JPH04212587A - 低域置換回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は低域置換回路に関し、特に、多重サブサンプル
伝送信号の再生装置（デコーダ）に適用し得るものであ
る。

［従来の技術］ テレビジョン信号を帯域圧縮して伝送する方式として、
フレーム間とフィールド間のオフセットサンプリング等
を用いた多重サブサンプル伝送方式があり、日本放送協
会が提案している高品位テレビジョン信号に対するもの
はＭＵＳＥ方式と呼ばれている。従って、ＭＵＳＥ方式
に従う伝送信号の再生装置、すなわちＭＵＳＥデコーダ
では、フレーム間内挿処理やフィールド間内挿処理やフ
ィールド内内挿やノイズリダクション処理等のデコード
処理を適宜行なって高品位テレビジョン信号を再生する
。

ところで、ＭＵＳＥ方式に従う伝送信号はその低域（０
〜４ＭＨｚ）にフレーム間の折返し成分を含まないので
、このようなデコード処理によって得られた信号（以下
、デコード信号と呼ぶ）の低域を入力された伝送信号の
低域と置換えても問題を生じることはなく、むしろ置換
えることで垂直解像度の増加、動解像度の改善が期待で
き、低域を置換えることが既に提案されている（特開昭
６２−１７２８７５号公報）。

第３図は、このような従来の低域置換回路１０を示すも
のである。

第３図において、入力された多重サブサンプル伝送信号
は、デコード処理部１にノンリニアディエンファシス処
理部２を介して与えられる。デコード処理部１は、フレ
ーム間内挿処理やフィールド間内挿処理やフィールド内
内挿やノイズリダクション処理等のデコード処理を行な
う。

かかるデコード信号が低域置換回路１０に与えられる。

この低域置換回路１０には、入力された多重サブサンプ
ル伝送信号が置換する信号として与えられる。低域置換
回路１０では、減算器１１によつて多重サブサンプル伝
送信号とデコード信号との差分信号が得られ、この差分
信号がすげ替え量制御部１２を介して例えば５段階の係
数のいずれかで係数倍され、その後、ローパスフィルタ
部１３によって低域成分（例えば０〜４ＭＨｚ）だけが
■波され、最後に、加算器１４によつて■波信号とデコ
ード信号とが加算されて低域が置換される。

すげ替え量制御部１２に対する制御信号はノンリニアエ
ッジ検出部１５が発生する。ＭＵＳＥ方式では所要Ｃ／
Ｎを低くするためにノンリニアエンファシスフィルタを
通すと、水平方向の高い周波数成分が持ち上げられる。

ノンリニアエッジ検出部１５には、ノンリニアディエン
ファシス処理部２に入力される前の多重サブサンプル伝
送信号が与えられており、この伝送信号のノンリニアエ
ッジ量を検出する。検出量が少なければ、そこに低域の
信号があると判断して大きい係数で処理させるように、
すなわち、入力された多重サブサンプル伝送信号に置き
換える割合を大きくしてデコード信号の割合を低めるよ
うに制御する。

［発明が解決しようとする課題］ 従来の低域置換回路によれば、解像度は向上するが以下
のような課題がある。

すげ替え信号である多重サブサンプル伝送信号は、内挿
処理やノイズリダクション処理やノイズコアリング処理
が施されておらず、そのためこれらの処理が施されてい
るデコード信号に比較してＳ／Ｎ比は悪いものとなる。

また、低域置換を行なうことによって動画像の改善は認
められるが、垂直方向に解像度を要求しない信号に対し
ても置換を行ない、垂直解像度の改善効果は少なく、Ｓ
／Ｎ比が悪化することになる。

本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、置
き換えによる効果が大きい部分に対して置換え処理を実
行することができる、しかも置換え後の低域のＳ／Ｎ比
も良好な低域置換回路を提供しようとするものである。

［課題を解決するための手段］ かかる課題を解決するため、本発明においては、低域に
フレーム間の折返し成分を含まない多重サブサンプル伝
送信号に対してデコード処理して得たデコード信号の低
域を、デコード処理していない多重サブサンプル伝送信
号の低域に置き換える低域置換回路において、デコード
信号における垂直エッジを検出する垂直エッジ検出手段
と、検出された垂直エッジ量に応じて、上記デコード信
号の低域と、多重サブサンプル伝送信号の低域との置換
え割合を可変する置換え量可変手段とを設けた。

ここで、デコード信号に対してノイズコアリング処理を
実行し、処理後のデコード信号を垂直エッジ検出手段に
与えるノイズコアリング処理手段を設けたことか好まし
い。

［作用］ 本発明は、低域置換による効果が大きい部分は垂直エッ
ジ部分であることに着目してなされたものであり、垂直
エッジ検出手段がデコード信号における垂直エッジを検
出し、置換え量可変手段が検出された垂直エッジ量に応
じて、デコード信号の低域と、多重サブサンプル伝送信
号の低域との置換え割合を可変するようにした。ここで
、デコード信号から垂直エッジを検出するようにしたの
は、垂直解像度を効果的に高めるためである。

なお、ノイズ成分を誤って垂直エッジと検出することを
防止するため、デコード信号に対してノイズコアリング
処理を実行し、処理後のデコード信号を垂直エッジ検出
手段に与えるノイズコアリング処理手段を設けたことが
好ましい。

［実施例］ 以下、本発明の第１実施例を図面を参照しながら詳述す
る。

第１図は第１実施例の構成を示すブロック図であり、第
３図との同一又は対応部分には同一符号を付して示して
いる。

この実施例の低域置換回路２０もすげ替え量制御を伴っ
たものであり、置換えの基本的構成は従来と同様である
。

すなわち、入力された多重サブサンプル伝送信号はデコ
ード処理部１に与えられ、フレーム間内挿処理やフィー
ルド間内挿処理やフィールド内内挿やノイズリダクショ
ン処理等のデコード処理が施された後、減算器１１に被
減算入力として与えられ、この減算器１１によって入力
された多重サブサンプル伝送信号との差分を得られ、こ
の差分信号がすげ替え量制御部１２を介して例えば５段
階の係数のいずれかで係数倍され、その後、ローパスフ
ィルタ部１３によって低域成分（例えば０〜４ＭＨｚ）
だけが■波され、最後に、加算器１４によって■波信号
とデコード信号とが加算されて低域が置換される。

しかし、この実施例は、すげ替え量の制御構成が従来と
は異なっている。すなわち、すげ替え量制御部１２に制
御信号を与える構成が従来とは異なっている。デコード
処理部１からのデコード信号は垂直エッジ検出部２３に
与えられる。垂直エッジ検出部２３は、入力されたデコ
ード信号における垂直エッジを検出し、その検出量に応
じ、検出量が大きければ大きい程大きく置換させるよう
な制御信号をすげ替え量制御部１２に与える。

すなわち、この第１実施例では、デコード信号の垂直エ
ッジを検出し、垂直エッジであるときにそのエッジ量に
応じてデコード信号の低域を入力された多重サブサンプ
ル伝送信号の低域に置換えるようにしている。

従って、上述の第１実施例によれば、高解像度が求めら
れる垂直エッジ部分に対して置換えを実行しているので
、全体の解像度を向上させることができる。

第２図は、本発明の第２実施例を示すものであり、第１
図との対応部分には同一符号を付している。

第２実施例は、すげ替え量の制御構成か第１実施例と異
なる。すなわち、この第２実施例におけるすげ替え量の
制御構成は、垂直エッジ検出部２３に加えて、ノイズコ
アリング処理部２１とノイズレベル検出部２２とを備え
る。

ノイズコアリング処理部２１には、デコード処理部１か
らデコード信号が与えられている。このノイズコアリン
グ処理部２１と関連して設けられているノイズレベル検
出部２２は、デコード信号のノイズレベルを検出してノ
イズコアリング処理部２１に検出信号を与える。例えば
、ノイズレベル検出部２２は、デコード信号におけるフ
レームパルスを含む水平走査ラインの平坦な部分を積分
することによりノイズ量を検出する。ノイズコアリング
処理部２１は、デコード信号に対して検出されたノイズ
量に応じたノイズコアリング処理を実行し、かかるコア
リング処理によつてノイズ成分が軽減されたデコード信
号を垂直エッジ検出部２３に与える。

ここで、ノイズコアリング処理部２１及びノイズレベル
検出部２２を設けるようにしたのは、垂直エッジ検出部
２３がノイズ成分を誤って垂直エッジと検出しないよう
にしたためである。

垂直エッジ検出部２３は、入力されたノイズコアリング
処理後のデコード信号における垂直エッジを検出し、そ
の検出量に応じ、検出量が大きければ大きい程大きく置
換させるような制御信号をすげ替え量制御部１２に与え
る。

従って、上述の第２実施例によっても、高解像度が求め
られる垂直エッジ部分に対して置換えを実行しているの
で、全体の解像度を向上させることができる。かくする
のつき、ノイズ成分を垂直エッジと誤って検出すること
をなくしているので、不要な部分の置換えが実行されず
、Ｓ／Ｎ比が悪い伝送信号に置換えられる部分が真に置
換えが必要な部分だけとなり、全体のＳ／Ｎ比を従来よ
り向上させることができる。

なお、上述の実施例においては、本発明をＭＵＳＥデコ
ーダの低域置換回路に適用したものを示したが、低域置
換回路を有する帯域圧縮テレビジョン信号の受信装置（
デコーダ）に広く適用することができる。

また、上述の実施例においては、垂直エッジを検出して
すげ替え量を制御するものを示したが、これにノンリニ
アエッジの検出によるすげ替え量制御を併用するように
しても良い。

［発明の効果］ 以上のように、本発明によれば、デコード信号から垂直
エッジを検出し、その垂直エッジの検出量に応じて置換
え量を可変するようにしたので、低域置換による垂直解
像度の改善効果が大きいときにのみ置換えを実行できる
、しかも、全体としてのＳ／Ｎ比を向上させることがで
きる低域置換回路を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による低域置換回路の第１実施例を示す
ブロック図、第２図は本発明による低域置換回路の第２
実施例を示すブロック図、第３図は従来回路を示すブロ
ック図である。 １…デコード処理部、２…ノンリニアディエンファシス
処理部、１１…減算器、１２…すげ替え量制御部、１３
…ローパスフィルタ部、１４…加算器、２０…低域置換
回路、２１…ノイズコアリング処理部、２２…ノイズレ
ベル検出部、２３…垂直エッジ検出部。 特許出願人

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】低域にフレーム間の折返し成分を含まない
   多 重サブサンプル伝送信号に対してデコード処理して得た
   デコード信号の低域を、デコード処理していない上記多
   重サブサンプル伝送信号の低域に置き換える低域置換回
   路において、 上記デコード信号における垂直方向に伸びる垂直エッジ
   を検出する垂直エッジ検出手段と、検出された垂直エッ
   ジ量に応じて、上記デコード信号の低域と、上記多重サ
   ブサンプル伝送信号の低域との置換え割合を可変する置
   換え量可変手段とを設けたことを特徴とする低域置換回
   路。
2. 【請求項２】上記デコード信号に対してノイズコアリン
   グ 処理を実行し、処理後のデコード信号を上記垂直エッジ
   検出手段に与えるノイズコアリング処理手段を設けたこ
   とを特徴とする請求項１に記載の低域置換回路。