JP2810537B2 - 古紙再生用脱墨剤 - Google Patents
古紙再生用脱墨剤Info
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/64—Paper recycling
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- Paper (AREA)
Description
剤に関する。更に詳しくは新聞、雑誌等をフロテーショ
ン法及びフロテーション/洗浄コンビネーションシステ
ムで脱墨処理を行うに際し高白色度のそして残インキ数
の少ない脱墨パルプを得る事の出来る脱墨剤に関する。
が、特に最近はパルプ資源の不足やその価格の高騰、更
にはゴミ対策、森林資源保護といった観点からもその有
効利用は益々重要性を帯びてきている。その強まるニー
ズに応えるように脱墨パルプの用途も高度利用技術開発
にも拍車がかかっている。一方、最近の古紙は印刷技
術、印刷方式の変化、印刷インキ成分の変化により脱墨
と云う点から見れば一層険しい状況になってきている。
が加えられて来ている。例えば、タワーの設置による高
濃度熟成処理、物理力によってより一層インキ剥離を促
進させるためのディスパイザー、ニーダーの導入、更に
は高濃度離解パルパーの設置等が挙げられる。また、フ
ローテーターにおいても、高気泡型フローテーターの導
入が盛んになりつつある。
から用いられて来た薬剤としては、苛性ソーダ、珪酸ソ
ーダ、炭酸ソーダ、リン酸ソーダ等のアルカリ剤、過酸
化水素、次亜硫酸塩、次亜塩素酸塩等の漂白剤、EDTA、
DTPA等の金属イオン封鎖剤と共に、脱墨剤として、アル
キルベンゼンスルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステ
ル塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホ
サクシネート等の陰イオン活性剤、高級アルコール、ア
ルキルフェノール及び脂肪酸のエチレンオキシド付加
物、アルカノールアマイド類等の非イオン活性剤が単独
又は2種以上配合されて使用されて来た。しかしこれら
の脱墨剤ではフロテーション処理における起泡性は大き
いもののインキ捕集能が小さく、また、洗浄法において
もその洗浄力が弱いゆえ、低品質の脱墨パルプしか得ら
れなかった。更には、高白色度が得られたとしても、く
すみがあるため、脱墨パルプの用途制限(板紙の表下へ
の使用量減少、新聞紙への配合量減少等)や、くすみを
無くすため漂白剤使用量を増加せざるを得ないといった
状況であった。
たインキ捕集能を示し、高白色度、低残インキ数且つ未
剥離インキ数の少ない脱墨パルプを得ることのできる古
紙再生用脱墨剤を開発すべく鋭意研究を行なった結果、
本発明の完成するに至った。
OH基を含有する化合物とモノハロゲン低級カルボン酸塩
との反応生成物を有効成分とする古紙再生用脱墨剤を提
供するものである。
ピレンオキシドとをエチレンオキシド/プロピレンオキ
シド=1〜4(モル比)の割合となるように両者合計で
平均10〜50モル付加させた化合物 (B); エチレンオキシドとプロピレンオキシドとをエチレン
オキシド/プロピレンオキシド=1〜4(モル比)の割
合となるように両者合計でOH基1個当たり平均10〜50モ
ル付加させた多価アルコールと、炭素数8〜22の高級脂
肪酸との不完全エステル 脱墨剤に必要な機能としては、 セルロース/インキ間の界面張力低下能 セルロースから剥離したインキの再付着防止性 気泡へのインキの吸着性が高いこと 適正な起泡性 の4つを挙げることができる。脱墨剤はこれら4つの機
能をバランスよく備えていなければならない。本発明の
古紙再生用脱墨剤は特に上記のとに優れている。
に用いられる高級脂肪酸の炭素数が8より小さい場合、
セルロースから離脱したインキの分散性を促進し、イン
キが微細化するためその結果として白色度は低くなる。
また、22を超えるとセルロース/インキ間の界面張力低
下能が弱くなるため、その結果として未剥離インキの多
い見栄えの悪いパルプとなる。
ロピレンオキシドはブロック又はランダム付加のいずれ
でもよいが、好ましくはランダム付加である。エチレン
オキシドとプロピレンオキシドのモル比はエチレンオキ
シド/プロピレンオキシド=1〜4の範囲が良く、好ま
しくは1〜3の範囲である。このモル比が1より小さい
場合、セルロースから離脱したインキの分散力が大き
く、更にフロテーター液面上での泡沫層形成能力が弱い
ため、インキを保持した泡沫層が少なくなる。その結
果、白色度が低くなる。逆にモル比が4より大きい場
合、フロテーターでの気泡吸着性が小さく、その結果、
泡沫層色相もインキ捕集性が低いことを示し白っぽくな
る。更にフロテーター液面上での泡沫層形成能力が強い
ためフロスの泡量が多い。また、フロスピットでの破泡
性が悪いといった操業性にとって極めて問題のある現象
が多発する。
は1活性水素原子に対して両者合計で平均10〜50モルが
よく、好ましくは20〜35モルである。付加モル数が10よ
り小さい場合、セルロースからのインキ剥離性及びセル
ロースから離脱したインキの捕集性が小さいため、白色
度が低くなる。また、付加モル数が50より大きい場合、
フロテーター液面上での泡沫層形成能力が弱いためイン
キを捕集した泡沫層が系外に除去されず、その結果とし
て白色度が低くなるといった欠点を有する。
るために用いられる多価アルコールとしては、一般公知
のものが使用できるが、グリコール、グリセリン、糖ア
ルコール及びメチロール体からなる群より選ばれたもの
が好ましい。つまり、エチレングリコール、プロピレン
グリコール等のグリコール、グリセリン類、トリメチロ
ールプロパン等のオキシメチル基を有する化合物、及び
ペンタエリスリトール、ソルビトール等の糖アルコール
が挙げられる。
チレンオキシド、プロプレンオキシドを付加した後、高
級脂肪酸でエステル化する方法によって得られるが、こ
の方法に限らず例えば油脂と多価アルコールとを混合し
ている中へエチレンオキシド、プロピレンオキシドを付
加する方法、或いは多価アルコールと高級脂肪酸を予め
エステル化した後、エチレンオキシド、プロプレンオキ
シドを付加する方法によって得ることもできる。
は、直鎖、分岐鎖のいずれであってもよい。また、不純
和結合を有していてもよい。例えば、ラウリン酸、ミリ
スチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、
イソステアリン酸等を挙げることができる。
%が良く、好ましくは50〜70%である。エステル化度が
30%未満の場合、セルロースからのインキ剥離力が小さ
くなるため未剥離インキが多くなる。また、エステル化
度が90%を超えると、フロテーターでのインキ補集能が
小さくなり、その結果として白色度が低くなるという欠
点を有している。
カルボン酸塩の反応生成物が本発明の古紙再生用脱墨剤
の有効成分となる。
ン低級カルボン酸塩の反応割合は、化合物(A)又は不
完全エステル(B)の残存OH基1個当たり、モノハロゲ
ン低級カルボン酸塩を0.8〜1.2モル用いるのが好まし
い。この仕込割合に対して、極端に(A)又は(B)が
多い場合、フロテーターでのインキ補集能が小さくなる
ため白色度が低くなる。逆の場合、即ち極端にモノハロ
ゲン低級カルボン酸塩が多い場合はセルロースからのイ
ンキ剥離性が小さいため未剥離インキが多くなり、見栄
えの悪い脱墨パルプしか得られない。
ものではなく、前記の(A)又は(B)の如きOH基を有
する化合物とモノハロゲン低級カルボン酸塩とをアルカ
リ雰囲気下で混合加熱して反応させ、製造することがで
きる。例えば、特公昭54−4932号公報に記載されている
製造法が該当する。
処理工程、熟成タワー工程及びフロテーション処理の何
れかもしくは各工程へ分割添加してもよいが、古紙離解
工程へ添加した場合が最も効果が高い。また、その添加
量は原料古紙に対して0.05〜1.0重量%が好ましい。
れている公知の脱墨剤を併用することもできる。
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
ピレン(以下POE・POPと記す)付加物EO=20モル、PO
=10モル、ブロック重合、ここでEOはエチレンオキシ
ド、POはプロピレンオキシド、は平均付加モル数を意
味する。以下同様。)461.9gとモノクロロ酢酸ナトリウ
ム27.8を攪拌棒、温度計、滴下ロート及び冷却器付きク
ライゼン管を備えた14ツ口フラスコに仕込み、よく
攪拌しながら80〜85℃、50mmHgの減圧度に保ち、NaOH1
0.3gを48%水溶液として1時間にわたって滴下する。こ
の時留出する水は冷却器により凝縮されて系外へ除かれ
る。この後、同条件下で2時間反応させて反応を完結す
る。
にEO=60モル、PO=27モルをランダム重合させたも
の447.7gとモノブロム酢酸カリウム39.7g及びKOH12.6g
を40%水溶液として製造例1と同様の操作を行なって反
応させた。
テル(EO=75モル、PO=60モル、ランダム重合)47
2.8gとモノクロロプロピオン酸カリウム19.7g及びKOH7.
5gを40%水溶液として製造例1と同様の操作を行なって
反応させた。
卓上離解機に入れ、その中に水及び苛性ソーダ(対原
料)1.0%(重量基準、以下同じ)、珪酸ソーダ(対原
料)3.0%、30%過酸化水素水(対原料)3.0%、表−1
に示す各種の脱墨剤(対原料)0.4%を加え、パルプ濃
度5%、55℃、20分離解した後、50℃にて60分間熟成し
た。その後水を加えてパルプ濃度を1.0%に希釈し、CaC
l2(対原料)1.0%を添加し、30℃にて10分間フロテー
ション処理を施した。フロテーション後のパルプスラリ
ーを6%濃度まで濃縮後、水を加えて1%濃度に希釈
し、TAPPIシートマシンにてパルプシートを作製した。
得られたパルプシートを測色色差計(拡散反射型)にて
白色度を測定し、画像解析装置(×100倍)にて全残イ
ンキ数、未剥離インキ数を測定した。また、フロテータ
ー液面上の泡沫層の高さ(3分時点)も測定した。
卓上離解機に入れ、その中に水及び苛性ソーダ(対原
料)1.0%、珪酸ソーダ3号(対原料)0.5%、表−3に
示す各種の脱墨剤(対原料)0.4%を加え、パルプ濃度
5%、45℃、20分離解後、パルプ濃度を18%になる様に
脱水し、その中に苛性ソーダ(対原料)1.5%、硅酸ソ
ーダ(対原料)2.5%、30%過酸化水素水(対原料)3.0
%を加えて混合した後、55℃、90分間、パルプ濃度15%
で熟成処理を行なった。その後パルプ濃度4%になる様
に水を加え卓上離解機で5分間離解処理を施し、更に水
を加えてパルプ濃度を1.0%に希釈し、CaCl2(対原料)
1.0%を添加し、30℃にて10分間フロテーション処理を
行った。フロテーション後のパルプスラリーを6%濃度
まで濃縮後、水を加えて1%濃度に希釈し、TAPPIシー
トマシンにてパルプシートを作製した。得られたパルプ
シートを測色色差計(拡散反射型)にて白色度を測定
し、画像解析装置(×100倍)にて全残インキ数、未剥
離インキ数を測定した。また、フロテーター液面上の泡
沫層の高さ(3分時点)も測定した。
離解機に入れ、その中に水及び苛性ソーダ(対原料)0.
5%、珪酸ソーダ(対原料)1.5%、30%過酸化水素(対
原料)1.0%、表−5に示す脱墨剤(対原料)0.05%を
加え、パルプ濃度15%、45℃で20分離解処理を行った。
その後この中へ水を加えてパルプ濃度4.0%に希釈し、
次いで更に水を加えてパルプ濃度を1.0%とした。これ
を30℃にて10分間フロテーション処理を施した。フロテ
ーション後のパルプスラリーを6%濃度まで濃縮後、水
を加えて1.0%濃度に希釈しTAPPIシートマシンにてパル
プシートを作製した。
て白色度を測定し、画像解析装置(×100倍)にて全残
インキ数、未剥離インキ数を測定した。また、フロテー
ター液面上の泡沫層の高さ(3分経過時点)も測定し
た。
墨剤は、白色度が高く、残インキ数も少なく良品質の脱
墨パルプを与えることが判る。また、フロテーターでの
操業性も泡沫高が適切であることより良好である。
Claims (4)
- 【請求項1】下記(A)又は(B)で表されるOH基を含
有する化合物とモノハロゲン低級カルボン酸塩との反応
生成物を有効成分とする古紙再生用脱墨剤。 (A); 炭素数8〜22の高級脂肪酸にエチレンオキシドとプロピ
レンオキシドとをエチレンオキシド/プロピレンオキシ
ド=1〜4(モル比)の割合となるように両者合計で平
均10〜50モル付加させた化合物 (B); エチレンオキシドとプロピレンオキシドとをエチレンオ
キシド/プロピレンオキシド=1〜4(モル比)の割合
となるように両者合計でOH基1個当たり平均10〜50モル
付加させた多価アルコールと、炭素数8〜22の高級脂肪
酸との不完全エステル - 【請求項2】不完全エステル(B)のエステル化度が30
〜90%である請求項1記載の古紙再生用脱墨剤。 - 【請求項3】化合物(A)又は(B)の残存OH基1個当
たり、0.8〜1.2モルのモノハロゲン低級カルボン酸塩を
使用する請求項1記載の古紙再生用脱墨剤。 - 【請求項4】多価アルコールが、グリコール、グリセリ
ン、糖アルコール及びオキシメチル基を有する化合物か
らなる群より選ばれたものである請求項1記載の古紙再
生用脱墨剤。
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JP33446290A JP2810537B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 古紙再生用脱墨剤 |
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JPH04202883A JPH04202883A (ja) | 1992-07-23 |
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