JPH04219703A - 紫外線カット偏光板 - Google Patents

紫外線カット偏光板

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JPH04219703A
JPH04219703A JP41194990A JP41194990A JPH04219703A JP H04219703 A JPH04219703 A JP H04219703A JP 41194990 A JP41194990 A JP 41194990A JP 41194990 A JP41194990 A JP 41194990A JP H04219703 A JPH04219703 A JP H04219703A
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Japan
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polarizing plate
ultraviolet
temperature
ultraviolet absorber
denotes
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JP41194990A
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Inventor
Tadashi Matsuo
正 松尾
Shigeki Furuhashi
古橋 繁樹
Shoji Oiso
大磯 昭二
Mizuki Nishida
西田 瑞紀
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】本発明は、偏光板に関する。更に詳しくは
耐久性の良好な紫外線カット機能を付与された偏光板に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】偏光板はメガネ、反射防止フィルター等
に従来より使用されて来たが、近年液晶表示体の発展と
ともにその重要な要素部材として大量に使用される様に
なった。また液晶表示体自身も当初のウオッチ、電卓用
の小型汎用型から、OA用、車載用、液晶テレビ、等高
付加価値機器へとその用途が広がるに従って、その信頼
性の向上が要求される様になり、偏光板にも高い耐久性
が求められる様になった。
【0003】それらにおいては高い湿熱耐性が要求され
るのはもちろんのこと、最近では液晶表示体の表示品位
を向上させる為、強いバックライト光が使用される様に
なり、それらのバックライトに対する耐熱性、耐光性に
ついても向上が、強く望まれる様になった。
【0004】従来一般的には、予め紫外線吸収剤をセル
ロース系プラスチックの溶液中に添加し、キャスティン
グにより製膜し、これを偏光膜の支持フィルムとして使
用している。この方法で製造された偏光板の問題点とし
【0005】(1)  高温多湿の条件下では、紫外線
吸収剤が接着面にブリードし接着性能を低下させたり、
高温多湿又は高温条件下で表面から紫外線吸収剤が逃散
し、紫外線のカット能力の低下を起すこと。
【0006】(2)  紫外線カット能を有するセルロ
ース系フィルムは紫外線カット能のないセルロース系フ
ィルムに比べ3〜4倍高価であり、それを用いる偏光板
の製造コストを大幅に上昇させていること。
【0007】(3)  紫外線吸収剤入りキャストフィ
ルムは生産性の上から少量多品種の各種紫外線カット能
を有するフィルムの生産に十分に対応することが困難で
ある、等が挙げられている。
【0008】上記のような問題は、従来の紫外線カット
偏光板が限定された紫外線吸収剤を含有したセルロース
系プラスチックのキャスト法によって、作られたセルロ
ース系フィルムを支持フィルムとして使用していること
に起因するものであることを見出し、これらの問題点を
改善する為に、本発明はなされたものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】高温又は高温多湿の条
件下でも紫外線吸収剤が逃散し、紫外線カット能の低下
を来すことのない紫外線カット能を有する偏光板を安価
にかつ効率よく製造する方法の開発が望まれている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記したよ
うな課題を解決すべく鋭意研究を行った結果特定の性質
を有する紫外線吸収剤を偏光板を構成する接着層、粘着
層、オーバコート(トップコート)層等に含有せしめる
ことによって前記課題が解決されることを見出し本発明
に至ったものである。
【0011】即ち本発明は示差熱天秤による50%重量
減少温度が280℃以上の紫外線吸収剤を偏光板の任意
の部位に含有せしめた偏光板紫外線吸収剤が式(1)の
表される化合物
【0012】
【化3】
【0013】(式(1)中Xは水素原子又は塩素原子を
、RはC4〜C8のアルキル基、−(CH2)2OH、
−(CH2)2O(CH2)2OH又は−(CH2)2
O(CH2)2O(CH2)2OHを表す)式(2)で
表される化合物
【0014】
【化4】
【0015】(式(2)中Xは水素原子又は塩素原子を
、Yは(CH2)2、(CH2)2−O−(CH2)2
、又は(CH2)2O(CH2)2O(CH2)2を表
す)または2−{2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,
α−ジメチルベンジル)フェニル}−2H−ベンゾトリ
アゾールまたは2−{2−ヒドロキシ−3,5−ビス(
α,α−ジメチルベンジル)フェニル}−5−クロロ−
2H−ベンゾトリアゾール、2−{2´−ヒドロキシ−
3´−(3″,4″,5″,6″−テトラヒドロフタル
イミドメチル)−5´−メチルフェニル}−2H−ベン
ゾトリアゾールまたは2−{2´−ヒドロキシ−3´−
(3″,4″,5″,6″−テトラヒドロフタルイミド
メチル)−5´−メチルフェニル}−5−クロロ−2H
−ベンゾトリアゾールである前記1項の偏光板を提供す
る。
【0016】本発明を詳細に説明する。本発明では示差
熱天秤による50%重量減少温度が280℃以上である
高い耐昇華性を示す紫外線吸収剤が用られる。
【0017】高い耐昇華性は液晶表示体の信頼性要求基
準が、高まり偏光板の加速耐久性試験で紫外線カット性
能等の特性を低下させたり、ブリードにより接着性能を
低下させたりするのを防ぎ、又各種プラスチック部材の
コーティング、キャスティング等の後の乾燥加熱工程に
おいて、プラスチック部材に含有される紫外線吸収剤が
逃散するのを防ぐのに有効である。
【0018】プラスチック材料の乾燥他の為の加熱工程
の条件は、種類により変わるので特定出来ないが、工業
的生産においては、その生産性の点より一般的にはプラ
スチック部材の許容限度いっぱいの温度で、しかも乾燥
風量も出来得る限り、大きくする方法がとられている。 従って通常の紫外線吸収剤をプラスチック材料に添加し
てキャスティング、コーティング等を行う場合、乾燥、
温度、風量等の条件が強いと紫外線吸収剤は乾燥中に外
部に大部分逃散してしまい所期の紫外線カット能を有し
た偏光板を製造することがむずかしくなる。
【0019】紫外線吸収剤の耐昇華性の評価法としては
種々の方法があるが、本発明では示差熱天秤の重量減少
率−温度のグラフにおける50%重量減少の温度と耐昇
華性のパラメーターとする。50%重量減少温度が28
0℃以上の場合は、加速耐久性テストにおいてもまた加
工上の加熱処理においても昇華による紫外線カット能の
低下は実用上ほとんど認められなかった。
【0020】本発明での示差熱天秤による重量減少分析
法の条件は窒素気流中(60ml/min)、昇温スピ
ード10℃/min、試料皿:アルミニュームオープン
により実施したものである。
【0021】紫外線吸収剤として5−ターシャリーブチ
ル−3−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2
−イル)−4−ヒドロキシベンゼンプロピオン酸オクチ
ルエステルを例にとりその測定データを図1に示す。カ
ーブAは重量減少推移を、カーブBは昇温カーブを示し
、50%重量減少を起した温度は330℃であることを
示す。尚、縦軸は、紫外線吸収剤の重量(0−10mg
カーブAの場合)及び検知温度(0−500℃、カーブ
Bの場合)を表す。
【0022】紫外線吸収剤を含有せしめるべき部位とし
ては特に限定されることなく、いずれの部位にでも含有
させることが出来る。例えば偏光板支持フィルムのとし
てのトリアセチルセルロース(以下TACと略す)、ジ
アセチルセルロース等のセルロース系フィルム、アクリ
ル系フィルム、ポリカーボネート系フィルム、ポリエテ
ルスルホン系フィルム、ポリアリレート系フィルム等光
学的等方性フィルムの製膜前に添加する方法、制膜後染
色等により紫外線吸収剤を吸収させる方法等が採られる
【0023】また、偏光板表面にコーティングする場合
には、バインダーポリマーに予め、紫外線吸収剤を添加
する方法が、また偏光膜と支持体フィルム間を接着剤で
積層接着する際に接着剤の中に紫外線吸収剤を添加する
方法が採られる。液晶セルに粘着剤で貼り付けることの
出来る粘着型偏光板の場合には、粘着剤を塗工する前に
予め粘着塗工液中に紫外線吸収剤を溶解し、塗工するこ
とが出来る。特に耐光堅牢度の良好な染料を偏光素子と
して用いた染料系偏光板の場合には、偏光板自体に対す
る紫外線カット機能は必須ではなく、液晶の光劣化を防
止することで、実用上その機能は十分果せるものである
【0024】また、ハードコート機能、アンチグレアー
機能、半透過反射機能、反射機能を付与する為に偏光板
表面にこれらの機能を有する別のフィルムを接層する際
に接着剤または粘着剤中に前記紫外線吸収剤を含有させ
る方法が採られる。
【0025】偏光板表面のコーティング層への紫外線吸
収剤の適用は、例えば、一液硬化型または二液硬化型の
アクリル樹脂、またはポリエステル樹脂等の無色透明樹
脂バインダー溶液中へ紫外線吸収剤を添加溶解し、偏光
板表面へ塗工し、乾燥・エイジングすることにより達成
出来、また、接着層への適用は例えば、アクリルポリオ
ールまたはポリエステルポリオール等の接着主剤とイソ
シアネート硬化剤より成る接着剤溶液に紫外線吸収剤を
溶解し、支持体フィルムまたは、前記、機能フィルム上
に塗工し、溶剤を除去した後、偏光膜または偏光板と積
層接着することにより達成出来る。
【0026】また、粘着層への適用は、例えばアクリル
系粘着剤溶液の中に紫外線吸収剤を溶解し、シリコン離
型処理したポリエステルフィルム面に塗工し、乾燥ゾー
ンで溶剤を除去した後、偏光板と積層接着し、常温で例
えば1週間エイジングすることにより達成出来る。コー
ティング層、接着層、粘着層の厚さは、紫外線カット機
能を十分発揮させる為には厚い程良いが、力学的物性等
に変化が生じないように設定されるべきである。通常1
00μ以下、特に30μ以下の厚みが採用される。
【0027】紫外線カット偏光板は用途により種々を製
造するすることが可能であるが、通常よく用いられてい
るタイプは380nmの波長での有害紫外光の透過率を
1%以下にカットするものである。紫外線吸収剤を厚み
制限のあるコーティング層、接着層、粘着層に含有させ
、しかも有害な紫外光をほとんど完全にカットする為に
は、紫外線吸収剤の添加量は多い程、カット機能を十分
発揮するはずである。しかし適正量以上に添加すると塗
工、乾燥後、紫外線吸収剤が析出したり、また耐熱、耐
湿熱テスト後にこれら層中または表面に紫外線吸収剤が
析出したりブリードしたりする。
【0028】したがって、これら支持体フィルム、コー
ティング層、接着層、粘着層等のプラスチック材料に対
する紫外線吸収剤の溶解度特性(乾燥及び耐久性テスト
後析出しない濃度)は高い程好ましい。上記厚みで、一
般的カット機能を有する為には、基材プラスチックに対
する溶解度は2%以上が好ましい。また、紫外線吸収剤
に対する別の特性として、最大吸収、波長λmaxが出
来るだけ長波長、特に好ましくはλmax>340nm
で、しかも可視光で着色していないものが好ましい。
【0029】本発明において使用されうる紫外線吸収剤
の具体例としては次のものが挙げられる。前記式(1)
に相当するもの:5−ターシャリ−ブチル−3−(5−
クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−
ヒドロキシベンゼンプロピオン酸オクチルエステル5−
ターシャリ−ブチル−3−(2H−ベンゾトリアゾール
−2−イル)−4−ヒドロキシベンゼンプロピオン酸オ
クチルエステル5−ターシャリ−ブチル−3−(5−ク
ロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒ
ドロキシベンゼンプロピオン酸ヘキシルエステル5−タ
ーシャリ−ブチル−3−(2H−ベンゾトリアゾール−
2−イル)−4−ヒドロキシベンゼンプロピオン酸アミ
ルエステル5−ターシャリ−ブチル−3−(5−クロロ
−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロ
キシベンゼンプロピオン酸ブチルエステル5−ターシャ
リ−ブチル−3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イ
ル)−4−ヒドロキシベンゼンプロピオン酸または、5
−ターシャリ−ブチル−3−(5−クロロ−2H−ベン
ゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシベンゼン
プロピオン酸とエチレングリコールまたは、ジエチレン
グリコールまたはトリエチレングリコール等のエチレン
グリコール類との1:1エステル化合物。
【0030】前記式(2)に相当するもの5−ターシャ
リ−ブチル−3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イ
ル)−4−ヒドロキシベンゼンプロピオン酸または、5
−ターシャリ−ブチル−3−(5−クロロ−2H−ベン
ゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシベンゼン
プロピオン酸とエチレングリコールまたはジエチレング
リコールまたはトリエチレングリコール等のエチレング
リコール類との2:1エステル化合物
【0031】2−{2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α
,α−ジメチルベンジル)フェニル}−2H−ベンゾト
リアゾール2−{2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,
α−ジメチルベンジル)フェニル}−5−クロロ−2H
−ベンゾトリアゾール2−{2´−ヒドロキシ−3´−
(3″,4″,5″,6″−テトラヒドロフタルイミド
メチル)−5´−メチルフェニル}−2H−ベンゾトリ
アゾール2−{2´−ヒドロキシ−3´−((3″,4
″,5″,6″−テトラヒドロフタルイミドメチル)−
5´−メチルフェニル}−5−クロロ−2H−ベンゾト
リアゾール等が挙げられる。
【0032】本発明において偏光膜、偏光板は特に限定
されないが、一般的には次の方法で製造される。偏光膜
はポリビニルアルコール系フィルムを沃素、二色性染料
等の二色性物質で染色し、一軸方向に延伸して製造し、
さらに偏光膜の両面から支持体フィルムを積層接着し、
偏光板を製造する。
【0033】次の本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。実施例15−ターシャリ−ブチル−3−(5−
クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−
ヒドロキシベンゼンプロピオン酸オクチルエステル(5
0%重量減少温度330℃、λmax35/nm(クロ
ロホルム)、淡黄色粘ちょうオイル分子量486)17
1部をキシレン510部に溶解し、アクリルポリオール
(固型分濃度;60%、水酸基価;52mg/樹脂固型
分1g)4000部に添加し溶解した。塗工前にこの溶
液にさらにコロネートEH(日本ポリウレタン製  1
00%品)424部と粘度調整用にキシレン960部を
加え十分攪拌し、コーティング塗膜(粘度約300cp
s)を調製した。
【0034】コンマダイレクトコーターで紫外線カット
されていないTACフィルム支持偏光板表面に固型分塗
膜厚が25μになる様に前記塗液を塗工し、強風量下1
00℃乾燥ゾーン15mを約3分間かけて通し、溶剤を
除去、乾燥した。こうしてトップコートされた偏光板は
さらに50℃×2日間エイジング処理し、塗膜を硬化さ
せた。
【0035】この様にして製造された紫外線を含む偏光
板の紫外線カット性能は380nm以下の短波長での透
過率は0.4%以下であり実質上、有害紫外線はほとん
どカット可能であった。また、該偏光板を100℃(乾
燥状)×1000時間、80℃(95%相対湿度×10
00時間というような条件下での耐久性テストにおいて
も実質的に紫外線カット能力の低下もなく、また、表面
へのブリード、コーティング層中の紫外線吸収能の低下
もなく、高耐久紫外線カット偏光板としての機能を有す
るものであった。
【0036】比較例1紫外線吸収剤を4−メトキシ−2
,2´−ジヒドロキシベンゾフェノン(λmax330
nm)に代える以外は実施例1と同様な方法で偏光板の
トップコート加工を行った。同一条件で加熱乾燥し、エ
イジングした偏光板の紫外線カット能力は紫外線吸収剤
無添加のものとほぼ同様で実質上UVカット能は示され
なかった。
【0037】なお、4−メトキシ−2,2´−ジヒドロ
キシベンフェノン含有の樹脂塗液を塗工された偏光板を
50℃以下の穏やかな条件で加熱乾燥した場合、該偏光
板は波長380nmでの透過率が0.3%と十分な紫外
線カット能は有していたが、100℃耐熱テスト15時
間経過した時点での波長380nmでの透過率は32%
と大きな紫外線カット能の低下を起していた。
【0038】実施例2実施例1で使用した紫外線吸収剤
130部をキシレン100部に希釈し、アクリル系粘着
主剤(固型分濃度25%)10000部に添加し、主剤
溶液を調製した。塗工直前該主剤溶液にイソシアネート
系硬化剤、コロネートL(日本ポリウレタン製固型分波
長75%)30部を加え、粘度3000cpsの粘着塗
液を準備した。
【0039】コンマコーターによりシリコン離型処理し
た38μのPETフィルム上に乾燥後の膜厚が25μに
なる様に塗工し、130℃の強風量乾燥ゾーン15mを
約3分かけて通し、溶剤を乾燥除去し、乾燥ゾーンから
出た所で紫外線カットされていないTAC支持染料系偏
光板とニップロールにより貼り合せた。こうしてえられ
た紫外線カット偏光板の紫外線領域での透過率TはT3
80nm0.58%、T370nm0.07%、T36
0nm0.06%、T350nm0.00%であり実用
上有害紫外線はほぼ完全にカットされていた。また10
0℃(乾燥状)×1000H、80℃×95%RH×1
000Hの耐久性テストにおいても粘着層から紫外線吸
収剤が逃散することも、粘着剤の中に紫外線吸収剤が析
出することもなく、高耐久仕様に適用出来た。
【0040】実施例3実施例2において、偏光板の代り
に80μアンチグレアー(AG)PETフィルムを用い
る他は実施例2と同様にして紫外線吸収能を有する粘着
層付きAGPETフィルムを製造した。該紫外線吸収剤
含有の粘着層を介してAGPETフィルムと紫外線カッ
ト能のないTAC支持偏光板を積層接着した。該AGP
ET偏光板の紫外線カット性能は実施例2とほぼ同等で
あった。
【0041】実施例4.5−ターシャリ−ブチル−3−
(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロ
キシベンゼンプロピオン酸とエチレングリコールのエス
テル化合物(50%重量減少温度395℃、λmax3
43nm、重量平均分子量600以上)の紫外線吸収剤
200部をキシレン600部に希釈し、一液型のアクリ
ルバインダーポリマー(固型分:50%)4500部に
添加し、コーティング塗液を調製した。
【0042】コンマダイレクトコーターで紫外線カット
されていないTACフィルム支持偏光板表面にその固型
分厚が50μになる様に塗工し、加熱、乾燥しエイジン
グして、表面トップコートした紫外線カット能を有する
偏光板を製造した。該偏光板は、紫外線領域の光をほぼ
完全にカットし、しかも耐久性テストにおいてもその性
能低下を起さなかった。
【0043】実施例5〜6下表で表す紫外線吸収剤を使
用して実施例1とほぼ同様な方法で紫外線カット能を有
する偏光板を製造した。
【0044】
【表1】
【0045】これらの紫外線カット能を有する偏光板は
耐久性テストにおいても紫外線吸収剤が昇華逃散するこ
となく十分の耐久性を有していた。
【0046】
【発明の効果】高温又は高温多湿の条件下でも紫外線カ
ット能の低下をきたすことのない紫外線カット能の高い
偏光板が安価に製造されるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】時間と温度(℃)及び重量減少(mg) との
関係を示すグラフである。図1において縦軸は重量(m
g) 又は温度 (℃) を、横軸は時間を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】示差熱天秤による50%重量減少温度が2
    80℃以上の紫外線吸収剤を偏光板の任意の部位に含有
    せしめた偏光板
  2. 【請求項2】紫外線吸収剤が式(1)で表される化合物
    、 【化1】 (式(1)中Xは水素原子又は塩素原子を、RはC4〜
    C8のアルキル基、−(CH2)2OH、−(CH2)
    2O(CH2)2OH又は−(CH2)2O(CH2)
    2O(CH2)2OHを表す)式(2)で表される化合
    物【化2】 (式(2)中Xは水素原子又は塩素原子を、Yは(CH
    2)2、(CH2)2−O−(CH2)2、又は(CH
    2)2O(CH2)2O(CH2)2を表す)または2
    −{2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチル
    ベンジル)フェニル}−2H−ベンゾトリアゾールまた
    は2−{2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメ
    チルベンジル)フェニル}−5−クロロ−2H−ベンド
    トリアゾール、2−{2′−ヒドロキシ−3′−(3″
    ,4″,5″,6″−テトラヒドロフタルイミドメチル
    )−5′−メチルフェニル}−2H−ベンゾトリアゾー
    ルまたは2−{2´−ヒドロキシ−3´−(3″,4″
    ,5″,6″−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5
    ´−メチルフェニル}−5−クロロ−2H−ベンゾトリ
    アゾールである請求項1の偏光板
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