JPH04214860A - 多成分固体材料の製造方法 - Google Patents

多成分固体材料の製造方法

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JPH04214860A
JPH04214860A JP1610391A JP1610391A JPH04214860A JP H04214860 A JPH04214860 A JP H04214860A JP 1610391 A JP1610391 A JP 1610391A JP 1610391 A JP1610391 A JP 1610391A JP H04214860 A JPH04214860 A JP H04214860A
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JP
Japan
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target
ultrafine particles
particles
substrate
laser beam
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JP1610391A
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English (en)
Inventor
Georg Gaertner
ゲオルグ ゲルトナー
Hans Dr Lydtin
ハンス リドティン
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Koninklijke Philips NV
Original Assignee
Philips Gloeilampenfabrieken NV
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C16/00Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes
    • C23C16/44Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/22Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the process of coating
    • C23C14/24Vacuum evaporation
    • C23C14/28Vacuum evaporation by wave energy or particle radiation

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板を超微粒子でコー
ティングすることにより多成分固体材料を製造する方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ここに超微粒子とは、1〜100nm 
の範囲の直径を有する粒子を意味するものとする。従っ
て、このような粒子は従来の微粉末の粒子より小さく、
原子クラスターより大きい (ハヤシ・チカラ「J. 
Vac. Sci. Technol. 」A5(4)
,7月/8月号(1987) 、第1375〜1384
頁、および「フィジクス・ツデェィ(Phisics 
Today),12 月号(1987), 第44〜5
1頁) 。
【0003】上述の刊行物におけるハヤシ氏の説明によ
れば、超微粒子は: −染料、顔料、接着剤、および触媒において、−工具、
セラミック材料および耐熱性材料中の Al2O3 ,
炭素と結合したタングステン、Si3N4 ならびに他
の活性な金属および希土類金属の耐熱耐酸性炭化物およ
び窒化物の超微粒子として、 −超微粒子をホスト(host)物質中に分散させ、生
成した混合物を焼結するかあるいは触媒の作用に曝す分
散硬化処理用に、 −農業用、林業用、軍用および医用エーロゾルにおいて
、 −磁気記録材料、例えばオーディオテープおよびビデオ
テープにおける磁性合金の超微粒子として、−微生物分
野において、 使用することができる。
【0004】超微粒子の製造は、ハヤシ氏によれば、誘
導加熱ルツボを使用して、アーク炉中、プラズマ炉中お
よびバーナからの酸素富化炎中で行われ、ハヤシ氏は 
GEM法(気体蒸発法 (Gas Evaporati
on Method) )、すなわち永久気体中におけ
る蒸発および凝縮を好んで使用している。
【0005】さらに、ハヤシ氏は超微粒子をガス流中に
浮遊させて輸送する方法、ならびに超微粒子を同伴する
高速ガス流を基板に低圧、例えば1hPa の低圧にお
いて衝突させるガスコーティング法について記載してい
る。
【0006】米国特許第4619691 号は、材料表
面にレーザビームを照射することにより超微粒子を製造
する方法を開示している。照射を適正に選定された気体
雰囲気、例えば、酸素、窒素、ジクロロジフルオロメタ
ン、メタンまたはプロパン中で行った場合には、所望の
組成を有する超微粒子が得られ、前記組成は照射された
材料の組成と同じであるかあるいは異なる。粒度分布は
気体雰囲気の圧力によって調整され、この圧力は 10
00hPaを超えることはない。チタンに 1000h
Paの圧力においてレーザビームを照射した場合には直
径5〜 65 nmの超微粒子が得られ、130hPa
の圧力においては5nmの均一直径を有する超微粒子が
得られる。レーザビームの出力密度は104 〜107
 W/cm2 の範囲である。照射を受けた材料には、
例えば、アーク、グロー放電または電子ビームによって
、追加エネルギーを供給することができる。
【0007】西独国特許出願第3800680 号には
真空室中で基板をコーティングする方法が開示されてお
り、この方法ではターゲットをレーザビームによって蒸
発させ、沈殿を使用して基板をコーティングする。レー
ザビームは光学的窓を通して真空室中に導入され、真空
室内側の窓における沈殿の堆積は洗浄ガスによって回避
する。真空室内の圧力は一般的に10−2〜10−6h
Pa の範囲である。 洗浄ガスとしては、不活性ガス、また少なくとも部分的
に反応性ガス、すなわち蒸発したターゲット粒子と結合
して新しい化合物を生成してコーティングを形成する反
応性ガスを選択することができる。融点および蒸発温度
の異なる物質を同時に蒸発させ、コーティング材料とし
て使用することができる。ターゲットは固体混合物また
は材料の混合物からなる粉末として存在させる。均一な
損耗および単位時間当りの蒸発量の調節はターゲットを
移動することにより制御することができる。ターゲット
を移動させることにより、常に新たな材料がレーザビー
ムに曝され、燃焼してターゲットに孔ができるのを回避
することができる。ターゲットから蒸発した粒子を基板
に輸送するには、コーティングに使用される蒸気および
同伴する不活性ガスをイオン化するのが極めて有利であ
る。イオン化を助けるために、ターゲットを蒸発位置お
よび/または基板区域において低圧プラズマを形成させ
ることができ、この低圧プラズマは例えばグロー放電に
よって維持される。さらに蒸発粒子を基板に輸送するの
を助けるために、基板を負に帯電させることができる。
【0008】西独国特許出願第3800680 号に記
載されているような高真空中におけるレーザによる材料
の加工は極めて不特定な粒径の粒子、すなわち1μm 
より大きい粒度範囲の粒子ならびに分子自体の粒子を提
供する。高真空中では十分に大きい質量の流れを達成す
ることができない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は冒頭に
記載した方法による超微粒子の製造を改善することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明においては、基板
のコーティング中に、超微粒子を他の材料成分と共に被
着させ、該材料成分を追加のガス相からの反応性堆積、
すなわち、CVD 、プラズマ活性化CVD 、または
レーザ誘導型CVD によって被着させることを特徴と
する多成分固体材料の製造方法によって、上述の目的を
達成する。
【0011】コーティングプロセスの他の例においては
、先ず超微粒子を被着させ、次いで化学的気相滲透(C
VI)によって超微粒子を固化させる。
【0012】さらに、基板をいくつかの材料の超微粒子
でコーティングし、この際個々の超微粒子を1種の材料
のみあるいはいくつかの種類の材料から構成し、次いで
この超微粒子を加熱処理によって焼結し、これにより多
孔質状態に圧縮成形するコーティング法が有利である。
【0013】実施可能な他のコーティングプロセスの例
は、追加の固化を行うことなく、超微粒子を、基板表面
に強固に被着している架橋結合した鎖状構造物および鎖
端部の形態で被着させることである。
【0014】CVI=化学的気相滲透(chemica
l vapour infiltration )は多
孔質材料の気孔内における CVDであって、これは例
えばゆるい粒子の連鎖を含む凝集体を堆積させることに
よって達成することができる。BaO, CaOおよび
 Al2O3からなる群から選定した少なくとも一種の
物質を含有する超微粒子の連鎖を含む凝集体の場合には
、粒子連鎖を包囲するための反応性ガスとして例えば 
WF6/H2 を使用する。次いで多孔質層を直接加熱
、誘導加熱またはレーザによる加熱によって熱CVD 
に十分な温度まで加熱する。上述の凝集体が堆積した場
合には、追加の大きさの選定は一般的に望ましくなく、
プロセスも著しく簡単になる。CVI は基板全体を一
定温度にする等温プロセス、あるいは温度勾配を最高堆
積レベルを有する区域から「冷温」の流入する反応性ガ
スに向けて移動させることができる。
【0015】4BaO ・CaO ・Al2O3 から
なり、W−マトリックス中に充填され、Sc2O3 +
W−コーティグ層を有する充填された細孔構造体はスカ
ンデート(scandate) 熱陰極として特に適し
ており、これを製造する場合には気相から1回堆積処理
を行うことにより製造できるという利点がある。この細
孔構造体を得るには、ターゲットを4BaO ・CaO
 ・Al2O3 から構成し、最後のコーティング段階
において超微粒子を他の Sc2O3ターゲットから蒸
発させ、多孔質構造体を固化するための他の材料として
タングステンを使用し、該タングステンを WF6/H
2 または他のガス状タングステン供給源から PCV
D, CVD, または CVIによって堆積させる。 これはアルカリ土類−ディスペンサ陰極の一般的な製造
例である。
【0016】本発明方法に使用する超微粒子は冒頭に記
載したすべての方法、例えば、レーザービームによって
ターゲットから蒸発させることによって製造することが
できる。また、異なる真空度に排気された室から放出さ
れ、ターゲットに衝突する強い高エネルギー電子ビーム
を超微粒子の生成に使用することができ、イオンビーム
照射またはスパッタリングをこの目的に使用することが
できる。しかし、ターゲット材料の除去がレーザビーム
の移動方向と同じ方向に起るように、レーザビームをタ
ーゲットに当てる方法が好ましい。
【0017】レーザビームを衝突させるターゲット材料
をビーム方向に完全に除去する。この際、ビームの大部
分はターゲットと相互作用し、ビームの小部分のみが直
接ターゲットを貫通するかあるいはターゲットに沿って
通過する。従って、レーザビームをターゲットの周縁区
域においてその端縁に沿ってターゲットに対して移動さ
せることにより、ターゲットの貫通および周縁区域にお
ける材料除去の両方を行うことができ、出力、出力密度
および相対速度のようなレーザパラメータを適当に調整
した場合にターゲットの端縁が完全に除去される。ター
ゲットの厚さは5mm以下、代表的な例では1〜5mm
である必要がある。
【0018】本発明方法の他の例においては、蒸発する
超微粒子をターゲットにおける孔を経て流出させ、さら
に所望に応じ追加のダイアフラムを経て流出させる。
【0019】ターゲット材料を除去する操作を行う前に
、ターゲット表面を粗面にするか、研磨するか、酸化す
るか、あるいは多孔質圧縮成形体をターゲットとして使
用するのが効果的である。この点については後で説明す
る。
【0020】本発明方法の他の例においては、異なる材
料成分を同時に蒸発させて超微粒子を生成する。
【0021】超微粒子の後方における凝縮および熱機械
的応力を回避または減少するには、ターゲットを例えば
抵抗加熱、誘導加熱またはレーザビーム加熱によって直
接または間接に加熱するのが効果的である。
【0022】レーザビームによるターゲットからの蒸発
は、集束ビームの焦点の前方で、あるいは焦点で、ある
いは焦点の後方で行うのが好ましく、集束は好ましくは
集束型球面鏡を不活性ガスで洗浄して使用することによ
りターゲット室の内側または外側で行うのが好ましい。
【0023】特にセラミック材料の場合には、レーザビ
ームがターゲット表面上に、高出力の狭い物質除去領域
と低出力の広い加熱領域とからなる出力分布を有してい
るのが好ましい。
【0024】不活性輸送ガスを使用し、所要に応じて中
間の大きさを選定することによって、超微粒子を基板ま
で輸送するのが好ましい。
【0025】超微粒子は平均直径からの標準偏差が最大
10%である粒度分布を与えるか、あるいは超微粒子の
凝集体を含めて前記粒度分布を有する選定された粒子の
みを基板に到達させるのが好ましい。
【0026】ターゲット表面におけるレーザ出力密度、
レーザスポットの大きさ、ターゲットとレーザビームと
の間の相対速度、ターゲット室内の全圧力を調整する操
作、およびキリャヤガスの流れを分割する操作の少なく
とも一方の操作によって、所望量の超微粒子を得、前記
調整された値をプロセス実施中に一定に維持するのが好
ましい。
【0027】ターゲット室内の全圧力を、粒度分布の最
大値が選定すべき粒度と一致するように、低く調整する
のが好ましい。例えば、粒度が10nm以下の場合には
、圧力を最高20hPa 、特に10〜1hPa の範
囲に調整するのが好ましい。
【0028】凝集体の形成を回避するには、超微粒子に
同じ符号の電荷を与えるのが効果的であり、酸化性粒子
または絶縁物の場合には前記粒子または前記絶縁物をそ
れぞれほんの僅かな数の単層の厚さを有する薄い導電性
または金属性の表面層で予めコーティングするのが好ま
しい。
【0029】超微粒子を包囲する材料成分は、粒子材料
中における固体溶解度が無視できる程小さい材料である
のが好ましく、その結果固体物体中の超微粒子の大きさ
に依存する性質が安定化される。
【0030】本発明方法においては、輸送すべき材料を
、ターゲット表面において106 〜109 W/cm
2 の高い出力密度を有するレーザビームによって、十
分に高いスポット温度で蒸発させる。この際、超微粒子
が確実に蒸発する、すなわち蒸気相においてターゲット
材料から超微粒子が形成する。この超微粒子をガス流に
よるかあるいは温度勾配によって(thermopho
retically)冷温の基板に輸送し、ここに堆積
させるか、あるいは堆積前に所要に応じてプラズマを使
用して超微粒子を気相からの反応性堆積(CVD) に
よって付加的にコーティングし、堆積させるか、あるい
は超微粒子をプラズマ中で引き離し、基板上に堆積させ
る。あるいはまた、超微粒子を帯電させ、電界によって
所定方向に輸送することができる。
【0031】以下に本発明方法を超微粒子の生成工程、
検出工程、輸送工程および堆積工程という4つのプロセ
ス工程に細分して詳細に説明する。
【0032】1)レーザで蒸発させることによる超微粒
子の生成工程: 材料表面にレーザを作用させることにより制御された状
態で超微粒子を生成するための重要なパラメータは次の
通りである。 −  ターゲット表面におけるレーザ強度I−  表面
における吸収能A(λ) −  材料の熱伝導率κ −  材料の融点および沸点 −  温度の関数である純材料上の平衡分圧。
【0033】先ず、ターゲット表面において106 W
/cm2 より大きい十分に高い出力密度のレーザビー
ムを存在させる必要がある。この条件を満たすには、対
応する出力を有するレーザを使用する必要がある。適当
なレーザは、例えば、CO2 レーザ(λ=10.6μ
m)、NdYAG レーザ(λ=1.06μm)および
KrF レーザ(λ=0.250 μm)である。
【0034】集束型レンズと組み合わせて、レーザの焦
点において次の出力密度を達成する必要がある:CO2
 レーザ:                    
      108 W/cm2 NdYAG レーザ
:                    5×10
11W/cm2 KrF レーザ:         
             2×1011W/cm2 
他のエキシマレーザ (ArF, KrCl) :  
2×1010W/cm2 これらのデータはパルス操作
に関するものであって、十分な CW 出力 (約10
0 W)を有するCO2 レーザも材料を蒸発させ、超
微粒子を生成するのに使用することができる。
【0035】しかし、超微粒子の生成に関しては、次の
ような重要な条件を考慮する必要がある:材料に依存す
る限界強度Is ( 例えば、 Cuおよびλ= 1.
06 μm の場合:Is =8×107 W/cm2
 ( パルス持続時間Tp = 200nsec ) 
、または Al およびλ= 250nm の場合:I
s =2×108 W/cm2 ) より上では、表面
の吸収能A(λ)は急激に1に上昇する(異常吸収)。 これは、ある出力密度以下では表面上の蒸気相において
ガス放射が起り、このようにして生成したプラズマはレ
ーザ出力を完全に吸収する。出力密度がさらに増大した
場合にはビーム強度は最後には表面から完全にさえぎら
れ、プラズマは釈放されてレーザビームの入射方向に高
速移動する(「Proc. Int. Conf. o
n Laser Processing and Di
agnostics」リンツ (1984) 、第90
〜106 頁に記載された論文:G. Herzige
r, E. W. Kreutz 「レーザによる金属
の微細加工の基礎(Fundamentals of 
Laser Micro−machiningof M
etals) 」;G. Herziger 著 : 
” Technische Anwendungen 
von IR lasernin der therm
ischen Materialbearbeitun
g ” , Verhandlungen der D
PG(1986年7月),第1735〜1763頁)。
【0036】プラズマがさえぎられる範囲は材料処理に
とって望ましくない。その理由は、この場合にはプロセ
スが制御不能になるからである。しかし、粒子を生成す
るには、従来の出力範囲(例えば、 Al の場合には
、λ=10.6μm に対して3×106 〜3×10
7 W/cm2 )も材料処理にとって不利である。そ
の理由は、プラズマが既に存在している超微粒子の破壊
および/または分別を引き起すからである。しかし、他
方では、出力密度は蒸発および粒子の生成に十分な大き
さであることが必要である。すなわち、本発明において
は、ターゲット表面における出力密度を適正に制御およ
び調整する必要がある。 気相における超微粒子の生成は、蒸気が過飽和である場
合(すなわち、温度Tにおいて表面上の分圧が飽和蒸気
圧より明瞭に高い場合、あるいは小液滴が直接蒸発した
場合に起り、後者の場合には特にSc2O3 のような
気相で分解する材料を使用した場合に有利である。
【0037】しかし、レーザ強度I<Is を使用する
必要があるので、特に近赤外領域(NdYAG レーザ
およびCO2 レーザ)において金属を使用する場合に
は、吸収能を高めかつレーザの一層効果的な適用を達成
するための他の手段を使用するのが有利である。
【0038】本発明において、このような手段は金属表
面の粗面化または研磨、初期の出力吸収を高めることに
より高い最終温度を達成するための金属表面の酸化、ま
たは多孔質圧縮成形体の照射である。金属における赤外
吸収を大きくする他の可能な手段は、可視範囲において
低出力を有する二次レーザでターゲット表面を照射する
ことである。ターゲット表面に対するレーザの作用によ
って、表面からの材料の除去および孔の形成のような著
しい変化、従って材料の蒸発量の一時的な変化が起るの
で、一定の粒子量が得られるように曲りくねった形のパ
ターンに従ってレーザを連続的に移動させるか、あるい
は基板をレーザに対して移動させる。
【0039】2)超微粒子の検出工程:以下に、 He
Ne − レーザを粒子表面に散乱させ、これによって
起るビーム強度の低下によって、粒子を検出する操作を
説明する。小粒子の場合には、質量分析計による検出お
よび帯電(e− − ビームを使用)を行うことができ
、あるいは僅かなイオン化を行うことができる。他の粒
子検出操作は粒子の輸送を利用し、長い輸送時間の後に
ターゲットおよび基板を秤量することによって可能にな
る。
【0040】3)超微粒子の輸送工程 粒子輸送工程をいくつかの例について説明する。その操
作としては、温度勾配を利用して低温領域の方向に輸送
する方法、あるいはターゲットの中心に適当な形状のノ
ズルから輸送用ガス例えば Ar ガスまたはKr, 
N2,O2または例えば Ar に追加の酸化性ガスと
して O2 を加えたものを吹きつける方法がある。さ
らに他の輸送方法では、粒子を例えばターゲット区域に
おいて低エネルギーの電子ビームを使用して僅かに帯電
させ、次いで粒子を電界および/または磁界によってさ
らに制御する。最初に挙げた温度勾配法を使用するには
、気相における温度降下を本発明における後述の手段に
よって調整するのが有利である。これらの手段は相対的
に高温の外側領域の間に比較的冷温のホース状領域を形
成し、このホース状領域をターゲットスポットからなお
冷温である基板に延在させることを目的とする。上述の
手段とは:
【0041】−  加熱された案内壁の間に
おける相対的に冷温の気体の流入 −  λにおいて大きい共鳴吸収を示す適当な気相中で
波長λのレーザビームを照射することによるホース状流
れの端縁の加熱 −  冷却された輸送用ガス用ノズルおよび層流−  
励起状態からの刺激された放出(stimulated
 emission) および超微粒子によるレーザガ
ス冷却、および僅かな散乱が起る適当な波長。
【0042】4)超微粒子の堆積工程 粒子の堆積は冷温の基板上における熱拡散によるか、あ
るいは帯電粒子と基板電極に加えた電圧とによってか、
あるいは粒子をプラズマ中であるいは二次CO2 レー
ザまたはNdYAG レーザによって引き離してから高
温かつ/または適当に分極された基板の上に堆積させる
ことによって行われる。
【0043】5)適用 代表的な適用は、ほとんど揮発しないアルカリ化合物お
よびアルカリ土類化合物の粒子を、例えば CVD (
PCVD) に適用するために輸送することにあり、こ
れは他の方法によっては不可能である。従来の「粉末セ
ラミック」製造方法とは異なり、本発明方法によって、
例えばI− 陰極のようなアルカリ土類(Ba, Sr
, Ca)ディスペンサ陰極の完全な製造が、制御され
た粒子輸送および粒子堆積、従って気相技術によって初
めて可能になった。
【0044】他の重要な適用は Ba, Y, La+
CuO を主成分とする新規な超電導材料を製造するこ
とにあり、本発明方法によってこの超電導材料に関する
新規な製造方法が提供され、この製造方法は新たな組織
を得る可能性を示すものである。
【0045】
【実施例】本発明を図面を参照して実施例について説明
する。図1に示すように、波長λ=10.6μm の 
CO2レーザビーム1(またはNdYAG レーザビー
ム、λ=1.06μm)は、集光レンズ2例えば Zn
Se からなる集光レンズ(平凸レンズあるいはどちら
かと云えば正のメニスカスレンズ)および封鎖リング4
を有するIR窓3例えばZnSe からなるIR窓を経
て、蒸発室5内に入り、三次元的に制御された可動ター
ゲット板7(制御は線図で示されているモータプログラ
ム制御装置6によって行われる)上の焦点において衝突
する(僅か斜めに)。所要に応じて、ターゲット板7を
補助加熱装置8によってさらに加熱する。ターゲット材
料は前記位置で、焦点における出力密度106 〜10
7W/cm2 において融点より高い温度に加熱され、
部分的に蒸発する。粒子9が高度に過飽和の蒸気相中に
形成するか、あるいは粒子9が表面から直接蒸発して離
れて行く。ZnSe窓3は、矢10で示す不活性洗浄ガ
スによって、蒸発により窓3上に形成する被覆物を除去
して清浄に維持する(挿入部材11は洗浄ガス用ノズル
を有する) 。
【0046】ターゲット表面の上方で直接形成した超微
粒子9はノズル12を経てターゲット表面に吹付けられ
た不活性輸送ガス31によって、矢13で示すように、
加熱された出口を経て堆積室14に輸送され、ここで粒
子は冷却された基板電極15 (冷却装置16) に衝
突する。所要に応じて、直流または交流のグロー放電 
(電圧源18) を基板電極15と対向電極17との間
に発生させ、これに追加して CVD用または PCV
D 用の反応性ガスを堆積室14内に導入することがで
きる。ポンプによって輸送ガスおよび反応性ガスまたは
ガス状反応生成物をガス放電装置に吸引し、堆積室14
内に約1〜100hPaの圧力を維持する。他方、蒸発
室5内の圧力は約 100〜1000hPa である 
(ガスノズルにおける出口圧力:数105Pa)。スポ
ット温度は赤外高温計20 (点検用ガラス21) に
よってレーザビームの衝突表面に垂直方向に測定し、例
えば焦点を位置決めすることにより再調整する。単位時
間当り一定の粒子流量を得、かつ偶発的な孔の形成に起
因する表面形状のほぼ局部的な変化を回避するために、
ターゲット7を例えば曲がりくねったパターンに従って
コンピュータ制御により連続的に移動させる。例えば、
He−Neレーザビーム22は洗浄された窓23 (洗
浄装置は図示せず) を経て蒸発室5に入り、ターゲッ
ト板7に平行な方向に加熱されたスポットを越えて導か
れ(ターゲット板7の上のビーム高さは例えば窓23の
前方に設けた回動可能な平行な面板24によって調整す
ることができる) 、洗浄され点検ガラス25を貫通し
、次いで光検出器26に入射する。このHe−Ne レ
ーザビーム22を使用して生成した粒子を光の散乱によ
って、従ってHe−Ne レーザビームの強さの減少に
よって検出することができる。
【0047】ターゲット表面によって反射される CO
2レーザビームの部分は、彎曲した球面を有する凹面鏡
27によって反射されて焦点に戻るか、あるいは表面が
比較的高度の散乱を示す場合には吸収装置28 (例え
ばウッドホーン (Wood’s horn))または
「水溜め(sump)」に吸収させる。直線偏光したビ
ームを使用して蒸発させる際に異方性を回避するには、
IRレーザビームを円偏光させるのが適当である。しか
し、別法として、直線偏光したビーム(図3参照)を使
用することができ、また図1について説明した入射角以
外の角度を使用することができる。 さらに、プラズマ室(PCVD, CVD)および堆積
室を空間的に離間させて順次に配置することができる。
【0048】図1に示す装置の変形例においては、ター
ゲット板7はある角速度で軸線29の回りに回転させる
ことができる丸味を帯びた「皿形の板(dish)」で
あり、さらに前記軸線はレーザビームスポットに平行な
方向に直線的に移動させることができる。一般的に前記
衝突点は偏心している。
【0049】本発明方法に使用する装置の他の例を図2
a に示す。この場合には、NdYAG または CO
2レーザビーム1は図1に示す場合とは異なり、ほぼ垂
直には衝突せず、ターゲットノズル30の内壁を軽くか
すめるようにノズル30内の焦点領域内に入射する。前
記ターゲットノズルはこれに対応するように細くなって
いる。不活性 (または反応性) の輸送ガス31をタ
ーゲット室5内に導入し、ターゲットノズル30を経て
堆積室14中に流入させ、これによりノズル内 (およ
びノズル後方) で形成した粒子9を基板表面15まで
輸送する。IRレーザビーム (またはUVレーザビー
ム)1は円偏光せるのが効果的であり、ガウス形または
ボックス形の径方向強度分布ではなく、例えば CO2
レーザの場合に僅かな誤調整によっても全く問題なく得
ることができるような環状または「火山」形の強度分布
を有するのが好ましい(図2bにおいて、Iは強度であ
り、rは半径である)。この結果、僅かに大きい円錐形
ターゲット開口を得ることができる。
【0050】ノズル30の内壁を平らにかすめるように
入射させた場合には垂直に入射させた場合と比較して表
面における電界強度が50倍まで増大する利点があるが
、入射角が小さくなるにつれて表面強度が減少する欠点
があるのは勿論である。ターゲットとして作用する円錐
形ノズル挿入部材は、図2aに示されていない直線状リ
ードスルー(lead−through) を経て、封
鎖リング4内を滑動させ、入射方向に移動させることが
できる。また、焦点の移動は入射側集光レンズをビーム
の軸線上で直線状に移動させることにより達成すること
ができる。
【0051】円錐形ノズルの開口の直後に、粒子を検出
するために例えば He−Neレーザビーム22を放射
し、粒子の形成をビーム強度の低下を介して記録する。 粒子同伴ビームは基板電極15上に入射する。基板電極
15には可変温度調整装置 (冷却装置または加熱装置
)16 を設ける。 基板電極15は3種の空間方向のすべてにおいて直線方
向に変動させることができる(移動装置6′による)。 対向電極17は電極17と電極基板15との間に直流電
圧または交流電圧を加えてグロー放電を生じさせること
ができる (電圧源18) 。さらに、反応性ガスを導
入することができ (図2aには図示せず)、粒子を 
CVDまたは PCVD によって被覆するかあるいは
プラズマ中で引き離し、基板上に堆積させることができ
る。
【0052】図3aおよび3bには本発明方法に使用す
る装置のさらに他の例を示す。図3aおよび3bにおい
て、ターゲット7は直線方向に移動可能な薄い金属シー
トであり、この上にその表面に対する法線に対して僅か
に斜めの角度で CO2レーザビーム1が焦点において
衝突する。 焦点の調整はビームの軸線方向におけるZnSe集光レ
ンズ(Ge集光レンズ)2の相対的移動によって達成さ
れる。 レーザビームの後方反射、従って起こることのある出力
変動はビーム軸線とターゲットに対する法線とのなす数
度の角度を選定することにより回避される。
【0053】さらに、ビーム入射窓3(ZnSe) は
その内側から、ノズル挿入部材11からの不活性洗浄ガ
スで洗浄して窓3が被覆されるのを回避する。あるいは
また、ターゲット7は三次元横部材32の中心に配置す
る。焦点の温度は金属シートの背面における温度を焦点
33の位置において測定することより高温計20によっ
て制御され、このようにして焦点は最高温度に再調整さ
れる。金属コレクタシート34はポンプ輸送方向19に
ターゲット7と対向させて配置され、中央丸形ダイアフ
ラム開口を除くポンプ輸送断面のほぼ全体をおおう。こ
のダイアフラム開口の後方に実際の基板が配置されてい
る。さらに、コレクタ方向に粒子を吹き飛ばすことは輸
送ガスノズル35を介して達成することができる。
【0054】図4aおよび4bには、例えば熱 CVD
法によって堆積させた、例えば BaO, Sc2O3
 または SiO2 の超微粒子をタングステン層(ま
たは他の金属層)中に埋設する装置を示す。これらの図
において矢31は不活性輸送ガス、例えばアルゴンを示
す。(x−y) 可動ターゲット7、例えば SiO2
, BaOまたは Sc2O3からなるターゲット7と
加熱された基板15との間には固定ダイアフラム36が
配置され、ダイアフラム36は輸送ガス流の通る開口3
7を有する。
【0055】超微粒子がターゲット表面から蒸発して行
くほかに、ターゲットがレーザビームによって完全に貫
通され、超微粒子の連続的供給が固定レーザビーム(−
焦点)に垂直方向にターゲットを相対的に移動させるこ
とにより行われる。ターゲット7の後方の同様に固定さ
れたダイアフラム36はレーザビーム区域に開口を有し
、不活性ガスはこの開口のみを通って流出し、この開口
において超微粒子が瞬間的に蒸発して行き、ターゲット
に既に切込まれているスリット開口を通ってターゲット
/沈降室内に流出することはない。
【0056】そこで、ターゲット材料(例えば BaO
, Sc2O3)の超微粒子を輸送する不活性輸送ガス
31は基板15に衝突し、基板15上にタングステンが
 WF6+H2の流れ (矢38) から例えば CV
D、この場合には熱 CVDによって堆積し、このタン
グステンは同様に基板に衝突した超微粒子の周囲で成長
するので、Wに BaO/Sc2O3 粒子が埋設され
ている物質構造が得られる。
【0057】このような装置を使用することにより、特
にアルカリ土類ディスペンサ陰極を単一の連続プロセス
で製造することができ、このプロセスは従来必要であっ
た多数の個々の工程、例えば粉末の圧縮成形および多孔
質Wマトリックスへの焼結工程、含浸工程およびコーテ
ィング層の被着工程の代りに使用される。この結果、I
陰極は多量生産に適したものになる。
【0058】図4cは他の例を示す。図4aおよび4b
に示す装置においてはターゲット7をダイアフラム36
上に直接にゆるく配置することができるが、図4cに示
す例ではこのようなターゲットの代りに4個の異なる層
からなるターゲットを使用する。
【0059】それぞれ BaO(1mm厚) 、CaO
 (0.5mm厚) および Al2O3 (0.5m
m 厚) からなる3個のターゲット板を互の上にゆる
く積上げ、2個の線形案内手段によってレーザスポット
に対して例えば曲がりくねった形のパターンに従って移
動させる。一般的にこれらのターゲットは比較的多孔質
の圧縮成形体である。その上にSc2O3 板を配置す
る。Sc2O3 板もこれらのターゲットとは独立にx
−y方向に移動させることができ、このSc2O3 板
を最後の堆積段階のみにおいてレーザスポットを越えて
滑動させる。
【0060】それぞれ BaO ,CaO および A
l2O3からなる3個の異なるターゲット板の代りに、
BaO :CaO : Al2O3がそれぞれ4:1:
1の比である混合物からなる圧縮成形体からなるターゲ
ットを使用することができる。
【0061】次いで、例えば次のようにプロセスパラメ
ータを調整する:基板温度 500〜600 ℃、WF
6 流量50sccm、H2流量500sccm 、A
r流量300sccm 、堆積室14の堆積部の圧力1
0〜20hPa 、蒸発室5に流入する輸送ガスの圧力
100 〜200hPa、レーザ出力50W、集束レン
ズの焦点距離5.2 cm。ターゲット除去速度0.0
7g/分およびW堆積速度約0.3 g/分において、
約1cm2 の表面上に1mm厚のI陰極層を約10分
のコーティング時間で生成することができる。その際、
コーティング時間の最後の1分において Sc2O3タ
ーゲット板をレーザスポット中に移動させる。あるいは
また、4BaO ・CaO ・Al2O3 からなるタ
ーゲットを移動させながら、コーティング層を堆積させ
ることができる。
【0062】一般的に、基板は機械的に、あるいは選択
的エンチングにより、あるいはW−CVD +粒子埋設
層が被着していない基板を使用することにより除去され
る。
【0063】図5はレーザビーム1の衝突したターゲッ
ト材料がビーム方向で完全に除去される過程を示す。ビ
ームの大部分はターゲットと相互作用し、ビームの小部
分1′のみがターゲット残部7′に沿って通過する。レ
ーザビームをターゲットの周縁区域においてその端縁に
沿ってターゲットに対して矢39の方向に移動させるこ
とにより周縁区域における材料の除去が行われ、出力、
出力密度および相対速度のようなレーザパラメータを適
当に調整した場合にターゲットの端縁が完全に除去され
る。既に除去されたターゲット部分を7″で示す。
【0064】図6および図7は化学的気相浸透(CVI
)による処理工程を示す。不活性ガスで運ばれる粒子の
流れ40から超微粒子層41 (図6)または連鎖状部
分を含む超微粒子凝集体層41′(図7)を多孔質基板
15′上に堆積させる。反応性ガス例えば、WF6/H
2は矢38で示すように層41または41′および多孔
質基板15′を通って流れる。 符号42は抵抗発熱コイルを示し、符号43は誘導加熱
コイルを示す。
【0065】図7において、物質の流れを次のように入
れかえることもできる。すなわち、19と38とを入れ
かえると共に方向を逆にする。38と40とを入れかえ
る。40と19とを入れかえると共に方向を逆にする。
【0066】また、超微粒子凝集体の堆積および CV
I固化は逐次行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に使用する装置の一例の断面図であ
る。
【図2】(a) は本発明方法に使用する装置の他の例
の断面図である。 (b) は本発明方法に使用するレーザビームの強度分
布図である。
【図3】(a) は本発明方法に使用する装置のさらに
他の例の要部を示す断面図である。 (b) は図3(a) の断面に対して垂直方向に見た
断面図である。
【図4】(a) は本発明方法において超微粒子を C
VD層中に埋設するのに使用する装置の一例の断面図で
ある。 (b) は図4(a) の装置の平面図である。 (c) は本発明方法において超微粒子を CVD層中
に埋設するのに使用する装置の他の例の断面図である。
【図5】本発明方法におけるターゲットに対するレーザ
ビームの作用を示す断面図である。
【図6】本発明方法に使用する CVIプロセスの一例
を示す断面図である。
【図7】本発明方法に使用する CVIプロセスの他の
例を示す断面図である。
【符号の説明】
1  レーザビーム 1′  レーザビームの小部分 2  レンズ 3  窓 4  封鎖リング 5  蒸発室 6  モータ−プログラム制御装置 6′  移動装置 7  ターゲット板(ターゲット) 7′  ターゲット残部 7″  除去されたターゲット部分 8  加熱装置 9  粒子 10  洗浄ガスを示す矢 11  挿入部材 12  ノズル 13  微粒子の輸送方向を示す矢 14  堆積室 15  基板電極 (基板表面)  15′  多孔質基板 16  温度制御装置 (冷却装置または加熱装置) 
17  対向電極 18  電圧源 19  輸送ガスの方向を示す矢 (ポンプ輸送方向)
 20  高温計 21  点検用ガラス 22  レーザビーム 23  窓 24  回動可能な平行な面板 25  点検用ガラス 26  光検出器 27  凹面鏡 28  吸収装置 29  軸線 30  ターゲットノズル 31  輸送ガス (輸送ガスを示す矢) 32  横
部材 33  焦点 34  金属コレクタシート 35  輸送ガスノズル 36  固定ダイアフラム 37  開口 38  反応性ガス例えばWF6/H2の流れを示す矢
 (追加のガス相)  39  ターゲットの移動方向を示す矢40  粒子の
流れ 41  超微粒子層 41′超微粒子凝集体層 42  抵抗発熱コイル 43  誘導加熱コイル

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  基板を超微粒子でコーティングするこ
    とにより多成分固体材料を製造するに当り、基板のコー
    ティング中に、超微粒子を他の材料成分と共に被着させ
    、この際に該材料成分も追加のガス相からの反応性堆積
    、すなわち、CVD 、プラズマ活性化CVD または
    レーザ誘導型CVD によって被着させることを特徴と
    する多成分固体材料の製造方法。
  2. 【請求項2】  先ず超微粒子を被着させ、次いで化学
    的気相滲透(CVI) によって固化を行うことを特徴
    とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】  基板をいつくかの材料の超微粒子でコ
    ーティングし、この際個々の超微粒子を1種の材料のみ
    あるいはいくつかの種類の材料から構成し、次いでこの
    超微粒子を加熱処理によって焼結し、これにより多孔質
    状態に圧縮成形することを特徴とする請求項1記載の方
    法。
  4. 【請求項4】  追加の固化を行うことなく、超微粒子
    を、基板表面に強固に被着している架橋結合した鎖状構
    造物および鎖端部の形態で被着させる請求項1〜3のい
    ずれか一つの項に記載の方法。
  5. 【請求項5】  ターゲットを4BaO ・CaO ・
    Al2O3 から構成し、最終コーティング段階におい
    て超微粒子を他の Sc2O3ターゲットから蒸発させ
    、多孔質構造体を固化させるための他の材料成分として
    タングステンを使用し、このタングステンを WF6/
    H2 または他のガス状W供給源から PCVD, C
    VDまたは CVIによって堆積させる請求項1〜3の
    いずれか一つの項に記載の方法。
  6. 【請求項6】  レーザビームによってターゲットから
    蒸発させて超微粒子を生成し、ターゲット材料の除去が
    レーザビームの移動方向と同じ方向に起るように、レー
    ザビームをターゲットに当てることを特徴とする請求項
    1〜5のいずれか一つの項に記載の方法。
  7. 【請求項7】  蒸発する超微粒子をターゲットにおけ
    る孔を経て流出させ、さらに所望に応じて追加のダイア
    フラムを経て流出させることを特徴とする請求項6記載
    の方法。
  8. 【請求項8】  ターゲット材料を除去する操作を開始
    する前に、ターゲット表面を粗面にするか、研磨するか
    、酸化することを特徴とする請求項6または7記載の方
    法。
  9. 【請求項9】  ターゲットとして多孔質圧縮成形体を
    使用することを特徴とする請求項6または7記載の方法
  10. 【請求項10】  異なる材料成分を同時に蒸発させて
    超微粒子を生成することを特徴とする請求項6〜9のい
    ずれか一つの項に記載の方法。
  11. 【請求項11】  ターゲットを直接または間接に加熱
    することを特徴とする請求項6〜10のいずれか一つの
    項に記載の方法。
  12. 【請求項12】  レーザビームによるターゲットから
    の蒸発を、集束ビームの焦点の前方で、あるいは焦点で
    、あるいは焦点の後方で行うことを特徴とする請求項6
    〜11のいずれか一つの項に記載の方法。
  13. 【請求項13】  集束型球面鏡を不活性ガスで洗浄し
    て使用することにより、集束をターゲット室の内側また
    は外側で行うことを特徴とする請求項12に記載の方法
  14. 【請求項14】  レーザビームはターゲット表面上に
    、高出力の狭い物質除去領域と低出力の広い加熱領域と
    からなる出力分布を有することを特徴とする請求項6〜
    13のいずれか一つの項に記載の方法。
  15. 【請求項15】  不活性輸送ガスを使用し、所要に応
    じて中間の大きさを選定することによって、超微粒子を
    基板まで輸送することを特徴とする請求項6〜14のい
    ずれか一つの項に記載の方法。
  16. 【請求項16】  超微粒子に平均直径からの標準偏差
    が最大10%である粒度分布を与えるか、あるいは超微
    粒子の凝集体を含めて前記粒度分布を有する選定された
    粒子のみを基板に到達させることを特許とする請求項6
    〜15のいずれか一つの項に記載の方法。
  17. 【請求項17】  ターゲット表面におけるレーザ出力
    密度、レーザスポットの大きさ、ターゲットとレーザビ
    ームとの間の相対速度、ターゲット室内の全圧力を調整
    する操作、およびキリャヤガスの流れを分割する操作の
    少なくとも一方の操作によって、所望量の超微粒子を得
    ることを特徴とする請求項6〜16のいずれか一つの項
    に記載の方法。
  18. 【請求項18】  プロセス実施中に前記調整された値
    を一定に維持することを特徴とする請求項17に記載の
    方法。
  19. 【請求項19】  ターゲット室内の全圧力を、粒度分
    布の最大値が選定すべき粒度と一致するように、低く調
    整することを特徴とする請求項17または18のいずれ
    か一つの項に記載の方法。
  20. 【請求項20】  超微粒子に同じ符号の電荷を与え、
    酸化性粒子または絶縁物の場合には好ましくは前記粒子
    または前記絶縁物をそれぞれほんの僅かな数の単層の厚
    さを有する薄い導電性または金属性の表面層で予めコー
    ティングすることを特徴とする請求項6〜19のいずれ
    か一つの項に記載の方法。
  21. 【請求項21】  超微粒子を包囲する材料成分は、粒
    子材料中における固体溶解度が無視できる程小さい材料
    であることを特徴とする請求項20記載の方法。
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