI)を発生する。これら指示は、局部アレイの一つに
関するアドレスを得るのにおよび下に説明する一定の要
求待合せ動作を制御するのに使用される。本発明の現時
での特徴は、ハイパーチャンネル群に関連するスロット
が回路網インターフェースに現われると、RSMは、H
CR内の情報を使用してそのタイムスロット指示をその
群の基準スロットの時間位置を表わす値に変換するとい
うことである。他の特徴は、関連する群にスロットが現
われると、RSMは、後に説明する要求待合せに関して
有用な、群に関する別の情報を発生するということであ
る。
【0032】先に記した要求待合せ機能に関して、装置
は、同期部および非同期部に組織され、データはこれら
各部間を局部RAMの一つにあるデータ待行列を経由し
て転送される。データ待行列格納空間は、各インターフ
ェース・タイムスロットに関する伝送データ待行列空間
および受信データ待行列空間を備えている。非同期部の
DMA制御区画(DMAC)は、データをこれらデータ
待行列と外部記憶装置との間で外部のより高いレベルの
データ処理システムに関連する外部母線を経由して転送
する。DMA要求待行列(DMARQ)は、同期部と非
同期部との間でデータを処理する制御リンクを形成する
。同期部内の論理は、各活性データ待行列の状態を監視
し、処置を要求されると、要求をDMARQに掲示し、
DMARQの関連ビットレジスタに伝える。DMARQ
は、各割当可能基本スロットに二つのビットレジスタを
備えているが、一つはそれぞれの伝送データ待行列に関
連する要求に、他方はそれぞれの受信データ待行列に関
連する要求に対するものである。したがって、受信およ
び送信のデータ待行列に関連する要求は、DMARQの
別々の関連ビットレジスタに伝えられる。これらビット
レジスタに入っている要求は、非同期的にDMACに提
示され、所定の優先順序で処理される。DMACがサー
ビスすべき要求を選択すると、DMACは、外部母線を
経由してそれぞれのデータ待行列と外部記憶装置との間
でデータを転送する動作を行う。同時に、DMACは、
所定の要求を保持してそのビットをリセットさせるよう
にするビットレジスタに向けられるリセット入力信号を
DMARQに提示する。
【0033】本発明の特徴は、DMARQがハイパーチ
ャンネル待行列に関連する要求に対する別々のビットレ
ジスタを備えており、このような要求が、ハイパーチャ
ンネルのデータ待行列がサービスを要求するときそれぞ
れのビットレジスタに送られるということである。この
ような要求は、それぞれのハイパーチャンネル群に割当
てられたどんなタイムスロット期間中でも掲示される。 したがって、ハイパーチャンネル要求に関してDMAC
により与えられるそれぞれの優先度および取られる処置
は、(ハイパーチャンネルの高速要件に合わせるため必
要に応じて)基本チャンネル要求に関して与えられ、取
られるものとは異なる。ハイパーチャンネル要求をDM
ARQの適切なビットレジスタに伝えることは、RSM
からDMARQに示される幾つかの制御指示によって決
まる。これら指示には、先に記したタイムスロット指示
(これはRSMによりHCRに入っている情報に基き変
換され、ハイパーチャンネル・スロット群の基準スロッ
トを指す)、およびハイパーチャンネル形式を規定する
RSMからの別の情報がある。基本チャンネルおよびH
0、H11、およびH12の各ハイパーチャンネルの支
持を考えているこの実施例では、基本チャンネル、H0
ハイパーチャンネル、およびH1ハイパーチャンネルに
一つづつ、ビットレジスタの三つの別々の組合せを示し
ている。各組合せの中には装置内で形成することができ
る各チャンネルまたはハイパーチャンネルに対する二つ
のビットレジスタがある。一つは伝送データ待行列サー
ビス用であり、他は受信データ待行列サービス用である
。したがって、この実施例では、基本チャンネル用の6
4個のビットレジスタ、H0ハイパーチャンネル用の1
0個のビットレジスタ、およびH1ハイパーチャンネル
用の2個のビットレジスタが存在する。本発明の関連特
徴は、これらビットレジスタに設定される要求のDMA
Cサービスが、H1ハイパーチャンネルが最も優先度の
高い注意を受け、H0ハイパーチャンネルが次に高い優
先度の注意を受け、基本チャンネルが最も優先度の低い
注意を受けるように優先権に基いて行われ、これにより
組合せチャンネル実体がそれらの平均ビット転送速度に
対応する速度でサービスされるということである。
【0034】DMACが各要求にサービスするときに、
それぞれのビットレジスタに伝え且つそのビットレジス
タをリセットする信号をDMARQに提示する。DMA
RQレジスタの設定状態およびリセット状態は、装置の
回路インターフェースで基本タイムスロットが反復する
のと時分割同期して同期部に提示され、同期部が基本チ
ャンネルスロットおよびハイパーチャンネルに割当てら
れたスロットに関して掲示した要求に何時処置を行った
かを確認することができるようにする。
【0035】本発明の特徴は、拡張チャンネルまたはハ
イパーチャンネルの構成および作動がHCRを経由して
行われるので関連群のスロットがすべて同じ瞬間に活性
になるということである。群のスロットが別々の瞬間に
活性になったとすれば、群の不活性スロットを通して遷
移するときデータを誤処理する可能性がある。
【0036】装置は、割込管理用の論理区画INTを備
えている。INTはDMARQのように同期部および非
同期部にまたがっている。INTは装置を通じておよび
各通信チャンネルに関して状態を監視し、一定の指示に
応じて要求信号および関連する単一バイトベクトルを供
給し、これらは外部母線インターフェースに中継され、
外部システムにより監視される。通信チャンネル事象(
たとえば、HDLC受信フレームの終り)に関連する割
込要求に関して、同期部内の他の区画は、局部RAMア
レイの一つの中にあるそれぞれのチャンネル待行列に入
っている関連状態情報を格納する。各待行列はそれぞれ
のチャンネルでの複数の事象に関する情報を格納するこ
とができる。
【0037】外部システムは、INTとは別の内部装置
径路を通して動作し、それぞれの待行列から状態情報を
取出し、INTはこれら待行列の詰込みおよび吐出しに
関連する制御パラメータの更新を管理する。したがって
、これら待行列の動作は、チャンネル事象状態の復旧に
関して外部システムに課せられる時間的制約を軽減する
のに役立ち、INTの動作は、他の場合にはそのシステ
ムにかかることになる待行列管理に対する外部システム
の責任を軽くするのに役立つ。
【0038】状態情報がこれら待行列に格納されると、
アドレスはRSMが発生するタイムスロット指示により
部分的に決まる。本発明の現時での特徴は、チャンネル
事象または状態がハイパーチャンネルまたは拡張チャン
ネル群のスロット期間中に発生すると、変換されたタイ
ムスロット処理を使用してそれぞれの状態情報を群のそ
れぞれの基準スロットに割当てられた待行列に格納する
ということである。
【0039】
【実施例】1.用語、定義、および概念ここに使用する
用語は下記の意味を持つ。
【0040】自律論理要素ここに使用する範囲では、デ
ータの入力および出力、および論理状態の有限個の貯え
、典型的には一つ以上の論理状態機械回路を備えた一組
の論理回路、を有し、その状態の一つに設定されるや否
や外部の状態または事象の関数として他の状態に移り変
り、そのように移り変りながら前記データの入力および
出力に対して、それが接続されている他の要素に対する
、データを交換するかまたは外部の状態制御を受けるそ
の動作がこのような他の要素の動作と並列且つ同時に行
うことができるように、論理機能を行う特殊目的の論理
回路構成を意味する。
【0041】CCITT 国際電信電話諮問委員会。最初1865年の国際電気通
信連合(ITU)条約のもとで形成された組織であり、
現在は国際連合の専門機関である。この組織は、ここに
随所に引用する、電気通信プロトコルの国際規格を規定
する出版物を発行している。加入者にはATTおよびD
TE Telenetのような電気通信業者がある。
【0042】CMOS 現時の集積半導体装置に使用されているような相補性金
属酸化物シリコン。
【0043】CMOS2 線路間隔1μmに適応し、2入力ANDゲートの場合回
路切替速度1nsを発生するCMOS技術の特定の形態
[(1)IEEE  J. Solid State 
Circuits、V.23、N5 Oct. 198
8、pp. 1095〜11、Wong、D.T.他、
「0.5mum装置を用いる11ns8K×18 CM
OS静止RAM」、(2)IEEE主催1987年特製
集積回路会議議事録、pp. 248〜252、Ald
ridge、A.W.他、「40K当価ゲートCMOS
標準セルチップ」、(3)IEEE主催1987年特製
集積回路会議議事録、pp. 245〜247、Hor
nung、F.他「ゲートアレイおよび標準セル回路を
同一チップ上に組合せる多用途VLSI設計システム」
を参照]。
【0044】 拡張チャンネル ここでは、予定の複数の基底チャンネル帯域を提供する
ハイパーチャンネルまたはほかのものの組み合わせに対
する総称として使用される。
【0045】ホストシステム データ処理回路網内の主データ処理ユニットまたはシス
テム
【0046】Hチャンネル (今後ハイパーチャンネルと言う)CCITTによりそ
のI.412定義で規定された高速時分割チャンネルの
一形態[CCITT Red Book、Vol.II
I、Fascicle III.5、「統合サービス・
ディジタル回路網(ISDN)、シリースI、Gene
va  1985の推奨規格、を参照]。
【0047】HDLC(高レベル・データリンク制御)
ここに規定するLapB、Lap D、およびSDLC
の各プロトコルを包含する一般用語。
【0048】ハイパーチャンネル 上のHチャンネルを参照。
【0049】IOPシステム 主(またはホスト)プロセッサの制御下で動作する入出
力プロセッサ
【0050】ISDN CCITTにより規定された統合サービス・ディジタル
回路網[CCITT Red Book、VIII、F
ascicle III.5を参照]。
【0051】ISDN層1および2(L1、L2)それ
ぞれ、ISDN回路網の論理信号処理の物理層およびデ
ータリンク制御層。物理層は、回路網の線路による送信
および受信、およびこのような線路による回路網接続の
作動および解除を行う。リンク制御層は、物理層に対し
てエラーチェックおよび他の高レベルの機能に関係する
[CCITT Red Book、VIII、Fa−s
cicle III.5、Part IV、Secti
on 3 and 4を参照]。
【0052】LAPB CCITT X.25推奨規格により規定されるX.2
5回路網用の特定のデータリンク・プロトコル[CCI
TT Fascicle VIII.3−推奨規格X.
25、「データ端末機器(DTE)とパケットモードで
動作し、専用回路により公衆データ回路網に接続されて
いる端末のデータ回路終端用機器(DCE)との間のイ
ンターフェース」、Geneva1976年、修正19
80年および1984年、を参照]。
【0053】LAPD CCITT推奨規格Q.920で規定されたDチャンネ
ル用特定リンクアクセス・プロトコル[CCITT F
ascicle III.5、Part IV、Sec
tion 4を参照]。
【0054】モトローラ 68000 母線記憶装置お
よび他の周辺装置に取付けるためモトローラ68000
マイクロプロセッサが使用する母線[M68000 8
−/16−/32ビット・マイクロプロセッサ取扱説明
書、第6版、Prentice Hall、1985、
Section 5(信号および母線の動作説明)を参
照]。
【0055】回路網ノード 端末機器が回路網に取付けられる点。
【0056】物理的インターフェース 層1インターフェース[上のISDN層1および2を参
照]。
【0057】RAM ランダムアクセス記憶装置。
【0058】SDLC 同期データリンク制御。SNAで使用されるリンク制御
プロトコル[IBM出版物GA27−3093−3、「
同期データリンク制御−概念」、1979、1986を
参照]。
【0059】SNA システム回路網構造[IBM出版物GC30−3072
−3、「システム回路網構造−概念と製品」、1981
、1986を参照]。
【0060】有限状態機械 有限数の可能な安定動作位置または段階を備えている論
理回路であり、各位置または段階は特性動作または出力
を発生し、このような位置または段階の間で外部剌戟の
関数として遷移を受ける。
【0061】2.システム概観 図1は、時分割多重データ通信ネットワークのデータ交
換ノード1と、データ処理システムを示すものであり、
その後者は、統合データ・リンク制御装置2(IDLC
)を含み、このIDLCにおいて本発明が好適に利用さ
れている。装置2は、ネットワーク・ノードとホスト処
理システム3の間の伝送中のデータに対してある種のO
SIレイヤ2処理を実行する。
【0062】そのようなデータは、特殊な「バースト時
分割多重(BTDM)」インターフェース4と回路5を
介して、装置2と、ネットワーク・ノード1の間で渡さ
れる。レイヤ1回路と呼ばれる回路5は、活動チャンネ
ル中のデータに関する複数のOSIレイヤ1機能を実行
し、インターフェース4は、装置2を、ローカルとリモ
ートのクロックの間のクロックの相対的な偏差によって
ノード1に課される時間依存性から分離する。
【0063】装置2は、個別の時間分割チャンネルに専
用の空間を含む時間スワップRAM6(TS  RAM
)に局所的に結合されている。チャンネルが活動的であ
るとき、RAM6中のその関連の空間は、そのチャンネ
ルに関連する構成制御、プロセス状態、及び事象状況を
含む。
【0064】構成制御情報は、チャンネル構成(通信プ
ロトコルなど)を定義する。プロセス状態情報は、装置
中の複数の論理区画に関連して格納され、これらの論理
区画は、特定のBTDMタイム・スロットに割り当てら
れたさまざまに構成されたチャンネルに関連するデータ
を処理するように巡回的に条件付けられる。こうして、
順次的な時分割スロットの間の任意のチャンネル・タイ
ム・スロットの出現において、各々の区画が、以前のフ
レームにおける同一のチャンネルに関連して保持してい
たのと厳密に同一の状態で、個々のチャンネルに関連し
て論理的処理を再開する。事象状況情報は、後述する割
り込み動作を介してホスト・システム3に供給される情
報の一部である。
【0065】装置2は、ホスト・システム3と、そのシ
ステムに関連する外部メモリとに、「IOP」バス7を
介して結合する。バス7は、潜在的に、ホスト・システ
ム3に対する他の制御装置の接続を調整する。ここで示
したような環境においては、システム3は、ホスト処理
システム8と入出力処理サブシステム9を含む。この構
成では、システム8は、CPU10と関連システム・メ
モリ11を含み、IOPサブシステム9は、I/Oプロ
セッサ12と関連RAMメモリ13を含む。サブシステ
ム9は、バス7を介して装置2に接続し、バス15を介
してシステム8に接続する。バス15は、そのシステム
に対する他のI/Oサブシステムの接続を図る。
【0066】回路5、装置2、及びシステム3によって
形成されるシステムにおいては、時分割多重チャンネル
におけるデータは、装置2と、回路5と、ノード1から
延びるネットワークを介してシステム3と遠隔端末の間
で移送される。前述のように、そのようなデータは、さ
まざまなフォーマットで、またさまざまな通信プロトコ
ル(例えば、コード化された音声、HDLCデータ、2
進同期データなど)に従ってネットワーク上を伝送する
ことができる。
【0067】ノード1で提供されるデータ処理サービス
としては、いわゆるボイスメール・サービス(電話ユー
ザーのための音声メッセージの集中記憶及び転送)及び
公衆または私用データベース(法律ライブラリ、特許ラ
イブラリなど)へのアクセスがある。ここで考慮する環
境においては、ノード1におけるネットワーク・リンク
は、複数の時分割チャンネルを支持する高速T1または
T2共通キャリア・リリース・ラインである。尚、装置
2などのデータ・リンク制御装置の効率的な使用には必
要ではないけれども、ネットワークは、ISDN条件に
従って構成してもよく、ノード1にリンクされるネット
ワークの任意の時間チャンネルは、ディジタル化された
音声及びデータ信号トラフィックに対して動的に割りふ
ることができる。
【0068】ここで関連があるのは、時間チャンネルの
グループを「拡張チャンネル」またはハイパーチャンネ
ルに可変的に割り当てるための装置の動作と、そのため
に使用される手段及び方法の詳細である。
【0069】そのようなネットワークにおいては、信号
速度は、T−1ライン上の全二重で毎秒4.096メガ
ビットの速度に達し得るものであって、T−3ライン上
ではそれよりかなり高速の速度に達し得る。従って、そ
のようなラインにサービスするために適当なデータ・リ
ンク制御装置は、全二重で毎秒5メガビットを超える速
度で動作し得るものでなくてはならない。本発明のID
LC装置構成は、従来技術の1ミクロンCMOS技術で
実装されると、単一のLSIチップ・アーキテクチャ内
に完全に占有されたT−1またはT−3ラインにとって
現在考慮される最高の全二重速度をサポートし得る。
【0070】これと比較し得る従来技術の装置としては
、米国特許第4493051号に記載されているものが
あり、これは(半二重で)毎秒350000ビットの最
大送受信速度をもつが、完全なT−1ラインにサービス
したりデータと音声の混合チャンネルを調整したりする
ことはできない。このため、そのような装置は、特にI
SDN適用技術やより高速データの適用技術には適当で
なく、故に、本発明のような装置が必要とされるのであ
る。
【0071】3.IDLC装置の構造 図2、この発明のIDLC装置の論理構成のブロック図
、はIOP母線35と先に説明したIF27との間の装
置の位置、および装置回路が同期部50および非同期部
51に分割されていることを示している。この区割りは
現在のところ特に興味あるものである。また各部におけ
る主要論理区画を示してあり、各区画が後に図示し説明
する一つ以上の自律要素を備えていることがわかる。
【0072】部分50は、IF27にチャンネルタイム
スロットが現われたことに同期して動作し、それぞれの
通信チャンネルに対する動作を行う。すべてのチャンネ
ルに対する部分51の動作は、IF27にそれぞれのタ
イムスロットが現われたことに関して非同期的に行われ
る。RAM(ランダムアクセス記憶装置)ユニット52
および53は、双方の部分の区画にアクセスすることが
できるが、RAMユニット54は非同期部の区画にしか
アクセスすることができない。同期部は論理区画60〜
64を備えており、非同期部は区画65〜67を備えて
いる。
【0073】区画およびRAMユニットはすべて、先に
注記したとおり一つのLSIチップ封皮に入れることが
できるが、後に説明する或る用途では、TS RAMユ
ニット53を共通のカードまたは基板上にIDLCチッ
プに近接して設けられた別のモジュールに設置するのが
望ましいことがある。RAMユニットは、後に説明する
所定のアクセス特性、容量、アドレス配置、および機能
用途を備えている。
【0074】区画60、62、およびRAM52は、I
F4から受信した通信データ(受信データ)に関連する
複数段の「受信パイプライン」を形成する。区画61、
62及びRAM52は同様に、IF4に伝送されつつあ
るデータ(伝送データ)に関連する伝送パイプラインを
形成する。IF4で受信パイプラインに入るデータは、
区画60を通じて伝送中に選択的に変更され、区画62
によってRAM52に書かれる。データは、区画62に
よってRAM52から伝送パイプラインへとフェッチさ
れ、区画61へと引き渡され、区画によって選択的に変
更されてIF4へと転送される。これらの区画及びIF
4における任意のチャンネルに関連するめいめいのパイ
プラインの動作は、資源マネジャ要素63(RSM)の
指示の下で、IF4のめいめいの時分割スロットの出現
と同期して実行される。
【0075】IF4におけるL1回路から受信した、チ
ャンネル時間スロット遷移を示唆する信号に応答して、
RSMは、TSR53と他の区画60乃至62及び64
の間の状態スワップ動作を指示するように働き、以て個
々のチャンネルに関連するそれらの区画の動作が適切に
プログラムされ調整される。これらの状態スワップ転送
は双方向であり従って、そのスロットが丁度終了しつつ
あるところの活動性チャンネルに関連して区画の処理状
態がセーブされ、その同一の区画の処理状態が、そのス
ロットが丁度開始しつつあるところの任意の活動性チャ
ンネルに関して回復される。従って、活動性チャンネル
・スロットに割り当てられたスロットの連続的な再発に
関連するこれらの区画の処理活動は、そのチャンネルに
関連して連続的である。
【0076】INTは、IDLC及びL1回路における
状態及びチャンネル事象をモニタすることと、そのよう
な状態及び事象に関連する割り込み表示及びベクトル・
ポインタを発生することを担当する。INTはまた、そ
のような状態及び事象に関連する状態情報の収集と、R
AM53中の記憶と、さまざまな装置レジスタを監視す
る。INTは、スレーブI/O区画67(SIO)と協
働してホスト/IOP複合体に割り込み要求と割り込み
ベクトルを提供する。
【0077】SIOは、ホスト/IOP複合体からID
LCレジスタ中のRAM及びレジスタに対する一意的な
経路を提供し、これにより、割り込み要求に関連してそ
こに格納された状況が、その要求の処理に対して非同期
的な関係でホスト/IOPプロセッサによって検索され
得るようになる。その経路は、ホスト/IOP複合体に
よって、情報をIDLC  RAM及びレジスタに書き
込むために、例えばチャンネルとハイパーチャンネルを
動的に活動化し構成するためと、それに関連するIDL
C区画の動作をプログラムするために、逆方向に使用さ
れる。
【0078】ホスト/IOP複合体(図1、10、12
)中の処理要素と、IDLCの内部要素の間のSIOを
通じた経路は、ホスト/IOPメモリ(図1、13)と
IDLCの間の通信データ転送経路から、区画65、6
6を介して、最大限に分離されており、以てこれらの経
路を介して行われる動作の間の干渉は最小限に抑えられ
る。
【0079】各IDLC要素中の自立的な要素は、レジ
スタと特殊用途ディスクリート論理回路(すなわち、プ
ログラマブル・ロジック・アレイやマイクロプロセッサ
とは異なる)を含み、その論理回路は、有限状態機械と
して実装されている。尚、ここで使用されている「自立
的」という用語は、要素、特に送受信パイプラインにお
ける区画の間の機能的自立性の程度を示すことを意図し
ており、それが接続する別の要素に関連する任意の要素
による機能の性能が、そのような自立性がない場合より
も他の要素の動作に対する時間依存性がより少なくなっ
ている。
【0080】受信区画60は、どのプロトコルが現在各
回路網データチャンネル(SDLC、HDLC、LAP
−B、LAP−D、など)で活性であっても、IF27
からデータ(および/または音声)信号を受ける責任が
ある。音声チャンネルは「きれい」である(プロトコル
特有の区切りが無い)。各データチャンネルに対して、
区画60は、プロトコル特有情報を除外し(たとえばH
DLCスタッフビットをデスタッフし)、アドレスを認
識し、プロトコル特有制御機能(たとえば、HDLCに
おける中絶/アイドル指示、フレーム境界指示など)を
検出し、受信事象(たとえば、CRCエラー、FIFO
バッファおよびIOPバッファのあふれ状態、フレーム
の終了、など)に対する割込状態指示を形成する責任が
ある。
【0081】伝送区画61は、現在どのプロトコルが各
チャンネル(SDLC、LAP−B、LAP−Dなど、
音声はクリアで送られる)で活性であっても、データお
よび制御ビットのビット直列転送を処理する。また、送
るべきプロトコル特有情報をデータ(たとえば、HDL
Cスタッフビット、HDLCにおける中絶/アイドル指
示、フレームの区切り、など)と共に発生し、伝送事象
(たとえば、FIFOバッファのアンダーラン、伝送用
制御ブロック連鎖の終り、など)に対する割込状態指示
を形成する。
【0082】FIFO管理区画62はFIFO RAM
52(後にはFIFORと略称する)と受信区画および
送信区画との間を接続して送受信データをRAMのチャ
ンネルとごの待行列とそれら区画との間でFIFO(先
入れ先出し)形式で転送し、このような待行列の利用を
管理する。区画62は、RAM52の各チャンネル待行
列の占有の状態を監視し、マスタ入出力(MIO)区画
66を通して処置を要求する非同期部のDMA(直接記
憶アクセス)区画に要求を出し、データをそれぞれの待
行列とホストシステムの記憶装置との間で母線35を経
由して転送させる。区画から62から区画65への要求
は、図3には図示しない別のDMA要求待行列(DMA
RQ)区画によりラッチされ、この待行列区画により非
同期的に処理される。
【0083】かくして、受信データ待行列は、IF27
で活動の結果あふれを起す前にFIFO的に空になり、
伝送データ待行列は、IF27に対してアンダーフロー
する前に新しいデータで補充される。
【0084】同期部50および非同期部51の双方で動
作する回路部分を有する割込(INT)区画64は、報
告価値あるハードウェア事象およびチャンネルプロセス
事象、および状態をすべての他のIDLC要素およびL
1回路から受取り、関連するフラグ掲揚要求をスレーブ
入出力(SIO)区画67に伝え、IOP/ホストシス
テムが非同期的に取出すためのこのような事象および状
態に関する状態を収集するように動作する。このような
事象および状態には、ハードウェア・エラー、チャンネ
ル・エラー、チャンネル処理事象(フレーム境界遷移、
伝送の終り、など)がある。このような要求に対して、
区画67は、関連状態情報を転送するため母線35によ
るホストシステムとの割込通信に従事する。
【0085】先に示したように、各区画内の各自律要素
(および/またはサブシステム)は、一般に一つ以上の
「有限状態機械」として実施されている論理を備えてい
る。これらは一続きの状態を通して各活性回路網チャン
ネルに対してそれぞれの割当てられた機能を行う。回路
網リンク上のチャンネルはすべて所定の音声またはデー
タの通信プロトコルのもとで動作するように構成されて
いるので、一組の状態変数パラメータがホストインター
フェース35から(SIOの区画67を経由して)TS
R53に挿入され、その構成に対して区画60〜64の
自律要素に対する初期状態が設定される。
【0086】特定のチャンネルに割り当てられたタイム
・スロットのインターフェース4における各フレーム中
のその後の出現の間に、RSM63はRAM53と、区
画60乃至62中の自立的部分の間と、RAM53と区
画64の同期部分の間の状態スワップを指令し、このこ
とは、それらの区画をして、個々のチャンネルに関連す
る割り当てられた論理処理タスクを実行するように間欠
的に動作させる。
【0087】4.全般的動作 図1ないし図3を参照して、パワーアップ時ホストイン
ターフェース35に提示された信号によりIDLCおよ
びL1回路がリセットモードになる。このモードで、す
べてのIDLC区画の論理要素が非関連状態にクリアさ
れ、アイドル状態に設定される。次にL1およびIDL
C回路が、再びインターフェース35に提示されるホス
ト信号により、初期設定される。このような情報には、
チャンネル処理用臨界初期パラメータ、チャンネルの作
動を制御する情報、およびDMA区画65の基本動作を
制御する情報がある。L1回路に対する初期設定情報は
、線路69を経由してL1部の図示してないレジスタに
転送される。IDLCの非同期部51に対する初期設定
情報は、母線35、MIO66、およびDMA区画65
を経由してRAM52および54に伝えられる。同期部
50に対する初期設定情報は、母線35およびSIO6
7を経由してRAM53に伝えられる。
【0088】初期設定後、IDLCは活動モードに設定
され、回路網チャンネル機能を作動させるための処理が
始まる。チャンネルは個別に作動される。IDLCの初
期設定中の各チャンネルに対して初期パラメータがロー
ドされる他に、チャンネルを作動できる前に制御パラメ
ータをRAM52〜54および後に説明するレジスタに
入れてすべての処理区画をそれぞれのチャンネル形式に
必要な機能を行うように調節しなければならない。作動
したら、それぞれのチャンネル・タイムスロットが現わ
れたことを示す信号がL1からBTDM IF27を経
由してIDLCに送られ、チャンネルに対する処理が始
まる。このような処理中、全二重リンクが回路網チャン
ネルの、局部ノードと遠隔ノードとの間に確立され、情
報がこのようなリンクにより転送され、このようなチャ
ンネルに対する状態情報がRAM53に集められてSI
O67を経由してホストシステムに利用できるようにな
る。
【0089】図3を参照して、BTDMインターフェー
スにおけるタイムスロット(この図では、連続するスロ
ットNおよびN+1)に関連する通信チャンネルに対し
て、RSMにより行われる状態交換プロセスが、四つの
形式の変数、伝送特有、受信特有、割込特有、および全
体的、の転送に関係している。状態交換(現在終ってい
るタイムスロットに関連するチャンネルに対する要素処
理状態の保存、およびそのタイムスロットが現在始まっ
ているチャンネルに対する前に保存しておいた状態の再
ロード)が活性チャンネルに対してのみ行われる。全体
的変数は伝送、受信、および割込の各処理に共通である
。チャンネル形式を示す、一つの全体的変数の小さな部
分は、活性チャンネルおよび非活性チャンネルの両者に
対してこのようなチャンネルを区別するため事前に呼出
される。
【0090】伝送特有変数は、伝送パイプライン区画6
1および62の要素に対して転送される。受信特有変数
は、受信パイプライン区画60および62の要素に対し
て転送される(後にわかるように、区画62は、それぞ
れ受信および伝送の処理動作を行う別々のサブ区画62
Rおよび62Tから構成されている)。割込特有変数は
、INT区画64に対して転送される。全体的変数は資
源管理(RSM)区画63に対して転送される。
【0091】図3及び図4を参照すると、個別のチャン
ネルの構成及びプロトコル関係を決定するチャンネル特
定大域変数は、RSMに関連して後述するチャンネル処
理と同期してRSM63中の構成レジスタCCR(構成
制御レジスタ)及びHPCR(HDLCプロトコル構成
レジスタ)に関連して転送される。これらの変数は、R
SM中に格納されている間に、すべての区画によって有
効に共有される。
【0092】図3及び図4を参照すると、割込事象状態
の処理に関連するほかの遷移変数は、INTのレジスタ
CEISR(チャンネル事象割込状態レジスタ)に、I
NTのEOPISR(プロセス割込状態の終りレジスタ
)に、INTのIHEISR(IDLCハードウェア・
エラー割込事象状態レジスタ)に、およびSIOのVH
R(ベクトル保持レジスタ)に保持されている。CEI
SRおよびEOPISRの内容は、TSRに対してチャ
ンネル・タイムスロットの出現に同期して交換される。 IHEISRおよびVHRの内容は、IOPにより取出
されるまで静止のままである。
【0093】ハイパーチャンネル連合を規定する他の全
体的変数は、SIOのレジスタHCR(ハイパーチャン
ネル構成レジスタ)に静的に(同期的に保存および再ロ
ードされずに、ハイパーチャンネルに関する後の説明を
参照)保持される。どのチャンネルにも特有でない装置
構成パラメータを規定する他の変数は、SIOのレジス
タICR(IDLC構成レジスタ)に静的に保持されて
いる。
【0094】受信、伝送、および割込の各変数の転送は
、真の保存「交換」および再ロード「交換」であるが、
チャンネル特有全体的変数のRSM63のレジスタCC
RおよびHPCRに対する転送は、一方向だけである。 (これら変数はチャンネルごとに変ることがあり、どの
チャンネルに対するIDLC処理の関数としても変化せ
ず、それ故チャンネルスロットが終るとき保存する必要
はない)。
【0095】状態交換作用は、各タイムスロット期間内
で、全体的および割込が最初に、伝送特有が次に、受信
特有が最後に、位相が動揺する。全体的変数はロードさ
れているが、両パイプライン内の区画は停止している。 これら作用は非活性チャンネルに関連するタイムスロッ
ト中は省略されることが勿論理解される。
【0096】IF4におけるスロットは、フレーム中を
巡回的に巡る。個々のスロット及びフレームの開始は、
L1回路5中の特殊タイミング回路によって供給される
制御パルス信号によって示される。これらのタイミング
回路は、各フレームの最後のスロットではなくスロット
の開始で、スロット・パルスBOSの開始を与え、各フ
レームの最後のスロットの開始時点で、フレーム・パル
スLSOFの最後のスロットを与える。これらの信号は
、RSMによって、特に番号付けされたフレーム位置に
おいてスロットに割り当てられたIDLCチャンネルに
関連する動作を指令するために使用され、これらの信号
はまた、L1回路をして、フレーム期間、またはスロッ
ト期間、またはフレーム中のスロットの数を変化させる
ように調整させしめるための基礎を提供する。
【0097】アクティブ・チャンネル(図3のBOS/
N+1、これは、スロットNに続くスロット番号N+1
の開始を示す)に割り当てられたスロットに続く各BO
S及びLSOF信号に応答して、RSM信号が伝送パイ
プラインの同期区画に伝送特有交換を準備するよう指示
する。チャンネルN及びN+1が共に活性であれば、そ
の状態機械が、チャンネルNのタイムスロットが次に現
われるときそこから開始することができる安定状態にあ
る伝送パイプライン内の要素が、直ちに「完了」状態を
RSMに示し、その伝送プロセス状態をTS RAMの
それぞれの状態格納域に対して交換させる(Nが非活性
であれば、状態情報がTS RAMに転送されず、N+
1が非活性であれば、状態情報がTS RAMからロー
ドされない)。チャンネルNに対して保存されている状
態情報は(チャンネルNが活性であると仮定して)それ
ぞれの要素に、それぞれのタイムスロットが繰返される
とき連続性を失うことなくそのチャンネルに対する処理
を始めさせることができるのに充分である。同様の動作
は、受信特有のスワッピングのフェーズでも生じる。
【0098】アクティブ・チャンネルNに関連して処理
するとき安定状態になく、RSMによって状態スワッピ
ングを行うように通知された要素は、「完了」状態を主
張し状態スワッピングを受ける前に、次の安定状態へと
シーケンスされる。後で示すように、伝送及び受信処理
に関連するスワッピングの交互動作、及びその動作の、
IF4との信号転送の特定のフェーズで調整された方向
性の特定及び大域段への細分割は、RAM53及び伝送
及び受信区画の大いに効率的な利用をもたらす(こうし
ないと、パイプライン区画に、より多くのRAMとより
沢山の回路を必要とすることになる)。
【0099】本発明のハイパーチャンネル形成及び利用
に関連して、上述のスワップ処理の興味深い側面は、各
ハイパーチャネルがIF4における複数のスロットのグ
ループに割り当てられ(必ずしもスロット・フレーム中
の連続位置にはない)、すべてのスワップ処理が各フレ
ーム中で最も早く現れるグループ中のスロット(参照ス
ロットと呼ばれる)に割り当てられたTSR中の空間に
関連して実行される、ということである。
【0100】状態スワッピング及び他の動作における役
割については、RSMは、タイム・スロット表示(RS
M_TSI)を出し、これは、通常、各フレームの開始
時点でリセットされBOS(スロットの開始)パルスが
受信されるにつれてインクリメントされる内部スロット
・カウントの値に基づく。後でより完全に示すけれども
、これらのTSI表示は、時間スワッピングの間はアド
レス・オフセットとして使用され、個々のタイム・スロ
ット位置に対するDMARQ中の関連する要求に対して
は時間位置参照として使用される。しかし、ハイパーチ
ャンネルに関連するタイム・スロットのTSI表示は、
別な風に出される。
【0101】一般的には、各ハイパーチャンネルは、そ
のおのおののスロット・フレーム中に複数のタイム・ス
ロットのグループを割り当てられてなる。ここでは、そ
のようなグループ中のすべてのスロットは、個々のグル
ープ中に最も早くあらわれる参照スロットに対して多対
一の関係をもつ。ハイパーチャンネル・グループ中の任
意のタイム・スロットがあらわれるとき、その関係は、
TSRからRSMにフェッチされたチャンネル構成情報
(CCR)のデコーディングを通じてRSMによって認
識される。そのようなとき、RSMは、関連する参照ス
ロットの時間位置であるTSI表示を出すために、ハイ
パーチャンネル構成レジスタHCR(SIO中にある、
図4参照)中の情報を使用する。
【0102】こうして、ハイパーチャンネル・グループ
中のスロットに関連するすべてのスロット依存性チャン
ネル・アドレッシング機能は、個々のスロットに関連す
る(TSR、FIFOR、DMAR、及びDMARQ中
の)アドレスと呼ばれる。このことは、ハイパーチャン
ネルに関連するIDLC装置のプログラミングを簡略化
する(というのは、参照スロットに関連するプロセス状
態とチャンネル状態だけをホスト・システムによってロ
ーカルRAM52乃至54に書き込みさえすればよいか
らである。後述するように、このことは、DMARQの
論理構造をも簡略化するのである。
【0103】5.IDLCの構成−中間この章および次
の副章では、特に図4を参照して、IDLCの論理構成
および動作の中間レベルの説明を行う。
【0104】5.1  略号 この章では、図4に使用する要素および登録名称の略号
を、各名称の品目が行う機能の説明と共に、アルファベ
ット順に示す。星印(*)を付けた品目はすべてのチャ
ンネルに共通である。
【0105】CCR  チャンネル構成レジスタ/チャ
ンネル化されている(各チャンネルについて繰返される
)。これはチャンネル・プロトコル(SDLC、Lap
B、LapD、クリア/音声、その他)を選択し、チャ
ンネル形式(指示、B/D、HO番号1〜5、H1、H
11、H12、など)を指示するのに使用される。
【0106】CEISR  チャンネル化エラー割込状
態レジスタ/ホストに転送するためのチャンネル・エラ
ー状態情報を格納する。
【0107】DMAC  DMA制御要素/MIOと協
同してFIFORとホスト母線35との間でデータを転
送する。MIOとFIFORとの間の遷移時にデータを
格納するレジスタを含む。
【0108】DMAR    DMA  RAM/DM
AC用のチャンネルごとの制御情報を格納する。
【0109】DMARQ  DMA要求待行列/チャン
ネルごとのデータ転送処置の要求をRFMおよびTFM
から受取り、待合わせる。
【0110】EOPISR  プロセス終端割込状態レ
ジスタ/プロセス終端状態情報をSIOに転送するため
緩衝する。
【0111】FIFOR  FIFO  RAM/FI
FO管理器(伝送および受信)とDMACとの間の遷移
時にチャンネルごとのデータを格納する。
【0112】HCR*  ハイパーチャンネル構成レジ
スタ/ハイパーチャンネル構成を規定する。
【0113】HPCR  プロトコル構成レジスタ/C
CRの一部と共にHDLC形プロトコルに対するチャン
ネルを特別に構成する。
【0114】I_RQ  割込要求/L1割込要求の径
路。
【0115】ICR*  IDLC構成レジスタ/チッ
プ要素を各種モード、すなわち通常動作、リセット、強
制エラー通常、強制エラー・リセット、および休息、に
する共通レジスタ。
【0116】IHEISR*  IDLCハードウェア
・エラー割込レジスタ/すべてのチャンネルに影響する
IDLCハードウェア・エラー条件に対してエラー状態
を緩衝する。
【0117】L1  レベル1/レベル1回路22を言
う(図2を参照)。
【0118】MIO  マスタ入出力装置/ホストIO
P母線とIDLC  DMAC要素との間を接続するI
DLC要素。
【0119】MUX  マルチプレクサ/IOP母線を
MIOおよびSIOに連結する回路。
【0120】RDCR1〜4  受信DMA構成レジス
タ(DMACに4個、RFMに2個、FIFORおよび
DMARにチャンネルごとのバックアップを有する)は
、受信データのDMA転送のためのDMACおよびRF
Mのチャンネル構成組立を規定する。図5の括弧付表示
「(R)」および「(U)」はそれぞれ読取り専用およ
び読取/書込(更新可能)モードに使用されるレジスタ
の特性を示す。
【0121】RFM  受信FIFO管理器/RV1と
FIFO  RAMとの間の受信データの転送を管理し
、DMARQに置かれた要求を通して、FIFO  R
AMに格納されているデータに対して、DMACによる
処置を開始するIDLC要素。
【0122】RFM_TS1、2    受信FIFO
管理器時間交換語1および2/時間交換のときに保存し
なければならない保持状態情報をRFMに登録する。
【0123】RL1  受信層1/BTDMインターフ
ェース27(図2を参照)とRVとの間で受信データを
転送するIDLC要素。
【0124】RL1_TS1、2  受信層1の時間交
換語/時間交換に関して保存しなければならない保持状
態情報をRL1に登録する。
【0125】RSM  資源管理器/TSRと受信、送
信区画と割込区画との間の時間交換を制御するIDLC
区画。
【0126】RV    受信立証/プロトコル特有情
報の除去、アドレス検査、エラーチェックなどを含む受
信データの層2処理を行うIDLC要素。
【0127】RV_TS1    受信立証時間交換語
/時間交換時に保存するRV状態情報。
【0128】TDCR  伝送DMA構成レジスタ/D
MACのチャンネルあたり四つのレジスタとTFMのチ
ャンネルあたり二つのレジスタであって、それぞれのチ
ャンネルにおける送信データのDMA取出しに対するD
MACおよびTFMの構成組立を規定する。図5の括弧
付き指示「(R)」および「(U)」はそれぞれ読取り
専用モードおよび読取/書込(更新可能)モードに使用
されるレジスタの特性を示す。
【0129】TFM  伝送FIFO管理器/FIFO
RとTV1との間で伝送データの転送を管理し、DMA
RQに置かれた要求を通して、FIFORにおける伝送
待行列を補充するDMAC処置を開始するIDLC要素
【0130】TFM_TS1、2    伝送FIFO
管理器時間交換語1および2/時間交換時に保存しなけ
ればならないTFM状態情報。
【0131】TL1  伝送層1/TVとBTDMイン
ターフェース27との間で伝送データを転送するIDL
C要素。
【0132】TL1_TS1、2    伝送層1時間
交換語/時間交換時に保存しなければならないTL1状
態情報。
【0133】TSR  時間交換RAM/IDLCに外
部から、ただし局部的にアクセス可能なRAM(図3の
RAM53を参照)。
【0134】TV    伝送立証/データチャンネル
でのプロトコル特有情報の挿入、エラーチェック参照な
どを含む、伝送データの層2論理を行うIDLC要素。
【0135】TV_TS1    伝送立証時間交換語
/時間交換の時に保存するTV状態情報。
【0136】VHR*  ベクトル保持レジスタ/チッ
プおよびチャンネルの割込状態ベクトルに対する共通レ
ジスタ。
【0137】5.2  伝送/受信データ径路図5にお
いて可能な場合には、先に図3に示した区画の数を保持
し、それら区画内の要素を一つ以上の文字(たとえば6
L)を有する類似番号により区別する。
【0138】図4は、IDLC内およびIDLCを通る
主要情報処理径路を示している。これらは、伝送データ
(IF35でホストから受取り、IDLCによる中間処
理の後IF27でチャンネル・タイムスロットにより伝
送されたデータ)および受信データ(IF27で受信さ
れ、IDLC内で処理されてホストインターフェース3
5に転送されるデータ)を取扱う径路、ホストシステム
からIDLC  RAMへの初期設定用情報および制御
情報を転送する径路、割込によりホストに通報する価値
のある情報(事象および条件を示すデータ、および事象
および条件に特有の状態データ)を集めるための径路、
(IDLC要素とTSR53との間で)状態交換を行う
径路、およびIDLC  RAMへのホストのアクセス
径路(これを通して格納情報、たとえばチャンネル事象
状態、が監視のためホストシステムにアクセスすること
ができる)から構成されている。この章では伝送および
受信のデータ径路について説明する。
【0139】5.2.1  伝送データIF4でチャン
ネル・タイムスロットにより伝送すべきデータ(「送信
データ」)は、母線7、MUX回路80、およびMIO
区画66を経由してIDLCに入る。 MUX80は、ホストシステムの記憶装置とMIO66
との間およびホストシステムの処理装置とSIO67と
の間で母線35を通して信号の道筋を決めるスイッチの
役目をする。伝送データ用原始データは、ホストシステ
ムによりDMAR内に準備されたDCB(データ制御ブ
ロック)命令ベクトルに応じてDMAC要素65Cで制
御されるDMA(直接記憶アクセス)プロセスによりホ
スト記憶装置から取出される。
【0140】DMACは、IOP/ホスト・メモリから
の追加的なDCBの検索を開始するために、そのような
DCB中の連鎖表示に応答するように適合可能であり、
以て、そのような追加的なDCBに関連するIOP/ホ
スト処理活動を低減するものである。
【0141】MIOを通過してから、伝送原始データは
、DMACで緩衝され、FIFOR52のチャンネルご
との待行列空間に保管される。このようなデータをホス
ト記憶装置から取出すプロセスは、伝送FIFO管理器
(TFM)がFIFOR内のそれぞれのチャンネル待行
列を空にするよう動作するにつれてTFM要素62Tか
らDMA要求待行列(DMARQ)要素65Qに転送さ
れる要求に応じて個々のチャンネルに対して呼出される
【0142】TFMは、伝送データをFIFOR内のチ
ャンネルごとの待行列空間から先入れ先出し方式で取出
し、データに関して一定の妥当性レベルの処理を行う、
伝送立証(TV)要素61Tに伝える。61Tによる処
理から得られるデータは、要素61L(TL1)に伝え
られ、この要素はレベル1の処理を行い、得られるデー
タビットをL1回路(図3の22)によりIF27に提
示される特定の要求に応じてIF27に直列に転送する
。データ・チャンネルに対するTV61Vでの処理には
、プロトコル特有フレーミング情報を挿入する操作があ
る。これは、DMACによる上述のDCB連鎖作成特徴
と共に、IDLCにデータの大塊をホスト記憶装置の分
散空間から転送し、多様に形成され且つ配置されたプロ
トコル・フレーミング情報を個々のチャンネル構成に従
ってこのようなデータに導入させる。その結果、広範な
処理責任がIOPおよびホストシステムから取除かれる
【0143】個々のデータ・チャンネルに関連するTV
(61V)中の処理としては、(特定のプロトコルの下
で動作しているチャンネルにおける)プロトコル特定の
フレーミング・キャラクタ/フラグの選択的挿入がある
。このことは、上述の、DMAC中のDCBチェイニン
グ機能と相俟って、IDLCをして、ホスト・メモリ中
の分散された空間からデータの大きいブロックを転送し
、個別のチャンネル構成に従いそのようなデータ中にさ
まざまに形成され配置されたプロトコル・フレーミング
情報を導入することを可能ならしめる。その結果、IO
P及びホスト・システムから、大幅な処理の分担が軽減
される。
【0144】上述の要素61V、61L、62T、65
C、および65Qに関して、図2に61、62、および
65で示したそれぞれの区画が各々複数の要素を備えて
おり、或る場合には細区分されていることに注目のこと
。伝送区画61は、送信データに関して異なる処理機能
を行う要素61Tおよび61Lを備えている。FIFO
区画62は、伝送FIFO区画62T(TFM)および
受信FIFO区画62R(RFM)に実際に細区分され
ており、伝送データおよび受信データをのFIFO待行
列を別々に管理する。DMA区画65は、機能的に自律
的な要素、総合DMA制御用の65C(DMAC)およ
び区画62Tおよび62Rからチャンネルごとの要求を
受取り、このような要求をDMACに対して待行列させ
る65Q(DMAQ)、を備えている。
【0145】伝送データに関しては、TFMにより65
Qに転送され、65Qにより65Cに提示された要求は
、それぞれのチャンネル・データの待行列が減少してい
ることを示す。このような要求に応じて、且つ1F27
にそれぞれのチャンネル・タイムスロットが現われるこ
とに同期して、要素65CおよびMIOは、(母線35
に接続されているものにより)母線35(またはホスト
システム記憶装置)を通してIOP記憶装置にアクセス
して、FIFOR内のそれぞれのチャンネル待行列に転
送される伝送データを取出すように動作する。
【0146】DMACのこれらの動作は、DMACにあ
るレジスタTDCR1〜4を経由して制御され、これら
レジスタは、FIFOR52のチャンネルごとのTDC
R1〜2の空間およびDMAR54のチャンネルごとの
TDCR3〜4の空間からロードされる。どれかのチャ
ンネルに対してDMACが動作している間、レジスタT
DCR1、TDCR3、およびTDCR4は、外部記憶
装置にアクセスするのに必要なそれぞれのチャンネル制
御情報をロードされ、伝送データ(最大4バイトの組合
せを成す)を取出し、このようなバイトをFIFORに
設置する。レジスタTDCR2は、4バイトのバッファ
であって、これに伝送データがFIFORへの途中で保
持される。レジスタTDCR1、TDCR3、およびT
DCR4は、DMAC(これについては後に図示し、説
明する)にある図示してない「伝送DMA状態機械」が
サービスを必要とするチャンネル待行列に対して初期設
定されるとき、ロードされる。
【0147】任意のチャンネルに関連する伝送データを
フェッチする間に、TFMは(関連するTDCR1情報
から)、FIFOR中の個々のキュー・スペース(FI
FOR中の関連するTDCR2スペース)が空かどうか
を決定する。もしそうなら、TFMはDMARQに要求
を出し、DMARQはDMACにその要求を非同期的に
通知する。その後、DMACはMIOと協働して外部ホ
スト・メモリにアクセスし、そこからFIFOR/TD
CR2へより多くの伝送データをフェッチする。外部メ
モリに関連するDMACの動作は、DMAR54のため
に予約されているTDCR3−4空間中に格納されてい
る情報から決定される。任意のチャンネルに関連するD
MAC動作の間に、DMAC中のレジスタTDCR3及
びTDCR4に、外部メモリにアクセスするために必要
なチャンネル制御情報(DMAC中の関連するTDCR
3、4スペースからフェッチされる制御情報)がロード
される。その制御情報は、(4バイトまでの並列セット
中で)検索されFIFOR/TDCR2へ転送されるべ
き伝送データの位置を決定するために使用される。FI
FOR中のチャンネル空間TDCR2は、TFMのため
に伝送データが保持されるところの4バイト・バッファ
である。DMAC中のレジスタTDCR1、TDCR3
及びTDCR4は、後述するDMAC中の「伝送DMA
状態機械」が、サービスを要求する任意のチャンネル・
キューに関連して初期化されるときに、DMARからロ
ードされる。
【0148】伝送データをIOP/ホスト記憶装置から
FIFORに転送するプロセスは、それぞれのチャンネ
ル・タイムスロットが(BTDM)インターフェース(
IF)27に現われる時間と同期して行われる。しかし
、62T、61V、および61Lが前記スロットの出現
に同期して行われる要素による伝送データの処理、およ
びこれら要素の活性チャンネルによる伝送プロセスに対
する状態は、それぞれのスロットの出現に同期して循環
的に交換される。先に注記したとおり、状態交換は、R
SM63の指揮下にそれら要素とTSR53との間で行
われる。
【0149】要素61Vは、伝送データをチャンネルの
要求事項に従って処理し、これを要素61Lに送って最
終的に直列にし、インターフェース27に転送する。2
7での伝送データの転送はビット直列であるが、どのチ
ャンネル・タイムスロットの期間中でもデータのバイト
全部を同様に転送することができる。各ビット転送は、
レベル1の回路とTL1との間で要求承認ハンドシェー
クにより行われ、転送はすべて後に説明する目的のため
にスロット内の小さな時間窓の期間に行われる。その窓
の期間中、活性チャンネルのタイムスロットで、L1回
路はビット転送用の、1から8までの、可変数の要求を
送り、TLは応答して承認信号付き伝送データビットを
提示する。
【0150】スロット内の全てのデータ・ビット転送は
、後で説明する目的のために、スロット中の小さい窓の
間に実行される。その窓の間に、任意のアクティブ・チ
ャンネルのタイム・スロット中で、L1回路は、0から
8までの、可変的な数のビット要求パルスを提供し、T
L1は、伝送データ・ビットを出すことによって各パル
スに応答する。
【0151】活性データチャンネルに対し、61Vによ
り処理を行う第2層(立証レベル)は、プロトコル特有
フレーミング情報の挿入、およびアドレスおよびチェッ
ク照合情報(たとえば、CRCチェックビット)の挿入
を含んでいる。先に注記したとおり、ディジタル音声信
号はクリア状態で転送され、それぞれのチャンネル・リ
ンクが確立されているときその宛先が一定である限り明
瞭な宛先アドレスを必要としない。
【0152】活性データチャンネルに関連して、TL1
中の処理には、並列から直列への変換(TL1は、TV
から、並列ビットのバイトでデータを受信し、IF4で
ビット並列でデータを送信する)と、プロトコル特定ビ
ットの選択的挿入(例えば、メッセージ・データが制御
フラグと誤って検出されるのを防ぐために挿入されるH
DLC透過性ビット)がある。
【0153】任意のチャンネルに関連してTV及びTL
1を通過するデータ・バイトは、BTDMインターフェ
ース4における個々のチャンネル・タイム・スロットの
出現に同期して、パイプライン的に、並列かつ同時的に
処理される。尚、そのようなパイプラインに関しては、
個々のチャンネルに関するTV及びTL1の状態がIF
4における個々のチャンネル・タイム・スロットの遷移
に同期してスワップされ、アクティブ・チャンネルTV
及びTL1に関連するスロットの間に、同一のチャンネ
ルに関する個別のバイトを同時に処理することができる
。しかし、IF4で、各バイトは、TL1からIF4へ
ビット直列的に且つインターフェースからTL1へ提供
されるビット要求にのみ応答して渡される。このように
、IF4へバイトまたは他の単位のデータを転送するた
めにこれらの要素で必要な処理は、IF  4における
個別のチャンネル・タイム・スロットの再生の1または
それ以上のフレームに渡り得る。しかし、上述のパイプ
ラインのためもあって(また、同期化区画51における
キューの処理もあって)、そのようなデータは、チャン
ネル中の信号速度と通常同程度の速度で、「組立て工程
」的な様式で、可用となされる。
【0154】IDLC区画50中では、要素61L、6
1V、及び62Tの状態が、IF4における個々のチャ
ンネル・タイム・スロットの出現と同期してネットワー
ク・チャンネルに関連してスワップされる。また、任意
のチャンネルに関連する受信データの処理は、個々のス
ロットの出現に同期して実行される。これらの状態スワ
ップ処理は、個々の要素と、各々の基底チャンネル・タ
イム・スロットに割り当てられたタイム・スワップRA
M53(TSR)中の空間の間で行われる。各チャンネ
ル空間のおのおのの部分は、おのおのの要素のために予
約されている。要素とTSRの間の状態情報の転送は、
資源管理要素(RSM)63によって指令される。ID
LC区画51において、伝送データに関連するすべての
動作は、個々のチャンネル・タイム・スロットの出現に
関連して、非同期的な関係で実行される。
【0155】5.2.2  受信データ径路受信データ
は、IF27から要素60L(RL1)でビット直列で
受信され、その要求で幾らか処理を加えて(宛先データ
を区別し、局部ノードに必要としないデータを捨てる処
理を含む)直列を解いてバイトにし、「第2レベル」の
処理のため、立証レベル要素60V(RV)に引渡す。 この処理には、データチャンネルで受取ったデータから
プロトコル特有フレーミング情報を取除くこと、このよ
うなデータのCRCチェック、および得られたデータを
RFM(受取りFIFO管理)要素62Rに転送してそ
れぞれのチャンネルに割当てられているFIFOR52
の受信データ待行列空間にロードすること、が含まれる
。RAM52の受信データ待行列の満杯の状態は要素6
2Rで監視され、処置が必要なときは、DMARQ65
Qに要求が提示されてDMAC65Cに待行列受信デー
タをFIFORからホストIOP記憶装置のチャンネル
ごとの「円形バッファ」に先入れ先出し式に転送するよ
う動作させる。
【0156】任意のチャンネル・スロットの間のIF4
における受領は、ビット直列的に且つスロット時間全体
のうちの短い一部の期間にのみ実行される。その一部の
期間のうちに、0からmビットのうちの可変数のビット
が受信可能である(現在、m=8)。
【0157】RL1で実行される選択的処理タスクには
、受信データからの、プロトコル特定情報の除去がある
(例えば、HDLCフォーマット・データにおける透過
ビット及びフレーミング・フラグ)。RVにおける処理
には、プロトコル・フォーマットされたチャンネルにお
けるデータの有効性チェック(例えば、HDLCデータ
のCRCチェック)及び(そのローカル・ノードに指向
されていないデータを棄却するための)あるデータ・チ
ャンネルにおける宛先アドレスのチェックがある。RV
によって処理され、棄却されないデータ・バイトは、個
々のチャンネルに割りふられたFIFO  RAM52
(FIFOR)中の受信データ・キュー空間にロードす
るために、RFM(受信FIFO管理)に転送される。 RAM52中の受信データ・キューの充満度の状態は、
要素62Rによってモニタされ、動作が必要とされると
きに、要求がDMARQ  65Qへ提供され、このこ
とは、DMACをして、キューされたデータをFIFO
Rからチャンネル「環状バッファ」へ転送するように動
作させる。
【0158】IDLC区画50において、要素60L、
60V、及び62Rは、IF4における個々のチャンネ
ル・タイム・スロットの出現と同期して、ネットワーク
・チャンネルに関してスワップされ、任意のチャンネル
に関連する受信データの処理は、個々のタイム・スロッ
トの出現に同期して実行される。これらの状態スワッピ
ングは、個々の要素と、各々の基底チャンネル・タイム
・スロットに割りふられたタイム・スワップRAM53
(TSR)中の空間との間で実行される。各チャンネル
空間の部分は、各々の要素毎に別個に予約されている。 要素60L、60V、62R及びTSRは、資源管理要
素(RSM)63によって指令される。IDLC区画5
1において、受信データに関連する全てのデータは、個
々のチャンネル時間スロットの出現とは非同期的な関係
で実行される。
【0159】伝送経路の場合と同様に、図2の参照番号
60で示す受信要素は、実際には、自立的要素60L(
RL1)及び60V(RV)を含み、それらはそれぞれ
、IF4で受信されるデータの処理を行う第1及び第2
のレイヤを提供する。伝送の場合と同様に、これらの要
素の状態は、IF4におけるチャンネル・タイム・スロ
ットの出現と同期してスワップされる。それゆえ、任意
のチャンネルまたはハイパーチャンネルに関連するこれ
らの要素におけるデータの処理は、不変的に、個々のタ
イム・スロットの出現と同期して発生する。尚、RL1
、RV及びRFMを通じた1バイトの受信データの転送
のために必要な処理は、一般的には、少なくとも3つの
タイム・スロット反復に渡るけれども、TSR53にお
ける各要素に割りふられたチャンネル毎のバッファリン
グと、FIFOR中のチャンネル毎のバッファ・キュー
容量(ここでは4バイト)が、そのようなデータのパイ
プライン処理を、最大レートで動作するチャンネルが装
置でオーバーフローしないような様式で行うことを可能
ならしめる。
【0160】インターフェース4の特徴は、その「肯定
的スリップ」における動作にあり、これにより、同一の
スロットの前の最後の再生以来、単一のタイム・スロッ
トの間にRL1で受信されたビットの数が、不変的に、
L1回路(図1の参照番号5)によって受信されるビッ
トの数と等しいかそれより大きくなる。このことは、L
1回路の受信クロックとネットワーク中のそのようなデ
ータの遠隔ソースとの間のドリフトのレートに拘らず、
任意のチャンネルまたはハイパーチャンネルで受信され
たデータが、この装置に至る途中でL1回路を決してオ
ーバーフローしないことを保証する。
【0161】要素60L(RL1)は、受信データにつ
いて第1層の処理動作(直列の解消、HDLCオープニ
ングの除去、およびフラグの閉鎖、など)を行い、要素
60RV(RV)は、60Lから伝えられたデータにつ
いて第2層(立証)の処理(アドレス認識、プロトコル
特有情報の除去、CRCチェック、など)を行う。デー
タが要素60RVから伝達するのに利用できるようにな
るにつれて、その要素により提示された要求がRFM6
2RにこのようなデータをFIFOR52のそれぞれの
チャンネル待ち行列に転送させる。このようなチャンネ
ル待ち行列が所定の満杯状態(これはあふれを生ずる可
能性のあるより充分前である)に達するにつれ、RFM
62Rは、DMARQ65Qを通して、DMAC65C
により処置を要求し、これにより最終的にDMACによ
りそれぞれの待ち行列を(先入れ先出し的に)空にする
処置が取られる。
【0162】5.3  割込径路 割込管理要素(INT)64は、ホストシステムに報告
する必要がある状態情報(IDLCおよびL1回路に関
するハードウェア状態およびチャンネル・プロセス状態
)を収集し局部的に格納する責任がある。スレーブ入出
力(SIO)要素67は、母線35を経由してホストシ
ステムと接続し、状態情報が局部的に利用可能であると
き割込要求指定を発生し、またホストシステムからRA
M52〜54、およびINTおよびSIOの双方のレジ
スタへの直接アクセス径路89を提供し、これを用いて
ホストは局部的に格納されている状態情報に直接アクセ
スすることができる。
【0163】径路89は、初期要素状態および制御情報
をRAM52〜54に設定することにより、ホストシス
テムがILDCの動作を直接プログラムすることもでき
るように双方向性になっている(以下のホスト制御径路
の項の径路89の説明を参照)。INT64は、他のす
べてのIDLC要素との接続を有し、「全部」と記した
径路90およびL1回路22への同様の径路91を通し
て事象フラグ信号および関連する事象状態情報を受取る
。SIO67からL1回路22まで延びるチップ選択線
92は、それらの状態情報を転送するL1回路を準備す
る。先に説明した線69は、初期設定情報を直接ホスト
インターフェース35から回路22に伝えるのに使用さ
れる。
【0164】SIO67にあるレジスタICR、HCR
、およびVHR、およびINT64にあるレジスタIH
EISR(上の定義を参照)は、IDLCチップ/装置
全体に共通である。ICRおよびHCRの出力は、ID
LCを通じて要素64および径路90を通して放送し、
動作条件を確立することができる。ICRはチップを通
じてアイドル動作モードを確立し、HCRはハイパーチ
ャンネル動作構成(ハイパーチャンネルに関する、相互
参照した同時係属中の出願書を参照)を確立することが
できる。VHRは、径路64、90を経由してIDLC
を通じて収集されたチップおよびチャンネル状態のルポ
ルタージュに関連する割込ベクトルを保持する。INT
64のレジスタIHEISRは、径路90を経由してI
DLCを通じて、および径路91を経由してL1回路か
ら、ハードウェア・エラー情報を集める焦点として働く
【0165】INT64の他の二つのレジスタ、CEI
SRおよびEOPISR、はすべてのチャンネルに共通
であるが、実質的に「チャンネル化」(回路網上の各チ
ャンネルについて複製)されている。TSR53の各チ
ャンネル割当てられている空間の内部に、これらレジス
タの「像」が存在する。前に説明したタイムスロット同
期状態交換プロセスの期間中、RSM63はINTのレ
ジスタCEISRに(TSRから呼出したCEISR像
情報を)ロードするので、その内容はそのタイムスロッ
トがIF27に同時に現われるチャンネルのものと同期
して対応する。INTのレジスタEOPISRは、プロ
セス終了チャンネル状態情報の収集の焦点であるが、そ
の内容がタイムスロット期間中に変っていれば、その情
報はRSMによりそれぞれのチャンネルに割当てられて
いるTSR空間の16個のEOPISRバッファの一つ
に転送される。選択されるバッファは、タイムスロット
期間中にレジスタCEISR内のポインタ情報により指
定されたものである。以下の時間交換径路およびTSR
の説明をも参照のこと。チャンネルに関連する16個の
EOPISRバッファの内容は、それぞれのチャンネル
に対する深さ16の状態待ち行列を形成する。
【0166】レジスタCEISRは、チャンネルごとの
エラー割込状態情報をホストに転送する場合の焦点とな
り、レジスタEOPISRは、チャンネルごとのプロセ
ス終了状態情報をホストに提示す場合の焦点を形成する
。このような状態情報は、VHRを通過する一層一般的
な情報とは異なり、一層一般な情報を補うのに必要であ
る。チャンネルごとのプロセス終了状態情報にはタイム
スロット・フレームの速さで繰返されるチャンネルごと
のフレーム終端状態情報(したがってこの種の情報に対
する深さ16の待ち行列の必要)がある。
【0167】INT64の論理構成は、未決定の割込状
態/事象の相対的時間的緊急性を決定させ、このような
決定に従って関連の割込要求および状態情報の提示を命
令させるので、母線35およびホストシステムが、重要
でない事象通信に先制的に使用されることはない。
【0168】5.4  状態交換径路 RSM63は、TSR53と送受信データを処理する要
素との間の他、TSR53とRSMおよびINTの双方
の状態レジスタとの間のタイムスロット同期状態交換活
動を指導する。状態レジスタ転送の或るものは次のとお
りTSRに対して一方向的(読出し専用または書込み専
用)である。RSMのレジスタCCRおよびHPCRは
、処理中個々のチャンネルに対して変らない情報を保持
している(TSR内の支援情報は、チャンネルが構成さ
れてからチャンネルが再構成されるまでIOP/ホスト
システムからロードされる)。したがって、TSRから
のそれぞれの転送は読出し専用である。INTのレジス
タEOPISRからTSRへの転送は書込み専用である
。このレジスタは、チャンネル処理中に発生する事象を
表わす状態情報を保持し、その内容をレジスタCEIS
Rのポインタ情報に従ってそれぞれのチャンネルに割当
てられたTSR内の16個の支援バッファ記憶装置の一
つに置く。支援記憶装置でのポインタおよび状態情報の
取扱いおよびEOPISRに格納されている情報フィー
ルドは、TSRからそのレジスタへのローディングを決
して必要としないような性格のものである。
【0169】RSM中のレジスタCCR及びHPCRは
、TSRから読取専用転送を受信する。これらのレジス
タは、個々のチャンネルに関連する処理の間に変化しな
い情報を保持する(TSR中のバッキング情報は、チャ
ンネルが、構成されたときIOP/ホスト・システムか
らロードされ、その後チャンネルが再構成されるまで変
更されない)。それゆえ、これらのレジスタに転送され
たデータは、TSRに戻す必要がない。
【0170】INT中のレジスタEOPISRは、TS
Rに対する書込み専用転送における状況情報のソースと
して使用される。このレジスタは、チャンネル処理の間
に発生する事象をあらわす状況情報を保持し、その内容
は、レジスタCEISR中のポインタ情報に従って個々
のチャンネルに割り当てられたTSR中の16個のバッ
キング・バッファ位置のうちの1つに配置される。ポイ
ンタの処理と、バッキング位置中の状況情報と、EOP
ISR中に格納された情報フィールドの性質は、TSR
からのレジスタのローディングが決して必要とされない
ようなものである。
【0171】TSRとIDLCの処理要素の間の別の状
態スワップ活動は、双方向的であり得る。尚、IDLC
状態の処理要素に関連して、TSRに対する動作のセー
ブは、終了しつつあるスロットが、アクティブ・チャン
ネルまたはハイパーチャンネルに割り当てられたもので
あるときにのみ、実行され、TSRからこれらの要素へ
の状態再ローディング動作は、次のスロットがアクティ
ブ・チャンネルまたはハイパーチャンネルに割り当てら
れている場合にのみ実行される。従って、図3を参照し
て行われる以下の説明では、連続的なタイム・スロット
N及びN+1に関連する状態スワップ活動が説明される
ので、状態は、スロットがアクティブ・チャンネルまた
はハイパーチャンネルに割り当てられている場合にのみ
スロットNに対してセーブされ、状態は、アクティブ・
チャンネルまたはハイパーチャンネルに割り当てられて
いる場合のみスロットN+1に対して再ロードされるこ
とが理解されよう。
【0172】状態スワッピング活動は、伝送処理、受信
処理、割り込み処理の同期の側面、及び大域構成制御変
数のローディングに関連して、RSMによって時間的に
交互になされている。RSMは、TSR及び影響のある
要素に関連する活動を開始する前にこれらの機能が終了
するように、異なる期間に対処する。
【0173】前述のように、RSMは、スロットの開始
(BOS)及びフレームの最後のスロット(LSOF)
のパルスをライン94を介してIF4から受け取り、こ
のことは、RSMをして、RSM自体及び他のIDLC
要素を状態スワップ動作のために準備することを可能な
らしめる。この準備タイミングの許容度が、状態が安定
状態にシーケンスするためにセーブすべきものであると
ころの要素に対処し、以て現在終了しつつあるタイム・
スロットの次の出現における処理の明確な連続性を保証
する。
【0174】図3を参照すると、そのような準備の一部
として、RSMがTSRから大域変数CCR(構成制御
レジスタ)の「チャンネル制御」部分を、(「グローバ
ル」とラベルされたライン上のフェーズPの間に)プリ
フェッチする。この部分は、丁度始まったタイム・スロ
ット(図3のスロットN+1)に関連するタイプのチャ
ンネルまたはハイパーチャンネルを定義し、ハイパーチ
ャンネルに関連しては、RSMをして、ハイパーチャン
ネル・スロットをして後述する参照スロットに関連付け
るための基礎となる機能RSM_TSI(やはり後述)
を示唆するタイム・スロットの変換に対処することにな
る。
【0175】連続的なスロットN及びN+1に関連して
は、個々の状態スワップ活動(図3で、「伝送」、「受
信」、「割り込み」とラベルされたラインの部分「N」
を参照のこと)を開始する前に、Nに関連する動作を完
了するために、RSMが伝送、受信及び割り込み処理に
関与する要素のための互い違いの期間に対処する。遷移
の表示として、RSMは互い違いのスロットの終了(E
OS)パルスを、伝送、受信及び割り込みの同期的な側
面を担当する要素に提供する。
【0176】スロットNに関連して終了させるための第
1の処理機能は、伝送処理である(図3の「伝送」ライ
ン上のフェーズ「N」の終了を、別のライン上のフェー
ズ「N」の終了と比較されたい)。従って、RSMは、
第1のEOSパルスを伝送処理要素TL1、TV及びT
FMに提供する。EOS信号を受領すると、これらの要
素は、スロットNに関連する安定動作状態へとシーケン
スし、RSMに対して「完了」表示を主張する(EOS
が受信された時瞬間的に安定動作状態にある任意の要素
は、直ちにその完了表示を主張する。
【0177】各々の完了表示が受領される時に、RSM
はめいめいの要素処理状態情報を、スロットNに関連す
るTSR中の空間中に書き込むようにTSRを動作させ
る(この空間とは、そのアドレスが、Nがハイパーチャ
ンネルの参照スロットとして割り当てられているか、N
が、基底チャンネルに割り当てられているならスロット
・フレーム中のスロットNの時間位置に直接関連付けら
れており、そうでなくNがハイパーチャンネルの非参照
スロットに割り当てられているなら、関連する参照スロ
ットの位置に関連付けられるようなものである)。
【0178】その後、もし次のスロットN+1がアクテ
ィブ・チャンネルまたはハイパーチャンネルに割り当て
られており、次に、それ自体を停止状態(図3のフェー
ズ「H」ライン「伝送」に条件付けするなら、伝送処理
要素(TL1、TV及びTFM)が、チャンネルN+1
に関連する状態にセットされる。スロットN+1に関連
して伝送処理状態をセットするための情報は、(もしそ
のスロットがハイパーチャンネルの参照チャンネルとし
て、または基底チャンネルに割り当てられているなら)
そのスロットと直接、あるいは(もしスロットN+1が
ハイパーチャンネルの非参照スロットであるなら)関連
付けられた参照スロットと直接関連付けられているTS
R中の位置からRSMによってフェッチされる。停止条
件における短い期間の後に、転送処理要素にはRSMに
よって開始パルス信号が与えられ、それらはスロットN
+1(ライン「伝送」上のフェーズ「N+1」)に関連
する処理を開始する。
【0179】スロットNに関連する処理を完了させるた
めの次の機能は、RL1、RV、及びRFMで実行され
る受信処理である。これらの要素には、それらの「N」
処理フェーズの終了付近でEOS表示を与えられ、安定
処理状態へサイクルしRSMに対する個々の完了表示を
禁止するための(または、EOSがあらわれたとき瞬間
的に安定であるなら直ちに完了を禁止するための)短い
期間を許可される。しかし、この機能の場合、これらの
要素は、(後述するスロットN+1のための割り込み処
理及び大域変数のローディングに関連する状態スワッピ
ングを指令するためのRSMの追加的な時間を残して)
これらの状態がスワップされる前に自らを停止状態に条
件付ける。
【0180】これらの停止フェーズの後、スロットN及
びN+1に関連する受信処理要素の状態がスワップされ
る(図3のフェーズ「S」ライン「受信」)。次に、そ
れらの要素に開始信号がRSMによって提供され、それ
らの要素は、スロットN+1に関連して処理を開始する
。伝送状態スワッピングの場合と同様に、スロットN(
スロットN+1)に関連する受信要素の状態は、もしそ
のスロットが基底チャンネルに割り当てられているか、
ハイパーチャンネルの参照スロットとして割り当てられ
ているなら、個々のスロットの時間位置に直接関連付け
られ、もし個々のスロットが、ハイパーチャンネルの非
参照スロットとして割り当てられているなら、参照スロ
ットの時間位置と関連付けられる。
【0181】スロットNに関連して終了させるための次
の機能は、割り込み区画64(INT)によって実行さ
れるものである(図3のライン「割り込み」参照)。注
目すべきことは、INTの論理部分が、同期的及び非同
期的の両モードで動作することであるが、ここでのスロ
ットに関連する活動の説明は、同期的に動作する部分の
みに指向されている。スロットNに関連する同期的割り
込み処理に就いての適当な時間に、RSMはINTにE
OS表示を出し、以てINTをして安定状態にシーケン
スし完了表示を出させる(あるいは、もし瞬間的に安定
動作状態にあるなら、直ちに完了表示を出させる)。こ
の時点で、INTの状態(同期部分)がスロットNに関
連してセーブされ、INTの最後の状態(同期部分)が
ロードされる。送信及び受信要素の場合と同様に、もし
スロットN(N+1)が、ハイパーチャンネルの非参照
スロットに割り当てられているなら、スロットNに関し
てセーブされた状態(スロットN+1に関してロードさ
れた状態)がスロットN(N+1)または参照スロット
に関連付けられたTSR中の位置に書かれる(あるいは
、そこからフェッチされる)。INTの同期部分は、停
止条件を通過してRSMから開始表示を受取り、スロッ
トN+1に関する処理を開始する。
【0182】スロットNに関連して最後に終了する状態
処理活動は、それのCCR及びHPCRレジスタに対す
るRSMによる大域構成制御変数のフェッチ(読み取り
のみ)である(「大域」)とラベルされたライン上のフ
ェーズ「R」)。尚、この動作が完了した直ぐ後に、受
信処理要素に関連する状態スワッピング転送が開始され
る。
【0183】5.5  ホストプログラム制御インター
フェース SIOからINTおよびRAM52〜54への径路89
は双方向性である。IDLCからインターフェース35
への方向で、これらの径路はIOP/ホストシステムに
状態情報をTSRおよびSIOおよびINTのレジスタ
(特に、SIOのレジスタおよびINTのレジスタIH
EISR)から収集させる。反対方向(ホスト制御イン
ターフェースと言う)で、これら径路は、IOP/ホス
トシステムに初期状態および制御情報をRAM52〜5
4におよびIDLCの論理要素内のレジスタに設定させ
る。
【0184】このようにして、たとえば、ホスト/IO
P複合体は、状態情報をTSRに挿入して所定のチャン
ネルに対するIDLCの同期部内の要素に初期動作状態
を確立することができる。この別の径路を設ける長所は
、この径路がMIOインターフェースで正常通信径路を
妨害しないこと、および各チャンネルを他のすべてのチ
ャンネルと無関係に作動させたり作動解除させたりする
ことができることである。また、ホスト/IOPがこの
同じ径路を通してIDLC動作を構成しまたは制御する
個々の要素のレジスタを、或る場合には、動的に且つ通
信プロセスへの妨害をできる限り少くして設定するよう
にすることができる。たとえば、SIOのレジスタIC
RおよびHCRを修正してIDLCを一定の動作モード
に構成することができ、RSMのHPCRのようなレジ
スタを修正してINTのような要素にTSRの一定の割
込状態待行列に対して取られる処置を動的に通報するこ
とができる(6.6章の割込処理動作の説明およびRS
MおよびINTの詳細な説明を参照)。
【0185】所定のチャンネルに対して、TSRに要素
状態情報をロードする径路89の上述の使用法について
は、図6を参照。TSR53が各チャンネルに専用の空
間のブロックを備えており、各チャンネルに割当てられ
たブロック内に「時間交換」語「ABC−−_TSON
」を保管しておく多数の語空間があることに注目するこ
と。ここでABCは同期処理要素(たとえば、RV、T
Vなど)を表わし、TSは「時間交換語」を表わし、N
はOまたは1である。各チャンネルブロックは、それぞ
れのチャンネルに関する構成および通信プロトコルを特
別作製するための制御情報(CCR、HPCR)および
割込によりホスト/IOPシステムに報告する価値のあ
る事象を示す状態情報(CEISR、EOPISR)に
対して保留してある空間を備えている。
【0186】図7および図8を参照すると、FIFOR
52およびDMAR54にアクセスするのに径路89を
使用して、IOP/ホストは、IDLCから発せられた
DMAデータのインターフェース35を横断して転送す
る処理を決定する、DMA制御パラメータ、TDCRお
よびRDCR、を初期設定することができる。これらパ
ラメータは、データブロックの長さ、バイト連鎖(TD
CR1およびRDCR1)、および個々のチャンネルに
対してDMAC区画の動作を規定するのに使用すること
ができる制御語(TDCR3およびTDCR4、RDC
R3およびRDCR4)がある。
【0187】TDCR3は、IOP/ホスト記憶装置内
の、伝送データを転送すべき空間を規定するアドレス情
報を保持する。TDCR4は、伝送動作を規定するDC
B命令アレイを保持する(連鎖インジケータにより動作
をIDLC  DMACの作用を通じて別のDCBに拡
張する可能性がある)。PDCR3およびPDCR4は
、受信データを転送すべきIOP/ホスト記憶装置の円
形バッファ空間の境界を規定するアドレスパラメータを
保持する。
【0188】5.6  動作−中間
【0189】ISDNの基本速度の環境で、IDLCは
各チャンネルで最大データ速度毎秒64,000ビット
(64 kbps)全二重で、または各128 kbp
s の総合速度で、32チャンネルを支持する。この速
さはデータまたはディジタル音声をどのチャンネルでも
全二重伝送に適応させるのに充分であり、更に高速のデ
ータチャンネルをハイパーチャンネルに可変に組分けす
ることができる。
【0190】パワーオン・リセット時、IOP/ホスト
システムでは、IDLCおよびL1回路のすべてのレジ
スタ、およびRAM52〜54のすべての記憶装置を初
期値に設定し、SIO内のICR(IDLC構成レジス
タ)に書込むことによりIDLCを使用可能にする(以
下のそのレジスタの説明を参照)。これらの処置はすべ
て母線35を横断しておよびSIOを通して取られる。 各IDLC論理区画のレジスタは、径路89の図示して
ない延長部を通してアクセス可能である。SIOは、個
々のRAMユニットおよび区画レジスタのアドレスを複
号し、適切な要求信号をユニットおよび区画に伝える。 区画およびRAMユニットは、これら要求を他の区画か
らの要求と共に調停し、準備が整うと、SIOに承認を
表明し、これが行われるや否や関連情報の(IOPから
RAMユニットのアドレス位置または個々の区画レジス
タへの)転送が完了する。
【0191】次に、IOPは径路69を経由してL1論
理を初期設定し、その径路を通して動作を行い、L1回
路が回路網を横断してデータを順調に転送することがで
きることを確認する。
【0192】この点で、RSMは、BTDM  IF2
7および接続94を経由して、L1回路からチャンネル
・タイムスロットの遷移を表わす信号を受取り、IDL
Cの同期部の他の要素とTSRとの間の状態交換転送を
行っている。また、他の要素は既に作動されており、い
つでもデータを処理できるようになっている。これがな
されてから、IDLC内の個々のチャンネルは、適切な
値を関連レジスタに書込むことにより(SIOを経由し
てIOPから)作動することができる。すべてのチャン
ネルを作動させてからIOPは、L1回路によるデータ
転送を可能とし、これらの回路にデータをIDLCから
チャンネルに転送し、受取ったデータをIDLCに送る
よう要求させる。データ転送はすべてそれぞれのチャン
ネルのタイムスロットのBTDM  IF27を横断し
、IDLCの周期部での送受信データの処理はすべてそ
れぞれのタイムスロットの期間中でのみ行われる。
【0193】データの伝送は、DMARの関連チャンネ
ル空間に格納されているDCBにより規定されているD
MAC動作により、IOP記憶装置からデータを取出す
こと、これらのデータをFIFORのそれぞれのチャン
ネル空間に転送してデータをTFMによりTVへ更に転
送すること、およびTVおよびTL1でデータを処理し
て所要フォーマットを作成すること、により行われる。 データはTFM、TV、およびTL1によりバイト単位
で処理され、L1回路により通報された個々のビット転
送要求に応じてIF27を横断してビット直列で伝えら
れる。1チャンネル・タイムスロット中に最大1バイト
(8ビット)までのデータを転送することができる。I
OPインターフェース35で、伝送データは4バイト単
位で転送され、FIFOR内には各チャンネルが4バイ
トを保持するバッファ格納空間を備えている。
【0194】データの受信は、RL1およびRVによる
データの処理と逆に、得られたデータをRFMに、およ
びRFMを経由してFIFORのチャンネル受信空間に
転送し、データをFIFORからDMARにあらかじめ
設定されている制御情報に応じてDMACを動作させる
ことによりIOP記憶装置内の円形バッファ空間に伝え
ることにより、行われる。IF27で、チャンネル・タ
イムスロット期間中にL1回路により提示された個別の
要求に応じて、ビット直列で受信される。最大1バイト
までのデータをタイムスロット期間中に転送することが
できる。RL1、RV、およびRFMでは、データはバ
イト単位で扱われる。FIFORは、チャンネルあたり
最大4バイトまでの受信データを保持することができる
。IOPインターフェース35では、受信データは4バ
イト単位で転送される。
【0195】たとえばHDLCフォーマットでの伝送デ
ータに対し、TVは、出フレーム用CRCを発生してデ
ータをTL1に送る。TL1は、各フレームに対して開
閉フラグを発生し、必要に応じてデータにスタッフ・ビ
ットを挿入して(制御特性に関するデータを)明白にし
、CRCおよびフラグ付きデータをIF27にビット直
列で伝える。たとえばHDLCフォーマットの受信デー
タに対して、RL1は、開閉フレームフラグを探してそ
れらを捨て、データ内のスタッフ・ビットを検出してこ
れを捨て、残りのデータに関してオクテット整列チェッ
クを行い、このデータをRVに伝える。RVは、データ
をTFMへ伝える前にアドレス認識およびCRCチェッ
クの機能を行う。
【0196】DMACと母線35との間のすべての転送
はMIOを通して行われる。MIOは、DMACからの
転送要求を母線に対して調停し、母線制御アドレス信号
およびデータ信号を整列させて転送を行うようにしてサ
ービスする。
【0197】臨界チャンネルプロセス条件に対する割込
要求は、RSM、RFM、TFM、およびTL1からI
NTに提示される。RSMはTSRAMのパリティエラ
ーをINTに報告する。RFMおよびTFMは、チャン
ネル化ハードウェアエラー(母線エラー、FIFOパリ
ティエラーなど)を、それぞれの区画およびDMAC区
画での事象に対してINTに報告するための焦点である
。RFMは、RL1およびRVに対する割込要求の焦点
としても働き、TFMは同様にTVに対する割込要求の
焦点として働く。したがって、RFMからの要求は受信
パイプライン内部で発生するすべての「報告に値する」
チャンネルプロセス条件を網羅しており、TFMおよび
TL1からの要求は、伝送パイプライン(DMAC、T
FM、TV、TL1)で発生するこのような条件をすべ
て網羅している。
【0198】このような要求に応じて、INTは、それ
ぞれのチャンネルの一つ以上のタイムスロット期間中に
CEIS(チャンネル化エラー割込状態)語およびEO
PIIS(プロセス終端割込状態)語をアセンブルする
よう働く。CEIS語はチャンネルエラー条件を記述す
るが、EOPIS語はチャンネル通信フレーム遷移事象
を記述する。CEIS語はEOPIS語の位置を示すア
ドレス情報をも含んでいる。
【0199】これらの語は、RSMの状態交換機構の動
作によりINTからTSRに書込まれる。TSRで、こ
れらの状態語はそれぞれのチャンネルの専用の空間に保
存されている。各EOPIS語は待行列としてEOPI
Sパラメータに割当てられた16空間の一つに保存され
ている。各アクセスで書込まれるEOPIS待行列の特
定の空間は、INTによりRSMに供給されるポインタ
情報により規定される。待行列は「循環」的に使用され
る。ポインタは、単位歩進で最後の空間まで進み、その
空間から最初の空間まで「巻付く」。ポインタ情報はま
たRMSを経てTSRに書込まれるCEIS状態語にI
NTにより格納され、これにより監視用にIOPに利用
できるようになる。CEIS語はまた、待行列内の未解
決語の数を規定する情報を含んでおり、これは新しいエ
ントリが待行列に書込まれるにつれてINTにより更新
される。
【0200】TSRに書込まれたこのような各状態語に
対して、INTは関連チャンネルを識別するベクトルを
アセンブルし、これを要求と共にSIOに送る。SIO
は、ベクトルをレジスタVHRに格納し、母線35によ
り割込信号を作動させ、IOPが承認すると、ベクトル
を母線に載せる。
【0201】後に、IOPは、ベクトルを複号し、どの
チャンネルが関係しているかを判定し、SIOを通して
関連のCEIS語を取出すように動作する。この語を調
べることにより、IOPは未解決エントリがEOPIS
待行列に存在するか判定する。存在すれば、IOPがこ
れらパラメータを処理する態勢が整ったとき、SIOを
通して待行列エントリの一つ以上を取出すように動作す
る。アドレス情報を先に取出したCEISにあるポイン
タ情報から得られたSIOに供給し、TSRのCEIS
情報を修正してそれぞれのEOPIS待行列に未解決の
ままでいるエントリの数を反映させる。
【0202】このようなときに、IOPは更にSIOお
よびプログラム制御径路89を通して、RSMのHPC
Rレジスタにアクセスし、このレジスタ内の情報を変え
て関連チャンネルのEOPIS待行列の内容が変ってい
ることを示し、更に除去された未解決待行列エントリを
示すように動作する。INTはこのHPCR情報を使用
して待行列が空であるか否かを、すなわち、待行列に対
して他の割込を発生する必要があるか否かを、判定する
【0203】INTがEOPIS語を各チャンネル待行
列に書込み、関連するCEIS語を更新して現在未解決
のエントリの数を示すにつれて、その数が16に達する
と、INTは16番目のエントリにビットを設定して待
行列の満杯状態を指示する。IOPがそのエントリを取
出すと、ドグルされた全ビットを後続の幾つかのエント
リが書込まれてしまっていることがあるという指示とし
て、すなわち、それぞれのチャンネルの通信フレーム情
報に対するその情報が不完全であるかもしれぬという指
示として注目する。
【0204】IOPは、まづL1論理のそのチャンネル
によるデータ転送を停止し、次にIDLC内のチャンネ
ルをそれぞれのチャンネル制御レジスタ(CCR)内の
チャンネル形式ビットを不活性チャンネルを示す値に設
定することにより使用禁止にすることにより、チャンネ
ルを使用禁止にすることができる。IOPは、ICRレ
ジスタのモードフィールドを所定の値に設定することに
よりIDLC全体を使用不能にすることができる(これ
以上の事項に関しては、今後のSIO要素の詳細説明を
参照)。
【0205】ここに注記する一定の例外事項を除き、I
DLCとその外部インターフェースとの間、およびID
LC内部の要素間、の情報転送は要求および承認の信号
を交換することにより行われる。データの送受信に関す
る例外ばBTDMインターフェースおよびRL1とRV
との間のインターフェースにある。
【0206】BTDMインターフェースでは、TL1は
、ビット転送のためL1回路からの要求が現われてから
所定時間内に1ビットの伝送データを提示しなければな
らず、RL1は、L1が受信ビットを送っていることを
示してから所定時間内に受信ビットを受取らなければな
らない。ビット転送の要求が27に現われたとき、TL
1のデータバイト・バッファ(二つある)が二つとも空
であれば、アンダーランの指示がTVに与えられ、TV
は割込指示をINTに提示する。同様に、RL1の(一
つの)データバイト・バッファが受信ビットの転送が2
7に示されたとき満杯であれば、RL1は、オーバラン
指示を表明し、これがRVおよびRFMを経由してIN
Tに伝えられる。INTは次に関連状態情報を収集、格
納し、関連割込要求をSIOを経由してIOPに発する
【0207】RL1とRVとの間のインターフェースに
同様の同期転送制約が現われる。すなわち、RVは、R
L1がそのバイトを提示していることを示してから所定
時間内にRL1により提示された受信データのバイトを
受取らなければならない。この時間はBTDMインター
フェースにおける現在のスロット段階により変る可能性
がある。一般に、この時間はBTDMインターフェース
で他のビットを受取ることができた最も早い時間、また
は、RVの状態を保存した時間より少い(この後のRS
Mの説明中の「終了」指示の説明を参照)。
【0208】他のすべてのIDLC転送は、完全ハンド
シェーク要求承認である。TFMは、伝送チャンネルデ
ータをFIFORのそれぞれの4バイト・バッファから
一度に1バイトづつTVに移動する。各転送は、TVか
らの要求により開始され、TFMからの承認で終了する
。最後の4バイトがFIFORバッファから転送される
や否や、その転送により終結しない動作により、TFM
は別のデータをDMARQに送る要求を送る。非同期的
に、DMARQによる要求は、MIOと相互作用して母
線35を調停し、IOP記憶装置に直接アクセスし、4
バイトの別の伝送原始データをFIFORに転送するD
MACによりサービスされる。母線35の大きさにより
、4バイトの転送は一つ以上の段階で行うことができる
が、DMACに対しては転送は単一動作として現われる
。各伝送データバイトのその処理を完了すると、TVは
転送要求をTL1に表明し、TL1は、準備が整ってい
れば、バイトを受取り、承認を表明する。
【0209】同様に、受信データ処理時、RVは、受信
バイトの処理を完了するにつれてRFMからの転送処理
を要求して、RFMは、準備が整っていればバイトを受
取り、承認を表明する。バイトは、それぞれのチャンネ
ルに割当てられている4バイトの受信データ格納空間内
のFIFORに格納され、その空間が最後の4バイトで
一杯になると、RFMは要求をDMARQに送る。非同
期的に、DMACは、その要求にサービスし、MIOに
よる母線35に対する中間調停の後、4バイトをFIF
ORからIOP内の直接アクセスされる指定円形バッフ
ァ空間に移動させる。
【0210】IDLC構成は、単にMIOおよびSIO
の構成を変えることにより、他の区画のいずれをも変え
ずにまたは装置の総合回路カウントを大して変えずに、
多様な異なる母線インターフェース35に適応するよう
に変えることができる。
【0211】5.7  ハイパーチャンネル/拡張チャ
ンネルの形成および使用 ハイパーチャンネルおよび拡張チャンネルの形成および
使用を支持するためIDLCに利用される手段の中間レ
ベルの説明を図5を参照して次に示す。他の細目は後に
このような形成および使用に関係する個別IDLC区画
の詳細な説明でおよびハイパーチャンネルの形成および
使用について一層詳細に説明する後章で示すことにする
【0212】IDLCでのハイパーチャンネルの形成お
よび使用を理解するためには、RAM52〜54(図4
)の空間をどう利用するかを理解するのが役立つ。これ
を全般的に図6〜図8に示してある。「チャンネル」あ
たり専用される空間を、TSR53について図6に、F
IFOR52について図7に、およびDMAR54につ
いて図8に示す。これらの図に示したように、各RAM
アレイのアドレス可能空間は、32個の基本時分割チャ
ンネル」(チャンネル0からチャンネル31まで)に関
連する32個の空間ブロックに分割されている。これら
は数値の順に、BTDMIF4での各時分割フレーム期
間中に時間順次に反復する32個の基本タイムスロット
に対応する。この割当は、スロットがハイパーチャンネ
ルに割当てられない限り、それぞれのスロットの活動状
態に無関係に一定である。
【0213】各基本チャンネルに対して取ってある空間
ブロック内に、TSRは、図6の上から下に読んで、次
のような専用サブ空間を備えている(チャンネル0の空
間内部での割当を模範として示してある)。それぞれの
チャンネルに対する構成制御レジスタ・パラメータCC
Rを格納するサブ空間、同期パイプライン区画TFM、
TV、TL1、RV、RL1、およびRFMに関する時
間交換状態語機能(たとえば、区画TFMに関する状態
語TFM_TS1)を格納するのに専用されるサブ空間
、それぞれのチャンネル事象割込状態レジスタ項目CE
ISRを格納するサブ空間、およびプロセス・チャンネ
ル終端割込状態項目に対する格納待行列を形成する16
個のサブ空間(EOPISR01からEOPISR16
)。これらサブ空間およびその使用法の詳細は、後にI
DLC論理区画の詳細な説明において示す。現在のとこ
ろ興味あることでは、CCRサブ空間がそれぞれのチャ
ンネル形式を規定するフィールドCTを備えていること
であり、これについては下でハイパーチャンネルの使用
法を記すときに説明することにする。
【0214】各基本チャンネル/スロットに専用される
空間の(4語)ブロックの中に、FIFORは次のよう
な専用サブ空間を備えている(チャンネル/スロット0
に対する割当を図7に模範として示してある)。伝送デ
ータ制御レジスタ項目TDCR1およびTDCR2を格
納するために取ってある2語空間、および受信データ制
御レジスタ項目RDCR1およびRDCR2のために取
ってある2語空間。TDCR2およびRDCR2の空間
はそれぞれIDLC区画TFMおよびRFMに関する遷
移時に通信データを処理するデータ待行列として取って
ある。TDCR2は、外部IOP記憶装置から(DMA
Cを経由して)TFMまでの途中の伝送データの最大4
バイトを格納し、RDCR2は、RFMから(DMAC
を経由して)外部IOP記憶装置までの途中の受信デー
タの最大4バイトを格納する。TDCR1およびRDC
R1の語空間は、それぞれの記憶装置管理区画TFMお
よびRFMによりそれらのそれぞれのデータ待行列空間
(TDCR2およびRDCR2)へのアクセスを制御す
るのに使用される情報を格納するのに専用される。
【0215】各基本チャンネル/スロットのために取っ
てある空間の中に、DMAR54(図8)は、次のよう
に(4語の)サブ空間を備えている(チャンネル0に対
するサブ空間の専用を模範として示してある)。伝送デ
ータ制御レジスタ項目(TDCR3、TDCR4)用2
語空間および受信データ制御レジスタ項目(RDCR3
、RDCR4)用2語空間。TDCR空間はそれぞれの
チャンネルに関するIOP/外部から伝送データを取出
すためのDMACの動作を制御する情報のために取って
あり、RDCR空間はそれぞれのチャンネルに関するI
OP/外部記憶装置へ受信データを書込むためのDMA
Cの動作を制御する情報を保持するために取ってある。
【0216】上記を考慮すれば、基本チャンネルが活性
で且つハイパーチャンネルまたは拡張チャンネル(今後
、これらの語を交換可能に使用するので一方の記述は他
方を包含しているものと取るべきである)の部分が活性
でないとき、それぞれのチャンネルに専用のRAM52
〜54のサブ空間はそれぞれのBTDMスロットの時間
位置に関連してアドレス可能であることが認められるは
ずである。換言すれば、この環境での各空間の記憶位置
にある因数は、それぞれのBTDMスロットの時間位置
であり、先に注記したとおり、この時間位置はRSMに
より同期的に発生されたタイムスロット指示(RSM_
TSI)により明示される。
【0217】本発明によれば、ハイパーチャンネルは、
複数の基本チャンネル/スロットを組合せ、組合せたス
ロットの基準(最も早く現われる)のものと他の組合せ
スロットとの間に複数対1の関係を成立させることによ
り形成される。これが生ずると、組合せ基本チャンネル
/スロットに関する記憶装置アクセス(内部RAM53
〜54に関するものとIOP記憶装置に関してDMAC
により伝えられたものの両者)のすべてを基準チャンネ
ル/スロットのために取ってある空間へのアクセスに変
換しなければならない。
【0218】図5は、前述の複数対1のハイパーチャン
ネル関係の形成および使用に関係するIDLC要素を一
般的に示している。67hで示してある、SIO内のレ
ジスタHCRは、最大5個の数値順に並んだハイパーチ
ャンネルに割当てることができる空間を備えている(こ
れらについては後にハイパーチャンネルの形成および使
用の詳細説明において更に完全に説明することにする)
。各空間は、それぞれのハイパーチャンネルが活性であ
るか不活性であるかを示す1ビット・フィールド、およ
びハイパーチャンネルに関連するそれぞれの基準スロッ
トの時間位置を指定する5ビット・フィールドを備えて
いる。
【0219】ハイパーチャンネルが形成され、作動され
ると、情報が(ホスト/IOP複合体から)HCR空間
の一つに書込まれ、それぞれのハイパーチャンネルの数
値的順序および基準チャンネル/スロットを規定する。 この情報はRSMおよびDMACを含む他の区画に瞬間
的に利用可能である。
【0220】ハイパーチャンネルが形成され、作動され
ると、情報は構成要素スロット(この語を今後は組合せ
てハイパーチャンネルを形成する基本スロットを言うの
に使用する)に関連するCCR形フィールドにも書込ま
れ、その活性ハイパーチャンネルとの関連を指示し、ハ
イパーチャンネルの数値的順序を指定する。この情報は
ホスト/IOP処理複合体からSIOを経由して構成要
素スロットのTSR空間に書込まれる。
【0221】各BTDMタイムスロットの始め(図5の
線4bおよび4fに載っているBOSおよびLSOFの
各パルスで示される)に、RSM63は、対応するTS
R空間のCCR形フィールドを調べてスロットが活性ハ
イパーチャンネルの構成要素スロットであるか否かを確
認する。構成要素スロットであれば、RSMは、HCR
67hの情報を使用してその内部スロット・カウントを
、関連基準スロットの時間位置に対応する、外部的に明
示されるタイムスロット指示(RSM_TSI)に変換
する。RSMタイムスロット指示はIDLC同期部50
(図4)の動作中にRAM52および53にアドレスす
る際の基本オフセットとして使用されるので、ハイパー
チャンネルの構成要素スロットがサービスされていると
きはこのようなアドレッシングは関連基準スロットに割
当てられた空間に委託されることが認められるであろう
【0222】情報をIOP/外部記憶装置とRAM52
(後に説明する或る連鎖動作ではRAM53も)との間
で転送するDMAC65Cの動作は、DMARQ65Q
によりDMACに静的に提示される要求により呼出され
る。これら要求は、同期処理中にRFM62RおよびT
FM62TによりDMARQに提示される要求に対応す
る。DMARQは、ハイパーチャンネルおよび基本チャ
ンネルに専用される位置的に順序良く並んだレジスタの
個別の別々の組合せを含んでおり、RFMおよびTFM
により提示された要求は、DMARQの論理要素により
これらレジスタに送られ、静置される。
【0223】基本タイムスロットに関する同期処理期間
中、RSMは、DMARQにそのタイムスロット指示(
RSM_TSI)を提示する。ハイパーチャンネルの構
成要素スロットに対して、RSMはそれぞれのハイパー
チャンネルの順序番号の指示を発生し、これをDMAR
Qに提示する。要求がTFMおよび/またはRFMによ
りDMARQに提示されると、RSMからのタイムスロ
ット指示およびハイパーチャンネル順序番号指示は、全
般に63Q(図5)で示した線を経由してDMARQに
提示されるが、DMARQ論理が要求を対応するレジス
タ位置に伝えてDMACに提示することができるように
する。換言すれば、ハイパーチャンネルの構成要素スロ
ットに関連する要求は、それぞれのハイパーチャンネル
に関連する要求登録位置に送られ、他の要求は、基本チ
ャンネルに関連する要求登録位置に送られる。
【0224】DMACは、静置されたDMARQ要求を
、ハイパーチャンネル要求を他の要求より優先させて、
所定の優先順序で、一度に一つづつ選択し、サービスす
る。これを行うにあたり、DMACは、現在サービスさ
れている要求のチャンネル関係またはハイパーチャンネ
ル関係を区別する論理ポインタ機能を発生する。
【0225】これら機能の一つ、DMAC_H−B_S
EL、は現在の要求がハイパーチャンネル(H)に関連
しているか基本チャンネル(B)に関連しているかを示
す。Bチャンネルに関連する要求の場合には、対応する
5ビットのBポインタ(DMAC_B_PTR)が発生
し、そのチャンネルの数値的位置を規定する(これはそ
の関連のBTDMスロットの時間位置に対応する)。H
チャンネル(ハイパーチャンネル)に関連する要求の場
合には、DMACは対応する5ビットのHポインタ(D
MAC_H_PTR)を発生し、それらチャンネルの数
値的順序を規定する。
【0226】その転送動作を行うにあたり、DMACは
、DMARおよびFIFORの各RAMにアクセスする
(FIFORは通信データを読み書きするためであり、
DMARはIOP/外部記憶装置にアクセスする際に使
用する情報を制御するためである)。これらアクセスを
行うにあたり、DMACは、上述のポインタおよびHC
Rにある情報を使用してどの空間にアドレスするかを決
定する。その結果、Bチャンネル要求に関して動作する
ときは、DMACは、対応するBポインタを使用してそ
れぞれの基本チャンネル/スロットに関連するFIFO
RおよびDMARの空間にアクセスし、ハイパーチャン
ネルに関連して動作するときは、DMACはそれぞれの
Hポインタを使用してそれぞれの基準スロットに専用の
FIFORおよびDMARの空間にアクセスする。
【0227】RFMおよびTFMに関連する要求は、D
MARQに別々に静置され、DMACにより別々に処理
される。それぞれの受信関連要求と伝送関連要求とを区
別する指示はDMACによりDMAC_RCV_REQ
(受信要求に対して高、伝送要求に対して低)で示され
、別のアドレッシング因子としてDMARに関して使用
される。
【0228】要求の処理を完了すると、DMACはDM
ARQにリセット指示(DMAC_DMARQ_RCV
_RESETまたはDMAC_DMARQ_XMIT_
RESET)を提示し、DMARQはこれを、DMAC
がそれについて動作する対応する要求指示が入っている
それぞれの静置レジスタ位置に伝えなければならない。 この目的で、DMACはまたDMARQに対応するH−
Bポインタ選択機能およびHまたはBポインタ指示機能
を供給し、これらがリセット指示と共に適切な登録位置
を効果的に指示する。
【0229】最終注記として、DMACがBチャンネル
要求にサービスしているとき、DMACは、FIFOR
およびDMARに関するアドレス因子として使用するそ
れぞれのチャンネル番号を指定するアドレッシング出力
DMAC_CHN_NBRを発生する。DMACおよび
DMARQが行う他の動作については後にハイパーチャ
ンネルの形成および使用の詳細な説明において示すこと
にする。
【0230】6.時間交換RAM(TSR)先に記した
ように、時間交換RAMTSR(図6)は、BTDMフ
レーム内で反復する時分割スロットに対応する基本チャ
ンネルに割当てられた空間のブロックを備えている。現
在の実施例では、このようなチャンネル/スロットが3
2ある(チャンネル0から31までおよびTSRの空間
割当/専用に対応する32)。
【0231】各専用チャンネル空間内に、IDLC同期
部50(図4)の先に説明した(伝送および受信)処理
パイプラインの各区画に関する、すなわち、RL1、R
V、RFM、TFM、TV、TL1に関する、プロセス
状態語の格納に専用されるサブ空間がある。これら状態
語は、たとえば、TFM_TS1(TFMは区画を示し
、TS1は時間交換状態語を示す)と名付けられる。 RVおよびRFMは、各TSRチャンネル空間にこのよ
うな時間交換状態語サブ空間二つを備えており、他は語
サブ空間を一つづつ備えている。
【0232】活性チャンネルに対して、これら状態語は
割当てられたBTDMタイムスロットの最後の反復の終
りにおけるそれぞれの区画の処理状態を規定する。後に
説明する処置を通して情報は状態語空間とそれぞれの区
画との間を転送され、各活性チャンネルに関する処理の
連続性を示す(下のRSM区画の説明を参照)。
【0233】各基本チャンネル空間はまた、それぞれの
チャンネルの動作構成、活動状態、および通信プロトコ
ルを規定するパラメータCCR(構成制御レジスタ)お
よびHPCR(HDLCプロトコル構成レジスタ)のた
めの語サブ空間を備えている。
【0234】最後に、各基本チャンネル空間には、それ
ぞれのチャンネルで発生する通信事象に関する割込状態
指示を格納する17個の語空間がある。後に説明する処
置を通して、このような指示は、IOP/ホスト複合体
によりIDLCが提示した割込要求に関連して取出され
ることができる(下のINTおよびSIOの詳細説明を
参照)。このような空間の一つは、通常TSRまたはF
IFORと同期処理区画との間の情報の転送時のパリテ
ィエラーの検出に関連するエラー状態語機能CEISR
(チャンネル化エラー割込状態レジスタ)のために取っ
てあり、他の16個の空間は、事象状態語指示EOPI
SR(プロセス終端割込状態レジスタ)用円形バッファ
待行列として取ってある。
【0235】チャンネル事象およびエラー状態情報は割
込区画INTの指導のもとに集められ、格納される。事
象状態情報に対して割当てられるTSR空間は、それぞ
れのチャンネルで別々に発生する最大16の事象に関す
る状態を待合せることができるのに充分であり、これに
よりこのような情報の取出しに関してIOP/ホスト複
合体にかかる時間的制約が軽減する。INTはこれら状
態待行列を管理する責任を有する。
【0236】活性であり且つ通信に対して現在使用可能
になっている処理チャンネルは、BTDMインターフェ
ースでそれぞれのタイムスロットが現われるのに同期し
てIDLC処理要素によりサービスされる。活性チャン
ネルに関連する各スロットの終りに、それぞれの処理要
素は、資源管理器RSMと協同してそれらの最終処理状
態をそのチャンネルおよびそれぞれの要素に関連するT
SR空間に保存し、次の活性チャンネルに関連するタイ
ムスロットの始めに、要素はRSMと協同してその最後
のサービス/スロットが出現している間にその次のチャ
ンネルに関して保存してあった状態を再ロードする。
【0237】活性チャンネルに割当てられた各BTDM
スロットの期間中、およびRSMからの信号時に、ID
LC処理要素は、関連チャンネルで要素を通して送受信
されているデータに関する処理および緩衝の動作を協同
して行う。データは、BTDMインターフェースでビッ
ト直列に処理され(どんなスロット期間中でも複数ビッ
トを転送することができる)、同期処理要素間ではビッ
ト並列、バイト直列の形で処理される。
【0238】BTDMに直接接続される要素(TL1、
RL1)は、インターフェースにおよびそこから転送さ
れるデータについて直列化および直列解除の機能を行う
。その他に、BTDMに接続する第1段および第2段の
同期処理要素(伝送方向ではTV、TL1、受信方向で
はRL1、RV)は複数任務ユニットとして動作し、フ
レーム化フォーマットで運ばれるデータに関して(たと
えば、HDLCプロトコル通信用に構成されたチャンネ
ルに関して)各種機能を行う。これら機能には現在のと
ころ、フォーマット化チャンネルに関する区切りフラグ
および詰込みパターンの挿入および削除、プロトコル・
チャンネルにあるデータへの詰込みビットの挿入および
削除(制御性格に対する透明性を維持するため)、処理
をIDLC/IOPの局部ノードに関して適切にアドレ
スされたデータに選択的に限定するための受信時のアド
レス認識、CRC(周期的冗長性チェック)情報の挿入
およびチェック、などがある。
【0239】TSRは、スレーブ入出力区画SIOを経
由して、IOPにもアクセスすることができ、IOPが
基本チャンネルに関してプログラム可能初期設定構成お
よびプロセス状態情報を入れ、そのチャンネルに関する
割込状態情報を取出すことができるようにする。
【0240】6.1  TSRの組織 図9は、TSRの物理的および論理的組織を示す。TS
Rは2048×36静止RAM101から構成されてい
る(個々のチャンネル・パラメータに割当てられた空間
および未使用/予備空間に関する上および下の図6の説
明を参照)。RAM障害の許容度が重大である場合には
、2048×36RAMを2個設け、どちらが全体的に
エラーが無いかにより一方または他方を使用するように
すべきである。最少限、TSRは、予備空間が不要の場
合、1024×36の容量を必要とする。
【0241】アクセス制御器は、論理102、マルチプ
レクサ回路103、およびレジスタ104を備えている
。RAM内の格納空間のアドレッシングはアドレスマル
チプレクサ回路105およびアドレスレジスタ106で
制御される。データはデータマルチプレクサ回路107
およびバッファレジスタ108を通してTSRに入力さ
れ、バッファレジスタ109を通してTSRから出力さ
れる。レジスタ109の出力は、選択された区画の一つ
を示す承認信号(TSR_RSM_ACKまたはTSR
_SIO_ACK)と共にRSMおよびSIOの入力に
加えられる。
【0242】回路102、103、105、および10
7への入力の他に回路102からの出力も「A_B_C
」という記法で表わされることに注目する。ここでAお
よびBは区画の略名称であり、Cは機能を表わす。すべ
ての区画についての以下の説明を通じて広く使用するこ
とになるこの記号では、最初に示される区画はそれぞれ
の信号の源を表わし、二番目に示される区画は図示回路
の内部にあるその信号の宛先を表わす。或る場合には、
宛先区画を省略するが、少くとも図示区画のものである
ことが理解される。
【0243】したがって、図9では、「RSM_ADD
RESS」は「RSM_TSR_ADDRESS」を表
わすものとして、またマルチプレクサ105を介してレ
ジスタ106に転送し得るRSMからの一組のアドレス
信号を示すものとして、理解される。同様に、指示され
た源としてRSMを有する図9のすべての入力は、TS
Rだけに送られるとして理解される。SIOからのTS
R入力は、SIOがRAM区画TSR、FIFOR、お
よびDMARのすべてにアクセスするので、上記規則の
例外である。この図のSIO入力に関しては、すべての
アドレス、データ、およびパリティの各機能の宛先は、
IDLCのすべてのRAM区画である。排他的宛先とし
てTSRを選択する機能は、「SIO_TSR_RD」
または「SIO_TSR_WR」の内の活性のものであ
る(SIOからの信号だけが明白な宛先を付けて示して
ある)。
【0244】マルチプレクサ回路103、105、およ
び107はRSMおよびSIOにより提示されたそれぞ
れの入力の中から選択する。マルチプレクサ105は、
これら区画により提示されたアドレス入力の中から選択
し、マルチプレクサ107は、これら区画により提示さ
れたデータ入力の中から選択し、マルチプレクサ103
は、これら区画により提示されたパリティ入力の中から
選択する。選択された入力データは、対応する入力パリ
ティと共に対応するアドレス入力により指定されたTS
Rのアドレス位置に書込まれる。入力データは「実際デ
ータ」の32ビット並列組合の後に実際データの個々の
8ビット・バイト・サブセットに関連する入力パリティ
の4ビット並列組合せが続く形で提示される。この後に
それぞれの4個のパリティビットの付いた4出力データ
バイトから成る、バッファ109への出力が続く。
【0245】制御論理102は、図示のような制御入力
、図示のようなRSMおよびSIOへの承認出力、およ
びRAMへのアクセスの有効性およびアクセスの方向(
読出しまたは書込み)を制御するRAM制御出力102
Aを有する有限状態機械回路である。読出しおよび書込
みのアクセスは以下の記述ではそれぞれ取出しおよび格
納の動作とも言う。状態機械回路は、下記の可能な状態
を有し、下記状態待合せ規則に従って動作する。
【0246】1.リセット状態−「SIO_RESET
」が活性であるときに限り取られる。次の状態(「SI
O_RESET」が不活性になるとき)は状態0である
【0247】2.状態0(RSM所有権状態)−次の処
置を行う。「RSM_LOCK_UP」が活性であれば
、「TSR_RSM_ACK」を表明してSIO入力よ
りもRSM入力の方を先制的に選択する。後者の機能は
、マルチプレクサ103、105、107、および論理
102の中の図示しないセレクタ回路で「RSM_RD
_WR」およびRSM_REQに対してRSM入力選択
の有効性を要求していると理解される(RSM_RD_
WRは、動作が読出しか書込みかによって一方の状態ま
たは他方の状態にあり、RSM_REQは、読出しかま
たは書込みかに対して表明される)。最後のアクセスが
読出しであって、RSMが書込みを要求していれば、制
御器102Aによるチップ選択機能は、RAM101に
関して防止される(下の状態3の説明を参照)。この余
分のサイクルはチップ外ドライバのターンアラウンドの
時間を適切にするのに必要である。現在のアクセスが読
出しであれば、内部LAST_ACCESS_READ
ラッチ102Lを設定し、その他の場合はこれをリセッ
トする。この最後の処置は、前に行ったアクセスの形式
のトラックを確保するのに必要である(下の状態3の説
明を参照)。RSM_LOCK_UPが不活性であれば
、SIO要求を調べる。SIO_TSR_WRが活性で
あれば、SIOデータおよびパリティをRAM101(
のSIO_ADDRESSで指定されたアドレス)に転
送し、ラッチ102Lをリセットする。SIO_TSR
_RDが活性であれば、すべての制御信号を表明するが
、RAM101へのアクセスを防止する(下の状態1の
説明を参照)。
【0248】下記に従って状態0、1、または3に進む
。RSM_LOCK_UPが活性で且つ状態3に進むそ
の他の条件が存在しなければ、または未決定になってい
る要求が無ければ、次の状態は状態0である。未決定に
なっているSIO読出しだけ(SIO_TSR_RDが
活性でRSM_LOCK_UPが不活性)であれば、次
の状態は1である。RSM_LOCK_UPおよびLA
ST_ACCESS_READが活性であり且つRSM
_RD_WRが書込要求を指示していれば、次の状態は
3である。
【0249】3.状態1(SIO読出所有権)−SIO
_TSR_RDが活性であれば、SIO_ADDRES
Sにより指定された位置への読出しアクセスを有効にす
る。次の状態は無条件に状態2である。
【0250】4.状態2(SIO承認)−SIO要求に
対して、TSR_SIO_ACKを表明する。SIO_
TSR_RDが活性であれば且つその場合に限りTSR
_DATAは有効である。次の状態は無条件に状態0で
ある。
【0251】5.状態3(RSM警察状態)−この状態
は、RAMの入力および出力を安定化するには介在時間
が充分でないときRSMによる背中合せの読み書きアク
セスに対して防護する。この状態にはLAST_ACC
ESS_READが活性である間にRSMが書込みアク
セスしようとするとき入る(上の状態0を参照)。第2
の要求動作が書込であれば、これはこの状態で遅れなく
行うことができる。次の状態は0である。読出しアクセ
ス時のRAM101の出力TSR_DATAは、区画の
一つを選択する承認と共にRSMおよびSIOに提示さ
れる。RSMがTSRにアクセスするときRSMはRS
M_LOCK_UPを表明し、SIOアクセスを先制的
に妨害する。RSMが読出しアクセスをしようとしてい
れば、RSMは対応するRSM入力でのTSR_DAT
Aの受入れを自動的に可能とするが、その他の場合には
その入力を無視する。SIOおよびRSMが同時に読出
しアクセスをしようとしていれば、SIOはそのTSR
データ入力を無視する。何故ならTSR_SIO_AC
Kが不活性だろうからである。次の状態は状態0である
【0252】6.2  TSR空間割当図6を参照する
と、基本速度ISDN環境で、TSRの幅36ビットの
語空間2048個(好ましいTSRの大きさが2048
×36であるという前の説明を想起すること)が32個
のチャンネルに均等に配分されているので、各チャンネ
ルには64個の語空間が割当てられている。このような
各空間は、8ビット・データバイト4個を関連パリティ
ビット4個と共に格納するのに使用することができる。 チャンネル0に対する特定の語空間割当をすべてのチャ
ンネルに対するものの代表として示してある。アドレス
境界は16進法で示してある。チャンネル空間に対する
ものを左に、代表チャンネル0の中の語空間に対するも
のを右に記してある。
【0253】各チャンネル空間には、特定の語パラメー
タ用の27個の語空間および37個の予備空間(拡張用
および用途変更に利用できる)がある。各チャンネルに
対する特定の語パラメータには、全般的チャンネル構成
および特定のHDLCプロトコル構成(CCR、HPC
R)を規定する2語、時間交換時伝送要素状態(TX_
TS1)を保存する3語、時間交換時受信要素状態を保
存する5語(3個はRX_TS1、2個はRX_TS2
)および17個のチャンネル状態語(CEISRおよび
EOPISR01〜EOPISR16)がある。これら
各語の特定のビットおよび機能については後に説明する
ことにする(構成語CCRおよびHPCRについてはR
SM要素の説明で、時間交換語については個々の送受信
要素の説明で、および状態語についてはINTおよびS
IOの要素の説明で)。
【0254】7.RSM 資源管理器区画(RSM)は、TSRの専用記憶位置に
対する送受信処理要素状態の時間交換の他に、INTと
TSRとの間のチャンネル割込状態処理の管理に必要な
情報の双方向転送を管理する。RMSはまた、IDLC
チップおよびL1回路のすべての部分に対するハードウ
ェア・エラー状態を検出し、記録する焦点としても働く
【0255】RSMはまた、現在関連があるハイパーチ
ャンネルの使用の分散制御においてキーとなる要素であ
り、その観点において、(SIO中のHCRレジスタ中
の情報を使用した)RSMがタイム・スロットと、構成
要素と各ハイパーチャンネルに割り当てられた参照スロ
ットの間の多対一関係を有効に定義する上述の他の表示
を提供する。RSMは、IDLC同期化処理動作の実行
のために各BTDMタイム・スロットに関連する参照の
瞬間を示すBOS(スロットの開始)及びLSOF(フ
レームの最後のスロット)パルスがあるかどうかBTD
Mインターフェースをモニタする(LSOFパルスは、
BTDMにおけるストット再生フレームに関連する最後
のスロットの開始を示し、BOSパルスは、他のスロッ
トの開始を示す)。各パルスに応答して、RSMは終了
しつつあるスロットに関連する終了動作と、開始しつつ
あるスロットに関連する開始動作においてその役割を準
備する。これらの動作は、アクティブ・チャンネルに関
連してのみ選択的に実行される。
【0256】各スロットの開始時点で、RSMは、その
スロットに割り当てられたCCRワード空間の一部に関
連する予備CCR検査動作を実行する(図6)。このこ
とは、RSMをして活性と不活性チャンネルとを識別さ
せ、活性チャンネルに関しては、ハイパーチャンネルの
構成スロットと、基底チャンネルに個々に割り当てられ
たスロットとを識別することを可能ならしめる。
【0257】不活性チャンネルに対する要素状態を保存
しない(このような処置の不用な局面を無視して)理由
は、ホスト/IOP/SIOがTSRのそれぞれのチャ
ンネル状態格納域に独立に書込みアクセスするので、R
SMによる保存活動は不正状態情報を有するIOP/S
IOにより新しく書込まれた状態情報をオーバライトす
る可能性があるからである。不活性チャンネルに対する
要素状態をロードしない(再びこのようなものの不用局
面を無視して)理由は、TSRと要素との間を通る状態
情報がRSMによりパリティチェックされ、したがって
、不確定形態の状態情報を含む不活性チャンネルに対す
るローディング・プロセスが不必要なパリティ・エラー
指示/割込みを生ずることがあるからである。
【0258】状態保存するその準備の一部として、処理
は活性チャンネルに対して終結するが、RSMは、各同
期処理要素によるそのチャンネルに対する処理が保存に
適切な安定終結状態に達していることを確認する。状態
交換を受ける同期処理要素(RL1、RV、RFM、T
L1、TV、TFM、およびINT)は、活性チャンネ
ルに対して処理しながらRSMに状態信号を連続的に提
示する。このような状態信号は、保存のためRSMによ
りTSRに書込むことができるが、RSMは、正常環境
のもとで、保存された状態が有効なデータを表わす処理
/スロット・サイクルの所定の段階までこのような転送
を行わない。
【0259】活性チャンネルに対する処理期間中に、同
期要素は、RSMから早期に「スロット終了」指示(E
OS)を受取り、したがってこれら要素内の状態機械は
所定の時間を有するが、その時間はそれぞれのチャンネ
ルスロットが再び現われたとき処理をそこから明確に再
開することができる安定状態に達するには不足である。 この時間は、要素ごとに異っている。正常動作中、これ
ら要素は、EOSが明示されるとき瞬間的に安定状態に
なければ、所要時間内にこのような状態に達することに
なり、一旦このような状態になれば、これら要素はそれ
ぞれの終了指示をRSMに表明する。今記した所定時間
の終りに、RSMはそれぞれの要素状態をTSRに書込
む(保存する)が、それぞれの終了指示についてもチェ
ックする。当然の時期に終了指示が戻っていなければ、
RSMは、内部的に論理的タイムアウト指示を発生する
が、これはSIO/IOPに対して関連状態記録および
割込処理を必要とするハードウェア・エラー状態として
INTにより検出される。
【0260】RSMはまた、BTDMインターフェース
による信号転送活動を監視して信号転送がIDLCの状
態交換活動に対して正しい段階にあることを確認する。 RSMが状態がロードまたは保存されている間に転送処
理を検出すれば、INTに対してタイミング・エラー指
示、RSM_L1L2_ERROR、を発生し、処理を
続ける。この指示により指定されるデータ変造の可能性
は、最終的にIOP/ホストに報告され、必要ならホス
トシステムにより更に適切なレベルの周期を維持するL
1回路の動作を調節する処置が取られる(今後のBTD
Mの説明を参照し、そこでL1とIDLCとの間の「バ
ースト」データ転送が許容される時間窓期間の規定に注
目すること)。
【0261】TSRからの同期要素の状態に関して、こ
れら要素が出現または再出現するチャンネルスロットに
対する処置を準備するについて、RSMは「開始」信号
をEOSの後適切な瞬間に要素に提示することにより処
理の開始をそのチャンネルに対して同期させる。これら
開始信号はデータを交換する要素がすべて状態をロード
されてしまうまで提示されない。
【0262】模範的な基本速度ISDN環境では、スロ
ット時間の最小持続時間は3.8マイクロ秒であり、I
DLCは、20MHzのクロックで動作し、これに対す
る最小スロット時間は76クロックサイクルである。R
SMでは、その各種機能に対する時間の割当は、オーバ
ヘッド時間(すべてのTSRが格納し、取出すのに必要
な時間)を最小スロット時間から差引き、残ったクロッ
ク時間を他のすべての時間交換機能に均等に分配するこ
とによって決まる。オーバヘッド時間はTSRの利用可
能性により影響されるので、SIO/ホストのTSRへ
のアクセス(割込状態取出しおよび/またはデータの初
期設定のため)は、どんなタイムスロット期間中でも他
の機能に考慮される時間を減らすことがある。オーバヘ
ッド時間の追跡は以下に記すサイクルカウンタ121を
使用して行われる。
【0263】7.1  RSMの構成 図10を参照すると、RSMは、構成レジスタ115お
よび116、マルチプレクサ回路117および118、
パリティ発生回路119、パリティチェック回路120
、サイクルカウンタ121、スロット発生回路122、
および状態機械123から構成されている。状態機械1
23は、以下に説明するが、TSRチャンネル空間のア
ドレッシングを決定し、このようなアドレッシングを動
的に変化するハイパーチャンネル・マッピングに対して
支持するアドレス発生論理を備えている。
【0264】レジスタ115および116は、構成規定
語のバッファとして働く32ビット幅のレジスタである
。レジスタ115は、構成制御レジスタ(CCR)であ
るが、それぞれのチャンネルに時分割で割当てられたタ
イムスロットを処理する期間中に個々のチャンネル構成
を規定する構成制御語を受取る。レジスタ116は、H
DLCプロトコル構成レジスタ(HPCR)であるが、
プロトコル様式化通信を行っているチャンネルに割当て
られたタイムスロットを処理する期間中にプロトコル構
成を規定する制御語を受取る。
【0265】これらレジスタに転送可能な構成語は、T
SR(図6を参照)の、個々のチャンネルに割当てられ
た空間に格納されているかまたは格納可能であり、各語
の内部での特定のビット・フィールドの割当については
図11(CCRに対して)および図12(HPCRに対
して)図示してある。レジスタ115および116の出
力は、32ビットの並列ケーブルバンク(1本の線で示
してある)でマルチプレクサ117およびIDLC同期
部のすべての自律要素の関連入力まで延びている。図1
0〜図12を参照して、これらレジスタ内のビット・フ
ィールドの定義および用法は次のとおりである。
【0266】CCR(チャンネルあたり1個)RES(
予備)−13ビット(左に10、右に3)−拡張または
将来の用途のため取ってある。
【0267】チャンネル形式(CT)−3ビット−B/
D(最大64kbpsまで、層1に依存)、HO番号1
、2、3、4、または5、H11、またはH12の一つ
としてチャンネル形式を区別する。
【0268】プロトコル・コード(PC)−4ビット−
16の規定可能な値を有し、その内12は予備用であり
、4は以下のプロトコルの個々の一つを指定する。SD
LC、LapB、LapD、クリア(プロトコル無し、
たとえば、音声チャンネル用)。
【0269】伝送DMA使用可能化(TDE)−1ビッ
ト−DMACにより伝送DMA制御動作を使用可能にし
たり使用禁止にしたりする。ビットはTDCR1〜TD
CR4が正しく初期設定された(以下のDMAC区画の
説明を参照)後にのみ使用可能状態に設定すべきである
【0270】受信DMA使用可能化(RDE)−1ビッ
ト−受信DMA動作(FIFORからIOP/ホスト記
憶装置への受信データの転送)を使用可能にしたり使用
禁止にしたりする。PDCR1〜PDCR4が正しく初
期設定された(以下のDMACの説明を参照)後にのみ
使用可能状態に設定すべきである。
【0271】受信器使用可能化(RE)−1ビット−指
定されたプロトコルに従って受信データの処理を可能に
したり禁止したりする。データチャンネル(たとえば、
SDLC/LapB/LapD)に対しては、フラグの
検出、打切、アイドル、ビットの詰込み解除、ビットか
らバイトへの組立、FIFORでのバイト待合せ、宛先
アドレスの認識、CRCチェック、および語(4バイト
)を一度にIOP記憶装置に転送すること。クリア・チ
ャンネルに対しては、ビット直列からバイトへの組立、
バイトのFIFORへの格納、および一度に1語(4バ
イト)をIOP記憶装置に転送すること。データの処理
は最上位ビットが最初に到着するという仮定のもとに行
われる。
【0272】打切り要求(AR)−2ビット−下記処置
の一つを呼出す。(受信)データのオーバラン状態時に
のみ打切る、打切データパターン(7個の1の後に所定
のパターンが続く)を送る、アイドル・パターン(15
個の1の連続)を送る、逆アイドル・パターン(15個
の0の連続)を送る。フィールドはプロトコル・コード
がSDLC、LapB、またはLapDに対するもので
あるときのみ有効である。ARが最後の3つの処置のど
れかを指定するときは、TDEビットを0に設定(使用
禁止)しなければならず、TEビットを1に設定(使用
可能)しなければならない。
【0273】打切り割込マスク(AIM)−1ビット−
フレーム間に発生する打切りに対し、ビット値に応じて
、割込を発生させるか処置を取らないかする。
【0274】連鎖間詰込み選択(ICS)−1ビット−
伝送DCB連鎖の期間中にDMACの動作に影響する。 ビット値に応じて、DMACに連鎖データ間に一連の「
詰込み」フラグ(「01111110」)を挿入させる
か終結フラグと新しい連鎖データとの間に「アイドル・
パターン」(「111……111」、少くとも15個の
1)を挿入させる。ビット機能はPCがSDLC、La
pB、またはLapDに対する値に設定されているとき
のみ有効である。
【0275】フレーム間詰込み選択(IFS)−1ビッ
ト−データ・プロトコル・フレーム間に終結フラグに続
く詰込みフラグまたはアイドル・パターンとして挿入す
べき詰込みパターンを選択する(ICSの定義を参照)
【0276】アドレス認識オプション(ARO)−2ビ
ット−オプションのフィールド値に応じて受信データフ
レームを選択的に進めさせる。オプションには、使用禁
止(すべてのフレームが進んでいる)、前進1(放送フ
レームおよび単一バイトの宛先アドレスを有するフレー
ムのみを進める)、前進2(放送フレームおよび2バイ
トの特別の宛先アドレスを有するフレームのみを進める
)、前進3(SDLCおよびLapDに対する放送アド
レスを備えたフレームのみを進める(LapBおよびク
リア・チャンネルには放送アドレスが存在しないから、
このようなチャンネルのフレームはすべて進められる)
)、がある。オプションの値はPC値がSDLC、La
pB、またはLapDに対するものであるときにのみ有
効である。認識される放送アドレスは、(SDLCに対
しては)開始フラグが16進の「FF」である後の最初
のバイトであり、(LapDに対しては)開始フラグが
16進「FF」である後の2番目のバイトであり、(L
apBに対しては)無い。
【0277】伝送可能化(TE)−1ビット−FIFO
Rからの伝送データの転送を可能にしたり禁止したりす
る。禁止されると、BTDM  IFからフラグ、打切
り、アイドル、またはCRCチェック記号が伝送されな
い。可能であると、データおよびフレーミング記号が層
1ハードウェアの要求があると直ちにBTDM  IF
から伝送される。
【0278】逆データ流れ(IDS)−1ビット−この
ビットが活性であると、データばBTDMインターフェ
ースで逆の形で(その他の場合には真の形で)送受信さ
れる。このビットの可能状態の目的は64kpbsの制
限動作を支持することである。ICSおよびIFSは共
に、このビットがリンク上で8個以上の連続する0が伝
送されるのを回避するように使用可能になっているとき
は、使用禁止状態にあるべきである。
【0279】HPCR(チャンネルあたり1個)トグル
−1ビット−SWRC値が有効であることを示すのに使
用される。IOPは、TSRからの割込状態の取出しに
関連してSWRCフィールドが更新されるごとにこのビ
ットの値をトグルする。ビットはICR(以下のSIO
の説明を参照)のQMビットが使用可能であるときに限
り有効である。
【0280】状態語読出しカウント(SWRC)−5ビ
ット−割込の後TSR内の関連チャンネルの16語のE
OPISR待行列から読出された状態語の数をIOPが
INT区画に示すのに使用される。INTはこのカウン
トを使用して待行列の現在の内容に対して他の割込を発
生する必要があるか判断する。フィールドは、ICRの
QMビットが使用可能であるときに限り有効である。
【0281】リンク・ステーション・アドレス(LSA
)−16ビット−CCRのAROフィールドが1または
2バイトのアドレス認識を要求する値を有するとき認識
すべき特定のアドレスをプログラムするのに使用される
。1バイトの認識の場合、このフィールドの上位8ビッ
トをステーションのアドレス値に設定し、下位8ビット
を0に設定すべきである。2バイトの認識の場合、フィ
ールド全体をステーション・アドレス値にプログラムす
る。フィールド値は、CCRのPCパラメータがSDL
C、LapB、またはLapDのプロトコルを指定して
いるときに限り有効である。LapDを受信するときは
、命令/応答ビット(フレームの最初のバイトの最下位
ビットの次のビット)が受信区画要素により自動的にマ
スクされ、フレームは(1バイト認識モードでは)同じ
バイト内の残りの7ビットまたは(2バイト認識モード
では)それらのビットと次のバイトのビットとを合せた
ものがLSA値に合っているか、または放送パターンが
検出される場合にのみ進められる。
【0282】レジスタ115および116からのその入
力に加えて、マルチプレクサ117は、別に32ビット
幅の並列入力の10個のバンク、すなわち全体で12個
の入力バンクを備えている。マルチプレクサ117は、
状態論理123により一度に一つの入力バンクを、論理
123からの図示しない選択制御入力に従って、その出
力125に選択的に接続するように動作する。他の10
入力バンクは、保存する(TSRに書込まれる)時間交
換語を、伝送処理要素(TL1、TV、TFM)から3
、受信要素から5(RL1から1、RVおよびRFMか
ら2づつ)、およびINT(CEISRおよびINT_
EOP)から2、転送する働きをする。
【0283】マルチプレクサの出力125は、TSR、
パリティ発生器119、およびSIOのRSM_DAT
A入力に接続される。パリティ発生器119の出力は、
TSRおよびSIOのRSM_PARITY入力に接続
される。RSMがTSRへの書込選択を表明されていれ
ば(RSM_TSR_RD_WR)およびRSM_LO
CK_UPは活性であるがRSM_TSR_REQは不
活性)、RSM_DATAおよびRSM_PARITY
により形成される総合36ビット幅の表現が論理123
の関連RSM_ADDRESS出力により指定されたT
SRの記憶位置に書込まれる。このようにして、どんな
タイムスロット期間中でも、論理123は、マルチプレ
クサ117およびTSRのアクセス制御器を繰返し動作
させてマルチプレクサに入力することができるパラメー
タの幾つかまたは全部を順次格納し、これにより要素状
態交換に関連する各種状態保存動作を行うことができる
【0284】RSM自身はTSRに対して状態交換を受
けるのではなく後続のチャンネルスロットを準備するに
つれて、読出専用の文脈でCCRおよびHPCRを呼出
すだけであることに注目すべきである。関連レジスタに
格納されている値は、タイムスロットの始めから終りま
で変化しないのでTSRには書込まれない。しかし、こ
のような値は、一定の時間にはIOP/ホスト複合体に
とって関心のあるものであり、したがってマルチプレク
サ117および母線125を経由してSIOにアクセス
可能にされる。
【0285】マルチプレクサ118は、RSMのTSR
への読出しアクセスから生ずるTSR_DATA出力を
受取り、これらをその時間交換状態ローディング母線(
RSM_TS_BUS)126に選択的に接続する。こ
の母線126はすべての時間交換要素の入力に接続され
ている。個々の出力を受取る特定の要素は、論理123
のRSM_XXX_LOAD出力により指定される(こ
こでXXXは宛先要素の略号を表わす)。したがって、
TSRから読出される状態語をそれぞの要素に分配する
ことができる。
【0286】TSRからマルチプレクサ118への入力
は、パリティチェック回路120にも加えられ、これに
よりチェックされる。パリティエラーが検出されると、
回路120は、エラーが検出されたチャンネルに割当て
られた数の奇/偶値の関数として二つのエラー指示出力
(TSR_PARITY_ODDまたはTSR_PAR
ITY_EVEN)の一つを作動させる。この値は回路
122および123により得られる。これらパリティエ
ラー指示は、エラー割込処置を呼出すためINT区画に
送られ、INTの活動により連続スロットが送受信要素
の活動に関連して連結されるので、二つの出力により可
能となる奇/偶の区別がINTをエラーを正しいチャン
ネルに関連させることができるようにするのに必要とな
る。
【0287】マルチプレクサ108はまた、SIOのS
IO_DATA出力から入力を受け、これら出力を時間
交換要素に分配する。この機能は、状態ローディングの
通常の源がTSRであるから、診断用にのみ設けられて
いる。SIO_DATAの作動に関連して、SIOは状
態制御入力SIO_RESETを論理123に供給して
RSMを適切な初期状態に調節し、SIO_DATAの
分配を指揮する入力SIO_RSM_RD、SIO_A
DDRESS、およびSIO_RSM_WRをRSMマ
ルチプレクサ118を経由して時間交換要素に供給する
。後者のRDおよびWD入力に応じて、RSMはアドレ
スを復号し、適切な制御入力をマルチプレクサ117お
よび宛先要素に送る(RSM_XXX_LOADを宛先
要素に)。これはRSMがTSRと要素との間でリアル
タイム・チャンネル状態交換を行っていないときにのみ
許容される。
【0288】サイクルカウンタ121は、各スロットの
現在の状態を判断するのに使用される。このカウンタは
利用できるスロット時間(最小3.8マイクロ秒)を、
前のスロットの後処理、可変のTSRアクセス時間、次
スロットの前処理、およびデータ転送時間の各区間に分
割する。論理123の状態機械部の警察機構は、データ
の転送がそれぞれの区画が準備されているときのみ行わ
れるようにする。カウンタ121は、BTDMインター
フェースからL1_LSOF(フレームの最後のスロッ
ト)またはL1_BOS(スロットの始まり)指示を受
取ると直ちにリセットされる。L1_BOS指示は現在
のスロットの終りおよび次のスロットの始めに近付いて
いることを示す。(IDLCの別の用途環境で)持続時
間の異なるタイムスロットの範囲に適応させるには、カ
ウンタ121がその範囲内であふれないようにする。
【0289】スロット発生論理122は、2個のレジス
タおよび1個の6ビット・カウンタから構成されている
が、BTDMインターフェースに現われるタイムスロッ
トとIDLCの処理チャンネルとの間の関連を決定する
。IDLCにおけるハイパーチャンネルのマッピングが
可変であるため、BTDMでの個々のタイムスロットは
個々のチャンネルに対して同一にマップしないことがあ
る(すなわち、或るチャンネルに対してスロット・マッ
ピングは多数体1である)。論理122は、BTDMイ
ンターフェースから状態論理123からのマッピング制
御入力と共にL1_LSOFおよびL1_BOS指示を
受取り、現在のチャンネル/スロット関係を示す出力を
論理123に供給する。論理122におけるカウンタの
歩進および関連するハイパーチャンネルのマッピングは
、少くとも部分的にはCCR115のCT(チャンネル
形式)フィールドで調節される論理123の内部のアド
レス発生機能により決定される。
【0290】スロット発生論理122はまた、5ビット
のタイムスロット指示子RSM_TSI、5ビットのH
0指示RSM_DMARQ_H0、および1ビットのH
1指示RSM_DMARQ_H1を含む三つの指示をD
MARQ区画に提示する。TSI指示は、同期部で現在
処理されているチャンネルと関連するBTDMタイムス
ロットを識別する。H0およびH1の指示は、論理12
3とCCR115のチャンネル形式フィールドCT(図
11)の出力との接続を通して論理123から得られる
が、現在のスロットのH0形式とH1形式とのハイパー
チャンネル関連を識別するのに使用される(上のCCR
フィールドの説明および次のDMARQおよびハイパー
チャンネルの説明を参照)。
【0291】7.2  RSMアドレス論理および状態
機械 状態機械論理123は、説明するような関連出力効果を
有する下記状態を通して一連の動作をする。TSR呼出
し動作に対して、呼出されたデータにはそれぞれの呼出
しを開始した状態から2状態サイクル後にアクセス可能
であることに注目すべきである。
【0292】状態30(初期状態)BTDM  IFか
らのスロット遷移指示(L1_BOSまたはL1_LS
OF)を待ち、内部モード値(RSMの現在の動作モー
ドを規定する値)を更新すべきか否か判断する。モード
値は次のスロット・カウントが0であるときサンプルさ
れ更新されるだけであるから、RSMは、ISDNフレ
ームの中間でリセットモード(SIO/ホストにより設
定されている)を動作し終ることはない。この状態サイ
クルで、カウンタ121がリセットされ、RSMレジス
タおよびTSRへのSIOのアクセスが可能になる。L
1指示の後、次の状態遷移は、現在モードの機能である
。 「リセット」モードにあれば、遷移は行われない。「診
断モード」にあれば、次の状態は状態2である。「通常
モード」(リセットモードでもなく診断モードでもない
)にあれば、次の状態は状態0である。
【0293】状態0(CCRの読出し)TSRへのアク
セス制御が作動されて次のタイムスロットに関連するチ
ャンネルに対するCCRを呼出す。これは実際には、C
CRの小さな部分だけ、特に3ビットのチャンネル形式
フィールドCT、がラッチされてRSMに使用される予
備呼出しである。この情報は、次のチャンネルが活性で
あるか否かを判定する論理を使用可能にするためだけに
使用される。先に注記したとおり、このおよび他の呼出
し動作で、呼出された情報は呼出しが開始されてから2
状態サイクルまたは2内部クロックサイクル後までRS
Mで利用することができない。TSRへのこのおよび他
のRSMアクセス、RSM_LOCK_UP、はTSR
へ先制アクセスすることを表明される。RSMは、TS
R_ACKが戻るとTSRへのそのインターフェースを
効果的に総合制御し、RSMはSIOインターフェース
無しで必要なアクセス動作を行うことができる。TSR
へのこのおよび他の呼出しアクセスで、RSM_TSR
_RD_WRおよびRSM_REQが表明され、後者は
動作を呼出/読出として区別する。この状態はTSR_
ACKが活性になるまで保持され、その時点で次の状態
、状態23、に入る。
【0294】状態23(CCR読出を待つ状態)これは
TSRの単独読出しを待つ状態であり、この期間中に、
サービスされるべき次のチャンネルに対するCCRがT
SRからTSR_DATA母線に読出される(再び、呼
出されたデータが利用できるには、現在のところ呼出し
開始から2状態サイクル遅らせることに注目のこと)。 次の状態は状態31である。
【0295】状態31(予備CCRレジスタにロードす
る)TSR_DATAに現われるCCR語のCTフィー
ルドが状態機械論理の内部「予備CCR」レジスタにラ
ッチされる。TSRからのすべてのデータ呼出しの場合
のように、パリティがパリティチェック回路120でチ
ェックされる。回路120からのパリティエラー出力は
INT区画に入力され、奇数または偶数のスロット時間
(TSR_PARITY_ERROR_ODDまたはT
SR_PARITY_ERROR_EVEN)中に発生
したものとして区別される。INTの活動により連続ス
ロットの部分が他の区画の関連活動に対して接続される
ので、この区別は、INTを正しいチャンネル/スロッ
トでエラーと関連づけることができるようにするのに必
要である。次の状態は状態25である。
【0296】状態25(ハイパーチャンネル・マッピン
グ状態)予備CCRラッチが調査され、RSMは予備C
CRのチャンネル形式(CT)ビットに従ってTSRを
アドレスするようにそれ自身を調節する。たとえば、或
るチャンネルは一つのBTDMタイムスロット(通常B
およびD形式のチャンネルおよび音声チャンネル)で処
理されるが、他のチャンネル(ハイパーチャンネル)は
複数のタイムスロットにわたる。このようにして、予備
CCRの調査によりRSMはTSRのどのチャンネル・
アドレス・ブロックに現在アクセスしなければならない
かを判断することができる。このことは以下のSIOの
説明中のHCRレジスタの説明から更に理解されよう。 更に、予備CCRの使用可能ビットはチャンネルを活性
か不活性か区別し、不活性チャンネルに対して状態パラ
メータを保存しロードする動作が抑制され、これにより
TSRが他の目的(たとえばSIOデータのIOP/ホ
スト複合体との間の転送)でアクセスされることができ
る。この状態で、論理はサイクルカウンタ121から供
給された情報に基き、L1_BOSまたはL1_LSO
Fを受取ってから29内部クロックサイクルが経過する
まで待ち、次の状態、状態2、に入る。
【0297】状態2(TFM_TS01状態の格納)前
のチャンネル(BTDM指示の前に有効であったスロッ
トに関係するチャンネル)が活性であれば、TSRへの
書込みアクセスに対する制御器が作動され(RSM_L
OCK_UPおよびRSM_TSR_RD_WR)、T
FMの最初の状態語が提示され、前のチャンネルに関連
するTSR内のチャンネル・アドレス空間に対して保存
される。この、および他の「時間交換」要素状態語に関
しては、各語内のフィールドの詳細およびそれぞれの要
素およびINTに対するそれぞれの使用法についてそれ
ぞれの要素の下記説明を参照されたい。状態論理は、T
SRからの承認(TSR_RSM_ACK)の出現を待
ち、TFM、TV、およびTL1からの終了信号がすべ
てその時間により表明されていることをチェックする。 表明されていなければ、エラー指示子RSM_LOGI
C_TMがINTに対して表明される。要素状態語の格
納は、現在のBTDM  IFスロットの異なる段階で
動的に行われる。ただし、そのスロットは活性チャンネ
ルと関連しており、関連CCRのそれぞれのTDEビッ
トは使用可能になっている場合である。TFM状態語の
保存に関しては別の条件は、DCB連鎖状態の終りまた
はFIFOパリティエラーがTFMに発生していないと
いうことである。次の状態は状態4である。
【0298】状態4(TV_TS01状態の保存)この
状態および次の状態ではTSR_RSM_LOCK_U
Pへの書込みアクセスの呼出しが表明されており、TS
Mが(SIOを除くRSMに対して)完全に先制してい
る。前のチャンネルが活性であり且つ関連CCRのビッ
トTEが有効であれば、伝送要素TVの最初の状態変数
が保存される。CCRのビットTEおよびTDEは特に
、IOPの指揮下で動作するSIOがそれぞれのTSR
記憶位置にある値をRSMに更新された値を送受信要素
からの時期はずれの状態情報でオーバライトさせないよ
うにして更新することができるように設けられている。 次の状態は状態6である。
【0299】状態6(TL1_TS01の格納)第3の
伝送変数、TL1_TS01、が関連CCRのTEビッ
トが使用可能である場合に格納される。次の状態は状態
7である。
【0300】状態7(TSR_TL1_TS01の呼出
)次のチャンネルが活性であれば、TSRの適切なアド
レッシングにより、RSM_LOCK_UPおよびRS
M_REQが表明され、そのチャンネル(TL1_TS
01)に対してTL1の最初の状態変数を呼出すプロセ
スがTSRに対して開始される。TSRの読出での現在
許容されている2サイクルの遅れのため、呼出プロセス
はこの状態で開始されるが、それぞれのデータは、この
状態から2状態後まではTSR_DATA母線上で有効
にならない。次の状態は状態5である。
【0301】状態5(TSR_TV_TS01の呼出)
これは、次のチャンネルが活性であれば、TSRに対し
て次のチャンネルに関連するTVの状態変数を呼出すプ
ロセスを開始する。次の状態は状態3である。
【0302】状態3(TFM_TS01の呼出/TSR
_TL1_TS01のロード)次のチャンネルが活性で
あれば、これは、2状態サイクル前に呼出された状態変
数をロードするロード信号をTL1に対して表明しなが
ら、そのチャンネルに対するTFMの最初の状態変数の
呼出を開始する。ロードされているデータは母線126
に現われ、そのデータのパリティチェックがRSM論理
120により行われる。パリティエラーに関し、適切な
指示が前に説明したようにINTに提示される。次の状
態は状態9である。
【0303】状態9(HPCRの呼出、TVのロード)
次のチャンネルのHDLCプロトコル構成項をHPCR
レジスタに呼出し、TVに状態5(RSM_TV_LO
ADの表明)で呼出した状態変数をロードする。TV_
TS01のパリティがチェックされ、受信側終了信号(
RFM、RV、RL1)が確認される。発生するすべて
の除外事項がINTにより同期して確実に記録されるよ
うにするためINTが各スロット内の送受信要素より早
く始動し、長く動作することに注目のこと。次の状態は
状態1である。
【0304】状態1(CCRの呼出、TFMのロード)
二つの理由でCCRが再読出しされる(状態0を参照)
。第1は、所要のハイパーチャンネル・マッピングを処
理することであり、第2は、予備CCRレジスタで利用
できないビットを呼出すことである(上に注記したとお
り、先の予備CCR呼出しにはチャンネル形式フィール
ドのみの呼出しおよび使用が含まれているので、効率を
良くするため予備CCRレジスタを完全なCCR表現で
はなく形式フィールドに合せて特別製作する。ハイパー
チャンネルの再マッピングに関して、ハイパーチャンネ
ルは、複数のBTDMタイムスロットに広がっており、
このようなチャンネルに関連するCCRは、最初のスロ
ットの時刻に予備呼出しされたものではないことがある
。前のチャンネルが活性であれば、TFMに(前にアク
セスされたTFM_TS01を)ロードする信号RSM
_TFM_LOADが表明され、ロードされている変数
のパリティがチェックされる。次の状態は状態28であ
る。
【0305】状態28(待ち状態/HPCRのロード)
これは周回すべきチップ外ドライバを考慮に入れる待ち
状態である。総合変数HPCRをRSMレジスタ116
にロードする信号が表明され、そのパラメータのパリテ
ィがチェックされる。次の状態は状態22である。
【0306】状態22(EOPISRの格納/CCRの
ロード)この状態により、INTは、その終了信号(I
NT_DONE)を表明しているべきであり、もしこの
ような表明をしていれば、INTがSIOを経由するI
OPアクセスに利用できるようになる関連チャンネルの
深さ16の待行列(図6を参照)に対して、新しいEO
PIS状態(プロセス終端割込状態)を提示しているべ
きである。終了が表明されていなければ、論理タイムア
ウト・エラーが掲示され、処理が続く。前のチャンネル
(現在終っているチャンネル)が活性であったとすれば
、且つ関連するEOP有効ビットが設定されていれば、
EOPISが掲示される(以下のINTの説明を参照)
。パリティがチェックされている前の状態のいずれかで
は、エラーが検出されるとパリティエラーの発生がIN
Tに知らされることに注目のこと。それぞれの宛先要素
の関連チャンネルに関する処理区間に先行するか一致す
ることのある時間、およびこの時間関係がそれぞれのP
ARITY_ERROR_ODDまたはPARITY_
ERROR_EVENの指示を表明することになりIN
Tに示される。このような方法でのEOPISRの掲示
は、ハードウェアエラーに関連する割込状態ベクトルC
EISR(チャンネル化エラー割込状態ベクトル)がす
べて(ホストシステムへの冗長なエラー報告を避けるた
め)すべてのチャンネルに対して確実に1回且つ1回だ
け掲示するのに必要である。CCRをRSMのレジスタ
115にロードする信号が表明され、CCR変数のパリ
ティがチェックされる。次の状態は状態12である。
【0307】状態12(INT_TS01の格納)IN
Tに対する状態変数は、前のチャンネル(終っている)
が活性であったかまたはパリティエラーがそのチャンネ
ルに対して発生しているかすれば、格納される。これは
、要素内のハードウェアの故障に関連するがパリティエ
ラーにより繰返し示される割込がホストシステムに対し
て確実に1回且つ1回だけ発生するのに必要である(状
態22を参照)。次の状態は状態13である。
【0308】状態13(TSR_INT_TS01の呼
出)新しいチャンネルが活性であるかまたはそのチャン
ネルに対する予備CCR呼出し操作で先にパリティエラ
ーが発生しているかすれば、INTに対する関連状態変
数が呼出される。再び、これは、INTがスロット連鎖
期間中に繰返されるエラーに対して確実に一つだけの割
込を登録するようにする。次の状態は状態29である。
【0309】状態29(待ち状態)チップ外ドライバを
周回させる待ち状態。次の状態は状態14である。
【0310】状態14(RV_TS01の格納/TSR
_INT_TS01のロード)これは、前のチャンネル
に対する受信要素状態を保存する第1の状態である。そ
のチャンネルが活性であり且つ受信がそのCCRで有効
であった(REビットがオン)とすれば、RVのそれぞ
れの状態が適切なアドレスおよび選択機能と共にTSR
に送られる。この状態には(以下のRVの説明を参照)
、前のチャンネルに対してRVにより保存されたCCR
ビットREおよびRDEの状態を示すビットがある(こ
れは次のチャンネルのCCRがロードされているので必
要である)。INT状態語に対するロード信号が表明さ
れ、その語のパリティがチェックされる。次の状態は状
態16である。
【0311】状態16(RL1_TS01の格納)この
状態では、次のチャンネルが活性かまたは現在の状態連
鎖の前の状態でパリティエラーが発生している場合には
、INT区画に対する開始パルスが表明される。最後の
チャンネルに対するRL1の状態語は、チャンネルが活
性であり且つそのCCWに有効受信ビットREがある場
合には、TSRに格納される。次の状態は状態18であ
る。
【0312】状態18(RFM_TS01の格納)前の
チャンネルが活性であった場合且つそのCCR  RD
Eビットが有効であった場合に前のチャンネルに対する
RFM状態を格納する。次の状態は状態20である。
【0313】状態20(RFM_TS02の格納)前の
チャンネルが活性であり且つRDEが有効であった場合
、RFMに対する第2の状態語を格納する。次の状態は
状態10である。
【0314】状態10(RV_TS02の格納)前のチ
ャンネルが活性であり且つREビットが有効であった場
合、RVに対する第2の状態語を格納する。次のチャン
ネルが活性であり且つパリティエラーが発生していなけ
れば要素を伝達する開始パルス(RSM_XMIT_S
TART)が表明される。次の状態は状態11である。
【0315】状態11(TSR_RV_TS02の呼出
)次のチャンネルが活性であればRVに対する次の状態
が呼出される。次の状態は状態21である。
【0316】状態21(TSR_RFM_TS01の呼
出)次のチャンネルが活性であれば、RFMに対する第
1の状態語が呼出される。次の状態は状態19である。
【0317】状態19(TSR_RFM_TS02の呼
出/RVにTS01を格納)次のチャンネルが活性であ
ればRFMに対する第2の状態語が呼出され、チャンネ
ルが活性であれば第2の状態語がRVにロードされ、パ
リティがチェックされる。次の状態は状態17である。
【0318】状態17(RL1状態の呼出/RFMのロ
ード)次のチャンネルが活性であれば、RL1に対する
状態語を呼出され、RFMに対する第1の状態語がRS
Mにロードされ、パリティがチェックされる。次の状態
は状態15である。
【0319】状態15(第1のRV状態の呼出/第2の
RFM状態のロード)次のチャンネルが活性であれば、
RVに対する第1の状態語(TSR_RV_TS01)
が呼出され、第2の状態語がRFMにロードされ、その
パリティがチェックされる。次の状態は状態26である
【0320】状態26(RL1のロード)次のチャンネ
ルが活性であれば、RL1に対する第1の状態語がロー
ドされ、パリティがチェックされる。次の状態は状態2
7である。
【0321】状態27(RV1のロード)チャンネルが
活性であれば、第1の状態語(TSR_RV_TS01
)をRVにロードし、その語のパリティをチェックする
。 次の状態は状態24である。
【0322】状態24(受信開始)これは連鎖の最後の
状態である。L1_LSOFまたはL1_BOSを受取
ると直ちに次のスロットが前のスロットになるので、ス
ロット発生論理が、そのレジスタをそれらの一つが現わ
れたとき更新するように調節される。現在のチャンネル
が活性であり且つパリティエラーが呼出し時に発生して
いなければ受信開始(RSM_RCV_START)が
表明される。次の状態は初期状態30である。
【0323】状態虚偽(エラー状態)これは、状態論理
にハードウェアエラーが発生したことによってのみ入る
ことができる禁止状態である。この状態に達すると、ハ
ードウェアエラー指示RSM_ERROR_STATE
がINTに対して表明され、状態30に続いて動作する
ことにより回復の試みが行われる。
【0324】8.BTDMインターフェースバースト時
分割多重(BTDM)インターフェース(IF)での線
路、信号交換、および動作の方法について次に図13〜
図15のタイミング図に関して説明する。このインター
フェースに関連はするが、現在権利を主張している主題
事項に関連するとは考えられない特定のL1回路の詳細
は先に引用した「統合データリンク制御器に対するバー
スト時分割多重インターフェース」と題する同時係属中
の相互参照出願書に述べられている。前記出願書および
その開連開示の詳細をここにそれらを参照することによ
り取入れてある。今後は、簡単のため、BTDMインタ
ーフェースを簡単に「BTDM」および「インターフェ
ース」と称することにする。
【0325】BTDMは、国際標準機構(ISO)の開
放システム相互接続(OSI)仕様により規定されてい
る、層1のプロセスと層2のプロセスとの間を正確に機
能的および論理的に遮断する。層2のプロセスは、全体
としてまたは一部をこの発明のIDLC装置の内部で行
うことができる(ISDNの基本速度環境に対する現在
説明中の実施例においては、多数ではあるが全部ではな
い層2機能がIDLCで行われるが、他の層2の機能的
責任はIOPまたはホストシステムで考えなければなら
ない)。
【0326】BTDMそれ自身は、OSIにより規定さ
れてもいなければまたは考えられてもいない。むしろ、
BTDMは、層1のハードウェアと層2のハードウェア
との間で、IDLCの現在必要とする処理量をIDSN
の代表的な基本速度環境の範囲内およびそれを超えて達
成することができるように、機能を転送するタイミング
を形成する独特の方法を構成するのに現在考えているも
のを表わしているのである。
【0327】BTDMは、IDLCとL1回路との間で
データを高速で(最大毎秒2.048メガビット全二重
で)転送するどちらかといえば少数の線路を使用してい
る。BTDMは、このような転送に模範的なIDSN基
本速度環境で適応するのに必要な柔軟性を備えている。 たとえば、32個の全二重B形式チャンネルに対して、
各チャンネルでのデータ転送速度は各方向に最大64k
bpsである。勿論、L1回路が結合している特定の回
路網または媒体により、このような回路は多様な形態を
取ることができることが理解される。現在関連するもの
の中には、BTDMの特定の信号、信号タイミング、お
よび信号位相特性を支持するのに必要なこれら回路の一
般的構成がある。その一般的構成については、上述の同
時係属中の特許出願書に完全に説明されており、現在権
利請求する事項には関係していない。したがって、関連
する回路機能についてのみここで説明する。
【0328】このインターフェースは、L1ハードウェ
アにチャンネルあたり0から64kbps全二重のスロ
ットによりデータ速度を制御させ、これにより音声/ク
リア・チャンネル、B形式チャンネル、および更に低速
のD形式チャンネル(チャンネルあたり16kbps全
二重)、M形チャンネル、およびS形チャンネルの他に
、複数のB形チャンネルのタイムスロット容量を集合し
て形成したハイパーチャンネルにも適応させるようにす
る(ハイパーチャンネルについての後の説明を参照のこ
と)。更に、インターフェースの転送タイミングの柔軟
性にはスロットおよびフレームの持続時間の変動を動的
に考慮して必要な通信トラフィックの変動に耐えるよう
になっている。
【0329】L1プロトコルとしてISDNの基本速度
およびISDNの基礎速度の両者を、および主要L2プ
ロトコルとしてHDLCを、支持するのに好適であるよ
うに実施されているが、BTDMはこれらプロトコルに
限定されるものではない。それ故BTDMは、OSIま
たはIBMにより規定された他のL1、L2プロトコル
(たとえばAsyncまたはBisync)を支持する
のに使用することができ、どんなチャンネルによる符号
化音声の転送に適応させるにも好適な速さおよび特性を
備えている。
【0330】インターフェース・データ転送信号は、各
チャンネル・タイムスロット内に時間の短い持続時間窓
を占有する鋭く時間圧縮されたバーストで行われる。伝
送および受信の転送は同時に行われる。バースト間の「
無効時間」は、セットアップ時間とも呼ばれるが、ID
LCで行われるチャンネル処理および状態交換機能の効
率を最適化するよう設計されており、マルチチャンネル
通信サービスに必要なLSI回路のセル・カウントを本
質的に最少にすると共にIDLCでチャンネルあたり必
要なバッファ記憶装置の容量を最少にすると信ぜられて
いる。
【0331】このインターフェースは、成層プロトコル
(OSIおよびSNA)のもとで局部と遠隔とのチップ
モジュールの間でデータを転送するのに使用することが
できる方法において高度な柔軟性を備え、IDLCと多
様なL1回路とのような層2装置の間でHDLCフォー
マットによる時分割多重(TDM)チャンネル化データ
の転送を容易にする。
【0332】このインターフェースは、各々が持続時間
「Z」のチャンネルごとのTDMタイムスロットにより
全二重データの「Y」ビットを転送することができる、
「X」TDMデータチャンネルを支持する。ここで、「
X」は1から32までの範囲とすることができ、「Y」
は0から8までの範囲とすることができ、「Z」は最小
3.8マイクロ秒であり、「X」×「Z」は125マイ
クロ秒以下である。上の特徴はISDNヨーロッパ仕様
に合せて特別に設計されたものであり、特にISDN北
米仕様に特に設計された実施例では、「X」は1から2
5までの範囲とすべきであり、「Y」はB形およびD形
のチャンネルに対して0から8までの範囲とすべきであ
り、「Z」は同じく最小3.8マイクロ秒にすべきであ
ることに注目。
【0333】上述のパラメータに関して、これらは現在
企図しているISDN環境に合せて特別設計されている
ものであることに注意。他の環境では、XおよびYの指
示限界に対してY(スロット窓あたり転送可能なビット
)の範囲は、困難無く16まで増加することができる。 現在のBTDM実施例は単一L1回路ユニットを単一I
DLC型の装置と結合するため特に設計されているもの
であるが、同様なインターフェース設計を複数のL1回
路モジュールを単一のIDLC装置にまたは複数のID
LC装置にさえ結合させるのに使用することができると
考えられていることにも注目すべきである。
【0334】関連特許出願明細書に更に詳細に説明され
ているインターフェースの特徴は、すべてのチャンネル
での「積極滑り」といわれているものである。インター
フェースのタイミングは現在のところ、L1回路内の特
定の要素により正常動作条件下で、内部L1クロックと
遠隔回路網ノードとの間のクロックのドリフトによる、
オーバランおよびアンダーラン(L1からIDLCへの
受信データの転送に関するオーバランおよびIDLCか
らL1への伝送データに関するアンダーラン)の可能性
が効果的に除去されるかまたは少くとも可能最小限にな
るように調節されている。他の時間依存インターフェー
スでは、時々予想され且つ掲示されたエラー指示および
ホスト起源のクレーム再伝送により処理されるように間
欠滑り効果を生ずるのはクロックのドリフトにとっては
正常と考えられている。このようなエラーの掲示および
再伝送は、明らかにホストシステムの処理時間にとって
無駄であり、インターフェースの帯域幅を浪費し、また
はその使用を制限し勝ちであるが、積極滑り動作により
効果に除去し、または可能な限り少くすることができる
【0335】BTDMは、図13および図14に示す相
対信号タイミングを有するデータ線および制御線を備え
ている。単独線路、RDATAおよびTDATAは、そ
れぞれ受信データおよび伝送データ(L1からIDLC
への受信データ、IDLCからL1への伝送データ)を
運ぶ。制御線LSOFおよびBOSは、TDMタイムフ
レームおよびタイムスロットに対するそれぞれ「フレー
ムの最後のスロット」および「時間のスロット点の始ま
り」を示す、基準タイミング・パルスを転送する。LS
OFは、最後のフレームスロットに対するスロット指示
の始まりであると共にフレーム指示の前進端である。L
SOFおよぼBOSに関するパルスの持続時間は、50
+1秒すなわち1(IDLC、L1)機械クロックサイ
クルである。各フレームスロットは、通信チャンネルに
割当てることができ、各通信チャンネルにはフレームに
つき一つ以上のスロットを動的に割当てることができる
。活性のB、Dチャンネルおよびクリア/音声チャンネ
ルは、各々フレームあたり1スロットを割当てられ、数
スロット(必らずしも時間的に連続していない)を一つ
のハイパーチャンネルにまとめて割当てることができる
(下のハイパーチャンネルの説明を参照)。
【0336】各スロット期間中、送受信データの転送は
800+1秒の「窓」の中でビット直列に発生する。受
信データ用窓は、次のスロットの始まりを示すBOSパ
ルスより800+1秒前に始まり、そのパルスより50
+1秒前に終る。伝送データ用窓は、受信窓と同じ時刻
に始まるが、伝送要求および対応する伝送ビットの転送
の位相のため、次のBOS指示とほとんど一致して終る
【0337】各ビットは、L1側からのそれぞれのパル
ス(L1により送られる各受信ビットに伴うRDATA
_VALIDパルスおよびIDLC要素TL1により送
られる各伝送ビットに対して表明されるTDATA_R
EQパルス)により規定される100+1秒の時間間隔
内に転送される。どんなスロット期間中でも、各方向に
転送されるビットの数(L1回路により提示される「R
DATA_VALIDパルスおよびTDATA_REQ
パルスの数)は可変である(現在のISDNの環境では
0から8までである)、この可変性によりL1はその送
受信バッファを上述の積極滑り動作を達成するように調
整することができる。
【0338】スロット間隔の残り、接続時間で少くとも
2.95マイクロ秒、は「セットアップ」時間であり、
IDLCに前のスロット(それぞれの転送に続くBOS
パルスの前のスロット)で受取ったデータの必要最少限
のすべての処理を完了させ、次のスロット(転送窓後の
次のBOSと共に始まるもの)に対してチャンネル状態
交換を行わせ、次のスロットに関連するチャンネルおよ
び転送窓に対して伝送データの必要最少限のすべての処
理を完了させる。
【0339】ヨーロッパISDN速度(毎秒2.048
メガビット)に対する理論的(公称)スロット接続時間
は3.91マイクロ秒であるが、この発明のインターフ
ェースでの持続時間はわずか短い時間(最小限3.8マ
イクロ秒)に保持されている。すなわち、BTDMでの
スロット速度は局部L1クロックと遠隔クロックとの間
の「最悪の場合のドリフト」を考慮して回路インターフ
ェースで予想される公称スロット速度よりわずかに大き
い。この「前進スロット速度」に維持すること、および
スロットあたり転送されるビット数のL1レベルに調整
することにより積極滑り動作が効果的に行われる。すな
わち、L1側での送受信バッファ(チャンネルあたり2
バイトの各々に最少限の容量を有する)が内部L1クロ
ックと回路網側クロックとの間のクロックのドリフトに
よるオーバーフローおよびアンダーフローが確実に発生
しないようにする。IDLC側では、送受信パイプライ
ン内の処理の速度およびDMACのIOP記憶装置への
アクセスの最悪の場合の予想速度は、積極滑り制御のた
めにL1によって設定された歩調に合わせるのに適当な
能力以上を確保するように設計されている。
【0340】図15は、BTDMデータビット・クロッ
ク機能TDATA_REQおよびRDATA_VALI
Dの発生に関連する内部L1クロック、C1_CLOC
KおよびB2_CLOCK、のタイミングを示す。C1
はマスタクロックであり、B2は(C1から得られる)
スレーブクロックである。各内部クロックパルスの持続
時間は20+1秒(ns)である。連続するC1パルス
およびC2パルスは重なり合わず、B2の始まりは約5
nsの「防護」スペースで直前のC1の終りに続く。L
1での各機械サイクル(50ns)はB2パルスの立上
りと共に始まり、4クロック位相から構成されている。 一つはB2パルスの持続時間に関連し、もう一つはその
B2の終りから次のC1の立上りまでの時間間隔に関連
し、第3はそのC1パルスの持続時間に関連し、第4は
そのC1から次のB2の立上りまでの防護スペースと関
連する。
【0341】送受信ビットの転送には受取り承認が出さ
れない。IDLCは、「****」で示されるRDAT
A_VALIDの所定の位相で受信データビットをラッ
チすることを、および「****」で示されるTDAT
A_REQの所定の位相でビット転送のL1要求をラッ
チすることを要求される。L1は、IDLCにより提示
される伝送データビットを「####」で示されるTD
ATAの所定の位相でラッチしなければならない。
【0342】上記データ線および制限線の他に、多数の
線がBTDMに関連するとして示されているが、実際に
はL1回路をIOP/ホストシステムに結合する線であ
り、或るものはIOP母線に直接接続し、他のものはI
DLCのSIO要素を通して間接的にIOP母線に接続
する。これらの線によりIOPはL1回路の始動を直接
制御し、これら回路から直接割込状態情報を取出すこと
ができる。これら線の名称および機能を以下に示す。
【0343】CHIP_SELECT    SIOか
らL1への入力で、L1アドレス空間にある有効IOP
起源アドレス(およびIOPにより要求される動作が書
込みであれば、IOP起源データ)の検出を示す。この
信号は、その有効状態が線:READ/WRITE、A
DDRESS、ADDRESS_PARITY、および
書込動作:DATAおよびDATA_PARITYに関
連することをも示す。この線はアドレスが除去されるま
で活性のままになっている。
【0344】READ_WRITE    SIOから
L1への入力で、指定アドレスに対して行われるデータ
転送動作を指定する。この線上の2進数1および0のレ
ベルはそれぞれ読出しおよび書込の機能を指定する。線
の信号状態はCHIP_SELECTが活性であるとき
有効である。
【0345】ADDRESS    SIOからL1へ
の12ビットの入力で、CHIP_SELECTが活性
であるときデータを転送すべきL1内部のアドレス(A
12〜A0。A12が最上位ビット)を指定する。AD
DRESSは、CHIP_SELECTが活性であれば
いつでも有効である。SIOは実際にIOPから24ビ
ットのアドレス(A23〜A0)を受取り、高次ビット
(A23からA12)を複写してCHIP_SELEC
Tを発生すると共にL1に(必要に応じて更にL1によ
り複写するために)低次ビットを転送する。
【0346】DATA    IOP母線とL1との間
のTTL3状態双方向16ビット(2バイト)母線。読
出動作中、L1側はCHIP_SELECTの表明解除
後20+1秒以内にそのデータ・ドライバを使用禁止に
しなければならない。
【0347】DATA_PARITY    書込動作
中IOPから入力されるL1パリティで、DATAのそ
れぞれ高および低バイトに関連する高(H)および低(
L)のパリティビットから成る。L1がパリティエラー
を検出すると、−DTACKを表明せずに、エラーをデ
ータと関係づける状態ビットを設定する。そのビットは
IOP/SLOにより読取られ、関連するDTACK時
間切れの原因をつきとめることができる。
【0348】ADDRESS_PARITY    S
IOからのL1入力(2ビット)で、ADDRESSの
関連(全および半)バイトのパリティを示す。L1がア
ドレス・パリティエラーを検出すれば、データ・パリテ
ィエラーに関する限り−DTACKの表明を禁止し、エ
ラーをアドレスに関連づける状態ビットを設定する。I
OP/SIOはそのビットを読取って関連するDTAC
Kタイムアウトの原因をつきとめることができる。
【0349】−DTACK    データ転送の承認に
使用されるL1からの3状態出力。読出動作中有効デー
タがDATAに静置されてからのみ、または書込み動作
時データがラッチされてから、且つ関連するデータおよ
びアドレスの各パリティが正しいときに限り表明される
。信号はCHIP_SELECTの表明解除後20+1
秒以内に除去されるべきである。
【0350】−CHIP_INTERRUPT    
IDLCのINT要素へのL1出力で、INTによりL
1ハードウェア障害手動割込ベクトルの要求発生に使用
される。INT/SIOはIOP母線インターフェース
でIOPによりあらかじめ指定されたレベルで関連割込
を発生する。この線は、L1の内部状態レジスタから状
態読出動作を要求することによりIOPがIDLC割込
要求に応答するまでL1により活性に保持すべきである
。この線はその後少くとも100ns不活性に保持して
連続動作を完了させるべきである。INTはL1の手動
割込要求を待合わせないので、L1回路は、それら回路
の局部状態レジスタ内の複数のL1事象に対する状態の
収集に責任がある。更に、INTによる手動ベクトル発
生は他の割込状態交換活動に対して遅らせることができ
るので、このような遅れに対する許容差をL1プロセス
に設けなければならない。
【0351】−CHANNEL_INTERRUPT 
   INTによりL1チャンネル割込手動ベクトルの
発生を要求するのに使用されるL1出力。この割込は、
上のチップ割込と同じに処理される。唯一の差違は、I
DLCにあってそこではこの割込にチップ割込より低い
パリティが与えられる。また、この割込は、チップ割込
ベクトルとは異なる独特のベクトルを発生させる。
【0352】−RESET    SIOからL1への
入力で、すべてのL1回路をリセット状態にマスタリセ
ットさせる。−RESETは、何時でも作動させること
ができ、CHIP_SELECTで遮断されることはな
い。 これは最小100ミリ秒だけ活性のままでいる。
【0353】9.受信要素RL1、RV受信要素はRL
1、RV、およびRFMである。この章ではRL1およ
びRVの組織および論理を機能レベルで説明する。ハイ
パーチャンネルの構成要素スロットに関するこれら要素
の動作は、チャンネルに個別に割当てられたスロットに
関するそれぞれの動作と同じである。
【0354】9.1  RL1の機能 RL1は、BTDMインターフェースとRVとの間を接
続してBTDMからのデータ信号を受信し、このような
信号を部分的に処理し、結果の信号をRVに送る。
【0355】RL1の機能は次のとおりである。 1)受信データの直列解除。活性チャンネルでのデータ
は、BTDMにおいて、チャンネル・タイムスロットあ
たり0から8ビットまでのバーストで、ビット直列に受
信される。データは8ビット・バイトに直列解除され、
RL1で部分的に処理されて更に処理するためRVに送
られる。
【0356】2)プロトコル特有の制御文字および信号
パターンの検出および削除。プロトコル起源のデータを
運ぶチャンネル(たとえば、HDLC)では、フレーム
・フラグ、およびアイドルおよび打切りのパターンが検
出され除去される(RVに送られない)。RL1により
保持されている受信バイト・カウントはこのような除去
をカウントするように調節される。
【0357】3)透明度ビットの検出および除去。デー
タに遠隔で挿入され(詰込まれ)、一定のデータ・バイ
トを制御文字またはメッセージ間パターンと誤訳するの
を防ぐビットを検出し除去/詰込解除する(RVに送ら
れない)。RL1により保持されている受信バイト・カ
ウントはこのような除去をカウントするように調節され
る。
【0358】4)INTにフレーム受信状態、およびH
DLCフレーム・フラグおよび打切りおよびアイドルの
パターンのようなプロトコル特有制御機能の受信、を警
報する指示子の設定。
【0359】5)打切りマスキング。RL1を、フレー
ム外の打切りパターンの検出を効果的にマスクするよう
に(SIO、RSM、およびTSRを経由してホスト/
IOPにより)動的に調節してこのような検出に関連す
る不要な割込を排除する融通性のあるホスト・プログラ
ムを発生することができる。
【0360】6)オクテット整列チェック。フレーム閉
鎖フラグを検出すると、RL1はオクテット整列、すな
わち除去した(詰込み解除した)数に対して調節した、
受取ったビットのその最終カウントが8の倍数であるこ
と、についてチェックする。
【0361】7)プロトコル特有パターン中の分配記号
の検出/削除。連続するフラグの間に分配された0(0
11111101111110)を使用して伝送される
ビットの総数を減らすHDLC源に関して、RL1は、
このようなフラグを検出、削除し、フレーム状態の適切
な指示を設定する責任を有する。フレーム間に分配され
た一つだけのフラグを使用して一つのフレームの終端お
よび他のフレームの始めを表わすHDLC源に関して、
RL1はこのようなフラグを区別し、フレーム状態の適
切な指示を設定する責任をも有する。
【0362】8)データ反転。RL1は、反転データ・
プロトコル(たとえば、反転HDLC)の受信を支持し
、反転形態で受信したフラグ文字、アイドル・パターン
、および打切りパターンの検出、削除、および指示に責
任を有する。
【0363】9.2  RL1の論理 この要素の論理およびその特定の状態の詳細は、「自律
論理要素」に関する相互参照の同時係属中の特許出願書
に示されている。このような詳細は、現在特許請求して
いる主題事項とは関係がないのでこの記述からは省略す
る。このような詳細が附随的関連を有することがあると
いう範囲で、同時係属中の出願書の対応する部分をここ
にこの引用により取入れてある。
【0364】  この要素の時間交換状態語、TL1_
TS01(図6)、はRLCRおよびRLDRという8
ビット・フィールド2個、RLTCという名の4ビット
・フィールド、RLDCという名の3ビット・フィール
ド、RLFSという名の2ビット・フィールド、および
RLSTATという名の7ビット・フィールドから構成
されている。これらフィールドには次のような機能的用
法および意味がある。
【0365】RLCR−  RL1チェックレジスタの
状態、レジスタ152の状態、を表わす。
【0366】RLDR−  RL1データレジスタの状
態、データレジスタ153の瞬時内容の状態、を表わす
【0367】RLTC−  RL1透明度カウントの状
態を表わす。透明度カウント(連続して受取った1のビ
ットのカウント)の値であり、プロトコル・フォーマッ
ト・データに詰込まれた0のビットの検出の他に、この
ようなデータ内のフラグ文字および制御信号パターンの
検出に使用される。
【0368】RLDC−  RL1データ・カウント、
受取った有効データ・ビットの数(モジュロ8)のカウ
ント、を表わす。これはオクテット整列を判定する有効
フレーム閉鎖フラグの検出後に使用される。このカウン
トは詰込みビットが除去されると1だけ減少する。また
フラグまたは制御連鎖が除去されるとリセットされる。
【0369】RLFS−  HDLCプロトコル・フレ
ーム受信の位相を示すフレーム状態カウントを表わす。 これは受取った信号がRVに送るべきメッセージ・デー
タを表わしているか判定するのに使用される。
【0370】RLSTAT−  図17に示すようにR
L1状態レジスタ154の状態を表わす。ビット0〜6
と名付けてあるそのビットはそれぞれのチャンネルで受
取った最も最近の状態を下記のように示す。 ビット0  −  アイドルパターンを受取った。 ビット1  −  フレーム終端パターンを受取った。 ビット2  −  打切りパターンを検出した。 ビット3  −  予備 ビット4  −  オクテット整列エラーを検出した。 ビット5  −  予備 ビット6  −  予備
【0371】BTDMにより提示されたデータ・ビット
(BTDM_DATA_VALID付きBTDM_DA
TA)はその提示のクロックサイクル(50ns)以内
にRL1によりラッチされる。チャンネル・プロトコル
により、このようなデータはRL1の内部データレジス
タに選択的に移されるかまたは異なる処置を伴う。
【0372】クリア・チャンネルに関しては、ビットは
特別なパターンチェック無しで移され、連鎖の第8ビッ
トを受取ると、得られるバイトが並列にRVに転送され
る。蓄積データバイトのこのような転送は同期的で承認
が無い。各バイトは準備完了指示と共に提示され、RV
にデータバイトを1クロックサイクル(50ns)以内
にラッチすることを要求する。
【0373】HDLC、または所定のビット・パターン
の選択的検出、このようなパターンの選択的削除、およ
びこのようなパターンの検出に関連する指示の転送を必
要とする特殊フレーム伝送プロトコルに対して構成され
たデータチャンネルに関しては、RL1は下記動作を行
う。
【0374】ビットが直列に蓄積されるにつれて、RL
1は、連続して受取った8ビットが制御フラグ文字(0
1111110)を表わしているか判定する。ビットが
フラグを表わしていれば、更にフラグの意味(フレーム
開始、フレーム終端など)および該当する場合RVに示
される対応する指示を判断してから、それらビットを捨
てる(RVに転送しない)。
【0375】各ビットを受取るにつれて、RL1はまた
そのビットおよびそれに先行する6ビットがアイドル・
パターンまたは打切りパターン(連続して1が7個以上
入っているパターン)の一部を形成しているか否か判定
する。これが検出されると、データレジスタはRVへの
転送を行わずにクリアされ、アイドルまたは打切りの状
態がRVに関して設定される。打切りまたはアイドルの
パターンを検出(これは事実後続するデータを新しい開
放フラグが到着するまで無効にする)してから、RL1
は到着ビットを調べてフレーム開放フラグを探しつづけ
、フラグが検出されるまで、RVに転送しないでデータ
レジスタをクリアすることにより、受取った8ビット群
を捨てつづける。
【0376】開放フラグを検出してから、RL1は上述
のようにフラグ、アイドル、および打切りのパターンに
ついてチェックしつづけるが、また受取った各ビットを
その先行ビットと共にチェックしてそのビットが「詰込
み」ビット(0の次に連続して1が5個続いた後の0ビ
ット)であるか否かを判定する。各詰込みビットを捨て
、このように捨ててから残っている各8ビット群を同期
転送によりRVに転送する(上のクリア・データの説明
を参照)。
【0377】開放および閉鎖のフラグ、アイドル・パタ
ーン、および打切りパターンを検出すると、RL1は関
連する事象指示をRVに提示する。RL1はまた反転形
態で伝送されたHDLCに関して動作すると共に、それ
に関してすべての受信ビットを反転することもできる。
【0378】9.3  RVの機能 RVは、RL1からデータおよび状態指示を受取り、C
RC(周期的冗長チェック)計算を行い、あふれ条件を
チェックし、データを別の状態指示と共にRFMに送る
。(HDLCのようなフレーム化メッセージ・プロトコ
ルで受取ったデータに関して)フレーム終端指示をRL
1から受取ると、RVはCRCチェックの結果をそれぞ
れのチャンネルに関するRL1およびRVの双方の状態
と共にRFMに伝える。RVはまた、受取ったデータフ
レームについて、CCRのアドレス認識オプション・ビ
ットAROに基きアドレス認識を行い(上のRSMの説
明を参照)、このような認識に基きフレームを選択的に
捨てることができる。許容されるオプションは、全フレ
ームの受取り、所定の宛先バイトまたは所定放送装アド
レスがあるフレームのみの認識/転送、所定の2バイト
・アドレスまたは放送アドレスのあるフレームのみの認
識、および放送アドレスのあるフレームのみの認識、で
ある。
【0379】9.4  RVの論理 RVの論理組織およびその状態機械論理の特定の状態の
詳細は、「自律論理要素」に関する相互参照、同時係属
中の特許出願書に示されている。このような詳細は現在
特許請求している主題事項には関係ないからこの記述か
ら省略する。このような詳細が附随的に関連すると思わ
れる範囲で、同時係属中の出願書の対応する部分をここ
にこの引用により取入れてある。
【0380】RVは、RL1からデータバイトを交互に
受取る2個の内部レジスタを備えているので、活性BT
DMタイムスロット期間中にRVはそれぞれのチャンネ
ル(またはハイパーチャンネル)に関して受取ったデー
タの2バイトもの多くを処理することができる。RVは
またRL1から受取ったフレーム状態指示を保持する2
個の内部レジスタを備えている。
【0381】この付加レジスタの容量によりRVおよび
RFMは、チャンネルスロットまたは構成要素ハイパー
チャンネルスロットに関してBTDMで支持し得る最大
バースト速度に耐えることができる。RL1は1チャン
ネル・タイムスロットでデータの最大1バイトを受取る
ことができるので、RL1は、データをRFMに転送す
る前に、そのスロットに関連するデータの2バイトを受
取ることが可能である。
【0382】先に記したように、RVはCRCチェック
を必要とするデータに関してCRCチェックを行う。チ
ェック結果は、RVがRL1から有効なフレーム終端フ
ラグ指示を受取るときRFMに送られる。
【0383】RVは同期時間多重で動作する。各活性チ
ャンネルに対するその状態は、それぞれのチャンネルス
ロットが閉鎖するときRSMを経由してTSRに保存さ
れ、そのスロットが再び現われるときRSMを経由して
再ロードされる。各チャンネルに関する処理は、開始指
示RSM_RCV_STARTをRSMから受取ると始
まり(先のRSMの説明を参照)、スロット終端指示R
SM_RCV_EOSをRSMから受取ると終了する。 その状態が一つの活性チャンネルに関して保存され、他
の活性チャンネルに関して再ロードされている間、RV
は休止状態にある。
【0384】開始指示を受取ると直ちに、RVの処理が
同じチャンネルスロットに関する処理が最後に終了した
とき保持されていた状態から再開される。RSMからス
ロット終端指示を受取ると直ちに、RVは、直接その状
態になければ所定の時間内に安定な終結状態まで動作を
続ける(たとえば、データをRL1から受取らなければ
ならない状態にあれば、休止状態を取る前にデータをレ
ジスタ170にラッチする)。このような状態に達する
と、RVは終了指示RV_DONEをRSMに表明する
【0385】その内部レジスタの容量がデータの2バイ
トおよびRL1状態指示の2バイトに対するものである
から、RVに対する時間交換状態情報は二つの時間交換
状態語RV_TS01およびRV_TS02から構成さ
れる。RV_TS01は下記フィールドを備えている。
【0386】RVD0、1  −  RVデータレジス
タ0および1(各8ビット)。RV内の二つの内部デー
タレジスタの内容に対応する。
【0387】RVD0P、1P  −  RVデータ0
パリティおよびデータ1パリティ(各1ビット)。デー
タRVD0、1に対する奇数パリティ。
【0388】RVARS  −  RVアドレス認識状
態(2ビット)。状態を指示するアドレス認識オプショ
ンを受けるデータフレームに適用可能。1.アドレス認
識を行うべきデータを待つ。2.アドレスが認識された
か、または認識が禁止されている(フレーム内のすべて
のデータがRFMに伝えられ、フレーム終端指示を受取
ると直ちに割込が発生する)。3.または4.アドレス
が認識されず、このフレームは無視される。
【0389】RVDF  −  RVデータレジスタ満
杯(2ビット)。状態の指示子1.RVD0およびRV
D1が共に空。2.RVD1だけに有効データがある。 3.RVD0だけに有効データがある。4.RVD0お
よびRVD1が共に有効データを含んでいる。
【0390】RVLBF  −  フレーム指示の最後
のバイト(2ビット)。下記のいずれかを示す。1.R
VD0およびRVD1が共に現在のフレームの最後のバ
イトを含んでいない。2.RVD1が現在フレームの最
後のバイトを含んでいる。3.RVD0が現在フレーム
の最後のバイトを含んでいる。4.RVD0およびRV
D1が共に現在のフレームの最後のバイトを備えている
(すなわち、レジスタ170および171が共にフレー
ム終端指示を備えている)。
【0391】RVI  −  RVの初期設定済指示(
1ビット)。IOP/SIOにより設定されて現在のチ
ャンネルスロットに関するRVに対する状態交換変数の
初期設定を指示し、RVによりリセットされてこれを検
知したことを承認し、そのチャンネルに関する正常処理
状態まで移動する。
【0392】RVLAR  −  RVの最後のアドレ
ス認識オプション(2ビット)。このチャンネルに関連
するCCRのAROフィールドの最後の値。各関連プロ
セス・スロットで、RVはこのフィールドを現在のAR
Oと比較し、AROが(IOP/SIOにより)変えら
れたか判定する。変化が検出されると、AROの新しい
値がこのフィールドに移動する。フレームの次の始めを
検出するとRVはこのフィールドの新しいARO値に従
ってアドレス認識処理を始める。
【0393】RV_TS02は下記フィールドを備えて
いる。RVCRC  −  RV  CRCの剰余(1
6ビット)。プロトコル構成チャンネルに関して、フレ
ーム終端指示をRL1から受取ると、このフィールドを
チェックしてフレームが正しく受取られたかを確認し、
すべてが1になるようにリセットする。
【0394】RVS0、1  −  RV状態レジスタ
0および1(各8ビット)。RVS0はRL1から受取
った状態を備えており、RVS1はRVS0からこれに
移された状態を備えている。これらにはHDLCチャン
ネルに関するRL1フレーム処理状態の指示(EOF、
アイドル検出、打切り検出、オクテット整列状態など)
がある。
【0395】RVIO  −  RV内部あふれ指示(
1ビット)。RV内部のレジスタの内部あふれ状態を示
す。 このビットが設定されると、データはRFMに伝えられ
ない。
【0396】RVの論理制御は、MOVEおよびPRO
CESSと名付けた二つの状態機械で行われる。MOV
Eは、RVのレジスタ間のデータおよび状態の内部転送
を制御し、PROCESSは、データの処理(CRCチ
ェック、アドレス認識など)およびRFMとの接続を制
御する。これら状態機械の特定の状態は、「自律要素」
に関する相互参照、同時係属の特許出願書の対応する章
に記されている。これらは現在特許請求している主題事
項に関連するとは思われない。このような詳細事項は、
もしあったとしても、現在のところ附随的に関連すると
考えられる範囲で、相互参照する出願書の開示の対応す
る部分をここにこの引用により取入れてある。
【0397】10.  伝送処理要素TL1およびTV
伝送データ(FIFORからBTDMまでの途中にある
データ)に対する同期処理要素は、TFM、TV、およ
びTL1である。この章ではTL1およびTVについて
説明する。これら要素は、ハイパーチャンネルの構成要
素スロットおよび個々のチャンネルに割当てられたスロ
ットに関して全く同様に動作する。
【0398】10.1  伝送層1(TL1)機能TL
1は伝送有効性要素TVとBTDMとの間に接続されて
、伝送データを回路網に転送する。TVは、FIFOR
から一度に1バイトづつデータを取出すTFM(伝送F
IFOR管理器)から伝送データを受取る。このような
データはTFMによりDMARQ(DMA要求待合せ要
素)に表明された要求に応じてDMACの非同期部を経
由してIOP外部記憶装置からFIFORにロードされ
る。
【0399】TL1は、RL1で行われるものの逆であ
る機能を行うが、それには下記のものがある。 −  データバイトの直列化 −  フラグ、打切りおよびアイドルの発生−  透明
度−0ビットの詰込み −  アンダーラン検出 −  フラグ分配 −  データ反転 −  出力データに対する交互レジスタ使用
【0400
】TL1は、TVから一度に1バイトづつデータを受取
り、L1回路によりBTDMに提示されたビット要求T
DATA_REQに応じてデータビットをBTDMに直
列に転送する。TL1では、データは、1対のバイトレ
ジスタを通過するので、どんなスロットタイム中でもT
L1はそのときサービスされているチャンネルに関する
データの最大2バイトまでを格納することができる。こ
れによりTL1はどんな速さのL1要求でも1スロット
内でバーストすべき最大8個までの要求に対処できるB
TDMの速度限界内で処理する準備ができる(それ故ど
んなスロット期間中でも、伝送は一般にオクテット整列
しないから、2連続バイトのビットをインターフェース
を横断して移動させることができる)。
【0401】これにもかかわらずアンダーランが発生す
れば、TL1は、割込み処理用の適切なアンダーラン指
示を発生し、次いで(プロトコル志向チャンネルで)ア
イドル/埋込みパターンが附随する打切りパターンを伝
送する。打切りパターンを送出してからTL1は、その
事象の適切な指示を発生する。その他に、TL1は、C
CRの打切り制御ビット(ARおよびAIM)で行われ
た変更に迅速に反応すると共に打切りパターンの伝送を
始めるようになっている。したがって、TL1を、SI
OおよびTSRを通して動作するIOP/ホストにより
いつでも、現在処理中の伝送を打切るよう効果的に制御
することができ、これによりたとえばエラーとわかって
いる伝送を続けるという回路網チャンネルの不必要な使
い方を減らすことができる。
【0402】HDLCプロトコルで通信しているチャン
ネルに関して、TL1は、非区切りデータ(フラグでな
く、アイドルでなく、打切りでもない)を表わす5個連
続の1の伝送を検出し、0ビットを挿入し(詰込み)、
このようなデータを区切りとして受取ることのないよう
にする。更に、TL1は、プロトコル・メッセージ・フ
レームの始めと種端とを区別し、伝送のそれぞれの段階
で開放フラグおよび閉鎖フラグを挿入する。プロトコル
がビット反転を必要とすれば、TL1はこれを処理する
【0403】TL1は、時分割多重同期で動作し、これ
により活性チャンネルに関するその状態が関連BTDM
タイムスロットの出現中に(TSRからRSMを経由し
て)ロードされ、スロット終端として(RSMを経由し
てTSRに)保存される。その時間交換状態は、図24
を参照して以下に説明する単一語TL1_TS01から
構成される。TL1は、図32を参照して以下に説明す
る9ビットの状態指示レジスタを備えており、その内容
はTL1_TS01の一部として時間交換時に保存され
る。
【0404】10.2  TL1状態指示TL1は、多
数の状態指示を保持しており、その幾つかは割込区画I
NTにIOP割込を必要とするエラーおよび事象状態を
警告するのに使用され、他はBTDMスロットフレーム
を横断してTL1で行われる処理の継続を制御するのに
使用される。これらの幾つかについて以下に手短かに説
明する。
【0405】「サービス打切り」ビットは、打切りパタ
ーン(または反転HDLCが行われている場合には反転
打切りパターン)が伝送されていることを示す。このビ
ットは、状態交換中保存されて伝送中の打切りパターン
をBTDMを横断して記憶させることができる機構を作
る。
【0406】フレーム終端ビットは、TVから要求され
たバイトがプロトコルフレームの最後のデータバイトで
あることをTVにより示されたとき設定される。このビ
ットがオンのとき、TL1は、最後のデータバイトの後
閉鎖フラグを自動的に送出し、必要に応じてまた必要な
とき埋込みパターンをそれに続けて送出する。フレーム
終端ビットは、閉鎖フラグが送出されてからリセットさ
れる。埋込みパターンは、TVがTV_ENDFRAM
EまたはTV_ENDCHAINを表明しているとき必
要になる。パターンの形態は、CCR内のビットにより
決まる。ENDFRAMEが指示されているときはIF
S(フレーム間埋込選択)ビットであり、ENDCHA
INが指示されていればICS(連鎖間埋込選択)ビッ
トである。
【0407】データ・レジ順序ビットは、それぞれのデ
ータバッファレジスタの空状態を示す2ビットに関連す
るものであるが、データバッファレジスタに関するデー
タバッファの順序を決定する。TVに関するデータ取出
し動作は、いずれかの空指示ビットがオンのとき呼出さ
れる。空ビットが二つともオフ(データバッファが二つ
とも満杯)であれば、データがレジスタから取出され、
順序ビットに指示された順序でBTDMに転送される。 空ビットが両方ともオンであれば、順序ビットがレジス
タへのデータ・ローディングの順序を決める。
【0408】アンダーラン指示ビットは、データ・アン
ダーランが発生していることを記憶させるのに使用され
る。この状態が発生すると、打切りサービス・ビットが
設定される。TVにプロトコル・メッセージ・フレーム
の最後のバイトの後に送る新しいフレーム・データが無
く、且つ閉鎖フラグが送られていれば、アンダーラン指
示子を設定してTL1に埋込みパターンを発生するよう
要求する。フレーム間埋込選択ビット(RSM_CCR
のIFS)のオン/オフ状態は、パターンの形態を決め
る。すなわち、オンであればアイドル、オフであればフ
ラグ。
【0409】打切り掲示ビットは、INTに打切要求が
TFMによりINTに対して表明されていることを示す
のに使用される。この指示は、TFMからTVを経由し
てTLに伝えられるが、TFMによる関連要求が処置さ
れてしまったときリセットされ、INTによりリセット
される。
【0410】TFMリセット・ビットは、TFMがリセ
ットされてしまった(作動解除され、再初期設定されて
再び作動された)ことを指示するのに使用される。この
ビットは打切り状態をリセットするのに使用される。
【0411】10.3  TL1論理 TL1の論理組織およびその状態機械論理の特定の状態
に関する詳細は、「自律論理要素」に関する相互参照、
同時係属中の特許出願書に示されている。このような詳
細は、現在特許請求している主題事項には関係ないので
この説明からは省略する。このような詳細が付随的に関
連すると思われる範囲で、同時係属中の出願書の関連す
る部分をここにこの引用により取入れてある。
【0412】10.4  TL1時間交換語TL1_T
S01 TL1時間交換語TL1_TS01は、二つの8ビット
・フィールドTLD1およびTLD2、4ビット・フィ
ールドTLDBP、3ビット区画TLTC、および9ビ
ット・フィールドTLSIから構成されている。これら
フィールドには下記の用途がある。
【0413】TLD1およびTLD2(TL1データレ
ジスタ1およびTL1データレジスタ2)−これらはデ
ータをTVから交互に(「ピンポン」式に)受取るTL
1の二つのデータバッファの内容を反映する。
【0414】TLDBP(TL1データビット・ポイン
タ)−現在のデータバッファレジスタ源からBTDMへ
送るべき次のビットを指す。現在の源は、TLDSSで
指示されるが、データレジスタ1、データレジスタ2、
または打切/アイドル/フラグ文字の内部発生器である
可能性がある。
【0415】TLTC(TL1透明度カウント)−プロ
トコル・チャンネルに割当てられたスロットで送出され
る1が連続するデータビットの動作カウント。カウント
値が5になると詰込みビットが挿入される。カウント値
は、1データビットが送られるごとに増加し、詰込みビ
ットまたは0ビットが送られるとリセットされる。
【0416】TLSI(TL1状態指示子)−TL1の
状態指示子の最後の状態を反映する。
【0417】10.5  伝送有効性(TV)機能伝送
有効性要素(TV)は伝送FIFO管理器(TFM)と
TL1との間に接続して伝送データを転送する。 TVは、時分割多重で、RSMにより規定されるBTD
Mタイムスロットと同期して動作し、活性チャンネルス
ロットに関してRSMおよびTSIを経由して状態交換
を受ける。TVの主要機能は次のとおりである。
【0418】データ転送−伝送データバイトは、TFM
から内部データレジスタに、一度に一つづつ取出され、
以下に記すように処理されてTL1に転送される。読出
要求は、内部レジスタが空のとき発せられる。
【0419】CRC発生−プロトコル志向チャンネルで
は、取出された伝送データの各バイトは、CRC剰余計
算およびパリティチェックの双方を行う計算論理にビッ
ト直列に加えられる。プロトコル・フレームの最後のデ
ータバイトがTL1に伝えられてから、2バイトのCR
C剰余が反転され、高次バイトを先にしてTL1に転送
される。
【0420】CRCバイパス−クリア・チャンネルによ
るデータ(たとえば、ディジタル音声)に関しては、C
RC発生およびパリティチェックはバイパスされる。す
なわち、これら機能の適用は、CCRのチャンネル形式
フィールドの機能として選択される。
【0421】10.6  TV論理 TVの論理組織およびその状態機械論理の詳細は、「自
律論理要素」に関する相互参照の同時係属中の特許出願
書に示されている。このような詳細は、現在特許請求し
ている主題事項に関係しないのでこの説明からは省略し
てある。このような詳細が付随的に関連すると思われる
範囲で、同時係属中の出願書の対応する部分をここにこ
の引用により取入れてある。
【0422】RSMからのスロット終端指示RSM_X
MIT_EOSで、TVは、その時間交換状態を保存さ
せる準備をする。この状態はRSMに連続的に提示され
、スロット終端指示の所定の時間以内に保存される。 しかし、TVがその終了指示TV_DONE(安定終了
状態を指示する)をその時間までに提示していなければ
、タイムアウト・エラーおよび関連割込がRSMにより
発生される。
【0423】10.7  TV状態交換語TV_TS0
1TVの状態交換語は、8ビット・フィールドTVDR
、16ビット・フィールドTVCR、1ビット・フィー
ルドTVDR、2ビット・フィールドTVDS、1ビッ
ト・フィールドTVOE、1ビット・フィールドTVE
C、1ビット・フィールドTVDP、および2ビット・
フィールドTLDSSから構成されている。これら各々
の用法および意味を以下に説明する。
【0424】TVDR(伝送有効性データレジスタ)−
TVデータバッファレジスタの内容。
【0425】TVCR(伝送有効性CRCレジスタ)−
現在のフレームに対する累積CRC剰余計算の状態。フ
レーム終端に遭うと、このフィールドがTL1に送られ
る発信データに付加される。
【0426】TVDV(伝送有効性データ有効)−この
ビットの状態は、データレジスタが有効データを備えて
いるかを示す(オンは伝送すべき有効データを示し、オ
フはデータレジスタが空であることを示す)。
【0427】TVDS(伝送有効性データ選択)−TL
1に送るべき次のバイトの源を指すポインタ(源は、T
Vデータレジスタ、TVCRCレジスタの上位8ビット
またはTVCRCレジスタの下位8ビット)。
【0428】TVOE(伝送有効性動作エラー)−活性
のときこのビットは動作エラーが検出されている(たと
えば、無効状態)ことを示し、TV処理動作をすべて休
止させる。
【0429】TVEC(連鎖の伝送有効性終端)−TF
Mから受取った連鎖終端指示。TL1へのCRCの最後
のバイトにTL1に埋込みパターン伝送の準備をさせる
連鎖終端指示を後置させるように要求する。
【0430】TVDP(伝送有効性データパリティ)−
TVDRの内容に対する奇数パリティ
【0431】TLDSS(伝送層1源選択)−チャンネ
ル処理の開始時TL1により実際にTL1に関係づけら
れる。しかしTS1に必要な時間交換語の数を極力少く
するため、これら2ビットはTVを通して保存される。 これらビットは、TL1により送出すべき次のデータバ
イトの四つの源、TL1のデータレジスタ1および2、
TL1にあるフラグ信号の源、またはTL1にあるアイ
ドル/打切パターンの源、の内の一つを指すポインタと
して作用する。
【0432】11. FIFO  RAM(FIFOR
)およびFIFO管理区画 FIFO  RAM(FIFOR)およびFIFO管理
器(RFMおよびTFM)は協同して、DMA制御器(
DMAC)と同期送受信要素(RL1、RV、TL1、
TV)との間の遷移時に通信データを待つ。時間交換R
AM(TSR)と同様、FIFORは、他の区画に対す
るそのデータ流れを指揮する論理を備えている。
【0433】11.1  FIFORの構造図27を参
照すると、FIFOR区画は、(SIO、RSM、RF
M、TFM、およびDMACから)母線セレクタ回路2
01を通して入力を受け、203で示したデータ母線(
FIFOR_DATA)に202から出力を発生する1
28×36静的RAMアレイ200から構成されている
。母線203は、SIO、RFM、TFM、およびDM
ACまで延びている。要求ラッチ205と協同して動作
する状態機械論理204は、セレクタ201およびアレ
イ200の動作を制御する。
【0434】アレイ200は、128個のデータ語記憶
空間を備えており、各語空間は36ビットの記憶空間(
各語空間に32データビット空間および4パリティビッ
ト空間)から構成されている。図7を参照して、模範的
な基本速度ISDNの用途において、各チャンネルに割
当てられた空間の半分を伝送DMA構成レジスタ語TD
CR1、TDCR2に対して取ってあり、他の半分を受
信DMA構成レジスタ語RDCR1、RDCR2に対し
て取ってある。各活性チャンネルのRDCR1、2、お
よびTDCR1、2空間は、それぞれのチャンネルに対
する状態情報および通信データ情報を格納する。各語空
間のビットの用法について以下に図33〜図36を参照
して説明する。
【0435】SIO、RFM、TFM、およびDMA制
御(DMAC)の各区画からアレイ200へのデータ入
力は、セレクタ回路201を通して供給される。データ
出力は、特定の宛先を状態論理204の206からの承
認出力により割当てられて、母線203を経由してそれ
ら区画に伝えられる。アレイのアドレッシングは或る場
合には直接であり、他の場合には間接である。それぞれ
の場合に、アクセス区画は、要求ラッチ205に対し所
要アクセスの読み書き方向の指示(たとえば、SIO_
FIFOR_RDまたはSIO_FIFOR_WR)を
発する。このような読み書き要求に関して、TFMおよ
びDMACは、1語または連続する2語の読み書きを要
求する別々の入力を備えている(RFMおよびSIOは
常に1語の読み書き要求を発する)。
【0436】SIOがアレイにアクセスするときは、S
IOは明白なアドレス入力をSIO_ADDRESS_
BUSを経由して供給し、これをセレクタ201がアレ
イ200のアドレス入力に転送する。データを書込む場
合には、SIO_DATAに供給されるデータ語がセレ
クタ201によりアレイのデータ出力に転送される。S
IO(または他の区画)に呼出されるデータが母線20
3に現われる。206におけるFIFOR_SIO_A
CKは宛先としてSIOを指定するものである。
【0437】データをTFMまたはRFMからアレイに
書込むとき、またはアレイからそれら区画に呼出すとき
は、セレクタ201へのアドレス入力は、RSMからの
タイムスロット指示、RSM_TSI、と状態論理20
4の出力207に現われる選択機能との組合せとして間
接的に供給される。RMS_TSIは、それぞれのチャ
ンネルに割当てられた(4語の)位置のブロックに効果
的にアクセスし、207における選択機能は、ブロック
内の特定の語位置をアドレス・オフセットさせる。一度
に1バイであるRFMからのデータ転送を受取ることに
関して、RFMは、アドレス選択を所定の語空間内部の
バイト位置まで分解する別のアドレス入力RFM_FI
FOR_BPP(BPPは「バイト位置ポインタ」を表
わす)を発生する。
【0438】RFMがアレイに書込むときは、受信デー
タのバイトをバイト位置ポインタ、RFM_FIFOR
_BPP、と共にRFM_FIFOR_DATAで提示
する。バイト位置ポインタRFM_FIFOR_BPP
は、RSM_TSIおよび207で選択された語により
アドレスされるブロック内の特定のバイト位置を指定す
る。TFMがアレイに書込むときは、TFMは状態語情
報だけを書込み、これをTFM_TDFSW_DATA
で提示する。データがRFMまたはTFMに呼出される
と、完全な語が、宛先区画を指定する働きをする206
に現われる関連承認、FIFOR_RFM_ACKまた
はFIFOR_TFM_ACK、と共に母線203に出
力される。
【0439】DMACがアレイにアクセスするときは、
アドレス入力はDMACからのチャンネル番号入力、D
MAC_CHN_NBRと、207における選択入力と
の組合せとして発生される。データは書込み用にDMA
C_FIFOR_DATAで提示され、呼出されたデー
タは、206に現われるFIFOR_DMC_ACKと
共に母線203を経由してDMACに転送される。
【0440】アレイ200から母線203への出力は、
データに関してパリティチェックを行うパリティチェッ
ク回路202aに並列で伝えられる。パリティエラーが
検出されれば、その回路は202bからエラー指示、F
IFOR_PARITY_ERROR、を発生する。こ
のようなエラー指示は、要求区画に提示され、該要求区
画によりエラー割込指示をINT区画に発するのに使用
される(ラッチ状態をCEISR/TSRに記録するた
め、およびチャンネル化エラー状態としてIOPに通知
するため。後のINTの説明を参照)。
【0441】アレイの読み書きおよびクロックの機能は
、208に現われる論理204の出力(入力から要求ラ
ッチ205に得られる)により制御される。一つの読み
書き要求は完了するのに3機械クロック/状態サイクル
(3×50ns)かかる。1サイクルは要求選択機能を
組立て、アレイの読み書き入力および図示してないクロ
ック使用可能入力を作動させる。次のサイクルはクロッ
クの有効性および選択機能をラッチし、アレイに対して
欠陥の無いクロックを提供する。次の第3サイクルは、
承認出力を作動させ、クロックおよび選択信号を不活動
にする。連続(2重語)アクセスは、第2アクセスの最
初のサイクルを第1サイクルの最後のサイクルと重ねる
ことにより、5サイクルで完了する。
【0442】11.2  FIFO  RAMの状態お
よびDATA  FIFORでは、各通信チャンネルス
ロットに4語空間が割当てられている(図7)。これら
空間の内二つ(RDCR1、TDCR1)は、それぞれ
のチャンネルに対するDMA制御情報を保持し、他の二
つ(RDCR2、TDCR2)は、受信されたり伝送さ
れたりするデータを待合せるバッファとして働く。
【0443】アレイ200のDMA構成レジスタ語空間
RDCR1、2、およびTDCR1、2のビットの用法
についての詳細を図33〜図37に示してある。RDC
R1およびTDCR1は、それぞれの(活性)チャンネ
ルに対する一定の状態および制御のパラメータを保持す
るのに使用され、RDCR2およびTDCR2の各空間
は、それぞれの(活性)チャンネルを通過する受信およ
び伝送の通信データに対する4バイトの待行列として使
用される。
【0444】受信径路を有する各活性チャンネルにおい
て、受信データは、一度に1バイト、RVからRFMを
経由してアレイ200のそれぞれのRDCR2空間の(
特別にアドレスされた)バイト位置に転送される。活発
に伝送する各チャンネルに対して、伝送データは、一度
に1バイト、TDCR2/FIFORからTFMへ、お
よびTFMからTVへ転送される。TFMへの転送では
、完全語TDCR2が呼出され、バイト選択がTFMに
より行われる。RFMからアレイ200までおよびアレ
イからTFMまでの転送は、以下に説明するRFMおよ
びTFMのそれぞれの同期(時間交換式)動作の期間中
に行われる。
【0445】RDCR2空間が4バイトで一杯になると
、RFMは要求をDMARQ(DMA要求待行列)に提
示し、これによりDMAC区画がMIO区画と協同して
4バイトをRDCA(受信DMA現在アドレス。22ビ
ット)という名のそれぞれのRDCR1フィールドのア
ドレス情報により指定された外部(IOP/ホスト)記
憶装置の空間に転送するよう(非同期的に)動作する。 外部記憶装置は、円形バッファとしてアドレスされる(
下記のDMACの詳細説明を参照)。RDCR1の残り
の10ビット空間は、8予備ビット空間(RES)、F
IFOR出力で検出されたパリティエラーをDMACに
示す1ビット空間RPE(受信パリティエラー)、およ
び転送中に生じた境界チェック条件を示す1ビット空間
RBC(受信境界チェック)から構成される(DMAC
の説明を参照)。
【0446】同様に、FIFORのTDCR2活性チャ
ンネル語空間が空になると、TFMはDMARQに要求
を提示し、関連TDCR1空間に部分的に設けられた制
御情報を使用してDMACに外部(IOP/ホスト)記
憶装置からデータを(非同期的に)取出させる(TDC
R1フィールドの完全な説明についてはDMACの説明
を参照のこと)。手短かに言えば、各TDCR1語のフ
ィールドは、予備ビット(RES)、現在の外部データ
バッファ空間のバイト長を規定する16ビットのTDB
C(伝送DMAバイト・カウント)フィールド、3個の
2ビット・フィールド、および3個の1ビット・フィー
ルドから構成されている。2ビット・フィールドは、T
Vに転送すべきTDCR2の中の次のバイトを指すTB
C(伝送バッファ・カウント)、TCR2の第1の有効
バイト位置を指す(更に4バイト未満がTCR2にロー
ドされているとき特に必要になる)TOPQ(待行列の
先頭)、および外部記憶装置およびFIFORのいずれ
かまたは双方に対するDMAC転送にパリティエラーが
発生したか否かを示すPE(伝送DMAパリティエラー
)、である。1ビット・フィールドは、DMACにより
設定可能な外部アクセス条件の指示を表わす(明細に関
してはDMACの説明を参照)が、ECD(検出された
連鎖の端)、EFD(検出されたフレームの端)、およ
びNDI(データ指示子無し)である。
【0447】11.3  FIFO  RAM状態機械
の状態 以下の説明を簡単にするため、FIFORに関連するT
DCR1の1ビットおよび2ビットの状態関数を総括的
に伝送DMA  FIFO状態語(TDFSW)と称し
、FIFORへのDMACチャンネル番号アドレス入力
をDMACアドレスと呼び、RSMからFIFORへの
タイムスロット・アドレス指示を、どの区画が実際にF
IFORにアクセスしているかに応じて、RFMアドレ
スまたはTFMアドレスと呼ぶ。
【0448】状態0(調停状態)−FIFORにアクセ
スするすべての要求が(要求ラッチ205に)絶えずラ
ッチされている。この状態は、所定の調停規則に従って
要求に優先順序を付け、優先要求に関連するデータをF
BS(FIFOR母線セレクタ)201にロードする。
【0449】−優先権は高い方から順に、TDFSWが
TFMから更新すること、DMACの2語読出し要求、
DMACの1語書込み要求、DMACの1語読出し要求
、DMACの2語書込み要求、DMAC書込みパリティ
エラー、RFMの読出し要求、RFMの書込み要求、T
FMの1語読出し要求、TFMの2語読出し要求、SI
Oの読出し要求、およびSIOの書込み要求である。
【0450】−所定の要求がTFMに対するTDFSW
更新の書込み(TFM_FIFOR_WR1)であると
きは、アドレスおよび更新されたTDFSWデータ(T
FM_TDFSW_DATA)がFBS(FIFO母線
セレクタ)201により選択される。最初のバイト選択
、書込み、およびクロック使用可能化の各制御入力が作
動される。この状況では次の状態は状態1である。
【0451】−要求が2語をFIFORからDMACに
読出すこと(DMAC_FIFOR_RD2)であると
きは、DMACは、DMACアドレスによりアドレスさ
れたRDCR1語空間のRDCAフィールドに格納され
ている現在の外部アドレス、および関連するRDCR2
空間に格納されている受信データの双方を要求されてい
るものと考える(両空間は部分的にDMAC_CH_N
BRで指定される)。関連する語空間に順次アドレスし
、読出し制御器を作動させる。次の状態は状態1である
【0452】−要求が1語をDMACからFIFORに
書込むこと(DMAC_FIFOR_WR1)であると
きは、DMACが関連チャンネルのRDCAを含む語を
更新していると考え、関連するFIFORアドレスがF
BSにより選択される。アレイ制御信号は書込みに対し
て作動される。次の状態は状態18である。
【0453】−要求が1語をDMACに読出すこと(D
MAC_FIFOR_RD1)であるときは、DMAC
が関連するチャンネルのTDCR1空間のTDBCを要
求されていると考える。それぞれのアドレスがFBSに
より選択され、アレイ信号は書込に対して作動される。 次の状態は状態2である。
【0454】−要求がMDACから2語を書込むこと(
DMAC_FIFOR_WR2)であるときは、DMA
CはTDBCおよび伝送データを共に格納している。 FBSは適切な語のアドレスを選択し、アレイ制御器は
連続書込みに対して作動され、次の状態は状態12であ
る。
【0455】−要求がDMACからFIFORへのパリ
ティエラー指示の書込み(DMAC_FIFOR_PE
_WRがラッチされている)であるときは、FIFOR
から1語または2語を読出すDMACの結果、パリティ
エラーがDMACにより検出されている。それぞれのT
DCR1またはRDCR1がDMAC_CHN_NBR
、DMAC_RCV_REQ、およびFBSの各選択の
組合せを通して選択される。次の状態は状態14である
【0456】−要求がRFM読出し(REM_FIFO
R_RDが活性)であるときは、RFMは関連するRD
CR1から状態情報を要求している。その結果アドレス
選択が(RSM_TSIおよび状態機械からの語位置選
択出力の機能として)行われ、制御器は読出しに対して
作動される。次の状態は状態4である。
【0457】−要求が受信データのバイトを転送するた
めのRFMからの1バイト書込み(RFM_FIFOR
_WR1が活性)であるときは、バイトアドレスがRF
M_FIFOR_BPPに応じてFBSにより選択され
、制御器は書込みに対して作動される。次の状態は状態
15である。
【0458】−要求が伝送データのTFMへの読出し(
TFM_FIFOR_RD1が活性)であるときは、所
要のTDCR2アドレスが(RSM_TSIおよび内部
発生した語位置指示の機能として)FBSにより選択さ
れ、制御器は読出しに対して作動される。次の状態は状
態5である。
【0459】−要求がTFMに対する2語読出し(TF
M_FIFOR_RD2)であるときは、TFMはそれ
ぞれのチャンネルのTDCR1空間およびRDCR2空
間の双方にアクセスしようとしている。これら空間が(
RSM_TSIおよび内部発生した語位置選択信号の機
能として)順次アクセスされ、制御器は読出しに対して
作動される。次の状態は状態6である。
【0460】−要求がSIOに対する1語読出し(SI
O_FIFOR_RDが活性)であるときは、SIO(
SIO_ADDRESS)により供給されたアドレスが
選択され、アレイ制御器が読出しに対して作動される。 次の状態は状態7である。
【0461】−要求がSIOからFIFORへの1語書
込み(SIO_FIFOR_WRが活性)であるときは
、SIOアドレスが選択され、制御器は書込みに対して
作動される。次の状態は状態17である。
【0462】状態1(RDCAのDMACへの読出し)
−アレイ制御器がアレイにアクセスしてDMACアドレ
ス(DMAC_CH_NBR)のRDCR1位置を読出
すように作動される。次の状態は状態8である。
【0463】状態2(TDBCのDMACへの読出し)
−アレイ制御器がアレイにアクセスしてDMACアドレ
スのTDCR1位置を読出すように作動される。次の状
態は状態20である。
【0464】状態3(伝送データを書込み、更新された
TDBCに対する書込みを開始する)−FIFOR_D
MAC_ACKを表明してDMACに、伝送データが書
込まれ、更新されたTDBCおよびTDFSWを次に書
込むよう提示しなければならないことを知らせる。アレ
イはこの後使用禁止になるが、選択および書込みのアク
セス制御器は活性のままである。次の状態は状態13で
ある。
【0465】状態4(境界チェックおよびPE状態をR
FMに読出す)−アレイ制御器が関連チャンネルのRD
CR1に対し読出しに対して作動され、次いで作動解除
される。次の状態は状態21である。
【0466】状態5(伝送データをTFMに読出す)−
アレイ制御器が関連チャンネルのTDCR2を読出すよ
うに作動され、次いで作動解除される。次の状態は状態
23である。
【0467】状態6(TDFSWのTFMへの読出し)
−アレイ制御器が関連チャンネルのTDCR1を読出す
ように作動され、次いで作動解除される。次の状態は状
態10である。
【0468】状態7(語をSIOに読出す)−アレイ制
御器が語をSIO_ADDRESSで読出すように作動
され、次いで作動解除される。次の状態は状態22であ
る。
【0469】状態8(2語受信側読出しに関するDMA
Cへの最初の承認)−FIFOR_DMAC_ACKが
DMACに表明される。DMACのアドレスが同じチャ
ンネルの第2の語(RDCR2)位置に調節される。ク
ロック使用可能化信号が第2の読出しアクセスに対して
作動される。次の状態は状態9である。
【0470】状態9(DMACの後受信データを読出す
)−アレイ制御器が第2の読出しに対して作動され、次
いで作動解除される。次の状態は状態20である。
【0471】状態10(最初にTFMに対し承認、TD
FSWおよび伝送データの2語読出し)  −FIFO
R_TFM_RD_ACKを表明してTFMに母線20
3にあるTDFSW情報を受入れさせ、次に伝送データ
の受入れの準備をさせる。クロックが次の読出しに対し
て使用可能となり、TFMアドレスが次の語(TDCR
2)位置に対して調節される。次の状態は状態16であ
る。
【0472】状態11(TDFSWをTFMに対して更
新)−アレイ・クロックを適切なTDFSW/TDCR
1空間に書込むように作動する。クロックが使用禁止に
なる。次の状態は状態19である。
【0473】状態12(TDBCを伴う伝送データの書
込み)−アレイ・クロックが伝送データをDMACから
関連チャンネルのTDCR21空間に書込むように作動
される。アドレスは次の語空間(関連TDCR1のもの
)に調節される。クロックの作動は解除される。次の状
態は状態3である。
【0474】状態13(データを伝送後TDFSWおよ
びTDBCを書込む)−クロックがTDCR1空間に書
込むためアレイにアクセスするよう作動され、次いで作
動解除される。次の状態は状態20である。
【0475】状態14(DMACパリティエラーの書込
み)−クロックがTDCR1PE空間に書込むためアレ
イにアクセスするよう作動される。次の状態は状態20
である。
【0476】状態15(RFMに対する受信データ・バ
イトを書込む)−アレイがデータ・バイトをRFMから
関連チャンネル/スロットのRDCR2空間に書込むよ
うアクセスされる。クロックが作動解除される。次は状
態21である。
【0477】状態16(TDFSWを読出させてから伝
送データをTFMに読出す)−アレイが伝送データを関
連チャンネルのTDCR2空間からTFMへ読出すよう
にアクセスされる(TFMは適切なバイトを選択する)
。クロックが作動解除される。次は状態23である。
【0478】状態17(SIOに対するデータ語を書込
む)フラグが検出されなければチェックレジスタをアイ
ドルパターンまたは打切パターン(1が7個以上連続し
ている)があるか検査する。このようなパターンが検出
されれば、INTに対して適切なアイドルまたは打切の
指示子を設定し、データレジスタをクリアし、ビットカ
ウントをリセットする。READ_VALIDが不活性
であれば、次の状態は状態1である。その他の場合には
、次の状態は状態3である。
【0479】−アレイがアクセスされ、SIO_DAT
A語がSIO_ADDRESSの位置に書込まれる。ク
ロックが使用禁止になる。次は状態22である。
【0480】状態18(DMACに対するRDCAの書
込み)−アレイがDMACにより示されたチャンネル番
号のRDCR1空間に書込むようにアクセスされる。ク
ロックが使用禁止になる。次は状態20である。
【0481】状態19(TFMのTDFSW書込みを承
認)−FIFOR_TFM_ACKが表明される。アレ
イ制御器が作動解除される。次は状態0である。
【0482】状態20(DMACへの承認)−FIFO
R_DMAC_ACKが表明される。アレイ制御器が作
動解除される。次は状態0である。
【0483】状態21(RFMへの承認)−FIFOR
_ACK_FRMが表明される。アレイ制御器が作動解
除される。次の状態は状態0である。
【0484】状態22(SIOへの承認)−FIFOR
_SIO_ACKが表明される。アレイ制御器が作動解
除される。次の状態は状態0である。
【0485】状態23(TFMへの伝送データ読出しの
承認)−FIFOR_TFM_RD_ACKが表明され
る。アレイ制御器が作動解除される。次は状態0である
【0486】11.4  RFMの機能RFM(受信F
IFO管理器)は、受信データ・バイトをRVとFIF
ORのRDCR2空間の特にアドレスされたバイト位置
との間で転送し、またDMARQへの要求により受信デ
ータを(DMACの指揮のもとに)FIFORからホス
トIOP記憶装置へ転送を開始する。RFMはまた、(
たとえばFIFORからホストIOP記憶装置に関連D
MAC転送を行っている間にパリティエラーが発生した
か確認するため)FIFORのRDCR1空間にある状
態情報にアクセスすることもできる。
【0487】RFMは、時分割多重エンジンとして、R
VおよびRL1と同期して動作し、BTDMにそれぞれ
のチャンネル・タイムスロットが現われるのと同期して
活性チャンネルにサービスする。他の同期要素の場合の
ように、RFMはRSMにより前記スロット出現に関連
する規則正しい時間間隔で始動し、休止する。休止する
よう指示される(RSM_RCV_EOS)と、RFM
はアイドル状態に移り、RSMに終了および開始のタイ
ムスロットに関連する状態語(RFM_TS01および
RFM_TS02)の時間交換交替に適する安定状態に
あることを指示するRFM_DONEを表明する。RS
Mからのロード制御信号(RSM_RFM_LOAD1
およびRSM_RFM_LOAD2)に応じて新しい状
態語がロードされる。新しいチャンネル状態をロードし
てから、RFMはRSM_RCV_STARTにより始
動するよう指示される。
【0488】活性チャンネルに対して動作するとき、R
FMは、RVにより提示された受信データバイトを受入
れ、これをFIFORの関連チャンネル語空間RDCR
2の特定のバイト記憶位置に格納する。このような各空
間が満杯になるにつれて、RFMは、DMACにその空
間の内容を外部IOP記憶装置に(非同期的に)移させ
る要求をDMARQにより提示する。RFMはまた、R
Vから受取った状態情報を処理し、各フレームで受取っ
たバイト数のトラックを確保し、フレーム終端状態をI
NT区画に指示する。RFMはまた、DMACによりF
IFORのRDCR1空間に掲示された状態条件を処理
し、掲示された境界チェックおよびパリティエラーの状
態をINT区画に通報する。
【0489】11.5  RFM時間交換語1および2
RSMの制御下でRFMとTSRとの間で転送される時
間交換語(RFM_TS01およびRFM_TS02)
を図29および図30に示してある。
【0490】RFM_TS01は、RVから受取って未
だFIFORに転送していないデータが入っている8ビ
ット・フィールドRFMD、RFMDに格納されている
データのパリティを示す1ビット・フィールドRFMD
P、現在のチャンネルに対する受信データが転送される
FIFOR/PDCR2の次のバイト位置を指すバイト
ポインタを保持する2ビット・フィールドRFMBP、
それぞれのチャンネルに対するRFMの現在の状態を、
アイドル(有効データを受取っていない)、アクチブ(
FIFORに置く有効データを受取っている)、または
「フレーム間」(アイドル、打切、またはフレーム終端
の指示をRVから受取っており、関連するFIFOR内
容がIOPにDMAされたらRFMによりINTに関連
状態を提示する必要がある)の一つとして示す3ビット
・フィールドRFMS、RFMの割込状態を、アイドル
パターンを受取った、フレーム終端を検出した、打切パ
ターンを検出した、CRCエラーを検出した、FIFO
R/RDCR2に対してバッファのあふれ状態を検出し
た、のいずれか一つとして示す8ビット・フィールドR
FMIS、および予備の8ビット位置(現在のところ使
用しないが他の指示に利用することができる)、から構
成されている。
【0491】RFM_TS02は、現在のフレーム期間
中にそれぞれのチャンネルに対してRFMが受取ったバ
イトの数を示す16ビット・フィールドRFMFBC、
および予備/未使用の16ビットから構成されている。 フレーム終端、アイドル状態、または打切状態を検出す
ると直ちに、RFMはRFMFBCにある値を調節し(
そのCRCバイトがカウントに確実に入らないようにす
る)、調節した値をRFM_TS01にあるRFMIS
の値と共にINTの割込要求処理プロセス中にINT(
により拾い上げられる)に伝える。
【0492】11.6  RFMの論理RFMの論理の
組織を図28に示す。RFMは、状態機械論理220、
(状態論理220により供給された選択機能に応じて)
RVにより提示された受信データおよび状態情報を転送
する母線セレクタ221、(状態論理220により供給
された制御信号に応じて)セレクタ221により選択さ
れた情報を受取るデータレジスタ222、およびRFM
の現在有効な時間交換状態語を保持する時間交換状態レ
ジスタ223(この区画にはこのような語が二つとそれ
らを保持する二つのレジスタ223がある)、から構成
されている。
【0493】RFMの正常動作においては、状態論理2
20は次のような遷移を行う。アイドル状態(状態0)
から出発し、RSM_RCV_STARTを受取ると直
ちにFIFORバッファが満杯でないことの指示を待ち
且つチェックする状態4に移り(バッファが満杯であれ
ば処理に入る前にバッファが満杯でなくなるまで状態4
で待つ)、FIFORパリティエラーについてチェック
すると共にDMACにより掲示されたRDCR1状態を
読むことにより境界チェック条件についてもチェックす
る状態10に移る。パリティエラーまたは境界チェック
条件が存在しないときは、状態1に移ってRVからのデ
ータ転送要求を待ち、次いで状態5に移ってデータをF
IFORに格納し、スロット終端指示RSM_RCV_
EOSを受取ると直ちにアイドル状態0に戻る。状態論
理220の詳細は下記のとおりである。
【0494】状態0(アイドル状態)−これはRFMが
その時間交換状態語を完全に交換できる状態である。こ
の状態では、(RSM_RCV_EOSの受取りに続い
て)RFM_DONE指示を表明し、RSMにTSRを
レジスタ223から出力RFM_TS01およびRFM
_TS02に提示されたRFMの現在の状態を格納する
ように動作させることができる。また、この状態では、
RSMからのロード制御信号(RSM_RFM_LOA
D1、RSM_RFM_LOAD2)に応じて新しい状
態をRFM_TS_BUSからレジスタ223にロード
することができる。状態をロードしてからRSMはRS
M_RCV_STARTを表明することによりRFM処
理を開始する。
【0495】−この状態では、RFMは、RSM_RC
V_STARTを待つ。この信号が活性であるときは、
RSM_CCRの受信DMA有効化ビット(RDE)の
状態がチェックされる。そのビットがオフ(現在のチャ
ンネルが受信に対して使用可能になっていない)であれ
ば、次の状態は状態8である。そのビットがオンであり
且つRFM状態状勢(RFM_TS01のRFMSフィ
ールドおよびRFMISフィールド)がこのチャンネル
での前のエラーを示していれば、状態8に進む。その他
の場合には、状態4に進む。
【0496】状態1(RFM_TS01、02に新しく
ロードされた状態を検査する)−状態状勢をチェックし
て現在の状態に対して必要な任務を開始する。この状態
にある間にRSMにより休止されれば、状態0に進む。 状態が前にアイドルパターンを検出したことを示してい
れば、状態2に進む。状態が前にデータを受取ったが未
だFIFORに書込んでいないことを示していれば、F
IFORに書込み要求、RFM_FIFOR_WR_R
EQ、を掲げ、状態5に進む。状態が前にフレーム終端
指示をRVから受取っていることを示していれば、状態
9に進んでこのことをINTに通報する。状態が前にパ
リティエラーまたは境界チェック条件を受取ったことを
示していれば、状態8に進む。状態がひどい論理エラー
に遭遇したことを示していれば、状態0に戻る。
【0497】状態2(プロセスデータおよびフレーム状
態をRVから受取っている)−この状態では、RVによ
り提示されたデータおよび状態(フレームの終端、打切
、またはアイドル)を処理する。RV_RFM_REQ
が活性であることはデータがセレクタ221へのRV_
RFM_DATA入力で有効であることを示す。RV_
RFM_REQ_STATUSが活性であることは状態
がセレクタ221のRV_RFM_STATUS入力で
有効であることを示す。データまたは状態のうちどの入
力が活性であるかにより、それぞれの承認、RFM_R
V_D_ACKまたはRFM_RV_S_ACK、が作
動される。
【0498】−フレーム終端状態およびデータをRVか
ら同時に受取れば、フレーム終端受取りを示すように状
態状勢を設定し、データ受信承認をRFM_RV_D_
ACKによりRVに与える。RDCR2のFIFORデ
ータバッファの状態をチェックし、有効データの2バイ
ト以上を保持しているか確認する。保持していれば、R
FM_DMARQ_SETを作動させてDMACサービ
スを要求し、次の状態は状態11である。この時点でF
IFORに保持されているバイトの数が2より少なけれ
ば、RFM_DMARQ_SETは作動されず、次の状
態は状態6である。
【0499】−RVからデータだけを受取れば、状態状
勢はデータバイトの受取りを示すように設定され、承認
がRFM_RV_ACKを経由してRVに与えられ、受
信データバイトのカウント(RFM_TS02のRFM
BC)が1だけ増加し、次の状態は状態5である。
【0500】−フレーム終端状態だけを受取れば、状態
状勢はそのことを示すように修正され、フレームバイト
・カウントは、0より大きければ、1だけ減り(CRC
の転送について調節し)、承認がRFM_RV_S_A
CKを経由してRVに戻され、FIFORデータバッフ
ァに入っている有効バイトの数がチェックされる。バッ
ファに少くとも3個の有効バイトが存在すれば、DMA
RQへの要求ビット(RFM_DMARQ_SET)が
作動され、次の状態が状態11になる。バッファに存在
するバイトが3個未満であればDMARQへの要求を作
動させずに次の状態が状態6になる。フレーム終端を受
取ったときのFIFORにある有効バイトの数は、この
条件が、RVから転送された最後の2バイトがフレーム
データ・カウントの一部でないCRCの剰余バイトであ
る、HDLCプロトコルのもとで動作するチャンネルで
のみ生ずるので、重要である。したがって、カウントを
正しい受信データ・カウントを反映するように進行中に
調節しなければならない。
【0501】−RVから打切またはアイドルのフレーム
状態を受取れば、FIFORにある有効データバイトの
数がチェックされる。FIFORに有効データバイトが
存在しなければ、次の状態は状態9である。1バイトが
存在すれば、次の状態は状態6である。2バイトが存在
すれば、フレームバイト・カウントを1だけ減らし、次
の状態が状態6になる。3バイト存在すれば、フレーム
バイト・カウントを1だけ減らし、次の状態は状態3で
ある。
【0502】状態3(フレームバイト・カウントを1だ
け減らす)−フレームバイト・カウントを1だけ減らし
、次の状態は状態6である。
【0503】状態4(FIFORデータバッファを空に
するDMACを待つ)−この状態にある間にRSMによ
り休止されると、状態0に移る。この状態では、DMA
RQからの要求信号(DMARQ_RFM_REQ)は
、活性のときDMARQサービスがFIFORデータバ
ッファに対して要求されていることを示す(このような
サービスが完了するとDMACはこの信号をオフにする
)が、FIFORデータバッファに対するDMACサー
ビスの完了が示されているかについて繰返しチェックさ
れる。このような指示を受取ると直ちに状態10に移る
【0504】状態5(FIFORデータバッファへの受
信データを待つ)−この状態では、FIFORに書込み
要求、RFM_FIFOR_WR_REQ、を表明する
。FIFORが(FIFOR_REM_ACKで)承認
すると、バイト位置ポインタRFM_FIFOR_BP
Pを適用して、受信データバイトを書込むFIFORデ
ータバッファのバイト記憶装置にアドレスする。ポイン
タを更新して次の位置を示すようにし、データを示す状
態状勢はFIFORに書かれてしまっている。FIFO
Rデータバッファの状態をチェックする。満杯であれば
、RFM_DMARQ_SETを作動させてDMACサ
ービスを要求し、状態4に進む。バッファが満杯でなけ
れば、DMARQに対する処置を行わずに状態2に進む
。前述の処置が完了する前にRSMにより休止されれば
、状態0に戻る。
【0505】状態6(フレームバイト・カウントを1だ
け減らす)−フレームバイト・カウント値を1だけ減ら
し、次の状態は状態9である。
【0506】状態7(状態を清掃する)−フレームバイ
ト・カウントをクリアし、状態状勢を新しいフレームの
始まりを示すように設定し、状態4に移る。
【0507】状態8(フレーム状態をRVからINTに
送る)−この状態にはRSM_CCRのRDE(受信D
MA有効化)がオフである結果入る。この状態ではRV
から受取ったすべてのフレーム状態がRFM_INT_
REQの作動によりINTに伝えられ、RFM_TS0
1、02で提示されたRFM状態のINTにより処理さ
れる。受取ったデータはすべて捨てられる。RSM_R
CV_EOSが作動されると状態0に戻る。データをそ
のチャンネルに関する正常なDMA処置により受取るべ
き場合にチャンネルのCCRの中のRDEビットが活性
に設定されていることを確認するのはホスト/IOP複
合体の責任である。
【0508】状態9(エラーまたはフレーム状態をIN
Tに報告する)−INTへの割込要求、RFM_INT
_REQ、が掲げられてエラーまたはフレーム状態が報
告される。可能な割込は次のとおりである。FIFOR
パリティエラー(状態10を参照)、境界チェック条件
発生、またはフレーム終端指示を受取った。パリティエ
ラーまたは境界チェック条件が存在すれば状態8に進み
、正常フレーム終了状態が報告されれば状態7に進む。
【0509】状態10(境界チェックビットをFIFO
Rから読出す)−現在のチャンネルのRDCR1空間に
関してRFM_FIFOR_RD_REQを表明する。 FIFORがこの要求を承認すると、FIFORのパリ
ティエラー(FIFOR_PARITY_ERROR活
性)をチェックする。このようなエラーが示されれば、
状態9に進み、この発生を表示する状態指示子を設定す
る。RDCR1が関連DMAC転送中に境界チェックが
発生したことを示せば、この状態を示すように状態状勢
を設定し、状態9に進む。FIFORパリテイエラーも
境界チェック条件も発生していなければ、状態1に進む
。RSMにより休止されれば、状態0に進む。
【0510】状態11(フレームバイト・カウントを減
らす)−フレームバイト・カウントを1だけ減らし、状
態4に進む。
【0511】11.7  TFMの機能伝送FIFO管
理器TFMは時分割多重同期素子である。TFMは、B
TDMにチャンネル・タイムスロットが現われることに
同期してRSMにより始動および停止される。TFMは
、FIFORからTVへの(活性チャンネルに関する)
通信伝送データの転送を管理する。このようなデータは
FIFORのTDCR(伝送データ構成レジスタ)空間
で、特にTDCR2空間(図7、図36)で、(4個以
下のバイトの組合せで)待ち行列される。データはDM
ACにより(4個以下のバイトの組合せで)外部IOP
記憶装置からFIFORに転送され、TFMによりFI
FORから一度に1バイトづつ抜取られる。各チャンネ
ルの待行列に対する制御情報はFIFORの関連TDC
R1空間に格納される。
【0512】FIFORのTDCR1およびTDCR2
の各空間に格納されている情報の形態および内容を図3
5および図36に示してあるが、両者についてここにお
よび以下のDMACの説明で手短かに述べる。
【0513】TDCR1(図35)は、1ビット指示空
間3個、2ビット指示空間3個、16ビット指示空間1
個、および予備/未使用空間7個、を備えている。1ビ
ット指示は、ECD(連鎖の終りを検出した)、EFD
(フレームの終りを検出した)、およびNDI(データ
指示無し。DMACサービスがバッファ終端条件に遭遇
し、伝送すべきそれ以上のデータが残っていないことを
意味する)である。2ビット指示は、TBC(伝送バッ
ファカウント。TVに転送すべきFIFOR/TDCR
2にある次のバイトを指す)、TOPQ(待行列の先頭
。待行列サービスの如何なる場合においても、DMAC
は4データバイト以下を転送することができ、この指示
子は最初の「有効」バイトの記憶位置を指す)、および
PE(下記四つのDMAパリティエラー状態の一つを示
す。すなわち、エラー無し、FIFORパリティエラー
、DMAC制御RAMパリティエラー、FIFORおよ
びDMAC制御RAMの双方で発生したパリティエラー
)、である。16ビット指示、TDBC(伝送DMAバ
イトカウント)、はDMACがデータを取出す現在の外
部データバッファのバイト長を表わし、DMACに対す
る命令連鎖点を間接的に示す(更に詳細については下の
DMACの説明を参照のこと)。
【0514】TDCR2(図36)は、4個の伝送デー
タバイト空間、TDB1〜TDB4、から成る待行列を
備えており、これにDMACにより取出された伝送デー
タを入れる。上に注記したように、DMACの如何なる
場合においても、4以下のバイトが取出されて待行列に
置かれ、そのように設置された最初の有効バイトの記憶
位置がTDCR1のTOPQ指示子により規定される。
【0515】TFMは、チャンネル通信プロセスのリア
ルタイム要件に従って、FIFORの伝送データ待行列
の補充を適時に開始する責任をも有する。TFMは、F
IFORの伝送データ待行列の状態を各活性チャンネル
について監視し、待行列が空きになるにつれてTFMは
DMARQに外部IOP記憶装置に対してDMACによ
る(同期)補充処置を開始する要求を表明する。
【0516】各活性チャンネルに対するDMACサービ
スの状態を示す制御情報は、FIFORのそのチャンネ
ルのTDCR1語空間(図7)に格納されており、TF
Mは、TDCR1の最初のバイトの制御情報TDFSW
(伝送データFIFO状態語)を監視し、伝送データ流
のフレーム終端点を検出すると共に関連信号をTVを経
由してTF1に伝え、TF1がビット志向プロトコル用
に構成されたチャンネル(たとえば、HDLC)に関し
てCRCおよびフラグ挿入機能を行うことができるよう
にする。このようなときに、TFMはその時間交換語の
フレームカウントを1だけ増加させ、フレーム伝送情報
をホストシステムに伝える割込要求をINTに送る(実
際に情報を伝える方法の詳細については下のINTの説
明を参照)。
【0517】伝送データを取出すDMACプロセスは、
IOP/ホストシステムに対して或る程度の自律性を有
するIOP記憶装置内のデータブロック(詳細について
は下のDMACの説明を参照)に対する取出し命令の連
鎖化を考慮している。TFMはまた、TDCR1/TD
FSW情報を連鎖終端検出(FCD)指示について監視
する。このような指示を検出すると直ちに、TFMは、
関連指示をTVを経由してTL1に中継し、連鎖ブロッ
クに対するDMACサービスが有効になるまでTL1が
必要なら詰込みパターンを挿入することができるように
する。連鎖伝送条件はINTにも報告される。(下のI
NTの説明を参照)。このようなときに、TFMは、関
連チャンネルに関して活性になり、チャンネルを初期設
定しTFMを再作動させるにはSIO/IOPによる明
白な処置が必要である(下のSIOの説明を参照)。I
OP/ホストシステムとDMACとの間の必要な協同に
よる確実な連鎖化はチャンネル通信を再開する前に行わ
れる。
【0518】TFMが、活性チャンネルに関する動作を
行っている間に、RSMからのスロット終端指示、RS
M_XMIT_EOS、により休止されると、そのチャ
ンネルに対するTFMの状態を規定する時間交換語、T
FM_TS01がRSMによりTSRに保存される。次
に現われるチャンネルが活性であれば、そのチャンネル
に対するTFMの状態を規定するもう一つの語TFM_
TS01が(RSMによりTSMから)TFMにロード
され、TFMがRSMからの信号RSM_XMIT_S
TARTにより始動され、新しいチャンネルに対する処
理が再開される。
【0519】交換期間中RSMにより保存されているT
FM状態語は、TFMによりFIFORから取出されて
RSMが現在のチャンネルスロット動作を休止したとき
は未だ転送されていない伝送データバイトを、もしあっ
たとしても、含んでいない。その理由は、TFMにより
取出された各伝送データが、TVからの要求により始ま
り、TFM承認と共にバイトをTVに転送して正常に(
休止を挟まずに)終了するからである。TVの論理は、
休止したときTFMへの未解決の(承認を受取っていな
い)データ取出要求を持っていればその要求を取り下げ
、それを必要とする状態を保存し、同じチャンネルに対
して次に再始動するとき同じ要求をTFMに提示するよ
うに構成されている。TFMの論理は、FIFORから
の伝送データの呼出しを完了する前に休止したとき、要
求を取り下げて同じチャンネルの次のサービス時にTV
がその要求をTFMに再び発するように構成されている
。FIFOR伝送バッファ待行列からデータを呼出すた
めのTFMに対する次のバイト位置を規定するポインタ
TBCは呼出されたバイトがTVに伝えられてしまうま
でTFMによって変えられることはないから、TFMが
呼出しが完了しない間に休止すれば、TVがその要求を
繰返すとき正しいバイトをTFMによりFIFORから
確実に呼出すのに特別な処置は不要である。
【0520】11.8  TFMの時間交換語TFMの
時間交換語TFM_TS01の形態および内容を図32
に示す。この語は、実際に使用される6ビットと予備/
未使用の26ビットとから構成されている。上に説明し
た理由から、および後に状態0および6の説明で再び述
べる理由から、この語は、不完全呼出し(TFMがRS
Mにより休止させられたとき完了していない呼出し)に
関連する伝送データを含んでいない。6使用ビットは、
関連チャンネルに対して既に伝送されている伝送データ
のフレームの数を示す4ビット・フィールドTFMFC
(TFMフレーム・カウント)、および関連チャンネル
に対するTFMの状態を、(SIO/IOPの外部動作
により)初期設定された状態(下のSIOの説明を参照
)、正常処理、パリティエラーまたは論理エラーにより
休止された状態、または連鎖終端条件により休止された
状態、の一つとして規定する2ビット・フィールドTF
MS(TFM状態)を備えている。
【0521】11.9  TFM論理 TFMの論理組織を図31に示す。TFMは、状態機械
論理240、FIFOR/TDCR1から呼出したTD
FSWを格納するレジスタ241、TFMで現在処理さ
れているチャンネルに関連するTFM時間交換語TFM
_TS01を格納するレジスタ242、および245に
現われる伝送データ語のデータバイト部分を選択し、選
択されたバイトを出力246に転送するマルチプレクサ
/セレクタ回路243、から構成されている。
【0522】レジスタ241は、FIFORからFIF
OR_DATA母線245を経由してTDCR1状態情
報を受取り、その出力状態データを、たとえば、制御出
力TFM_FIFOR_WR1が論理240により与え
られたときFIFORに書込み逆転送するため、その出
力、TFM_TDFSW_DATA、に提示する。時間
交換語レジスタ242は、RSMによる時間交換動作中
に、RSM_TS_BUSからロードされ、その現在の
内容をTFM_TS01出力に提示し、TFMが休止し
且つ論理240がTFM_DONEを提示して(時間交
換語の保存に適切な安定状態0にあることを示して)い
るときRSMによりTSRに保存されるようにする。
【0523】マルチプレクサ/セレクタ243は、論理
240により動作され、その入力245に関する伝送デ
ータバイトをFIFORから選択する。TVからの呼出
要求TV_TFM_REQに応じて、伝送データは、F
IFORからセレクタ入力245に語並列形態で読出さ
れる。論理240は、TDFSWレジスタ241のバッ
ファ・カウント・ポインタ情報TBCを使用して、TV
の出力246に提示すべき適切なバイト、TFM_TV
_DATA、を選択する。出力246にあるデータがT
Vへの転送に対して有効であるとき、論理240は、T
VにTFM_TV_ACKを表明し、データがTVによ
り瞬時に(50+1秒以内に)受入れられる。
【0524】論理240は、TDFSWのECD(連鎖
の終端を検出した)指示子部をレジスタ241からTV
に伝えるときTFM_TV_EOCを、TDFSWのE
FD(フレームの終端を検出した)指示子部をTVに伝
えるときTFM_TV_EOFを、表明する。論理は、
プロセス終端状態をINTに伝えるときTFM_INT
_REQと協同してTFM_EOP_STATUSを表
明する(プロセス終端割込状態の処理の詳細については
以下のINTの説明を参照のこと)。論理の他の出力お
よび入力については以下にその状態の記述で説明する。
【0525】論理240の状態は次のとおりである。 状態0(アイドル状態)−RSMが(TFMとTVまた
はFIFORまたはDMARQとの間の過渡的相互作用
による損失またはあいまいさの可能性なしに)TFM_
TS01情報の時間交換を行うのに「安全」である状態
。この状態ではTFMは、その終了指示(TFM_DO
NE)をRSMに表明し、TFMがRSMによる状態時
間交換の安全な実行に適する安定状態にあることを示す
ことができる。RSMからのスロット終端/休止指示(
RMS_XMIT_EOS)の後この状態に入ると、R
SMはレジスタ242の内容をTSRの関連チャンネル
空間に格納する。次のチャンネルスロットが活性チャン
ネルに関連していれば、RSMは、前に保存した関連状
態語をRSM_TS_BUSで提示し、RSM_TFM
_LOADを表明して論理240にその語をレジスタ2
42にロードさせる。RSM_TFM_LOADが作動
されると直ちに論理240は内部状態ビット(図示せず
)NEW_TDFSWをもリセットする。このビットは
設定されると、TDFSW/TDCR1の状態が変って
いてFIFOR内の関連情報を更新するTFMによる特
別な処置を要求することができることを指示する(下の
状態2および状態6の説明を参照)。
【0526】−状態時間交換が完了してから、RSMは
RSM_XMIT_STARTを表明してTFMを再始
動させる。この時点で、RSM_CCRの伝送DMA有
効化ビット(TDE)がオンであれば状態論理が状態1
に移り、その他の場合は状態9に移る。
【0527】状態1(新たにロードされた状態を調べる
)−この状態では、状態0の動作(現在扱われているチ
ャンネルに対するTFM_TS01)期間中にレジスタ
242に新たにロードされた状態を調べる。状態がFI
FORの伝送データ待行列(新しく初期設定された状態
を示すフィールドTFMS)を埋めるDMACの処置が
必要であることを示していれば、DMARQへの要求、
TFM_DMARQ_SETが表明され、論理が状態2
に移る。DMARQへの要求は、瞬時に(50+1秒以
内に)要求をDMARQ(下のこの要素の説明を参照)
にラッチさせ、承認指示DMARQ_TFM_REQを
論理240に戻す。DMARQへの要求により伝送デー
タを外部IOP記憶装置からFIFORに取出すという
DMACによる非同期動作が生じ、信号DMARQ_T
FM_REQはDMACがその動作(関連するチャンネ
ルに関するTFMサービスの2サイクル以上を含むこと
ができる)を完了するまでオフにならない。しかし、D
MARQはそのDMARQ_TFM_REQ指示機能に
関してTFMと同期して動作するので、信号は、関連チ
ャンネルがDMACの動作によりオフにならない限りお
よびオフになるまで、関連チャンネルがTFMによりサ
ービスされるごとにオンになっている。
【0528】−レジスタ242の状態状勢が処理状態を
示していれば、論理240は、それぞれDMARQ_T
FM_REQが活性であるか不活性であるかにより、状
態2または状態3に移る。上に注記したとおり、DMA
CはFIFOR再詰込みに関するTFM要求を処理する
にあたり非同期的に動作するが、DMARQはこのDM
ARQ_TFM_REQ承認指示機能(下のDMARQ
の説明を参照)に関してRSMおよびTFMと同期して
動作し、この機能は、DMACが所要動作を完了したと
きに限りすべてのチャンネルに対して作動解除される。 それ故この信号の活性状態はTFMにより現在処理され
ているチャンネルに常に関連しており、要求されたDM
AC機能(FIFOR待行列の詰込み)が不完全である
ことを示す。
【0529】−状態ステータスが同じチャンネルの前の
処理区間からのエラーまたは連鎖終端条件を検出したこ
とを示していれば、論理は状態9に移る。
【0530】状態2(詰込むべきFIFORのデータ・
バッファを待つ)−この状態(状態1または状態6から
入る)では、状態論理は、現在処理されているチャンネ
ルに対して先にTFM_DMARQ_SETを表明する
ことにより要求されているDMACの動作を通して詰込
まれるべきFIFORの伝送データ・バッファを待つ。
【0531】−この動作が完了したことの指示は、DM
ARQ_TFM_REQが現在処理されているチャンネ
ルに対してオフになると与えられる(上の状態1の説明
を参照)。動作が現在のスロット期間中に終了すれば、
論理は状態3に移る。
【0532】−完了前にスロットの終端(RSM_XM
IT_EOS)を受取ると、論理は、それぞれ内部ラッ
チ、NEW_TDFSW、が設定されてTDFSWが変
っていることを示しているかまたは設定されていないか
により、状態12または状態0に移る。ラッチが設定さ
れていれば論理は状態12に移る前にTFM_FIFO
R_WR1を表明する(出力TFM_TDFSW_DA
TAからFIFOR/TDCR1へ、交互にTDFSW
の書込みを開示する)。先に注記したように、このラッ
チは要求された処置の完了によりTDFSWが変ってい
るときに限り設定され、ラッチは各新しいスロットの始
まりに常にリセットされる。それ故スロット期間中に設
定条件にそれが現われることは常に、現在処理されてい
るチャンネルに対して要求された処置が完了したこと、
および関連する新しいTDFSW情報をFIFORに格
納する必要があることを示している。
【0533】状態3(TVからのデータ要求を待つ)−
TV_TFM_REQが活性(TVがデータを呼出すこ
とを要求している)であれば、論理は、TFM_FIF
OR_RD2を表明して状態(TDCR1)語および伝
送データ(TDCR2)語のFIFORからの背中合せ
呼出しを開始し、状態4に移る。データ呼出しは全4バ
イトのTDCR2待行列を生ずるが、論理はマルチプレ
クサ/セレクタ243を動作させ、呼出したTDFSW
のバッファ・カウント・ポインタTBCを使用してTF
M_TV_DATAに現われる一つのバイトだけを選択
する。到着すると直ちに、状態語はレジスタ241に置
かれ、データの所定のバイトが直ちにセレクタ243お
よびTFM_TV_DATAを経由してTVに伝えられ
る。これら動作が完了すれば、TBCの値が呼出すべき
次のデータバイトを指すように調節され、NEW_TD
FSWラッチが設定される。
【0534】−スロット終端(休止)指示RSM_XM
IT_EOSをこの状態期間中に受取れば、論理は、N
EW_TDFSWの状態により、状態12または状態0
に移る。そのラッチが設定されていれば、論理はTFM
_FIFOR_WR1(新しいTDFSW情報をFIF
ORに書き戻す)を表明し、状態12に移る。ラッチが
設定されていなければ、論理は状態0に移る。
【0535】状態4(TDFSWおよび伝送データをF
IFORから受取る)−FIFORがFIFOR_TF
M_RD_ACKを作動させることにより最初の読出要
求(状態3)を承認すれば、TDFSW情報がレジスタ
241にラッチされ、FIFORパリティ指示(FIF
OR_PARITY_ERROR)がチェックされる。 パリティエラーが示されれば、パリティエラーを示すよ
うにステータスを設定して状態11に進む。その他の場
合には状態13に進み(状態3で発せられた)第2の読
出要求からの伝送データの到着に対する準備をする。
【0536】−RSM_XMIT_EOSにより休止さ
れれば、論理は、TFM_FIFOR_WR1を表明し
、NEW_TDFSWが設定されている場合状態12に
移る。ラッチが設定されていなければ状態0に移る。
【0537】状態5(FIFORから送られた伝送デー
タのバイトを選択する)−この状態では、状態3で発せ
られた二重読出要求のデータ部分がFIFOR_DAT
Aに到着し、FIFORからの明白な承認無しに受取ら
れる。受取られるデータは全語(TDCR2)であり、
その語のバイトの選択は論理により状態4の期間中にレ
ジスタ241に格納されたTDFSWバッファ・カウン
ト値の機能として行われる。選択されたバイトはTFM
_TV_DATAで提示され、その位置で有効なときは
、TFM_TV_ACKが表明され、TDFSWのND
IビットもTFM_TV_NDIとしてTVに伝えられ
る。TBCが選択されたバイトがTDCR2待行列の最
後のバイトであることを示していれば(レジスタ241
の出力にある)TDFSWの連鎖終端指示(ECD)お
よびフレーム終端指示(EFD)もそれぞれTFM_T
V_EOCおよびTFM_TV_EOFを介してTVに
提示される。これらの処置が完了すれば、論理は状態1
0に移る。
【0538】−RSMにより休止され、NEW_TDF
SWが設定されていれば、論理はTFM_FIFOR_
WR1を表明し、状態12に移る。休止され、ラッチが
設定されていなければ、論理は状態0に進む。
【0539】状態6(TDFSWのECD指示子および
EFD指示子の状態をチェックする)−この状態には状
態10を経由して状態5から入る。
【0540】−レジスタ241に現在保持されているT
DFSWに連鎖終端およびフレーム終端の双方が示され
ていれば、伝送フレームのカウント(TFM_TS01
レジスタ242のTFMFC)が1だけ増加し、状態状
勢(レジスタ241のTFMS)が到達した連鎖終端状
態を示すように調節され、論理は状態11に移る。連鎖
終端だけが示されていれば、状態状勢TFMSだけが到
達した連鎖終端状態を示すように変り、論理が11に進
む。フレーム終端だけが示されていれば、フレーム・カ
ウントが1だけ増加し、TFM_DMARQ_SETが
表明され、論理が状態2に進む。連鎖終端もフレーム終
端も示されていなければ、TFM_DMARQ_SET
が表明され、論理は状態2に移る。
【0541】状態7(TVからの別のデータ要求を待つ
)−この状態は、TDFSWが現在レジスタ241で利
用できるという点で状態3と異なる。したがって、TV
がこの状態中にデータを要求していれば、論理は、FI
FOR_TDCR2に関して、唯一つの読出、TFM_
FIFOR_RD1、だけを表明し、状態8に移る。
【0542】−RSMにより休止され、且つNEW_T
DFSWが設定されていれば、論理は、TFM_FIF
OR_WR1(FIFORに変化後のTDFSWを書込
む)を表明し、状態12に進む。休止し、且つTDFS
Wが変っていなければ、論理は状態0に進む。
【0543】状態8(データがFIFORから到着する
のを待つ)−データがFIFORから到着すると、TD
FSWのTBCビットを使用して適切なバイトを選択し
、TBC値をもチェックして選択されているバイトが最
後の待行列位置にあるか(すなわち、待行列がこのバイ
トの転送により空になるか)をチェックし確認する。 選択されたバイトが最後であれば、TDFSWのECD
およびEFD指示子が選択されたデータバイトと共にT
Vに送られ、論理は状態6に移る。選択されたバイトが
待行列の最後のバイトでなければ、TBC値を待行列の
次のバイトを指すように更新し、NEW_TDFSWを
設定し、論理は状態7に進む。
【0544】−RSMにより休止され、且つNEW_T
DFSWが設定されていれば、論理はTFM_FIFO
R_WR1(FIFORに変化後のTDFSWを書込む
)を表明し、状態12に進む。休止され、且つTDFS
Wが変化していなければ、論理は状態0に進む。
【0545】状態9(TDFSWを更新する必要性をチ
ェックする)−この状態(状態1または状態11から到
達する)では、論理はTDFSWを更新すべき必要性を
チェックし確認する。必要性があれば、論理は状態12
に移る。更新の必要性がなければ、論理は状態0に進む
【0546】状態10(FIFORから受取ったTDF
SWの有効性をチェックする)−状態4の期間中にFI
FORから受取ったTDFSWがその待行列の先頭(T
OPQ)およびバッファ・カウント(TBC)ポインタ
を評価することにより有効性についてチェックされる。
【0547】−TOPQがTDCR2待行列の最初のバ
イト記憶位置を指し、TBCが待行列の最後のバイト位
置を指していれば、論理は状態6に進む。TOPQが最
初の位置を指しており、TBCが最後の位置以外を指示
していれば、論理は状態7に進む。
【0548】−TOPQが第2のバイト位置を指し、T
BCが最初のバイト位置を指していれば、TDFSWは
無効である。この状況では、状態状勢TFMSはエラー
を示すように設定され、論理は状態11に進む。TOP
Qが第2のバイト位置を指し、TBCが最後の位置を指
していれば、論理は状態6に進む。TOPQが第2の位
置を指し、TBCが最初または最後の位置以外を指して
いれば、論理は状態7に進む。
【0549】−TOPQが第3のバイト位置を指し、T
BCが最初または第2の位置を指していれば、TDFS
Wは無効である。状態状勢はエラーを示すように設定さ
れ、論理は状態11に進む。TOPQが第3の位置を指
し、TBCが最後の位置を指していれば、論理は状態6
に進む。TOPQおよびTBCが共に第3の位置を指し
ていれば、論理は状態7に進む。
【0550】−TOPQが最後のバイト位置を指し、T
BCが同じ位置を指していれば、論理は状態6に進む。 TOPQが最後の位置を指し、TBCが他のどれかの位
置を指していれば、エラー状態状勢が設定され、論理は
状態11に進む。
【0551】−この状態を出る前に、TBC伝送データ
バイト・ポインタは、(最後のバイト位置が指されてい
ない場合)TVから次の要求を受取るときFIFORか
ら呼出すべき次のバイトを指すように調節される。この
状態には、状態5から入るが、状態5の伝送データ取出
動作がTVに対して完了している場合に限られているこ
とに注意する。また、ポインタTBCがこの時点で最後
の位置を指していれば、DMACの処置についての要求
が掲示されていてDMARQ_TFM_REQ(TFM
に待行列が処理されていることを示す)の作動を生じ、
この信号が(処理の完了後DMACにより)作動解除さ
れると直ちに、TFM状態論理が、新しいTBC値およ
びTOPQ値を備えているDMACにより供給された新
しいTDFSW情報を取出すことを要求されることにも
注目すること。
【0552】状態11(INTに割込要求を発生する)
−状態状勢がパリティエラーを示していればTFM_P
ARITY_ERRORを経由して、その他の場合には
TFM_INT_REQを経由して、INTに割込要求
を表明し、状態9に進む。TFM_INT_REQの表
明はINTに論理により現在表明されているTFM_E
OP_STATUSが有効であることを示す(この情報
の処理の方法については下のINTの説明を参照)。
【0553】状態12(更新されたTDFSWをFIF
ORに書込む)−(TDFSWを更新するため)他のど
れかの状態で発せられた書込要求、TFM_FIFOR
_WR1、をFIFORが承認するのを待つ。FIFO
R_TFM_WR_ACKが活性になると、書込要求の
表明を解除し、状態0に進む。
【0554】状態13(RD2動作の第2の読出に対し
て整列する。−この状態は、FIFORのタイミングを
TFM_FIFOR_RD2により開始された1対の連
続読出要求の第2の読出に関して整列させるのに使用さ
れる。次の状態は状態5である。
【0555】12.  割込処理要素−INT、SIO
【0556】12.1  概観 IOP/ホストに関する割込報告は割込ハンドラ(IN
T)およびスレーブ入出力(SIO)区画により処理さ
れる。INTは、IDLCを通じておよびL1回路から
、通信チャンネル事象に関連する要求ばかりでなくハー
ドウェアの故障に関連する要求をも監視し、関連する割
込要求を割込源を指す関連ベクトル情報と共にSIOに
提示し、関連状態情報をTSRおよび下に説明するIN
T共通レジスタ(IHEISR)の一つに格納するのを
管理する。SIOは、割込要求およびベクトルをIOP
/ホストシステムに伝え、IOPからTSRおよびID
LCおよびL1回路の双方のレジスタへのアクセス径路
となってIOPが割込要求に関連する格納状態を非同期
に取出すことができるようにする(たとえば、図5の径
路85を、また下のSIOの説明をも参照)。SIOは
、割込処理以外のプロセス(初期設定/リセット機能、
時間交換状態の動的プログラミングなど)にも関係して
いるが、その主な係り合いが割込要求および状態情報の
転送にあるのでこの章で説明する。
【0557】12.2  INTの機能INTは、報告
に値する事象に関係する要求を、IDLCを通じておよ
びL1回路から、監視し、関連条件または事象の源を識
別するベクトル(1バイト)を組立て、事象/条件に関
係する状態情報の格納を監督し、ベクトルを要求と共に
SIOに伝える。SIOは、対応する要求をSIO_I
NT(図43)、すなわちIOPにより連続的に監視さ
れる線、を経由してIOPに提示される。その線が活性
であり、且つIOPがこれの処理に利用できるときは、
IOPは要求を承認し、関連ベクトルをSIOから取出
す。所要割込処理プロセスを行う準備が整っているとき
は、IOPはベクトルを使用してIDLCまたはL1の
割込源を確定するテーブル・ルックアップ動作を行い、
SIOを通して関連状態情報を取出すように動作する。
【0558】IDLCからINTに報告する価値ある事
象は、主に三つの部類、プロセス終端(EOP)チャン
ネル割込、チャンネル化エラー割込、およびハードウェ
アエラー割込、に分類される。EOPおよびチャンネル
化エラー割込は各々、個々の源チャンネルに対応する3
2の亜分類を有している。EOP割込は個別チャンネル
における予想事象(たとえば、フレーム端の検出)を示
す。チャンネル化エラー割込は、特定のチャンネルに影
響するハードウェアエラー状態(たとえば、特定のチャ
ンネルのデータまたは状態情報をIDLC  RAMの
一つから取出す際のパリティエラー)を示す。ハードウ
ェアエラー割込は、すべてのチャンネルに影響する可能
性のある破滅的ハードウェアエラーを示す。
【0559】二つのベクトル部類がL1回路により行わ
れる要求に割当てられている。これらはL1要求をハー
ドウェアエラー事象およびチャンネル条件/エラー事象
として区別する。L1要求/ベクトルは、チャンネル化
IDLC要求より前に参加するよう優先権が与えられて
いるが、IDLC非チャンネル化ハードウェアエラーよ
り前ではない。割込の各部類に関して対応するベクトル
がINTにより形成され、関連要求と共にSIO/IO
Pに伝えられる。L1およびIDLCから発せられる要
求に関連する状態情報はそれぞれL1回路およびIDL
Cに格納され、IOP/SIOの非同期動作により取出
される。IDLCハードウェアエラーに関連する状態情
報は、INTレジスタ(IHEISR)に格納され、I
DLCチャンネル化事象およびエラー条件に関連する状
態はTSRに格納される(下のEOPISR待行列およ
びCEISRレジスタ空間の説明を参照)。
【0560】INTにより発生されSIO/IOPに伝
えられるベクトルは割込部類/源を示す。ベクトルの形
成および用法については下の12.2.6に説明する。 IDLC状態パラメータのフォーマットおよび機能的取
扱いについて次に説明する。
【0561】12.2.1  プロセス終端(EOP)
チャンネル割込 これらは通信チャンネルでの特定の予想事象(たとえば
、送受信プロセスに関する、受信フレーム終端および伝
送連鎖終端の各事象の検出、など)を示す。関連するプ
ロセス終端割込状態(EOPIS)語(32ビットづつ
)は、個々の送受信要素によりラッチされ、INTの指
導下にRSMによりTSRのプロセス終端割込チャンネ
ル・レジスタ(EOPISR)空間に格納される(図6
)。
【0562】各チャンネルは、TSR内のこのような空
間16個(図6、図41のEOPISR01〜EOPI
SR16)から成る待行列が割当てられ、これはINT
およびIOPにより円形バッファとして管理される。各
チャンネルはまた、TSRに以下に説明するチャンネル
化エラー割込状態(CEIS)語を格納する一つのレジ
スタ空間(CEISR)を備えている。各チャンネルの
CEISRに格納されている情報は、そのチャンネルの
EOPISR待行列の状態を示し、新しいEOPIS情
報を格納するのに利用できる次の待行列位置を示す次期
状態記憶位置(NSL)ポインタを備えている(下の1
2.2.2を参照)。NSLポインタは、記述事項がポ
インタの現在値により指定された待行列位置に書込まれ
るにつれてINTにより修正される。
【0563】EOP状態を示す各IDLCベクトルにつ
いて、IOPは待行列から(SIOを経由して)一つの
EOPIS語を読出さなければならない。各チャンネル
の待行列について現在未決定のベクトルの数の指示(N
OV)がそれぞれのCEISR/TSR空間に格納され
ている。この指示は、状態エントリの待行列への書込と
関連してINTにより歩進され、一つ以上の状態語が待
行列からIOPにより取出されたことの指示を受取った
ときINTにより減らされる(下の単一状態モードおよ
び多数状態モードの説明を参照)。それ故この指示は待
行列の「満杯」を示すものである。INTは、一定数の
ベクトル(その数は下に説明する単一状態動作モードお
よび多数状態動作モードについて異なっている)がその
待行列について未決定になっているとき待行列のあふれ
が差迫っていることを検出する。
【0564】語が何時待行列から取出されたかの明白な
指示は存在しないし、このような取出しを待行列に入力
する順序と合せて順序づける要求事項も存在しない。更
に、多数状態モードで行われる待行列エントリに関して
、以下に説明するように、IOPは、関連ベクトルを処
理する割込処理ルーチンにある間に(このようなルーチ
ンの簡単化を考慮して)このようなエントリを読出す必
要がない。またこのようなエントリの処理をその状態取
出し処理に従って承認する必要もないが、下に説明する
ようにHPCRトグルおよびSWRCパラメータの更新
によりその処理の指示を与える。これにより、他の場合
にIOP状態取出しプロセスに課されることになるリア
ルタイムの束縛が緩和される。
【0565】上述のHPCRトグル機能およびSWRC
(状態語読出しカウント)機能をINTが監視してCE
ISR機能NOVおよびNSLを更新する時期を判断し
、後者により新しいEOPISエントリが何時何処で行
われるかが決まる。トグルおよびSWRCを格納するH
PCRレジスタはRSMに設けられている(上のRSM
の説明を参照)。
【0566】IOPにより(「多数状態」モードで)一
度に取出すことができる待行列エントリの数についての
制限も存在しない。したがって、待行列に所定時刻に1
0個のEOPIS語が入っていれば、IOP/SIOは
その取出しプロセスを1回実行するだけで10個すべて
(またはそれより少く)取出すことが可能である。HP
CRのトグルおよびSWRCパラメータのIOP更新は
その待行列処理にきつく結び付いている必要はないので
、IOPが先のエントリにアクセスしてから更に多数の
エントリをINT/RSMにより待行列に置くこと、お
よびこのような更に多数のエントリをHPCRエントリ
が更新される前に取出すことが可能である。したがって
、IOPがそのHPCRの更新にあたり別々に行われる
待行列アクセス・プロセスで取出されたエントリを捕え
ることができる。
【0567】当業者には遠隔地起源の伝送が遠隔モード
で受取ったフレームの数の指示を示すことが理解される
はずである。したがって、IOPにはIDLCにより実
際に伝送されたフレームの数を遠隔モードでおそらく受
取ったこのようなフレームの数と比較する能力がある。 IOPはまたどんな瞬間にでもどれだけの伝送フレーム
を連鎖処理のためIDLC/DMACに利用可能になっ
ているかを知っているので、IOPは、必要なら、受信
フレーム終端割込状態取出し(EOPISR待行列エン
トリ)のその処理に対して、利用可能になるフレームの
数を調整し、IDLC待行列のあふれという禁止的異常
動作が生ずる可能性がないようにすることができる。
【0568】ここで注目すべき点は、IOPの過負荷を
防止しながら回路網でのチャンネル・リンクの使用を不
充分にしないように、伝送ロードと割込状態取出し活動
とを釣合わせることはIDLC機構の機能であるという
ことである。ただし、この釣合せは、IDLC  EO
PISR多数状態モード待行列エントリ(受信フレーム
終端事象を表わす)のIOPによる取出し処理を関連割
込ベクトルの処理と別に、またトグルおよびSWRCの
各パラメータの更新と別に処理することができる(すな
わち、これら機能をIOP内部でマルチタスクで効率良
く処理することができる)ので、現在のところ容易であ
るということが明らかなはずである。また、IDLCベ
クトルの提示にあたり、状態待合せおよび待行列管理が
効率的なマルチタスク式に管理可能であることも明らか
なはずである。
【0569】注目する他の点は、EOPISエントリが
たとえば音声電話信号を運ぶクリア・チャンネルとは別
にプロトコル通信に対して構成されたチャンネル(たと
えば、HDLC)に対してのみ行われることである(ク
リア・チャンネルは、特別なフレーム限界画定フラグな
どの無い連続流れでデータを処理し、関連するリンクは
、別のチャンネルで運ばれる制御信号の交換により確立
される)。
【0570】EOPIS語の形態を図40に示す。各フ
ィールドのビットの数は、フィールドの簡略記憶記号の
下に括弧内に示してある。フィールドIQO(割込状態
あふれ指示子)の下の「A」は、このパラメータが常に
有効であること、したがって関連エントリが待行列から
取出されたときはいつでもIOPルーチンによりチェッ
クされるべきであること、を示す。IQOが設定されて
待行列があふれていることを示すと、それぞれのチャン
ネルのCEISRパラメータが(IOP/SIO)によ
り再初期設定されるまで、それ以上のエントリは待行列
に入ることができない。
【0571】TおよびRと記したフィールドは、それぞ
れ伝送および受信のプロセス状態に関連する。Tフィー
ルドは、三つの1ビット指示、XMIT  EOS(到
達したまたは到達しない連鎖の伝送終端)、XMIT 
 ABT/IDL(送られたまたは送られない伝送打切
/アイドル、チャンネルでアンダーラン検出の連続とし
て送られる)、XMIT  UNDR(発生したまたは
発生しない伝送アンダーラン)、から構成されている。
【0572】Rフィールドは、4個の1ビット「源」指
示および6個の状態指示を備えている。後者の内4個は
1ビット・パラメータ、1個は4ビット・パラメータ、
残りの1個は16ビットの項である。源指示は、SRC
  EOF(源は発生したフレームの終りでありまたは
終りでない)、SRC  ABC(源は発生したアドレ
ス境界チェックでありまたはそうでない)、およびSR
C  IDL(源が受取ったアイドル指示でありまたは
そうでない)を備えている。状態指示は、RDD(受信
RMA使用禁止。それぞれのチャンネルのCCRでのD
MA受信が使用禁止であるか使用可能であるかを示す)
、TX  CNT(それぞれの割込要求が掲示されたと
きまでに現在の連鎖で伝送されたフレームの数のカウン
ト)、RCV  OAS(要求が掲示されたとき受信オ
クテット整列状態が有効であった)、RCVCRC(掲
示の時刻に検出されたまたは検出されなかったCRCエ
ラー)、RCV  OVF(FIFORの受信側があふ
れたまたはあふれなかった)、およびRCV  DBC
(受信DMAバイト・カウント。現在の受信フレーム期
間中にIOP記憶装置にDMAされたデータバイトの数
を示す。HDLCプロトコルに関するこの指示にはデー
タおよびCRCバイトの総数が入っており、RCV  
OVFがあふれを示していず且つ源指示子SRC  A
BT、SRC  IDL、またはSRC  EOFの一
つが活性であるときに限り有効である)、を備えている
。前述のRフィールドに関して下記に注目すべきである
【0573】EOFが活性であるとき、伝送カウントT
X  CNTが有効であり、IOPは状態パラメータを
チェックしてその記憶装置(RCV  DBC)にDM
Aされたデータの長さを確認し、フレームの受信中にO
AS、CRC、またはOVFエラー状態が発生したか確
認しなければならない。
【0574】SRC  ABCが活性であるとき、RC
V  DBC状態は有効である。伝送割込は処理され続
けるが、受信割込は抑制される。IOPはそれぞれのチ
ャンネルへの受入れを禁止し、新しい境界アドレスをプ
ログラムし、受入れを再び可能にすることによりこの状
態から回復する。
【0575】SRC  ABTが活性であるとき、遠隔
地起源の打切信号が検出されるとチャンネルはそれとな
くフレームを受信している。これが発生すると、RCV
  DBC状態だけが状態フィールドで有効である。R
CV  CRC状態指示は活性に設定され、無視される
べきである。
【0576】SRC  IDLが活性であり且つそれぞ
れのチャンネルが半二重モードで動作していれば、IO
Pは、チャンネル線を周回してそのチャンネルでの伝送
を可能とすべきことを効果的に知らされる。この状況で
は、RCV  DBC状態だけが有効である。RCV 
 CRCはIDLCにより活性に設定されるが、無視す
べきである。
【0577】RDDが受信DMAが使用禁止であり且つ
SRC  ABCが不活性であることを示していれば、
RCV  DBCを無視すべきである(この環境は、D
MACが先に使用禁止になっており、したがって有効デ
ータをIOP記憶装置にDMAすることができなかった
ことを意味している)。
【0578】TX  CNTは、IDLCにより伝送さ
れたフレーム数の累積カウントである。これは幾つかの
理由でフレームの受入れに関連する各EOPIS語に対
して(すなわち、Rフィールドに)IDLCにより挿入
される。IDLCの伝送DMA連鎖能力により(下のD
MACの説明を参照)、個々のフレームの伝送を報告す
るIOPのIDLC割込を除去することによりIOP母
線の帯域幅および処理時間を維持することが決定された
。 それにもかかわらず、各全二重チャンネル・リンクの受
信側の完全さを確保するために、受信フレームが源によ
り受取られたフレーム数を表わすこのようなフレームの
それぞれの源により送られた受信カウントを備えている
限り、この伝送フレーム・カウント情報をIOPに適時
に供給する必要がある。したがって、伝送フレームのカ
ウントはIOPが誤り受信カウント指示を区別して伝送
の完全性を(たとえば、実際に受取らなかったフレーム
を再伝送することにより)保つのに必要になる。
【0579】伝送DMA連鎖可能性を有するIDLCの
ような装置に関して、伝送フレーム・カウントをIOP
に適時に示すことの他の利点または可能な用途は、IO
Pがバッファ空間を適時に解放して連鎖伝送活動を動的
に支持することができるようにすることである。少くと
も一定のフレームがIDLCにより伝送され、遠隔点で
受信されたことを確認するのにTX  CNTを使用し
て、IOPは、新しい伝送データをそのバッファ記憶装
置空間の、少くともそれら一定のフレームの既に伝送さ
れたデータの入っている、部分に挿入することができる
。このようにして、連鎖式IDLC伝送を支持するのに
必要なIOPバッファ空間の量を、IOPがバッファ空
間を解放する前にIDLCからの(伝送)連鎖終端指示
を待たなければならない場合に必要となる量に対して、
減らすことができる。
【0580】RCV  OASがオクテット整列を示す
と、またはRCV  CRCがCRCエラーを示すと、
それぞれのフレームには見掛上エラーが入るから、その
フレームをIOPが捨てなければならない。
【0581】RCV  OVFがFIFORあふれを示
すと、RCV  DBCの値は、0以外であれば、IO
P記憶装置にDMAされ且つIOP記憶装置内の、次の
受信フレームのDMA伝送を始めるべき記憶位置を確定
するのに有用になる、最後のバイトの記憶位置を間接的
に示す。DBCの値が0であれば、その次の記憶位置を
決めるのにそれ以上の計算は不要である。
【0582】12.2.2  チャンネル化エラー割込
これら割込は、特定のチャンネルに影響し他のチャンネ
ルには影響しないハードウェアエラー、すなわちチャン
ネル空間に対するFIFORパリティエラーかまたはT
SRパリティエラー、に関係している。上に注記したと
おり、これら割込に関連する状態は、関連チャンネルの
EOPIS待行列を管理するパラメータを備えている。 独特なベクトルを各チャンネルのチャンネル化エラー割
込について発生することができる。この種の割込の後、
チャンネルは使用禁止になり、再使用前に再び使用可能
にならなければならない。
【0583】CEISR情報の形態を図39に示す。1
5個の予備/未使用空間および17個の活動的に使用さ
れるフィールドがある。後者は、4個の1ビット指示W
VA、PTV、IQO、およびSWA、2個の2ビット
指示PEおよびIM、1個の4ビット・パラメータNS
L、および1個の5ビット・パラメータNOV、を備え
ている。活動フィールドについては下に個別に説明する
【0584】12.2.3  ハードウェア・エラー割
込これらは、すべてのチャンネルに影響する可能性のあ
る破滅的なハードウェア関連エラーに関係する。関連状
態は、INT内の専用レジスタ(IHEISレジスタ)
に保持されているIDLCハードウェア割込状態(IH
EIS)語から構成されている。この語は、図38に示
す簡略記憶記号ラベルおよび形態を有する14個の活動
的に使用される1ビット・パラメータから構成されてい
る。IHEISRレジスタの残りの18空間は未使用/
予備である。14個の活動的に使用される指示子は、1
0個の「状態」指示子および4個の「源」指示子から構
成される。
【0585】状態指示子はIDLCから公式的に割込ま
ずにIOPにより活性に設定される。関連状態条件は、
IDLCがIOPと通信を行いながら、IOP/SIO
直接アクセスまたはDMAC動作の結果として、エラー
を検出したとき発生する。このようなエラーが検出され
ると、IDLCはIOPへの承認を保留し、これにより
IOPにタイムアウト経過/エラーが発生する(これに
より公式的割込処理を行わずにIHEISR状態指示子
が設定される)。源指示子は破滅的エラー条件が発生す
る結果として活性に設定される。このようなエラー条件
は典型的には回復不能であり、通常はIDLCが動作不
能であることを示す。源ビットは診断故障分離の目的に
有用である。
【0586】12.2.4    伝送及び割り込み処
理INTをして割り込みを発生させる表示を引き起こす
IDLC伝送処理及び受信処理機能は、基底チャンネル
及びハイパーチャンネルについて同一であるので、それ
は本発明では関係がないと考慮して説明は省略する。
【0587】12.2.5  割込ベクトルの形態、発
生、およびIOPの使用法 INTにより発生される割込ベクトルは割込の源に対応
する各1バイトに符号化された数値である。源は、ID
LCチップレベルのハードウェアエラー、L1チップレ
ベルのハードウェアエラー、L1チャンネル化事象また
はエラー、IDLCチャンネル化エラーまたはIDLC
チャンネル・プロセス事象、の内の一つである。IDL
Cチャンネル化エラーおよびプロセス事象に対して源は
更に、それぞれの(パリティ)エラーまたはプロセス事
象が検出されたときにサービスされていた32チャンネ
ルの内の特定の一つを示すように分解される。したがっ
て、ベクトル数の範囲は事実67個の値を超える(ID
LCおよびL1チップレベルのハードウェアエラー2個
、L1チャンネル化事象またはエラーに関する1個、I
DLCチャンネル化エラーに関する32個、およびID
LCチャンネル・プロセス事象に関する32個)。
【0588】IOPは、IOP記憶装置のルックアップ
テーブルの67個のエントリのそれぞれの一つにアクセ
スするのにベクトルを使用する。テーブルのエントリは
、上に注記したように、IOPがその割込処理プロセス
を行うのに必要な別の情報と共にそれぞれの割込源の正
体を特別に指示する。INTがベクトルを構成する方法
により、テーブルおよびその部分は、IOPによりその
記憶装置の256語区画の中の異なる部分に、すなわち
8ビットによりアドレス可能な範囲、および(INTベ
クトル)、およびIOPにより固定されている基本値に
、再配置することができる。
【0589】割込源がIDLCチャンネル化事象または
エラー以外(すなわち、IDLCハードウェア関連、L
1ハードウェアエラー関連、またはL1チャンネル事象
関連)であれば、INTは、SIO(図5および図43
)に設置されているICR(IDLC構成)レジスタの
6ビットIIVO(IDLC割込ベクトル・オフセット
)値および源に関連する2ビット値を使用してベクトル
を形成する。2ビット値は、INTのINT_CHP状
態機械の構成要素により発生され(下の12.2.7を
参照)、その状態機械によりSIO/ICRから転送さ
れたIIVOオフセット値に連結されて完全ベクトル(
INT_CHP_VECTOR)を形成する。オフセッ
ト値は、IOPにより計画的に選定され、IDLCが初
期設定されるときIOP/SIOによりICRに設定さ
れるが、IOPにより64オフセット位置の一つを(I
OPにより固定されている基本記憶位置に対して)選択
するのに使用される。各オフセット位置は、位置の4語
群の境界を表わす。INT状態機械により連結される2
ビット値はIOPによりオフセット値により指定された
位置群内の4個の記憶位置から1個を選択するのに使用
される。
【0590】割込源がIDLCチャンネル化であるとき
、ベクトルは、ICRレジスタのCIVO(チャンネル
割込ベクトル・オフセット)フィールドから取った2ビ
ット・オフセット値およびINTのINT_CHN状態
機械により内部的に決定された6ビット値を使用して形
成される。オフセット値および内部的に決定された値は
状態機械で連結されて完全ベクトル(INT_CHN_
VECTOR)を形成し、これはSIO/IOPに提示
される。オフセット値は、IOPにより計画的に決定さ
れ、IDLC初期設定中にICR内に設定される。IO
Pは、2ビット・オフセットを使用して、IOP記憶装
置の記憶装置のそれぞれ別個の64語群の境界に、IO
Pにより固定された基本位置/値に対して、4オフセッ
ト位置の一つを設置する。IOPは6ビット値を使用し
てオフセット値により指定された空間内の64記憶位置
の一つにアドレスする。アドレスされる記憶位置は、I
OPがベクトルに割込んで所定の割込処理プロセスと連
結するのに必要な情報を備えている。
【0591】12.2.6  INT区画の論理図37
は、割込(INT)区画の主要論理構成要素(状態機械
など)をそのレジスタ、外部インターフェース、および
制御信号と共に示す。この区画は、状態機械260(I
NT_CHN)および261(INT_CHP)、CE
ISレジスタ262、EOPISラッチ263、および
IHEISRレジスタ264、を備えている。
【0592】状態機械260および261は、個別に分
離された論理ユニットとして動作し、ユニット260は
、プロセス事象およびチャンネル化パリティエラー発生
に対してチャンネル化モードとして動作し、ユニット2
61は、IDLCおよびL1回路の両者でのハードウェ
アエラー事象の他L1回路で発生するチャンネル事象に
対しても非同期的に動作する。
【0593】レジスタ262は、CEIS情報を現在サ
ービスされるチャンネルに対してラッチするのに使用さ
れる。ラッチ263は、EOPIS情報をそのチャンネ
ルに対してラッチするのに使用される。レジスタ264
は、状態情報をハードウェアエラーに対して保持するの
に使用される。
【0594】INT区画の主要機能は、内部IDLC要
求およびL1回路からの外部要求を含む割込指示に応答
し、このような指示に関する割込情報を収集、格納し、
(TSRの)(チャンネル化)EOPISR待行列を管
理し、他の区画からの指示に対してベクトルを構成し、
このようなベクトルを関連割込要求と共に、IOPに転
送するためSIO区画に提示することである。IOPは
、テーブル・ルックアップ動作でベクトルを使用してそ
れぞれの割込源(L1チャンネル、L1チップ・ハード
ウェア、IDLCチップ・ハードウェア、32IDLC
チャンネルの特定の一つにおけるプロセス事象、または
32IDLCチャンネルの特定の一つにおけるパリティ
エラー発生)を識別し、テーブル情報を使用して適切な
割込処理ルーチンと連結し、そのルーチンを使用して関
連割込状態をSIOを経由してIDLCから取出す。
【0595】INT_CHN状態機械260は、チャン
ネル化IDLCプロセス事象に関して動作するが、IN
T_CHP状態機械261は、IDLCハードウェア関
連エラー状態およびL1状態(チップレベルエラーおよ
び/またはチャンネル化事象)に関して動作する。
【0596】INT_CHNは、時間交換環境で動作す
る。活性チャンネルに関連するタイムスロットで、RS
Mは、TSRからのチャンネル化時間交換状態をレジス
タ262に、RSM_TSR_BUSを経由してロード
し、INT_CHN状態機械の動作をRSM_INT_
STARTパルスで開始する。CEISRにおけるビッ
ト割当を図39に示し、下の12.2.8で説明する。 その動作中、INT_CHNは、チャンネル事象入力を
、それぞれの要求指示(TL1_INT_REQ、TF
M_INT_REQ)に応じて、EOPISR状態ラッ
チ263のTL1、TFM、およびRFMから受取る。 これらラッチは、受信プロセスまたは伝送プロセスのど
れかが始まる前にクリアされる。INT動作中のそれら
の値は、INT_CHNにより特別に解釈されることは
ない。
【0597】INT_CHNは、2ビットの内部レジス
タを使用して、タイムスロットを横断して保存されるこ
とのない一時的EOP  WAIT  STATE  
LATCH値を保持し、INT_CHNがその状態7で
取るべき処置を、EOPISR状態に格納、EOPIS
Rの無視、またはEOPISRのクリア、の内の一つと
して決定する。EOPISまたはCEISの状態を格納
すべき場合には、INT_CHNは、スロットの終りに
INT_EOPをRSMに表明し、CEISRレジスタ
262の内容をRSMに転送する。RSMは、転送され
たCEIS情報のSWA(状態語利用可能)ビットを調
べてスロット期間中にEOPIS状態が(TL1、TF
M、またはRFMで)ラッチされたか確認する。状態が
ラッチされていたならば、それぞれのラッチ区画からの
状態を、書込むべき待行列空間を設置するという転送C
EIS情報内の次期状態位置(NSL)ビットを使用し
て、TSRのEOPISR待行列に格納するのはRSM
の責任である。RSMは、NSLをチャンネル番号の所
定の機能である(TSRの)基本アドレスに連結するこ
とによりEOPISRが書込まれる実際のTSRアドレ
ス位置を発生する。
【0598】RSMはTSRに対しEOPISR転出入
を行うが、EOPISR待行列の管理はINT_CHN
状態機械の責任である。INT_CHN状態機械は、E
OPISR状態待行列を、待行列が16事象の深さを超
えてまさにあふれようとしているとき、またはパリティ
エラーがTSR、FIFOR、またはDMARに関して
検出されているとき、「遮断する」責任もある。TSR
およびDMARに対するパリティエラーは、それぞれT
SR_PARITY_ERRORおよびDMAR_PA
RITY_ERRORを経由して示される。FIFOR
に関連するパリティエラーはそれぞれRFM_PARI
TY_ERRORおよびTFM_PARITY_ERR
ORを経由して示される。
【0599】TSR_PARITY_ERRORを介し
てRSMによって示されるTSRパリティ・エラーに関
連して、図26を参照されたい。ここでは、「TSR_
PARITY_ERROR(ODD/EVEN)」とい
う記号によって示されるように、実際の表示が2つのラ
イン(奇数または偶数ライン)のうちの1つ上で行われ
る。RSMがTSRに対するアクセスの間にパリティ・
エラーに遭遇すると、RSMは、使用されているアドレ
スが奇数と偶数のどちらの番号の基底チャンネルである
かをを決定し、奇数または偶数の個別のTSR_PAR
ITY_ERRORライン上でINTに対してエラー表
示を提供する。このことは、INT及びRSMがエラー
状況をTSR中の不正な基底チャンネル空間にログする
ことを防止する。
【0600】図3を参照すると、(CEISR及びEO
PISR状況パラメータのINTによる)同期割り込み
は、スロット遷移に関連して終了すべき最後のIDLC
機能である。このため、例えば、もし、RSMが次の奇
数番号基底チャンネルの予備CCRパラメータをフェッ
チしている間にINTに偶数番号基底チャンネルを指し
示すタイム・スロット表示(RSM_TSI)がある瞬
間に提供されるなら、その瞬間にTSRパリティ・エラ
ーの表示が曖昧な効果をもたらすことになろう。そして
、もしINTがその表示に瞬間的に反応し、エラー状況
をその内部CEISRレジスタにログしたなら(これに
ついては後述)、その状況はRSMによって偶数番号の
空間にRSMによって書かれることになる。それゆえ、
代わりに、その表示は、偶奇の表示とともに与えられ、
INTは、タイム・スロット表示が変わるまで関連する
状況の発生を遅延すべきかどうかを決定する。
【0601】もちろん、RSMには、曖昧でない時点ま
でINTに対するそのTSRパリティ・エラー表示を遅
延させるように制約を加えることもできるが、便宜上、
ここでは、そのような事態は、INTに偶奇の関連性を
提供し、パリティ・エラー事象に関連するCEISRエ
ラー状況の発生を遅延すべきかどうかのタイム・スロッ
ト表示から決定させることによって、処理し得ると決定
された。TSRパリティ・エラーがこのように、偶奇の
表示によって処理されるとき、INTは、INT_PE
_RST(ODD/EVEN)に示されている、RSM
に対する偶奇リセット表示を返すことによって個々の表
示の処理を認識しなくてはならず、これによって、RS
Mはその表示を再度主張することができる。
【0602】上述のTSRパリティ・エラー処理は、ハ
イパーチャンネルがアクティブであるときさらに複雑化
される。というのは、そのとき、RSMタイム・スロッ
ト表示は、偶数番目の構成スロットが終了しつつある間
に、奇数番目の参照スロットを指し示すことができるか
らである。このため、もしRSMが、構成スロットに続
く奇数番目のスロットに関連するTSRパリティ・エラ
ーに遭遇し、INTに対して奇数エラー表示を提供する
なら、結果の動作は曖昧となる(INTは奇数パリティ
・エラー表示と奇数タイム・スロット表示とを眺めて、
直ちにエラー状況を発生し、これは、RSMによって、
構成スロットに続くスロットに関連する空間ではなくて
、奇数参照スロットに関連するTSR空間に書かれる)
。この可能性は、ここでは、INTに、(実際にBTD
Mで発生しているスロットの最下位ビットを示す)表示
RSM_LSBSを与えることによって、解消される。 このことは、この状況では、構成スロットの偶数番目の
関連性を示唆することになる。INTは次に、タイム・
スロットの最下位ビットとLSBSの間の不一致を認識
して、それに従いTSRエラー状況の発生を遅延させる
【0603】図26に示されている各パリティ・エラー
・ソース(TSR、RFM、TFM、DMAR)に関連
して、固有のハードフェア・エラー割り込みが、エラー
が生じたチャンネルに発生される。EOPISRキュー
の切迫したオーバーフローに関連して、IQOビットが
キューの最後の(最後に入力された)EOPISR状況
ワード中でセットされる(これにより、そのワードがI
OPによって検索されるとき、オーバーフロー・エラー
がIOPに対して表示される。
【0604】INT_CHN状態機械は、二つのレジス
タ、すなわち、SIOのICR(IDLC構成レジスタ
)およびRSMのHPCR(HDLCプロトコル構成レ
ジスタ)から入力を受取る。ICRの内容は、IDLC
初期設定時にIOPによりプログラムされ、チャンネル
化されていない(すべてのチャンネル・プロセスに不変
に適用される)。HPCRは、チャンネル化されており
(チャンネルごとに異なっている)、時間交換中に各チ
ャンネルのTSR空間(図7を参照)からロードされる
。各チャンネルのHPCR語の内容は、IOP/SIO
によりプログラム可能に設定される。これらレジスタの
現在関係しているフィールドについて以下に特に説明す
る。
【0605】INT_CHN状態機械は、EOPISR
待行列をICRレジスタに設定するQMビットに基き二
つのプログラム可能モードの一つで管理される。ICP
/QMビット値は、IDLC初期設定時にIOPにより
プログラムされる。INTはこのビットをICR_QM
(図37)で受取り、QMビット値に基き単一状態語ま
たは多数状態語の形成を支持する。単一状態モードでは
、単一割込ベクトルを発生し、EOPISR待行列に関
する事象エントリごとにIOPに送られる。多数状態モ
ードでは単一ベクトルをEOPISR待行列に関する多
数状態事象エントリに対して発生することができる。
【0606】多数状態モードにはIOP割込処理ルーチ
ンの割込径路長が短くなるという点で性能上の利点があ
るが、待行列へのIOPアクセスの管理に関してルーチ
ンの複雑さが増すという短所がある。多数状態モードを
使用するとき、IOPは、待行列から取出した状態語の
数を、関連する値を(チャンネル化)HPCRレジスタ
に書込み、そのレジスタ内のトグル・ビットの極性を転
回させることにより、承認する。下のSWRC(状態語
読出カウント)およびHPCRのトグル・フィールドの
説明を参照のこと。これらフィールドは、HPCR_E
OP_TOGGLEおよびHPCR_MIC_ACKで
INTに入力される(図37)。
【0607】CEISRレジスタ262の前トグル・ビ
ット値(PTV)は、IOPがそれぞれのチャンネルの
待行列にアクセスし、一つ以上のエントリをそこから取
出したことを示す不釣合についてHPCR_EOP_T
OGGLEと比較される。この機構はINTにより未取
出し/未決定待行列エントリのオーバライティングに対
して保護するのに使用される。未解決ベクトルの数(N
OV)は、INTが多数状態モードにあるときEOPI
SR待行列にある状態語の数を実際に意味する。NOV
は、IOPが待行列から取出した状態語の数を承認して
からHPCR_MIC_ACKにある値を用いてINT
によって減らされる。これによりTSRの関連記憶位置
が解放されて再び使用できるようになり、したがって待
行列の循環性が維持される。
【0608】IOPによるEOPISR待行列アクセス
には次のような動作の連鎖がある。(1)CEISRを
(SIOを経由してTSRから)読出し、未決定状態語
カウントNOV(未解決ベクトルの数)および未決定エ
ントリの始めに対する待行列オフセット・アドレスNS
L(次の状態記憶位置)を得る。(2)EOPISR語
(単数または複数)を待行列から読出す(単一状態モー
ドでは1語、多数状態モードでは1語以上16語まで)
、(3)HPCRを(TSRから)読出す、および(4
)更新された(反転された)トグル極性、SWRCおよ
びLSA(リンク・ステーション・アドレス)、の値を
必要ならHPCR/TSRに書込む(先に注記したよう
に、INTはHPCRのトグルおよびSWRC機能を監
視し、該当するとき関連CEISRパラメータPTVお
よびNOVを更新する)。
【0609】単一状態モードでの待行列エントリの読出
しには、(各ベクトルが一つのしかも一つだけの状態語
にしか関係しないので)明白なIOP承認を必要とせず
、TOGGLEビットおよびSWRCビットはこのモー
ドでは使用されず、変らない。単一状態モードの短所に
ついては下にEOPISR待行列(14)に格納するこ
とができる状態語の数、およびIOP割込処理ルーチン
の別の径路長に関連して説明する。このモードでは、割
込要求およびベクトルは、各待行列エントリごとにIO
Pに伝えられ、INTは、待行列/ベクトルの未決定エ
ントリの数が14になったとき(待行列の容量は16で
あるが、この予防措置はSIOでのベクトル待合せ、お
よび待行列エントリ取出しのIOPの特別承認が無いた
め必要である)待行列のあふれを検出する(IQOビッ
トを最後の待行列エントリに設定する)。IOPはこの
モードでは待行列エントリの取出しを特別には承認しな
いが、割込処理ルーチンにある間はエントリ取出しを行
わなければならない(すなわち、IOPは、待行列への
状態のオーバライティングを避けなければならない場合
には、このモードが終るまで、ルーチンに割込んだりそ
のタスク・レベルに戻ったりすることができない)。
【0610】多数状態モードでは、IOPは、各ベクト
ルに関して読出した状態語の数を、対応する値をHPC
RのSWRCフィールドに書込むことにより、明白に承
認しなければならない。INTは、16個のベクトルが
待行列で未決定であるとき割込待行列あふれ(IQO)
を検出する(と共に最後のエントリのIQOビットを1
に設定する)。このモードでは、待行列アクセスのIO
P実行は、多数のエントリを一連のTSRアクセスで取
出すことができるので、タスク・レベルに戻ることによ
り遅らすことができる。
【0611】IDLCチャンネル状態に関連するベクト
ルがSIOに提示する準備が整っていると、INT_C
HN状態機械はSIO_CHN_BSY、INT_CH
N_VECTOR、およびINT_CHN_REQの各
信号によりSIO区画と接続する。INT_CHNはS
IO_CHN_BSY信号を監視し、SIOのチャンネ
ル・ベクトル・ラッチが使用中か利用可能かを判定する
。利用可能であればベクトル(INT_CHN_VEC
TOR)をSIO区画にラッチし、ここでSIOはベク
トルのIOPプロセッサ母線への提示を管理する。
【0612】INT_CHNによりSIOに発生される
8ビットの値は、IDLCチャンネル状態(プロセス終
端事象およびパリティエラー)に関連するが、すべての
チャンネルに対する関連テーブル・エントリが入ってい
る空間のIOP記憶装置内のオフセットを示すのにIC
Rレジスタの2ビットのチャンネル割込ベクトル・オフ
セット(CIVO)を源IDLCチャンネルと関連する
エントリの記憶位置を更に区別するのにRSM_TSI
からの5ビットのチャンネル・タイムスロット指示子を
、および割込に関連する特定のエントリの記憶位置を区
別するのにINT_CHNが発生した単一ビット(この
ビットは、関連の割込が終端プロセス事象に関係する場
合には一つの値であり、関連の割込がチャンネル化、パ
リティエラーに関係する場合には反対の値である)を、
使用する。
【0613】INTが転送するベクトルを備えていると
きSIO_CHN_BSYが活性であれば、INT_C
HNはそれぞれのチャンネルを処理する後続タイムスロ
ットの期間中に同じ指示を調べる。このようにして、I
NT_CHNは、IDLCのすべてのチャンネルに対す
るそのサービスにおいてチャンネル化を基礎として、S
IOおよびその単チャンネル・ベクトル・ラッチへのア
クセスを  う。SIOのチャンネル・ベクトル・ラッ
チへのアクセスは、多数の変数(たとえば、IOP割込
ルーチン径路長、IDLCチャンネル・フレームの大き
さ、など)に基き、アルゴリズムに従わず、ランダムで
ある。チャンネルあたり16エントリというEOPIS
R待行列の深さは、すべてのチャンネルについて待行列
のあふれの確率を非常に小さくしている。
【0614】INT_CHNは、INT_DONE信号
を設定することにより実行の終了を指示する。このIN
T_DONE信号はCEISRが安定で交換に利用でき
ることをRSMに示す。この指示はRSMからのタイム
スロット指示の終り(RSM_INT_EOS)に先立
って発生すべきである。この時点でINT_DONEが
活性でなければ、RSMは、論理/ハードウェアエラー
が発生していると判断し、IHEISRにLTO(論理
タイムアウト)を設定する(下のIHEISRビットの
説明を参照)。INT_CHP状態機械は、IHEIS
Rを監視し、関連する割込要求/ベクトルを発生する。
【0615】INT_CHP状態機械は、タイムスロッ
トの始めから終りまで連続して動作し、可能な三つの源
、L1ハードウェア、L1チャンネル、IDLCハード
ウェア、のいずれかに関すチップレベル割込ベクトルを
管理する。L1ハードウェアエラーおよびチャンネル状
態は、それぞれL1_CHP_VRQおよびL1_CH
N_VRQによりINT_CHPに示される(図37)
。IDLCハードウェアエラーに関する源は、IHEI
SEレジスタ(図38)の源フィールド部分にビットを
設定することにより示される。ビットITE(インター
フェース・タイミング・エラー)はIDLCとL1回路
との間の同期の破綻を示し、ビットLTO(論理タイム
アウト)はIDLC論理が臨界時間内に動作(たとえば
、上述のようにRSM_EOSの前にINT_DONE
を作動させること)を完了するのに失敗したことを示し
、ビットESD(エラー状態検出)はIDLC区画の状
態機械が未使用/禁止状態に移っていることを示し、ビ
ットDTO(DMAタイムアウト)はDMAとIOP母
線との間の母線アクセスの失敗を示す。これらビットの
どれかが設定されれば、IHEISRレジスタからIN
T_CHPへの信号線IDLC_CHP_VRQが活性
になる(すなわち、IDLC_CHP_VRQがIHE
ISRのビットITE、LTO、EST、およびDTO
の論理和を表わす)。
【0616】INT_CHPは図37に示すようにSI
O_CHP_BSY、INT_CHP_VECTOR、
およびINT_CHP_REQの各信号を経由してSI
Oに接続されている。SIO_CHP_BSYは、IN
T_CHP_VECTORと関連してINTからSIO
に提示されるINT_CHP_REQにより設定可能な
SIOのチップ・ベクトル・ラッチからINTに送り返
される。INT_CHIP_VECTORのベクトル出
力は、SIO_CHP_BSYが不活性であるときSI
Oにラッチされ、割込源を上述の三つの内の一つとして
区別する。SIO_CHP_BSYは活性のとき、ベク
トル/要求がINTから受取られたが未だSIOからI
OPに転送されていないことを示す。
【0617】INT_CHP_VECTOR値は、6ビ
ットのIDLC割込ベクトル・オフセット値(IIVO
)およびINT_CHPが発生した2ビット値を備えて
いる。オフセット値は、SIOのICRレジスタからI
NTにより抜取られ、IOP記憶装置空間の基本記憶位
置に関して、INTにより報告される価値のあるハード
ウェア関連割込状態に関連する一群のテーブル・ルック
アップ・エントリのオフセットを表わす。INTが発生
する2ビット値は、報告されている特定の状態と関連す
る特定のエントリの群の中の記憶位置を表わす。共に8
ビットはIOPが特定のテーブル・エントリにアクセス
し、このエントリを経由して関連状態情報をINTのI
HEISRレジスタからまたはL1回路のレジスタから
取出すのに適切なIOP割込処理ルーチンに連結するの
に使用される。
【0618】12.2.7  INTの状態機械
【06
19】12.2.7.1  INT_CHN状態機械S
IO_RESETであれば、状態=0である。
【0620】状態0(RSM始動パルスを待つ)−RS
M始動パルス(RSM_INT_START)が不活性
であれば、状態0に留まる。
【0621】−RSM始動パルスが活性であり且つ割込
モード(CEISRのIM)が「00」(INTがこの
チャンネルで始めて作動されることを示す)であれば、
FIFORパリティエラー指示(CEISRのPE)を
リセットし、状態語利用可能指示(CEISRのSWA
)をリセットし、IMを「11−通常モード」に設定し
、状態1に進む。
【0622】−RSM_INT_STARTが活性であ
り且つIMが「10−使用禁止」(FIFORパリティ
エラーを示す)または「01−使用禁止」(TSRパリ
ティエラーを示す)であれば、このチャンネルに対する
EOPISR待行列が「遮断」されている。EOP  
STATE  LATCHを「CLEAREOPISR
STATUS」に設定し、状態7に進む。
【0623】−もし、LSBSとRSM_TSIの最下
位ビットが異なるならTSRパリティ・エラーを無視(
そのようなエラーに関連する前記条件確率の記載を参照
のこと)
【0624】−RSM_INT_STARTが活性であ
り且つIMが「11−正常」であれば、通常EOPIS
R待行列処理状態の動きと共に進行する。SWA/CE
ISRが活性(このチャンネルの前のスロット・プロセ
スから利用できる状態)であれば、次期状態語位置(C
EISRのNSL)を歩進させ、SWAをリセットし、
状態1に進む。
【0625】状態1(チャンネル化TSR、RFM、ま
たはTFMのパリティエラーについてチェックする。パ
リティエラーが無ければ、EOPISR待行列状態読出
しのIOP承認についてチェックする。IOP承認が無
ければ、EOPISR待行列あふれ状態についてチェッ
クする。)
【0626】−チャンネル化パリティエラーについてチ
ェックする。CEISRのPEビットがパリティエラー
を示していれば(このチャンネルに関する前の処理にお
いてTSRまたはFIFORに関する未報告のパリティ
エラーが発生していることを意味する)、またはTSR
_PARITY_ERRORまたはRFM_PARIT
Y_ERRORまたはTFM_PARITY_ERRO
Rが現在活性であれば、SIO_CHN_BSYを検査
してSIOのチャンネル・ベクトル・ラッチの利用可能
性を判定し、他のチャンネル化ベクトルを受取る(下の
SIOの説明および図43の項目297を参照)。
【0627】−SIO_CHN_BSYが活性であれば
、EOP  WAITSTATEを「CLEAR  E
OPISR  STATUS」に設定し、状態7に進む
【0628】−SIO_CHN_BSYが活性でなけれ
ば、このチャンネルに対するチャンネル化ハードウェア
エラー割込ベクトルを発生し、これをSIOチャンネル
・ベクトル・ラッチにラッチし、エラー原因を識別する
次の動作と共に進行する。
【0629】−原因がRFM_PARITY_ERRO
RまたはTFM_PARITY_ERRORであった場
合には、IMモードを「10−使用禁止FIFORパリ
ティエラー」に設定し、状態2に進む。
【0630】−原因がTSR_PARITY_ERRO
Rであった場合には、IMを「使用禁止TSRパリティ
エラー」に設定し、状態2に進む。
【0631】−パリティエラーが示されず、且つ状態が
「ベクトル承認を待っている」(CEISRレジスタ2
62のWVAビットが活性)であれば、CEISRレジ
スタの前トグル・ビット値(PTV)をIOPにより設
定可能なHPCRレジスタのトグル・ビット(HPCR
_TOGGLE入力)と比較する。
【0632】−PTVビットおよびHPCR_TOGG
LEビットが同じでなければ、IOPがEOPISR待
行列からの状態の取出しを承認している。HPCRの読
出し語数指示SWRC(この状態機械へのHPCR_M
IC_ACK入力により示される)が有効である。状態
4に進む。
【0633】−PTVビットおよびHPCR_TOGG
LEビットが同じであれば、IOPはこのチャンネルに
対するEOPISR転送を承認していず、EOPISR
はその待行列に対して発生された最後のベクトルに関す
る待行列について未だ決定を下していない。このチャン
ネルに対してはそれ以上ベクトルは発生されない。待行
列のあふれをチェックする次の動作と共に進む。
【0634】−EOPISR待行列がこのチャンネルに
対してあふれていれば(IQOがCEISRに設定され
ている)、EOP  WAIT  STATEを「CL
EAREOPISR  STATUS」に設定し、状態
7に進む。
【0635】−EOPISR待行列がこのチャンネルに
ついてあふれようとしていなければ、EOP  WAI
T  STATEを「STORE  EOPISRST
ATUS」に設定し、状態7に進む。
【0636】−TSRまたはFIFORのパリティエラ
ーが無く、IOPベクトル承認を待っていなければ(W
VAが不活性)、状態6に進む。
【0637】状態2(SIO_CHN_BSYを待つ)
−SIO_CHN_BSYが利用可能であれば、INT
_CHN_REQを作動させ、同じ状態に留まる。
【0638】−SIO_CHN_BSYが使用中であり
且つベクトルがチャンネル化ハードウェアエラー割込用
であった場合には、EOP  WAIT  STATE
を「CLEAR  EOPISR  STATUS」に
設定し、状態7に進む。
【0639】−SIO_CHN_BSYが使用中であり
且つベクトルがEOPISR状態用であった場合には、
EOPISR待行列のあふれをチェックする。
【0640】−EOPISR待行列があふれていれば(
CEISRのIQOが活性)、EOP  WAIT  
STATEを「CLEAR  EOPISR  STA
TUS」に設定し、状態7に進む。
【0641】−EOPISR待行列があふれていなけれ
ば(CEISRのIQOが不活性)、EOP  WAI
T  STATEを「STORE  EOPISRST
ATUS」に設定し、状態7に進む。
【0642】状態3(EOPISR待行列のあふれ状態
をチェックする)−このチャンネルについてEOPIS
R待行列のあふれを、NOVとEOPISR状態語の最
大数とをICR_QMモード・ビットを基に比較するこ
とにより、チェックする。QMビットが1(多数状態モ
ードを示す)であれば、EOPISR状態語の最大数は
16である。QMビットが0(単一状態モードを示す)
であれば、EOPISR状態語の最大数は14である。
【0643】−QMビットが活性で、NOVカウントが
16であれば、待行列あふれビット(EOPISRのI
QO)を設定して待行列があふれていることを示す。
【0644】−QMビットが不活性で、NOVが14で
あれば、待行列あふれビット(EOPISRのIQO)
を設定して待行列があふれていることを示す。
【0645】−EOP  WAIT  STATEを「
STORE  EOPISR  STATUS」に設定
し、状態7に進む。
【0646】状態4(IOP承認に基きベクトル・カウ
ントを調節する)−IOPにより承認された状態語の数
HPCR_MIC_ACKが現在格納されている状態語
の数(NOV)より大きければ、IOPプログラムエラ
ーまたは未検出のTSRパリティエラーが発生している
と考える。いずれの場合でもチャンネル化ハードウェア
エラーを発生し、PEを「11−TSRの読出し中にパ
リティエラーが検出された」に設定し、状態1に進む。
【0647】−IOPが0より大きな数を承認(HPC
R_MIC_ACK)すれば、IOP承認(HPCR_
MIC_ACK)およびベクトル・カウント(NOV)
値の双方を減らし、状態4に留まる。各減少および比較
には1状態遷移だけかかることに注意。
【0648】−HPCR_MIC_ACKが0に等しけ
れば、承認の待合せ(WVA)をリセットし、状態7に
進む。
【0649】状態5(使用しない)
【0650】状態6(EOPISRベクトルを発生する
)−現在のベクトル・カウント値が0より大きければ、
このチャンネルに対してベクトルを発生する必要がある
【0651】−SIO_CHN_BSYが使用中(活性
)であれば、このタイムスロット期間中ベクトル発生を
飛び越し、再び次のタイムスロットを試みるが、下記の
通常EOPISR状態処理を続ける。
【0652】−EOPISR待行列があふれていれば(
CEISRにIQOが設定されている)、EOP  W
AIT  STATEを「CLEAR  EOPISR
  STATUS」に設定する。待行列があふれていな
ければ、EOP  WAIT  STATEを「STO
RE  EOPISR  STATUS」に設定する。 状態7に進む。
【0653】−SIO_CHN_BSY信号が利用可能
であれば、このチャンネルに対するEOPISRベクト
ルを発生する。待行列モード(ICR_QM)が多数状
態であれば、HPCRレジスタの現在のトグル・ビット
(HPCR_TOGGLE)を(後の比較のため)捕え
、ベクトル承認待合せ(WVA)を活性に設定する。 待行列モード(ICR_QM)が単一状態であれば、ベ
クトル・カウント(NOV)レジスタを減らし、状態2
に進む。
【0654】−現在のベクトル・カウント(NOV)が
0に等しければ、ベクトルを発生する必要がない。状態
7に進む。
【0655】状態7(EOPISR状態を待つ)−伝送
要素または受信要素からの状態利用可能指示を待つ(S
WA活性)。
【0656】−RSMからスロット終端指示(RSM_
INT_EOS)を受取れば、状態0に進む。
【0657】−TSR_PARITY_ERRORが活
性であれば、PEを「11−TSRの読出し中にパリテ
ィエラーを検出した」に設定し、状態7に留まる。
【0658】−SWAビットが活性(受信器区画または
送信器区画が状態をEOPISRSTATUS  LA
TCHにラッチしていることを示す)であり、EOP 
 WAIT  STATEが「STORE  EOPI
SR  STATUS」であれば、NOVを歩進させ、
EOP  WAIT  STATEを「IGNOREE
OPISR  STATUS」に設定し、状態3に進む
【0659】−SWAが活性であり且つEOP  WA
IT  STATEが「IGNOREEOPISR  
STATUS」であれば、状態7に留まる。
【0660】−SWAが活性であり且つEOP  WA
IT  STATEが「CLEAR  EOPISR 
 STATUS」であれば、SWAビットをリセットし
、状態7に留まる。
【0661】−SWAが活性であり且つEOP  WA
IT  STATEが現在のEOP  WAIT  S
TATEに等しく設定されていれば、状態7に留まる。
【0662】12.2.8.2  INT_CHP状態
機械SIO_RESETであれば状態=0である。
【0663】状態0:L1_CHP_VRQ、L1_C
HN_VRQ、またはIDLC_CHP_VRQが活性
であるのを待つ。−L1_CHP_VRQが活性であれ
ば、関連ベクトルをSIOに与える。状態4に進む。
【0664】−L1_CHN_VRQが活性であれば、
ベクトルをSIOに与え、状態2に進む。
【0665】−IDLC_CHP_VRQが活性であれ
ば、ベクトルをSIOに与え、状態1に進む。
【0666】状態1:L1_CHP_VRQまたはL1
_CHN_VRQが活性になるのを、またはIDLC_
CHP_VRQが不活性になるのを待つ。−L1_CH
P_VRQが活性であれば、ベクトルをSIOに与え、
状態5に進む。
【0667】−L1_CHN_VRQが活性であれば、
ベクトルをSIOに与え、状態3に進む。
【0668】−IDLC_CHP_VRQが不活性であ
れば、状態0に進む。
【0669】状態2:L1_CHP_VRQが活性、L
1_CHN_VRQが不活性、またはIDLC_CHP
_VRQが活性であるのを待つ。−L1_CHP_VR
Qが活性であれば、ベクトルをSIOに与え、状態6に
進む。
【0670】−L1_CHN_VRQが不活性であれば
、状態3に進む。
【0671】−IDLC_CHP_VRQが活性であれ
ば、ベクトルをSIOに与え、状態0に進む。
【0672】状態3:L1_CHP_VRQが活性、L
1_CHN_VRQが不活性、またはIDLC_CHP
_VRQが不活性であるのを待つ。−L1_CHP_V
RQが活性であれば、ベクトルをSIOに与え、状態7
に進む。
【0673】−L1_CHN_VRQが不活性であれば
、状態1に進む。
【0674】−IDLC_CHP_VRQが不活性であ
れば、状態2に進む。
【0675】状態4:L1_CHP_VRQが不活性、
L1_CHN_VRQが活性、またはIDLC_CHP
_VRQが不活性であるのを待つ。−L1_CHP_V
RQが不活性であれば、状態0に進む。
【0676】−L1_CHN_VRQが活性であれば、
ベクトルをSIOに与え、状態6に進む。
【0677】−IDLC_CHP_VRQが活性であれ
ば、ベクトルをSIOに与え、状態5に進む。
【0678】状態5:L1_CHP_VRQが不活性、
L1_CHN_VRQが活性、またはIDLC_CHP
_VRQが不活性であるのを待つ。−L1_CHP_V
RQが不活性であれば、状態1に進む。
【0679】−L1_CHN_VRQが活性であれば、
ベクトルをSIOに与え、状態7に進む。
【0680】−IDLC_CHP_VRQが不活性であ
れば、状態4に進む。
【0681】状態6:L1_CHP_VRQが不活性、
L1_CHN_VRQが不活性、またはIDLC_CH
P_VRQが活性であるのを待つ。−L1_CHP_V
RQが不活性であれば、状態2に進む。
【0682】−L1_CHN_VRQが不活性であれば
、状態4に進む。
【0683】−IDLC_CHP_VRQが活性であれ
ば、ベクトルをSIOに与え、状態7に進む。
【0684】状態7:L1_CHP_VRQが不活性、
L1_CHN_VRQが不活性、またはIDLC_CH
P_VRQが不活性であるのを待つ。−L1_CHP_
VRQが不活性であれば、状態3に進む。
【0685】−L1_CHN_VRQが不活性であれば
、状態5に進む。
【0686】−IDLC_CHP_VRQが不活性であ
れば、状態6に進む。
【0687】12.2.8  INTレジスタ状態パラ
メータCEISおよびEOPISの詳細を上に示した。 CEISRの用法に関して、状態機能IHEISRの詳
細および構成指定機能ICRおよびHPCRの詳細を次
に示す。
【0688】12.2.8.1  CEISR個々のフ
ィールドの標題および機能を全般的に上に示してある。 特に機能制限および注記を以下に示す。
【0689】WVA(ベクトル承認を待つ)−IOPか
らのベクトル承認が未決定であることを示す。
【0690】−承認が未決定であるときは、INTは新
しい割込ベクトルを発生することを禁止されている。
【0691】NOV(5ビット、未解決ベクトルの数)
−待行列上の有効未解決ベクトルの数を示す。IOPが
割込を承認すると、IOPはこの値にアクセスして待行
列から読出されるのを待っている有効EOPISRエン
トリの数を決定することができる。INTはこの値を使
用して待行列あふれ状態が何時発生するかを決定する。
【0692】PTV(前トグル・ビット値)−HPCR
トグル・ビットの前の値を示す。このビットを、多数状
態モードで動作しながら、HPCRトグル・ビットと比
較することにより、INTはIOPがEOPISR待行
列に何時アクセスしたかを決定する。
【0693】IQO(割込待行列あふれ)−EOPIS
R待行列があふれているか否かを示す。
【0694】PE(パリティエラー。2ビット)−ID
LC  RAMに関する下記状態の一つを示す。パリテ
ィエラーが検出されない。TSRを読取っている間にパ
リティエラーが検出された。FIFORを読取っている
間にパリティエラーが検出された。
【0695】−このフィールドはチャンネル化ハードウ
ェアエラー割込がINTにより特定のチャンネルに対し
て発生されるごとにIOPにより読取られるべきである
【0696】IM(割込モード)−このビットは、関連
チャンネルに関するIDLCの下記動作モードの一つを
示す。初期設定(RSMによる未決定作動)、TSRパ
リティエラーによる使用禁止、FIFORパリティエラ
ーによる使用禁止、(正常動作に対する)使用禁止。
【0697】SWA(状態語利用可能)−状態がEOP
ISR待行列に(RSMにより)格納するのに利用でき
るときを示す。
【0698】NSL(次の状態語の位置。4ビット)−
TSRの、次のEOPIS状態を格納すべき、現在のチ
ャンネルのEOPISR待行列区画内のオフセット記憶
位置を指す。状態を格納に利用できる(SWAが活性で
ある)ときは、RSMはこのフィールドをTSRアドレ
スの低位4ビットとして使用して待行列にアクセスする
(他のビットはチャンネル数によって決まる)。
【0699】注記−INTからの新しいCEIS値は、
関連ベクトルが発生されてから最大3.8マイクロ秒後
にRSMによりTSRに書込まれる。したがってベクト
ル発生後3.8マイクロ秒の遅れより前にCEISR/
TSRにアクセスしようとすると、古いCEIS情報が
読出される。したがって、IOP/ISOによるこのパ
ラメータへのアクセスは、IOPがベクトルを受取って
から少くとも3.8マイクロ秒だけ遅らすべきである(
通常、IOPがタスク・モードを出て割込処理ルーチン
に結びつくのに必要な時間は、3.8マイクロ秒を超す
ので、この要求事項を満たすのにIOPによる特別の遅
れ処置は必要がないはずである)。
【0700】12.2.8.2  IHEISR図38
を参照すると、このレジスタは、活発に使用される10
個の「状態指示」ビット(WPE、APE、LID、P
WE、PIA、DPE、NDS、WSE、PEE、DB
E)および活発に使用される4個の「源指示」ビット(
ITE、LTO、ESD、DTO)を備えており、これ
らの用途は次のとおりである。
【0701】WPE(保護書込みエラー)−IOPがそ
の割当アドレス空間の保護部分(書込み行為が禁止され
ている)に未認可の書込みを行おうとすることを示す。
【0702】APE(アドレス・パリティエラー)−I
DLC/SIOがIPOによるSIOを経由するプログ
ラム動作中に(その動作が書込であれば、その動作は抑
制される)使用されるアドレスにパリティエラーを検出
した。
【0703】LID(損失割込検出)−IDLC(SI
O)が割込承認サイクル(IACK)を検出したが、I
OPに与える未決定ベクトルは無い。
【0704】PWE(プログラムによる入出力書込のエ
ラー)−IOP/SIOがIDLCのレジスタの32ビ
ットの記憶位置に対して背中合せの書込みを非順次に行
う無効な試みを指す。
【0705】PIA(プログラムによる入出力無効アド
レス)−IOP/SIOがIDLCに割当てられたシス
テム・アドレス空間の保留部分にアクセスする無効な試
みを指す。
【0706】DPE(データ・パリティエラー)−IO
P/SIOがIDLC  RAMにプログラムによる入
出力書込動作中にデータ・パリティエラーを検出したこ
とを示す。このエラーが検出されたときアドレスされた
記憶位置は更新されない。
【0707】NDS(データ・ストローブ無し)−ID
LCアドレスに対して読み書きを行う間に予想される二
つのデータ・ストローブ(上部または下部ストローブ)
のいずれも動作中活性でなかった。
【0708】WSE(書込データ・ストローブ・エラー
)−幅32ビットと規定されている内部IDLCレジス
タへの書込み動作時に上部および下部のデータ・ストロ
ーブが共に不活性であった。
【0709】PPE(プログラムによる入出力パリティ
エラー)−IDLCアドレスの(IOP/SIOによる
)プログラムによる読出し中にデータ・パリティエラー
が検出された。
【0710】DBE(DMA母線エラー)−IOP母線
に対するDMAC/MIO動作中BUS_ERRORが
活性である。IOPは、その状態レジスタを一層詳細に
読取らなければならないが、これは通常、動作中にアド
レス・パリティエラーまたは二重ビットECCエラーが
(IOPにより)検出されたことを示す。
【0711】ITE(インターフェース・タイミング・
エラー)−IDLCが応答する準備をしていなかったと
き(すなわち、最もありそうなのはハードウェアの故障
によるためであるが、IDLCとL1との間の同期が取
れていないとき)L1回路により提示されるデータ転送
要求を示す。
【0712】LTO(論理タイムアウト)−所定の割当
時間内に所要動作を完了するIDLC論理の故障を示す
(通常は、内部ハードウェアの故障を示す)。
【0713】ESD(エラー状態検出)−IDLC区画
状態機械ユニットに無効状態が検出された。
【0714】DTO(DMAタイムアウト)−IOPが
50マイクロ秒以内にIDLC  DMA/MIO要求
に応答しなかった。この時間は通常MIOがIOP母線
の制御を得るには充分であり、そのようにすることがで
きなかった場合には一般にハードウェアエラーを示す。
【0715】12.2.8.3  ICRこのレジスタ
のフィールドは、下のSIOの説明に詳記してある(1
2.3.2を参照)。
【0716】12.2.8.4  HPCRこのレジス
タに設けられているフィールドおよびその用法の詳細は
RSMの説明中に示してある(7.3を参照)。
【0717】12.9.9  ハイパーチャンネルにお
ける割り込み処理 前述のように、ハイパーチャンネルは、基底チャンネル
を組み合わせ、(BTDMスロット再生の各々のフレー
ムに関連する)対応する構成チャンネルを参照(最初に
あらわれる)構成スロットと関連付ける。
【0718】ハイパーチャンネルの構成スロットの間に
受信された割り込み表示は、別のチャンネルのために処
理されるが、チャンネル・エラー及び事象状況は、参照
スロットに関連して通知される。このことは、本質的に
、INTの論理演算とは透過的に発生する(奇数または
偶数番号のスロット位置をもつハイパーチャンネルに関
連してそれとは逆の奇遇番号の構成スロットが処理中で
ある間のTSRパリティ・エラーの発生を無視する)。 というのは、関連する状況の記憶は、RSM及びそのタ
イム・スロット表示(RSM_TSI)によって制御さ
れるからである。非参照構成スロットのサービスの間の
タイム・スロット表示は、参照スロットを指し示し、関
連する割り込み状況を、参照スロットに割り当てられた
TSR空間に関連して記憶させる。
【0719】TSRパリティ・エラー発生に関する前述
の例外は、RSMをして、INTに、INTをして状況
を発生するための適切な時間を決定し以てその状況を適
宜参照スロット空間または別の空間に適切に指向される
ようになさしめる表示を提供することによって処理され
る。
【0720】12.3  SIO区画
【0721】12.3.1  SIOの動作SIOは、
INTとIOPとの間を接続して、割込要求および関連
ベクトルをIOPに運び、IDLCを通じて個々のレジ
スタおよびRAMアドレス空間の記憶位置へのIOPア
クセスを行い、割込状態および/または診断情報のIO
P取出しを支持すると共にIOPがIDLCの要素およ
びチャンネルの初期状態をプログラム可能に確立するこ
とができるようにする。IOP母線と通信するときは、
SIOはIOPの「スレーブ(奴隷)」である。すなわ
ちIOP母線を通して情報を転送するその動作はすべて
実行に関してIOPの主導による。またIOPおよび他
のIDLC要素に関するその動作は、IDLCチャンネ
ルによる処理動作と非同期時間関係で行われる。
【0722】12.3.2  SIOの論理組織図43
は、SIO区画の論理組織および外部インターフェース
を示す。この区画は、IDLC内でINT区画と、他の
すべての区画のすべてのIDLC  RAMおよび主要
レジスタと、接続される。外部的には、この区画はIO
P母線およびL1回路に接続される。
【0723】区画の論理機能は、独立に動作する二つの
状態機械ユニット280(ICMまたはIOP制御管理
器状態機械)および281(PIOまたはプログラム入
出力写像器状態機械)により主として行われる。その名
称により示されているように、ICM状態機械はIOP
母線282との接続の責任があり、PIO状態機械はデ
ータをプログラム可能入出力インターフェース283〜
284を通してSIOとIDLC  RAMおよび他の
区画との間で動かす責任がある。ICM状態機械は、単
独でINT区画からIOP母線への割込要求およびベク
トルの転送に関してINT区画と接続する責任を有し、
またIDLC状態情報を、PIO状態機械の制御のもと
にこのようなデータが書込まれるラッチ285から転送
するのを制御するように動作する。
【0724】ICM状態機械はIOP母線と286〜2
88で直接接続し、制御信号を、SIOとIOPとの間
のデータ転送を制御するIOPと交換する。これら制御
信号は記法「X_Y」で示してある。ここでXは駆動源
であり、Yは信号機能である。終止符(「.」)を信号
名の左か右かに置いてその名称をそれぞれ左側または右
側の線と関係づける。たとえば、「.IOP_INTA
CK」は(IOPにより駆動される)その左の線286
と関連し、割込要求/ベクトル組合せを受取ったことの
IOPの承認を表わす。また「SIO_INT.」はそ
の右の線288と関連し、ICM/SIOにより駆動さ
れる割込要求指示を表わす。
【0725】IOPから外へ出るデータは、ICM状態
機械の有効制御のもとにSIO母線駆動回路289から
IOP母線に転送される。IOP母線から内側へ入るデ
ータは、291におけるIOP駆動アドレス信号と共に
290で受取られる。内側に入るデータおよびアドレス
はそれぞれ、ICMにエラーを示すためのICMへの図
示してない出力接続を有するパリティチェック回路29
2および293によりチェックされる。
【0726】外に出るデータは、共にICM状態機械2
80により制御されるセレクタ回路294および295
を経由して母線駆動器289に提示される。セレクタ回
路294は、割込ベクトル・ラッチ源296および29
7から入力を受取る。ラッチ296は、上述したINT
_CHP状態機械の制御のもとにINTから送られるハ
ードウェアエラー・ベクトルを受取る。ラッチ297は
、先に説明したINT_CHN状態機械の制御のもとに
チャンネル化事象/状態ベクトルを受取る。
【0727】セレクタ回路295は、読出データ・ラッ
チ298からデータを受取る。ラッチ298は、セレク
タ回路300の出力からロードされる。回路300の動
作およびラッチ298のローディングはPIO状態機械
280により制御される。回路300は、データをRS
M、TSR、FIFOR、DMAR、および数個のレジ
スタから選択的に転送する。RSMからのデータ径路は
、RSMに設置されているHPCR(HDLCプロトコ
ル構成レジスタ)の内容の転送を考慮している。セレク
タ300に供給するレジスタには、INTに設けられて
いるIHEISRレジスタ、および2個のSIOレジス
タ、ICR(IDLC構成レジスタ)301およびHC
R(ハイパーチャンネル構成レジスタ)302、がある
。ICRフィールドの割当の詳細を以下に示し、HCR
フィールドの詳細をハイパーチャンネルの説明(15章
)のところで示す。
【0728】図44を参照すると、フィールドは次のと
おりである。
【0729】RES(予備12ビット)
【0730】M
TO(マスタ・タイムアウト。4ビット)−マスタ動作
を行うときIDLCがスレーブの承認を待つ時間の長さ
を決めるプログラム可能なタイマー値。
【0731】SEM(スレーブ・エラー・モード)−I
DLCがスレーブのアクセスを承認しないということで
あってこれはSEMビットが不活性の場合エラーである
。SEMビットが活性の場合にはスレーブ・アクセスが
誤りであるとき承認を発し、母線エラー指示を表明する
【0732】RST(リセット)−このビットはソフト
ウェアにSIOを経由してシステムリセットを行う手段
を提供する。
【0733】QM(待行列モード)−このビットはベク
トルが提示されるとき単一状態語を取るべきか複数状態
語を取るべきかを決める(詳細についてはINT論理要
素を参照)。
【0734】WP(書込保護)−このビットはIDLC
の外部にある電気的消去可能読出専用記憶装置(EER
OS要素の内容を保護するのに使用される。
【0735】IIVO(IDLC割込ベクトル・オフセ
ット、6ビット)−このフィールドはIDLCチップレ
ベルの割込のすべてに対して8ビットの手引きベクトル
の中の上位6ビットを発生するのに使用される。
【0736】CIVO(チャンネル割込ベクトル・オフ
セット、2ビット)−このフィールドはチャンネルレベ
ルのすべての割込に対して8ビットの手引きベクトルの
中の上位2ビットを発生するのに使用される。
【0737】TPS(TSRページ選択)−このビット
はTSRの上部または下部のページを選択するのに使用
される(TSRのページは1K×36であることに注意
)。
【0738】MODE(3ビット)−このフィールドは
IDLCを各種モード、通常動作、リセット、強制エラ
ー正常、強制エラー・リセット、および休息、で動作さ
せるのに使用される。各種モードは診断目的の特徴を与
える。通常動作モードが設定されると、IDLCは動作
を開始する。リセットモードが設定されると、IDLC
はアイドルモードになる。強制エラー正常モードが設定
されると、IDLCは通常モードで動作し、SIO書込
み動作のすべてにパリティエラーを押しつける。強制エ
ラー・リセットモードが設定されると、IDLCはリセ
ットモードで動作し、SIO書込み動作のすべてにエラ
ーを押しつける。休息モードが設定されると、IDLC
は通常動作モードで動作するが、IDLCにより割込が
表明されることはない。
【0739】IOP母線は、SIOへの18ビットのイ
ンターフェース(16データビットおよび2パリティビ
ット)となり、SIOはIDLCの幅32ビットの内部
データ母線に接続する。境界内のデータおよび外に出て
行くデータは、286にあるどのバイトが有効であるか
を示す上部および下部のストローブ機能(.IOP_U
DSおよび.IOP_LDS)が随伴する18ビット並
列単位(関連する二つのパリティビットを有する二つの
8ビット・バイト)でIOP母線を通して転送される。 外に出て行くデータは、36ビット並列単位(4バイト
とパリティ)でラッチ298にロードすることができ、
2サイクル転送動作でIOP母線を通して転送すること
ができる。この2サイクル転送動作では、データの18
ビット部分がICMデータ・セレクタ295を通して母
線に多重化される。
【0740】IOP母線からSIOへの境界内データは
、IDLC内の最終宛先を指定する24ビット・アドレ
ス単位が随伴する18ビット並列データ単位(8ビット
・バイト二つおよび関連パリティビット)で転送可能で
ある。IOPは、データをIDLCの幅32ビットのレ
ジスタに1対の18ビット境界内データ単位を母線を通
して2サイクル転送動作で順次転送することにより伝え
ることができる。このような一組の最初の18ビット単
位はデータ・ラッチ304にラッチされ、幅36ビット
の拡張母線305(ラッチ304からの18ビット単位
一つおよび他の、IOP母線から直接)でこの一組を並
列提示することができる。母線305(SIO_DAT
A_BUS)は他のIDLC区画およびRAMまで延び
ている。
【0741】境界内アドレス単位は、ICMデコーダ3
06を通してICM状態機械280に、およびPIOデ
コーダ307を通してPIO状態機械281に、加えら
れる。2ビットラッチ308(「最初のサイクルの情報
」ラッチ)は、ICMにより2サイクル背中合せ転送動
作の最初のサイクルの制御パラメータを、すなわち、最
初のサイクルの転送がIOPからの読出しであるかIO
Pへの書込みであるかを、および最初のサイクルの最下
位アドレスビットが奇数であるか偶数であるか(この後
者の情報は背中合せの転送が語の境界で発生したことを
確認するのに使用される)を、覚えるのに使用される。
【0742】他のIDLC要素への境界内データ転送に
おいて、ICMデコーダ306で復号されたアドレスは
、ICM状態機械におよびそこからICMアドレス・ラ
ッチ309に加えられ、PIO状態機械に送られる。 この情報を使用して、PIO状態機械は何時そのデコー
ダ307の出力を作動させて、他のIDLC区画および
RAMに内部的に分配されるアドレスSIO_ADDR
ESS_BUSを提供すべきかを判断する。RSMから
のデータ径路(インターフェース283、および284
にあるRSM_DATA)は、IOPが時間交換に使用
されるRSMの内部ラッチに関して診断用読書き機能を
行うことができるようにする。
【0743】ICMおよびPIO状態機械は、要求/承
認インターフェースを通して相互に通信する。ICMは
読書き要求(ICM_PIO_RD、ICM_PIO_
WR)を提示し、これをPIOが(PIO_RD_AC
K、PIO_WR_ACKで)承認する。
【0744】ICM状態機械は以下に説明する32の状
態を備えており、これによりスレーブ転送の非同期IO
P母線プロトコルおよび母線の16ビット構造とIDL
Cの32ビット内部構造とを接続する内部プロトコルを
管理する。IOPからの制御信号(.IOP_RD/W
R、.IOP_LDS、.IOP_UDS、.IOP_
ADDR_STRB、.IOP_CHP_SEL、.I
OP_RESET、および.IOP_INTACK)は
すべて、50nsのクロックで動作するICM状態機械
への同期入力に先立ってラッチされる。IOPのアドレ
スおよびデータ母線(IOP_ADDRESS、および
IOP_DATA_BUS)に関するパリティチェック
はバイト基準で行われる。
【0745】IOP母線サイクルの開始は、チップ選択
(.IOP_CHP_SEL)およびアドレス・ストロ
ーブ(.IOP_ADDR_STRB)の双方が同時に
活性であるときに指示される。.IOP_RD/WR信
号の極性はサイクルがIDLCへの書込みであるかIO
Pからの読出しであるかを示す(論理1は読出しを示し
、論理0は書込みを示す)。下位データ・ストローブ(
IOP_LDS)および上位データ・ストローブ(IO
P_UDS)は、データ母線(IOP_DATA_BU
S)の上位または下位の8ビットが書込みサイクルで有
効であるかまたはいずれかまたは双方のバイトが読出し
サイクルで有効であるか否かを示す。IDLCの32ビ
ット・データレジスタへの書込みサイクルにはこれを行
うのに16ビットIOP母線サイクルの2サイクルが必
要であり、ICMは最初のサイクルでデータおよびパリ
ティの双方を一時的にラッチ304に捕える。第2のサ
イクルでICMは36ビット(32ビットと4ビットの
パリティ)全部をPIO状態機械に供給する。
【0746】32ビット・データレジスタからの読出し
サイクルも16ビットIOP母線サイクルの2サイクル
を必要とし、ICMは、PIOの読出しデータ・ラッチ
298からの32ビット(32データビットと4パリテ
ィビット)を多重化するセレクタ295を使用して最初
の18ビット(16データビットと2ビット・パリティ
)を選択する。ICMアドレス・ラッチ309は、最初
のサイクルの終りに現在のIOPアドレスをラッチし、
第2のサイクルで、二つのサイクルのアドレスの第2の
最下位ビットA1(IOPアドレスはA0からA24ま
で番号を付けてある)を比較することによりアドレスの
変化だけで背中合せのアドレスを確認する比較を行うの
に使用される。ICMの第1サイクル情報ラッチ308
は、最初のサイクルが読出しか書込みかを、およびA1
ビットの値を、覚えている。この情報は、32ビット読
み書きの後半の16ビット・サイクルで使用される。2
サイクルが順調に済んでからまたはICMが検出したエ
ラーサイクルの後に、第1サイクル情報を「無沿革」値
にクリアする。ICMは読出サイクルでデータのパリテ
ィチェックを行い、内部データ・パイティエラーをIO
P母線パリティエラーから更に分離する。
【0747】ICMは、そのデータ承認線(SIO_D
TACK)を活性にして読出しサイクルまたは書込みサ
イクルの完了を指示する。読出しまたは書込み母線サイ
クル中にスレーブ・エラーを検出すると、ICMはSI
O_DTACKの作動を差控え、IHEISRレジスタ
に適切なスレーブ・エラー状態指示ビットを設定する(
先のINTの説明でのこのレジスタの説明を参照)。 IOPは、すべての読み書き動作でのICMからのSI
O_DTACK承認をタイムアウトし、エラーが示され
ると適切な診断または他の処置を取る。
【0748】ICMがIOPプロセッサに利用可能な割
込ベクトルが存在することを示す機構は、「SIO_I
NT」信号を非同期的に活性にすることである。これに
より結局はIOPのタスクプログラムの実行が中止され
、IOP母線に割込承認サイクルが発生する。この時点
でIOPは、「.IOP_INTACK」を活性にし、
チップベクトル(CHIP_VECTOR_LATCH
)またはチャンネルベクトル(CHA_VECTOR_
LATCH)をICMによりIOP_DATA_BUS
の下位8ビットにする。
【0749】ベクトルラッチ296および297は、ベ
クトル保持レジスタ(VHR)と言われ、IOPにより
プログラム入出力サイクルで(たとえば診断目的で)ア
クセスすることができる。
【0750】ICMは、読出しまたは書込みのデータ転
送でL1回路、PIO(他のIDLC部分)、またはV
HRの選択を決定する1層のアドレス復号(ICM  
ADDRESS  DECODE)を行う(VHRレジ
スタは通常SIO動作では読出し専用であることに注意
)。 L1復号によりL1チップ選択(L1_CHP_SEL
)信号が活性になり、データをIOP母線とL1回路と
の間に送る。VHR復号によりVHRレジスタの読出し
が可能になる。PIO空間への復号は、L1回路および
VHRレジスタのアドレスとは異なるIDLCの記憶装
置写像入出力空間へのアクセスであると規定される。 このような復号によりICMは、IOP母線サイクルの
方向に応じて、.ICM_PIO_RDまたは.ICM
_PIO_WRを作動させることにより、PIOからの
サービスを要求する。PIO状態機械は、PIO_IC
M_ACK信号を使用してICMの要求を承認する。
【0751】PIOはICMで行われたものの他に更に
1層のアドレス復号307(PIOADDRESS  
DECODE)を行う。PIOは、内部36ビットID
LC母線(32ビットはデータ、4ビットは奇数パリテ
ィ。ただし、DMARでは32ビットのデータ、1ビッ
トの奇数パリティ)の間のデータの多重化およびラッチ
を管理する。PIOは、それぞれのRAMを指示する要
求および承認の信号、たとえば、SIO_TSR_RD
(またはWR)およびTSR_SIO_ACK、を使用
してTSR、FIFOR、およびDMAR  RAMに
アクセスする。
【0752】セレクタ300を経由して、PIOは、P
IO読出しサイクル中にTSR、ESM、FIFOR、
DMACR、IHEISRレジスタ、ICRレジスタ、
およびHCRレジスタからの36ビット・データ母線を
読出しデータラッチ298に多重化する。セレクタ30
0へのRSM_DATA入力は、診断目的のためのRS
M内の時間交換レジスタへの読出し径路である。セレク
タへのIHEISR_DATA、ICR_DATA、お
よびHCR_DATAの各入力はそれぞれ(INTの)
IHEISレジスタ、ICRレジスタ、およびHCRレ
ジスタからの読出し径路である。
【0753】書込み動作時、PIOは36ビット・デー
タを母線283(SIO_DATA_BUS)を経由し
て同じIDLC要素に分配する。ICRレジスタおよび
HCRレジスタはIDLC内部で構成およびハイパーチ
ャンネル情報をRSM区画に分配するのに使用される(
先に示したRSMの説明およびHCRおよびICRのビ
ットの説明を参照)。SIO_IHEISR_SELは
PIOからINTまで延びており、IHEISRデータ
をIOPに転送するときIHEISRレジスタの選択に
使用される。
【0754】12.3.3  状態機械の状態
【075
5】12.3.3.1  ICMの状態機械SIO_R
ESETであれば、状態=0である。
【0756】状態0:IOPプロセッサ母線サイクルの
開始を待つ。−IOP母線上のIOPチップ選択(IO
P_CHP_SEL)およびIOPアドレス・ストロー
ブ(IOP_ADDR_STRB)が共に活性であれば
、50ns待ってアドレス・パリティを安定にさせ、状
態31に進む。
【0757】−割込承認(IOP_INTACK)およ
びアドレス・ストローブ(IOP_ADDR_STRB
)が活性であれば、VECTOR_SELECTOR径
路を設定してベクトルをCHIP_VECTOR_LA
TCHまたはCHAN_VECTOR_LATCH(C
HIP_VECTOR_LATCHの優先度はCHAN
_VECTOR_LATCHより高い)から転送する。 IOP_INT信号を作動させる元々の原因は、IOP
にIOP_INTACKで応答させるものであるが、C
HN_VECTOR_LATCHにベクトルをロードす
ることができたとしても、ICMによるチャンネル・ベ
クトルまたはチップ・ベクトルかの選択はIOP_IN
TACKサイクルの期間中に行われる。
【0758】−ベクトルが未決定(すなわち、CHP_
VECTOR_LATCHおよびCHN_VECTOR
_LATCHが空)でなければ、損失割込ビット(LI
D)をIHEISRに設定し、状態1に進む。
【0759】状態1:ベクトル・パリティ発生遅延−1
クロックサイクル(50ns)遅らせてVECTOR_
SELECTOR294の出力に有効パリティを発生さ
せる。状態2に進む。
【0760】状態2:ベクトル・パリティのチェック−
294aでベクトル・セレクタのパリティをチェックす
る。
【0761】−パリティが良好であれば、IOP母線に
データ承認(PIO_DTACK)を表明し、状態3に
進む。
【0762】−パリティが不良であれば、データ承認P
IO_DTACKを差控え、IOPにDTACKタイム
アウト状態を発生する。IHEISRにプログラム入出
力読出パリティエラー・ビット(PPE)状態指示を設
定し、状態4に進む。
【0763】状態3:INTに対するSIO_CHN_
BSYまたはSIO_CHP_BSY指示をリセットす
る(これら信号はINTによりCHIP_VECTOR
_LATCHおよびCHAN_VECTOR_LATC
Hの満杯状態または空状態の指示として監視される)。 −VECTOR_SELECTORの現在の多重位置に
基きSIO_CHP_BSYまたはSIO_CHN_B
SYをリセットする(すなわち、CHIP_VECTO
R_LATCHが選択されればSIO_CHP_BSY
をリセットし、CHAN_VECTOR_LATCHが
選択されればSIO_CHN_BSYをリセットする)
【0764】−IOP_INTACKが不活性であれば
状態15に進む。
【0765】−IOP_INTACKが活性であれば状
態7に進む。
【0766】状態4:PIO読出承認(PIO_RD_
ACK)の活性またはアドレス・ストローブ(IOP_
ADDR_STRBの不活性を待つ。−PIOが読出を
承認すれば(PIO_RD_ACK)、現在のIOP母
線アドレス・ビットをICMアドレス・ラッチ309に
保存し、308の第1サイクル情報を保存する(これで
PIO状態機械からデータを要求する必要がないので、
次の連続読出しサイクルでラッチ298からデータの高
速アクセスが可能になる)。状態5に進む。
【0767】−IOPアドレス・ストローブ(IOP_
ADDR_STRB)が不活性であれば、現在のサイク
ルが尚早に終りつつあるので、第1サイクル情報を「無
沿革」にクリアする。
【0768】−チップ選択(IOP_CHP_SEL)
が活性であれば状態15に進む。
【0769】−チップ選択(IOP_CHP_SEL)
が不活性であれば状態0に進む。
【0770】状態5:読出しデータパリティ発生遅延状
態−1クロックサイクルが経過するのを待つことにより
(すなわち、50ns遅らせて)読出しデータパリティ
がICMデータ・セレクタ母線に発生するのを待つ。状
態6に進む。
【0771】−  状態6:PIO読出しデータパリテ
ィをチェックする。
【0772】−上部および下部データ母線にあるパリテ
ィをプロセッサ母線制御信号IOP_UDSおよびIO
P_LDSに基いてチェックする。
【0773】−パリティが良ければ、PIO_DTAC
Kを出し、状態14に進む。
【0774】−パイティが悪ければ、第1サイクル情報
を「無沿革」にクリアし、プログラム入出力読出しパリ
ティエラー(PPE)状態指示をIHEISRレジスタ
内に設定し、PIO_DTACKを発生せず、状態14
に進む。
【0775】状態7:割込承認が不活性になるのを待つ
−割込承認(IOP_INTACK)信号が不活性にな
れば、状態0に進む。
【0776】−割込承認(IOP_INTACK)が活
性のままであれば、状態7に進む。
【0777】状態8:使用しない。
【0778】状態9:PIO書込。データ・ストローブ
(IOP_UDSおよび/またはIOP_LDS)が活
性になるのを、またはアドレス・ストローブ(IOP_
ADDR_STRB)が不活性になるのを、待つ−ラッ
チされているデータ・ストローブ(IOP_UDSまた
はIOP_LDS)が活性になっていれば、ラッチされ
ていないデータ・ストローブ信号を使用して有効な16
ビット母線サイクルが要求されていることを確認する。 IOPデータ母線からのデータ・パリティをチェックす
る。第1サイクルの情報が前のサイクルが書込みであっ
たことを示しているときは有効な背中合せ16ビット・
サイクルを確認する。
【0779】−データ・ストローブ(UDS、LDS)
またはアドレス・ストローブIOP_ADDR_STR
Bが活性であれば、状態9に留まる。
【0780】−パリティが良く、32ビット・サイクル
の前半であれば、データをラッチし、第1サイクル情報
(「A1=0を用いて書込む」)を保存し、アドレスを
ICMADDRESS  LATCHにラッチし、PI
O_DTACKをIOPに対して活性にし、状態14に
進む。
【0781】−パリティが良く、32ビット・サイクル
の後半であれば、PIOに書込要求(ICM_PIO_
WR)を発し、状態10に進む。
【0782】−パリティが悪ければ、データ・パリティ
エラー・ビット(DPE)をIHEISRに設定し、P
IO_DTACKを発生せず、状態14に進む。
【0783】ラッチされていないIOP_DUSかまた
はIOP_LDSが不活性であれば、IOPが両データ
・ストローブを活性にすることができなかったかまたは
プログラミング制限が侵されているかである。いずれの
場合でもこれは16ビット・サイクルではなく、したが
って無データ・ストローブ(NDS)状態指示をIHE
ISRに設定し、PIO_DTACKを発生せず、状態
14に進む。
【0784】−アドレス・ストローブ(IOP_ADD
R_STRB)が不活性であれば、IOPがPIO_D
TACKのタイムアウトを知り、現在のサイクルが尚早
に終了していると考える。状態0に進む。
【0785】状態10:PIO書込承認またはアドレス
・ストローブが不活性になるのを待つ−PIO書込承認
(PIO_WR_ACK)が不活性であるかまたはアド
レス・ストローブ(IOP_ADDR_STRB)が活
性であれば、状態10に留まる。
【0786】−PIO書込承認(PIO_WR_ACK
)が活性であれば、第1サイクル情報(「A1=1で書
込む」)を保存し、PIO_DTACKを発生し、状態
14に進む。
【0787】−アドレス・ストローブ(IOP_ADD
R_STRB)が不活性であれば、PIO_DTACK
のタイムアウトと考え、第1サイクル情報を「無沿革」
にクリアし、状態0に進む。
【0788】状態11:使用しない
【0789】状態12:使用しない
【0790】状態13:層1書込み。データ・ストロー
ブの活性またはアドレス・ストローブの不活性を待つ−
データ・ストローブ(IOP_UDSまたはIOP_L
DS)が不活性のままであるかまたはアドレス・ストロ
ーブ(IOP_ADDR_STRB)が活性のままであ
れば、状態13に留まる。
【0791】−ラッチされたデータ・ストローブ(IO
P_UDSまたはIOP_LDS)が活性になっていれ
ば、L1チップ選択(L1_CHP_SEL)を出し、
状態14に進む。L1チップ自身は、IDLCではなく
プロセッサPIO_DTACKを戻す責任があるが、S
IO区画は、プロセッサ母線IOP_ADDR_STR
Bを監視し続けて現在の母線サイクルが何時終了するか
(すなわち、プロセッサ・アドレス・ストローブが何時
不活性になるか)を判定しなければならないことに注目
すること。
【0792】−アドレス・ストローブ(IOP_ADD
R_STRB)が不活性になれば、PIO_DTACK
タイムアウトと考える。状態0に進む。
【0793】状態14:アドレス・ストローブ(IOP
_ADDR_STRB)の不活性を待つ−アドレス・ス
トローブ(IOP_ADDR_STRB)が活性であれ
ば、状態14に留まる。
【0794】−アドレス・ストローブ(IOP_ADD
R_STRB)が不活性でチップ選択(IOP_CHP
_SEL)が不活性であれば、状態0に進む。
【0795】−アドレス・ストローブ(IOP_ADD
R_STRB)が不活性でチップ選択(IOP_CHP
_SEL)が活性であれば、状態15に進む。
【0796】状態15:チップ選択が不活性になるのを
待つ−チップ選択(IOP_CHP_SEL)が活性で
あれば、状態15に留まる。
【0797】−チップ選択(IOP_CHP_SEL)
が不活性であれば、状態0に進む。
【0798】状態16:EEROS読出状態0−SIO
_EEROS_CEおよびSIO_EEROS_OEを
活性に保持してEEROS読出アクセス時間を満足させ
る(EEROSはこの説明には関係しないオプションの
診断用読出し専用記憶装置である)。状態17に進む。
【0799】状態17:EEROS読出状態1−SIO
_EEROS_CEおよびSIO_EEROS_OEを
活性に保持し続け、EEROS読出アクセス時間を満足
させる。状態18に進む。
【0800】状態18:EEROS読出状態2−SIO
_EEROS_CEおよびSIO_EEROS_OEを
活性に保持し続け、EEROS読出アクセス時間を満足
させる。状態19に進む。
【0801】状態19:EEROS読出状態3−SIO
_EEROS_CEおよびSIO_EEROS_OEを
活性に保持し続け、EEROS読出アクセス時間を満足
させる。状態20に進む。
【0802】状態20:EEROS読出状態4−SIO
_EEROS_CEおよびSIO_EEROS_OEを
活性に保持し続け、EEROS読出アクセス時間を満足
させる。状態21に進む。
【0803】状態21:EEROS読出状態5−SIO
_EEROS_CEおよびSIO_EEROS_OEを
活性に保持し続け、EEROS読出アクセス時間を満足
させる。EEROSからのデータは、IOPデータ母線
上では有効であるべきであるが、他のクロック・サイク
ルを有効パリティに対して発生させる。状態22に進む
【0804】状態22:EEROS読出状態6−SIO
_EEROS_CEおよびSIO_EEROS_OEを
活性に保持し続け、EEROS読出データをEEROS
からIOPデータ母線に伝えることができるようにし、
IOP_DTACK信号を発生し、状態14に進む。
【0805】状態23:ベクトル保持レジスタ(VHR
)を読出す−活性ベクトル使用中信号(SIO_CHP
_BSYまたはSIO_CHN_BSY)に基きチップ
ベクトル(CHIP_VECTOR_LATCH)また
は(CHAN_VECTOR_LATCH)チャンネル
ベクトルを選択し、チップレベル・ベクトルの発生に高
い優先権を与える。
【0806】−ベクトルがラッチされていなければ(す
なわち、SIO_CHP_BSYもSIO_CHN_B
SYも活性でなければ)、ハードコード空ベクトル値を
データ母線に提示する。所定のベクトル使用中指示をリ
セットし、状態1に進む。
【0807】状態24:EEROS書込状態0−ICR
レジスタのEEROS書込保護ビット(WR)が活性で
なければ、EEROS書込保護エラーが検出され、WP
EビットをIHEISRに設定し、PIO_DTACK
を発生せず、状態14に進む。
【0808】−ICRレジスタのEEROS書込保護ビ
ットが活性であれば、これは有効EEROS書込サイク
ルであり、EEROSチップ選択(SIO_EEROS
_CE)およびEEROS書込信号(SIO_EERO
S_WE)を発生し、PIO_DTACKを発生し、状
態25に進む。
【0809】状態25:EEROS書込状態1−SIO
_EEROS_CEおよびSIO_EEROS_WEを
活性に保持し続け、EEROS書込みのセットアップお
よび保持の時間を満足させ、状態26に進む。
【0810】状態26:EEROS書込状態2−SIO
_EEROS_CEおよびSIO_EEROS_WEを
活性に保持し続け、EEROS書込みのセットアップお
よび保持の時間を満足させ、状態27に進む。
【0811】状態27:EEROS書込状態3−SIO
_EEROS_CEおよびSIO_EEROS_OEを
活性に保持し続け、EEROS書込みのセットアップお
よび保持の時間を満足させ、状態28に進む。
【0812】状態28:EEROS書込状態4−SIO
_EEROS_CEおよびSIO_EEROS_OEを
活性に保持し続け、EEROS書込みのセットアップお
よび保持の時間を満足させ、状態29に進む。
【0813】状態29:EEROS書込状態5−EER
OSへのSIO_EEROS_CEおよびSIO_EE
ROS_WE信号を作動解除し、状態30に進む。
【0814】状態30:EEROS書込状態6−IOP
_DTACK信号をIOPに発生し、状態14に進む。
【0815】状態31:アドレス・パリティ・チェック
。スレーブの読出しまたは書込みを決定し、PIO記憶
装置写像アクセス、L1記憶装置写像アクセス、または
ベクトル保持レジスタ(VHR)アクセスを決定する。 −IOPアドレス・パリティが不良であれば、アドレス
・パリティエラー(APE)ビットをIHEISRに設
定し、PIO_DTACKを発生せず、状態14に進む
【0816】−プロセッサ母線読出/書込信号(IOP
_RD/WR)が読出サイクルを示し且つベクトル保持
レジスタ記憶装置写像が復号されていれば、状態23に
進む。
【0817】−IOP_RD/WR信号が読出サイクル
を示し且つPIO記憶装置写像が復号されてTSR、D
MAR、またはFIFOR、ICRレジスタ、IHEI
SRレジスタ、またはHCRへのアクセスを示していれ
ば、データ母線ドライバを使用可能にし、上部または下
部PIOデータ母線マルチプレクサを選択する。
【0818】−ICM  ADDRESS  LATC
Hの最後の読出サイクル・アクセス・アドレスが現在の
IOPアドレスに合致すると共にA1=1であれば、P
IOデータラッチのデータは有効であり、且つIOP母
線に伝えることができる。状態5に進む。
【0819】−現在のIOPアドレスにA1=0があれ
ば、PIO区画にアクセスしなければならない。ICM
_PIO_RD信号をPIO状態機械に出力する。状態
4に進む。
【0820】−A1=1で且つ最後のアクセスが書込で
あったならば、これはプログラム入出力32ビット書込
連鎖エラーであり、WSE状態ビットエラーをIHEI
SRレジスタに設定し、第1サイクル情報を「無沿革」
に設定し、PIO_DTACKを発生せず、状態14に
進む。
【0821】−IOP_RD/WR信号が読出サイクル
を指示し、且つL1アドレスが復号されていれば、L1
_CHP_SEL選択を活性に設定し、状態14に進む
【0822】−IOP_RD/WR信号が読出サイクル
を指示し且つEEROS記憶装置写像が復号されていれ
ば、状態16に進む。
【0823】  −IOP_RD/WR信号が書込サイ
クルおよびPIO記憶装置写像アドレスが復号されてい
ることを示していれば、TSR、DMAC、FIFO、
ICR、IHEISR、またはHCRへのアクセスが試
みられている。
【0824】−A1=0であり且つ最後のアクセスがア
ドレスビット1(A1)=0によるPIO書込みであっ
た場合には、現在のサイクルはプログラム入出力書込シ
ーケンス・エラーであり、WSEビットをIHEISR
に設定し、PIO_DTACKを発生せず、状態14に
進む。
【0825】−A1=0であり且つ最後のアクセスがA
1=0による書込サイクルではなかった場合には、これ
は最初の16ビットに対する有効PIO書込サイクルで
あり、状態9に進む。
【0826】−A1=1であり且つ最後のアクセスがA
1=0による書込であり、前のアドレスと現在のアドレ
スとが合致していれば、これは第2の16ビットに対す
る有効PIO読出サイクルであり、状態9に進む。
【0827】−A1=1であるが前のサイクルがA1=
0による書込みでなかったかまたは現在と前とのアドレ
スが合致していない場合には、これはプログラム入出力
書込エラーであり、PWEビットをIHEISRに設定
し、PIO_DTACKを発生せず、状態14に進む。
【0828】−IOP_RD/WRが書込を示しており
、L1チップ・アドレスが復号されておれば、L1_C
HP_SEL作動させ、状態13に進む。
【0829】−IOP_RD/WRが書込サイクルを示
しており、EEROS記憶装置写像が復号されていれば
、状態24に進む。
【0830】−PIO、EEROS、L1チップ、また
はVHRレジスタ、のアドレスが復号されていない場合
には、IDLC記憶装置写像のプログラム入出力有効ア
ドレスにアクセスしており、PIAビットをIHEIS
Rレジスタに設定し、IOP_DTACKを発生せず、
状態14に進む。
【0831】12.3.3.2  PIO状態機械すべ
ての選択を作動解除させるSIO_RESETが承認さ
れ、使用可能になっていれば、状態1に進む。
【0832】状態1:ICM_PIO_RDまたはIC
M_PIO_WRを待つ−ICMからの読出ICM_P
IO_RD要求または書込ICM_PIO_WR要求を
待つ。
【0833】−要求が活性でなければ、状態1に留まる
【0834】−ICM_PIO_RDかICM_PIO
_WRのいずれかが活性になれば、PIO  ADDR
ESS  DECODE論理を使用してIOPアドレス
の復号を始め、状態2に移る。
【0835】状態2:アドレスに基き区画を選択する−
区画(TSR、DMAR、FIFO、またはRSM)ま
たはレジスタ(IHEISR、ICR、またはHCR)
のアドレスがいずれもPIO  ADDRESS  D
ECODERにより復号されていなければ、無効アドレ
スが復号され、状態5に進む。
【0836】−区画に対する有効アドレスが復号されて
おれば、復号されたアドレスおよびIOP_RD/WR
信号の状態に基き、適切な区画への選択線(SIO_D
MACR_RD、SIO_DMACR_WR、SIO_
FIFO_RD、SIO_FIFO_WR、SIO_T
SR_RD、SIO_TSR_WR、SIO_RSM_
RD、またはSIO_RSM_WR)を使用可能にする
。状態3に進む。
【0837】−レジスタに対する有効アドレスが復号さ
れており且つIOP_RD/WR信号が書込サイクルを
示していれば、適切なレジスタへの選択線を使用可能に
してSIO_DATA_BUSからのデータをレジスタ
にストローブし、PIO_WR_ACKを発生し、状態
4に進む。
【0838】−レジスタに対する有効アドレスが復号さ
れており且つIOP_RD/WR信号が読出サイクルを
示していれば、適切なレジスタへのPIO  SELE
CTOR  および  READ  DATA  LA
TCH  を使用可能にし、PIO_RD_ACKを発
生し、状態4に進む。
【0839】  状態3:読出しに対する区画承認を待
つ−適切な区画承認(DMACR_SIO_ACK、F
IFO_SIO_ACK、TSR_SIO_ACK、ま
たはRSM_SIO_ACK)を、またはICM_PI
O_RD信号が不活性になるのを、待つ。
【0840】−承認が無いかまたはICM_PIO_R
Dが活性のままであれば、状態3に留まる。
【0841】−ICM_PIO_RD信号が不活性にな
れば、これはIOP母線サイクルの終了が早過ぎること
を示しており、プログラム入出力読出パリティエラー・
ビット(PPE)をIHEISRに設定し、状態1に進
む。
【0842】−適切な区画承認が発生すれば、PIO_
RD_ACK信号を発生し、状態4に進む。
【0843】状態4:ICM要求の表明解除を待つ−I
CM_PIO_RD要求またはICM_PIO_WR要
求が表明解除されるのを待つ。
【0844】−ICM_PIO_RDまたはICM_P
IO_WRが活性であれば、この状態に留まる。ICM
_PIO_RDおよびICM_PIO_WRが不活性で
あれば、状態1に進む。
【0845】状態5:無効アドレス状態−PIOアドレ
ス空間の無効アドレスが復号されていれば、プログラム
入出力無効アドレス・ビット(PIA)をIHEISR
レジスタに設定し、ICM要求に応答しない。これはI
OPにデータ承認IOP_DTACKを究極的にタイム
アウトさせる。ICM_PIO_RDまたはICM_P
IO_WRが不活性になるのを待つ。状態1に進む。
【0846】残りの状態はすべて無効/未使用である。 これらのどれかに入れば、エラー状態検出ビット(ES
D)をIHEISRに表明する。状態1に進む。
【0847】13. DMARQ、DMA  RAMお
よびDMAC要素
【0848】13.1. DMARQ DMARQ(DMA要求待行列)は、FIFO管理器(
RFM、TFM)からDMAC(DMA制御器)区画へ
の動作要求を伝え、DMACから要求元区画へ承認(リ
セット)指示を返送する「要求」レジスタと選択論理の
組合せである。DMARQは、IDLC(RFM、TF
M)の同期処理要素と非同期処理要素(DMAC)との
間の動作インターフェースとなる。RFMおよびTFM
からの要求はDMARQレジスタ・ラッチに同期的に、
すなわち、RFM、TFMによってそれぞれのタイムス
ロットが提示されている間に、受取られる。
【0849】DMARQの論理組織を図47に示す。要
求レジスタは、330、331、および332で示す三
つの異なるレジスタ待行列に組織されている。入力セレ
クタ回路333は、要求設定およびリセットの入力を個
別待行列330〜332に、および待行列内の所定のビ
ット位置に伝える。設定入力はTFMおよびRFMから
発し、リセット入力はDMACから発する。
【0850】出力セレクタ334は、待行列内の要求ビ
ット状態の指示をRFMおよびTFMに時間多重で、す
なわち、チャンネル/スロット処理と同期して、提示す
る。RFMへの指示、DMARQ_RFM_REQ、は
いずれかのタイムスロットで活性のとき、そのスロット
に関連するチャンネルの受信側に関するDMAデータ転
送処理の要求が未定になっていることを示す。TFMへ
の指示、DMARQ_TFM_REQは同様に、それぞ
れのスロットに関連するチャンネルの発信側に関するデ
ータ転送の要求が未定であることを示す。
【0851】待行列330〜332のすべての位置の出
力はまたそれぞれ330a〜332aと記した出力から
DMACに並列に提示される。未定要求を有する位置は
活性出力を有し、他の位置は不活性出力を有している。 選択制御器335は、要求設定およびリセットの信号の
道筋を(それぞれFIFO管理器およびDMACから)
入力セレクタ333を通して導き、待行列した要求状態
機能の指示の道筋を多重セレクタ335を通してDMA
RQ_RFM_REQおよびDMARQ_TFM_RE
Qとしてタイムスロット出力に導く。
【0852】ハイパーチャンネルおよびB形チャンネル
へのBTDMスロットタイム位置の許容写像について以
下に全般的に説明するにつれて明らかになる理由により
、DMACは、330a〜332aでのその要求の処理
に優先度を与えるが、これによれば、330aでのH1
ハイパーチャンネル要求に対する優先度が331aおよ
び332aにおけるH0ハイパーチャンネルおよびB/
Dチャンネルの要求に対するものより高く、331aで
のH0要求に対する優先度が332aにおけるB/D要
求に対するものより高い。受信要求と伝送要求との間で
は、優先権は、各ハイパーチャンネルおよび各チャンネ
ルによる受信要求の方に同じチャンネルによる伝送要求
を超えて(任意に)与えられる。
【0853】各待行列は、待行列に関係し得るそれぞれ
のチャンネルの最大数に相当する多数の要求掲示(ビッ
ト)位置を備えている。BTDMタイムフレームあたり
利用可能な32のスロットタイムの内一つのH1形ハイ
パーチャンネルしか支持され得ない(後の15章のハイ
パーチャンネルの説明を参照)から、関連する待行列3
30は2ビット位置(一つは受信データ要求用、他は伝
送データ要求用)を備えている。(H1ハイパーチャン
ネルが活性でないとき)5つのH0形ハイパーチャンネ
ルを支えることができるから、待行列331は、10ビ
ット位置(5つは5つのH0ハイパーチャンネル、H0
1からH05、の各々からの受信データ要求用、5つは
同じハイパーチャンネルからの伝送データ要求用)を備
えている。最後に、BTDMの基本スロットタイム位置
は個々のB/D形チャンネルに割当てることができるか
ら、待行列332は、64ビット位置(32はこのよう
なチャンネルに対する受信データ要求用、32は同じチ
ャンネルでの伝送データ要求用)を備えている。
【0854】330a、331a、および332aにお
ける並列待行列出力は、それぞれの待行列ビット位置の
各々からの線を備えている。したがって、330aは2
線(一つは受信用、他は伝送用)を備えており、331
aは10線(5つは受信、5つは伝送)を備えており、
332aは64線(32は受信、32は伝送)を備えて
いる。各線は活性のとき要求がそれぞれの待行列位置で
活動的に未決定になっていることを示す。
【0855】ハイパーチャンネルは、各BTMフレーム
の複数のタイムスロット期間中にIDLCのサービスを
受けるが、B形チャンネルは、フレームあたり一つのス
ロットでのみサービスを受けるから、DMAデータ転送
に関するハイパーチャンネルの要求は、割当てられた帯
域幅を効率的に使用するとすれば、Bチャンネル要求よ
り速いDMACサービスを必要とすることは明らかであ
る。更に、H1ハイパーチャンネルに割当てられている
帯域幅はH0形ハイパーチャンネルのものより大きいか
らH1の要求はH0またはB/Dチャンネルの要求より
速いDMAサービスを受けなければならない。したがっ
てDMAC優先権を与えることについて上に概説した基
本(H0またはB/Dチャンネルの要求よりH1の要求
に、およびBチャンネル要求よりH0要求に)を今や理
解すべきである。
【0856】選択制御器335は、RFMおよびTFM
から要求入力を受けてDMARQレジスタによる受信お
よび伝送サービスの要求、それぞれRFM_DMARQ
_SETおよびTFM_DMARQ_SET、を設定し
、DMACからの入力を分離してこのような要求をそれ
らがサービスされるときリセットする(それぞれDMA
C_DMARQ_RCV_RESETおよびDMAC_
DMARQ_XMIT_RESET)。
【0857】RFM及びTFMからのセッティング入力
は、DMARQキューのうちの1つと、キュー中の特殊
位置を効果的に指定するRSMからの制御入力をさらに
操作することによって達成される。DMACからのリセ
ット入力は、キュー及びその位置を指定する同様の付随
機能を有する。
【0858】RFM及びTFMからの要求セッテング入
力を伴い、キュー330−332のうちの1つを効果的
に指定する追加の信号は、RSM_DMARQ_H1及
びRSM_DMARQ_H0を介して表示される。もし
H1表示がアクティブなら、キュー330が指定される
。もしH0表示がアクティブなら、キュー331がアク
ティブである。H1とH0のどちらの表示もアクティブ
でないなら、キュー332が指定される。
【0859】指定されたキュー内の位置を指し示す追加
の信号は、セレクタ制御335に供給されたタイム・ス
ロット表示RSM_TSI中にある。RSM_TSIは
実際は、受信データ要求と伝送データ要求を指示するた
めに、一対の要求位置を指し示す。セットされるべきそ
の対の位置は、要求セッティング・ソース、RFM_D
MARQ_SETまたはTFM_DMARQ_SETに
よって指示される。
【0860】DMACからのリセット要求に対して、制
御器335は、待行列(キュー)330〜332の一つ
の選択を指定する符号化入力DMAC_H−B_SEL
をおよびその待行列内の1対のレジスタ位置の選定を指
定するポインタ入力、それぞれDMAC_H_PTRま
たはDMAC_B_PTR、をDMACから受取る。リ
セット要求源、DMAC_DMARQ_RCV_RES
ETまたはDMAC_DMARQ_XMIT_RESE
T、は所定の組のどのメンバー(受信メンバーか伝送メ
ンバー)がリセットされているか判定する。
【0861】その各々が複数のBTDMスロット位置を
取囲んでいるハイパーチャンネルに対して(下のハイパ
ーチャンネルの説明を参照)、タイムスロット指示RS
M_TSIはRSMにより現在のタイムスロット・カウ
ントに関連する値からそのハイパーチャンネルに組込ま
れているタイムスロットの基準の(最初に現われる)一
つの時間位置に関連する値に変換する。このようにして
、それぞれのハイパーチャンネルに関して(DMARQ
では、TSRに関する時間交換時に、およびFIFOR
に関する転送時に)取られるすべての処置は、それぞれ
の基準タイムスロットに関する位置に向けられる。RS
MによるハイパーチャンネルのTSI変換は、ハイパー
チャンネルの写像が確立されるとき(下のハイパーチャ
ンネルの説明を参照)IOP/SIOによりHCRレジ
スタに設置される情報の機能として決定される。
【0862】このように行う準備が整うと、DMACサ
ービス要求が待行列330〜332に、一度に一つづつ
、優先度が高い方から低い方へ、H1の受信、H1の伝
送、H0の受信、H0の伝送、B/通常チャンネルの受
信、B/通常チャンネルの伝送、の順に、掲示される。 DMAC状態論理は、サービスされるように選択された
各要求の起源を覚えており、DMARQにある要求をリ
セットする準備が整っているとき、その情報を使用して
適切なリセット選択信号、セレクタDMAC_H−B_
SEL、二つのポインタDMAC_H_PTRまたはD
MAC_B_PTRの内の活性の一つ、および二つの受
信/伝送リセット指示子DMAC_DMARQ_RCV
/XMIT_RESETの内の活性の一つ、の状態を判
定する。このようにして、DMACは選択制御器335
への入力、すなわち(1)三つの待行列330〜332
の一つを選択するDMAC_H−B_SEL、(2)所
定の待行列内の一対の位置を区別する。DMAC_B_
PTRまたはDMAC_H_PTRの一つ、および(3
)その組のどの位置をリセットするかを示す、DMAC
_DMARQ_RCV_RESETまたはDMAC_D
MARQ_XMIT_RESETの一つ、を作動させる
ことによりそれぞれの要求をリセットする。
【0863】ハイパーチャンネルに割当てられた各スロ
ットの処理時間中に、RSMは、RSM_TSIを示す
タイムスロットをそれぞれのハイパーチャンネルに関連
する値に変換し、RSM_DMARQ_H1またはRS
M_DMARQ_H0のそれぞれの一つを作動させる。 時間多重により、およびRSM_TSI、RSM_DM
ARQ_H1、およびRSM_DMARQ_H0の瞬時
値に基き、選択制御器335は、出力セレクタ334に
その出力334Rおよび334Tに、関連する待行列の
関連するビット位置の状態に対応する信号を設置させる
。このような出力は現在同期的にサーブされているチャ
ンネル(TSIに対応するもの)で処理している受信D
MA要求および伝送DMA要求の状態に対応する。
【0864】出力334Rおよび334Tは、それぞれ
RFMおよびTFMに伝えられる。したがって、334
Rが設定状態を示してはいるがRFMが関連要求設定出
力を備えているときは、RFMは、それぞれのチャンネ
ルに関して未決定になっている要求をかかえていること
を覚えている内部状態を維持しながらその出力を作動解
除することになる。334Rがリセット状態を示してい
ると、内部RFM指示は未決定要求の指示(これにより
RFMにその要求がDMACによりサーブされてしまっ
ていることを示す)であるが、RFMは、その内部指示
をリセットし、FIFORに対する受信データの処理を
再開する。同様な処置はTFMにより334Tでの指示
に対して取られる。
【0865】システム・リセット時、待行列330〜3
32のすべてのレジスタがリセットされる。続く受信デ
ータ処理の期間中に、RFMが受信データの第4のバイ
トをFIFORの、現在サーブされているチャンネルに
割当てられているバッファ空間(そのチャンネルのRD
CR2空間)にロードするにつれて、RFMはDMAR
Qへの要求設定指示RFM_DMARQ_SETを作動
させる。これによりDMARQはそれぞれのビット位置
をその待行列の一つに設定し、これにより設定指示を3
30a、331a、または332aの対応する線に提示
する。この指示はDMACへの対応する要求(受信デー
タ転送サービス要求)の未決定であることを知らせる。 DMACが(それぞれのFIFORバッファからIOP
記憶装置へのデータ転送を完了することにより)その要
求処理を完了すると、述べたとおり、関連待行列位置を
リセットする働きをする入力をDMARQに与え、関連
タイムスロット期間中にRFMに334RでDMA転送
が完了していることを効果的に示す。
【0866】同様に、TFMが現在サーブされているチ
ャンネルに割当てられているFIFORのバッファ空間
(関連するTDCR2空間)を空にすると、設定要求T
FM_DMARQ_SETを作動させ、そのチャンネル
に対するDMACに要求を転送させる。また、DMAの
サービスが完了すると、それぞれのFIFORバッファ
にIOP記憶装置からデータをロードし、その事態を3
34TでTFMに示す。
【0867】13.2  DMA  RAMおよびアク
セス制御器 アクセス制御器を有するDMA  RAM(DMAR)
ユニットを図48に示す。このユニットはDMACおよ
びSIOにより提示されたデータを格納し、データをこ
れら区画に取出すのに使用される。そのチャンネル化さ
れた内容(チャンネル空間割当あたりの)を全般的に図
8に示してある。図8に示してあるとおり、各チャンネ
ルには、下に説明する図50〜図53に示す形態を有す
る。項目RDCR3、RDCR4、TDCR3、および
TDCR4(RDCRおよびTDCRはそれぞれ受信お
よび伝送構成レジスタを指す)を格納するための4語空
間が割当てられている。
【0868】図37を参照すると、このユニットは、セ
レクタ回路351からデータ入力およびアドレス入力を
受取り、352でデータ出力を母線353に供給する1
28×33RAMアレイ350を備えている。入力セレ
クタ351は、(アドレスおよびデータ)入力をSIO
(SIO_ADDRESS_BUSおよびSIO_DA
TA_BUS)およびDMAC(DMAC_CHN_N
BRおよびDMAC_DMAR_BUS)から受取る。 アレイからのデータ出力(DMAR_DATA)は、ど
の区画がデータを受取ることになっているかを効果的に
指定する、以下に説明する、承認出力と共に母線353
を経由してDMACおよびSIOに供給される。
【0869】セレクタ351への入力DMAC_CHN
_NBRは、アレイ350の関連チャンネル空間の部分
アドレスを表わす。これは、現在サーブされているDM
AC要求の形式に応じて、B/Dチャンネルのスロット
数(DMAC_B_PTRの値に等しい)かまたはハイ
パーチャンネルの基準スロット数(DMAC_H_PT
R値)に対応するようにDMACの状態論理により調節
される(下の要求ラッチ335の説明を参照)。各チャ
ンネルにはアレイ350に4語空間(関連するRDCR
3、RDCR4、TDCR3、およびTDCR4の各パ
ラメータが入っているもの)が割当てられているので、
チャンネル数機能はそれ自身では個々の語空間をアドレ
スするには不充分である。
【0870】アレイ350の動作は、DMA要求ラッチ
(DRL)355で受取った読み書き要求に応じて状態
機械論理354により制御される。ラッチ355への入
力は、SIO(SIO_DMAR_RD、SIO_DM
AR_WR)およびDMAC(DMAC_DMAR_W
R1、DMAC_DMAR_RD2、およびDMAC_
DMAR_WR2)から発生する。状態機械は、ラッチ
された要求を監視し、共存要求間の内容を分解して一度
に一つづつ要求を選択し、制御信号出力を356からア
レイ350に、承認出力を357からSIOに、および
承認出力を358および359からDMACに、供給す
る。356からの制御信号にはDMAC_CHN_NB
Rにより指定された部分アドレスを完了するのに必要な
別のアドレスビットが含まれている。
【0871】DMACは、修飾入力をラッチ355に供
給し、DMAC_RCV_REQ、状態論理354が受
信チャンネル機能に関連するRD2要求(DMAC_D
MAR_RD2)を伝送チャンネル機能に関連するWR
2要求(DMAC_DMAR_WR2)から区別するこ
とができるようにする(前者にはRDCR3、RDCR
4の取出しが必要であり、後者にはTDCR3、TDC
R4の取出しが必要である)。修飾入力は状態論理によ
り適切な部分アドレスを発生するのに使用される。
【0872】状態機械論理はまた、360からDMAC
に承認および最終完了指示(DMAR_DMAC_AC
K0、_ACK1、_DONE)を供給し、DMACが
アレイ内の連続する記憶位置に対して2語書込(WR2
)または2語読出(RD2)(DMACの読出しはすべ
て2語読出しである)に関する連続する一組の動作の内
の第2の動作を開始する時期を決めることができるよう
にする。状態機械はまた出力パリティチェック動作を行
い、パリティエラー(DMAR_PARITY_ERR
OR)の指示を出力361からINTに供給する。
【0873】状態機械は各アレイ・アクセス動作を行う
のに三つの状態を通して進行する。第1の状態は、選択
制御信号を362からセレクタ351に供給してセレク
タ351にDMAC入力またはSIOアドレス/データ
入力を選択させる(説明を簡単にするため、DMACか
らセレクタ351への「チャンネル数」入力、DMAC
_CHN_NBR、をDMACのアドレス入力で呼ぶが
、このような各入力には、その数により指定されるチャ
ンネルに関連して読み書きすべき4語空間の特定の一つ
を決定するのに−−362で受取る特定の選択入力に応
じてセレクタ351により供給される−−オフセットが
必要である)。
【0874】13.2.1  (DMAR)状態機械の
状態リセットされれば、状態0に進む。
【0875】状態0(調停状態)−この状態は、セレク
タ351に同時に提示されるDMAC要求およびSIO
要求に優先度を決め、DMAC要求にSIO要求より高
い優先度を与える。
【0876】−DMACからの読出要求は、1語づつま
たは多数語づつとすることができる書込要求とは異なり
、すべて2語読出(DMAC_DMAR_RD2)であ
る。このような読出要求では、状態機械からアレイへの
(356による)アレイ制御信号が作動される。これら
はアレイ選択、読出し、およびクロック使用可能化の各
機能を指定する。セレクタ351は、読出すべきアドレ
ス(オフセットを有するDMAC_CHN_NBR)を
アレイ・アドレス線に伝えるように動作する。状態6に
進む。
【0877】−DMACからの1語書込(DMAC_D
MAR_WR1)では、アレイ制御信号は、アレイ選択
、書込み、およびクロック使用可能化について作動され
る。DMACのアドレスおよびデータはセレクタ351
からアレイに伝えられる。状態7に進む。
【0878】−DMACからの2語書込(DMAC_D
MAR_WR2)では、アレイ選択制御器が作動され、
DMACのアドレスおよびデータが、1語書込の場合の
ように、アレイに入力される。しかし、次には状態8に
進む。
【0879】−SIOからの読出要求(すべて1語のみ
)では、アレイ制御器が読出しに対して作動され、セレ
クタ351がSIOアドレス(SIO_ADDRESS
_BUS)をアレイ・アドレス入力に伝えるように動作
する。状態3に進む。
【0880】−SIOからの書込要求(すべて1語のみ
)では、アレイ制御器が書込選択に対して作動され、セ
レクタ351がSIOのアドレス入力およびデータ入力
をそれぞれのアレイ入力に伝えるように動作する。状態
9に進む。
【0881】状態1(DMACへの最初のACKおよび
第2の読出アクセスに対するアレイ準備)−DMAC読
出(すべて2語のみ)では、この状態は、要求の第1の
部分を承認し、第2語の呼出しに対するアレイを準備す
る。DMAR_DMAC_ACK0が第1の承認として
表明され(母線353がDMACに対する有効データを
備えていることを示す)、出力データのパリティがチェ
ックされる。パリティエラーが検出されれば、DMAC
に対するエラー指示(DMAR_PARITY_ERR
OR)が設定される。セレクタ351により選択される
べきアドレス・オフセットは、次に読出すべき位置を指
すように調節される。読出しおよびアレイ選択の制御入
力は前の状態(状態6)から活性のままであり、アレイ
クロック使用可能化信号は再作動される。状態5に進む
【0882】状態2(2語DMAC書込の最初のACK
)−DMAR_DMAC_ACK0がDMACに対して
表明される。DMACアドレス・オフセットが次に書込
むべき位置を指すように調節される。書込選択およびア
レイ選択の機能は前の状態(状態8)から活性のままで
あり、クロック使用可能化が再作動される。状態10に
進む。
【0883】状態3(SIO読出に対するアレイへのア
クセス)−アレイ制御器が読出しに対して作動される(
アレイクロックが活性になってから作動解除される)。 状態13に進む。
【0884】状態4(第2のDMAC読出アクセスにつ
いてパリティをチェックする)−DMAR_DMDC_
DONEおよびDMAR_DMAC_ACK1がDMA
Cに表明される。アレイ出力データがパリティチェック
される。パリティエラーが存在すれば、DMACに対す
るパリティエラー指示が作動される。アレイ制御信号は
すべて作動解除される。状態0に進む。
【0885】状態5(DMAC読出の第2語の読出)−
アレイクロック(状態1で再作動されている)が作動解
除される。状態4に進む。
【0886】状態6(DMAC読出要求に関し第1デー
タ語を読出す)−アレイクロックが瞬時活性になってか
ら不活性になる。状態1に進む。
【0887】状態7(DMAC1語書込要求に対する語
の書込)−アレイクロックが瞬時活性になってから不活
性になる。状態11に進む。
【0888】状態8(DMAC2語書込要求の第1語の
書込)−アレイクロックが瞬時活性になってから不活性
になる。状態2に進む。
【0889】状態9(SIO書込に対するアレイへのア
クセス)−アレイクロックが瞬時活性になってから不活
性になる。状態13に進む。
【0890】状態10(DMAC2語書込に関する第2
語の書込)−アレイクロックが瞬時活性になってから不
活性になる。状態12に進む。
【0891】状態11(DMAC2語書込の承認)−D
MAR_DMAC_ACK0を表明し、DMACのデー
タがアレイに書込まれていることを示す。アレイ制御信
号が作動解除される。状態0に進む。
【0892】状態12(2語書込に関するDMACへの
第2の承認)−DMAR_DMAC_ACK1がDMA
Cに表明される。アレイ制御器が作動解除される。状態
0に進む。
【0893】状態13(SIO書込を承認)−DMAR
_SIO_ACKが表明される。アレイ制御器が作動解
除される。状態0に進む。
【0894】13.2.2  DMARに格納される制
御語FIFO管理器およびDMACにより使用されるチ
ャンネル化制御情報は、各基本チャンネルに割当てられ
ているRDCR1およびTDCR1(受信DMA制御レ
ジスタおよび伝送DMA制御レジスタ)空間のFIFO
Rに格納される(図7を参照)。DMACによってのみ
使用されるチャンネル化制御情報は、各基本チャンネル
に割当てられたRDCR3、RDCR4、TDCR3、
およびTDCR4の各語空間のDMARに格納される(
図8を参照)。これら語空間に格納される情報の特定の
形態および用途は次のとおりである。
【0895】RDCR1(図33を参照)は、8予備/
未使用ビット(RES)、1受信境界チェック(RBC
)ビット、1受信パリティエラー(RPE)ビット、お
よび22ビット受信DMA現在アドレス(RDCA)フ
ィールド、から構成されている。RBCビットは、FI
FOR受信データ待行列に関するRFM要求をサービス
している間にDMACが境界チェック条件(RDCAが
下に説明するRDCR4内の所定の境界アドレスRDB
Aに合致する)に遭遇するとき活性に設定される。RF
Mは、RBCビットを監視し、RBCビットが活性であ
るとき、指示をINTに伝え、これにより最終的にIO
Pが割込を経てチェック条件を通報される。
【0896】RDCR3(図50)は、2予備/未使用
ビット、8ビットRDLAH(受信DMA最終アドレス
高)、および22ビットのRDFA(受信DMA第1ア
ドレス)フィールド、から構成されている。RDLAH
フィールドは、それぞれのチャンネルのIOP受信バッ
ファの終端を示す20ビット・アドレスの上位8ビット
を表わす。RDCR4のRLALフィールドと共に、R
DLAHフィールドは、それぞれのチャンネルのIOP
受信バッファの全終端アドレスを決定するのに使用され
る。RDFAは、それぞれのチャンネルのIOP受信バ
ッファの開始アドレスを表わす(IOP記憶装置アドレ
スは24ビットであるが、受信バッファは、慣例により
、4バイト境界で始まり且つ終る。したがって、下位2
ビットは常に0であり、このフィールドの22ビットが
開始アドレスを完全に決定する)。
【0897】RDCR4(図51)は、12ビットRD
LAL(受信DMA最終アドレス低)フィールド、およ
び20ビットRDBA(受信DMA境界アドレス)フィ
ールド、から構成されている。RDLALは、それぞれ
のチャンネルのIOP記憶装置受信バッファの終端のア
ドレスの下位12ビットを表わす。これは上述のRDL
AHフィールドと連結されて受信バッファの最後の有効
アドレスを表わす完全終端アドレスを形成する。DMA
Cが境界チェックに遭わずにこのアドレスに達すると、
開始アドレスRDFAに隣るデータを転送し始める。R
DBAは、最後のアドレスを超える境界アドレス(通常
はRDLA+1)の上位20ビットを表わす。受信バッ
ファがデータが一杯になるにつれて、IOPは、このア
ドレスをIOP記憶装置の保護部分に関連する値に設定
することによりバッファの始まりでデータのオーバライ
ティングを防止することができる。DMACがこのアド
レスに書込もうとすれば、境界チェック条件が設定され
、それ以上のすべての受信データが無視される。
【0898】実際上は、バッファの大きさはフレームよ
り大きく、RDAは(IOP/SIOにより)RDFA
とRDLAとの間の値にプログラム可能に設定されてい
る。最初、RDBAにより指定される位置はフレームの
最後のバイトを保持するのに使用される位置の向うにあ
る。その結果、DMACが最初のフレームをバッファに
ロードし終ってから、IOPはフレーム終端割込を受取
り、バッファを空にし、RDBAポインタをバッファの
空いた空間を指す別の位置に動かす。
【0899】その間、DMACはバッファの詰込みを続
け、最後のアドレスに到達すると、最初のアドレスに巻
付き、そこから詰込みを続ける。正常動作では、バッフ
ァの大きさ、フレーム終端割込に応ずるIOPによる処
置のタイミング、および動かされなかった最初の有効バ
ッファに関する境界アドレスの位置は、バッファ内の有
効受信データを確実にオーバライトさせないよう適切で
あるべきである。
【0900】しかし、DMACが使用している現在のア
ドレスが境界アドレスに合致していれば、IOPは見掛
け上バッファを適当な歩度で空けていず、有効データが
オーバライトされることがある。したがって、このよう
な状況では、影響を受けたチャンネルで受信処理が休止
し、境界チェック指示がRDCR1を経由してRFMに
伝えられ、INT割込を発生してIOPに異常状態を知
らせる。
【0901】TDCR1(図35)は、7予備ビット(
RES、1ECD(連鎖終端検出)ビット、1EFD(
フレーム終端検出)ビット、1NDI(データ指示子無
し)ビット、2ビットのTBC(伝送バッファ・カウン
ト)フィールド、2ビットのTOPQ(待行列の先頭)
、2ビットのTPE(伝送パリティエラー)フィールド
、および16ビットのTDBC(伝送DMAバイト・カ
ウント)、から構成されている。1ビットの指示子は、
それぞれの連鎖終端、フレーム終端、または無データ指
示状態に遭遇したときDMACにより設定される(連鎖
終端およびフレーム終端はDCBビットにより示され、
無データ指示子はDMACが伝送データ取出しの要求を
処理している間にバッファ終端状態に遭遇したとき作動
される)。
【0902】TDCR3(図52)は、8予備ビットお
よび24ビットのTDBA(伝送DMAバッファ・アド
レス)フィールドを備えている。TDBAフィールドは
、伝送データの次の源を指示する(24ビットの長さで
あるが、最良の実施法では低次2ビットを0にし、伝送
データのみを語に(4/バイト境界)置くことであろう
)。この理由は、もしデータを任意のバイト境界で取出
すことができるとした場合、たとえばFIFORに単一
バイトが呼出され、FIFORが今度はIDLC伝送径
路(FIFOR、TFM、TV、TL1)を通して4バ
イトよりはるかに速く伝送し、このためアンダーランの
可能性が増す可能性があることになるからである。
【0903】最後に、TDCR4(図53)は、10予
備/未使用ビット、1ECI(連鎖終端指示子)ビット
、1EFI(フレーム終端指示子)ビット、および20
ビットDCBA(DCBアドレス。DCBはDMA制御
ブロックの略称である)フィールド、から構成されてい
る。ECIおよび/またはEFIは、DMACが現在の
DCBで連鎖終端指示および/またはフレーム終端指示
に遭遇したときそれぞれ作動される。活性ECIは、D
MACに現在使用中のIOP伝送データ・バッファが空
になってからそれ以上DCBを取出すべきでないことを
指示する。活性EFIは、現在のバッファが空になって
から、TFMがフレーム終端指示を発生してTL1に最
後のデータバイトを送出してからフレーム終端シーケン
スを挿入させなければならないことを意味する。DCB
Aは、未だ空にならないDCB連鎖の次のDCBを取出
すべきアドレスである。
【0904】13.3  DMAC DMA制御器DMACは、DMARおよびFIFORに
接続してFIFORからの受信データをIOPに、IO
Pからの伝送データをFIFORに、DMARに格納さ
れている制御情報の指揮のもとに転送する。このような
転送は、RFMおよびTFMによりDMARQ区画に掲
示された要求に応じて開始され、先に説明したようにD
MARQの個々のレジスタ位置にラッチされる。DMA
Cは、DMARQに接続してラッチされた要求を受取り
、それについて所定の優先順位で処置し、(先に説明し
たようにDMARQへの入力をリセットすることにより
)それらをクリアする。DMARQから要求を受取ると
直ちに、DMACは、MIO区画、DMAR、およびF
IFORと協同してIOP記憶装置とFIFORとの間
でDMAデータ転送を行う。この過程で、MIOは、I
OP母線へのアクセスを調停し、アクセス権を得れば直
ちにDMACとIOP記憶装置との間でデータ転送を行
う。DMACは、FIFORおよびDMARに対して別
々に転送を処理する。そのデータ転送動作において、M
IOは信号(読出/書込およびアドレス制御信号、およ
びデータ書込信号)をDMACからIOP母線に伝える
。現在説明中の実施例では、受信データに関するDMA
Cの動作は、幾つかの観点から伝送データに関する動作
と異なっている。受信データは、IOP記憶装置の単一
ブロックに対して、DMACのすべての動作が、制御情
報をSIOを経由してDMARおよびFIFORにプロ
グラム・ロードすることによりIOPから厳密に制御さ
れている状態で、処理される。
【0905】伝送データは、「連鎖可能」なDMARに
格納されているデータ制御ブロック(DCB)命令アレ
イに応じてDMACにより処理される。連鎖の最初のD
CBはIOPにより(SIOを経由して)DMARにロ
ードされるが、IDLCがそのDCBで規定されるデー
タ伝送機能を完了し、DCBにある連鎖指示を認識して
からは、DMACは、他のDCBをIOP記憶装置から
DMARに呼出し、プロセスを繰返す。各DCBはIO
P記憶装置の異なるブロックを伝送データの源として指
すことができ(るので散在するブロック内のデータを連
鎖DCBの動作を通してDMACにより集めることがで
きる)、連鎖DCBに関する動作をIOPの割込無しに
行うことができ(伝送プロセスでのフレーム終端点を指
示することができ)る。
【0906】受信データは、FIFORから(DMAC
およびMIOを経由して)IOPにより円形バッファと
して管理されているIOP記憶装置空間の一つのブロッ
クに書込まれる。通常の状況では、このようなデータは
、バッファの連続記憶位置に、最高アドレス位置から最
低アドレスへ、ロードされ、次いでDMACは最低位置
に自動的に巻付き/戻り、進行を繰返す。このような状
況で、IOPはフレーム終端割込を(INTから)受取
り、バッファを繰返して使用できるように、データをバ
ッファから適時に取出すように管理する。
【0907】バッファの大きさは、(IOP記憶装置管
理ソフトウェアにより)各活性チャンネルに関する受信
データのフレームより多くを保持するように選択される
。各フレーム終端割込の後、バッファされたデータは(
IOPまたはホストの記憶装置の別の記憶位置に)取出
され、IOPは関連チャンネルおよびDMAR内の制御
情報を(SIOを経由して)再初期設定する。このよう
な各再初期設定時に、IOPは新しい境界アドレス値を
設定するが、これはDMACのIOP記憶装置空間への
アクセスに制限を加える。この境界アドレスは、次に受
取るフレームを入れるのに必要な空間の前にあるように
次第に前進する。
【0908】正常動作では、IOPによるデータの取出
しおよび境界アドレスの再設置は、DMAC/MIOの
データ・ローディング動作に対して、境界アドレス位置
がオーバランされないように充分速く行われる。DMA
Cの重要な機能は、受信データに対するその現在のIO
P記憶装置アドレスが上述の境界アドレスと何時一致す
るかを検出し、その時点で(IOPに有効データがオー
バライトされてしまっていることを、INTおよびSI
Oにより処理されている関連割込を経由して、知らせる
ため)境界チェック指示を発生することである。
【0909】伝送データは、DCBの初期アドレス機能
により指定されたIOP記憶装置のブロックから転送さ
れる。このブロックは連鎖可能である。すなわち、それ
には最初DCBがIOP記憶装置にロードされたとき、
またはDCBが存在している間にSIOを経由するプロ
グラム動作により、連鎖指示子が設置されている(これ
によりIOPは、その処理能力が許すときDCB連鎖の
長さを随意に動的に拡張することができる)。伝送デー
タの連鎖ブロック(すなわち、その最初の記憶位置が連
鎖DCBにより指定されているブロック)は、それによ
り分散させることができ、IOPの処理能力に応じてI
OP記憶装置内で位置的に一部重ねたりまたは一致させ
たりすることができる。
【0910】伝送データに関してDMACの重要な機能
は、フレーム境界を伝送中のデータに限定し、フレーミ
ング・プロトコルのもとで動作しているチャンネルを連
結し、この旨を対応するINT割込無しにIOPに指示
することである。先に説明したとおり、これはこのよう
な境界画定情報をフレーム終端受信データ割込の一部と
して設けることにより行われる。
【0911】13.3.1  DMACの論理組織DM
ACの論理組織を図49に示す。DMAC論理は、全般
に380で示した状態機械論理、381〜385で示す
5個のレジスタ、386で示す多重化回路、および38
7で示す比較回路、を備えている。
【0912】状態論理380は、それぞれDMAC_A
およびDMAC_B状態機械と名付けられる2個の状態
機械ユニット380Aおよび380Bから構成されてい
る。これらユニットによりそれぞれ制御される動作、お
よび特定の状態の詳細については後に説明する。
【0913】レジスタ381は、RFA_NDA(受信
第1アドレスおよび次のDCBアドレス)と名付けられ
ているが、送受信データ処理に関連するDMAC動作中
異なる用途を有する。DMACが受信データを処理し、
IOP記憶装置に書込んでいるとき、レジスタ381は
、DMARのそれぞれのチャンネルのRDCR3記憶位
置に格納されているRDFA(受信データの最初のアド
レス)語をラッチし、保持するのに使用される。
【0914】DMACが伝送関連DCBを処理し/取出
しているとき、レジスタ381は、DMARまたはIO
Pから(DMARはDMAR_DATA_BUSを経由
して、IOPはMIO_DATA_BUSを経由して)
取出された次のDCBアドレスを保持するのに使用され
る。次のDCBアドレスは、TDCR4のDCBAフィ
ールドを使用するときDMARから、現在の伝送データ
が消し去られ、次のDCBアドレスがTDCR4で利用
できないとき(たとえば、DCBが空きデータバッファ
を指すが次の連鎖DCBアドレスを備えているようにな
るとき)直接IOPから、取られる。DMACが次のD
CBを呼出す準備が整うと、レジスタ381の内容が下
に説明するレジスタ382に転送され、DMAC_MI
O_ADDRを経由してIOP母線に載せられるアドレ
スとして使用される。DMAC_MIO_ADDR信号
はユニット382または385からマルチプレクサ38
6Aを経由して作られる。新しいDCBがIOPから呼
出されてから、TDRC3およびTDRC4のデータバ
ッファ・アドレスおよび次のDCBアドレスは、新しい
DCBのそれぞれの内容で置き換えられる。DMACが
TDCR3およびTDCR4の内容を更新する準備が整
うと、レジスタ381の内容がレジスタ385に転送さ
れ、レジスタ385の内容がTDCR3に格納されてか
らDMAC_DMAR_DATAを経由してTDCR4
に格納される。
【0915】レジスタ382は、RBCA(受信境界チ
ェック・アドレス)レジスタと名付けられているが、D
MAR_DATA母線388を経由してRDCR4から
抜出されたRDBA機能を保持するのに使用される。こ
の機能は、比較回路387により、レジスタ385に保
持されている現在のIOPアドレスと比較される。両者
が合致すれば、このことは受信バッファが満杯であるこ
とを示し、DMACにそれぞれのチャンネルでの受信デ
ータ処理を終らせ、境界チェック指示を設定してRFM
によりINT割込を経てIOPに伝えさせる。
【0916】次のDCBアドレスを保持するレジスタ3
82の用途については上のレジスタ381で既に説明し
てある。
【0917】レジスタ383、RLA_TBC(受信最
終アドレスおよび伝送バイト・カウント)レジスタ、は
送受信処理において二重の用途を有する。受信処理にお
いて、このレジスタは、DMARのRDCR3/4空間
から母線388を経由して取出した受信データ最終アド
レス成分RDLALおよびRDLAHをラッチし、保持
する。伝送データ処理の期間中、レジスタ383は、F
IFOR_DATA母線389を経てFIFOR(TD
CR1)から、またはMIO_DATA母線390を経
てIOP記憶装置から受取った伝送バイト・カウント情
報を保持する。FIFORデータは、現在のバイトカウ
ントを得るのに使用され、IOPルートは、新しいDC
Bの取出期間中に新しいバイトカウントを得るのに使用
される。
【0918】受信最終アドレスがレジスタ383にラッ
チされると、このアドレスは比較器387によりレジス
タ385にある現在のアドレスと比較される。このよう
な比較で一致することは、受信バッファの物理的終端に
到達しており、DMACが現在のアドレスを母線388
を経由してRDFA/RDCR3から来る受信第1アド
レスで置き換えなければならないことを示す。伝送バイ
トカウントが保持されると、そのカウントは減らされて
、FIFORに転送し戻すため「データ保持」レジスタ
384を通して伝えられる。
【0919】データ保持レジスタ384にも複数の用途
がある。伝送データが母線390を経由して呼出される
と、マルチプレクサ386の出力DMAC_FIFO_
DATAを経由してFIFORへの途中で一時的にレジ
スタ384に保持される。このレジスタでの伝送バイト
カウント情報の処理については上で既に説明した。受信
データが処理されると、このデータは母線389を経由
してFIFORから取出され、そのレジスタから391
で示すDMA_MIO_DATAへの出力径路を経由し
てIOP記憶装置までの途中で一時的にレジスタ384
に保持される。
【0920】現在のアドレスレジスタ385にも複数の
用途がある。DMAC処理の種々な段階で、このレジス
タは、IOP記憶装置に(DMAC_MIO_ADDR
を経由して)加えるアドレスを受取り、歩進した伝送ア
ドレス値をDMAC_DMAR_DATAをDMARに
書戻し、歩進した受信アドレス値をマルチプレクサ38
6のDMAC_FIFOR_DATA出力を経由してF
IFORに書戻す。受信アドレス値および伝送アドレス
値はそれぞれ(母線389を経由して)FIFORから
および(母線388を経由して)DMARからレジスタ
に入力される。このレジスタへの次のDCBアドレスの
入力については既に説明してある。
【0921】13.3.2  DMAC状態機械状態機
械ユニットDMAC_AおよびDMAC_Bは論理的に
堅固に結合されている。DMAC_Aは主としてMIO
、DMAR、およびDMARQ(MRQにより提示され
るデータ転送の要求を調停すること、およびサービスの
完了時DMARQにリセット制御指示を供給すること、
を含む)に接続する責任がある。DMA_Bは主として
FIFORに接続する責任がある。
【0922】DMARQからDMAC_Aにより受入れ
られた要求がFIFORにアクセスする必要があるとき
は、DMAC_AからDMAC_Bへの出力DMAC_
A_REQが作動される。これに応じて、DMAC_B
がDMAC_A_MSGでDMAC_Aにより表明され
たメッセージ・コードで指定されたように必要な任務を
行う。2ビットのメッセージ・コードは下記四つの任務
の一つを指定する。(1)FIFORから伝送バイト・
カウントを読取る。(2)更新された伝送バイト・カウ
ントおよびデータをFIFORに書込む。(3)現在の
受信バッファ・アドレスおよびデータをFIFORから
読出す。(4)更新された現在の受信バッファ・アドレ
スをFIFORに書込む。
【0923】下記入力および出力は状態論理380とD
MARとの間に供給される。 DMAR_DMAC_ACK0  −  2語転送の第
1の転送のDMARによる承認 DMAR_DMAC_ACK1  −  第2の転送の
DMARによる承認 DMAR_DMAC_DONE  −  完了のDMA
R指示 DMAC_DMAR_WR1    −  DMACに
よる1語書込の要求 DMAC_DMAR_WR2    −  DMACに
よる2語書込の要求 DMAC_DMAR_RD2    −  DMACに
よる2語読出要求
【0924】DMAC_RCV_REQ  −  完全
指定はDMAC_DMAR_RCV_REQ。受信チャ
ンネル動作に関連するDMAC_DMAR_RD2要求
を伝送チャンネル動作に関連する類似要求から区別する
ためのDMARへの補助アドレス機能。RDCR3、R
DCR4パラメータのはじめに必要な記憶位置およびT
DCR3、TDCR4の後半記憶位置。
【0925】状態論理380とMIOとの間の入力およ
び出力は次のとおりである。 MIO_DMAC_ACK0  −  DMACとIO
Pとの間の第1の語転送のMIOの承認。MIO_DM
AC_ACK1  −  第2の語転送のMIOの承認
。 MIO_DMAC_ACK2  −  第3の語転送の
MIOの承認。 MIO_DMAC_DONE  −  MIOの完了指
示。 MIO_DMAC_PE      −  IOPイン
ターフェースにおけるパリティ エラーのMIO指示。
【0926】DMAC_MIO_RD1  −  DM
ACによるIOP記憶装置1語読出の要求。 DMAC_MIO_RD3  −  DMACによる3
語読出(伝送データ2語とDCB1語)要求。 DMAC_MIO_WR1  −  DMACによる1
語書込要求。
【0927】論理380とFIFORとの間の入力およ
び出力は次のとおりである。FIFOR_DMAC_A
CK  −  転送のFIFORによる承認。 DMAC_FIFOR_RD1  −  DMACによ
る1語読出要求。 DMAC_FIFOR_RD2  −  DMACによ
る2語読出要求。 DMAC_FIFOR_WR1  −  DMACによ
る1語書込要求。 DMAC_FIFOR_WR2  −  DMACによ
る2語書込要求。 DMAC_FIFOR_PE_WR  −  DMAC
による書込パイティエラー。
【0928】DMAC_CHN_NBR  −  DM
ACのチャンネルスロット指示子/アドレス。受信およ
び伝送のビット指示を含み、読出しおよび書込みに関し
てFIFORが必要とする完全なアドレス情報を作り上
げる。
【0929】DMARQに関連する入力/出力は次のと
おりである。HCR−  SIOのHCRレジスタから
の入力であり、活性ハイパーチャンネル割当を示すと共
にFIFORおよびDMARにアドレスする際に使用す
るそれぞれのハイパーチャンネルに関するポインタとな
る(上のDMARQの説明および後のハイパーチャンネ
ルの説明をも参照のこと)。
【0930】RCV_RESET  −  (完全指定
はDMAC_DMARQ_RCV_RESET)DMA
RQに丁度サービスしたばかりの受信DMA要求をリセ
ットするよう合図する。
【0931】XMIT_RESET  −  (完全指
定はDMAC_DMARQ_XMIT_RESET)D
MARQに丁度サービスしたばかりの伝送DMA要求を
リセットするよう合図する。
【0932】DMARQ_B_REQ’S  −  B
チャンネル要求に関連するDMACへのDMARQによ
る要求の入力。DMARQ_H0_REQ’S  − 
 DMARQによるH0ハイパーチャンネル要求入力。 DMARQ_H1_REQ’S  −  DMARQに
よるH1ハイパーチャンネル要求入力。
【0933】DMAC_H_PTR  −  ハイパー
チャンネルに対するサービスが完了したとき、MARQ
にDMAC_DMARQ_RESETを供給する出力で
あり、リセットされるべき特定のDMARQ要求ビット
位置を指す(特定のハイパーチャンネルおよびその受信
または伝送の位置に分解する)。
【0934】DMAC_H−B_SEL  −  ハイ
パーチャンネル要求またはBチャンネルからのリセット
要求の選択を区別するDMAC_DMARQ_RESE
Tを有するDMARQへの出力。
【0935】DMAC_B_PTR  −  Bチャン
ネルがリセットについて選択されたとき、リセットすべ
き特定の要求位置を指すDMARQへの出力(特定のチ
ャンネル数およびその受信または伝送の位置に分解する
)。
【0936】他の出力は次のとおりである。DMAC_
PARITY_ERROR  −  MIOを経由して
FIFOR、DMAR、またはIOP記憶装置に関して
検出されたパリティエラーのINTへのDMAC指示。 CONTROL  SIGNALS  −  レジスタ
381〜385への状態論理380の出力。TRUE/
FALSE  −  比較回路387から状態論理38
0への入力。
【0937】状態機械ユニットDMAC_AおよびDM
AC_Bの特定の状態は次のとおりである。DMAC_
A以下の説明において、RDCR1〜RDCR4および
TDCR1〜TDCR4のフィールドパラメータ部分は
、そのそれぞれの略称(たとえば、RDFA、RDLA
H、など)により示してある。また、説明を簡単にする
ため、3個の単独ビット指示および2個の2ビット指示
を備えているTDCR1の最初のバイトをTDFSW(
伝送データFIFO状態語)と称する。
【0938】状態0(DMARQサービス要求の第1レ
ベルの優先権付与)−DMARQからの活性サービス要
求は、H1が最高の優先度、H0がその次、Bチャンネ
ルの要求が最後の優先度を得るように、優先権が与えら
れる。
【0939】−H1要求が活性であれば、DMARQに
DMAC_H−B_SELを表明し(事実H要求の選択
を示す)、H1要求位置に対応するコード値を用いてD
MARQに対するDMAC_H_PTRを作動させ、状
態1に進む。
【0940】−H1要求が活性であり、H1要求が無け
れば、DMAC_H−B_SELおよび(H0要求をリ
セットすべきことを示す)DMAC_H_PTRを作動
させ、状態2に進む。
【0941】−B要求が活性であり、H要求が無ければ
、DMAC_H−B_SELを設定してサービスされる
Bチャンネルを示し、サービスされる特定のBチャンネ
ル要求を指定する値を有するDMAC_B_OTRを掲
げ、状態3に進む。
【0942】状態1(所定のハイパーチャンネルの状態
および制御情報を読出す)−2語読出要求(DMAC_
DMAR_RD2)をDMARに表明して所定のH1ハ
イパーチャンネルに対する状態および制御情報を含む2
語を取出す。受信プロセスがサーブされているか伝送プ
ロセスがサーブされているかにより、ハイパーチャンネ
ルの基準チャンネルを表わす基本チャンネルスロットに
割当てられているDMAR内のRDCR3またはTRC
R4に要求された情報が存在する(上のDMARQの説
明および下のハイパーチャンネルの説明を参照)。同時
に、DMAC_A_REQおよびDMAC_A_MSG
をDMAC_B状態機械に提示して必要なFIFOR読
出アクセス(伝送が処理されていれば1語、受信であれ
ば2語)を要求する。状態4に示す。
【0943】状態2(H0要求の優先権付与)−H0要
求の中に競争が存在すれば、これを所定の選択順序で解
決する。すべてのH0要求の時間にわたりサービスを均
等にするために選択されたH0チャンネルに次のサービ
スのためのH0チャンネルの中の最後の優先度を割当て
る。内部Hカウントを現在のH0選択の値に設定する(
その値に次のH0競争に対する最低のH0優先度を与え
て)。状態1に進む。
【0944】状態3(Bチャンネルの競争を解決する)
−Bチャンネル要求の中の競争、もし存在すれば、を所
定の順序で解決する。次に選択されたチャンネルに次の
選択に対する最後の優先度を与え、すべてのBチャンネ
ル要求の時間にわたりサービスを等しくする。内部Bカ
ウントを現在の選択の値に設定する。状態1に進む。
【0945】状態4(DMARが語取出要求を完了する
のを待つ)−終了指示(DMAR_DMAC_DONE
)を待ち、状態5に進む。
【0946】−受信プロセスにサービスするとき、DM
ARからの最初の語(利用可能性がDMAR_DMAC
_ACK0活性により示されている)は第1のアドレス
の情報RDFAおよび最後のアドレスのRDLAH部分
を備えている。RDFAはレジスタ381にロードされ
、RDLAHはレジスタ382にロードされる。第2の
語(利用可能性がDMAR_DMAC_ACK1活性に
より示されている)は、境界アドレスRDBAおよび最
後のアドレスRDLALの低位部分を備えている。RD
BAはレジスタ382にロードされ、RDLALはレジ
スタ381にロードされる(既に処理されたRDFAを
置き換えて)。
【0947】−伝送プロセスで、最初に到達する語は、
レジスタ385にロードされた伝送データバッファ・ア
ドレスTDBAを備えている。第2の語は、連鎖終端指
示子ECI、フレーム終端指示子EFI、および次のD
CBアドレス(DCBA)を備えている。すべてがレジ
スタ383にロードされる。
【0948】状態5(DMAC_Bが要求サービスを完
了するのを待つ)−この状態では、状態1で設定された
DMAC−A要求ビットが絶えずチェックされる。ビッ
トはDMA_BがFIFORに関する読出サービス要求
を終了したときDMA_Bによりリセットされる。受信
サービスの場合には状態6に進み、伝送サービスの場合
には状態9に進む。
【0949】状態6(パリティエラーまたは境界チェッ
ク条件についてチェックする)−すべての情報がDMA
RおよびFIFORから取出されてから、パリティエラ
ーの関連指示をチェックし(パリティエラー条件が存在
すればDMAC_Bの状態3の期間中に設定されたRD
CR1のPEビットを調べる)、状態8の期間中に設定
された境界チェック条件(RDCR1の活性RBCビッ
ト)をチェックする。パリティエラーがあれば、このチ
ャンネルに対するすべての処理を見合わせる。エラーま
たは境界チェック条件が見つかれば状態15に進む。両
者とも見つからなければ、DMAC_MIO_WR1を
表明して受信データ(状態5を参照)をIOP記憶装置
受信バッファに書込む。この書込みに対するアドレスは
、レジスタ385にある現在のアドレスから得られ、D
MAC_MIO_ADDRにより提示される。状態7に
進む。
【0950】状態7(MIOが受信データ書込を終了す
るのを待つ)−MIOがMIO_DMAC_ACK0に
より状態6に書込要求を承認すると、現在のアドレスレ
ジスタのアドレスを歩進させる。状態8に進む。
【0951】状態8(サービス中のチャンネルの制御情
報を更新する)−アドレスレジスタの現在の内容がRD
FAに合致すれば、RDFAをアドレスレジスタに移す
。アドレスレジスタがレジスタ382のRDBA機能に
合致すれば、境界チェック条件が発生している。それ故
指示ビットRBCを設定し、レジスタ385のアドレス
と連結してFIFORに書戻す。現在のアドレスが受信
バッファの下に無く、境界チェック条件にも関係してい
なければ、DMAC_A_REQおよびDMAC_A_
MSGを作動させ、FIFORのそれぞれの受信チャン
ネル空間に関するDMAC_B1語書込サービスを要求
する。状態15に進む。
【0952】状態9(パリティエラーおよび伝送チャン
ネルに対する現在のバイト・カウントの消耗をチェック
する)−伝送要求(TDCR1、TDCR3、TDCR
4)に対するすべての語が取出されてしまって(状態5
)から、(FIFORに関する場合にはDMAC_Bの
状態3で設定され、DMARに関する場合にはDMAR
_PARITY_ERRORで掲げられた)パリティエ
ラー指示についてチェックする。パリティエラーが見つ
かれば、状態15に進む。エラーが無ければ、(DMA
C_Bによりレジスタ383に取出された)伝送バイト
・カウントが0であるかチェックする。0であれば、新
しいDCBが必要である。3語読出をMIOに提示し(
DMAC_MIO_RD3)、DCBA(DCBアドレ
ス)をレジスタ381からレジスタ382に移してMI
Oによるその使用に備え、状態11に進んで新しいDC
Bを待つ。伝送バイト・カウントが無くなっていなけれ
ば、MIOから読出したデータ語をレジスタ383の出
力から発生されたDMAC_MIO_ADDRにより設
置されたアドレスに伝送し、状態12に進む。
【0953】状態10(新しいDCBが空であるかチェ
ックする)−状態11で受取った新しいDCBを「空」
状態(伝送バイト・カウント値0)についてチェックす
る。空であり且つECIおよびEFIのいずれも新しい
DCBに設定されていなければ、別のDCBが必要であ
る。したがって新しいDCB取出要求を発し、状態11
に戻る。空であるがECIまたはEFIが設定されてい
れば、フレームおよび/または連鎖がそれ以上のデータ
を送ることなく終了している。したがってTDFSWを
更新し、これを伝送バイト・カウントと結び付け、関連
1語書込要求をDMAC_Bに発して更新されたTDC
R1語をFIFORに戻し、状態15に進む。新しいD
CBが空でなければ、DMAC_MIO_RD1を作動
させて(状態11の期間中にレジスタ385にロードさ
れたアドレスを使用して)伝送データ語読出を要求し、
状態12に進む。
【0954】状態11(MIOが新しいDCBを取出す
のを待つ)−新しいDCB語を待つ。MIOからの最初
の語は、MIO_DMAC_ACK0が活性のときレジ
スタ385にロードされている伝送データバッファのア
ドレスである。MIOからの第2の語は、MIO_DM
AC_ACK1が活性であるときレジスタ381に共に
ロードされるECIビット、EFIビット、および次の
DCBのアドレスを含んでいる。MIOからの第3の語
(MIO_DMAC_ACK2が活性のとき利用可能)
)は、レジスタ383にロードされている伝送バイト・
カウントである。MIO_DMAC_DONEが作動さ
れると、状態10に進む。
【0955】状態12(MIOが伝送データ語の取出し
を完了するのを待つ)−伝送データ語が到着する(MI
O_DMAC_ACK0が活性)と、これをレジスタ3
84にロードし、伝送アドレスを歩進させ、伝送バイト
・カウントを減じ、DMAC_Bを作動させてFIFO
RのTDFSW/TDCR1状態バイトを更新し、状態
13に進む。
【0956】状態13(伝送バイト・カウント状態をチ
ェックする)−更新された伝送バイト・カウントを0/
空状態についてチェックする。空であれば、TDCR1
/FIFORのECIビットおよびEFIビットをTD
CR3/DMARの中の対応するビットの値に更新する
。DMAC_A_REQおよび適切なメッセージDMA
C_A_MSGをDMAC_Bに転送し、1語または2
語書込(新しいDCBが空であれば1語、空でなければ
2語)によりFIFORを更新する。同時に、1語また
は2語の書込要求をDMARに発する(古いDCBの伝
送バッファ・アドレスだけを更新する場合は1語、伝送
バッファ・アドレスおよび次のDCBアドレスを共に更
新する場合には2語)。状態14に進む。
【0957】状態14(DMARがDCBを更新し終る
のを待つ)−DMARから承認が到着すると、ECI、
EFI、および次のDCBアドレスをレジスタ381か
らレジスタ385に転送し、DMARに第2語書込をす
る。状態15に進む。
【0958】状態15(レジスタを清掃し、サイクルを
再開する)−DMAC_A_REQがDMAC_Bの動
作でリセットされるまでこの状態に戻まり、すべてのレ
ジスタ381〜385をリセットし、状態0に戻って新
しい動作サイクルを開始する。
【0959】DMAC_Bリセットであれば、状態0に
進む。
【0960】状態0(DMAC_A_REQビットをポ
ールする)−この状態では、DMAC_Aからの要求ビ
ットを絶えずポールとしてFIFORに関するサービス
が必要であるか確認する。要求ビットが活性になれば、
DMAC_FIFOR_REQを掲げてDMAC_A_
MSGのメッセージを復号する。次にDMA_CHN_
NBRをFIFORに出力してFIFORが部分アドレ
スとして使用できるようにする。DMAC_Aからのメ
ッセージにより、FIFORにDMAC_FIFOR_
RD1または_RD2または_WR1または_WR2を
提示し、アドレス情報を完成する。DMAC_Aメッセ
ージが「FIFORから伝送バイト・カウントを読出せ
」を指定していれば状態1に進む。メッセージが「更新
されたバイト・カウントおよびデータをFIFORに書
込め」を指定していれば状態2に進む。メッセージが「
受信現在バッファ・アドレスおよびデータをFIFOR
から読出せ」であれば状態3に進む。メッセージが「更
新された受信現在バッファ・アドレスをFIFORに書
込め」であれば状態4に進む。
【0961】状態1(伝送バイト・カウントをFIFO
Rから読出す)−FIFOR承認(FIFOR_DMA
C_ACK)を受取ると、伝送バイト・カウントをFI
FOR_DATA_BUS389からレジスタ383に
転送する。パリティ条件をチェックする。パリティエラ
ーが存在すればDMAC_Aに通知し、パリティエラー
状態ビットをFIFORのTDCR1のPEフィールド
に設定し(TFMおよびINTを経由してIOPに通知
し)、状態8に進む。エラーが無ければ、DMAC_A
_REQビットをリセットして状態0に戻る。
【0962】状態2(伝送バイト・カウントおよびデー
タをFIFORに書込む)−FIFORからの承認で、
TDFSWおよび伝送バイト・カウントをレジスタ38
4に転送し、状態0で示されたWR2指令の第2語とし
てFIFORに書込む。書込まれる第1語は、FIFO
Rへ状態0指令が発せられたときレジスタ384にある
伝送データである。状態5に進む。
【0963】状態3(受信現在データバッファ・アドレ
スおよび受信データをFIFORから読出す)−FIF
ORからの承認で、受信現在データバッファ・アドレス
がFIFOR_DATA_BUSからレジスタ385に
ラッチされ、そのパリティがチェックされる。エラーが
無ければ、状態6に進んでパリティエラー指示をRDC
R1/FIFORのPEビットに書込む(最終的にはR
FMによるパリティエラー状態の認識およびINT割込
によるIOPの通知が発生する)。エラーが無ければ、
状態9に進んで第2語をFIFORから受取る。
【0964】状態4(更新された受信現在データバッフ
ァ・アドレスをFIFORに書込む)  −FIFOR
からの承認(状態0で提示された受信現在データバッフ
ァ・アドレスに関する書込動作を承認すること)により
、DMAC_A_REQをリセットし、状態0に進む。
【0965】状態5(2語書込について調節する)−こ
の状態は、2語書込の期間中FIFORに関してタイミ
ングを再調整する働きをする(状態2を参照)。
【0966】状態6(受信チャンネルに対するパリティ
エラー指示子を書込む)−FIFORがRDCR1を書
込んでパリティエラー指示ビットを改訂すると、INT
へのDMAC_PARITY_ERROR指示(INT
のDMAR_PARITY_ERROR入力に現われる
、図37)を作動させる。DMAC_A_REQビット
をリセットし、状態0に戻る。
【0967】状態7(2語読出の第2状態)−FIFO
Rからの承認で、受信データ語(FIFORから読出さ
れた第2語)のパリティエラーをチェックする。エラー
が発生していれば、状態6に進んでパリティエラー指示
子をRDCR1/FIFORに書込む。エラーが無けれ
ば、DMAC_A_REQをリセットし、状態0に戻る
【0968】状態8(FIFORがTDCR1にエラー
指示子が入っている状態語を書込み終るのを待つ)−F
IFORからの(状態1でのTDCR1書込セットアッ
プの)承認があると、DMAC_A_REQビットをリ
セットし、状態0に戻る。
【0969】状態9(2語読出に対するバッファ状態)
−この状態は、2語読出(状態3を参照)の第2語の読
出期間中のタイミング再調整に備えるのに使用される。
【0970】14. MIOマスタ入出力(MIO)区
画は、DMACのためにIOP母線の制御を調停する。 制御権を得ると、MIOは、DMACにより転送された
アドレスおよび制御パラメータを使用してIOP記憶装
置に対して直接記憶装置アクセス転送を行う(転送がI
OP記憶装置への書込であるときは、データ、通常は受
信データをも使用する)。
【0971】典型的環境においては、IOP処理エンジ
ンをモトローラ68000プロセッサおよびマスタ制御
を外部で引受けることができるようにする68000の
母線とすることができる。別の典型的環境では、IOP
プロセッサは、やはり調停による複数母線支配権を考慮
するマイクロチャンネル母線構成(マイクロチャンネル
はIBM社の商標である)を使用するIBM社のプロセ
ッサのファミリの一つとすることができる。このような
環境では、MIOは、母線の制御権を得ると直ちに母線
マスタ(68000の環境では16ビット母線マスタ、
マイクロチャンネル母線環境では32ビット・マスタ)
として動作する。
【0972】MIOの構成及び動作は、ハイパーチャン
ネルの構成及び用法には関係がないので、それらの詳細
については説明を省略する。
【0973】15.  ハイパーチャンネルハイパーチ
ャンネルは本発明では、BTDMインターフェースでタ
イムスロットに関連する基本チャンネルを組合せて形成
され、帯域幅を大きくする。ISDN環境でのハイパー
チャンネルに対するCCITT勧告は、384 kbp
sで動作するH0形ハイパーチャンネル、1,536 
Mbpsで動作するH11ハイパーチャンネル、および
1,920 Mbpsで動作するH12ハイパーチャン
ネルを考えている。
【0974】上述のように構成された本発明のIDLC
装置は、各々が64 kbpsで動作することができる
32個の全二重「基本」チャンネル(「B]または「D
」チャンネル)を支持する。各基本チャンネルは、対応
する位置的順序に配列された、BTDMに関する「基本
」処理タイムスロットに関連している。どんな時でも、
基本チャンネル/スロットは活性か不活性かのいずれか
になることができる。
【0975】この構成では、現在RSM、DMARQ、
DMAC、およびSIOに分配されている論理は、ハイ
パーチャンネルあたり6個の基本チャンネルスロットを
組合せることにより最大5個のH0ハイパーチャンネル
の形成および使用を支持し、または24基本スロットに
またがる1個のH11ハイパーチャンネル、または32
基本スロット全部にまたがる1個のH12ハイパーチャ
ンネルの形成および使用を支持する。H11またはH1
2ハイパーチャンネルのいずれかが形成されると、H0
ハイパーチャンネルを形成することはできない。
【0976】IDLCはCCITT勧告を超えて進んで
おり、どんな数の基本スロットをもより大きいチャンネ
ル(「拡張チャンネル」)に割当てて帯域幅の融通性を
最大にすることができる他に、非隣接スロットの割当を
も可能とする(現在B/Dチャンネルを使用しているた
め充分な数の隣接基本スロットを利用することができな
いときでもハイパーチャンネルまたは拡張チャンネルを
形成することができる)。ハイパーチャンネル内部の基
本タイムスロットの構成は、(IOPにより)動的にプ
ログラム可能であり、IDLCの処理要素に対して論理
的に透明である(例外としてINTの説明において上述
したようにTSRパリティエラー状態の格納に関してI
NTに競争状態の可能性がある)。
【0977】15.1  ハイパーチャンネルの形成お
よび使用IDLCでは、ハイパーチャンネルの形成およ
び使用は、SIO、RSM、DMARQ、およびDMA
Cの各区画に配置されている論理により実施される。注
記した例外はあるが、ハイパーチャンネルの創成および
使用は他のすべての区画に対して論理的に透明である。 ハイパーチャンネルまたは拡張チャンネルは基本タイム
スロットを単一のチャンネル・ユニットに組合せて形成
される。そのように組合わされた基本スロットをハイパ
ーチャンネルの「構成要素」スロットと言う。
【0978】ハイパーチャンネルの形成/使用に現在使
用されている基本的手法は、構成要素スロットの一つを
「基準」スロットとして割当てることである。「基準」
スロットに関してハイパーチャンネル全体のプロセス状
態および構成パラメータを(TSR、FIFOR、DM
AR、および下に説明する一定のレジスタに)格納する
【0979】各ハイパーチャンネルに関して、SIOの
HCRレジスタ(図4を参照)および各構成要素チャン
ネルのCCR(図6を参照)にある情報について動作す
るRSMおよびDMACの論理は、非基準構成要素スロ
ットと基準スロットとの間で「複数対1」の論理関係を
形成している。その結果、非基準構成要素スロットに関
連する処理中に、通常現在サービスされている基本スロ
ットに関連する格納/要求位置を指す。TSR、FIF
OR、DMAR、およびDMARQに関する位置規定パ
ラメータが基準スロットに関連する位置を参照するよう
に変換される。
【0980】したがって、たとえば、構成要素スロット
に関する処理中に、TSRと同期データ処理区画との間
の時間交換状態機能の交換は、関連基準スロットに専用
のTSR空間に関してのみ行われることになる。
【0981】DMARQに関する変換関係は、ハイパー
チャンネルに関連するDMARQへの入力を設定しおよ
びリセットする要求が他のチャンネルに関連する入力と
は異なるレジスタ待行列に送られるようになっていると
いうことである。
【0982】これら特別なハイパーチャンネル関係は、
CCRレジスタのCT(チャンネル形式)フィールドお
よびHCR(ハイパーチャンネル構成レジスタ)の内容
により規定される。基本チャンネルのCCRはそれぞれ
のチャンネルに割当てられたTSR空間に格納され、そ
れぞれのチャンネルに対するタイムスロットサービス中
にRSMのハードウェアCCRレジスタに呼出されると
いうことを想起すること(前のRSMの説明を参照)。 HCRがタイムスロットを横断して複製されない共通レ
ジスタであることも想起すること。SIOに(トポロジ
的選択として)物理的に設置されているが、HCRは他
の区画にも同様に設置することができる。HCRには他
の区画に結合された出力がある(図4および図34、お
よび下のHCRフィールド割当の説明を参照)。
【0983】ハイパーチャンネルが作られると、HCR
レジスタがIOPによりプログラム可能に設定されて構
成要素スロットを指す関連ポインタとなるが、これはB
TDMのスロットのフレームに最も早く現われる(この
スロットはFSCまたはそれぞれのハイパーチャンネル
の最初のスロットとも言われる)。ハイパーチャンネル
の各構成要素スロットに関して、関心CCRのCT(チ
ャンネル形式)フィールドは、(IOP/SIOにより
)設定され、それぞれのチャンネル形式および番号をB
/D、H01、H02、H03、H04、H05、また
はH1(用途環境によりH11またはH12のいずれか
)の一つとして指示する。
【0984】HCRは、最大5個までのハイパーチャン
ネルに関連する5個の6ビット・フィールドを備えてい
る(下の詳細を参照)。このような各フィールドは、関
連チャンネルが活性であるか否かを示す働きをする活動
ビット、および関連基準スロットを指すFSCポインタ
を構成する5ビットを備えている。経済および簡単のた
め、ハイパーチャンネルの構成および状態のパラメータ
はすべて基準スロットに関連して格納され、FSCポイ
ンタは、関連構成要素スロットに関連する処理活動期間
中基準スロットにアドレスするのに使用される。各スロ
ットに関連する処理を開始する前に、RSMはそのスロ
ットに関連するCCRの予備呼出しを行い(図3の項目
「P」を参照)、その中の情報を使用してそのスロット
に関連して動作する区画に対する関連処理パラメータを
組上げるのに使用される。このような一つのパラメータ
は、タイムスロット指示子RSM_TSIであり、これ
はB/D形チャンネルに関連するそれぞれのスロットの
物理的時間位置に対応する。
【0985】各チャンネルに関連する予備呼出しされた
CCRのCT(チャンネル形式)フィールドは、それぞ
れのチャンネル形式を通常のB/D形式または6種のハ
イパーチャンネル(H1または5個の特別に番号の付け
られたH0形式、H01〜H05)の一つとして識別す
る3ビット・コードである。RSMは、予備呼出しされ
た各CCRのCTフィールドを調べてそれぞれの次の処
理スロットのチャンネル関係を判定する。RSMは、B
/Dチャンネルに関して他の区画を指すその外部タイム
スロット指示子RSM_TSIとして使用されるスロッ
ト・カウントを保持している。
【0986】次のスロットがハイパーチャンネルの構成
要素スロットであることを確認すると、RSMは、ハイ
パーチャンネルの活動状態をHCRの関連活動ビットに
より判定する。ハイパーチャンネルが活性であれば、R
SMはその現在のスロット・カウントをHCRの関連F
SCフィールドの値と置換えるのでその外部タイムスロ
ット指示子RSM_TSIは基準スロットの時間位置に
対応する値を取る。
【0987】したがって、次の構成要素スロットに関連
する新しい状態情報を(同期処理区画)にロードしてい
る間に、基準スロットに関連するTSRの空間がアドレ
スされ、そのスロットに関する処理中に(受信データま
たは伝送データに対する)FIFORへのアクセスが基
準スロットに関連する空間に対して行われる。
【0988】更に、非同期領域におけるデータ転送プロ
セスに関して、DMARQで未決定になっている静置要
求の指示が時間多重同期でRFMおよびTFMに提示さ
れるので、FIFOR内のそれぞれのデータ待行列の状
態を決定することができる。この目的で、RSMはDM
ARQにそのタイムスロット指示RSM_TSIを供給
し、ハイパーチャンネルに関連するタイムスロットの期
間中、それぞれのチャンネル形式の指示(それぞれのチ
ャンネル形式H1、H01、H02、…H05を区別す
るRSM_DMARQ_H1またはRSM_DMARQ
_H0)を制御する。このような形式指示は、DMAR
QによりRFM_TFMに提示する関連要求レジスタ出
力を選択するのに使用される。B/Dチャンネルに関連
するタイムスロット期間中、DMARQは、RSM_T
SIを使用して提示するための関連要求状態を選択する
。他の詳細事項については先のDMARQの説明を参照
のこと。
【0989】DMARQにより待合せられる要求はDM
ACにより一度に一つづつ所定の優先順序でサービスさ
れる(DMARQの説明を参照)。ハイパーチャンネル
要求がDMACによるサービスのため選択されると、そ
の区画内の状態論理が(DMARQ  H0またはH1
待行列の)要求位置を関連づけて、HCR内のそれぞれ
のFSC機能をFIFORおよびDMARに関連する関
連アドレス・ポインタDMAC_CHN_NBRとして
選択する。DMAC状態論理はまた関連アドレス・ポイ
ンタ(DMAC_H_PTR)およびリセット・オペレ
ータ機能(DMAC_DMARQ_RCV_RESET
またはDMAC_DMARQ_XMIT_RESET)
を発生する。これらは共に所定の要求の特定の待行列位
置を指すもので、その要求をリセットするためDMAR
Qに加えられる(DMARQの説明を参照)。
【0990】15.2  HCRフィールド割当HCR
(図4)は、2ビット・フィールドHCT(ハイパーチ
ャンネル形式)および5個までのH0形ハイパーチャン
ネルH0n(n=1〜5)に関連する5個の6ビット・
フィールドを備えている。各6ビット・フィールドは活
動指示子ビットHnA(n=1〜5)、およびそれぞれ
のハイパーチャンネルが活性のとき基準スロットの時間
位置を指定するポインタFSCn(n=1〜5)として
使用される5ビット・フィールドを備えている。
【0991】HCTフィールドに(IOP/SIOによ
り)格納されている値は、ハイパーチャンネル形成に関
する二つの制約の一つを示す(2ビットは4状態に対処
できるが現在はそれらの内の2個だけを使用する)。次
のとおりである。(1)H1ハイパーチャンネルの形成
禁止(H0およびB/Dは可能)、または(2)H1ハ
イパーチャンネル使用中(H0の形成不可能、ただしB
/Dはなお可能)。
【0992】HnAビットは、活性のとき関連ハイパー
チャンネルが活性であることを示す。H2A〜H5Aは
HCTがH0ハイパーチャンネル形式が可能な状態(H
1ハイパーチャンネルの形成禁止)にあるときに限り活
性になることができる。H2A〜H5Aの活性状態はそ
れぞれ対応する番号の付いたハイパーチャンネルH02
〜H05の活性状態を示す。H1Aの活性状態はHCT
の状態によりH1形ハイパーチャンネルが活性であるか
またはH01形ハイパーチャンネルが活性であるかを示
す(HCTがH1使用中を示せばH1形、その他の場合
にはH01形)。
【0993】HCRのHCTフィールドまたはHnAフ
ィールドで示される情報は冗長のように思われるが、こ
れには特殊な同期化目的がある。一般的な意味で、同じ
情報は、関連スロットのCCRで、特にそれぞれのチャ
ンネル形式フィールドCTでおよび通信データ転送の有
効を指示するそれぞれのビットで利用可能である。しか
し、HCR情報は、ハイパーチャンネルの始動を同期化
させるのに必要である。
【0994】ハイパーチャンネルが形成されると、IO
Pは、(TSR、FIFOR、およびDMARの)すべ
ての構成要素スロットに対する制御パラメータをプログ
ラムし、適切な基準スロットポインタをHCR内に設定
し、HCR内の関連HnAビットを作動させる。この最
後の動作によりすべての構成要素スロットに関連する活
性状態が瞬時に確立する。こうならなければ、一つの構
成要素による通信の開始がそのときはまだ活性になって
いない次に現われる他の構成要素スロットにおける動作
と矛盾しないようにすべての構成要素スロットに関する
CCR情報のローディングを同期化しなければならない
。これは、このような通信はオーバランまたはアンダー
ランを避けるためすべての構成要素スロットの帯域幅を
一杯に必要とするものであるから、エラーを発生するこ
とになる。
【0995】活性ハイパーチャンネル指示HnAに関し
て、それぞれのFSCnフィールドは、RSMおよびD
MACにより使用される基準スロットポインタを備えて
いる。RSMは各構成要素スロットに関連するこのよう
なポインタを使用して、それぞれのスロットの物理的時
間位置を効果的に指定する内部スロット・カウントを、
関連基準スロットの時間位置を指定する外部論理タイム
スロット指示RSM_TSIに変換する。外部指示はこ
のようにして、構成要素スロットが使用されているとき
はいつでも、基準スロットに割当てられたTSRおよび
FIFORの記憶位置にアドレスするのに使用される。
【0996】各活性ハイパーチャンネルに関して、RS
Mはまた、DMARQに制御信号を発生し(RSM_D
MARQ_H1、RSM_DMARQ_H0)、RFM
およびTFMからの要求をDMARQの特定の待行列位
置に伝える(先のDMARQの説明を参照)。
【0997】DMACは、FSCポインタを使用してハ
イパーチャンネル要求に関するそのチャンネル番号(D
MAC_CHN_NBR)およびHポインタ(DMAC
_H_PTR)を確認する(先のFIFOR、DMAR
、DMARQ、およびDMACの説明を参照)。チャン
ネル番号機能はFIFORおよびDMARに関する(部
分的)アドレスとして使用され、Hポインタ値は(DM
AC_DMARQ_RCV_RESETまたはDMAC
_DMARQ_XMIT_RESETと関連して)DM
ARQに関するリセット操舵機能として使用されること
を想起する。
【0998】15.3  ハイパーチャンネル論理の概
要図43は、ハイパーチャンネルの形成および使用に適
用できるIDLC論理の概要図である。このような論理
は図示のようにRSM、DMAC、およびDMARQの
各区画に分配されている。分配部分について以下に別々
に説明する。論理的に明瞭にするため、図43は個別の
論理要素(たとえば、セレクタ回路、デコーダなど)に
より行われる一定の機能を示しているが、この実施例で
はこれら機能の多くがそれぞれの区画の状態論理の中に
組込まれている。
【0999】15.3.1  ハイパーチャンネル論理
のRSM部分 ハイパーチャンネルの使用と関連するRSM論理は、セ
レクタ回路450を備えている。ハイパーチャンネルの
各構成要素スロットの始めに、回路450は、HCRレ
ジスタの5個の番号付きフィールド群(群HnA、FS
Cn、n=1〜5)の一つの中の情報をその出力に転送
するよう動作する。所定の活動指示ビットHnAは、活
動指示出力「Act. Ind.」に転送され、関連基
準スロット・ポインタFSCnは「Ref. Slot
. Ptr.」出力に転送される。
【1000】HCRレジスタをこの図および図4ではS
IOに入っているとして示してあるが、これはトポロジ
的および信号伝達の便利から行ったもので必然的ではな
い。トポロジ的便利さは区画内の回路数の分布に関する
ものであり、信号伝達の便利さは、IOPからこのレジ
スタまでの最短径路を作ることに関するものである。こ
のレジスタはRSM内では恐らくは一層論理的に一貫性
のあるように設置することができるが、他の区画では全
体として便利さは恐らく減ることになろう。
【1001】論理450により行われるHCR群選択は
、451に加えられる予備CCRのCTフィールドによ
り決まるが、予備CCRは、関連スロットに関するID
LC同期処理の開始前に、各スロット期間の早期にTS
RからRSMにより取出されている(図3を参照)。 所定フィールド群の活動指示ビットHnAは、ANDゲ
ート452に加えられ、所定群のFSCn部分は更にセ
レクタ453に加えられる。
【1002】セレクタ453は、予備呼出しされたCC
RのCTに応じて、セレクタ450により供給される基
準スロット・ポインタFSCnまたはスロットカウンタ
454により提示されるスロットカウントを選択する。 カウンタ454は、BTDMからのスロット指示の始ま
りにより規定されるスロット遷移、モジュロ32、をカ
ウントする。FSCn機能は、予備呼出CCRのCTが
ハイパーチャンネル形式を指定していれば選択され、そ
の他の場合はスロットカウント454の値が選択される
【1003】ANDゲート452の入力455は、デコ
ーダ456により復号されたCT機能がハイパーチャン
ネル形式を指定していれば作動される。ANDゲート4
52の入力457は、現在のスロットに関するプロセス
活動の開始に関連する遷移段階でRSMによりRSM_
NEABLEが瞬間的に活性になったときに作動される
。一般的な言い方では、状態交換プロセスの一点で、R
SM_TSIの前にラッチされた値が先行スロットに関
する同期処理の状態を保存すべきTSR空間にアドレス
するのに有用であり、同じパラメータの新しくラッチし
た値は、予備呼出ししたCCRに関連するスロットに関
する状態をそこからロードすべきTSR空間にアドレス
するのに有用である。
【1004】セレクタ453の出力458は図示しない
ラッチにラッチされ、ANDゲート452の出力からセ
レクタ出力458までの点線の接続459により示そう
としたように、このようなラッチはANDゲートの作動
と時間同期して(特にRSM_ENABLEが掲げられ
たとき)行われる。したがって、今現在のスロットが活
性ハイパーチャンネルに関連するものであるとき、セレ
クタ453の出力にラッチされるRSM_TSIの値は
セレクタ450により選定された基準スロット・ポイン
タFSCn機能となるが、今現在のスロットが活性B/
D形チャンネルに関するものであれば、RSM_TSI
のラッチ値は現在のスロットカウントである。
【1005】RSM_TSIでラッチされた機能は新し
い現在のタイムスロット指示として他の区画(TSR、
FIFOR、INT、およびDMARQ)に提示される
。したがって、これら区画にあるアドレッシング機能は
、現在のスロットがハイパーチャンネルの構成要素スロ
ットであるとき基準スロットの時間位置と関連し、その
他の場合にはスロットカウントにより提示された実際の
時間位置と関連する。RSM_TSI値がラッチされる
と、前の値が図示しないラッチに保存されて前のスロッ
トに関連する状態情報の保存の完了するのに必要なアド
レス・パラメータを保護することに注目する。
【1006】今現在のスロット期間中に、CCRは再び
呼出され(先のRSMの説明を参照)、そのCTフィー
ルドがデコーダ460に加えられる。加えられたCTが
H1ハイパーチャンネル形式を指定していると、デコー
ダ460のそれぞれの出力が作動される。加えられたC
TがHon形ハイパーチャンネル(n=1〜5)を指定
していると、デコーダ出力462における5本の線のそ
れぞれの一つが作動される。加えられたCTがB/Dチ
ャンネル形式を指定しているとデコーダ460の図示し
てない他の出力が作動される。デコーダ出力461およ
び462は、それぞれのハイパーチャンネル形式指示R
SM_DMARQ_H1およびRSM_DMARQ_H
onとしてDMARQに供給され、DMARQにより(
RFMおよびTFMからの)入力要求設定信号および(
DMACからの)要求リセット信号をH1形およびH0
形ハイパーチャンネルに関連するDMARQ待行列内の
位置に伝えるのに使用される(この他の詳細については
、下のハイパーチャンネル論理のDMARQ部分の説明
、および先のDMARQ区画の説明を参照)。
【1007】15.3.2  ハイパーチャンネル論理
のDMAC部分 ハイパーチャンネル用DMAC論理は、「縦続接続」セ
レクタ470および471を備えている。DMACの先
の説明において、これらセレクタの機能は、区画の状態
論理により行われるが、論理的明瞭さのためこれら機能
をここでは個別の復号用実体に従って示してある。
【1008】セレクタ470は、入力としてHCRのF
SCフィールドを受取り、DMACがハイパーチャンネ
ル要求にサービスしているときDMAC_H_PTRに
より動作し、Hポインタ値により特別に指定されたFS
Cnフィールドを選択する。Hポインタは、DMAC_
A状態機械により発生される(図38および関連するD
MACの先の説明を参照のこと)。
【1009】セレクタ471は入力としてセレクタ47
0の出力およびDMAC_B_PTRを受取り、DMA
C_B_PTRはDMAC_A状態機械(図38)によ
っても発生されるが、セレクタ471は更にこれらの一
つをその制御入力DMAC_H−B_SEL(これも状
態機械により発生される)の機能として選択する。前記
制御入力はどの形式のチャンネル要求(ハイパーチャン
ネルかまたはB/D形チャンネルか)がDMACにより
現在サービスされているか区別する。
【1010】DMACは、DMARQからの未決定要求
を(先に説明したようにIOP記憶装置に関するDMA
転送サービスのため一度に一つづつ所定の優先順序で受
取る(先のDMARQおよびDMACの説明を参照)。 サービスのため要求を受取ると、DMAC状態論理はそ
のDMARQ出力位置を記憶し、これを使用して、それ
ぞれの要求をリセットするとき発生すべきDMAC_H
_PTR、DMAC_B_PTRおよびDMAC_H−
B_SELの値を決定する。
【1011】DMACの状態論理はまた472で示した
機能、DMAC_DMARQ_RCV_RESET、D
MAC_DMARQ_XMIT_RESET、およびD
MAC_RCV_REQを発生する。これらの内最初の
二つは、リセット信号をHポインタにより指定されたハ
イパーチャンネルに関するそれぞれ受信動作および伝送
動作に関連する待行列位置に伝えるため上述のHポイン
タおよびBポインタと共にDMARQに供給される(D
MARQの説明を参照)。DMAC_RCV_REQは
DMARに供給され、受信要求と関連するアドレッシン
グ動作のためDMARを調節する(先のDMARの説明
を参照)。
【1012】15.3.3  ハイパーチャンネル論理
のDMARQ部分 ハイパーチャンネル論理のこの部分は、ハイパーチャン
ネルのDMACサービス要求を処理することに関連する
選択制御器および要求待行列の部分を備えている。
【1013】選択制御器480は、図36に示すセレク
タ制御器335の部分を表わすもので、ハイパーチャン
ネル要求の処理に関連している。入力選択制御器481
は、図36に示す入力選択制御器333(設定要求およ
びリセット要求をDMARQ要求登録待行列の適切な位
置に送る責任を有する制御器)の部分を表わすもので、
ハイパーチャンネル要求の処理に関連している。483
および484で示すH1ハイパーチャンネル要求に対す
る待行列はそれぞれ図36に示す待行列330および3
31に対応する。最後に、485で示す出力選択制御器
は図36の出力選択制御器の部分を表わすもので、ハイ
パーチャンネル要求状態をRFMおよびTFMに提示す
ることに関連している。出力制御器485は、要求待行
列状態を時間多重で且つチャンネルスロットのサービス
と同期して(ハイパーチャンネルに関しては、構成要素
スロットのサービスと同期して)提示する。DMA受信
データ・サービスを要求する状態は(図36の出力ポー
ト334Rに対応する)DMARQ_RFM_REQで
RFMに提示され、DMA伝送データサービス要求の状
態は(図36の出力334Tに対応する)DMARQT
FM_REQでTFMに提示される。
【1014】15.4  動的ハイパーチャンネル形成
の例 ハイパーチャンネル形成の一例を下記シナリオでたどる
。初期状態:H1形ハイパーチャンネルの形成に対して
IDLCが使用禁止(すなわち、H0が可能)になって
おり、現在BTDMスロット3〜7、12〜19、およ
び25〜30を使用して活性B形チャンネルおよび/ま
たは一つ以上(ただし5未満)のH0形ハイパーチャン
ネルを支持している。
【1015】上述の状態およびスロットの使用では13
個のBTDMスロット(スロット0〜2、8〜11、2
0〜24、および31)が他の使用に利用できるように
残っている。一般に、H0形ハイパーチャンネルの形成
には6個の基本スロットから成る群を使用することがで
きる。したがって、上のように利用可能なスロットは、
二つのH0ハイパーチャンネル(このようなものの3個
以下が現在活性である場合)および1個のB形チャンネ
ルに、または1個のH0ハイパーチャンネルおよび7個
の別々のB形チャンネルに、または13個の別々のB形
チャンネルに割当てる可能性のある候補者である。下記
は利用可能なスロットの内6個を新しく構成されたH0
全二重形ハイパーチャンネルに動的に(動的とは現在活
性のスロットによる処理が新しいH0ハイパーチャンネ
ルの形成中に中断なく続くという意味)割当てることが
できる方法の説明である。
【1016】H0ハイパーチャンネルを確立するには、
局部IOP/ホストが最初に、連結しようとする遠隔I
OP/ホストと(多分、局部システムと遠隔システムと
の間に現存する活性Dチャンネル信号伝達リンクを通し
て)通信しなければならない。このような通信にはH0
ハイパーチャンネル・リンクを組立てる必要がある。遠
隔システムからの応答はこのようなリンクに対するその
利用可能性を示すことになる(このようなリンクはH0
形成可能な状態にあり且つ6個のアイドル・スロットを
備えている場合に限り利用可能である)。
【1017】局部ノードおよび遠隔ノードは共にH0形
成に構成可能であり且つそのようなことに対する容量を
備え(且つそれらの通信でそのように指示し)ていると
仮定する。次の段階は、局部IOP/ホストが遠隔ノー
ドに(現存する信号伝達リンクを通して)H0ハイパー
チャンネルを形成するよう指示することである。この通
信の承認を受取ると直ちに、局部IOP/ホストは新し
いH0ハイパーチャンネルを形成し始める。
【1018】形成の最初の段階は、局部IOP/ホスト
が局部スロット1、2および8〜11に関連するCCR
を各々を特定番号のH0形ハイパーチャンネルの構成要
素として指定する形式フィールド(CT)を割当ててプ
ログラムすることである。これはこれらCCRに(局部
SIOを経由して)割当てられた局部TSRの空間にア
クセスし、これに適切な情報をロードすることにより行
われる。
【1019】次に、局部IOP/ホストは、TSR、F
IFOR、およびDMARに入っている制御パラメータ
を基準スロット位置に関連する空間にロードして、関係
するすべての区画で必要なハイパーチャンネル動作を支
持しなければならない。これらローディング動作は、勿
論SIOを経由して行われるが、(1)TSRに指定さ
れたハイパーチャンネルによる同期送受信処理を開始す
るのに必要な時間交換パラメータをロードすること、(
2)FIFORにそのハイパーチャンネルによるFIF
OR管理に必要な初期RDCR1およびTDCR1制御
パラメータをロードすること、および(3)DMARに
DMACがそのハイパーチャンネルに対するIOP記憶
装置およびFIFORにアクセスするのを制御するのに
必要なRDCR3、4およびTDCR3、4の各制御パ
ラメータをロードすること、から構成される。
【1020】次に局部IOP/ホストがその記憶装置に
H0チャンネル通信を支持する空間を準備し、更に通信
を(現存する信号伝達リンクを通して)遠隔IOP/ホ
ストに送り、そのH0形成の完了と新しいハイパーチャ
ンネル作動の準備終了とを示す。遠隔IOP/ホストが
同じ状態で承認すると、局部IOP/ホストは新しいハ
イパーチャンネルのH0番号に関連するFSCnおよび
HnAフィールドを(局部IDLCのHCRレジスタに
)設定する。FSCフィールドはそれぞれのハイパーチ
ャンネルに対する基準スロットとしてスロット1を指す
ように設定され、HAビットはその活性状態に設定され
る。多分、遠隔システムも同じことを行う。これでプロ
セスが完了し、新しいハイパーチャンネルが今や活性デ
ータ通信に利用できる。
【1021】要約すると、順序良く整列された時分割フ
レームの基本時分割スロットを基本チャンネルに個別に
、または複数のスロット群として拡張チャンネルおよび
ハイパーチャンネルに割当てることができる通信制御装
置について説明されてきたことが今や認められるはずで
ある。基本スロットを拡張チャンネルおよびハイパーチ
ャンネルに割当てるにあたり、組分けされたスロットは
群内の基準スロット(最も早く現われるスロット)に関
連する一つのスロット・ユニットとして効果的に機能す
る。論理的複数対1の関係が各群の構成要素スロットと
基準スロットとの間に形成されるので基本スロットに通
常関連するアドレッシング機能が基準スロットにのみ関
連するアドレッシング機能に変換される。
【1022】この変換/関係の一つの長所は、外部ホス
ト処理システムとハイパーチャンネルまたは拡張チャン
ネルの制御パラメータのプログラミングおよび割込状態
情報の取出しに関連する装置との間の動作が簡単になる
ということである。したがって、外部システムはハイパ
ーチャンネルおよび拡張チャンネルに対する制御パラメ
ータを基準スロットに割当てられた記憶装置空間にロー
ドするだけでよく、チャンネル事象状態を装置から取出
すときは、外部装置はこのような状態を格納するため基
本チャンネルに割当てられた装置記憶装置空間を参照す
るだけでよい。
【1023】したがって、ハイパーチャンネルの使用に
関する本発明の装置のこれらのおよび他の長所および特
徴は特許請求の範囲に規定してある。
【1024】
【発明の効果】本発明は、フレームが周期的に反復する
基本時分割チャンネルを有し、基本チャンネルを可変に
組合せて基本チャンネルより大きな帯域幅を有する拡張
チャンネルを形成する設備を備えたデータリンク制御装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置を使用する典型的なデータ通信回
路網のブロック図であり、回路網内のこの装置の位置を
示している。
【図2】リンク制御装置の内部論理構成を示す図である
【図3】同期区画内で実行される機能のタイム・チャー
トである。
【図4】IDLCの中間レベルのブロック図であり、論
理要素およびサブ要素の他に各要素およびサブ要素の主
要レジスタをも示している。
【図5】ハイパーチャンネルを利用した分散回路手段の
ブロック図である。
【図6】TS  RAMのブロック図であり、その大き
さおよびチャンネルあたりの空間割当を示している。
【図7】FIFO  RAMのブロック図であり、その
大きさおよびチャンネルあたりの空間割当を示している
【図8】DMA  RAMのブロック図であり、その大
きさおよびチャンネルあたりの空間割当を示している。
【図9】TS  RAMの論理的および物理的組織を示
すブロック図である。
【図10】RSM(資源管理器)区画のブロック図であ
る。
【図11】CCR(チャンネル構成レジスタ)の中のビ
ット割当を示す。
【図12】HDLCプロトコル構成レジスタの割当を示
す。
【図13】本発明のIDLC装置とL1回路との間のB
TDMインターフェースを説明するためのタイミング図
である。
【図14】本発明のIDLC装置とL1回路との間のB
TDMインターフェースを説明するためのタイミング図
である。
【図15】本発明のIDLC装置とL1回路との間のB
TDMインターフェースを説明するためのタイミング図
である。
【図16】FIFO  RAMのブロック図である。
【図17】受信FIFOマネジャ要素のブロック図であ
る。
【図18】RL1とTS  RAMとの間で交換される
「チャンネル化」時間交換状態語RL1_TS01のフ
ォーマットを示す。
【図19】RL1とTS  RAMとの間で交換される
「チャンネル化」時間交換状態語RL1_TS02のフ
ォーマットを示す。
【図20】TMF区画を示す図である。
【図21】TMF_TS01のフォーマットを示す図で
ある。
【図22】受信DMA構成レジスタ1のフォーマットを
示す図である。
【図23】受信DMA構成レジスタ2のフォーマットを
示す図である。
【図24】伝送DMA構成レジスタ1のフォーマットを
示す図である。
【図25】伝送DMA構成レジスタ2のフォーマットを
示す図である。
【図26】割込み区画のブロック図である。
【図27】IHEISRフォーマットを示す図である。
【図28】CEISRフォーマットを示す図である。
【図29】EOPISRフォーマットを示す図である。
【図30】EOPISR待行列を示す図である。
【図31】IDLC割込ベクトルのレベル及び優先度を
示す図である。
【図32】SIO区画を示す図である。
【図33】IDLC構成レジスタの配置を示す図である
【図34】ハイパーチャンネル構成レジスタの配置を示
す図である。
【図35】ベクトル保持レジスタの配置を示す図である
【図36】DMARQ区画を示す図である。
【図37】DMAR区画を示す図である。
【図38】DMAC_A状態機械を示す図である。
【図39】受信DMA構成レジスタ3の構成を示す図で
ある。
【図40】受信DMA構成レジスタ4の構成を示す図で
ある。
【図41】伝送DMA構成レジスタ3の構成を示す図で
ある。
【図42】伝送DMA構成レジスタ4の構成を示す図で
ある。
【図43】IDLC内部の回路のブロック図である。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データ通信回路網とデータ処理システムと
    の間でデータ通信を行うため選択的に割当て可能な複数
    のチャンネルを有するデータ通信制御器において、前記
    チャンネルの所定の群を拡張チャンネルユニットとして
    動作させる手段であって、前記チャンネルの内所定の複
    数のチャンネルを拡張チャンネルユニットの構成要素部
    分として指定する第1の手段と、前記構成要素チャンネ
    ルの内所定の一つを基準チャンネルとして指定する第2
    の手段と、前記各構成要素チャンネルに関する動作を制
    御する、前記基準チャンネルに関連する制御情報を記憶
    する手段と、前記第1および第2の指定手段に結合して
    前記構成要素チャンネルに関して動作しながら前記制御
    情報にアクセスし、これにより前記構成要素チャンネル
    と前記回路網との間の遷移時にデータを前記制御器内部
    で処理しながら前記基準チャンネルを効果的に通過させ
    る手段とを具備する、拡張チャンネル動作装置。
  2. 【請求項2】前記効果的に通過させられたデータを、該
    データをあたかも前記チャンネルの内の唯一つのチャン
    ネルで取扱っているかのように、前記システムと前記制
    御器との間で転送させる手段を更に有する、請求項1に
    記載の拡張チャンネル動作装置。
  3. 【請求項3】前記転送手段は、前記データ処理システム
    に関連する記憶装置に直接アクセスして前記効果的に通
    過させられたデータを前記基準チャンネルに割当てられ
    た前記関連記憶装置の格納空間と前記制御器との間で転
    送させる手段、を具備している、請求項2に記載の拡張
    チャンネル動作装置。
  4. 【請求項4】前記第2の指定手段が前記制御器内にレジ
    スタを備えている、請求項1に記載の拡張チャンネル動
    作装置。
  5. 【請求項5】前記レジスタは、前記データ処理システム
    にアクセスして前記システムが前記基準チャンネルをプ
    ログラムにより選択することができるようにする、請求
    項4に記載の装置。
  6. 【請求項6】各々が異なる構成要素チャンネルを有する
    複数の拡張チャンネルユニットに関して同時に動作する
    ようにすることができ、前記レジスタがそれぞれのユニ
    ットに関する基準チャンネルを指定するための、それぞ
    れの前記拡張チャンネルユニットに関連する複数の区画
    を備えている、請求項4に記載の装置。
  7. 【請求項7】前記チャンネルが、周期的に反復する時分
    割フレームの所定の位置に現われるタイムスロットに関
    連する時間多重チャンネルであり、前記制御器が、前記
    タイムスロットの出現に同期してスロットの位置の数値
    的指示を発生する手段を備えており、該指示は前記フレ
    ーム内にそれぞれ生ずるスロットの位置を示すものであ
    り、前記格納手段は、前記フレーム内の個々のスロット
    位置に専用の空間を有するアドレス可能RAMを備えて
    おり、前記第1の指定手段は、前記構成要素チャンネル
    専用の前記RAM内に格納空間を備えており、前記動作
    装置は更に、前記構成要素チャンネルに割当てられたス
    ロットが発生している期間中、前記スロット位置の指示
    を前記基準チャンネルに割当てられたスロットの時間位
    置に関連する指示に変換し、これにより前記構成要素チ
    ャンネルに割当てられたスロットが発生している期間中
    の前記RAMに関する動作を前記基準チャンネルスロッ
    トに専用の前記RAMの空間に向ける手段を備えている
    、請求項1に記載の拡張チャンネル動作装置。
  8. 【請求項8】種々な数の前記構成要素チャンネルを選択
    して種々な大きさの拡張チャンネルを形成することがで
    き、且つ前記構成要素チャンネルに割当てられたタイム
    スロットを前記フレーム内に隣接せずに配置することが
    でき、これにより前記構成要素スロットに割当てられた
    二つのスロットの間に発生するタイムスロットを前記構
    成要素スロットに割当てられていないスロットにするこ
    とができる、請求項7に記載の拡張チャンネル動作装置
  9. 【請求項9】前記スロット指示変換手段に結合し、前記
    構成要素チャンネルに割当てられた前記タイムスロット
    の出現に同期して動作して前記構成要素チャンネルと前
    記回路網との間で通信しているデータに関する処理任務
    をあたかも前記データがすべて基準チャンネルを通過し
    ていたかのように行う手段を備え、該任務遂行手段は、
    基準チャンネルに関して前記RAMに格納されている制
    御情報に応じて構成要素チャンネルに関する遷移時にデ
    ータに関する前記任務の遂行を調整する手段を備えてお
    り、前記任務遂行手段が応答する前記制御情報は、前記
    スロット位置指示翻訳手段により発生されるアドレス機
    能を介してアクセスされる、請求項7に記載の装置。
  10. 【請求項10】前記拡張チャンネルはハイパーチャンネ
    ルを含んでいる、請求項9に記載の装置。
  11. 【請求項11】前記制御器を、前記データ処理システム
    および前記システムに関連するアドレス可能記憶装置に
    接続している並列データ転送母線に接続するインターフ
    ェースと、前記母線インターフェースと前記任務遂行手
    段との間に結合されて前記任務遂行手段と前記関連記憶
    装置との間で前記母線インターフェースを経由してデー
    タを転送するDMA制御手段であって、前記構成要素チ
    ャンネルに割当てられた前記スロットに非同期関係で且
    つ前記関連記憶装置に関するDMA(直接記憶アクセス
    )モードで動作し、前記拡張チャンネルユニットおよび
    前記記憶装置に関するデータを転送するDMA制御手段
    と、前記任務遂行手段と前記DMA制御手段との間に結
    合され、前記タイムスロットの発生している期間中に前
    記任務遂行手段からデータを転送する処置の要求を受取
    り、格納し、該格納した要求を前記DMA制御手段に同
    期的に提示する手段であって、該手段は前記構成要素チ
    ャンネルに関連する要求を前記基準チャンネルに関連す
    る要求待行列に格納し、前記構成要素チャンネル以外の
    チャンネルに関連する要求から分離する要求待合せ手段
    と、を備えている、請求項8に記載の拡張チャンネル動
    作装置。
  12. 【請求項12】前記要求待合せ手段が、前記DMA制御
    手段と相互作用し、待合せ要求が前記DMA制御手段に
    よりサービスされるとき該待合せ要求を選択的にリセッ
    トする手段と、前記タイムスロット指示変換手段と相互
    作用し、前記任務遂行手段に待合せ要求の設定状態およ
    びリセット状態のタイムスロット指示を提示する手段で
    あって、該手段は、前記基準チャンネルに関連する前記
    別々に待合せた要求に関して動作し、それぞれのタイム
    スロット指示を前記基準チャンネルに割当てられたタイ
    ムスロットに配置し、これによりそれぞれの指示を個々
    の前記構成要素チャンネルではなく拡張チャンネルユニ
    ットに全体として関連させる手段とを備えている、請求
    項11に記載のチャンネル動作装置。
  13. 【請求項13】データ通信回路網とデータ処理システム
    との間でデータ通信を行うため選択的に割当て可能な複
    数のチャンネルを有するデータ通信制御器において、前
    記チャンネルの所定の群を積分ハイパーチャンネルユニ
    ットとして動作させる手段であって、前記チャンネルの
    内の複数の所定のチャンネルを前記ハイパーチャンネル
    ユニットの構成要素部分として指定する第1の手段と、
    前記構成要素チャンネルの内所定の一つを基準チャンネ
    ルとして指定する第2の手段と、前記各構成要素チャン
    ネルに関する動作を制御する、前記基準チャンネルに関
    連する制御情報を記憶する手段と、前記第1および第2
    の指定手段に結合して前記構成要素チャンネルに関して
    動作している間に前記制御情報にアクセスし、これによ
    り前記構成要素チャンネルと前記回路網との間の遷移時
    にデータを前記制御器内部で処理しながら前記基準チャ
    ンネルを効果的に通過させる手段とを具備する、ハイパ
    ーチャンネル動作装置。
  14. 【請求項14】前記第2の指定手段が、一つ以上のハイ
    パーチャンネルユニットに関連して使用するのに専用の
    前記制御器内にレジスタを備えている、請求項13に記
    載のハイパーチャンネル動作装置。
  15. 【請求項15】データは、前記制御器と回路網との間で
    前記構成要素チャンネルを含む個々の前記チャンネルに
    関してビット直列に、および前記制御器と処理システム
    との間でビット並列形態で転送される、請求項14に記
    載のハイパーチャンネル動作装置。
  16. 【請求項16】前記制御器と処理システムとの間で前記
    ハイパーチャンネルユニットに関して転送される前記デ
    ータは、前記基準チャンネルに関して効果的に転送され
    るが前記通過させられたデータから成る、請求項15に
    記載のハイパーチャンネル動作装置。
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