JPH0421878B2 - - Google Patents

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JPH0421878B2
JPH0421878B2 JP56190402A JP19040281A JPH0421878B2 JP H0421878 B2 JPH0421878 B2 JP H0421878B2 JP 56190402 A JP56190402 A JP 56190402A JP 19040281 A JP19040281 A JP 19040281A JP H0421878 B2 JPH0421878 B2 JP H0421878B2
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JP
Japan
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musical
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JP56190402A
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Inventor
Shigenori Sano
Tomohisa Ishikawa
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
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Publication of JPH0421878B2 publication Critical patent/JPH0421878B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
この発明はデイジタル的に複数の楽音を同時に
生成する電子楽器に関する。 従来の電子楽器では、デイジタル的に複数の楽
音を同時に生成するには、複数の楽音生成手段
と、各楽音生成手段の出力をD/A変換する複数
のデイジタル/アナログ変換回路とを必要とし、
而して各デイジタル/アナログ変換回路の出力を
ミキシングして複数の楽音の合成音を放音するも
のである。したがつて複数の楽音生成手段やデイ
ジタル/アナログ変換回路が必要であるから回路
構成が複雑になり、またLSI化した場合には必要
なピン数が多くなるため設計上不利となる欠点な
どがある。 つまり、複数種類(例えば、異なる音色)の楽
音波形を別個に発生するとなると、デイジタル波
形信号をアナログ波形信号に変換するために、
D/A変換器を別個に用意しなければならない。
充分な分解能及びダイナミツクレンジを保持して
デイジタル波形信号をアナログ変換するために
は、多ビツト入力型の高価なD/A変換器が必要
になるが、このようなD/A変換器を多数使用す
ることはコスト及び回路規模の面から好ましくな
い。 しかし、D/A変換後に、各種類毎に異なる音
量制御、フイルタ制御、変調制御等を行うために
は、従来は、コスト及び回路規模の面で多少の欠
点であつても、各種類毎に複数のD/A変換器を
使用せざるを得なかつた。 この発明は上述した事情の下になされたもの
で、その目的とするところは、複数種類の楽音波
形データを時分割的に発生し、それをデイジタ
ル/アナログ変換する際に、効果的にかつ低コス
トで実行するようにした電子楽器を提供しようと
するものである。 即ち、この発明によれば、複数の時分割楽音発
生チヤンネルを有し、この複数の時分割楽音発生
チヤンネルの夫々によつて、複数種類の楽音波形
データのうちの指定した種類の楽音波形データを
指定した音高で発生するようにして、異なる種類
の楽音波形データを時分割的に得る楽音発生手段
と、上記複数の時分割楽音発生チヤンネルにより
発生される複数種類の楽音波形データを、各種類
毎に別個に累算する累算手段と、この累算手段に
て各種類毎に累算された1乃至複数の音高の楽音
波形データの累算デイジタル値を、上記複数の時
分割楽音発生チヤンネルの全チヤンネル時間を分
割した複数の時間毎に、時分割的に出力する出力
手段と、この出力手段から時分割的に出力される
各種類毎の上記累算デイジタル値を夫々アナログ
量の楽音信号に変換するデイジタル/アナログ変
換手段と、このデイジタル/アナログ変換手段の
出力を上記種類別にサンプルホールドする複数の
サンプルホールド手段と、を具備し、上記複数の
サンプルホールド手段の出力に基づき複数種類の
楽音を同時に発生することを特徴とする電子楽器
が提供されることになる。このように、この発明
によれば、複数種類の楽音波形データが各種類毎
に別個に累算された後、各種類毎に時分割的にデ
イジタル/アナログ変換を行うようにしたので、
少数((例えば1個)のデイジタル/アナログ変
換器を設けるのみでよいので、小規模かつ低コス
トな構成で効率的なデイジタル/アナログ変換処
理を行うことができ、しかも、デイジタル/アナ
ログ変換手段にそれほど高速性能が要求されずし
て実現できることになる。 以下、この発明の一実施例につき図面を参照し
て詳細に説明する。 第1図は、本実施例に用いられる大規模集積回
路(LSI)チツプ1の機能ブロツクおよび2系統
設けられたサンプルホールド回路5M,5S等を
示した図で、本実施例の電子楽器は1個のLSIチ
ツプにて、楽音信号が生成されるものである。 このLSIチツプ1内には後述する楽音生成部2
と制御部3(この制御部3の詳細な説明は省略す
る。)とを有する。そして、この制御部3からは、
パスラインB1を介して外部スイツチあるいは鍵
盤上の鍵スイツチを走査する信号を出力するほか
外部メモリ(RAMあるいはROM)にアドレス
指定をする為の信号あるいはデータを出力する。 そして、外部スイツチあるいは鍵スイツチなど
の外部操作信号あるいは外部メモリからのデータ
などがパスラインB2を介して制御部3に入力さ
れる。 その結果、制御部3からは、パララインB1
B2から入出力する情報に応じて楽音生成部2に
対し如何なる楽音を生成すべきかという指示が送
られる。しかして、この制御部3と楽音生成部2
とは、双方向のデータバス(4ビツトバス)D1
と、データ以外の制御信号を送出する制御信号用
のコントロールバスC1(これは、制御部3から楽
音生成部2への一方向性のバスである。)とにて
連結されている。そして、楽音生成部2からはパ
スラインB3を介して外部のD/A変換器4へ楽
音出力が送出される。 上記D/A変換器4へ入力する楽音データは後
述するようにMAINとSUBの2系統の特性をも
ち、各系統の楽音データは上記LSIチツプ1にて
時分割処理により生成され、D/A変換器4へ時
分割的に入力する。そしてD/A変換器4により
アナログ量に変換された各系統の楽音信号は
MAIN、SUBの各系統別に設けられたサンプル
ホールド回路5M,5Sに印加される。 MAINのサンプルホールド回路5Mはトラン
スフアゲート5M−Gと、このトランスフアゲー
ト5M−Gの出力側と抵抗5M−Rを介し接続さ
れ且つ一端が接地されているコンデンサ5M−C
と、上記抵抗5M−R、コンデンサ5M−Cの各
他端と+入力端子が接続されている演算増幅器5
M−Aとにより構成される。そして演算増幅器5
M−Aの−入力端子はその出力端子と接続され、
また演算増幅器5M−Aの出力はフイルタ回路6
Mに入力する。 SUBのサンプルホールド回路5Sも全く同様
な構成であり、図示の如くトランスフアゲート5
S−G、抵抗5S−R、コンデンサ5S−C、演
算増幅器5S−Aから成り、また演算増幅器5S
−Aの出力はフイルタ回路6Sに入力する。而し
てMAIN、SUBの各トランスフアゲート5M−
G、5S−Gは夫々、制御部3が出力する第5図
i,gに夫々示すタイミング信号t3,t1を各ゲー
ト端子に印加され、開閉制御される。したがつて
MAINのサンプルホールド回路5Mはタイミン
グ信号t3の出力ごとにMAINの楽音信号のサンプ
ルホールドを行い、他方、SUBのサンプルホー
ルド回路5Sはタイミング信号t1の出力ごとに
SUBの楽音信号のサンプルホールドを行う。 フイルタ回路6MはMAINの楽音の音色を制
御し、その出力は可変抵抗器VRMを介しミキサ
7へ入力する。またフイルタ回路6SはSUBの
楽音の音色を制御し、その出力は可変抵抗器
VRSを介しミキサ7へ入力する。可変抵抗器
VRM,VRSは夫々、MAINとSUBの各楽音の
音量比を制御し、外部スイツチとして設けられて
いる。 ミキサ7はMAIN、SUBの各楽音信号を合成
し、アンプ8、スピーカ9を介しその合成音を放
音する。 次に、第2図A〜Cを参照して、楽音生成部2
の詳細につき説明する。なお、第3図は第2図A
〜Cの図面接続状態を示している。 この第2図A〜Cにて示されている楽音生成部
2は、大別すると次の10個のブロツクになる。先
ず、各ブロツクの概略的な機能について述べる。 ブロツク10は、音階クロツク発生部で、割当
てられた音高の楽音を発生する為の基本となるス
ケールクロツクSC CLKを生成する。なお、この
音階クロツク発生部10は4チヤンネルの時分割
動作をする。 ブロツク20は、波形ステツプカウンタ部で、
上記音階クロツク発生部10からのスケールクロ
ツクSCCLKによつてカウントアツプして、その
内容を波形RAM部30に出力する。なお、この
波形ステツプカウンタ部20も4チヤンネルの時
分割動作をする。 ブロツク30は上述した波形RAM部で、楽音
波形を16のステツプに分割し、各ステツプ毎に波
形の差分値を記憶する。この波形RAM部30は
後述するように2種類(MAIN/SUB)の波形
を記憶し、各チヤンネル毎にいずれかの波形の差
分値を選択出力する。 ブロツク40は、チヤンネル制御部で、4チヤ
ンネルの各チヤンネルから発生される楽音を2種
類の特性の楽音のいずれかに設定して制御する。
このチヤンネル制御部40からは、制御信号
MAIN/SUB、クロツクO/M、O/Sを各チヤンネ
ル毎に出力する。 ブロツク50はADSRレジスタ部で、予め2種
類(MAIN/SUB)のエンベロープデータが記
憶される。従つて、上記チヤンネル制御部40か
ら出力される制御信号MAIN/SUBにていずれ
かのエンベロープデータが各チヤンネル毎に選択
される。 ブロツク60はエンベロープクロツク発生部で
ADSRレジスタ部50から与えられるエンベロー
プデータに基づき所定の速度のエンベロープクロ
ツクENVCLKを生成し、エンベロープカウンタ
部70に送出する。なお、このエンベロープクロ
ツク発生部60も4チヤンネルの時分割動作をす
る。 ブロツク70は上述のエンベロープカウンタ部
で、エンベロープクロツク発生部60から供給さ
れるエンベロープクロツクENV CLKによりカ
ウンタ動作を行うもので、このエンベロープカウ
ンタ部70からは、5ビツトのエンベロープデー
タを乗算部90へ送出し、また、エンベロープス
テータスを記憶しているステータスレジスタ部8
0へもその内容を供給するほか、このエンベロー
プステータス部80へはステータスの変更を行う
ためのエンベロープキヤリー信号ENVC0を送出
する。勿論、このエンベロープカンウタ部70も
4チヤンネルの時分割動作をする。 ブロツク80は、上述のステータスレジスタ部
でありエンベロープステータスを記憶し、その情
報に基づきADSRレジスタ部50から出力するデ
ータを選択制御するほか、楽音の放音開始あるい
は停止などの制御を行う。このステータスレジス
タ部80も4チヤンネルの時分割動作をする。 ブロツク90は上述の乗算部であり、波形
RAM部30から供給される波形の差分値データ
とエンベロープカウンタ部70から与えられるエ
ンベロープデータとを乗算して累算部100へそ
の結果データを送出する。 ブロツク100は累算部であり、エンベロープ
制御された波形の差分値データを累算することに
よつて波形の各サンプル点における振幅値データ
を得るようになつており、その出力を外部のD/
A変換器へバスラインB3を介して供給するよう
になつている。なお、上述したように外部で、上
記可変抵抗器VRM,VRSを操作して2種類の楽
音(MAIN/SUB)の音量比を可変制御したり、
あるいは更に上記フイルタ回路6M,6S(アナ
ログ回路)を上記2種類の各楽音について切替制
御したりする為、この累算部100からは時分割
処理の各周期(4チヤンネル時間)を2分割し
て、各種類の波形の振幅値データを交互に出力す
るようになつている。 従つて、本実施例の回路構成によれば、チヤン
ネル制御部40の制御に応じて、4チヤンネルの
うちいずれかのチヤンネルがMAINの特性をも
つ楽音を、他のチヤンネルがSUBの特性をもつ
楽音を発生することが出来るようになるもので、
例えばMAIN側をデータ“1”で、SUB側をデ
ータ“0”で表わすようにすれば、第1表に示す
如く、4チヤンネルのうち、いずれのチヤンネル
をMAINの特性をもつ楽音として、いずれのチ
ヤンネルをSUBの特性をもつ楽音として生成す
るかが可変制御出来るものである。
【表】
【表】 なお、このMAINあるいはSUBの設定は、例
えば、一方をメロデイ音、他方を伴奏音とした
り、一方を自動演奏音、他方をマニユアル演奏音
としたりすることが出来、要は、制御部3にて如
何なる演奏を行なわせるかを制御すれば、2種類
の楽音は4チヤンネル以内で如何様にでも出力出
来ることにより、極めて汎用性の高いものとな
る。 次に、各部の詳細な構成につき順に説明してゆ
く。 <1> 音階クロツク発生部10 音階クロツク発生部10には音階コードレジ
スタ10−1とオクターブコードレジス10−
2を有し、この各レジスタ10−1,10−2
はクロツクO/(第5図a参照)にてシフトする
シフトレジスタより成る。そして、この音階コ
ードレジスタ10−1は、4ビツトパラレルに
4段のシフト動作し、オクターブコードレジス
タ10−2は3ビツトパラレルに4段のシフト
動作する。 この音階コードレジスタ10−1とオクター
ブコードレジスタ10−2に記憶される音階コ
ードオクターブコードと、音階あるいはオクタ
ーブとの関係は第2表及び第3表のとおりであ
る。
【表】
【表】
【表】 なお、第2表において、特殊コード「1111」
は、スケールクロツクSC CLKの出力を停止す
る機能をもち、この特殊コード「1111」はその
チヤンネルから楽音を発生させない場合に入力
するものである。 そして、音階コードレジスタ10−1には制
御部3からデータバスD1を介して4ビツトの
音階コードが供給される。そして、その4ビツ
トコードはトランスフアゲートG10−1,G
10−2,G10−3,G10−4を介して音
階コードレジスタ10−1の入力端子に印加さ
れる。このトランスフアゲートG10−1〜G
10−4(その他全てのトランスフアゲートも
同様)はゲート電圧はがHigh(論理値「1」)
レベルのとき開成される。従つて、制御部3か
らコントロールバスC1を介して供給される制
御信号SCWがLowレベル(通常Highレベル、
他の制御信号も全く同様)となつたときナンド
ゲートNAND10−1の出力がHighレベルと
なつて上記トランスフアゲートG10−1〜G
10−4が開成することになる。 一方、そのときこの音階コードレジスタ10
−1の出力端子から一般にリサキユレートし
て、入力端子に供給される音階コードは、トラ
ンスフアゲートG10−5,G10−6,G1
0−7,G10−8が閉成されるので、音階コ
ードレジスタ10−1は新たな内容が書き込ま
れることになる。なお、各チヤンネルは第5図
g〜jに示されるタイミング信号t1〜t4と同期
しており、制御部3で発生されるタイミング信
号t1〜t4のいずれか選択されたチヤンネルのタ
イミングで音階コードレジスタ10−1の内容
が変更されることになる。 また、上記ナンドゲートNAND10−1に
は、制御部3からコントロールバスC1を介し
て制御信号SCRが供給され、この制御信号
SCRがLowレベルとなつた際、トランスフア
ゲートG10−1〜G10−4が開成して、音
階コードレジスタ10−1から出力された音階
コードがデータバスD1を介して制御部3に供
給されることになる。従つて、制御部3では、
音階コードレジスタ10−1の内容も判別し得
ることになる。 また、オクターブコードレジスタ10−2に
も、上記音階コードレジスタ10−1と同様、
制御部3からオクターブコードが供給されて書
き込まれると共に、その内容を読出してデータ
バスD1を介して制御部3に供給することも出
来る。 即ち、トランスフアケートG10−9,G1
0−10,G10−11はデータバスD1
「1」、「2」、「4」の重み付けのラインに接続
されており、制御信号OCWの出力時あるいは
制御信号OCRの出力時に、ナンドゲート
NAND10−2の出力がHighレベルとなり、
オクターブコードレジスタ10−2への出力制
御が可能となる。また、トランスフアゲートG
10−12,G10−13,G10−14は、
制御信号OCWがLowレベル(通常Highレベ
ル)となつた時点で閉成され、リサキユレート
ループをカツトして新たなオクターブコードが
上記トランスフアゲートG10−9〜G10−
10から入力することになる。 そして、この音階コードレジスタ10−1、
オクターブコードレジスタ10−2の内容は、
音階クロツク発生回路10−3に供給される。
この音階クロツク発生回路10−3の詳細は示
さないが例えば、本出願人が既に出願してある
特開昭53−31369(特開昭54−123937号、発明の
名称「電子楽器に於ける楽音波形設定方式」)
にもこの音階クロツク発生回路10−3と同様
な回路の詳細な構成が示されている。即ち、こ
の音階クロツク発生回路10−3には内部に4
チヤンネルのシフトレジスタ、音階コード、オ
クターブコードにより加熱が選択されるマトリ
クス回路(ROM)、加算器等を有する。そし
て、この音階クロツク発生回路10−3から
は、上記音階コード、オクターブコードにより
それに対応したスケールクロツクSC CLKが各
チヤンネル毎に発生される。そして、そのスケ
ールクロツクSC SLKはアンドゲートAND1
0−1を介して、波形ステツプカウンタ部2
0、乗算部90、累算部100へ供給される。
なお、このアンドゲートAND10−1の一方
の入力端には、上記特殊コード「1111」が出力
した時点で、その出力の論理値が「0」となる
ナンドゲートNAND10−3の出力が印加さ
れている。従つて、音階コードレジスタ10−
1に特殊コードが入力していなければ、音階ク
ロツク発生回路10−3から与えられるスケー
ルクロツクSC CLKをアンドゲートAND10
−1は出力することになる。 しかして、このスケールクロツクSC CLKは
各音高毎に決定される周期をもつクロツクで、
このクロツクの16発分の長さが当該音高の周期
に相当する。従つて、このクロツクSC CLK
は、平均率音階の場合、半音間で周波数が12√
2倍異なつてくる。 <2> 波形ステツプカンウタ部20 波形ステツプカンウタ部20には波形ステツ
プレジスタ20−1と、その内容(ステツプデ
ータ)を歩進する為のハーフアダー20−2と
を有する。この波形ステツプレジスタ20−2
はクロツクφ(第5図2参照)にてシフトする
シフトレジスタより成り、4ビツトパラレルに
4段のシフト動作する。そして、この波形ステ
ツプレジスタ20−1は波形RAM部30に対
し、「0」〜「15」の16ステツプのアドレスを
指定する。 また、その内容は、音階クロツク発生部10
から供給されるスケールクロツクSC CLKがハ
ーフアダー20−2のキヤリー入力端子Cinに
供給されることにより歩進される。 この波形ステツプカウンタ部20に対し制御
部3からはコントロールバスC1を介して制御
信号STWと制御信号STRが供給される。この
制御信号STWは、通常Highレベルの信号であ
り、波形ステツプレジスタ20−1の出力端子
から出力されたステツプデータをトランスフア
ゲートG20−1,G20−2,G20−3,
G20−4を介してハーフアダー20−2へ供
給し、リサキユレートループを構成するが、こ
の制御信号STWがLowレベルの信号として設
定されると、上記トランスフアゲートG20−
1〜G20−4が閉じ、ナンドゲートNAND
20−1に接続されたトランスフアゲートG2
0−5,G20−6,G20−7,G20−8
が開成する。従つて、制御部3からデータバス
D1を介して与えられる4ビツトデータを波形
のステツプデータとして書き込むことが出来
る。その場合、制御部3は、第5図g〜jに示
されるタイミング信号t1〜t4により、いずれの
チヤンネルを選択するか制御出来る。 また、制御信号STRは、通常Highレベルの
信号であるが、この信号がLowレベルに設定
されると、トランスフアゲートG20−5〜G
20−8が開成し、波形ステツプレジスタ20
−1からのステツプデータがデータバスD1
介して、制御部3へ送出されることになり、制
御部3では、指定したチヤンネルが如何なるス
テツプにあるのかが判別出来る。 <3> 波形RAM部30 波形RAM部30内には波形RAM30−1
を有する。この波形RAM30−1は2種類
(MAIN/SUB)の波形の差分値(1ステツプ
が3ビツトにて表現される。)が16ステツプに
わけて入力設定されると共に波形ステツプレジ
スタ20−1の出力端子から与えられるステツ
プデータ「0」〜「15」及びチヤンネル制御部
40からの信号MAIN/SUBにより対応する
データが読出される。 即ち、この波形RAM30−1は、2(種類)
×16(ステツプ)×3(ビツト)=96ビツト容量の
RAMであり、この波形RAM30−1にはア
ドレス端子としてA1、A2、A4、A3のほか
MAIN/SUBを有し、データ入力端子として
I1、I2、I3を有し、データ出力端子としてO1
O2、O3を有し、リード/ライト端子として
R/Wを有する。 この波形RAM30−1に制御部3から所定
の波形を書き込む際は、先ず、データ入力端子
I1、I2、I3に対し、データバスD1の「1」、
「2」、「4」の重み付けのラインを介して、当
該データを印加する。そして、制御信号R/W
をLowレベルとすれば、波形ステツプレジス
タ20−1から与えられるアドレスで、しかも
後述するチヤンネル制御部40から供給される
信号MAIN/SUBにて選択される種類の波形
エリアに上記波形が書き込まれることになる。 従つて、この波形RAM30−1に所定のデ
ータを書き込む際には、予め波形ステツプレジ
スタ20−1の内容あるいはチヤンネル制御部
40内の音色制御レジスタ40−1の内容を書
き込みたいエリアを指定するように制御部3か
らの制御信号STW、M/SWとデータバスD1
のデータにより書き替えておき、順次そのデー
タで上記波形RAM30−1のアドレスを指定
してゆけば良い。 このようにして、書き込まれる各ステツプ毎
のデータW1〜W3は3ビツト構成で、その内容
は、第1ビツトW1、第2ビツトW2が波形の差
分値を示し、第3ビツトW3が符号「+/−」
を示すことになる。ただし、第4表に示すよう
に、第1ビツトW1、第2ビツトW2の組み合わ
せにより、「0」、「1」、「2」、「4」を指定す
るようになる。
【表】 そして、このようにして書き込まれた波形の
差分値データは、波形ステツプレジスタ20−
1から供給される波形のステツプデータと、音
色制御レジスタ40−1から供給される信号
MAIN/SUBとによりアドレス指定され、対
応するデータが順次読み出されることになる。 <4> チヤンネル制御部40 チヤンネル制御部40には、上述したように
音色制御レジスタ40−1を有し、この音色制
御レジスタ40−1はクロツクO/(第5図a参
照)にてシフトするシフトレジスタより成り、
容量1ビツトで4段のシフト動作する。 この音色制御レジスタ40−1は、その内容
が論理値「1」であればMAINの特性を指定
し、論理値「0」であればSUBの特性を指定
することになるしかして、この音色制御レジス
タ40−1の内容を書き替える場合は、データ
バスD1の重み付け「1」のラインにそのデー
タを送出し、コントロールバスC1から制御信
号M/SWをLowレベルとして出力する。 上記制御信号M/SWは、ナンドゲート
NAND40−1に供給され、トランスフアゲ
ートG40−1を開成し、一方、音色制御レジ
スタ40−1のリサキユレートループ上にある
トランスフアゲートG40−2を閉成する。従
つて、上記データバスD1に送出されたデータ
を音色制御レジスタ40−1に書き込むことが
出来る。なお、この場合、制御部3では、第5
図g〜jに示されるタイミング信号により、各
チヤンネルが指定し得る為、各チヤンネルの判
別が出来る。 更に、制御部3では、音色制御レジスタ40
−1に書込んだMAIN/SUBの情報を、制御
信号M/SRをLowレベルとすることにより読
み出すことが出来、その出力は、データバース
D1の重み付け「1」のラインに得られる。 しかして、今、音色制御レジスタ40−1に
第5表に示したデータを書込んだ場合について
以下に説明する。
【表】 その結果、音色制御レジスタ40−1から出
力される信号MAIN/SUBは第5図bに示す
如くなる。そして、その信号は波形RAM30
−1のアドレス端子MAIN/SUBのほか、チ
ヤンネル制御部40内のアンドゲートAND4
0−1に直接、アンドゲートAND40−2に
インバータI40−1を介して供給され、更に
後述する各ブロツクに供給される。また、上記
インバータI40−1の出力は、ADSRレジス
タ部50に制御信号として供給
される。 そして、上記アンドゲートAND40−1、
AND40−2には、第5図aの基本クロツク
O/が与えられ、アンドゲートAND40−1か
らは第5図cに示す如きクロツクO/Mが出力し、
アンドゲートAND40−2からは第5図dに
示す如きクロツクO/Sが出力する。なお、この
クロツクO/M、クロツクO/Sは、後述する累算部
100などに供給される。 <5> ADSRレジスタ部50 ADSRレジスタ部50には、アタツク時間を
決定するアタツククロツク選択データを記憶す
るラツチ50−1,50−2、デイケイ時間を
決定するデイケイクロツク選択データを記憶す
るラツチ50−3,50−4、リリース時間を
決定するリリースクロツク選択データを記憶す
るラツチ50−5,50−6、サステインレベ
ルを決定するサステインレベルデータを記憶す
るラツチ50−7,50−8を有する。 そして、このラツチ50−1,50−3,5
0−5,50−7は2種類(MAIN/SUB)
の楽音のうち、MAIN側の情報を記憶するラ
ツチであり、ラツチ50−2,50−4,50
−6,50−8はSUB側の情報を記憶するラ
ツチである。 しかして、この各データは、第4図に示すエ
ンベロープ波形の形状を決定することになる。
即ち、ラツチ50−1,50−2に記憶される
アタツククロツク選択データにより、アタツク
時間(発音開始点から最大レベル点までの時
間)が決定され、ラツチ50−3,50−4に
記憶されるデイケイクロツク選択データにより
デイケイ時間(最大レベル点からサステインレ
ベルまでの時間)が決定され、ラツチ50−
5,50−6に記憶されるリリースクロツク選
択データによりリリース時間(サステインレベ
ルから発音終了点までの時間)が決定される。
更に、ラツチ50−7,50−8に記憶される
サステインレベルデータによりサステインレベ
ルが決定される。 なお、このサステインレベルデータを最大レ
ベルと同じにしておけば(後述するように、こ
のサステインレベルデータは、エンベロープカ
ウンタ部70から出力されるエンベロープデー
タの上位4ビツトと同じ重み付けがなされてい
る。)、オルガン音的なエンベロープが付加し得
ることになり、このサステインレベルデータを
最小レベル(Oレベル)と同じにしておけば撥
弦音的なエンベロープを付加し得ることにな
り、第4図に示したようなレベルにサステイン
レベルを設定しておけば、アタツク、デイケ
イ、サステイン、リリースの各変化(ステータ
ス)をもつエンベロープを付加し得ることにな
る。 次に、このラツチ50−1〜50−8に、各
データを設定する場合について説明する。先
ず、ラツチ50−1,50−2にアタツククロ
ツク選択データを入力する場合、先ず、SUB
のデータをデータバスD1に制御部3から出力
する。そして、そのデータをクロツクO/TAによ
りラツチ50−1にセツトする。なお、このク
ロツクO/TAは制御部3から与えられるクロツク
で、ラツチ50−1,50−2に共通に供給さ
れる。 次に、データバスD1に制御部3からMAIN
のデータを出力する。そしてクロツクO/TAによ
り、そのデータをラツチ50−1にセツトし、
しかも、既にラツチ50−1に入力されていた
SUBのデータをラツチ50−2にセツトする。 このようにして、ラツチ50−1にMAIN
のアタツククロツク選択データを、ラツチ50
−2にSUBのアタツククロツク選択データを
設定する。 また、ラツチ50−3,50−4にデイケイ
クロツク選択データを設定する場合も、上記同
様にして行えるが、この場合、制御部3からは
読込みクロツクとしてφTDがラツチ50−3,
50−4に供給されている。 更に、ラツチ50−5,50−6にリリース
クロツク選択データを、ラツチ50−7,50
−8にサステインレベルデータを設定する場合
も、上記同様に行え、制御部3から、読込みク
ロツクとしてラツチ50−5,50−6にクロ
ツクO/TRを、ラツチ50−7,50−8にクロ
ツクO/TSを供給する。 以上の如くして、各ラツチ50−1〜50−
8に記憶されたデータは、チヤンネル制御部4
0から供給される信号、後述す
るステータスレジスタ部80から入力する信号
ATT、DEC、RELによつて選択出力するもの
である。 即ち、ラツチ50−1の出力は、トランスフ
アゲートG50−1,G50−2,G50−
3,G50−4を介し、更にトランスフアゲー
トG50−5,G50−6,G50−7,G5
0−8を介して、エンベロープクロツク発生部
60に与えられる。また、ラツチ50−2の出
力は、トランスフアゲートG50−9,G50
−10,G50−11,G50−12を介し、
トランスフアゲートG50−5,G50−6,
G50−7,G50−8を介してエンベロープ
クロツク発生部60に与えられる。 上記トランスフアゲートG50−1〜G50
−4のゲート信号は、上記信号MAIN/SUB
をインバタータI50−1を介して反転された
信号であり、従つて、チヤンネル制御部40が
MAINの楽音を指定した場合に、このトラン
スフアゲートG50−1〜G50−4は開成す
る。 逆に、トランスフアゲートG50−9〜G5
0−12のゲート信号は、上記信号
SUBであり、従つて、チヤンネル制御部40
がSUBの楽音を指定した場合に、このトラン
スフアゲートG50−9〜G50−12は開成
する。 そして、トランスフアゲートG50−5〜G
50−8はステータスレジスタ部80から信号
ATTが供給された場合、開成する。 このように、ラツチ50−1,50−2に記
憶されたMAIN、SUBの楽音のアタツククロ
ツク選択データは、エンベロープステータスが
アタツクの場合に限り、しかも、MAIN/
SUBの指定により、選択的にエンベロープク
ロツク発生部60に供給されることになる。 次にラツチ50−3,50−4に記憶したデ
イケイクロツク選択データがエンベロープクロ
ツク発生部60に供給される場合について説明
する。 即ち、ラツチ50−3の出力は、トランスフ
アゲートG50−13,G50−14,G50
−15,G50−16を介し、更にトランスフ
アゲートG50−17,G50−18,G50
−19,G50−20を介して、エンベロープ
クロツク発生部60に供給される。また、ラツ
チ50−4の出力は、トランスフアゲートG5
0−21,G50−22,G50−23,G5
0−24を介し、トランスフアゲートG50−
17,G50−18、G50−19,G50−
20を介してエンベロープクロツク発生部60
に与えられる。 上記トランスフアゲートG50−13〜G5
0−16のゲート信号は、上記信号
SUBをインバータI50−2を介して反転さ
れた信号であり、従つて、チヤンネル制御部4
0がMAINの楽音を指定した場合に、このト
ランスフアゲートG50−13〜G50−16
は開成する。 一方、トランスフアゲートG50−21〜G
50−24のゲート信号は、上記信号
MAIN/SUBであり、従つて、チヤンネル制
御部40がSUBの楽音を指定した場合に、こ
のトランスフアゲートG50−21〜G50−
24は開成する。 そして、トランスフアゲートG50−17〜
G50−20はステータスレジスタ部80から
信号DECが供給された場合開成する。 このように、ラツチ50−3,50−4に記
憶されたMAIN、SUBの楽音のデイケイクロ
ツク選択データは、エンベロープステータスが
デイケイの場合に限り、しかも、MAIN/
SUBの指定により、選択的にエンベロープク
ロツク発生部60に供給されることになる。 次に、ラツチ50−5,50−6に記憶した
リリースクロツク選択データがエンベロープク
ロツク発生部60に供給される場合について説
明する。 即ち、ラツチ50−5の出力は、トランスフ
アゲートG50−25,G50−26,G50
−27,G50−28を介し、更にトランスフ
アゲートG50−29,G50−30,G50
−31,G50−32を介して、エンベロープ
クロツク発生部60に供給される。また、ラツ
チ50−6の出力は、トランスフアゲートG5
0−33,G50−34,G50−35,G5
0−36を介し、更にトランスフアゲートG5
0−29,G50−30,G50−31,G5
0−32を介してエンベロープクロツク発生部
60に与えられる。 上記トランスフアゲートG50−25〜G5
0−28のゲート信号は、上記信号
SUBをインバータI50−3を介して反転さ
れた信号であり、従つて、チヤンネル制御部4
0がMAINの楽音を指定した場合に、このト
ランスフアゲートG50−25〜G50−28
は開成する。 一方、トランスフアゲートG50−33〜G
50−36のゲート信号は、上記信号
MAIN/SUBであり、従つて、ニヤンネル制
御部40がSUBの楽音を指定した場合に、こ
のトランスフアゲートG50−33〜G50−
36は開成する。 そして、トランスフアゲートG50−29〜
G50−32はステータスレジスタ部80から
信号RELが供給された場合開成する。 このように、ラツチ50−5,50−6に記
憶されたMAIN、SUBの楽音のリリースクロ
ツク選択データは、エンベロープステータスが
リリースの場合に限り、しかもMAIN/SUB
の指定により、選択的にエンベロープクロツク
発生部60に供給されることになる。 次に、ラツチ50−7,50−8に記憶した
サステインレベルデータがステータスレジスタ
部80に供給される場合について説明する。 即ち、ラツチ50−7の出力は、トランスフ
アゲートG50−37,G50−38,G50
−39,G50−40を介してステータスレジ
ス部80に供給され、ラツチ50−8の出力
は、トランスフアゲートG50−41,G50
−42,G50−43,G50−44を介して
ステータスレジスタ部80に供給される。 そして、上記トランスフアゲートG50−3
7〜G50〜40のゲート信号は、上記信号
MAIN/SUBをインバータI50−4を介し
て反転した信号であり、従つて、チヤンネル制
御部40がMAINの楽音を指定した場合に、
このトランスフアゲートG50−37〜G50
−40は開成する。 一方、トランスフアゲートG50−41〜G
50−44のゲート信号は、上記
SUBであり、従つて、チヤンネル制御部40
がSUBの楽音を指定した場合に、このトラン
スフアゲートG50−41〜G50−44は開
成する。 このように、ラツチ50−7,50−8に記
憶したMAIN、SUBの楽音のサステインレベ
ルデータは、MAIN/SUBの指定により、選
択的にステータスレジスタ部80に供給される
ことになる。 <6> エンベロープクロツク発生部60、エン
ベロープカウンタ部70、ステータスレジスタ
部80 本実施例の楽音はエンエロープクロツク発生
部60、エンベロープカウンタ部70、ステー
タスレジスタ部80によりエンベロープ制御が
なされるものである。 しかして、エンベロープクロツク発生部60
は、ADSRレジスタ部50から供給されるデー
タと、ステータスレジスタ部80から供給され
る信号ATT、DEC、REL、SUSにより対応す
る速度のエンベロープクロツクENV CLKを
発生し(信号SUSが入力する場合はエンベロ
ープクロツクENV CLKは発生しない。)エン
ベロープカウンタ部70に供給する。 このエンベロープクロツク発生部60の詳細
な回路構成図は省略するが、他のブロツクの4
チヤンネルの時分割動作に対応し、各チヤンネ
ル毎に、エンベロープクロツクENV CLKを
発生する。なお、このエンベロープクロツク発
生部60と同様な回路は本出願人が既に出願し
てある特願昭53−31369号(特開昭54−123937
号、発明の名称「電子楽器に於ける楽音波形設
定方式」)にも開示してある。 そして、エンベロープクロツク発生部60か
ら発生したエンベロープクロツクENV CLK
は、エンベロープカウンタ部70に入力する。 このエンベロープカウンタ部70は、詳細な
回範構成は省略する(なお、上記特願昭53−
31369号(特開昭54−123937号、発明の名称
「電子楽器に於ける楽音波形設定方式」)にも、
この部分の技術が開示されている。)が、加算
器、4段の5ビツトパラレルにシフト動作する
シフトレジスタと、その他ゲート回路とより成
る。なお、上記シフトレジスタはクロツクO/
(第5図a参照)によりシフトする。 また、このエンベロープカウンタ部70に
は、ステータスレジスタ部80より信号ATT、
DEC、REL、SUSが与えられ、アツプカウン
トするか(アタツク時)ダウンカウントするか
(デイケイ時、リリース時)が指定される。 そして、このエンベロープカウンタ70の5
ビツト出力は乗算部90に供給されるほか、サ
ステインレベルとの一致検出の為、上位4ビツ
ト(重み付け「2」、「4」、「8」、「16」)がス
テータスレジスタ部80のイクスクルーシブノ
アゲートENOR80−1,ENOR80−2,
ENOR80−3,ENOR80−4に供給され
る。また、このエンベロープカウンタ部70か
らのエンベロープキヤリー(ボロー)信号
ENVC0は、エンベロープステータスの変更を
行う為、ステータスレジスタ部80内のハーフ
アダー80−1のキヤリー入力端子Ciに供給さ
れる。 次に、ステータスレジスタ部80の詳細につ
いて説明する。このステータスレジスタ部80
には、ステータスレジスタ80−2、サステイ
ンステータスレジスタ80−3を有する。そし
て、このステータスレジスタ80−2は、クロ
ツクO/(第5図2参照)にてシフトする4段の
2ビツトパラレルのシフトレジスタであり、サ
ステインステータスレジスタ80−3は、クロ
ツクφ(第5図a参照)にてシフトする1ビツ
トで4段構成のシフトレジスタである。 このステータスレジスタ80−2の内容と、
サステインステータスレジスタ80−3の内容
と、エンベロープステータスとの関係は第6表
に示すとおりである。
【表】 この第6表に示すように、また第4図に示す
ように、テイケイ状態とサステイン状態とは、
サステインステータスレジスタ80−3の内容
が「0」であるのか「1」であるのかによつて
決定される。 しかして、このステータスレジスタ80−2
の内容をクリア状態からアタツク状態に変更す
る、換言すると、楽音の放音を開始するように
するには、制御部3から制御信号KEYONを
Lowレベル(論理値「0」)とする。なお、こ
の制御信号KEYONは通常状態でHighレベル
(論理値「1」)である。 そして、その制御信号KEYONは、インバー
タI80−1により反転され、オアゲートOR
80−1に供給され、ステータスレジスタ80
−2の重み付け「1」の入力端子に論理「1」
の信号を供給することになる。一方、上記制御
信号KEYONがアンドゲートAND80−1に
供給される為、ステータスレジスタ80−2の
重み付け「2」の入力端子に論理値「0」の信
号を供給することになる。 その結果、ステータスレジスタ80−2の内
容は「0、1」となりアタツク状態に設定され
る。そして、この内容は、順次クロツクO/でシ
フトされて、出力端子からデコーダ80−4に
供給される。いま、このデコーダ80−4に
て、アタツク状態であることが検出されると信
号ATTを上述したトランスフアゲートG50
−5〜G50−8、エンベロープクロツク発生
部60、エンベロープカウンタ部70に供給
し、アタツク状態の動作を開始することにな
る。 また、上記ステータスレジスタ80−2の出
力は、ハーフアダー80−1を介し、更にオア
ゲートOR80−1あるいはオアゲートOR8
0−2、アンドゲートAND80−1を介して
入力端子にリサキユレートすることになる。 しかして、以下、上述の如くアタツク状態に
設定したチヤンネルの動作のみ説明するが、他
のチヤンネルも全く独立的にエンベロープ制御
の為の動作を行うようになる。 さて、アタツク状態に設定されたチヤンネル
に対しては、エンベロープクロツク発生部60
から入力するエンベロープクロツクENV
CLKに応じて順次カウントアツプする動作が
エンベロープカウンタ部70にて行なわれる。 従つて、その出力は、「00000」から順次増加
し、第4図に示す如く最大レベル「11111」に
達する。そして、次のエンベロープクロツク
ENV CLKが入力すると、エンベロープキヤ
リー信号ENVC0をエンベロープカウンタ部7
0は出力し、ハーフアダー80−1に与える。 その結果、ハーフアダー80−1で現在まで
の値「01」に対し「+1」動作が行われて、そ
の内容を「10」とし、以下この内容をステータ
スレジスタ80−2は循環保持することにな
る。 そして、デコーダ80−4では、デイケイ状
態であることを検出し、信号DECを上述した
トランスフアゲートG50−17〜G50−2
0、エンベロープクロツク発生部60、エンベ
ロープカウンタ部70及びステータスレジスタ
部80内のアンドゲートAND80−2に供給
し、デイケイ状態の動作を開始するようにな
る。 その結果、デイケイ状態に設定されたチヤン
ネルに対しては、エンベロープ発生部60から
入力するエンベロープクロツクENV CLKに
応じて順次カウントダウンする動作がエンベロ
ープカウンタ部70にて行なわれる。 そして、エンブエロープカウンタ部70の出
力は、乗算部90に供給されると共に、上位4
ビツト出力がイクスクルーシブノアゲート
ENOR80−1〜ENOR80−4に与えられ
る。このイクスクルーシブノアゲートENOR
80−1〜ENOR80−4の他方の入力端子
にはANSRレジスタ部50からサステインレ
ベルデータが供給され、全ビツトの内容が一致
した際、このイクスクルーシブノアゲート
ENOR80−1〜ENOR80−4の出力が印
加されるアンドゲートAND80−3から論理
値「1」が出力することになる。 そして、上記アンドゲートAND80−3の
出力はアンドゲートAND80−2に供給され、
いま、このアンドゲートAND80−2の他の
入力は全て「1」であること(即ち、デコーダ
80−4から信号DECが論理値「1」で与え
られ、サステインステータスレジスタ80−3
の出力がインバータI80−2にて反転して論
理値「1」で与えられる。)により、オアゲー
トOR80−3を介してその信号がサステイン
ステータスレジスタ80−3に供給されること
になる。 その為、サステインステータスレジスタ80
−3の当該チヤンネルは論理値「1」となり、
その出力はエンベロープクロツク発生部60、
エンベロープカンウタ部70に対し信号SUS
として供給され、エンベロープデータをサステ
インレベルで保持するようにする。また、サス
テインステータスレジスタ80−3の出力は、
アンドゲートAND80−4に供給され、この
アンドゲートAND80−4には、デコーダ8
0−4の信号RELがインバータI80−3を
介して供給されている為、その出力が論理値
「1」となり、オアゲートOR80−3を介し
てサステインステータスレジスタ80−3の入
力端子に与えられることになる。 従つて、サステインステータスレジスタ80
−3には、サステイン状態を示す「1」信号が
当該チヤンネルに循環記憶されることになる。 そして、このサステイン状態からリリース状
態に変化するのは、制御部3から制御信号
KEY OFFをLowレベル(論理値「1」)とす
ることにより行なわれる。なお、この制御信号
KEYOFFは、通常状態でHighレベル(論理値
「1」)である。 そして、この制御信号KEY OFFは、インバ
ータI80−4により反転されてオアゲート
OR80−1,OR80−2に与えられる。従
つて、ステータスレジスタ80−2の内容は
「1、1」となりリリース状態とされ、デコー
ダ80−4からは信号RELが出力することに
なる。 そして、この信号RELは上記トランスフア
ゲートG50−29〜G50−32に供給され
るほか、エンベロープクロツク発生部60、エ
ンベロープカウンタ部70に与えられる。ま
た、上記信号RELは、インバータI80−3
を介してアンドゲートAND80−4に印加さ
れる。 その結果、エンベロープクロツク発生部60
には、リリースクロツク選択データが与えら
れ、そのデータに応じた速度のエンベロープク
ロツクENV CLKがエンベロープカンウタ部
70に与えられ、エンベロープカウンタ部70
ではダウンカウントを開始する。 また、サステインステータスレジスタ80−
3の内容は、アンドゲートAND80−4が閉
成される為、リサキユレートループが閉じて、
論理値「0」が保持されることになる。 そして、エンベロープカウンタ部70からキ
ヤリー(ボロー)信号ENVC0が出力するまで、
ダウンカウントが続けられ、そのデータは乗算
部90に印加される。そして、上記キヤリー信
号ENVC0が出力すると、その信号はハーフア
ダー80−1のキヤリー入力端子に与えられ、
ステータスレジスタ80−2の当該チヤンネル
の内容を「0、0」に設定する。その結果、そ
のチヤンネルの楽音出力は停止することにな
る。 以上の説明で、アタツク、デイケイ、サステ
イン、リリースの各状態に応じて第4図に示す
如きエンベロープデータが出力することが理解
されるが、特に鍵盤のキーオフ状態を検出し、
即座に制御部3から制御信号KEYOFFを出力
した場合、ステータレジスタ80−2がたと
え、アタツク状態、デイケイ状態を示すデータ
「0、1」、「1、0」を記憶していたとしても、
強制的に「1、1」のリリース状態とし得、リ
リースの動作を行うようになる。 なお、上記信号KEYON、KEYOFFは、マ
ニユアル演奏の場合のキーオン、キーオフを示
すほか、自動演奏の場合、発音開始、リリース
状態への移行を夫々示すものである。 このように、ステータスレジスタ部80の制
御のもとに、エンベロープクロツク発生部6
0、エンベロープカウンタ部70は動作するよ
うになり、順次エンベロープデータを乗算部9
0に4チヤンネルの時分割動作に応じて出力す
るようになる。 また、制御部3は、ステータスレジスタ80
−2、サステインステータスレジスタ80−3
の内容を読出して、空チヤンネルを検出する等
の処理を行なうことが出来る。即ち、制御部3
から制御信号ENVRをLowレベル信号として
出力すると、その出力がインバータI80−5
を介してトランスフアゲートG80−45,G
80−46,G80−47に与えられ、このト
ランスフアゲートG80−45〜G80−47
が開成することにより、データバスD1の重み
付け「1」、「2」のラインにステータスレジス
タ80−2の重み付け「1」、「2」のデータ
が、またデータバスD1の重み付け「4」のラ
インに、サステインステータスレジスタ80−
3の内容が出力することになる。 <7> 乗算部90 乗算部90は、デコーダ90−1とシフト回
路90−2とを有する。そして、デコーダ90
−1には、波形RAM部30から出力される波
形の差分値データW1,W2が供給される。 そして、このデータW1,W2により、第4表
に示した如き4段階の出力を得る。即ち、差分
値データW1,W2が「0、0」であると、エン
ベロープカウンタ70からのエンベロープデー
タが如何なる値であろうとも、乗算部90から
は論理値「0」の出力を得る。 即ち、デコーダ90−1の「0」の出力はシ
フト回路90−2内のトランスフアゲートG9
0−1,G90−2,G90−3,G90−
4、G90−5,G90−6,G90−7に印
加される。このトランスフアゲートG90−1
〜G90−7の一端はグランドレベル(Low
レベル、論理値「0」)に印加され、他端は出
力ラインL1〜L7に供給される。従つて、デコ
ーダ90−1から出力「0」を得ると、全ライ
ンL1〜L7の出力は全て「0」となる。 また、デコーダ90−1の「1」の出力は、
シフト回路90−2内のトランスフアゲートG
90−8,G90−9,G90−10,G90
−11,G90−12,G90−13,G90
−14に印加される。そして、このトランスフ
アゲートG90−8〜G90−12には、エン
ベロープカウンタ部70のエンベロープデータ
が一端に供給され、またトランスフアゲートG
90−13,G90−14の一端にはグランド
レベルが接続され、他端は出力ラインL1〜L7
に供給される。従つて、デコーダ90−1から
出力「1」を得ると、ラインL1〜L7から、エ
ンベロープデコータが直接出力することにな
る。 更に、デコーダ90−1の「2」の出力は、
シフト回路90−2内のトランスフアゲートG
90−15,G90−16,G90−17,G
90−18,G90−19,G90−20,G
90−21に印加される。そして、このトラン
スフアゲートG90−15はグランドレベルに
接続され、他端がラインL1に接続される。ま
たトランスフアゲートG90−16〜G90−
20は一端がエンベロープカウンタ部70のエ
ンベロープ出力端子に接続され、他端がライン
L2〜L6に接続される。更にトランスフアゲー
トG90−21は一端がグランドレベルに接続
され、他端がラインL7に接続される。従つて、
デコーダ90−1から出力「2」を得ると、ラ
インL1〜L7から、エンベロープデータが2倍
(1ビツトシフト)された値のデータが出力す
ることになる。 また、デコーダ90−1の「4」の出力は、
シフト回路90−2内のトランスフアゲートG
90−22,G90−23,G90−24,G
90−25,G90−26,G90−27,G
90−28に印加される。そして、このトラン
スフアゲートG90−22,G90−23の一
端はグランドレベルに接続され、他端はライン
L1,L2に接続される。またトランスフアゲー
トG90−24〜G90−28の一端はエンベ
ロープカウンタ部70のエンベロープ出力端子
に接続され、他端は、ラインL3〜L7に接続さ
れる。従つて、デコーダ90−1から出力
「4」を得ると、ラインL1〜L7からエンベロー
プデータが4倍(2ビツトシフト)された値の
データが出力することになる。 このようにして、波形の差分値データW1
W2とエンベロープデータの乗算が行われ、累
算部100に送出される。 なお、この乗算部90内のトランスフアゲー
トG90−29,G90−30は、音階クロツ
ク発生部10からスケールクロツクSCCLKが
発生したときのみ開成し、上記差分値データ
W1,W2をデコーダ90−1へ供給するもの
で、このスケールクロツクSCCLKの発生時に
限り、この乗算部90は有効なデータが出力
し、その他のタイミングでは、乗算部90は
「0」を出力する。 <8> 累算部100 累算部100では、2種類(MAIN/SUB)
エンベロープ制御された差分値データを累算し
て、振幅値あるいは複数の楽音が発生している
ときは夫々の振幅値の加算値を、各種類
(MAIN/SUB)毎に交互に外部のD/A変換
器へ出力するものである。 いま、第5表に示したように、チヤンネル1
をSUBの楽音として、チヤンネル2〜4を
MAINの楽音として出力する場合について以
下に説明する。 即ち、上記乗算部90からラインL1〜L7
介して供給される7ビツトデータは、加算器1
00−1のA入力端子のうち重み付け「1」、
「2」、「4」、「8」、「16」、「32」、「64」の端

へイクスクルーシブオアゲートEOR100−
1,EOR100−2,EOR100−3,EOR
100−4,EOR100−5,EOR100−
6,EOR100−7を介して印加される。ま
た、この各イクスクルーシブオアゲートEOR
100−1〜EOR100−7の他方の入力端
子及びA入力端子の重み付け「128」、「256」、
「512」の端子、キヤリー入力端子Cinには、波
形RAM30−1の出力W3(符号ビツト)がト
ランスフアケートG100−1を介して供給さ
れる。 従つて、音階クロツク発生回路10−3か
ら、スケールクロツクSCCLKが発生した際に、
波形RAM30−1の出力データW3が「0」で
あれば、この加算器100−1はB入力端子
(重み付け「1」〜「512」の10ビツト)に供給
されるデータと、乗算部90から供給されるデ
ータとを加算してS出力端子(重き付け「1」
〜「512」の10ビツト)から出力するが、上記
データW3が「1」であれば、乗算部90から
供給されるデータの論理レベルを反転し、更に
その値に「+1」したデータ、換言すれば乗算
部90の出力データの符号を反転し、負の値と
したデータが加算器100−1のA入力端子及
びキヤリー入力端子Cinに印加され、他方のB
入力端子からのデータと加算してS出力端子か
ら出力する。このようにして、正、負いずれの
差分値データをも累算部100にて累算するこ
とが可能である。 そして、加算器100−1から出力されるデ
ータは、トランスフアゲートG100−2,G
100−3,G100−4,G100−5,G
100−6,G100−7,G100−8,G
100−9,G100−10,G100−11
に印加され、このトランスフアゲートG100
−2〜G100−11の出力は、ラツチ100
−2,100−3に印加される。しかして。上
記トランスフアゲートG100−2〜G100
−11には、加算器100−1のキヤリー出力
端子Coutの出力と、トランスフアゲートG1
00−12を介して供給される波形RAM30
−1の波形データW3とがイクスクルーシブノ
アゲートENOR100−1に供給され、その
出力が印加される。 即ち、このイクスクルーシブノアゲート
ENOR100−1は、加算器100−1のオ
ーバーフロー時の処理を行うもので、通常状態
では、上記トランスフアゲートG100−2〜
G100−11は開成するが、正または負のオ
ーバーフローが生じたときは、このトランスフ
アゲートG100−2〜G100−11は閉成
される。 そして、このオーバーフロー時には、ラツチ
100−2またはラツチ100−3の出力が、
再びこのラツチ100−2またはラツチ100
−3に入力されるように、トランスフアケート
G100−13,G100−14,G100−
15,G100−16,G100−17、G1
00−18,G100−19,G100−2
0,G100−21,G100−22が開成す
る。即ち、このトランスフアゲートG100−
13〜G100−22には、上記イクスクルー
シブノアゲートENOR100−1の出力がイ
ンバータI100−1にて反転されて印加され
ている。 そして、上記ラツチ100−2,100−3
は夫々クロツクO/M,O/S(第5図c,d参照)
で読込動作を行うもので、その記憶状態では、
第5図e,fに示す如く変更されることにな
る。従つて、今の場合、チヤンネル1のデータ
はラツチ100−3に記憶されチヤンネル2〜
4のデータはラツチ100−2に記憶されるこ
とになる。 そして、ラツチ100−2のデータは、チヤ
ンネル制御部40からの信号MAIN/SUB(第
5図b参照)により開閉制御されるトランスフ
アゲートG100−23,G100−24,G
100−25,G100−26,G100−2
7,G100−28,G100−29,G10
0−30,G100−31,G100−32を
介して、加算器100−1のB入力端子へ供給
されると共に、2チヤンネル毎にレベルを反転
するクロツクtn(第5図k参照)が印加される
トランスフアゲートG100−33,G100
−34,G100−35,G100−36,G
100−37,G100−38,G100−3
9,G100−40,G100−41,G10
0−42を介してラツチ100−4に供給さ
れ、クロツクO/n(第5図l参照)にて読込ま
れる。 一方、ラツチ100−3のデータは、チヤン
ネル制御部40からの信号MAIN/SUB(第5
図b参照)がインバータI100−2が反転さ
れて与えられるトランスフアゲートG100−
43,G100−44,G100−45,G1
00−46,S100−47,G100−4
8,G100−49,G100−50,G10
0−51,G100−52を介して、加算器1
00−1のB入力端子へ供給されると共に、上
記クロツクtn(第5図k参照)がインバータI
100−3を介して与えられるトランスフアゲ
ートG100−53,G100−54,G10
0−55,G100−56,G100−57,
G100−58,G100−59,G100−
60,G100−61,G100−62を介し
て、ラツチ100−4に印加されて読込まれ
る。 その結果、このラツチ100−4からは、第
5図mに示す如く、MAINとSUBの夫々の楽
音が交互にクロツクO/n(第5図l参照)に同
期してD/A変換器にパスラインB8(10ビツト
ライン)を介して出力することになる。 なお、上述したように、加算器100−1の
オーバーフロー時に、オーバーフローする以前
のデータをラツチ100−2あるいはラツチ1
00−3に記憶させる為、上記トランスフアゲ
ートG100−23〜G100−32の出力及
びトランスフアゲートG100−43〜G10
0−52の出力は、トランスフアゲートG10
0−13〜G100−22に供給されるように
なつている。 以上のように、この累算部100においては、
2種類MAIN/SUBの楽音の振幅データあるい
は、各チヤンネルの振幅データの加算値データ
が、独立のラツチ100−2、ラツチ100−3
に記憶され、そのデータが交互にD/A変換器4
に出力されるようになり、このLSIチツプ1の外
部では、この交互に出力されるデータに対し、更
に、独立的にフイルタをかけることや、音量比を
楽音MAIN/SUBで可変制御することが出来る。 即ち、第5図nに示す如く、タイミング信号t3
の出力時において、サンプルホールド回路5Mは
D/A変換器4から出力中のアナログ量の
MAINの楽音信号をサンプルホールドしてフイ
ルタ回路6M、可変抵抗器VRMへ供給する。他
方、第5図oに示す如く、タイミング信号t1の出
力時においては、サンプルホールド回路5Sが
D/A変換器4から出力中のアナログ量のSUB
の楽音データをサンプルホールドし、フイルタ回
路6S、可変抵抗器VRSに供給する。したがつ
て外部スイツチ操作により上記フイルタ回路6
M,6Sや可変抵抗器VRM,VRSを夫々独立的
に駆動することにより、MAIN/SUBの各特性
の楽音に対し独立的にフイルタをかけて音色を制
御することや、音量比を可変制御できるものであ
る。その為、例えば、メロデイ音と伴奏音あるい
はマニユアル演奏音と自動演奏音、その他2系統
の楽音を夫々独立的に外部で処理することが出来
る。 本実施例においては、上述した如く、4チヤン
ネルの時分割処理を行う電子楽器において、各チ
ヤンネルをMAIN/SUBの2種類の楽音のいず
れを発生させるチヤンネルとするかを指定し得る
ようにし、また各楽音毎に波形あるいは、エンベ
ロープを任意に設定出来るようにして各楽音を同
時に発生し得るようにし、更にまたMAIN/
SUBの2種類の楽音を1個のD/A変換器を介
して各種類(系統)に対するサンプルホールド回
路に夫々印加し、これよりMAIN/SUBの各特
性の楽音に対して独立的にフイルタをかけ、音量
比を可変制御可能としたから、極めて少いハード
ウエアで2種類の楽音を得ることができ、また本
実施例の回路は1チツプのLSIにて構成したから
非常にコンパクトな電子楽器を製造可能であり、
しかもLSI化に際してはそのピン数が少くて済み
製造が容易である利点もある。更に上述した如く
各特性の楽音に対して外部スイツチ操作により独
立的にフイルタをかけ、また音量比を可変制御で
きるから高度な演奏技術にも充分対応できる利点
もある。 なお、上記実施例では、4チヤンネルの時分割
処理を行う電子楽器に本発明を適用したが、それ
以上あるいはそれ以下の複数チヤンネルの時分割
処理を行う電子楽器にも本発明を適用し得る。 また、上記実施例では2種類の楽音MAIN/
SUBを各チヤンネル毎に指定出来るようにした
が、如何なるチヤンネルがMAINで、如何なる
チヤンネルがSUBであるかを固定的に設定して
ある場合にも、本発明を適用することが出来る。
その場合は、例えば全チヤンネルを1つの楽音で
発生するか、それとも固定的に設定された
MAIN/SUBの種類で各チヤンネルから楽音を
発生するかを選択指定出来るようにしても良い。 更に、上記実施例では2種類(MAIN/SUB)
の楽音を発生する場合について説明したが、それ
以上の種類の楽音を時分割処理の各チヤンネルか
ら選択的に発生するようにすることも出来る。 また、上記実施例では、楽音の特性として、波
形と、エンベロープ波形とを選択し、これらを切
替えるようにして2種類の楽音を同時に生成する
ようにしたが、その他、ビブラート効果、トレモ
ロ効果の付加方法を各種類で変更したり、あるい
は、その他の効果を各種類毎に変更したりするよ
うにすることも可能である。 この発明は以上説明したように、デイジタル/
アナログ変換手段を時分割使用するようにしたの
で、楽音信号のデジタル/アナログ変換を低コス
トで行うことができる。また、複数の種類毎に楽
音波形データを累算した後デイジタル/アナログ
変換を行うので、デイジタル楽音発生チヤンネル
の数に比べて少ない必要最小限のデイジタル/ア
ナログ変換のための時分割時間(タイムスロツ
ト)を設定すればよいことになり、効率的なD/
A変換ができる。即ち、D/A変換用の時分割時
間(タイムスロツト)の時間幅に余裕をもたせる
ことができ、D/A変換器にそれほど高速性能を
要求することなく、従つてハードウエアに負担を
かけることなく、効率的なD/A変換が可能であ
る。 更に、上記デイジタル/アナログ変換手段から
出力する各種類の楽音信号に対しアナログ信号領
域において独立的にフイルタをかけて音色制御を
行つたり或いは音量比の制御を行つたりすること
が外部操作に基づいて容易になし得ることにな
り、高度な演奏技術に対応できる利点もある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は、本
実施例の電子楽器に用いられるLSIチツプの機能
ブロツクおよび2系統設けられたサンプルホール
ド回路等の回路を図した図、第2図A〜Cは同実
施例のLSIチツプの詳細な回路構成図、第3図は
第2図A〜Cの図面の接続状態を示す図、第4図
は本実施例のエンベロープ波形を示す図、第5図
は、本実施例の動作を説明する為のタイムチヤー
トである。 1……LSIチツプ、2……楽音生成部、3……
制御部、4……D/A変換器、5M,5S……サ
ンプルホールド回路、6M,6S……フイルタ回
路、VRM,VRS……可変抵抗器、7……ミキ
サ、8……アンプ、9……スピーカ、10……音
階クロツク発生部、20……波形ステツプカウン
タ部、30……波形RAM部、40……チヤンネ
ル制御部、40−1……音色制御レジスタ、50
……ADSRレジスタ部、60……エンベロープク
ロツク発生部、70……エンベロープカウンタ
部、80……ステータスレジスタ部、90……乗
算部、100……累算部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数の時分割楽音発生チヤンネルを有し、こ
    の複数の時分割楽音発生チヤンネルの夫々によつ
    て、複数種類の楽音波形データのうちの指定した
    種類の楽音波形データを指定した音高で発生する
    ようにして、異なる種類の楽音波形データを時分
    割的に得る楽音発生手段と、 上記複数の時分解楽音発生チヤンネルにより発
    生される複数種類の楽音波形データを、各種類毎
    に別個に累算する累算手段と、 この累算手段にて各種類毎に累算された1乃至
    複数の音高の楽音波形データの累算デイジタル値
    を、上記複数の時分解楽音発生チヤンネルの全チ
    ヤンネル時間を分割した複数の時間毎に、時分割
    的に出力する出力手段と、 この出力手段から時分割的に出力される各種類
    毎の上記累算デイジタル値を夫々アナログ量の楽
    音信号に変換するデイジタル/アナログ変換手段
    と、 このデイジタル/アナログ変換手段の出力を上
    記種類別にサンプルホールドする複数のサンプル
    ホールド手段と、 を具備し、上記複数のサンプルホールド手段の出
    力に基づき複数種類の楽音を同時に発生すること
    を特徴とする電子楽器。
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