JPH04218331A - 青果物の鮮度保持方法 - Google Patents

青果物の鮮度保持方法

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JPH04218331A
JPH04218331A JP3031118A JP3111891A JPH04218331A JP H04218331 A JPH04218331 A JP H04218331A JP 3031118 A JP3031118 A JP 3031118A JP 3111891 A JP3111891 A JP 3111891A JP H04218331 A JPH04218331 A JP H04218331A
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JP
Japan
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fruits
vegetables
film
freshness
caco2
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Application number
JP3031118A
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English (en)
Inventor
Takeshi Shimofusachi
剛 下房地
Katsuhiko Hayashi
克彦 林
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Mitsubishi Kasei Corp
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Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、青果物(例えば野菜、
果実、花弁類、きのこ類等)の収穫後の鮮度を保持し、
商品価値を高めるための包装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年青果物の鮮度に対する消費者のニー
ズは高く、収穫後いかにしてその鮮度を保持するかは青
果物の栽培技術と共に非常に重要となっている。こうし
た要望に答えるべく鮮度保持に主眼をおいた包装用フィ
ルムの開発が進められており、例えば植物の老化をもた
らすエチレンを除去する方法(特開昭63−30913
7、特開昭63−110186)、遠赤外線を発生させ
て細胞を活性化させる方法(特開昭62−210973
)、袋内の湿度調節(特開昭58−193678)、防
曇効果による方法(特開昭62−11049)、抗菌効
果による方法(特開昭61−148236)、等様々な
方策が提案されてきた。しかしながら多種多様な青果物
に対応した効果的な鮮度保持方法は見い出されていない
。つまりそれぞれ個々の特殊なケースには鮮度保持効果
は見られるものの別の青果物あるいはパッケージング形
態では同様の効果を得ることは非常に困難である。
【0003】一般に青果物の鮮度低下の要因は温度、酸
素、二酸化炭素のガス濃度、エチレン濃度、湿度、光、
細菌等である。この内最も影響の大きい温度を低温障害
の起こらない範囲内で低下させることにより青果物の呼
吸量及びエチレン発生量を減少させることは知られてい
る。更に、次に重要な要因である酸素、二酸化炭素の濃
度についても、個々の青果物についての最も鮮度保持に
有効なガス条件はCA貯蔵条件として提唱されている。 しかしこのCA貯蔵条件を機械的に作り出すためのCA
貯蔵庫の設備は非常にコストがかかるため普及率は低い
。そこで、プラスチックフィルムで包装することにより
、青果物の呼吸とフィルムのガス透過性とのバランスか
らCA貯蔵条件を簡易に作り出すフィルムの開発が進め
られてきた。(特開昭61−216640、同61−2
27732、同63−102634)しかしながら一種
類のフィルムで種々のCA貯蔵ガス条件を作り出すこと
は不可能なため、ある特定の青果物には鮮度保持効果は
あるもののその他の青果物に対しては効果が得られない
ということが起こる。また、青果物の呼吸量に合わせて
ガス透過量をコントロールする鮮度保持用容器が報告さ
れている(特開昭63−152638、特開平1−30
9621)が、この方法ではガス不透過性容器内のガス
透過性パネルに使用されるフィルムの面積と種類により
コントロールを行なうため、現在流通等に使用されてい
る段ボール箱、発泡スチロール箱等への適用ができない
という問題がある。
【0004】また包装フィルムに穴を開けることで呼吸
量の多い青果物の鮮度保持を行う方法も報告されている
(特公平2−28308、同2−28311)が、3.
5〜0.02%もの開孔面積率の穴を開けては袋内のガ
ス環境は大気と大差なく、密封包装による簡易的CA効
果は期待できない。一方、包装内の青果物の呼吸量は青
果物の種類、温度、質量により大きく変化することから
、それらに応じて包装フィルムの二酸化炭素透過度(P
co2 ),酸素透過度(Po2 ),フィルム面積を
適宜変化させることによりCA貯蔵ガス条件を作る必要
があるが、これらについての提案はない。以上の様に多
種多様な青果物の保存、流通に適応して効果的な鮮度保
持を可能とする包装フィルムの開発は未だ不充分である
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明の目的は、実際の
青果物の保存、流通の状況に適合し、包装のみにより包
装袋内を鮮度保持に最適なCA貯蔵条件にする包装用フ
ィルムの設計方法の提供にある。また青果物の呼吸量、
呼吸に伴う包装内酸素、二酸化炭素濃度の変化、これに
伴う包装内外のガス分圧変化による酸素、二酸化炭素の
フィルム透過、そして、雰囲気ガス濃度の変化による青
果物呼吸量の変化等を考慮して包装袋内に目的のガス条
件を作り出す為の要因を鋭意検討した結果、本発明に到
ったものである。
【0006】本発明の特徴は、特定の質量の青果物を特
定の包装フィルムで密封包装した際の、平衡状態におけ
る袋内の酸素、二酸化炭素濃度(以下それぞれECo2
 、ECco2 と記す)をCA貯蔵条件(CAo2 
、CAco2 )に一致させることにある。つまり、内
容青果物の呼吸量に応じたフィルムの全ガス透過度の調
整は、青果物のCA貯蔵条件によって決定されるPRを
有するフィルムを用いること及びフィルムの厚み、面積
、包装内青果物質量を前述の一般式〔I〕により最適化
することによって初めて達成されるものである。
【0007】即ち、本発明の要旨は青果物をプラスチッ
クフィルムで密封包装する鮮度保持方法であって、フィ
ルムの酸素透過度(Po2 )に対する二酸化炭素透過
度(Pco2 )の比PRが、 A)CAo2 ≦6vol%かつCAco2 ≦4vo
l%である青果物(A)に対し、6≦PR≦12B)C
Ao2 ≧10vol%かつCAco2 ≧7vol%
である青果物(B)に対し、0<PR≦2C)CAo2
 ,CAco2 がA),B)の条件以外である青果物
(C)に対し、2<PR<6 であるフィルムを使用し、かつ、一般式〔I〕
【000
8】
【数3】
【0009】において密封包装することを特徴とする青
果物の鮮度保持方法に存する。なお、R,Pco2 ,
Po2 の測定温度は共通であり、各青果物の保存温度
である。
【0010】本発明のCA貯蔵条件(CAco2 ,C
Ao2 )とは青果物の呼吸量を下げ鮮度を保つのに最
適な酸素、二酸化炭素濃度のことであり、種々の文献(
月刊食品流通技術臨時増刊号青果物の鮮度保持システム
P45,コールドチェーン研究P2(1975)等)に
発表され良く知られているが、品種、産地等で微妙に異
る為実際に測定する方が好ましい。具体的には容器内に
青果物を入れ鮮度保持をしたい温度に保ちながら青果物
の呼吸によって雰囲気ガス濃度が変化しない程度の充分
な量の酸素、窒素、二酸化炭素の混合ガスを流し、その
中で最も長期間鮮度が保たれる場合の酸素と二酸化炭素
の濃度を測定することによりCA貯蔵条件を求めること
ができる。
【0011】平衡状態における酸素濃度ECo2 、及
び二酸化炭素濃度ECco2 を決定する要因はPR=
Pco2 /Po2 及び下記一般式〔III 〕で表
わされるλである。
【0012】
【数4】
【0013】式中、呼吸速度Rは単位質量の青果物が単
位時間あたりに発生する二酸化炭素量で表わされ、文献
等にも発表されてはいるがこれも品種はもちろん産地、
収穫時期等で異るため実際に測定する方が好ましい。測
定方法は一定流量の空気を青果物を入れた容器内に流し
、呼吸によって増加した二酸化炭素量を測定すればよい
が、簡易的にはガス不透過性容器内に青果物を密封した
後容器内二酸化炭素濃度増加の初期勾配から求めること
もできる。
【0014】λは単位呼吸量あたりの酸素、二酸化炭素
透過量の和といった意味を持ち、どれだけの呼吸量の青
果物を、どれだけのガス透過度を持つフィルムで密封す
るのかといったパッケージの状態を規定するパラメータ
である。λが大きい場合は呼吸量に比べてガス透過量が
大きくなることから、袋内の酸素濃度は高く、二酸化炭
素濃度は低くなり、ECco2 /ECo2 (以下C
Rと記す)は小さくなる。逆にλが小さい場合はCRは
大きくなる。我々は鋭意検討した結果、フィルムによる
青果物の密封包装では、λとCRの積は必ず72〜10
0の範囲に入ることを見出した。つまり、λが決まれば
平衡状態での酸素濃度に対する二酸化炭素濃度の比は使
用されるフィルムの特性であるPRには関係なく決定さ
れる。つまり目的のCA貯蔵条件から求まるCAco2
/CAo2 とλの積が72〜100になる様フィルム
を設計しなければ、目的のCA貯蔵条件は実現できず、
効果的な鮮度保持もできない。したがって式〔I〕を用
いることによって初めて最適なCA貯蔵条件を実現する
λを計算することができるのである。
【0015】一方、ECco2 とECo2 の絶対値
を決めるパラメータがPRである。PRが大きい場合、
酸素に比べ二酸化炭素が良く透過するためECco2 
,ECo2 共小さくなる。逆にPRが小さいフィルム
を用いた場合はECco2 ,ECo2 共大きくなる
。以上のことからλとPRを調整して初めてECco2
 ,ECo2 が独立にコントロールできるのである。 このことから実際の青果物用鮮度保持フィルムの使用に
おいては青果物をそのCA貯蔵条件によって次の3つの
グループに分ける必要がある。
【0016】青果物(A):CAo2 ≦6vol%か
つCAco2 ≦4vol%の青果物 (例えば、ながいも、リンゴ、キャベツ、レタス、じゃ
がいも、なし、トマト等) 青果物(B):CAo2 ≧10vol%かつCAco
2 ≧7vol%の青果物 (例えば、いちご、人参、ほうれんそう、アスパラガス
、さくらんぼ等) 青果物(C):上記(A),(B)の条件に当てはまら
ない青果物 (例えば、にんにく、バナナ、柿、くり、桃、梅、白菜
、ブロッコリー、さやえんどう、みかん等)フィルムの
PRは青果物の種類により選択され青果物(A)では6
≦PR≦12、青果物(B)では0<PR≦2、青果物
(C)では2<PR<6である。
【0017】更には個々のパッケージングに合わせて一
般式〔I〕から内容青果物に見合ったガス透過度を計算
し、フィルム厚み、フィルム面積を調整することにより
袋内を鮮度保持に最適なCA貯蔵条件にすることができ
る。
【0018】フィルムに使用できるポリマーはポリマー
のグレードや成形方法によっても異なるが、青果物(A
)に適用されるものとしては例えばエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体(EVA)、ポリブタジエン等があり、青果
物(B)用としては例えばポリビニルアルコール等が、
青果物(C)用としては例えばポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、
ポリカーボネート等がある。これらはブレンドやアロイ
によってPRをコントロールしても良い。また青果物(
B)用として簡易的に低コストで鮮度保持する方法とし
て袋に穴を開け0<PR≦2としたフィルムを利用する
方法もある。ただし、この場合も青果物の呼吸量とフィ
ルムのガス透過率のバランスを計る必要があり、開孔面
積αを一般式〔II〕により計算された値とすることに
よって、初めて袋内を鮮度保持に最適なガス組成にする
ことができる。
【0019】
【数5】
【0020】個々の穴の大きさ、穴の数については特に
限定されず、その総開孔面積αが上記一般式〔II〕の
範囲内になるように選択することで最適なガス組成とす
ることができる。この場合のPco2 ,Po2 は当
然穴を開ける前のフィルムの数値であり、αは後から開
けた穴の面積である。なお、水滴によって穴が閉塞され
る可能性があるため、開孔位置は青果物から離れた位置
にすることが好ましい。ちなみに一般式〔II〕から計
算される開孔面積の全フィルム面積に対する割合は、ほ
ぼ10−6〜10−7オーダーとなる。また、多孔質フ
ィルムを一部あるいは全部に用いることで0<PR≦2
なる条件をみたし、かつ一般式〔I〕の関係をみたすフ
ィルムを設計することもできる。またこれらの素材を組
合わせた多層フィルムとすることで自由にPRを調整す
ることができる。
【0021】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお
、実施例中のPco2 ,Po2 の測定は、加圧式ガ
ス透過率測定法(日本分光社製  Gasperm−1
00型  使用)で行った。 実施例1 30cm×30cm×30cmのアクリル樹脂製容器内
にフジ(リンゴ)2個(530g)を入れ、23℃に保
ち、酸素、窒素、二酸化炭素の混合ガスを100ml/
minで流し続け、最も長期間鮮度保持のできる酸素濃
度(CAo2)、二酸化炭素濃度(CAco2 )を測
定したところCAo2 は5〔vol%〕、CAco2
 は3〔vol%〕であった。
【0022】また、23℃において容積2lのフラスコ
中にリンゴを密閉し、容器内のガスを定期的にサンプリ
ングして容器内酸素濃度をガスクロマトグラフィーで測
定し、その経時変化から呼吸速度Rを測定したところ2
3.4〔CO2 mg/kg・hr〕であった。次に3
0cm×30cmの袋にフジを7個(1.86kg)密
封する場合には一般式〔I〕より Po2 +Pco2 =29,000〜40,300〔
cm3 /m2 ・Day・atm〕が選ばれる。
【0023】また、フジはCAo2 =5,CAco2
 =3より青果物(A)グループに属するためPR=P
co2 /Po2の値は  6≦PR≦12  となる
。そこでエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)(三
菱油化社製,ユカロンV403E(VA=15%))を
インフレーション法で厚さ110μmにフィルム成形を
行ない、そのPo2 ,Pco2 を測定したところP
o2 は4,100〔cm3 /m2 ・Day・at
m〕,Pco2 は25,000〔cm3 /m2 ・
Day・atm〕,PRは6.10となり上記条件に合
致するものが得られた。これらフィルムを用いてフジ1
.86kgを30cm×30cmの袋に密封し、袋内酸
素、二酸化炭素濃度の経時変化を測定しその結果を図1
に示す。また、22日後の品質検査結果を表1に示す。
【0024】比較例1 低密度ポリエチレン(三菱化成社製,F131)をイン
フレーション法で厚さ30μmにフィルム成形した以外
は実施例1と同様にフィルムを製造した。Po2 は8
,700〔cm3 /m2 ・Day・atm〕,Pc
o2 は29,700〔cm3 /m2 ・Day・a
tm〕,PRは3.41であった。実施例1と同様の方
法で酸素、二酸化炭素濃度の経時変化を測定し結果を図
2に、また、22日後の品質検査の結果を表1に示す。
【0025】比較例2 エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムの厚さを32μ
mとした以外は実施例1と同様にフィルムを製造した。 Po2 は14,100〔cm3/m2 ・Day・a
tm〕,Pco2 は85,700〔cm3 /m2 
・Day・atm〕,PRは6.08であった。実施例
1と同様の方法で酸素、二酸化炭素濃度の経時変化を測
定し結果を図3に、また、22日後の品質検査の結果を
表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】実施例2 ブロッコリーを用い、5℃で実施例1と同様にCA貯蔵
条件を測定したところ、CAo2 は2〔vol%〕,
CAco2 は5〔vol%〕であった。また実施例1
と同様の方法で5℃でのブロッコリーの呼吸速度Rを求
めると50.0〔CO2 mg/kg・hr〕であった
。次に30cm×30cmの袋にブロッコリーを6個(
900g)密封包装する場合には一般式〔I〕よりPo
2 +Pco2 =7,200〜10,000〔cm3
 /m2 ・Day・atm〕が選ばれる。
【0028】ブロッコリーはCA貯蔵条件より、青果物
(C)グループに属するので  2<PR<6  とな
る。 そこで、低密度ポリエチレン(三菱化成社製,F131
)をインフレーション法で厚さ47μmのフィルムに成
形し、Po2,Pco2 を測定したところPo2 は
2,200〔cm3 /m2 ・Day・atm〕,P
co2 は7,400〔cm3 /m2 ・Day・a
tm〕,PRは3.36となり上記条件に合致するもの
が得られた。
【0029】これらのフィルムを用いてブロッコリー9
00gを30cm×30cmの袋に密封し、袋内酸素、
二酸化炭素濃度の経時変化を測定し結果を図4に示す。 また、10日後の品質検査の結果を表2に示す。
【0030】比較例3 比較例1と同様の低密度ポリエチレンフィルムを用い、
実施例2と同様の方法で酸素、二酸化炭素濃度の経時変
化を測定し、10日後の品質検査を行なった。結果をそ
れぞれ図5、表2に示す。
【0031】比較例4 エチレン−酢酸ビニル共重合フィルムの厚みを40μm
とした以外は比較例1と同様にフィルム成形を行なった
。Po2 は1,280〔cm3/m2 ・Day・a
tm〕,Pco2 は7,800〔cm3 /m2 ・
Day・atm〕,PRは6.09であった。実施例2
と同様の方法で酸素、二酸化炭素濃度の経時変化を測定
し結果を図6に、また10日後の品質検査の結果を表2
に示す。
【0032】
【表2】
【0033】実施例3 いちご用鮮度保持フィルム いちごを用い23℃で実施例1と同様にCA貯蔵条件を
測定したところ、CAo2 は10〔vol%〕、CA
co2 は7〔vol%〕であった。
【0034】また実施例1と同様の方法で23℃のいち
ごの呼吸速度Rを求めると160〔CO2 mg/kg
・hr〕であった。次に30cm×30cmの袋にいち
ごを600g密封包装することとし、比較例1に用いた
厚さ30μmの低密度ポリエチレンフィルムを用いる場
合には一般式〔II〕より なる開孔面積が選ばれる。そこで直径0.2mmの穴を
2つ針で開けると、 となり上記条件に合致するものが得られた。
【0035】このフィルムを用いていちご600gを3
0cm×30cm袋に密封し、袋内酸素、二酸化炭素濃
度の経時変化を測定し結果を図7に示す。 比較例5 比較例1と同じ低密度ポリエチレンフィルム用い実施例
3と同様の方法でいちごを密封して袋内酸素、二酸化炭
素濃度の経時変化を測定し結果を図8に示す。実施例3
と比較例5のいちごについて4日後品質検査を行うと、
比較例5のいちごはアルコール臭がし、痛みはじめてい
たのに対し、実施例3のいちごは鮮度が保たれていた。
【0036】
【発明の効果】本発明の青果物の鮮度保持方法はあらゆ
る青果物に対して効果があり、保存、流通等の各段階で
利用できる。
【0037】各青果物に適合するフィルムを容易に選択
することができ、最適な鮮度保持条件も容易に設定する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のガス濃度変化を示す。
【図2】比較例1のガス濃度変化を示す。
【図3】比較例2のガス濃度変化を示す。
【図4】実施例2のガス濃度変化を示す。
【図5】比較例3のガス濃度変化を示す。
【図6】比較例4のガス濃度変化を示す。
【図7】実施例3のガス濃度変化を示す。
【図8】比較例5のガス濃度変化を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  青果物をプラスチックフィルムで密封
    包装する鮮度保持方法であって、フィルムの酸素透過度
    (Po2 )に対する二酸化炭素透過度(Pco2 )
    の比PRが、 A)CAo2 ≦6vol%かつCAco2 ≦4vo
    l%である青果物(A)に対し、6≦PR≦12B)C
    Ao2 ≧10vol%かつCAco2 ≧7vol%
    である青果物(B)に対し、0<PR≦2C)CAo2
     ,CAco2 がA),B)の条件以外である青果物
    (C)に対し、2<PR<6 であるフィルムを使用し、かつ、一般式〔I〕【数1】 において密封包装することを特徴とする青果物の鮮度保
    持方法。
  2. 【請求項2】  請求項(1)に記載の青果物(B)に
    対し下記式〔II〕 【数2】 を満足する開孔面積α〔m2 〕をもつ穴を有するフィ
    ルムで密封包装することを特徴とする青果物の鮮度保持
    方法。
JP3031118A 1990-07-06 1991-02-26 青果物の鮮度保持方法 Pending JPH04218331A (ja)

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JP17912790 1990-07-06
JP2-179127 1990-07-06

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JP (1) JPH04218331A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10101147A (ja) * 1996-09-30 1998-04-21 Sumitomo Bakelite Co Ltd オクラの包装体及びその保存方法
JP2021107249A (ja) * 2019-12-27 2021-07-29 三井化学株式会社 青果物用包装部材、青果物包装体及び青果物の保管方法
JP2021109662A (ja) * 2020-01-07 2021-08-02 三井化学株式会社 青果物用包装部材、青果物包装体及び青果物の保管方法

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