JPH0421732B2 - - Google Patents

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JPH0421732B2
JPH0421732B2 JP59011988A JP1198884A JPH0421732B2 JP H0421732 B2 JPH0421732 B2 JP H0421732B2 JP 59011988 A JP59011988 A JP 59011988A JP 1198884 A JP1198884 A JP 1198884A JP H0421732 B2 JPH0421732 B2 JP H0421732B2
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JP
Japan
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cylindrical body
quenching
cylinder
cooler
diameter
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JP59011988A
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JPS60159114A (ja
Inventor
Masanori Arakawa
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Koshuha Netsuren KK
Original Assignee
Koshuha Netsuren KK
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Publication date
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Priority to JP1198884A priority Critical patent/JPS60159114A/ja
Publication of JPS60159114A publication Critical patent/JPS60159114A/ja
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Granted legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D9/00Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor
    • C21D9/08Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for tubular bodies or pipes
    • C21D9/14Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for tubular bodies or pipes wear-resistant or pressure-resistant pipes

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は鍔付きの筒体の低歪焼入れ装置に関す
る。 機械や装置類には第1図aおよびbに示される
如き周方向に均等な鍔f1付き筒体W1や第1図c
およびdに示される如き周方向に不均一な鍔f2
き筒体W2が多く使用されている。これら鍔f付
き筒体Wはボルト孔bを用いて部材に緊定され筒
内に摺動軸や回転軸等を保持する軸受け、ブツシ
ユ等または内周にセレーシヨン加工がされ外周に
取付け鍔がついていて駆動力伝達部材として用い
られる場合が多いので、例えば摺動面やセレーシ
ヨン部となるような内周の所定局部周壁にHとし
て示される表面焼入れを施し、当該部分の耐摩耗
性および強度の向上を図るようにしている。 ところで、上記筒体Wの焼入れは従来以下に述
べるようにして実施されていた。 第2図aは従来焼入れ方法を示すものである。
第2図aにおいて、Wは筒体、Cは加熱・冷却機
能を具えた誘導加熱コイルであつて、当該誘導加
熱コイルCは焼入れ台Sの所定位置に孔設されて
いる昇降口Mを矢印u−d方向へ変位可能であ
る。筒体Wは焼入れ台Sの上記昇降口Mの周縁に
配置されている、例えば複数箇の駒部材Pが画す
る焼入れ定位置に搬入されて焼入れ台S上に載置
され、しかる後d方向からu方向へ変位して筒体
内周の所定局部周壁に対向する誘導加熱コイルC
により加熱・冷却が施される。尚r1・r2はそれぞ
れ図示しない電源と誘導加熱コイルCを接続する
リードであり、qhは誘導加熱コイルCに焼入れ
用の冷却流体を供給する冷却流体供給ホースであ
る。 上記従来方法によつて焼入れを実施すると、第
2図bの如く鍔fが反り返る焼入れ歪と、第2図
cの如く筒体Wの径が例えばX・X方向で縮小、
Y・Y方向で膨大して真円度が低下する焼入れ歪
とが常に発生し、これがため焼入れ工程に続いて
焼入れ歪矯正工程を必須とし、当該工程に多大の
時間および労力を投入せねばならず、従来焼入れ
方法に替る低歪焼入れ方法の創出が強く求められ
ていた。 ところで、低歪焼入れを行う公知手段には、例
えば肉厚の薄い板状部材についてはプレスクエン
チが、また環状部材や筒状部材については芯金を
貫通孔に挿入したり外周に拘束部材を配設したり
する拘束焼入れがある。しかし乍ら上記従来公知
手段は、本発明実施の対象が肉厚の薄い板状の鍔
部と筒状部との複合体であり、しかも被焼入れ部
が筒状部の内周の所定局部周壁に限定されている
という特殊条件下では以下に述べる理由から適用
するのが甚だ困難であることが理解されるであろ
う。 (1) 一般にプレスクエンチは平板状部材を予め加
熱ステーシヨンで全体加熱し、冷却ステーシヨ
ンに搬入して加圧機構を用いて上下方向から加
圧するものであり、形状が複合体であり、局部
焼入れを行う場合には論外の手段である。 (2) 芯金を用いる拘束焼入れも一般に環状部材や
筒状部材を予め全体加熱し、ついて芯金を内周
内に挿入して冷却するものであるので、本願の
如く加熱・冷却機能を具えた加熱コイルを筒体
内に挿入して所定局部周壁を焼入れする場合に
は矛盾する手段である。 (3) 外周に拘束部材を配設する拘束焼入れ手段が
考えられるが、形状が複合体である場合に適用
するには鍔部の拘束と筒体部の拘束とを同時に
可能な拘束部材乃至拘束機構が必要となるので
設備が極めて複雑となる。 以上の理由が上記従来焼入れ方法に見られる
が如き非拘束状態下の焼入れが実行されていた
所以である。 本発明は上記特殊条件を踏まえたうえでなされ
たものであつて、鍔付き筒体の内周所定局部周壁
焼入れを低歪とする焼入れ方法および焼入れ装置
を提供するものであり、しかも簡易な設備で顕著
な効果を挙げうるものである。 本発明の基本技術思想は、 (1) 筒体内周の所定局部周壁を加熱・急冷して焼
入れする全焼入れ工程にわたり、鍔を含む筒体
外周全長に冷却流体を噴射して冷却することに
より、局部加熱の熱を当該局部のみに留めて熱
伝導で他部分が昇温するのを阻止する。 (2) 部材の所定局部加熱を伴う熱膨張もしくは冷
却に伴う収縮は自由に行わせるが、当該膨張も
しくは収縮が楕円状に発現せんとするのを筒体
の開口端部で規制する。 (3) 上記両作用を相乗せしめることによつて鍔の
反り返りと筒体の真円度の低下とを同時に効果
的に防止する。 ことにある。 本発明を第3図に示す実施例に従つてさらに詳
述する。 第3図において、焼入れ台Sの所定位置には昇
降口Mが孔設されていて、加熱・冷却機能を具え
た誘導加熱コイルCが当該昇降口Mを矢印u−d
に従つて変位可能であることは従来装置と同様で
ある。本発明では1として示される筒状の外周冷
却器が上記焼入れ台Sの上方所定位置に昇降口と
同軸的に配置される。当該外周冷却器1は被処理
筒体Wの全長とほぼ等しい長さおよび鍔fの外径
より大なる内径を有し、内壁面には多数の細孔が
孔設されていて、図示しない冷却流体供給源から
供給される冷却流体を軸線方向へ噴射可能であ
る。 昇降口Mの周縁表面には内周21aの径を被処
理筒体Wの常温時における一方開口端面Waの外
径より所定寸法大に設定した巾広の環状部材から
なる拘束治具2aが固定されている。また当該拘
束治具2aの直上所定位置には内周21bの径を
被処理筒体Wの常温時における他方開口面Wbの
外径より所定寸法大に設定した巾広の環状部材か
らなる拘束治具2bが配設されていて、例えば指
示部材22を介して図示しない上下駆動機構によ
つて矢印d−u方向への変位が可能に構成されて
いる。 而して緒元を所定の如く設定することにより、
拘束治具2bをu方向へ変位したうえで筒体Wを
その一方開口端面Waが下向きとなる如く外周冷
却器1の筒内へ挿入して焼入れ台S上に載置と
し、拘束治具2bをd方向へ変位させれば、筒体
Wの鍔fを含む外周のほぼ全長は外周冷却器1に
よつて囲繞されるとともに、一方開口端部外周お
よび他方開口端部外周それぞれ拘束治具2aおよ
び下降変位して点描位置にある拘束治具2bの内
周壁と所定間隙をへだてて対向する如く配設可能
である。 上記構成からなる焼入れ装置を用いて鍔付き筒
体W内周の所定局部周壁を焼入れする過程につい
て以下に説明する。誘導加熱コイルCはd方向
へ、拘束治具2bはu方向へ変位させた状態で筒
体Wを一方開口端面Waが下向きとなる如く焼入
れ台S上に載置し、ついで拘束治具2bをd方向
へ変位させて筒体Wの他方開口端部外周に対向さ
せ、また誘導加熱コイルCをu方向へ変位させて
筒体W内周の所定局部周壁に対向させた後、外周
冷却器1へ冷却流体の供給を開始する。冷却流体
は外周冷却器1の内壁面の細孔から噴射され、鍔
fを含む筒体Wのほぼ全長外周を衝射する。しか
し衝射によつて生ずる飛沫は巾広の環状部材から
なる拘束治具2a,2bによつて遮られ筒体Wの
筒内へ侵入することはない。この状態において図
示しない加熱電源を所定時間ONとし、リード
r1・r2を介して誘導加熱コイルCへ通電して対向
局部周壁を所定温度まで昇温させたうえで冷却流
体供給ホースqhを介して冷却流体を誘導加熱コ
イルCへ供給して被加熱壁面を急冷焼入れする。 上記誘導加熱コイルCによる筒体Wの内周所定
局部周壁の加熱時には、筒体Wのほぼ全長にわた
る外周冷却器1から噴射される冷却流体で冷却さ
れつつある状態下にあるので、被加熱周壁の熱は
他部分へ殆んど伝導せず、また加熱によつて生ず
る局部的な熱膨張の結果として惹起する筒体の径
の歪みが軸線に対して所定方向へのみ発現せんと
すれば拘束治具2a,2bが両開口端部外周に位
置してこれを規制する。かように両作用が相乗的
に働いて被加熱壁面は真円度の高い状態で膨張
し、冷却時には当該真円度の高い状態から誘導加
熱コイルCが噴射する冷却流体で急冷されること
となり、鍔fの反り返りと筒体径の歪とが効果的
に阻止される。 筒体W内周の所定局部周壁の焼入れが終了した
時点で外周冷却器1への冷却流体の供給を停止
し、ついで誘導加熱コイルCをd方向へ変位、拘
束治具2bをu方向へ変位させて鍔付き筒体Wを
搬出する。 上記実施例では、拘束治具2a,2bを筒体W
の両開口端外周に配設して加熱に伴う筒体径の楕
円的膨張を規制するようにしたが、これに替えて
冷却に伴う筒体径の楕円的収縮を規制するように
してもよい。これを第4図に示す。 第4図において、第3図と同一記号番号は同一
部材であつてその作用も同一である。 第4図が第3図と異るところは3aおよび3b
として示す拘束治具である。当該拘束治具3a,
3bそれぞれは環状部材であつて、内周縁が上方
および下方に屈折して縁取り部31aおよび31
bに形成され、当該縁取り部31aの外周径は筒
体Wの一方開口端面内周径より所定寸法小に、ま
た縁取り部31bの外周径は筒体Wの他方開口端
面内周径より所定寸法小に形成されている。それ
故筒体Wは前記実施例の場合には焼入れ台S上に
載置されたが、この場合には焼入れ台Sに固定し
た拘束治具3aの表面上に縁取り部31aを筒内
に収容して載置され、かつ筒体Wの他方開口端面
に拘束治具3bの下方端面が当接し縁取り部31
bを筒内に収容状態で焼入れが実施されることと
なる。従つて、加熱時における筒体Wの所定局部
膨張から齋らされる筒体Wの開口端面の歪みは自
由放任されるが、冷却時における筒体Wの収縮に
伴う楕円的な歪みの発現は筒体両開口端部内周に
配設されている拘束治具3aおよび3bによつて
規制されるので、外周冷却器1による鍔fを含む
筒体Wのほぼ全長にわたる外周方向からの冷却に
よる熱伝導阻止作用と相乗的に作用して鍔fの反
り返りと筒体径の楕円的歪みが効果的に防止され
る。 ところで、上記2実施例において拘束治具2
a,2bの内周径それぞれを筒体Wの両開口端面
の外径より如何程大にするか、もしくは拘束治具
3a,3bの縁取り部31a,31bの外周径そ
れぞれを筒体Wの両開口端面の内径より如何程小
にするかについて言及するが、その程度は筒体W
の径の大小・筒壁の肉厚・焼入れ局部からの距離
および筒体の材質等の諸条件によつて定められ
る。従つて数値的限定をなし得ないこと勿論であ
る。しかし乍ら基本的には膨張を強く強制するの
は後記実施例の結果を示す第6図aにみられると
おり好結果を得られるものではなく、極端な楕円
的膨張となるのを規制するように拘束治具2a,
2bの内径を設定し、また極端な楕円的収縮を規
制するように拘束治具3a,3bの縁取り部31
a,31bの外径を設定すればよい。元来本発明
では拘束治具2a,2bおよび3a,3bが外周
冷却器1の作用効果の補充的役割乃至防壁的作用
効果を果しているとも云えるものであるからであ
る。 本発明の実施が鍔fの反り返りおよび筒体径の
楕円的変形を如何に防止して低歪焼入れをなし得
るかを実証する実施例下記に示す。 実験例 1 実験方法;第1図aに示す形状で、下記材質・寸
法からなる周方向に均等な鍔付き筒体を供試体
として用い、複数箇づつを1つのグループとし
て複数グループに分け、No.1グループは従来方
法による焼入れを、No.2〜No.7グループには条
件を種々変えて本発明による焼入を各供試体内
周の第1図bにHで示す所定局部周壁に施し
た。 尚、焼入れは全ての供試体の鍔に近い筒体端
面を焼入れ台方向として実施した。 供試体材質;S53C相当材鍛造品 供試体寸法;内径 ……53.56mm 外 径 ……71.0mm 長 さ ……72.15mm 鍔 径 ……58.60mm 鍔厚さ ……7.25mm 実験結果;焼入れ済供試体それぞれの鍔の反り返
り値αを第5図aに示す測定方法で測定し、ま
た上方および下方開口端面外周それぞれの真円
度を焼入れ前のそれと比較して変化値を求め、
各供試体グループごとの平均値を算出して第1
表を作成した。 第1表から鍔の反り返りを考察すれば、従来方
法実施グループNo.1の甚大な歪に比べ本発明実施
供試体各グループNo.2〜No.7のそれは僅少で、特
に外周冷却流体流量を大とした供試体グループNo.
5〜No.7は鍔反り返り値と冷却流体流量との関係
を示す第5図bに示されるように好結果を示して
いる。また第1表は真円度の変化についても従来
方法実施供試体グループNo.1に比較して本発明実
施の各供試体グループNo.2〜No.7では変化が小で
低歪焼入れがなされていることが確認された。 上記実施例1では拘束治具と筒体の外径もしく
は内径との差それぞれを各供試体とも同一に設定
し、また供試体として周方向に均一
【表】 な鍔を有するものを使用した場合であつたため、
本発明の鍔の反り返り阻止効果を強調する傾向が
あつたので、本発明者はさらに本発明の筒体の真
円度低下防止効果を十分確認するための実験を行
つた。これを以下に示す。 実験例 2 実験方法;第1図cに示す形状で下記材質・寸法
からなる周方向に不均等な鍔付き筒体を供試体
として用い、複数箇づつを1供試体グループと
した多数グループを用意し、その半数からなる
Aグループ群には外周冷却をせずに加熱時の膨
張を規制する拘束治具を筒体両開口端部に配置
する構成として上記拘束治具の内径をグループ
ごとに種々変えた焼入れを、また残余からなる
Bグループ群には本発明を、但し外周冷却流体
の流量は60/minに統一設定のうえ加熱時の
膨張を規制する拘束治具の内径をグループごと
に種々変えた焼入れを、各供試体内周の所定局
部周壁に施した。 供試体材質;S53C相当材鍛造品 供試体寸法;セレーシヨン 内 径 ……42.4mm 外 径 ……60.5mm 長 さ ……45.36mm 鍔長辺 ……95.0mm 鍔厚さ ……7.25mm 実験結果;焼入れ済供試体それぞれの両開口端面
外径を第2図cに示されるX・X線およびY・
Y線にそつて測定し、焼入れ前の測定値との差
を求め、その差を各グループごとに集計して平
均値を算出のうえAグループ群およびBグルー
プ群それぞれが拘束治具の間隙条件との関係に
おいて如何なる楕円傾向を示すかを座標上に求
めた。第6図のaはAグループ群、bはBグル
ープ群である。図において、○印および△印そ
れぞれは鍔に近接した開口端面外径X・X線お
よびY・Y線の、また●印および▲印それぞれ
は鍔から離れた開口端面外径X・X線および
Y・Y線の膨張または収縮平均値を示す。 また、各供試体それぞれの真円度を焼入れ前
のそれと比較して変化値を求めたうえで各グル
ープごとの平均変化値xおよび標準偏差値σを
算出し、Aグループ群およびBグループ群それ
ぞれについての鍔近接開口端面と鍔離間開口端
面との真円度変化値として、Aグループ群は第
7図aまたはBグループ群は第7図bに表示し
た。 第6図a,bからは、X・X線Y・Y線それぞ
れの膨張・収縮平均値の開きから判断される楕円
度がAグループ群に比較して本発明実施Bグルー
プ群ではるかに低いことが確認されるとともに、
拘束治具内径と端面外径との適正間隙範囲を広く
設定しうることも判明し、本発明の外周冷却実施
が局部加熱による局部膨張する際の楕円的な歪の
発現阻止に十分奏効していることが証明された。 また第7図a,bからもAグループ群に比較し
て本発明実施Bグループ群が極めて高い真円度を
保持し、かつばらつきが殆んどなく、供試体全長
にわたる外周の冷却と所定の如く間隙を設定され
た拘束治具による拘束とを併用した本発明が顕著
に奏効していることが証明された。 尚前記実施例装置では外周冷却器1を固定配置
した場合を挙げて説明したが、例えば筒体Wの焼
入れ台Sへの搬入に不便ならば、当該外周冷却器
1を上下方向可動に構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図aおよびcはそれぞれ本発明実施対象鍔
付き筒体例の上面図、第1図bおよびdはそれぞ
れ第1図aにおけるX・X線断面図正面図および
第1図cにおけるX′・X′線断面正面図、第2図
aは従来焼入れ方法を説明するための一部断面正
面図、第2図bおよびcはそれぞれ従来焼入れ方
法による場合の焼入れ歪発生状態を示す断面正面
図および上面図、第3図は本発明実施例を示す一
部断面正面図、第4図は本発明の他の実施例を示
す一部断面正面図、第5図aは鍔反り返りの測定
方法を示す正面図、第5図bは外周冷却流体流量
と鍔反り返り値との関係を示す線図、第6図aお
よびbはそれぞれ本発明一部実施例および本発明
完全実施例の楕円傾向を示す線図、第7図aおよ
びbはそれぞれ本発明一部実施例および本発明完
全実施例の真円度と標準偏差値とを示す線図であ
る。 1……外周冷却器、2a,2b,3a,3b…
…拘束治具、W,W1,W2……鍔付き筒体、S…
…焼入れ台、M……昇降口、C……誘導加熱コイ
ル、31a,31b……縁取り部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鍔付き筒体内周の所定局部周壁に誘導加熱表
    面焼入れを施す装置において、上記筒体の全長と
    ほぼ等しい長さおよび鍔の径より大なる内径を有
    し内壁面に多数の冷却流体噴射孔が孔設されてい
    る筒状の外周冷却器と、内径が常温時の筒体の両
    開口端面外径それぞれより所定寸法大に設定され
    た環状部材からなる拘束治具とを具えていて、上
    記筒体が焼入れ台に孔設された加熱・冷却機能を
    有する加熱コイルが昇降可能な昇降口の周縁に固
    定されている一方の拘束治具の環内に一方の開口
    端部が挿入され、変位可能な他方の拘束治具の環
    内に他方開口端部が挿入され、かつ上記外周冷却
    器に周囲を囲まれる如く配設可能に構成したこと
    を特徴とする鍔付き筒体の低歪焼入れ装置。 2 拘束治具である環状部材の半径方向巾が巾広
    に形成されていて、外周冷却器から噴射され鍔付
    き筒体の外周に射衝して飛散する冷却流体の筒体
    内への侵入が阻止可能に構成されていることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の鍔付き筒体
    の低歪焼入れ装置。 3 鍔付き筒体内周の所定局部周壁に誘導加熱表
    面焼入れを施す装置において、上記筒体の全長と
    ほぼ等しい長さおよび鍔の径より大なる内径を有
    し内壁面に多数の冷却流体体噴射孔が孔設されて
    いる筒状の外周冷却器と、環状部材からなり内周
    先端がL字状に屈折して縁取り部となつていて、
    当該縁取り部の外周径が常温時の筒体の両開口端
    面内径をそれぞれより所定寸法小に設定されてい
    る拘束治具とを具えていて、上記筒体が焼入れ台
    に孔設された加熱・冷却機能を有する加熱コイル
    が昇降可能な昇降口の周縁に縁取り部を上方に向
    けて固定してある一方の拘束治具の縁取り部を一
    方の開口端部内に収容し、変位可能な他方の拘束
    治具の縁取り部を他方の開口端部内に収容し、か
    つ上記外周冷却器に周囲を囲まれる如く配設可能
    に構成したことを特徴とする鍔付き筒体の低歪焼
    入れ装置。 4 拘束治具である環状部材の半径方向巾が巾広
    に形成されていて、外周冷却器から噴射され鍔付
    き筒体の外周に射衝して飛散する冷却流体の筒体
    内への侵入が阻止可能に構成されていることを特
    徴とする特許請求の範囲第3項記載の鍔付き筒体
    の低歪焼入れ装置。
JP1198884A 1984-01-27 1984-01-27 鍔付き筒体の低歪焼入れ装置 Granted JPS60159114A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
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JPS60159114A JPS60159114A (ja) 1985-08-20
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JPS60159114A (ja) 1985-08-20

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