JPH07114859A

JPH07114859A - 車両用スイッチ装置

Info

Publication number: JPH07114859A
Application number: JP28191193A
Authority: JP
Inventors: Satoshi Asai; 智浅井
Original assignee: Nippon Seiki Co Ltd
Current assignee: Nippon Seiki Co Ltd
Priority date: 1993-10-15
Filing date: 1993-10-15
Publication date: 1995-05-02
Anticipated expiration: 2014-07-26
Also published as: JP2924607B2

Abstract

(57)【要約】【目的】回転および押込操作により所望動作が選択可
能な１つのスイッチと、運転者の前方に位置して前記ス
イッチの回転操作に応じて画面が変化する１つの表示器
とを有し、回転と押込との使いわけにより、１つのスイ
ッチで複数のスイッチの機能を具備させることができる
ため配置場所が少なくて済み、操作が容易となる車両用
スイッチ装置を提供する。【構成】車両用スイッチ装置１は、回転および押込操
作により所望動作が選択可能な１つのスイッチ２と、運
転者の前方に位置してスイッチ２の回転操作に応じて画
面が変化する１つの表示器３とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、車両に搭載されて運転
者が操作する車両用スイッチ装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】車両において、運転者が操作するスイッ
チは多種多様であり、例えばラジオにあっては、バンド
選択（ＡＭ／ＦＭ等），放送局選択（ＮＨＫ／民放各局
等），周波数特性選択（ポップス／ロック／歌謡曲
等），臨場感選択（コンサートホール／ディスコ／野外
等）の操作があり、他にナビゲーション，エアコン，ワ
ーニング処理等においても種々のスイッチ操作が必要で
あり、車両の機能向上に伴いスイッチ点数が増加する傾
向にあり、運転者はこれら各スイッチを操作して、所望
の作動を行わしめている。

【０００３】しかし、前記各スイッチは、運転席前方や
側方の広い範囲に分散配置され、かつ、その操作が各々
異なるため、操作性に劣り、また、これらのスイッチを
確認しながらの運転は安全走行上の点から好ましいもの
ではなかった。

【０００４】そこで、スイッチを操作した時に、スイッ
チ選択内容を表示する機構を付設するものが提案されて
いる（特開昭62-37231号公報，特開平３-63718号公
報）。かかる構成によれば、運転者がスイッチを操作す
る際には、スイッチを見ずに前方等運転視野近傍に配置
された表示器を見ながらスイッチを操作することによ
り、運転しながらでも容易、かつ、安全に所望の作動を
行わせることができた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、どのスイッチ
を操作したかを視認できても、スイッチの数が多いので
は、スイッチの配置場所も広くなり、また、操作が複雑
になりかねず運転者の疲労度が大きく、いまだ車両用と
しては不十分と言わざるを得なかった。

【０００６】また、１つの表示器で連続して複数の画面
を連続的に変化させる場合、スイッチ操作が早いと連続
した表示が行われず、画面が飛んでしまうスキップ現象
を生じることがあった。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は、回転および押込操作により所望動作が選
択可能な１つのスイッチと、運転者の前方に位置して前
記スイッチの回転操作に応じて画面が変化する１つの表
示器とを有するものである。

【０００８】また、前記スイッチの回転操作により前記
表示器へ画面切換信号を送信し、この信号に応じて前記
表示器は単位表示時間の間少なくとも同一の画面を表示
し、この単位表示時間の間に現在表示画面から複数離れ
た選択画面に変化させる前記信号が送信されても、次の
単位表示時間以降は前記単位表示時間経過毎に前記現在
表示画面の次の画面から前記選択画面まで順次変化され
るものである。

【０００９】

【作用】回転および押込操作により所望動作が選択可能
な１つのスイッチと、運転者の前方に位置して前記スイ
ッチの回転操作に応じて画面が変化する１つの表示器と
を有し、回転および押込操作の使い分けにより、１つの
スイッチで複数のスイッチの機能を具備させることがで
きるため配置場所が少なくて済み、操作が容易となる。

【００１０】また、前記スイッチの回転操作により前記
表示器へ画面切換信号を送信し、この信号に応じて前記
表示器は単位表示時間の間少なくとも同一の画面を表示
し、この単位表示時間の間に現在表示画面から複数離れ
た画面に変化させる前記信号が送信されても次の単位表
示時間の間は前記現在表示画面の次の画面が表示される
ため、スイッチ操作が早くとも画面が飛んでしまうスキ
ップ現象を防止することができる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明を添付図面に記載した実施例に
基づき説明する。

【００１２】図１は、実施例の正面図であり、１は車両
の運転席前方に配置される車両用スイッチ装置であり、
運転者の左手前方（ハンドルの近傍）には回転および押
込操作により所望動作が選択可能な１つのスイッチ２、
運転者の略正面にはスイッチ２の回転操作に応じて画面
が変化する１つのカラー表示器３が、夫々用意されてい
る。

【００１３】スイッチ２は、回転と押込の２つの操作が
可能な構造で、回転操作の移動量（時計回り／反時計回
りの回転方向識別を含む）に応じてパルス信号を図示し
ない制御回路（マイコン）へ出力し、この出力を入力し
た前記制御回路は予め設定されているプログラムに応じ
て表示器３の画面を変化させるようになっている。そし
て、所望の画面でスイッチ２を押込操作すると、少なく
とも、その画面の下位画面に変化させたり、その画面に
応じた項目が選択されて所定の処理を行うようになって
いる。

【００１４】図２は、車両のスタート（イグニッション
スイッチがオン）時における表示器３の画面を示してお
り、この画面がメニュー画面である。これ以後運転者が
スイッチ２を回転操作する毎にメニュー画面で表示され
ている項目Ａ〜Ｄに応じて画面が変化する。具体的に
は、メニュー画面は、上端を除く背景ａが薄い青色、ス
タート時の選択項目Ａの指示部ｂが赤色に黒色文字、非
選択項目Ｂ〜Ｄの指示部ｂが黄色に黒色文字、中央のス
イッチ２を表す記号部ｃが赤色に黒色文字、スイッチ２
の回転方向を示す矢印ｄが黒色、スイッチ２の説明部ｅ
が濃い青色で、上端の選択項目説明部ｆは選択項目（ス
タート時は項目Ａ）に応じた説明を緑色に黒色文字で、
夫々表示している。そして、スイッチ２を回転操作する
ことにより、その回転量に応じて選択項目が項目Ｂ，
Ｃ，Ｄや項目Ｄ，Ｃ，Ｂのように変化し、指示部ｂおよ
び選択項目説明部ｆ、あるいは、画面全体が、その時の
選択項目に応じた色彩や内容となるように変化するもの
で、これを「画面が変化する」，「画面を変化させる」
あるいは「画面の変化」等と言う。なお、この画面の変
化は、変更個所のみ変化するのではなく、画面全体が新
しく書き替えられることにより行われる。

【００１５】そして、所望の画面でスイッチ２を押込操
作すると、表示器３ではその画面の下位画面に変化した
り、その画面に応じた項目が選択されて所定の処理を行
う、の少なくとも一方の状態変化が生じ、下位画面に変
化に対しては、再度スイッチ２を回転操作することによ
り、新たに画面が変化することとなり、前記状態変化が
繰り返される。

【００１６】図３は、スイッチ２からのパルス信号と、
表示器３の画面との関係を示しており、表示器３で表示
される画面は、単位表示時間（例えば100 msec）が決め
られていて、この単位時間の間は同一画面が表示され、
単位表示時間の間にスイッチ２より複数画面移動させる
に相当するパルス信号（例えば１パルスで１画面移動）
が入力されたとしても、次の単位表示時間の間は現在表
示画面の次の画面（現在表示画面が項目Ａに対応する画
面であれば、回転方向に応じて項目Ｂ又は項目Ｄに対応
する画面）に変化するようになっている（図３
（ａ））。

【００１７】このようなスイッチ２と表示器３との関係
は、前記制御回路に予め設定されているプログラムによ
り任意に設定することができ、例えば図４で示すような
プログラムで設定可能となる。

【００１８】かかる車両用スイッチ装置１においては、
１つのスイッチ２で複数のスイッチの機能を具備させる
ことができ、スイッチの配置場所が少なくて済む。

【００１９】また、運転者は、前方の視野を確認しなが
ら運転し、必要に応じてハンドルの近傍にあるスイッチ
２を操作する。この時、スイッチ２の回転操作に応じて
前記視野近傍の表示器３の画面が変化するため、視線を
前記視野から大きな移動でスイッチ２を見るのではな
く、小さな移動で表示器３を見ることにより、操作状況
を容易かつ迅速に確認できるものであり、スイッチ２の
みしか有さない従来の車両用スイッチ装置と比べて、ス
イッチ２に対する運転者の疲労度を軽減することがで
き、すなわち、視野から離れたスイッチ２を見ることな
く、その視野近傍の表示器３の画面を見ることにより確
認することができるため、視線の移動が少なく、その分
運転者の疲労度が軽減される。

【００２０】また、この運転者のスイッチ２の回転操作
が早い（表示器３の単位表示時間の間にスイッチ２より
複数画面変化させるに相当するパルス信号が入力され
る）と、表示器３はスイッチ２からの指示を無視して次
の単位表示時間の間は現在表示画面の次の画面を表示す
るものであるため、画面が飛んでしまうスキップ現象を
防止することができ、運転者に違和感を与えない。

【００２１】ところで、運転者のスイッチ２の回転操作
が早い場合というのは、早く次なる処理を行いたいと希
望する、すなわち表示器３の画面を早く変化させたい場
合であり、この場合に表示器３が１画面づつしか変化し
ないのではかえって運転者に精神的な混乱（欲求不満）
を生じさせるのではないかという懸念があるが、表示器
３の単位表示時間を人間の平均的識別能力に対して十分
短時間（本実施例程度）に設定することにより、このよ
うな懸念を解消することができる。

【００２２】なお、本発明は、その要旨の範囲ないで種
々の応用が可能であり、例えば、スイッチ２はジョイス
テックのようなものであったり、表示器３はヘッドアッ
プディスプレイと呼ばれるような虚像表示型であっても
良い。この表示器３は、スイッチ２の表示用として専用
に設ける他、他の用途（例えば、速度や時刻）の表示用
として兼用する構成でも良い。

【００２３】また、スイッチ２と表示器３との関係は、
前記実施例で示したように、単位表示時間の間に現在表
示画面から複数離れた選択画面に変化させる信号が送信
されても、次の単位表示時間の間は現在表示画面の次の
画面が表示され、その後、単位表示時間経過毎に選択画
面まで順次変化する構成（図３（ａ））の他、次の単位
表示時間の間も現在表示画面をもう一度表示し、次の次
の単位表示時間以降より現在表示画面の次の画面から選
択画面まで単位表示時間経過毎に順次変化させる構成で
も良く、これは新しい画面を一端付設のビデオＲＡＭに
描画してからそのデータを表示器３へ出力してする構成
の場合に行われるもので、前記描画時間を確保すること
を目的としている。画面が変化し始めると、それ以降は
随時ビデオＲＡＭに描画されるため、画面の変化は連続
して行われる（図３（ｂ））。

【００２４】

【発明の効果】本発明は、回転および押込操作により所
望動作が選択可能な１つのスイッチと、運転者の前方に
位置して前記スイッチの回転操作に応じて画面が変化す
る１つの表示器とを有することにより、１つのスイッチ
で複数のスイッチの機能を具備させることができ、スイ
ッチ数を増やすことなく必要な操作を行うことができ
る。なお、本発明は、他にスイッチを具備する構成を排
除するものではなく、本発明を実施することにより、単
独でスイッチを配置する構成に比べて、その配置場所を
少なくすることができるものである。

【００２５】また、スイッチの回転操作により前記表示
器へ画面切換信号を送信し、この信号に応じて前記表示
器は単位表示時間の間少なくとも同一の画面を表示し、
この単位表示時間の間に現在表示画面から複数離れた画
面に変化させる前記信号が送信されても、次の単位表示
時間以降は前記単位表示時間経過毎に前記現在表示画面
の次の画面から前記選択画面まで順次変化されることに
より、スイッチ操作が早くとも画面が飛んでしまうスキ
ップ現象を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の正面図。

【図２】同上実施例の表示器の画像を示す正面図。

【図３】同上実施例のスイッチと表示器との関係を示す
タイムチャート。

【図４】同上実施例のスイッチと表示器との関係を示す
フローチャート。

【符号の説明】

１車両用スイッチ装置２スイッチ３表示器

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】回転および押込操作により所望動作が選
択可能な１つのスイッチと、運転者の前方に位置して前
記スイッチの回転操作に応じて画面が変化する１つの表
示器とを有することを特徴とする車両用スイッチ装置。
【請求項２】前記スイッチの回転操作により前記表示
器へ画面切換信号を送信し、この信号に応じて前記表示
器は単位表示時間の間少なくとも同一の画面を表示し、
この単位表示時間の間に現在表示画面から複数離れた選
択画面に変化させる前記信号が送信されても、次の単位
表示時間以降は前記単位表示時間経過毎に前記現在表示
画面の次の画面から前記選択画面まで順次変化させるこ
とを特徴とする請求項１に記載の車両用スイッチ装置。