JPH0421806Y2 - - Google Patents

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JPH0421806Y2
JPH0421806Y2 JP9533087U JP9533087U JPH0421806Y2 JP H0421806 Y2 JPH0421806 Y2 JP H0421806Y2 JP 9533087 U JP9533087 U JP 9533087U JP 9533087 U JP9533087 U JP 9533087U JP H0421806 Y2 JPH0421806 Y2 JP H0421806Y2
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  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、合せガラス用積層切裁中間膜に関
するものである。さらに詳しくは、湾曲した合せ
ガラスの形状に適合するように切裁され、その周
縁部に帯状の着色帯を有する合せガラス用積層切
裁中間膜に関するものである。
(従来の技術) 従来より、自動車用ウインドシールド用合せガ
ラス、例えばフロントガラスやリヤガラスには、
太陽光線等からの防眩や美観こ向上を目的とし
て、扇形状に湾曲した合せガラス面の短縁(上
縁)側に青色系の透明な着色帯を有するものが知
られており、このような着色帯を有する合せガラ
スを作成するには、予め所定の着色帯を施した中
間膜の両面に2枚のガラスを積層するのが一般的
である。
そして、上記用途に供される中間膜の作成法と
しては、予め着色帯を施した中間膜用の原反シー
トを用い、これに熱及び応力をかけて伸展し湾曲
させた後、扇形状の合せガラスに適合するように
切断する方法が知られているが、得られる中間膜
の膜厚が不均一となり、この中間膜を用いて製造
した合せガラスにおいては、ガラス面を通した像
が歪んで見えたり、また膜厚の薄い部分の耐衝撃
性(耐貫通性)が劣つたものとなる。
さらに、このような方法による場合は、扇形状
に湾曲した中間膜の短縁側などの伸展方向に着色
帯を有する中間膜は製造できても、中間膜の全周
縁部に着色帯を有する中間膜を調製することはで
きない。
本考案者の一人はさきに、中間膜の各部分の収
縮率、厚さ及び表面粗さの振れ幅を特定の範囲と
し、かつ湾曲した合せガラスの形状に適合するよ
うに扇形状に切裁し、切裁した中間膜の湾曲短縁
に沿つて透明な着色帯を施すことを提案した(特
開昭60−21834号公報参照)。
このようにして作成された切裁中間膜は、前記
の欠点は改善されるが、なお、次のような問題が
存在することが判明した。
即ち、このような着色帯を有する切裁中間膜は
合せガラスの製造用に供する場合、着色切裁中間
膜自体を多数積み重ねて、あるいは切裁されるべ
き該中間膜の外形の周縁部に帯状の着色帯が多
数、並列に印刷されている長尺状中間膜をロール
状の巻物にして、保管、運搬、貯蔵されるのが一
般的であるが、この際、中間膜面の着色帯の印刷
インクが、該中間膜と接触している他の中間膜面
に移行して、これを汚染することが屡々ある。
また、着色帯を有する切裁中間膜の両面に2枚
のガラスを積層して、合せガラスを作成する場
合、着色帯の印刷インクは、ガラス面との接着性
を阻害し良好な接着が行なわれない場合がある。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案者等は、上述のような欠点のない、着色
帯を有する合せガラス用切裁中間膜を得ることを
目的として検討した結果、本考案に到達したもの
であつて、本考案は、優れた防眩効果を発揮する
とともに、保管、運搬、貯蔵時等に発生する汚染
等に基づく品質低下を生ずる恐れがなく、しかも
合せガラスとの接着性の良好な、合せガラス用の
切裁中間膜を提供しようとするものである。
(問題点を解決するための手段) しかして本考案の要旨とするところは、湾曲し
た合せガラスの形状に適合するように切裁され
た、2枚の合成樹脂シートが積層されてなる合せ
ガラス用積層切裁中間膜であつて、該2枚のシー
トの少なくとも一方のシートの片面には、その周
縁部に帯状の着色帯が施されており、かつ該着色
帯が施されている面を内側にして積層してなるこ
とを特徴とする合せガラス用積層切裁中間膜に存
する。
以下に本考案を添付図面に基づいて詳細に説明
するが、本考案はその要旨を逸脱しない限り、以
下に説明する例に制限されるものではない。
第1図〜第3図は、本考案の合せガラス用積層
切裁中間膜の平面図であり、第4図は第1図の
−の鎖線に沿つた断面の拡大図である。
図中1は湾曲した形状を有する合せガラス用積
層切裁中間膜、2及び3は、積層切裁中間膜1を
構成する2枚の合成樹脂シート、4はシート2及
び/又は3の積層面の全周縁部に帯状に施されて
いる均一濃度の透明な着色帯、5はシート2及
び/又は3の積層面の全周縁部に、細い帯状に施
された透明または不透明の縁どり着色帯、6はシ
ート2及び/又は3の積層面の全周縁部に帯状に
施された色濃度勾配を有する透明な着色帯であ
る。
自動車用のフロント用合せガラスの形状として
は、単一曲率の湾曲形状を有するもの、あるいは
異なる曲率を持つた複数の湾曲形状を有するもの
等があるが、第1図及び第2図に示す積層切裁中
間膜1は、単一曲率の湾曲形状からなるフロント
ガラス用のものであり、また第3図に示す積層切
裁中間膜1は、2つの異なる曲率を持つた湾曲形
状からなるフロントガラス用のものである。本考
案の積層切裁中間膜は、その他如何なる形状の合
せガラスにも適合するような形状をも採ることが
できる。
本考案の積層切裁中間膜は、第4図に示すよう
に、2枚の合成樹脂シート2及び3が積層されて
なり、該2枚のシートの一方又は双方の片面の周
縁部には、帯状の着色帯が施されており、かつ該
着色帯が施されている面を内側にして積層するこ
とによつて構成されている。
上記のように、着色帯は積層される2枚のシー
トの一方のみの片面に施すのみでもよく、双方の
シートの片面に施してもよいが、何れの場合にも
着色帯が施されている面を内側にして積層するこ
とが必要である。
なお、合せガラスの製造工程において、中間膜
をガラス板間に介在させて仮圧着する際の中間膜
とガラス板間の空気を抜き易くするために、通常
中間膜の表面にはその粗さ、形状が極めて高精度
にコントロールされた凹凸のしぼが設けられてい
る。本考案における着色帯は、このような凹凸の
しぼが設けられている面に施されてもよいが、第
4図に示すように、積層される2枚のシートの
夫々の少なくとも一方のシートの片面は凹凸のし
ぼを設けずに平滑面とし、この平滑面に着色帯を
施せば一層綺麗な着色帯が得られ、好適である。
シートの周縁部に施される透明な着色帯は、第
1図の4に示すように、均一の濃度としてもよい
が、防眩効果に加えて視野の明るさやフアツシヨ
ン性等を考慮して、例えば第2図及び第3図の6
に示すように、シートの内方に向かつて漸次淡く
なる色濃度勾配を設けてもよいし、これ等の組合
せとしてもよい。第2図の中間膜は、その全周縁
部を細幅の均一濃度の透明または不透明の縁どり
着色帯5で縁どり、その内側に内方に向かつて漸
次淡くなる色濃度勾配を設けた着色帯6を施した
ものである。
上記着色帯4及び6は防眩を主目的とするの
で、視野の明るさを良好に保持する透明なもので
あることが望ましい。また、縁どり着色帯5は車
の美観向上とフアツシヨン性を主目的とするもの
で、透明であつても不透明であつてもよいが、そ
の幅は細くするのがよい。
なお、第1図〜第3図に示した着色帯はシート
の全周縁部にわたつて施されているが、所望によ
り、例えばシートの上縁部のみに施してもよい。
なお、シートの全周縁部にわたつて透明着色帯
4または6を施せば、直射日光に対しての防眩の
みならず、反射光(例えばボンネツトからの反射
光)や対向車のライト光等に対しても優れた防眩
効果を発揮する機能を果し、更に、車の美観の向
上にも寄与する。
また、自動車用のフロントガラスは、フロント
ガラス保持用の止め金具を介してボデーに固定さ
れ、フロントガラスとボデーとの境界周縁部は外
側から細い帯状のモールにより装飾されている。
しかしながら、止め金具の車内側フランジは通常
この帯状モールによつては外側に対して隠蔽され
ず露出し往々車の美観を損なうことがあるが、全
周縁部に例えば第2図の着色帯5を施し縁どるこ
とにより、ガラス周縁の止め金具フランジ部が車
外側に対して隠蔽され、美観が保持されると共に
フアツシヨン性も付与される。
シートの周縁部に施す着色帯の幅は、防眩効果
の点では大きいのが好ましいが、合せガラス面の
大きさとも関連し、視野の明るさや、デザイン性
OAP、プラスト・バイオレツトMR、スミプラ
ストブルーOA、スミプラストイエローFC、スミ
プラストレツドFB等が好適に使用される。また、
第2図の着色帯5のような、縁どり着色帯を印刷
する場合において、縁どり部を不透明にする場合
は、隠蔽力の大きい無機系の顔料、例えば黒色と
してはカーボンブラツク、白色としては酸化チタ
ン、黄色としては黄色酸化鉄等が用いられ、縁ど
り部を透明にする場合は有機系の顔料、例えば黄
色としてはクロモフタルイエローGR、青色とし
てはインダンスレンブルーSR等が使用される。
本考案の中間膜を作成するには、まず、厚み及
び表面粗さが実質的に均一に調製された中間膜用
の合成樹脂シートがロール状に巻回された巻物を
解巻しながら、熱及び張力等による変形が加わら
ないように、シートをそのまま所定の形状に切裁
することにより同一形状の2枚で一対をなす切裁
シートを調製する。次いで、一方又は双方の切裁
シートの片面の周縁部に所定の着色帯を施し、着
色帯が施されている面を内側にして積層する。具
等も考慮して、通常は20〜150mmの範囲から選択
される。着色帯が色濃度勾配を有する場合には、
勾配部分の幅は通常100〜200mmの範囲から選択さ
れる。いずれの場合にも、無着色の部分の領域が
全面積の少なくとも50%であることが望ましい。
また、着色帯の色相も好みにより適宜選択するこ
とができるが、紫色〜緑色系の色相がもつとも一
般的である。
シートの周縁部に着色帯を施すには、通常の着
色印刷方法、例えばシルクスクリーン印刷、スプ
レーコート法、グラビア印刷、インクジエツト印
刷、転写印刷等の方法が採用され、とくに色濃度
勾配を有する着色帯の場合には、グラビア印刷、
インクジエツト印刷、転写印刷が望ましい。
印刷インクとしては、例えば米国特許第
2739080、同2914373、同2636420、同3346526、同
3441361号、同3591406及び特公昭55−45038に例
示されている、ソルベント・ブルー・バイオレツ
トNo.1、ソルベント・イエロー40、アマプラス
ト・イエローGHS、プラスト・イエローMSG、
アマプラスト・ブルー体的には例えば、上記一対
の切裁シートを夫々、赤外線の照射により加熱す
るか、加熱炉中を通過させることにより加熱した
後、2本のロール間で40〜70℃程度の膜温度及び
線圧3〜6Kg/cm程度の圧力で積層処理した後、
冷風により15〜25℃まで冷却する。なお、以上の
解巻から積層までの工程においては、熱及び張力
等による変形が加わらないように留意することが
必要である。
あるいは、片面に、切裁されるべき中間膜の外
形の周縁部に所定の形態の着色帯が多数、並列し
て施され、かつ厚み及び表面粗さが実質的に均一
に調製された長尺状の中間膜用の合成樹脂シート
と、他の同一の材料からなる長尺状の合成樹脂シ
ート(このシートの片面には、着色帯が施されて
いても、いなくてもよいが、着色帯の位置合せを
要しない点から、着色帯が施されていないものが
望ましい)とを、着色帯が施されている面を内側
にして、前記の方法により積層した積層シートの
巻物から、シートを解巻し、個々の切裁中間膜に
相当する所定の外形に従つて切裁してもよい。
第5図はこのような積層シート巻物の一例を示
すもので、第5図中7は合成樹脂シート巻物、8
は巻物7から解巻された合成樹脂シート、9は巻
物7の巻芯であり、10は切裁されるべき中間膜
の外形を示す。
なお、切裁方法としては、それ自体周知の、例
えば所定の形状を有する打ち抜き刃で打ち抜く方
法、高出力レーザーで溶断する方法等、熱及び張
力等による変形が加わらず原反シートの特性を損
なわない方法であれば如何なる方法を使用しても
よい。
本考案の積層切裁中間膜に用いる合成樹脂シー
トの材質としては、従来合せガラス用として用い
られている、例えばポリビニルブチラール等のポ
リビニルアルコール誘導体、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体又はその誘導体、ポリアクリル系樹
脂、ポリウレタン等が用いられ、同質のもの同士
または異質のものを組合せることができるが、こ
れ等の内では接着強度、耐衝撃性の点から、積層
されるべき2枚合成樹脂シートの材質としては、
双方が可塑化ポリビニルブチラールであるのが好
ましい。
可塑化ポリビニルブチラールとしては、ポリビ
ニルブチラール100部に可塑剤として、ジオクチ
ルフタレート、ブチルベンジルフタレート等のフ
タル酸エステル、ジヘキシルアジペート等のアジ
ピン酸エステル、トリエチレングリコール・ジ
(2−エチルブチレート)、テトラエチレングリコ
ール・ジヘキサノエート等のポリエーテルエステ
ル類又はこれ等の混合物を20〜50部添加混合した
組成のものが挙げられ、これを合成樹脂製膜加工
の常法、例えばカレンダーロール法、型押出法等
の方法により加熱・加圧して厚さ約100〜1000μ
mのシートに製膜され、ロール状に巻いて原反シ
ートとして使用される。
本考案の積層切裁中間膜用のシートの厚みが不
均一であると、最終的に得られる合せガラスを通
して見た映像が歪を生ずるので、その各部分の厚
みの振れ幅は、平均厚みより±40μm以内、好ま
しくは±20μm以内であることが望ましい。
また、シートの平均表面粗さが、約25μmで、
その振れ幅は平均表面粗さより±5μm以内、好
ましくは±3μm以内であることが望ましく、更
にシートの平均収縮率が約2%で、その振れ幅は
平均収縮率より±1μm以内、好ましくは±0.7μm
以内であることが望ましい。
なお、平均厚さ、平均表面粗さは、次のように
規定した。
[厚さ] 扇形に切裁した合せガラス用中間膜を第6図の
中間膜の厚さ測定箇所の平面図に示すように、
A,B及びCの箇所を破線矢印の方向に厚み計に
より連続的に測定し、平均値を出した。振れ幅
は、厚さの最大値及び最小値の平均値からの隔り
を表わす。
[表面粗さ] 扇形に切裁した合せガラス用中間膜を、第6図
に示したA,B及びC上の等間隔な6箇所の位置
(合計18箇所)における膜の表面及び裏面につい
て、表面粗さをJIS B 0601に基づいて測定し、
10点平均表面粗さを求めた。振れ幅は、表面粗さ
の最大値及び最小値の平均値表面粗さ値からの隔
りを表わす。
(考案の効果) 本考案に係る合せガラス用積層切裁中間膜は、
2枚の中間膜用シートが積層されてなり、かつ該
2枚のシートの一方又は双方の片面の周縁部に
は、帯状の着色帯が施されており、かつ該着色帯
が施されている面を内側にして積層することによ
つて構成されている。
上記のように構成されてなることに基づいて、
従来の合せガラス用切裁中間膜に比較して、次の
ような優れた効果を奏する。
(1) 従来の合せガラス用切裁中間膜では、着色帯
が、中間膜の表面に印刷されているため、これ
等の切裁中間膜自体を多数積み重ねて、あるい
は切裁されるべき該中間膜の外形の周縁部に帯
状の着色帯が多数、並列に印刷されている長尺
状中間膜をロール状の巻物にして、保管、運
搬、貯蔵する際に、中間膜面に印刷されたイン
クが、該中間膜と接触している他の中間膜面に
移行して、これを汚染し、使用に供することが
できなくなる場合が屡々ある。
これに対し、本考案の積層切裁中間膜では、
前記のように、着色帯の印刷面を内側にして積
層された構造にされているので、積層切裁中間
膜それ自体を多数積み重ねて、あるいは該積層
切裁中間膜の外形の周縁部に帯状の着色帯が多
数、並列に描かれている合成樹脂シートの巻物
にして、保管、運搬、貯蔵するような場合に
も、着色帯インクの印刷面が他の積層切裁中間
膜と接触することがない。それ故、他の積層切
裁中間膜を汚染する等の不都合を生ずる恐れが
ない。
(2) 従来の合せガラス用切裁中間膜においては、
着色帯がその表面に施されている切裁中間膜の
両面に2枚のガラスを積層して、合せガラスを
作成するので、着色帯が一方のガラス面に接触
し、着色帯の印刷インクが、ガラス面との接着
性を阻害し、良好な接着が行なわれない場合が
ある。
これに対し、本考案の積層切裁中間膜におい
ては、着色帯の印刷面を内側にして積層されて
いるので、着色帯の印刷面がガラス面と接触す
ることはなく、従つて均一かつ良好な接着が行
なわれる。
(実施例) 以下に本考案を実施例について説明するが、本
考案はその要旨を超えない限り以下の実施例に限
定されるものではない。
実施例 1 ロール状に巻回され、10℃に冷却保管された、
380μmの平均厚みを有する可塑化ポリビニルブ
チラール(米国モンサント社製 セーフレツクス
TG)の原反シートを解巻しながら、ローラー
加温装置を有するシート裁断装置に送り込み該シ
ートを約21℃に加温した。この加温されたシート
を間欠的に裁断機構に送り、第1図に示す形状に
切裁して、4枚の切裁シートを作成した。切裁シ
ートは20℃に保つた。前記のシート裁断装置は、
特開昭58−126098号公報に記載された装置、即ち
裁断用受板と、裁断用受板上に円弧を画くように
作動する一つのカツターと、該円弧に交わり、か
つ円弧の内側に収斂または該収斂と逆方向に拡張
するように作動する一対のカツターと、裁断用受
板に添つてシートを供給するシート供給機構とを
具備した装置を用いた。4枚の切裁シートのそれ
ぞれは、全て平均厚さ、平均表面粗さ及び平均収
縮率が夫々同一値を示した。
このようにして得られた4枚の切裁シートのう
ち、1枚の全周に、次の組成のインクを用い、ノ
ズル口径:0.7mm、空気圧:4.5Kg/cm2、空気消費
量:280 l/min.のエヤースプレーにより、幅
150mmの均一濃度の透明着色を施した後、50℃で
3分間乾燥させて、第1図に示す透明着色帯を有
する着色切裁シートを得た。この際、非着色部は
所定の形状に切り取られた紙で遮蔽した。
[インクの組成] アマプラスト・イエローGHS 10重量% アマプラスト・ブルーOAP 15 〃 ポリビニルブチラール 5 〃 n−ヘキシルアルコール 70 〃 上記のようにして得られた着色切裁シートの外
縁を縁どりするため、縁どりすべき形状に製版さ
れたナイロンスクリーン(目開き=250メツシ
ユ/1インチ)を用い、次の組成の縁どり用イン
クを使用して、前記着色帯の上に、幅20mmの黒色
の縁どり着色を施した後、50℃で30分間乾燥し、
冷風で21℃に冷却して、外縁が黒色に縁どりされ
た縁どり着色切裁シートを得た。
[縁どり用インクの組成] カーボンブラツク 10重量% ポリビニルブチラール 20 〃 n−ヘキシルアルコール 70 〃 なお、上記の、ロール状原反シートの解巻から
着色乾燥までの操作工程においては、膜に物理的
張力がかからないように留意した。
以上の方法により作成した縁どり着色切裁シー
トと、着色前の1枚の切裁シートとを、夫々オー
ブン中において予熱し、両者を縁どり着色帯の面
が内側になるように重ねて2本のロール間を通し
つつ、膜温度55℃及び線圧3.5Kg/cmの条件で積
層処理した後、冷風で20℃まで冷却して1枚の積
層切裁中間膜を得た。なお、積層工程でも、シー
トにかかるロール線圧以外物理的応力がかからな
いように注意した。
得られた積層切裁中間膜の平均厚み及び厚みの
振れ幅はそれぞれ760μm及び±5μmであり、平
均表面粗さ及び表面粗さの振れ幅はそれぞれ25μ
m及び±1μmであつた。
次に、上記着色積層切裁中間膜の上下それぞれ
に、2枚の未着色の切裁シートを重ね合せ、この
重ね合せ面に40Kg/cm2の荷重をかけて、20℃で3
日間放置した後、それぞれの未着色の切裁シート
面への着色インクの移行による汚染を観察したと
ころ、汚染は全く認められなかつた。
比較例 1 実施例1におけると同様にして、全周に幅150
mmの透明着色帯及び幅20mmの縁どり着色帯を有す
1枚の着色切裁シート(実施例1における積層処
理前の着色切裁シートに相当する)及び2枚の未
着色切裁シートを作成した。
次に、上記の着色切裁シートの上下それぞれ
に、2枚の未着色切裁シートを重ね合せ、実施例
1におけると同様に、この重ね合せ面に40Kg/cm2
の荷重をかけて、20℃で3日間放置した後、それ
ぞれの未着色切裁シート面への着色インクの移行
による汚染を観察したところ、着色切裁シートの
着色帯が施された面と接触していた未着色切裁シ
ートには明瞭な汚染が認められた。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は、本考案の合せガラス用切裁
中間膜の平面図であり、第4図は、第1図の−
の鎖線に沿つた断面の拡大図であり、第5図
は、個々の切裁中間膜に相当する所定の形態の着
色帯が多数、並列して印刷された、合成樹脂シー
ト巻物の斜視図であり、第6図は中間膜の厚さ及
び表面粗さの測定箇所を示す平面図である。図中
1は湾曲した形状を有する合せガラス用積層切裁
中間膜、2及び3は、積層切裁中間膜1を構成す
る2枚の合成樹脂シート、4はシート2及び/又
は3の積層面の全周縁部に帯状に施されている均
一濃度の透明な着色帯、5はシート2及び/又は
3の積層面の全周縁部に、細い帯状に施された透
明または不透明の縁どり着色帯、6はシート2及
び/又は3の積層面の全周縁部に帯状に施された
色濃度勾配を有する透明な着色帯、7は合成樹脂
シート巻物、8は巻物7から解巻された合成樹脂
シート、9は巻物7の巻芯であり、10は切裁さ
れるべき中間膜の外形を示す。また、A,B及び
Cは中間膜の厚さ及び表面粗さの測定箇所であ
る。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 湾曲した合せガラスの形状に適合するように
    切裁された、2枚の合成樹脂シートが積層され
    てなる合せガラス用積層切裁中間膜であつて、
    該2枚のシートの少なくとも一方のシートの片
    面には、その周縁部に帯状の着色帯が施されて
    おり、かつ該着色帯が施されている面を内側に
    して積層してなることを特徴とする合せガラス
    用積層切裁中間膜。 (2) 合せガラス用積層切裁中間膜は、2枚の長尺
    状の合成樹脂シートが積層されてなり、該シー
    トの少なくとも一方のシートの片面には、切裁
    されるべき中間膜の外形の周縁部に、帯状の着
    色帯が多数組、並列に施され、かつ該着色帯が
    施されている面を内側にして積層されてなる合
    成樹脂シートの巻物から、切裁されるべき外形
    に沿つて切裁されたものである実用新案登録請
    求の範囲第(1)項記載の合せガラス用積層切裁中
    間膜。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102004050158B3 (de) * 2004-10-15 2006-04-06 Saint-Gobain Sekurit Deutschland Gmbh & Co. Kg Transparente Scheibe mit einer beheizbaren Beschichtung

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JPS642049U (ja) 1989-01-09

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