JPH04202300A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は洗浄剤組成物、とくには血液で汚染された手術
衣、ガーゼ等のリネン類に対して優れた洗浄性、漂白性
を示す洗浄剤に関する。

［従来の技術］ 血液は通常のタンパク質と異なり、変性して凝塊を形成
しやすく、これが繊維中に付着した場合には、除去しに
くいものとなる。現在、繊維に付着した血液の汚れを除
去するためには、プロテアーゼ等の酵素を配合した洗浄
剤または過酸化水素、過炭酸ソーダ、次亜塩素酸ソーダ
等の酸化型漂白剤が広く利用されている。

しかしながら、酵素配合洗浄剤には血液や酵素タンパク
質の変性を誘発するようなアニオン界面活性剤等が含ま
れていることもあって、期待されるほどの洗浄性の得ら
れる場合が少なく、洗浄性に優れているものでも漂白性
に乏しいことが多いのが、この種の洗浄剤の特徴でもあ
る。一方、酸化型漂白剤を使用した場合には、その強い
酸化力によって血液タンパク質が繊維に変性・固着し、
洗浄むら、漂白むらを起こすという問題があった。

このため、血液で汚染された手術衣、ガーゼ等のり不ン
類に対し、洗浄性と漂白性により優れた洗浄剤の開発が
望まれていた。

［発明が解決しようとする課題］ したがって、本発明の目的は血液で汚染された手術衣、
ガーゼ等のリネン類から血液タンパク質を可能な限り変
性させずに除去し、かつ漂白性にも優れた洗浄剤を提供
するものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明者らは上記課題の解決のため鋭意研究の結果、本
発明に到達したもので、その要旨とするところは、 （１）アルカリ性プロテアーゼ　０．５〜１０重量％（
２）亜硫酸塩　　　　　　　　　５〜５０重量％（３）
錯化合物　　　　　　　　　３〜５０重量％（４）アル
キルエーテル硫酸エステル塩、アルキルサルフェート、
α−スルホ脂肪酸およびエステル塩から選ばれる少なく
とも１種のアニオン界面活性剤　　　　　　　　　　　
３〜５０重量％および （５）ポリオキシエチレンアルキルエーテルまたはポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル０．１〜１０
重景％重 量らなり、その０．１〜１０％水溶液のｐＨが８〜１１
であることを特徴とする洗浄剤組成物にある。

以下、本発明の詳細な説明する。

本発明の洗浄剤組成物における（１）成分としてのアル
カリ性プロテアーゼには従来公知のものが使用できる。

例えば、［アルカラーゼ２．５ＬＪ（ノボ社製）、「ビ
オプラーゼＡＰＬ−３０Ｊ　　（ナガセ生化学工業社製
）、　　ｒＡＰＩ−２１Ｊ　　（昭和電工社製）等が挙
げられ、これらは単独または２種以上の組合せで使用さ
れる。

この成分の全体に対する配合割合は０．５〜２０重量％
、好ましくは５〜ＩＯ重量％である。これが０゜５重量
％未満では好ましい洗浄性が得られず、　２０重量％を
超えると溶解性やコストの点で不利となる。

洗浄剤組成物の（２）成分としての亜硫酸塩にはアルカ
リ金属またはアンモニウムの塩等が例示されるが、コス
トの点から特に亜硫酸ナトリウムが実用的である。

この成分の配合割合は５〜５０重量％、好ましくは１０
〜３０重量％である。この範囲外では洗浄性または漂白
性が低下するため好ましくない。

洗浄剤組成物の（３）成分としての錯化合物には、例え
ば、ニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、ジ
エチレントリアミン五酢酸塩；クエン酸塩、グルコン酸
などの多価カルボン酸塩；ポリアクリル酸塩、ヒドロキ
シポリアクリル酸塩、ポリアセタールカルボキシレート
、アクリル酸と無水マレイン酸との共重合体の塩、無水
マレイン酸とメチルビニルエーテルとの共重合体の塩、
無水マレイン酸とオレフィンとの共重合体の塩、アクリ
ル酸とメタクリル酸との共重合体の塩などの高分子電解
質などが挙げられ、これらは単独または２種以上の組合
せで使用される。

この成分の配合割合は３〜５０重量％、好ましくは５〜
３０重量％であり、この範囲外では洗浄性または漂白性
が低下するため好ましくない。

洗浄剤組成物の（４）成分としてのアニオン界面活性剤
には、アルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキルサル
フェートおよびα−スルホ脂肪酸エステル塩から選ばれ
る少なくとも１種が用いられ。

その配合割合は３〜５０重量％、好ましくは５〜３０重
量％である。この範囲外では洗浄性または漂白性が低下
するため好ましくない。

本発明の洗浄剤組成物では、最後に（５）成分としてポ
リオキシエチレンアルキルエーテルまたはポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテルが用いられるが、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテルとしては平均炭素数１
０〜１８のアルキル基またはアルケニル基を有し、１〜
２０モルのエチレンオキサイドを付加したもの、またポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテルとしては平
均炭素数６〜１２のアルキル基を有し、１〜２０モルの
エチレンオキサイドを付加したものが挙げられる。

この成分の配合割合は０．１〜１０重量％であり、これ
が０．１重置％未満では洗浄性が低下し、　１０重量％
を超えると粉末洗浄剤とする場合の粉体化が難しくなる
。

上記した（１）〜（５）成分からなる本発明の洗浄剤組
成物は１通常０．１〜１０重量％の水溶液に希釈して使
用に供されるが、この時の水溶液のｐＨは８〜１１であ
ることが必要である。ｐＨが８未満では好ましい洗浄性
あるいは漂白性が得られず、また１１を超えるとリネン
類の繊維表面を損うおそれが生ずる。このため、必要に
応じてｐＨ調整剤としてクエン酸、リンゴ酸などの有機
酸を添加して用いることができる。

本発明の洗浄剤組成物には上記した各成分の他に必要に
応じて炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、硫酸ナト
リウム、ケイ酸ナトリウムなどの無機ビルダー；リパー
ゼ、アミラーゼなどのアルカリ性プロテアーゼ以外の酵
素；カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコ
ールなどの再汚染防止剤；泡調整剤；香料など、本発明
の目的を損なわない範囲で添加することができる。

以下本発明を実施例および比較例を挙げて説明するが、
本発明はこれらの記載に限定されるものではない。

［実施例及び比較例］ 表に示す各成分を用いて洗浄剤組成物を調製し、その１
％水溶液２００ｍ１中に、市販ＥＭＩ３Ａ血液汚染布Ｎ
ｏ、］１１を５Ｘ５ａｎに裁断したもの１枚を入れ、撹
拌数１１００ｒｐ、洗浄温度３０℃で３０分間洗浄した
。すすぎは２００ｍ１の純水で（１００ｒρｍ、３０℃
、３分間）２回行い、下記の方法で洗浄性および漂白性
を評価し、その結果を表に併記した。

［洗浄性の評価方法コ 洗浄前・後の布に付着しているタンパク質を００ＩＮ−
ＮａＯＨ水溶液１００ｍ１で振どう抽出しく１１００ｃ
ｐ、９０℃、２時間）、検体を銅−Ｆｏｌ、ｉｎ試薬で
呈色させ、その吸光度（７５０ｎｍ）を測定し、次式に
より洗浄率を求め評価基準とした。

Ｄｓ、　Ｄ％ｌはそれぞれ洗浄前・後の検体の吸光度。

［漂白性の評価方法］ 色差計（日本重色社製）で白色度を測定し、次式により
漂白率を求め評価基準とした。

Ｒｓ、Ｒｗは洗浄前・後の布の白色度。

［発明の効果］ 本発明の洗浄剤組成物は血液で汚染された手術衣、シー
ツなどのリネン類に対し、繊維表向を損なうことなく付
着した血液タンパク質を可能な限り変性させずに除去し
、優れた洗浄性と漂白性を発揮すると共に、製品に清潔
さをもたらす効果がある。

特許出願人　信越化学工業株式会社 代理人　弁理士　山　本　亮　−ウ転パ、：Ｅ−一； 、１．）′−□ 一７１＾−

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、 （１）アルカリ性プロテアーゼ０．５〜２０重量％（２
   ）亜硫酸塩５〜５０重量％ （３）錯化合物３〜５０重量％ （４）アルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキルサル
   フェートおよびα−スルホ脂肪酸エステル塩から選ばれ
   る少なくとも１種のアニオン界面活性剤３〜５０重量％ および （５）ポリオキシエチレンアルキルエーテルまたはポリ
   オキシエチレンアルキルフェニルエーテル０．１〜１０
   重量％ とからなり、その０．１〜１０％水溶液のｐＨが８〜１
   １であることを特徴とする洗浄剤組成物。