JP6051984B2 - 車両用熱管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両に用いられる熱管理システムに関する。
従来、特許文献1には、駆動モータにより走行可能なハイブリッド型電気自動車に用いられる熱管理システムが記載されている。この従来技術によると、エンジンを冷却する第1ラジエータが設けられた第1冷却回路と、駆動モータ制御部を冷却する第2ラジエータが設けられた第2冷却回路とを第1バイパス通路および第2バイパス通路で繋ぐことによって、第2冷却回路内を流れる冷却水を第1冷却回路内に導くことができるようになっている。
このため、駆動モータ制御部の廃熱によってエンジンを暖めることができ、ひいてはエンジンの始動性およびエンジンによる発電効率を向上することができる。
なお、この従来技術では、第1冷却回路において、エンジンを通過した冷却水が第1ラジエータをバイパスして流れるラジエータバイパス通路が、第1バイパス通路および第2バイパス通路とは別個に設けられている。
特許第3817844号公報
しかしながら、上記従来技術によると、第1冷却回路と第2冷却回路を繋ぐために2つのバイパス通路を設けているので、システム全体として通路構成が複雑化する。そのため、システム全体の体格が大型化して車両への搭載性の悪化を招いたり、配管接続構造が複雑化して組立性の悪化を招いたりするという問題がある。
本発明は上記点に鑑みて、エンジンを冷却する冷却回路と冷却対象機器を冷却する冷却回路とを接続可能な車両用熱管理システムの構成を簡素化することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
エンジン(43)を冷却する熱媒体が循環するエンジン用冷却回路(40)と、
エンジン用冷却回路(40)に配置され、熱媒体を吸入して吐出するエンジン用ポンプ(42)と、
エンジン用冷却回路(40)に配置され、熱媒体が持つ熱を外気に放熱するエンジン用ラジエータ(44)と、
冷却対象機器(34)を冷却する熱媒体が循環する第1冷却回路(C1)と、
第1冷却回路(C1)に配置され、熱媒体を吸入して吐出する第1ポンプ(11)と、
第1冷却回路(C1)とエンジン用冷却回路(40)との接続状態を切り替える切替手段(47、60、65)と、
エンジン用冷却回路(40)と第1冷却回路(C1)とを切替手段(47、60、65)を介することなく連通させる第1連通手段(48)とを備え、
エンジン用冷却回路(40)は、熱媒体がエンジン用ポンプ(42)、エンジン(43)に形成されたエンジン冷却流路(43a)、およびエンジン用ラジエータ(44)を循
環して流れる循環流路(41)と、熱媒体がエンジン用ラジエータ(44)をバイパスして循環するように循環流路(41)に接続されたラジエータバイパス流路(45)とを有し、
切替手段(47、60、65)は、第1冷却回路(C1)とラジエータバイパス流路(45)との接続状態を切り替えることを特徴とする。
これによると、ラジエータバイパス流路(45)と第1連通手段(48)とによって、第1冷却回路(C1)の熱媒体をエンジン用冷却回路(40)に導くことができるので、上記従来技術のようにラジエータバイパス通路とは別個に2つのバイパス通路を設ける場合と比較して構成を簡素化できる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、
切替手段(47、60)は、ラジエータバイパス流路(45)の途中、および第1冷却回路(C1)の途中に配置されており、
切替手段(47、60)は、第1冷却回路(C1)とラジエータバイパス流路(45)とが接続されない非接続モードと、第1冷却回路(C1)のうち第1ポンプ(11)の吐出側から切替手段(47、60)に至る部位とラジエータバイパス流路(45)のうちエンジン用ポンプ(42)の吸入側から切替手段(47、60)に至る部位とが接続される第1接続モードとに切り替え可能になっており、
第1連通手段(48)は、循環流路(41)に接続されていることを特徴とする。
これによると、切替手段(47、60)が第1接続モードに切り替えることによって、第1ポンプ(11)から吐出された熱媒体がラジエータバイパス流路(45)を流れてエンジン用ポンプ(42)に吸入され、エンジン用ポンプ(42)から吐出された熱媒体が第1連通手段(48)を通じて第1冷却回路(C1)に流入して第1ポンプ(11)に吸入される。
したがって、第1冷却回路(C1)の第1ポンプ(11)とエンジン用冷却回路(40)のエンジン用ポンプ(42)とを直列的に用いて第1冷却回路(C1)の熱媒体を循環させることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態における車両用熱管理システムの全体構成図である。 第1実施形態における車両用熱管理システムの非接続モードを示す図である。 第1実施形態における車両用熱管理システムの第1接続モードを示す図である。 第1実施形態における車両用熱管理システムの第2接続モードを示す図である。 第1実施形態における車両用熱管理システムの電気制御部を示すブロック図である。 第2実施形態における車両用熱管理システムの全体構成図である。 第2実施形態における車両用熱管理システムの非接続モードを示す図である。 第2実施形態における車両用熱管理システムの第1接続モードを示す図である。 第2実施形態における車両用熱管理システムの第2接続モードを示す図である。 第2実施形態における車両用熱管理システムの第3接続モードを示す図である。 第2実施形態における車両用熱管理システムにおける冷却水流量と放熱量との関係を示すグラフである。 第3実施形態における車両用熱管理システムの全体構成図である。 第3実施形態における車両用熱管理システムの非接続モードを示す図である。 第3実施形態における車両用熱管理システムの第1接続モードを示す図である。 第3実施形態における車両用熱管理システムの第2接続モードを示す図である。 第3実施形態における車両用熱管理システムの第3接続モードを示す図である。 第3実施形態における車両用熱管理システムの第4接続モードを示す図である。 第4実施形態における車両用熱管理システムの要部を示す構成図である。 第5実施形態における車両用熱管理システムの要部を示す構成図である。 第6実施形態における車両用熱管理システムの全体構成図である。 第7実施形態における車両用熱管理システムの非接続モードを示す図である。 第7実施形態における車両用熱管理システムの接続モードを示す図である。 第8実施形態における車両用熱管理システムの非接続モードを示す図である。 第8実施形態における車両用熱管理システムの接続モードを示す図である。
以下、実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。図1に示す車両用熱管理システム10は、車両が備える各種温度調整対象機器(冷却を要する冷却対象機器、および加熱を要する加熱対象機器等)を適切な温度に調整するために用いられる。
本実施形態では、熱管理システム10を、エンジン(内燃機関)および走行用モータから車両走行用の駆動力を得るハイブリッド自動車に適用している。
本実施形態のハイブリッド自動車は、車両停車時に外部電源(商用電源)から供給された電力を、車両に搭載された電池(車載バッテリ)に充電可能なプラグインハイブリッド自動車として構成されている。電池としては、例えばリチウムイオン電池を用いることができる。
エンジンから出力される駆動力は、車両走行用として用いられるのみならず、発電機を作動させるためにも用いられる。そして、発電機にて発電された電力および外部電源から供給された電力を電池に蓄えることができ、電池に蓄えられた電力は、走行用モータのみならず、冷却システムを構成する電動式構成機器をはじめとする各種車載機器に供給される。
図1に示すように、熱管理システム10は、第1ポンプ11、第2ポンプ12、第1ポンプ用流路13および第2ポンプ用流路14を備えている。第1ポンプ11および第2ポンプ12は、冷却水を吸入して吐出する電動ポンプである。冷却水は、熱媒体としての流体である。本実施形態では、冷却水として、少なくともエチレングリコール、ジメチルポリシロキサンまたはナノ粒子を含む液体、または不凍化液体が用いられている。
第1ポンプ用流路13および第2ポンプ用流路14は、冷却水が流れる冷却水流路であり、互いに並列に配置されている。第1ポンプ用流路13には第1ポンプ11が配置されている。第2ポンプ用流路14には第2ポンプ12が配置されている。
第1ポンプ用流路13には第1ラジエータ15(放熱器)が配置されている。第1ラジエータ15は、冷却水と車室外空気(以下、外気と言う。)とを熱交換することによって冷却水の熱を外気に放熱させる室外熱交換器(外気熱媒体熱交換器)である。第1ラジエータ15に外気温以下の冷却水を流すことにより、第1ラジエータ15にて外気から冷却水に吸熱することも可能である。
第1ラジエータ15は、内部を冷却水が流れる多数本のチューブと、多数本のチューブ同士の間に配置されて外気との熱交換を促進するフィンとを有している。第1ラジエータ15への外気の送風は室外送風機16によって行われる。第1ラジエータ15は車両の最前部に配置されているので、車両の走行時には第1ラジエータ15に走行風を当てることができる。
第1ポンプ用流路13の下流側は第1切替弁17の第1入口17aに接続され、第1ポンプ用流路13の上流側は第2切替弁18の第1出口18aに接続されている。第2ポンプ用流路14の下流側は第1切替弁17の第2入口17bに接続され、第2ポンプ用流路14の上流側は第2切替弁18の第2出口18bに接続されている。
第2切替弁18の第3出口18cには、ラジエータバイパス流路19の一端が接続されている。ラジエータバイパス流路19の他端は、第1ポンプ用流路13のうち第1ラジエータ15と第1ポンプ11との間の部位に接続されている。これにより、第1ラジエータ15をバイパスして冷却水が流れるようにすることができる。
第1切替弁17は、冷却水が流出する4つの出口17d、17e、17f、17gを有している。第1切替弁17は、第1入口17aから流入した冷却水、および第2入口17bから流入した冷却水のいずれかが各出口17d、17e、17f、17gから流出するように冷却水の流れを切り替える機能を有している。
第2切替弁18は、冷却水が流入する4つの入口18d、18e、18f、18gを有している。第2切替弁18は、入口18d、18e、18f、18gから流入した冷却水が、第1出口18aおよび第2出口18bのいずれかから流出するように冷却水の流れを切り替える機能を有している。
第1切替弁17の4つの出口17d、17e、17f、17gと第2切替弁18の4つの入口18d、18e、18f、18gとの間には、4つの共通流路21、22、23、24が接続されている。
第1切替弁17の第1出口17dと第2切替弁18の第1入口18dとの間に接続された第1共通流路21には、温度調整対象機器である冷却水冷却用熱交換器30が配置されている。
第1切替弁17の第2出口17eと第2切替弁18の第2入口18eとの間に接続された第2共通流路22には、温度調整対象機器である冷却水加熱用熱交換器31およびヒータコア32が配置されている。
第1切替弁17の第3出口17fと第2切替弁18の第3入口18fとの間に接続された第3共通流路23には、温度調整対象機器である空気冷却用熱交換器33が配置されている。
第1切替弁17の第4出口17gと第2切替弁18の第4入口18gとの間に接続された第4共通流路24には、温度調整対象機器34として、インバータ、走行用モータ、電池、蓄冷熱器、インタークーラ、ターボ、オイル熱交換器等が配置されている。
第1切替弁17の出口の数を増やしても良いし、第1切替弁17の出口に接続された共通流路の他端は必ずしも第2切替弁18の入口に接続されていなくても良い。同様に、第2切替弁18の入口の数を増やしても良いし、第2切替弁18の入口に接続された共通流路の他端は必ずしも第1切替弁17の出口に接続されていなくても良い。
インバータは、電池から供給された直流電力を交流電力に変換して走行用モータに出力する電力変換装置であり、パワーコントロールユニットを構成している。パワーコントロールユニットは、走行用モータを駆動させるために電池から供給される電力を制御する部品であり、インバータの他にも、電池の電圧を上げる昇圧コンバータや、プラグインハイブリッド車においては商用電源を直流に変換しかつ電池の電圧以上に昇圧させる充電器等を有している。
インバータには、冷却水が流れる流路が形成されている。したがって、インバータは、その流路を流れる冷却水と熱交換することによって冷却される。走行用モータにも、冷却水が流れる流路が形成されている。したがって走行用モータは、その流路を流れる冷却水と熱交換することによって冷却される。
電池には、冷却水が流れる流路が形成されており、その流路を流れる冷却水と熱交換することによって電池が冷却または加熱される。電池は、出力低下、充電効率低下および劣化防止等の理由から10〜40℃程度の温度に維持されるのが好ましい。
電池の代わりに、電池用熱交換器が第4共通流路24に配置されていてもよい。電池用熱交換器は、冷却水と空気とを熱交換させる熱交換器であり、電池用熱交換器で熱交換された空気を電池に導風することによって電池を冷却または加熱することができる。
冷却水冷却用熱交換器30は、冷凍サイクル35の低圧側熱交換器を構成している。冷却水冷却用熱交換器30は、冷凍サイクル35の低圧側冷媒(低温冷媒)と冷却水とを熱交換させることによって冷却水を冷却する冷却手段(熱媒体冷却器)である。
冷却水加熱用熱交換器31は、冷凍サイクル35の高圧側熱交換器を構成している。冷却水加熱用熱交換器31は、冷凍サイクル35の高圧側冷媒(高温冷媒)と冷却水とを熱交換させることによって冷却水を加熱する加熱手段(熱媒体加熱器)である。
冷凍サイクル35は蒸気圧縮式冷凍機である。本例では、冷凍サイクル35の冷媒はフロン系冷媒であり、冷凍サイクル35は、高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力を超えない亜臨界冷凍サイクルを構成している。
冷凍サイクル35は、低圧側熱交換器である冷却水冷却用熱交換器30、および高圧側熱交換器である冷却水加熱用熱交換器31の他、圧縮機35aおよび膨張弁35bを有している。
圧縮機35aは、電池から供給される電力によって駆動される電動圧縮機であり、気相冷媒を吸入して圧縮して吐出する。圧縮機35aは、プーリー、ベルト等を介してエンジンにより回転駆動されるようになっていてもよい。
圧縮機35aから吐出された高温高圧の気相冷媒は、高圧側熱交換器である冷却水加熱用熱交換器31で冷却水と熱交換することによって吸熱されて凝縮する。
膨張弁35bは、冷却水加熱用熱交換器31で凝縮された液相冷媒を減圧膨張させる減圧手段である。膨張弁35bで減圧膨張された低圧冷媒は、低圧側熱交換器である冷却水冷却用熱交換器30で冷却水と熱交換することによって冷却水から吸熱して蒸発する。冷却水冷却用熱交換器30で蒸発した気相冷媒は圧縮機35aに吸入されて圧縮される。
第1ラジエータ15では外気によって冷却水を冷却するのに対し、冷却水冷却用熱交換器30では冷凍サイクル35の低圧側冷媒によって冷却水を冷却する。このため、冷却水冷却用熱交換器30で冷却された冷却水の温度を、第1ラジエータ15で冷却された冷却水の温度に比べて低くすることが可能である。
具体的には、第1ラジエータ15では冷却水を外気の温度よりも低い温度まで冷却することはできないのに対し、冷却水冷却用熱交換器30では冷却水を外気の温度よりも低い温度まで冷却することが可能である。
空気冷却用熱交換器33は、冷却水と送風空気とを熱交換させて送風空気を冷却する冷却用熱交換器であり、室内空調ユニットのケーシング37の内部に配置されている。ケーシング37は、室内送風機38によって送風された送風空気が流れる空気通路を形成している。
ヒータコア32は、冷却水加熱用熱交換器31で加熱された冷却水と車室内への送風空気とを熱交換させて送風空気を加熱する加熱用熱交換器(空気熱媒体熱交換器)である。
ヒータコア32は、第2共通流路22において冷却水加熱用熱交換器31の下流側に配置されている。ヒータコア32は、室内空調ユニットのケーシング37の内部において、空気冷却用熱交換器33よりも空気流れ下流側に配置されている。
ケーシング37の内部において、空気冷却用熱交換器33よりも空気流れ下流側かつヒータコア32よりも空気流れ上流側には、エアミックスドア39が配置されている。エアミックスドア39は、ヒータコア32を通過する送風空気と空気冷却用熱交換器33をバイパスして流れる送風空気との風量割合を調整する風量割合調整手段である。
第1ポンプ用流路13には、冷却水を溜めることや、冷却水の圧力を適正範囲に保つことのできる密閉式のリザーブタンク13aが接続されている。
リザーブタンク13aを密閉式とすることによって、冷却水の圧力を設定値以内に保つ効果が得られ、第1ポンプ11、第2ポンプ12の揚程が大幅に異なるような作動状態においてもリザーブタンク13a内の液面変動を最小限に留める作用が得られる。
リザーブタンク13aは、冷却水中に混入した気泡を気液分離する機能を有している。リザーブタンク13aは、冷却水の温度変化に伴う膨張収縮による圧力の異常上昇・低下に対して適切な圧力を保持する機能を有している。リザーブタンク13aに余剰冷却水を溜めておくことによって、各流路を循環する冷却水の液量の低下を抑制することができる。
熱管理システム10は、エンジン用冷却回路40を備えている。エンジン用冷却回路40は、冷却水が循環する循環流路41を有している。循環流路41は、エンジン用冷却回路40の主流路を構成している。
循環流路41には、エンジン用ポンプ42、エンジン43およびエンジン用ラジエータ44がこの順番で直列に配置されている。
エンジン用ポンプ42は、冷却水を吸入して吐出する電動ポンプである。エンジン用ポンプ42は、エンジン43の出力軸からベルト等を介する動力伝達機構にて駆動されても良いが、この場合にはエンジン停止中もエンジン用ポンプ42を駆動可能にするために動力伝達機構が補助モータと結合されている必要がある。補助モータは、エンジン用ポンプ42を駆動する以外にも、動力伝達機構に結合された圧縮機をエンジン停止中に駆動するために利用することができるし、エンジン43を始動する際のスタータモータとしても利用することができるし、発電用のオルタネータとしても利用することができる。
エンジン43の内部には、冷却水が流れるエンジン冷却流路43aが形成されている。エンジン用ラジエータ44は、内部を冷却水が流れる多数本のチューブと、多数本のチューブ同士の間に配置されて外気との熱交換を促進するフィンとを有している。エンジン用ラジエータ44への外気の送風は室外送風機16によって行われる。エンジン用ラジエータ44は、車両の最前部において、第1ラジエータ15よりも外気流れ方向下流側に配置されている。
エンジン43の冷却水出口側には、エンジン用ラジエータバイパス流路45の一端が接続されている。エンジン用ラジエータバイパス流路45の他端は、循環流路41のうちエンジン用ラジエータ44とエンジン用ポンプ42の吸入部(吸入口)との間の部位に接続されている。これにより、エンジン43から流出した冷却水がエンジン用ラジエータ44をバイパスして冷却水が流れることができる。
エンジン用ラジエータバイパス流路45の他端と循環流路41との接続部には、サーモスタット46が配置されている。サーモスタット46は、温度によって体積変化するサーモワックス(感温部材)によって弁体を変位させて冷却水流路を開閉する機械的機構で構成される冷却水温度応動弁である。
サーモスタット46は、エンジン43から流出した冷却水がエンジン用ラジエータ44を流れる冷却水流路(熱媒体流路)と、エンジン43から流出した冷却水がエンジン用ラジエータバイパス流路45を流れる冷却水流路(熱媒体流路)とを冷却水の温度に応じて切り替える。
具体的には、サーモスタット46は、冷却水の温度が所定温度を下回っている場合(例えば60℃以上80℃未満)、冷却水がエンジン用ラジエータバイパス流路45を流れる冷却水流路に切り替え、冷却水の温度が所定温度を上回っている場合(例えば80℃以上)、冷却水がエンジン用ラジエータ44を流れる冷却水流路に切り替える。
エンジン用ラジエータバイパス流路45は、四方弁47を介して第1ポンプ用流路13に接続されている。四方弁47は、エンジン用ラジエータバイパス流路45の途中に配置されているとともに、第1ポンプ用流路13の途中に配置されている。具体的には、四方弁47は、第1ポンプ用流路13において第1ポンプ11と第1切替弁17の第1入口17aとの間の部位に配置されている。
四方弁47は、第1ポンプ用流路13とエンジン用ラジエータバイパス流路45との接続状態を切り替える切替手段である。四方弁47によって切り替えられる接続状態のモードとしては、図2に示す非接続モード、図3に示す第1接続モード、および図4に示す第2接続モードがある。
図2に示す非接続モードでは、四方弁47は、第1ポンプ用流路13とエンジン用ラジエータバイパス流路45とを接続させない。
図3に示す第1接続モードでは、四方弁47は、第1ポンプ用流路13のうち第1ポンプ11の吐出側から四方弁47に至る部位と、エンジン用ラジエータバイパス流路45のうちエンジン用ポンプ42の吸入側から四方弁47に至る部位とを接続させる。
図4に示す第2接続モードでは、四方弁47は、第1ポンプ用流路13のうち第1ポンプ11の吐出側から四方弁47に至る部位と、エンジン用ラジエータバイパス流路45のうちエンジン43の冷却水出口側(第1ポンプ11の吐出側)から四方弁47に至る部位とを接続させる。
図1に示すように、エンジン用冷却回路40の循環流路41のうち第1ポンプ11の吐出部(吐出口)とエンジン43との間の部位には第1連通路48の一端が接続されている。第1連通路48の他端は、第1ポンプ用流路13のうち四方弁47と第1切替弁17の第1入口17aとの間の部位に接続されている。したがって、第1連通路48は、エンジン用冷却回路40と第1ポンプ用流路13とを連通する連通手段(第1連通手段)を構成している。
エンジン用冷却回路40の循環流路41にはリザーブタンク41aが接続されている。リザーブタンク41aの構造および機能は、第1ポンプ用流路13のリザーブタンク13aと同様であるので説明を省略する。リザーブタンク13aおよびリザーブタンク41aは、どちらか片方を省略することも可能である。
次に、熱管理システム10の電気制御部を図5に基づいて説明する。制御装置50は、CPU、ROMおよびRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成され、そのROM内に記憶された空調制御プログラムに基づいて各種演算および各種処理を行い、出力側に接続された第1ポンプ11、第2ポンプ12、室外送風機16、第1切替弁17、第2切替弁18、圧縮機35a、室内送風機38、エアミックスドア39、エンジン用ポンプ42および四方弁47等の作動を制御する制御手段である。
制御装置50は、その出力側に接続された各種制御対象機器を制御する制御手段が一体に構成されたものであるが、それぞれの制御対象機器の作動を制御する構成(ハードウェアおよびソフトウェア)が、それぞれの制御対象機器の作動を制御する制御手段を構成している。
本実施形態では、特に四方弁47の作動を制御する構成(ハードウェアおよびソフトウェア)を切替制御手段50aとする。もちろん、切替制御手段50aを制御装置50に対して別体で構成してもよい。
本実施形態では、特に室外送風機16の作動を制御する構成(ハードウェアおよびソフトウェア)を送風量制御手段50bとする。もちろん、送風量制御手段50bを制御装置50に対して別体で構成してもよい。
制御装置50の入力側には、内気センサ51、外気センサ52、日射センサ53、湿度センサ54、第1水温センサ55および第2水温センサ56等の各種センサの検出信号が入力される。
内気センサ51は、内気温(車室内温度)を検出する検出手段(内気温度検出手段)である。外気センサ52は、外気温を検出する検出手段(外気温度検出手段)である。日射センサ53は、車室内の日射量を検出する検出手段(日射量検出手段)である。湿度センサ54は、内気の湿度(車室内湿度)を検出する検出手段(内気湿度検出手段)である。
第1水温センサ55は、第1ポンプ用流路13を流通する冷却水の温度を検出する検出手段(熱媒体温度検出手段)である。第2水温センサ56は、エンジン用冷却回路40を流通する冷却水の温度を検出する検出手段(熱媒体温度検出手段)である。
第1水温センサ55は、第1ポンプ用流路13を流通する冷却水の温度に関連する温度を検出するようになっていてもよい。第2水温センサ56は、エンジン用冷却回路40を流通する冷却水の温度に関連する温度を検出するようになっていてもよい。
図1の例では、第1水温センサ55は、第1ポンプ用流路13のうち第1ポンプ11の吸入側に位置する部位に配置されており、第2水温センサ56は、エンジン43内の冷却水流路の最下流部近傍に配置されている。
制御装置50の入力側には、車室内前部の計器盤付近に配置された操作パネル59に設けられた各種空調操作スイッチからの操作信号が入力される。操作パネル59に設けられた各種空調操作スイッチとしては、エアコンスイッチ、オートスイッチ、室内送風機38の風量設定スイッチ、車室内温度設定スイッチ等が設けられている。
エアコンスイッチは、空調(冷房または暖房)の作動・停止(オン・オフ)を切り替えるスイッチである。オートスイッチは、空調の自動制御を設定または解除するスイッチである。車室内温度設定スイッチは、乗員の操作によって車室内目標温度を設定する目標温度設定手段である。
次に、上記構成における作動を説明する。制御装置50が第1切替弁21および第2切替弁22の作動を制御することによって、各種作動モードに切り替えられる。
具体的には、第1ポンプ用流路13と共通流路21〜24のうち少なくとも1つの流路とで第1冷却回路C1(第1熱媒体循環回路)が形成され、第2ポンプ用流路14と共通流路21〜24のうち少なくとも他の1つの流路とで第2冷却回路C2(第2熱媒体循環回路)が形成される。
共通流路21〜24のそれぞれについて、第1冷却回路C1に接続される場合と、第2冷却回路C2に接続される場合とを状況に応じて切り替えることによって、各温度調整対象機器28〜31を状況に応じて適切な温度に調整することができる。
すなわち、第1冷却回路C1および第2冷却回路C2のうち冷却水冷却用熱交換器30が接続された回路では、冷却水冷却用熱交換器30で冷却された冷却水によって温度調整対象機器を冷却することができる。例えば、空気冷却用熱交換器33が冷却水冷却用熱交換器30と同じ回路に接続された場合、空気冷却用熱交換器33によって車室内への送風空気を冷却して、車室内を冷房することができる。
第1冷却回路C1および第2冷却回路C2のうち冷却水加熱用熱交換器31が接続された回路では、冷却水加熱用熱交換器31で加熱された冷却水によって温度調整対象機器を加熱することができる。例えば、ヒータコア32が冷却水加熱用熱交換器31と同じ回路に接続された場合、ヒータコア32によって車室内への送風空気を加熱して、車室内を暖房することができる。
冷却水冷却用熱交換器30を第1冷却回路C1に接続し、冷却水加熱用熱交換器31を第2冷却回路C2に接続した場合、冷凍サイクル35のヒートポンプ運転を行うことができる。
すなわち、第1冷却回路C1において、冷却水冷却用熱交換器30で冷却された低温冷却水が第1ラジエータ15を流れるので、第1ラジエータ15で冷却水が外気から吸熱する。そして、第1ラジエータ15にて外気から吸熱した冷却水は、冷却水冷却用熱交換器30で冷凍サイクル35の冷媒と熱交換して放熱する。したがって、冷却水冷却用熱交換器30では、冷凍サイクル35の冷媒が冷却水を介して外気から吸熱する。
冷却水冷却用熱交換器30にて外気から吸熱した冷媒は、冷却水冷却用熱交換器30にて第2冷却回路C2の冷却水と熱交換して放熱する。したがって、外気の熱を汲み上げるヒートポンプ運転を実現できる。
さらに、制御装置50が四方弁47の作動を制御することによって、第1冷却回路C1とエンジン用冷却回路40との接続状態が、図2に示す非接続モード、図3に示す第1接続モード、および図4に示す第2接続モードに切り替えられる。
非接続モードは、エンジン43が作動中の場合に切り替えられる。第1接続モードは、エンジン43が停止中、かつ第1冷却回路C1の冷却水温度およびエンジン用冷却回路40の冷却水温度が所定温度以下である場合に切り替えられる。第2接続モードは、エンジン43が停止中、かつ第1冷却回路C1の冷却水温度およびエンジン用冷却回路40の冷却水温度が所定温度以上である場合に切り替えられる。
図2に示す非接続モードでは、第1冷却回路C1は、エンジン用冷却回路40と第1連通路48のみで連通する。そのため、第1冷却回路C1とエンジン用冷却回路40との間での冷却水の定常的な循環は発生しない。
このとき、エンジン用冷却回路40の冷却水温度に応じて、サーモスタット46が、エンジン43から流出した冷却水がエンジン用ラジエータ44を流れる場合と、エンジン用ラジエータバイパス流路45を流れる場合とを切り替える。
具体的には、エンジン用冷却回路40の冷却水温度が低い場合(60℃〜80℃以下)、エンジン43から流出した冷却水がエンジン用ラジエータ44をバイパスしてエンジン用ラジエータバイパス流路45を流れ、エンジン用冷却回路40の冷却水温度が高い場合(80℃以上)、エンジン43から流出した冷却水がエンジン用ラジエータ44を流れるようにサーモスタット46が冷却水流路を切り替える。
図3に示す第1接続モードでは、図3の太実線矢印に示すように、第1ポンプ11から吐出された冷却水は、四方弁47およびサーモスタット46を介してエンジン用ポンプ42に吸入され、エンジン用ポンプ42から吐出された冷却水は、第1連通路48を流れて第1ポンプ用流路13に流入する。したがって、第1冷却回路C1において、第1ポンプ11およびエンジン用ポンプ42を直列化して冷却水を循環させることができる。したがって、第1接続モードをポンプ直列モードと表現することができる。
ここで、サーモスタット46は、第1冷却回路C1における冷却水の温度が所定温度を超えるとエンジン43から流出した冷却水がエンジン用ラジエータ44を流れる冷却水流路に切り替える。すなわち、サーモスタット46は、エンジン用ラジエータバイパス流路45を循環流路41から切り離す。そのため、第1ポンプ11から吐出された冷却水が循環流路41に流入することができなくなるので、第1冷却回路C1における冷却水の循環が妨げられてしまう。
その点に鑑みて、第1接続モードにおいて第1冷却回路C1における冷却水の温度が所定温度を超えた場合、制御装置50は第1接続モードを解除して非接続モードに移行するように四方弁47の作動を制御する。
第1接続モードによると、第1冷却回路C1において、第1ポンプ11およびエンジン用ポンプ42を直列化して冷却水を循環させることができるので、冷却水が極低温になっていることによって冷却水の粘性が高くなって第1冷却回路C1の圧力損失が大きくなるような場合であっても、第1冷却回路C1における冷却水の循環流量の低下を抑制できる。
冷却水が低温になる条件としては、例えば、冷凍サイクル35によってヒートポンプ運転を行っている場合である。すなわち、第1ラジエータ15で外気から冷却水に吸熱し、冷却水冷却用熱交換器30で冷却水から熱を汲み上げている場合である。
特に、エンジン43が停止している状態においては、エンジン43の廃熱を利用した暖房を行うことができないので、ヒートポンプ運転の負荷が高い状態となる。すなわち、冷却水がより低温になり、かつ多くの冷却水流量が必要とされる状態となる。
エンジン43が停止している状態においては、エンジン用冷却回路40に冷却水を循環させてエンジン43を冷却する必要がないので、ポンプ直列モードに切り替えてもエンジン43への冷却水の供給を停止しても支障はない。
また、第1接続モードによると、第1冷却回路C1において、第1ポンプ11およびエンジン用ポンプ42を直列化して冷却水を循環させることができるので、冷却水が高温になっている場合に第1ラジエータ15における冷却水流量を増加させて第1ラジエータ15での冷却能力(放熱能力)を向上させることができる。
図4に示す第2接続モードでは、図4の太実線矢印に示すように、第1ポンプ11から吐出された冷却水は、四方弁47を介してエンジン43に流入し、エンジン43から流出した冷却水は、第1連通路48を流れて第1ポンプ用流路13に流入する。したがって、第1冷却回路C1において、種々の温度調整対象機器を熱源として加熱された冷却水をエンジン43に循環させてエンジン43を暖機することができる。したがって、第2接続モードをエンジン暖機モードと表現することができる。エンジン43を暖機することにより、エンジンオイルの粘性を下げる効果が得られ、ピストン等の摺動部品の摺動摩擦低減や回転軸受けの摩擦を低減して燃費を改善する効果が得られる。
例えば、主に走行用電動モータの駆動力によって走行するEV走行モードにおいて、エンジン43が始動する前に第2接続モードに切り替えることによって、エンジン43が始動する前にエンジン43を暖機しておくことができる(エンジンプレ暖機)。
なお、第2接続モードでは、第2切替弁18は入口18aを閉じて第3出口18cを開けることによって、冷却水が第1ラジエータ15をバイパスしてラジエータバイパス流路19を流れるようにするのが好ましい。第1冷却回路C1の冷却水が第1ラジエータ15で放熱するのを回避して、エンジン43に流入する冷却水の温度を高めることができるからである。
本実施形態によると、ラジエータバイパス流路45と第1連通路48とによって、第1冷却回路C1の冷却水をエンジン用冷却回路40に導くことができるので、上記従来技術のようにラジエータバイパス通路とは別個に2つのバイパス通路を設ける場合と比較して構成を簡素化できる。
本実施形態では、切替手段47は、ラジエータバイパス流路45の途中、および第1冷却回路C1の途中に配置されており、切替手段47は、第1冷却回路C1とラジエータバイパス流路45とが接続されない非接続モードと、第1冷却回路C1のうち第1ポンプ11の吐出側から四方弁47に至る部位とラジエータバイパス流路45のうちエンジン用ポンプ42の吸入側から四方弁47に至る部位とが接続される第1接続モードとに切り替え可能になっており、第1連通路48は、エンジン用冷却回路40に接続されている。
これによると、四方弁47が第1接続モードに切り替えることによって、第1ポンプ11から吐出された冷却水がラジエータバイパス流路45を流れてエンジン用ポンプ42に吸入され、エンジン用ポンプ42から吐出された冷却水が第1連通路48を通じて第1冷却回路C1に流入して第1ポンプ11に吸入される。
したがって、第1ポンプ11とエンジン用ポンプ42とを直列的に用いて第1冷却回路C1に冷却水を循環させることができる。
また、四方弁47がラジエータバイパス流路45の途中に配置されているので、四方弁47が循環流路41の途中に配置されている場合と比較して四方弁47をエンジン用冷却回路40に容易に配置することができる。
また、四方弁47がラジエータバイパス流路45の途中に配置されているので、四方弁47が故障しても、四方弁47が循環流路41における冷却水の循環を阻害することを回避できる。
本実施形態では、エンジン冷却流路43aは、循環流路41のうちエンジン用ポンプ42の吐出部からエンジン用ラジエータ44に至る部位に配置されており、ラジエータバイパス流路45は、エンジン冷却流路43aから流出した熱媒体がエンジン用ラジエータ44をバイパスしてエンジン用ポンプ42に吸入されるように循環流路41に接続されており、第1連通路48は、循環流路41のうちエンジン用ポンプ42の吐出部からエンジン冷却流路43aに至る部位に接続されており、四方弁47は、第1冷却回路C1のうち第1ポンプ11の吐出側から四方弁47に至る部位と、ラジエータバイパス流路45のうち四方弁47よりもエンジン冷却流路43aの冷却水出口側(エンジン用ポンプ42の吐出側)に位置する部位とが接続される第2接続モードに切り替え可能になっており、四方弁47が第2接続モードに切り替えることによって、第1ポンプ11から吐出された冷却水がラジエータバイパス流路45、エンジン冷却流路43a、第1連通路48の順に流れて第1冷却回路C1に流入して第1ポンプ11に吸入される。
これによると、四方弁47が第2接続モードに切り替えることによって、第1冷却回路C1において冷却対象機器34を熱源として加熱された冷却水を利用してエンジン43を暖機できる。
本実施形態では、サーモスタット46は、ラジエータバイパス流路45のうちエンジン用ポンプ42の吸入部側の端部と循環流路41との接続部に配置されており、冷却水の温度が所定温度を上回っている場合、エンジン冷却流路43aから流出した冷却水がエンジン用ラジエータ44を流れ、冷却水の温度が所定温度を下回っている場合、エンジン冷却流路43aから流出した冷却水がラジエータバイパス流路45を流れるように冷却水流路を切り替える。そして、制御装置50(切替制御手段50a)は、第1接続モード時に冷却水の温度が所定温度を上回ったと判断した場合、非接続モードに切り替えるように四方弁47の作動を制御する。
これによると、第1接続モード時に冷却水の温度が所定温度を上回った場合、第1冷却回路C1における冷却水の循環が妨げられることを回避できる。
すなわち、第1接続モード時に第1冷却回路C1における冷却水の温度が所定温度を上回ると、サーモスタット46は、冷却水がラジエータバイパス流路45を流れる冷却水流路に切り替えるので、第1冷却回路C1における冷却水の循環が妨げられてしまうこととなる。その点に鑑みて、第1接続モード時に冷却水の温度が所定温度を上回ったと判断した場合、非接続モードに切り替えるので、第1冷却回路C1における冷却水の循環が妨げられることを回避できる。
なお、制御装置50(切替制御手段50a)は、第1接続モード時に冷却水の温度に関連する温度が所定温度を上回ったと判断した場合、非接続モードに切り替えるように四方弁47の作動を制御してもよい。
本実施形態では、制御装置50(切替制御手段50a)は、第1冷却回路C1における冷却水の温度が所定温度を下回っていると判断した場合、第1接続モードを実施するように四方弁47の作動を制御する。
これにより、冷却水が低温で圧損が大きくなる場合に第1ポンプ11とエンジン用ポンプ42とを直列化することができ、ひいては冷却水の流量低下を抑制することができる。
本実施形態では、第1ラジエータ15および冷却水冷却器30が第1冷却回路C1に配置されており、制御装置50(切替制御手段50a)は、第1ラジエータ15において冷却水が外気から吸熱するヒートポンプ運転時であり、かつ第1冷却回路C1における冷却水の温度が所定温度以下であると判断した場合、第1接続モードを実施するように四方弁47の作動を制御する。
これにより、冷却水が極低温で圧損が非常に大きくなる場合に第1ポンプ11とエンジン用ポンプ42とを直列化することができ、ひいては冷却水の流量低下を抑制することができる。
なお、制御装置50(切替制御手段50a)は、第1冷却回路C1における冷却水の温度に関連する温度が所定温度を下回っていると判断した場合、第1接続モードを実施するように四方弁47の作動を制御してもよい。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、第1冷却回路C1とエンジン用冷却回路40との連通状態の切り替えを四方弁47によって行うが、本第2実施形態では、図6〜図11に示すように、第1冷却回路C1とエンジン用冷却回路40との連通状態の切り替えを五方弁60によって行う。
図6に示すように、五方弁60には、第2連通路61の一端が接続されている。第2連通路61の他端は、エンジン用冷却回路40のうちエンジン用ラジエータ44とサーモスタット46との間に接続されている。したがって、第2連通路61は、エンジン用冷却回路40と第1ポンプ用流路13とを連通する連通手段(第2連通手段)を構成している。
五方弁60は、第1ポンプ用流路13とエンジン用ラジエータバイパス流路45と第2連通路61との接続状態を、図7に示す非接続モード、図8に示す第1接続モード、図9に示す第2接続モード、および図10に示す第3接続モードに切り替える。
図7に示す非接続モードでは、五方弁60は、第1ポンプ用流路13とエンジン用ラジエータバイパス流路45と第2連通路61とを接続させない。
図8に示す第1接続モードでは、五方弁60は、第1ポンプ用流路13のうち第1ポンプ11の吐出側から五方弁60に至る部位と、エンジン用ラジエータバイパス流路45のうちエンジン用ポンプ42の吸入側から五方弁60に至る部位とを接続させる。
図9に示す第2接続モードでは、五方弁60は、第1ポンプ用流路13のうち第1ポンプ11の吐出側から五方弁60に至る部位と、エンジン用ラジエータバイパス流路45のうちエンジン43の冷却水出口側(第1ポンプ11の吐出側)から五方弁60に至る部位とを接続させる。
図10に示す第3接続モードでは、五方弁60は、第1ポンプ用流路13のうち第1ポンプ11の吐出側から五方弁60に至る部位と第2連通路61とを接続させるとともに、第1ポンプ用流路13のうち第1切替弁17側から五方弁60に至る部位と、エンジン用ラジエータバイパス流路45のうちエンジン43の冷却水出口側(第1ポンプ11の吐出側)から五方弁60に至る部位とを接続させる。
五方弁60の作動は、制御装置50によって制御される。制御装置50が五方弁60の作動を制御することによって、第1冷却回路C1とエンジン用冷却回路40との接続状態が、図7に示す非接続モード、図8に示す第1接続モード、図9に示す第2接続モード、および図10に示す第3接続モードに切り替えられる。
図7に示す非接続モードでは、第1冷却回路C1は、エンジン用冷却回路40と第1連通路48のみで連通する。そのため、第1冷却回路C1とエンジン用冷却回路40との間での冷却水の定常的な循環は発生しない。
このとき、上記第1実施形態と同様に、エンジン用冷却回路40の冷却水温度に応じて、サーモスタット46が、エンジン43から流出した冷却水がエンジン用ラジエータ44を流れる場合と、エンジン用ラジエータバイパス流路45を流れる場合とを切り替える。
図8に示す第1接続モードでは、第1ポンプ11から吐出された冷却水は、五方弁60およびサーモスタット46を介してエンジン用ポンプ42に吸入され、エンジン用ポンプ42から吐出された冷却水は、第1連通路48を流れて第1ポンプ用流路13に流入する。したがって、第1冷却回路C1において、第1ポンプ11およびエンジン用ポンプ42を直列化して冷却水を循環させることができる。したがって、第1接続モードをポンプ直列モードと表現することができる。
ここで、上記第1実施形態と同様に、第1接続モードにおいて第1冷却回路C1における冷却水の温度が所定温度を超えた場合、制御装置50は第1接続モードを解除して非接続モードに移行するように四方弁47の作動を制御する。
図9に示す第2接続モードでは、第1ポンプ11から吐出された冷却水は、五方弁60を介してエンジン43に流入し、エンジン43から流出した冷却水は、第1連通路48を流れて第1ポンプ用流路13に流入する。したがって、第1冷却回路C1において、種々の温度調整対象機器を熱源として加熱された冷却水をエンジン43に循環させて、エンジン43を暖機することができる。したがって、第2接続モードをエンジン暖機モードと表現することができる。
なお、上記第1実施形態と同様に、エンジン暖機モードでは、第2切替弁18は入口18aを閉じて第3出口18cを開けることによって、冷却水が第1ラジエータ15をバイパスしてラジエータバイパス流路19を流れるようにするのが好ましい。
図10に示す第3接続モードでは、第1ポンプ11から吐出された冷却水は、五方弁60および第2連通路61を介してエンジン用ラジエータ44に流入し、エンジン用ラジエータ44から流出した冷却水は、エンジン用ラジエータバイパス流路45および五方弁60を流れて第1ポンプ用流路13に流入する経路と、エンジン43および第1連通路48を流れて第1ポンプ用流路13に流入する経路とに分岐する。この2つの経路に分岐する比率は、各経路の圧損比率に従うこととなる。
したがって、第1ラジエータ15およびエンジン用ラジエータ44を直列的に利用することができるので、第1ラジエータ15およびエンジン用ラジエータ44における放熱量の向上や、吸熱量の向上を実現することができる。したがって、第3接続モードをラジエータ直列モードと表現することができる。
ここで、ラジエータ直列モードおよびポンプ直列モードの切替条件を説明する。第1冷却回路C1の冷却水温度が閾値(所定温度)よりも低い場合、ポンプ直列モードに切り替える。第1冷却回路C1の冷却水温度が低いと冷却水の粘性が高くなるので、ラジエータ直列モードにすると冷却水の圧力損失が増加して冷却水流量が低下し、ひいては熱交換器内の温度分布が大きくなって性能の低下を招くからである。
冷却水温度の閾値(所定温度)は、第1ポンプ11の特性による。すなわち、第1ポンプ11を最大出力にしても必要な冷却水流量を確保できなくなるときの冷却水温度とするのが望ましい。
一方、第1冷却回路C1の冷却水温度が閾値(所定温度)よりも高い場合、ラジエータ直列モードおよびポンプ直列モードのうち放熱量が高くなる方のモードに切り替える。
具体的には、予め図11に示すグラフを、冷却水温度をパラメータとして多数取得することによって制御マップを作成する。図11に示すグラフは、第1冷却回路C1の冷却水流量と放熱量との関係を、ラジエータ直列構成時およびラジエータ単独構成時について表したグラフである。
図11に示すグラフにおいて、ラジエータ直列構成時とは、第1ラジエータ15およびエンジン用ラジエータ44が第1冷却回路C1に直列に接続されている時のことである。
図11に示すグラフにおいて、ラジエータ単独構成時とは、第1ラジエータ15は第1冷却回路C1に接続されているがエンジン用ラジエータ44は第1冷却回路C1に接続されていない時のことである。
図11に示すグラフにおいて、ポンプ直列構成時とは、第1ポンプ11およびエンジン用ポンプ42が第1冷却回路C1に直列に接続されている時のことである。
図11に示すグラフにおいて、ポンプ単独構成時とは、第1ポンプ11は第1冷却回路C1に接続されているがエンジン用ポンプ42は第1冷却回路C1に接続されていない時のことである。
図11に示すグラフにおいて、ラジエータ直列構成時かつポンプ単独構成時の冷却水流量が、ラジエータ単独構成時かつポンプ単独構成時の冷却水流量よりも小さくなる理由は、第1ラジエータ15およびエンジン用ラジエータ44が直列になることに伴って圧力損失が増加し、その結果、第1ポンプ11の吐出流量が低下するからである。
図11に示すグラフの曲線は、第1ラジエータ15およびエンジン用ラジエータ44の仕様や外気温等によって異なる。第1ラジエータ15およびエンジン用ラジエータ44の仕様は車両毎に異なる。第1ポンプ11およびエンジン用ポンプ42の出力値も車両毎に異なる。
本実施形態によると、第1接続モードおよび第2接続モードでは上記第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
さらに、本実施形態では、第1ラジエータ15は第1冷却回路C1に配置されており、第2連通路61は、循環流路41のうちエンジン用ラジエータ44からエンジン用ポンプ42の吸入部に至る部位と五方弁60とを連通させており、第1連通路48は、循環流路41のうちエンジン用ポンプ42の吐出部からエンジン用ラジエータ44に至る部位に接続されており、五方弁60は、第1冷却回路C1のうち第1ポンプ11の吐出側から五方弁60に至る部位と第2連通路61とが接続される第3接続モードに切り替え可能になっており、五方弁60が第3接続モードに切り替えることによって、第1ポンプ11から吐出された冷却水が第2連通路61、エンジン用ラジエータ44、第1連通路48の順に流れて第1冷却回路C1に流入して第1ポンプ11に吸入される。
これによると、五方弁60が第3接続モードに切り替えることによって、第1冷却回路C1の第1ラジエータ15とエンジン用冷却回路40のエンジン用ラジエータ44とを直列的に用いて第1冷却回路C1の冷却水を冷却することができる。そのため、第1ラジエータ15およびエンジン用ラジエータ44における放熱量の向上や、吸熱量の向上を実現することができる。
(第3実施形態)
上記第2実施形態では、五方弁60とサーモスタット46とが別個に設けられているが、本第3実施形態では、図12に示すように、上記第2実施形態におけるサーモスタット46の機能を包含する五方弁65が設けられている。
五方弁65は、エンジン用ラジエータバイパス流路45の下流側端部に配置されている。五方弁65は、第1ポンプ用流路13のうち第1ポンプ11と第1切替弁17の第1入口17aとの間の部位に配置されている。五方弁65は、エンジン用冷却回路40の循環流路41のうちエンジン用ラジエータ44よりもエンジン用ポンプ42の吸入側に位置する部位に配置されている。本実施形態では、上記第2実施形態における第2連通路61は設けられていない。
五方弁65は、第1ポンプ用流路13と循環流路41とエンジン用ラジエータバイパス流路45との接続状態を、図13に示す第1非接続モード、図14に示す第2非接続モード、図15に示す第1接続モード、図16に示す第2接続モード、および図17に示す第3接続モードに切り替える。
図13に示す第1非接続モードでは、五方弁65は、第1ポンプ用流路13と循環流路41とエンジン用ラジエータバイパス流路45とを接続させず、第1ポンプ用流路13をそのまま連通させるとともに、循環流路41をそのまま連通させる。
図14に示す第2非接続モードでは、五方弁65は、第1ポンプ用流路13をそのまま連通させるとともに、循環流路41のうちエンジン用ポンプ42の吸入側から五方弁65に至る部位とエンジン用ラジエータバイパス流路45とを接続させる。
図15に示す第1接続モードでは、五方弁65は、第1ポンプ用流路13のうち第1ポンプ11の吐出側から五方弁65に至る部位と、循環流路41のうちエンジン用ポンプ42の吸入側から五方弁65に至る部位とを接続させる。
図16に示す第2接続モードでは、五方弁65は、第1ポンプ用流路13のうち第1ポンプ11の吐出側から五方弁65に至る部位と、エンジン用ラジエータバイパス流路45と、循環流路41のうちエンジン用ラジエータ44の冷却水出口側(エンジン用ポンプ42の吐出側)から五方弁65に至る部位とを接続させる。
図17に示す第3接続モードでは、五方弁65は、第1ポンプ用流路13のう第1ポンプ11の吐出側から五方弁65に至る部位と、循環流路41のうちエンジン用ラジエータ44の冷却水出口側(エンジン用ポンプ42の吐出側)から五方弁65に至る部位とを接続させる。
五方弁65の作動は、制御装置50によって制御される。制御装置50が五方弁65の作動を制御することによって、第1冷却回路C1とエンジン用冷却回路40との接続状態が、図13、図14に示す非接続モード、図15に示す第1接続モード、図16に示す第2接続モード、および図17に示す第3接続モードに切り替えられる。非接続モードとしては、図13に示す第1非接続モードおよび図14に示す第2非接続モードがある。
図13に示す第1非接続モードでは、第1冷却回路C1は、エンジン用冷却回路40と第1連通路48のみで連通するため、第1冷却回路C1とエンジン用冷却回路40との間での冷却水の定常的な循環は発生しない。
このとき、エンジン用ラジエータバイパス流路45は五方弁65によって閉じられるので、エンジン用冷却回路40において、エンジン43から流出した冷却水はエンジン用ラジエータ44を流れる。したがって、第1非接続モードを非バイパスモードと表現することができる。
図14に示す第2非接続モードでは、第1非接続モードと同様に、第1冷却回路C1は、エンジン用冷却回路40と第1連通路48のみで連通する。そのため、第1冷却回路C1とエンジン用冷却回路40との間での冷却水の定常的な循環は発生しない。
このとき、五方弁65は、循環流路41のうちエンジン用ポンプ42の吸入側から五方弁65に至る部位とエンジン用ラジエータバイパス流路45とを接続しているので、エンジン用冷却回路40において、エンジン43から流出した冷却水はエンジン用ラジエータ44をバイパスしてエンジン用ラジエータバイパス流路45を流れる。したがって、第2非接続モードをバイパスモードと表現することができる。
制御装置50は、第1非接続モード(非バイパスモード)においてエンジン用冷却回路40の冷却水温度が低くなったと判断した場合(60℃〜80℃以下)、第2非接続モード(バイパスモード)に切り替え、第2非接続モード(バイパスモード)においてエンジン用冷却回路40の冷却水温度が高くなったと判断した場合(80℃以上)、第1非接続モード(非バイパスモード)に切り替えるように五方弁65の作動を制御する。
これにより、エンジン用冷却回路40の冷却水温度に応じてエンジン用ラジエータ44での放熱量を調整して、エンジン用冷却回路40の冷却水温度を適正温度範囲に維持することができる。
また、制御装置50は、第1非接続モード(非バイパスモード)において第1ラジエータ15を流出した外気の温度から第1ラジエータ15に流入する前の外気の温度を減じた温度差が所定値を下回っていると判断した場合、第2非接続モード(バイパスモード)に切り替え、第2非接続モード(バイパスモード)において第1ラジエータ15を流出した外気の温度から第1ラジエータ15に流入する前の外気の温度を減じた温度差が所定値を上回っている場合、第1非接続モード(非バイパスモード)に切り替えるように五方弁65の作動を制御する。
これにより、第1ラジエータ15での放熱量が多い場合、第1ラジエータ15の廃熱をエンジン用ラジエータ44へ空気を介して伝えることができるので、第1ラジエータ15の廃熱を利用してエンジン43を暖機することができる。
図15に示す第1接続モードでは、第1ポンプ11から吐出された冷却水は、五方弁65を介してエンジン用ポンプ42に吸入され、エンジン用ポンプ42から吐出された冷却水は、第1連通路48を流れて第1ポンプ用流路13に流入する。したがって、第1冷却回路C1において、第1ポンプ11およびエンジン用ポンプ42を直列化して冷却水を循環させることができる。したがって、第1接続モードをポンプ直列モードと表現することができる。
図16に示す第2接続モードでは、第1ポンプ11から吐出された冷却水は、五方弁65およびエンジン用ラジエータバイパス流路45を介してエンジン43に流入し、エンジン43から流出した冷却水は、第1連通路48を流れて第1ポンプ用流路13に流入する。したがって、第1冷却回路C1において、種々の温度調整対象機器を熱源として加熱された冷却水をエンジン43に循環させて、エンジン43を暖機することができる。したがって、第2接続モードをエンジン暖機モードと表現することができる。
なお、上記第1、第2実施形態と同様に、第2接続モードでは、第2切替弁18は入口18aを閉じて第3出口18cを開けることによって、冷却水が第1ラジエータ15をバイパスしてラジエータバイパス流路19を流れるようにするのが好ましい。
第2接続モードでは、エンジン用ラジエータ44にも冷却水が流れるが、通常、エンジン用ラジエータ44の圧損はエンジン用ラジエータバイパス流路45の圧損に比べて格段に高いので、エンジン用ラジエータ44には冷却水は微少量しか流れないこととなる。
第2接続モードにおいて、エンジン用ラジエータ44を流れる冷却水の温度が外気の温度以上である場合、エンジン用ラジエータ44へ外気の送風量を制限するのが好ましい。具体的には、制御装置50が室外送風機16を停止または逆回転させたり、エンジン用ラジエータ44に外気を導く導風路を導風路開閉部材(図示せず)によって閉塞したりすればよい。
図17に示す第3接続モードでは、第1ポンプ11から吐出された冷却水は、五方弁65を介してエンジン用ラジエータ44に流入し、エンジン用ラジエータ44から流出した冷却水は、エンジン43および第1連通路48を流れて第1ポンプ用流路13に流入する。
したがって、第1ラジエータ15およびエンジン用ラジエータ44を直列的に利用することができるので、第1ラジエータ15およびエンジン用ラジエータ44における放熱量の向上や、吸熱量の向上を実現することができる。したがって、第3接続モードをラジエータ直列モードと表現することができる。
本実施形態によると、上記第2実施形態と同様の作用効果を奏することができる。さらに、本実施形態によると、五方弁65が上記第2実施形態におけるサーモスタット46の機能を包含しているので、サーモスタット46を廃止して部品点数を削減できる。
本実施形態では、五方弁65は、循環流路41の途中、および第1冷却回路C1の途中に配置されており、五方弁65は、第1冷却回路C1とラジエータバイパス流路45とが接続されない非接続モードと、第1冷却回路C1のうち第1ポンプ11の吐出側から五方弁65に至る部位と循環流路41のうちエンジン用ポンプ42の吸入側から五方弁65に至る部位とが接続される第1接続モードとに切り替え可能になっており、第1連通路48は、循環流路41に接続されている。
これによると、五方弁65が第1接続モードに切り替えることによって、第1ポンプ11から吐出された冷却水が循環流路41を流れてエンジン用ポンプ42に吸入され、エンジン用ポンプ42から吐出された冷却水が第1連通路48を通じて第1冷却回路C1に流入して第1ポンプ11に吸入される。したがって、第1冷却回路C1の第1ポンプ11とエンジン用冷却回路40のエンジン用ポンプ42とを直列的に用いて第1冷却回路C1の冷却水を循環させることができる。
本実施形態では、エンジン冷却流路43aは、循環流路41のうちエンジン用ポンプ42の吐出部からエンジン用ラジエータ44に至る部位に配置されており、五方弁65は、ラジエータバイパス流路45のうちエンジン用ポンプ42の吸入部に近い側の端部と循環流路41との接続部に配置されており、ラジエータバイパス流路45のうちエンジン用ポンプ42の吐出部に近い側の端部は、循環流路41のうちエンジン冷却流路43aからエンジン用ポンプ42の吸入部側へ向かってエンジン用ラジエータ44に至る部位に接続されており、第1連通路48は、循環流路41のうちエンジン用ポンプ42の吐出部からエンジン冷却流路43aに至る部位に接続されており、五方弁65は、第1冷却回路C1のうち第1ポンプ11の吐出側から五方弁65に至る部位とラジエータバイパス流路45とが接続される第2接続モードに切り替え可能になっており、五方弁65が第2接続モードに切り替えることによって、第1ポンプ11から吐出された冷却水がラジエータバイパス流路45、エンジン冷却流路43a、第1連通路48の順に流れて第1冷却回路C1に流入して第1ポンプ11に吸入される。
これによると、五方弁65が第2接続モードに切り替えることによって、第1冷却回路C1において冷却対象機器34を熱源として加熱された冷却水を利用してエンジン43を暖機できる。
本実施形態では、第1ラジエータ15は第1冷却回路C1に配置されており、第1連通路48は、循環流路41のうちエンジン用ポンプ42の吐出部からエンジン用ラジエータ44に至る部位に接続されており、五方弁65は、第1冷却回路C1のうち第1ポンプ11の吐出側から五方弁65に至る部位と、循環流路41のうちエンジン用ラジエータ44からエンジン用ポンプ42の吸入部側へ向かって五方弁65に至る部位とが接続される第3接続モードに切り替え可能になっており、五方弁65が第3接続モードに切り替えることによって、第1ポンプ11から吐出された冷却水がエンジン用ラジエータ44、第1連通路48の順に流れて第1冷却回路C1に流入して第1ポンプ11に吸入される。
これによると、五方弁65が第3接続モードに切り替えることによって、第1冷却回路C1の第1ラジエータ15とエンジン用冷却回路40のエンジン用ラジエータ44とを直列的に用いて第1冷却回路C1の冷却水を冷却することができる。そのため、第1ラジエータ15およびエンジン用ラジエータ44における放熱量の向上や、吸熱量の向上を実現することができる。
本実施形態では、五方弁65は、ラジエータバイパス流路45と循環流路41とが接続されない非バイパスモードと、循環流路41のうち五方弁65からエンジン用ポンプ42の吸入部に至る部位とラジエータバイパス流路45とが接続されるバイパスモードとに切り替え可能になっている。
これにより、エンジン43から流出した冷却水がエンジン用ラジエータ44を流れる場合と、エンジン43から流出した冷却水がラジエータバイパス流路45を流れる場合とを切り替えることができる。すなわち、五方弁65に、サーモスタットの機能を持たせることができる。
本実施形態では、第1ラジエータ15は第1冷却回路C1に配置されており、エンジン用ラジエータ44は、第1ラジエータ15に対して外気の流れ方向下流側に配置されており、制御装置50(切替制御手段50a)は、第1ラジエータ15を流出した外気の温度から第1ラジエータ15に流入する前の外気の温度を減じた温度差が所定値を下回っていると判断した場合、バイパスモードに切り替え、第1ラジエータ15を流出した外気の温度から第1ラジエータ15に流入する前の外気の温度を減じた温度差が所定値を上回っていると判断した場合、非バイパスモードに切り替えるように五方弁65の作動を制御する。
これにより、第1ラジエータ15での放熱量が多い場合、第1ラジエータ15の廃熱をエンジン用ラジエータ44へ空気を介して伝えることができるので、第1ラジエータ15の廃熱を利用してエンジン43を暖機することができる。
本実施形態では、制御装置50(送風量制御手段50b)は、四方弁65が第2接続モードに切り替えており、かつエンジン用ラジエータ44を流れる冷却水の温度が外気の温度以上であると判断した場合、エンジン用ラジエータ44への外気の送風量を制限する。
これにより、エンジン用ラジエータ44における外気への放熱量を低減することができるので、エンジン43を効果的に暖機することができる。
なお、制御装置50(送風量制御手段50b)は、四方弁65が第2接続モードに切り替えており、かつエンジン用ラジエータ44を流れる冷却水の温度に関連する温度が外気の温度以上であると判断した場合、エンジン用ラジエータ44への外気の送風量を制限してもよい。
(第4実施形態)
上記第1〜第3実施形態では、第1連通路48の一端が、エンジン用冷却回路40のうち第1ポンプ11とエンジン43との間に接続されているが、本第4実施形態では、図18に示すように、第1連通路48の一端が、エンジン43から分岐されている既存の流路70の途中に接続されている。
既存の流路70は、ATFウォーマ等の各種機器に、エンジン43で加熱された冷却水を供給するための流路である。
本実施形態によると、既存の流路70を利用して、第1連通路48をエンジン用冷却回路40に接続することができる。
本実施形態では、リザーブタンク13aが第1ポンプ用流路13および循環流路41に接続されている。リザーブタンク13aと循環流路41との接続部には加圧弁71が配置されている。加圧弁71は、循環流路41の内部圧力が、大気圧よりも大きい設定圧未満の場合は閉弁し、循環流路41の内部圧力が設定圧以上になると開弁する。したがって、エンジン用冷却回路40の内部圧力が設定圧以上になると、エンジン用冷却回路40の冷却水がリザーブタンク13aへ排出される。
(第5実施形態)
上記第1実施形態では、第1連通路48の一端が、エンジン用冷却回路40のうち第1ポンプ11とエンジン43との間に接続されているが、本第5実施形態では、図19に示すように、第1連通路48の一端が、エンジン用冷却回路40のうちエンジン43とエンジン用ラジエータ44の間の部位に接続されている。
図18中の二点鎖線に示すように、第1連通路48の一端は、エンジン用ラジエータバイパス流路45の途中に接続されていてもよい。
本実施形態によると、図示を省略しているが、第1接続モードに切り替えた場合、第1ポンプ11およびエンジン用ポンプ42を直列化して冷却水を循環させることができるとともに、第1冷却回路C1で加熱された冷却水をエンジン43に循環させてエンジン43を暖機することができる。
すなわち、第1接続モードでは、四方弁47は、第1ポンプ用流路13のうち第1ポンプ11の吐出側から四方弁47に至る部位と、エンジン用ラジエータバイパス流路45のうちエンジン用ポンプ42の吸入側から四方弁47に至る部位とを接続させる。
これにより、第1ポンプ11から吐出された冷却水は、四方弁47およびサーモスタット46を介してエンジン用ポンプ42に吸入され、エンジン用ポンプ42から吐出された冷却水は、エンジン43および第1連通路48を流れて第1ポンプ用流路13に流入する。
したがって、第1ポンプ11およびエンジン用ポンプ42を直列化して冷却水を循環させることができるとともに、第1冷却回路C1で加熱された冷却水をエンジン43に循環させてエンジン43を暖機することができる。
(第6実施形態)
本第6実施形態では、図20に示すように、上記第1実施形態に対して、冷却水冷却用熱交換器30、冷却水加熱用熱交換器31および第1ラジエータ15の配置を変更している。
冷却水冷却用熱交換器30は第1ポンプ用流路13に配置されている。冷却水加熱用熱交換器31は第2ポンプ用流路14に配置されている。第1ラジエータ15は第5共通流路25に配置されている。第5共通流路25は、第1切替弁17の第5出口17hと第2切替弁18の第5入口18hとに接続されている。
図20に示す例では、上記第1実施形態に対して、冷却水冷却用熱交換器30、冷却水加熱用熱交換器31および第1ラジエータ15の配置を変更しているが、上記第2、第3実施形態に対しても、図20に示す例と同様に冷却水冷却用熱交換器30、冷却水加熱用熱交換器31および第1ラジエータ15の配置を変更してもよい。
本実施形態においては、第1ラジエータ15およびエンジン用ラジエータ44を直列的に利用する場合、第1切替弁21および第2切替弁22によって第1ポンプ用流路13と第5共通流路25とを接続する必要がある。
(第7実施形態)
上記第1〜第6実施形態では、第1ポンプ用流路13とエンジン用冷却回路40との接続状態を四方弁47または五方弁60、65によって切り替えるが、本第7実施形態では、図21、図22に示すように、第1ポンプ用流路13とエンジン用冷却回路40との接続状態を三方弁75によって切り替える。
三方弁75は、エンジン用冷却回路40の循環流路41の途中に配置されている。具体的には、三方弁75は、循環流路41のうちエンジン用ポンプ42の吸入側に位置する部位に配置されている。
三方弁75には、第2連通路76の一端が接続されている。第2連通路76の他端は、第1ポンプ用流路13のうち第1ポンプ11の吐出側に位置する部位に接続されている。
第1ポンプ用流路13のうち第2連通路76の接続部と第1連通路48の接続部との間には開閉弁77が配置されている。開閉弁77は、第1ポンプ用流路13のうち第2連通路76の接続部と第1連通路48の接続部との間の部位を開閉する。
三方弁75は、第2連通路76とエンジン用冷却回路40の循環流路41との接続状態を切り替える切替手段である。三方弁75によって切り替えられる接続状態のモードとしては、図21に示す非接続モード、および図22に示す接続モードがある。
図21に示す非接続モードでは、三方弁75は、第2連通路76と循環流路41とを接続させない。すなわち、第2連通路76を閉じるとともに循環流路41をそのまま連通させる。このとき、開閉弁77は第1ポンプ用流路13を開ける。これにより、第1冷却回路C1とエンジン用冷却回路40とで冷却水が別々に循環する。
図22に示す接続モードでは、三方弁75は、第2連通路76と、循環流路41のうちエンジン用ポンプ42の吸入側から三方弁75に至る部位と第2連通路76とを接続させる。このとき、開閉弁77は第1ポンプ用流路13を閉じる。
これにより、第1ポンプ11から吐出された冷却水は、第2連通路76および三方弁75を介してエンジン用ポンプ42に吸入され、エンジン用ポンプ42から吐出された冷却水は、第1連通路48を流れて第1ポンプ用流路13に流入する。したがって、第1冷却回路C1において、第1ポンプ11およびエンジン用ポンプ42を直列化して冷却水を循環させることができる。したがって、接続モードをポンプ直列モードと表現することができる。
(第8実施形態)
上記第7実施形態では、三方弁75はエンジン用冷却回路40の循環流路41の途中に配置されているが、本第8実施形態では、図23、図24に示すように、三方弁75は第1ポンプ用流路13の途中に配置されている。
第2連通路76の一端は三方弁75に接続され、第2連通路76の他端は、エンジン用冷却回路40の循環流路41のうちエンジン用ポンプ42の吸入側に位置する部位に接続されている。
開閉弁77は、循環流路41のうち第1連通路48の接続部よりも冷却水流れ下流側に位置する部位に配置されている。
図23に示す非接続モードでは、三方弁75は、と第1ポンプ用流路13と第2連通路76を接続させない。すなわち、第2連通路76を閉じるとともに第1ポンプ用流路13をそのまま連通させる。このとき、開閉弁77は第1ポンプ用流路13を開ける。これにより、第1冷却回路C1とエンジン用冷却回路40とで冷却水が別々に循環する。
図24に示す接続モードでは、三方弁75は、第1ポンプ用流路13のうち第1ポンプ11の吐出側から三方弁75に至る部位と第2連通路76とを接続させる。このとき、開閉弁77は循環流路41を閉じる。
これにより、第1ポンプ11から吐出された冷却水は、三方弁75および第2連通路76を介してエンジン用ポンプ42に吸入され、エンジン用ポンプ42から吐出された冷却水は、第1連通路48を流れて第1ポンプ用流路13に流入する。したがって、第1冷却回路C1において、第1ポンプ11およびエンジン用ポンプ42を直列化して冷却水を循環させることができる。したがって、接続モードをポンプ直列モードと表現することができる。
(他の実施形態)
上記実施形態を適宜組み合わせることが可能である。上記実施形態は、例えば以下のように種々変形可能である。
(1)温度調整対象機器として種々の機器を用いることができる。例えば、乗員が着座するシートに内蔵されて冷却水によりシートを冷却・加熱する熱交換器を温度調整対象機器として用いてもよい。また、温度調整対象機器の配置を様々に変更可能である。
(2)上記各実施形態において、温度調整対象機器に冷却水を間欠的に循環させることによって温度調整対象機器に対する熱交換能力を制御するようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、冷却水を冷却する冷却手段として、冷凍サイクル35の低圧冷媒で冷却水を冷却する冷却水冷却用熱交換器30を用いているが、ペルチェ素子を冷却手段として用いてもよい。
(4)上記各実施形態では、熱媒体として冷却水を用いているが、油などの各種媒体を熱媒体として用いてもよい。
(5)冷却水(熱媒体)として、ナノ流体を用いてもよい。ナノ流体とは、粒子径がナノメートルオーダーのナノ粒子が混入された流体のことである。ナノ粒子を冷却水に混入させることで、エチレングリコールを用いた冷却水(いわゆる不凍液)のように凝固点を低下させる作用効果に加えて、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、特定の温度帯での熱伝導率を向上させる作用効果、冷却水の熱容量を増加させる作用効果、金属配管の防食効果やゴム配管の劣化を防止する作用効果、および極低温での冷却水の流動性を高める作用効果を得ることができる。
このような作用効果は、ナノ粒子の粒子構成、粒子形状、配合比率、付加物質によって様々に変化する。
これによると、熱伝導率を向上させることができるので、エチレングリコールを用いた冷却水と比較して少ない量の冷却水であっても同等の冷却効率を得ることが可能になる。
また、冷却水の熱容量を増加させることができるので、冷却水自体の蓄冷熱量(顕熱による蓄冷熱)を増加させることができる。
ナノ粒子のアスペクト比は50以上であるのが好ましい。十分な熱伝導率を得ることができるからである。なお、アスペクト比は、ナノ粒子の縦×横の比率を表す形状指標である。
ナノ粒子としては、Au、Ag、CuおよびCのいずれかを含むものを用いることができる。具体的には、ナノ粒子の構成原子として、Auナノ粒子、Agナノワイヤー、CNT(カーボンナノチューブ)、グラフェン、グラファイトコアシェル型ナノ粒子(上記原子を囲むようにカーボンナノチューブ等の構造体があるような粒子体)、およびAuナノ粒子含有CNTなどを用いることができる。
(6)上記各実施形態の冷凍サイクル35では、冷媒としてフロン系冷媒を用いているが、冷媒の種類はこれに限定されるものではなく、二酸化炭素等の自然冷媒や炭化水素系冷媒等を用いてもよい。
また、上記各実施形態の冷凍サイクル35は、高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力を超えない亜臨界冷凍サイクルを構成しているが、高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力を超える超臨界冷凍サイクルを構成していてもよい。
(7)上記各実施形態では、車両用熱管理システム10をハイブリッド自動車に適用した例を示したが、エンジンを備えず走行用モータから車両走行用の駆動力を得る電気自動車や、燃料電池を走行用エネルギー発生手段とする燃料電池自動車等に車両用熱管理システム10を適用してもよい。
(8)上記各実施形態における共通流路21、22、23、24、25に、冷熱または温熱を蓄える蓄熱機器が配置されていてもよい。
11 第1ポンプ
40 エンジン用冷却回路
41 循環流路
42 エンジン用ポンプ
43 エンジン
43a エンジン冷却流路
44 エンジン用ラジエータ
45 ラジエータバイパス流路
47 四方弁(切替手段)
48 第1連通路(第1連通手段)
C1 第1冷却回路

Claims (14)

  1. エンジン(43)を冷却する熱媒体が循環するエンジン用冷却回路(40)と、
    前記エンジン用冷却回路(40)に配置され、前記熱媒体を吸入して吐出するエンジン用ポンプ(42)と、
    前記エンジン用冷却回路(40)に配置され、前記熱媒体が持つ熱を外気に放熱するエンジン用ラジエータ(44)と、
    冷却対象機器(34)を冷却する熱媒体が循環する第1冷却回路(C1)と、
    前記第1冷却回路(C1)に配置され、前記熱媒体を吸入して吐出する第1ポンプ(11)と、
    前記第1冷却回路(C1)と前記エンジン用冷却回路(40)との接続状態を切り替える切替手段(47、60、65)と、
    前記エンジン用冷却回路(40)と前記第1冷却回路(C1)とを前記切替手段(47、60、65)を介することなく連通させる第1連通手段(48)とを備え、
    前記エンジン用冷却回路(40)は、前記熱媒体が前記エンジン用ポンプ(42)、前記エンジン(43)に形成されたエンジン冷却流路(43a)、および前記エンジン用ラジエータ(44)を循環して流れる循環流路(41)と、前記熱媒体が前記エンジン用ラジエータ(44)をバイパスして循環するように前記循環流路(41)に接続されたラジエータバイパス流路(45)とを有し、
    前記切替手段(47、60、65)は、前記第1冷却回路(C1)と前記ラジエータバイパス流路(45)との接続状態を切り替えることを特徴とする車両用熱管理システム。
  2. 前記切替手段(47、60)は、前記ラジエータバイパス流路(45)の途中、および前記第1冷却回路(C1)の途中に配置されており、
    前記切替手段(47、60)は、前記第1冷却回路(C1)と前記ラジエータバイパス流路(45)とが接続されない非接続モードと、前記第1冷却回路(C1)のうち前記第1ポンプ(11)の吐出側から前記切替手段(47、60)に至る部位と前記ラジエータバイパス流路(45)のうち前記エンジン用ポンプ(42)の吸入側から前記切替手段(47、60)に至る部位とが接続される第1接続モードとに切り替え可能になっており、
    前記第1連通手段(48)は、前記循環流路(41)に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用熱管理システム。
  3. 前記エンジン冷却流路(43a)は、前記循環流路(41)のうち前記エンジン用ポンプ(42)の吐出部から前記エンジン用ラジエータ(44)に至る部位に配置されており、
    前記ラジエータバイパス流路(45)は、前記エンジン冷却流路(43a)から流出した前記熱媒体が前記エンジン用ラジエータ(44)をバイパスして前記エンジン用ポンプ(42)に吸入されるように前記循環流路(41)に接続されており、
    前記第1連通手段(48)は、前記循環流路(41)のうち前記エンジン用ポンプ(42)の吐出部から前記エンジン冷却流路(43a)に至る部位、または前記エンジン冷却流路(43a)から分岐されている流路(70)の途中に接続されており、
    前記切替手段(47、60)は、前記第1冷却回路(C1)のうち前記第1ポンプ(11)の吐出側から前記切替手段(47、60)に至る部位と、前記ラジエータバイパス流路(45)のうち前記エンジン冷却流路(43a)の熱媒体出口側から前記切替手段(47、60)に至る部位とが接続される第2接続モードに切り替え可能になっており、
    前記切替手段(47、60)が前記第2接続モードに切り替えることによって、前記第1ポンプ(11)から吐出された前記熱媒体が前記ラジエータバイパス流路(45)、前記エンジン冷却流路(43a)、前記第1連通手段(48)の順に流れて前記第1冷却回路(C1)に流入して前記第1ポンプ(11)に吸入されることを特徴とする請求項2に記載の車両用熱管理システム。
  4. 前記第1冷却回路(C1)に配置され、前記熱媒体が持つ熱を外気に放熱する第1ラジエータ(15)と、
    前記循環流路(41)のうち前記エンジン用ラジエータ(44)から前記エンジン用ポンプ(42)の吸入部に至る部位と、前記切替手段(60)とを連通させる第2連通手段(61)とを備え、
    前記第1連通手段(48)は、前記循環流路(41)のうち前記エンジン用ポンプ(42)の吐出部から前記エンジン用ラジエータ(44)に至る部位に接続されており、
    前記切替手段(60)は、前記第1冷却回路(C1)のうち前記第1ポンプ(11)の吐出側から前記切替手段(60)に至る部位と、前記第2連通手段(61)とが接続される第3接続モードに切り替え可能になっており、
    前記切替手段(60)が前記第3接続モードに切り替えることによって、前記第1ポンプ(11)から吐出された前記熱媒体が前記第2連通手段(61)、前記エンジン用ラジエータ(44)、前記第1連通手段(48)の順に流れて前記第1冷却回路(C1)に流入して前記第1ポンプ(11)に吸入されることを特徴とする請求項2または3に記載の車両用熱管理システム。
  5. 前記ラジエータバイパス流路(45)のうち前記エンジン用ポンプ(42)の吸入部側の端部と前記循環流路(41)との接続部に配置され、前記熱媒体の温度が所定温度を上回っている場合、前記エンジン冷却流路(43a)から流出した前記熱媒体が前記エンジン用ラジエータ(44)を流れ、前記熱媒体の温度が前記所定温度を下回っている場合、前記エンジン冷却流路(43a)から流出した前記熱媒体が前記ラジエータバイパス流路(45)を流れるように熱媒体流路を切り替えるサーモスタット(46)と、
    前記熱媒体の温度に関連する温度を検出する検出手段(55、56)と、
    前記第1接続モード時に前記検出手段(55、56)が検出した温度が前記所定温度を上回ったと判断した場合、前記非接続モードに切り替えるように前記切替手段(47、60)の作動を制御する切替制御手段(50a)とを備えることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つに記載の車両用熱管理システム。
  6. 前記切替手段(65)は、前記循環流路(41)の途中、および前記第1冷却回路(C1)の途中に配置されており、
    前記切替手段(65)は、前記第1冷却回路(C1)と前記ラジエータバイパス流路(45)とが接続されない非接続モードと、前記第1冷却回路(C1)のうち前記第1ポンプ(11)の吐出側から前記切替手段(65)に至る部位と前記循環流路(41)のうち前記エンジン用ポンプ(42)の吸入側から前記切替手段(65)に至る部位とが接続される第1接続モードとに切り替え可能になっており、
    前記第1連通手段(48)は、前記循環流路(41)に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用熱管理システム。
  7. 前記エンジン冷却流路(43a)は、前記循環流路(41)のうち前記エンジン用ポンプ(42)の吐出部から前記エンジン用ラジエータ(44)に至る部位に配置されており、
    前記切替手段(65)は、前記ラジエータバイパス流路(45)のうち前記エンジン用ポンプ(42)の吸入部に近い側の端部と、前記循環流路(41)との接続部(J2)に配置されており、
    前記ラジエータバイパス流路(45)のうち前記エンジン用ポンプ(42)の吐出部に近い側の端部は、前記循環流路(41)のうち前記エンジン冷却流路(43a)から前記エンジン用ポンプ(42)の吸入部側へ向かって前記エンジン用ラジエータ(44)に至る部位に接続されており、
    前記第1連通手段(48)は、前記循環流路(41)のうち前記エンジン用ポンプ(42)の吐出部から前記エンジン冷却流路(43a)に至る部位、または前記エンジン冷却流路(43a)から分岐されている流路(70)の途中に接続されており、
    前記切替手段(65)は、前記第1冷却回路(C1)のうち前記第1ポンプ(11)の吐出側から前記切替手段(65)に至る部位と前記ラジエータバイパス流路(45)とが接続される第2接続モードに切り替え可能になっており、
    前記切替手段(65)が前記第2接続モードに切り替えることによって、前記第1ポンプ(11)から吐出された前記熱媒体が前記ラジエータバイパス流路(45)、前記エンジン冷却流路(43a)、前記第1連通手段(48)の順に流れて前記第1冷却回路(C1)に流入して前記第1ポンプ(11)に吸入されることを特徴とする請求項6に記載の車両用熱管理システム。
  8. 前記第1冷却回路(C1)に配置され、前記熱媒体と外気とを熱交換する第1ラジエータ(15)を備え、
    前記第1連通手段(48)は、前記循環流路(41)のうち前記エンジン用ポンプ(42)の吐出部から前記エンジン用ラジエータ(44)に至る部位に接続されており、
    前記切替手段(65)は、前記第1冷却回路(C1)のうち前記第1ポンプ(11)の吐出側から前記切替手段(65)に至る部位と、前記循環流路(41)のうち前記エンジン用ラジエータ(44)から前記エンジン用ポンプ(42)の吸入部側へ向かって前記切替手段(65)に至る部位とが接続される第3接続モードに切り替え可能になっており、
    前記切替手段(65)が前記第3接続モードに切り替えることによって、前記第1ポンプ(11)から吐出された前記熱媒体が前記エンジン用ラジエータ(44)、前記第1連通手段(48)の順に流れて前記第1冷却回路(C1)に流入して前記第1ポンプ(11)に吸入されることを特徴とする請求項6または7に記載の車両用熱管理システム。
  9. 前記切替手段(65)は、前記ラジエータバイパス流路(45)と前記循環流路(41)とが接続されない非バイパスモードと、前記循環流路(41)のうち前記エンジン用ポンプ(42)の吸入側から前記切替手段(65)に至る部位と前記ラジエータバイパス流路(45)とが接続されるバイパスモードとに切り替え可能になっていることを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1つに記載の車両用熱管理システム。
  10. 前記第1冷却回路(C1)に配置され、前記熱媒体と外気とを熱交換する第1ラジエータ(15)と、
    前記切替手段(65)の作動を制御する切替制御手段(50a)とを備え、
    前記エンジン用ラジエータ(44)は、前記第1ラジエータ(15)に対して前記外気の流れ方向下流側に配置されており、
    前記切替制御手段(50a)は、前記第1ラジエータ(15)を流出した前記外気の温度から前記第1ラジエータ(15)に流入する前の前記外気の温度を減じた温度差が所定値を下回っていると判断した場合、前記バイパスモードに切り替え、前記温度差が前記所定値を上回っていると判断した場合、前記非バイパスモードに切り替えるように前記切替手段(65)の作動を制御することを特徴とする請求項9に記載の車両用熱管理システム。
  11. 前記第1冷却回路(C1)における前記熱媒体の温度が所定温度を下回っていると判断した場合、前記第1接続モードを実施するように前記切替手段(47、60、65)の作動を制御する切替制御手段(50a)を備えることを特徴とする請求項6ないし10のいずれか1つに記載の車両用熱管理システム。
  12. 前記第1冷却回路(C1)に配置され、前記熱媒体が持つ熱を外気に放熱する第1ラジエータ(15)と、
    前記第1冷却回路(C1)に配置され、前記熱媒体と冷凍サイクルの低圧側冷媒とを熱交換して前記熱媒体を冷却する熱媒体冷却器(30)と、
    前記第1ラジエータ(15)において前記熱媒体が前記外気から吸熱するヒートポンプ運転時であり、かつ前記第1冷却回路(C1)における前記熱媒体の温度が所定温度以下であると判断した場合、前記第1接続モードを実施するように前記切替手段(47、60、65)の作動を制御する切替制御手段(50a)とを備えることを特徴とする請求項2、3、6および7のいずれか1つに記載の車両用熱管理システム。
  13. 前記切替手段(47、60、65)が前記第2接続モードに切り替えており、かつ前記エンジン用ラジエータ(44)を流れる前記熱媒体の温度が前記外気の温度以上である場合、前記エンジン用ラジエータ(44)への前記外気の送風量を制限する送風量制御手段(50b)を備えることを特徴とする請求項3または7に記載の車両用熱管理システム。
  14. 熱媒体を吸入して吐出する第2ポンプ(12)と、
    前記熱媒体と冷凍サイクルの低圧側冷媒とを熱交換して前記熱媒体を冷却する熱媒体冷却器(30)と、
    前記熱媒体と冷凍サイクルの高圧側冷媒とを熱交換して前記熱媒体を加熱する熱媒体加熱器(31)と、
    前記第1ポンプ(11)の熱媒体吐出側および前記第2ポンプ(12)の熱媒体吐出側が互いに並列に接続され、且つ前記冷却対象機器(34)の熱媒体入口側、前記熱媒体冷却器(30)の熱媒体入口側、および前記熱媒体加熱器(31)の熱媒体入口側が接続され、前記第1ポンプ(11)から吐出された熱媒体が前記冷却対象機器(34)に流入する場合と前記第2ポンプ(12)から吐出された前記熱媒体が前記冷却対象機器(34)に流入する場合とを切り替える第1切替弁(17)と、
    前記第1ポンプ(11)の熱媒体吸入側および前記第2ポンプ(12)の熱媒体吸入側が互いに並列に接続され且つ前記冷却対象機器(34)の熱媒体出口側、前記熱媒体冷却器(30)の熱媒体出口側、および前記熱媒体加熱器(31)の熱媒体出口側が接続され、前記冷却対象機器(34)から流出した前記熱媒体が前記第1ポンプ(11)に吸入される場合と前記冷却対象機器(34)から流出した前記熱媒体が前記第2ポンプ(12)に吸入される場合とを切り替える第2切替弁(18)とを備えることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1つに記載の車両用熱管理システム。
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