JPH0420289A - 蛋白質 - Google Patents

蛋白質

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JPH0420289A
JPH0420289A JP2122162A JP12216290A JPH0420289A JP H0420289 A JPH0420289 A JP H0420289A JP 2122162 A JP2122162 A JP 2122162A JP 12216290 A JP12216290 A JP 12216290A JP H0420289 A JPH0420289 A JP H0420289A
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amino acid
protein
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JP2122162A
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Suguru Mochida
持田 英
Masahiro Nobuhara
延原 正弘
Toshiyuki Kanamori
金森 利至
Yoshikazu Ashida
義和 芦田
Atsushi Arai
新居 淳
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Mochida Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Mochida Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、新規なアミノ酸配列を有する蛋白質および新
規なアミノ酸配列で構成されるポリペプチドに関する。
また、本発明は、該蛋白質あるいは該ポリペプチドを有
効成分とする医薬組成物、抗アレルギー剤に関する。
さらに、本発明は、新規なアミノ酸配列をコードするD
NA配列および該DNA配列を有するDNAに関する。
〈従来の技術〉 現在までに、多数の蛋白質の一次構造が決定されている
。 そして、決定された一次構造をもとに、更に研究が
重ねられ、一部の蛋白質、例えば、組織プラスミノーゲ
ン活性化因子やエリスロボエチン等を、遺伝子工学的に
生産することが可能となっている。
一方、以前よりその存在は知らA′Lでいたが、未だに
その構造が明らかにされていない蛋白質も多数存在する
。 そして、その原因として、その蛋白質が天然に少量
しか存在しないため、もしくは天然の材料から効率よ(
回収できないために、解析に充分な量の蛋白質が得られ
なかったこと等があげられる。 ヒトアリルスルファタ
ーゼBもまた、現在までに解析が十分なされていない蛋
白質の1つである。
アリルスルファターゼBは、フェノール硫酸エステル加
水分解酵素の1つであり、肥満細胞や好塩基球から遊離
されるslow reactingsuFJstanc
e of anaphylaxis (以下、5R8−
Aと略す)による平滑筋収縮を抑制する作用を有するこ
とが報告されている( Akira Kumagaiお
よびHisao Tomioka 、メソッド イン 
エンザイモロジー、86巻、1.7−30頁、1982
年)。 また、本酵素は、細胞内のりソソームに存在す
ることが知られており、ヒトではこれまでに、肺組織、
好酸球、血小板、胎盤等における存在が確認されている
( Vtassermann S、 I。
等、ジャーナル オブ クリニカル インベスティゲー
ション、57巻、738−74.4頁、1976年; 
Wassermann S、 1.等、ジャーナルオプ
 イムノロジー、114巻、645649頁、1975
年; Metcalf D、 D、等、イムノロジー、
37巻、723−729頁、1979年;May  C
,D、  等、ジャーナルオブ アレルギー、46巻、
12−20頁、1970年)。 しかしながら、その蛋
白質としての解析は不十分であり、特に、−次構造の解
析がなされていないことは、本酵素蛋白質の大量生産や
合成に向けての問題点となっている。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明の目的は、新規なアミノ酸配列を有する蛋白質お
よび新規なアミノ酸配列で構成されるポリペプチドを提
供することにある。 本発明の他の目的は、該アミノ酸
配列を有する蛋白質またはポリペプチドを有効成分どす
る医薬組成物および抗アレルギー剤を提供することにあ
る。 本発明のさらに他の目的は、該アミノ酸配列をコ
ードするDNA配列および該DNA配列を有するDNA
を提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 本発明者らは、アリルスルファターゼBの次構造を決定
すべく、鋭意研究を重ねてきた。
その結果、アリルスルファターゼBを構成する蛋白質の
アミノ酸配列を決定して本発明の完成に至ったものであ
る。
すなわち、本発明第一の態様は、下記(I)〜(III
 )より選ばれる少なくとも1つのアミノ酸配列を有す
ることを特徴とする蛋白質を提供するものである。
(I ) Ala Pro Pro Pro  W  
His Leu Val PheLeu  Z  Al
a (但し、WはValもしくはLysであり、2はアミノ
酸が特定されないことを示す) (H) Leu Ile His Ile  Z  A
sp  Z  Leu  XThr Leu Val 
Lys Leu Ala(但し、XはProもしくはI
leであり、Zはアミノ酸が特定されないことを示す) (III)  Y  Tyr Leu Lys Pro
 Tyr  Z  Phe II、eGl、n Asp
 Lys Asn  Z  Z  Z  Tyr Al
aGly Met (但し、YはAlaもしくはGluであり、Zはアミノ
酸が特定されないことを示す) 本発明第二の態様は、上記(1)〜(III )より選
ばれる少なくとも1つのアミノ酸配列で示されることを
特徴とするポリペプチドを提供するものである。
本発明第三の態様は、本発明第一の態様の蛋白質あるい
は本発明第二の態様のポリペプチドを有効成分とするこ
とを特徴とする医薬組成物を提供するものである。
本発明第四の態様は、本発明第一の態様の蛋白質あるい
は本発明第二の態様のポリペプチドを有効成分とするこ
とを特徴とする抗アレルギー剤を提供するものである。
本発明第五の態様は、上記(I)〜(III )より選
ばれる少なくとも1つののアミノ酸配列をコードするこ
とを特徴とするDNA配列を提供するものである。
本発明第六の態様は、本発明第五の態様のDNA配列を
有することを特徴とするDNAを提供するものである。
以下に、本発明の構成を詳細に説明する。
本発明第一の態様の蛋白質は、下記(I)〜(III 
)より選ばれる少なくとも1つのアミノ酸配列を有する
ことを特徴とし、好ましくはアリルスルファターゼBを
構成する蛋白質である。
(I )Ala  Pro  Pro  Pro  W
  His  Leu  Val  PheLeu  
 Z   Ala (但し、WはValもしくはLysであり、2はアミノ
酸が特定されないことを示す) (II ) Leu Ile His lie  Z 
 Asp  Z  Leu  XThr Leu Va
l、 Lys Leu Ala(但し、XはProもし
くはIleであり、2はアミノ酸が特定されないことを
示す) (Ill)  Y  Tyr Leu Lys Pro
 Tyr  Z  Phe l1eG1.n Asp 
Lys Asn  Z  Z  Z  Tyr Aia
Gly Met (但し、YはAlaもしくはGluであり、2はアミノ
酸が特定されないことを示す) また、本発明の蛋白質は、上記配列のうちの少なくとも
1つを含む蛋白質であれば、いがなる構造をとっていて
もよいが、その天然における構造として、少なくとも1
箇所の鎖間s−8結合を有する蛋白質であることが好ま
しい。
更には、前記S−8結合を切断した場合に、本発明の蛋
白質の天然における構造より少なくとも2つのサブユニ
ットを派生し、そのうちの1つの分子量が5DS−ポリ
アクリルアミドゲル電気泳動法で約40±5kDaであ
ることが好ましい。
一般に蛋白質は、各種プロテアーゼや蛋白質変成剤等の
作用により開裂する。 また、蛋白質が、それが存在す
る天然の条件とは異なる条件下にさらされる場合には、
様々な形態で存在することが予想される。 従って、上
記(I)〜(In)で示されるアミノ酸配列のうちの少
なくとも1つを有する蛋白質はもちろんのこと、上記(
I)〜(III )で示されるアミノ酸配列のうちの少
なくとも1つのさらに一部のみを有する蛋白質であって
も、それが一般に予想される変異やアミノ酸の置換によ
るものと考えられる場合には、本発明の蛋白質に包含さ
れる。
また、蛋白質として、単純蛋白質の他に、リン酸、リン
脂質、色素、糖などで修飾された複合蛋白質等も知られ
ており、本発明の蛋白質は、このような複合蛋白質等で
あってもよい。
本発明が提供する蛋白質は、その由来は限定されないが
、ヒト由来の蛋白質であることが好ましく、ヒト胎盤由
来の蛋白質であることがさらに好ましい。
本発明の蛋白質の製造方法は限定されないので、蛋白質
を製造する一般的な方法にて製造すればよい。 例えば
、本発明の蛋白質を産生じつる細胞から、あるいは本発
明の蛋白質を含有する組織、体液、血液、尿等より、精
製によって得ることができる。 また、本発明の蛋白質
を産生じ、分泌しつる細胞や微生物を遺伝子工学的に作
製し、その培養上清から精製することも可能であろう。
本発明の蛋白質は、その製造方法は限定されないが、通
常行なわれている方法、例えば化学的に合成する方法、
組換えDNA技術を用いて生産する方法等より適宜選択
される方法にて製造すればよい。 なお、化学合成のた
めの好適な装置のひとつとして、ペプチド合成機431
A、アプライド バイオシステムズ社製等が知られてい
る。
精製方法は、一般的に行なわれている方法より適宜選択
すればよい。 すなわち、塩析法、限外濾過法、等電点
沈澱法、ゲル濾過クロマトグラフィー、イオン交換クロ
マトグラフィー疎水性クロマドグフィー、抗体アフィニ
ティークロマトグラフィー等の各種アフィニティークロ
マトグラフィー、クロマトフオーカシング法、吸着クロ
マトグラフィー、逆相クロマトグラフィー、高速液体ク
ロマトグラフィー等から本発明の蛋白質の活性が失なわ
れないような方法を選択し、そのような方法を適当な順
序で組み合わせて行なうことにより、本発明の蛋白質の
濃縮、精製を行なうことが可能である。
次に、本発明第二の態様のポリペプチドについて説明す
る。
当該ポリペプチドは、下記(I)〜(III )より選
ばれる少なくとも1つのアミノ酸配列で示されるもので
ある。
(I ) Ala Pro Pro Pro  W  
I(is Leu Val PheLeu  Z  A
la (但し、WはValもしくはLysであり、Zはアミノ
酸が特定されないことを示す) (■)Leu Ile His Ice  Z  As
p  Z  Leu  XThr Leu Val L
ys Leu Ala(但し、XはProもしくはI]
、eであり、Zはアミノ酸が特定されないことを示す) (III)  Y  Tyr Leu Lys Pro
 Tyr  Z  Phe I]、eGin Asp 
Lys Asn  Z  Z  Z  Tyr Ala
Gly Met (但し、YはAlaもしくはGluであり、2はアミノ
酸が特定されないことを示す) すなわち、上記(I)〜(III )のうちのいずれか
1つのアミノ酸配列で示されるポリペプチド、上記(I
)〜(III )のうちの2つないし3つのアミノ酸配
列が任意の順序で並んだ配列で示されるポリペプチドが
、本発明のポリペプチドである。
本発明のポリペプチドは、その製造方法は限定されない
が、通常行なわれている方法、例えば化学的に合成する
方法、組換えDNA技術を用いて生産する方法等より適
宜選択される方法にて製造すればよい。 なお、化学合
成のための好適な装置のひとつとして、ペプチド合成機
431A、アプライド バイオシステムズ社製等が知ら
れている。
本発明のポリペプチドを用いれば、該ポリペプチドのア
ミノ酸配列と同様のアミノ酸配列を有する本発明の蛋白
質に対する抗体を作製することができる。
次に、本発明第三の態様の医薬組成物および本発明第四
の態様の抗アレルギー剤について説明する。
当該医薬組成物あるいは当該抗アレルギー剤は、前記本
発明の蛋白質あるいはポリペプチドを有効成分とするも
のである。
本発明の医薬組成物あるいは抗アレルギー剤は、本発明
第一の態様に示した蛋白質あるいは本発明第二の態様に
示したポリペプチドを、凍結乾燥や除菌濾過等、製剤学
的に必要な工程で処理しただけのものであっても、充分
その効果を医療の分野に提供することができるものであ
るが、上記の蛋白質あるいはポリペプチドに加えて、さ
らに、製剤学的に許容されつる補助成分を含んでいても
よい。
この補助成分とは、基剤、安定剤、防腐剤、保存剤、乳
化剤、懸濁化剤、溶解剤、溶解補助剤、滑沢剤、矯味剤
、着色剤、芳香剤、無痛化剤、賦形剤、結合剤、粘稠剤
、緩衝剤等のことであり、具体的には、炭酸カルシウム
、乳糖、蔗糖、ソルビット、マンニトール、デンプン、
アミロペクチン、セルロース誘導体、ゼラチン、カカオ
脂、注射用蒸留水、塩化ナトリウム水溶液、リンゲル溶
液、グルコース溶液、ヒト血清アルブミン(H3A)等
、医薬品添加物−覧表(財団法人東京医薬品工業協会薬
事法規委員会および大阪医薬品協会薬事法規研究委員会
発行)に記載のものが例示される。 本発明では、この
医薬品添加物−覧表等を参考にして補助成分と適宜選択
し、使用することが可能である。 使用する物質の種類
や量等は、製剤学的に許容されつる範囲より、医薬組成
物の薬剤形態等に応じて適したものを適宜選択すればよ
い。
本発明の医薬組成物あるいは抗アレルギー剤の投与量は
、治療を受ける患者の状態、年齢、性別、体重等により
適宜選択され、また、投与方法も、患者の状態に応じて
、経口投与、筋肉的投与、腹腔的投与、皮内投与、皮下
投与、静脈内投与、動脈内投与等の様々な投与方法から
選択され得るが、特に静脈内に投与する方法にて使用さ
れることが好ましい。
本発明の抗アレルギー剤は、5R3−Aによるアレルギ
ー反応の治療に有効な手段を提供する。
次に、本発明第五の態様のDNA配列を説明する。
本発明のDNA配列は、下記(I)〜(III )より
選ばれる少なくとも1つのアミノ酸配列をコードするD
NA配列である。
(I ) Ala Pro Pro Pro  W  
His Leu Val PheLeu  Z  Al
a (但し、WはValもしくはLysであり、Zはアミノ
酸が特定されないことを示す) (TI) Leu Ile 1(is lie  Z 
 Asp  Z  Leu  XThr Leu Va
l Lys Leu Ala(但し、XはProもしく
はIleであり、Zはアミノ酸が特定されないことを示
す) (III)  Y  Tyr Leu Lys Pro
 Tyr  Z  Phe l1eGin Asp L
ys Asn  Z  Z  Z  Tyr AlaG
ly Met (但し、YはAlaもしくはGluであり、Zはアミノ
酸が特定されないことを示す) 当該DNA配列には、該アミノ酸配列を構成する各アミ
ノ酸に対応するコドンの組みあわせ全てが含まれる。
次に、本発明第六の態様のDNAを説明する。
本発明のDNAは、前記本発明第五の態様のDNA配列
を有することを特徴とする。 すなわち、当該DNAは
、前記(1)〜(III )より選ばれる少なくとも1
つのアミノ酸配列をコードするDNA配列を有するDN
Aである。
当該DNAは、例えば、前記(T)〜(III )より
選ばれる少なくとも1つのアミノ酸配列をコードするD
NA配列に加えて、組換DNΔ技術で通常用いられてい
るプロモーター、SD配列、シグナル配列等を有するも
のであってもよい。
また、当該DNAは、前記(I)〜(III )より選
ばれる少なくとも1つのアミノ酸配列をコードするDN
A配列のみからなるDNAであってもよい。
さらに、当該DNAは、前記(I)〜(Ill)より選
ばれる1つのみのアミノ酸配列をコードするDNA配列
を有するDNAであってもよい。
加えて、当該DNAは、前記(1)〜(Ill )より
選ばれる少なくとも1つのアミノ酸配列をコードするD
NA配列を有するアリルスルファターゼBのDNAであ
ってもよい。
本発明第五の態様のDNA配列は、プローブの作製に利
用でき、本発明第六の態様のDNAは、プローブとして
利用できる。
〈実施例〉 以下に、実施例をもって本発明を一層具体的に説明する
が、これらは実施の一例として示すものであり、本発明
はこれらにより何等限定されるものではない。 また、
以下の記載において用いる略号は、当該分野における慣
用略号に基づくものである。
(実施例1)ヒト胎盤からの精製 出産後、ただちに−20°Cで凍結したヒト胎盤40k
gをホモジェナイズし、そこに、20℃の純水を加え、
さらに、16N酢酸を添加し、pH5,0に調整した。
 p H調整後、氷冷下にてエタノール15ρ、クロロ
ホルム3ρを加えて攪拌し、遠心分離を行ない、上清5
0℃を回収した。 回収した上清にアセトンを終濃度が
40 v / v%となるように加え、遠心分離を行な
い、沈澱を回収した。 得られた沈澱を、0.02M+
−リス塩酸緩衝液(pH8,0)に溶解し、透析膜(ユ
ニオンカーバイド社製)を用いて同緩衝液に対して一晩
透析した。 透析後のサンプルを、あらかじめ同緩衝液
で平衡化したCM−セファデックスカラム(ファルマシ
ア社製、10cmφX38cm)に添加し、該カラムを
同緩衝液で洗浄後、0.125M  NaCnを含む0
.02M+−リス塩酸緩衝液(pH8,0)で溶出した
。 各両分の活性を実施例4に記載の方法で測定した。
次に、活性画分を、あらかじめ0.155MN a、 
Cβで平衡化したセファデックスG−100カラム(フ
ァルマシア社製、10cmφX 86 cm)に供し、
同波を展開溶媒としてゲル濾過を行なった。 各両分の
活性を、実施例4に記載の方法で測定した。
得られた活性画分を、透析膜(既出)を用いて0.02
Mトリス塩酸緩衝液(pH8,0)に対して透析した。
 透析後、あらかじめ同緩衝液で平衡化したCM−セフ
ァデックスカラム(既出)に添加し、NaCj2を含有
する同緩衝液を用いて、NaCj2濃度0M−0,2M
の直線濃度勾配法にて溶出を行なった。 各両分の活性
を、実施例4に記載の方法で測定した。
得られた活性画分を、セファデックスG100(既出)
を用い、0.155MのNaCf2を展開溶媒としてゲ
ル濾過を行なった。 各両分の活性を、実施例4に記載
の方法で測定した。
得られた活性画分の一部を用い、実施例7に記載の方法
で、本発明の蛋白質の安全性を評価した。
残りの活性画分については、これを、透析膜(既出)を
用いて蒸留水に対して透析し、透析後に凍結乾燥を行な
った。 この凍結乾燥されたサンプルを、005%トリ
フルオロ酢酸に溶解し、クロマトグラフィー用サンプル
とした。 次に、あらかじめ0.05%トリフルオロ酢
酸にて平衡化したオクタデシル−NPRカラム(4,6
mmφX35mm、東ソー株式会社製)に上記のクロマ
トグラフィー用ザンブルを添加し、アセトニトリルを含
む0.05%トリフルオロ酢酸溶液を用いて、アセトニ
トリル濃度O%−100%の直線濃度勾配法にて溶出を
行なった。 各両分の波長280nmにおける吸光度を
分光光度計にて測定したところ、アセトニトリル濃度約
48%〜53%付近に蛋白質のピークが認められた。
蛋白質のピークが認められたこの画分を回収し、その一
部を用い、実施例5に記載の方法で5DS−ポリアクリ
ルアミドゲル電気泳動法(以下、5DS−PAGEと略
す)を行なった後、銀染色キット(第一化学薬品株式会
社)にて染色を行なった。 その結果、分子量的60±
10kDa付近にバンドが認められた。
また、前記画分の残りをサンプルとして、それぞれ、実
施例2のカルボキシメチル化、実施例3の酵素処理を行
なった。
(実施例2)カルボキシメチル化 実施例1で得られた両分を凍結乾燥後、6M塩酸グアニ
ジン/2mM  EDTAlo、5Mトリス塩酸緩衝液
(pH8,5)に溶解し、25°Cで20分間、窒素置
換を行なった。 次に、蛋白質の1000倍のモル数の
2−メルカプトエタノールを添加し、25℃にて4時間
、窒素置換を行なった。 さらに、遮光条件下で、蛋白
質の1000倍のモル数のヨード酢酸すトリウムを添加
し、25℃で15分間、窒素置換を行なった。 その後
、引き続き遮光条件下で、0.05M重炭酸アンモニウ
ム水溶液に対して、4℃にて、−晩透析を行ない、得ら
れたサンプルを凍結乾燥した。
次に、以下の方法で逆相クロマトグラフィーを行なった
すなわぢ、あらかじめ0.05%トリフルオロ酢酸で平
衡化したバイダックC18カラム(4,6mmφX25
cm、バイダック社製)に、凍結乾燥した前述のサンプ
ルを0.05%トリフルオロ酢酸に溶解したものを流速
1.0mρ/分で添加し、アセトニトリルを含有する0
 05%トリフルオロ酢酸溶液を用い、アセ1−二l−
リル濃度O%−100%の直線濃度勾配法にて溶出を行
なった。 各画分の波長280nmにおける吸光度を分
光光度計にて測定した。
アセトニトリル濃度約23%−32%付近に認められた
蛋白質のピークの両分を回収した後、その一部を、実施
例5に記載の方法に準じ、15%ゲルを用いる5DS−
PAGEに供した。 泳動後、銀染色キット(既出)に
て染色を行なったところ、分子量的40±5kDaにバ
ンドが認められた。
また、前記蛋白質のピークの画分の残りの一部を使用し
て、実施例6に記載の方法でアミノ酸配列の解析を行な
った。 その結果、本発明の蛋白質には、下記アミノ酸
配列が含まれることがわかった。
Ala Pro Pro Pro  W  His L
eu Val PheLeu  Z  A1.a (但し、WばVal もしくはLysであり:2はアミ
ノ酸が特定されないことを示す) (実施例3)酵素処理 実施例1により得られた両分を凍結乾燥した後、0.0
5M酢酸アンモニウム緩衝液(pH4,0)に溶解し、
これにスフフィロコツカスプロテアーゼ(プロテアーゼ
 V、8、ICNイムノバイオロジカルズ社製)1μg
を加えて37°Cで20時間反応させた。 氷冷して反
応を停止させ、これをサンプルとして、以下の方法で逆
相クロマトグラフィーを行なった。
すなわち、あらかじめ0.05%トリフルオ口酢酸で平
衡化したオクタデシル−NPRカラム(4,6mmφX
25mm、東ソー株式会社製)に上記のサンプルを添加
し、アセトニトリルを含む0.05%トリフルオロ酢酸
溶液を用い、アセトニトリル濃度O%−100%の直線
濃度勾配法にて溶出を行なった。 各画分の波長220
nmにおける吸光度を分光光度計で測定したところ、複
数の蛋白質のピークが認められた。
これらのピーク内、アセトニトリル濃度的32%−35
%付近に認められた蛋白質のピークの画分を回収し、実
施例6に記載の方法でアミノ酸配列の解析を行なった。
 その結果、本発明の蛋白質には、下記アミノ酸配列が
含まれることがわかった。
Leu Ile t(is Ile  Z  Asp 
 Z  Leu  XThr Leu Val Lys
 Leu Ala(但し、XはProもしくはIleで
あり、Zはアミノ酸が特定されないことを示す) さらに、アセトニトリル濃度的36%−39%付近に認
められた蛋白質のピークの両分を回収し、実施例6に記
載の方法でアミノ酸配列の解析を行なった。 その結果
、本発明の蛋白質には、下記アミノ酸配列が含まれるこ
とがわかった。
Y  Tyr  Leu  Lys  Pro  Ty
r  Z  Phe  l1eGin  Asp  L
ys  Asn  Z   Z   Z  Tyr  
A]、aGly  Met (但し、YはAlaもしくはGluであり、2はアミノ
酸が特定されないことを示す) (実施例4)活性測定 熊谷等の方法(メソッド イン エンザイモロジー、8
6巻、17−30頁、1982年)を参考にして、本発
明の蛋白質の活性を測定した。
すなわち、実施例1で得られた画分に0. 1%ゼラチ
ン10.2M酢酸緩衝液(pH6,0)を添加し、活性
測定用サンプルとした。 次に、p−ニトロカテコール
硫酸(シグマ社製)を、0.5M酢酸緩衝液(pH6、
0) / 1 、66 M  N a CQ / 0 
、05 Mビロリン酸ナトリウムに終濃度0.OIMと
なるように溶解し、これを、0.5mI2ずつエツペン
ドルフチューブに分注した。 これに、前述の活性測定
用サンプル0.5mAを加え、反応を開始した。 37
℃にて60分間反応させた後、IN  NaOHを1.
5+n42添加して反応を停止させた。 反応終了後、
分光光度計にて波長515nmの吸光度を測定した。 
なお、ブランクとして、前述のp−ニトロカテコール硫
酸溶液にINのNaOHを添加した後、前述の活性測定
用サンプルを添加した反応l夜を使用した。
(実施例5)SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動
法 実施例1および2で得られた本発明の蛋白質の精製品の
一部をサンプルとして、Laemmliの方法(ネイチ
ャー、227巻、680頁、1970年)で5DS−P
AGEを行なった。
まず、上記サンプルを凍結乾燥し、それを0.04%5
DS10.05Mトリス塩酸緩衝液(pH6,8)に溶
解した。 溶解後、終濃度が1%S D S/2%DT
T/20%グリセロール10.01%BPB (pH6
,8)となるように泳動用緩衝液を添加し、100℃で
5分間、熱処理を行なった。 熱処理後、12.5%ゲ
ル(1cmx9cmx9cm)による5DS−PAGE
に供した。
(実施例6)アミノ酸配列の決定 実施例2および3で得られたサンプルを用い、本発明の
蛋白質のアミノ酸配列を、以下の方法で決定した。
すなわち、サンプルを50%酢酸に溶解し、モデル47
7Aプロテインシークエンシングシステム−120A 
 PTHアナライザー(アプライドバイオシステムズ社
製)を使用してアミノ酸配列を決定した。 なお、PT
Hアミノ酸の検出を、波長270nmにおける吸光度を
測定することにより行ない、あらかじめ同一の方法で分
離した欅準PTHアミノ酸(アブライドバイオシステム
ズ社製)の保持時間を基準にしてアミノ酸を同定した。
 この結果、本発明の蛋白質は、下記(I)〜(III
 )のアミノ酸配列を有していることが確認された。
(1) Aha Pro Pro Pro  W  H
is Leu Val PheLeu   Z   A
la (但し、WはValもしくはLysであり、Zはアミノ
酸が特定されないことを示す) (II) Leu Ile His Ile  Z  
Asp  Z  Leu  XThr Leu Val
 Lys Leu A]、a(但し、XはProもしく
はIleであり、Zはアミノ酸が特定されないことを示
す) (III)  Y  Tyr Leu Lys Pro
 Tyr  Z  Phe l1eGin Asp L
ys Asn  Z  Z  Z  Tyr Alac
ly Met (但し、YはA 1. aもしくはG 1.uであり、
Zは■ アミノ酸が特定されないことを示す) (実施例7)本発明の蛋白質の安全性 本発明の蛋白質の安全性を、以下の方法で確認した。
すなわち、実施例1により得られた活性画分を、分画分
子量5000の限外濾過膜(ウルトラフリーCL、ミリ
ボア社製)を用いて濃縮し、無菌の濾過膜(孔径0.2
2μm、ミリボア社製)にて濾過滅菌し、安全性試験用
サンプルを得た。
ICR系マウマウス10匹群とし、上記安全性試験用サ
ンプルを、用量が100mg蛋白質/kgとなるように
静脈内投与し、2週間観察した。 対象群には、同用量
の生理食塩液を同様に投与した。 その結果、両群とも
何等の異常も認められず、従って、本発明の生理活性物
質は生体にとって安全であり、該生理活性物質を有効成
分とする本発明の医薬組成物あるいは抗アレルギー剤も
、生体に対して毒性の低いものであることが証明された
〈発明の効果〉 本発明により、新規なアミノ酸配列を有する蛋白質およ
び新規なアミノ酸配列で構成されるポリペプチドが提供
される。
また、本発明により、該アミノ酸配列を有する蛋白質あ
るいは該アミノ酸配列で構成されるポリペプチドを有効
成分とする医薬組成物および抗アレルギー剤が提供され
る。
さらに、本発明により、該アミノ酸配列をコードするD
NA配列および該DNA配列を有するDNAが提供され
る。
本発明のDNA配列は、プローブの作製に利用でき、ま
た、本発明のDNAは、プローブとして利用できる。
本発明の蛋白質は、アリルスルファターゼBを構成する
蛋白質であると考えられ、従って、本発明は、アリルス
ルファターゼBの工業的規模の生産に途を開くものであ
る。
手糸売ネ甫正書(自発)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記( I )〜(III)より選ばれる少なくとも1
    つのアミノ酸配列を有することを特徴とする蛋白質。 ( I )AlaProProProWHisLeuVa
    lPheLeuZAla (但し、WはValもしくはLysであり、Zはアミノ
    酸が特定されないことを示す) (II)LeuIleHisIleZAspZLeuXT
    hrLeuValLysLeuAla (但し、XはProもしくはIleであり、Zはアミノ
    酸が特定されないことを示す) (III)YTyrLeuLysProTyrZPheI
    leGlnAspLysAsnZZZTyrAlaGl
    yMet (但し、YはAlaもしくはGluであり、Zはアミノ
    酸が特定されないことを示す)
  2. (2)前記蛋白質がアリルスルファターゼBのの構成蛋
    白質である請求項1に記載の蛋白 質。
  3. (3)下記( I )〜(III)より選ばれる少なくとも1
    つのアミノ酸配列で示されることを特徴とするポリペプ
    チド。 ( I )AlaProProProWHisLeuVa
    lPheLeuZAla (但し、WはValもしくはLysであり、Zはアミノ
    酸が特定されないことを示す) (II)LeuIleHisIleZAspZLeuXT
    hrLeuValLysLeuAla (但し、XはProもしくはIleであり、Zはアミノ
    酸が特定されないことを示す) (III)YTyrLeuLysProTyrZPheI
    leGlnAspLysAsnZZZTyrAlaGl
    yMet (但し、YはAlaもしくはGluであり、Zはアミノ
    酸が特定されないことを示す)
  4. (4)請求項1または2に記載の蛋白質、あるいは請求
    項3に記載のポリペプチドを有効成分とすることを特徴
    とする医薬組成物。
  5. (5)請求項1または2に記載の蛋白質、あるいは請求
    項3に記載のポリペプチドを有効成分とすることを特徴
    とする抗アレルギー剤。
  6. (6)下記( I )〜(III)より選ばれる少なくとも1
    つのアミノ酸配列をコードすることを特徴とするDNA
    配列。 ( I )AlaProProProWHisLeuVa
    lPheLeuZAla (但し、WはValもしくはLysであり、Zはアミノ
    酸が特定されないことを示す) (II)LeuIleHisIleZAspZLeuXT
    hrLeuValLysLeuAla (但し、XはProもしくはIleであり、Zはアミノ
    酸が特定されないことを示す) (III)YTyrLeuLysProTyrZPheI
    leGlnAspLysAsnZZZTyrAlaGl
    yMet (但し、YはAlaもしくはGluであり、Zはアミノ
    酸が特定されないことを示す)
  7. (7)請求項6に記載のDNA配列を有することを特徴
    とするDNA。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006111060A1 (fr) * 2005-04-21 2006-10-26 Shi Jia Zhuang Sanlu Group Co., Ltd Procede permettant d’isoler et de purifier un polypeptide immuno-modulant a partir du placenta de vache

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006111060A1 (fr) * 2005-04-21 2006-10-26 Shi Jia Zhuang Sanlu Group Co., Ltd Procede permettant d’isoler et de purifier un polypeptide immuno-modulant a partir du placenta de vache

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