JP2810534B2 - 古紙再生用脱墨剤 - Google Patents

古紙再生用脱墨剤

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新聞、雑誌等の古紙再生時に用いられる脱墨
剤に関する。更に詳しくは新聞、雑誌等をフロテーショ
ン法及びフロテーション/洗浄コンビネーションシステ
ムで脱墨処理を行うに際し高白色度のそして残インキ数
の少ない脱墨パルプを得る事の出来る脱墨剤に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
新聞、雑誌等の再生利用は古くから行われて来ている
が、特に最近はパルプ資源の不足やその価格の高騰、更
にはゴミ対策、森林資源保護といった観点からもその有
効利用は益々重要性を帯びてきている。その強まるニー
ズに応えるように脱墨パルプの用途も高度利用技術開発
にも拍車がかかっている。一方、最近の古紙は印刷技
術、印刷方式の変化、印刷インキ成分の変化により脱墨
と云う点から見れば一層険しい状況になってきている。
そこで、より以上脱墨を促進させる為、装置へも改良
が加えられて来ている。例えば、タワーの設置による高
濃度熟成処理、物理力によってより一層インキ剥離を促
進させるためのディスパイザー、ニーダーの導入、更に
は高濃度離解パルパーの設置等が挙げられる。また、フ
ローテーターにおいても、高気泡型フローテーターの導
入が盛んになりつつある。
古紙からインキその他の不純物を分離除去する為従来
から用いられて来た薬剤としては、苛性ソーダ、珪酸ソ
ーダ、炭酸ソーダ、リン酸ソーダ等のアルカリ剤、過酸
化水素、次亜硫酸塩、次亜塩素酸塩等の漂白剤、EDTA、
DTPA等の金属イオン封鎖剤と共に、脱墨剤として、アル
キルベンゼンスルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステ
ル塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホ
サクシネート等の陰イオン活性剤、高級アルコール、ア
ルキルフェノール及び脂肪酸のエチレンオキシド付加
物、アルカノールアマイド類等の非イオン活性剤が単独
又は2種以上配合されて使用されて来た。しかしこれら
の脱墨剤ではフロテーション工程における起泡性は大き
いもののインキ補集能が小さく、また、洗浄法において
もその洗浄力が弱いゆえ、低品質の脱墨パルプしか得ら
れなかった。更には、高白色度が得られたとしても、く
すみがあるため、脱墨パルプの用途制限(板紙の表下へ
の使用量減少、新聞紙への配合量減少等)や、くすみを
無くすため漂白剤使用量を増加せざるを得ないといった
状況であった。
特開昭63−303190号公報ではロジンのポリオキシアル
キレングリコールエステルを使用することを唱っている
が、これとて微細インキの補集には不充分である。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、フロテーション処理工程において優れ
たインキ補集能を示し、高白色度、低残インキ数且つ未
剥離インキ数の少ない脱墨パルプを得ることのできる古
紙再生用脱墨剤を開発すべく鋭意研究を行なった結果、
本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、ロジンにエチレンオキシドとプロ
ピレンオキシドとをエチレンオキシド/プロピレンオキ
シド=1〜4(モル比)の割合となるようにロジンの活
性水素部1モルに対して両者合計で平均10〜100モル付
加させた化合物(ロジンアルキレンオキシド付加物)と
多価カルボン酸又はその無水物との反応生成物を有効成
分とする古紙再生用脱墨剤を提供するものである。
脱墨剤に必要な機能としては、 セルロース/インキ間の界面張力低下能 セルロースから剥離したインキの再付着防止性 気泡へのインキの吸着性が高いこと 適正な起泡性 の4つを挙げることができる。脱墨剤はこれら4つの機
能をバランスよく備えていなければならない。本発明の
古紙再生用脱墨剤は上記〜の機能がバランスよく備
わった脱墨剤である。
ロジンは松の木から得られる天然物質である。本発明
に用いられるロジンとしては、ウッドロジン、ガムロジ
ン、トール油ロジン、水添ロジン及び不均化ロジンから
なる群から選ばれたものが挙げられる。ウッドロジン、
ガムロジン、トール油ロジンの主成分はアビエチン酸、
ネオアビエチン酸、パルストリン酸であり、水添ロジン
の主成分はジヒドロアビエチン酸、テトラヒドロアビエ
チン酸であり、不均化ロジンの主成分はデヒドロアビエ
チン酸、ジヒドロアビエチン酸である。それらの比率等
はロジンの採取場所及び時期によって異なる。本発明に
用いられるロジンは樹脂及び樹脂酸エステルを含有した
一般公知のものである。
本発明においてロジンに付加させるエチレンオキシド
及びプロピレンオキシドはブロック又はランダム付加の
いずれでもよいが、好ましくはランダム付加である。エ
チレンオキシドとプロピレンオキシドのモル比はエチレ
ンオキシド/プロピレンオキシド=1〜4の範囲が良
く、好ましくは1〜3の範囲である。このモル比が1よ
り小さい場合、セルロースから離脱したインキの分散が
大きく、更にフロテーター液面上での泡沫層形成能力が
弱いため、インキを保持した泡沫層が少なくなる。その
結果、白色度が低くなる。逆にモル比が4より大きい場
合、フロテーター中での気泡吸着性が小さく、その結
果、泡沫層色相もインキ補集性が低いことを示し白っぽ
くなる。更にフロテーター液面上での泡沫層形成能力が
強いためフロスの泡量が多い。また、フロスピットでの
破泡性が悪いといった操業性にとって極めて問題のある
現象が多発する。
エチレンオキシドとプロピレンオキシドの付加モル数
はロジンの主成分である各種樹脂酸やエステル分子中の
1活性水素原子に対して合計して平均10〜100モルがよ
い。好ましくは20〜60モルである。付加モル数が10より
小さい場合、セルロースからのインキ剥離性及びセルロ
ースから離脱したインキの補集性が小さいため、白色度
が低くなる。また、付加モル数が100より大きい場合、
フロテーター液面上での泡沫層形成能力が弱くなるため
インキを捕集した泡沫層が系外に除去されず、その結果
として白色度が低くなるといった欠点を有する。
本発明の樹脂酸及びそのエステルを含有するロジンに
エチレンオキシドとプロピレンオキシドとをエチレンオ
キシド/プロピレンオキシド=1〜4(モル比)の割合
となるようにロジンの活性水素部1モルに対して両者合
計で平均10〜100モル付加させたロジンアルキレンオキ
シド付加物とを多価カルボン酸又はその無水物との反応
において、両者の仕込み割合はロジンアルキレンオキシ
ド付加物中の残存OH基1基当たりの多価カルボン酸中の
カルボキシル基が、0.5〜2モルとするのが好ましく、
特にほぼ当モルとするが好ましい。この仕込み割合にお
いて、ロジンアルキレンオキシド付加物中の残存0H基1
基当り、多価カルボン酸中のカルボキシル基1個のモル
比が2モル以上であれば、フロテーターでのインキ補集
性が小さくなる傾向がある。逆に0.5モル以下の場合、
セルロースからのインキ剥離性が小さくなるため未剥離
インキが多くなり、見栄えの悪い脱墨パルプしか得られ
ない場合がある。
本発明に用いられる多価カルボン酸としては、シュウ
酸、コハク酸、マレイン酸、グルタル酸、アジピン酸、
フタル酸、クエン酸、トリメリット酸、マレイン化オレ
イン酸、ブタンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、テ
トラデカンヘキサカルボン酸等が挙げられ、また無水物
としては、無水マレイン酸、無水コハク酸、無水グルタ
ル酸、無水フタル酸、無水トリメリット酸及び無水ピロ
メリット酸等が挙げられる。
本発明の古紙再生用脱墨剤の製造法は特に限定される
ものではなく、ロジンのアルキレンオキシド付加物の如
きOH基を有する化合物と多価カルボン酸もしくはその酸
無水物とを混合加熱して反応させ、製造することができ
る。例えば、特公昭46−41887号公報、特公昭60−33098
号公報、米国特許第2316234号明細書(1943年)、米国
特許第2028091号明細書(1936年)、日本化学会誌第2
号(1976年)261〜365頁、堀口博著「合成界面活性剤」
〈増補版〉昭和45年発行、発行所三共出版(株)、203
〜204頁、油化学第26巻、第5号(1977年)283〜286頁
等に記載されている合成方法が該当する。
本発明の古紙再生用脱墨剤は古紙離解工程、ニーダー
処理工程、熟成タワー工程及びフロテーション処理の何
れかもしくは各工程へ分割添加してもよいが、古紙離解
工程へ添加した場合が最も効果が高い。また、その添加
量は原料古紙に対して0.05〜1.0重量%が好ましい。
また、本発明の脱墨剤には従来一般に用いられている
公知の脱墨剤を併用することも可能である。
〔実施例〕 以下実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
製造例1 ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン(以下PO
E・POPと記す)ウッドロジンエーテル(EO=24モル、
PO=16モル、ブロック付加物、EO;エチレンオキシ
ド、PO;プロピレンオキシド、;平均付加モル数を意
味する。以下同様。)575.8gと無水マレイン酸24.2gを
14ツ口フラスコにg仕込み、反応温度100℃、攪拌
速度400rpmで窒素雰囲気下で反応させた。
製造例2 POE・POPトール油ロジンエーテル(EO=60モル、PO
=20モル、ランダム付加物)を584.2g、無水コハク酸
を12.8g及び触媒として酢酸カリウム、3.0gをそれぞれ
14ツ口フラスコに仕込み、反応温度100℃、攪拌速
度400rpmで窒素雰囲気下で反応させた。
実施例1 市中回収新聞古紙を2×5cmに細断後、その一定量を
卓上離解機に入れ、その中に水及び苛性ソーダ(対原
料)1.0%(重量基準、以下同じ)、珪酸ソーダ(対原
料)3.0%、30%過酸化水素水(対原料)3.0%、表−1
に示す各種の脱墨剤(対原料)0.4%を加え、パルプ濃
度5%、55℃、20分離解した後、50℃にて60分間熟成し
た。その後、水を加えてパルプ濃度を1.0%に希釈し、C
aCl2(対原料)1.0%を添加し、30℃にて10分間フロテ
ーション処理を施した。
次いでフロテーション後のパルプスラリーを6%濃度
まで濃縮後、水を加えて1%濃度に希釈し、TAPPIシー
トマシンにてパルプシートを作製した。得られたパルプ
シートを測色色差計(拡散反射型)にて白色度を測定
し、画像解析装置(×100倍)にて全残インキ数、未剥
離インキ数を測定した。また、フロテーター液面上の泡
沫層の高さ(3分時点)も測定した。
結果を表−2に示す。
実施例2 市中回収新聞古紙を2×5cmに細断後、その一定量を
卓上離解機に入れ、その中に水及び苛性ソーダ(対原
料)1.0%、珪酸ソーダ(対原料)0.5%、表−3に示す
各種の脱墨剤(対原料)0.4%を加え、パルプ濃度5
%、45℃、20分解離後、パルプ濃度を18%になる様に脱
水し、その中に苛性ソーダ(対原料)1.5%、硅酸ソー
ダ(対原料)2.5%、30%過酸化水素水(対原料)3.0%
を加えて混合した後、55℃、90分間、パルプ濃度15%で
熟成処理を行なった。その後パルプ濃度4%になる様に
水を加え卓上離解機で5分間離解処理を施し、更に水を
加えてパルプ濃度を1.0%に希釈し、CaCl2(対原料)1.
0%を添加し、30℃にて10分間フロテーション処理を行
った。
次いでフロテーション後のパルプスラリーを6%濃度
まで濃縮後、水を加えて1%濃度に希釈し、TAPPIシー
トマシンにてパルプシートを作製した。得られたパルプ
シートを測色色差計(拡散反射型)にて白色度を測定
し、画像解析装置(×100倍)にて全残インキ数、未剥
離インキ数を測定した。また、フロテーター液面上の泡
沫層の高さ(3分時点)も測定した。
結果を表−4に示す。
表−2及び表−4の結果より、本発明の古紙再生用脱
墨剤は白色度は高く、残インキ数は少なく、良品質の脱
墨パルプを与えることが判る。また、フロテーターでの
操業性も泡沫高が適切であることより良好である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロジンにエチレンオキシドとプロピレンオ
    キシドとをエチレンオキシド/プロピレンオキシド=1
    〜4(モル比)の割合となるようにロジンの活性水素部
    1モルに対して両者合計で平均10〜100モル付加させた
    化合物(ロジンアルキレンオキシド付加物)と多価カル
    ボン酸又はその無水物との反応生成物を有効成分とする
    古紙再生用脱墨剤。
  2. 【請求項2】ロジンがウッドロジン、ガムロジン、トー
    ル油ロジン、水添ロジン及び不均化ロジンからなる群か
    ら選ばれたものである請求項1記載の古紙再生用脱墨
    剤。
  3. 【請求項3】ロジンアルキレンオキシド付加物の残存OH
    基に対して多価カルボン酸中のカルボキシル基が0.5〜
    2モルになるように多価カルボン酸を使用する請求項1
    記載の古紙再生用脱墨剤。
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