JP3329473B2 - 偏光光源、該光源を用いた表示装置 - Google Patents

偏光光源、該光源を用いた表示装置

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JP3329473B2
JP3329473B2 JP04166491A JP4166491A JP3329473B2 JP 3329473 B2 JP3329473 B2 JP 3329473B2 JP 04166491 A JP04166491 A JP 04166491A JP 4166491 A JP4166491 A JP 4166491A JP 3329473 B2 JP3329473 B2 JP 3329473B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、偏光光を生み出す光源
に関し、特に明るさにおいて優れた偏光光源およびそれ
を用いた表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶表示装置等に使用される偏光
光源においては、偏光を生み出す素子として光吸収の二
色性を有する偏光板(二色性偏光板)が用いられてい
た。ここで云う偏光光は、無偏光の外光が上記偏光板を
透過する際に、2種の互いに直交する偏光のうち一方は
透過し、他方は吸収することで得ることができる。
【0003】しかし、この方法では一方の偏光成分を吸
収してしまうため、光を半分以上捨てることになる。従
って、通常用いられている偏光板の実質的な光透過率は
40%程度で、明るさが要求される光学装置のネックと
なっている。
【0004】更に、この二色性偏光板によって得られる
光の偏光度(偏りの度合い)を上げ、高コントラストの
表示を得るには、同時に光吸収率も上げる必要があり、
最近の高コントラスト表示装置に使われる偏光板の透過
率は益々低下する傾向にある。
【0005】前記のような光損失をより低く抑制する試
みとして、例えば、ビームスプリッタにより透過光と反
射光を直交する直線偏光光束に分離させた後、一方を半
波長板に透過させて同一偏光方向にした両光束を、更に
鏡面で反射させて平行に出射させることで光の吸収現象
を伴わずに偏光度を上げ、光の損失を減らす試みがなさ
れている(特開平2−69715号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】現在実用化されている
前記二色性偏光板においては、偏光板での光の損失を抑
制することができず、それに伴い種々の問題が発生して
いる。
【0007】例えば、自然光を利用した反射型液晶表示
装置では、より明るい状態を表示した場合でも、偏光板
での光のロスによって白色ではなく灰色の表示しか得ら
れないと云う問題がある。一方、光源を設けた透過型液
晶表示装置では、より十分な明るさを得るには光源の照
度を上げざるを得ず、それに伴う消費電力の増大、発熱
等が問題となっている。特に、色フィルタが必要なカラ
ー表示装置においては深刻な問題である。
【0008】また、前記特開平2−69715号により
提案されているものにおいては、ビームスプリッタ、反
射鏡等の光学素子が必要で、装置が大型化する割に大面
積の光源を得ることが困難である。
【0009】本発明の目的は、偏光板での光吸収を低減
した光透過率の高い偏光素子を用いた大面積化が可能な
偏光光源を提供することにある。
【0010】更に、本発明の他の目的は前記偏光光源を
用いた表示装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の要旨は、無偏光または偏光度が低い光を生ずる光源
と、該光を入射、透過させることで高偏光度の偏光を生
ずる偏光素子とからなり、前記偏光素子が2つまたは3
つの屈折率の異なる偏光モードを生ずる複屈折性を備え
た媒質Iと、前記媒質Iの2つまたは3つの屈折率のう
ち最も大きな屈折率より低い屈折率の表面あるいは表面
層と、旋光性を備えた媒質IIとから構成され、前記媒質
Iと媒質IIとが交互に複数層積層されており、前記媒質
I中を伝播した光が前記媒質IIとの境界面において偏光
の一方はほゞ反射、他方は媒質II中をほゞ透過させる角
度に前記積層境界面が構成されていることを特徴とする
偏光光源およびこれを用いた表示装置にある。
【0012】一般に無偏光あるいは偏りの小さな偏光か
ら、より偏りの大きな偏光を生み出す物理現象として
は、 1.複屈折 2.吸収の二色性 3.誘電体からの反射 が知られている。そして、それぞれの現象を用いた偏光
を生み出す素子(偏光子またはポラライザと称される)
が考案されている。
【0013】例えば、複屈折を利用したポラライザで
は、光学的異方性媒質内では光は2つの偏光に分離する
という性質を利用し、一方の偏向のみを取り出してい
る。また、吸収二色性を用いた二色性ポラライザでは一
方の偏光のみが吸収されるという性質を利用している。
これは現在の液晶ディスプレイのほとんどに使用されて
いるものである。
【0014】誘電体からの反射光は、入射角がある特定
の角度(Brewster角)になったとき、一方の偏光のみと
なる。この性質を利用したものとしては、大別して反射
ポラライザと透過ポラライザの二種がある。本発明は、
前記複屈折現象を用いたものである。
【0015】前記媒質Iとしては、例えば方解石のよう
な大きな複屈折性を有する結晶が用いられる。また、
【0016】
【化1】
【0017】(但し、n,mは1以上の整数を表す)等
を含有する有機高分子を配向させたものが用いられる。
【0018】前記媒質IIとしては、前記媒質Iのように
必ずしも大きな複屈折性を有していなくともよく、例え
ばポリカーボネート、ポリエステル、ナイロン等のフィ
ルムが用いられる。但し、旋光性を有するものでなけれ
ばいけない。前記媒質I、IIは配向処理された有機高
分子フィルムが好ましい。
【0019】前記媒質IとIIは、後述するように交互
に複数層積層接合し、接合境界面に対して、所定の傾斜
角度でスライスしてフィルム化することにより得られ
る。なお、前記媒質IとIIとの接合には、媒質IIの表面
層に所定の屈折率の接着層を有するものを用いて接着す
るのがよい。
【0020】
【作用】本発明の作用を図3により説明する。光学特性
を有する二種の媒質Iと媒質IIとが積層され、かつ積層
面が偏光素子の界面AA´に対して傾斜(傾斜角をφと
する)した構造になっている。光が該偏光素子の界面A
A´にほゞ垂直に入射する場合について説明する。
【0021】界面AA´に垂直に入射した光は媒質I中
を伝播し、媒質IIとの境界面に達する。ここで、前記媒
質の該境界面との傾斜角φが十分に大きく、かつ、媒質
IIの屈折率nIIが、媒質Iの屈折率nIより十分に小さ
い場合、傾斜した境界面で光は図3(a)で示すように全
反射する。該反射光は直進し媒質II´の境界面に達する
と同様に全反射し、その後界面BB´を透過して出射す
る。
【0022】この時の全反射条件は、
【0023】
【数2】 φ>sin~1(nII/nI) ……(2) で表される。
【0024】一方、nIIがnIより大きいか、あるいは
その差が小さく、全反射条件を満たさないような場合に
は、光は図3(b)で示すように媒質Iから媒質IIへ伝播
し、更に媒質I´を経て出射する。
【0025】ここで、媒質Iとして複屈折性を有し、か
つ、一方の屈折率のみ全反射条件を満たすようなものを
用い、媒質IIに旋光性(ここでは偏光々が入射し透過す
る際、入射前の偏光軸に対して垂直な偏光成分を出射さ
せる性質を意味する)を持たせた場合を考えると、該素
子に入射する光のうち全反射する偏光成分〔図3(a)〕
は偏光面を変えずに出射する。それに対し透過する偏光
成分〔図3(b)〕は偏光面を変えて出射する。即ち、全
反射して出射した偏光光と同じ偏光面を持って出射す
る。こうすれば、吸収現象による光の強度の低下を伴わ
ずに、偏光の偏りの度合いを上げることができる。
【0026】なお、前記のように直交する2つの偏光の
一方を全反射、他方を透過させるには、次式(1)を満
足させればよい。
【0027】
【数3】 sin~1(nII/nI1)<φ< sin~1(nII/nI2) ……(1) (但し、nI1、nI2は媒質Iの屈折率でnI1>nI2
であり、nIIは前記積層境界面近傍の媒質IIの屈折率を
表す。)式(1)から分かるように媒質Iの複屈折Δn
=(nI1−nI2)が大きいほど傾斜角φの許容範囲が広
がり、偏光素子の構造上のバラツキを許容できるマージ
ンが広がる。また、視野角も同時に広がる。
【0028】上記は媒質Iに入射する光について説明し
たが、直接媒質IIに入射する光については前記の効果は
ない。しかし、媒質Iを媒質IIに比べて十分に厚くすれ
ば、入射光の大半を前記の様に活用することができ本発
明の効果は顕著である。
【0029】また、図4の模式図に示すように、媒質I
と媒質IIとの両方の厚さ(ピッチp)を素子の厚さtに
比べて十分に薄くすれば、直接媒質IIに入射した光や、
媒質Iに入射後媒質IIを透過した光は、媒質Iと媒質II
との境界面を何回も反射(あるいは透過)することにな
る。この様に媒質Iと媒質II境界面に達する回数を増す
ことにより偏光度を上げることができる。
【0030】以上の説明は偏光素子1に垂直に入射した
光について述べたが、図3に示すような全反射および透
過の条件を両方満たすものであれば、斜めに入射した光
に対しても同様の効果が得られる。
【0031】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0032】〔実施例 1〕本発明の第1の目的である
光透過率の高い偏光素子を用い光利用効率の高い偏光光
源の実施例を図1に示す。図1は該偏光光源の模式側断
面図の一部を、また、図2は該偏光光源の模式斜視図示
す。
【0033】該偏光光源は、無偏光または偏光度の低い
光を生ずる光源と偏光度を上げる偏光素子により構成さ
れている。図3は偏光素子のみの拡大断面図である。
【0034】偏光素子は光学的性質の異なる媒質Ιおよ
び媒質IIで構成され、前記両者が積層構造をとってい
る。前記媒質Iは光学研磨した方解石からなり、その光
軸は紙面に対して垂直である。なお、屈折率は異常光線
に対するものn1が1.486、常光線に対するものn2
が1.658である。
【0035】また媒質IIはポリカーボネートの延伸フィ
ルムと接着剤(カナダバルサム)とで構成されている。
ポリカーボネートフィルムの屈折率は異常光線、常光線
のそれぞれに対し1.590、1.585で、接着剤の屈
折率は1.550であり、いずれも媒質Iの前記nI2
りも小さい。また、傾斜角φは75度、偏光素子の厚さ
tは10mmである。一方、光源は棒状の蛍光管2とア
クリル樹脂製の導光体3とで構成され、偏光度の低い面
光源を形成している。
【0036】さて、前記光源で発生した光のうち偏光素
子の界面AA´に対し垂直に入射した光は、媒質Iと媒
質IIの境界面で傾斜角φで入射する。この時、常光線に
ついては全反射条件を満たし、異常光線については満た
さないので、後者のみ媒質II中に進入する。ここで媒質
IIのうちポリカーボネートフィルムは光軸が紙面に対し
ほゞ45度となるように配置している。また、その厚さ
はこのようにして進入、伝播する光に対し2分の1波長
板として働くような値に設定してある。即ち、媒質IIを
通過した時の位相差dΔnが0.275μmとなるよう
にしてある(dは光路長を表す)。従って、媒質IIを透
過することで偏光面はほゞ90度回転される。
【0037】なお、本実施例では媒質Iとして無機の結
晶を用いたが、光学的物性値として本発明の効果が実現
できるような値を有するのであれば有機、無機を問わな
い。本発明の媒質IIと同様に、延伸した高分子フィルム
を用いることも可能である。また、図1の本実施例では
偏光素子の厚さは10mmで、従来の二色性偏光板の1
mm以下に比べてかなり厚いが、薄く延伸した高分子フ
ィルムを多数積層するなどすれば、全体としてかなり薄
くすることが可能である。
【0038】更にまた、図1では平面状のものを示した
が、必ずしも平面である必要はなく、目的に応じて、例
えば曲面状あるいは球面状の表面を有するものであって
もよい。
【0039】〔実施例 2〕本発明の偏光光源はこの光
のロスが極めて少ないので、自動車等のヘッドライトと
して使用することができる。
【0040】前記偏光素子を備えた光源からなるヘッド
ライトの照射光の偏光方向を、例えば右45度に傾斜し
ておく。運転者は上記照射光と同じ偏光方向の偏光を透
過する偏光眼鏡(吸収の二色性あり)を着用する。これ
によって前記ヘッドライトによって照射される被照射体
の識別には支障なく、かつ対向車のヘッドライトの強度
をかなり低減することができるので、安全性の向上に役
立つ。なお、前記偏光眼鏡の代わりに車のフロントガラ
スに上記偏光眼鏡と同じ偏光方向の二色性偏光フィルム
を貼付けてもよい。
【0041】また、後方の窓ガラスあるいはバックミラ
ーにも、二色性偏光フィルムを貼付けてもよい。特に、
後方の車が本発明と同じヘッドライトを用いている場
合、後方の窓ガラスあるいはバックミラーに偏光方向を
右45度または左45度に傾斜したものをそれぞれ選択
すれば、後方車のヘッドライトの防眩効果は顕著であ
る。
【0042】〔実施例 3〕本発明の目的を達成する他
の実施例を図4に示す。
【0043】実施例1に比べて前記偏光素子の厚さ(t)
に対する媒質のピッチ(p)の比(p/t)をかなり小さ
く(≪1)した。即ち、t=5mm,p=0.5mmと
した。また、媒質Iの材料としては下記の構造を示す液
晶性化合物を、紫外光照射により重合した液晶性高分子
材料を用いた。
【0044】
【化2】
【0045】該高分子膜(媒質I)の配向方法は、ラビ
ング処理したガラス基板間に液晶化合物を入れ、80℃
に加熱してネマチック液晶相とし、80℃で保持したま
ゝ紫外光を当てゝ光重合により固化し、均一に配向させ
た。その後、ガラス基板から剥がしたフィルム状態のも
のを積層した。得られたフィルムの異常光線、常光線の
それぞれに対する屈折率は、1.72,1.49であっ
た。
【0046】媒質IIおよび接着剤は実施例1と同じもの
を用いた。また、傾斜角φは70度とした。
【0047】前記、実施例1および3の偏光光源は従来
のものに比べて、その明るさは約1.5倍である。
【0048】〔実施例 4〕図5は本発明の偏光光源を
用いたオーバヘッドプロジェクタ(OHP)の一例を示
すものである。本発明の偏光光源10はOHP本体の下
部に配置されている。
【0049】偏光光は液晶パネル11を透過し、拡大レ
ンズ12と反射ミラー13とを経てスクリーン14に投
影される。従来のものと同じ明るさで使用すると光源の
電力を30%以上節減することができる。
【0050】なお、偏光光源は目的に応じて上部に配置
し、偏光光源の下方に配置した液晶パネルを照射し、該
液晶パネルを透過した光を拡大レンズ12と反射ミラー
13で投射する方式でもよい。
【0051】図6は前記OHPと同様に本発明の偏光光
源を液晶プロジェクタに用いた場合を示す。この場合も
前記OHPの場合と同様に従来のものと同じ明るさで使
用すると光源の電力を30%以上節減することができ
る。
【0052】なお、本発明の偏光光源に用いる前記偏光
素子の製法の一例を次に説明する。図7(a)の様に媒
質Iと媒質IIを積層して巻取り、層間を接着,固化し
て、図7(b)のようなロール状の積層体15を形成す
る。
【0053】次に、媒質I,IIの境界面と切断面とが所
定の角度(φ)となるように切断面16、16´を設定
してスライスする。なお、その時の剪断力の方向が光軸
4の方向と一致するようにして切断する。こうすること
によって、切断時の剪断力により光軸方向の変形を少な
く抑えることができる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、光透過率の高い偏光光
源を提供することができる。該偏光光源は、従来と同じ
明るさで使用すれば光源の電力を大巾に節減でき、光源
の寿命を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偏光光源を模式的に示した側断面図で
ある。
【図2】図1の偏光光源の模式斜視図である。
【図3】本発明の作用を説明する模式図である。
【図4】本発明の他の実施例を説明する模式図である。
【図5】本発明の偏光光源を用いたオーバヘッドプロジ
ェクタの模式斜視図である。
【図6】本発明の光源を用いた液晶プロジェクタの斜視
図である。
【図7】本発明の偏光光源に用いる偏光素子の製法を示
す模式図である。
【符号の説明】
I…媒質I、II…媒質II、1…偏光素子、2…光源、3
…導光体、4…光軸、5…偏光面、10…偏光光源、1
1…液晶パネル、12…拡大レンズ、13…反射ミラ
ー、14…スクリーン、15…積層体、16…切断面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊東 理 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所日立研究所内 (72)発明者 菊地 直樹 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日 立製作所茂原工場内 審査官 山村 浩 (56)参考文献 特開 昭51−118450(JP,A) 特開 昭59−97105(JP,A) 特開 昭62−9303(JP,A) 特開 平2−165105(JP,A) 特開 平2−308106(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 5/30 G03B 21/132

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と偏光素子を有する偏光光源であっ
    て、前記偏光素子が光源からの光を入射,透過させる少
    なくとも2つの屈折率を有する複屈折性の媒質Iと、
    光光が入射し透過する際、入射前の偏光軸に対して垂直
    な偏光成分を出射させる性質の旋光性を有する媒質IIと
    を、偏光素子面に対し傾斜角度φを持たせて交互に積層
    構成し、前記媒質I中を伝播した光が前記媒質IIとの界
    面において偏光の一方はほぼ反射、他方は媒質II中をほ
    ぼ透過させる角度に前記積層境界面が構成されているこ
    とを特徴とする偏光光源。
  2. 【請求項2】 前記媒質I中を伝播した光の進行方向
    と、前記傾斜角度φとが、式(1)の関係を満すよう構
    成されている請求項1に記載の偏光光源。 〔数1〕 sin-1(nII/nI1)<φ< sin-1(nII/nI2) ……(1) (但し、nI1、nI2は媒質Iの最大と最小の屈折率で
    nI1>nI2であり、nIIは、前記積層面近傍の媒質II
    の屈折率を示す。)
  3. 【請求項3】 前記媒質IIが、所定の屈折率と旋光性を
    有する層、および、所定の屈折率と接着性を有する層で
    構成されている請求項1または2に記載の偏光光源。
  4. 【請求項4】 前記媒質Iの層が前記媒質IIの層よりも
    厚く形成されている請求項1,2または3に記載の偏光
    光源。
  5. 【請求項5】 前記媒質Iおよび/または前記媒質IIが
    配向処理された有機高分子フィルムである請求項1,2
    または3に記載の偏光光源。
  6. 【請求項6】 前記媒質Iが液晶性高分子フィルムであ
    る請求項1,2または3に記載の偏光光源。
  7. 【請求項7】 少なくとも2つの屈折率を有する複屈折
    性媒質である媒質Iおよび偏光光が入射し透過する際、
    入射前の偏光軸に対して垂直な偏光成分を出射させる性
    質の旋光性を有する媒質IIを交互に積層した偏光素子で
    あって、 該偏光素子の表面に対し、前記媒質Iおよび媒質II
    層面が傾斜するよう配置され、該積層面が、前記媒質I
    中を伝播した光が前記媒質IIとの界面において偏光の一
    方はほぼ反射、他方は媒質II中をほぼ透過させる角度に
    なるよう構成されていることを特徴とする偏光素子。
  8. 【請求項8】 光源と、該光源からの光を入射,透過さ
    せる少なくとも2つの屈折率を有する複屈折性の媒質I
    と、偏光光が入射し透過する際、入射前の偏光軸に対し
    て垂直な偏光成分を出射させる性質の旋光性を有する媒
    質IIとを交互に複数層積層して構成された偏光素子の表
    面に対し、前記媒質Iと媒質IIとの積層面が前記媒質I
    中を伝播した光が前記媒質IIとの界面において偏光の一
    方はほぼ反射、他方は媒質II中をほぼ透過させる角度に
    なるよう構成した液晶表示素子を備え、該液晶表示素子
    によって形成されたイメージ像をスクリーン上に結像さ
    せる手段を備えたことを特徴とする表示装置。
  9. 【請求項9】 前記媒質I中を伝播した光の進行方向
    と、前記傾斜角度φとが、前記式(1)の関係を満たす
    よう構成されている請求項8に記載の表示装置。
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