JPH04212617A - 車両用冷房装置 - Google Patents

車両用冷房装置

Info

Publication number
JPH04212617A
JPH04212617A JP288491A JP288491A JPH04212617A JP H04212617 A JPH04212617 A JP H04212617A JP 288491 A JP288491 A JP 288491A JP 288491 A JP288491 A JP 288491A JP H04212617 A JPH04212617 A JP H04212617A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling
engine
water temperature
condenser
radiator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP288491A
Other languages
English (en)
Inventor
Sumio Susa
澄男 須佐
Kazuki Suzuki
和貴 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP288491A priority Critical patent/JPH04212617A/ja
Publication of JPH04212617A publication Critical patent/JPH04212617A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両用の冷房装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、冷房装置を備えた車両において、
冷凍サイクルを構成するコンデンサとエンジン冷却用の
ラジエータとは共に外気で効率良く冷却する必要がある
ことからラジエータグリル後方において様々な配置方法
が案出されている。特に多用される設置例としては、ラ
ジエータの上流側にコンデンサを配置したものを挙げる
ことができる。
【0003】又、上記した形式の車両において、外気は
走行時の走行風や冷却ファンによる冷却風としてラジエ
ータグリルを経てエンジンルーム内に導入され、その際
にコンデンサ、ラジエータの順に通過して両者を冷却す
る。従って、冷房装置作動時においては高温のコンデン
サを通過して加熱された外気によってラジエータの冷却
がなされるため、夏場の低速登坂時等のようにエンジン
の発熱量が大きく、かつ大量の走行風が望めないときに
はラジエータの冷却が不十分となって冷却水温が上昇し
、エンジンがオーバヒートする虞がある。さらに、近年
エンジンの高出力化が著しくその発熱量が増大している
ことも冷却水温上昇の要因となっている。
【0004】上記したオーバヒート対策として一般にラ
ジエータが大容量化されたり冷却ファンの送風能力が増
大されたりしているが、これらの対策はラジエータやフ
ァンユニットの大型化につながるため限られたエンジン
ルーム内のスペースでは限界となりつつある。そこで、
冷房装置の使用によってラジエータの冷却状況が悪くな
り冷却水温がオーバヒートの危険域に達すると、冷房装
置を停止させることでラジエータを通過する外気温度を
低くしてオーバヒートを回避するようにした車両がある
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たように冷却水温の上昇に伴って冷房装置を停止させる
対策では、冷却水温が回復しないと冷房装置を作動させ
ないため、その間は全く冷房が行われずに車室内温度が
上昇して乗員に不快感を与えてしまうという問題がある
【0006】又、上記した対策とは別に、実公昭48−
18757号公報に記載の冷房装置のように、冷却水温
がオーバヒートの危険域に達すると加熱したコンデンサ
とラジエータに向けて水を噴射し、その気化潜熱と顕熱
によって両者を冷却してエンジンのオーバヒートを回避
するようにしたものがある。しかしながら、この対策は
かなりの量の水を消費するため、エンジンルーム内に設
置可能な小型の貯水タンクでは頻繁に補水する必要があ
り、実用性に乏しい。
【0007】本発明の目的は、ラジエータを充分に冷却
してエンジンのオーバヒートを未然に防止することがで
きるとともに、常に一定の冷房能力を確保して車内温度
上昇による乗員の不快感を防ぐことができる車両用冷房
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、送風経
路に配設したエンジン冷却用ラジエータに対し冷凍サイ
クルを構成するコンデンサを上流側に配置した車両用冷
房装置において、前記コンデンサでの凝縮管の冷媒をバ
イパスさせるバイパス通路と、前記バイパス通路中に設
けられた開閉弁と、前記エンジンにかかる熱負荷を検出
する熱負荷検出手段と、前記熱負荷検出手段が検出した
エンジンの熱負荷が予め定められた大きさに達すると、
前記開閉弁を開いてコンデンサの凝縮面積を減少させる
切換制御手段とを備えた車両用冷房装置を要旨とするも
のである。
【0009】第2の発明は、第1の発明の熱負荷検出手
段をエンジンの冷却水温を検出する水温センサとした車
両用冷房装置を要旨とするものである。
【0010】
【作用】第1の発明においては、例えば、夏場の低速登
坂時等のようにエンジンの発熱量が大きく、かつ大量の
走行風が望めないときに冷房装置が使用されると、高温
のコンデンサで加熱された外気によってラジエータの冷
却がなされるため冷却が不十分となり、その結果、エン
ジンの熱負荷が増大してしまう。この熱負荷は熱負荷検
出手段にて検出され、熱負荷が予め定められた大きさに
達すると切換制御手段にて開閉弁が開かれる。冷媒はバ
イパス通路に流されることからコンデンサの凝縮面積が
減少し、その放熱能力が低下される。従って、コンデン
サの表面温度が低下して外気を加熱しなくなり、コンデ
ンサを通過した低温の外気にてラジエータが充分に冷却
される。
【0011】又、上記したように冷却水温が高くなって
コンデンサの放熱能力が低減されても、必要な冷房能力
が確保された状態で冷房が継続される。さらに、ラジエ
ータの放熱量の増大によって冷却水温が低下するとコン
デンサを通過する冷媒量が増加されるため、その凝縮面
積の増大とともに冷房能力が僅かな時間で回復する。従
って、車内温度上昇による乗員の不快感が防止される。
【0012】又、第2の発明は第1の発明の作用におい
て、エンジンの熱負荷の増減に伴なって冷却水温が増減
し、その冷却水温は水温センサにて検出される。そして
、冷却水温が予め定められた温度に達すると切換制御手
段にて開閉弁が開かれる。
【0013】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図面
に従って説明する。図1は冷房装置の構成を示す回路図
、図2は車両のエンジンルーム内を示す断面図である。 これらの図に示すように、車両のエンジンルーム1の前
部には外気取入用のラジエータグリル2が設けられ、エ
ンジンルーム1内にはエンジン3が設置されている。エ
ンジン3の前方には冷却ファン4が配設され、そのファ
ン4は電動モータ5にて回転駆動されるようになってい
る。冷却ファン4の前方にはシュラウド6aを備えたラ
ジエータ6が設置され、このラジエータ6は導管7にて
エンジン3と接続されている。
【0014】前記導管7の途中にはウォータポンプ8が
設けられ、同ポンプ8にてエンジン3内の冷却水が導管
7を経てラジエータ6に供給されるとともに再びエンジ
ン3内に回収されるようになっている。又、ラジエータ
6の前側には車室内温度を調整するための冷房装置のコ
ンデンサ9が設置されている。尚、本実施例では、この
コンデンサ9はラジエータ6とほぼ同寸法に設定されて
いるが、コンデンサ9とラジエータ6の大きさは同一で
なくともよい。
【0015】図1に示すように、前記コンデンサ9、レ
シーバ10、エキスパンションバルブ11、車室内に備
えられたエバポレータ12、及び電磁クラッチ13aを
備えた定容量型コンプレッサ13から冷凍サイクルが構
成されている。又、これらの各部材9〜13は冷媒管1
4にて互いに接続されている。尚、15は感温筒であっ
て、この感温筒15の温度に応じてエキスパンションバ
ルブ11の開度が調整されるようになっている。
【0016】そして、電磁クラッチ13aを介して前記
エンジン3にてコンプレッサ13が駆動されると、その
コンプレッサ13で圧縮された気体状の冷媒がコンデン
サ9に供給され、そのコンデンサ9で冷却されて液化し
た後にレシーバ10を経てエキスパンションバルブ11
に至る。さらに、冷媒はこのエキスパンションバルブ1
1にて膨張して霧状となった後、エバポレータ12内に
導入される。このときに冷媒は気化して再びコンプレッ
サ13に導入される。一方、図示しないファンにより車
室内空気がエバポレータ12を通過する際に熱交換され
、冷風が車室内に供給される。
【0017】図3はコンデンサの詳細を示す正面図であ
る。この図に示すように、前記コンデンサ9の凝縮管1
6は多数段に折り返され、冷媒はその凝縮管16内を入
口16a側から出口16b側へと通過するようになって
いる。又、凝縮管16には放熱用のフィン17が設けら
れ、この凝縮管16とフィン17によりメイン回路18
が構成されている。凝縮管16の中間部にはバイパス通
路19の一端が接続され、このバイパス通路19の他端
は凝縮管16の出口16b側に接続されている。又、こ
のバイパス通路19には電磁開閉弁20が設けられ、同
開閉弁20はバイパス通路19を開閉し得るようになっ
ている。
【0018】図1に示すように、切換制御手段としての
電子制御装置21(以下、ECUという)は前記冷却フ
ァン4の電動モータ5、コンプレッサ13の電磁クラッ
チ13a、及び電磁開閉弁20と接続され、ECU21
はそれらの機器を駆動制御するようになっている。又、
ECU21は車載バッテリ22と接続されるとともに、
冷房装置の吹出口に設けられた吹出温センサ23、コン
プレッサ13から吐出された冷媒の圧力を検出する圧力
センサ24、及び導管7内の冷却水温を検出する熱負荷
検出手段としての水温センサ25と接続され、ECU2
1は各センサから信号を入力するようになっている。
【0019】次に、このように構成した車両用冷房装置
の作用を説明する。まず、冷房装置の電源が投入されて
いない場合を説明すると、ECU21は電磁クラッチ1
3aを励磁させないためコンプレッサ13は作動せず、
冷房装置は稼働しない。又、ECU21は水温センサ2
5からの検出信号に基づいてエンジン3の冷却水温を判
定し、その水温が予め設定された第1の温度以下のとき
には電動モータ5を作動させず冷却ファン4を停止状態
に保つ。従って、このときのラジエータ6の冷却は、車
両の走行に伴ってラジエータグリル2から導入される風
(走行風)のみによってなされる。
【0020】又、車両の低速運転時や停止時等、走行風
が充分に得られずに冷却水温が第1の設定温度を越えた
とき、即ち、エンジンの熱負荷が若干大きくなったとき
、ECU21は電動モータ5にて冷却ファン4を回転さ
せる。その結果、冷却ファン4から風(冷却風)によっ
てラジエータ6の冷却が促進される。従って、冷却風に
よって冷却水温が低下し、ECU21は冷却水温が第1
の設定温度以下になると再び冷却ファン4を停止させる
【0021】一方、冷房装置の電源が投入された場合を
説明すると、ECU21は電磁クラッチ13aを励磁し
てコンプレッサ13を作動させ、冷房装置の稼働を開始
する。その結果、コンプレッサ13で圧縮された冷媒が
コンデンサ9で冷却されて液化し、その後、エバポレー
タ12の熱を奪って車室内温度を低下させる。又、この
ときECU21は前記吹出温センサ23からの検出信号
に基いて車室内温度を判定し、その車室内温度が冷房装
置の設定温度(目標温度)となるように電磁クラッチ1
3aをオン・オフ制御する。さらに、ECU21は前記
圧力センサ24からの検出信号に基づいて冷媒の圧力が
異常か否か判定し、異常のときにはコンプレッサ保護の
ために電磁クラッチ13aの励磁を中止する。
【0022】今、冷房装置が作動中で冷却水温が第1の
設定温度以下のとき、ECU21は冷却ファン4を停止
状態に保つ。又、ECU21は前記電磁開閉弁20を閉
弁状態に保つため、コンデンサ9に供給された冷媒がバ
イパス通路19に流れるのが阻止され、その冷媒はメイ
ン回路18全体を流れてレシーバ10へと排出される。 従って、コンデンサ9の凝縮面積(放熱能力)は最大と
なる。又、コンデンサ9の全面が冷媒によって加熱され
ることからラジエータ6の冷却はコンデンサ9で加熱さ
れた外気によってなされる。その結果、ラジエータ6の
放熱量は上記した冷房装置の非稼働時に比較して低下す
る。
【0023】又、冷却水温が第1の設定温度を越え、か
つその第1の設定温度より高い第2の設定温度(例えば
100℃)以下であるとき、ECU21は冷却ファン4
の回転を開始してラジエータ6の冷却を促進する。尚、
ECU21はこのときも電磁開閉弁20を閉弁状態に保
ち続けているため、ラジエータ6の冷却はコンデンサ9
で加熱された外気によってなされる。
【0024】さらに、冷却水温が第2の設定温度を越え
たときには、エンジンの熱負荷が非常に大きくなってオ
ーバヒートの虞があるとして、ECU21は電磁開閉弁
20を開弁する。その結果、コンデンサ9に供給された
冷媒はメイン回路18の上流側半分を通過した後に、圧
力損失の小さいバイパス通路19を経てレシーバ10へ
と排出される。その結果、コンデンサ9の凝縮面積が半
減されてその放熱能力が低下する。又、メイン回路18
の下流側半分には冷媒が流れなくなることから表面温度
が低下し、その箇所を通過する外気は加熱されず大気温
のままラジエータ6に供給される。従って、ラジエータ
6の下側半分には低温の外気が通過し、この外気と冷却
水温と温度差が大きくなることからラジエータ6の放熱
量が増大して冷却水温が低下される。
【0025】その後、上記した電磁開閉弁20の開弁に
より冷却水温が第2の設定温度以下となると、ECU2
1は再び電磁開閉弁20を閉弁する。さらに、冷却水温
が第1の設定温度以下となると、ECU21は冷却ファ
ン4を停止させる。尚、上記したように冷却水温が第2
の設定温度を越えてしまう運転条件としては、例えば、
夏場の低速登坂時等のようにエンジン3の発熱量が大き
く、かつ大量の走行風が望めない場合を挙げることがで
きる。又、そのときの冷房装置の冷房能力はエンジン回
転数が高く、かつ低車速であることから余裕があるため
、上記したようにコンデンサ9の凝縮面積を実質的に半
減させて冷房能力を低下させても必要な冷房能力を確保
し得る。さらに、仮に酷暑により車室内温度が上昇して
も、冷却水温の低下に伴って再びコンデンサ9の凝縮面
積が増大され冷房能力が回復されるため、僅かの時間で
車室内温度の上昇が抑制される。
【0026】このように本実施例の車両用冷房装置は、
コンデンサ9での凝縮管16の冷媒をバイパスさせるバ
イパス通路19と、このバイパス通路19中に設けられ
た電磁開閉弁20と、エンジンの冷却水温を検出する水
温センサ25(熱負荷検出手段)と、その水温センサ2
5が検出したエンジンの冷却水温が第2の設定温度を越
えると、前記電磁開閉弁20を開いてコンデンサ9の凝
縮面積を減少させるECU21(切換制御手段)とを備
えた。
【0027】従って、夏場の低速登坂時等のようにエン
ジンの熱負荷が大きく冷却水温が第2の設定温度を越え
たときには、コンデンサ9の凝縮面積が減少される。そ
して、コンデンサ9の放熱能力の低下に伴ってその表面
温度が低下して外気を加熱しなくなり、コンデンサ9を
通過した低温の外気にてラジエータ6が充分に冷却され
る。従って、冷却水温が低下されてエンジンのオーバヒ
ートを未然に防止することができる。
【0028】又、上記したように冷却水温が高くなって
コンデンサ9の放熱能力が低減されても、必要な冷房能
力が確保された状態で冷房が継続される。さらに、ラジ
エータ6の放熱量の増大によって冷却水温が低下すると
コンデンサ9を通過する冷媒量が増加されるため、その
放熱能力の向上とともに冷房能力が僅かな時間で回復す
る。従って、常に一定の冷房能力を確保して車室内温度
の上昇による乗員不快感を防ぐことができる。
【0029】尚、この発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、例えば、上記実施例では定容量型コンプレッ
サ13を用いたが、可変容量型コンプレッサを使用して
もよい。さらに、冷却水温が第2の設定温度を越えたと
きには、上記した実施例と同じく電磁開閉弁20を開弁
してコンデンサ9の凝縮面積を減少するとともに、可変
容量型コンプレッサの吐出量を予め定めた量(例えば5
0%)以下に制限することにより、冷媒が通過するメイ
ン回路18の上流側半分の温度を低下させてもよい。こ
のようにすればラジエータ6に供給される外気温がさら
に低くなり冷却水温をより大幅に低下させることができ
る。
【0030】又、上記実施例のように定容量型コンプレ
ッサ13を用いた場合でも、冷却水温が第2の設定温度
を越えたときに予め定められたサイクルでコンプレッサ
13をオン・オフ制御すれば、上記した可変容量型コン
プレッサを用いた場合と同様に吐出量が制限されて冷却
水温を低下させることができる。さらに、上記実施例は
電磁開閉弁20にて冷媒の通路を切り換えたが、図4に
示すように、三方電磁切換弁31を使用してもよい。電
磁開閉弁20の場合は開弁によって冷媒をバイパス通路
19に流しても僅かな冷媒はメイン回路18の下流側に
流れて加熱させてしまうが、このように三方電磁切換弁
31を使用すればメイン回路18の下流側への冷媒の流
入を完全に防止して全ての冷媒をバイパス通路19に流
すことができる。その結果、より大きな冷却水温の低減
効果を得ることができる。
【0031】一方、上記実施例はメイン回路18に電磁
開閉弁20を1つ設けてその回路18を二分割したが、
図5に示すように、メイン回路18に三方電磁切換弁3
2,33を2つ設けてこのメイン回路18を三分割して
もよい。この場合、まず、冷却水温の上昇に伴って下流
側の電磁切換弁33をバイパス通路19側に切り換える
(このとき上流側の電磁切換弁32はメイン回路18側
に切り換えられている)。その結果、冷媒はこの電磁切
換弁33からバイパス通路19に流れ、メイン回路18
の3分の2が放熱作用を果たす。そして、さらに冷却水
温が上昇すると、前記電磁切換弁33をメイン回路18
側に切り換えるとともに上流側の電磁切換弁32をバイ
パス通路19側に切り換える。従って、冷媒はこの電磁
切換弁32からバイパス通路19に流れ、メイン回路1
8の3分の1が放熱作用を果たす。このようにコンデン
サ9の放熱能力を3段階に切り換えることでよりきめ細
かな温度制御を実施することができる。尚、上記したメ
イン回路18の分割数は車両の仕様等によって任意に変
更することができ、同様にメイン回路18の分割比、即
ち電磁開閉弁20や電磁切換弁31〜33の設置位置も
任意に変更することができる。
【0032】又、上記実施例のように1つのコンデンサ
9のメイン回路18を電磁開閉弁20で分割するのでは
なく、複数のコンデンサを個々に直列に接続してその間
に開閉弁20を設けてもよい。即ち、例えば、図6に示
すように、コンデンサ9a,9bを直列に接続し、両コ
ンデンサ9a,9b間の配管途中からバイパス通路19
を分岐させ同バイパス通路19に電磁開閉弁20を設け
てもよい。
【0033】さらに、図7のように実施してもよい。即
ち、コンデンサ9aをラジエータ6の前側(上流側)に
配置するとともにコンデンサ9bの一部をラジエータ6
の前側に配置し、この両コンデンサ9a,9bを直列に
接続する。又、両コンデンサ9a,9b間の配管途中か
らバイパス通路19を分岐させ同バイパス通路19に電
磁開閉弁20を設け、さらに、コンデンサ9bの前側に
コンデンサ用冷却ファン34を配置する。そして、走行
風を両コンデンサ9a,9bに通過させるとともに、コ
ンデンサ9aを通過した走行風と、コンデンサ9bを通
過した走行風の一部をラジエータ6に通過させる。一方
、ECU21は、圧力スイッチ24による冷媒圧力が所
定値(例えば、15kg/cm2 )以上のとき、ある
いは、水温センサ25による冷却水温が第1設定温度(
例えば、93℃)以上のときに電動モータ5を駆動して
冷却ファン4を回転させる。又、ECU21は、水温セ
ンサ25による冷却水温が第2設定温度(例えば、10
5℃)以上のときに電磁開閉弁20を開弁する。さらに
、ECU21は、圧力スイッチ24による冷媒圧力が所
定値(例えば、15kg/cm2 )以上のときに電動
モータ35を駆動してコンデンサ用冷却ファン34を回
転させる。このコンデンサ用冷却ファン34の駆動の際
に、コンデンサ9bを通過した冷却風の一部はラジエー
タ6を通らないのでラジエータ6の通風抵抗分だけコン
デンサ9bのフィンピッチを小さくすれば放熱面積が増
加することによりコンデンサ9bを小型化することが可
能となる。さらに、コンデンサ9aのフィンピッチを粗
くし、コンデンサ9bのフィンピッチを密にすることに
より、ラジエータ6及びコンデンサ9a,9b双方の放
熱特性を効率的に発揮することが可能となる。
【0034】さらに、上記実施例は引込み式の冷却ファ
ン4を用いたが、押込み式のファンを備えた車両に具体
化したり、エンジンにて直接駆動されるカップリングフ
ァンを備えた車両に具体化してもよい。一方、上記実施
例では熱負荷検出手段として水温センサ25を使用した
が、代わりに熱負荷検出手段として車速センサやエンジ
ン回転数センサを用いて車速を検出し、その車速が予め
定められた速度(例えば、30km/h)以上のときに
電磁開閉弁20を開いてコンデンサ9の凝縮面積を減少
させてもよい。即ち、コンデンサ放熱面積、コンプレッ
サ容量、エバポレータ容量等、冷房装置の各部の仕様は
、走行風が得られない車両停止時においても充分な冷房
が可能なように設定されている。従って、走行風の得ら
れる車両走行時においては上記したようにコンデンサ9
の凝縮面積を減少させても冷房能力が確保されて乗員の
不快感を防止することができる。そして、ラジエータ6
に供給される外気温が低くなることからその放熱量を増
大させてオーバヒートを回避することができる。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の車両用冷房
装置によれば、ラジエータを充分に冷却してエンジンの
オーバヒートを未然に防止することができるとともに、
常に一定の冷房能力を確保して車内温度上昇による乗員
の不快感を防ぐことができるという優れた効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の冷房装置の構成を示す回路図である。
【図2】車両のエンジンルーム内を示す断面図である。
【図3】コンデンサの詳細を示す正面図である。
【図4】三方電磁切換弁を1つ使用した別例のコンデン
サを示す正面図である。
【図5】三方電磁切換弁を2つ使用した別例のコンデン
サを示す正面図である。
【図6】別例の冷房装置の構成を示す回路図である。
【図7】他の別例の冷房装置の構成を示す回路図である
【符号の説明】
3  エンジン、6  ラジエータ、9  コンデンサ
、16  凝縮管、19  バイパス通路、20  電
磁開閉弁、21  切換制御手段としてのECU、25
  熱負荷検出手段としての水温センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  送風経路に配設したエンジン冷却用ラ
    ジエータに対し冷凍サイクルを構成するコンデンサを上
    流側に配置した車両用冷房装置において、前記コンデン
    サでの凝縮管の冷媒をバイパスさせるバイパス通路と、
    前記バイパス通路中に設けられた開閉弁と、前記エンジ
    ンにかかる熱負荷を検出する熱負荷検出手段と、前記熱
    負荷検出手段が検出したエンジンの熱負荷が予め定めら
    れた大きさに達すると、前記開閉弁を開いてコンデンサ
    の凝縮面積を減少させる切換制御手段とを備えたことを
    特徴とする車両用冷房装置。
  2. 【請求項2】  熱負荷検出手段は、エンジンの冷却水
    温を検出する水温センサである請求項1に記載の車両用
    冷房装置。
JP288491A 1990-01-30 1991-01-14 車両用冷房装置 Pending JPH04212617A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP288491A JPH04212617A (ja) 1990-01-30 1991-01-14 車両用冷房装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-19834 1990-01-30
JP1983490 1990-01-30
JP288491A JPH04212617A (ja) 1990-01-30 1991-01-14 車両用冷房装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04212617A true JPH04212617A (ja) 1992-08-04

Family

ID=26336369

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP288491A Pending JPH04212617A (ja) 1990-01-30 1991-01-14 車両用冷房装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04212617A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6527046B1 (en) * 1999-06-02 2003-03-04 Akg Of America, Inc. Heat exchanger, particularly oil cooler
JPWO2016166895A1 (ja) * 2015-04-17 2017-12-07 三菱電機株式会社 空気調和機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6527046B1 (en) * 1999-06-02 2003-03-04 Akg Of America, Inc. Heat exchanger, particularly oil cooler
JPWO2016166895A1 (ja) * 2015-04-17 2017-12-07 三菱電機株式会社 空気調和機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6997558B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP6551374B2 (ja) 車両用熱管理装置
JP3237187B2 (ja) 空調装置
EP2497662B1 (en) Heat pump system for vehicle
JP5860360B2 (ja) 電動車両用熱管理システム
JP6710061B2 (ja) 車両用空気調和装置
KR20190137682A (ko) 열 흐름 관리 장치 및 열 흐름 관리 장치의 작동 방법
JP6051984B2 (ja) 車両用熱管理システム
US20150129161A1 (en) Thermal management system
JP2002352866A (ja) 電気自動車のバッテリ冷却装置
JP2004142551A (ja) 車両用空調装置
JP2006519133A (ja) 空気と熱伝導流体とを同時に冷却する、自動車の乗員コンパートメンとのための換気、暖房、または空調装置
JP2008308080A (ja) 自動車の吸放熱システムおよびその制御方法
JP2012506820A (ja) 電気推進車両に装備される暖房、換気、および/または空調設備に内蔵される熱力学的な空調ループ
JP2008297961A (ja) 廃熱利用装置を備える冷凍装置
JP2018058573A (ja) 車両用空調装置
JP2020147153A (ja) 車載温調装置
US11260719B2 (en) Battery cooling system including a cooling water circulation circuit
JP2007009897A (ja) 熱サイクル装置および高圧保護装置
JP2014037182A (ja) 電動車両用熱管理システム
JP2006015965A (ja) 車両用空調装置
JP2019119356A (ja) 車両用冷却装置
JP2004142596A (ja) 車両用空調装置
JP5096956B2 (ja) 車両用空気調和システム
JP2010159006A (ja) 車両用空調装置