JPH04213189A - 硬貨選別センサーを備えた硬貨選別装置及びその製造方法 - Google Patents
硬貨選別センサーを備えた硬貨選別装置及びその製造方法Info
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- JPH04213189A JPH04213189A JP941791A JP941791A JPH04213189A JP H04213189 A JPH04213189 A JP H04213189A JP 941791 A JP941791 A JP 941791A JP 941791 A JP941791 A JP 941791A JP H04213189 A JPH04213189 A JP H04213189A
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
れる硬貨選別装置に関し、特に硬貨選別装置の基板に接
着剤で接着された硬貨選別センサーを備えた硬貨選別装
置およびその製造方法に関する。
は、投入された硬貨の正偽を判定する硬貨選別センサー
が組み込まれている。
す。図に示すように、硬貨選別装置1は、その上面に硬
貨2が投入される硬貨投入口3を有し、ここから硬貨通
路4が一定の傾斜を持って、下方に向けて配置されてい
る。この硬貨通路4の途中位置には硬貨選別センサー5
a,5bが配置されており、硬貨通路4の下端には、正
貨2aと偽貨2bとを振り分けるゲート6が取り付けら
れている。このゲート6を切り換えることにより、硬貨
通路4は、ゲート6の下側に配置した正貨通路7及び偽
貨通路8に対して選択的に連通可能となっている。
の周囲に高周波の発振磁界を形成する円形の磁気センサ
ーである。これらが配置されている硬貨通路4の部分を
硬貨2が通過すると、それらの周囲に形成されている磁
界の周波数が、それぞれ通過硬貨2の外径及び材質に応
じて変化する。この変化に基づき、通過硬貨2の正偽が
判別される。
の断面構成を示してある。この図に示すように、硬貨選
別センサー5aは、硬貨選別装置1の基板9aに対して
2液混合型エポキシ系接着剤10aにより接着されたセ
ンサーコイル11aと、センサーコイル11aの外周を
覆う状態に、基板9aに対して同じく2液混合型エポキ
シ系接着剤10bにより接着されたセンサーコア12a
とで構成されている。
法において、硬貨選別センサー5a,5bは、以下の手
順で基板9aに接着される。まず、センサーコイル11
a,センサーコア12aを基板に位置決めし、その状態
を固定治具により拘束する。
着剤10a,10bを塗布する。その後に、加熱硬化炉
内において、100℃で1時間加熱することにより2液
混合型エポキシ系接着剤10a,10bを硬化させる。 これによって、センサーコイル11a,センサーコア1
2aが基板9aに接着した状態になる。なお、この後は
、硬貨選別装置1の回路を構成する他の部品が基板9a
に取り付けられる。
別センサー5a,5bが加熱硬化を必要とする2液混合
型エポキシ系接着剤10a,10bによって装置基板9
aに接着されているため、以下の問題点がある。
着剤10a,10 bを100℃で1時間加熱して硬化
させるために、センサーを構成するセンサーコイル11
a及びセンサーコア12aが位置決めされた基板9aを
、加熱硬化炉内に約1時間入れる必要がある。このため
、生産ラインにおいて、この加熱硬化工程はバッチ式と
なり、量産性が著しく低下する。
ラインの設備コスト及び設備スペースを必要とする。ま
た、その処理能力と硬化時間によって生産効率が制限さ
れる。
ア12aとを基板9aに固定治具で拘束した状態で、約
1時間の加熱硬化を行う必要があるので、生産数量に応
じて多数の固定治具を必要とする。
,10 bが硬化して、センサーコイル11a及びセン
サーコア12aが基板9aに接着されるまでに長い時間
を要する。この間に、基板9aに振動、衝撃が加えられ
ると、センサーコイル11aの位置ずれが発生する。こ
のような位置ずれが発生すると、硬貨選別センサー5a
,5bの硬貨の正偽を判定する精度にばらつきが発生す
るため好ましくない。
熱硬化工程を必要としない硬化条件の接着剤を使用し、
流れ生産に対応可能で、量産性に優れ、安定した品質を
有する硬貨選別センサーを備えた硬貨選別装置及びその
製造方法を提供することにある。
めに、硬貨選別センサーのセンサーコアとセンサーコイ
ルが硬貨選別装置の基板に接着剤により接着されている
硬貨選別装置において、本発明の講じた手段は、この接
着剤が常温反応型接着剤であることを基本的な特徴とす
る。
外線硬化接着剤であることが望ましく、例えば、接着部
の耐候性を高めるために、2液混合型アクリル系紫外線
硬化接着剤を使用することが好ましい。
応硬化型ホットメルト接着剤を使用してもよい。
センサーコイルとの間には、弾性を有する固定用スペー
サーを圧縮した状態で配置することが望ましい。ここに
、固定用スペーサーとして、例えば、可撓性を有する材
料からなるスポンジ型スペーサー、円弧状の断面を有す
るリング型スペーサー、皿ばね型スペーサー、あるいは
波形板状の断面を有する板ばね型スペーサーを使用する
ことができる。
別装置は、基板にセンサーコア及びセンサーコイルを位
置決めする工程と、基板とセンサーコアとの接着部及び
基板とセンサーコイルとの接着部に2液混合型紫外線硬
化接着剤を塗布する工程と、これらの接着部の少なくと
も一部分に対して紫外線を照射する工程とを有する製造
方法により製造される。そして、上記の各工程はコンベ
アライン上で順次行われることが好ましい。
び基板とセンサーコイルとの接着部に、加温して溶融し
た湿気反応硬化型ホットメルト接着剤を塗布する工程と
、湿気反応硬化型ホットメルト接着剤が冷却する前に、
基板にセンサーコア及びセンサーコイルを位置決めする
工程とを有しており、上記の各工程をコンベアライン上
で順次行う製造方法により製造される。
センサーコア及びセンサーコイルを位置決めする工程で
は、さらにセンサーコアとセンサーコイルとの間に弾性
を有する固定用スペーサーを圧縮した状態で配置し、こ
の固定用スペーサーの圧縮された状態からの復帰力によ
って、センサーコイルを基板に圧接した状態に位置決め
することが効果的である。
ンサーコイルとの接着部に、長時間の加熱操作を加えな
くても短時間に接着機能を発揮し、その後に常温以上の
温度で接着剤硬化する性質を有する接着剤(本発明にお
ける常温反応硬化型接着剤)を使用する。
紫外線の照射によって短時間で硬化する機能(UV硬化
機能)と、混合する2液の一方に配合されている硬化剤
の反応により硬化する機能(反応硬化機能)とを有して
いる。このような機能を有する2液混合型紫外線硬化接
着剤を、硬貨選別装置の基板とセンサーコアとの接着部
及びこの基板とセンサーコイルとの接着部に塗布し、紫
外線(UV)を照射すると、UVが照射された部分の2
液混合型紫外線硬化接着剤は、そのUV硬化機能によっ
て接着剤硬化し、短時間で接着機能を発揮する。
れない部分が生じる。そのような接着部の2液混合型紫
外線硬化接着剤においても、硬化剤による反応硬化機能
によって室温硬化して、短時間でゲル化し、接着機能を
発揮する。
は、加温されて溶融した状態で塗布された後、冷却する
ことによって極めて短時間で接着機能(初期接着機能)
を発揮し、室温状態に放置しておくだけで大気中の湿気
によって反応硬化する機能(反応硬化機能)を有してい
る。従って、湿気反応硬化型ホットメルト接着剤を溶融
した状態で塗布した後、常温で放置するだけで、短時間
にセンサーコイル及びセンサーコアを基板に接着できる
。さらに、その反応硬化機能によって、湿気反応硬化型
ホットメルト接着剤は強固な接着強度を有するまで硬化
していく。よって、耐熱性、耐寒性等の耐環境性が高い
接着構造を実現できる。
及び湿気反応硬化型ホットメルト接着剤に代表される常
温反応型接着剤は、短時間で初期的な接着機能を発揮し
、硬化のための加熱を必要としないので、バッチ式の加
熱硬化工程を必要としない。従って、生産性は向上し、
しかもその生産効率は加熱硬化処理能力や硬化時間によ
って制限されない。また、基板にセンサーコア及びセン
サーコイルを固定するための治具も多数必要としない。 さらに、接着までの時間が短いので、接着、固定が完了
する前に、センサーコイルに位置ずれが発生する危険性
が低い。
イルを位置決めするときに、センサーコアとセンサーコ
イルとの間に弾性を有する固定用スペーサーを圧縮した
状態で配置し、この固定用スペーサーの圧縮された状態
からの復帰力によって、センサーコイルを基板に圧接し
た状態で上記の接着剤による接着を行った場合には、接
着剤が接着機能を発揮するまでの間に、センサーコイル
の位置ずれが発生しない。従って、硬貨選別センサーの
硬貨を判定する精度のばらつきを防止できる。
別センサーを、図1を参照して、以下に説明する。
一構造の硬貨選別装置の基板9に2液混合型アクリル系
紫外線硬化接着剤(以下、2液混合型UV接着剤と称す
)13aにより接着されたセンサーコイル11と、その
外周を覆う状態で、基板9に同じく2液混合型UV接着
剤13bにより接着されたセンサーコア12(フェライ
トコア)とで構成されている。
を以下に説明する。まず、ポリカーボネート樹脂成型品
より成る硬貨選別装置の基板9に、硬貨選別センサー5
を構成するセンサーコイル11及びセンサーコア12を
、基板9を介した裏面側から永久磁石を(図示せず)を
当てて位置決めする。このとき、センサーコイル11の
外周を覆う状態にセンサーコア12を配置する。
液を2液混合ディスペンサーによって、所定量を計量混
合し、センサーコア12のスリット部(図示せず)から
センサーコア12の内部に滴下し、センサーコイル11
の接着部に2液混合型UV接着剤13aを塗布する。ま
た、センサーコア12の外周部にも2液混合型UV接着
剤13bを塗布する。ここに、このような2液混合型U
V接着剤としては、商品名ワールドロックNO.845
として市販されている協立化学産業株式会社製のもの、
商品名ダイマックスBX89−13として市販されてい
る東洋インキ製造株式会社製のものをあげることができ
る。
ア12が位置決めされた基板9は、それらの位置決め面
側を上方に向けてコンベアライン上に乗せられ、UV(
紫外線)照射コンベア炉を通る。このUV照射コンベア
炉内においては、UV(紫外線)が下方に向けて照射さ
れており、センサーコア12の外周部に塗布された2液
混合型UV接着剤13bにUVが照射される。このUV
照射コンベア炉には高圧水銀ランプが設置されており、
この高圧水銀ランプは、UV照度が250mW/cm2
で、UV照射量が3000mJ/cm2 の条件でU
V(紫外線)を照射している。このUV照射によって、
2液混合型UV接着剤13bは接着剤硬化し、短時間で
センサーコア12は基板9に接着される。
混合型UV接着剤13aは、センサーコア12によって
UVが遮光されるため、UVによる接着剤硬化は不可能
である。しかし、この2液混合型UV接着剤13a,1
3bには硬化剤が混合されており、その硬化剤による反
応硬化機能によって、室温中でも硬化反応が進行し、1
5〜30分程度でゲル化する。このような硬化反応によ
って、センサーコイル11と基板9との接着部に塗布さ
れた2液混合型UV接着剤13aは硬化して、接着機能
を発揮し、センサーコイル11と基板9は接着される。 この後は、基板9に硬貨選別回路を構成する他の部品が
取り付けられる。
密着性を向上させるために、基板9は最終工程において
アニールが行われる。このアニールによっても、UVが
照射されなかったセンサーコイル11の接着部の2液混
合型UV接着剤13aは、接着剤硬化される。
ンサーコイル11及びセンサーコア12との接着には2
液混合型UV接着剤13a,13bを使用しているので
、そのUV照射によるUV硬化機能及び硬化剤による反
応硬化機能により、短時間で接着できる。特に、基板9
とセンサーコア12との接着部の2液混合型UV接着剤
13bは、UV硬化により、極めて短時間に硬化するの
で、次の工程へすみやかに移ることが可能となる。よっ
て、従来のようなバッチ式の加熱硬化工程は不要であり
、基板9に取り付けされる他の部品と同様にコンベアラ
イン上で取り付けできる。従って、生産性の著しい向上
が実現できる。
から他の部品の取り付け作業に使用していたコンベアラ
イン上に配置するだけでよく、加熱硬化炉は不要である
ので、設備スペースの縮小を実現できる。
コイルを拘束するための永久磁石を多数準備する必要が
ない。
イル12が短時間で接着されるため、接着が完了する前
に、基板9に振動、衝撃が加えられて、センサーコア1
1とセンサーコイル12との位置関係がずれるという問
題が発生しにくいので、硬貨選別センサー5の品質を安
定化できる。
剤として、アクリル系を使用したが、これに限らず、エ
ポキシ系等でもよく、UV照射によるUV硬化機能及び
硬化剤による反応硬化機能を備えた接着剤であればよい
。
別センサーを、図2を参照して、以下に説明する。
と同一構造の硬貨選別装置の基板19に、第1実施例と
同様に、2液混合型UV接着剤(2液混合型アクリル系
紫外線硬化接着剤)23aにより接着されたセンサーコ
イル21と、その外周を覆う状態で、基板19に同じく
2液混合型UV接着剤23bにより接着されたセンサー
コア22(フェライトコア)とを有しており、センサー
コイル21とセンサーコア22の間には、図3に示す固
定用スペーサー24が配置されている。
り、可撓性を有するプラスッチック発泡体からなる円板
形状のスポンジ型スペーサーであって、両端面24a,
24bの中心部に貫通する貫通穴24cが形成されてい
る。図2に示すように、この貫通穴24cにセンサーコ
ア22の内側中心部の凸部22aが通され、固定用スペ
ーサー24の一方の端面24bがセンサーコア22の内
面に接すると共に、他方の端面24aがセンサーコイル
21の端面に接するように、固定用スペーサー24は端
面24a,24bの間が圧縮された状態で配置される。 ここに、固定用スペーサー24は可撓性を有しており、
圧縮された状態からの復帰力によってセンサーコイル2
1は基板19に圧接された状態になっている。
方法を以下に説明する。まず、硬貨選別装置の基板19
に、第1実施例と同様に、硬貨選別センサー15を構成
するセンサーコイル21及びセンサーコア22を、基板
19を介した裏面側から永久磁石を内蔵した固定治具(
図示せず)を当てて、センサーコイル21の外周をセン
サーコア22が覆う状態に配置する。このとき、センサ
ーコイル21とセンサーコア22との間に固定用スペー
サー24を圧縮した状態で配置して、その復帰力によっ
て、センサーコイル21を基板19に圧接する状態に位
置決めする。
ーコイル21の接着部に2液混合型UV接着剤23aを
塗布し、一方センサーコア22の外周部にも2液混合型
UV接着剤23bを塗布する。
ア22が位置決めされた基板19は、それらの位置決め
面側を上方に向けてコンベアライン上に乗せられ、UV
(紫外線)照射コンベア炉を通って、2液混合型UV接
着剤23bは接着剤硬化される。この状態で、センサー
コイル21及びセンサーコア22を基板19に拘束して
いる固定治具を取り外す。
ーコア22が取り付けられた基板19は、他の部品を取
り付けるための工程にコンベアライン上を搬送される。
照射されなかったセンサーコア22の内部の2液混合型
UV接着剤23aは、混合されている硬化剤による反応
硬化機能によって接着剤硬化し、センサーコイル21と
基板19は接着される。また、最終工程において行われ
るアニールによっても、2液混合型UV接着剤23a,
23bは接着剤硬化される。
される2液混合型UV接着剤を使用し、しかも熱硬化工
程を必要としない。従って、コンベアライン上での流れ
作業で各工程を行なえるため、量産性に優れている。こ
こに、センサーコイル21とセンサーコア22との間に
は固定用スペーサー24が圧縮された状態で配置されて
おり、その復帰力によって、センサーコイル21は基板
19に圧接された状態で位置決めされている。従って、
基板19とセンサーコイル21との接着部の2液混合型
UV接着剤23aが硬化する前に、基板19に振動等が
加わっても、センサーコイル21は位置ずれを生じない
。このため、常に、硬貨を判定する精度のばらつきがな
い硬貨選別センサー15を製造することができる。また
、UVを照射した後、他の部品の取り付ける前に固定治
具を取り外すので、固定治具は必要最少限度の数量でよ
い。
別センサーを、図4を参照して、以下に説明する。
同一構造の硬貨選別装置の基板29に、湿気反応硬化型
ホットメルト接着剤(以下、湿気硬化型HM接着剤と称
す)33aにより接着されたセンサーコイル31と、そ
の外周を覆う状態で、基板29に同じく湿気硬化型HM
接着剤33bにより接着されたセンサーコア32(フェ
ライトコア)とを有している。ここで、センサーコイル
31とセンサーコア32の間には、図5に示す固定用ス
ペーサー34が配置されている。
り、固定用スペーサー34はポリエチレンテレフタレー
トからなるリング状のスペーサーであって、半円弧状の
断面を有している。図4に示すように、その一方の面側
の端縁34aがセンサーコア32の内面に接すると共に
、曲面を有する他方の面34bがセンサーコイル31の
端面に接するように、固定用スペーサー34は、端縁3
4aと面34bとの間を圧縮された状態で配置されてお
り、その曲面が有する反発力によって、センサーコイル
31は基板29に圧接された状態で位置決めされている
。
方法を以下に説明する。まず、硬貨選別装置の基板29
の所定の位置に、約120℃に加温して溶融した湿気硬
化型HM接着剤33a,33bを、アプリケーターガン
を用いて塗布する。
bが冷却するまでの5〜15秒位の間に、センサーコイ
ル31及びセンサーコア32を位置決めする。ここに、
予め、センサーコイル31とセンサーコア32とは、そ
の間に圧縮された状態の固定用スペーサー34を配置し
て組み立てられており、この状態のままで基板29にセ
ンサーコイル31及びセンサーコア32を、保持治具(
図示せず)を用いて基板29に対して圧接して、位置決
めする。
化型HM接着剤33a,33bを冷却し、湿気硬化型H
M接着剤33a,33bの初期接着機能を発揮させて、
センサーコイル31及びセンサーコア32を基板29に
接着する。これにより、初期接着は完了し、保持治具を
取外す。この後に、基板29は、他の部品を取り付ける
ための工程に搬送される。
a,33bは反応硬化には至ってはいないが、室温状態
で3〜9時間経過後には、大気中の湿気によって反応硬
化して、湿気硬化型HM接着剤33a,33bは極めて
強固な接着強さを呈する。
としては、商品名ハイボン4810、4830、486
0として市販されている日立化成ポリマー株式会社製の
もの、商品名ディックタイトH−130、H−210、
H−610、H−930、H−950、H−960とし
て市販されている大日本インキ化学工業株式会社製のも
の、商品名エスダイン9601、9605、9606、
9607として市販されている積水化学工業株式会社製
のもの等をあげることができる。
して、冷却によって極めて短時間で初期接着機能を発揮
し、その後の放置により反応硬化する湿気硬化型HM接
着剤を使用しているので、センサーコイル31及びセン
サーコア32を基板29に効率よく接着、固定すること
ができる。従って、全ての工程を、コンベアライン上で
の流れ作業として行うことができるので、量産性に優れ
ている。また、第2実施例と同様に、センサーコイル3
1とセンサーコア32との間に固定用スペーサー34が
圧縮された状態で配置され、この固定用スペーサー34
の復帰力によって、センサーコイル31は基板29に圧
接されている。従って、湿気硬化型HM接着剤33a,
33bが完全に接着機能を発揮していない間に、基板2
9に振動等が加わっても、センサーコイル31の位置ず
れが生じない。このため、常に、精度の高い硬貨選別セ
ンサーを製造することができる。しかも、接着剤を硬化
する設備を必要としない。そして、使用した湿気硬化型
HM接着剤33a,33bは、時間経過と共に強固な接
着機能を発揮するので、高い耐環境性を有する。
M接着剤を塗布した後に、センサーコイル及びセンサー
コアを位置決めしたが、工程順序を代えて、基板にセン
サーコイル及びセンサーコアを位置決めした後に、湿気
硬化型HM接着剤を塗布してもよい。
においては、固定用スペーサーとして、スポンジ型スペ
ーサー及びリング型スペーサーを使用して、センサーコ
イルの位置ずれを防止しているが、固定用スペーサーと
しては、上記の形状の他に、図6〜図8に示す形状のも
のであってもよい。
断面図であって、皿形状の底面側41aと、他方の端縁
側41bとの間を圧縮した状態で、センサーコアとセン
サーコイルとの間に配置して使用する。ここで、両面の
圧縮に対する復帰力を有するものであれば、他の形状の
皿ばね型スペーサーであってもよい。
型の固定用スペーサー42の正面断面図であり、図8は
その側面断面図であって、取り付け穴42aを有する中
央の平坦面42bと、両側の平坦面42c,42dとの
間を圧縮した状態で、センサーコアとセンサーコイルと
の間に配置して使用する。ここで、波形板のように湾曲
部分を有し、その湾曲部分が復帰力を有するものであれ
ば、他の形状の板ばね型スペーサーであってもよい。
においてはプラスチック発泡体を、実施例3においては
ポリエチレンテレフタレートからなるリングを使用した
が、その素材に限定はなく、その反発力によってセンサ
ーコイルを基板に向けて付勢し、圧接可能なものであれ
ばよい。また、固定用スペーサーは、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリプロピレン等のシートから切断加工し
て、所定形状に加工したものであっても、それらの材料
を直接成形加工したものであってもよい。
は、2液混合型紫外線硬化接着剤、湿気反応硬化型ホッ
トメルト接着剤の他、短時間の熱処理によって初期的な
接着機能を発揮する速硬化性の接着剤、電子線の照射に
よって初期的な接着機能を発揮する接着剤であって、こ
れらの接着剤が、後に常温以上の温度雰囲気中で反応硬
化する性質を有するものであってもよい。
ンサーを備えた硬貨選別装置及びその製造方法において
は、硬貨選別センサーを構成するセンサーコア及びセン
サーコイルを、2液混合型紫外線硬化接着剤、湿気反応
硬化型ホットメルト接着剤等の常温反応型接着剤によっ
て基板に接着することに特徴を有しているので、以下の
効果を奏する。
操作を加えなくても短時間に初期的な接着機能を発揮し
、その後に接着剤硬化する。従って、バッチ式の長時間
の加熱硬化工程は不要であり、流れ生産による量産が可
能である。それ故、硬貨選別センサーを備えた硬貨選別
装置の生産性の向上を実現できる。
、組立工程中にセンサーコイルの位置ずれが発生しにく
い。よって、品質の高い硬貨選別センサーを備えた硬貨
選別装置を製造できる。
紫外線硬化接着剤を使用した場合には、UV照射による
硬化によって短時間で接着でき、さらに硬化剤による硬
化反応を利用できる。従って、加熱硬化工程は必要ない
ので、流れ生産による量産が可能である。
2液混合型アクリル系紫外線硬化接着剤を使用した場合
には、接着剤の耐候性が高く、硬化時間の短い硬貨選別
センサーを備えた硬貨選別装置及びその製造方法を実現
できる
化型ホットメルト接着剤を使用した場合には、冷却によ
る初期接着機能によって、極めて短時間で接着でき、さ
らに湿気による反応硬化を利用できる。従って、加熱硬
化装置等の硬化装置を必要とすることなく、高い生産性
を実現できる。
に、弾性を有する固定用スペーサーを圧縮した状態で配
置する場合には、この固定用スペーサーの圧縮された状
態からの復帰力によってセンサーコイルが基板に圧接さ
れ、センサーコイルの位置ずれが発生しない。よって、
硬貨を判定する精度にばらつきが発生しないので、常に
、品質の高い硬貨選別センサーを備えた硬貨選別装置を
製造できる。
順次行う場合には、極めて高い生産性を実現できる。
選別センサーの構造を示す断面図である。
選別センサーの構造を示す断面図である。
使用した固定用スペーサーの構造を示す断面図である。
選別センサーの構造を示す断面図である。
使用した固定用スペーサーの構造を示す断面図である。
する固定用スペーサーの構造を示す断面図である。
造を示す正面断面図である。
断面図である。
構成図である。
である。
b 2液混合型アクリル系紫外線硬化接着剤23a
2液混合型アクリル系紫外線硬化接着剤23b 2
液混合型アクリル系紫外線硬化接着剤33a 湿気反
応硬化型ホットメルト接着剤33b 湿気反応硬化型
ホットメルト接着剤24 固定用スペーサー 34 固定用スペーサー 41 固定用スペーサー 42 固定用スペーサー
Claims (10)
- 【請求項1】硬貨選別センサーのセンサーコアとセンサ
ーコイルが硬貨選別装置の基板に接着剤により接着され
ている硬貨選別装置において、前記接着剤は常温反応型
接着剤であることを特徴とする硬貨選別センサーを備え
た硬貨選別装置。 - 【請求項2】請求項1において、前記常温反応型接着剤
は2液混合型紫外線硬化接着剤であることを特徴とする
硬貨選別センサーを備えた硬貨選別装置。 - 【請求項3】請求項2において、前記2液混合型紫外線
硬化接着剤は2液混合型アクリル系紫外線硬化接着剤で
あることを特徴とする硬貨選別センサーを備えた硬貨選
別装置。 - 【請求項4】請求項1において、前記常温反応型接着剤
は湿気反応硬化型ホットメルト接着剤であることを特徴
とする硬貨選別センサーを備えた硬貨選別装置。 - 【請求項5】請求項1乃至請求項4のいずれかの項にお
いて、前記センサーコアと前記センサーコイルとの間に
は弾性を有する固定用スペーサーが圧縮された状態で配
置されていることを特徴とする硬貨選別センサーを備え
た硬貨選別装置。 - 【請求項6】硬貨選別センサーのセンサーコアとセンサ
ーコイルが硬貨選別装置の基板に接着剤により接着され
ている硬貨選別装置の製造方法において、前記基板に前
記センサーコア及び前記センサーコイルを位置決めする
工程と、前記基板と前記センサーコアとの接着部及び前
記基板と前記センサーコイルとの接着部に2液混合型紫
外線硬化接着剤を塗布する工程と、前記接着部の少なく
とも一部分に対して紫外線を照射する工程と、を有する
ことを特徴とする硬貨選別センサーを備えた硬貨選別装
置の製造方法。 - 【請求項7】請求項6において、前記2液混合型紫外線
硬化接着剤は2液混合型アクリル系紫外線硬化接着剤で
あることを特徴とする硬貨選別センサーを備えた硬貨選
別装置の製造方法。 - 【請求項8】請求項6または請求項7において、前記の
各工程をコンベアライン上で順次行うことを特徴とする
硬貨選別センサーを備えた硬貨選別装置の製造方法。 - 【請求項9】硬貨選別センサーのセンサーコアとセンサ
ーコイルが硬貨選別装置の基板に接着剤により接着され
ている硬貨選別装置の製造方法において、前記基板と前
記センサーコアとの接着部及び前記基板と前記センサー
コイルとの接着部に、加温して溶融した湿気反応硬化型
ホットメルト接着剤を塗布する工程と、この湿気反応硬
化型ホットメルト接着剤が冷却する前に、前記基板に前
記センサーコア及び前記センサーコイルを位置決めする
工程と、を有しており、前記の各工程をコンベアライン
上で順次行うことを特徴とする硬貨選別センサーを備え
た硬貨選別装置の製造方法。 - 【請求項10】請求項6乃至請求項9のいずれかの項に
おける前記基板に前記センサーコア及び前記センサーコ
イルを位置決めする工程において、前記センサーコアと
前記センサーコイルとの間に弾性を有する固定用スペー
サーを圧縮した状態で配置し、この固定用スペーサーの
圧縮された状態からの復帰力によって、前記センサーコ
イルを前記基板に圧接した状態に位置決めすることを特
徴とする硬貨選別センサーを備えた硬貨選別装置の製造
方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2-258523 | 1990-09-27 | ||
JP25852390 | 1990-09-27 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04213189A true JPH04213189A (ja) | 1992-08-04 |
JP2861412B2 JP2861412B2 (ja) | 1999-02-24 |
Family
ID=17321396
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3009417A Expired - Lifetime JP2861412B2 (ja) | 1990-09-27 | 1991-01-30 | 硬貨選別センサーを備えた硬貨選別装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2861412B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009003514A (ja) * | 2007-06-19 | 2009-01-08 | Fuji Electric Retail Systems Co Ltd | 硬貨選別装置およびその製造方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS492853A (ja) * | 1972-04-22 | 1974-01-11 | ||
JPS6128568A (ja) * | 1984-05-31 | 1986-02-08 | Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd | 接着剤組成物 |
JPS6444483U (ja) * | 1987-09-11 | 1989-03-16 |
-
1991
- 1991-01-30 JP JP3009417A patent/JP2861412B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS492853A (ja) * | 1972-04-22 | 1974-01-11 | ||
JPS6128568A (ja) * | 1984-05-31 | 1986-02-08 | Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd | 接着剤組成物 |
JPS6444483U (ja) * | 1987-09-11 | 1989-03-16 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009003514A (ja) * | 2007-06-19 | 2009-01-08 | Fuji Electric Retail Systems Co Ltd | 硬貨選別装置およびその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2861412B2 (ja) | 1999-02-24 |
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