JPH0420099A - マイクロホン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は音を電気信号に変換するマイクロホン、詳しく
は加わる外部振動を押え、振動ノイズの発生を防止した
マイクロホンに関する。

（従来の技術） 第２図は従来のマイクロホンＡ′を示すもので、このマ
イクロホンＡ′の円筒状ケース１１は、従前ユニおいて
はアルミニウムや亜鉛のダイカストまたは黄銅、アルミ
ニウムのパイプを切削加工した金属あるいはＡＢＳ樹脂
等で成形したものが使用されていた。

しかるに、金属類を使った場合はケース１１を手で持っ
た際、内部損失が小さいため、振動が減衰せずマイクロ
ホンユニット１２に伝達される。

また、熱可塑性樹脂だけで成形したものは軽く振動が伝
わりやすく、その結果、手に持った時の振動でマイクロ
ホンユニット１２が振動し出力端子にノイズが発生する
。また、マイクロホンスタンド等に固定したときも床等
で発生する振動が伝わり振動ノイズが発生する、といっ
た欠点があった。

（発明が解決しようとする諜Ｂ） そこで、二の振動を防ぐため、従来では、マイクロホン
ユニット１２を下部アダプター１３で固定し、その端部
に防振ゴム１４’を、更にユニットの外周部に防振ゴム
１４を設け、この上下の防振動ゴム１４．１４’の間に
パイプ１５を設け、間隔を維持するユニットに防振ゴム
１４．１４’アダプター１３、パイプ１５を組合せた状
態でケースｌｌ内に収納し、ケース内の段に下部防振ゴ
ム１４’がかかるようにし、また、上部防振ゴム１４が
ケース１１の上部端面より少し出る樺にしウィンドスク
リーン１６の開穴部に取付けたリングネジ１７をケース
頂部のネジに結合させると同時に防振ゴム１４を押えて
固定する構成とし、ケース１１の振動をマイクロホンユ
ニット１２に伝わるまでに防振ゴム１４．１４’を介し
減衰させノイズの発生を押えるようにしていた。

このように従来のマイクロホンでは、防振機構が複羅で
、使用部品点数が多く、このため、多くの組立工数を必
要とし、製造が煩雑であるので、コスト高となってしま
うという課題があった。

また、振動を防止するための防振機構の部品が多く、振
動を減衰させるにはそれらの部品の硬度が影響し、部品
の硬度のバラツキが製品の品質を大きく左右し、製品に
バラツキが生じ易いという課題もあった。

本発明はこのようなことに鑑み提案されたもので、その
目的とするところは、簡易構成とし、部品点数を削減し
、かつ組立を容易とし、また、外部振動を確実に減衰さ
せて振動ノイズを除去するとともに、手に持った場合の
感触を良好にしたマイクロホンを提供することを目的と
するものである。

（課題を解決するための手段） 本発明は、内部にマイクロホンユニットを有するマイク
ロホンにおいて、ケースを内側ケースと外側ケースとに
分割し、両者は共に高内部損失を有し、相互に固有振動
数が異なる材質から成り、かつ外側ケースは軟質の材料
にて構成することにより、上記目的を達成している。

（作　用） 本発明では上記のように構成し、グリップ部分に相当す
るケース側にて外部振動を除去してしまうようにし、マ
イクロホンユニットの防振機構の構成を簡易としている
。

また、ケースの素材として軟質のものを用いたため、持
った場合の感触を良くしている。

（実施例） 第１図は本発明の一実施例を示すもので、図中１はマイ
クロホンへの円筒状ケースで、このケース１は内側ケー
スｌａとその外周側に設けられた外側ケース１ｂとを備
え、これら内・外の各ケースｌａ、ｌｂは共に高内部損
失を有するが、相互に開存振動数が異なり、外部から加
わる振動の伝搬を分散させる材料にて成っている。

すなわち、外側ケース１ｂは、例えばゴムや合成樹脂等
の軟質の材料を用い、衝撃に対し緩衝効果をもたせ、か
つ同時に内側ケースｌａの共振を押えるようにし、また
、手で持った時の感触を良好にさせるよう配慮されてい
る。

一方、内側ケース１ａは、ヤング率Ｅが２．５〜６、　
ＯＸ　１０’　　（Ｎ／ｎ？）　、内部損失（ｔａｎ　
δ）が０．０４〜０．０７、密度が２．０〜４．０ｇ／
ｃｄ程度の材料で形成し、外部からの振動に対し、振動
の減衰を大きくさせるように構成されている。

ケース１部分の組立てにあたっては、外側ケース１部分
に内側ケースｌａを圧入させたり、あるいは接着剤を介
して取付ければ良い。なお、内・外の各ケース１ａ、１
ｂは必ずしも密着させる必要はなく、隙間を設けても良
い。

実施例では、内側ケースｌａの材質として、樹脂に、亜
鉛粉、鉄粉等の金属または、高密度無機質粉などの充填
材を加え、高密度化（２，０〜４．０ｇ／ｃｄ）をはか
った熱可デ性樹脂を用いた。但し、樹脂とこれら充填材
との容積比とは樹脂を１００としたとき、充填材は１０
０未満とした。

また、外側ケース１ｂとしては、内側ケースＩａの外周
に接する形の同円状で、材質はポリエステル系、ポリウ
レタン系などのエラストマーないしは、ＣＲ（クロロプ
レンゴム）、■ｌＲ（ブチルゴム）ノリコーンゴムなど
の合成ゴム等の軟質成形材を用いた。

その他、図中２は集音部を構成する底部が開口したほぼ
球状のウィンドスクリーンで、下部はリングネジ３に取
付けられ、このリングネジ３の内周には内側ケースｌａ
の上方外周に形成されたネジ部と螺合するネジ部が形成
され、これによってケース】側ムこ一体的に取付けられ
ている。また、ウィンドスクリーン２の内部には、周知
構成のマイクロホンユニノト４が設けられている。この
マイクロホンユニット４はパツキン５を介し内側ケース
１ａの上部に取付けられ、かつ下部には一対の出力端子
６が設けられ、これに接続された電線７により内側ケー
ス１ａの下部に設けられたコネクター８の端子に接続さ
れ、集音部で受けた音によって発生する出力を外部に送
出するように構成されている。

このように本発明のマイクロホンＡは、グリップ部分に
相当するケースｌを内側ケースｌａと、外側ケース１ｂ
とにより分割し、両者は高内部損失を有するとともに、
振動の伝搬を分散させるべく固有振動数が異なる材料に
て構成し、外側ケースｌｂは軟質の材料を用いて衝撃に
対し緩衝効果を持たせ、内側ケース１ａの共振をも押え
るようにし、外部からの振動を押え、マイクロホンユニ
ット４の支持機構を複雑にすることなく、ケース１自体
によって振動ノイズを除去するようにしている。

（発明の効果） 以上のように本発明によれば、内部にマイクロホンユニ
ットを有するマイクロホンにおいて、ケースを内側ケー
スと外側ケースとに分割し、両者は共に高内部損失を有
し、相互に固有振動数が異なる材質から成り、かつ外側
ケースは軟質の材料にて構成し、簡単な構成により、振
動ノイズ発生を防止でき、また、使用部品点数も少なく
、組立が容易であり、コストダウンを達成できる。

また、部品点数が少ないため、部品のバラツキを押える
ことができ、よって製品の品質のバラツキをなくすこと
ができる。

また、外側ケースは軟質材から成るため、感触も良好で
ある、といった効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の断面図、第２図は従来例を
示す。 Ａ・・・マイクロホン、ｌ・・・ケース、１ａ・・・内
側ケース、ｌｂ・・・外側ケース、４・・・マイクロホ
ンユニット 第 図 第 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 内部にマイクロホンユニットを有するマイクロホンにお
   いて、 ケースを内側ケースと外側ケースとに分割し、両者は共
   に高内部損失を有し、相互に固有振動数が異なる材質か
   ら成り、かつ外側ケースは軟質の材料にて構成したこと
   を特徴とするマイクロホン。