JPH0421225Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は表示パネル付スイツチ装置、特に自動
車用空調制御装置用表示パネル付スイツチ装置に
関するものである。

［従来の技術］ 各種の機器、例えばオーデイオ装置あるいは空
気調和装置などは、その操作状態の切替をスイツ
チ装置により行つており、また該スイツチ装置と
しては、スイツチ操作部近傍に表示パネルを設
け、この表示により機器の操作状態を操作者に認
識させる表示パネル付スイツチ装置が広く用いら
れている。

例えば、近年の車両には、各種の車載機器、特
に車室内の空気調和装置のモード切替、送風量切
替、あるいは温度切替を行うために各種の表示パ
ネル付スイツチ装置が使用されており、運転操作
中であつても各種の車載機器の操作状態を容易に
運転者へ知らせることができる。

第４図にはこのような表示パネル付スイツチ装
置を用いた車両用空調制御装置の一般的な操作部
が示されている（実開昭59−46736）。

同図において、表示パネル１０の両側部には風
量切替用スイツチボタン１２、設定温度インクリ
メント用スイツチボタン１４、設定温度デリクメ
ント用スイツチボタン１６、吸気孔切替用スイツ
チボタン１８、風向切替用スイツチボタン２０、
エコノミモード切替用スイツチボタン２２、エア
コンオフ制御用スイツチボタン２４、デフモード
切替用スイツチボタン２６が配置されている。

そして、表示パネル１０上には、各スイツチボ
タンの操作情報２８，３０……４２が各スイツチ
ボタン近傍に表示される。

従つて、操作者は、表示パネルの操作情報２
８，３０，……４２を認識しつつ、対応したスイ
ツチボタン１２，１４，……２６を操作すること
になる。

［考案が解決しようとする課題］ 従来技術の問題点 しかしながら、第４図に示すような従来の表示
パネル付スイツチ装置では、操作部と該操作部の
操作情報との対応が認識し難いという問題点があ
つた。

無論、表示パネルをそれぞれの操作部毎に形成
すれば、このような操作部とその操作情報の対応
の不明確さは除去されるわけであるが、反面コス
トが大きく上昇してしまう。

考案の目的 本考案は前記従来技術の問題点に鑑みなされた
ものであり、その目的はスイツチボタンと操作ガ
イドとの対応が明確となる表示パネル付スイツチ
装置を提供することにある。

［問題点を解決するための手段］ 前記目的を達成するために、本考案に係る表示
パネル付スイツチ装置は、車両用空調制御装置の
制御状態を表示する表示部と、前記車両用空調制
御装置の操作ガイドを表示するためのガイド表示
部とを、平面的に異なる位置で表示する表示パネ
ルと、前記表示パネルの表示面を覆い、少なくと
も前記表示部及びガイド表示部に対して透視部と
して表示窓を有する操作パネルと、前記操作パネ
ルのガイド表示部周囲に一部操作パネルから切り
離されて上下動自在に弾性支持された操作ボタン
と、前記操作ボタンの下部に設けられた車両用空
調制御装置の切替操作を行うための操作スイツチ
とを含む表示パネル付スイツチ装置。

そして、操作ボタンと隣接したガイド表示部に
よつて車両用空調制御装置の操作切替を行うこと
を特徴とする。

［作用］ 本考案に係る表示パネル付スイツチ装置は前述
した手段を有するので、操作者は操作部を操作す
る段階で、操作ボタンと隣接したガイド表示部の
表示窓より表示された操作ガイドを視認しながら
操作ボタンが操作できる。

このため、操作部と別個の表示パネルを確認し
た上で該操作部を操作する必要はなくなり、操作
部とスイツチボタンとの対応が不明確となる恐れ
はない。

［実施例］ 以下、図面に基づいて本考案の好適な実施例を
説明する。

第１図には本考案の一実施例に係る表示パネル
付スイツチ装置が適用された車両用空調制御装置
の操作パネルが示されており、前記第４図と対応
する部分には符号１００を加えて示し説明を省略
する。

同図より明らかなように、操作パネル１００に
は時刻セツト用スイツチボタン１０２、リヤウイ
ンドのデフモード切替用スイツチボタン１０４、
オートモード設定用スイツチボタン１０６が配置
されている。

本考案において特徴的なことは、表示パネルを
表示内容の違いより、制御状態を表示する表示部
と、操作ガイドを表示するためのガイド表示部と
に分割したので、ガイド表示部の表示窓からのみ
操作ガイドが視認可能に構成されていることであ
る。このために、本実施例においては、表示パネ
ル１１０の下部両側にはスイツチ操作部を形成す
る操作ボタン１５０，１５２が配置されている。

該操作ボタン１５０，１５２の上方は表示パネ
ル１１０上に覆設され、該表示パネル１１０両側
下部に表示される操作ガイド１５４，１５６が、
操作ボタン１５０，１５２に形成された表示窓１
５８，１６０より視認可能に表示されている。

この状態は第２図により詳細に示される。

第２図は第１図−線上での縦断面図であ
り、第１図と同一部分には同一符号を付して説明
を省略する。

同図より明らかなように、表示パネル１１０は
操作パネル１００の裏面に配置された液晶パネル
よりなり、液晶パネル照明器１６２により所定の
操作情報が適度なコントラストで表示される。該
操作パネル１００上部は透明材よりなる表示窓１
６４が配置され、前記表示パネル１１０を保護す
る。

また、表示パネル１１０下部に配置された操作
ボタン１５０の上部には表示窓１５８が形成さ
れ、該表示窓を通して表示パネル１１０上に操作
情報が視認可能である。

ここで、操作ボタン１５０はその上端が操作パ
ネル１００に形成された軸支部１６６に軸支さ
れ、下部は基板１６８上に操作スイツチ１７０の
操作レバー１７０ａに接続されている。

従つて、操作者が操作ボタン１５０を押入操作
することにより、該スイツチボタン１５０は軸支
部１６６を中心に反時計方向に回動し、操作レバ
ー１７０ａを介して操作スイツチ１７０を切替制
御する。

また、第１図において、操作パネル１００の略
中央には操作ボタン１５０，１５２の機能選択ス
イツチボタン１７２が形成され、更にその上部に
は機能選択スイツチボタン１７２により選択され
た機能表示部１７４が配置されている。

本実施例に係る表示パネル付スイツチ装置は以
上のように構成され、次に第３図を参照しつつそ
の作用について説明する。

まず、第３図Ａに示すよに、機能選択スイツチ
ボタン１７２の左端側１７２ａを押圧し、操作ボ
タン１５０，１５２の機能は時刻設定モードに切
り替える。なお、この状態は機能表示部１７４の
「CLOCK」表示下部のインジケータ１７４ａに
より発光表示される。

この状態では、操作ボタン１５０は「時」を、
また操作ボタン１５２は「分」をそれぞれインク
リメントする機能を有するが、該機能は操作ボタ
ン１５０，１５２の表示窓１５８，１６０より表
示パネルの「Ｈ」及び「Ｍ」を視認することによ
り容易に確認される。

そして、操作ボタン１５０が押圧操作されるこ
とにより表示部１６４を介して視認可能な「時」
１７６をインクリメントし所定「時」に設定す
る。また、操作ボタン１５２を押圧すると、これ
に伴い表示部１６４に表示された「分」１７８が
インクリメントし、所望の「分」に設定する。

次に、第３図Ｂに示すように、機能選択スイツ
チボタン１７２の右端側１７２ｂを押圧し、機能
表示部１７４のインジケータ１７４ｂを示すよう
に送風方向・送風量のマニユアル設定モードに切
替えると、操作ボタン１５０，１５２の表示窓１
５８，１６０に該操作ボタンの操作情報、
「MODE」及び「FAN」が表示される。

この状態では操作ボタン１５０は風向設定ボタ
ンとして機能し、該操作ボタン１５０を押圧操作
することにより風向モードが切り替えられ、表示
部１６４の風向表示１８０も順次右側に切り替え
られる。

また、操作ボタン１５２は風量設定ボタンとし
て機能し、該操作ボタンを押圧操作することによ
り風量は順次切り替えられ、風量表示１８２も順
次右側に切り替えられる。

更に、第３図Ｃに示すように、機能選択スイツ
チボタン１７２を操作し、機能表示部１７４の
「TEMP」を示すインジケータ１７４ｃを点灯さ
せると、操作ボタン１５０，１５２はそれぞれ温
度設定ボタンに機能選択される。

これと同時に、表示部１６４には、通常の時刻
表示の代りに設定温度表示１８４が現われる。

そして、設定温度表示１８４を参照しつつ操作
ボタン１５０により設定温度をデクリメントし、
あるいは操作ボタン１５２によりインクリメント
する。ここで、各操作ボタン１５０，１５２の表
示窓１５８，１６０からは、表示パネル１１０に
表示されたデクリメント記号、インクリメント記
号がそれぞれ視認可能であり、操作ボタン１５
０，１５２の機能を誤ることはない。

なお、表示部１６４には表示されている数字が
設定温度であり、時刻ではないことを確認するた
め「TEMP」表示１８６が行われる。

以上のように、本実施例に係る表示パネル付ス
イツチ装置によれば、スイツチボタン上のガイド
表示部に複数のスイツチボタンの操作ガイドを表
示するので、従来のようにスイツチボタンと操作
情報との対応関係に誤解を生じさせてしまうこと
はない。

しかも、操作ボタンの機能を変更させたとして
も、該機能が常に操作ボタン上に表示されるの
で、機能選択も容易となる。

なお、本実施例では空調制御装置に表示パネル
付スイツチ装置を適用した例について説明した
が、これに限られるものではなく、例えばオーデ
イオ装置などにも適用可能である。

また、本実施例においては表示パネルとして液
晶パネルを使用したが、例えばCRTなど操作部
の操作情報が表示可能なものであれば使用可能で
ある。

［考案の効果］ 以上説明したように、本考案に係る表示パネル
付スイツチ装置によれば、表示パネルを表示内容
の違いにより制御状態を表示する表示部と、操作
ガイドと表示するためのガイド表示部とに分割し
たので、ガイド表示部の表示窓からのみ操作ガイ
ドが視認可能となり、さらに操作ボタンとガイド
表示部が隣接しているので、スイツチ操作部と表
示パネル上の操作ガイドとの対応関係に誤認を生
じてしまうことはない。

【図面の簡単な説明】

図１は本考案の一実施例に係る表示パネル付ス
イツチ装置が車両用空調制御装置に用いられた例
の説明図、第２図は第１図に示した実施例の−
線上での縦断面図、第３図は第１図に示した装
置の使用状態の説明図、第４図は従来の表示パネ
ル付スイツチ装置の説明図である。 １０，１１０……表示パネル、１５０，１５２
……操作ボタン、１５４，１５６……ガイド表示
部、１５８，１６０……表示窓。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 車両用空調制御装置の制御状態を表示する表
   示部と、前記車両用空調制御装置の操作ガイド
   を表示するためのガイド表示部とを、平面的に
   異なる位置で表示する表示パネルと、 前記表示パネルの表示面を覆い、少なくとも
   前記表示部及びガイド表示部に対して透視部と
   して表示窓を有する操作パネルと、 前記操作パネルのガイド表示部周囲に一部が
   操作パネルから切り離されて上下動自在に弾性
   支持された操作ボタンと、 前記操作ボタンの下部に設けられた車両用空
   調制御装置の切替操作を行うための操作スイツ
   チと、 を含み、 操作ボタンと隣接したガイド表示部によつて
   車両用空調制御装置の操作切替を行うことを特
   徴とする車両用空調制御装置用表示パネル付ス
   イツチ装置。 (2) 実用新案登録請求の範囲(1)記載の装置におい
   て、上記操作パネルには機能選択スイツチを設
   け、前記機能選択スイツチによつてガイド表示
   部のガイド内容が変更できることを特徴とする
   車両用空調制御装置用表示パネル付スイツチ装
   置。