JPH04209469A - 燃料電池発電システム - Google Patents

燃料電池発電システム

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JPH04209469A
JPH04209469A JP2339944A JP33994490A JPH04209469A JP H04209469 A JPH04209469 A JP H04209469A JP 2339944 A JP2339944 A JP 2339944A JP 33994490 A JP33994490 A JP 33994490A JP H04209469 A JPH04209469 A JP H04209469A
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堤 勝
Nobuyoshi Nishizawa
信好 西沢
Tsukane Ito
伊藤 束
Ikuro Yonezu
育郎 米津
Kenji Nasako
名迫 賢二
Shin Fujitani
伸 藤谷
Takamasa Matsubayashi
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上皇■且公団 本発明は、燃料電池発電システムに関し、詳しくは燃料
電池発電システムの起動に関する。
従来皇肢血 従来、上記燃料電池発電システムは、外部から供給され
た電力、或いはシステムに内蔵された蓄電池の電力によ
り制御装置を駆動し、システム起動を開始させるという
方法がとられている。
しかしながら、小型の燃料電池発電システム、特に可搬
型のシステムの場合には、外部からの電力供給は望めな
い。したがって、このような場合には、蓄電池を内蔵せ
ざるをえないが、これではシステムの重量が増加すると
共に、繰り返し使用する場合に蓄電池の充電が不十分と
なってシステムを起動できなくなるという課題を有して
いた。
そこで、特公昭62−49703号公報に示されるよう
に、水素吸蔵合金又は金属水酸化物を各り有し、且つ二
重管構造とした第1.第2の容器を有し、一方の容器に
水素を供給して水素を吸蔵させ、この吸蔵反応により発
熱する熱で他方の容器内で水素単離反応を生じさせ、こ
の水素を燃料電池に供給するようなものが開示されてい
る。
< ”  し  ゛ と    量 しかしながら、上記従来のものでは、初期段階において
一方の容器に水素を供給する必要があるため、外部に水
素供給源が必要となる。したがって、可搬式電源として
は好ましくない。
本発明はかかる現状に鑑みてなされたものであり、シス
テム重量を増加させたり、外部に水素供給源を設けるこ
となくシステムを確実に起動させることができる燃料電
池発電システムを提供することを目的とする。
i   ″・  るための 本発明は上記目的を達成するために、水素極、及び少な
くともシステム起動時には大気に対して開放状態の酸化
剤極を有する燃料電池と、システム本作動時に、上記酸
化剤極に酸化剤ガスを強制的に供給する酸化剤ガス供給
手段と、上記酸化剤ガス供給手段を制御する制御手段と
、約−20℃から常温程度の温度で水素を季離しうる水
素吸蔵合金を有する水素貯蔵手段と、上記水素貯蔵手段
内の水素ガスを、前記燃料電池の水素極に供給する水素
供給通路と、上記水素供給通路に設けられ、水素供給量
を制御する流量制御手段と、前記水素貯蔵手段を昇温す
るための昇温手段とを有し、且つ、システム起動時には
、前記流量制御手段の制御により前記水素極に導入され
る水素と、前記酸化剤極の近傍に残存する空気とにより
発生する燃料電池の出力で、前記制御手段及びその他の
制御手段に電力を供給し、これによってシステムを本作
動させることを特徴とする。
作−一一朋 上記構成であれば、システム起動時には、水素供給量を
制御する流量制御手段が開成状態となって、水素貯蔵手
段から燃料極に水素が供給される一方、大気に対して開
放状態の酸化剤極には空気が供給されることになる。し
たがって、燃料電池において発電が開始され、開回路電
圧が発生することになる。これにより、制御手段が駆動
されて酸化剤ガス供給手段が起動するので、酸化剤ガス
が燃料電池へ円滑に供給される。この結果、燃料電池か
ら連続的に電力が供給されることになる。
このように本発明の燃料電池システムではシステムを起
動するための電源や水素供給源が不要となる。
IJLlL桝 本発明の第1実施例を、第1図及び第2図に基づいて、
以下に説明する。第1図は燃料として水素を用いた本発
明の第1実施例に係る燃料電池発電システムのシステム
フロー図、第2図はシステム制御装置を起動するための
回路図である。
第1図に示すように、本システムは、燃料電池1、水素
貯蔵装置4、空気供給装置5、未反応燃料ガス処理装置
6、燃料ガス供給弁7、減圧弁8、第1燃料ガス排出弁
9、第2燃料ガス排出弁1o、システム制御装置12、
燃料ガス供給通路15、燃料排ガス排出通路16、空気
供給通路17、空気排出通B18、及び燃焼ガス排出通
路19を有している。
上記燃料電池1は、単セルを多数個積層すると共に、数
セル毎に冷却板を介在させ、且つこの積重体を上下端板
により締め付けるような構造であり、その冷却は過剰の
反応空気により行われる。
尚、第1図においては、簡略化してアノード2とカソー
ド3とから成る単セルのみを示している。
上記水素貯蔵袋W4は、約−20℃から常温程度の温度
で水素を季離しうる水素吸蔵合金を有しており、上記燃
料電池1に水素を供給する。尚、上記水素吸蔵合金とし
ては、例えば希土類−Ni系、チタン−鉄系、或いはチ
タン−クロム系のものが用いられる。
上記未反応燃料ガス処理装置6は、未反応であった水素
を排空気で燃焼させた後、燃焼ガス排出通路19を介し
て燃焼ガスを大気中に放出する。
上記燃料ガス供給弁7と減圧弁8とは燃料ガス供給通路
15に設けられ、減圧弁8はアノード2の内圧を一定に
するよう作動する。具体的には、負荷が増加してアノー
ド2内の圧力が低下すると圧力を一定に保つために減圧
弁8の開口度が増加する一方、負荷が減少すればアノー
ド2内の圧力が増加するためこれを低下させるべく減圧
弁8の開口度が減少するようになっており、これによっ
て、負荷に応じて燃料の流量が調整されることになる。
上記第1燃料ガス排出弁9と第2燃料ガス排出弁10と
は燃料排ガス排出通路16に設けられており、第2燃料
ガス排出弁10は第1燃料ガス排出弁9に比べて開口度
が充分小さくなるよう構成されている。そして、システ
ム起動時には、第1燃料ガス排出弁9を開いてアノード
2内の残留ガスを排出し、迅速に水素と置換させる。尚
、この場合には、第2燃料ガス排出弁10は開成してい
ても閉成していても良い。一方、システムが起動した後
には、第1燃料ガス排出弁9を閉じ、且つ第2燃料ガス
排出弁10を開いて若干量の水素を排気する。これによ
って、不用意な燃料の流出を防止しつつ、燃料としては
不活性な気体(水蒸気等)がアノード2や燃料排ガス排
出通路16に残留するのを防ぐことができる。尚、第1
燃料ガス排出弁9の閉成時期としては十分な開回路電圧
が発生した後に行うのが望ましい。また、未反応であっ
た水素は、燃料ガス排出通路16を介して燃料ガス処理
装置6に与えられることになる。
上記システム制御装置12は、空気供給装置5及び第1
燃料ガス排出弁9の電気的な制御を行うものであって、
燃料電池1を電源としている。
上記の構成において、本燃料電池発電システムの作動を
、以下に説明する。
先ず、燃料ガス供給通路15を介して、水素貯蔵装置4
から水素がアノード2に供給される。この際、第1燃料
ガス排出弁9は開成状態なので、システム起動前にアノ
ード2や燃料排ガス排出通路16を満たしていたガスは
、第1燃料ガス排出弁9から速やかに排気される(但し
、第2燃料ガス排出弁10が開いていれば、第2燃料ガ
ス排出弁10からも若干排出される)。したがって、ア
ノード2では、ガスが水素に置換される。一方、カソー
ドに通じる空気供給通路17は大気に対して開放状態で
あるため、カソード3の近傍は空気で満たされた状態と
なっている。したがって、このカソード3の近傍の空気
と上記アノード2に供給された水素により開回路電圧が
発生することになる。その後、充分な開回路電圧が発生
した時点で、システム制御装置12は後述の回路により
自動的に起動され、これにより燃料電池発電システムの
本作動が開始されることになる。即ち、空気供給装置5
から多量の空気がカソード3に供給される一方、アノー
ド2には減圧弁8により減圧された水素が供給され、こ
れによって本格的な発電が開始されることになる。
尚、このような本格的な発電が開始されると、第1燃料
ガス排出弁9を閉じる(尚、第2燃料排ガス出弁10が
閉していれば開ける)。これによって、未反応水素ガス
は燃料としては不活性な気体(水蒸気等)と共に第2燃
料ガス排出弁10から排出され、燃料処理装置6で燃焼
した後、大気へ放出されることになる。
また、燃料電池1の冷却はカソード3に供給される反応
空気により行われる。
ここで、上記燃料電池発電システムを起動させる回路に
ついて説明する。
この回路は、第2図に示すように、燃料電池1、燃料電
池1を電源とするシステム制御回路12、このシステム
制御装置12の電源スィッチとして機能するサイリスタ
11、ツェナーダイオード13、コンデンサ14、抵抗
15により構成される。
尚、図中、端子21・22は電力の外部取出端子である
燃料電池1に水素の供給を開始すると燃料電池1の電圧
が上昇し、コンデンサ14、ツェナーダイオード13各
々の両端の印加電圧が徐々に上昇する。そして、燃料電
池1の電圧が更に上昇し、ツェナーダイオード13にツ
ェナー電位以上の電圧が印加されると、ツェナーダイオ
ード13が通電状態となり、コンデンサ14に充電され
た電荷がサイリスタ11のゲートを通して放電される。
これにより、サイリスタ11がトリガーされて通電し、
システム制御装置12に電力が供給され、本作動が開始
されることになる。
尚、水素−空気燃料電池である本実施例では、単セル当
たり約850mVの開回路電圧が得られれば充分水素が
燃料電池に供給されたと考えてよい。したがって、ツェ
ナーダイオード13のツェナー電位は、積層セル数に8
50mVを乗じた数に近い値のものを選択するのが好ま
しい。
また、本システムは本質的に外部からの電力の供給ある
いはシステムの起動のために蓄電池を内蔵する必要がな
い。但し、寒冷地での使用や、システム構成上の都合等
により蓄電池等を内蔵することも可能である。
更に、上記実施例では、2つの燃料ガス排出弁9・10
を設けているが、微調整可能な燃料ガス排出弁を1つだ
け設けるような構成であっても良い。
加えて、システム制御装置12への電力の供給開始は、
手動で行うことも可能である。
兜ユA二LJL本Y 本発明の第2実施例を、第3図に基づいて、以下に説明
する。第3図は燃料として水素を用いた本発明の第2実
施例に係る燃料電池発電システムのシステムフロー図で
ある。尚、第3図中、上記第1実施例と同一の機能を有
する部材については、同一の符号を付してその説明を省
略する。また、以下の実施例においてはシステム制御装
置工2を省略しており、且つ燃料ガス排出弁として、微
調整可能なものを1つだけ用いている(図中45)。
水素貯蔵装置4内には、空気供給通路17における空気
供給装W、5の上流側に設けられた熱交換器23が内設
されるような構造である。尚、図中24は連結手段であ
って、この連結手段24を切り離すことにより水素貯蔵
装置4を容易に交換することが可能である。
ところで、発電時に水素吸蔵合金が水素を放出すると、
水素吸蔵合金の温度が徐々に低下し、周囲の温度以下に
低下する。この結果、水素の供給が困難となる。
ところが、上記構成であれば、熱交換器23において、
空気供給通路17の空気と水素貯蔵装置4内の水素吸蔵
合金とが熱交換されることになる。
したがって、水素吸蔵合金の著しい温度低下(水素吸蔵
合金が水素を単離しうる下限の一20゛C以下になる)
を防止できるので、長時間発電を行っても水素が十分に
単離することになる。この結果、水素軍離源を別途設け
ることなく発電が円滑に行われることになるので、シス
テムの簡素化を図ることが可能となる。
また、上記構成であれば、空気中の水蒸気が露結して反
応空気が除湿されるので、カソード3において生成水の
除去が促進される。
尚、上記実施例では反応空気を燃料電池1の冷却に用い
ているが、空気供給通路17の他に、冷却のための空気
通路を別途設け、冷却空気と水素吸蔵合金とを熱交換す
るような構成としても良い。
この場合には、冷却空気が冷却されるため、燃料電池1
の冷却が一層促進されることになる。
また、冬季或いは寒冷地で使用する場合には、水素貯蔵
装置4に水素単離源としてのヒータ等を別途設けるよう
な構成としても良い。
第−l二LJJ!1 本発明の第3実施例を、第4図に基づいて、以下に説明
する。第4図は燃料として水素を用いた本発明の第3実
施例に係る燃料電池発電システムのシステムフロー図で
ある。尚、第4図中、上記第1実施例及び第2実施例と
同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し
てその説明を省略する。
未反応燃料ガス処理装置6の下流側にある燃焼ガス排出
通路19に燃焼ガス排出弁25を設けると共に、燃焼ガ
ス排出通路19から水素吸蔵合金昇温用ガス通路26を
分岐させる。更に、水素吸蔵合金昇温用ガス通路26に
、上流側から順に、昇温量調整弁27と熱交換器28を
設け、この熱交換器28を水素貯蔵装置4内に配置する
上記構成であれば、未反応燃料ガス処理装置6で排空気
と未反応空気とが燃焼した後排出される燃焼ガスは、水
素吸蔵合金昇温用ガス通路26を介して水素貯蔵装置4
内の熱交換器28に与えられる。したがって、水素吸蔵
合金が加熱され、水素が十分に乖離するので、アノード
2に水素が円滑に供給されることになる。その後、燃焼
ガスはシステム外に排出される。尚、水素貯蔵装置4の
温度が異常に上昇して、装置内圧力が過度に増加するを
防止すべく、燃焼ガス排出弁25と昇温量調整弁27と
を調整し、過剰の燃焼ガスは大気に放出する。
尚、冬季或いは寒冷地で使用する場合には、第5図に示
すように、水素貯蔵装置4内に、燃料電池1により作動
するヒータ30(スイッチ28をONすることにより作
動)を設けるような構成とすることも可能である。この
ような構成とすれば、発電が一層円滑化する。また、燃
料電池1の温度が上昇したらヒータ30への通電を中止
し、燃焼ガスのみで水素貯蔵装置4を昇温させればよい
更に、ヒータ30の作動は蓄電池で行うことも可能であ
る。
男ユ(−実一施二医 本発明の第4実施例を、第6図に基づいて、以下に説明
する。第6図は燃料として水素を用いた本発明の第4実
施例に係る燃料電池発電システムのシステムフロー図で
ある。尚、上記第1実施例〜第3実施例と同一の機能を
有する部材については、同一の符号を付してその説明を
省略する。
燃料電池1の冷却板35を冷却するために、冷媒通路3
6を設ける。この冷媒通路36には、液体の冷媒を循環
させるための冷媒循環装置37と、3つの熱交換器38
〜40とが設けられている。
上記熱交換器38は起動時及びその後の短い時間に水素
吸蔵合金を昇温させ、上記熱交換器39は通常運転時に
水素吸蔵合金が異常に温度上昇するのを防止し、熱交換
器40は起動時及びその後の短い時間に冷媒の温度を上
昇させる。また、上記熱交換器40はヒータ42と熱交
換する構造であって、このヒータ42と上記冷媒循環装
置37とは、燃料電池Iにより作動するような構造とな
っている(冷媒循環装置37の回路については図示せず
)。また、ヒータ42はスイッチ41によってON10
 F Fするような構成である。
上記構成において、発電が開始されると、空気供給装置
5と冷媒循環装置37とが起動すると共に、スイッチ4
1をONL、てヒータ42に通電を開始する。そうする
と、冷媒は熱交換器4oで加熱された後、熱交換器39
で水素吸蔵合金と熱交換され、これによって水素吸蔵合
金が加熱される。
更に、冷媒は冷却板35を通って燃料電池1を加熱する
。その後、再度ヒータ42で加熱されて、上記と同様の
動作が繰り返される。尚、燃料電池1は、上記の如く冷
媒によって昇温される他、ヒータ42を負荷として負荷
昇温もなされる。また、上記起動待付近では、熱交換器
39は作動しない構成となっている。
一方、通常運転が開始される(燃料電池1の温度が通常
運転の温度に達する)と、スイッチ41がOFFされて
冷媒の加熱が中止されると共に、熱交換器39が作動を
開始する。即ち、冷媒は熱交換器39で外部に放熱され
るため、ある程度冷却されることになる。したがって、
水素吸蔵合金が加熱され過ぎるのを防止できるため、必
要量以上の水素が放出されるのを防止することができる
尚、冷媒によって冷却板35が冷却されるので、燃料電
池1が円滑に冷却されることになる。
上記の如く本実施例では、通常運転開始前は、燃焼ガス
の他冷媒によっても水素吸蔵合金が加熱されるので、−
層円滑に発電されることになる。
尚、水素を系外に排出しないようなシステムであっても
、未反応空気のみで同様な作動は可能である。
また、空冷式燃料電池においては、熱交換器39の代わ
りに、冷却空気の一部を常温の空気と置換するような構
成とすることが可能である。
玉ゴ■尖」L炭 本発明の第5実施例を、第7図に基づいて、以下に説明
する。第7図は燃料として水素を用いた本発明の第5実
施例に係る燃料電池発電システムのシステムフロー図で
ある。尚、上記第1実施例〜第4実施例と同一の機能を
有する部材については、同一の符号を付してその説明を
省略する。
本実施例の燃料電池システムは、2つの水素貯蔵装置(
第1水素貯蔵装置45と第2水素貯蔵装置46)を有し
ており、これに対応して2つの燃料ガス供給弁47・4
8と、2つの熱交換器49・50を有している。上記第
1水素貯蔵装置45には、常温から一20℃程度の温度
範囲で大気圧以上の平衡圧を示す水素吸蔵合金が内蔵さ
れる一方、上記第2水素貯蔵装W46には、上記水素吸
蔵合金より高温で水素を放出する水素吸蔵合金が内蔵さ
れている。また、第1水素貯蔵装置45は空気と熱交換
される一方、第2水素貯蔵装置46は燃焼ガスと熱交換
される。
上記構成において、起動時には、燃料ガス供給弁47を
開いて第1水素貯蔵装置45から水素を放出し、アノー
ド2に水素を供給する。これにより発電が開始される。
水素を放出すると水素貯蔵装置45内の水素吸蔵合金の
温度が低下するが、熱交換器49で空気と熱交換される
ので、温度低下が防止でき、円滑に水素が放出される。
一方、通常運転時には、水素貯蔵装置46内の水素吸蔵
合金が熱交換器50で燃焼ガスと熱交換され、徐々に温
度が上昇する。そして、水素貯蔵装置i46の内圧が水
素貯蔵装置45の内圧より大きくなると、燃料ガス供給
弁48が開成される。
これにより、水素貯蔵装置46内の水素吸蔵合金からア
ノード2に水素が供給され、この水素により発電される
。加えて、水素貯蔵装置45の水素吸蔵合金にも水素が
供給されるので、この水素吸蔵合金が水素を吸蔵する。
この際、水素貯蔵装置45の水素吸蔵合金の温度が上昇
するが、熱交換器49で反応空気と熱交換されるので冷
却される。
したがって、上記水素吸蔵合金には水素が円滑に吸蔵さ
れることになる。
尚、燃料電池1の温度と共に未反応の空気温度が上昇す
れば、未反応水素燃焼熱のみならず、燃料電池排熱も水
素貯蔵装置46に与えられることになる。
また、空冷式燃料電池において反応空気と冷却のための
空気の流路が異なる場合、或いは液冷式燃料電池では、
冷媒との熱交換が可能な熱交換器を水素貯蔵装置45・
46に設けることが可能である。
また、連結手段24・24により水素貯蔵装置45・4
6を切り離す場合において、水素貯蔵装置46からの水
素により水素貯蔵装置45に十分な水素が補充されてい
れば、水素貯蔵装置46のみを交換すればよい。
光尻■四来 以上説明したように本発明によれば、システム起動時に
は、水素供給量を制御する流量制御手段が開成状態とな
って、水素貯蔵手段から燃料極に水素が供給される一方
、大気に対して開放状態の酸化剤極には空気が供給され
ることになる。これにより、燃料電池において発電が開
始されて、開回路電圧が発生するので、システムを起動
するための電源や水素供給源が不要となる。この結果、
システム重量を増加させたり、外部に水素供給源を設け
ることなくシステムを確実に起動させることができると
いう優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は燃料として水素を用いた本発明の第1実施例に
係る燃料電池発電システムのシステムフロー図、第2図
はシステム制御装置を起動するための回路図、第3図は
本発明の第2実施例に係る燃料電池発電システムのシス
テムフロー図、第4図は本発明の第3実施例に係る燃料
電池発電システムのシステムフロー図、第5図は第3実
施例の変形例に係る燃料電池発電システムのシステムフ
ロー図、第6図は本発明の第4実施例に係る燃料電池発
電システムのシステムフロー図、第7図は本発明の第5
実施例に係る燃料電池発電システムのシステムフロー図
である。 1・・・燃料電池、2・・・アノード、3・・・カソー
ド、4・・・水素貯蔵装置、訃・・空気供給装置、訃・
・減圧弁、12・・・システム制御装置。 特許出願人:三洋電機 株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水素極、及び少なくともシステム起動時には大気
    に対して開放状態の酸化剤極を有する燃料電池と、 システム本作動時に、上記酸化剤極に酸化剤ガスを強制
    的に供給する酸化剤ガス供給手段と、上記酸化剤ガス供
    給手段を制御する制御手段と、約−20℃から常温程度
    の温度で水素を乖離しうる水素吸蔵合金を有する水素貯
    蔵手段と、上記水素貯蔵手段内の水素ガスを、前記燃料
    電池の水素極に供給する水素供給通路と、 上記水素供給通路に設けられ、水素供給量を制御する流
    量制御手段と、 前記水素貯蔵手段を昇温するための昇温手段と、を有し
    、且つ システム起動時には、前記流量制御手段の制御により前
    記水素極に導入される水素と、前記酸化剤極の近傍に残
    存する空気とにより発生する燃料電池の出力で、前記制
    御手段及びその他の制御手段に電力を供給し、これによ
    ってシステムを本作動させることを特徴とする燃料電池
    発電システム。
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Cited By (6)

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