JPH04212104A - 非吸収型偏光素子、該素子の製法および該素子を用いた表示装置 - Google Patents

非吸収型偏光素子、該素子の製法および該素子を用いた表示装置

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JPH04212104A
JPH04212104A JP3041665A JP4166591A JPH04212104A JP H04212104 A JPH04212104 A JP H04212104A JP 3041665 A JP3041665 A JP 3041665A JP 4166591 A JP4166591 A JP 4166591A JP H04212104 A JPH04212104 A JP H04212104A
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medium
light
polarizing element
liquid crystal
polarizing
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JP3041665A
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English (en)
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Katsumi Kondo
克己 近藤
Masato Shimura
正人 志村
Shuichi Ohara
大原 周一
Junichi Hirakata
純一 平方
Osamu Ito
理 伊東
Teruo Kitamura
輝夫 北村
Naoki Kikuchi
直樹 菊地
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/28Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for polarising
    • G02B27/283Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for polarising used for beam splitting or combining
    • G02B27/285Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for polarising used for beam splitting or combining comprising arrays of elements, e.g. microprisms

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に明るさにおいて優
れた偏光素子、該素子の製法およびそれを用いた表示装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶表示装置においては、偏光を
生み出す素子として光吸収の二色性を有する偏光板(二
色性偏光板)が用いられていた。ここで云う偏光光は、
無偏光の外光が上記偏光板に入射され透過する際に、2
種の互いに直交する偏光のうち一方は透過し、他方は吸
収することで得ることができる。しかし、この方法では
一方の偏光成分を吸収してしまうため、光を半分以上捨
てることになる。従って、通常用いられている偏光板の
実質的な光透過率は40%程度で、明るさが要求される
光学装置のネックとなっている。
【0003】更に、この二色性偏光板によって偏光度(
偏りの度合い)を上げ、高コントラストの表示を得るに
は、同時に光吸収率も上げる必要があり、最近の高コン
トラスト表示装置に使われる偏光板の透過率は益々低下
する傾向にある。特に、この傾向はカラー表示において
顕著である。従って、色の彩度を上げるため、前記光透
過率の低い偏光板をやむなく使用しているのが現状であ
る。
【0004】前記のような光損失をより低く抑制する試
みとして、例えば、偏光板を液晶セルの一方の基板と兼
用することにより界面の数を減らして、反射による光の
損失を少なくすることが提案されている(特開昭61−
221728号公報)。
【0005】また、ビームスプリッタにより透過光と反
射光を直交する直線偏光光束に分離させた後、半波長板
に透過させて同一偏光にした両光束を、更に鏡面で反射
させて平行に出射させることで光の吸収現象を伴わずに
偏光度を上げ、光の損失を減らす試みがなされている(
特開平2−69715号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】現在実用化されている
前記二色性偏光板を用いるかぎり、偏光板での光の損失
を抑制することはできず、それに伴い種々の問題が発生
している。
【0007】例えば、自然光を利用した反射型液晶表示
装置では、より明るい状態を表示した場合でも、偏光板
での光のロスによって白色ではなく灰色の表示しか得ら
れないと云う問題がある。一方、光源を設けた透過型液
晶表示装置では、より十分な明るさを得るには光源の照
度を上げざるを得ず、それに伴う消費電力の増大、発熱
等が問題となっている。特に、色フィルタが必要なカラ
ー表示装置においては深刻な問題である。
【0008】また、前記特開平2−69715号により
提案されているものにおいては、ビームスプリッタ、反
射鏡等の光学素子が必要で、装置が大型化する割に大面
積の光源を得ることが困難である。例えば、A5サイズ
の液晶表示装置のバックライトとして用いることは困難
である。このことは直視型、投射型のいずれにおいても
云える。
【0009】本発明の第1の目的は、液晶表示装置等の
光学素子の光損失の主因子である二色性吸収を低減し、
高光透過率で、かつ、大面積,薄型の偏光素子を提供す
ることにある。
【0010】本発明の第2の目的は、前記偏光素子の製
法を提供することにある。
【0011】本発明の第3の目的は、明るい液晶表示装
置を提供することにある。
【0012】更に、本発明の第4の目的は、表示コント
ラストを低下することなく明るさを向上した偏光素子お
よび液晶表示装置を提供することにある、
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の要旨は次のとおりである。
【0014】 (1)2つまたは3つの屈折率の異なる偏光モードを生
ずる複屈折性を備えた媒質Iと、前記媒質Iの2つまた
は3つの屈折率のうち最も大きな屈折率より低い屈折率
の表面または表面層と、旋光性を備えた媒質IIとから
構成され、前記媒質Iと媒質IIとが交互に複数層積層
されており、前記媒質I中を伝播した光が前記媒質II
との境界面において偏光の一方はほゞ反射、他方は媒質
II中をほゞ透過させる角度に前記積層境界面が構成さ
れていることを特徴とする非吸収型偏光素子。
【0015】 (2)導電膜を有し少なくとも一方が透明な一対の基板
と、該基板間に液晶層を挾持して成る液晶パネルと、該
液晶パネルに入射する光の偏光手段と、前記導電膜に電
荷を与えて前記液晶層を駆動する駆動手段を備えた液晶
表示装置において、前記偏光手段が2つまたは3つの屈
折率の異なる偏光モードを生ずる複屈折性を備えた媒質
Iと、前記媒質Iの2つまたは3つの屈折率のうち最も
大きな屈折率よりも低い屈折率の表面と旋光性を備えた
媒質IIとから構成され、前記媒質I中を伝播した光が
前記媒質IIとの境界面において偏光の一方はほゞ反射
、他方は媒質II中をほゞ透過させる角度に前記境界面
が構成されていることを特徴とする液晶表示装置。
【0016】 (3)2つまたは3つの屈折率の異なる偏光モードを生
ずる複屈折性を有する所定の膜厚の媒質Iと、前記媒質
Iの2つまたは3つの屈折率のうち最も大きな屈折率よ
りも低い屈折率の表面または表面層と、旋光性を有する
所定の膜厚の媒質IIとを交互に積層接合して積層体を
形成し、前記媒質I中に入射、伝播した偏光々が媒質I
Iとの前記境界面において偏光の一方はほゞ反射、他方
は媒質II中をほゞ透過させる角度に積層境界面が構成
されるよう前記積層体を所定の角度で所定膜厚に切断し
て、前記媒質Iと媒質IIとが縞目状に配列したフィル
ムとすることを特徴とする偏光素子の製法。
【0017】一般に無偏光あるいは偏りの小さな偏光か
ら、より偏りの大きな偏光を生み出す物理現象としては
、 1.複屈折 2.吸収の二色性 3.誘電体からの反射 が知られている。そして、それぞれの現象を用いた偏光
を生み出す素子(偏光子またはポラライザと称される)
が考案されている。
【0018】例えば、複屈折を利用したポラライザでは
、光学的異方性媒質内では光は2つの偏光に分離すると
いう性質を利用し、一方の偏向のみを取り出している。 また、吸収二色性を用いた二色性ポラライザでは一方の
偏光のみが吸収されるという性質を利用している。 これは現在の液晶ディスプレイのほとんどに使用されて
いるものである。
【0019】誘電体からの反射光は、入射角がある特定
の角度(Brewster角)になったとき、一方の偏
光のみとなる。この性質を利用したものとしては、大別
して反射ポラライザと透過ポラライザの二種がある。本
発明は、前記複屈折現象を用いたものである。
【0020】前記媒質Iとしては、例えば方解石のよう
な大きな複屈折性を有する結晶が用いられる。また、

0021】
【化1】
【0022】(但し、n,mは1以上の整数を表す)等
を含有する有機高分子を配向させたものも用いることが
できる。
【0023】前記媒質IIとしては、前記媒質Iのよう
に必ずしも大きな複屈折性を有していなくともよく、例
えばポリカーボネート、ポリエステル、ナイロン等のフ
ィルムが用いられる。但し、旋光性を有するものでなけ
ればいけない。前記媒質I、IIは配向処理された有機
高分子フィルムが好ましい。
【0024】前記媒質IとIIは、後述するように交互
に複数層積層接合し、接合境界面に対して前記(3)で
述べたように、所定の傾斜角度でスライスしてフィルム
化することにより得られる。なお、前記媒質IとIIと
の接合には、媒質IIの表面層に所定の屈折率の接着層
を有するものを用いて接着するのがよい。
【0025】
【作用】本発明の作用を図3により説明する。光学特性
を有する二種の媒質Iと媒質IIとが積層され、かつ積
層面が偏光素子の界面AA´に対して傾斜(傾斜角をφ
とする)した構造になっている。光が該偏光素子の界面
AA´にほゞ垂直に入射する場合について説明する。
【0026】界面AA´に垂直に入射した光は媒質I中
を伝播し、媒質IIとの境界面に達する。ここで、該境
界面との傾斜角φが十分に大きく、かつ、媒質IIの屈
折率nIIが、媒質Iの屈折率nIより十分に小さい場
合、傾斜した境界面で光は図3(a)で示すように全反
射する。該反射光は直進し媒質II´の境界面に達する
と同様に全反射し、その後界面BB´を透過して出射す
る。
【0027】この時の全反射条件は、
【0028】
【数2】 φ>sin ̄1(nII/nI)          
……(2)で表される。
【0029】一方、nIIがnIより大きいか、あるい
はその差が小さく、全反射条件を満たさないような場合
には、光は図3(b)で示すように媒質Iから媒質II
へ伝播し、更に媒質I´を経て出射する。
【0030】ここで、媒質Iとして複屈折性を有し、か
つ、一方の屈折率のみ全反射条件を満たすようなものを
用い、媒質IIに旋光性(ここでは偏光々が入射し透過
する際、入射前の偏光軸に対して垂直な偏光成分を出射
させる性質を意味する)を持たせた場合を考えると、該
素子に入射する光のうち全反射する偏光成分〔図3(a
)〕は偏光面を変えずに出射する。それに対し透過する
偏光成分〔図3(b)〕は偏光面を変えて出射する。即
ち、全反射して出射した偏光々と同じ偏光面を持って出
射する。こうすれば、吸収現象による光の強度の低下を
伴わずに、偏光の偏りの度合いを上げることができる。
【0031】なお、前記のように直交する2つの偏光の
一方を全反射、他方を透過させるには、次式(1)を満
足させればよい。
【0032】
【数3】           sin ̄1(nII/nI1)<
φ< sin ̄1(nII/nI2)……(1)(但し
、nI1、nI2は媒質Iの最大と最小の屈折率でnI
1>nI2であり、nIIは前記積層境界面近傍の媒質
IIの屈折率を表す。)式(1)から分かるように媒質
Iの複屈折Δn=(nI1−nI2)が大きいほど傾斜
角φの許容範囲が広がり、偏光素子の構造上のバラツキ
を許容できるマージンが広がる。また、視野角も同時に
広がる。
【0033】上記は媒質Iに入射する光について説明し
たが、直接媒質IIに入射する光については前記の効果
はない。しかし、媒質Iを媒質IIに比べて十分に厚く
すれば、入射光の大半を前記の様に活用することができ
るので、本発明の効果は顕著である。
【0034】また、図4の模式図に示すように、媒質I
と媒質IIとの両方の厚さ(ピッチp)を素子の厚さ(
t)に比べて十分に薄くすれば、直接媒質IIに入射し
た光や、媒質Iに入射後媒質IIを透過した光は、媒質
Iと媒質IIとの境界面を何回も反射(あるいは透過)
することになる。この様に媒質Iと媒質II境界面に達
する回数を増すことにより偏光度をより上げることがで
きる。
【0035】以上の説明は偏光素子に垂直に入射した光
について述べたが、図3に示すような全反射および透過
条件の両方を満たすものであれば、斜めに入射した光に
対しても同様の効果が得られる。例えば、液晶表示装置
の場合、光源、液晶パネルのいずれもが大面積であって
斜めから見たときでも、図3に示すような全反射と透過
の条件を満たすものであれば、十分にコントラストよい
表示を得ることができる。
【0036】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明する
【0037】 〔実施例  1〕 まず、本発明の第1の目的である光透過率の高い偏光素
子の実施例を図1,図2および図3に示す。図1は板状
の該偏光素子の模式側断面図の一部を示す。図2は該偏
光素子の模式斜視図である。また、図3は該偏光素子を
拡大した模式断面図である。
【0038】偏光素子は光学的性質の異なる媒質Ιおよ
び媒質IIで構成され、前記両者の境界面が傾斜した積
層構造をとっている。前記媒質Iは光学研磨した方解石
からなり、その光軸は紙面に対して垂直である。なお、
屈折率は異常光線に対するものnI1が1.486、常
光線に対するものnI2が1.658である。また媒質
IIはポリカーボネートの延伸フィルムと接着剤(カナ
ダバルサム)とで構成されている。ポリカーボネートフ
ィルムの屈折率は異常光線、常光線のそれぞれに対しn
II1が1.590、nII2が1.585であり、接
着剤の屈折率nIII1は1.550であり、いずれも
媒質Iの前記nI2よりも小さい。また、傾斜角φは7
5度、偏光素子の厚さtは10mmである。なお、光源
としては棒状の蛍光管とアクリル樹脂製の導光体とで構
成された面光源を用いた。
【0039】さて、図3で示すように、光源からの光の
うち偏光素子の界面AA´に対し垂直に入射した光は、
媒質Iと媒質IIの境界面では入射角φで入射する。こ
の時、常光線は全反射条件を満たし、異常光線について
は満たさないので、常光線は全反射し(図3a)、異常
光線のみが媒質II中に進入する(図3b)。ここで媒
質IIのポリカーボネートフィルムは光軸が紙面に対し
ほゞ45度となるように配置されている。また、その厚
さは進入、伝播する光に対し2分の1波長板として働く
ような値に設定してある。即ち、媒質IIを通過した時
の位相差dΔnが0.275μmとなるようにしてある
(dは光路長を表す)。従って、媒質IIを透過するこ
とで偏光面はほゞ90度回転される。
【0040】なお、本実施例では媒質Iとして無機(方
解石)の結晶を用いたが、光学的物性値として本発明の
効果が実現できるような値を有するのであれば、有機、
無機を問わず、媒質IIと同様に延伸した高分子フィル
ムを用いることができる。
【0041】また、偏光素子としてその厚さtは10m
mと従来の二色性偏光板の1mm以下に比べるとかなり
厚いが、薄く延伸した高分子フィルムを多数積層するな
どすれば、全体として薄くすることは可能である。
【0042】更にまた、図1では平面状のものを示した
が、必ずしも平面である必要はなく、目的に応じて、例
えば曲面状あるいは球面状の表面を有するものであって
もよい。
【0043】 〔実施例  2〕 本発明の第1の目的を達成する他の実施例を図4に示す
【0044】前記実施例1に比べて偏光素子の厚さ(t
)に対する媒質のピッチ(p)の比(p/t)をかなり
小さく(≪1)した。即ち、t=5mm,p=0.5m
mとした。また、媒質Iの材料としては次式の構造を示
す液晶性化合物を、紫外光を照射することにより重合し
た液晶性高分子化合物を用いた。
【0045】
【化2】
【0046】該高分子化合物の配向方法は、ラビング処
理したガラス基板間に上記液晶性化合物を入れ、80℃
に加熱して一旦ネマチック液晶相とし、80℃で保持し
たまゝ紫外光を当てゝ光重合により固化し、均一配向膜
を得た。その後、ガラス基板から剥がしたフィルム状態
のものを積層した。
【0047】得られたフィルムの異常光線、常光線のそ
れぞれに対する屈折率は、1.721.49であった。 なお、媒質IIおよび接着剤は実施例1と同じものを用
いた。また、接着界面の傾斜角φは70度とした。
【0048】なお、実施例1および2で得られた偏光素
子は従来のものに比べて、その明るさは約1.5倍であ
る。
【0049】 〔実施例  3〕 本発明の第3の目的であるより明るい液晶表示装置の実
施例を説明する。図5は反射型液晶表示装置の実施例を
示す模式図である。入射光11はまず本発明の偏光素子
7に入射、透過するが、吸収による光のロスはほとんど
無く、より高い偏光度を有する偏光々に変換されて液晶
パネル8に入射し、反射板9で反射されて反射光12と
なり出射される。
【0050】図6は透過型液晶表示装置の実施例を示す
模式図である。光源14と液晶パネル8の間に偏光素子
7が配置される。光源からの光16は導光体15内で反
射し、先ず初めに偏光素子7に入射、透過し、前記反射
型液晶表示装置の場合と同様、吸収による光のロスがほ
とんど無くより高い偏光度を有する偏光々に変換され、
その後液晶パネル8に入射する。
【0051】なお、偏光素子7に実施例1の偏光素子を
用い、従来のものと同じ明るさで使用すると光源の電力
を30%以上節減することができる。
【0052】 〔実施例  4〕 次に、本発明の第4の目的である明るさの向上に加えて
、表示コントラストが従来以上に高い偏光素子の実施例
を説明する。
【0053】図7の模式図に示すように、実施例1の偏
光素子7に二色性偏光板13が積層されている。偏光素
子7を透過した光の偏光軸19と、二色性偏光板13の
透過軸17は平行である。また、二色性偏光板13は外
部からの自然光を用いるか併設した光源を用いるかを問
わず、光源に対し出射側に配置する。
【0054】図8に反射型液晶表示装置、図9に透過型
液晶表示装置の模式図を示す。これらの液晶表示装置は
、実施例1の偏光素子7に二色性偏光板13を併設した
前記偏光素子を使用したものである。
【0055】図10に駆動回路を備えた液晶表示装置の
模式斜視図を示す。
【0056】透明電極27,27´を有する透明基板2
9,29´により液晶10を挾持して液晶セルを構成し
ており、該液晶セルの外側を本発明の偏光素子7と二色
性偏光板13で挾持している。前記透明電極27,27
´は駆動回路28および28´により駆動され、表示パ
ターンに対応して走査され、液晶10に電圧を印加する
ことによって液晶を駆動する。透過光を偏光素子7の下
側から入射することにより表示が行われる。
【0057】なお、液晶表示方式として、前記の他に、
スーパーTN方式、TFT方式、強誘電性液晶表示方式
、スーパーホメオトロピック方式等が知られているが、
偏光素子を用いる方式のものであれば本発明が適用でき
ることは云うまでもない。
【0058】本発明の偏光素子を用いた光源は光エネル
ギーのロスが極めて少ないため、例えば、自動車のヘッ
ドライト等の照明装置として使用することができる。ヘ
ッドライトの場合、偏光方向を例えば右45度に傾斜し
ておき、運転者がそれと同じ偏光方向の偏光のみを透過
する偏光眼鏡(吸収の二色性あり)を着用すれば、夜間
の対向車のヘッドライトの強度をかなり低減することが
でき、安全性の向上に役立つ。なお、前記偏光眼鏡の代
わりに車のフロントガラスに上記偏光眼鏡と同じ偏光方
向の二色性偏光フィルムを貼付けてもよい。
【0059】また、後方の窓ガラスあるいはバックミラ
ーにも、二色性偏光フィルムを貼付けてもよい。特に、
後方の車が同じようなヘッドライトを用いている場合、
偏光方向を右45度または左45度に傾斜したものをそ
れぞれ選択することにより、その防眩効果が顕著である
【0060】なお、本発明の偏光素子は液晶表示装置に
限らず、例えば、偏光検出器等の受光素子として用いる
ことができる。
【0061】 〔実施例  5〕 本発明の第3の目的である偏光素子の製法について説明
する。
【0062】図11(a)の様に媒質Iと媒質IIを積
層して巻取り、層間を接着,固化して、第9図(b)の
ようなロール状の積層体2を形成する。
【0063】次に、媒質I,IIの境界面と切断面とが
所定の角度(φ)となるように切断面30、30´を設
定してスライスする。なお、その時の剪断力の方向が光
軸4の方向と一致するようにして切断する。こうするこ
とによって、切断時の剪断力により光軸方向の変形を少
なく抑えることができる。
【0064】該偏光素子を用いることによって、明るさ
の優れた液晶表示装置を得ることができる。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、光吸収を低減した光透
過率の高い偏光素子を提供することができる。
【0066】該偏光素子を用いることにより従来のもの
より明るい液晶表示装置を提供することができる。
【0067】また、該偏光素子を用いた液晶表示装置は
、光源の照度が低くてよいので、消費電力の少ない表示
素子を提供することができる。
【0068】また、表示コントラストを低下させずに明
るさを向上することができ、特に、色フィルタを備えた
カラー表示において有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偏光素子を模式的に示した側断面図で
ある。
【図2】図1の偏光素子の模式斜視図である。
【図3】本発明の偏光素子の作用の説明図である。
【図4】本発明の他の偏光素子の作用の説明図である。
【図5】本発明の反射型液晶表示装置を示す模式断面図
である。
【図6】本発明の透過型液晶表示装置を示す模式断面図
である。
【図7】本発明の別な実施例の偏光素子の模式断面図で
ある。
【図8】本発明の別な反射型液晶表示装置の模式図であ
る。
【図9】本発明の別な透過型液晶表示装置の模式図であ
る。
【図10】駆動回路を備えた本発明の液晶表示装置の模
式斜視図である。
【図11】本発明の偏光素子の製法の説明図である。
【符号の説明】
I…媒質I、II…媒質II、IIa…延伸フィルム、
IIb…接着剤層、1…境界面、4…光軸、6…偏光面
、7…偏光素子、8…液晶パネル、9…反射板、10…
液晶、11…入射光、12…出射光、13…二色性偏光
板、14…光源、15…導光体、16…光、17…偏光
軸、18…入射光の偏光状態、19…出射光の偏光状態
、27…透明電極、28…駆動回路、29…透明基板、
30…切断面。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つまたは3つの屈折率の異なる偏光モー
    ドを生ずる複屈折性を備えた媒質Iと、前記媒質Iの2
    つまたは3つの屈折率のうち最も大きな屈折率より低い
    屈折率の表面または表面層と、旋光性を備えた媒質II
    とから構成され、前記媒質Iと媒質IIとが交互に複数
    層積層されており、前記媒質I中を伝播した光が前記媒
    質IIとの境界面において偏光の一方はほゞ反射、他方
    は媒質II中をほゞ透過させる角度に前記積層境界面が
    構成されていることを特徴とする非吸収型偏光素子。
  2. 【請求項2】前記媒質I中を伝播した光の進行方向と、
    前記媒質Iと媒質IIとの積層境界面との傾斜角φが式
    (1)の関係を満すことを特徴とする請求項1記載の非
    吸収型偏光素子。 【数1】         sin ̄1(nII/nI1)<φ<
     sin ̄1(nII/nI2)  …(1)(但し、
    nI1、nI2は媒質Iの最大と最小の屈折率でnI1
    >nI2であり、nIIは前記積層境界面近傍の媒質I
    Iの屈折率を表す。)
  3. 【請求項3】前記媒質IIが、所定の屈折率と旋光性を
    有する層と所定の屈折率と接着性を有する接着層とから
    成ることを特徴とする請求項第1または2に記載の非吸
    収型偏光素子。
  4. 【請求項4】前記媒質Iの層が前記媒質IIの層よりも
    厚く形成されていることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の非吸収型偏光素子。
  5. 【請求項5】前記媒質Iおよび/または媒質IIが配向
    処理された有機高分子フィルムであることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の非吸収型偏光素子。
  6. 【請求項6】前記媒質Iが液晶性高分子フィルムである
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の非吸
    収型偏光素子。
  7. 【請求項7】前記偏光素子が吸収の二色性を有する偏光
    板(二色性偏光板)を有し、該二色性偏光板の光透過軸
    が前記偏光素子からの出射光の偏光面とほゞ平行になる
    よう配置されていることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の非吸収型偏光素子。
  8. 【請求項8】2つ以上の媒質を積層し、少なくとも1つ
    の媒質に複屈折性を、また、少なくとも他の1つの媒質
    に旋光性を持たせ、外部より入射した無偏光または偏光
    度が低い光を偏光方向の異なる2つまたは3つの偏光に
    分離し、少なくとも1つの偏光光は前記旋光性媒質を透
    過せずに出射し、少なくとも他の1つの偏光光は前記旋
    光性媒質を透過して出射し、前記両偏光光を合成できる
    ように構成されていることを特徴とする非吸収型偏光素
    子。
  9. 【請求項9】前記媒質I中を伝播した光が前記媒質II
    との境界面において偏光の一方はほゞ反射、他方は媒質
    II中をほゞ透過させる角度に前記積層境界面が構成さ
    れ、かつ、前記反射光が偏光素子内を透過する間に複数
    回反射されるよう前記媒質Iの膜厚を設定したことを特
    徴とする請求項1記載の非吸収型偏光素子。
  10. 【請求項10】導電膜を有し少なくとも一方が透明な一
    対の基板と、該基板間に液晶層を挾持して成る液晶パネ
    ルと、該液晶パネルに入射する光の偏光手段と、前記導
    電膜に電荷を与えて前記液晶層を駆動する駆動手段を備
    えた液晶表示装置において、前記偏光手段が2つまたは
    3つの屈折率の異なる偏光モードを生ずる複屈折性を備
    えた媒質Iと、前記媒質Iの2つまたは3つの屈折率の
    うち最も大きな屈折率よりも低い屈折率の表面と旋光性
    を備えた媒質IIとから構成され、前記媒質I中を伝播
    した光が前記媒質IIとの境界面において偏光の一方は
    ほゞ反射、他方は媒質II中をほゞ透過させる角度に前
    記境界面が構成されていることを特徴とする液晶表示装
    置。
  11. 【請求項11】前記偏光手段と該偏光手段に対し前記液
    晶パネルを挾んで光反射板を配置したことを特徴とする
    請求項10に記載の液晶表示装置。
  12. 【請求項12】前記偏光手段には二色性偏光板が積層さ
    れ、該二色性偏光板が前記液晶パネル側になるよう配置
    されていることを特徴とする請求項第10に記載の液晶
    表示装置。
  13. 【請求項13】前記偏光手段には二色性偏光板が積層さ
    れ、該二色性偏光板が前記液晶パネル側になるよう配置
    され、かつ、前記偏光手段に対し前記液晶パネルを挾ん
    で光反射板を配置したことを特徴とする請求項第10に
    記載の液晶表示装置。
  14. 【請求項14】2つまたは3つの屈折率の異なる偏光モ
    ードを生ずる複屈折性を有する所定の膜厚の媒質Iと、
    前記媒質Iの2つまたは3つの屈折率のうち最も大きな
    屈折率よりも低い屈折率の表面または表面層と、旋光性
    を有する所定の膜厚の媒質IIとを交互に積層接合して
    積層体を形成し、前記媒質I中に入射、伝播した偏光々
    が媒質IIとの前記境界面において偏光の一方はほゞ反
    射、他方は媒質II中をほゞ透過させる角度に積層境界
    面が構成されるよう前記積層体を所定の角度で所定膜厚
    に切断して、前記媒質Iと媒質IIとが縞目状に配列し
    たフィルムとすることを特徴とする偏光素子の製法。
  15. 【請求項15】前記媒質Iおよび/または媒質IIが配
    向処理された有機高分子フィルムから成り、両者を接合
    することを特徴とする請求項13に記載の偏光素子の製
    法。
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