JPH04201611A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐サイドカット性を向上させた空気入りラジ
アルタイヤに関し、特にオフロードレース用に適した空
気入りラジアルタイヤに関する。

〔従来の技術〕

従来、荒地のオフロードレースに使用される空気入りラ
ジアルタイヤは、その軽量性の観点からカーカス層には
有機繊維コードで補強したものが少なくとも２層設けら
れている。さらに、この空気入りラジアルタイヤの耐サ
イドカット性を向上させるために、例えば、第２図に示
すようにサイド部１０においてカーカス層５の最外側に
２層のナイロンコード補強層７．７を配設するか又は第
３図に示すように１層の芳香族ポリアミド繊維コード補
強層８を配設するなどしている。　　　− しかし、このようにナイロン層、芳香族ポリアミド繊維
コード層等で単にタイヤサイド部７を補強しただけでは
、オフロードレースのような過酷な状況下においては、
耐サイドカツト性能が不十分であった。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明は上述した事情にがんが、みなされたものであっ
て、耐サイドカット性を向上させたオフロード走行にも
適する空気入りラジアルタイヤを提供することを目的と
する。

（課題を解決するための手段） 本発明は、２層のカーカス層を有する空気入りラジアル
タイヤにおいて、サイド部からショルダー部にかけて前
記カーカス層間にゴムフィラーを配設すると共に、前記
ゴムフィラーの最大厚さをカーカス層のカーカスコード
径の４〜８倍とし、さらに、外側カーカス層の外側にサ
イド部からショルダー部にかけてスチールコード補強層
を配設したことを特徴とする。

このように本発明では、カーカス層の最外側にスチール
コード補強層を配設したために、サイド部にかかる破壊
エネルギーを向上し、耐サイドカット性が向上する。さ
らにカーカス層間にサイド部からショルダー部にかけて
ゴムフィラーを配設したために、たとえ上記スチールコ
ード補強層までもカットを受けたとしてもゴムフィラー
がそのカットを受は止めるので、内側カーカス層までが
同時にカットを受ける確率を大幅に低減させることがで
きる。

以下、本発明の構成につき詳しく説明する。

第１図は、本発明のオフロードレース用に設計された空
気入りラジアルタイヤの一例の子午線方向半断面説明図
である。第１図において１、タイヤ１はポリエステルコ
ードなどの有機繊維コードからなる内外２層のカーカス
層が３．４配置され、内側カーカス層３は端部がビード
コア２の廻りにタイヤ内側から外側に折り返されて巻き
上げられ、外側カーカス層４は端部が内側カーカス層３
の巻き上げ部の外側を覆うように垂れ下げられている。

トレッド部９には、外側カーカス層４の外側にタイヤ周
方向にタイヤ１周に亘って２枚のスチールベルト層１１
．ｌＩが配置され、これらベルト層の端部はベルトカバ
ー層１２で覆われている。

上述のように２層設けられた内側カーカス層３と外側カ
ーカス層４との間に、サイド部１０からショルダー部１
３にかけてゴムフィラー５が配設され、さらに、外側カ
ーカス層４の外側に、サイド部１０からショルダー部１
３にかけてスチールコード補強Ｈ６が配設されている。

また、このスチールコード補強層６の外側にサイト部Ｉ
Ｏから゛ビード部Ｉ４に亘って、ナイロンコート”ｌｆ
強層７が配設されている。ナイロンコート補強層７は必
要に応じて設ければよく、必ずしも必要とするものでは
ない。

さて、空気入りラジアルタイヤが、オフロードレースの
ような過酷な状況下において走行する場合、確率的にサ
イド部からショルダー部にかけて硬い石等の衝撃を最も
受けやすくなる。

上述した構成からなる本発明の空気入りタイヤでは、カ
ーカス層の最外側とサイド部１０からショルダー部１３
にかけてスチールコード補強層６をもうけているのでサ
イド部の破壊エネルギーが著しく向上しており、硬い石
等に対する耐衝撃性が大きく、耐力・７ト性が大となる
。

また、たとえこのスチールコード補強層６や外側カーカ
ス層５がカットを受けるというようなことが起こっても
、カーカス層間のゴムフィラー４の存在により、内側カ
ーカス層３までが同時にカットを受ける確率を大幅に減
少させることができる。

上述のようなゴムフィラー４の作用を確実なものにする
ため、その最大厚さをカーカス層のカーカスコード径の
４〜８倍とする必要がある。

４倍未満では外側カーカス層５がカットを受けた場合に
、その影響をゴムフィラー４で抑えるのが不十分となる
。また、８倍を超えるとゴムフィラー４が厚くなりすぎ
てタイヤ重量の増加をもたらすため、好ましくない。

さらに、外側カーカス層４の外側に、サイド部１０から
ショルダー部１３にかけてスチールコード補強層６が配
設されている。また、このスチールコード補強層６の外
信にサイド部１０からビード部１４に亘って、ナイロン
コード補強層７が配置されている。ナイロンコード補強
層７は必要に応じて設ければよく、必ずしも必要とする
ものではない。

〔実施例〕

タイヤサイズがいずれも同一の３５　ｘ　１２．５０！
？１５である。

下記の本発明タイヤ及び従来タイヤ（１，■）を試作し
た。

サイドプランジャーテストおよびサイドカットテストを
行ったところ、サイドプランジャーテストの結果は第１
表に、サイドカットテストの結果は第２表にそれぞれ示
す通りであった。

■本発明タイヤ。

・ナイロンコード補強層７を設けなかっ、た以外は第１
図に示すと同しタイヤ構造にした。

・それぞれのカーカス層は１５０００／２（厚さ：１．
３ｍｍ）のポリエステルコードからなり、ゴムフィラー
の最大厚さは１０．４ｍｍ、（カーカス層のカーカスコ
ード径の８倍）スチールコード補強層は７　ｘ３（０，
１５）構造（厚さ：１．６ｍｍ）のスチールコードから
構成した。

■従来タイヤ■。

・第２図に示すタイヤ構造で、カーカス層は本発明タイ
ヤと同一にした。２層のナイロンコード補強層は１２’
６０Ｄ／２（厚さ：１．１ｖｗ）のナイロンコードから
構成した。

■従来タイヤ■。

・第３図に示すタイヤで、カーカス層は本発明と同一に
した。

・芳香族ポリアミド繊維コード補強層は１５０００／２
　（厚さ：１．５ｍｎ＋）の芳香族ポリアミド繊維コー
ドから構成した。

上記３種類の空気入りラジアルタイヤにつき、下記条件
のサイドプランジャーテストおよびサイドカットテスト
を行ったところ、サイドプランジャーテストの結果は第
１表に、サイドカットテストの結果は第２表にそれぞれ
示す通りであった。

第１表及び第２表から本発明タイヤが耐サイドカット性
において優れていることが判る。

サイドプランジャーテスト： Ｊ　Ｉ　５４２３００準拠しその方法をサイド部に適用
して測定した。」結果は従来タイヤ１の測定値を１００
とする指数で表示。数値が大きい方が良い。

サイドカットテスト　　： 試作タイヤを四輪駆動の実車に装着し、オフロードレー
ス用の荒地を９０ｋｍ走行したのち、タイヤに発生した
サイドカット数を測定した。

（来夏以下余白） １Ｊ−表 第２表 〔発明の効果〕 以上説明したように本発明によれば、少なくとも２層の
有機繊維コードからなるカーカス層を有する空気入りラ
ジアルタイヤのサイド部からショルダー部にかけて、カ
ーカス層の眉間にゴムフィラーを配設すると共に、その
ゴムフィラーの最大厚さをカーカス層のカーカスコード
径の４〜８倍とし、さらに、カーカス層の最外側にサイ
ド部からショルダー部にかけてスチールコード補強層を
配設したため、サイド部の破壊エネルギーを大幅に向上
すると共に、最内層のカーカス層までカットが及ぶ確率
を大幅に減少し、耐サイドカット性を向上させることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の空気入りラジアルタイヤの一例の子午
線方向半断面説明図、第２図及び第３図は、それぞれ従
来の空気入りラジアルタイヤの一例の子午線方向部分断
面説明図である。 ■・・・タイヤ、２・・・ビードコア、３・・・内側カ
ーカス層、４・・・外側カーカス層、５・・・ゴムフィ
ラー、６・・・スチールコード補強層。 代理人　弁理士　小　川　信　−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 少なくとも２層の有機繊維コードからなるカーカス層を
   有する空気入りラジアルタイヤにおいて、サイド部から
   ショルダー部にかけて前記カーカス層の層間にゴムフィ
   ラーを配設すると共に、前記ゴムフィラーの最大厚さを
   カーカス層のカーカスコード径の４〜８倍とし、さらに
   、カーカス層の最外側にサイド部からショルダー部にか
   けてスチールコード補強層を配設した空気入りラジアル
   タイヤ。