JPH04212560A - 文書スキャナ - Google Patents

文書スキャナ

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JPH04212560A
JPH04212560A JP3007597A JP759791A JPH04212560A JP H04212560 A JPH04212560 A JP H04212560A JP 3007597 A JP3007597 A JP 3007597A JP 759791 A JP759791 A JP 759791A JP H04212560 A JPH04212560 A JP H04212560A
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ケネス・ダグラス・ジェネトン
Craig L Miller
クレイグ・リー・ミラー
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は文書の走査の分野に関す
るものであり、より詳しくは文書の走査時に生じ得る文
書の照射強度の何らかの変動を補償する方法及び装置に
関するものである。なお本願発明は、本願と同日に出願
され参照としてここにその内容を取り込む「文書スキャ
ナにおいてセンサーの補償をもたらす方法及び装置」と
題する米国特許出願第470292号に関連している。
【0002】
【従来の技術】文書走査の技術は、文書に表示された可
視イメージを電子的なイメージ信号に変換して、各種の
電子的処理手段により利用できるようにする方法及び装
置に関するものである。
【0003】周知の方法によれば、文書の走査は、数が
XのY倍に等しい独立した多数の画素(PEL又はPE
LS)からなるX−Yマトリックスへと文書を分割する
ように作動する。走査装置は、文書の各PEL毎に電子
的なイメージ信号を発生する。
【0004】文書の視覚的イメージは、走査プロセスに
よってイメージ信号に変換される。このイメージ信号は
、種々のやり方で利用することができる。例えば、イメ
ージ信号を遠隔地に送信して記憶したり、プリンタで再
生したりすることもできるし、あるいはイメージの質を
高めたり、イメージを変化させるやり方でイメージ信号
に操作を加えることもできるし、さらにはイメージ信号
を他のイメージ信号と組み合わせることもできる。
【0005】ごく単純化すると、文書のうち黒いイメー
ジの一部分(文書が白い紙を背景とした黒いイメージか
ら成るものと仮定する)が、文書のPEL内に検出され
る場合には、2進信号「0」を発生することができる。 この場合、PEL位置に文書の黒いイメージの一部が存
在しなければ(すなわち、PELに文書の白い背景しか
含まれていない)、2進信号「1」が発生されることに
なる。
【0006】しかしながら通常、文書の各PEL毎につ
いて発生されるイメージ信号は、マルチ・ビットのデジ
タル信号である。このことが望ましいのは、マルチ・ビ
ット信号の場合、文書の各PEL領域内においてさまざ
まな黒さのレベルの検知が可能なためである(すなわち
、PELの灰色スケールの情報が得られる)。従って各
PEL毎に4ビットの信号があれば、文書の各PEL毎
に、文書のイメージについて16の異なる色の濃淡(す
なわち、白、14の濃淡の異なる灰色、及び黒)を発生
させることができる。こうした4ビット信号の値の範囲
は、16進数の「0」という低い値から「F」という高
い値にまで及ぶ。各PEL毎に8ビットの信号が発生さ
れる場合には、256の異なる信号が、文書の各PEL
毎に文書のイメージの256の異なる色の濃淡を表すこ
とになる。こうした8ビットの信号の値の範囲は「00
」という低い16進数値から「FF」という高い値にま
で及ぶ。
【0007】本発明の望ましい実施例では、文書の各P
EL毎に8ビットの信号を発生する文書スキャナが提供
される。走査ワード「00」は、黒いPELを表してい
る。走査ワード「FF」は白いPELを表し、中間の値
のワードは灰色のPELの濃淡を表している。しかしな
がら、当業者にはすぐに理解されるように、本発明は汎
用のものであり、この特定のマルチ・ビット走査信号の
フォーマットに限定されるものではない。
【0008】文書スキャナには通常、ほぼ水平でフラッ
トなガラスのプラテンが設けられており、走査を行うた
めにはプラテンの上部表面に、イメージ側を下に向けて
文書が置かれる。次に、文書に対して光のライン、即ち
光の線形な足跡又は領域を移動させることによって文書
の走査を行うことができる。またはこの代わりに、固定
されている光の足跡に対して文書を移動させることによ
って、文書の走査を行うこともできる。本発明の説明は
、光を移動させる文書スキャナに関連して行うものとす
る。ただし、本発明がこの特定のタイプのスキャナに限
定されるものでないことはもちろんである。
【0009】以下の説明に用いられる規則では、光のラ
インが延びる方向をX方向としている。これは文書のP
EL行が延びる方向である。これに直交する走査方向は
Y方向である。これは文書のPEL列が延びる方向であ
る。
【0010】文書に対する光の足跡のインクリメント走
査位置の各々が、文書行を規定する。走査動作は通常は
連続的な移動から成るが、本発明の範囲内においてはそ
うである必要性はなく、また何れにせよ、文書センサ・
アレイの逐次の読み取りによって、文書は複数の離散的
行に変換される。明らかに、個々の文書行の位置は、セ
ンサ・アレイ内における個々のセンサ・セルの物理的位
置によって決まる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来技術においては、
走査用光源により放出される光の量が変動することによ
って文書スキャナに生ずる問題が認識されている。用い
られる光源のタイプを慎重に選択したり、光源を頻繁に
取り替えたり、光源が完全な動作温度に達するまで文書
走査の開始を遅らせたりといった、さまざまな方法が当
該技術で用いられてきたが、これらの処置は全てコスト
が高くついたり、文書スキャナの即時の使用が妨げられ
たりし、又はこれらの両方の問題が生じてしまう。例え
ば、走査装置に用いられる従来の光源の場合、初期付勢
後、安定した光出力に達するのに10秒以上が必要にな
る。
【0012】そこで、例えばどの文書走査時についても
走査用光源における照度の変化を動的に補償し、それに
よって光源の初期付勢後、1〜2秒以内に文書走査を開
始できるようにする走査方法及び装置に対するニーズが
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】人間が知覚でき、色がコ
ントラストをなしているイメージを担持しているほぼ不
透明な基体(即ち一枚の白い紙)から成る文書を参照し
て、本発明の説明を行うものとする。ただし、本発明の
思想及び範囲はこれに限定されるものではない。例えば
本発明は、文書がイメージを有する透明な基体、例えば
周知の35mmの写真スライドである場合にも用途を見
いだし得る。
【0014】本発明は、限定する訳ではないが好ましく
はどの文書走査時についても、走査用光源の照射出力の
変化を補償する文書走査方法及び文書走査装置を提供す
るものである。加えて本発明の特徴によれば、文書走査
は光源の初期付勢後、数秒以内に開始される。即ち文書
走査の開始前に、光源がその十分な動作状態に達してい
る必要はない。
【0015】本発明の課題は、文書が文書走査時に光源
手段によって照射され、文書走査時に感光性アレイが、
文書の離散的な領域から受ける光に比例した出力信号を
送り出し、文書の走査動作時に生じ得る文書の照度変化
を動的に補償する補償手段が設けられている文書スキャ
ナを提供することにより解決される。
【0016】本発明のもう1つの課題は、文書の照射に
際して照射されるよう配置されるターゲット手段を提供
することにあり、その場合にセンサ・アレイの個々の部
分はこのターゲット手段の走査と関連され、また文書走
査時にこれら個々のセンサ部分によって生じる出力信号
は光源手段の付勢を可変的に制御して、走査動作に際し
てターゲット手段からの反射が実質的に一定の照度にな
るように働く。
【0017】本発明のもう1つの特徴として、走査装置
は走査される文書を支持するプラテン手段を含み、ター
ゲット手段はこのプラテン手段に隣接して配置されてい
て、文書走査に際しては、ターゲット手段とプラテン手
段が両方とも光源手段によって照射されるようになって
いる。
【0018】本発明の1つの特徴として、上述のターゲ
ット手段は、例えば背景が白い文書といった、文書の背
景の色特性を摸写したものである。好ましい実施例では
、ターゲット手段は、そのターゲット手段が光源手段か
ら受け取る光の約90%を光センサ・アレイ手段に反射
できるようになっている。
【0019】本発明の1つの特徴として、上述のターゲ
ット手段は、文書の走査長にほぼ等しい長さのプラテン
手段の全長にわたって延在されている。
【0020】本発明のもう1つの特徴として、文書の走
査開始前に光源手段に対して省略時レベルの付勢が行わ
れ、また文書の走査開始前に感光手段からの出力信号に
応答する手段が、伝達関数を調整するように信号処理手
段を制御すべく接続されている。これによって、次いで
文書を走査する場合に信号処理手段が飽和する可能性を
最小限に抑え、またこの走査の間に走査用光源手段の効
率は一般に高くなるので、文書の実際の照度を実質的に
一定に保つため、光源手段の付勢はこれに応じて弱めら
れる。
【0021】本発明の1つの特徴として、上述の伝達関
数の調整、及び光源手段の照射強度の何らかの変動に対
する補償はそれぞれ、実質的に全ての文書の走査前と走
査の間に行われることになる。
【0022】本発明の1つの特徴によれば、上述の同時
係属出願に詳述されているようにして、上述のターゲッ
ト手段及び文書が同時に走査を受ける走査動作の開始前
に、センサ・アレイの個々のセンサ・セルの間で存在し
うる何らかの明/暗感度の変動に対する補償が行われる
【0023】本発明の以上の及びその他の課題、並びに
その利点については、添付図面に基づく下記の詳細な説
明を参照することによって、当業者には明らかとなろう
【0024】
【実施例】図1から図4には、文書固定光源移動式の、
本発明を具体化した文書走査装置即ちスキャナ10が示
されている。このスキャナは、本発明の効用がある一般
的なタイプである。しかしながら本発明の思想及び範囲
は、これに限定されるものではない。
【0025】図1のスキャナ10の場合、文書11はそ
の視覚的イメージを下に向けて、透明なプラテン12の
上に配置されている。限定する訳ではないが、文書11
は一般に白を背景とした黒いイメージから構成される。 文書は走査され、それに含まれている黒の視覚的イメー
ジが、データ処理装置などによって使用可能な電子的信
号イメージに変換される。
【0026】細部は本発明にとって重要ではないが、走
査プロセスが、光源16及び協働する反射鏡17を含む
可動のキャリッジ15によって行われる。モータ18が
、ギヤやケーブル等によってキャリッジ15に機械的に
連結されており、プラテン12の全長に沿うY走査方向
にキャリッジ15を移動させる。文書から反射された光
は、可動のコーナ鏡19によって方向を変えられてレン
ズ20に送られ、そこからセンサ・アレイ21に送り込
まれる。文書の白い背景領域からは通常、最大量の光が
反射され、一方文書の濃い黒のイメージ領域からは、最
小量の光しか反射されない。
【0027】当該技術分野において周知のように、コー
ナ鏡19はキャリッジ15と同時に、ただしキャリッジ
15の半分の速度で移動するように取りつけられており
、走査光の足跡24の対物平面からセンサ・アレイ21
の結像平面までの光路長が一定に保たれるようになって
いる。
【0028】本発明の別の実施例(図示せず)において
は、光源16、反射鏡の系、レンズ20及びセンサ・ア
レイ21は全て、可動のキャリッジ15の固定の位置に
取りつけられる。
【0029】限定する訳ではないが、センサ・アレイ2
1は、離散的感光セルすなわち光検出セル22による線
形アレイ構造をとる電荷結合素子(CCD)であること
が望ましい(図2参照)。センサ・アレイ21の各セル
22は、文書の画素(PEL)を規定する。文書上にお
いて1インチ(25.4mm)当たり400PELS即
ちセルの識別を行うことが可能なCCDは質の高い分解
能をもたらし、また今日の市場において容易に入手する
ことができる。
【0030】光源16は、当業者にとって周知の方法に
より、プラテン12上に光の走査線、光の線形領域、つ
まり光の足跡24を生じさせるように構成され配置され
ている。光の足跡24は上述のY走査方向と垂直に、文
書11に対してX方向に延びる。光の足跡24の各イン
クリメント位置は、文書PELSの行を規定する。足跡
24が移動するにつれて(即ち文書が走査され、光の足
跡24がY方向に移動するにつれて)、文書は、それぞ
れに全長が多数の文書PELSからなる、X方向に延び
る多数の平行な行に分解される。
【0031】図2において、長さ8.5インチ(216
mm)の典型的なイメージ走査線からなる足跡24(図
1の参照番号24にも注意)はレンズ20を通過すると
、CCDセンサ・アレイ21に達する前に、例えばその
長さが 7.7:1の比率で光学的に短縮される。線形
センサ・アレイ21はまた、文書11に対し上述のX方
向にも有効に延びている点に留意されたい。
【0032】センサ・アレイ21のアナログ電気信号の
内容23は(図3参照)、キャリッジ15がプラテン1
2上の文書11に対してY方向に移動するにつれて、各
文書行毎に周期的に読み取られる。
【0033】センサ・アレイ21の個々のセル22から
のアナログ出力信号23はデジタル信号に変換され、こ
れらのデジタル信号はさらに、電子コントローラ25に
結合される(図1参照)。コントローラ25はモータ1
8に駆動制御信号を加え、また例えば、タコメータ位置
検出器26の出力、キャリッジ・ホーム・センサ(図示
せず)の出力及びキャリッジ・エンドの走査センサ(図
示せず)の出力から、キャリッジ15とコーナ鏡19の
一方又は双方に関する位置又は移動の帰還情報を受信す
ることもできる。
【0034】図3には、アレイ21のアナログ信号の内
容23を読み取るための構成が示されている。ゲート信
号(図示せず)により、センサ・アレイ21の1つ置き
のセル22にあるアナログ信号の内容23はアナログ・
シフト・レジスタ27へと並列に結合され、他方、間に
あるセル22に存在するアナログ信号は、アナログ・シ
フト・レジスタ28へと並列に結合される。即ち本発明
のこの実施例においては、限定する訳ではないが、アレ
イ21の奇数番号のセル22の内容は周期的にシフト・
レジスタ27に転送され、他方、偶数番号のセル22の
内容は、同じ周期でもってシフト・レジスタ28に転送
される。
【0035】シフト・レジスタ27及び28にロードさ
れるアナログ信号23は、その文書行についての文書1
1の個々のPELSから反射される種々の光のレベルの
大きさを表している。これらアナログ信号23の各々の
大きさは、所定の時間にわたって文書11の小さいイン
クリメント表面領域すなわちPELから反射される光の
平均値に対応している。
【0036】レジスタ27及び28への転送に続いて、
アナログ信号23はマルチプレクサ30によってアナロ
グ・デジタル変換器(A/D)29に逐次シフトされる
。A/D29のデジタル出力31は、文書PELSの各
々について例えば1バイトのデータといった、マルチ・
ビット・デジタル・データのシーケンスである。これら
のデータ・バイトのそれぞれは、シフト・レジスタ27
及び28から検索されるアナログ信号23の個々の大き
さとデジタル的に対応するようにコード化され、かくし
て各バイトの2進値の大きさは、文書PELSの1つに
よりもたらされる反射光の大きさに対応する。すなわち
、アレイ21が文書の1インチ(25.4mm)毎に4
00のセル即ちPELSを検出したならば、A/D29
の出力31は同様に1インチ(25.4mm)当たり4
00バイトから構成されることになる。
【0037】光源16は、例えば螢光管または蛍光灯と
いった、電気的に付勢可能な光源である。典型的なスキ
ャナの場合、限定する訳ではないが、光源16は文書の
走査開始前に付勢され、文書走査の終了時に消勢される
。文書走査が終了すると、キャリッジ15はそのホーム
・ポジションに戻る(即ちキャリッジ15は図1で右に
移動する)。例えばホスト・コンピュータ(図示せず)
によって加えられる走査信号によって次の文書走査が要
求される場合、光源16は付勢されるが、光源16があ
る程度安定した光出力を得られるようるに、走査動作の
開始は1秒ほど遅延される。光源16は螢光管のような
線形光源として構成された場合には通常、そのX方向の
中間点において強度が最大になり、光源の両端に向かっ
て強度が弱まることになる。所望の場合には、光源16
とプラテン12の間に犬の骨状のアパーチャ(図示せず
)を配置して、光の足跡24の強度が端から端までより
均一になるようにしうる。
【0038】本発明は、光源16の付勢に制御を加えて
、文書走査時における照射強度の変動を効率的に最小限
にする手段を提供する。
【0039】図4を参照すると、この図にはプラテン1
2の下側から、すなわちプラテン12の光源16に隣接
する側から見た、プラテン12の矩形の平面形状が示さ
れている。プラテン12の上部表面に支持された典型的
な文書11を示すため、点線が描かれている。プラテン
上における文書の位置は重大なものではないが、この図
ではプラテンの角40に対して位置合わせ、つまり位置
決めされていることが示されている。ただし、これに限
定されるものではない。CCDアレイであることが望ま
しいセンサ・アレイ21は、光の足跡24を移動させる
ことによって瞬時的に形成されるプラテン領域を検分し
ているところが示されている。簡単のため、図1及び図
2の鏡及びレンズは示されていない点に留意されたい。
【0040】文書の走査方向に関して言うと、プラテン
及び文書11の縁部42(即ち図1に示すように右側に
位置する縁部)は、走査エッジまたは領域の始端であり
、プラテンの平行な縁部47は走査エッジまたは領域の
終端である。縁部43及び44は、プラテン12の直交
する側縁部または領域である。
【0041】本発明によれば、反射ターゲット手段41
がプラテン12の側縁部43、44の一方または双方に
対してごく近接して取りつけられている。図4に示され
た本発明の実施例の場合、ターゲット手段41はほぼL
字状であり、ターゲット手段の第1の部分45はプラテ
ンの前方の縁部42に隣接して配置されており、第2の
部分46は直交するプラテンの側縁部43に隣接して配
置されている。
【0042】第1のターゲット部分45は、光の走査線
つまり足跡24のおおよそのホーム・ポジション、すな
わち走査の開始位置を規定している。図4においては、
光の走査線つまり足跡24は図示のようにすでに文書1
1の少しの部分について走査を終えており、走査動作が
進行中であるという点に留意されたい。
【0043】ターゲット手段41の部分45,46は両
方とも不透明であり、また両方とも着色されている。こ
の着色は例えば、走査される典型的な文書の背景の色調
をシミュレート又は摸写するようになされている。例え
ば、ほとんどの文書は反射率の高い白を背景とし、反射
率の低い黒又は着色のイメージからなるため、ターゲッ
ト41は白、又はほぼ白い色調が望ましい。ターゲット
41の正確な反射特性は、本発明にとって重要ではない
。必要なのは、反射特性をあらかじめ決めておくという
ことだけである。例えば本発明の望ましい実施例の場合
、ターゲット手段41は入射光の約90%を反射するよ
うに構成され配置されている。
【0044】ターゲット手段41の部分46は、本発明
に関して重要なターゲット手段の部分である。前述のよ
うに、文書スキャナの照度補償をもたらすべく本発明に
より利用されるターゲット部分46の正確な色調または
反射特性は本発明にとって重要ではなく、このパラメー
タは本発明の思想及び範囲内で変更することができる。 限定する訳ではないが、本発明の望ましい実施例の場合
、ターゲット部分46を既知の白の色調(すなわち人間
に白色又はある濃淡の白色と知覚される色調)とするこ
とが好ましいことが判明している。それにより、ターゲ
ット部分が光源16によって照射されると、ターゲット
は、走査装置によってそれと弁別できる文書の反射領域
の大部分から期待される反射よりも幾分弱めの割合の(
例えば約90%の)光反射を行うようになる。
【0045】ターゲット部分46は、文書のPEL列と
平行であり、プラテンの前方縁部42と垂直で且つ文書
のPEL行と垂直な、Y方向に延びている。X方向で測
定すると、部分46は、幅が約1/2インチ(12.7
mm)である。
【0046】本発明によれば、後述するようにターゲッ
ト部分46は、個々の文書走査時、及び走査装置10の
耐用期間の両方において、光源手段16によってもたら
される照射出力の変化を補償するために用いられる。光
源16の照射強度の変化には、個々の文書走査時に電源
16のウォーム・アップによって生じるような短期の変
化や、光源16の経年変化及び/又は汚染によって生じ
るような長期的性質の変化の双方、又は一方が含まれる
。短期の変化は通常、比較的短い文書走査時間の経過に
つれて照射強度を高めるが、一方長期の変化の場合には
、比較的長い時間期間の経過につれて照射強度の低下を
もたらすのが普通である。
【0047】ターゲット手段41の部分45は、部分4
6と同様のPELサイズを有している(Y方向に測定し
て)。 ターゲット手段の部分45は、本件と同日に出願され「
文書スキャナにおいてセンサーの補償をもたらす方法及
び装置」と題する前述の係属中の米国特許出願第470
292号に記載のように、個々のセンサ・セル21の明
/暗感度の差を補償するために利用される。
【0048】CCDアレイ21には、文書11の個々の
PELSの内容、又は文書11内のウィンドウ領域の内
容を検出するのに用いられる、センサ・セル22の比較
的長い領域48が含まれている。アレイ21にはまた、
ターゲット部分45と共通する上部50を含めてY方向
のターゲット部分46を検分するためのみに専用に用い
られるセンサ・セル22の比較的短い領域49も含まれ
ている。明らかに本発明は、後述のように、光源16の
照射強度の変動を補償するため、プラテン12及びター
ゲット手段41を照射すべく光源16が付勢されている
間に、どの文書走査時についてもアレイ部分49により
ターゲット部分46の検分が行われるようにするもので
ある。
【0049】当業者には明らかなように、センサ部分4
8は文書11の各々のPEL領域から反射される光の強
さに依存して、文書の可視イメージに相当する電気信号
を発生する。このプロセスが正確に行われるためには、
文書の全てのPEL領域が、移動光源16から同じ量又
は強度の光を受けるようにする必要がある。本発明は、
光の足跡24がY方向に移動するに際して、これが実際
に行われることを保証する。
【0050】ターゲット手段41は閉じたスキャナ・ハ
ウジング(図示せず)内に収容されているので、光源1
6が非付勢状態にある場合、ターゲット手段は実質的に
真っ暗である。文書11が光源16によって照射される
と、ターゲット手段41はこの同じ光源16からの照射
を受けることになる。
【0051】本発明の特徴によれば、文書の走査が1行
ずつ行われる際、各文書行毎に光源補償信号が計算され
記憶される。次いでこの信号がチェックされ、期待され
る照射強度からの何らかの逸脱が生じていないかが判定
される。このチェック作業の結果はさらに走査時に動的
に利用され、本発明によらない場合には文書11の各行
毎の不均一な照射によって生ずるイメージ信号の何らか
のエラーは最小限とされ、或いは除去される。
【0052】本発明の特徴によれば、まずターゲット手
段46の上部50、即ちターゲット部分45及び46に
共通するターゲット手段41の一部を検分することによ
り、後の文書走査時における動作に備えて光源16の補
償手段が較正される。より詳しく言うと、すぐ後に来る
文書走査動作に備えて、後述のようにアレイ部分49か
らの信号処理を行う回路要素の利得に調整が加えられる
【0053】本発明の特徴によれば、光源16をまず消
勢し次に付勢するに際して、ターゲット手段46の上部
50を検分することにより、ターゲット部分46の走査
前にアレイ部分49の個々のセンサ・セル22(図3)
について明/暗感度の補正がなされる。この手順の結果
、後述のように、ターゲット部分46の走査時における
後の利用に備えて、こうした各セル毎について明/暗感
度補正バイトが図9の補正RAM90にロードされる。
【0054】図5には、本発明の回路の実施例が示され
ている。既述のように、本発明の動作は、光源16から
の照射強度出力の短期と長期の両方の変化について動的
な補償をもたらすものである。こうした強度の変化が生
じるに際しては、ターゲット部分46とアレイ・セル4
9によってもたらされる照射強度測定信号51が、図5
の信号処理手段を飽和させることがないようにするのが
望ましい。飽和が生じると、光源の付勢を制御すること
によっては、もはや文書の照射を一定に保つことができ
なくなる。
【0055】図5には、こうした信号の飽和を防ぐため
の、本発明の第1の形態、及び点線で示された本発明の
別の形態が示されている。本発明の第1の形態の場合、
手動調整手段54によって、回路手段の利得が手動で且
つ定期的に調整される。本発明の別の形態では、点線で
示す制御ライン66と点線で示すターゲット基準信号5
5を利用して、文書走査時に回路手段の利得が自動的且
つ動的に調整される。
【0056】本発明の第1の形態の場合、走査装置の製
造時、及びおそらくはその後の走査装置に対する定期的
な保守時に、手動利得制御調整手段54の利用によって
信号処理手段の利得に調整が加えられ、かくして信号5
1の変動によって図5の信号処理手段が飽和することが
確実に阻止される。
【0057】本発明の別の形態の場合、マイクロプロセ
ッサ53が、文書走査の開始前にセンサ・セル49から
受信した信号51をターゲット基準信号55と比較し、
それによって図5の信号処理手段の利得に調整を加え(
すなわちA/D変換手段29の利得即ち伝達関数に調整
を加え)て、それが飽和しないことを保証する。
【0058】かくして本発明のこの特徴によれば、図5
の回路手段(即ちY方向のターゲット部分46の走査時
にセンサ・アレイ・セル49からの出力信号51を受け
る回路手段)の利得が調整されて、文書走査の開始前に
は、ほぼ中間値にあたるA/D出力信号52が生成され
ることになる。
【0059】本発明の第1の実施例について考察すると
、光源16の初期付勢に際しては、光源16に対し所定
の省略時レベルによる光源付勢が選択される。この付勢
レベルは恐らく、例えば光源16に関する製造者の定格
電圧及び/又は電流の70から90%の範囲内にある値
である。 しかしながら本発明の思想及び範囲内においては、光源
16の定格を超えない限り、ユーザまたはマイクロプロ
グラマが、所望に応じてこの省略時レベルに調整を加え
ることができるようにする手段を設けることが可能であ
る。
【0060】本発明のこの実施例においては、文書の走
査動作の開始時または開始前にマイクロプロセッサ53
によってA/D出力信号52の大きさが測定される。そ
してこの大きさは後で基準信号55として用いるために
記憶され、文書走査動作の進行につれて、信号52がこ
の基準信号に対して比較されることになる。文書の走査
動作時に信号52の変動が検出されると(例えば文書走
査の継続中に、ランプのウォーム・アップによって信号
52の大きさが増大する可能性がある)、マイクロプロ
セッサ53が動作して光源16の付勢の度合いを変化さ
せて、信号52を前述の基準信号と等しいか、又は実質
的に等しく保つ。
【0061】限定する訳ではないが、本発明の1つの特
徴によれば、走査行平均化手段56が、いくつかのX方
向の走査行について、アレイ・セル49から受信した複
数の信号を平均化するよう作動する。詳しく言うと、簡
単のためにターゲット部分46を検分する4つのセンサ
・セル49があると仮定すると(実際には4つよりかな
り多くのセンサ・セルがある)、図3に関連して説明し
たように、各走査行毎にA/D29に対して4つのアナ
ログ信号51が印加される。その結果A/D29の出力
52は、その大きさがこれら4つのアナログ信号51の
大きさを表している4つの2進数で構成されることにな
る。
【0062】本発明の望ましい実施例の場合、A/D2
9には、印加される4つのアナログ入力信号51のそれ
ぞれについて、8ビットの2進出力52が供給される。 本発明のこの実施例の場合、上述の省略時の付勢値が光
源16に加えられた時、A/D29の出力52が名目上
16進のある中間値と実質的に等しくなるように、手動
調整手段54がセットされる。
【0063】行平均化手段56は、各走査行毎に提供さ
れる4つの8ビット信号52から単一の2進出力57を
発生する働きをする。このようにして、ターゲット部分
46の反射特性が例えば汚れによるしみ等で悪影響を受
ける場合、各走査行毎に提供される単一の出力信号57
は、その走査行についての光源16の照射強度の正確な
測定値を提供し続けることになる。
【0064】限定する訳ではないが、本発明の別の特徴
として、当業者に周知の方法で光源手段16を付勢する
ために、可制御パルス幅変調手段(PWM)58が設け
られている。PMW58は、文書走査時において光源1
6の照射出力を実質的に一定に保つように、マイクロプ
ロセッサ53の2進出力59によって制御されている。
【0065】概略的に、文書の走査動作を続行するにつ
れて、光源16の照射強度が増すものと仮定する。既述
のように、光源16のこの有効照度の増大は、恐らくは
光源がウォーム・アップによりその定格動作温度に近づ
くためである。この場合に信号52は大きさが増し、マ
イクロプロセッサ53はこの大きさの増大を感知してP
WM58に制御を加えるよう動作して、光源16の付勢
を弱めるように働く。その結果信号52の値は減少する
。即ち信号52はこの信号に対する基準値55をなす先
に測定した値に保たれることになり、かくしてターゲッ
ト部分46から反射される照射の強度は、走査動全般に
わたって実質的に一定に保たれる。
【0066】図5に示す本発明の第2の実施例の場合に
は、文書の走査前にA/D29の利得即ち伝達関数を動
的に制御する手段が設けられている。本発明のこの実施
例の場合、光源の付勢の初期省略時レベルに関してセン
サ部分49によって生成される信号の大きさ52が測定
され、その結果としてマイクロプロセッサ53がA/D
29の利得に調整を加えるよう動作して、A/D29が
A/Dの出力レンジのほぼ1/2に等しい出力信号52
を生ずるようにする。
【0067】この働きによって、受信する出力信号51
の大きさに大幅な揺れがある場合には、続いての文書走
査時に、図5の回路手段がアレイ部分49からの出力信
号51のかかる比較的大幅な変動を確実に処理すること
が可能になる。
【0068】この利得初期設定機能はいくつかのやり方
で実現することができるが、図5及び図6には、A/D
29の伝達関数を変更することによって回路手段の総利
得を調整することが示されている。限定する訳ではない
が、この利得調整は各文書走査の開始前に行うのが望ま
しい。図5の回路手段の総利得に調整が加えられると、
利得はその走査の持続中、その調整値のままである点に
留意すべきである。
【0069】光源16が走査動作の開始前に1秒間かそ
こら付勢されることが記憶されていよう。この短い遅延
によって、光源16はある程度安定した光出力に達する
ことができるが、それは通常、長い付勢期間の後に得ら
れる光出力には達しない。図6には、文書走査の開始直
前における光源の出力の大きさ(すなわち図5のアナロ
グ信号51の大きさ)をどのように利用して、図5に示
すA/D29の伝達関数を調整するかが示されている。
【0070】走査動作の開始直前、又は恐らくは走査動
作の最初の部分の間、及び光源16の初期付勢に続く短
い遅延の後に、マイクロプロセッサ53によってアレイ
部分49の出力51のサンプリングが行われる。この信
号の大きさ(図4に示す2つの直交するターゲット部分
45、46の上部における共通のコーナ部分50から反
射される光の大きさの測定値)は、A/D29の伝達関
数に調整を加えるように処理される。図6には、3つの
例示的な伝達関数ライン60、61及び62が示されて
いる。
【0071】まずA/D29の利得は、省略時伝達関数
ライン60を生じるようにセットされる。光源16に省
略時付勢レベルが印加されると、アレイ部分49からの
アナログ出力信号51は、実質的に図6の63に示す大
きさになることが予想される。その通りであれば、A/
D29の2進出力は、その出力の全範囲が16進数で「
00」から「FF」にわたるものとして、16進法で約
「80」になる。この場合A/D29の伝達関数は、前
述したその省略時状態60から変化しない。
【0072】一方、センサ部分からのアナログ出力51
が、実際には図6の64で示す大きさであると仮定する
。 その結果、A/D29によって生じる実際の出力52は
「80」より大きい。マイクロプロセッサは、期待した
値よりも大きいこのA/D出力52に応答し、制御ライ
ン66によってA/D29の利得即ち伝達関数の変更を
行い、A/Dの伝達関数ラインを状態61にシフトさせ
る。図6に見られるように、この場合にはレベル64の
アナログ入力51によって、A/D29から16進法に
よる約「80」、即ちA/Dによる出力可能範囲のほぼ
中間値の出力52が得られる。その結果、続いての文書
走査時において、光源16の照射強度が変化しうる(通
常は増大する)ことから、A/D29が、アナログ信号
51のシフトによって飽和する可能性はない。さらに別
の例として、伝達関数ライン62は前述のように、光源
の付勢の省略時条件によって信号51についての実際の
大きさである65が生成される場合に実現される。
【0073】図9には、本発明の別の実施例が示されて
いる。この実施例は本発明の照度補償を上述の同時係属
米国特許出願第470292号に開示され特許請求され
ている回路手段に組み込み、それによってセンサ部分4
8、49の明/暗感度が補償されるようにする形態の本
発明を示すものである。
【0074】この同時係属出願に記載されているように
、光源16がまず消勢され次に付勢される間で且つ文書
走査の開始前において、センサ部分48、49によりタ
ーゲット部分45、50(図4)を検分することは、セ
ンサ部分48及び49内の各センサ・セル毎に1バイト
の補償データを補償RAM90にロードする働きをする
。各補償バイトのビット0及び1は、そのセンサ・セル
についての暗感度調整データを構成する。各補償バイト
のビット2、7は、そのセンサ・セルについての関する
明感度調整データを構成する。
【0075】引き続いて、そして文書の走査時に、RA
M90の内容を利用することにより、等しい量のセル照
射によってセンサ部分48、49内の全てのセルから等
しい出力信号が生じることが保証される。
【0076】より詳しく言うと、この同時係属出願に詳
述されているように、各補償ワードのビット0、1はA
/D92のマイナス基準入力91に印加され、各補償ワ
ードのビット2、7はA/D92のプラス基準入力93
に印加される。このようにしてA/D92の伝達関数は
、各セルのアナログ出力がA/D92の信号入力51に
印加されるに伴い、そのセルの明/暗感度の関数として
制御される。センサ部分48から得られるA/D92の
デジタル出力94は文書の電子的イメージ信号から構成
され、この信号は、例えばイメージ・プロセッサのよう
な他のデータ処理装置(図示せず)に印加される。
【0077】図9には、センサ部分49が文書走査時に
ターゲット部分46を検分するに際してこのセンサ部分
から受信する走査信号にだけ処理を施すという、A/D
92の利用が示されている。ただしA/D92は、セン
サ部分48が文書を検分する時に、このセンサ部分から
受信する走査信号についても処理を施すのはもちろんで
ある。
【0078】図9において走査時に照射強度の変化が生
じると、入力51における照射強度測定信号は、上述し
たようにPWM58を制御することによって、光源16
の光出力を実質的に一定に保つ働きをする。しかしなが
らこの制御方法が、光源16の弱すぎる又は強すぎる付
勢といった望ましくない状態を生ずることなしに行い得
るものでなければ、信号51はセンサ部分49のセルに
ついてだけではなく、センサ部分48のセルについても
A/D92の伝達関数に制御を加えるように働く。
【0079】このようにして、図9の信号処理手段は飽
和させられることはない。またターゲットPELについ
てセンサ部分49によってもたらされるセンサ信号や文
書PELSについてセンサ部分48によってもたらされ
るセンサ信号は、文書の走査動作全般を通じて継続的に
、文書の走査動作全体にわたって照度が実際に一定のま
まであったかのようにして、A/D92の出力94にお
いて信号を生ずる。
【0080】本発明の前述の実施例と同様に、光源16
の初期付勢に際しては、光源16について、例えば光源
16についての製造者の定格電圧及び/又は定格電流の
70から90%の範囲内のある値が、光源付勢の所定の
省略時レベルとして選択される。次いで文書の走査動作
の開始時または開始前に、A/D出力信号94の大きさ
がマイクロプロセッサ95により測定され、この大きさ
は記憶されて基準信号として後で利用され、文書の走査
動作の進行につれて、この基準信号に対して後続の信号
94が比較される。文書の走査動作時に、信号94の変
動が検出されると、マイクロプロセッサ95はPWM5
8によって光源16の付勢の程度を変更するよう動作し
、信号94を前述の基準信号と等しいか又は実質的に等
しく保つ。
【0081】本発明のこの実施例によれば、センサ部分
49からのA/D92の出力94はまたマイクロプロセ
ッサ95により、Yストライプ信号アキュムレータとし
て識別されるメモリ部分96に蓄積される。マイクロプ
ロセッサ95はメモリ部分96の内容によって、PWM
58による光源の付勢制御がその時点における制御を続
けた場合、光源16の付勢を所望の付勢範囲から逸脱し
てしまうか否かを確かめることができる。この事象が生
じたならば、D/A97が作動してアナログ出力98を
総和接合部99に印加し、該接合部において、そのセン
サ・セルに関する補償ワードのビット2、7がA/D9
2のプラス基準入力93に印加される。
【0082】D/A97からのこの出力は、観測された
光付勢の趨勢の変化を生ずるようにA/D92の伝達関
数を変更する働きをし、それによってPWM58を再び
利用して、光源16の付勢を所望の値域内に保つことが
可能になる。かくして、その後に継続して行われる文書
走査は、それまでの走査インターバルで用いられたのと
は異なる実際の照射レベルで実施されるが、A/D92
の伝達関数は補償を行うように変更されているので、A
/D92からの出力94の大きさは、反射特性の等しい
PELSについては不変のままである。
【0083】例えばメモリ部分96の内容が、PWM5
8についての制御の趨勢が継続するならば光源16が過
剰に付勢される可能があることを示していると仮定する
。この場合D/A97の出力は、A/D92の利得を増
大させるよう働く。その結果、以前には光源16の付勢
が適正であることを示していた信号51は突如として、
PWM58によって行われている光源16の付勢が強す
ぎることを示す出力94を生じることになる。その結果
、光源16の付勢は即座に弱められることになる。その
後にターゲット部分46及び文書が受ける照射量は、実
際に少なくなる。しかしながら、A/D92の利得はセ
ンサ部分48、49から受ける全ての信号について増大
するので、A/D92からの出力94の大きさは、照度
に変化が生じなかったような様相を示す。
【0084】このようにして、マイクロプロセッサ95
の出力59はPWM58によって光源の付勢に対する継
続的な微調整を行い、マイクロプロセッサ95の出力8
8は、A/D92の伝達関数92の調整を行うことによ
ってステップ関数による光源付勢の粗調整を行う。かく
してPWM58の制御に対するセンサ信号51の影響に
調整が加えられることになる。
【0085】上述の粗制御パラメータは全てのセンサ・
セルの出力に影響し、その影響はA/D出力94に関す
る限り、文書走査全般にわたって文書に対する照射レベ
ルを等しくなるようにすることにある。
【0086】当業者であれば、本発明の思想及び範囲内
において照度補償を可能にするいくつかの方法を容易に
思いつくであろうが、図7にはすべての形態の文書スキ
ャナに適用できる典型的な教示が行われている。
【0087】この図の説明は事象70、即ち走査装置に
よる開始コマンドまたは走査要求の受信から始めること
にする。本発明に関する限り、その後の最初のステップ
は、走査装置の走査光源をオンにすること、即ち事象7
1を生ずることである。この事象は、所定の省略時レベ
ルの付勢を光源に対して印加するよう動作する。結果と
して、光源によって所定の照射強度が生成されることに
なる。例えば光源がそのライフ・サイクルの初期にある
場合、この照射レベルは、光源がそのライフ・サイクル
の終わりに近い場合よりも高いのが普通である。
【0088】この光源の付勢の結果、例えば図4のター
ゲット部分50のような、走査される典型的な文書の背
景をなす色調をシミュレートするターゲット手段から、
ある量の光が反射される。
【0089】本発明の上述の自動利得調整の特徴によれ
ば、所望に応じてここで事象72を実行することができ
る。すなわち、後続の文書走査時に光源の付勢を制御す
るために用いられる回路手段の利得をほぼ中間値に調整
し、その文書走査時における回路の飽和可能性を最小限
に抑えるものである。本発明のこの実施例を利用するこ
とになる場合には、文書PEL行の走査が実際に開始す
る前に事象72が生じるのが望ましい。
【0090】光源が付勢された後、そして恐らくは事象
72の実施後において、文書PEL行の走査が開始され
る。すなわち事象73において、センサ・アレイ部分4
9がプラテン12の縁部43に隣接して位置するターゲ
ット部分46からのPEL行の反射を検出し始めるにつ
れて、図4のセンサ・アレイ部分48が文書11のPE
Lの内容を検出し始める。
【0091】事象73が生じる結果として、文書の第1
の走査行に対応するターゲット部分46の第1の走査行
について、事象74が生ずる。すなわちターゲット部分
46の第1の走査行から反射される光の量が、反射の基
準値と比較される。この比較によって、判定ブロック7
5に示されているように、基準値に対して(1)等しい
か、(2)より少ないか、又は(3)より大きいかの出
力をもたらすことができる。
【0092】比較出力がターゲットの基準値に等しいか
、又は実質的に等しい場合、判定ブロック76において
、走査を受けている文書行が実際に文書の最後の行であ
るか否かが判定される。最後の行であれば、最後の事象
77が生じる。最後の行でなければ、事象78により参
照されるように、図4の文書11及びターゲット部分4
6の次の行にサンプリングまたは走査が行われることに
なる。
【0093】比較出力がターゲット基準値に等しくなけ
れば(判定ブロック75)、事象79が生ずる。すなわ
ち走査光源の付勢は、引き続き反射ターゲットから基準
反射率の値を得るやり方で動的に調整される。より詳し
く言うと、比較事象74の出力がターゲットから反射さ
れる光の量が基準値未満であることを示している場合、
光源の付勢は強められ、それによってターゲットから受
ける反射をすぐ後に増大させる。或いはまた、比較事象
74の出力がターゲットから反射される光の量が基準値
を超えていることを示している場合、光源の付勢は弱め
られ、それによってターゲットから受ける反射をすぐ後
に減少させることになる。
【0094】本発明の実施例に関する以上の説明は、走
査されている文書のどの走査行についても生ずる比較事
象74のような事象に言及したものである。しかしなが
ら、本発明の思想及び範囲内においては、こうした比較
事象74が文書の全ての走査行で生じる必要がないのは
明らかである。
【0095】文書の走査が行われる際に文書がPEL行
1つ分ずつ移動して、固定された光の足跡を通過すると
いう文書スキャナが知られている。
【0096】図8には、こうした走査装置に適用された
本発明が示されている。この図においては、狭く細長い
透明なプラテン112に、その一方の端または両方の端
に配置される反射ターゲット領域146が含まれている
。ターゲット146は、図4に関連して説明したターゲ
ット部分46とほぼ同じ反射特性のものである。注目さ
れるのは、ターゲット146のプラテン112に対する
一般的動作関係が、ターゲット46のプラテン12に対
する関係と同じであるという点である。
【0097】光の固定走査線すなわち足跡124は、プ
ラテン112とターゲット146の両方を照射する。こ
の光の足跡は、図1の光源16と同様の光源によって発
生される。 周知の構成及び配置による光学手段(図示せず)が、セ
ンサ・アレイ121の結像平面に光の足跡124の対物
平面を結像する働きをする。センサ・アレイ121は、
図4のセンサ・アレイ21と構成及び配置が対応してお
り、プラテン112を検分する比較的長い部分148と
、ターゲット146を検分する比較的短い部分149を
含んでいる。
【0098】参照番号111は、走査装置によって走査
される移動する文書を識別している。本発明の他の実施
例に関連して前述したようにして、文書111がプラテ
ン112上で、ターゲット146に隣接して移動するに
際して、文書11のPELの内容は文書に担持されてい
る可視イメージに相当する電子的イメージに変換され、
また同時に、ターゲット146から反射される光を用い
て、文書の全てのPEL行の走査時に、光の足跡124
の強度はほぼ一定に保たれる。
【0099】本発明に関する以上の詳細な説明は、本発
明のいくつかの実施例について詳細に言及したものであ
る。しかしながら、本明細書の教示に従えば当業者が本
発明の他の実施例を容易に想起し得ることは明らかであ
り、本発明の範囲及び思想は、特許請求の範囲によって
のみ制限され得るものである。
【0100】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、ターゲット
手段を用いることによって光源からの照射強度の変動を
感知することができ、それに応じて光源の付勢を調整す
ることができる。かくして光源の照度の短期及び長期の
変動を有効に補償することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を含む光源移動式文書スキャナを示す概
略図である。
【図2】図1のスキャナの対物平面/結像平面光路を示
す展開図である。
【図3】図1の個別のセンサ・セルのアナログ出力信号
がデジタル信号に変換される手法を示す説明図である。
【図4】プラテンの1つの角に対して位置合わせされた
例示的な文書と、プラテンの2つの直交する縁部に隣接
して配置された白いL字形の反射ターゲット手段と、ホ
ームポジションから僅かな距離だけ間隔を空けた位置に
ある光の走査ラインとを示す、図1の文書プラテンの底
面図である。
【図5】照度補償回路手段の全体の利得が手動調節によ
って周期的に調節され、或いはその利得が各々の文書走
査動作の開始に先だって調節される、本発明を示す回路
図である。
【図6】図5の回路手段の全体の利得が図5に示した本
発明の特徴に従って調節される手順を示す図である。
【図7】本発明の1つの実施例を示すフローチャートで
ある。
【図8】固定光源、文書移動式のタイプの文書走査装置
に適用された本発明を示す図である。
【図9】本発明による照度補償が前述した同時係属中の
米国特許出願に開示され特許請求されている回路手段に
取り込まれ、センサ・アレイの明/暗感度も補償されて
いる、本発明の別の実施例の図である。
【符号の説明】
10  スキャナ 11  文書 12  プラテン 16  光源 21  センサ・アレイ 22  光検出セル 24  足跡 29  A/D変換器 41  ターゲット手段 46  ターゲット部分 49  セル 51  測定信号 52  出力 53  マイクロプロセッサ 56  平均化手段 58  PWM 59  2進出力

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の独立したセンサ・セルからなる感
    光性アレイを有する文書スキャナであって、前記アレイ
    が文書が電気的に付勢可能な光源手段によって照射され
    るに際して前記文書に対して有効に移動して文書を走査
    するよう配列されており、前記アレイの個々のセンサ・
    セルが前記走査の間に受け取った光に比例して出力信号
    をもたらすものにおいて、文書走査動作の間に前記光源
    手段において生じ得る何らかの照射強度の変化を補償す
    るための方法であって、文書が照射されるに際して照射
    されるよう前記アレイに対して配置されたターゲット手
    段を設け、前記アレイの特定のセルを前記ターゲット手
    段を検分するように配列し、前記ターゲット手段を検分
    する前記アレイの前記特定のセルに接続された入力手段
    を有し、また出力手段を有する信号処理手段を設け、前
    記信号処理手段が走査動作の間に前記特定のセルによっ
    てもたらされる出力信号を処理するようにし、走査動作
    の間に前記特定のセルにより前記ターゲット手段から実
    質的に一定の照射が受け取られるように前記光源の付勢
    を制御する仕方でもって、前記信号処理手段の出力手段
    を前記光源手段へと制御的関係で接続する手段を設ける
    ことからなる、文書スキャナにおける照度補償方法。
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