JPH04202783A - 電着塗装性および加工性に優れた、複数の鉄―亜鉛合金めっき層を有する鉄―亜鉛合金めっき鋼板 - Google Patents

電着塗装性および加工性に優れた、複数の鉄―亜鉛合金めっき層を有する鉄―亜鉛合金めっき鋼板

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JPH04202783A
JPH04202783A JP33883290A JP33883290A JPH04202783A JP H04202783 A JPH04202783 A JP H04202783A JP 33883290 A JP33883290 A JP 33883290A JP 33883290 A JP33883290 A JP 33883290A JP H04202783 A JPH04202783 A JP H04202783A
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勝 鷺山
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阿部 雅樹
Akira Hiratani
平谷 晃
Junichi Inagaki
淳一 稲垣
Masaya Morita
森田 正哉
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、電着塗装性および加工性に優れた、複数の
鉄−亜鉛合金めっき層を有する鉄−亜鉛合金めっき鋼板
に関するものである。
〔従来の技術〕
鉄−亜鉛合金めっき鋼板は、耐食性および電着塗装性に
優れ、且つ、製造コストが安い等、多くの利点を有して
おり、自動車用鋼板等として広く使用されている。近年
、このような、鉄−亜鉛合金めっき鋼板の電着塗装性お
よび加工性に対する要求が、−段と高くなってきた。
鉄−亜鉛合金めっき鋼板に対する塗膜の形成は、一般に
、鉄−亜鉛合金めっき層の表面上に、化成処理によって
燐酸塩被膜を形成し、次いで、カチオンタイプの電着塗
装法により、燐酸塩被膜の上に所定の厚さの塗膜を形成
することにより行われる。
しかしながら、カチオンタイプの電着塗装法により、鉄
−亜鉛合金めっき層の表面上に塗膜を形成すると、電着
論装時に発生しそして塗膜内に閉じ込められた水素ガス
によって、塗膜にクレータ−状のピンホールが発生する
。このような塗膜に発生したクレータ−状ピンホールは
、塗装面の外観上の欠陥になる。
上述した問題を解決する、鉄−亜鉛合金めっき鋼板とし
て、特公昭58−15554号公報には、下記からなる
、複数の鉄−亜鉛合金めっき層を有する、カチオンタイ
プの電着塗装用鉄−亜鉛合金めっき鋼板が開示されてい
る。
鋼板の少な(とも1つの表面上に形成された、40wt
、%超の亜鉛を含有する下層としての鉄−亜鉛合金めっ
き層、および、下層としての鉄−亜鉛合金めっき層の上
に形成された、40wt、%以下の亜鉛を含有する、上
層としての鉄−亜鉛合金めっき層(以下、先行技術1と
いう)。
このような鉄−亜鉛合金めっき鋼板によれば、下層とし
ての厚い鉄−亜鉛合金めっき層によって耐食性が向上し
、そして、上層としての、鉄含有量の多い鉄−亜鉛合金
めっき層によって、電着塗装性が向上し、且つ、クレー
タ状ピンホールの発生が防止される。
一方、自動車用鋼板等に使用される鉄−亜鉛合金めっき
鋼板には、プレスなどによって厳いA成形加工が施され
る。このような厳しい成形加工力く施されると、鉄−亜
鉛合金めっき層の粉状の剥離即ちパウダリング、および
、鉄−亜鉛合金めっき層の鋼板からの剥離即ちフレーキ
ングが発生する。
上述した問題を解決する鉄−亜鉛合金めっき鋼板として
、特開平2−66148号公報には、下記からなる、複
数の鉄−亜鉛合金めっき層を有する、耐パウダリング性
および耐フレーキング性に優れた鉄−亜鉛合金めっき鋼
板が開示されている。
鋼板の少なくとも1つの表面上に形成された、12wt
、%以下の鉄を含有する下層としての鉄−亜鉛合金めっ
き層、および、前記下層としての鉄−亜鉛合金めっき層
の上に形成された、50wt、%以上の鉄を含有し、表
面摩擦係数が0.22以下である、上層としての鉄系ま
たは鉄−亜鉛系合金めっき層(以下、先行技術2という
)。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した先行技術1には、次に述べるような問題がある
。即ち、先行技術1による、下層としての厚い合金化溶
融鉄−亜鉛合金めっき層と、上層としての鉄−亜鉛合金
電気めっき層とかなる鉄−亜鉛合金めっき鋼板に対し、
プレスなどによって厳しい成形加工を施すと、下層とし
ての、厚い合金化溶融鉄−亜鉛合金めっき層に、亀裂や
剥離が発生する。めっき層に亀裂や剥離か発生すると、
燐酸塩被膜の形成のための化成処理時に、露出した鋼板
によって、めっき層の溶解が促進される結果、燐酸塩結
晶が異常に成長する。このように異常に成長した燐酸塩
結晶は、結晶水を多量に含有しており、この結晶水が、
電着塗装の嬢膜焼き付は時に、燐酸塩結晶から離脱しそ
して蒸発する。
この結果、塗膜に気泡状欠陥が発生する。このような塗
膜に発生した気泡状欠陥は、塗装面の外観上の欠陥にな
る。
上述した先行技術2には、次に述べるような問題がある
。即ち、先行技術2による、下層としての、12Wt、
%以下の鉄を含有する合金化溶融鉄−亜鉛合金めっき層
と、上層としての、50wt、%以上の鉄を含有する鉄
−亜鉛合金電気めっき層とからなる鉄−亜鉛合金めっき
鋼板によれば、めっき層の粉状の剥離即ちパウダリング
、および、めっき層の鋼板からの剥離即ちフレーキング
の発生は防止される。しかしながら、上述した、塗膜に
生ずる気泡状欠陥を防止することはできない。むしろ、
耐パウダリング性および耐フレーキング性を付与するた
めに形成された、上層としての鉄系または鉄−亜鉛系合
金電気めっき層によって、気泡状欠陥の発生が促進され
ると考えられる。
従って、この発明の目的は、プレス等によって厳しい成
形加工が施されても、塗膜に、下層としての合金化溶融
鉄−亜鉛合金めっき層に発生した亀裂や剥離に基づく気
泡状欠陥が生ぜず、且つ、クレータ−状ピンホールも殆
ど生じない、優れた電着塗装性を有し、且つ、加工性お
よび耐食性に優れた、複数の鉄−亜鉛合金めっき層を有
する鉄−亜鉛合金めっき鋼板を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、上述した問題を解決すべく、下層として
の合金化溶融鉄−亜鉛合金めっき層と、上層としての鉄
−亜鉛合金電気めっき層とからなる、複数の鉄−亜鉛合
金めっき層を有する鉄−亜鉛合金めっき鋼板の成形加工
時に、下層としての合金化溶融鉄−亜鉛合金めっき層に
亀裂や剥離が発生する原因について、調査および研究を
行った結果、次のことがわかった。下層としての合金化
溶融鉄−亜鉛合金めっき層は、熱的に形成されているの
で、めっき層中に内部応力は存在しない。
これに対し、上層としての鉄−亜鉛合金電気めっき層は
、金属の析出により形成されているので、めっき層中に
大きな内部応力が存在している。
この結果、上層としての、内部応力が大きい鉄−亜鉛合
金電気めっき層は、下層としての合金化溶融鉄−亜鉛合
金めっき層を強く拘束し、このような拘束は、局部的に
集中する。このために、合金化溶融鉄−亜鉛合金めっき
層は、極めて脆(なり、成形加工時に、亀裂が生じて、
鋼板から剥離しやすくなる。この結果、塗膜に前述した
気泡状欠陥が発生する。
上述したことから、上層としての鉄−亜鉛合金電気めっ
き層の内部応力を分散させ、下層としての合金化溶融鉄
−亜鉛合金めっき層に対する拘束力を弱めれば、成形加
工時における、下層としての合金化溶融鉄−亜鉛合金め
っき層の亀裂や剥離が防止され、塗膜に気泡状欠陥が発
生しなくなることがわかった。
この発明は、上記知見に基づいてなされたものであって
、鋼板の少なくとも1つの表面上に形成された、下層と
しての合金化溶融鉄−亜鉛合金めっき層と、前記下層と
しての合金化溶融鉄−亜鉛合金めっき層の上に形成され
た、中間層としての鉄電気めっき層と、前記中間層とし
ての鉄電気めっき層の上に形成された、上層としての鉄
−亜鉛合金電気めっき層とからなり、 前記下層としての合金化溶融鉄−亜鉛合金めっき層のめ
っき量は、前記鋼板の片面当たり30〜120g/m2
の範囲内であり、前記中間層としての鉄電気めっき層の
めっき量は、前記鋼板の片面当たり0.5〜2 g/m
2の範囲内であり、そして、前記上層としての鉄−亜鉛
合金電気めっき層のめっき量は、1〜10g/m”の範
囲内であることに特徴を有するものである。
〔作用〕
第1図は、この発明の鉄−亜鉛合金電気めっき鋼板の第
1実施態様を示す断面模式図である。第1図に示すよう
に、この発明の鉄−亜鉛合金電気めっき鋼板においては
、鋼板1の表面上に、鋼板1の片面当たり30〜120
 g/m”の範囲内のめっき量の、下層としての合金化
溶融鉄−亜鉛合金めっき層2と、下層としての合金化溶
融鉄−亜鉛合金めっき層2の上に形成された、鋼板の片
面当たり0゜5〜2 g/m’の範囲内の量の、中間層
としての鉄電気めっき層3と、中間層としての鉄電気め
っき層3の上に形成された1〜10g/m2の範囲内の
量の、上層としての鉄−亜鉛合金電気めっき層4とが形
成されている。
中間層としての鉄電気めっき層3は、上層としての鉄−
亜鉛合金電気めっき層4および下層としての合金化溶融
鉄−亜鉛合金めっき層2に較べて軟質である。従って、
中間層としての鉄電気めっき層3は、上層としての鉄−
亜鉛合金電気めっき層4と下層としての合金化溶融鉄−
亜鉛合金めっき層2との間において、緩衝材としての効
果を発揮する。
この結果、成形加工時における、上層としての鉄−亜鉛
合金電気めっき層4の内部応力は緩和され、下層として
の合金化溶融鉄−亜鉛合金めっき層2に対する、上層と
しての鉄−亜鉛合金電気めっき層4の拘束力が弱まる。
従って、成形加工時に生ずる、下層としての合金化溶融
鉄−亜鉛合金めっき層2の亀裂が極めて微細になるので
、塗膜の気泡状欠陥の発生が防止される。
下層としての合金化溶融鉄−亜鉛合金めっき層2のめっ
き量は、鋼板1の片面当たり30〜120 g/m2の
範囲内とすべきである。下層としての合金化溶融鉄−亜
鉛合金めっき層2のめっき量が、鋼板lの片面当たり3
0g/m”未満では、耐食性が劣化する。一方、めっき
量が、鋼板1の片面当たり120g/m を超では、加
工性が劣化する。
下層としての合金化溶融鉄−亜鉛合金めっき層2の鉄含
有量は、7〜15wt%の範囲内であることが好ましい
。下層としての合金化溶融鉄−亜鉛合金めっき層2の鉄
含有量が、7wt%未満では、耐食性が劣化する。一方
、鉄含有量が15wt%超では、加工性が劣化する。
中間層としての鉄電気めっき層8のめっき量は、鋼板1
の片面当たり0.5〜2 g/m2の範囲内とすべきで
ある。中間層としての鉄電気めっき層3のめっき量が、
鋼板1の片面当たり0.5 g/m”未満では、前述し
た緩衝材としての効果が弱く、上層としての鉄−亜鉛合
金電気めっき層4の内部応力を緩和して、成形加工時に
おける塗膜の気泡状欠陥の発生を防止することができな
い。一方、めっき量が、鋼板1の片面当たり2 g/m
2超では、改装後にめっき層に糸状錆が生じやすくなり
、耐食性が劣化する。
上層としての鉄−亜鉛合金電気めっき層4のめっき量は
、鋼板1の片面当たり1〜10g/m”の範囲内とすべ
きである。上層としての鉄−亜鉛合金電気めっき層4の
めっき量が、鋼板1の片面当たり197m2未満では、
電着塗装性が劣化し、塗膜にクレータ−状ピンホールが
発生しやすくなる。一方めっき量が、鋼板1の片面当た
り10g/m’超では、加工性が劣化する。
上層としての鉄−亜鉛合金電気めっき層4の鉄含有量は
、50〜95*t、%の範囲内であることが好ましい。
上層としての鉄−亜鉛合金電気めっき層4の鉄含有量が
、50wt、%未満では、クレータ−状ピンホールが発
生しやすくなる。一方、鉄含有量が95wt、 %超で
は、耐食性が劣化する。
次に、この発明の、複数の鉄−亜鉛合金めっき層を有す
る鉄−亜鉛合金めっき鋼板の製造方法の一例について説
明する。
鋼板を、溶融亜鉛めっき浴中を通過させ、過剰の亜鉛を
鋼板の表面から除去しながら、溶融亜鉛めっき浴中から
抽出する。次いで、その表面に亜鉛めっき層が形成され
た鋼板を加熱して、亜鉛めっき層と鋼板とを合金化させ
、亜鉛めっき層を、鉄−亜鉛合金めっき層に変える。こ
のようにして、鋼板の表面上に下層としての鉄−亜鉛合
金めっき層を形成する。
次いで、その表面上に下層としての鉄−亜鉛合金めっき
層が形成された鋼板に対し、鉄イオンを主成分とする酸
性電気めっき洛中において、所定の電流密度によって電
気めっき処理を施し、鉄−亜鉛合金めっき層の上に、中
間層としての鉄電気めっき層を形成する。
次いで、その表面上に下層としての鉄−亜鉛合金めっき
層および中間層としての鉄電気めっき層が形成された鋼
板に対し、鉄イオンおよび亜鉛イオンを含有する酸性電
気めっき洛中において、所定の電流密度により電気めっ
き処理を施し、中間層としての鉄電気めっき層の上に、
上層としての鉄−亜鉛合金電気めっき層を形成する。
かくして、鋼板の表面上に、下層としての合金化溶融鉄
−亜鉛合金めっき層、中間層としての鉄電気めっき層お
よび上層としての鉄−亜鉛合金電気めっき層が形成され
た、複数の鉄−亜鉛合金めっき層を有する鉄−亜鉛合金
つき鋼板が製造される。
下層としての合金化溶融鉄−亜鉛合金めっき層のめっき
量および鉄含有量は、めっき浴の成分組成および温度、
めっき浴中に浸入される鋼板の温度、合金化温度等によ
って調整される。また、中間層としての鉄電気めっき層
および上層としての鉄−亜鉛合金電気めっき層のめっき
量および鉄含有量は、めっき浴の成分組成、めっき電流
密度等によって調整される。
次に、この発明にかかる鉄−亜鉛合金めっき鋼板を、実
施例により、比較例と対比しながら説明する。
〔実施例〕
板厚0.8mmの冷延鋼板の表面上に、第1表に示す下
層めっき層の形成条件(合金化溶融亜鉛めっき処理条件
)、中間層めっき層の形成条件(電気めっき処理条件)
、および、上層めっき層の形成条件(電気めっき処理条
件)によって、下層としての合金化溶融鉄−亜鉛合金め
っき層と、中間層としての鉄電気めっき層と、そして、
上層としての鉄−亜鉛合金電気めっき層とからなる、第
2表に示すこの発明の範囲内の3層のめっき層を有する
鉄−亜鉛合金めっき鋼板の供試体(以下、本発明供試体
という)Nα1〜8を調製した。 比較のために、この
発明の範囲外のめっき層を有する、第3表に示す比較用
鉄−亜鉛合金めっき鋼板の供試体(以下、比較用供試体
という)嵐1〜7を調製した。
このようにして調製された本発明供試体および比較用供
試体の各々について、電着塗装性、加工性および耐食性
を、以下に述べる性能試験によって調査した。その試験
結果を第2.3表に併せて示す。
(1)電着塗装性試験 a 気泡状欠陥試験 本発明供試体および比較用供試体の各々の表面上に、浸
漬処理によって燐酸塩被膜を形成した後、下記条件によ
ってカチオンタイプの電着塗装を施 し プニ 。
電圧      260■ 浴温       27℃ 供試体面積/陽極面積:1/1 塗膜の厚さ =  20μm 焼き付は温度: 270°C 焼き付は時間:  10分 上記のようにして電着塗装を施した供試体の塗膜に生じ
た気泡状欠陥を、目視によって調べ、下記によって評価
した。
○ : 気泡状欠陥なし △ : 気泡状欠陥 1〜10個 × : 気泡状欠陥 10個1 b。クレータ−状ピンホール試験 本発明供試体および比較用供試体の各々の表面上に、浸
漬処理によって燐酸塩被膜を形成した後、下記条件によ
ってカチオンタイプの電着塗装を施した。
電圧    :  280V 浴温    ・  27℃ 供試体面積/陽極面積=l/1 塗膜の厚さ 、  20μm 焼き付は温度: 170℃ 焼き付は時間:  25分 上記のようにして電着塗装を施した供試体の塗膜に生じ
たクレータ−状ピンホールを、目視によって調べ、下記
によって評価した。
○ : クレータ−状ピンホール 20個以下△ : 
クレータ−状ピンホール 20〜100個×   クレ
ータ−状ピンホール 100個超1z)  加工性試験 供試体を第2図に示したドロービード試験機を使用して
しごき、めっき被膜の単位面積当たりの剥離量を、以下
に述べる方法により測定した。
即ち、第2図に概略断面図で示すような、所定長さの実
質的に水平な突条5aを有する雄ダイス5と、雄ダイス
5の突条5aと向き合った所定長さの実質的に水平な溝
6aを有する雌ダイス6とからなるドロービード試験機
を使用し、供試体7を、上述したドロービード試験機の
雄ダイス5と雌ダイス6との間の間隙内に垂直に挿入し
、雄ダイス5と雌ダイス6とを、500Kgfの圧力で
押しつけ、そして、矢印に示すように上方に引き抜いて
しごいた。このようにしてしごかれた供試体7に接着テ
ープを貼り次いでこれを剥かして、めっき被膜の剥離量
を測定した。なお、雄ダイス5の突条5aの先端は0.
5R,雌ダイス6の肩はIR,そして、雄ダイス5の突
条5aおよび雌ダイス6の溝6aの幅は40mm、供試
体7の幅は30mmであった。
(3)耐食性試験 供試体の表面上に、電着塗装、中塗り塗装および上塗り
塗装を施した後、鋼板に達するクロスカットを入れた。
このようにクロスカットの入った供試体について、5%
NaCl溶液を1週間に2回散布する塩水散布暴露試験
を1年間施した後の供試体の、クロスカットの片側にお
ける塗膜の膨れ幅を測定し、得られた膨れ幅によって、
耐食性を評価した。
評価基準は、次の通りである。
○:塗膜に膨れが生ぜず且つ腐食が発生していない場合 △ 塗膜の膨れ幅が1mm未満であり、且つ、糸状の塗
膜下腐食が発生している場合 ×:塗膜の膨れ幅が1 mm以上の場合第3表から明ら
かなように、中間層としての鉄電気めっき層が形成され
ていない比較用供試体隅1は、塗膜中に気泡状欠陥が多
量に発生し、電着塗装性が悪かった。
下層としての合金化溶融鉄−亜鉛合金めっき層のめっき
量が、この発明の範囲を外れて多い比較用供試体嵐2は
、加工性が悪かった。合金化溶融鉄−亜鉛合金めっき層
のめっき量が、この発明のamを外れて少ない比較用供
試体嵐3は、耐食性が悪かった。
中間層としての鉄電気めっき層のめっき量が、この発明
の範囲を外れて多い比較用供試体Nc4は、耐食性が悪
かった。鉄電気めっき層のめっき量がこの発明の範囲を
外れて少ない比較用供試体地5は、塗膜中に気泡状欠陥
が発生し、電着塗装性が悪かった。
上層としての鉄−亜鉛合金電気めっき層のめっき量が、
この発明の範囲を外れて多い比較用供試体嵐6は、加工
性が悪かった。そして、鉄−亜鉛合金電気めっき層のめ
っき量が、この発明の範囲を外れて少ない比較用供試体
Nl17は、クレータ−状ピンホールが多量に発生し、
電着塗装性が悪かった。
これに対して、第2表から明らかなように、本発明供試
体隘1〜8は、何れも、塗膜に気泡状欠陥が発生せず、
そして、クレータ−状ピンホールの発生も少なく、電着
論装性に優れており、且つ、加工性および耐食性も優れ
ていた。
〔発明の効果〕
以上述べたように、この発明によれば、プレス等によっ
て厳しい成形加工が施されても、塗膜に、下層としての
合金化溶融鉄−亜鉛合金めっき層に発生した亀裂や剥離
に基づく気泡状欠陥が生じない、優れた電着塗装性を有
し、且つ、加工性および耐食性に優れた複数の鉄−亜鉛
合金めっき層を有する鉄−亜鉛合金めっき鋼板が得られ
る、工業上、有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
第1゛図は、この発明の鉄−亜鉛合金めっき鋼板の1実
施態様を示す断面模式図、第2図は、加工性試験に使用
したドロービード試験機の概略断面図である。 図面において、 1・−・・鋼板、 2−・合金化溶融鉄−亜鉛合金めっき層、3・・・−鉄
電気めっき層、 4・・・・鉄−亜鉛合金電気めっき層、5・−・−雄ダ
イス、    5a・−・突条、6・・−・雌ダイス、
    68−・−溝、7・・・・供試体。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.鋼板の少なくとも1つの表面上に形成された、下層
    としての合金化溶融鉄−亜鉛合金めっき層と、前記下層
    としての合金化溶融鉄−亜鉛合金めっき層の上に形成さ
    れた、中間層としての鉄電気めっき層と、前記中間層と
    しての鉄電気めっき層の上に形成された、上層としての
    鉄−亜鉛合金電気めっき層とからなり、 前記下層としての合金化溶融鉄−亜鉛合金めっき層のめ
    っき量は、前記鋼板の片面当たり30〜120g/m^
    2の範囲内であり、前記中間層としての鉄電気めっき層
    のめっき量は、前記鋼板の片面当たり0.5〜2g/m
    ^2の範囲内であり、そして、前記上層としての鉄−亜
    鉛合金電気めっき層のめっき量は、前記鋼板の片面当た
    り1〜10g/m^2の範囲内であることを特徴とする
    、電着塗装性および加工性に優れた、複数の鉄−亜鉛合
    金めっき層を有する鉄−亜鉛合金めっき鋼板。
  2. 2.下層としての合金化溶融鉄−亜鉛合金めっき層の鉄
    含有量は、7〜15wt.%の範囲内であり、そして、
    上層としての鉄−亜鉛合金電気めっき層の鉄含有量は、
    50〜95wt.%の範囲内である、請求項1記載の鉄
    −亜鉛合金めっき鋼板。
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