JPH04219302A - 酸化物超電導膜の製造方法 - Google Patents

酸化物超電導膜の製造方法

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JPH04219302A
JPH04219302A JP3077890A JP7789091A JPH04219302A JP H04219302 A JPH04219302 A JP H04219302A JP 3077890 A JP3077890 A JP 3077890A JP 7789091 A JP7789091 A JP 7789091A JP H04219302 A JPH04219302 A JP H04219302A
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JP
Japan
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oxide superconducting
target
laser
cylinder
substrate
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Withdrawn
Application number
JP3077890A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Yoshida
葭田 典之
Satoru Takano
悟 高野
Norikata Hayashi
憲器 林
Shigeru Okuda
奥田 繁
Chikushi Hara
原 築志
Kiyoshi Okaniwa
岡庭 潔
Takahiko Yamamoto
隆彦 山本
Hideo Ishii
英雄 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レーザアブレーショ
ン法を用いる酸化物超電導膜の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】たとえば、エキシマレーザアブレーショ
ン法による酸化物超電導膜の形成は、高品質の膜を実現
できる点で注目を集めている。この場合、レーザ光には
、一般に、パルスレーザ光が用いられる。
【0003】既に報告されているレーザアブレーション
法を用いる酸化物超電導膜の製造方法においては、レー
ザ光の繰返し周波数が10Hz程度以下とされ、それに
よって、成膜速度が2000オングストローム/分程度
以下とされたとき、高品質の酸化物超電導膜が得られて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常のレーザアブレー
ション法によって酸化物超電導膜を形成する場合、レー
ザ光の繰返し周波数を増大させると、成膜速度が増大さ
れるが、たとえば2000オングストローム/分以上の
成膜速度で酸化物超電導膜を製造すると、得られた酸化
物超電導膜は、1μm以下の微細な結晶粒の集合体とな
り、結晶粒界が明瞭に現われ、それによって、臨界温度
および臨界電流密度の低下が認められる。
【0005】また、通常のレーザアブレーション法を用
いる酸化物超電導膜の製造方法においては、基板上に堆
積された酸化物超電導膜の結晶化を促進するため、基板
を600℃以上の温度に加熱する必要がある。そのため
、使用可能な基板はこのような高温においても膜成分と
反応しないセラミック材料、単結晶(MgO、SrTi
O3 等)等からなるものに限られており、たとえば金
属からなる基板を使用することができない。
【0006】それゆえに、この発明の目的は、高速成膜
を行なっても、比較的低い温度の基板上に、微細構造に
おいて平滑で結晶粒界の明瞭でない緻密な酸化物超電導
膜を形成することができる、酸化物超電導膜の製造方法
を提供しようとすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、酸化物超電
導物質の成分を含むターゲットにレーザ光を照射し、そ
れによってターゲットから飛散した粒子を基板上に堆積
させる、レーザアブレーション法を用いる酸化物超電導
膜の製造方法に向けられるものであって、上述した技術
的課題を解決するため、ターゲットと基板との間であっ
て、レーザ光の照射によって発生されるレーザプラズマ
を取囲むように、導電性の筒体を配置するとともに、こ
の導電性の筒体に電圧を印加することにより、放電プラ
ズマを発生させることを特徴とするものである。
【0008】好ましくは、筒体の内部に酸素ガスを供給
することが行なわれる。
【0009】また、この発明において、好ましくは、酸
化物超電導膜の成膜速度が2000オングストローム/
分以上に選ばれる。
【0010】
【作用】この発明において、レーザアブレーションによ
り発生したプラズマ、すなわちレーザプラズマは、筒体
によって取囲まれる。この筒体は、レーザプラズマ内で
発生している金属原子、酸化金属分子、酸素原子・分子
等の励起種がレーザプラズマの中心軸に垂直な方向に拡
散することを防止する。そのため、筒体の内部における
このような励起種の濃度が増大する。これらの励起種は
、酸化物超電導膜の、低温成膜および高速成膜での高品
質化に有効に作用する。
【0011】また、上述の筒体が導電性であるので、こ
こにDCまたはRF電圧を印加することにより、これを
電極として放電を生じさせることができる。これによっ
て、前述したレーザプラズマに加えて、放電プラズマが
発生される。この放電プラズマは、前述した励起種の濃
度をさらに増大させる作用を果たす。
【0012】筒体の内部に酸素ガスを積極的に供給する
ようにすれば、低温成膜および高速成膜での酸化物超電
導膜の高品質化に有効な励起種の一層の増大を図ること
ができる。
【0013】
【発明の効果】このように、この発明は、酸化物超電導
膜の高速成膜かつ低温成膜における高品質化に有効であ
る。したがって、基板として、酸化されやすいが長尺の
ものの入手が容易なテープ状金属基材(ステンレス鋼、
ニッケル等)を用い、その上に連続的に酸化物超電導膜
を成膜することによって得られる酸化物超電導線材の製
造に適用されたとき、特に効果的である。
【0014】この発明は、2000オングストローム/
分以上の成膜速度において、特に顕著な効果を発揮する
。すなわち、成膜速度を2000オングストローム/分
以上としても、得られた酸化物超電導膜の超電導特性が
実質的に低下しない。
【0015】
【実施例】図1は、この発明の一実施例を実施している
状態を示している。
【0016】酸化物超電導物質の成分を含むターゲット
1には、たとえばエキシマレーザのようなレーザ源(図
示せず)からレーザ光2が照射される。また、ターゲッ
ト1と対向するように、基板3が配置される。
【0017】レーザ光2がターゲット1に照射されたと
き、ターゲット1上のレーザ光2の照射スポット4に立
てた法線5を中心として、ターゲット1から原子および
/または分子の状態で粒子が飛散し、法線5を中心軸と
してレーザプラズマが発生する。
【0018】このレーザプラズマを取囲むように、導電
性の筒体6が、ターゲット1と基板3との間に配置され
る。
【0019】導電性の筒体6には、投入線7を介して、
電源装置8が接続される。電源装置8は、DCまたはR
F電圧を導電性の筒体6に印加するためのものである。
【0020】図2は、図1に示した筒体6の代わりとし
て用いることができる筒体9を示している。
【0021】筒体9を形成する壁10は、空洞11を形
成する中空構造とされる。この空洞11内には、導管1
2を介して酸素ガスが導入される。筒体9の内周面上に
は、複数個の酸素ガス導入口13が形成される。これら
酸素ガス導入口13は、筒体9の内周面上において空洞
11と連通するように設けられた穴によって与えられる
。なお、酸素ガス導入口13は、筒体9の内周面上にお
いて、均等に分布するように設けられても、不均等に分
布するように設けられてもよい。
【0022】筒体9は、前述した筒体6と同様、導電性
を有しており、DCまたはRF電圧が投入線14を介し
て印加されるように構成されている。
【0023】次に、図1および図2にそれぞれ示した各
実施例に基づき行なった実験例について説明する。
【0024】実験例1 図1に示すように、内径50mm、外径60mm、長さ
30mmの筒体6を、照射スポット4に立てた法線5上
に中心軸線を位置させた状態で、ターゲット1と基板3
との間に配置した場合と、筒体を配置しない場合との双
方において、レーザアブレーションを行なった。
【0025】筒体6を配置した場合には、電源装置8か
ら+300VのDC電圧を印加する場合と、電源装置8
から150WのRF電圧を印加する場合との双方の条件
の下で、レーザアブレーションを行なった。また、筒体
6を配置しない場合には、もちろん、DCまたはFR電
圧のいずれをも印加しなかった。
【0026】いずれの場合においても、ターゲット1と
しては、Y1 Ba2 Cu3 OX 焼結体を用い、
基板3としては、MgO(100)単結晶を用いた。ま
た、基板3の温度は、いずれの場合も、700℃とし、
酸素ガス雰囲気圧力を、200mTorrとした。
【0027】以下の表1に示すように、レーザ光2の繰
返し周波数(Hz)を、10、20、30、40、50
と変え、それぞれの場合における成膜速度(オングスト
ローム/分)、77.3Kにおける臨界電流密度Jc(
A/cm2)、および抵抗が零となる臨界温度Tc(K
)を測定し、それぞれの結果を同じ表1に示した。
【0028】
【表1】
【0029】表1から、筒体6を配置し、ここにDCま
たはRF電圧を印加した場合には、成膜速度が増大され
ても、良好な超電導特性がほぼ維持されていることがわ
かる。特に、成膜速度2000オングストローム/分以
上における比較によれば、この発明に係る実施例によっ
て得られた試料の超電導特性に改善の効果が認められる
【0030】実験例2 図1に示した装置を用いて、以下に述べる条件を除いて
、実験例1と同じ条件で酸化物超電導膜を形成した。 実験例1と異なる点は、ターゲット1として、Bi2 
Sr2 Ca2 Cu3 Ox 焼結体を用いたことと
、表2に示すように、レーザ光2の繰返し周波数(Hz
)を、さらに70、100まで変えたことと、電源装置
8から印加されるDC電圧およびRF電圧を変更したこ
とである。 前掲の表1に示したのと同様の評価方法により得られた
結果が、以下の表2に示されている。
【0031】
【表2】
【0032】表2から、成膜速度が2000オングスト
ローム/分以上に増大されても、良好な超電導特性が維
持されることがわかった。
【0033】実験例3 図1に示した装置において、筒体6に代えて、図2に示
した筒体9を用いた。この筒体9は、寸法的には、筒体
6と同様である。筒体9の酸素ガス導入口13から酸素
ガスを導入し、結果として、上記実験例1と同じ酸素ガ
ス雰囲気となるようにした。
【0034】その他の条件は、上記実験例1と同様とし
ながら、投入線14を介して、+300VのDC電圧を
印加した場合と、150WのRF電圧を印加した場合と
の双方の条件の下で、レーザアブレーションを行なった
【0035】前掲の表1に示したのと同様の評価方法に
より得られた結果が、以下の表3に示されている。
【0036】
【表3】
【0037】表3から明らかなように、筒体9の内周面
に設けられた酸素ガス導入口13から、レーザプラズマ
および放電プラズマに向かって酸素ガスを積極的に供給
することにより、特に2000オングストローム/分以
上の成膜速度において、さらに特性が改善されることが
可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を実施している状態を示す
図解的正面図である。
【図2】図1に示した筒体6に代えて用いることができ
る筒体9を単独で示す破断斜視図である。
【符号の説明】
1  ターゲット 2  レーザ光 3  基板 4  照射スポット 6,9  筒体 7,14  投入線 8  電源装置 13  酸素ガス導入口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  酸化物超電導物質の成分を含むターゲ
    ットにレーザ光を照射し、それによってターゲットから
    飛散した粒子を基板上に堆積させる、レーザアブレーシ
    ョン法を用いる酸化物超電導膜の製造方法において、前
    記ターゲットと前記基板との間であって、前記レーザ光
    の照射によって発生されるレーザプラズマを取囲むよう
    に、導電性の筒体を配置するとともに、前記導電性の筒
    体に電圧を印加することにより、放電プラズマを発生さ
    せることを特徴とする、酸化物超電導膜の製造方法。
  2. 【請求項2】  前記筒体の内部に酸素ガスを供給する
    、請求項1に記載の酸化物超電導膜の製造方法。
  3. 【請求項3】  酸化物超電導膜の成膜速度が2000
    オングストローム/分以上に選ばれる、請求項1または
    2に記載の酸化物超電導膜の製造方法。
JP3077890A 1990-04-11 1991-04-10 酸化物超電導膜の製造方法 Withdrawn JPH04219302A (ja)

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