JPH04220389A - 水発色性記録用転写媒体 - Google Patents

水発色性記録用転写媒体

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JPH04220389A
JPH04220389A JP2405078A JP40507890A JPH04220389A JP H04220389 A JPH04220389 A JP H04220389A JP 2405078 A JP2405078 A JP 2405078A JP 40507890 A JP40507890 A JP 40507890A JP H04220389 A JPH04220389 A JP H04220389A
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JP
Japan
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water
transfer medium
recording
resin
base material
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JP2405078A
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English (en)
Inventor
Tadashi Tanimoto
谷本 忠
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、シートに通常の状態では
不可視状態であり、水の付着により発色する材料よりな
る記録像を設ける転写媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、通常は不可視状態であり、必要時
に可視状態にする記録方法としては、みかんのしぼり汁
等で紙に絵や文字を書き、乾かすと書いた後は見え難く
なり、これを火であぶると再び絵や文字が黒褐色に変色
し現れてくる所謂あぶり出し等がある。しかし、このあ
ぶり出しなるものは、あぶる前から変色がみられる。
【0003】一方、紫外線吸収剤の潜像を暗所蛍光灯下
で可視化する方法や、電子受容性顕色剤の潜像に、電子
供与性染料を溶解した有機溶剤を噴霧させ可視化する方
法が提案されているが、これらの方法は、可視化するの
に特別の場所選定や、有機溶剤を使用しなければならな
い等の問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特別の場所
を選定することなく、また特殊な装置や薬品を用いるこ
となく、単に水を付与するだけで記録像が現れるという
水発色性の記録像を安価で然も容易に設けることのでき
る転写媒体を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、先に支持
体上に、無色ないし淡色の塩基性染料、該染料と接触し
て呈色し得る呈色剤、減感剤及び接着剤よりなる水発色
性材料を含有し、且つ加圧或いは加熱により基材から記
録シートに転移する転写層を設けた水発色性記録用転写
媒体及び方法を提案した(特願平2−116490号)
。しかし、研究を進めるうちに、転写媒体の支持体とし
て紙のごとく多孔質基材を用いた場合、経時的に転写効
率が悪くなるという問題が生じた。
【0006】本発明者等は、転写媒体について研究を重
ねた結果、基材に樹脂を主成分とする層を設け、その上
に水発色性記録用転写層を設けることにより、経時的に
も安定した転写が行えることを見出した。
【0007】本発明は、基材上に樹脂を主成分とした下
塗り層を設け、更に無色ないし淡色の塩基性染料、該染
料と接触して呈色し得る呈色剤、減感剤及び接着剤より
なる水発色性材料を含有し、且つ加圧或いは加熱により
基材から記録シートに転移する転写層を設けたことを特
徴とする水発色性記録用転写媒体である。
【0008】
【作用】下塗り層に主として使用する樹脂としては、例
えばポリ酢酸ビニル、ポリ塩化酢酸ビニル、ポリプロピ
オン酢酸ビニル等の単独重合体、スチレン−ブタジエン
、酢酸ビニル−エチレン、酢酸ビニル−エチレン−塩化
ビニル、酢酸ビニル−エチレン−アクリル、エチレン−
塩化ビニル、エチレン−アクリル等の共重合体等が挙げ
られる。
【0009】なかでも、ガラス転移点が−10〜+30
℃の樹脂を用いると、極めて安定した転写が行えるため
好ましい。因みに、ガラス転移点が−10℃に満たない
樹脂は、塗工層が軟いので、製造工程中にブロッキング
等が生じ易く、基材から下塗り層が剥離や脱落しやすく
なる。また、ガラス転移点が30℃を越える樹脂は、塗
工層が硬く、基材の湿潤、乾燥による伸縮により塗工層
にクラックが生じ易くなる。何方も充分に水発色性転写
材料の基材中への染み込み等を阻止できなく、経時的に
安定したものが得られ難くなりやすい。
【0010】勿論、樹脂としてガラス転移点が−10℃
に満たない、あるいはガラス転移点30℃を越える樹脂
を用いてもよいが、この場合、全樹脂中の50重量%を
超えないように調整するのが好ましい。尚、越えての使
用はブロッキングやクラックが認められ易くなる。
【0011】また、この層には転写層との接着を弱め、
転移効率をあげる等の目的で金属石鹸やワックス等の離
型性物質を、ブロッキング阻止等の目的で顔料等を添加
することができる。こられの添加は、この下塗り層の7
0重量%以下、好ましくは10〜50重量%程度の範囲
で使用するとよい。
【0012】これらの材料は、通常水分散体として塗液
に調整され、基材上に例えばバーコーター、エアーナイ
フコーター、ブレードコーター、カーテンコーター等、
適当な周知慣用の塗布装置により下塗り層が設けられる
。因みに塗布量は、乾燥重量で2〜15g/m2 程度
、好ましくは3〜12g/m2 程度である。
【0013】水発色性材料に用いる塩基性染料としては
、下記のものが例示される。3,3−ビス(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3
,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド、
3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−
ジメチルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−
ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メチルインドー
ル−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメ
チルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタ
リド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3
−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス
(9−エチルカルバゾール−3−イル)−6−ジメチル
アミノフタリド、3,3−ビス(2−フェニルインドー
ル−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−p
−ジメチルアミノフェニル−3−(1−メチルピロール
−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−4−
(ジエチルアミノ)−2−エトキシフェニル−3−(2
−メチル−1−オクチル−3−インドリル)−4−アザ
フタリド、3,3−ビス(2−メチル−1−オクチル−
3−インドリル)アザフタリド等のトリアリルメタン系
染料、4,4′−ビス−ジメチルアミノベンズヒドリル
ベンジルエーテル、N−ハロフェニル−ロイコオーラミ
ン、N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラ
ミン等のジフェニルメタン系染料、ベンゾイルロイコメ
チレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコメチレンブ
ルー等のチアジン系染料、3−メチル−スピロ−ジナフ
トピラン、3−エチル−スピロ−ジナフトピラン、3−
フェニル−スピロ−ジナフトピラン、3−ベンジル−ス
ピロ−ジナフトピラン、3−メチル−ナフト(6′−メ
トキシベンゾ)スピロピラン、3−プロピル−スピロ−
ジベンゾピラン等のスピロ系染料、ローダミン−B−ア
ニリノラクタム、ローダミン(p−ニトロアニリノ)ラ
クタム、ローダミン(o−クロロアニリノ)ラクタム等
のラクタム系染料、3−ジメチルアミノ−7−メトキシ
フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メトキシフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−7−メトキシフルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−
ジエチルアミノ−6,7−ジメチルフルオラン、3−(
N−エチル−p−トルイジノ)−7−メチルフルオラン
、3−ジエチルアミノ−7−(N−アセチル−N−メチ
ルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(N
−メチルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−
7−(N−メチル−N−ベンジルアミノ)フルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−(N−クロロエチル−N−メ
チルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジ
エチルアミノフルオラン、3−(N−エチル−p−トル
イジノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン
、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−
7−(p−トルイジノ)フルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−
ジブチルアミノ−6−メチル−7−フェニルアミノフル
オラン、3−ジエチルアミノ−7−(2−カルボメトキ
シフェニルアミノ)フルオラン、3−(N−シクロヘキ
シル−N−メチルアミノ)−6−メチル−7−フェニル
アミノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−
フェニルアミノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチ
ル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−6−メチル−7−(2,4−ジメチルアミノ)フル
オラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロフェニ
ルアミノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o
−クロロフェニルアミノ)フルオラン、3−ピロリジノ
−6−メチル−7−(p−ブチルフェニルアミノ)フル
オラン、3−(N−メチル−N−n−アミルアミノ)−
6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−(N
−エチル−N−n−アミルアミノ)−6−メチル−7−
フェニルアミノフルオラン、3−(N−エチル−N−イ
ソアミルアミノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフ
ルオラン、3−(N−メチル−N−n−ヘキシルアミノ
)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−
(N−エチル−N−n−ヘキシルアミノ)−6−メチル
−7−フェニルアミノフルオラン、3−(N−エチル−
N−β−エチルヘキシルアミノ)−6−メチル−7−フ
ェニルアミノフルオラン等のフルオラン系染料等が挙げ
られる。勿論、これらの染料に限定されるものではなく
、二種以上の染料の併用も可能である。
【0014】上記の塩基性染料と組合せて用いる呈色剤
については、例えば感圧複写紙や感熱記録紙の分野で公
知となっている下記の如き物質が例示される。4−te
rt−ブチルフェノール、α−ナフトール、β−ナフト
ール、4−アセチルフェノール、4−tert−オクチ
ルフェノール、4,4′−sec −ブチリデンフェノ
ール、4−フェニルフェノール、4,4′−ジヒドロキ
シ−ジフェニルメタン、4,4′−イソプロピリデンジ
フェノール、ハイドロキノン、4,4′−シクロヘキシ
リデンジフェノール、4、4′−ジヒドロキシジフェニ
ルサルファイド、4,4′−チオビス(6−tert−
ブチル−3−メチルフェノール)、4,4′−ジヒドロ
キシジフェニルスルホン、ヒドロキノンモノベンジルエ
ーテル、4−ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒ
ドロキシベンゾフェノン、2,4,4′−トリヒドロキ
シベンゾフェノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロ
キシベンゾフェノン、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル
、4−ヒドロキシ安息香酸メチル、4−ヒドロキシ安息
香酸エチル、4−ヒドロキシ安息香酸プロピル、4−ヒ
ドロキシ安息香酸−sec −ブチル、4−ヒドロキシ
安息香酸ペンチル、4−ヒドロキシ安息香酸フェニル、
4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキシ安息
香酸トリル、4−ヒドロキシ安息香酸クロロフェニル、
4−ヒドロキシ安息香酸フェニルプロピル、4−ヒドロ
キシ安息香酸フェネチル、4−ヒドロキシ安息香酸p−
クロロベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸p−メトキシ
ベンジル、ノボラックス型フェノール樹脂、フェノール
重合体等のフェノール性化合物;安息香酸、p−ter
t−ブチル安息香酸、トリクロル安息香酸、テレフタル
酸、3−sec −ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸、
3−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ安息香酸、3,5
−ジメチル−4−ヒドロキシ安息香酸、サリチル酸、3
−イソプロピルサリチル酸、3−tert−ブチルサリ
チル酸、3−ベンジルサリチル酸、3−(α−メチルベ
ンジル)サリチル酸、3−クロル−5−(α−メチルベ
ンジル)サリチル酸、3,5−ジ−tert−ブチルサ
リチル酸、3−フェニル−5−(α,α−ジメチルベン
ジル)サリチル酸、3,5−ジ(α−メチルベンジル)
サリチル酸等の芳香族カルボン酸;これらの芳香族カル
ボン酸と例えば亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カ
ルシウム、チタン、マンガン、スズ、ニッケル等の多価
金属との塩等の有機酸性物質等が挙げられる。勿論、こ
れらの呈色剤も必要に応じて二種以上を併用することも
可能である。
【0015】塩基性染料と呈色剤は、所望の発色が得ら
れるように適宜選択して使用される。又、塩基性染料と
呈色剤の混合比率は、染料100重量部に対して呈色剤
が50〜600重量部、好ましくは100〜400重量
部程度に調節するとよい。
【0016】減感剤としては、公知のもの中で水に易溶
性であれば何れでも利用でき、具体的にはグリセリン;
ドデシルアミン;2,4,4−トリメチル−2−オキサ
ゾリン;N,N−ジ(ポリオキシエチレン)エチルアミ
ン;ポリオキシプロピレン・ジエチルアミン付加物;ポ
リエチレンイミン;ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、エチレングリコールとプロピレング
リコールの共重合物等のポリオレフィングリコール;ド
デシル−トリメチルアンモニウムクロライド、ステアリ
ルアミンアセテート等の陽イオン性界面活性剤;ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミ
ン、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル硫
酸ナトリウム等の陰イオン性界面活性剤;ポリオキシエ
チレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイル
エーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリ
エチレングリコールモノステアレート等の非イオン性界
面活性剤等が挙げられる。
【0017】これらのうちでも、ポリエチレンイミン、
平均分子量が300〜2000程度のポリオレフィング
リコール、陰イオン性界面活性剤、及び非イオン性界面
活性剤は消色性および水発色性において特に優れるため
好ましく用いられる。勿論、これらの減感剤は二種以上
を併用することも可能である。減感剤の使用量について
は、用いる支持体、塩基性染料、呈色剤の種類により一
概に言えないが、呈色剤100重量部に対し50〜20
00重量部程度範囲であればよい。
【0018】また、接着剤としては、例えば塗布方法で
設ける場合、具体的には穀物澱粉、α化澱粉、酸化澱粉
、エーテル化澱粉、エステル化澱粉等の澱粉類、ゼラチ
ン、アルブミン、カゼイン等のプロティン類、カルボキ
シメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の
セルロース類、寒天、アルギン酸ソーダ、アラビヤゴム
等の多糖類の如き水溶性天然高分子化合物、ポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、
ポリアクリルアミド、マレイン酸共重合体等のような水
溶性合成高分子化合物;スチレン−ブタジエン共重合体
ラテックス、アクリル酸エステル系重合体ラテックス、
酢酸ビニル系重合体ラテックス、塩化ビニル系重合体、
ワックスエマルジョン等の水分散性高分子化合物;エチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、エチル
ヒドロキシエチルセルロース、セルロースアセテートプ
ロピオネート、セルロースアセテートブチレート、ニト
ロセルロース等の半合成樹脂、フェノール樹脂、キシレ
ン樹脂、尿素樹脂メラミン樹脂、ケトン樹脂、クマロン
・インデン樹脂、石油樹脂、テルペン樹脂、環化ゴム、
塩化ゴム、アルキド樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹
脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体
、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール(ブチラール
樹脂)、ポリビニルピロリドン、塩素化ポリプロピレン
樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン等の合成樹脂が挙げ
られる。
【0019】一方、印刷方式で形成する場合、例えばフ
レキソ型又はグラビア型インキ組成物を調製する場合の
接着剤としては、前記の材料が使用できる。なかでもポ
リ酢酸ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−無水マレイ
ン酸共重合体、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸
共重合体、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体、変
性ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ
ビニルピロリドン、エチルセルロース、ニトロセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、セルロースアセテ
ートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート
等が好ましい。
【0020】また、ホットメルト型インキの接着剤とし
ては主にワックス類が用いられる。このワックス類とし
ては、みつろう、鯨ろう、ラノリン等の動物系ワックス
、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、木ろう
、ライスワックス、サトウキビろう等の植物系ワックス
、モンタンワックス、オゾケライト、リグナイトワック
ス等の鉱物系ワックス、パラフィンワックス、マイクロ
クリスタリンワックス等の石油系ワックス、モンタンワ
ックス誘導体、パラフィンワックス誘導体、マイクロク
リスタリンワックス誘導体等の変性ワックス、カスター
ワックス、オパールワックス等の水素化ワックス、低分
子量ポリエチレン及びその誘導体、アクラワックス、ジ
ステアリルケトン等の合成ワックス、カプロン酸アマイ
ド、カプリル酸アマイド、ペラルゴン酸アマイド、カプ
リン酸アマイド、ラウリン酸アマイド、トリデシル酸ア
マイド、ミリスチン酸アマイド、ステアリン酸アマイド
、ベヘン酸アマイド、エチレンビスステアリン酸アマイ
ド、カプロレイン酸アマイド、オレイン酸アマイド、リ
ノール酸アマイド、リシノール酸アマイド、リノレン酸
アマイド等の脂肪酸アマイド系ワックス、ステアリン酸
、ベヘン酸等の脂肪酸系ワックス、ステアリルアルコー
ル等のアルコール系ワックス、ジステアリルリン酸エス
テル等のリン酸エステル系ワックス等が単独或いは組み
合わせて使用される。  これらの接着剤は水発色性材
料の全固形分に対して5〜75重量%、好ましくは10
〜65重量%程度用いられる。
【0021】更に、塗液組成物中には、発色感度を向上
させるために増感剤を、耐老化性を付与するために紫外
線吸収剤や酸化防止剤を、白さを付与するためにカオリ
ン、クレー、タルク、炭酸カルシウム、焼成クレー、酸
化チタン、珪藻土、シリカ活性白土等の無機顔料等を添
加することもできる。更に必要に応じて分散剤、防腐剤
、消泡剤、蛍光染料等を添加してもよい。
【0022】これらの材料は、通常、水を分散媒体とし
、ボールミル、アトライター、サンドミル等の攪拌、粉
砕機により、染料と呈色剤とを一緒に、又は別々に分散
する、染料及び/又は呈色剤をエマルジョン化する、更
には両者を有機溶剤に溶解して塗液とするなどして塗液
に調製さる。
【0023】転写層の形成方法については特に限定され
るものではなく、従来から周知慣用の技術に従って形成
することができる。例えばバーコーター、エアナイフコ
ーター、ブレードコーター、カーテンコーター等適当な
塗布装置や凸版、平版、凹版、フレキソ、グラビア、ス
クリーン、ホットメルト印刷等の各種印刷機が使用でき
る。各種印刷機が使用できる。
【0024】本発明で使用できる基材は、紙、合成紙、
不織布、織布、フィルム等が使用できる。なかでも、多
孔質性の基材は、下塗り層を設ける効果が顕著に現れる
。また、基材の形状は、シート状、巻き取り状、リボン
状等、使用方法により適宜選択される。
【0025】本発明の水発色性記録用転写媒体は、該シ
ートの転写層と記録シートと対向して重ねて、ボールペ
ン等の筆記具、タイプライター、インパクトプリンター
等の加圧、或いはサーマルプリンター等の加熱により、
該部分の転写材料が記録シート上に転写され水発色性記
録像が形成される。得られた水発色性記録像は、単に水
の適用、例えば水を含んだ刷毛や水スプレーを施すだけ
で発色し、着色印字像として識別することができる。
【0026】水発色性記録像が水の付着により発色する
メカニズムは必ずしも完全に解明された訳ではないが、
次の如きものと推察される。即ち、水が付着すると水発
色性記録像中に存在する減感剤は、水に易溶性であり、
水が付着すると濃度が希釈され、塩基性染料と呈色剤の
間での発色反応を阻止する機能が低下する。その結果該
染料と呈色剤との間で発色反応が生じ可視像が現れる。 そして、水の付与が、水を含んだ毛筆や水スプレーで行
う等、多量の場合は、溶解した減感剤が記録シートの基
材中へ浸透或いは、記録像周辺へ拡散していき、可視像
中の減感剤の比率が小さくなり、水が蒸発乾燥した後も
可視部は不可逆的に残存するものと思われる。
【0027】一方、水の付与が息を吹きかけたり、水蒸
気にあてて行う等少量の場合は、溶解した減感剤の基材
中への浸透、或いは水発色性記録像周辺への拡散は抑制
せれ、可視係数秒乃至十数秒の内に付着した水が蒸発減
少し、再び可視像中の減感剤が濃縮されて該染料と呈色
剤の発色反応を阻害する機能が強まり、可視像を消色さ
せてしまう。つまり、水の付着及び蒸発によって減感剤
の濃度が変化し、該染料との間で可逆反応が起こり、発
色現象と消色現象が生じるものと思われる。
【0028】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。ま
た特に断らない限り例中の部及び%はそれぞれ重量部及
び重量%を示す。
【0029】実施例1 下塗り層用塗液の調整   固形分50%の酢酸ビニル−エチレン−塩化ビニル
共重合体ラテックス(住友化学製,スミカフレックスS
−820,ガラス転移点:0℃)      1400
部  ステアリン酸亜鉛の30%水分散液(中京油脂製
,ハイドリンZ−7)               
                         
                        9
00部  水                   
                         
                800部を混合し、
攪拌し下塗り層用塗液とした。
【0030】水発色性材料塗液の調整   サンドミルによって微粉化処理した3,3−ビス(
p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフ
タリドの35%水分散液              
  300部  サンドミルによって微粉化処理した3
,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛の38
%水分散液                    
                    550部 
 サンドミルによって微粉化処理した1,2−ビス(3
−メチルフェノキシ)エタンの45%水分散液    
                         
               250部  48%ス
チレン−ブタジエン共重合体ラテックス       
           800部  ポリエチレングリ
コール(平均分子量:1000)          
      600部  炭酸カルシウム(吸油量:9
5ml/100g)                
  400部  水                
                         
                 1500部を混合
、攪拌して水発色性材料塗液とした。
【0031】得られた下塗り層用塗液を49g/m2 
の原紙の片面に乾燥後の塗布量が7g/m2 となるよ
うにバーコーターで塗布し、下塗り層を形成した。次い
で下塗り層上に水発色性材料塗液を乾燥後の塗布量が7
g/m2 となるようるバーコーターで塗布し、水発色
性記録用転写媒体を得た。
【0032】実施例2 下塗り層用塗液中の固形粉50%の酢酸ビニル−エチレ
ン−塩化ビニル共重合体ラテックス(住友化学製,スミ
カフレックスS−820,ガラス転移点:0℃)の代わ
りに固形分55%の酢酸ビニル−エチレン共重合体ラテ
ックス(住友化学製,S−471,ガラス転移点:8℃
)を使用した以外は実施例1と同様にして水発色性記録
用転写媒体を得た。
【0033】実施例3 下塗り層用塗液中の固形粉50%の酢酸ビニル−エチレ
ン−塩化ビニル共重合体ラテックス(住友化学製,スミ
カフレックスS−820,ガラス転移点:0℃)の代わ
りに固形分50%の酢酸ビニル−エチレン共重合体ラテ
ックス(住友化学製,S−752,ガラス転移点:15
℃)を使用した以外は実施例1と同様にして水発色性記
録用転写媒体を得た。
【0034】実施例4 下塗り層用塗液中の固形粉50%の酢酸ビニル−エチレ
ン−塩化ビニル共重合体ラテックス(住友化学製,スミ
カフレックスS−820,ガラス転移点:0℃)の代わ
りに固形粉54%の酢酸ビニル−エチレン共重合体ラテ
ックス(住友化学製,S−200,ガラス転移点:−1
2℃)500部と固形分49%のエチレン−塩化ビニル
共重合体ラテックス(住友化学製,スミエリートSE−
1310,ガラス転移点:30℃)880部を使用した
以外は実施例1と同様にして水発色性記録用転写媒体を
得た。
【0035】実施例5 下塗り層用塗液中の固形粉50%の酢酸ビニル−エチレ
ン−塩化ビニル共重合体ラテックス(住友化学製,スミ
カフレックスS−820,ガラス転移点:0℃)の代わ
りに固形分50%の酢酸ビニル−エチレン共重合体ラテ
ックス(住友化学製,スミカフレックスS−751,ガ
ラス転移点:−15℃)使用した以外は実施例1と同様
にして水発色性記録用転写媒体を得た。但し、水発色性
材料塗液塗布時に、下塗り層と他の基紙面との間でブロ
ッキング傾向があった。
【0036】実施例6 下塗り層用塗液中の固形粉50%の酢酸ビニル−エチレ
ン−塩化ビニル共重合体ラテックス(住友化学製,スミ
カフレックスS−820,ガラス転移点:0℃)の代わ
りに固形分50%の酢酸ビニル−エチレン共重合体ラテ
ックス((65:35  8モル比)ガラス転移点:4
0℃)を使用した以外は実施例1と同様にして水発色性
記録用転写媒体を得た。
【0037】比較例 下塗り層を設けず、直接水発色性材料塗液を塗布した以
外は実施例1と同様にして水発色性記録用転写媒体を得
た。
【0038】以上7種類の転写媒体を、(1) 20℃
60%RHで1ケ月、(2) 20℃60%RHで4ケ
月、(3) 50℃で72時間の3条件下でそれぞれ放
置した後、転写媒体の水発色性材料の転写層を上質紙に
対向して重ね、転写媒体側よりボールペンを用いて印字
して上質紙に潜像を設けた後、潜像部に水を含んだガー
ゼで水を付着させ、発色させた。この発色状態を目視で
、下記のように評価し、その結果を表1に示した。
【0039】〔評価〕 ◎:青色に発色し、鮮明に判読できる。 ○:やや淡い青色に発色し、判読できる。 △:淡い発色であったが、判読はできる。 ×:全く判読できない。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】表1に示すとおり、本発明に係る水発色
性転写媒体は、経時的にも安定した記録が行うことがで
きることが確かめられた。本発明は水発色性材料を加圧
或いは加熱により他の基材へ転移させて水発色性記録像
を設けることできるため、筆記の他、タイプライター、
インパクトプリンター、サーマルプリンター等の普及し
ている安価なOA機器で記録することができる。
【0042】また、得られた水発色性記録像は、通常は
不可視状態であり、単に水の付与だけで情報が得られる
しかも水発色性材料の転写効率が経時的に変化しないこ
とから、秘密文書の作成や秘密葉書等広範囲に実用し得
るものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  基材上に樹脂を主成分とした下塗り層
    を設け、更に無色ないし淡色の塩基性染料、該染料と接
    触して呈色し得る呈色剤、減感剤及び接着剤よりなる水
    発色性材料を含有し、且つ加圧或いは加熱により基材か
    ら記録シートに転移する転写層を設けたことを特徴とす
    る水発色性記録用転写媒体。
  2. 【請求項2】  下塗り層が、−10〜+30℃のガラ
    ス転移点を有する樹脂を主成分とすることを特徴とする
    請求項1記載の水発色性記録用転写媒体。
JP2405078A 1990-12-21 1990-12-21 水発色性記録用転写媒体 Pending JPH04220389A (ja)

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