JPH04219347A - 着色薄膜付窓ガラスの製造方法 - Google Patents

着色薄膜付窓ガラスの製造方法

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JPH04219347A
JPH04219347A JP6880191A JP6880191A JPH04219347A JP H04219347 A JPH04219347 A JP H04219347A JP 6880191 A JP6880191 A JP 6880191A JP 6880191 A JP6880191 A JP 6880191A JP H04219347 A JPH04219347 A JP H04219347A
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JP
Japan
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thin film
window glass
manufacturing
coating liquid
glass
Prior art date
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Application number
JP6880191A
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English (en)
Inventor
Shinya Oomura
心也 大村
Masayuki Miwa
三輪 雅之
Hisakazu Tsuchitani
槌谷 久和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜付窓ガラスの製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来薄膜を基板につける方法としては、
基板を高温にしてスプレーする方法、室温の基板ではデ
ィップコート、スピンコート、ロールコートがあり、い
ずれも大量の塗布液を使用しなければならなかったため
、コスト高であった。また真空を用いる蒸着法、スパッ
タリング法があるが、設備費、生産性の点で難があった
。又、ガラス基板の一部分のみに薄膜を形成する場合、
真空蒸着法やスパッタリング法等の物理的蒸着法では、
基板上にマスクを配さなければならず、コストが高く、
大変生産性に劣る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これに対して、マスク
を用いない方法として、スクリーン印刷が挙げられる。 しかしながら、ガラス基板に、比較的大きな面積にわた
って印刷する場合には、スクリーン印刷は次の点で好ま
しくない。
【0004】即ち、スクリーン印刷の場合、通常の印刷
状態は図16(a)のように、テーブル23上のガラス
基板1とスクリーン枠21によって支持されたスクリー
ン版20の接するところは、スクリーン版20を通って
インク24をガラス基板1上に滲出印刷するスキージー
22の下で一直線になるが、面積の大きな膜を印刷しよ
うとすると、図16(b)のようにスキージー22が通
過したあとも印刷部で版がガラス基板1から離れず、印
刷終了後版がガラス基板から大きく離れるとき瞬間的に
ずれたり、むらになる。
【0005】この部分はインクを乾燥した後、又は焼成
した時点で膜のムラになる。ガラス基板の周辺部に着色
セラミックカラーインク等を印刷する場合や、又、細い
線条の導電線条用ペースト等を印刷する場合には、この
ような不具合が生じないが、大面積に印刷する場合は図
16(b)のようになる。
【0006】又、スクリーン印刷ではインクの粘度を高
くしないとインクが下に流れる。粘度を高くするには、
分子量の大きな有機物を増やさなければならない。この
ようなインクが印刷された膜では、焼成の際、炭酸ガス
、水、あるいはN2 等が蒸発してなくなり、膜として
残らない。別の言い方をすると、焼成された膜が多孔質
となるため、耐摩耗性、耐薬品性等が悪く、使用に耐え
ない。本発明の目的は、従来技術が有していた前述の欠
点を解消しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決すべくなされたものであり、ガラス基板上に塗布液を
フレキソ印刷により塗布した後、焼成して薄膜を形成す
ることを特徴とする薄膜付窓ガラスの製造方法を提供す
るものである。
【0008】本発明の特徴は、塗布液をフレキソ印刷で
ガラス基板上に塗布することにある。
【0009】本発明においてフレキソ印刷とは、弾性物
質(ゴム、プラスチック等)の版材(フレキソ版)を用
いた凸版輪転印刷のことをいう。図1は本発明において
用いる平台フレキソ印刷機の一例の断面図である。フレ
キソ印刷においては、ドクターロール(ゴムロール)1
1とアニロックスロール(セラミックスロール)12が
回転することにより、塗布液13が版胴10に巻きつけ
られたフレキソ版15上に均一に供給され、この版胴1
0が回転するとともにテーブル14上のガラス基板1が
移動し、フレキソ版15からガラス基板1へ、塗布液が
塗布される。
【0010】フレキソ印刷においては、図1のように、
版胴10にゴム凸版を巻きつけたロールで、常にガラス
基板1と線接触の状態で印刷するので、連続的に均一な
大面積印刷(ベタ印刷)が可能となる。
【0011】又、スクリーン印刷に比べて粘度の低い塗
布液(20〜120cps 程度、25℃における値)
が好適に使用できる為、レベリング(塗布された液の表
面がむらなく均一になること)に要する時間が短かく、
又、塗布液に分子量の大きな有機物を混ぜる必要がなく
、ほとんどが室温近くで蒸発してしまう溶剤を用いるだ
けでよいため、膜焼成による重量変化が少なく、膜が多
孔質になることもない。
【0012】本発明において、薄膜を形成するガラス基
板1としてはソーダライムガラス板、熱線吸収ガラス板
、着色ガラス板等が使用でき、特に限定されない。
【0013】塗布液13をフレキソ印刷した後、焼成す
るのが好ましい。焼成により溶媒が除去され、膜が緻密
になり、膜質が向上し、又、ガラス基板との付着強度が
高くなる。この焼成時に、ガラス基板の曲げ加工、強化
加工等を同時に行なっても良い。こうすることにより生
産性が大巾に増大する。又、曲げ加工においてはクラッ
クが入りにくいという利点も有する。
【0014】本発明によって製造される薄膜2としては
、熱線反射膜、ソーラーコントロール膜、電磁波遮蔽膜
、電磁波透過膜、透明ガラスアンテナ用導電膜、ヘッド
アップディスプレーのコンバイナー用の増反射膜、サン
シェード用着色薄膜等が挙げられる。
【0015】本発明において、塗布液13として光によ
りゲル化する塗布液を使用すると、フレキソ印刷後に光
照射することにより、塗布した層にごみやチリが付着し
にくくなり、良質な薄膜を生産性良く形成することがで
きる。これにより、通常印刷された膜にゴミやチリが付
着しにくくする為に膜を乾燥するが、この為の設備及び
時間を省略でき、光を10秒〜10分程度照射するだけ
でよくなる。従って、次の焼成、曲げ、強化加工等の工
程にスムーズに生産性良く移行できる。
【0016】光照射には、紫外線を用いるのが好ましく
、低圧水銀灯、高圧水銀灯、メタルハライドランプ等が
使用される。
【0017】光はフレキソ印刷された膜に直接照射され
るのが好ましい。というのはガラス基板を通して光を照
射する場合には、光(特に紫外線)の一部がガラス基板
に吸収され、光照射の効果が十分に得られない可能性が
あるためである。
【0018】本発明で使用する光によりゲル化する塗布
液としては、キレート化剤と、キレート化剤の存在下で
光によりゲル化される金属アルコキシドとを含む塗布液
が挙げられる。かかる金属アルコキシドの例としては、
Ti、In、Si、Zr、B、Ta、Snのうち少くと
も1種のアルコキシド又はこれらの混合物が挙げられる
【0019】このチタンアルコキシドとしては、キレー
ト化剤の存在下で、光照射によりゲル化し、焼成してT
iO2 を形成するものであれば良く、チタンオクチレ
ングリコレート(TOG)、テトラブチルチタネート(
TBT)、テトラエチルチタネート、テトライソプロピ
ルチタネート、ジメチルジペンチルチタネート等の下記
の化1に示すような、テトラアルキルチタネート及びこ
れらのオリゴマーが代表的なものとして挙げられる。
【0020】
【化1】
【0021】R1 ,R2 ,R3 ,R4 は夫々炭
素数1〜10のアルキル基で、mは10以下の自然数が
好ましい。また上記化合物のアルコキシ基がアルキル基
と置換されたもの、例えばアルキルトリアルコキシチタ
ン等も使用可能である。
【0022】インジウムアルコキシドとしては、キレー
ト化剤の存在下で光照射によりゲル化し、焼成してIn
2 O3 を形成するものであれば良く、トリアルコキ
シインジウム及びこれらのオリゴマーが代表的なものと
して挙げられる。
【0023】ジルコニウムアルコキシドとしては、キレ
ート化剤の存在下で光によりゲル化し、焼成によりZr
O2 を形成するものであればよく、テトラアルコキシ
ジルコニウム、及びこれらのオリゴマーが代表的なもの
として挙げられる。このほかアルキルトリアルコキシジ
ルコニウム等も使用可能である。
【0024】ケイ素アルコキシドとしては、キレート化
剤の存在下で光によりゲル化し、焼成によりSiO2 
を形成するものであればよく、テトラエチルシリケート
、テトラブチルシリケート等の下記の化2に示すような
テトラアルコキシシラン及びこれらのオリゴマーが代表
的なものとして挙げられる。
【0025】
【化2】
【0026】R5 ,R6 ,R7 ,R8 は夫々炭
素数1〜10のアルキル基で、nは10以下の自然数が
好ましい。また上記化合物のアルコキシ基がアルキル基
と置換されたアルキルトリアルコキシシラン等も使用可
能である。
【0027】タンタルアルコキシドとしては、キレート
化剤の存在下で光によりゲル化し、焼成してTa2 O
5 を形成するものであればよく、ペンタアルコキシタ
ンタル及びこれらのオリゴマーが代表的なものとして挙
げられる。このほか、アルキルテトラアルコキシタンタ
ル等も使用可能である。
【0028】ホウ素アルコキシドとしては、キレート化
剤の存在下で光によりゲル化し、焼成してB2 O3 
を形成するものであればよく、トリメトキシボロン、ト
リエトキシボロン、トリ−i−プロポキシボロン、トリ
−n−プロポキシボロン、トリ−i−ブトキシボロン、
トリ−n−ブトキシボロン、トリ−sec−ブトキシボ
ロン、トリ−t−ブトキシボロン等が挙げられる。
【0029】錫アルコキシドとしては、キレート化剤の
存在下で光によりゲル化下し、焼成によりSnO2 を
形成するものであればよく、テトラアルコキシ錫、及び
これらのオリゴマーが代表的なものとして挙げられる。 このほかアルキルトリアルコキシ錫も使用可能である。
【0030】これらTi、In、Si、Zr、B、Ta
、Snの少なくとも1種のアルコキシドの種類や混合割
合は、光学的には屈折率、発色性、機械的には耐摩耗性
、化学的耐久性を考慮して決定すれば良い。
【0031】もっともこれらの中でもチタンアルコキシ
ド、ケイ素アルコキシドが入手の容易性からみても好ま
しい。この入手しやすいチタンアルコキシド、ケイ素ア
ルコキシドに例をとってみると、屈折率はチタンアルコ
キシドを多量に用いると高くなり、ケイ素アルコキシド
を多く用いると低くなる。
【0032】ホウ素アルコキシドも屈折率を下げるのに
役立つ。塗布液に着色剤を添加する場合の発色性はチタ
ンアルコキシドがすぐれている。低屈折率域で発色性を
増すにはエチルシリケート(単量体)が良く、エチルシ
リケート40(エチルシリケート4量体)はあまり好ま
しくない。
【0033】耐摩耗性に着目すると、高屈折率域ではテ
トライソプロピルチタネート、テトラブチルチタネート
(TBT)が好ましく、チタンオクチレングリコレート
(TOG)は比較的劣る。低屈折率域はエチルシリケー
ト40、エチルシリケートともすぐれていて、大きな差
はない。
【0034】キレート化剤の存在下で光によりゲル化す
る金属アルコキシドとしては、以上に述べた以外の金属
のアルコキシドを用いても良い。又、アルコキシドとし
ては、一部のアルコキシ基がアルキル基と置換されたも
のでもよい。
【0035】化学的耐久性もここに述べた物質を選ぶか
ぎり良く、後に述べるキレート剤、触媒の混合割合に依
存する。光によりゲル化する塗布液に含まれるキレート
化剤としては、ケトン類が一般に使用できる。その代表
的なものとしてアセチルアセトンがある。
【0036】例えばチタンアルコキシドのチタン原子に
対してケトンの酸素原子は最大4個まで配位するので、
チタン原子1個に対してケトンの酸素原子が4個という
のが理想的であるが、テトラアルコキシシラン等や着色
剤を混合して使用するのでチタンアルコキシドのチタン
1個に対してケトンの酸素原子が1.5〜10個程度に
なるように混合すればよい。
【0037】具体的には、テトラブチルチタネートとア
セチルアセトンとの組合せでは、アセチルアセトンは2
個のケトン基を有するので、テトラブチルチタネート1
モルに対してアセチルアセトンを0.8モル〜5モル程
度に混合すればよい。
【0038】光によりゲル化する塗布液を構成する溶剤
としては、上述の金属アルコキシド、キレート化剤等が
溶解するものであれば使用できる。具体的にはアルコー
ル系、グリコール系、セルソルブ系、カルビトール系等
がある。
【0039】上述の金属アルコキシドは溶媒中の水分に
より加水分解され、乾燥により、脱水縮合、重合し、ゲ
ル化するが、キレート化剤と光により、これが急速に促
進されると考えられる。
【0040】本発明では、かかる反応をさらに促進させ
るために必要な触媒を塗布液に添加するのが好ましい。 具体的には硝酸、酢酸、塩酸、スルホン酸等が使用でき
る。
【0041】この中で塗布液に着色剤を添加する場合、
塩酸を使用すると最も発色が良く、得られた着色薄膜の
可視光透過率(TV )が下る。これは本発明に用いら
れるすべての着色剤に当てはまる。2mm厚の基板ガラ
ス(TV 91%)にTV 約70%の着色薄膜をつけ
た場合、TV の差は3〜5%に及び一見して明らかで
ある。
【0042】本発明においては、塗布液13に着色剤を
添加した塗布液を用いることにより、着色薄膜2を形成
できる。
【0043】本発明で薄膜2を着色せしめる着色剤とし
ては、Pd、Au、Pt、Rh、Ru、Ni、Co、F
e又はこれらの化合物のうち少くとも1種が適当である
。これらの物質は、TiO2 ,In2 O3 ,Zr
O2 ,SiO2 ,Ta2 O5 ,B2 O3 ,
SnO2 のうち少くとも1種を主成分とする薄膜の中
に、金属コロイド状として、又は酸化物等の化合物とし
て、分散されているものと考えられる。これらの着色剤
を添加するための着色原料としては、塩化パラジウム、
塩化金酸、塩化ロジウム等の塩化物が適当であるが、安
定かつ可溶性化合物であれば上記に限定されない。Ni
、Co、Feの場合は、硝酸塩として塗布液に添加する
のが好ましい。
【0044】本発明においては、フレキソ印刷によって
塗布液13をガラス基板1に塗布するので、パターンを
有するフレキソ凸版を用いれば、自動的にパターンをも
って塗布液13を塗布し、パターンを有する薄膜を形成
することができる。
【0045】一方、上述したように、フレキソ印刷は、
大面積にわたるベタ印刷も良好に行えるため、光により
ゲル化する塗布液を含む塗布液を用いる場合には、所望
に応じ、大面積にフレキソ印刷した後、マスクを用いて
部分的に光照射させ、現像することによりパターンを有
する薄膜を形成することもできる。
【0046】又、フレキソ印刷を複数回行って多層膜を
形成し、最後に光照射、現像することにより、パターン
をもった多層膜を形成することも可能である。
【0047】以下、パターンを有する薄膜を形成する工
程を説明する。上記光によりゲル化する塗布液をフレキ
ソ印刷法により基板上に塗布して、フレキソ印刷された
膜を形成する。その後、通常はある程度加熱保持して、
さわった際に付着しない程度に、乾燥させるか、ごくわ
ずかに光照射させるのが好ましい。こうすることにより
、次に用いるマスクの汚れが付着するのを防ぎ、かつマ
スクと基板の距離を小さくし、高い精度で正確にパター
ン形成が行なえる。
【0048】次いでマスクを用いて該フレキソ印刷され
た膜を部分的に光照射させる。この光照射により、光が
当たった所は化合物中のゲル化が進み、Si−O−Si
,Ti−O−Ti等の結合ができる。これにより、光の
当たった場所と当たらない場所では、フレキソ印刷され
た膜の溶解性に差を生じる。
【0049】次いで、アルコールやアルカリ水溶液、水
等による現像処理することにより、未光照射部分を除去
でき、所望のパターンを形成することができる。かかる
フレキソ印刷された膜付基板は紙をはさんでパレットに
詰め、長距離のトラック輸送、切面とり洗浄に耐える強
度を有している。このため合理的な生産ラインを組むこ
とができる。
【0050】さらに、かかるフレキソ印刷された膜を加
熱して焼成するのが好ましい。焼成により溶媒等が除去
され、緻密な膜になり膜質が向上し、またガラス基板と
の付着強度が高くなる。この加熱時に、曲げ加工、強化
加工等を同時に行なっても良い。
【0051】本発明においては、上述したように、フレ
キソ印刷された膜をパターンをもって印刷し、全体を光
照射して、パターンを有する薄膜を形成することも可能
である。具体的には、基板上に、上述の光によりゲル化
する塗布液をフレキソ印刷機でパターンをもって塗布し
、フレキソ印刷された膜を形成し、次いで、全体を光照
射し、所望により、さらに乾燥するのが好ましい。
【0052】上述の光(紫外線)照射時間、加熱時間は
生成する着色薄膜の特性を考慮して決めればよい。光(
紫外線)は10秒〜10分、加熱は3〜60分、加熱温
度は120〜680℃程度が好ましい。
【0053】また、UV光照射により、着色薄膜の耐薬
品性が向上することがある。特に、Pt系やPd系の膜
の場合にはこの効果が顕著である。以上のようにして、
所望の透過色、所望の反射色を有する着色薄膜を容易に
製造できる。
【0054】この膜の膜厚は、用途や要求される特性に
よって異るが100Å〜2000Å程度の範囲であれば
使用できる。これは100Å以下の厚味では膜としての
充分な機能を発揮できないため好ましくなく、2000
Åを越えると製造時にひび割れを生じやすくなるためで
ある。さらに厚い膜を望む場合は、必要に応じて重ねて
着色薄膜を作ることも可能であるし、基板の裏側に着色
薄膜を付けて濃い着色基板を得ることもできる。
【0055】次に各種着色薄膜の組成について述べる。 着色薄膜の好ましい組成の一例として、TiO2 5〜
95wt%、SiO2 0〜90wt%、Pd(酸化物
PdOに換算した値)5〜75wt%が挙げられる。可
視透過光の主波長は577nm付近の黄色である。可視
光透過率TV はPdの濃度、TiO2 ,SiO2 
の割合に応じて86〜45%である(基板のガラスは白
色2mm厚で可視光透過率TV は90.5%である。 以下に使用する基板ガラスはすべてこれを使用する)。
【0056】可視反射光の主波長は透過光と近い値で黄
色味をおびている。可視光反射率RV は9%〜38%
で、組成に応じて変化する。TiO2 /SiO2 の
比、PdO含有量が高い程高反射率が得られる。この傾
向は後述する他の着色剤の場合にも共通する。
【0057】膜厚の調節は主に塗布液中にしめる酸化物
と着色剤金属又は着色剤金属酸化物の重量百分率(固形
分濃度と呼ぶ、この場合(TiO2 +SiO2 +P
dO)/(塗布液重量))で調節する。この系の組成で
は固形分濃度3.5〜8.85%が適当である。溶剤の
量のみで調節し、キレート剤、触媒は変えなくてよい。 この傾向は後述する他の着色剤にも共通する。
【0058】膜厚が約900Åを越えると耐擦傷性(テ
ーパー摩耗試験、摩耗輪、CS−10F、荷重500g
r、100回転摩耗、ヘイズの変化ΔH=1.0%以下
を基準とした)が悪くなる。この傾向は後述する他の着
色剤にも共通する。
【0059】一方、膜厚が約150Åを下まわるように
なると、耐薬品性(1N−H2 SO4 に室温で48
hr浸漬後、初期可視光線透過率TVOが65%以上の
場合にはTV の変化ΔTV が1%以下、TVOが6
5%以下の場合にはΔTV が2%以下を基準(A)と
した。さらに1N−NaOHに室温で48hr浸漬後T
VOが65%以上の場合にはΔTV が1%以下、TV
Oが65%以上の場合にはΔTV が2%以下を基準(
B)とした。基準(A)と(B)を同時に満足すること
を耐薬品性の目安とした)が劣るようになる。この耐薬
品性も後述する他の着色剤を使用した着色薄膜の場合に
共通する傾向である。
【0060】この着色薄膜中にしめる着色剤の濃度を上
げた場合の問題点について述べる。この場合PdO/(
TiO2 +SiO2 +PdO)を75%以上にする
と、PdCl2 が塗布液中に溶解しにくくなり保存中
に固体が塗布液から析出したりする。又、塗布液にPd
Cl2 を溶解させるにはHClを必要とする。PdC
l2 1重量部に対してHCl  2重量部以上を使用
し、かつPdCl2 及びHClを混合後、少なくとも
15分間撹拌しながら保つのが良い。一方、PdO含有
量を増すとチタンアルコキシド、ケイ素アルコキシドは
減少し、アルコキシドに対し触媒(HCl)の割合が多
くなり、塗布液として使用する前にアルコキシドがゲル
化する。したがってPdOをこの着色薄膜中75%をこ
えて使用することはむずかしい。HClをほかの硝酸、
酢酸におきかえても溶解しない。
【0061】このPdCl2 を含む感光性材料は、光
照射させてから焼成すると、光照射させずに焼成したも
のよりTV =70%あたりで3%低い値を示す。
【0062】次に他の例としてAuを着色剤として用い
る場合について述べる。着色薄膜の好ましい組成として
はTiO2 85〜3wt%、SiO2 40〜0wt
%、Au5〜60wt%の範囲である。この着色薄膜の
透過可視光の主波長は490〜430nmの青〜赤紫で
ある。可視光透過率TV は86〜40%で膜厚、Au
濃度、TiO2 :SiO2 の比により調節できる。 反射可視光の主波長は470nmの青から620nmの
赤、446nmの赤紫を示すことがある。反射率は10
〜25%程度である。この可視光反射色は可視光透過光
の補色の関係にあり、TiO2 ,SiO2 ,Auの
割合及び膜厚により変化する。とくにAuを20wt%
以上を越えるあたりから反射光の赤味が著しくなる。
【0063】一般にAuで着色した膜は、1〜5wt%
のP2 O5 をH3 PO4 の形で加えることによ
り耐擦傷性を向上させることができる。この傾向は他の
着色剤にも適用できる。耐薬品性は前述の規準内にある
【0064】Auを着色剤とするこの着色薄膜において
は光照射後焼成すると、可視透過光の主波長が421n
mの紫色になったり660nmの赤になることもある。 また色純度が低くニュートラルに近い色調の変った商品
となり得る。
【0065】着色原料として用いる塩化金酸は潮解性が
あり、20%のヘキシレングリコール溶液として用いる
のが便利である。塗布液を調合する場合にはめんどうな
ことはなく、この塗布液の保存安定性は良く、3ケ月室
温に保存しても使用可能である。しかしこの種の物質は
冷暗所に保存するのが望ましい。
【0066】Auを着色剤として用いる場合、TiO2
 をZrO2 で、又、SiO2 をTiO2 で置き
変えてZrO2 85〜3wt%、TiO2 40〜2
wt%、Au5〜60wt%としても、上に述べた個々
の性能に大きな変化はない。
【0067】次に着色剤としてPdとAuを混合して用
いる場合について述べる。組成としてはTiO2 5〜
95wt%、SiO2 0〜90wt%、(Au+Pd
)(PdについてはPdO換算として計算)5〜80w
t%で、AuとPdの比は任意に選ぶことができる。各
性能はすでに述べたPd,Auを着色剤とした着色薄膜
の中間にある。その光学的特性は表1に示す。
【0068】
【表1】
【0069】耐摩擦傷性はPd−Auの含有割合に応じ
て変化する。化学的耐久性については特に問題はない。 この系の塗布液は冷暗所に保管すれば3ケ月は使用可能
である。室温で保管すると1ケ月で黄濁の沈殿が生じ使
用できなくなる。(Au+Pd)を60重量%以上にす
ると保存安定性は劣り、7日以内に使うのが好ましい。
【0070】次にPtを着色剤として用いる場合につい
て述べる。着色薄膜の好ましい組成としてはTiO2 
3〜90wt%、SiO2 0〜48wt%、Pt10
〜70wt%が挙げられる。可視透過光の主波長は57
5nm付近のグレーで、TV は32〜85%程度であ
る。RV は10〜33%程度である。反射光の色純度
が低くニュートラルになりやすい傾向がある。
【0071】Ptを着色剤とする場合は光照射による効
果が顕著であり、光照射後焼成した着色薄膜の発色が良
く、かつ耐擦傷性、耐薬品性にすぐれている。また塗布
液中のキレート剤、触媒の量がふえても均一な着色薄膜
が得られる。光照射を省略するといずれの性能も劣り、
着色薄膜が焼成中にうろこ状にはがれることすらある。 この傾向は着色薄膜のPt含有量が高い場合に著しい。
【0072】着色原料としての塩化白金酸の濃度を上げ
ると、すなわち着色薄膜の組成としての白金の濃度を6
0wt%以上にすると、生成した膜に額ぶち(膜の端部
の膜厚が局所的に厚くなり、ふちが浮き上がって目立つ
状態)が生じる。これを防ぐために少量の界面活性剤を
用いる。この界面活性剤としてはシリコーン系、又はフ
ッ素系のものがよい。リン酸も同様の働きが認められる
【0073】着色原料としての塩化白金酸は潮解性があ
るので、ヘキシレングリコール20%の溶液として使う
のが便利である。また塗布液の保存安定性はよく室温で
3ケ月保存しても使用できる。しかし冷暗所に保管する
のが望ましい。
【0074】Ptの一部をAuで置きかえて、TiO2
 3〜90wt%、SiO2 0〜48wt%、Pt+
Au  10〜80wt%の着色薄膜も好ましく使用で
きる。
【0075】次にRhを着色剤として用いる場合につい
て述べる。着色薄膜の好ましい組成としてはTiO2 
3〜90wt%、SiO2 0〜40wt%、Rh(R
hO換算)5〜60wt%が挙げられる。着色薄膜の可
視透過光の主波長は575nm付近の黄色で、可視光透
過率TV は49〜85%であり、反射光は膜が厚くな
るにつれて白〜黄色味をおびる。
【0076】着色原料の塩化ロジウムは塗布液に今まで
使用してきた薬品に溶解しにくいので、塩化ロジウムと
同重量のエタノールに溶解させたあとヘキシレングリコ
ールと混合するのが良い。この塗布液は保存安定性は良
い。室温で3ケ月保存しても使用できる。
【0077】次にRuを着色剤として用いる場合につい
て述べる。着色薄膜の好ましい組成としてはTiO2 
0〜80wt%、SiO2 8〜90wt%、RuO 
 10〜60wt%が挙げられる。着色薄膜の可視透過
光の主波長は574nm付近の黄色で、可視光透過率T
Vは62〜85%であり、反射光は膜が厚くなるにつれ
て白〜黄色味をおびる。
【0078】感光剤の塩化ルテニウムは、同重量のエタ
ノールに溶解させてから、次にヘキシレングリコールを
混合して所定の割合の塗布液にするのが良い。触媒とし
てHNO3 を使用すると、塗布液を調合した後、数分
で発熱し褐色の気体を発生して化学変化する。触媒とし
てHCl,CH3 COOHを用いると、このような変
化は起こらない。この塗布液は保存安定性は良く、室温
で3ケ月保存しても使用できる。
【0079】本発明で得られる薄膜2は次のような用途
が期待できる。自動車用にあっては図2(a)のような
シェードバンドとして使用できる。部分的にくりぬきパ
ターン(抜き文字)3や、装飾用模様も入れられる。図
2(b)のように装飾用の文字、模様が入れられる。図
2(c)のように全面に模様がつけられる。図2(d)
のように全部に色をつけることができる。抜き文字もも
ちろん入れられる。図2(c)(d)の薄膜2を形成し
た部分の可視光線透過率は70%以上であることが好ま
しい。図2はフロント窓、リヤー窓を想定してえがいた
が、サンルーフ窓やサイド窓などにも展開できる。
【0080】一般家庭用にあっては、図3(a)のよう
に日よけ付き窓に適用できる。図3(b)のように一部
が透明になるよう加工もできる。図3(c)のように透
明着色模様付板ともいえる使い方も可能である。図3(
d)のようにふすまと同じような模様もできる。ビルの
外ばりにも、図4(a)のような基板の組合せにより、
図4(b)のような模様をビルの外壁面に設けることが
できる。
【0081】図5のように、車の複数の窓ガラスに本発
明により着色薄膜2を形成し、着色帯が連続して見える
ように、特に全周にわたりシェードバンドが形成されて
いるようにすることもできる。又、本発明の窓ガラス4
はサンルーフ用窓ガラスやプライバシーウィンドーにも
適用できる。
【0082】本発明の特徴のひとつであるパターニング
を生かすと、いわゆるぼかし、グラデーションが可能で
ある。薄膜2の厚さ、色調は変えないが、印刷する部分
の単位面積あたりの印刷面積を変えることにより実現で
きる。例えば、図3(a)において日よけ部分と他の部
分の境界、窓の図3(b)の周囲と中央部の境界、図2
(a)等の窓中央部のパターンと他の部分の境界、自動
車の窓でシェードバンドと他の部分の境界等にグラデー
ションを形成できる。
【0083】本発明の薄膜を施した窓には、着色セラミ
ックカラーインクを焼き付けてなる着色セラミックカラ
ープリント6を形成することもできる。代表的な例とし
ては、自動車用窓ガラス4が挙げられる。以下、その製
造工程について、図6を参照しながら説明する。
【0084】薄膜2と着色セラミックカラープリント6
をかねそなえた窓ガラスは図6の(a),(b)又は(
c)の工程で製造できる。着色セラミックカラーインク
26をスクリーン印刷した後、塗布液13のフレキソ印
刷の前に焼成(約600℃程度)すると、長距離へだて
た工場等に輸送する際、次の工程前に洗浄することがで
きる(図6(b)参照)。
【0085】着色セラミックカラーインク26をスクリ
ーン印刷した後、塗布液のフレキソ印刷の前に乾燥(8
0〜200℃、4〜10分程度)のみの場合は、次工程
が同一工場内の運搬の場合に適する。この場合は、次工
程の前に洗浄することはできないが、工程が簡単で低コ
ストで生産できる利点がある(図6(a)参照)。
【0086】(a)や(b)において、フレキソ印刷さ
れた膜の焼成と同時に強化かつ/又は曲げ加工(約60
0〜670℃)を行うと、工程が簡単になり生産性が向
上するので好ましい(A′又はB′法)。図6(c)は
、先に塗布液13をフレキソ印刷した後、着色セラミッ
クカラーインク26を印刷する場合である(C及びC′
法)。最後の工程をA法やB法のように焼成工程と強化
かつ/又は曲げ工程と分けて行うこともできる。
【0087】本発明において用いる着色セラミックカラ
ーインク26としては、CuO−Cr2 O3 ,Ti
O2 ,Fe2 O3 ,CoO,Cr2 O3 等の
無機顔料とガラスフリットに有機バインダー等を加えて
混練し、ペースト状にしたものが好ましく使用できる。 着色セラミックカラープリント6は、この着色セラミッ
クカラーインク26を焼成することでガラス基板に焼付
けられてなるものである。
【0088】本発明の薄膜を施した窓には、防曇、融氷
を目的とした加熱用導電線条やアンテナ用の導電線条7
を形成することもできる。図7(a)〜図11(a)は
本発明の導電線条付窓ガラス8の平面図、図7(b)〜
図11(b)は各々図7(a)〜図11(a)の部分拡
大断面図である。1はガラス基板、6は着色セラミック
カラープリント、7は導電線条、2は薄膜である。本発
明の導電線条付窓ガラスの製造工程を示す説明図を図1
2(a),(b),(c)に示す。以下これらについて
説明する。
【0089】図12(a)に示す製造工程では、図7,
8に示す導電線条付窓ガラス8を製造できる。すなわち
、ガラス基板1に導電線条用ペースト27をスクリーン
印刷等により塗布し、乾燥する(80〜200℃、4〜
10分程度)。所望により、導電線条用ペースト27を
印刷する前に、着色セラミックカラーインク26をスク
リーン印刷等により塗布し、乾燥してもよい(80〜2
00℃、4〜10分程度)。
【0090】次に塗布液13をフレキソ印刷等により塗
布し、次いで着色セラミックカラーインク26や導電線
条用ペースト27と同時に焼付けて薄膜2を形成し、導
電線条付窓ガラス8を形成する。その後、かかる導電線
条付窓ガラス8に強化かつ/又は曲げ加工を施すことも
できる。この製造工程は、図12(a)のA法である。
【0091】光によりゲル化する塗布液を塗布液として
用いる場合には、焼成前にフレキソ印刷された塗布液を
光照射かつ/又は乾燥して表面にゴミやチリが付着しに
くくするのが好ましい。このA法において、フレキソ印
刷された層の焼成と、強化かつ/又は曲げ加工を同時に
行うこともできる(A′法)。このA′法は製造工程が
簡単で、より低コストな方法である。
【0092】図7,図8に示す製品は、図12(b)の
工程でも製造できる。着色セラミックカラーインク26
をスクリーン印刷等により塗布し、乾燥後、導電線条用
ペースト27をスクリーン印刷等により塗布し、乾燥す
る。これをガラスがそらない程度の高温(約600℃)
で焼成し、焼付けて着色セラミックカラープリント6及
び導電線条7を形成する。しかる後、洗浄後、塗布液1
3をフレキソ印刷により塗布し、次いで焼成して薄膜2
を形成し導電線条付窓ガラス8を形成する。これ以外は
図12(a)(A)法と同様である(以上が図12(b
)のB法)。
【0093】又、図12(a)A′法と同様に、フレキ
ソ印刷された層の焼成と、強化かつ/又は曲げ加工を同
時に行うこともできる(図12(b)のB′法)。
【0094】図9,図10に示す製品は先に薄膜2を形
成し、その後に着色セラミックカラープリント6、導電
線条7を形成して導電線条付ガラス8を形成する場合を
示す。製造工程は図12(c)に示す。図12(a)A
法や(b)B法のように、焼成と、強化かつ/又は曲げ
加工を分けて行うこともできる。
【0095】図12のB法,B′法,C法の製造工程で
は、図11(a)、図11(b)に示すような、着色セ
ラミックカラープリント6、導電線条7が形成された側
と反対側に薄膜2が形成された導電線条付窓ガラス8も
製造できる。
【0096】本発明では上述したようにパターニングが
容易にできるので、図13に示すようなくりぬきパター
ン(抜き文字)3を形成してデザイン性をだしたり、着
色薄膜を形成する場合、図14に示すように境界線にグ
ラデーション(ガラス基板の単位面積あたりの着色薄膜
2が形成された面積が、着色薄膜の周辺部において漸次
減少する部分)などを形成することができる。
【0097】
【実施例】実施例1 以下に示す組成の光によりゲル化する塗布液を用いた。 テトライソプロピルチタネート    30.4重量部
エチルシリケート(4量体)      14.2  
〃アセチルアセトン                
  8.0  〃塩酸               
             60.0  〃ヘキシレン
グリコール          379      〃
塩化パラジウム(PdCl2 )    31.0  
〃上記混合物をフレキソ印刷法でガラス基板(2mm厚
、180mm×120mm、可視光透過率95%、以下
実施例すべて同一基板使用)に供給して感光性着色薄膜
材料層を形成し、水銀灯(米国フュージョン社製Hバル
ブ)で1分間、高さ65〜150mmに保ち大気中で光
照射させた。これを610℃に保った炉で9分間焼成し
た。これにより以下に示す着色薄膜を得た。 可視光透過率59.3%、主波長576.9nm、色純
度15.9%、 可視光反射率30.9%、主波長580.5nm、色純
度13.3%、
【0098】実施例2 以下に示す組成の光によりゲル化する塗布液を用いた。 テトライソプロピルチタネート    64.6重量部
エチルシリケート(4量体)      30.26〃
アセチルアセトン                3
4.0  〃塩酸                 
           64.1  〃ヘキシレングリ
コール          436      〃塩化
金酸(HAuCl4・ 4H2O )      11
.1  〃上記混合物を実施例1と同様にフレキソ印刷
法でガラス基板に供給して感光性着色薄膜材料層を形成
し、実施例1と同様に光照射させた。これを実施例1と
同様に焼成し以下に示す着色薄膜を得た。 可視光透過率72.0%、主波長484.1nm、色純
度2.6%、 可視光反射率16.1%、主波長446.2nm、色純
度3.0%、
【0099】実施例3 以下に示す光によりゲル化する塗布液を用いた。 テトライソプロピルチタネート    51.9重量部
テトラエトキシジルコニウム      32.2  
〃アセチルアセトン                
32.0  〃塩酸                
            60.1  〃ヘキシレング
リコール          404.1  〃塩化金
酸(HAuCl4・ 4H2O )      13.
35〃上記混合物を実施例1と同様にフレキソ印刷法で
ガラス基板に供給して感光性着色薄膜材料層を形成し、
実施例1と同様に光照射させた。これを実施例1と同様
に焼成し以下に示す着色薄膜を得た。 可視光透過率66.5%、主波長490.2nm、色純
度3.3%、 可視光反射率19.4%、主波長451.1nm、色純
度7.0%、
【0100】実施例4 以下の組成の光によりゲル化する塗布液を用いた。 テトライソプロピルチタネート  12.66重量部エ
チルシリケート(4量体)      35.6  〃
アセチルアセトン                2
5.0  〃塩酸                 
           75.0  〃ヘキシレングリ
コール          295.3  〃塩化パラ
ジウム(PdCl2 )    12.9  〃塩化金
酸(HAuCl4・ 4H2O )      18.
5  〃上記混合物を実施例1と同様にフレキソ印刷法
でガラス基板に供給して感光性着色薄膜材料層を形成し
、実施例1と同様に光照射させた。これを実施例1と同
様に焼成し以下に示す着色薄膜を得た。 可視光透過率51.2%、主波長577.2nm、色純
度6.0%、 可視光反射率25.9%、主波長569.1nm、色純
度4.0%、
【0101】実施例5 以下の光によりゲル化する塗布液を用いた。 テトライソプロピルチタネート    12.7重量部
エチルシリケート(4量体)    105.6  〃
アセチルアセトン                4
0.0  〃塩酸                 
           20.0  〃ヘキシレングリ
コール          717      〃ヘキ
サクロロ白金酸              94.4
  〃  (H2PtCl6・6H2O) 上記混合物を実施例1と同様にフレキソ印刷法でガラス
基板に供給して感光性薄膜材料層を形成し、実施例1と
同様に光照射させた。これを実施例1と同様に焼成し以
下に示す着色薄膜を得た。 可視光透過率80.1%、主波長574.5nm、色純
度3.0%、 可視光反射率11.7%、主波長495.7nm、色純
度2.1%、
【0102】実施例6 以下の光によりゲル化する塗布液を用いた。 テトライソプロピルチタネート    50.6重量部
アセチルアセトン                1
8.0  〃塩酸                 
           50.0  〃ヘキシレングリ
コール          427      〃塩化
ロジウム(RhCl3 ・3H2O)    47.3
  〃エタノール                 
     47.3  〃上記混合物を実施例1と同様
にフレキソ印刷法でガラス基板に供給して感光性薄膜材
料層を形成し、実施例1と同様に光照射させた。これを
実施例1と同様に焼成し以下に示す着色薄膜を得た。 可視光透過率49.5%、主波長575.0nm、色純
度12.3% 可視光反射率28.1%、主波長577.5nm、色純
度16.7%、
【0103】実施例7 以下の光によりゲル化する塗布液を用いた。 テトライソプロピルチタネート    38    重
量部エチルシリケート(4量体)      17.8
  〃アセチルアセトン              
  33.4  〃ヘキシレングリコール      
    566.8  〃塩酸           
                 33.4  〃塩
化ルテニウム(RuCl3 ・3H2O)  39.4
  〃エタノール                 
     39.4  〃上記混合物を実施例1と同様
にフレキソ印刷法でガラス基板に供給して感光性薄膜材
料層を形成し、実施例1と同様に光照射させた。これを
実施例1と同様に焼成し以下に示す着色薄膜を得た。 可視光透過率72.5%、主波長574.0nm、色純
度5.2% 可視光反射率12.2%、主波長480.8nm、色純
度10.0%、
【0104】実施例8 以下の光によりゲル化する塗布液を用いた。 テトライソプロピルチタネート    36.1重量部
エチルシリケート(4量体)        1.34
〃アセチルアセトン                
21      〃ヘキシレングリコール      
    358.6  〃塩酸           
                 61      
〃水                       
       30      〃弗素系界面活性剤 
                 8.2  〃ヘキ
サクロロ白金酸              66.1
  〃(H2PtCl6・6H2O)  上記混合物を実施例1と同様にフレキソ印刷法でガラス
基板に供給して感光性薄膜材料層を形成し、実施例1と
同様に光照射させた。これを実施例1と同様に焼成し以
下に示す着色薄膜を得た。 可視光透過率38.1%、主波長579.4nm、色純
度8.9% 可視光反射率31.6%、主波長536.9nm、色純
度1.1%
【0105】実施例9 以下の光によりゲル化する塗布液を用いた。 テトライソプロピルチタネート      37.8重
量部エチルシリケート(4量体)          
0.89〃アセチルアセトン            
      10      〃ヘキシレングリコール
            321.6  〃塩酸   
                         
  50      〃リン酸           
                   1.1  〃
塩化金酸(HAuCl4・4H2O)        
  37.8  〃ヘキサクロロ白金酸       
         29.7  〃(H2PtCl6・
6H2O)  上記混合物を実施例1と同様にフレキソ印刷法でガラス
基板に供給して感光性薄膜材料層を形成し、実施例1と
同様に光照射させた。これを実施例1と同様に焼成し以
下に示す着色薄膜を得た。 可視光透過率39.3%、主波長571.6nm、色純
度1.6% 可視光反射率20.6%、主波長578.1nm、色純
度7.2% 以上実施例1〜9で得られた着色薄膜はむらもなく、強
固にガラス基板に付着しており、高耐久性、高耐摩耗性
を有していた。
【0106】実施例10 ガラス基板として可視光透過率76%の4m/m 厚の
グレーフロートガラスを用いた。これを洗浄後、後述す
る光によりゲル化する塗布液をフレキソ印刷し、感光性
着色薄膜材料層を形成し、コンベア上に設置した水銀灯
によりUV光を照射して光照射させ、その後630℃に
保ったコンベア炉に6分通過させ焼成した。この上に着
色セラミックカラーインクをスクリーン印刷し乾燥した
。その後加熱して(600℃)、風冷強化した。用いた
光によりゲル化する塗布液は、 テトライソプロピルチタネート    38.0重量部
アセチルアセトン                1
2      〃塩酸               
             72      〃ヘキシ
レングリコール          356     
 〃塩化パラジウム(PdCl2 )    36.1
  〃H3 PO4                
         0.1  〃であった。着色薄膜部
分は黄色で測色結果を以下に示す。 可視光透過率42.7%  主波長588.2nm色純
度20.2% 可視光反射率24.9%  主波長568.1nm色純
度6.7% (反射率は着色薄膜の反対側から測定)着色薄膜も着色
セラミックカラープリントも高付着力でガラス基板に焼
付いており、耐擦傷性も高く、剥離の心配は全くなかっ
た。
【0107】実施例11 4m/m 厚グレーガラス(可視光透過率76%)のガ
ラス基板1を切断、面取りした着色セラミックカラーイ
ンク26をスクリーン印刷・乾燥(120℃、10分)
し(図15(a))、さらに導電線条用ペースト27を
スクリーン印刷し・乾燥(120℃、10分)した(図
15(b))。 光によりゲル化する塗布液としては、以下に示す組成を
用いた。 テトライソプロピルチタネート  36.09重量部エ
チルシリケート(4量体)      1.34  〃
アセチルアセトン              21 
       〃塩酸               
           61        〃ヘキシ
レングリコール        332.4    〃
ヘキサクロロ白金酸            66.7
2  〃(H2PtCl6・6H2O)  水                        
    30        〃フッ素系界面活性剤 
             0.8    〃これを図
15(b)のガラス基板の導電線条用ペースト27等が
印刷された側にフレキソ印刷して、フレキソ印刷された
膜を形成し、水銀灯で1分間紫外線を照射して大気中で
光照射させ、後120℃のオーブンで10分乾燥し、次
いで650℃に加熱して焼成して同時に曲げ及び強化し
、導電線条7を覆って着色薄膜2が形成されている図8
のような導電線条付きガラスを作った。この着色薄膜2
部分は 可視光透過率30.1%、主波長581nm色純度9.
4%(ブロンズ色) 可視光反射率18.8%  主波長577.7nm色純
度2.8%(ブロンズ色がかった白色)(反射率は着色
薄膜の反対側から測定)の結果を得た。導電線条7、着
色セラミックカラープリント6、着色薄膜2は高付着力
でガラス基板1に密着しており、耐久性を有していた。
【0108】実施例12 4m/m 厚グレーガラス(可視光透過率76%)のガ
ラス基板1を切断、面取り洗浄した板に下記の光により
ゲル化する塗布液をフレキソ印刷した。これを光照射か
つ焼成した。これを洗浄(輸送で汚れた部分)して着色
セラミックカラーインク26をガラス基板の周辺部にス
クリーン印刷し、乾燥した。さらに導電線条用ペースト
27をスクリーン印刷・乾燥し、これを曲げ加工と同時
に焼成して、図9に示すような導電線条付き着色薄膜8
を形成した。光によりゲル化する塗布液としては、以下
に示す組成を用いた。 テトライソプロピルチタネート  24.06重量部エ
チルシリケート(4量体)      0.89  〃
アセチルアセトン              10 
       〃塩酸               
           20        〃ヘキシ
レングリコール        435.35  〃ヘ
キサクロロ白金酸            37.78
  〃(H2PtCl6・6H2O)  塩化金酸(HAuCl4・4H2O)      29
.66  〃フッ素系界面活性剤          
    0.47  〃リン酸           
               0.25  〃その結
果、着色薄膜2が形成され、その上から導電線条が焼き
つけられた導電線条付きガラスの着色薄膜部分の光学特
性は、 可視光透過率28.3%  主波長579nm色純度7
.0%(ブロンズ色) 可視光反射率17.2%  主波長499.7nm色純
度0.9%(青味がかった白色) (反射率は着色薄膜の反対側から測定)の結果を得た。 着色薄膜2、着色色セラミックカラープリント6、導電
線条7は、実施例11と同様の高付着力でガラス基板に
形成され高耐久性を有していた。
【0109】
【発明の効果】本発明は窓ガラスに着色薄膜をフレキソ
印刷により大面積にわたりむらなく、均一に、又、所望
によりパターン状に形成できる。ガラス基板にマスクを
使用せず直接印刷できるため工程が短く、低コストの大
量生産に適する。本発明において、フレキソ印刷に用い
る塗布液13は低粘度なるがゆえに塗布したあとのレベ
リングが速やかに行われ、膜厚が均一になり膜厚ムラが
出にくい。
【0110】また光照射によりフレキソ印刷された膜が
ほこりのつかない乾いた状態になり、清浄な空気を有す
る部屋が小さくてすむ。同時に光照射することにより感
光性着色薄膜材料層の粘度が高くなり感光性着色薄膜材
料層が周囲ににじむことが少くなる。光照射により着色
剤がパラジウムの場合は発色がよく可視光透過率は下る
。着色剤が金の場合は、光照射によりそうでないものよ
り主波長が短い方の方に変る。さらに耐擦傷性、耐薬品
性は光照射させることにより向上する。
【0111】本発明により、これまで合せ硝子を用いて
いた自動車用シェードバンドが強化硝子で形成できるよ
うになった。特にフレキソ印刷を用いると、ガラス基板
の一部に低コストで着色薄膜を形成することが可能とな
る。
【0112】更に合せ硝子用中間膜のフィルムのシェー
ドバントと異なり、可視光の反射率が高いため、自動車
を外側からみて存在感が向上した。同時にシェードバン
トの質感も変った。
【0113】パターンを容易に作ることができるので、
車のアイデンティティを強調するようなマーク、文字等
を同時につけることが可能となった。着色剤を変えると
、グレー、ブロンズ、青、黄色、更にこれらの中間色が
得られるので変化のある色の中から好みのものを選択で
きるようになった。本発明は、シェードバンドに限らず
プライバシーウィンドー、ルーフ、窓ガラスにも適応で
きる。
【0114】本発明の導電線条7は、防曇等を目的とし
て加熱するための抵抗線条や、アンテナとして利用する
導電線条に利用できる。本発明の導電線条7、着色セラ
ミックカラープリント6、着色薄膜2は焼成されてガラ
ス基板1に焼付けられているので、高付着力でガラス基
板に密着しており、剥離等の問題は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる平台フレキソ印刷機の一例の断
面図。
【図2】本発明によって着色薄膜を形成した自動車用窓
ガラスの例の平面図。
【図3】本発明によって着色薄膜を形成した建築用窓の
例の平面図。
【図4】本発明によって着色薄膜を形成した建築用窓の
例の平面図。
【図5】本発明によって着色薄膜を形成した窓を有する
自動車の例の斜視図。
【図6】本発明の窓ガラスの製造工程を示す説明図。
【図7】(a)は本発明の窓ガラスの実施例を示す平面
図。(b)は(a)の一部拡大A−A断面図。
【図8】(a)は本発明の窓ガラスの実施例を示す平面
図。(b)は(a)の一部拡大B−B断面図。
【図9】(a)は本発明の窓ガラスの実施例を示す平面
図。(b)は(a)の一部拡大C−C断面図。
【図10】(a)は本発明の窓ガラスの実施例を示す平
面図。(b)は(a)の一部拡大D−D断面図。
【図11】(a)は本発明の窓ガラスの実施例を示す平
面図。(b)は(a)の一部拡大E−E断面図。
【図12】本発明の窓ガラスの製造工程を示す説明図。
【図13】本発明の窓ガラスの他の実施例の平面図。
【図14】(a)は本発明の窓ガラスの他の実施例の平
面図。(b)は(a)の部分拡大図。
【図15】実施例11にかかる製造方法の説明図。
【図16】スクリーン印刷を説明する断面図。
【符号の説明】
1    ガラス基板 2    薄膜 3    くりぬきパターン 4    自動車用窓ガラス 5    建築用窓ガラス 6    着色セラミックカラープリント7    導
電線条 8    導電線条付き窓ガラス 10    版胴 11    ドクターロール 12    アニロックスロール 13    塗布液 14    テーブル 15    フレキソ版 20    スクリーン版 21    スクリーン枠 22    スキージー 23    テーブル 24    インク 26    着色セラミックカラーインク27    
導電線条用ペースト

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス基板上に塗布液をフレキソ印刷によ
    り塗布した後、焼成して薄膜を形成することを特徴とす
    る薄膜付窓ガラスの製造方法。
  2. 【請求項2】塗布液として光によりゲル化する塗布液を
    用い、かかる塗布液をフレキソ印刷により塗布した後、
    光を照射し、その後焼成して薄膜を形成することを特徴
    とする請求項1の薄膜付窓ガラスの製造方法。
  3. 【請求項3】光によりゲル化する塗布液が、キレート化
    剤と、キレート化剤の存在下で光によりゲル化する金属
    アルコキシドとを含むことを特徴とする請求項2の薄膜
    付窓ガラスの製造方法。
  4. 【請求項4】キレート化剤がアセチルアセトンであるこ
    とを特徴とする請求項3の薄膜付窓ガラスの製造方法。
  5. 【請求項5】金属アルコキシドが、Ti、In、Si、
    Zr、B、Ta、Snのうち少なくとも1種のアルコキ
    シドを含むことを特徴とする請求項3又は4の薄膜付窓
    ガラスの製造方法。
  6. 【請求項6】着色剤を含む塗布液を用い、着色薄膜を形
    成することを特徴とする請求項1の薄膜付窓ガラスの製
    造方法。
  7. 【請求項7】着色剤が、Pd,Au,Pt,Rh,Ru
    ,Ni,Co,Fe又はこれらの化合物のうち少なくと
    も1種であることを特徴とする請求項6の薄膜付窓ガラ
    スの製造方法。
  8. 【請求項8】塗布液を、フレキソ印刷によりパターンを
    もって塗布し、パターンを有する薄膜を形成することを
    特徴とする請求項1〜7のいずれか1の薄膜付窓ガラス
    の製造方法。
  9. 【請求項9】塗布液をフレキソ印刷により塗布した後、
    部分的に光照射し、現像し、その後焼成することにより
    パターンを有する薄膜を形成することを特徴とする請求
    項2〜5のいずれか1の薄膜付窓ガラスの製造方法。
  10. 【請求項10】ガラス基板上に着色セラミックカラーイ
    ンクを印刷、乾燥した後、塗布液をフレキソ印刷により
    塗布することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1の
    薄膜付窓ガラスの製造方法。
  11. 【請求項11】印刷された着色セラミックカラーインク
    と、フレキソ印刷により塗布された膜とを同時に焼成す
    ることを特徴とする請求項10の薄膜付窓ガラスの製造
    方法。
  12. 【請求項12】焼成と同時にガラス基板に曲げかつ/又
    は強化加工を施すことを特徴とする請求項10又は11
    の薄膜付窓ガラスの製造方法。
  13. 【請求項13】塗布液をフレキソ印刷により塗布した後
    、着色セラミックカラーインクを印刷し、塗布された膜
    と同時に焼成することを特徴とする請求項1〜9のいず
    れか1の薄膜付窓ガラスの製造方法。
  14. 【請求項14】焼成と同時にガラス基板に曲げかつ/又
    は強化加工を施すことを特徴とする請求項13の薄膜付
    窓ガラスの製造方法。
  15. 【請求項15】ガラス基板上に、金属粉末とガラスフリ
    ットを含む導電線条用ペーストを印刷し、乾燥した後、
    塗布液をフレキソ印刷により塗布することを特徴とする
    請求項1〜9のいずれか1の薄膜付窓ガラスの製造方法
  16. 【請求項16】ガラス基板上に、着色セラミックカラー
    インクを印刷し、乾燥した後、導電線条用ペーストを印
    刷することを特徴とする請求項15の薄膜付窓ガラスの
    製造方法。
  17. 【請求項17】フレキソ印刷により塗布された膜の焼成
    と同時に、ガラス基板に曲げかつ/又は強化加工を施す
    ことを特徴とする請求項15又は16の薄膜付窓ガラス
    の製造方法。
  18. 【請求項18】ガラス基板上に塗布液をフレキソ印刷に
    より塗布した後、金属粉末とガラスフリットを含む導電
    線条用ペーストを印刷し、焼成することを特徴とする請
    求項1〜9のいずれか1の薄膜付窓ガラスの製造方法。
  19. 【請求項19】塗布液をフレキソ印刷により塗布した後
    、着色セラミックカラーインクを印刷し、乾燥した後、
    導電線条用ペーストを印刷することを特徴とする請求項
    18の薄膜付窓ガラスの製造方法。
  20. 【請求項20】印刷された導電線条用ペーストの焼成と
    同時に、ガラス基板に曲げかつ/又は強化加工を施すこ
    とを特徴とする請求項18又は19の薄膜付窓ガラスの
    製造方法。
  21. 【請求項21】請求項1〜20のいずれか1の方法によ
    り製造された薄膜付窓ガラス。
  22. 【請求項22】請求項1〜20のいずれか1の方法によ
    り製造された薄膜付窓ガラスを有する自動車。
  23. 【請求項23】請求項1〜20のいずれか1の方法によ
    り製造された薄膜付窓ガラスを複数有する自動車であっ
    て、該複数の窓ガラスの薄膜が連続した帯を形成して見
    えるように設けられた自動車。
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