JPH04219906A - 静止誘導電気機器 - Google Patents

静止誘導電気機器

Info

Publication number
JPH04219906A
JPH04219906A JP41245990A JP41245990A JPH04219906A JP H04219906 A JPH04219906 A JP H04219906A JP 41245990 A JP41245990 A JP 41245990A JP 41245990 A JP41245990 A JP 41245990A JP H04219906 A JPH04219906 A JP H04219906A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
winding
wound
leg iron
wound core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP41245990A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuji Yago
矢後 克二
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Electric Co Ltd
Original Assignee
Aichi Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aichi Electric Co Ltd filed Critical Aichi Electric Co Ltd
Priority to JP41245990A priority Critical patent/JPH04219906A/ja
Publication of JPH04219906A publication Critical patent/JPH04219906A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非晶質磁性薄帯を使用
した1ターンカット形の巻鉄心に巻線を組込んで構成し
た静止誘導電気機器及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、低損失特性を備えた新磁性材料で
ある非晶質磁性薄帯(以下、単に磁性薄帯と称する)が
注目を浴びており、この磁性薄帯を使用して配電用変圧
器やリアクトル等の静止誘導電気機器を製造するための
研究が進められている。前記磁性薄帯は、製造上の理由
からけい素鋼帯と同程度の厚さに製造することが難しく
、板厚は約25μmと極めて薄いため、取扱いが非常に
面倒であり、かつ、剛性に乏しい。
【0003】そこで、前記磁性薄帯を用いて配電用変圧
器の巻鉄心を製造する場合は、磁性薄帯をあらかじめ矩
形状に連続巻回した接合部を有しない、所謂、ノーカッ
ト形の巻鉄心とすることが多い。ところが、この種巻鉄
心は、該巻鉄心に巻線を直接巻回しなければならないの
で、非常に作業性が悪く、しかも、前記巻線を巻くため
のボビンと、巻鉄心の脚鉄部との間隔をある程度大きく
しなければならず、どうしても、巻線全体の寸法が大き
くなり、従って、変圧器全体が大形化してその重量及び
据付スペースが増大し、製造コストを高くする問題があ
った。
【0004】この結果、前記のノーカット方式に代えて
、巻線に、例えば、1ターン毎に切断した単位鉄心を挿
入して巻鉄心変圧器を製造する、所謂1ターンカット形
の巻鉄心を使用することが提案されている。この巻鉄心
は、磁性薄帯を1ターン毎に切断した単位鉄心を複数枚
(数+枚)にまとめて単位積層鉄心となし、この単位積
層鉄心を更に複数層に積層して単位鉄心積層ブロック(
以下、単に積層ブロックと称する)を形成し、巻鉄心の
組立に当っては、前記積層ブロックを巻いて単位積層鉄
心の両端を順次階段状にずらしながら突合せ又は重ね合
せて接合し、この積層ブロックを、更に、所要層数前回
同様に積層して所定の積層厚となした1ターンカット形
の巻鉄心を構成していた。前記のようにして積層した巻
鉄心は、その突合せ等の接合部を継鉄部の一辺に位置さ
せて矩形状に整形したあと、磁場焼鈍を行う。前記焼鈍
後、巻鉄心は各積層ブロック毎に重ね合せ接合部を開き
、図12で示すように、各積層ブロック1a,1bを巻
鉄心の内側となる部分から順次個別に巻線2の鉄心挿入
孔2aに組込み、各積層ブロック1a,1bの接合部3
を再び接合することにより、その磁気回路と導電回路の
鎖交結合を終えて巻鉄心の組立を完了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、磁性薄帯を用
いて前述の1ターンカット形の巻鉄心を製造する場合に
おいては、次に示すような問題があった。 (1)  磁性薄帯は剛性に乏しく、しかも、焼鈍後極
めて脆くなっているため、この磁性薄帯からなる巻鉄心
の積層ブロックを、各ブロック毎に分解して巻線に組立
てる場合、図12で示すように、矩形整形時の形状を維
持させることが難しく、自重により変形して磁気特性に
悪影響を与えることがあるため、組立作業には細心の注
意をはらう必要がある。この結果、巻鉄心の組立に手間
と時間を要する問題があった。 (2)  又、前記巻鉄心の各積層ブロックは焼鈍によ
り非常に脆くなっているので、巻鉄心の組立時に細心の
注意をはらっても、巻線と衝接したり、既に巻線に挿入
した積層ブロックと当ったりすると、簡単に欠損して破
片を生じ、この破片が巻線の鉄心挿入孔内に残留してい
た場合、変圧器の運転中、絶縁油の対流により浮遊し、
巻線の層間に侵入することによって、巻線の短絡事故を
誘発するという問題があった。 (3)  更に、磁性薄帯は極薄に製造されているので
、剛性が弱くなっており、この結果、各積層ブロックを
順次巻線に組込んだ場合、自立性に極めて乏しく、腰砕
けの状態になってしまうことが多いので、巻線に挿入し
た前層の積層ブロックを、次層の積層ブロックが挿入さ
れるまでのあいだ、治具等を用いて自立させておく必要
があった。従って、巻鉄心の組立効率が非常に悪く、こ
の種巻鉄心の量産性を阻む大きな要因となっていた。
【0006】前記のような問題点に鑑み、出願人が先に
特願昭63−209715号において提案した製造方法
によれば、巻鉄心の脚鉄部の積層端面全体に合成樹脂を
塗布して剛性強化をはかっているので、少なくても、脚
鉄部を巻線の鉄心挿入孔に挿入する際、各積層ブロック
同志が衝接して磁性薄帯の破片を生じたり、脚鉄部が変
形して巻線への挿入に手間がかかるという問題を解決し
て巻鉄心の組立作業を円滑に行うことができる利点があ
る。しかし、前記特願昭63−209715号の提案は
、巻鉄心の組立時における脚鉄部の剛性強化をはかる点
に優れている反面、先の提案では脚鉄部の積層端面に合
成樹脂を塗布する際、積層端面は平坦でなく筋状となっ
ているため、塗布に手間がかかるとともに、塗布した合
成樹脂の一部が層間に浸透すると、浸透した樹脂の加熱
硬化により巻鉄心に歪が生じてその磁気特性を阻害する
おそれがあった。又、前記のように、合成樹脂の塗布は
ほとんど手作業のため、非能率的であり、かつ、塗布し
た合成樹脂は必ず加熱硬化させなければならない等、こ
れらの点からみて、樹脂を塗布する手間、及び加熱硬化
に要するリードタイム等を考慮すると、巻鉄心の脚鉄部
の剛性強化がはかれても、生産性の向上をはかるという
点については問題があった。更に、巻鉄心の脚鉄部を巻
線の鉄心挿入孔に挿入したとき、脚鉄部と鉄心挿入孔と
が摺接して積層端面の端部等が剥れたりすると、その破
片が巻線の鉄心挿入孔内に残存するという問題も完全に
解決するには至らなかった。
【0007】本発明は、前記の問題点を解決し、簡易な
構造で鉄心の剛性強化をはかるとともに、鉄心組立時に
おける磁性薄帯の変形や破片の発生を極力抑制し、鉄心
特性に優れ、しかも、生産性の向上をはかるようにした
静止誘導電気機器及びその製造方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、矩形状態で磁
場焼鈍を行った1ターンカット形の巻鉄心の脚鉄部には
、この脚鉄部の剛性強化をはかるために、積層端面に腰
のあるプレスボード等の絶縁部材、あるいは、アルミ等
非磁性体の金属板からなる補強板を、接着剤を用いて貼
着し、この状態で、前記補強板の上から該補強板も含め
て脚鉄部に接着絶縁紙、あるいは、伸縮自在で弾力性に
優れたクレープテープ紙,繊維質のテープ等を巻回して
補強板を鉄心脚にストレスを加えない程度で固定し脚鉄
補強部を形成する。次に前記脚鉄補強部を備えた巻鉄心
の突合せ等の接合部を有する継鉄部を、前記接合部を利
用して脚鉄部と同一線上の方向に開拡して巻鉄心を平面
形状がU字状となるように形成する。つづいて、前記U
字状に開拡した巻鉄心の脚鉄部を巻線の鉄心挿入孔に挿
入した後、前記開拡した継鉄部を再度接合するとともに
、前記接合部も含めて継鉄部の積層端面に接着剤等を塗
布したり、接着絶縁紙を貼着する等して巻鉄心を構成す
るようにしたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明は、前記のように、矩形状に整形した巻
鉄心を磁場焼鈍したあと、その脚鉄部の積層端面に、剛
性に優れた板状の絶縁物、あるいは、非磁性金属板から
なる補強板を接着させて、この部位を絶縁部材により囲
繞して巻鉄心の脚鉄部における剛性強化がはかられてい
るので、磁性薄帯からなる巻鉄心の変形を極力抑制する
ことができるとともに巻線への組込みに対しては、脚鉄
部の鉄心挿入孔への組込部分が補強板により変形を起こ
すことなく補強されている結果、脚鉄部が巻線の鉄心挿
入孔と摺接して磁性薄帯の破片が前記鉄心挿入孔内に剥
落したり、外部に飛散するという問題を解決することが
できる。又補強板は巻鉄心の脚鉄部の積層端面に接着剤
を用いて貼着するだけでよいので、脚鉄部に絶縁部材を
巻回した際、前記補強板は位置ずれを起すこともなく、
迅速・確実に脚鉄部に固定支持することができる。しか
も、脚鉄部に接着した補強板は、接着剤により位置ずれ
が生じないように接着させるだけでよいので、接着剤を
特別に加熱固化させる必要はなく、従って、巻鉄心は磁
場焼鈍後リードタイムを要することなく、直ちに巻線に
組込むことができるため、静止誘導電気機器の生産性を
著しく向上させることができる。更に、巻鉄心を巻線に
組込むとき、脚鉄部は補強板と、これを固定支持する絶
縁部材とからなる脚鉄補強部によってほぼ被覆されてい
るので、巻鉄心の製造工程において、その最内周及び最
外周の磁性薄帯が損傷するという懸念を一掃し、鉄心の
組立作業を円滑に、かつ、能率よく行うことができる利
点もある。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図10に
より説明する。図2において、11は図示しない巻取機
に駆動連結した巻軸で、この巻軸11に円形の巻取枠1
2を着脱自在に取付け、前記巻取枠12を回転させて、
磁性薄帯Tを巻取枠12に1回分巻取る毎に切断装置1
3により、磁性薄帯Tを切断しながら円形に所定回数巻
回して1ターンカット形巻鉄心の原形となる鉄心素体1
4を形成する。なお、前記鉄心素体14の巻回に当って
は、巻取枠12への巻回時において切断される磁性薄帯
の素板が、前記巻取枠12から脱落しないように、鉄心
素体14の周面にはガイドローラ15を介して図示しな
いゴムベルトが巻掛けられている。
【0011】次に前記のようにして巻回した円形の鉄心
素体14を巻軸11から巻取枠12とともに外す、この
際、円形状態を維持するために鉄心素体14の最外周を
例えば、図示しない接着テープ等を用いて仮締めする。 前記仮締めした円形状の鉄心素体14に、巻鉄心の継鉄
部に相当する位置において、図3で示すように、一対の
成形金型15,16を、この金型15,16に凹設した
複数の凹溝17を互い相対向させて挿入配置し、この状
態で、前記鉄心素体14を図3のように、成形板18,
19を介して油圧プレス等により、前後及び左右方向か
ら押圧して長円形に変形する。前記図3の状態で、長円
形に押圧した鉄心素体14内の成形金型15,16の凹
溝17,17間に、下部を上部に比べてやや短くしたテ
ーパー状の型板20,21を、油圧プレス等を用いて嵌
入しながら、前記長円形の鉄心素体14を成形板18,
19による押圧を続行させて図4のように、矩形状に成
形して巻鉄心22を形成する。この結果、前記巻鉄心2
2は油圧プレスによる成形板18,19の押圧を解除し
ても、成形金型15,16とこの成形金型15,16間
に嵌挿した一対の型板20,21からなる成形保持部材
にて矩形状に保持される。なお、矩形状態を良好に維持
する場合は、巻鉄心22の矩形成形後、この巻鉄心22
の脚鉄部a,aと継鉄部b,cの各外周部からそれぞれ
一対の図示しない押圧板を押当て、互いに相対向する押
圧板を固定ボルトにより連結固定して矩形状態を維持す
るようにしてもよい。
【0012】前記のようにして巻鉄心22を矩形成形し
たあと、これを図示しない、例えば、矩形状の形枠に収
容し、この状態で、形枠も含め、図4に示すように、耐
熱性の電線を巻鉄心22の一方の脚鉄部aに巻付けて磁
場焼鈍用の励磁コイル23を設け、この状態で、巻鉄心
22を不活性ガスを充満させた焼鈍炉に入れ、励磁コイ
ル23に所定の電流を通電させながら所定の温度で磁場
焼鈍を行う。磁場焼鈍を施したあと、巻鉄心22から励
磁コイル23を除去し、かつ、形枠から巻鉄心22を取
出し、この状態で、一対の成形金型15,16の長さ方
向の真中に設けた凹溝17a,17aに、型板20,2
1と同様の型板24を油圧プレス等にて嵌合し、つづい
て、前記型板24の前後に存在する型板20,21を成
形金型15,16の凹溝17,17からそれぞれ取り外
す。この場合、巻鉄心22は、磁場焼鈍を行うことによ
って加熱され、矩形状態を維持するための形付けが完了
しているので、図5で示すように、型板24を成形金型
15,16の中央に1枚だけ嵌合させても、十分に矩形
状態を維持することができる。
【0013】前記のように、磁場焼鈍を終えた巻鉄心2
2には、その脚鉄部a,aに巻線25への組込みを円滑
に行うための剛性強化をはかる。即ち、図5,図6で示
すように、巻鉄心22脚鉄部a,aの積層端面上には、
腰が強いプレスボート等の絶縁部材、あるいは、アルミ
等非磁性体の金属板等からなる板状の補強板26,26
aを、脚鉄部a,aと対応する面に、例えば、常温硬化
性の接着剤を縞,斑模様、あるいは、全域に塗布して貼
着する。この際、前記補強板26,26aは図6のよう
に、幅寸法は脚鉄部a,aの積層厚とほぼ同様に、又、
長さ寸法は巻線25の軸方向寸法よりやや長く、かつ、
脚鉄部a,aの脚長よりは少し短くなる寸法で、しかも
、板厚は脚鉄部a,aの変形を防ぐとともに、巻線25
の鉄心挿入孔25aへの挿入に支障をきたさない厚さで
もって形成されている。前記のようにして脚鉄部a,a
に補強板26,26aを貼着したあと、該補強板26,
26aの上から図6のように、脚鉄部a,aを包み込む
ようにして、補強板26,26aとほぼ同長の、例えば
、接着絶縁紙からなる絶縁部材27を巻回締着して補強
板26,26aが脚鉄部a,aから脱落したり、位置ず
れを起こすのを防ぐ。この結果、巻鉄心22の脚鉄部a
,aには、補強板26,26aを積層端面に接着し、こ
れを絶縁部材27により脱落不能に固定して図5のよう
に、脚鉄補強部28が形成されているので、巻鉄心22
は図5において、成形金型15,16から型板24を除
去しても、脚鉄補強部28の存在によって脚鉄部a,a
の剛性強化がはかれ、巻鉄心22は矩形状態を円滑に保
持させることができる。又、補強板26,26a自体は
接着剤を塗布して脚鉄部a,aの積層端面に貼着してあ
るので、絶縁部材27の巻回に当り摺れたりすることな
く円滑に巻回することができるとともに、補強板26,
26aに塗布した接着剤は、脚鉄部a,aの積層端面に
付着するものの、該積層端面に直接塗布する場合と異な
るため、接着剤の固化によって脚鉄部a,aに機械的な
歪を生じさせることはほとんどなく、これによって鉄心
特性を損なうことはない。更に、補強板26,26aの
貼着後、絶縁部材27の巻回に際しては、巻鉄心22の
矩形状態を維持するための成形保持部材の一方を構成す
る成形金型15,16の長さ方向端部に、図5で示すよ
うに、鉤形に切欠いた小間隙Sが形成されているので、
絶縁部材27の巻回は成形金型15,16に妨げられる
ことなく、脚鉄部a,aをほぼ被うことができるよう円
滑・良好に巻回することが可能となり、前記補強板26
,26aを迅速・確実に固定支持することができる。
【0014】前記のように、巻鉄心22の脚鉄部a,a
に脚鉄補強部28を形成したあと、巻鉄心22内から成
形保持部材、即ち、型板24を成形金型15,16から
抜取って成形金型15,16とともに除去して巻鉄心2
2の矩形保持状態を解く。この場合、前記のように、巻
鉄心22の脚鉄部a,aは剛性強化のために脚鉄補強部
28が設けられているので、変形することなく矩形状態
を維持している。この状態で、巻鉄心22の突合せ又は
重ね合わせ接合部(以下、単に接合部という)22aが
位置する継鉄部cを、その接合部22aの位置で開放し
、図1で示すように、巻鉄心22をU字状に開拡する。 前記U字状に開拡した巻鉄心22は、その開放した継鉄
部cの接合片22bを図1のように、巻線25の鉄心挿
入孔25aと対向させ、この状態で、前記接合部22a
を有する継鉄部cから鉄心挿入孔25aに嵌め込む。こ
の場合、脚鉄部a,aは、脚鉄補強部28によって剛性
が強化されており、しかも、補強板26,26aを固定
する絶縁部材27によって外部に露出しないように被覆
されているので、巻線25の鉄心挿入孔25aへの挿入
に当り、変形したり、磁性薄帯が剥落することもなく、
図7で示すように、前記脚鉄部a,a全体を1動作で嵌
め込むことができる。なお、前記巻鉄心22の巻線25
への組立に際し、開放された継鉄部c先端が鉄心挿入孔
25aの端部と衝接して欠落したり、破損するのを防ぐ
ため、前記継鉄部c部分に、これを囲繞する袋を被せた
り、部分的にテーピングを施したりすれば、更に、巻鉄
心22の組立作業を円滑に、かつ、注意を特にはらうこ
ともなく迅速に行うことが可能となる。又、巻鉄心22
の接合部22aを開放したとき、前記開拡した継鉄部c
,cが脚鉄部a,aに対してほぼ同一線上の位置となら
ず、鉄心挿入孔25aに対し、その内,外いづれかの方
向に傾斜しているようなときは、巻鉄心22の他方の継
鉄部bと脚鉄部a,aとのコーナー部を利用して、前記
脚鉄部a,aを鉄心挿入孔25aに対して直線上となる
ように位置合せを行うことにより、巻鉄心22の巻線2
5への組立作業を円滑・良好に行うことができる。
【0015】前記U字状に開拡した巻鉄心22を図7の
ように、巻線25の鉄心挿入孔25aに挿入したあと、
図8で示すように、巻線25の軸方向の端部と巻鉄心2
2との間の空所に絶縁物からなる間隔片29を挿入し、
つづいて、開放された継鉄部c先端の接合片22bのう
ち、巻鉄心22の最内層に位置する積層ブロックC1 
〜C3 から順次開放前の状態(内側)に曲げて、その
開放部片22aを互いに再接合することにより、接合部
22aを再形成して図9に示す巻鉄心22の組立を終え
る。 なお、巻鉄心22の組立に際し、各積層ブロックC1 
〜C3 はそれぞれのブロックの再接合が終了した都度
、接着テープ等を貼付ける等して仮止めを行いつつ順次
次のブロックの再接合を行う。又、前記接合部22aの
再接合時、脚鉄部a,aは脚鉄補強部28にて剛性強化
がはかられているので、変形、ずれ等を生ずることなく
、再接合作業を精度よく、迅速・容易に行うことができ
る。 しかも、脚鉄部a,aは脚鉄補強部28にて覆われてい
るので、摺接により磁性薄帯の破片も生じない。前記巻
鉄心22の組立後は鉄心の外周に図示しない締付バンド
を巻締し、接合部22aの解離防止をはかる。
【0016】以上説明したように、巻線25に巻鉄心2
2を組立てたあと、図10で示すように、巻鉄心22の
継鉄部b,c積層端面に、例えば、即乾性の樹脂や接着
剤を塗布したり、あるいは、接着絶縁紙等を貼付する等
、継鉄部b,cの磁性薄帯が外的要因によって損傷する
のを防ぐ防止手段30を形成することにより最終的に巻
鉄心22の組立を終了し、図10に示す、巻鉄心変圧器
31を製作する。なお、本発明において、巻鉄心22に
設けた脚鉄補強部28は、補強板26,26aを脚鉄部
a,aの積層端面に接着したあと、接着絶縁紙を巻回し
て形成した例について説明したが、図11に示すように
、補強板26の上から、例えば、弾力性に富むクレープ
テープ紙とか繊維テープ32等をトロイダル状に巻回し
て脚鉄補強部28を設けるようにしてもよい。又、本発
明は、巻鉄心22を横に寝かせた状態で巻線25に嵌め
込むようにした実施例について説明したが、これに限定
することなく、U字状に開拡した巻鉄心22を引起し、
巻線25を巻鉄心22の開拡端側から嵌め込むことによ
り、巻鉄心22の組立を行うようにしても本発明は成立
するものである。更に、本発明においては、磁場焼鈍後
に、脚鉄部a,aに脚鉄補強部28を形成する際、巻鉄
心22の外周を接着絶縁紙等の絶縁物で包囲し、この状
態で、脚鉄補強部28を形成するようにして、焼鈍後の
巻鉄心22の欠損等を更に防ぐようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、静止誘
導電気機器に使用する巻鉄心の組立に際して、巻鉄心の
脚鉄部には、補強板とこれを脚鉄部に固定支持する絶縁
物を巻回してなる脚鉄補強部を形成して剛性強化がはか
られているので、巻鉄心は巻線への組込み時、変形した
りすることがなく容易に組込むことができる。又、巻鉄
心はその組立時、脚鉄部の剛性が強化されているので、
継鉄部の突合わせ等の接合部の開放が容易となり、この
開放された継鉄部は脚鉄部とほぼ同一線上の位置に開拡
して巻線の鉄心挿入孔に挿入することができるため、従
来のように、巻鉄心を積層ブロック毎に組込む必要は全
くなく、巻鉄心の脚鉄部を前記開拡された継鉄部を利用
して一気に挿入して組立ることが可能となり、しかも、
挿入に際して、脚鉄部にはこれを被覆する脚鉄補強部が
形成されているので、脚鉄部自体が巻線の鉄心挿入孔と
摺接することが全くなく、この結果、巻鉄心の組立時に
おいて、脚鉄部が損傷するのを確実に防ぐことができる
。従って、巻鉄心はその組立作業を迅速・容易に、行う
ことができるとともに、磁性薄帯が損傷してその破片が
巻線内に残留するという事態を確実に解消することがで
きる。更に、前記巻鉄心は巻線への組立後、巻線の両側
から外部に露出している継鉄部の積層端面に樹脂等が塗
布されているので、この種の巻鉄心を用いて静止誘導電
気機器の組立を行うとき等、巻鉄心の巻線からの露出部
が外的要因によって破損するのを確実に保護することが
できる。その上、前記脚鉄部の剛性を強化するための脚
鉄補強部は、補強板を固定支持する絶縁部材の巻回に当
り、巻鉄心の矩形状態を維持する成形保持部材に、前記
絶縁部材を良好に遊合する小間隙が形成してあるので、
絶縁部材の巻回作業が円滑に行い得、脚鉄補強部を迅速
・容易に、かつ、磁性薄帯を破損することなく形成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の静止誘導電気機器の製造途中を示す分
解斜視図である。
【図2】非晶質磁性薄帯の巻取状態を示す概略図である
【図3】鉄心素体の成形途中を示す説明図である。
【図4】鉄心素体を矩形成形した状態を示す平面図であ
る。
【図5】矩形成形した巻鉄心に補強板を取付けた状態を
示す平面図である。
【図6】図5のA−A線における断面図である。
【図7】巻鉄心を巻線に挿入した状態を示す要部横断平
面図である。
【図8】巻鉄心の組立途中を示す平面図である。
【図9】本発明の静止誘導電気機器の完成品を示す斜視
図である。
【図10】本発明において巻鉄心の巻線から露出してい
る部分に樹脂を塗布した状態を示す平面図である。
【図11】本発明における巻鉄心の補強板を取付けるた
めの他の実施例を示す平面図である。
【図12】従来の巻鉄心の組立状態を示す斜視図である
【符号の説明】
14  鉄心素体 15  成形金型 16  成形金型 22  巻鉄心 25  巻線 25a  鉄心挿入孔 26  補強板 26a  補強板 27  絶縁部材 28  脚鉄補強部 S  小間隔 T  非晶質磁性薄帯

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  非晶質磁性薄帯を所要回数巻回し、か
    つ、その少なくとも1ケ所を切断して突合せ等の接合部
    を設けた静止誘導電気切機器の巻鉄心において、前記巻
    鉄心を形成保持部材により矩形状態を維持して磁場焼鈍
    し、前記磁場焼鈍を行った巻鉄心の脚鉄部の積層端面に
    、補強板を接着し、かつ、前記補強板と脚鉄部とを絶縁
    部材により前記脚鉄部をほぼ覆うように一体的に巻付け
    て脚鉄補強部を形成し、前記脚鉄補強部を備えた巻鉄心
    の脚鉄部に巻線を嵌装するようにしたことを特徴とする
    静止誘導電気機器。
  2. 【請求項2】  前記成形保持部材は前記巻鉄心の継鉄
    部内側に位置する一対の成形金型と、この金型に凹設し
    た凹溝に嵌合されて脚鉄部内側に該脚鉄部と平行に位置
    する型板とを備え、かつ、前記成形金型の長さ方向の両
    端部に、絶縁部材の端部を遊合する小間隙を備えて構成
    したことを特徴とする請求項1記載の静止誘導電気機器
  3. 【請求項3】  非晶質磁性薄帯を所要回数巻回し、か
    つ、その少なくとも1ヶ所を切断して突合せ等の接合部
    を設けた静止誘導電気機器の巻鉄心において、前記巻鉄
    心を矩形状態に成形保持させて磁場焼鈍する工程と、磁
    場焼鈍後前記巻鉄心の脚鉄部に補強板を接着し、かつ、
    この補強板を絶縁部材により固定支持して脚鉄補強部を
    形成する工程と、前記接合部を備えた継鉄部を開放して
    巻鉄心をU字状に開拡する工程と、U字状に開拡した巻
    鉄心の脚鉄部に巻線を嵌装した後前記接合部を再接合す
    る工程と、更に、巻線を嵌装した巻鉄心の継鉄部に接着
    剤等を塗布する等して損傷防止手段を形成する工程とを
    備えたことを特徴とする静止誘導電気機器の製造方法。
JP41245990A 1990-12-19 1990-12-19 静止誘導電気機器 Pending JPH04219906A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP41245990A JPH04219906A (ja) 1990-12-19 1990-12-19 静止誘導電気機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP41245990A JPH04219906A (ja) 1990-12-19 1990-12-19 静止誘導電気機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04219906A true JPH04219906A (ja) 1992-08-11

Family

ID=18521294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP41245990A Pending JPH04219906A (ja) 1990-12-19 1990-12-19 静止誘導電気機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04219906A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7057489B2 (en) Segmented transformer core
JP2006303334A (ja) 巻鉄心の製造方法
JP2012134448A (ja) アモルファス材を使用したリアクトル装置及びその製造方法
JP3727454B2 (ja) アモルファス鉄心変圧器の製造方法
JPS62128510A (ja) 誘導電器用巻鉄心の製造方法
JPH04219906A (ja) 静止誘導電気機器
JP2588106B2 (ja) 三相巻鉄心変圧器の製造方法
JPH07220941A (ja) 電気機器用アモルファス鉄心及びその製造方法
JP2563475Y2 (ja) 変圧器鉄心の接地装置
JPS6248364B2 (ja)
JPH10322980A (ja) ステータ用積層板の成形方法
JP2541766Y2 (ja) 巻鉄心
JPH04299812A (ja) 静止誘導電気機器の製造方法
JPH0358165B2 (ja)
JPH0258312A (ja) 静止誘導電気機器の製造方法
JPH041708Y2 (ja)
JPH0239404A (ja) 変圧器鉄心の製造方法
JPH04245412A (ja) 静止誘導電気機器及びその製造方法
JP2525272B2 (ja) 静止誘導器用鉄心の製造方法
JP2840721B2 (ja) 鞍型コイルの巻線方法
KR100975341B1 (ko) 비정질 코어의 제조방법
JP3051823B2 (ja) 巻鉄心変圧器及びその製造方法
JPH1041146A (ja) 非晶質磁性合金薄帯製3相鉄心
JPS5939012A (ja) 静止誘導電器の鉄心
JPH0211775Y2 (ja)