JPH04214185A - 誘導加熱装置及び方法 - Google Patents

誘導加熱装置及び方法

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JPH04214185A
JPH04214185A JP3022649A JP2264991A JPH04214185A JP H04214185 A JPH04214185 A JP H04214185A JP 3022649 A JP3022649 A JP 3022649A JP 2264991 A JP2264991 A JP 2264991A JP H04214185 A JPH04214185 A JP H04214185A
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crucible
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リチャード・ユー・スウォニー
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    • F27D11/06Induction heating, i.e. in which the material being heated, or its container or elements embodied therein, form the secondary of a transformer
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、広い概念でいえば、金
属物体を印加された交流磁界に実質的に透過性(透磁性
)にするための構造及び方法に関し、特に、心(コア)
なし誘導電気炉のための、金属で補強された加熱容器に
特に有用である。ただし、本発明は、それに限定される
ものではない。
【0002】
【従来の技術】金属内に渦電流の流れを誘導することに
よって金属を溶融又は何らかの形で加熱するための心な
し誘導電気炉は、周知である。(ここでいう「加熱」と
は、材料の状態を変化させることなくその温度を上げる
ことだけでなく、材料を溶融すること、即ち、材料の状
態を変化させるのに十分な程にその温度を上げることを
も意味することとする。)一般に、加熱すべき金属は、
容器内に、必ずではないが通常はるつぼ内に入れられる
。この容器を囲繞した誘導コイルによって渦電流を金属
内に電磁的に誘導する。渦電流は、その電力を金属内に
消散させ、それによって金属の温度を高める。しかしな
がら、実際上は、金属はそれ自体熱源として機能する。 交流電流が誘導コイルにとおされ交流磁界即ち誘導磁界
が創生されると金属内に渦電流が誘導される。誘導電気
炉は、誘導コイルに通される交流電流の周波数、及び炉
の構造に応じて、一定量の溶融金属を加熱するか、ある
いは、物理的に撹拌するために、あるいは場合によって
はその両方のために使用することができる。
【0003】加熱容器は、一定の厳しい物理的基準を満
たさなければならない。即ち、加熱容器は、加工すべき
金属の熱によって溶融されることがないように十分に高
い融点を有し、金属の重量を支えるのに十分な硬度を有
していなければならず、誘導コイルからの磁束が金属内
及び金属の周りを通るのを妨害しないようになされてい
なければならない。しかしながら、高融点と、高強度と
、誘導磁界に対する不干渉というこれらの要件は、設計
上の観点からみて互いに相反する要件であることが非常
に多い。
【0004】本発明は、これらの互いに相反する設計基
準を最適化し、誘導加熱容器を従来の構造のものより大
型化し強固にすることを可能にし、効率の上でも劇的な
改善をもたらす。本発明は、心なし誘導電気炉のための
着脱自在の加熱容器として特に適している。着脱自在る
つぼ型誘導電気炉は、少くとも今世紀の早期以来知られ
ている。例えば、米国特許第1,023,309号は、
現場で(作動中に)部分的に焼結されるようになされて
おり、油圧ラムによって誘導コイルから押出されるよう
にしたセラミック耐火材製のるつぼを開示している。し
かしながら、実際面では、このようなるつぼの効用は、
るつぼの素材としてセラミックだけを使用するというこ
とのために制限される。セラミックは、周知のように、
脆弱であり、応力亀裂を生じ易い。セラミック製るつぼ
に亀裂が生じると、るつぼから溶融金属の「ラン・アウ
ト」(漏出)が生じ、その結果、金属装入物の損失を招
くばかりでなく、作業者及び装置に大きな安全上の危険
を及ぼすことになる。そのために、セラミック製るつぼ
は、比較的小型にされ、少量の金属処理に限定されるの
が普通であった。
【0005】セラミック製るつぼを強化する1つの方法
は、るつぼを連続した(途切れのない)金属ジャケット
又は殻体で囲包することである。金属は、一般には、セ
ラミックより脆くなく、高い降伏強度を有する。殻体の
素材は、通常は、スチールである。しかしながら、スチ
ール及びその他の、殻体の素材として有用な金属は導電
性であるか、磁性であるか、あるいは加熱されたとき非
常に弱化されるので、スチールジャケット付セラミック
製るつぼは、金属殻体で囲包されていないセラミックる
つぼだけのものに比べてそれほどの改良をもたらさない
。なぜなら、誘導コイルによって創生される磁界が、る
つぼ内の溶融金属だけでなく、金属殻体をも加熱してい
まい、それによって容器(金属殻体で囲包されたるつぼ
)の効用を大きく損なうか、あるいは安全性を損なうか
らである。
【0006】従って、金属ジャケット付(金属殻体で囲
包された)セラミック製るつぼを誘導電気炉に使用する
場合、その用途は、従来は一般に、誘導加熱ではなく、
誘導撹拌に限定されていた。例えば、米国特許第3,3
14,670号には、耐火材ライニングで内張りされた
、オーステナイトのステンレススチールの電気的に連続
的な一体の外側殻体が開示されている。しかし、このス
チールは、非常に特定的な電気的及び磁気的特性を有す
るものを特別に選択しなければならない。この容器は、
0.1〜60Hzの周波数の範囲内でしか使用すること
ができず、用途も撹拌だけに限定される。同特許明細書
の記載によれば、撹拌は、温度範囲、撹拌力、容器の強
度、経済性等の互いに相反する要件を考慮に入れて、狭
いパラメータの範囲内でしか有効に行われないとしてい
る。従って、同特許は、その容器は誘導加熱による金属
の溶融には使用できないことを認めている。
【0007】使用可能な金属ジャケット付セラミックる
つぼを開発するその他の試みとして、新種材料を選択す
る方法がある。例えば、米国特許第4,446,563
号は、ガラス質炭素製の内側容器とプラチナ製の外側容
器から成る複合容器を開示している。しかしながら、明
らかに、そのような新型設計は、実際的ではなく、大抵
の用途において採算面で不適当である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来技術の上
述した欠点を克服する金属ジャケット付誘導加熱容器を
求める強い要望がある。本発明は、そのような要望を充
足することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属殻体を印
加された誘導磁界に対して実質的に透過性にすることが
でき、かつ、殻体内に誘導された渦電流を大幅に減少さ
せ、従って殻体自体の加熱を減少させることができる方
法を提供することによって、改良された誘導加熱容器を
提供する。
【0010】本発明は、その最も広い側面においては、
金属物体を印加された交流磁界に対して実質的に透過性
とする方法に向けられており、該金属物体に、該金属物
体内の透磁性とすべき部位に電磁的に誘導された電流の
流れを制限するための、物理的には一体であるが、互い
に電気的に隔絶された複数の区画領域を設けることから
成る。
【0011】本発明は、その多少狭い側面においては、
誘導加熱容器を機械的に補強する方法に向けられており
、該容器に、実質的に連続的であり、該容器の形状にほ
ぼ合致する形状を有する金属殻体を設け、該殻体の予め
選択された複数の部位に物理的には一体であるが、互い
に電気的に隔絶された複数の区画領域を設け、それによ
って該殻体を該予め選択された複数の部位において誘導
磁界に対して実質的に透過性とすることから成る。
【0012】本発明は、構造的な側面においては、誘導
加熱容器のための金属殻体であって、実質的に連続的で
あり、該容器の形状にほぼ合致する形状を有し、該殻体
内の誘導電流の流れを制限するための一体の電流制限手
段を備え、印加された誘導磁界に対して実質的に透過性
であることを特徴とする殻体を提供する。
【0013】本発明は、又、加熱すべき材料を保持する
ために保持手段と、該保持手段にほぼ合致する形状を有
し該保持手段を囲包する実質的に連続的な金属殻体を有
し、該殻体は、それと一体に、該殻体内の誘導電流の流
れを制限するための電流制限手段を備えていることを特
徴とする誘導加熱容器を提供する。
【0014】本発明は、又、加熱すべき材料を保持する
ために保持手段と、誘導磁界を創生するために該保持手
段を囲繞した誘導コイルと、該保持手段を補強するため
に該保持手段と誘導コイルとの間に配設された金属殻体
を有し、該殻体は、それと一体に、前記誘導コイルによ
って該殻体内に誘導される電流を制限し、該殻体を誘導
磁界に対して実質的に透過性とするための電流制限手段
を備えていることを特徴とする誘導加熱装置を提供する
【0015】更に、本発明は、開放頂端と、閉鎖底端と
、該頂端と底端の間の実質的に連続的な側壁を有する耐
火材製るつぼと、該るつぼの側壁の形状にほぼ合致して
るつぼを囲包し、るつぼの底端から頂端までの側壁の高
さの少くとも多部分に亙って延長した実質的に連続的な
金属殻体とを有し、該金属殻体は、るつぼの底端に対応
する底端と、るつぼの頂端に対応する頂端を有し、該殻
体の頂端に近接した一部分と底端に近接した一部分には
、該殻体内誘導電流の流れを制限するための、物理的に
は一体であるが、互いに電気的に隔絶された複数の区画
領域が形成されていることを特徴とする誘導加熱容器を
提供する。一実施例においては、前記区画領域は、前記
金属殻体の頂端及び底端からそれぞれ反対端に向けて延
長するように穿設された複数のスリットによって画定し
、それらのスリットの長さは、それぞれの反対端までの
距離の半分を越えない長さとする。別の実施例において
は、前記区画領域は、前記殻体の側壁に対してほぼ垂直
に配置され、互いに電気的に隔絶された複数の積層体に
よって構成する。前記積層体は、前記殻体の側壁の周り
に閉経路の形に配置してもよく、あるいは、前記殻体の
側壁の周りに間隔をおいて複数の個別のグループとして
配置してもよい。
【0016】本発明は、又、加熱すべき溶融金属を保持
するための、実質的に連続的な側壁と、出口手段を有す
る底壁部分を備えた保持手段と、該保持手段の側壁及び
底壁部分を囲包する金属殻体と、前記出口手段を通して
の前記溶融金属の流れを選択的に制御するための栓手段
と、前記殻体内の誘導電流の流れを制限するための、該
殻体と一体に設けられた電流制限手段を備えたことを特
徴とする底部注出型誘導加熱容器を提供する。本発明は
、さらに別の側面においては、誘導加熱容器を予備加熱
するための方法であって、該容器に加熱すべき装入物を
導入する前に該容器内にサセプタ手段を設置し、サセプ
タ手段を誘導コイルによって加熱することを特徴とする
方法を提供する。
【0017】本発明は、又、多相撹拌又は加熱に使用す
るための誘導加熱容器であって、加熱すべき溶融金属を
保持するための、底壁と底壁から電気的に絶縁された実
質的に連続的な側壁とを有する保持手段と、互いに隣接
し、該容器を囲繞しており、多相誘導磁界を創生する複
数の誘導コイルと、前記該保持手段の側壁内の誘導電流
の流れを制限するための、該側壁内に配置された電流制
限手段と、磁束の流れを前記電流制限手段を通して前記
保持手段へ導くための、前記誘導コイルに隣接して配設
された分路手段を備えたことを特徴とする誘導加熱容器
を提供する。
【0018】本発明は、又、上側部分と下側部分を有す
るるつぼと、該るつぼの下側部分を囲包する金属殻体と
、溶融金属の温度を制御するために該殻体に配置された
渦電流制限手段とから成り、該るつぼの上側部分は、実
質的に連続した側壁と、該側壁の一側に配設された上向
きに傾斜した導入注ぎ口と、該側壁の他側に配設された
上向きに傾斜した排出注ぎ口を有していることを特徴と
する加圧型注ぎ取瓶を提供する。
【0019】本発明は、更に別の側面においては、合金
を処理するための方法であって、処理ガスに対して透過
性の電流制限手段を備えた誘導加熱容器と、それに組合
せた誘導コイルをチャンバー内に設置し、前記容器に処
理すべき合金を装入し、前記誘導コイルを付勢して前記
合金を加熱し、例えばアルゴンのような処理ガスを大気
圧のチャンバー(タンク)内へポンプ送りして容器を囲
包し、前記容器内を真空引きして容器の内部とチャンバ
ーとの間に圧力差を創生し、それによって、前記処理ガ
スを前記透気性の誘導コイルを通して容器の内部へ流入
させ、合金を処理するることを特徴とする方法を提供す
る。
【0020】
【実施例】第1〜4図を参照すると、本発明の誘導加熱
容器の一実施例が示されている。(本発明は、ここでは
誘導加熱容器を例にとって説明するが、それに限定され
るものではない。)この誘導加熱容器10は、例えば耐
火セラミック、又は、グラファイトのような導電性、電
磁サセプタで形成することができるるつぼ12から成る
。るつぼ12は、開放頂端14及び閉鎖底端16を有し
、周知の態様で、溶融すべき金属装入物18を保持する
。図に示されるように、るつぼ12、従って容器10は
、円筒形である。本発明は円筒形のるつぼに関連して説
明されるが、るつぼの形状は本発明にとって決定的な重
要性を有するものではない。従って、円筒形の容器は一
般に製造するのが容易であるが、容器の形状は、直方形
であってもよく、あるいは扁球状であってもよい。 又、るつぼ12は閉鎖底端を有するものとして例示され
ているが、開放底端とし、誘導加熱すべき材料を保持す
るための適当な手段を備えたものとしてもよい。従って
、るつぼ12は、例えば注型取瓶、樋、ランナー、スプ
ルー等であってもよい。
【0021】るつぼ12の側壁20は、それにほぼ合致
する形状の金属殻体22によって囲包されている。(第
1図を除いては、金属殻体22の構造を明瞭に示すため
にるつぼ12は省略されている。)殻体22には、るつ
ぼの頂端近くの部位に1対の直径方向に対向した把手2
4を付設することが好ましい。把手24を掴んで容器1
0を誘導コイル26内へ下降したり、あるいはコイル2
6から持上げることができる。誘導コイル26は、交流
電流を通す慣用の誘導コイルであり、周知の態様で交流
磁界又は誘導磁界を創生する。誘導磁界は、金属18と
結合し、それを加熱する。当業者には明らかなように、
コイル26からの誘導磁界の磁束線は、殻体22の頂端
近くでるつぼ12に進入し、殻体の底端近くでるつぼか
ら発出する。
【0022】本発明による殻体22の構造は、第2〜4
図に明示されている。即ち、殻体22は、最少限の要件
として、るつぼ12に合致する形状を有しるつぼを囲繞
する鋼等の金属材の、好ましくは一枚板である連続的な
側壁28から成る。殻体の側壁28は、その両端32と
34の間の間隙30を除いてるつぼ12の周りに巻装さ
れるつぼの実質的に全周を囲繞する。間隙30は、殻体
の端部32と34の間に、殻体の側壁の誘導渦電流を制
限する働きをする電気的不連続を設定する。端部32、
34は、押え板36、38によって所定位置に保持され
る。押え板36、38は、第5図に明示されるように、
不導電性帯片40によって電気的に絶縁されている。帯
片40は、又、殻体の側壁28の内側面で対応する不導
電性帯片42、44と協同する。即ち、押え板36と3
8をボルトとナット49、47によって締付けると、帯
片40と42及び帯片40と44が協同して側壁28を
補強し、側壁がるつぼ12から「ほどける」のを防止す
る。押え板36、38はナット・ボルト47、49のよ
うな複数の締着具によって固定する。側壁28の両端3
2と34の間の電気絶縁を維持するために、殻体22の
金属部分が互いに接触するようなすべての部位に絶縁帯
片と絶縁ワッシャ46、48、50、52が介設されて
いる。第5図にみられるように、殻体22は物理的には
連続的なもの(分断されておらず連続したもの)である
が、側壁32と34の間には導電経路は存在しない。
【0023】側壁28には、又、カラー組立体54を装
着することができる。必ずしもそうでなくともよいが、
カラー組立体54は、実質的に同じ2つの別個の半分体
56と58を両端縁に沿ってボルト締めすることによっ
て構成するのが好ましい。この目的のために、各カラー
半分体は、周知の態様でボルト又はリベットを通すこと
ができるフランジ60、62を備えている。カラー半分
体56と58は、相互に電気的に絶縁することが好まし
い。そのために、カラー半分体56と58を結合する前
に図には示されていないが、フランジ60と62の間に
絶縁帯片を介設する。カラー組立体54の一側縁に沿っ
て複数の開口64が穿設されている。これらの開口は、
殻体の側壁28の一側縁に沿って穿設された複数の開口
66と整合し、それらの開口を通してボルト又はリベッ
トを挿通することによってカラー組立体を殻体の側壁2
8に結合することができるようになされている。カラー
組立体54と殻体の側壁28とは、相互に電気的に絶縁
することが好ましい。そのために、カラー組立体54と
殻体の側壁28の間に図には示されていないが、絶縁帯
片を介設することができる。
【0024】殻体22は、又、底壁70を有することが
好ましい。底壁70は、2つの同じ半分体72と74で
構成するのが好ましい。各半分体は、支持板76と、支
持板の平面に対して垂直に延長した側縁78から成り、
相手方の半分体に結合するための直径方向のフランジ8
0を有する。フランジ80には、複数の開口82が設け
られており、それらの開口にボルト又はリベットを通す
ことによって半分体72と74を結合することができる
ようになされている。半分体72と74とは、相互に電
気的に絶縁することが好ましい。そのために、半分体7
2と74のフランジ80と80の間に絶縁帯片(図示せ
ず)を介設する。底壁70は、その半分体72、74の
側縁78に穿設した開口86と、殻体の側壁28の底端
近くに穿設した開口84にボルト又はリベット88を通
すことによって側壁28の下縁に結合する。底壁70を
側壁28から電気的に絶縁するように底壁70と側壁2
8の底端との間に絶縁帯片を介設することが好ましい。 必ずしも必須ではないが、底壁半分体72のフランジ8
0と80の間に形成される間隙、及びカラー半分体56
、58のフランジ60と62の間に形成される間隙の1
つは、殻体22の間隙30と直線的に整列するようにす
ることが好ましい。
【0025】殻体22の各部分を他の部分から電気的に
絶縁するように、殻体22の各部分を結合するために使
用する締着具は、必須ではないが、第5図にみられるよ
うに、絶縁帯片及びワッシャによって電気的に絶縁する
ことが好ましい。殻体22の各部分を他の部分から電気
的に絶縁することによって殻体22内に生じる誘導渦電
流が最少限にされる。殻体22内に生じる誘導渦電流は
、主として、殻体22に複数の物理的には一体であるが
、電気的に隔絶された区画領域を設けることによって最
少限にされる。それらの領域は、誘導コイル26によっ
て殻体内に誘導された渦電流の流れを切断し、制限する
働きをする。第1〜4図に示された実施例では、それら
の領域は、殻体の側壁28の頂端及び底端からそれぞれ
反対端に向って切り込まれた複数のスリット90によっ
て画定されている。側壁28の頂端からのスリットと底
端からのスリットとは、側壁28に沿う同じ長手方向線
上に位置させてもよく、あるいは、互いにずらせてもよ
い。各スリット90の長さは、側壁28の反対端までの
距離の50%を越えないようにする。側壁28の頂端と
底端で対応する対のスリットの合計長さが側壁28の高
さの20%を越えないようにすることが好ましい。これ
らのスリットは、それを横切る電気経路が形成されない
ようにする限り余り幅広くする必要はない。各スリット
には、何も充填せず空気間隙としておいてもよく、ある
いは、殻体の強度を増すために絶縁性セメント(接着剤
)を充填してもよい。
【0026】カラー組立体54にも、同様にその底縁に
複数のスリット91を穿設する。必須ではないが、これ
らのスリット91は、側壁28の頂縁のスリット90に
整列させることが好ましい。同様に、底壁70の側縁7
8にも複数のスリットを穿設し、必須ではないが、それ
らのスリットを側壁28の底縁のスリット90に整列さ
せることが好ましい。底壁の半分体72、74にも、半
径方向内方に向けて延長するスリット92を穿設し、必
須ではないが、それらのスリットを側縁78のスリット
に整列させることが好ましい。必須ではないが、スリッ
ト92は、底壁の誘導渦電流をできるだけ少なくするた
めに長いスリットと短いスリットを交互に配置すること
が好ましい。スリットの長さの最大限度は、底壁70の
半径の40%を越えないようにすることが好ましい。
【0027】区切られた領域が渦電流を切断し、制限す
る働きをする態様は、第6及び7図に図解的に示されて
いる。第6図は、絶縁間隙30は有するが、スリットを
設けられていない殻体内で誘導コイルによって誘導され
る渦電流の流れパターンを示す。もちろん、これらの渦
電流の方向は、コイル26を例示するのに使用される交
流電流と同じ周波数で交互に変る。図に示された渦電流
の方向は、ある瞬間時点における流れ方向である。第6
及び7図では、殻体22は、渦電流の挙動の説明を容易
にするために両端32と34を分離し平面上に展開した
展開図として示されているが、渦電流の挙動は、殻体が
扁平状であれ、円筒状に巻かれた状態であれ、変らない
。渦電流は、殻体の上側半分及び下側半分に発出し、殻
体の中心に向って又は中心から離れる方向に円弧経路に
沿って流れる。特定の瞬間時点における電流の流れは、
矢印94、96で示されている。電流が第6図に示され
る中心線Mで表わされる殻体の中心に到達すると、両方
の電流が矢印94、96の矢頭で示されるように同じ方
向に流れる。従って、中心線Mに沿っての上側電流系と
下側電流系による電圧勾配の相殺が生ぜず、殻体の中心
部の電流の流れは、殻体の中心を極めて高い温度に加熱
する。当業者には周知のように、殻体内の渦電流は、周
知の式  P=I2 R(Rは殻体の電気抵抗)に従っ
て電力を殻体内に消散する。更に、電力は殻体内の電流
の強さの二乗に比例するから、少量の電流で多量の消散
電力を生じることができる。この消散電力が熱を創生し
、殻体を極めて高い温度に加熱し、それによって容器の
機械的一体性を減少させる。電力は電流の強さの二乗と
して変化するから、電流を僅かに減少させることによっ
て電力の消散量を大幅に減少させることができ、その結
果、殻体の温度を大きく低下させることができる。本発
明は、殻体22に電気的に隔絶した区画領域を創生する
ことにより電流の大幅な減少を可能にする。上述した実
施例においては、これらの領域は、絶縁間隙30、及び
殻体の側壁28の頂端及び底端に穿設したスリット90
によって画定する。この実施例による殻体の側壁は、第
7図に展開図で示される。これらのスリット90は、殻
体の側壁28の頂端及び底端に沿って誘導渦電流を切断
する電気的に隔絶された領域を画定する。かくして、第
7図の殻体においては、殻体の各半分体に第6図に示さ
れるような1つの大きな渦電流を生じるのではなく、殻
体各半分体の電気的に連続した部分(即ちスリットのな
い部分)に第6図のものよりはるかに小さい電流(第7
図に矢印98で示される)が誘導され、スリット90に
よって区画された各部分には非常に小さい電流(矢印1
00で示される)が誘導される。第7図に示されるよう
に、殻体にスリット90によって区画された電気的に隔
絶された領域の1つに誘導される渦電流100は、1対
の隣接するスリット90、90の間に位置する部分に限
定される。かくして、殻体側壁の上側及び下側半分体に
は小さな渦電流が生じる。しかも、誘導電圧勾配は、渦
電流100を渦電流98の方向とは反対の方向に駆動す
るように作用するので、渦電流100は、部分的に渦電
流98を相殺する。その結果、殻体内を流れる誘導電流
の量を劇的に減少させるとともに、逆二乗法則に従って
、殻体内に消散される電力を減少させる。
【0028】絶縁間隙30及びスリット90は、殻体2
2に電気的に隔絶された領域を画定するための1つの方
法にすぎない。例えば、物理的には連続しているが、電
気的には隔絶した積層帯片を用いることもできる。積層
帯片を用い他本発明の実施例は第8及び9図に示される
。この実施例では、容器102は、開放頂端106と開
放底端108を有する、円筒形の金属殻体104によっ
て囲繞されたるつぼ(図示せず)から成る。底端108
は、開放したままにしておいてもよく、あるいは、第2
図に示された底壁70のような適当な底部支持体によっ
て閉鎖してもよい。底部支持体を用いる場合は、それを
殻体104から電気的に絶縁することが好ましい。殻体
104の、頂端106及び底端108に近接した部分は
、複数の薄い金属帯片112と、それらの間に介設され
た薄い絶縁材層114とから成る積層リング110によ
って分断されている。金属帯片112は、絶縁材層11
4によって互いに電気的に絶縁される。絶縁材層114
は、任意の適当な絶縁材であってよい。金属帯片112
と絶縁材層114とは、適当な接着剤によって貼り合わ
され、複数の電気的に隔絶された領域の物理的に連続し
た閉経路を形成する。積層リング110は、例えば溶接
118によって殻体104の側壁116に一体的に結合
される。第1実施例のスリット90と同様に、リング1
10の絶縁帯片112は、殻体104内の渦電流を切断
する。
【0029】上記いずれの実施例においても、電気的に
隔絶された領域(スリット又は積層リングによって画定
された)は、典型的な誘導コイルからの磁束線に対して
実質的に透過性である。容器102を典型的な誘導コイ
ル122内に設置した場合、第9図に示されるように、
誘導コイル122(仮想線で示されている)からの磁束
線120は、容器102の頂端近くで容器に進入し、底
端近くで容器から発出する。電気的に隔絶された領域を
容器102の磁束線が出入りする部位に配置することに
より、炉の効率の大幅な改善を実現することができる。
【0030】第8、9図の実施例の変型実施例が第10
、11図に示されている。第10、11図の実施例にお
いては、容器124は、実質的に連続した殻体126と
、カラー組立体128と、底壁130とから成る。殻体
126は、殻体22の場合のように、その両端の間に間
隙132を有する。同様に、カラー組立体128の2つ
の半分体によって間隙134が、又、底壁130の2つ
の半分体によって間隙136が画定される。必須ではな
いが、間隙132、134及び136は、すべて同一直
線上に整列させるのが好ましい。
【0031】第10、11図の実施例は、実際上、第1
〜4図の実施例と第8、9図の実施例の特徴を組合せた
ものである。即ち、第10、11図の実施例では、電気
的に隔絶された領域を積層帯片とスリットの組合せによ
って画定する。詳述すれば、買う体126の頂縁及び底
縁に複数のスリット138を穿設する。かくして、スリ
ット138は、殻体126の頂端及び底端に沿って電気
的に隔絶された領域140を画定する。これらのスリッ
トに加えて、殻体126の頂端及び底端の周りに円周方
向にそれぞれ積層ブロック142及び144を配置する
ことによって追加の電気的に隔絶された領域を画定する
。積層ブロック142及び144は、第8、9図の積層
リング110の場合と同様に、絶縁材層148によって
互いに電気的に隔絶された複数の薄い金属帯片146か
ら成る。絶縁材層148は、任意の適当な絶縁材であっ
てよい。金属帯片146と絶縁材層148とは、適当な
接着剤によって貼り合わされ、複数の電気的に隔絶され
た領域の物理的に連続したブロックを形成する。積層ブ
ロック142及び144は、殻体126に形成した対応
する開口内に装入し、絶縁帯片150によって殻体から
絶縁する。積層ブロック142及び144は、溶接によ
って所定位置に固定してもよく、あるいは適当な接着剤
によって固定してもよい。
【0032】積層ブロック142及び144は、容器1
24の半径方向内方又は外方へ所望の度合だけ突出させ
ることができる。例えば、積層ブロック142は、誘導
コイル152とオーバーラップするように半径方向外方
へ突出させてもよく、あるいは、所望ならば、仮想線1
54によって示されるようにコイル152の内側に位置
するように外方への突出度を小さくしてもよい。殻体1
26の底端の周りの積層ブロック144は、容器をコイ
ル152から引上げることができるようにコイルとの間
にクリアランスを設けるために、半径方向外方への突出
度を制限することが好ましい。積層ブロック144は、
又、必須ではないが、殻体126の側壁に対して好まし
くは45°の斜面156を有するものとすることが好ま
しい。それによって、印加された誘導磁界からの磁束線
を容器124の幾何学的中心に差向けることができ、溶
融すべき容器内の金属の加熱又は撹拌を促進する。
【0033】積層ブロック142、144の帯片146
は、第8、9図の実施例の帯片の場合と同様に、殻体1
26の側壁に対して垂直であるが、第11図に示される
ように必ずしも垂直に配置する必要はなく、水平又は斜
めに配置してもよい。又、積層ブロック142、144
は、必ずしも断面長方形にする必要はなく、金属帯片を
「ジェリーロールのようにコイル巻きにした円筒形のロ
ール形状など、他の形状にすることもできる。
【0034】先に述べたように、積層ブロック142は
、所望ならば、仮想線154によって示されるようにコ
イル152の内側に位置する程度に外方へ突出させるこ
とができる。第12図は、積層ブロック142をコイル
152の内側に位置する程度に外方へ突出させた構成の
容器124を示す。この場合、コイル152のが異種を
囲繞する複数の分路158が設けられている。分路15
8は、積層ブロック142、144のように、複数の薄
い金属帯片で構成するのが好ましい。分路158は、コ
イル152の全周を取巻くようにしてもよく、あるいは
、対応する各積層ブロック142、144と同延関係を
なす複数の群として配置してもよい。
【0035】分路158は、直立部分160と、頂部水
平部分162と、底部水平部分164から成る。直立部
分160の長さは、コイル152の軸方向の長さにほぼ
等しい。かくして、頂部水平部分162と、底部水平部
分164は、それぞれブロック142と、144に対峙
して配置される。分路158は、誘導コイル152によ
って創生された誘導磁界の磁束線を導き、コイル152
の外側の磁束線が直立部分160を通って積層ブロック
142、144に差向けられるように拘束される。かく
して、分路158は、迷走磁束を最少限にし、誘導磁界
の磁束線の大部分をブロック142、144の部位に集
中させる。そのようにして、磁束線の大部分は、殻体1
26に結合することなく、ブロック142、144を通
り、容器124の内部へ向けられる。更に、分路158
は積層ブロック142、144と同様に複数の薄い層で
形成されているので、分路と結合して失われる誘導磁界
は極めて少ない。かくして、分路158は、コイル15
2と容器124との間の結合効率を高める。
【0036】第13図に示されるように、分路158は
、周知の態様で半径方向に離隔された複数の同心コイル
巻線から成る多層コイル166を囲むように寸法づけす
ることができる。この場合、分路の頂部水平部分162
及び底部水平部分164の長さをコイル巻線の数に応じ
て決めればよい。更に、分路158の使用は、積層ブロ
ック142、144を使用した容器の実施例に限定さえ
るものではなく、第13図の右半分に示されるように、
スリット90だけを使用した容器の実施例にも適用する
ことができる。又、分路158は、第8図に示されるよ
うな積層リングを使用した容器の実施例にも使用するこ
とができる。
【0037】本発明によれば、第14図に示されるよう
に、側壁に配置された積層ブロック172a、172b
、172c、172dを有する金属殻体170から成る
容器168を多層コイル組立体174に使用することが
できるように構成することができる。コイル組立体17
4は、必ずしもそうでなくてもよいが、通常、容器16
8を囲繞し、カラー組立体182の下に互いに近接して
配置された3つの誘導コイル176、178、180か
ら成る。各コイル176、178、180は、三相交流
電力源の1相によって付勢される。各コイルの外周を囲
繞して複数の分路184が設けられている。分路184
は、第12、13図の分路158と同様に構成すること
が好ましい。即ち、分路184は、複数の薄い金属帯片
で構成するのが好ましい。分路184は、直立部分18
4eと、水平部分184a、184b、184c、18
4dから成る。各水平部分は、それぞれ対応する積層ブ
ロック172a、172b、172c、172dと実質
的に整合する。積層ブロックは、第10、11図のブロ
ック142と、144と実質的に同じ構造である。分路
184は、各誘導コイル176、178、180によっ
て創生された誘導磁界の磁束線を導く働きをする。磁束
の大部分は、コイル176、178、180外側に発生
する。分路184は、磁束線を拘束し、容器168の殻
体に結合させることなく、積層ブロック172a、17
2b、172c、172dを経て容器168の内部へ差
向ける。積層ブロック172a、172b、172c、
172dは、分路184によって導かれる磁束線を受容
するのに十分な表面積を有する限り、円形、六角形、長
方形等の任意の形状とすることができる。更に、分路1
84は、ブロック172a、172b、172c、17
2dと同様に複数の単層で形成されているので、分路と
結合して失われる誘導磁界は極めて少ない。
【0038】多層コイル組立体174及び容器168は
、周知の態様で多相撹拌を行うのに使用することができ
る。容器168は、撹拌を比較的低い熱出力で行うこと
を可能にする。なぜなら、容器内に発生する渦電流の大
部分は、積層ブロック172a、172b、172c、
172dによって破壊されるからである。
【0039】金属殻体で被覆された本発明の容器は、鋼
で被覆されたるつぼのすべての利点を提供し、それらの
利点は、広範な温度範囲に亙って、溶融金属装入物の過
熱が生じる温度においてさえ得られる。本発明の殻体の
構造は誘導渦電流を最少限にする作用を有するので、殻
体内に消散される電力がほとんどなく、従って、加熱溶
融中殻体をるつぼの内容物より相当に低い温度に維持す
ることができる。かくして、本発明は、容器の処理容量
を大幅に増大させることができること、るつぼからの溶
融金属の「ラン・アウト」(漏出)の危険を最少限にす
ること、金属殻体が極めて広い温度範囲に亙って構造的
強度を保持すること、殻体がるつぼの内容物に対して比
較的低い温度に維持され、それによって操作者の不快感
を最少限にし、高温殻体による火傷等の怪我の危険を最
少限にする。
【0040】金属殻体で被覆された本発明の容器は、又
、金属及びその他の材料処理工程を極めて経済的な規模
で実施することを可能にする。同様に、以前には不可能
であった工程が本発明の容器によって可能にされる。
【0041】本発明は、容器内に保持された装入物の過
激でない乱流によって一定温度の、層別されない組成物
及び条件が得られるようにするという点で、独特の金属
処理工程を実施することを可能にする。これを可能にし
たのは本発明が初めてである。従来の方法では、このよ
うな条件は、ガスを噴射することによって惹起される極
端な乱流の下においてしか得られなかった。従って、容
器の周りに非常に大きな空塔領域を設け、複雑な安全制
御器を設ける必要があり、容器の著しい腐蝕及び侵食が
生じる。本発明は、これらの周知の金属処理反応の利点
を、高い費用を要する条件を必要とすることなく、しか
も、ガス噴射法によって得られる速度に等しい、あるい
はそれより速い速度で得ることを可能にする。本発明に
よる過激でない撹拌混合は、従来は使用できなかった連
続的温度、圧力及び組成感知器の使用を可能にする。こ
れに対して、上述した従来のガス噴射法では、乱流の激
しさが感知器を損傷し、その作動の信頼性を損なう。か
くして、本発明の容器は、周知の制御器及びコンピュー
タネットワークへ感知器の正確な出力データを送ること
によって金属処理工程を制御可能なものとする。
【0042】又、本発明は、金属処理工程を装置の利用
度という点で事実上100%の効率で実施することを可
能にする。本発明の容器は、高い構造的強度を保持する
ので、1つの場所から他の場所へ容易に運ぶことができ
る。従って、容器及びその内容物を溶融し、保持し、処
理するためにいろいろな部署の間で好便に搬送すること
ができる。多数の容器を使用することにより、溶融操作
を1つの部署で行い、それと併行して溶融済みの装入物
に対する処理操作を処理部署で実施することができる。
【0043】かくして、多数の金属装入物を「アッセン
ブリ・ライン」状に順次に処理することができる。例え
ば、個別容器を装入部署に配置し、装入部署で容器に処
理すべき金属又はその他の材料を装入する。この例の場
合は、容器に金属を装入するものとする。装入部署から
容器を好ましくは高電力(例えば、3000kw)溶融
コイルを有する溶融部署へ搬送し、この溶融部署で金属
を急速に溶融することができる。溶融部署から容器を処
理部署へ搬送する。処理部署には、既に溶融した金属を
液相に維持するのに十分な電力出力を有する低電力(例
えば、500kw)誘導コイルを配置しておく。この処
理部署で、溶融金属に炭素及び珪素のような元素を加え
るか、あるいは、溶融金属を処理及び、又は精練するた
めにアルゴン、酸素、二酸化炭素、窒素等の任意の種類
数の慣用のガスで処理することができる。この処理部署
から容器を注型等の更に他の部署へ搬送する。
【0044】本発明の容器は、金属殻体によって構造的
強度を付与されているので、注型操作の前に加熱部署で
加熱した後、注型部署へ搬送することができる。本発明
による変型容器186を第15〜17図に示されるよう
に鋳造工程において鋳型に注型するための底部注出口付
タンディッシュとして使用することができる。溶融金属
を鋳型に注ぐことに随伴する問題の1つは、金属が冷た
い表面に接触したとき固化し、溶融金属に不均質を生じ
ることである。そのような不均質の結果として、それか
ら鋳造される鋳造品の品質を低下させることになる。通
常の注型工程におけるように常温のタンディッシュに溶
融金属を充填すると、溶融金属は、容器即ちタンディッ
シュの内側面のところでは低温となり、中央部では最も
高温となる。この金属を各鋳型に注ぐと、鋳型の表面の
ところの金属が冷却する。その結果として、鋳造品毎に
品質むらが生じる。溶融金属を容器186内に入れる前
に容器186をその溶融金属の温度にまで予備加熱し、
注型部署で溶融金属を鋳型に注ぐ間容器の温度に維持す
ることによって、容器内の溶融金属に関するあらゆる不
均質を排除することができ、溶融金属を一定温度に維持
する環境を設定することができる。
【0045】本発明は、これを可能にする容器を提供す
る。即ち、第15〜17図の容器186は、その底部に
ノズル188を備えている。ノズル188は、漏斗形で
あることが好ましいが、円筒形又は正方形等の任意の適
当な形状であってよく、底部注出口付溶融金属容器に使
用するのに特に適している。ノズル188は、溶融金属
の溶融温度で機械的強度を保持することができる伝熱性
材料、又は溶融金属に接触しても機械的強度を保持する
ことができる任意の適当な耐火材料で形成することがで
きる。ノズル188の一部分は、容器の内部190内へ
突入させてあり、ノズル188の、容器の内部に位置す
る部分は、常時、容器内の溶融金属との熱的接触を維持
する。ノズル188から熱が抽出されるのを防止するた
めに、ノズル188を容器の外側金属殻体192との熱
接触から周知の態様で絶縁してもよい。ノズル188を
溶融金属と熱接触するように延長させたことにより、溶
融金属をノズルを通して注いでいるときであれ、そうで
ないときであれ、ノズルのすべての部位をほぼ同じ温度
に維持することができる。ノズルの温度を溶融金属とほ
ぼ同じ温度又は非常に近い温度に維持することによって
、ノズルの内表面にスラッグが形成されるのを防止し、
それによってノズルの詰りの問題を大幅に軽減する。
【0046】ノズル188に組合せて、ノズルを通して
の溶融金属の流量を制御するための栓ロッド又はスライ
ドゲート機構196(第15、16図)のような栓手段
を設ける。ノズル188を通る溶融金属の量は、栓ロッ
ド194をノズルから引上げる量、又はスライドゲート
196をノズルの開口から引離す量に比例する。このよ
うな注ぎ口構成の使用は、注ぎノズル188を通しての
溶融金属の流量の制御を容易にし、ノズルの内面上のス
ラッグの形成及び金属の付着を防止するために溶融金属
が注がれていない間ノズルの温度を維持するのを助成す
る。
【0047】容器186は、予備加熱するために第17
及び18図に示されるような予備加熱部署(A)に置か
れる。予備加熱部署(A)において、容器186を誘導
コイル198(第18図)の中に置き、その容器内へサ
セプタブロック200を下降する。サセプタブロック2
00は、機械的一体性を失うことなく溶融金属の温度に
まで加熱することができるグラファイト又は炭化珪素の
ような任意の適当な耐火材であってよく、所望ならば、
珪素の層で被覆してもよい。コイル198を付勢すると
、コイルから生じた磁束がサセプタブロック200内に
電流を誘導し、サセプタブロック200を加熱する。 電流がサセプタブロック200を加熱するにつれて、容
器186の温度がサセプタブロック200からの放射及
び対流加熱によって高められる。容器が所望の温度、即
ち溶融金属の温度とほぼ同じ温度に達したならば、サセ
プタブロック200を容器から取出し、第17図に示さ
れるような注ぎ部署即ち充填部署(B)へ移送する。殻
体192によって容器に付与された強度により、容器を
容易に搬送することができる。充填部署(B)において
、加熱された容器186を第2の誘導コイル202内に
置き、溶融炉から溶融金属を容器に満たす。この充填過
程中容器186及び溶融金属を所望の温度に維持するた
めにコイル202を付勢したままにする。充填後、容器
186を1つ又はそれ以上の注ぎ部署即ち充填部署(C
、D)へ移送し、溶融金属を鋳型204へ注ぐ。その場
合、慣用の注ぎ部署の場合と同様に、鋳型204を容器
186のノズル188(第15、16図)の下へ移動し
て、鋳型に溶融金属を充填する。溶融金属を所望の注ぎ
温度に維持するために鋳型充填部署(C、D)には追加
の誘導コイル205、207を設ける。
【0048】容器186は1つの場所から他の場所へ容
易に搬送することができるので、容器内の溶融金属をす
べての部署において適正な温度に維持することを可能に
し、従って金属を過熱する必要性をなくする。本発明は
、溶融金属を常温容器ではなく、加熱された容器へ注ぐ
ことを可能にし、それによって溶融金属が冷却するのを
防止し、インゴットの品質を低下させる原因となる溶融
金属のコンシステンシーが変化するのを防止する。本発
明による予備加熱された容器によって可能にされる工程
は、その工程を実施するのに必要な電力を相当に削減す
ることを可能にする。
【0049】本発明の容器は、1つの場所から他の場所
へ容易に、かつ安全に搬送することができるので、上述
した各工程のすべてを同時併行的に実施することができ
る。即ち、1つの容器を加熱部署に置いている間に他の
容器を溶融部署に置くことができ、更に他の容器を充填
部署に置くことができ、処理済みの金属を保有した容器
を注型部署に置くことができる。本発明の容器は、装置
の利用度を大幅に像だし、装置の「遊び時間」(休止時
間)を最少限にし、処理時間をスピード・アップするこ
とを可能にする。
【0050】本発明の容器によって現在改良することが
できるその他の工程は、加圧型注ぎ取瓶を用いる工程で
ある。第20図には、従来の加圧型注ぎ取瓶又は炉の一
例示されている。この取瓶又は炉222は、その中に保
有される溶融金属226の温度に耐えることができる適
当な耐火材で形成された厚い壁224を有している。取
瓶222は、上側部分228と下側部分230から成る
。上側部分228は、要求容器(図示せず)から溶融金
属を受入れるために取瓶222の一側に配置された上向
きに傾斜した導入注ぎ口232と、取瓶222の反対側
に配置された、導入注ぎ口232より細いチャンネルの
上向き傾斜の排出注ぎ口234を有している。取瓶の上
側部分228には蓋236が蝶着されている。蓋236
は、溶融金属226に正圧ガス即ち加圧ガスを選択的に
適用することができる正圧付与手段(図示せず)を備え
ている。正圧ガスは、排出注ぎ口234から鋳型(図示
せず)へ注ぐ溶融金属の量を調量するのに使用される。 加圧ガスが取瓶222内へ導入される度に、所定量の溶
融金属226が注ぎ口234から押出される。
【0051】取瓶222の下側部分230の外側壁23
7は、半球状であり、その中心部に耐火材の壁240に
よって囲繞された円筒形の孔238を有しており、取瓶
222の下側部分230の外側壁237と内側壁240
の間にチャンネル244が形成されている。孔238内
には、直方形の変圧器の鉄心242の1つの脚が配置さ
れている。変圧器の鉄心242は、上下に積重された複
数の薄い単層から成る。この鉄心の周りにコイル(図示
せず)が巻装され、取瓶222内の溶融金属226を誘
導加熱するための誘導コイルを構成する。チャンネル2
44は、鉄心242によって一次側が構成される変圧器
の二次側として機能し、それによってエネルギーが取瓶
222内の溶融金属226に誘導結合される。この型式
の従来の取瓶222に随伴する主要な問題の1つは、チ
ャンネル244が溶融金属によって詰り易いということ
である。
【0052】しかしながら、第20図に示されるように
本発明に従って側壁渦電流制限手段を設けた加圧型取瓶
248を使用することによって、取瓶内にチャンネル2
44を設ける必要がなくなる。取瓶248の上側部分2
46は、従来の取瓶222と基本的に同じである。取瓶
248の下側部分250は、その耐火材255を囲繞し
た殻体253内に配設された、第11図に示された積層
ブロックのような、又は、上述した各実施例に示された
ような渦電流制限手段252を有する。取瓶248内に
金属を加熱するには、取瓶248を第11図に示された
ような分路256によって外表面を取巻かれた誘導コイ
ル254内に装入する。分路256は、渦電流制限手段
252と整合するように配置されてる。
【0053】作動において、溶融金属を溶融部署(図示
せず)から取瓶248の導入注ぎ口260へ注ぐ。誘導
コイル254を付勢して、磁束を創生し金属258を誘
導加熱し溶融状態に維持する。分路256は、磁束を渦
電流制限手段252を通して取瓶248の内部へ導く。 渦電流制限手段252は、先に説明したように殻体25
3内に誘導される渦電流を減少させる。第20図に示さ
れるチャンネル244の代わりに渦電流制限手段252
を用いることによって、詰りの問題が解消され、取瓶2
48の機械的強度が高められ、より効率的に加熱するこ
とができる。
【0054】本発明は、又、材料を搬送可能な制御され
た環境内で処理することを可能にする。例えば、炭素/
炭素及び複合セラミックのようなある種の複合材料を製
造する場合、グラファイト製のるつぼ又はサセプタを、
密封された環境(周囲)チャンバー内に配置された誘導
コイル内に置くのが普通である。この工程は、従来技術
においては、材料の装入物を保有したグラファイト製サ
セプタを常温チャンバー内に挿入することから始められ
る。装入物を保有したグラファイト製サセプタをチャン
バー内のコイル内に設置した後、チャンバーを密封し、
チャンバー内から大気を排気してサセプタ内の装入物を
誘導コイルによって処理温度にまで加熱しなければなら
ない。処理温度に達したならば、材料を所望に応じて処
理ガス又は真空に露呈することができる。処理が完了し
た後、サセプタをチャンバーから取出すにはその前に装
入物を冷却しなければならない。
【0055】このような従来慣用の工程は、非常に時間
がかかり、開始から終了まで24時間もかかる場合があ
る。これに対して、本発明の容器によれば、容器自体を
密封することができるので、容器が実際上環境チャンバ
ーの役割を果す。この容器は、慣用の誘導コイルを用い
て制御された環境内での処理を実施することを可能にし
、別途の環境チャンバーを必要としない。このように、
本発明の容器は、それに被処理材料を装入した後、容器
を密封し、容器の内部を拔気するために、そして処理ガ
スを導入するための適当なカバー及び取付具に任意の慣
用の態様で嵌合させることができる。次いで、その密封
された容器を加熱操作のために慣用の誘導コイル内にお
くことができる。
【0056】第19図に示された本発明の容器によれば
、超合金を製造するための追加の真空溶融工程を実施す
ることができる。この容器206は、上述した渦流制限
手段をのうちの任意のもの、例えば積層ブロック208
を備えた金属殻体207を有するものとすることができ
る。積層ブロック208は、第10、11図に示された
ブロック140、142と同じ態様で機能する。容器2
06は、気密真空チャンバー212内に配設された誘導
コイル210内に設置される。チャンバー212のの壁
の内表面とコイル212との間に分路214が設けられ
ている。金属は、チャンバー212内に配置された溶融
炉(図示せず)から直接、あるいは、溶融炉から鋳型真
空タンクをメルト(溶融金属)タンク(図示せず)に接
続する樋を通して容器206へ移送することができる。
【0057】この金属を処理するために、アルゴン等の
処理ガスを大気圧で慣用のポンプユニット(図示せず)
に接続されたチューブ216を通して容器206の外部
のタンク212内へポンプ送りすることができる。この
処理ガスは、金属中の混在物を除去することができ、そ
れによって高品質のインゴットを製造することができる
【0058】金属を溶融状態に維持するために誘導コイ
ル210を付勢する。容器206の開放端220には、
矢印218によって示される慣用の真空ポンプが接続さ
れている。この真空は、大気圧のタンク212の内部と
容器206の内部との間に相当な圧力差を設定する。
【0059】容器206は、多孔質の耐火材で形成され
ており、積層ブロック208のような渦電流制限手段は
、それを構成する交互に配置された導電性材の帯片と不
導電性材の帯片との間に僅かな間隙を有している。上記
アルゴン即ち処理ガスは、上記圧力差により、積層ブロ
ック208の間隙及び多孔質の耐火材を通して吸引され
、溶融金属を通して吸引される。
【0060】先に述べた工程の場合と同様に、この工程
も、コストの大幅な節減と、処理速度の向上を可能にす
る。1つの容器に金属材料を装入している間に、他の容
器を加熱することができ、それと併行して更に別の容器
から処理済み材料を取出すことができる。更に、容器を
移動する前に環境チャンバーが加熱又は冷却するのを待
機する必要がない。即ち、容器を単に誘導コイル内にお
けばよく、処理が完了した後直ちに容器を取出して冷却
することができる。1つの容器をコイルから引出したな
らば直ちに、既に材料を装入された別の容器をコイル内
へ装入することができる。かくして、処理速度及び装置
の利用度の大幅な改善を実現することができる。
【0061】
【発明の効果】本発明は、誘導加熱に使用された場合、
誘導コイルによって創生される磁界を加熱すべき物質(
例えば、金属装入物又はグラファイト製サセプタ)に極
めて効率的に結合することを可能にし、殻体の加熱を最
少限にし、その結果として、殻体の素材として市販の金
属の使用を可能にし、金属ジャケット付るつぼの利点を
上述した従来技術の欠点ないしに提供することができる
【0062】本発明の原理を用いた金属ジャケット付誘
導加熱容器は、新種の材料に依存せず、又、溶融金属の
誘導加熱による撹拌だけに限定されることもない。本発
明による金属ジャケット付誘導加熱容器は、従来の容器
とは異なり、作動温度において優れた降伏強度を有し、
多量の金属を処理することができる。それと同時に、本
発明の誘導加熱容器は、誘導コイルによって創生される
磁界の大部分を溶融すべき金属に結合させることができ
、金属殻体即ち金属ジャケットに結合する磁界は極く僅
かである。これは、又、誘導コイルと金属ジャケット自
体との間の結合により多大のエネルギーが失われる従来
の金属ジャケット付るつぼに比べて大きな改良である。
【0063】更に本発明は、心なし誘導電気炉のための
セラミック張り容器に限定されるものではなく、グラフ
ァイト製サセプタのような誘導加熱可能なサセプタを有
する金属ジャケット付誘導加熱容器にも適用することが
でき、その場合、サセプタを誘導加熱することによって
間接的に不導電性材料を加熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は、本発明による誘導加熱容器の縦断面
図である。
【図2】第2図は、第1図の容器の透視図である。
【図3】第3図は、第2図の容器の分解図である。
【図4】第4図は、第2図の線4−4に沿ってみた第2
図の容器の横断面図である。
【図5】第5図は、第4図の一部分の拡大図であり、容
器の殻体の各部の結合態様を示す。
【図6】第6図は、本発明の特徴を備えない金属物体内
の誘導渦電流の流れを示す説明図である。
【図7】第7図は、本発明の特徴を備えた金属物体内の
誘導渦電流の流れを示す説明図である。
【図8】第8図は、本発明による誘導加熱容器の変型実
施例の透視図である。
【図9】第9図は、第8図の容器の縦断面図である。
【図10】第10図は、第8及び9図に示された実施例
の変型の上からみた平面図である。
【図11】第11図は、第10図の線11−11に沿っ
てみた第10図の容器の部分断面図である。
【図12】第12図は、第10及び11図に示された実
施例の変型の断面図である。
【図13】第13図は、多層誘導コイルとともに使用さ
れた本発明の容器を示す断面図である。
【図14】第14図は、多層コイル組立体内に使用する
ように適合された本発明の容器を示す断面図である。
【図15】第15図は、本発明による誘導加熱容器の別
の実施例の断面図である。
【図16】第16図は、第15図に示された誘導加熱容
器の変型の部分断面図である。
【図17】第17図は、精練工程に使用される本発明の
誘導加熱容器を示す概略断面図である。
【図18】第18図は、第15図に示された誘導加熱容
器の更に別の変型の断面図である。
【図19】第19図は、処理工程に使用される本発明の
誘導加熱容器を示す概略断面図である。
【図20】第20図は、従来の加圧型注型容器の断面図
である。
【図21】第21図は、本発明による改良された加圧型
注型容器の断面図である。
【符合の説明】
10:容器 12:るつぼ 20:側壁 22:金属殻体 26:誘導コイル 54:カラー組立体 56、58:カラー半分体 70:底壁 72、74:半分体 76:支持板 90、91、92:スリット 102:容器 104:金属殻体 110:積層リング 122:誘導コイル 124:容器 126:連続した殻体 128:カラー組立体 130:底壁 38:スリット 140:電気的に隔絶された領域 142、144:積層ブロック 152:誘導コイル 158:分路 166:多層コイル 168:容器 170:金属殻体 172a〜172d:積層ブロック 182:カラー組立体 184:分路 186:容器 188:ノズル 192:金属殻体 194:栓ロッド 196:スライドゲート機構 198:誘導コイル 200:サセプタブロック 202:誘導コイル 204:鋳型 205、207:追加のコイル 206:容器 207:金属殻体 208:積層ブロック 212:密封真空チャンバー 214:分路 248:加圧型注ぎ取瓶 252:渦電流制限手段 253:殻体 254:誘導コイル 256:分路

Claims (56)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱すべき材料を保持するために保持手段
    と、該保持手段にほぼ合致する形状を有し該保持手段を
    囲包する実質的に連続的な金属殻体を有し、該殻体は、
    それと一体に、該殻体内の誘導電流の流れを制限するた
    めの電流制限手段を備えていることを特徴とする誘導加
    熱容器。
  2. 【請求項2】前記保持手段は、耐火材で形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱容器。
  3. 【請求項3】前記耐火材は、セラミックであることを特
    徴とする請求項2に記載の誘導加熱容器。
  4. 【請求項4】前記保持手段は、誘導加熱可能なサセプタ
    手段を有することを特徴とする請求項1に記載の誘導加
    熱容器。
  5. 【請求項5】誘導加熱容器のための金属殻体であって、
    実質的に連続的であり、該容器の形状にほぼ合致する形
    状を有し、該殻体内の誘導電流の流れを制限するための
    一体の電流制限手段を備え、印加された誘導磁界に対し
    て実質的に透過性であることを特徴とする殻体。
  6. 【請求項6】加熱すべき材料を保持するために保持手段
    と、誘導磁界を創生するために該保持手段を囲繞した誘
    導コイルと、該保持手段を補強するために該保持手段と
    誘導コイルとの間に配設された金属殻体を有し、該殻体
    は、それと一体に、前記誘導コイルによって該殻体内に
    誘導される電流を制限し、該殻体を誘導磁界に対して実
    質的に透過性とするための電流制限手段を備えているこ
    とを特徴とする誘導加熱装置。
  7. 【請求項7】前記保持手段は、開放端と閉鎖端を有して
    いることを特徴とする請求項6に記載の誘導加熱装置。
  8. 【請求項8】前記開放端は、保持手段の頂部にあること
    を特徴とする請求項7に記載の誘導加熱装置。
  9. 【請求項9】前記開放端は、保持手段の底部にあること
    を特徴とする請求項7に記載の誘導加熱装置。
  10. 【請求項10】前記保持手段は、開放した入口端と開放
    した出口端を有していることを特徴とする請求項6に記
    載の誘導加熱装置。
  11. 【請求項11】前記誘導磁界の大部分を前記電流制限手
    段を通して前記保持手段へ導くための、前記誘導コイル
    を実質的に囲繞した複数の積層分路手段を有することを
    特徴とする請求項6に記載の誘導加熱装置。
  12. 【請求項12】前記分路手段は、前記電流制限手段と実
    質的に整合する部分を含むことを特徴とする請求項11
    に記載の誘導加熱装置。
  13. 【請求項13】前記誘導コイルは、多層コイルであるこ
    とを特徴とする請求項11に記載の誘導加熱装置。
  14. 【請求項14】前記電流制限手段は、前記金属殻体に穿
    設された複数のスリットによって画定されたものである
    ことを特徴とする請求項6に記載の誘導加熱装置。
  15. 【請求項15】前記電流制限手段は、前記金属殻体に対
    してほぼ垂直に配置され、互いに電気的に隔絶された複
    数の積層体によって構成されたものであることを特徴と
    する請求項6に記載の誘導加熱装置。
  16. 【請求項16】開放頂端と、閉鎖底端と、該頂端と底端
    の間の実質的に連続的な側壁を有するるつぼと、誘導磁
    界を創生するために該るつぼを囲繞した誘導コイルと、
    該るつぼと誘導コイルとの間に配設されており、該るつ
    ぼの側壁の形状にほぼ合致してるつぼを囲包し、るつぼ
    の底端から頂端までの側壁の高さの少くとも多部分に亙
    って延長した実質的に連続的な金属殻体とを有し、該金
    属殻体は、るつぼの底端に対応する底端と、るつぼの頂
    端に対応する頂端を有し、該殻体の頂端に近接した一部
    分と底端に近接した一部分には、該殻体内誘導電流の流
    れを制限するための、物理的には一体であるが、互いに
    電気的に隔絶された複数の区画領域が形成されているこ
    とを特徴とする誘導加熱装置。
  17. 【請求項17】前記誘導コイルを囲繞した複数の積層分
    路手段を有し、該分路手段は、殻体の前記電気的に隔絶
    された複数の区画領域に実質的に整合した部分を含むこ
    とを特徴とする請求項16に記載の誘導加熱装置。
  18. 【請求項18】金属物体を印加された交流磁界に対して
    実質的に透過性にする方法であって、該金属物体に、該
    金属物体内の透磁性とすべき部位に電磁的に誘導された
    電流の流れを制限するための、物理的には一体であるが
    、互いに電気的に隔絶された複数の区画領域を設けるこ
    とを特徴とする方法。
  19. 【請求項19】誘導加熱容器を補強する方法であって、
    (a)該容器に、実質的に連続的であり、該容器の形状
    にほぼ合致する形状を有する金属殻体を設け、(b)該
    殻体の予め選択された複数の部位に物理的には一体であ
    るが、互いに電気的に隔絶された複数の区画領域を設け
    、それによって該殻体を該予め選択された複数の部位に
    おいて誘導磁界に対して実質的に透過性としたことを特
    徴とする方法。
  20. 【請求項20】開放頂端と、閉鎖底端と、該頂端と底端
    の間の実質的に連続的な側壁を有する耐火材製るつぼと
    、該るつぼの側壁の形状にほぼ合致してるつぼを囲包し
    、るつぼの底端から頂端までの側壁の高さの少くとも多
    部分に亙って延長した実質的に連続的な金属殻体とを有
    し、該金属殻体は、るつぼの底端に対応する底端と、る
    つぼの頂端に対応する頂端を有し、該殻体の頂端に近接
    した一部分と底端に近接した一部分には、該殻体内誘導
    電流の流れを制限するための、物理的には一体であるが
    、互いに電気的に隔絶された複数の区画領域が形成され
    ていることを特徴とする誘導加熱容器。
  21. 【請求項21】前記区画領域は、前記金属殻体の頂端及
    び底端からそれぞれ反対端に向けて延長するように穿設
    された複数のスリットによって画定されたものであり、
    それらのスリットの長さは、それぞれの反対端までの距
    離の半分を越えない長さであることを特徴とする請求項
    20に記載の誘導加熱装置。
  22. 【請求項22】前記金属殻体の頂端と底端のスリットの
    合計長さは、前記側壁の高さの20%を越えない長さで
    あることを特徴とする請求項21に記載の誘導加熱装置
  23. 【請求項23】前記区画領域は、前記殻体の側壁に対し
    てほぼ垂直に配置され、互いに電気的に隔絶された複数
    の積層体によって構成されたものであることを特徴とす
    る請求項20に記載の誘導加熱装置。
  24. 【請求項24】前記積層体は、前記殻体の側壁の周りに
    閉経路の形に配置されていることを特徴とする請求項2
    3に記載の誘導加熱装置。
  25. 【請求項25】前記積層体は、前記殻体の側壁の周りに
    間隔をおいて複数の個別のグループとして配置されてい
    ることを特徴とする請求項23に記載の誘導加熱装置。
  26. 【請求項26】金属装入物を溶融するための誘導加熱容
    器であって、溶融すべき金属装入物を受容するための、
    開放頂端と、閉鎖底端と、実質的に連続的な側壁を有す
    る実質的に円筒形の耐火材製るつぼと、該るつぼの表面
    にほぼ合致してるつぼを囲包し、互いに対置するが接触
    はしない両側縁を有する金属殻体と、該殻体の両側縁を
    連結し、物理的には実質的に連続しているが、電気的に
    は絶縁された筒を形成する電気絶縁手段と、前記るつぼ
    の底端に対応する形状を有し、電気絶縁手段によって前
    記殻体に結合され、該殻体と協同して閉鎖容器を構成す
    る円形の金属底壁底端と、前記殻体内の誘導電流の流れ
    を減少させるために該殻体の頂端に近接した一部分と、
    底端に近接した一部分に一体的に配置された電流減少手
    段を有することを特徴とする誘導加熱容器。
  27. 【請求項27】前記電流減少手段は、前記金属殻体の頂
    端及び底端からそれぞれ反対端に向けて延長するように
    穿設された複数のスリットによって画定されたものであ
    り、それらのスリットの長さは、それぞれの反対端まで
    の距離の半分を越えない長さであることを特徴とする請
    求項26に記載の誘導加熱容器。
  28. 【請求項28】前記電流減少手段は、前記殻体の側壁に
    対してほぼ垂直に配置され、互いに電気的に隔絶された
    複数の積層体によって構成されたものであることを特徴
    とする請求項26に記載の誘導加熱装置。
  29. 【請求項29】前記容器を持上げることができるように
    前記殻体の側壁の頂端に近接した部分に持上げ手段が設
    けられていることを特徴とする請求項26に記載の誘導
    加熱容器。
  30. 【請求項30】前記金属底壁には、その周縁から中心に
    向って延長した複数のスリットが穿設されており、それ
    らのスリットの長さは、該底壁の半径の40%を越えな
    い長さであることを特徴とする請求項26に記載の誘導
    加熱容器。
  31. 【請求項31】金属装入物を溶融するための誘導加熱容
    器であって、溶融すべき金属装入物を受容するための、
    開放頂端と、閉鎖底端と、実質的に連続的な側壁を有す
    る耐火材製るつぼと、開放頂端と閉鎖底端を有し、前記
    るつぼの外表面にほぼ合致した実質的に均一な薄肉の金
    属殻体と、前記殻体の側壁の頂端に近接した部分に設け
    られた持上げ手段と、前記殻体内の誘導電流の流れを減
    少させるために該殻体の頂端に近接した一部分と、底端
    に近接した一部分に配置された、物理的には一体である
    が、互いに電気的に隔絶された複数の区画領域を有する
    ことを特徴とする誘導加熱容器。
  32. 【請求項32】前記区画領域から成る電流減少手段は、
    前記金属殻体の頂端及び底端からそれぞれ反対端に向け
    て延長するように穿設された複数のスリットによって画
    定されたものであり、それらのスリットの長さは、それ
    ぞれの反対端までの距離の半分を越えない長さであるこ
    とを特徴とする請求項31に記載の誘導加熱容器。
  33. 【請求項33】前記区画領域から成る電流減少手段は、
    前記殻体の側壁に対してほぼ垂直に配置され、互いに電
    気的に隔絶された複数の積層体によって構成されたもの
    であることを特徴とする請求項31に記載の誘導加熱容
    器。
  34. 【請求項34】単一の容器を用いて金属を溶融し、処理
    し、注型するための方法であって、 (a)溶融すべき金属を前記容器に装入する工程と、(
    b)該金属を誘導加熱によって溶融する工程と(c)前
    記溶融した金属を液状に保持して冶金学的に処理する工
    程と、 (d)前記金属を前記容器から所望の鋳型に注型する工
    程と、から成る方法。
  35. 【請求項35】前記個々の工程を、それぞれの工程に1
    つの個別容器を用いて同時に実施することを特徴とする
    請求項34に記載の方法。
  36. 【請求項36】単一の容器を用いて金属を冶金学的に処
    理するための方法であって、 (a)溶融すべき金属をるつぼに装入する工程と、(b
    )該るつぼ及び金属を第1誘導加熱部署へ移送して金属
    を該金属を誘導加熱によって溶融する工程と(c)溶融
    後、該るつぼ及び溶融金属を第2誘導加熱部署へ移送し
    て該溶融金属を液状に保持する工程と、(d)該溶融金
    属を前記液状に保持したまま前記第2誘導加熱部署で処
    理する工程と、 (e)前記るつぼ及び処理された溶融金属を爾後の処理
    のための少くとも1つの部署へ移送する工程と、から成
    る方法。
  37. 【請求項37】前記個々の工程を、それぞれの工程に1
    つの個別容器を用いて同時に実施することを特徴とする
    請求項36に記載の方法。
  38. 【請求項38】閉鎖環境内で材料を処理するための方法
    であって、 (a)処理すべき材料を誘導加熱容器に装入する工程と
    、 (b)該容器を密封して閉鎖環境を形成する工程と、(
    c)該容器及び材料を誘導加熱部署へ移送して該容器及
    びその中の材料を誘導加熱によって加熱する工程と(d
    )該材料を該誘導加熱部署で加熱した状態で所望の処理
    操作にかけることによって処理する工程と、(e)前記
    容器及び処理された材料を前記誘導加熱部署から移送し
    て該材料を冷却させる工程と、から成る方法。
  39. 【請求項39】底部注出型誘導加熱容器であって、加熱
    すべき溶融金属を保持するための、実質的に連続的な側
    壁と、出口手段を有する底壁部分を備えた保持手段と、
    前記保持手段の側壁及び底壁部分を囲包する金属殻体と
    、前記出口手段を通しての前記溶融金属の流れを選択的
    に制御するための栓手段と、前記殻体内の誘導電流の流
    れを制限するための、該殻体と一体に設けられた電流制
    限手段を備えたことを特徴とする底部注出型誘導加熱容
    器。
  40. 【請求項40】前記保持手段は耐火材で形成されており
    、前記電流制限手段は、交互に配置された導電性材の薄
    い帯片と不導電性材の薄い帯片から成ることを特徴とす
    る請求項39に記載の底部注出型誘導加熱容器。
  41. 【請求項41】前記栓手段は、栓ロッドであることを特
    徴とする請求項39に記載の底部注出型誘導加熱容器。
  42. 【請求項42】前記栓手段は、スライドゲートであるこ
    とを特徴とする請求項39に記載の底部注出型誘導加熱
    容器。
  43. 【請求項43】前記出口手段は、ノズルであることを特
    徴とする請求項39に記載の底部注出型誘導加熱容器。
  44. 【請求項44】該容器に、誘導コイルが組み合わされて
    いることを特徴とする請求項39に記載の底部注出型誘
    導加熱容器。
  45. 【請求項45】誘導加熱容器を予備加熱するための方法
    であって、該容器に加熱すべき装入物を導入する前に該
    容器内にサセプタ手段を設置し、サセプタ手段を誘導コ
    イルによって加熱することを特徴とする方法。
  46. 【請求項46】前記サセプタ手段を所定の温度にまで加
    熱することを特徴とする請求項45に記載の方法。
  47. 【請求項47】前記サセプタ手段を前記容器から取出し
    、該容器に加熱すべき材料を装入する工程を含むことを
    特徴とする請求項46に記載の方法。
  48. 【請求項48】多相加熱に使用するための誘導加熱容器
    であって、加熱すべき溶融金属を保持するための、実質
    的に連続的な側壁と底壁を有する保持手段と、前記保持
    手段の側壁及び底壁を囲包する金属殻体と、互いに隣接
    し、該容器を囲繞しており、多相誘導磁界を創生する複
    数の誘導コイルと、前記殻体内の誘導電流の流れを制限
    するための、該殻体内に配置された電流制限手段と、磁
    束の流れを前記電流制限手段を通して前記保持手段へ導
    くための、前記誘導コイルに隣接して配設された分路手
    段を備えたことを特徴とする誘導加熱容器。
  49. 【請求項49】前記保持手段は耐火材で形成されている
    ことを特徴とする請求項48に記載の誘導加熱容器。
  50. 【請求項50】前記電流制限手段は、交互に配置された
    導電性材の層と不導電性材の層から成る積層ブロックで
    あることを特徴とする請求項48に記載の誘導加熱容器
  51. 【請求項51】前記電流制限手段は、前記分路手段と整
    合していることを特徴とする請求項50に記載の誘導加
    熱容器。
  52. 【請求項52】前記複数の誘導コイルは、互いに隣接す
    る誘導コイルとは120°位相がずれている3つの誘導
    コイルであることを特徴とする請求項48に記載の誘導
    加熱容器。
  53. 【請求項53】合金を処理するための方法であって、処
    理ガスに対して透過性の電流制限手段を備えた誘導加熱
    容器と、それに組合せた誘導コイルをチャンバー内に設
    置し、 前記容器に処理すべき合金を装入し、 前記誘導コイルを付勢して前記合金を加熱し、前記チャ
    ンバーを少くとも大気圧の処理ガスで加圧し、前記容器
    内を真空引きして容器の内部とチャンバーとの間に圧力
    差を創生し、それによって、前記処理ガスを前記透気性
    の誘導コイルを通して容器の内部へ流入させることを特
    徴とする方法。
  54. 【請求項54】前記処理ガスとしてアルゴンを使用する
    ことを特徴とする請求項53に記載の方法。
  55. 【請求項55】前記電流制限手段として交互に配置され
    た導電性材の層と不導電性材の層から成る積層ブロック
    を使用することを特徴とする請求項54に記載の方法。
  56. 【請求項56】上側部分と下側部分を有するるつぼと、
    該るつぼの下側部分を囲包する金属殻体と、該殻体に配
    置された電流制限手段とから成り、該るつぼの上側部分
    は、実質的に連続した側壁と、該側壁の一側に配設され
    た上向きに傾斜した導入注ぎ口と、該側壁の他側に配設
    された上向きに傾斜した排出注ぎ口を有していることを
    特徴とする加圧型注ぎ取瓶。
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