JP3208827B2 - マイクロホン - Google Patents

マイクロホン

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JP3208827B2
JP3208827B2 JP07936092A JP7936092A JP3208827B2 JP 3208827 B2 JP3208827 B2 JP 3208827B2 JP 07936092 A JP07936092 A JP 07936092A JP 7936092 A JP7936092 A JP 7936092A JP 3208827 B2 JP3208827 B2 JP 3208827B2
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  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)
  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマイクロホンに関し、特
にマイクロホン筐体からマイクロホン・ユニットへの有
害な振動の伝播を防止する防振部材の防振効果の向上を
図るようにしたマイクロホンに関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロホン、特にハンドマイク(手持
ちマイク)においては、ノイズの低減を図るため、グリ
ップ部から振動板へ至る振動の伝播を防止することが必
要である。特に、グリップ部を把持した際の振動に起因
して発生する略200Hz以下の周波数領域に発生する
ノイズは、タッチ・ノイズと称され、音質劣化の大きな
原因となっている。
【0003】かかる不要な振動により起電再生されるノ
イズを低減させるために、マイクロホン・ユニットを弾
性防振部材を介してグリップ部に支持するマイクロホン
が知られている。これを、ダイナミック型マイクロホン
を例とし、図3を参照しながら説明する。
【0004】このマイクロホンは、マイクロホン・ユニ
ット103の背面側に弾性材料からなる防振部材118
を冠着し、この防振部材118を介してマイクロホン・
ユニット103をグリップ・ケース102に支持してい
る。
【0005】マイクロホン・ユニット103は、永久磁
石、ヨーク、センターポール等から構成される磁気回路
部110、この磁気回路部110が形成する磁気ギャッ
プ中を運動するボイスコイル109が背面側に巻回され
てなる振動板108、この振動板108の保護と高域補
償を兼ねるイコライザ107、このイコライザ107上
に装着されスポンジ等からなる防塵用のユニット・スク
リーン106等から構成される。上記グリップ・ケース
102の内部には、磁気回路部110から引き出される
接続コード111,112やアース線116、マイク・
トランス117等が収納され、側壁面にはスイッチ・ユ
ニット104が配設され、また下端部にはキャノン・プ
ラグ105が形成されている。
【0006】防振部材118は、ゴム等の弾性材料をカ
ップ状に成形したものであり、その開口端部においてマ
イクロホン・ユニット103の背面側に冠着されるとと
もに、中央部において磁気回路部110に到達するアー
ス・ボルト115により固定されている。防振部材11
8の変形は、アース・ボルト115を磁気回路部110
の表面にまで到達する金属製のパイプ113中を挿通さ
せることにより防止されている。アース・ボルト115
の螺子頭とパイプ113との間にはワッシャ114が介
在され、このワッシャ114にアース線116が半田付
けされている。
【0007】防振部材118は、その側壁面の一部にお
いてグリップ・ケース102に当接され、この当接部分
の近傍においてマイクロホン・ユニット103を保護す
るためのウィンド・スクリーン101がグリップ・ケー
ス102に防振部材118とともに嵌合されている。
【0008】このように弾性材料からなる防振部材11
8を配設することにより、マイクロホン・ユニット10
3とグリップ・ケース102との間に振動の伝播速度の
速い剛性材料が介在されていないため、タッチノイズを
低減することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の防振
部材118の防振特性は、主としてゴム材料自身の持つ
弾性率と形状効果に依存している。防振効果を一層高め
ようとすると、次のような問題が生ずる。すなわち、肉
厚で大型の防振部材が使用できれば防振効果は向上する
が、グリップ・ケースという限られた容積内では大型化
にも自ずと限度がある。そこで、防振部材の寸法を実用
的な範囲に抑えたまま防振効果を向上させることが必要
となるが、現存のゴム材料の中から適当な弾性率を有す
るものを選択することは困難である。
【0010】そこで本発明は、上述の困難を克服し、従
来にも増して防振効果を高めたマイクロホンを提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明は、マイクロホン・ユニットが、弾性防振部
材を介してマイクロホン筐体に支持されてなるマイクロ
ホンにおいて、弾性防振部材を、マイクロホン・ユニッ
トの背面側に冠着されるキャップ部と、キャップ部に接
着され側壁の一部においてマイクロホン筐体に当接され
るカップ部とから構成し、キャップ部とカップ部とによ
り形成される空洞部にゲル状組成物を封入するととも
に、マイクロホン・ユニットから導出される接続コード
を挿通するための管状部と、アース・ボルト用のパイプ
を挿通するための管状部を設けるようにしたものであ
る。
【0012】
【作用】本発明はに係るマイクロホンは、キャップ部と
カップ部とにより形成される空洞部に封入されるゲル状
組成物により、マイクロホン筐体を介して伝達される振
動が減衰され、管状部及びアース・ボルト用のパイプに
より弾性防振部材の変形が防止される。
【0013】
【実施例】以下、本発明を適用してダイナミック型マイ
クロホンを構成した具体例を、図1及び図2を参照しな
がら説明する。
【0014】このマイクロホンは、図1に示されるよう
に、マイクロホン・ユニット3の背面側にゲル状組成物
21を封入した弾性材料からなる防振部材20を冠着
し、この防振部材20を介してマイクロホン・ユニット
3をグリップ・ケース2に支持してなる。
【0015】マイクロホン・ユニット3は、永久磁石、
ヨーク、センターポール等から構成される磁気回路部1
0,この磁気回路部10が形成する磁気ギャップ中を運
動するボイスコイル9が背面側に巻回されてなる振動板
8、この振動板8の保護と高域補償を兼ねるイコライザ
7、このイコライザ7上に装着されスポンジ等からなる
防塵用のユニット・スクリーン6等から構成される。
【0016】グリップ・ケース2の内部には、磁気回路
部10から引き出される接続コード11,12やアース
線16、マイク・トランス17等が収納され、側壁面に
はスイッチ・ユニット4が配設され、また下端部にはキ
ャノン・プラグ5が形成されている。
【0017】防振部材20は弾性材料であるクロロプレ
ン・ゴムの成形体であり、マイクロホン・ユニット3の
背面側に冠着される円形の外周部を有するキャップ部1
8と、このキャップ部18に接着されるカップ部19か
ら構成されている。防振部材20の中央部には金属製の
パイプ13が挿通され、さらにこのパイプ13に磁気回
路部10まで到達するアース・ボルト15がアース線1
6をハンダ付けするためのワッシャ14を介して挿通さ
れている。カップ部19の空洞部(図2の19c参
照。)には、ゲル状組成物21が封入されている。
【0018】防振部材20は、カップ部19の側壁面の
一部においてグリップ・ケース2に当接され、この当接
部分の近傍においてマイクロホン・ユニット3を保護す
るためのウィンド・スクリーン1がグリップ・ケース2
に該防振部材20とともに嵌合されている。
【0019】ここで、防振部材20の分解斜視図を図2
に示す。
【0020】キャップ部18の円形の平坦面には、中央
部にパイプ13を挿通するための中心孔18a、その傍
らに接続コード11,12を挿通するための側孔18b
が穿設されている。
【0021】一方のカップ部19は、その空洞部19c
に図示されないゲル状組成物21を貯留保持するもので
ある。空洞部19cの中央部には、パイプ13を挿通す
るための中心管状部19a、その傍らには接続コード1
1,12を挿通するための側管状部19bが中心管状部
19aに隣接するごとく形成されている。これにより、
ゲル状組成物21とパイプ13あるいは接続コード1
1,12とが直接接触しないようになされている。
【0022】キャップ部18の円形の底面と、カップ部
19の上端部の直径はほぼ等しい。また、上記中心孔1
8aと中心管状部19aの開口径、及び上記側孔18b
と側管状部19bの開口径はそれぞれ等しく、その配設
位置も互いに対応している。したがって、キャップ部1
8の底面とカップ部19の上端面とを当接して接着すれ
ば一体的に防振部材20を構成することができ、しかも
この接着により空洞部19は密閉空間となるので、この
中にゲル状組成物21を封入しても漏出させずにこれを
保持することができる。
【0023】ゲル状組成物21としては、シリコーン
油、あるいはこの中に炭酸カルシウム粉末を分散させて
ゲル化させた材料等を用いることができる。
【0024】このようにゲル状組成物21が封入された
防振部材20は、従来の中空状の防振部材に比べ、特に
100kHz以下の低域において格段に優れた防振特性
を示した。本発明のマイクロホンにおいては、従来のマ
イクロホンに比べてタッチノイズを大幅に低減すること
ができた。
【0025】ところで、本発明は上述の実施例に何ら限
られるものではなく、防振部材やゲル状組成物の構成材
料は所望の防振特性に応じて適宜選択可能である。
【0026】また、防振部材の形状も上述の形状に限ら
れるものではない。たとえば、接続コードを挿通させる
ための側孔や側管状部は中心孔や中心管状部に隣接しな
い部位に設けられてもよい。さらに、防振部材の側壁の
一部を肉厚に形成してこの部分に貫通孔を設けたり、外
側壁面に溝を形成し、これら貫通孔や溝に接続コードを
挿通させるようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】上述したように、本発明は、弾性防振部
材を構成する弾性体が有する固有の防振効果に加え、そ
の内部に封入されたゲル状組成物の防振効果を得ること
ができるので、マイクロホン・ユニット内の振動板に音
声以外の不要な振動が伝達されることがなく、音質の劣
化や雑音の起電再生等を極めて効果的に防止することが
できる。
【0028】また、本発明は、カップ部とキャップ部よ
り形成される防振部材の空洞部にゲル状組成物を封入す
るのみであるので、その製作は容易であり、さらに管状
部により接続コード、パイプ、アース・ボルトがゲル状
物質と直接接触することがないのでこれらの劣化が防止
され、しかも、管状部及びアース・ボルト用のパイプに
より弾性材料に形成された弾性防振部材の変形を防止す
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したダイナミック型マイクロホン
の一構成例を示す概略断面図である。
【図2】図1のマイクロホンに使用されている防振部材
を、その周辺部材とともに示す分解斜視図である。
【図3】従来のダイナミック型マイクロホンの一構成例
を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 グリップ・ケース、 3 マイクロホン・ユニッ
ト、 8 振動板、 10 磁気回路部、 11,12
接続コード、 13 パイプ、 15 アース・ボル
ト、 18 キャップ部、 19 カップ部、 20
防振部材、 21ゲル状組成物

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロホン・ユニットが、弾性防振部
    材を介してマイクロホン筐体に支持されてなるマイクロ
    ホンにおいて、 前記弾性防振部材は、前記マイクロホン・ユニットの背
    面側に冠着されるキャップ部と、前記キャップ部に接着
    され側壁の一部において前記マイクロホン筐体に当接さ
    れるカップ部とからなり、前記キャップ部と前記カップ
    部とにより形成される空洞部には、ゲル状組成物が封入
    されるとともに、前記マイクロホン・ユニットから導出
    される接続コードを挿通するための管状部と、アース・
    ボルト用のパイプを挿通するための管状部が設けられて
    いることを 特徴とするマイクロホン。
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