JPH042189B2

JPH042189B2 -

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Publication number: JPH042189B2
Application number: JP58163768A
Authority: JP
Priority date: 1983-09-06
Filing date: 1983-09-06
Publication date: 1992-01-16
Also published as: JPS6055364A

Description

【発明の詳細な説明】発明の技術分野本発明は、静電写真方式に基づく電子写真装置
に関するものである。

技術的背景およびその問題点一般に用いられている静電写真方式に基づく電
子写真装置の一例を第１図について説明する。ま
ず、アルミニウムを基材として表面に感光層が積
層形成された感光体ドラム１が設けられ、この感
光体ドラム１は矢印Ｐで示すように反時計方向に
定速で駆動回転するように図示しない駆動装置に
連結されている。このように感光体ドラム１の表
面にはその回転方向にそわせて帯電部２、露光部
３、現像部４、転写部５、クリーニング部６、除
電部７が順次配列されている。

しかして、前記帯電部２は、コロナ放電帯電器
８により構成されており、直径が50〜60μのタン
グステン線に＋５〜6kVの高電圧を常時通電し、
感光体ドラム１の表面の局部を約＋400Vに帯電
させる。

つぎに、前記露光部３は光シヤツターアレー９
とけい光灯による光源１０とよりなる。この光シ
ヤツターアレー９は液晶や透明磁器、鉄ガーネツ
ト等の高速スイツチング素子のアレーが利用され
ている。また、露光部２として、発光ダイオード
を一直線上に高密度（例えば10本／mm）に配列し
てアレーとしたものを用いてもよい。ここで、ア
レーの各素子に画像信号電圧を印加すれば感光面
の受光点のみが露光され、感光面の表面電位は約
＋400Vから約＋20Vにまで急激に降下し、非露
光部との電位差が380Vとなつて静電潜像が形成
される。

また、前記現像部４は、たとえば一成分系の磁
性トナー１１が収納された容器１２内に永久磁石
からなる現像ローラ１３が設けられているもので
あり、この現像ローラ１３の外周に穂立状に付着
したトナー１１はドクター１４により一定の高さ
に整えられる。しかして、前記トナー１１はバイ
アス電位によつて約＋300Vに帯電されており、
感光体ドラム１の電位の低い潜像部に吸引されて
顕像化される。

ついで、前記転写部５は転写チヤージヤ１５に
よりなるもので、この転写チヤージヤ１５と前記
感光体ドラム１との間には矢印Ｑ方向に送られる
転写紙１６が挿入され、前記感光体ドラム１とは
一定の間隔を維持しつつその表面速度と同期させ
て送られる。そして、前記転写紙１６は普通紙で
あるが、転写チヤージヤ１５により一極性の帯電
をさせれば感光面に付着していたトナー１１は剥
離して転写紙１６に吸引転写される。この転写紙
１６の搬送方向には定着装置１７が存し、トナー
１１は完全に固着される。

また、前記クリーニング部６としては、フアー
ブラシ１８が用いられており、転写紙１６に転写
しなかつた余分のトナー１１は拭い去られる。

さらに、除電部７は、けい光灯１９よりなり、
静電残像を消去する。これにより電子写真工程の
一サイクルは完了する。

このような従来の装置においては、帯電、露
光、現像、転写、消去、清掃の基本となる６工程
が感光体の表面にそわせて配列されているため、
その分のスペースが大きく必要であり、また、工
程毎に感光体を移動させるためのいわゆる行走査
の時間もかかつているものである。

発明の目的本発明は、装置全体を小型化することができる
電子写真装置を得ることを目的とする。

発明の概要本発明は、透明基板と透明電極層と感光層とを
順次重ね合わせた感光体を用いて前記感光層を外
側にしてドラム状または無端帯状に形成し、前記
感光体の表面側に現像部を配設するとともにその
裏面側に走査方向に扁平に形成された非透光性の
ガードを配設し、このガードの内部に光源を設
け、画像信号に基づいて露光を制御するる光シヤ
ツターアレーを備えた露光部を前記光源の光を受
けるように前記ガードの一端に配設し、前記光源
からの光を前記感光体に照射する開口による除電
部を前記ガードの他端に形成したものである。し
たがつて、感光体の内部部品を小型にすることが
でき、これにより、感光体自体も小さく形成する
ことができ、その外周に配設する部品も少なくて
良いことから装置全体を小型に形成することがで
きるように構成したものである。

発明の実施例本発明の一実施例を第２図および第３図に基い
て説明する。第１図について説明した部分と同一
部分は同一符号を用い説明も省略する。本実施例
における感光体２０は、第３図に示すように透明
な強化ガラスや各種の透明な高分子フイルム等に
よる透明基板２１と、酸化インジユームや酸化錫
等からなる透明電極層２２と、露光波長との関係
で公知の感光材料から選択されて形成される感光
層２３とを順次積層して感光体ドラム２４を形成
しているものである。この感光体ドラム２４の表
面側には前記感光層２３が存する。

しかして、前記感光体ドラム２４の表面側には
帯電部２、現像部４、転写部５、クリーニング部
６が配設されている。また、前記感光体ドラム２
４の内部には、走査方向に偏平に形成された非透
光性のガード２５が設けられ、このガード２５の
中心には、光源としてのけい光灯２６が設置さ
れ、前記現像部４の内面側に光シヤツターアレー
２７を配設して露光部２８を形成し、前記ガード
２５の他端はその開口２９をクリーニング部６の
内面に一致させて除電部３０を形成している。

このような構成において、光シヤツターアレー
２７に画像信号電圧を印加すれば、内部から露光
されることになり、透明基板２１と透明電極層２
２とを通して感光層２３に静電潜像が形成される
ことになる。この静電潜像の形成と同時に表面側
では現像され、同一位置で二工程の処理がなされ
ることになる。また、クリーニング部６の内面に
も除電部３０が存することにより、清掃と静電残
像の除去とが同一位置で行なわれる。

このように、感光体ドラム２４の内部に露光部
２８と除電部３０とを配設したので、感光体ドラ
ム２４の外周には帯電部２、現像部４、転写部
５、クリーニング部６の４工程部品を配設するだ
けでよく、小さいスペース内での配置が可能であ
る。また、露光部２８と現像部４、クリーニング
部６と除電部３０とが同一位置に存するため、感
光体ドラム２４の直径は小さくてよく、これによ
り、行走査方向への距離が短縮されて高速化でき
る。そして、露光部２８の光源と除電部３０の光
源とは同一のけい光灯２６でよいため、感光体ド
ラム２４の内部に配設すべき部品構造も簡単で小
さいので、その組込みは容易であり、感光体ドラ
ム２４も小さくてよい。

発明の効果本発明は上述のように、透明基板と透明電極層
と感光層とを順次重ね合わせた感光体を用いて前
記感光層と外側にしてドラム状または無端帯状に
形成し、前記感光体の表面側に現像部を配設する
とともにその裏面側に走査方向に扁平に形成され
た非透光性のガードを配設し、このガードの内部
に光源を設け、画像信号に基づいて露光を制御す
る光シヤツターアレーを備えた露光部を前記光源
の光を受けるように前記ガードの一端に配設し、
前記光源からの光を前記感光体に照射する開口に
よる除電部を前記ガードの他端に形成したので、
感光体の内部部品を小型にすることができ、これ
により、感光体自体も小さく形成することがで
き、その外周に配設する部品も少なくても良いこ
とから装置全体を小型に形成することができると
云う効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の一例を示す側面図、第２図は本
発明の一実施例を示す側面図、第３図は感光体の
一部を拡大した断面図である。４…現像部、５…転写部、２０…感光体、２１
…透明基板、２２…透明電極層、２３…感光層、
２６…けい光灯（光源）、２７…光シヤツターア
レー、２８…露光部、２９…開口。

Claims

【特許請求の範囲】

１透明基板と透明電極層と感光層とを順次重ね
合わせた感光体を用いて前記感光層を外側にして
ドラム状または無端帯状に形成し、前記感光体の
表面側に現像部を配設するとともにその裏面側に
走査方向に扁平に形成された非透光性のガードを
配設し、このガードの内部に光源を設け、画像信
号に基づいて露光を制御する光シヤツターアレー
を備えた露光部を前記光源の光を受けるように前
記ガードの一端に配設し、前記光源からの光を前
記感光体に照射する開口による除電部を前記ガー
ドの他端に形成したことを特徴とする電子写真装
置。