JPH04209577A - 半導体発光素子の作製方法 - Google Patents
半導体発光素子の作製方法Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
で発光する半導体発光素子及びその作製方法に関するも
のである。 [0002] 【従来の技術】従来、III族窒化物半導体InN、G
aN、 A I N、 I nl−x−y Gax
A ly N (0≦x≦1.0≦x+y≦1)のエピ
タキシャル成長には、基板としてサファイアが用いられ
てきた。しかし、サファイアと上記III族窒化物半導
体の間には11〜23%の格子不整合があり、このため
に生じる不整合転位によりサファイア基板上に作製した
発光素子は発光効率や素子寿命を十分に向上できない。 実際、サファイア上に作製した発光素子では外部量子効
率が0.12%までのものしか得られていない。 (Y
、 0hki、 Y、 Toyoda、 H,Koba
yashi and 1. Akasaki、
Int、 Symp 、 GaAs an
d Re1ated Compounds、 Ja
pan(1981)p、479.)[0003]これに
比較してM n O1ZnO9MgA1204 、Mg
O1あるいはCaO基板は上記III族窒化物半導体及
びその混晶に格子定数が近い。図1は、In、、−y
Gay AIy N (0≦x≦1.0≦x+y≦1
)のGa組成x、AI組組成と(0001)面内の格子
定数の関係を示すものであって、図中実線上の組成で上
記酸化物基板とエピタキシャル膜の格子整合を得ること
ができる。しかし、これらの酸化物基板には高温還元雰
囲気中で不安定であるという問題があり、例えばZnO
基板をNH3雰囲気中で加熱処理すると500〜600
℃以上の温度で、表面が多結晶層に変質してしまう。 これは、還元雰囲気中で加熱処理することにより基板中
の酸素力弓(き抜かれ、さらに極端な場合には表面に窒
化物が形成されることが原因である。この結果、基板表
面が変質する温度よりも高温で成長を行うとすると、窒
素原料ガスを流すと同時に表面が多結晶化し、その上に
は多結晶膜しか成長しないという問題が生じる。エピタ
キシャル膜の結晶性は成長温度の上昇にともない飛躍的
に向上するため、基板の表面変質が起こらない温度でし
か成長を行えないと言うことは極めて重大な問題である
。 [0004]
解決するために提案されたもので、その目的は、III
族窒化物半導体1 nl−+−y Gax A ly
N (0≦x≦1.0≦x+y≦1)のエピタキシャル
膜の不整合転位を低減した高効率・長寿命の半導体発光
素子を提供すること、及び不整合転位を低減するために
用いたMnO、ZnO、MgAl2O+、MgO1ある
いはCaO等の酸化物基板表面の変質を起こすことなく
、結晶性の良好なエピタキシャル膜を成長する方法を提
供することにある。 [0005]
め本発明はI nl−x−y G ax A ly N
(0≦x≦1;0≦x+y≦1)薄膜を少なくとも一
層を含む、基板、バッファ層、クラッド層または低抵抗
層、発光層を備える半導体発光素子において、前記基板
はMnO,ZnO1MgAl2O4、MgO,CaOの
いずれかであり、かつ基板上に接して形成されたバッフ
ァ層はJnt−x−y Gax AlyN (o≦x
≦1;0≦x+y≦1)よりなることを特徴とする半導
体発光素子を発明の要旨とするものである。さらに本発
明はI nl−x−y Gax Aly N(0≦x≦
1;0≦x+y≦1)薄膜を少なくとも一層を含み、基
板、バッファ層、クラッド層または低抵抗層、発光層を
備え、前記基板はMnO,ZnO,MgAl204、
Mg、○、CaOのいずれかであり、かつ基板上に接し
て形成されたバッファ層はI nl−x−y Gay
AlyN (0≦x≦1;0≦x+y≦1)よりなる半
導体発光素子の製造において、前記バッファ層を100
0℃以下の成長温度で基板上に堆積することを特徴とす
る半導体発光素子の作製方法を発明の要旨とするもので
ある。 [0006]
no、MgAl204 、MgO、あるいはCaOと、
該基板上に接して形成したI nl−x−y Gag
A ly N (0≦x≦1.0≦x+y≦1)バッフ
ァ層を備えることを最も主要な特徴とするものであり、
本発明は従来のサファイア上に作製したIII族窒化物
半導体発光素子とは、酸化物基板〜Ink、ZnO,M
gAl2O4、MgO1あるいは、CaOを用いる点が
、また従来のIII族窒化物半導体発光素子の作製法と
は、上記酸化物基板に接して1000℃以下の成長温度
でI n l−x −y G a tAly N (0
≦x≦1.0≦y、 + v≦1)バッファ層を堆積す
る点が異なる。これによって従来の基板としてサファイ
ア上に作製したIII族窒化物層とに比べ、格子整合が
良好であり、この結果、半導体素子の品質が向上し、高
性能化することができる。 (0007]
例は一つの例示であって、本発明の精神を逸脱しない範
囲で、種々変更あるいは改良を行いうることは云うまで
もない。 [0008]本発明は従来のサファイア上に作製したI
II族窒化物半導体発光素子とは、酸化物基板MnO、
ZnO、MgAl204 、MgO1あるいは、CaO
を用いる点が、また従来のIII族窒化物半導体発光素
子の作製方法とは、上記酸化物基板に接して1000℃
以下の成長温度でI nl−x−y Gax A ly
N (0≦x≦1.0≦x+y≦1)バッファ層を堆
積する点が異なる。 [0009] (実施例1)図2は本発明の第一の実
施例を説明する図であって、発光素子の断面を示す。こ
の発光素子はMnO(111)基板1の上に成長した膜
厚500AのアンドープGaAINバッファ層2、膜厚
5μmのSnドープn型低抵抗GaAIN層3、膜厚0
.51LmのZnドーピングにより半絶縁化したGaA
IN発光層4、前記発光層上に設けた半絶縁層の電極5
、及び低抵抗層3上に設けたn型抵抗層のオーミック電
極6からなる。ここに示したすべてのGaAIN層は、
基板に格子整合するように組成を選んだ。電極5に正の
電圧を電極6に負の電圧を加えると発光層4は420
nmの波長で発光した。その外部量子効率は0.45%
であった。発光効率がこのように向上した原因は、基板
とエピタキシャル膜の格子定数の整合によりエピタキシ
ャル膜の結晶性が高くなったためである。 [000101(実施例2)図3は本発明の第二の実施
例を説明する図であって、発光素子の断面を示す。この
発光素子はMgO(111)基板10の上に成長した膜
厚500人のアンドープInGaNバッファ層11、膜
厚5μmのSnドープn型InGaAINクラッド層1
2、膜厚0. 5μmのアンドープInGaN活性層1
3、膜厚2μmのMgドープp型InGaA]Nクラッ
ド層14、n型クラッド層のオーミック電極15、n型
クラッド層のオーミック電極16からなる。ここに示し
たすべてのInGaN、InGaAIN層は、基板に格
子整合し、クラッド層のバンドギャップエネルギは活性
層のバンドギャップエネルギに比べ0.3eV以上大き
くなるように組成を選んだ。この結果、クラッド層の屈
折率は活性層の屈折率に比べ約10%小さくなる。電極
15に正の電圧を電極16に負の電圧を加えると活性層
13は420 nmの波長で発光した。最大光出力は1
3mWであり、外部量子効率は3%であった。発光効率
がこのように向上した原因は、基板とエピタキシャル膜
の格子定数の整合によりエピタキシャル膜の結晶性が高
くなったこと、及び電子及びホールが注入される活性層
をそれよりバンドギャップエネルギが大きく屈折率が小
さいクラッド層で挟むことによりキャリアと放出光が効
率よく活性層に閉じ込められるダブルへテロ(DH)構
造となっていることの2点である。 (00111(実施例3)図4は本発明の第三の実施例
を説明する図であって、発光素子の断面を示す。この発
光素子は低抵抗Zn○(111)基板17の上に成長し
た膜厚500AのアンドープAINバッファ層18、膜
厚5μmのSnドープn型InGaAINクラッド層1
9、膜厚0.5μmのアンドープInGaN活性層20
、膜厚2μmのMgドープp型InGaAINクラッド
層21.n型クラッド層のオーミック電極22、n型ク
ラッド層のオーミック電極23からなる。ここに示した
すべてのInGaN、InGaAIN層は、互いに格子
整合し、クラッド層のバンドギャップエネルギは活性層
のバンドギャップエネルギに比べ0.3eV以上大きく
なるように組成を選んだ。この結果、クラッド層の屈折
率は活性層の屈折率に比べ約10%小さくなる。電極2
2に正の電圧を電極23に負の電圧を加えると活性層2
0は420nmの波長で発光した。最大光出力は10m
Wであり、外部量子効率は2.5%であった。発光効率
がこのように向上した原因は、バッファ層を除くエピタ
キシャル膜の格子定数の整合によりエピタキシャル膜の
結晶性が高くなったこと、及び電子及びホールが注入さ
れる活性層をそれよりバンドギャップエネルギが大きく
屈折率が小さいクラッド層で挟むことによりキャリアと
放出光が効率よく活性層に閉じ込められるダブルへテロ
(DH)構造となっていることの2点である。AINバ
ッファ層は極めて良好な半絶縁性を示し、わずか500
人の厚さでも基板と発光素子を絶縁分離できる。この結
果、低抵抗基板上に複数のプレーナ型半導体素子を作製
し、かつこれらの半導体素子を互いに絶縁分離できると
言う利点を有するものである。 [0012]次に本発明の素子の作製方法について説明
する。図5は、原料ガスとしてIII族有機金属とNH
3を用いる場合について、本発明の半導体発光素子の作
製方法を実施するための成長装置の一例を示すものであ
る。石英反応管32の内部に成長基板30を保持するカ
ーボン・サセプタ31を収めると共に石英反応管の外部
に高周波誘導コイル33を配置する。また石英反応管3
2に対して有機金属ガス導入管35、NH3ガス導入管
36、H2ガス及びN2ガス導入管37、及び排気口3
8を設ける。34は熱電対を示す。 [0013]この装置で、本発明の半導体発光素子用の
多層膜構造を作製するには、まず石英反応管30内を真
空排気装置により排気する。次に、石英反応管32内に
0.5〜2017分の不活性ガスであるN2ガスを導入
した後、高周波誘導コイル33に通電することによりカ
ーボン・サセプタ31を500〜600℃に加熱し、N
2 ガスを0. 5〜201/分のNH3ガスに切り替
える。この状態で、バブラの温度を一30〜50℃に設
定したトリメチルインジウム(TMI n) 、 ト
リメチルガノウム(TMGa)及びトリメチルアルミニ
ウム(T〜IAI)のうち必要な原料を1〜1000c
c/分のH!ガス(あるいはN2ガス)でバブリングし
、0〜101/分のH2ガス(あるいはN2 ガス)と
合流させた後、導入管37より石英反応管32へ供給し
、成長基板上にIn1−x−y Gax Aly N
(0≦x≦1.0≦x+y≦1)バッファ層を堆積す
る。成長中の石英反応管32内の総ガス圧は40〜10
00Torrに調整する。 [0014]これに続けて、必要な膜厚を堆積したIn
1−!−V Gax Aly N (0≦x≦1.0≦
x+y≦1)バッファ層をNHs雰囲気中600〜13
00℃の温度で1〜60分保持した後、600〜130
0℃に基板温度を設定し上記と同様の手順で発光素子用
の多層膜構造(例えばクラッド層、活性層)を作製する
。なお、上記の過程において、InGaAINバッファ
層の堆積温度を1000℃を超えた温度にすると、表面
が多結晶化し、その上に成長したInGaAIN単結晶
とはならなかった。 [0015]上記の実施例では、III族原料及び窒素
原料膜としてIII族有機金属及びNH3を用いたが、
これに代えてIII族ハライド化物等のその他のIII
族原料及びN2 H2や有機アミン等のその他の窒素原
料を用いても同様の効果が得られる。また、上記の実施
例では、キャリアガス、バブリングガスとしてH2また
はN2 を用いたが、これに代えてHeやAr等のその
他の不活性ガスを用いても同様の効果が得られる。 [0016]
素子では基板としてサファイアより格子整合性の良好な
MnO,ZnO,MgAlz 04、MgO1あるいは
CaO等の酸化物基板を用いるため、エピタキシャル膜
の品質が向上し高性能化できる。さらに本発明の半導体
発光素子では、基板に格子整合したDH槽構造実現でき
る。また、本発明の作製方法を用いれば、これら酸化物
基板表面を表面の変質が起こらない低温で成長したバッ
ファ層で基板表面を保護するため、基板表面を多結晶化
することなくその上に単結晶膜を成長できる。 [0017]一般にヘテロエピタキシャル成長では基板
・エピタキシャル膜間の界面エネルギが高い場合、十分
な表面マイグレーションが起こる高温で直接成長を行う
と顕著な三次元成長が起こり、凹凸の激しい表面モホロ
ジを示すばかりでなく、10〜100分の方位分布を持
った結晶性の不十分な膜が成長することが知られている
。このことは発光素子を作製する際、多層膜構造の作製
が難しい、発光効率が低いあるいは素子寿命が短い等の
問題の原因となる。界面エネルギは基板結晶とエピタキ
シャル膜結晶の結合の性質の差によって決まり、イオン
結晶である酸化物基板と共有結合性の強いIII族窒化
物半導体では界面エネルギが高いものと考えられる。 本発明の作製方法は、不十分な表面マイグレーションし
か起こらない低温で平坦なI n G a A I N
バッファ層を堆積し、この上に結晶性の良好なエピタキ
シャル膜を得るため高温で成長する構成となっている。 高温成長層とバッファ層はいずれもIII族窒化物半導
体であるため、これらの間の界面エネルギは低い。この
ように、本発明の作製方法は、基板・エピタキシャル膜
の界面エネルギを下げ三次元成長を抑制する作用を持つ
ため、膜を平坦化し、方位分布を低減するという効果も
持つ。 [0018]また、本発明の半導体発光素子において。 I nl−x−y G ax A ly N (0≦x
≦1.0≦x+y≦1)バッファ層のA1組組成が大き
い場合にはバッファ層が半絶縁化するため、低抵抗基板
を用いても基板と発光素子を絶縁分離できる。この結果
、低抵抗基板上に複数のプレーナ型半導体素子を作製し
、かつこれらの半導体素子を互いに絶縁分離できると言
う利点を有するものである。
N (0≦x≦1.0≦x+y≦1)の(0001)面
内の格子定数とGa組組成A1組成yとの関係を示す図
である。 【図2〜4】実施例1〜3の構造の概略図である。
導体薄膜のエピタキシャル成長装置の構成図である。
nドープ半絶縁性InDaAIN発光層5 半絶縁層の
電極 6 n型低抵抗層のオーミック電極 10 Mg0(111)基板 11 アンドープInGaNバッファ層12 Snド
ープn型InGaAINグラット層13 アンドープI
nGaN活性層 14Mg4ドープp型InGaAINクラツド層15
p型クラッド層のオーミック電極16 n型クラッ
ド層のオーミック電極17 Zn0(111)基板 18 アンドープAINバッファ層 19 Snドープn型InGaAINクラッド層20
アンドープInGaN活性層 21Mgドープp型InGaAINクラッド層22
p型クラッド層のオーミック電極23 n型クラッド
層のオーミック電極30 成長基板 31 カーボン・サセプタ 32 石英反応管 33 高周波誘導コイル 34 熱電対 35 有機金属ガス導入管 36 NHIガス導入管 37 H2ガス及びN2ガス導入管 38 排気口
Claims (2)
- 【請求項1】In_1_−_x_−_yGa_xAl_
yN(0≦x≦1;0≦x+y≦1)薄膜を少なくとも
一層を含む、基板、バッファ層、クラッド層または低抵
抗層、発光層を備える半導体発光素子において、前記基
板はMnO、ZnO、MgAl_2O_4、MgO、C
aOのいずれかであり、かつ基板上に接して形成された
バッファ層はIn_1_−_x_−_yGa_xAl_
yN(0≦x≦1;0≦x+y≦1)よりなることを特
徴とする半導体発光素子。 - 【請求項2】In_1_−_
x_−_yGa_xAl_yN(0≦x≦1;0≦x+
y≦1)薄膜を少なくとも一層を含み、基板、バッファ
層、クラッド層または低抵抗層、発光層を備え、前記基
板はMnO、ZnO、MgAl_2O_4、MgO、C
aOのいずれかであり、かつ基板上に接して形成された
バッファ層はIn_1_−_x_−_yGa_xAl_
yN(0≦x≦1;0≦x+y≦1)よりなる半導体発
光素子の製造において、前記バッファ層を1000℃以
下の成長温度で基板上に堆積することを特徴とする半導
体発光素子の作製方法。
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---|---|---|---|
JP40624690A JP2965709B2 (ja) | 1990-12-07 | 1990-12-07 | 半導体発光素子の作製方法 |
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---|---|
JPH04209577A true JPH04209577A (ja) | 1992-07-30 |
JP2965709B2 JP2965709B2 (ja) | 1999-10-18 |
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JP40624690A Expired - Lifetime JP2965709B2 (ja) | 1990-12-07 | 1990-12-07 | 半導体発光素子の作製方法 |
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JP (1) | JP2965709B2 (ja) |
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