JPH04202877A - 新規な脱墨剤 - Google Patents

新規な脱墨剤

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JPH04202877A
JPH04202877A JP2329494A JP32949490A JPH04202877A JP H04202877 A JPH04202877 A JP H04202877A JP 2329494 A JP2329494 A JP 2329494A JP 32949490 A JP32949490 A JP 32949490A JP H04202877 A JPH04202877 A JP H04202877A
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JP
Japan
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acid
alkylene oxide
carboxylic acid
ester
carbon atoms
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Pending
Application number
JP2329494A
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English (en)
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Yutaka Okamoto
裕 岡本
Tomoko Tanaka
知子 田中
Ikuo Adachi
安達 郁男
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/64Paper recycling

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は印刷古紙から再生パルプを得る際に用いられる
新規な脱墨剤、さらに詳しくは、新聞、雑誌、色上質紙
、ちらし、情報紙などの印刷古紙をフローテーションな
どにより脱墨処理する際に用いられ、高白色度かつ低残
インキの高品質再生パルプを与えることのできる脱墨剤
に関するものである。
従来の技術 製紙原料の枯渇化に伴い、印刷古紙からパルプを再生し
て、この再生パルプを製紙原料として再利用することは
古くから行われているが、特に近年、資源の有効利用や
環境保護などの点から、古紙の再利用はますます重要性
を増し、再生パルプの用途も拡大している。
ところで、印刷古紙を再生する場合、通常パルパーなど
の難解機を用い、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、
ケイ酸ナトリウムのアルカリ剤と脱墨剤と必要に応じて
用いられる過酸化水素や次亜塩素酸塩などの漂白剤との
存在下に、パルプを離解してインキをパルプから脱離さ
せ、次いで脱離インキをフローテーションにより、パル
プスラリーから分離する方法が広く採用されている。し
かしながら、近年、印刷技術の多様化に伴い、このよう
な印刷古紙の脱墨処理は困難さを増してきている。
従来使用されている脱墨剤としては、例えばアルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、σ−オレフィンスルホン酸塩、高
級アルコール硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル硫酸塩などの陰イオン性界面活性剤、高級
アルコール、アルキルフェノール、脂肪酸のエチレンオ
キシド付加物などの非イオン性界面活性剤などが挙げら
れる。
これらの脱墨剤は単独又は2種以上を組み合わせて、ア
ルカリ剤、漂白剤、さらにはEDTAやDTPAなどの
キレート剤などと共に用いられているが、インキを捕集
する能力及びインキ剥離性が不十分であるため、白色度
が高く残インキの少ない高品質の再生パルプを得ること
ができないという問題がある。
さらに、最近オフセット印刷紙が増加してきており、こ
のオフセット印刷紙は乾性油や熱硬化性樹脂をビヒクル
とする光や熱で硬化するインキが用いられているため、
前記のような脱墨剤では脱墨しにくいという問題も出て
きている。
他方、脱墨効率を向上させるために、脱墨処理装置の改
良も盛んに行われており、例えばニーダ−を用いた処理
方法が試みられている。しかしながら、このニーダ−処
理においては、剥離されたインキが微粒化される傾向が
強く、この微粒化されたインキをフローテーション時に
パルプスラリーから効率よく除去するには、フローテー
ション時におけるインキ捕集性が良好であることが必要
であるが、前記した従来の脱墨剤は70一テーシヨン時
のインキ捕集性が良好でないため、高白色度の再生パル
プを得ることができない。また、インキ捕集性の良好な
脂肪酸又はその塩も知られているが、これらはパルプか
らのインキ剥離力が弱いため、得られた再生パルプは残
インキの多いものになるという欠点を有している。
さらに、最近、脱墨剤として、エーテルカルボン酸や(
特開昭63−85195号公報)、脂肪酸のアルキレン
オキシド付加体、及び脂肪酸のアルキレンオキシド付加
体の末端が脂肪酸エステル若しくはアルキルエーテルで
あるもの(特開昭58−109696号公報、特開昭5
9−130400号公報)が關示されている。しかしな
がら、これらの脱墨剤は本発明の脱墨剤とは全く異なる
ものであり、しかも、これらの脱墨剤を用いても、必ず
しも高白色度を有し、低残インキの高品質再生パルプを
得ることができない。
発明が解決しようとする課題 本発明はこのような従来の脱墨剤が有する欠点を克服し
、各種印刷古紙のパルプ繊維に含まれるインキを効率よ
く離脱させ、かつフローテーションにおけるインキ捕集
性に優れ、高白色度を有する低残インキの高品質再生パ
ルプを与えることのできる新規な脱墨剤を提供すること
を目的としてなされたものである。
課題を解決するための手段 本発明者らは前記の好ましい性質を有する脱墨剤を開発
すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のアルコールのアル
キレンオキシド付加体のカルボン酸変性物や特定のエス
テル化物のアルキレンオキシド付加体のカルボン酸変性
物や特定のエステルのカルボン酸変性物のアルキレンオ
キシド付加体や特定のエステルのカルボン酸変性物を含
有するものが、その目的に適合しうろことを見い出し、
この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、(A)炭素数8〜24のアルキル
基若しくはアルケニル基を有する一価高級アルコールの
炭素数2〜4のアルキレンオキシド付加体のカルボン酸
変性物、(B)多価アルコールと一価高級脂肪酸とから
得られた炭素数8〜24のアルキル基若しくはアルケニ
ル基と少なくとも1個の水酸基とを有するエステルの炭
素数2〜4のアルキレンオキシド付加体のカルボン酸変
性物、(C)多価アルコールと一価高級脂肪酸とから得
られた炭素数8〜24のアルキル基若しくはアルケニル
基と少なくとも1個の水酸基とを有するエステルのカル
ボン酸変性物の炭素数2〜4のアルキレンオキシド付加
体、及び(D)多価アルコールの炭素数2〜4のアルキ
レンオキシド付加体と一価高級脂肪酸とから得られた炭
素数8〜24のアルキル基若しくはアルケニル基と少な
くとも1個の水酸基とを有するエステルのカルボン酸変
性物の中から選ばれた少なくとも1種を含有することを
特徴とする脱墨剤を提供するものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の脱墨剤においては、(A)成分として炭素数8
〜24、好ましくは炭素数12〜20のアルキル基若し
くはアルケニル基を有する一価高級アルコールの炭素数
2〜4のアルキレンオキシド付加体のカルボン酸変性物
が用いられる。
前記−価高級アルコールのアルキレンオキシド付加体は
、該アルコールに炭素数2〜4のアルキレンオキシドを
、通常のアルキレンオキシド付加反応条件、例えば塩基
性触媒の存在下に、好ましくは1.0−3.0#g/ 
cm”の圧力にて100−200°C程度の温度で少し
ずつ添加することにより、容易に製造することができる
。該アルキレンオキシドは1種用いてもよいし、2種以
上を組み合わせて用いてもよい。2種以上を組み合わせ
て付加させる場合、その付加形態はランダム付加型であ
ってもよいし、ブロック付加型であってもよいが、ブロ
ック付加型ではプロピレンオキシド残基が末端にあるも
のが好ましい。このアルキレンオキシドとしては、エチ
レンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド
が用いられる。
このアルキレンオキシドの付加モル数は5〜100、好
ましくはlO〜80の範囲にあるのが有利である。
この付加モル数が前記範囲を逸脱するとフローチーシコ
ン時の泡のトラブルの原因となる上、インキの捕集性や
剥離性に好ましくない影響を与える。
前記−価高級アルコールのアルキレンオキシド付加体の
カルボン酸変性には、ポリカルボン酸、オキシカルボン
酸又はこれらの官能性誘導体、例えば酸ハロゲン化物、
酸無水物が用いられる。
このようなポリカルボン酸、オキシカルボン酸、これら
の官能性誘導体の具体例としては、コハク酸、無水コハ
ク酸、無水アルケニルコハク酸、マレイン酸、無水マレ
イン酸、アジピン酸、セバシン酸、マロン酸、リンゴ酸
、酒石酸、クエン酸などが挙げられる。
これらのカルボン酸類を前記のアルキレンオキシド付加
体に反応させる場合、通常のエステル化条件を用いるこ
とができる。例えば該アルキレンオキシド付加体と該カ
ルボン酸類とを、常圧又は減圧下に、必要に応じp−ト
ルエンスルホン酸ヤ硫酸などの酸触媒を用いて100〜
250°C程度の温度で反応させることにより、所望の
カルボン酸変性物を容易に製造することができる。この
ようにしテ得られたカルボン酸変性物は遊離のカルボン
酸型であってもよいし、その塩型、例えばアルカリ金属
塩やアンモニウム塩などであってもよい。
本発明の脱墨剤においては、(B)成分として、多価ア
ルコールと一価高級脂肪酸とから得られた炭素数8〜2
4のアルキル基若しくはアルケニル基と少なくとも1個
の水酸基とを有するエステル化物の炭素数2〜4のアル
キレンオキシド付加体のカルボン酸変性物が用いられる
前記エステル化物は、炭素数8〜24のアルキル基若し
くはアルケニル基と少なくとも1個の水酸基とを有する
ことが必要である。該エステルは、例えば炭素数4以上
の多価アルコールと一価高級脂肪酸とを、通常のエステ
ル化反応により、例えば該多価アルコールと一価高級脂
肪酸とを、硫酸やp−トルエンスルホン酸などの酸触媒
を用いて減圧下に100〜250℃程度の温度で反応さ
せることにより、容易に製造することができる。
前記炭素数4以上の多価アルコールとしては、特に三価
又は四価のアルコールが好ましく、例えばペンタエリス
リトール、2−エチル−2−ヒドロキシメチル−1,3
−プロパンジオール、2−メチル−2−ヒドロキシメチ
ル−1,3−プロパンジオール、1.2.4゜ブタント
リオール、1,2.3−ブタントリオール、1.2.3
−ペンタントリオール、2−メチル・1,2.3−プロ
バントリオール、2.4−ジメチル−2,3,4−ペン
タントリオ−L、ジグリセリン、ポリグリセリンなどが
挙げられる。
一方、これらの多価アルコールと反応させる一価高級脂
肪酸としては、炭素数8〜24、好ましくは12〜20
のアルキル基若しくはアルケニル基を有するものが用い
られる。このようなものとしては、例えばミリスチン酸
、バルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、12−ヒ
ドロキシステアリン酸及びこれらの混合物など、さらに
は動植物由来の脂肪酸又はその硬化物、例えば牛脂油脂
肪酸、大豆油脂肪酸、パーム油脂肪酸、ヒマシ油脂肪酸
及びこれらの硬化物などが挙げられる。これらの脂肪酸
は酸ハロゲン化物、酸無水物のような官能性誘導体とし
て用いることもできる。
前記炭素数4以上の多価アルコールと一価高級脂肪酸と
の反応モル比については、多価アルコール1モルに対し
、−価高級脂肪酸は1モルから該多価アルコールの価数
と同一モル数までの範囲、好ましくは1モルから該多価
アルコールの価数よりlを引いた数と同一モル数までの
範囲で用いるのがよ0゜例えば多価アルコールが三価ア
ルコールの場合、二〇三価アルコール1モルに対し、−
価高級脂肪酸は1〜3モル、好ましくは1〜2モルの範
囲で用いるのが有利であり、四価アルコールの場合は、
−価高級脂肪酸は1〜4モル、好ましくは1〜3モルの
範囲で用いるのが有利である。
このようにして得られた炭素数8〜24のアルキル基若
しくはアルケニル基と少なくとも1個の水酸基とを有す
るエステルへの炭素数2〜4のアルキレンオキシドの付
加は、通常のアルキレンオキシド付加反応条件を用いて
行うことができる。
例えば塩基性触媒の存在下に、好ましくは1.0〜3.
0kg/cm2の圧力にて、100−200°C程度の
温度で、該エステル化物にアルキレンオキシドを徐々に
反応させることにより、アルキレンオキシド付加体を容
易に得ることができる。該アルキレンオキシドは1種用
いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
2種以上を組み合わせて付加させる場合、その付加形態
はランダム付加型であってもよいし、ブロック付加型で
あってもよいが、ブロック付加型ではプロピレンオキシ
ド残基が末端にあるものが好ましい。このアルキレンオ
キシドとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシ
ド、ブチレンオキシドが用いられる。
このアルキレンオキシドの付加モル数は、lO〜200
、好ましくは20−150の範囲にあるのが有利である
。この付加モル数が前記範囲を逸脱するとインキ剥離性
、70一テーシヨン時のインキ捕集性が不十分となり、
高品質再生パルプが得られない上、フローテーション時
に泡によるトラブルなどが発生して、操業性に問題が生
じるおそれがある。
このようにして得られたエステルのアルキレンオキシド
付加体のカルボン酸変性には、ポリカルボン酸、オキシ
カルボン酸又はこれらの官能性誘導体、例えば酸ハロゲ
ン化物、酸無水物が用いられる。これらのカルボン酸類
の具体例としては、コハク酸、無水コハク酸、無水アル
ケニルコハク酸、マレイン酸、無水マレイン酸、アジピ
ン酸、セバシン酸、マロン酸、リンゴ酸、酒石酸、りエ
ン酸なとが挙げられる。
これらのカルボン酸類を前記のアルキレンオキシド付加
体に反応させる場合、通常のエステル化条件を用いるこ
とができる。例えば該アルキレンオキシド付加体と該カ
ルボン酸類とを、常圧又は減圧下に、必要に応じp−ト
ルエンスルホン酸や硫酸などの酸触媒を用いて100〜
250℃程度の温度で反応させることにより、所望のカ
ルボン酸変性物を容易に製造することができる。このよ
うにして得られたカルボン酸変性物は遊離のカルボン酸
型であってもよいし、その塩型、例えばアルカリ金属塩
やアンモニウム塩などであってもよい。
本発明の脱墨剤においては、(C)成分として、多価ア
ルコールと一価高級脂肪酸との反応により得られた炭素
数8〜24のアルキル基若しくはアルケニル基と少なく
とも1個の水酸基とを有するエステルのカルボン酸変性
物の炭素数2〜4のアルキレンオキシド付加体が用いら
れる。
前記エステルのカルボン酸変性物は、前記(B)成分に
おけるエステルと同様のものに、ポリカルボン酸、オキ
シカルボン酸又はその官能性誘導体、例えば酸ハロゲン
化物、酸無水物を、通常のエステル化条件、例えば常圧
又は減圧下に必要に応じてp−トルエンスルホン酸や硫
酸などの酸触媒を用いて、100〜250°C程度の温
度で反応させることにより、容易に製造することができ
る。前記ポリカルボン酸、オキシカルボン酸及びこれら
の官能性誘導体としては、コハク酸、無水コハク酸、無
水アルケニルコハク酸、マレインL m水マレイン酸、
アシヒン酸、セバシン酸、マロン酸、リンゴ酸、酒石酸
、クエン酸などが挙げられる。
このようにして得られたエステルのカルボン酸変性物へ
の炭素数2〜4のアルキレンオキシドの付加は、通常の
アルキレンオキシド付加反応条件を用いて行うことがで
きる。この場合、アルキレンオキシドは1種用いてもよ
いし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。2種以上
を組み合わせて付加させる場合、その付加形態はランダ
ム付加型であってもよいし、ブロック付加型であっても
よいが、ブロック付加型ではプロピレンオキシド残基が
末端にあるものが好ましい。このアルキレンオキシドと
しては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチ
レンオキシドが用いられる。
このアルキレンオキシドの付加モル数は、10〜200
、好ましくは20〜150の範囲にあるのが有利である
。この付加モル数が前記範囲を逸脱するとインキ剥離性
、70一テーシ葺ン時のインキ捕集性が不十分となり、
高品質再生パルプが得られない上、フローテーション時
に泡によるトラブルなどが発生して、操業性に問題が生
じるおそれがある。
このようにして得られたアルキレンオキシド付加体の末
端水酸基は、遊離型であってもよいし、適当な有機残基
と結合してエーテルやエステルを形成していてもよい。
本発明の脱墨剤においては、(D)成分として、多価ア
ルコールの炭素数2〜4のアルキレンオキシド付加体と
一価高級脂肪酸との反応により得られた炭素数8〜24
のアルキル基若しくはアルケニル基と少なくとも1個の
水酸基とを有するエステルのカルボン酸変性物が用いら
れる。
前記多価アルコールのアルキレンオキシド付加体は、例
えば炭素数4以上の多価アルコールに、炭素数2〜4の
アルキレンオキシドを通常のアルキレンオキシドの付加
反応条件例えば塩基性触媒の存在下に、好ましくは1.
0〜3.0kg/cra”の圧力にて100〜200℃
程度の温度で少しずつ添加することにより、容易に製造
することができる。該アルキレンオキシドは1種用いて
もよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。2種
以上を組み合わせて付加させる場合、その付加形態はラ
ンダム付加型であってもよいし、ブロック付加型であっ
てもよいが、ブロック付加型ではプロピレンオキシド残
基が末端にあるものが好ましい。このアルキレンオキシ
ドとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、
ブチレンオキシドが用いられる。
前記炭素数4以上の多価アルコールとしては、特に三価
又は四価のアルコールが好ましく、例えばペンタエリス
リトール、2−エチル−2−ヒドロキシメチル−1,3
−プロパンジオーノ呟2−メチルー2−ヒドロキシメチ
ル−1,3−プロパンジオーノ31,2.4−ブタント
リオール、1,2.3−ブタントリオール、1.2.3
−ベンタントリオーツ呟2−メチル−1,2,3−プロ
パントリオール、2,4−ジメチル−2,3,4−ペン
タントリオール、ジグリセリン、ポリグリセリンなどが
挙げられる。
該アルキレンオキシドの付加モル数は、lO〜200、
好ましくは20〜150の範囲にあるのが有利である。
この付加モル数が前記範囲を逸脱するとインキ剥離性、
70一テーシヨン時のインキ補集性が不十分となり、高
品質再生パルプが得られない上、フローテーション時に
泡によるトラブルなどが発生して、操業性に問題が生じ
るおそれがある。
このようにして、得られた多価アルコールのアルキレン
オキシド付加体に反応させる一価高級脂肪酸としては、
炭素数8〜24、好ましくは12〜20のアルキル基若
しくはアルケニル基を有するものが用いられる。このよ
うなものとしては、例えばミリスチン酸、バルミチン酸
、ステアリン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステア
リン酸及びこれらの混合物など、さらには動植物由来の
脂肪酸又はその硬化物、例えば牛脂油脂肪酸、大豆油脂
肪酸、パーム油脂肪酸、ヒマシ油脂肪酸及びこれらの硬
化物などが挙げられる。これらの脂肪酸は酸ハロゲン化
物、酸無水物のような官能性誘導体として用いることも
できる。
このようにして得られた炭素数8〜24のアルキル基若
しくはアルケニル基と少なくとも1個の水酸基とを有す
るエステルは、ポリカルボン酸、オキシカルボン酸又は
これらの官能性誘導体、例えば酸ハロゲン化物、酸無水
物を反応させることにより、該エステルのカルボン酸変
性物が得られる。この場合、通常のエステル化条件、例
えば常圧又は減圧下に必要に応じてp−トルエンスルホ
ン酸や硫酸などの酸触媒を用いて、100〜250℃程
度の温度で反応させることにより、容易に所望のカルボ
ン酸変性物を製造することができる。前記ポリカルボン
酸、オキシカルボン酸及びこれらの官能性誘導体として
は、例えば、コハク酸、無水コハク酸、無水アルケニル
コハク酸、マレイン酸、無水マレイン酸、アジピン酸、
セバシン酸、マロン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸な
どが挙げられる。
このようにして得られたカルボン酸変性物は遊離のカル
ボン酸型であってもよいし、その塩型、例えばアルカリ
金属塩やアンモニウム塩などであってもよい。
本発明の脱墨剤は、前記(A)成分、(B)成分、(C
)成分及び(D)成分の中から1種選び用いてもよいし
、2種以上を選び組み合わせて用いてもよく、さらに必
要に応じ他の公知の脱墨剤、例えばアルキル硫酸エステ
ノ呟 a−オレフィンスルホン酸、脂肪酸及びこれらの
塩、さらにはポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫
酸塩などを併用してもよい。
本発明の脱墨剤の使用量は、通常印刷古紙に対して帆1
〜3.0重量%、好ましくは0.2〜1.0重量%の範
囲で選ばれる。また、本発明の脱墨剤は離解工程に用い
てもよいし、熟成工程に用いてもよく、あるいは両工程
に分割添加してもよい。脱墨処理に際しては、従来慣用
されている薬剤や工程、例えば水酸化ナトリウム、ケイ
酸ナトリウムなどのアルカリ剤、過酸化水素などの漂白
剤などを併用してもよいし、また、ニーダ−、ディスパ
ーサ−1熟成、ソーキングなどの処理工程を用いること
ができる。
発明の効果 本発明の脱墨剤は、各種印刷古紙などのパルプ繊維に含
まれるインキを効率よく離脱させ、がつ70−テーシヨ
ンにおけるインキ捕集性に優れ、高白色度を有する低残
インキの高品質再生パルプを与えることができ、例えば
新聞、雑誌、書籍、ちらし、情報紙などの印刷物、ある
いは凸版印刷、オフセット印刷、グラビア印刷などの印
刷方法による印刷物などに適用することができる。
実施例 次に実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本
発明はこれらの例によってなんら限定されるものではな
い。
製造例1 かきまぜ機、温度計、冷却管を備えた100OIIIρ
4つロフラスコに、ペンタエリスリトール1099(0
,13モル)、硬化牛脂油脂肪酸441g(1,6モル
)及び触媒としてのp−1−ルエンスルホン酸−水塩3
.859(w。
料に対して0.7重量%)を仕込み、真空度lO+lI
I!Hg。
温度190’Cの条件で5時間反応を行い、ペンタエリ
スリトールジ脂肪酸エステルを得た。
次いでp−)ルエンスルホン酸を水酸化ナトリウムで中
和したのち、ペンタエリスリトールジ脂肪酸エステル8
09 (0,12モル)、触媒としての水酸化カリウム
1.459をオートクレーブに仕込み、105±5°C
で2時間脱水を行ったのち、115〜130℃、1.0
〜3.0kg/ cm”でエチレンオキシド262g(
5,95モル)と、プロピレンオキシド1429 (2
,45モル)の混合物を少しずつ添加して反応を行った
エチレンオキシドとプロピレンオキシドの混合物を全量
添加したのち、120±5°Cで熟成を2時間行い、次
いで、斥却し酢酸にて触媒を中和して、ペンタエリスリ
トールジ脂肪酸エステルアルキレンオキシド(エチレン
オキシド48モル、プロビレンオキシド20モル、ラン
ダム付加)付加体を得た。
このアルキレンオキシド付加体909とコノ・り酸2.
67g、触媒としてのp−1−ルエンスルホン酸−水塩
帆56g(原料に対して0.6重量%)をかきまぜ機、
温度計、冷却管を備えた30抛Q4つロフラスコに仕込
、160°C,lOmmHgの条件で、4時間反応させ
て、ペンタエリスリトールジ脂肪酸エステルアルキレン
オキシド付加体(エチレンオキシド48モル、プロピレ
ンオキ7120モル、ランダム付加)のコハク酸エステ
ルを得た。
製造例2〜8 第1表に示す炭素数4以上の多価アルコール、脂肪酸、
アルキレンオキシド及びカルボン酸類を用い製造例1と
同様な操作で相当する多価アルコール脂肪酸エステルア
ルキレンオキシド付加体のエステル化物を得た。
なお、アルキレンオキシドの付加形態がブロック付加の
場合、1.05±5℃、2時間脱水を行ったのち、まず
所定量のエチレンオキシドを130±5°Cで少しずつ
添加させて反応させ、次いで130±5℃で2時間熟成
を行った。さらに、所定量のプロピレンオキシドを12
0±5℃で少しずつ添加して反応させ、全量添加したの
ち、125±5℃で2時間熟成を行う操作以外は、製造
例1と同様な操作を行った。
製造例9 ステアリルアルコール108.2g(0,4モル)と触
媒としての水酸化カリウムを、オートクレーブに仕込み
、105±5℃で2時間脱水を行ったのち、115−1
3000.1.0−3.0kg/crrr2でエチレン
オキシド26h(6モル)とプロピレンオキシド116
g(2モル)の混合物を添加させて反応させた。全量添
加後120±5℃で2時間熟成を行ったのち、冷却して
触媒を酢酸を用いて中和して、ステアリルアルコールア
ルキレンオキシド(エチレンオキシド15モル、プロピ
レンオキシド5モル、ランダム付加)付加体を得た。
次にかきまぜ機、温度計、冷却管を備えた500d、4
つロフラスコに上記ステアリルアルコールアルキレンオ
キシド付加体2449(0,2モル)とコバ’) 酸2
3.h(0,2モル)及びp−トルエンスルホン酸−水
塩1.349(JIK料に対して0.5重量%)を仕込
み、160°C510mm1gの条件で4時間反応させ
てステアリルアルコールアルキレンオキシドレンオキシ
ド15モル、プロピレンオキシド5モル、ランダム付加
)付加体のコハク酸エステルを得 Iこ。
製造例1O〜14 第2表に示すアルコールのアルキレンオキノド付加体と
カルボン酸類とを用い、相当するアルコールアルキレン
オキシド付加体のエステルを得た。
製造例15 かきまぜ機、温度計、冷却管を備えた1000+*Qの
4つロフラスコに、ペンタエリスリトール70g(0,
51モル)、硬化牛脂油脂肪酸281.1g(1,02
モル)及びp−トルエンスルホン酸−水塩2.109 
(原料に対して0.6重量%)を仕込み、真空度15n
+mHg、温度180°Cの条件で5時間反応を行い、
ペンタエリスリトールジ脂肪酸エステルを得た。
次いでアジピン酸74.5g(0,51モル)を加え、
15mmHg、 180°Cの条件で5時間反応を行い
、ペンタエリスリトールのジ硬化牛脂油脂肪酸モノアジ
ピン酸エステルを得た。
上記エステル化合物80 g(0,10モル)と水酸化
カリウム1.37gをオートクレーブに仕込み、105
±5°Cで2時間脱水を行ったのち、125±5°C1
1,0−3,0ky/ cm2でエチレンオキシド28
9g(6,5モル)とプロピレンオキシド1799 (
3,09モル)との混合物を少しずつ添加して反応を行
った。
エチレンオキシドとプロピレンオキシドの混合物を全量
添加しt;のち、125±5°Cで2時間熟成を行った
。熟成終了後、未反応のアルキレンオキシドを隊去し、
酢酸にて中和し、ペンタエリスリトールジ硬化牛脂油脂
肪酸モノアジピン酸エステルのアルキレンオキシド付加
体(エチレンオキシド64モル、プロピレンオキシド3
0モル、ランダム付加)を得た(試料NO,15)。
製造例16 オートクレーブにペンタエリスリトール80g(0,5
9モル)と触媒として水酸化カリウム4.0gとを仕込
み、105±5℃で2時間脱水を行ったのち、180±
lO℃、1.0〜3.0J29/cがでエチレンオキシ
ド12409 (28,2モル)を少しずつ添加した。
全量添加終了後、180±lO℃にて2時間熟成を行っ
たのち、減圧下にて、未反応のエチレンオキシドを除去
した。次に、温度を125±5℃に下げ、1.0−3.
0hg/ cra”でプロピレンオキシド681g(1
1,7モル)を少しずつ添加した。プロピレンオキシド
を全量添加後、12S±5°Cで2時間熟成を行った。
熟成終了後、冷却し、酢酸にて触媒を中和し、ペンタエ
リスリトールアルキレンオキシド付加(エチレンオキシ
ド48モル、プロピレンオキシド20モル)を得た。
かきまぜ機、温度計、冷却管を備えたlooomQの4
つロフラスコに上記のペンタエリスリトールアルキレン
オキシド付加体170.4g(0,05モル) トステ
アリン酸28.4 (0,1モル)及びp−トルエンス
ルホン−水塩1.1h(ji(料に対し0.6重量%)
とを仕込み、20m+aHg%140℃の条件で5時間
反応を行い、ペンタエリスリトールアルキレンオキシド
付加体のジステアリン酸エステルを得た。さらに、該エ
ステルに無水コハク酸5.04g(0,05モル)を加
え、120℃で3時間反応を続け、ペンタエリスリトー
ルアルキレンオキシド付加体(エチレンオキ7148モ
ル、プロピレンオキシド20モル、ブロック付加)のジ
ステアリン酸モノコハク酸エステルを得た(試料No、
16)。
実施例1〜24、比較例1〜4 原料印刷古紙(オフセット印刷新聞/活版印刷新聞/ち
らし一4/3/3重量比)を3X3C冨に切断後、パル
プ離解機(熊谷理機工業製)に入れ、原料古紙に対し、
水酸化ナトリウム1.0重量%、ケイ酸ナトリウム3.
5重量%、過酸化水素(有効成分)1.0重量%及び第
3.4表に記載の脱墨剤0.35重量%(ただし、比較
例は0.5重量%)を添加し、原料濃度が5重量%とな
るよう温水を加えて約35℃で7分間離解処理を行った
。得られた離解後のパルプスラリーを65℃で1時間ソ
ーキングを行ったのち、さらにパルプ離解機で3分間離
解処理を行った。次いで、温水にてパルプ濃度を1重量
%に調製したのち、70−テーター(極東振興社製)に
て30℃で7分間フローテーション処理を行った。次い
で、パルプスラリーを15重量%に濃縮したのち、水で
1重量%に希釈してTAPP Iシートマシンにてバル
ブシートを作成した。
得られたバルブシートの白色度をJISP−8123の
方法に準じて色測色差計(日本1色工業社製)で測定し
て求め、残インキ量は画像解析装置にレコ社製、ルーゼ
ックス)を用いて残インキ面積率を求めた。結果を第3
.4表に示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1(A)炭素数8〜24のアルキル基若しくはアルケニ
    ル基を有する一価高級アルコールの炭素数2〜4のアル
    キレンオキシド付加体のカルボン酸変性物、(B)多価
    アルコールと一価高級脂肪酸とから得られた炭素数8〜
    24のアルキル基若しくはアルケニル基と少なくとも1
    個の水酸基とを有するエステルの炭素数2〜4のアルキ
    レンオキシド付加体のカルボン酸変性物、(C)多価ア
    ルコールと一価高級脂肪酸とから得られた炭素数8〜2
    4のアルキル基若しくはアルケニル基と少なくとも1個
    の水酸基とを有するエステルのカルボン酸変性物の炭素
    数2〜4のアルキレンオキシド付加体、及び(D)多価
    アルコールの炭素数2〜4のアルキレンオキシド付加体
    と一価高級脂肪酸とから得られた炭素数8〜24のアル
    キル基若しくはアルケニル基と少なくとも1個の水酸基
    とを有するエステルのカルボン酸変性物の中から選ばれ
    た少なくとも1種を含有することを特徴とする脱墨剤。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102558580A (zh) * 2012-01-13 2012-07-11 中国印刷科学技术研究所 可分解光固化树脂和可分解uv油墨及其制备方法

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