JPH04211688A - 7−(ジフェニルメチル)オキシ−9a−メトキシマイトサン並びにその製造及び使用 - Google Patents

7−(ジフェニルメチル)オキシ−9a−メトキシマイトサン並びにその製造及び使用

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JPH04211688A
JPH04211688A JP3041704A JP4170491A JPH04211688A JP H04211688 A JPH04211688 A JP H04211688A JP 3041704 A JP3041704 A JP 3041704A JP 4170491 A JP4170491 A JP 4170491A JP H04211688 A JPH04211688 A JP H04211688A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、例えば7−アミノ基がジスルフ
ィド基を結合した有機置換基をもつマイトマイシンC誘
導体の製造において、中間体として有用であり、また哺
乳動物の腫瘍増殖の抑制に有用である新規マイトサンに
向けられている。本発明はさらに新規マイトサンを製造
する方法に向けられている。
【0002】本発明はまた前記の新規マイトサンを7−
〔2−(4−ニトロフェニルジチオ)エチルアミノ〕−
9a−メトキシマイトサンに転化する方法に向けられて
いる。
【0003】
【発明の背景】マイトマイシンCは発酵により生成され
る主要マイトマイシンであり、市販の形態である。7−
置換アミノ−9a−メトキシマイトサンの形成に有用な
半合成法は加水分解により相当する7−ヒドロキシマイ
トサンを形成し、例えばバイアス(Vyas) ほかの
米国特許第4,691,023 号中に記載されたよう
にジアゾメタンで、又は例えばバイアス(Vyas, 
D. M.)ほか、ジャーナル・オブ・オルガニック・
ケミストリー(J. Org. Chem.)、198
6、51、4307〜4309中に記載されたように3
−メチル−1−p−トリルトリアゼンで、メチル化する
ことによりマイトマイシンCをマイトマイシンAに転化
するマイトマイシンCを、マイトマイシンAを中間体と
して経由して最終生成物に転化することに集中した。ジ
アゾメタンを用いる方法は、この反応物の取扱いが非常
に危険であり、従って通常及び大規模の合成に好ましく
ない欠点を有する。トリアゼン経路は、マイトマイシン
A生成物と反応することができ、また除去を必要とする
副生物トルイジンを生じ、またトリアゼン反応物が水の
存在下に不安定であるので水の存在しないことを必要と
する欠点を有する。
【0004】本目的は、ジアゾメタンより非常に安全な
反応物を用いて副生物の形成なく合成され、また水の存
在下に容易に製造される7−置換アミノ、7−アミノ及
び7−置換オキシ−9a−メトキシマイトサンの製造の
ための中間体であり、また抗腫瘍剤として有用である新
規化合物を提供することである。他の目的はそのような
化合物を製造する方法を提供することである。
【0005】他の目的は前記化合物を7−〔2−(4−
ニトロフェニルジチオ)エチルアミノ〕−9a−メトキ
シマイトサンに転化する方法を提供することである。
【0006】
【発明の概要】こゝに提供される新規化合物は7−(ジ
フェニルメチル)オキシ−9a−メトキシマイトサンで
ある。1態様によるこの化合物の製造はマイトマイシン
C及びマイトマイシンAから容易に合成される既知化合
物、7−ヒドロキシ−9a−メトキシマイトサンを経由
して進行する。この製造は7−ヒドロキシ−9a−メト
キシマイトサンをジアゾジフェニルメタンと反応させて
前記新規化合物を生成させて段階を含む。
【0007】この製造をマイトマイシンCで始めるとき
、それはマイトマイシンCを含む発酵由来水溶液又はマ
イトマイシンCを固体とてし用いることができる。マイ
トマイシンCは溶液中又は固体形態のいずれでも、水酸
化物水溶液で処理すると塩基性7−塩オキシド−9a−
メトキシマイトサンの水溶液を生ずる。水酸化ナトリウ
ムは好ましい水酸化物であり、それとの反応は7−Na
+ O − −9a−メトキシマイトサンを生ずる。生
じた塩オキシド水溶液を乾燥して実質的に水を含まない
残留物を生成させ、それを酸と反応させるか、又は初め
に乾燥することなく酸と反応させ、それにより7−ヒド
ロキシ−9a−メトキシマイトサンを生成させることが
できる。
【0008】初めに乾燥すなわち水除去が行なわれる方
法について説明する。凍結乾燥が好ましく、凍結乾燥生
成物(水酸化ナトリウム水溶液を水酸化物水溶液として
用いた場合に7−Na+ O − −9a−メトキシマ
イトサン)を酸による処理のために中程度に極性の溶液
(例えばアセトン)を用いて懸濁させる。酸は陽イオン
交換樹脂の形態又は酸溶液であることができ、7−塩オ
キシド基を7−ヒドロキシに転化させる十分な量で使用
される。水素形における強酸陽イオン交換樹脂の使用が
好ましい。陽イオン交換樹脂を使用する場合、反応を行
なった後樹脂を分離し、溶媒は、それがジアゾジフェニ
ルメタンと不相容性であれば蒸発させる。7−ヒドロキ
シ−9a−メトキシマイトサンをジアゾジフェニルメタ
ンと、これらがともに溶性である溶媒又は溶媒組合せ(
例えば塩化メチレン)中で反応させると7−(ジフェニ
ルメチル)オキシ−9a−メトキシマイトサン生成物が
形成され;反応は過剰のジアゾジフェニルメタン例えば
2〜5当量のジアゾジフェニルメタンを用いて例えば0
〜30℃で1〜10時間行なうことができる。精製は例
えばAl2O3 又はSiO2上のクロマトグラフィー
により容易に行なわれる。それほど純粋でない物質はカ
ラムクロマトグラフ法を用いないで濃縮し、非極性溶媒
による分配による過剰のジアゾジフェニルメタンの除去
し、次に蒸発により得ることができる。通常マイトマイ
シンCからの収率は60%以上である。これは、7−ヒ
ドロキシマイトサンの溶液を適当なジアゾアルカン−−
− と反応させる方法は過剰のジアゾアルカンの使用は
有用でないという記述(169頁)、及び170頁にお
ける表1中(化合物No. 7)に記述されているベン
ジルジアゾメタンと7−ヒドロキシマイトサンとの反応
収量が10%であるサミ(Sami,S. M.)らの
方法〔ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー
(J. Med. Chem.)、1987、30、1
68 〜173 頁〕からは予期出来ないものである。
【0009】次に乾燥(すなわち水除去)を行なわない
場合、すなわち、塩基性7−塩オキシド−9a−メトキ
シマイトサンの水溶液を直接酸で処理する場合について
説明する。酸は好ましくはリン酸水溶液であり、混合さ
れて4.7〜6.5、非常に好ましくは5〜6のpHを
与えて7−ヒドロキシ−9a−メトキシマイトサンの水
溶液を生成させる。これとジアゾジフェニルメタンとの
反応は次のように進行する。ジアゾジフェニルメタンを
混合する。ジアゾジフェニルメタンが溶解され、及び(
又は)そうでなく混合される溶媒は7−ヒドロキシ−9
a−メトキシマイトサン及びジアゾジフェニルメタンが
ともに溶性である溶媒又は溶媒の組合せであり、好まし
くは塩化メチレンとメタノールの、例えば0.5:1〜
3:1の範囲内の塩化メチレンとメタノールの容量比に
おける組合わせである。7−ヒドロキシ−9a−メトキ
シマイトサンとの間の反応は、水の存在にもかかわらず
、有機溶媒相(好ましくは塩化メチレン)中の反応のた
めに有機溶媒が水相から7−ヒドロキシ−9a−メトキ
シマイトサンを抽出する抽出アルキル化として明らかに
進行する。7−(ジフェニルメチル)オキシ−9a−メ
トキシマイトサンを生ずるアルキル化反応は、例えば過
剰のジアゾジフェニルメタン例えば2〜5当量のジアゾ
ジフェニルメタンを用いて0〜30℃の範囲内の温度で
1〜10時間で進行する。アルキル化反応の間に、pH
を4.7〜6.5、非常に好ましくは5〜6の範囲内に
維持することが必要であろうから、酸、好ましくはリン
酸水溶液を定期的に加えることが好ましい。アルキル化
反応が終ると、有機相を分離し、実質的に純粋な7−(
ジフェニルメチル)オキシ−9a−メトキシマイトサン
を例えば、水を除去する乾燥、有機溶媒を除去する蒸発
、及びAl2O3 又はSiO2上のクロマトグラフィ
ーによる残留物からの生成物の回収により回収する。追
加の生成物を、水相とジアゾジフェニルメタンとの、そ
れ及び7−ヒドロキシ−9a−メトキシマイトサンに対
する溶媒好ましくは塩化メチレン中の激しい混合、及び
好ましくは15〜25℃における10〜20時間の反応
、並びに例えばクロマトグラフィーによる追加生成物の
回収により得ることができる。マイトマイシンCから、
水相の処理から得られた生成物を含めて40〜60%の
収率が得られた。これらの収率はサミ(Sami) ほ
かの前に参照した論文にかんがみて予期されない。
【0010】生じた精製された7−(ジフェニルメチル
)オキシ−9a−メトキシマイトサンはアミン類と反応
させることができ、アミンからのアミノ又は置換アミノ
基が7−(ジフェニルメチル)オキシ基を置換して既知
抗腫瘍剤である相当する7−アミノ又は7−置換アミノ
化合物を生ずる。換言すれば、7−(ジフェニルメチル
)オキシ−9a−メトキシマイトサンは、Rが置換又は
不置換である脂肪族又は環状脂肪族あるいは芳香族基で
あるかあるいはRがNと複素環基を形成するRNH又は
RNH2 と反応してそれぞれ7−RN−又は7−RN
H−9a−メトキシマイトサンを生ずる。例えば7−(
ジフェニルメチル)オキシ−9a−メトキシマイトサン
はp−ニトロフェニルジチオエチルアミン(例えば塩酸
付加塩として)とトリエチルアミン/メタノール中で0
〜30℃で反応させるとバイアス(Vyas) ほか、
米国特許第4,691,023 号中に抗腫瘍剤として
教示された7−〔2−(4−ニトロフェニルジチオ)エ
チルアミノ−9a−メトキシマイトサンを生ずる。
【0011】生じた精製された7−(ジフェニルメチル
)オキシ−9a−メトキシマイトサンはまた塩基化アル
コールと反応することができ、それによりアルコールの
有機置換部分が7−(ジフェニルメチル)基と置換する
。従って、KOH/メタノールが使用される場合に生成
物はマイトマイシンAである。7−(ジフェニルメチル
)オキシ基を置換されたジチオエチルアミノ基で置換さ
せる場合に、中間体として7−〔2−(2−ピリジルジ
チオ)エチルアミノ〕−9a−メトキシマイトサン又は
7−〔2−(3−ニトロ−2−ピリジルジチオ)エチル
アミノ〕−9a−メトキシマイトサンを経て進行させる
ことが好ましい。従って、7−〔2−(4−ニトロフェ
ニルジチオ)エチルアミノ〕−9a−メトキシマイトサ
ンを製造する場合に、7−(ジフェニルメチル)オキシ
−9a−メトキシマイトサンを7−〔2−(2−ピリジ
ルジチオ)エチルアミン〕−9a−メトキシマイトサン
又は7−〔2−(3−ニトロ−2−ピリジルジチオ)エ
チルアミノ〕−9a−メトキシマイトサンに転化し、そ
れを第2段階において2−チオピリジル又は3−ニトロ
−2−チオピリジルの4−ニトロチオフェノールによる
置換により該生成物に転化させる。第1段階は7−(ジ
フェニルメチル)オキシ−9a−メトキシマイトサンを
2−ピリジルジチオエチルアミン又は2−(3−ニトロ
−2−ピリジルジチオ)エチルアミンと、メタノール中
で反応させ、15〜25℃の範囲内の温度で反応させる
ことにより容易に行なわれる。2−ピリジルジチオエチ
ルアミン又は2−(3−ニトロ−2−ピリジルジチオ)
エチルアミン反応物は塩酸塩酸付加塩として、反応のた
めに酸付加塩を遊離塩基に転化するためにトリエチルア
ミン又は他の中和剤とともに加えることができる。 7−(ジフェニルメチル)オキシ−9a−メトキシマイ
トサンと2−ピリジルジチオエチルアミン又は2−(3
−ニトロ−2−ピリジルジチオ)エチルアミンとの反応
はこれらとマイトマイシンAとの同じ生成物を生ずる反
応に類似するけれども、7−〔2−(4−ニトロフェニ
ルジチオ)エチルアミノ〕−9a−メトキシマイトサン
の収率は、マイトマイシンAに対する直接経路に比べて
同じ中間体を通って進むことによる収率の低下を考慮す
れば予想されるよりも直接経路に比べて実質的に高めら
れる。
【0012】マイトマイシン文献中に広範な使用が認め
られ、こゝに使用される慣用系の命名法はマイトマイシ
ンの若干の特性基を含む前記環系をマイトサンとして確
認する。
【0013】
【化1】
【0014】本発明の生成物の立体化学配置に関しては
、それらを基礎名「マイトサン」によるか又は構造式に
より確認するときにその立体化学配置をマイトマイシン
Cのそれと同じとして確認することが意図される。
【0015】
【詳細の説明】提供される新規化合物、すなわち7−(
ジフェニルメチル)オキシ−9a−メトキシマイトサン
、は式、
【0016】
【化2】
【0017】(式中、「Ph」とフェニルを表わす)を
有する。それは深紅色又は栗色粉末である。それは96
〜97℃の融点を有する。それは以下により確認される
: 1H−NMR(pyr−d5) シグナル(δ):
 1.85(3H, s)、2.04(1H, t) 
、2.68(1H, brs) 、3.08(1H, 
d) 、3.11(3H, s) 、3.43(1H,
 d) 、3.96(1H, dd)、4.08(1H
, d) 、5.02(1H, t) 、5.43(1
H, dd)、7.19〜7.38(10H, m)お
よび7.42(1H, s); UV λmax (メ
タノール)206 、325 、528 nm ; I
R KBr   主要バンド 3427 、1730、
1632、1578、1450、1404、および13
30  cm−1次に7−ヒドロキシ−9a−メトキシ
マイトサンをジアゾジフェニルメタンと反応させること
を含む前記化合物を製造する方法について説明する。
【0018】7−ヒドロキシ−9a−メトキシマイトサ
ンは式、
【0019】
【化3】
【0020】を有する。この化合物の、マイトマイシン
Cから、及びマイトマイシンAからの製造はマツイ(M
atsui, M.) ほか、ザ・ジャーナル・オブ・
アンチバイオティクス(The Journal of
 Antibiotics) 、Vol, XXI、N
o. 3 、189 〜198(1968年3月)中に
記載されている。 ジアゾジフェニルメタンは式、
【0021】
【化4】
【0022】を有する。それはアダムソン(Adams
on, R. J.)ほか、ジャーナル・オブ・ケミカ
ル・ソサイエティー、パーキンI(J. Chem. 
Soc. Perkin I) 、2030〜2033
(1975) 中に記載されたように製造することがで
きる。これらは、反応に不利に作用せず、両方が溶性で
ある溶媒又は溶媒組合わせ中で水の存在下又は存在なく
、7−ヒドロキシ−9a−メトキシマイトサンよりも過
剰のジアゾジフェニルメタン例えば2〜5当量のジアゾ
ジフェニルメタンを用いて0〜30℃の反応温度で1〜
10時間反応させる。好ましい溶媒は塩化メチレン、又
は0.5:1〜3:1の範囲内の塩化メチレンとメタノ
ールとの容量比における塩化メチレン及びメタノールで
ある。他の適当な溶媒には、例えば酢酸エチル、酢酸イ
ソプロピル、他のエステル類、テトラヒドロフラン、ジ
エチルエーテル、他のエーテル類、ハロゲン化炭化水類
例えばクロロホルム及び1,2−ジクロロエタン、アル
コール類例えばエタノール及びプロパノール類、並びに
これらの混合物が含まれる。
【0023】次に、7−ヒドロキシ−9a−メトキシマ
イトサンをジアゾジフェニルメタンと反応させる段階を
含み、7−ヒドロキシ−9a−メトキシマイトサンの源
としてマイトマイシンCで開始する前記中間体を製造す
る好ましい方法について説明する。これらの好ましい方
法において、前に示したように、好ましい第1段階はマ
イトマイシンを水酸化物水溶液中で反応させて、ジアゾ
ジフェニルメタンとの反応のために7−ヒドロキシ−9
a−メトキシマイトサンに転化させる塩基性7−塩オキ
シド−9a−メトキシマイトサンの水溶液を形成するこ
とである。好ましい水酸化物溶液は水酸化ナトリウム溶
液である。他の適当な水酸化物溶液には、例えば水酸化
カリウム水溶液及び水酸化リチウム水溶液が含まれる。 水酸化物を用いて容易に行なわれるこの第1段階は化学
量論量より大きく(例えば1〜1.5当量)、30〜4
0℃で1.5〜4時間反応させる。水酸化ナトリウムが
水酸化物であるとき、生成物は式、
【0024】
【化5】
【0025】を有する7−ナトリウムオキシド−9a−
メトキシマイトサン、すなわち7−Na+ O − −
9a−メトキシマイトサン、の水溶液である。該水溶液
は、実質的に水の存在なく又は単に少量の水の存在(例
えば10モル比以下のH2O :7−Na+ O − 
−9a−メトキシマイトサン)で、7−(ジフェニルメ
チル)オキシ−9a−メトキシマイトサンに進めるため
に乾燥することができ(以下乾燥経路という)、あるい
はかなりの水(例えば7−Na+ O − −9a−メ
トキシマイトサンの0.1モル水溶液)が存在しても7
−(ジフェニルメチル)オキシ−9a−メトキシマイト
サンの形成に進ませることができる(以下湿潤経路とい
う)。
【0026】初めに乾燥経路について説明する。乾燥経
路において、塩基性塩オキシド水溶液を乾燥して実質的
に乾燥した(10モル比以下のH2O :7−Na+ 
O − −9a−メトキシマイトサン)固体7−塩オキ
シド−9a−メトキシマイトサンを形成させる(水酸化
ナトリウムが反応物であるときに実質的に乾燥した固体
生成物は7−ナトリウムオキシド−9a−メトキシマイ
トサンである)。乾燥は好ましくは凍結乾燥によるが、
他の乾燥法例えば蒸発又は噴霧乾燥もまた使用できる。 凍結乾燥が使用されるとき、適当なサイクルは10〜3
0時間、−50〜−80℃への冷却及び約0.1mmH
gの真空下の乾燥も含む。前に示したように、実質的に
乾燥した固体生成物は中程度に極性の溶媒中に懸濁され
る。前に示したように、アセトンが好ましい中程度に極
性の溶媒である。 乾燥生成物の懸濁に適する他の溶媒には例えば他のケト
ン類、テトラヒドロフラン、エステル類例えば酢酸エチ
ル、並びにハロゲン化炭化水素類例えばクロロホルム及
び1,2−ジクロロエタンが含まれる。前に示したよう
に、7−塩オキシドを、溶液として又は水素形の強酸陽
イオン交換樹脂としての酸のいづれかと反応させて7−
ヒドロキシ−9a−メトキシマイトサン反応物を調製す
る。陽イオン交換樹脂の使用は、それが水の存在なく使
用できるので好ましい。適当な酸溶液には例えばリン酸
、硫酸、塩酸及び他の鉱酸水溶液が含まれる。塩オキシ
ドを7−ヒドロキシ−9a−メトキシマイトサンにプロ
トン化するのに十分な量の酸が使用される。酸との反応
は容易に0〜30℃の範囲内の温度で5分以下から約3
時間又はそれ以上までの時間の間行なわれる。強酸陽イ
オン交換樹脂を使用する場合に、20〜25℃の反応温
度及び1〜2時間の反応時間が好ましい。7−ヒドロキ
シ−9a−メトキシマイトサン生成物が形成された後、
陽イオン交換樹脂を分離し、前に示したように、溶媒を
、それが7−ヒドロキシ−9a−メトキシマイトサンと
ジアゾジフェニルメタンとの反応に不適当であれば除去
する。乾燥経路に対し、7−ヒドロキシ−9a−メトキ
シマイトサンとジアゾジフェニルメタンとを反応させる
段階は好ましくは塩化メチレンを単独溶媒として用いて
行なわれ、反応は好ましくは加熱又は冷却なく3〜5時
間行なわれる。
【0027】次に湿潤経路、すなわちかなりの量の水(
例えば7−Na+O − −9a−メトキシマイトサン
の0.1モル水溶液)が7−(ジフェニルメチル)オキ
シ−9a−メトキシマイトサンへの反応過程に存在する
場合について説明する。これは、マイトマイシンCをこ
の経路に使用するためにマイトマイシンCの発酵生成か
ら生ずる混合物を全く精製することなく得ることができ
るので全く有利であり、例えば発酵由来溶液を使用し、
それにより発酵ブロスからの分離及び精製過程で生ずる
マイトマイシンCの損失を排除することができる。発酵
ブロス中に存在することができる他の7−オキソ−9a
−メトキシマイトサン類及び7−アミノ−9a−メトキ
シマイトサン類を7−ヒドロキシ−9a−メトキシマイ
トサンに転化させる場合においても該経路により収量を
高めることを可能にする。さらに、7−ヒドロキシ−9
a−メトキシマイトサン水溶液をジアゾジフェニルメタ
ンと反応させるので、7−ヒドロキシ−9a−メトキシ
マイトサンの製造における乾燥を排除することができる
。ジアゾジフェニルメタンと7−ヒドロキシ−9a−メ
トキシマイトサンとの、水の存在下にかなりの収率で7
−(ジフェニルメチル)オキシ−9a−メトキシマイト
サンを生成する反応は、当該技術が水の存在下のジアゾ
メタン類と7−ヒドロキシ−9a−メトキシマイトサン
との反応を教示していないので非自明性を構成する。
【0028】次に湿潤経路に対する好ましい条件につい
て説明すると、7−塩オキシド−9a−メトキシマイト
サン(水酸化ナトリウム水溶液がマイトマイシンCと反
応する水酸化物溶液である場合の7−Na+ O − 
−9a−メトキシマイトサン)の水溶液を直接酸と反応
させる。 酸水溶液又は水素形における強酸陽イオン交換樹脂を酸
性化剤として使用できるけれども、この場合に乾燥経路
とは異なり、陽イオン交換樹脂の使用が樹脂分離段階を
必要とするが、酸水溶液使用で導入された水をジアゾジ
フェニルメタンと7−ヒドロキシ−9a−メトキシマイ
トサンとの反応のために除去する必要がないので酸水溶
液が陽イオン交換樹脂より好ましい。反応は、例えばジ
アゾジフェニルメタン溶液を7−塩オキシド−9a−メ
トキシマイトサン溶液と混合し、pHを酸溶液好ましく
は5〜15%リン酸で約4〜7の所望範囲内に調整し、
温度を0〜30℃の範囲内に維持する間に酸溶液の定期
的添加によりpHを前記所望範囲内に維持し、必要であ
れば追加のシアゾジフェニルメタンを添加することによ
り容易に行なわれる。前に示したように、メタノールを
塩化メチレン反応溶媒と組合わせて使用することが好ま
しい。メタノールは、ジアゾジフェニルメタンとの有機
相中の反応のために、形成された7−ヒドロキシ−9a
−メトキシマイトサンを水相から抽出するのを援助する
【0029】次にアミノ反応物からのアミノ基又は置換
アミノ基が7−(ジフェニルメチル)オキシ基を置換し
て相当する7−アミノ−又は7−置換アミノ−9a−メ
トキシマイトサンを生ずる7−(ジフェニルメチル)オ
キシ−9a−メトキシマイトサンと第一級又は第二級ア
ミンとの反応について説明する。適当な第一級及び第二
級アミン反応物には、例えばシュレーダー(Schro
eder)の米国特許第3,306,821 号、3欄
38行〜4欄6行中に挙げられたものが含まれ、シュレ
ーダー(Schroeder)の米国特許第3,306
,821 号、3欄38行〜4欄6行におけるこれらの
リストがこゝに参照される。第一級及び第二級アミンと
の反応に対する7−(ジフェニルメチル)オキシ−9a
−メトキシマイトサンの広範な適用はそれとp−アニシ
ジン、モルホリン及びエタノールアミン、並びにアミノ
ジスルフィド類(例えばバイアス(Vyas) ほか、
米国特許第4,691,023 号及びシラハタ (S
hirahata)ほか、米国特許第4,691,02
4 号中に開示されたアミノジスルフィド類)を生ずる
ジチオエチルアミン類との反応の下記特定実施例により
示される。下記に例示する非常に重要な反応の1つは7
−(ジフェニルメチル)オキシ−9a−メトキシマイト
サンと2−(p−ニトロフェニルジチオ)エチルアミン
(例えば塩酸付加塩として)との非常に有効な抗腫瘍化
合物、7−〔2−(4−ニトロフェニルジチオ)エチル
アミノ〕−9a−メトキシマイトサンを生ずる反応であ
り;p−ニトロフェニルジチオエチルアミン反応物はブ
ロイス(Brois, S. F.) ほか、ジャーナ
ル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティー(J
. Am. Chem. Soc.)、92、7629
〜7631(1970)の操作により既知ジスルフィド
 H3COOCSSCH2CH2NH2・HCl で出
発してp−ニトロチオフェノールと反応させることによ
り容易に調製される。7−(ジフェニルメチル)オキシ
−9a−メトキシマイトサンとアミンとの、非常に安定
な中間体、7−〔2−(3−ニトロ−2−ピリジルジチ
オ)エチルアミノ−9a−メトキシマイトサン及び7−
〔2−(2−ピリジルジチオ)エチルアミノ〕−9a−
メトキシマイトサンを生ずる他の重要な反応は後に記載
される。一般に、7−(ジフェニルメチル)オキシ−9
a−メトキシマイトサンと第一級又は第二級アミンとの
、7−アミノ−及び7−置換アミノ−9a−メトキシマ
イトサンを生ずる反応はメタノール中で1〜50時間0
〜30℃の範囲内の温度で容易に行なわれる。アミンが
酸付加塩として使用されるとき、それは反応混合物にト
リエチルアミン又は他の適当な中和剤の添加により容易
に反応のための遊離塩基に転化される。
【0030】次に7−(ジフェニルメチル)オキシ−9
a−メトキシマイトサンと塩基化アルコールとの、それ
によりアルコールの有機部分が7−(ジフェニルメチル
)を置換する反応について説明する。適当なアルコール
には例えばメタノール、エタノール、プロパノール類、
ブタノール類及び他の低級アルコール類が含まれる。適
当な塩基化剤には例えばKOH 、NaOH及びLiO
Hが含まれる。この反応は0〜30℃で1〜10時間反
応させることにより容易に行なわれる。
【0031】次に、初めに7−(ジフェニルメチル)オ
キシ−9a−メトキシマイトサンを7−〔2−(2−ピ
リジルジチオ)エチルアミノ−9a−メトキシマイトサ
ン又は7−〔2−(3−ニトロ−2−ピリジルジチオ)
エチルアミノ〕−9a−メトキシマイトサン中間体に転
化し、次いで中間体を7−置換ジチオエチルアミノ−9
a−メトキシマイトサンに転化することを含む7−(ジ
フェニルメチル)オキシ基を置換ジチオエチルアミノ基
で置換する反応について説明する。
【0032】7−〔2−(2−ピリジルジチオ)エチル
アミノ−9a−メトキシマイトサンに転化する方法は7
−(ジフェニルメチル)オキシ−9a−メトキシマイト
サンを2−ピリジルジチオエチルアミン(例えば塩酸塩
として)と反応させることを含む。この反応は適当な非
反応性反応媒質例えばメタノール、エタノール、他の低
級アルコール類、低級エーテル類、ハロゲン化炭化水素
類及びこれらの混合物中で0〜30℃で1〜20時間反
応させることにより容易に行われる。好ましい反応条件
はメタノール中、15〜25℃、2〜10時間である。 トリエチルアミン又は他の第三級アミンはアミン塩を反
応のための遊離塩基に転化するために使用できる。2−
ピリジルジチオエチルアミン塩酸塩は、ブロイス(Br
ois, S. J.) ほか、ジャーナル・オブ・ア
メリカン・ケミカル・ソサイエティー(J. Am. 
Chem. Soc.)、92、7629〜7631(
1970)に従い既知ジスルフィド H3COOCSS
CH2CH2NH2・HCl で出発して2−メルカプ
トピリジンと反応させることにより容易に形成される。 EP116208によれば2−ピリジルジチオエチルア
ミン二塩酸塩は公開公報136,261 /80として
縦覧に供された日本特許出願中に開示されている。
【0033】7−〔2−(3−ニトロ−2−ピリジルジ
チオ)エチルアミノ〕−9a−メトキシマイトサンに転
化する方法は7−ジフェニルメチル)オキシ−9a−メ
トキシマイトサンを2−(3−ニトロ−2−ピリジルジ
チオ)エチルアミン(例えば塩酸塩として)と反応させ
ることを含む。この反応は適当な非反応性反応媒質例え
ばメタノール、エタノール、他の低級アルコール類、塩
素化炭化水素類及びこれらの混合物中で0〜30℃で1
〜20時間反応させることにより容易に行なわれる。好
ましい反応条件はメタノール中で0〜30℃、2〜10
時間である。トリエチルアミン又は他の第三級アミンを
、アミン塩を反応のための遊離塩基に転化するために使
用できる。2−(3−ニトロ−2−ピリジルジチオエチ
ルアミン)塩酸塩は、ブロイス(Brois, S. 
J.) ほか、ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカ
ル・ソサイエティー(J. Am. Chem. So
c.)、92、7629〜7631(1970)の操作
に従い既知ジスルフィド H3COOCSSCH2CH
2NH2・HCl で出発して3−ニトロ−2−メルカ
プトピリジンと反応させることにより容易に形成される
。3−ニトロ−2−メルカプトピリジンの製造はサリー
(Surrey, A. R.)ほか、ジャーナル・オ
ブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティー(J. A
m. Chem. Soc.)、62、1697〜16
98(1940)中に記載されている。
【0034】中間体、7−〔2−(2−ピリジルジチオ
)エチルアミノ−9a−メトキシマイトサンは既知化合
物であり、シラハタ(Shirahata)ほか、US
4,691,024 中に4欄に、及びコーノ(Kon
o) ほか、EP116208中に5頁に記載されてい
る。それはチオール反応物とのチオール交換法で容易に
製造される。適当なチオール反応物にはEP11602
8及びシラハタ(Shirahata)、US4,69
1,024 中に挙げられたものが含まれる。反応は化
学量論量より多いチオール反応物(例えば2当量まで又
はそれ以上)を用いて不活性反応媒質例えばメタノール
又は反応と相容性である他の溶媒中で0〜30℃で2分
〜10時間の範囲内の時間で容易に行なわれる。この反
応の非常に重要な態様において、7−〔2−(2−ピリ
ジルジチオ)エチルアミノ〕−9a−メトキシマイトサ
ンを好ましくはメタノール中で0〜30℃で10〜20
分間p−ニトロチオフェノールと反応させて非常に有効
な抗腫瘍剤、7−〔2−(4−ニトロフェニルジチオ)
エチルアミノ〕−9a−メトキシマイトサンを生成させ
る。
【0035】中間体、7−〔2−(3−ニトロ−2−ピ
リジルジチオ)エチルアミノ〕−9a−メトキシマイト
サンは既知化合物であり、バイアス(Vyas) ほか
、US4,691,023 中に化合物30(操作30
)と称される。この中間体のジスルフィドチオール交換
法における反応はバイアス(Vyas) ほか、US4
,866,180 中に記載され、その中に前記中間体
と反応すると示されたチオール類がこゝに参照される。 チオール交換法におけるこの中間体とチオールとの反応
は非反応性反応媒質、好ましくは反応物が溶性であるも
の、の中で0〜60℃で2分〜10時間の範囲内の時間
で容易に行なわれる。水溶性チオール反応物では水が適
当な反応媒質である。水不溶性チオール反応物では有機
溶媒が好ましい。適当な有機反応媒質には例えば低級ア
ルカノール類例えばメタノール、エタノール及びイソプ
ロパノール、低級アルカン酸低級アルキルエステル類例
えば酢酸エチル、プロピオン酸メチル及び酢酸ブチル、
低級脂肪族ケトン類例えばアセトン及びメチルエチルケ
トン、環状脂肪族エーテル類例えばテトラヒドロフラン
、並びに低級ポリハロゲン化脂肪族炭化水素類例えば塩
化メチレン、二塩化エチレン及びクロロホルムが含まれ
る。この反応の非常に重要な態様において、7−〔2−
(3−ニトロ−2−ピリジルジチオ)エチルアミノ〕−
9a−メトキシマイトサンをp−ニトロチオフェノール
と、好ましくはメタノール中で0〜30℃で2〜20分
間反応させて抗腫瘍剤、7−〔2−(4−ニトロフェニ
ルジチオ)エチルアミノ〕−9a−メトキシマイトサン
を生成させる。
【0036】本発明は次の特定実施例中に例示される。 実施例中、MeOHはメタノールを表わし、EtOAc
 は酢酸エチルを表わす。 実施例I マイトマイシンC(817mg;約95%純粋;2.4
5mM)を丸底フラスコに入れた。これに0.1M−N
aOH水溶液1.1当量を加えた。これを35℃で2.
5時間かくはんした。生じた青色溶液を−78℃に冷却
し、0.1mmHg真空で凍結乾燥した。18時間後に
実質的に乾燥した暗色固体が得られ、アセトン(12.
2mL)を暗色固体に加えた。これを懸濁液として15
分間かくはんした後水素形におけるダウエックス(Do
wex)AGX8強酸陽イオン交換樹脂(3.65g)
を添加した。生じた混合物を22℃で1.5時間ゆるや
かにかくはんした。次いで物質を濾過し、樹脂をアセト
ン10mlで洗浄した。濾液を蒸発させ、暗色残留物に
塩化メチレン25mlを加えた。次に塩化メチレン中の
0.7Mジアゾジフェニルメタン溶液(6.6ml;約
2当量)を加えた。1時間後にジアゾジフェニルメタン
溶液をさらに6.6ml加えた。合計4時間後にTLC
−SiO2、7%MeOH/CH2Cl2が、出発物質
がなくなり、極性の小さい赤色スポットが存在すること
を示した。次いで反応混合物を乾燥Al2O3 カラム
の上部に注ぎ、CH2Cl2、次に約4%MeOH/C
H2Cl2への勾配で溶離した。所望の画分をプールし
、蒸発させると7−(ジフェニルメチル)オキシ−9a
−メトキシマイトサンが暗栗色固体として775mg(
1.55mM)を66%収率で生じた。この試料をアセ
トン/CH2Cl2/エーテル/ヘキサンの混合物から
結晶化させた。分析は次の結果を与えた: 1H−NM
R(pyr−d5) 、シグナル(δ)1.85(3H
, s) 、2.04(1H, t) 、2.68(1
H, brs); 3.08(1H, d)、3.11
(3H, s) 、3.43(1H, d) 、3.9
6(1H, dd)、4.08(1H, d) 、5.
02(1H, t) 、5.43(1H, dd)、7
.19  to 7.38(10H, m) および7
.42(1H, s); UV λmax(メタノール
) 206 、325 、528 nm ; IR, 
KBr主要バンド 3427 、1730、1632、
1578、1632、1450、1404および133
0 cm −1。生成物は96〜97℃の融点を有する
。 実施例II 三口丸底フラスコ中にマイトマイシンC(約95%純粋
)353mg(1.06mM)を入れた。これに0.1
N−NaOH  11.6mlを加えた。これを35℃
で2時間かくはんした。加水分解反応はこのときに実質
的に完全であった。約0℃に冷却した後、反応混合物を
10% H3PO4(aq.)の添加により約6のpH
に調整した。次いで反応混合物に塩化メチレン中のジア
ゾジフェニルメタン(DDM)の0.7モル溶液3ml
(約2.1mM)を加えた。これにメタノール3mlを
加え、次に1時間急速にかくはんした。次いでpHを、
かくはんを続けてさらに10% H3PO4の添加によ
り約5に調整した。10% H3PO4を定期的に加え
て2時間pHを5〜6に保った後、さらに塩化メチレン
中の0.7モルジアゾジフェニルメタン(DDM)溶液
3mlを加えた。これを徐々に22℃に温めた。DDM
の初めの添加から合計6時間後に反応混合物をCH2C
l2  100mlとH2O 2mlとの間に分配させ
た。有機相をNa2SO4上で乾燥し、蒸発させた。残
留物を乾燥中性Al2O3カラム上でCH2Cl2から
4%MeOH/CH2Cl2への勾配を用いてクロマト
グラフを行ない所望の化合物を溶出させた。純画分をプ
ールし、蒸発させると7−(ジフェニルメチル)オキシ
−9a−メトキシマイトサン209mgを得た(約42
%収率)。分配後の水層にCH2Cl2中の0.7モル
DDM溶液6mlを加え、混合物を22℃で急速にかく
はんした。16時間後に反応混合物を前記のように処理
し、次いで同様にクロマトグラフを行なうと7−(ジフ
ェニルメチル)オキシ−9a−メトキシマイトサンがさ
らに49mg(約10%追加収率)を得た。全収率は5
2%であった。 実施例III  丸底フラスコ中に7−(ジフェニルメチル)オキシ−9
a−メトキシマイトサン(100mg;0.2mM) 
を入れた。これをメタノール8ml中に溶解し、次いで
それにp−アニシジン123mg(5当量)を加えた。 反応混合物は栗色から緑色に徐々に変化した。反応を、
シリカゲル上の5%MeOH/CH2Cl2を用いるT
LCによりモニターした。合計2.75時間後、反応混
合物を蒸発させ、残留物をCH2Cl2中に溶解させた
。これをシリカゲルカラムでクロマトグラフを行ない5
%MeOH/CH2Cl2で溶離させた。 純緑色バンドを捕集し、蒸発させると7−(4−アニシ
ノ)−9a−メトキシマイトサン76mg(86%)が
得られた。 1H−NMRは生成物がこの化合物である
ことを支持した。 実施例IV 丸底フラスコ中に7−(ジフェニルメチル)オキシ−9
a−メトキシマイトサン42mgを入れた。これにメタ
ノール2ml及びモクホリン100μl を加えた。生
じた混合物を23℃で48時間かくはんした。反応はこ
のときに実質的に完全であった。反応混合物を蒸発させ
、シリカゲルカラム上でクロマトグラフを行ない、7%
MeOH/CH2Cl2で溶離すると7−(N−モルホ
リノ)−9a−メトキシマイトサン22mg(65%)
が得られた。 1H−NMRは生成物がこの化合物であ
ることを支持した。 実施例V 7−(ジフェニルメチル)オキシ−9a−メトキシマイ
トサン(71mg;0.14mM) をメタノール(6
ml)中に溶解させた。生じた溶液をかくはんし、かく
はんした溶液にエタノールアミン(100μl )を加
えた。反応混合物を22℃でかくはんし、反応をSiO
2上の15%MeOH/CH2Cl2を用いるTLCに
よりモニターした。2時間後に反応は完全であった。次
いで反応混合物を塩化メチレン(20ml)で希釈した
。生じた溶液を、SiO2のカラム上でクロマトグラフ
を行ない、10%MeOH/CH2Cl2を20%Me
OH/CH2Cl2への勾配で用いて溶離させた。青色
バンドを捕集し、蒸発させると7−(2−ヒドロキシエ
チル)アミノ−9a−メトキシマイトサン(45mg)
が得られた(83%収率)。 1H−NMRはこの化合
物を支持した。 実施例VI 7−(ジフェニルメチル)オキシ−9a−メトキシマイ
トサン(178mg;0.355mM) を丸底フラス
コ中に入れた。次に乾燥エタノール(15ml)を加え
た。生じた溶液をかくはんし、このかくはん溶液にメタ
ノール中の1.62%KOH溶液(301μl )を加
えた。反応をTLC、SiO2、10%MeOH/CH
2Cl2によりモニターした。 5.5時間後に反応は>90%完全であると思われた。 次いで反応をドライアイス(約0.5g)の添加により
反応を停止した。次いで反応混合物を蒸発させ、残留物
をSiO2カラム上でクロマトグラフを行ない7%Me
OH/CH2Cl2〜10%MeOH/CH2Cl2の
勾配で溶離させた。画分を捕集し、類似のものをプール
し、マイトマイシンA(88mg;0.252mM)が
得られた、71%収率。 1H−NMRは標品に一致し
た。 実施例VII  丸底フラスコ中に7−(ジフェニルメチル)オキシ−9
a−メトキシマイトサン(209mg;0.417mM
) を入れた。これをメタノール7.3ml中に溶解さ
せ、生じた溶液を0℃に冷却し、次いでトリエチルアミ
ン116μl (2当量)を加えた。次に2−(p−ニ
トロフェニルジチオ)エチルアミン塩酸塩122mgを
加えた。反応混合物を22℃に温めた。1.5時間後に
反応混合物を再び0℃に冷却し、トリエチルアミン23
2μl を加え、次いで2−(p−ニトロフェニルジチ
オ)エチルアミン塩酸塩244mgを加えた。反応混合
物を再び22℃に温めた。6時間後にSiO2上のTL
C(10%MeOH/CH2Cl2)判定により反応は
完全であった。反応混合物を蒸発させ、残留物をCH2
Cl2中に溶解させ、生じた溶液をSiO2充填カラム
上でクロマトグラフを行ない5%MeOH/CH2Cl
2〜10%MeOH/CH2Cl2の勾配で溶離させた
。所望の青色バンドを含む画分を捕集し、TLCにより
分析した。純画分をプールし、蒸発させると7−〔2−
(4−ニトロフェニルジチル)エチルアミノ〕−9a−
メトキシマイトサン120mgが53%収率で得られた
【0037】 1H−NMRは物質が目的化合物を支持
することを示した。 実施例VIII 丸底フラスコ中にH3COOCSSCH2CH2NH2
 塩酸塩2.50gを入れた。これをメタノール100
ml中に溶解させ、次いで−10℃に冷却した。生じた
溶液をかくはんした。次いでかくはんした溶液にメタノ
ール40ml中の2−チオピリジン1.37g(1当量
)を滴下した。生じた黄色溶液を−10℃で1.5時間
かくはんし、次いで20℃で回転濃縮器で濃縮した。残
留物をエーテル及び酢酸エチルで摩砕し、次に再び蒸発
させた。このとき淡黄色固体が得られた。固体をエーテ
ル2×50mlで摩砕し、次いで蒸発させると黄色固体
2.49gが得られた。これをMgeH/EtOAc 
から結晶化させると2−ピリジルジチオエチルアミン塩
酸塩2.22gが得られた(82%収率)。
【0038】7−(ジフェニルメチル)オキシ−9a−
メトキシマイトサン(770mg;1.537mM) 
を丸底フラスコ中に入れ、メタノール6ml中に溶解さ
せた。これをメタノール10ml中の2−ピリジルジチ
オエチルアミン塩酸塩(631mg;2.84mM) 
及びトリエチルアミン435μl (3.13mM) 
(塩酸塩を基にして1.1当量)の溶液に加えた。生じ
た溶液を22℃でかくはんし、反応をTLC(SiO2
、7%MeOH/CH2Cl2)によりモニターした。 8時間後に反応は約90%完全であった。次いで反応混
合物をCH2Cl2  120mlで希釈し、次いでH
2O 、2×30mlで洗浄した。有機相をNa2SO
4上で乾燥し、蒸発させ、残留物をSiO2上で7%M
eOH/CH2Cl2を用いてクロマトグラフを行なっ
た。これは7−〔2−(2−ピリジルジチオ)エチルア
ミノ〕−9a−メトキシマイトサン495mgを64%
収率(0.98mM) で得た。
【0039】前記合成生成物を丸底フラスコ中に入れ、
メタノール8ml中に溶解させた。次にメタノール16
ml中のp−ニトロチオフェノール190mg(1.2
3mM;1.25当量)を2部分で加えた。生じた溶液
を15分間かくはんし、このとき反応が>95%完全で
あることが示された。反応混合物をCH2Cl2  1
20mlで希釈し、次いでH2O 、1×30ml、ブ
ライン、2×30mlで洗浄し、Na2SO4上で乾燥
し、蒸発させ、SiO2上で7%MeOH/CH2Cl
2を溶離に用いてクロマトグラフを行なった。これは純
7−〔2−(4−ニトロフェニルジチオ)エチルアミノ
〕−9a−メトキシマイトサン(以下にときどきBMY
−25067として示す)480mg(0.91mM)
 を得た、88%収率。
【0040】7−(ジフェニルメチル)オキシ−9a−
メトキシマイトサンからのBMY−25067の収率は
約56%であり、マイトマイシンCからは約31%であ
った。実施例VII におけるような1段階で進行する
7−(ジフェニルメチル)オキシ−9a−メトキシマイ
トサンの880mg試料からのBMY−25067の収
率はマイトマイシンCを基にして約23%であった。実
施例IX7−ヒドロキシ−9a−メトキシマイトサンを
3−メチル−1−p−トリルトリアゼンでアルキル化し
てマイトマイシンAを得るか、又はジアゾジフェニルメ
タンでアルキル化して7−(ジフェニルメチル)オキシ
−9a−メトキシマイトサン(以下に7−ODPMマイ
トマイシンという)を得た。
【0041】中間体、マイトマイシンA及び7−ODP
Mマイトマイシンのそれぞれを、中間体を2−(p−ニ
トロフェニルジチオ)エチルアミン塩酸塩と反応させた
1段階法による(それぞれ経路A及びD);および第1
段階で中間体を7−〔2−(2−ピリジルジチオ)エチ
ルアミノ〕−9a−メトキシマイトサンに転化し、続い
てそれを第2段階でBMY−25067に転化した2段
階法における(それぞれ経路B及びE);並びに第1段
階で中間体を7−〔2−(3−ニトロ−2−ピリジルジ
チオ)エチルアミノ〕−9a−メトキシマイトサンに転
化し、続いてそれを第2段階でBMY−25067に転
化した2段階法における(それぞれ経路C及びF)7−
〔2−(4−ニトロフェニルジチオ)エチルアミノ〕−
9a−メトキシマイトサン、BMY−25067、への
転化について評価した。結果は表1中に与えられ、PO
Tは力価を表わす。
【0042】 実施例X 7−(ジフェニルメチル)オキシ−9a−メトキシマイ
トサン(171mg;0.355mM)を20℃におい
てメタノール中のNH3 の飽和溶液に加えた。生じた
溶液を20℃で16時間かくはんした。次いで溶媒を蒸
発させた。残留物を、充填したSiO2カラム上でフラ
ッシュクロマトグラフを行ない10%メタノール/CH
2Cl2で溶離させた。勾配は15%メタノール/CH
2Cl2まで行なった。 画分を薄層クロマトグラフィーにより分析し、同様の純
粋なものをプールし、蒸発させるとマイトマイシンC、
101mg(85%収率)を得た。物質の 1H−NM
Rは標品に一致した。 実施例XI P388マウス白血病の106 腹水細胞の腫瘍接種物
を腹腔内に移植したCDF1雌マウスを7−(ジフェニ
ルメチル)オキシ−9a−メトキシマイトサンで下記の
容量で処置した。処置化合物は腹腔内注射により投与し
た。マウス4匹の群を接種の日に一回量の処置化合物で
処置した。生理食塩液処置対照マウス10匹の群が含ま
れた。 マウスの体重を処置前及び第6日に測定した。体重の変
化は薬物毒性の尺度として考慮した。各体重20グラム
のマウスを用いて約2グラムまでの体重減は過度と考え
なかった。結果は平均生存期間(MED S. T.)
 %T/C(試験化合物処理群の平均生存期間と生理食
塩液処置対照群の平均生存期間との比)、第6日の平均
体重変化(AWC)及び第5日の生存マウス/処置全マ
ウスの数(A/T)で示される。生理食塩液処置マウス
は通常9日以内に死亡した。%T/Cに関する最小効果
は125であると考えた。
【0043】 上記結果は150mg/kgの用量で抗腫瘍抑制結果を
示す。実験動物において認められた抗腫瘍活性にかんが
み、本発明は哺乳動物腫瘍に対する本発明の新規化合物
の使用を含む。この目的のために、それは実質的に非毒
性の抗腫瘍有効量で腫瘍をもつ哺乳動物に全身的に投与
される。化合物は主にマイトマイシンCとほゞ同様の方
法で、同目的の若干に対する注射による使用を意図され
る。若干多いか又は少ない用量を個々の腫瘍感受性によ
って用いることができる。この新規化合物は希釈剤、緩
衝剤、安定剤、可溶化剤及び薬学的エレガンスに寄与す
る成分を含む乾燥薬学的組成物として容易に提供される
。これらの組成物は使用直前に即席に注射可能液体媒質
で注射剤とされる。適当な注射可能液体には水、等張塩
類液などが含まれる。
【0044】変更は当業者に自明であろう。従って本発
明は特許請求の範囲により規定されるべきである。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  7−(ジフェニルメチル)オキシ−9
    a−メトキシマイトサン。
  2. 【請求項2】  7−ヒドロキシ−9a−メトキシマイ
    トサンをジアゾフェニルメタンと反応させて7−(ジフ
    ェニルメチル)オキシ−9a−メトキシマイトサンを生
    成させる段階を含む、7−(ジフェニルメチル)オキシ
    −9a−メトキシマイトサンを製造する方法。
  3. 【請求項3】  該段階が塩化メチレンを含む反応溶媒
    を用いて行なわれる、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】  該段階が水の存在下に行なわれる、請
    求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】  該段階が、反応溶媒として0.5:1
    〜3:1の範囲内の塩化メチレンとメタノールの容量比
    における塩化メチレン及びメタノール、0〜30℃の範
    囲内の反応温度並びに約4.7〜6.5の範囲内のpH
    を用いて行なわれる、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】  pHが約5〜約6の範囲内にある、請
    求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】  7−(ジフェニルメチル)オキシ−9
    a−メトキシマイトサンを製造する方法であって、(a
    )マイトマイシンCを水酸化物水溶液と反応させて塩基
    性7−塩オキシド−9a−メトキシマイトサンの水溶液
    を生成させる段階、 (b) 塩基性7−塩オキシド−9a−メトキシマイト
    サンを酸及びジアゾジフェニルメタン並びに7−ヒドロ
    キシ−9a−メトキシマイトサン及びジアゾジフェニル
    メタンが少くとも若干の溶解度を有する溶媒と混合し、
    反応させて7−(ジフェニルメチル)オキシ−9a−メ
    トキシマイトサンを形成させる段階、を含む方法。
  8. 【請求項8】  段階(a) 中の水酸化物水溶液が水
    酸化ナトリウム水溶液であり、段階(b) 中の酸がリ
    ン酸であり、段階(b) が0.5:1〜3:1の範囲
    内の塩化メチレンとメタノールの容量比における塩化メ
    チレン及びメタノールの反応溶媒組合わせ中で0〜30
    ℃の範囲内の温度で行なわれる、請求項7に記載の方法
  9. 【請求項9】  7−(ジフェニルメチル)オキシ−9
    a−メトキシマイトサンを製造する方法であって、(a
    )7−塩オキシド−9a−メトキシマイトサンを、7−
    塩オキシド基を7−ヒドロキシ基に転化する十分な量の
    水素形における強酸陽イオン交換樹脂と反応させ、それ
    により7−ヒドロキシ−9a−メトキシマイトサンを形
    成させる段階、 (b) 7−ヒドロキシ−9a−メトキシマイトサンを
    ジアゾフェニルメタンと反応させて7−(ジフェニルメ
    チル)オキシ−9a−メトキシマイトサンを形成させる
    段階、を含む方法。
  10. 【請求項10】  7−〔2−(4−ニトロフェニルジ
    チオ)エチルアミノ〕−9a−メトキシマイトサンを7
    −(ジフェニルメチル)オキシ−9a−メトキシマイト
    サンから製造する方法であって、 (a)7−(ジフェニルメチル)オキシ−9a−メトキ
    シマイトサンを7−〔2−(3−ニトロ−2−ピリジル
    ジチオ)エチルアミノ〕−9a−メトキシマイトサン又
    は7−〔2−(2−ピリジルジチオ)エチルアミノ〕−
    9a−メトキシマイトサンに転化する段階、及び(b)
     段階(a) の生成物を7−〔2−(4−ニトロフェ
    ニルジチオ)エチルアミノ〕−9a−メトキシマイトサ
    ンに転化する段階、を含む方法。
  11. 【請求項11】  段階(a) が7−(ジフェニルメ
    チル)オキシ−9a−メトキシマイトサンを2−ピリジ
    ルジチオエチルアミンと反応させて7−〔2−(2−ピ
    リジルジチオ)エチルアミノ〕−9a−メトキシマイト
    サンを生成させることを含む、請求項10に記載の方法
  12. 【請求項12】  段階(a) が7−(ジフェニルメ
    チル)オキシ−9a−メトキシマイトサンをメタノール
    中に溶解し、これにメタノール中の2−ピリジルジチオ
    エチルアミン塩酸塩の溶液及び塩酸塩を遊離塩基に転化
    する十分な量のトリエチルアミンを加え、15〜25℃
    の範囲内の温度で反応させることを含む、請求項11に
    記載の方法。
  13. 【請求項13】  段階(a) が7−(ジフェニルメ
    チル)オキシ−9a−メトキシマイトサンを2−(3−
    ニトロ−2−ピリジルジチオ)エチルアミンと反応させ
    て7−〔2−(3−ニトロ−2−ピリジルジチオ)エチ
    ルアミノ〕−9a−メトキシマイトサンを生成させるこ
    とを含む、請求項10に記載の方法。
  14. 【請求項14】  段階(a) が7−(ジフェニルメ
    チル)オキシ−9a−メトキシマイトサンをメタノール
    中に溶解し、これにメタノール中の2−(3−ニトロ−
    2−ピリジルジチオ)エチルアミン塩酸塩の溶液及び塩
    酸塩を遊離塩基に転化する十分な量のトリエチルアミン
    を加え、0〜30℃の範囲内の温度で反応させることを
    含む、請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】  腫瘍をもつ哺乳動物に対し、請求項
    1に記載の化合物を実質的に非毒性の抗腫瘍有効量、全
    身的に投与することを含む、哺乳動物の腫瘍の増殖を抑
    制する方法。
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