JPH04210463A - FeSi↓2薄膜の形成方法 - Google Patents
FeSi↓2薄膜の形成方法Info
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- JPH04210463A JPH04210463A JP32375990A JP32375990A JPH04210463A JP H04210463 A JPH04210463 A JP H04210463A JP 32375990 A JP32375990 A JP 32375990A JP 32375990 A JP32375990 A JP 32375990A JP H04210463 A JPH04210463 A JP H04210463A
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- Physical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
本発明はファンヒータ等の温度調節に用いられる高温用
の薄膜サーミスタにあって、その温度検出部に用いられ
るFeSi2薄膜の形成方法に関する。
の薄膜サーミスタにあって、その温度検出部に用いられ
るFeSi2薄膜の形成方法に関する。
〈従来の技術〉
従来、FeSi2薄膜は以下のようにして形成されてい
た、すなわち、スパッタリング法、真空蒸着法等のPV
D法により、基板温度を室温とした状態でその基板上に
FeSi2をアモルファス薄膜として堆積、形成し、そ
の後、アルゴンArガス雰囲気中等でその結晶化温度(
400℃)以上に加熱してFeSi2結晶を析出させる
ことによって、FeSi2薄膜を形成していた。
た、すなわち、スパッタリング法、真空蒸着法等のPV
D法により、基板温度を室温とした状態でその基板上に
FeSi2をアモルファス薄膜として堆積、形成し、そ
の後、アルゴンArガス雰囲気中等でその結晶化温度(
400℃)以上に加熱してFeSi2結晶を析出させる
ことによって、FeSi2薄膜を形成していた。
このようにして得られたFeSi2薄膜は、半導体であ
り、大きな負の抵抗温度係数(TCR)を有している。
り、大きな負の抵抗温度係数(TCR)を有している。
この性質を利用してFe5i2N膜は、薄膜サーミスタ
への応用が提案されている。
への応用が提案されている。
〈発明が解決しようとする課題〉
しかしながら、このような従来のFeSi2薄膜の形成
方法にあっては、第3図に示すように、このFeSi2
薄膜ではその組成がSi/Fe=2゜0(モル比)から
はずれたときに、サーミスタの特性を決定するサーミス
タ定数(B定数;B=ΔE/2に;△Eは活性化エネル
ギ)が大きく変化してしまうという欠点を有していた。
方法にあっては、第3図に示すように、このFeSi2
薄膜ではその組成がSi/Fe=2゜0(モル比)から
はずれたときに、サーミスタの特性を決定するサーミス
タ定数(B定数;B=ΔE/2に;△Eは活性化エネル
ギ)が大きく変化してしまうという欠点を有していた。
このため、同一の基板上でのわずかな組成むらや、他の
基板との間での組成差によっても、製品となったサーミ
スタの抵抗温度特性が大きくばらつき、実用化への障害
となっていた。
基板との間での組成差によっても、製品となったサーミ
スタの抵抗温度特性が大きくばらつき、実用化への障害
となっていた。
そこで、本発明は、その組成の多少の変化によっても抵
抗温度特性が大きく変動することがなく、サーミスタと
しても好適なFeSi2薄膜の形成方法を提供すること
を、その目的としている。
抗温度特性が大きく変動することがなく、サーミスタと
しても好適なFeSi2薄膜の形成方法を提供すること
を、その目的としている。
く課題を解決するための着眼点〉
そこで、発明者は、以下の点に着眼したものである。す
なわち、アニールすることによってアモルファスHMか
ら析出したFeSi2結晶は欠陥を多く含み、その欠陥
から様々なエネルギ準位が発生している。また、そのF
e−5i系の組成が変化すると、その欠陥の数および種
類も変化し、その結果、キャリアのエネルギ準位も変化
し、B定数が変化するものであるということが判明した
。
なわち、アニールすることによってアモルファスHMか
ら析出したFeSi2結晶は欠陥を多く含み、その欠陥
から様々なエネルギ準位が発生している。また、そのF
e−5i系の組成が変化すると、その欠陥の数および種
類も変化し、その結果、キャリアのエネルギ準位も変化
し、B定数が変化するものであるということが判明した
。
そこで、組成が変化した際にもFeSi2結晶の中の欠
陥の数や種類が変化しにくい成膜方法を見い出すことが
必要であった。
陥の数や種類が変化しにくい成膜方法を見い出すことが
必要であった。
発明者は、従来方法のように、アモルファス薄膜として
成膜した後に、アニールによって析出したFeSi2結
晶は、欠陥を多く含むが、成膜中に基板を加熱すること
によって成膜と同時ζ’ニア、 F e Si2を結晶
させた場合は、従来法と比較して、欠陥が非常に少ない
ことを見い出した。さらに、この方法を用いると組成が
多少ずれても成膜のB定数の変化が小さくなることも同
時に見い出した。
成膜した後に、アニールによって析出したFeSi2結
晶は、欠陥を多く含むが、成膜中に基板を加熱すること
によって成膜と同時ζ’ニア、 F e Si2を結晶
させた場合は、従来法と比較して、欠陥が非常に少ない
ことを見い出した。さらに、この方法を用いると組成が
多少ずれても成膜のB定数の変化が小さくなることも同
時に見い出した。
〈課題を解決するための手段〉
本発明は、PVD法によってFeSi2薄膜を形成する
際に、基板温度を200℃〜600℃とするFeSi2
薄膜の形成方法である。
際に、基板温度を200℃〜600℃とするFeSi2
薄膜の形成方法である。
また、本発明は、上記形成方法で得られたFeSi2薄
膜を、さらに500°C〜900℃の温度に加熱した後
アニールするFeSi2N膜の形成方法である。
膜を、さらに500°C〜900℃の温度に加熱した後
アニールするFeSi2N膜の形成方法である。
〈作用〉
本発明に係るFeSi2薄膜の形成方法にあっては、ス
パッタ1ノング法や真空蒸着法等のPVD法により基板
上にFeSi2薄膜を形成する。そして、このスパッタ
リング等による成膜時、その基板を200℃〜600℃
の範囲にまで加熱しておく。
パッタ1ノング法や真空蒸着法等のPVD法により基板
上にFeSi2薄膜を形成する。そして、このスパッタ
リング等による成膜時、その基板を200℃〜600℃
の範囲にまで加熱しておく。
その結果、その基板上に成膜された#膜にてFe5J2
結晶には欠陥が従来法に比較して大幅に少なくなってい
る。したがって、この薄膜にあっては組成の多少のずれ
によってもサーミスタ定数の変化は少ないものである。
結晶には欠陥が従来法に比較して大幅に少なくなってい
る。したがって、この薄膜にあっては組成の多少のずれ
によってもサーミスタ定数の変化は少ないものである。
FeSi2薄膜にあって、その組成のバラツキが多少あ
ってもその抵抗温度係数はほぼ同じであってサーミスタ
として実用化に適している。
ってもその抵抗温度係数はほぼ同じであってサーミスタ
として実用化に適している。
なお、基板の加熱温度は、200℃未満では充分な効果
が得られない。
が得られない。
また、基板の加熱温度が600°Cを超える場合には、
600℃加熱の場合と比較して同等の効果しか得られな
い。
600℃加熱の場合と比較して同等の効果しか得られな
い。
〈実施例〉
以下、本発明に係るFe512薄膜の形成方法の実施例
を図面を参照して説明する。
を図面を参照して説明する。
第1図は本発明の一実施例に係るFeSi2薄膜の形成
方法を説明するためのグラフである。
方法を説明するためのグラフである。
この実施例では、スパッタリング法により、アルミナ基
板上にFeSi2薄膜を形成する。
板上にFeSi2薄膜を形成する。
スパッタリング条件は、アルゴンガス圧を3゜0XIO
−3torr、印加電力はRF300W、ターゲットと
基板どの距離は50mmである。
−3torr、印加電力はRF300W、ターゲットと
基板どの距離は50mmである。
その際に、このアルミナ基板を200℃、400℃、6
00℃にそれぞれ加熱しておく。
00℃にそれぞれ加熱しておく。
そして、得られたFeSi2薄膜をアルゴンガス中でさ
らに500℃〜900℃の範囲の任意の温度まで加熱し
徐冷する。
らに500℃〜900℃の範囲の任意の温度まで加熱し
徐冷する。
このようにして得られたFeSi2薄膜は、その組成の
変化に対するサーミスタ定数Bの変動がきわめて少ない
。第1図においては基板の加熱温度によるサーミスタ定
数と組成のバラツキとの関係を示()ている。
変化に対するサーミスタ定数Bの変動がきわめて少ない
。第1図においては基板の加熱温度によるサーミスタ定
数と組成のバラツキとの関係を示()ている。
この場合、25℃と50℃とにおいて抵抗を測定し、こ
の抵抗の変化率からサーモスフ定数Bを算出するもので
ある。
の抵抗の変化率からサーモスフ定数Bを算出するもので
ある。
また、第2図は本発明の他の実施例に係るFeSi2薄
膜の組成とB定数との関係を示すグラフである。
膜の組成とB定数との関係を示すグラフである。
この方法では、スパッタリングによる場合、その基板の
温度を400℃〜600℃と加熱した場合で、その後の
アニール処理を行わない。
温度を400℃〜600℃と加熱した場合で、その後の
アニール処理を行わない。
この場合でも、第2図に示すように、組成のずれに対し
てのサーミスタ定数の変動が、従来方法に比べて充分ζ
こ少ないという効果が生している。
てのサーミスタ定数の変動が、従来方法に比べて充分ζ
こ少ないという効果が生している。
〈効果〉
以上説明したように、本発明方法によれば、Fe5i2
薄膜においてその組成のずれに対するサーミスタ定数、
ひいては抵抗温度係数の変化が小さIr)FeSi2薄
膜を得ることができる。よって、サーミスタとして好適
なFe5i2i膜を得ることができる。
薄膜においてその組成のずれに対するサーミスタ定数、
ひいては抵抗温度係数の変化が小さIr)FeSi2薄
膜を得ることができる。よって、サーミスタとして好適
なFe5i2i膜を得ることができる。
第1図は本発明の一実施例に係るFeSi2薄膜の形成
方法により形成された薄膜の組成比とB定数との関係を
示すグラフ、第2図は他の実施例に係るFeSi2薄膜
の組成比とサーミスタ定数との間係を示すグラフ、第3
図は従来の薄膜形成方法による’flJHの組成比とB
定数の間係を示すグラフである。 特許出願人 三菱金属株式会社 (外1名)代理人
弁理士 桑井 清−(外1名)B定数 B定数 第3#!J srZFe比(mol)
方法により形成された薄膜の組成比とB定数との関係を
示すグラフ、第2図は他の実施例に係るFeSi2薄膜
の組成比とサーミスタ定数との間係を示すグラフ、第3
図は従来の薄膜形成方法による’flJHの組成比とB
定数の間係を示すグラフである。 特許出願人 三菱金属株式会社 (外1名)代理人
弁理士 桑井 清−(外1名)B定数 B定数 第3#!J srZFe比(mol)
Claims (2)
- (1)PVD法によってFeSi_2薄膜を形成する際
に、基板温度を200℃〜600℃とすることを特徴と
するFeSi_2薄膜の形成方法。 - (2)上記形成方法で得られたFeSi_2薄膜を、さ
らに500℃〜900℃の温度に加熱した後アニールす
る請求項(1)に記載のFeSi_2薄膜の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32375990A JPH04210463A (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | FeSi↓2薄膜の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32375990A JPH04210463A (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | FeSi↓2薄膜の形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04210463A true JPH04210463A (ja) | 1992-07-31 |
Family
ID=18158312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32375990A Pending JPH04210463A (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | FeSi↓2薄膜の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04210463A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6949463B2 (en) | 2003-01-16 | 2005-09-27 | Tdk Corporation | Method of making iron silicide and method of making photoelectric transducer |
CN1312734C (zh) * | 2005-01-28 | 2007-04-25 | 华中科技大学 | 飞秒脉冲激光制备β-FeSi2半导体薄膜的方法 |
US7352044B2 (en) | 2003-01-16 | 2008-04-01 | Tdk Corporation | Photoelectric transducer, photoelectric transducer apparatus, and iron silicide film |
-
1990
- 1990-11-27 JP JP32375990A patent/JPH04210463A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6949463B2 (en) | 2003-01-16 | 2005-09-27 | Tdk Corporation | Method of making iron silicide and method of making photoelectric transducer |
US7352044B2 (en) | 2003-01-16 | 2008-04-01 | Tdk Corporation | Photoelectric transducer, photoelectric transducer apparatus, and iron silicide film |
US7354857B2 (en) | 2003-01-16 | 2008-04-08 | Tdk Corporation | Method of making iron silicide and method of making photoelectric transducer |
CN1312734C (zh) * | 2005-01-28 | 2007-04-25 | 华中科技大学 | 飞秒脉冲激光制备β-FeSi2半导体薄膜的方法 |
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