JP4965310B2 - 薄肉プレート部材の拘束焼入装置及びその方法 - Google Patents

薄肉プレート部材の拘束焼入装置及びその方法 Download PDF

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Description

本発明は、円形鋼板のシート用ラチェットの外径部をプレスフォーミングやフローフォーミングなどによって肉厚に加工してリム部を形成させ、そのリム部に歯形を成形した薄肉プレート部材の拘束焼入装置及びその方法に関する。
従来の先行工程の熱処理により変形を起こした環状部材のワークWの矯正方法では、加圧治具102は、ワークWの中心に対して一方向に対向した形で配置され、互いに正反対の向きに進退する。ワークWの外周近傍には、その外周をほぼカバーするようにして、上下一対の加熱治具である誘導加熱コイル103が加圧治具102を挟む上下の位置に配置されている。そして、ワークWを加圧治具102で外形側から挟んで押圧して弾性変形を起こさせながら、誘導加熱コイル103で所定のテンパ温度に加熱する。このとき、変形矯正前に予めワークWの外径(または内径)寸法を少なくとも二箇所以上測定し、その測定結果に基づいて変形を起こしているワークWに変形矯正の加工を施す(ワークWの外径面と内径面との少なくとも一方に加圧治具102より荷重を加えて焼入れ変形を矯正する)(特許文献1)。
特開2001−11537(段落0010、0011 図1)
しかしながら、特許文献1では、ワークWの外側から押圧を加えながら加熱して矯正している。そのために、特許文献1では、焼入れ変形の矯正のための加圧治具103等を必要とし、熱処理工程を実施する装置へ加圧治具102等を追加しなければならず、熱処理工程を実施する装置全体の複雑化が否めないとともに、熱処理工程の煩雑化を招く。このように、熱処理工程に変形矯正のための工程が加わり、変形矯正のための加圧治具102等を作動させなければならず、作業効率という面からも非効率にならざるを得ない。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、熱処理工程に熱処理によるワークの変形の矯正のためだけの工程を加えることなく、熱処理と同時にワークの変形を抑止する薄肉プレート部材の拘束焼入装置及びその方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、一方の押圧用センタ支持治具と、一方の前記押圧用センタ支持治具と対向する他方の押圧用センタ支持治具とで薄肉プレート部材を挟持して、誘導加熱コイルにより前記薄肉プレート部材を誘導加熱焼入れする薄肉プレート部材の拘束焼入装置において、一方の前記押圧用センタ支持治具の端面側には、前記薄肉プレート部材の外周部を載置するために配設されたリング形状のワーク受けと、リング形状の前記ワーク受けに前記薄肉プレート部材の外周部を載置した際に、前記薄肉プレート部材の軸孔へ挿入可能となるように、一方の前記押圧用センタ支持治具に備えられた一方の押圧用センタと、一方の前記押圧用センタと対向し、前記薄肉プレート部材の軸孔の縁部の表面に当接する、他方の前記押圧用センタ支持治具に備えられた、棒状の他方の押圧用センタと、棒状の他方の前記押圧用センタの外径部と同心状に設けられた前記誘導加熱コイルに組み込まれ、棒状の他方の前記押圧用センタと対向するように設けられたコア部材と、を備え、棒状の他方の前記押圧用センタの端面の外径部は一方の前記押圧用センタ支持治具にセットされる前記薄肉プレート部材の軸孔より大径であり、一方の前記押圧用センタ支持治具の端面側に配設されたリング形状の前記ワーク受けに載置された薄肉プレート部材を移動することで、棒状の他方の前記押圧用センタの端面に前記薄肉プレート部材の軸孔の縁部の表面を当接させて前記薄肉プレート部材の軸孔の縁部に押圧を加えることにより、前記ワーク受けから前記薄肉プレート部材の外周部への押圧と、棒状の他方の前記押圧用センタの端面から前記薄肉プレート部材の軸孔の縁部へ押圧とにより、前記薄肉プレート部材を拘束することを特徴とする。
従って、請求項1に記載の発明によれば、薄肉プレート部材の軸孔を一方の押圧用センタ支持治具に備えられた一方の押圧用センタの端面と重なり合わせ、一方の押圧用センタ支持治具の端面側に配設されたリング形状のワーク受けに薄肉プレート部材の外周部を載置し、一方の押圧用センタ支持治具と対向する他方の押圧用センタ支持治具に備えられた、棒状の他方の押圧用センタを薄肉プレート部材へ移動し、薄肉プレート部材の軸孔より大径である、棒状の他方の押圧用センタの端面を薄肉プレート部材へ当接させて薄肉プレート部材に押圧を加える。
他方の押圧用センタの端面を薄肉プレート部材へ当接させて薄肉プレート部材に、ワーク受けと、棒状の他方の押圧用センタの端面とからの押圧を薄肉プレート部材に加えて、薄肉プレート部材を拘束した状態で、棒状の他方の押圧用センタ側に設けられた誘導加熱コイルにより薄肉プレート部材を加熱焼入れすることが可能になる。
また、請求項2に記載の発明は、薄肉プレート部材の軸孔を一方の押圧用センタ支持治具に備えられた一方の押圧用センタの端面と重なり合わせ、一方の前記押圧用センタ支持治具の端面側に配設されたリング形状のワーク受けに前記薄肉プレート部材の外周部を載置する工程と、一方の前記押圧用センタ支持治具と対向する他方の押圧用センタ支持治具に備えられた、棒状の他方の押圧用センタへ一方の前記押圧用センタ支持治具に載置された前記薄肉プレート部材を移動し、前記薄肉プレート部材の軸孔より大径である、棒状の他方の前記押圧用センタの端面を前記薄肉プレート部材の軸孔の縁部の表面へ当接させて前記薄肉プレート部材に押圧を加える工程と、棒状の他方の前記押圧用センタの端面に前記薄肉プレート部材の軸孔の縁部の表面を当接させて前記薄肉プレート部材の軸孔の縁部に押圧を加えることにより、前記ワーク受けから前記薄肉プレート部材の外周部への押圧と、棒状の他方の前記押圧用センタの端面から前記薄肉プレート部材の軸孔の縁部へ押圧とにより、前記薄肉プレート部材を拘束する工程と、前記薄肉プレート部材を拘束した状態で、棒状の他方の前記押圧用センタ側に設けられた誘導加熱コイルにより前記薄肉プレート部材を誘導加熱焼入れする工程と、を備えたことを特徴とする。
従って、請求項2に記載の発明によれば、前記薄肉プレート部材の軸孔より大径である、棒状の他方の押圧用センタの端面を薄肉プレート部材の軸孔の縁部の表面へ当接させることにより、薄肉プレート部材の外周部へはワーク受けからの押圧が加わり、薄肉プレート部材のホイール部へは棒状の他方の押圧用センタの端面とからの押圧が加わる。
それぞれの押圧の加わる方向は逆方向であるため、薄肉プレート部材は拘束された状態になり、誘導加熱コイルにより薄肉プレート部材が誘導加熱されても薄肉プレート部材の変形を抑止することが可能になる。
さらに、請求項に記載の発明は、請求項に記載の構成に加え、他方の前記押圧用センタ支持治具側に設けられた誘導加熱コイルには、棒状の他方の前記押圧用センタと対向するようにコア部材が組み込まれていることを特徴とする。
従って、請求項に記載の発明によれば、誘導加熱コイルと棒状の他方の押圧用センタとの間にコア部材が設けられるように、コア部材が誘導加熱コイルに組み込まれているため、誘導加熱コイルによる誘導加熱がコア部材があるために直接棒状の他方の押圧用センタに及ばず棒状の他方の押圧用センタの誘導加熱を防止して保護することが可能になる。
本発明によれば、薄肉プレート部材の外周部へは一方の押圧用センタ支持治具のワーク受けからの押圧が加わり、薄肉プレートのホイール部へは他方の押圧用センタの端面とからの押圧が加わり、薄肉プレート部材は拘束された状態になり、その状態で誘導加熱コイルにより薄肉プレート部材が誘導加熱されても薄肉プレート部材の変形を抑止して、薄肉プレートの焼入れを行うことができる。このように、薄肉プレート部材であるワークの変形矯正のための治具等を必要とせず、熱処理と同時にワークの変形を抑止することができ、熱処理の作業効率の向上を図ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
本例で使用されるワークの一例である薄肉プレート部材1は、図1に示すように、円形鋼板の外周をフォーミングによって肉厚に成形してホイール部12と、薄肉プレート部材の外周部であるリム13が形成されている。リム13の内周にはプレス加工により歯形部14が成形されている。ホイール部12は、図1に示すように、皿状の形状であり、その皿状の形状に凹凸部がプレス加工されている。薄肉プレート部材1の中心である、ホイール部12の中心に軸孔15が設けられている。
本例での薄肉プレート部材の焼入れ用装置10には、図2に示すように、一方の押圧用センタ支持治具35には一方の押圧用センタ(棒状部材)3が備えられ、他方の押圧用センタ支持治具25には他方の押圧用センタ(棒状部材)2が備えられており、押圧用センタ2と押圧用センタ3とで薄肉プレート部材1を挟持する構成になっている。そして、押圧用センタ支持治具25と押圧用センタ支持治具35とは対向して設けられており、押圧用センタ2と押圧用センタ3とも、押圧用センタ支持治具25と押圧用センタ支持治具35と同様に、押圧用センタ2の端面22と押圧用センタ3の端面32とが対向するように設けられている。
一方の押圧用センタ支持治具35は椀形状の椀部36と、椀部36の底部37に組み込まれている棒状の支持部38とから構成されている。押圧用センタ支持治具35の椀形状の椀部36の端面36aには窪み部36a1が設けられており、この窪み部36a1には、スペーサ4及びワーク受け5が配置されている。スペーサ4はスペーサ4上に配置されるワーク受け5の位置を調節するために用いられる(具体的には、押圧用センタ支持治具35とワーク受け5の間隔を調整することになる)。そして、このスペーサ4及びワーク受け5はリング形状の円盤の部材であり、図2に示すように、窪み部36a1上にスペーサ4を配置し、スペーサ4上にワーク受け5を配置している。
なお、本例で用いるワーク受け5は、誘導加熱されないように絶縁材よりなるが、特に誘導加熱されない材料であればよい。窪み部36a1にスペーサ4及びワーク受け5を配置した際に窪み部36a1からスペーサ4及びワーク受け5がはみ出さないように、図2に示すように、スペーサ4及びワーク受け5は窪み部36a1の幅と同じに形成されている。そして、椀部36の外側より抑え部材41を取り付け、固定部材であるボルトにより抑え部材を椀部36に固定し、スペーサ4及びワーク受け5を端面36aの窪み部36a1内に保持している。
また、支持部38の端部38aは、図2に示すように、椀部36の底部37より椀部36内に突き出ており、支持部38の端部38aに押圧用センタ3が組み込まれている。押圧用センタ3は略円柱形状の円筒部材である。この支持部38の端部38aへの押圧用センタ3の取り付けは、図2に示すように、支持部38の端部38aには雄ねじ部が形成されており、押圧用センタ3には、押圧用センタ3の長手方向に沿って中心穴3aが設けられて、その中心穴3aには雌ねじ部が設けられている。そして、支持部38の端部38aと押圧用センタ3の中心穴3aとが螺合して、支持部38の端部38aに押圧用センタ3が取り付けられている。さらに、支持部38の端部38aと押圧用センタ3との固定を強固にするために、押圧用センタ3の側面に中心穴3aに通じる雌ねじ部が形成された側穴部3bを設けボルトと螺合して、そのボルトの先端が支持部38の端部38aに当接している。
押圧用センタ3の端面32側は、図2に示すように、押圧用センタ3の外径部33より細い、薄肉プレート部材1の軸孔15を挿入可能な大きさの外径部31が形成されている。そして、この外径部31は、薄肉プレート部材1の厚さよりも長くなるように押圧用センタ21に形成されている。そのため、押圧用センタ3の端面32側は、図2に示すように、段付き形状となっている。そして、押圧用センタ3の端面32が、押圧用センタ3の端面32に対向する押圧用センタ2の端面22に接近したり、離れたりすることが可能になるように、押圧用センタ3が押圧用センタ支持治具35に組み込まれている。また、押圧用センタ3の端面32に対向する押圧用センタ2は、薄肉プレート部材1への押圧による荷重の調整(条件に合わせて押圧による荷重の調整)をできるように、押圧用センタ支持治具25に組み込まれている。また、この押圧用センタ2は、誘導加熱の間、薄肉プレート部材1に合わせて稼動する(薄肉プレート部材1の回転とともに回転する)。
他方の押圧用センタ2(の端面22)の外径部21は押圧用センタ3(の端面32)の外径部31より大きく、押圧用センタ支持治具35にセットされる薄肉プレート部材1の軸孔15より大径となっている。つまり、押圧用センタ2の端面22が軸孔15の縁部の表面15aを押圧できるようになっている。具体的には、押圧用センタ2の端面22に凹部22aを設けることで押圧用センタ2の端面22の縁部22bが薄肉プレート部材1の軸孔15の縁部の表面15aに当接し、押圧を加えられるようになっている。
また、他方の押圧用センタ支持治具25側には、誘導加熱コイル6が押圧用センタ2の外径部21と同心状に設けられ他方の押圧用センタ2と対向している。この誘導加熱コイル6は、薄肉プレート部材1の歯形部14に焼入れができるように、窪み部6aが設けられ、誘導加熱コイル6の窪み部6aと歯形部14とが対向するようになっている。また、図1に示すように、誘導加熱コイル6には、押圧用センタ2と対向するようにコア部材7が組み込まれている。コア部材7は、誘導加熱コイル6と対向し、誘導加熱コイル6と押圧用センタ2とが直接対向しないように設けられ、押圧用センタ2への誘導加熱コイル6からの熱の直接の伝達を防止できるようになっている。さらに、コア部材7と押圧用センタ2との間には、隙間27が形成されており、この隙間27を冷却水等が通ることが可能になっている。
つぎに、上記構成の薄肉プレート部材の焼入れ用装置10の動作について説明する。
まず、薄肉プレート部材1の軸孔15が押圧用センタ3の端面32と一致した(重なり合う)状態にして、押圧用センタ支持治具35の椀部36の端面36aの窪み部36a1に配置されたスペーサ4上のワーク受け5上に薄肉プレート部材1の外周部(リム部13)を載置する。
具体的には、薄肉プレート部材1の外周部(リム部13)の裏面側13bをワーク受け5の縁部51に載せる。その結果、当然に薄肉プレート部材の外周部(リム部13)の表面側13aは押圧用センタ支持治具25側に向く。その際、押圧用センタ3の外径部31が薄肉プレート部材1のホイール部12の裏面側12bから薄肉プレート部材1の軸孔15内に挿入され、薄肉プレート部材1は軸孔15を基準として押圧用センタ支持治具35と同心に載置される。
つぎに、押圧用センタ3の外径部31が薄肉プレート部材1の軸孔15内に挿入されている薄肉プレート部材1の表面1a上に、押圧用センタ2を配置する。具体的には、押圧用センタ支持治具35を移動し、押圧用センタ支持治具35に載置された前記薄肉プレート部材1を移動し、押圧用センタ支持治具25に接近させ、押圧用センタ2の端面22の縁部22bを薄肉プレート部材1のホイール部12の表面側12aの軸孔15の縁部の表面15aに当接させる。押圧用センタ2の外周には、誘導加熱コイル6が設けられており、押圧用センタ2の端面22の縁部22bが軸孔15の縁部の表面15aに当接することで、誘導加熱コイル6の窪み部6aがリム部13の内周に成形された歯形部14と対向する。
そして、押圧用センタ支持治具35を押圧用センタ支持治具25へ移動した後、押圧用センタ2が薄肉プレート部材1を押圧する。具体的には、押圧用センタ2の端面22の縁部22bが薄肉プレート部材1の軸孔15の縁部の表面15a(薄肉プレート部材1のホイール部12の中心部近傍)を押圧して拘束する(ホイール部12の表面側12aから裏面側12bへの押圧が加わり薄肉プレート部材1を拘束される)。また、ワーク受け5上の薄肉プレート部材1の外周部(リム部13)は、ワーク受け5により薄肉プレート部材1の外周部(リム部13)へ押圧が加わり、薄肉プレート部材1の外周部(リム部13)が押圧されて拘束される(リム部13の裏面側13bから表面側13aへ押圧が加わり薄肉プレート部材1を拘束される)。
以上のようにして、押圧用センタ2、押圧用センタ3及び押圧用センタ支持治具35により、薄肉プレート部材1の軸孔15の縁部、薄肉プレート部材1の外周部であるリム部13が押圧されて拘束される。そして、この薄肉プレート部材1を装着した焼入用装置10内の、押圧用センタ支持治具35、押圧用センタ支持治具35に載置された薄肉プレート部材1、及び薄肉プレート部材1を挟持している、押圧用センタ2と押圧用センタ3とが図示しない手段により回転し、通電された誘導加熱コイル6が薄肉プレート部材1を誘導加熱する。そして、薄肉プレート部材1が焼入温度に昇温後に図示しない手段で冷却液を噴射して急冷する。
具体的には、図2に示すように、誘導加熱コイル6に通電して誘導加熱するため、その誘導加熱による熱が薄肉プレート部材1へ伝わるが、薄肉プレート部材1の軸孔15の縁部の表面15a、及び外周部であるリム部13が押圧して拘束されている。そのため、薄肉プレート部材1は形状が保持された状態となっており、誘導加熱による変形が生じ難い。また、誘導加熱コイル6にはコア部材7が押圧用センタ2に対向して組み込まれているため、誘導加熱コイル6の誘導加熱による熱が直接押圧用センタ2に伝わらない。その結果、誘導加熱コイル6の誘導加熱による熱から押圧用センタ2を保護し、割れ、変形等の防止を図り、寿命を伸ばすことが可能になる。
そして、本例においては、図2に示すように、誘導加熱コイル6の外側(矢印A方向)と、誘導加熱コイル6の内側である隙間27(矢印B方向)から窒素を注入し窒素雰囲気を形成した後、薄肉プレート部材1を誘導加熱コイル6により加熱冷却し、冷却水及び窒素は孔部36bから排出され、歯形部14を含めた薄肉プレート部材1の焼入れが完了する。本例においては、窒素を注入して窒素雰囲気を形成しているが、特に窒素を注入することに限定されない。
本発明の薄肉プレート部材の拘束焼入装置で用いる薄肉プレート部材の説明図である。(a)は薄肉プレート部材の正面図である。(b)は(a)のX−X線に沿う断面図である。 本発明である薄肉プレート部材の拘束焼入装置で薄肉プレート部材に焼入れする状況を示す説明図である。 従来の薄肉プレート部材の焼入れを示す説明図である。
符号の説明
1…薄肉プレート部材、12…ホイール部、13…リム部、14…歯形部、15…軸孔
2…押圧用センタ、21…外径部、22…端面、22a…凹部、22b…縁部、25…押圧用センタ支持治具、
3…押圧用センタ、3a…中心穴、3b…側穴部、31…外径部、32…端面、33…外径部、35…押圧用センタ支持治具、36…椀部、36a…端面、36a1…窪み部、37…底部、38…支持部
4…スペーサ、41…抑え部材
5…ワーク受け、51…縁部
6…誘導加熱コイル、6a…窪み部
7…コア部材
10…薄肉プレート部材の拘束焼入装置

Claims (3)

  1. 一方の押圧用センタ支持治具と、一方の前記押圧用センタ支持治具と対向する他方の押圧用センタ支持治具とで薄肉プレート部材を挟持して、誘導加熱コイルにより前記薄肉プレート部材を誘導加熱焼入れする薄肉プレート部材の拘束焼入装置において、
    一方の前記押圧用センタ支持治具の端面側には、前記薄肉プレート部材の外周部を載置するために配設されたリング形状のワーク受けと、
    リング形状の前記ワーク受けに前記薄肉プレート部材の外周部を載置した際に、前記薄肉プレート部材の軸孔へ挿入可能となるように、一方の前記押圧用センタ支持治具に備えられた一方の押圧用センタと、
    一方の前記押圧用センタと対向し、前記薄肉プレート部材の軸孔の縁部の表面に当接する、他方の前記押圧用センタ支持治具に備えられた、棒状の他方の押圧用センタと、
    棒状の他方の前記押圧用センタの外径部と同心状に設けられた前記誘導加熱コイルに組み込まれ、棒状の他方の前記押圧用センタと対向するように設けられたコア部材と、を備え、
    棒状の他方の前記押圧用センタの端面の外径部は一方の前記押圧用センタ支持治具にセットされる前記薄肉プレート部材の軸孔より大径であり、
    一方の前記押圧用センタ支持治具の端面側に配設されたリング形状の前記ワーク受けに載置された薄肉プレート部材を移動することで、
    棒状の他方の前記押圧用センタの端面に前記薄肉プレート部材の軸孔の縁部の表面を当接させて前記薄肉プレート部材の軸孔の縁部に押圧を加えることにより、前記ワーク受けから前記薄肉プレート部材の外周部への押圧と、棒状の他方の前記押圧用センタの端面から前記薄肉プレート部材の軸孔の縁部へ押圧とにより、前記薄肉プレート部材を拘束することを特徴とする薄肉プレート部材の拘束焼入装置。
  2. 薄肉プレート部材の軸孔を一方の押圧用センタ支持治具に備えられた一方の押圧用センタの端面と重なり合わせ、一方の前記押圧用センタ支持治具の端面側に配設されたリング形状のワーク受けに前記薄肉プレート部材の外周部を載置する工程と、
    一方の前記押圧用センタ支持治具と対向する他方の押圧用センタ支持治具に備えられた、棒状の他方の押圧用センタへ一方の前記押圧用センタ支持治具に載置された前記薄肉プレート部材を移動し、前記薄肉プレート部材の軸孔より大径である、棒状の他方の前記押圧用センタの端面を前記薄肉プレート部材の軸孔の縁部の表面へ当接させて前記薄肉プレート部材に押圧を加える工程と、
    棒状の他方の前記押圧用センタの端面に前記薄肉プレート部材の軸孔の縁部の表面を当接させて前記薄肉プレート部材の軸孔の縁部に押圧を加えることにより、前記ワーク受けから前記薄肉プレート部材の外周部への押圧と、棒状の他方の前記押圧用センタの端面から前記薄肉プレート部材の軸孔の縁部へ押圧とにより、前記薄肉プレート部材を拘束する工程と、
    前記薄肉プレート部材を拘束した状態で、棒状の他方の前記押圧用センタ側に設けられた誘導加熱コイルにより前記薄肉プレート部材を誘導加熱焼入れする工程と、を備えたことを特徴とする薄肉プレート部材の拘束焼入れ方法。
  3. 他方の前記押圧用センタ支持治具側に設けられた誘導加熱コイルには、棒状の他方の前記押圧用センタと対向するようにコア部材が組み込まれていることを特徴とする請求項2に記載の薄肉プレート部材の拘束焼入れ方法。
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