JPH04211445A - 湿気硬化型樹脂組成物 - Google Patents

湿気硬化型樹脂組成物

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JPH04211445A
JPH04211445A JP4625391A JP4625391A JPH04211445A JP H04211445 A JPH04211445 A JP H04211445A JP 4625391 A JP4625391 A JP 4625391A JP 4625391 A JP4625391 A JP 4625391A JP H04211445 A JPH04211445 A JP H04211445A
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JP
Japan
Prior art keywords
group
copolymer
vinyl
fluoroolefin
vinyl ether
Prior art date
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Pending
Application number
JP4625391A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Senda
彰 千田
Masayuki Oka
岡 正之
Yoshiki Shimizu
義喜 清水
Hiroshi Inukai
宏 犬飼
Takahiro Kitahara
隆宏 北原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐候性塗料などとして有
用な湿気硬化型樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】従来、大
気中の湿気によって硬化する塗料用組成物として、加水
分解性基がケイ素原子に結合した加水分解性シリル基を
有するアクリル系共重合体を含有した組成物が提案され
ている。
【0003】該組成物は一液型で硬化作業性に優れ、え
られる塗膜は無機質基材との密着性がよい、高硬度で傷
がつきにくい、耐候性、耐食性および耐汚染性がよいな
どの特徴を有している。
【0004】しかしながら、該組成物には有機基材に対
する密着性がわるい、下地追随性が不充分で塗装物品の
後加工性がわるいなどの欠点があり、また耐候性、耐食
性および耐汚染性に関しても充分満足しうるとはいい難
い。
【0005】一方、フッ素樹脂を塗料に用いるばあい、
塗装後の定着に高温処理を必要とし、作業性がわるい。 また、そのままでは無機基材および有機基材のいずれに
対しても付着しない。そのため、アクリル樹脂と相溶性
のある含フッ素共重合体では、硬化部位に −OH基を
有したアクリル樹脂をブレンドして作業性と密着性を改
良することが検討されているが、えられたブレンド物と
 −OH基と反応しうる硬化剤(イソシアネート化合物
など)とは相溶性がわるいため、たとえば塗膜外観、耐
候性、耐食性、密着性、その他基本性能が損われるとい
う問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記のごとき問
題を解決するためになされたものであり、(A) フッ
化ビニリデンを主成分とするフルオロオレフィン共重合
体および (B)加水分解性シリル基含有アクリル系共重合体を含
んでなる湿気硬化型樹脂組成物に関する。
【0007】
【作用・実施例】(A) 成分であるフッ化ビニリデン
を主成分とするフロオロオレフン共重合体(以下、フル
オロオレフィン共重合体(A) という)としては、フ
ッ化ビニリデンと他のフルオロオレフィン単量体の1種
以上との共重合体で、溶剤可溶のものがあげられる。
【0008】前記フルオロオレフィン共重合体(A) 
の組成および分子量は、溶剤可溶の範囲内で適宜設定す
ればよい。
【0009】前記フルオロオレフィンにとくに限定はな
いが、その具体例としては、たとえばフッ化ビニル、ト
リフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、クロロ
トリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレンのほ
か、ブロモトリフルオロエチレン、(パー)フルオロア
ルキルトリフルオロビニルエーテル((パー)フルオロ
アルキル基の炭素数は1〜18が好ましい)などがあげ
られる。なお、(パー)フルオロアルキル基とは、アル
キル基の炭素原子の一部または全部がフッ素原子で置換
されているものをいう。
【0010】フルオロオレフィン共重合体(A) の組
成の具体例としては、たとえば VdF(フッ化ビニリ
デン)−TFE(テトラフルオロエチレン)−CTFE
(クロロトリフルオロエチレン、VdF−TFE−HF
P(ヘキサフルオロプロピレン)、VdF−TFE な
どがあげられる。これらは溶剤によく溶け、塗膜化しや
すい共重合体である。
【0011】フルオロオレフィン共重合体(A) にお
けるフッ化ビニリデンに由来する単位の割合は50モル
%以上が好ましく、60〜90モル%がさらに好ましい
。該割合が50モル%未満では溶剤に溶けにくくなる傾
向があり、90モル%をこえると、該共重合体を溶解さ
せうる溶媒がN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−
ジメチルアセトアミドなどのきわめて極性が高く、かつ
沸点が高いものに限られてくるため、塗料に用いたばあ
い乾燥に時間がかかるといった問題が発生する。
【0012】フルオロオレフィン共重合体(A) の分
子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)による測定において数平均分子量で10000 〜
120000が好ましく、30000 〜70000 
がさらに好ましい。該数平均分子量が10000 未満
では塗膜強度が低下してクラックが発生しやすくなる傾
向があり、120000をこえると汎用の溶剤に溶けに
くくなる。
【0013】フルオロオレフィン共重合体(A) は1
種を用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0014】(B) 成分である加水分解性シリル基含
有アクリル系共重合体(以下、シリル基含有アクリル共
重合体(B) という)は、側鎖および(または)主鎖
末端に大気中の湿気・水分によって架橋可能な加水分解
性シリル基を有し、緻密な網状構造を形成する成分であ
り、かつアクリル酸エステルおよび(または)メタクリ
ル酸エステル(以下、(メタ)アクリル系単量体という
)に由来する単位を必須構成成分として含む重合体であ
る。
【0015】前記加水分解性シリル基は加水分解性基が
ケイ素原子に結合した基であり、たとえば一般式(I)
 :
【0016】
【化2】
【0017】(式中、 R1 はアルキル基、アリール
基またはアラルキル基、X はハロゲン原子、アルコキ
シ基、アシロキシ基、アミノキシ基、フェノキシ基、チ
オアルコキシ基、アミノ基またはアルケニルオキシ基、
a は0、1または2を表わす)で示される基があげら
れる。
【0018】前記 R1 の1種であるアルキル基とし
ては、たとえば炭素数1〜10のメチル基、エチル基、
n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソ
ブチル基、tert− ブチル基、ネオペンチル基、2
−エチルヘキシル基、シクロヘキシル基など、アリール
基としては、たとえばフェニル基、クロロフェニル基、
トシル基、p−tert− ブチルフェニル基、p−メ
トキシフェニル基など、アラルキル基としては、たとえ
ばベンジル基、フェネチル基などがあげられる。 R1
 としては、とくにアルキル基が入手容易であるなどの
点から好ましく、メチル、エチル、n−プロピル、イソ
プロピル、n−ブチル、イソブチルなどの炭素数1〜5
のアルキル基が好ましい。
【0019】X の1種であるハロゲン原子としては、
たとえば塩素、臭素などがあげられ、アルコキシ基とし
ては、たとえば炭素数1〜5のメトキシ基、エトキシ基
、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ
基などがあげられ、さらに2−メトキシエトキシ基など
のアルコキシアルコキシ基も含まれる。また、アシロキ
シ基としては、たとえば炭素数1〜5のCH3 −CO
−O−、CH3 CH2 CO−O− 、CH3 (C
H2 )2 CO−O− 、CH3 (CH2 )3 
CO−O− など、アミノキシ基としては、たとえばジ
メチルアミノキシ基、ジエチルアミノキシ基、ジプロピ
ルアミノキシ基、ジ−n− ブチルアミノキシ基など、
アルケニルオキシ基としては、たとえば炭素数1〜5の
−O−CH=CH2 、 −O−CH2 CH=CH 
2 、−O−CH=CHCH2 CH3 など、チオア
ルコキシ基としては、たとえば炭素数1〜5の −S−
CH3 、−SCH2 CH3 、−S−CH2 CH
2 CH3 、−S(CH2 )3 CH3 、−S(
CH2 )4 CH3 などがあげられる。Xとしては
、メトキシ基、エトキシ基、プロピル基、2−メトキシ
エトキシ基のごときアルコキシ基が、貯蔵安定性と容易
に入手できる点から好ましい。
【0020】前記加水分解性シリル基を含むビニル単量
体の具体例としては、たとえばγ−メタクリロイルオキ
シプロピルトリメトキシシラン、γ− メタクリロイル
オキシプロピルトリエトキシシラン、γ− メタクリロ
イルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、ビニルト
リメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニル
トリプロポキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン
、ビニルトリス(β− メトキシエトキシ)シラン、ア
リルトリメトキシシランなどがあげられる。
【0021】前記(メタ)アクリル系単量体の具体例と
しては、たとえばメチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート
、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(
メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレ
ート、ベンジル(メタ)アクリレートなどがあげられる
。これらのうちでは、フルオロオフィン共重合体(A)
 との相溶性と硬化塗膜の硬度の点から、アルキル基の
炭素数が1〜4のアルキル(メタ)アクリレートが好ま
しい。
【0022】シリル基含有アクリル共重合体(B) に
は、他の共重合可能なエチレン性不飽和単量体が共重合
せしめられていてもよい。前記エチレン性不飽和単量体
としては、たとえばビニルエーテル類、ビニルエステル
類、芳香族ビニル類などの単量体があげられる。
【0023】ビニルエーテル類の具体例としては、たと
えばメチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n
−プロピルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル
、iso−ブチルビニルエーテル、tert− ブチル
ビニルエーテル、n−ペンチルビニルエーテル、n−ヘ
キシルビニルエーテル、n−オクチルビニルエーテル、
2−エチルヘキシルビニルエーテル、2−アセトキシエ
チルビニルエーテル、2−クロロエチルビニルエーテル
などのアルキルビニルエーテル類;シクロペンチルビニ
ルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、メチルシ
クロヘキシルビニルエーテル、シクロオクチルビニルエ
ーテルなどのシクロアルキルビニルエーテル類;ベンジ
ルビニルエーテル、フェネチルビニルエーテル、フェニ
ルビニルエーテルなどの芳香族基を含有するビニルエー
テル類;2,2,2−トリフルオロエチルビニルエーテ
ル、2,2,3,3−テトラフルオロプロピルビニルエ
ーテル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル
ビニルエーテル、2,2,3,3,4,4,5,5−オ
クタフルオロペンチルビニルエーテル、2,2,3,3
,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9−
ヘキサデカフルオロノニルビニルエーテル、パーフルオ
ロメチルビニルエーテル、パーフルオロエチルビニルエ
ーテル、パーフルオロプロピルビニルエーテルのごとき
フルオロアルキルビニルエーテル類などがあげられる。
【0024】ビニルエステル類の具体例としては、たと
えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、カ
プロン酸ビニル、ピバリン酸ビニル、安息香酸ビニル、
p−tertブチル安息香酸ビニル、シクロヘキサンカ
ルボン酸ビニルなどがあげられる。
【0025】芳香族ビニル単量体類の具体例としては、
たとえばスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシ
スチレンなどの芳香族スチレン誘導体などがあげられる
【0026】さらに種々の共重合可能な単量体が共重合
せしめられていてもよく、代表的な単量体として、エチ
レン、プロピレン、イソブチレン、塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン、無水マレイン酸、フマル酸ジエステル類、マ
レイン酸ジエステル類、アクリロニトリルなどがあげら
れる。
【0027】前記のごとき単量体からなるシリル基含有
アクリル共重合体(B) の組成の具体例としては、た
とえばメチルメタクリレート/n−ブチルメタクリレー
ト/n−ブチルアクリレート/スチレン/ビニルトリメ
トキシシラン共重合体、メチルメタクリレート/n−ブ
チルアクリレート/γ− メタクリロイルオキシプロピ
ルトリメトキシシラン共重合体、メチルメタクリレート
/n−ブチルアクリレート/ビニルトリメトキシシラン
共重合体、メチルメタクリレート/n−ブチルアクリレ
ート/γ− メタクリロイルオキシプロピルトリス(β
− メトキシエトキシ)シラン共重合体、メチルメタク
リレート/n−ブチルアクリレート/酢酸ビニル/γ−
 メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン共
重合体、メチルメタクリレート/エチルアクリレート/
スチレン/γ− メタクリロイルオキシプロピルトリメ
トキシシラン共重合体、メチルメタクリレート/n−ブ
チルビニルエーテル/n−ブチルアクリレート/スチレ
ン/γ− メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシ
シラン共重合体、メチルメタクリレート/n−ブチルア
クリレート/スチレン/γ− メタクリロイルオキシプ
ロピルトリメトキシシラン共重合体、メチルメタクリレ
ート/n−ブチルメタクリレート/n−ブチルアクリレ
ート/ビニルメチルジアセトキシシラン共重合体などが
あげられる。
【0028】シリル基含有アクリル共重合体(B) 中
の(メタ)アクリル系単量体の割合は50モル%以上が
好ましく、70モル%以上がさらに好ましい。該割合が
50モル%未満ではフルオロオレフィン共重合体(A)
 との相溶性が低下する傾向がある。
【0029】シリル基含有アクリル共重合体(B) の
分子量は、GPCの測定において数平均分子量で100
00 〜100000が好ましく、20000 〜40
000 がさらに好ましい。該数平均分子量が 100
00未満では塗膜の強度が低下して後加工時にクラック
が発生しやすく、また耐候性も低下する傾向があり、4
0000 をこえると高粘度になり、取扱い性が低下す
る傾向がある。
【0030】また、シリル基含有アクリル共重合体(B
) 中の加水分解性シリル基含有ビニル単量体の割合は
1〜50モル%が好ましく、5〜25モル%がさらに好
ましい。 該ビニル単量体が1モル%未満では架橋密度が不足して
、塗膜強度が低下するとともに、耐溶剤性、耐候性も低
下する傾向があり、50モル%をこえるとシリル基含有
アクリル共重合体(B) の貯蔵安定性が低下するほか
、架橋密度が高くなりすぎて塗膜の後加工性や耐衝撃性
などが低下する傾向がある。
【0031】前記のごときシリル基含有アクリル共重合
体(B) としては、市販品、たとえば鐘淵化学工業(
株)製のゼムラックなどを用いてもよい。
【0032】シリル基含有アクリル共重合体(B) は
1種を用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0033】本発明の組成物におけるフルオロオレフィ
ン共重合体(A) とシリル基含有アクリル共重合体(
B) の割合は、フルオロオレフィン共重合体(A)9
0〜30部(重量部、以下同様)に対してシリル基含有
アクリル共重合体(B) が10〜70部で、合計10
0 部になるような割合が好ましく、フルオロオレフィ
ン共重合体(A) 80〜50部に対してシリル基含有
アクリル共重合体(B) が20〜50部で、合計10
0 部になるような割合がさらに好ましい。フルオロオ
レフィン共重合体(A) が30部未満では耐候性、耐
食性、耐汚染性が低下し、90部をこえると密着性が低
下する。
【0034】本発明の組成物には硬化促進剤を配合して
もよい。
【0035】硬化促進剤としては、たとえば有機スズ化
合物、酸性リン酸エステル、酸性リン酸エステルとアミ
ンとの反応物、飽和または不飽和の多価カルボン酸また
はその酸無水物、有機チタネート化合物、アミン系化合
物、オクチル酸鉛などがあげられる。
【0036】前記有機スズ化合物の具体例としては、ジ
ブチルスズジラウレート、ジブチルスズマレエート、ジ
オクチルスズマレエート、ジブチルスズジアセテート、
ジブチルスズフタレート、オクチル酸スズ、ナフテン酸
スズ、ジブチルスズメトキシドなどがあげられる。
【0037】また前記酸性リン酸エステルとは、
【00
38】
【化3】
【0039】部分を含むリン酸エステルのことであり、
たとえば
【0040】
【化4】
【0041】(式中、b は1または2、 R2 は有
機残基を示す)で示される有機酸性リン酸エステルなど
があげられる。具体的には
【0042】
【化5】
【0043】などがあげられる。
【0044】前記有機チタネート化合物としては、たと
えばテトラブチルチタネート、テトライソプロピルチタ
ネート、トリエタノールアミンチタネートなどのチタン
酸エステルがあげられる。
【0045】さらに前記アミン系化合物の具体例として
は、たとえばブチルアミン、オクチルアミン、ジブチル
アミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、
トリエタノールアミン、ジエチレントリアミン、トリエ
チレンテトラミン、オレイルアミン、オクチルアミン、
シクロヘキシルアミン、ベンジルアミン、ジエチルアミ
ノプロピルアミン、キシリレンジアミン、トリエチレン
ジアミン、グアニジン、ジフェニルグアニジン、2,4
,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、モ
ルホリン、N−メチルモルホリン、1,8−ジアザビシ
クロ(5,4,0) ウンデセン−7(DBU)などの
アミン系化合物、さらにはそれらのカルボン酸などの塩
、過剰のポリアミンと多塩基酸よりえられる低分量ポリ
アミド樹脂、過剰のポリアミンとエポキシ化合物の反応
生成物などがあげられる。
【0046】硬化促進剤は1種を用いてもよく、2種以
上を併用してもよい。
【0047】硬化促進剤の配合割合はシリル基含有アク
リル共重合体(B)100部に対して0.05〜10部
程度が好ましく、0.1 〜5部程度がさらに好ましい
。該使用量が0.05部未満では硬化を促進する効果が
不充分であり、10部をこえるとゲル化がおこりやすく
なり、ポットライフが短くなる。
【0048】本発明の組成物には溶剤を配合してもよい
【0049】溶剤としては、沸点以下の温度でフルオロ
オレフィン共重合体(A) を溶解できるものがあげら
れ、なかでも沸点が280 ℃以下、とくに180 ℃
以下のものが好ましい。たとえばシクロヘキサノン、イ
ソホロン、メシチルオキサイド、ジアセトンアルコール
、メチルエチルケトン、メチルイソプロピルケトン、メ
チルイソブチルケトンなどのケトル類;アジピン酸ジメ
チル、コハク酸ジエチル、フタル酸ジメチル、2−メト
キシエチルアセテートなどの脂肪族または芳香族カルボ
ン酸のアルキルエステルまたはアルコキシアルキルエス
テル類;ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセ
テートなどのグリコールエーテル、エステル類;ジオキ
サン、テトラヒドロフランなどの環状エーテル類;プロ
ピレンカーボネートなどの炭酸エステル類;ブチロラク
トンなどのラクトン類;N,N−ジメチルアセトアミド
、N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類などが
あげられる。
【0050】溶剤は1種を用いてもよく、2種以上を併
用してもよい。なお、必要ならばキシレン、トルエンな
どの他の有機溶剤を全溶剤中の50重量%以下の範囲で
含有させることもできる。
【0051】本発明の組成物には、さらに必要に応じて
、 TiO2 、ベンガラ、カーボンブラックなどの顔
料、ベンゾフェノン系、その他の紫外線吸収剤、ヒンダ
ードアミン系、その他の光安定剤、ゲル化防止剤、レベ
リング剤などの種々の汎用の添加剤を配合してもよい。
【0052】本発明の組成物は、以上のごとき成分を常
法にて混合することにより調製できる。
【0053】本発明の組成物は、フルオロオレフィン共
重合体(A) を配合したことにより、従来の湿気硬化
型樹脂組成物ではえられなかった基材、とくに有機基材
に対する優れた密着性、耐候性、耐食性および耐汚染性
を示す。また、塗料として用いたばあいには下地追随性
がよいため、塗装物品の後加工が容易になる。
【0054】さらに、フルオロオレフィン共重合体(A
) とシリル基含有アクリル共重合体(B) との相溶
性がよいため、たとえば塗料として用いたばあい、フル
オロオレフィン共重合体と硬化部位に −OH基を有し
たアクリル樹脂とをブレンドした塗料などに比べて作業
性はもちろん基本的塗膜性能(密着性、耐屈曲性など)
にも優れ、耐候性、耐食性および耐汚染性も大幅に向上
する。
【0055】本発明の組成物は大気中の湿気によって硬
化し、前記のごとき優れた特性を有する硬化物となるた
め、一般建材(屋根、壁)、化学プラント、自動車の外
装など用の耐候性塗料、耐食性塗料、インテリア、エク
ステリア用の大理石、木材などの防汚、耐候性塗料など
として有用である。
【0056】つぎに、実施例に基づき本発明をさらに具
体的に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定さ
れるものではない。
【0057】実施例1〜22および比較例1〜19表1
または表2に示すフルオロオレフィン共重合体(A) 
、シリル基含有アクリル共重合体(B) または汎用ア
クリル樹脂、硬化促進剤または硬化剤を用い、固形分濃
度が25重量%になるように、メチルエチルケトン/メ
チルイソプロピルケトン/キシレン(50/30/20
重量比)の混合溶剤に溶解させて樹脂組成物を調製した
。ついで、えられた樹脂組成物のそれぞれを所定の試験
板にスプレーコートし、室温で7日間放置して塗膜を形
成し、下記条件により密着性、二次密着性、後加工性、
耐候性、耐食性、耐汚染性および耐複合汚染性を評価し
た。結果を表3〜6に示す。
【0058】表1中、Kynar ADS はペンウォ
ルト社製のVdF−TFE−HEP 共重合体、VT−
100はダイキン工業(株)製のVdF−TFE 共重
合体、VTC−1 はダイキン工業(株)製のVdF−
TFE−CTFE(モル比80/15/5)共重合体、
VTC−2 はダイキン工業(株)製のVdF−TFE
−CTFE(モル比80/10/10) 共重合体、V
TC−3 はVdF−TFE−CTFE(モル比75/
15/10)、VTC−4 はVdF−TFE−CTF
E(モル比75/20/5)、VTC−5 はVdF−
TFE−CTFE(モル比70/20/10)、ゼムラ
ックYC3623は鐘淵化学工業(株)製の加水分解性
シリル基含有アクリル樹脂、ヒタロイド3004は日立
化成工業(株)製の汎用アクリルポリオール樹脂、ダイ
ヤナールLR−237は三菱レイヨン(株)製の汎用ア
クリルポリオール樹脂、A−801 は大日本インキ化
学工業(株)製の汎用アクリルポリオール樹脂、パラロ
イドB−44はローム  アンド  ハース社製の熱可
塑性アクリル樹脂、コロネートEHは日本ポリウレタン
工業(株)製のイソシアネート硬化剤である。
【0059】 (密着性) JIS K 5400 碁盤目試験を行なった。なお、
アルミ基材としては JIS H 4000A−105
0P AM− 712 アルミ板を、コンクリートとし
ては JIS A 5403 石綿スレート板を、ポリ
塩化ビニル板としては日本テストパネル社製の硬質塩化
ビニル板を用いた。
【0060】 (二次密着性) 塗膜を90℃の熱水に3時間浸漬したのち、 JIS 
K 5400 碁盤目試験を行なった。
【0061】 (後加工性) アルミ基材(JIS H 4000 A−1050P)
に塗布後、 JIS K 5400 の手法で屈曲した
。折り曲げに耐えるものを○とする。クラック、剥離が
生じるものを×とする。
【0062】 (耐候性) SUV :岩崎電機(株)製のアイスーパーUVテスタ
ーにて500時間テストした。試料の光沢保持率をスガ
試験機(株)製のカラーコンピューターSM−4で測定
した。また、外観は初期とほぼ変化なしをA、若干、水
跡があるをB、水跡が多数ありやや光沢低下しているを
C、光沢が消失し、白化粗面化しているをDとした。
【0063】SWOM:サンシャインウェザオメーター
にて4000時間テストしたのち、前記SUVと同様に
して評価した。
【0064】 (耐食性) JIS Z 2371 塩水噴霧試験 2000 時間
後の外観を観察した。さび幅が1cm未満をA、さび幅
が1cm以上をB、はがれ、ふくれ、腐食生成物がある
をC、ふくれ・腐食生成物・はがれが著しいをDとした
【0065】 (耐汚染性) 赤フェルトペン(サクラペンタッチ(商品名)により1
0mm×10mmの面積を着色し、24時間後、エタノ
ールを用いてふきとり、インクの残存を観察した。完全
除去をA、わずかに残るをB、やや残るをC、著しく残
るをDとした。
【0066】 (耐複合汚染性) ピートモス/セメント/カオリン/シリカゲル/カーボ
ンブラック/酸化第二鉄/流動パラフィンが重量比で3
8/17/17/17/1.75/ 0.5/8.75
の組成の汚染剤を、塗膜に塗布したのち、アイスーパー
UVテスターにて100 時間テストし、水洗した。こ
れを1サイクルとして5サイクル行なった。試料の光沢
保持率および色差を前記のカラーコンピューター SM
−4 で測定した。また、外観は汚れがほとんどつかな
いをA、わずかに残るをB、一部にかなり残るをC、全
面に著しく残るをDとした。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】
【0069】
【表3】
【0070】
【表4】
【0071】
【表5】
【0072】
【表6】
【0073】
【発明の効果】本発明の組成物は大気中の湿気によって
硬化し、無機基材および有機基材のいずれに対しても優
れた密着性を示す。また、耐候性および耐汚染性に優れ
た硬化物を与える。さらに塗料として用いたばあい、下
地追随性がよいため、塗装製品の後加工性が向上する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (A) フッ化ビニリデンを主成分と
    するフルオロオレフィン共重合体および (B) 加水分解性シリル基含有アクリル系共重合体を
    含んでなる湿気硬化型樹脂組成物。
  2. 【請求項2】  硬化促進剤を含んでなる請求項1記載
    の組成物。
  3. 【請求項3】  (A) 成分であるフルオロオレフィ
    ン共重合体が、フッ化ビニリデン50〜90モル%とフ
    ッ化ビニル、トリフルオロエチレン、テトラフルオロエ
    チレン、クロロトリフルオロエチレン、ヘキサフルオロ
    プロピレンよりなる群から選ばれた少なくとも1種以上
    のフルオロオレフィン単量体との共重合体である請求項
    1記載の組成物。
  4. 【請求項4】  (B) 成分である加水分解性シリル
    基含有アクリル系共重合体が、側鎖および(または)主
    鎖末端に一般式(I) : 【化1】 (式中、 R1 はアルキル基、アリール基またはアラ
    ルキル基、X はハロゲン原子、アルコキシ基、アシロ
    キシ基、アミノキシ基、フェノキシ基、チオアルコキシ
    基、アミノ基またはアルケニルオキシ基、a は0、1
    または2を表わす)で示される加水分解性シリル基を含
    有し、かつアクリル酸エステルおよび(または)メタク
    リル酸エステルに由来する繰返し単位を含有した共重合
    体である請求項1記載の組成物。
JP4625391A 1990-03-13 1991-03-12 湿気硬化型樹脂組成物 Pending JPH04211445A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11333992A (ja) * 1998-05-25 1999-12-07 Daikin Ind Ltd 耐汚染付着性の良好な内外装用の構築材
WO2006077751A1 (ja) * 2005-01-19 2006-07-27 Daikin Industries, Ltd. 低汚染性塗料組成物およびそれから得られる低汚染性塗膜
WO2008072716A1 (en) * 2006-12-08 2008-06-19 Daikin Industries, Ltd. Curable polymer composition
JP2010521551A (ja) * 2007-03-12 2010-06-24 ビー・エイ・エス・エフ、コーポレーション フルオロカーボンコーティング組成物に使用するための超分散剤

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