JPH05244678A - マイクロホン - Google Patents

マイクロホン

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JPH05244678A
JPH05244678A JP7936092A JP7936092A JPH05244678A JP H05244678 A JPH05244678 A JP H05244678A JP 7936092 A JP7936092 A JP 7936092A JP 7936092 A JP7936092 A JP 7936092A JP H05244678 A JPH05244678 A JP H05244678A
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JP
Japan
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microphone
insulator
vibration
gel composition
cap
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JP7936092A
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JP3208827B2 (ja
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Yoshiyuki Kanbe
義幸 掃部
Masao Fujihira
正男 藤平
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マイクロホンにおけるタッチノイズを低減さ
せる。 【構成】 たとえばクロロプレン・ゴムの成形体からな
るインシュレータ20を、マイクロホン・ユニット3の
背面側に冠着されるキャップ18と、これに接着され側
面の一部においてグリップ・ケース2に当接されるカッ
プ19から構成する。内部の密閉空間には、たとえばシ
リコーン油に炭酸カルシウム粉末を分散させて調製した
ゲル状組成物21を封入する。アース・ボルト15や接
続コード11,12は、ゲル状組成物21と接触せずに
インシュレータ20を挿通できる構成とする。ゴムとゲ
ル状組成物の双方の防振効果により、グリップ・ケース
2に加わる振動が効果的に減衰され、振動板8に不要な
振動が伝達されないので、音質の劣化を防止し、タッチ
ノイズが低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマイクロホンに関し、特
にマイクロホン筐体からマイクロホン・ユニットへの有
害な振動の伝播を防止する防振部材の防振効果の向上に
関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロホン、特にハンドマイク(手持
ちマイク)においては、グリップ部から振動板へ至る振
動の伝播を防止することが、ノイズ低減の観点から重要
である。特に、グリップ部を把持した際の振動に起因し
ておおよそ200Hz以下の周波数領域に発生するノイ
ズはタッチ・ノイズと呼ばれており、音質劣化の大きな
原因となっている。
【0003】かかる不要な振動により起電再生されるノ
イズを低減させるために、マイクロホン・ユニットを弾
性防振部材を介してグリップ部に支持するマイクロホン
が従来から知られている。これを、ダイナミック型マイ
クロホンを例とし、図3を参照しながら説明する。この
マイクロホンは、マイクロホン・ユニット103の背面
側に弾性材料からなるインシュレータ118を冠着し、
このインシュレータ118を介してマイクロホン・ユニ
ット103をグリップ・ケース102に支持してなるも
のである。
【0004】上記マイクロホン・ユニット103は、永
久磁石,ヨーク,センターポール等から構成される磁気
回路部110,この磁気回路部110が形成する磁場中
を運動するボイスコイル109が背面側に巻回されてな
る振動板108、この振動板108の保護と高域補償を
兼ねるイコライザ107、このイコライザ107上に装
着されスポンジ等からなる防塵用のユニット・スクリー
ン106等から構成される。上記グリップ・ケース10
2の内部には、上記磁気回路部110から引き出される
接続コード111,112やアース線116、マイク・
トランス117等が収納され、側壁面にはスイッチ・ユ
ニット104が配設され、また下端部にはキャノン・プ
ラグ105が形成されている。
【0005】上記インシュレータ118は、ゴム等の弾
性材料をカップ状に成形したものであり、その開口端部
においてマイクロホン・ユニット103の背面側に冠着
されると共に、中央部において磁気回路部110に到達
するアース・ボルト115により固定されている。イン
シュレータ118の変形は、上記アース・ボルト115
を磁気回路部110の表面にまで到達する金属製のパイ
プ113中を挿通させることにより、防止されている。
また、アース・ボルト115の螺子頭とパイプ113と
の間にはワッシャ114が介在され、このワッシャ11
4に上記アース線116がハンダ付けされている。
【0006】インシュレータ118は、その側壁面の一
部においてグリップ・ケース102に当接され、この当
接部分の近傍においてマイクロホン・ユニット103を
保護するためのウィンド・スクリーン101がグリップ
・ケース102にインシュレータ118と共に嵌合され
ている。このようにインシュレータ118が配設された
構成によれば、マイクロホン・ユニット103とグリッ
プ・ケース102との間に振動の伝播速度の速い剛性材
料が介在されていないため、タッチノイズを低減するこ
とができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のイン
シュレータ118の防振特性は、主としてゴム材料自身
の持つ弾性率と形状効果に依存している。しかし、防振
効果を一層高めようとすると、次のような問題が生ず
る。すなわち、肉厚で大型のインシュレータが使用でき
れば防振効果は向上するが、グリップ・ケースという限
られた容積内では大型化にも自ずと限度が生ずる。そこ
で、インシュレータの寸法を実用的な範囲に抑えたまま
防振効果を向上させることが必要となるが、現存のゴム
材料の中から適当な弾性率を有するものを選択すること
は困難である。
【0008】そこで本発明は、上述の困難を克服し、従
来にも増して防振効果を高めたマイクロホンを提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のマイクロホンは
上述の目的を達成するために提案されるものであり、マ
イクロホン・ユニットがその背面側に冠着され内部に空
洞部を有する弾性防振部材を介してマイクロホン筐体に
支持されてなり、前記空洞部にゲル状組成物が封入され
てなることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明では、弾性防振部材の内部の空洞部にゲ
ル状組成物を封入したものを使用する。ゲル状組成物は
流動性を有するため、振動の減衰効果が固体に比べて格
段に大きい。したがって、弾性防振部材を構成する弾性
体が単独では達成できない防振効果をゲル状組成物が補
い、特に低域におけるダンピング特性を改善し、タッチ
ノイズを低減させることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を適用してダイナミック型マイ
クロホンを構成した具体例を、図1および図2を参照し
ながら説明する。このマイクロホンは、図1に示される
ように、マイクロホン・ユニット3の背面側にゲル状組
成物21を封入したインシュレータ20を冠着し、この
インシュレータ20を介してマイクロホン・ユニット3
をグリップ・ケース2に支持してなるものである。
【0012】上記マイクロホン・ユニット3は、永久磁
石,ヨーク,センターポール等から構成される磁気回路
部10,この磁気回路部10が形成する磁場中を運動す
るボイスコイル9が背面側に巻回されてなる振動板8、
この振動板8の保護と高域補償を兼ねるイコライザ7、
このイコライザ7上に装着されスポンジ等からなる防塵
用のユニット・スクリーン6等から構成される。
【0013】上記グリップ・ケース2の内部には、上記
磁気回路部10から引き出される接続コード11,12
やアース線16、マイク・トランス17等が収納され、
側壁面にはスイッチ・ユニット4が配設され、また下端
部にはキャノン・プラグ5が形成されている。
【0014】上記インシュレータ20はクロロプレン・
ゴムの成形体であり、マイクロホン・ユニット3の背面
側に冠着される円形の外周部を有するキャップ18と、
このキャップ18に接着されるカップ19から構成され
ている。インシュレータ20の中央部には金属製のパイ
プ13が挿通され、さらにこのパイプ13に磁気回路部
10まで到達するアース・ボルト15がアース線16を
ハンダ付けするためのワッシャ14を介して挿通されて
いる。カップ19の空洞部(図2の19c参照。)に
は、ゲル状組成物21が封入されている。
【0015】インシュレータ20は、カップ19の側壁
面の一部においてグリップ・ケース2に当接され、この
当接部分の近傍においてマイクロホン・ユニット3を保
護するためのウィンド・スクリーン1がグリップ・ケー
ス2に該インシュレータ20と共に嵌合されている。
【0016】ここで、上記インシュレータ20の分解斜
視図を図2に示す。上記キャップ18の円形の平坦面に
は、中央部にパイプ13を挿通するための中心孔18
a、その傍らに接続コード11,12を挿通するための
側孔18bが穿設されている。一方のカップ19は、そ
の空洞部19cに図示されないゲル状組成物21を貯留
保持するものである。上記空洞部19cの中央部には、
パイプ13を挿通するための中心管状部19a、その傍
らには接続コード11,12を挿通するための側管状部
19bが該中心管状部19aに隣接するごとく形成され
ている。これにより、ゲル状組成物21とパイプ13あ
るいは接続コード11,12とが直接接触しないように
なされている。
【0017】上記キャップ18の円形の底面と、上記カ
ップ19の上端部の直径はほぼ等しい。また、上記中心
孔18aと中心管状部19aの開口径、および上記側孔
18bと側管状部19bの開口径はそれぞれ等しく、そ
の配設位置も互いに対応している。したがって、キャッ
プ18の底面とカップ19の上端面とを当接して接着す
れば一体的にインシュレータ20を構成することがで
き、しかもこの接着により空洞部19は密閉空間となる
ので、この中にゲル状組成物21を封入しても漏出させ
ずにこれを保持することができる。
【0018】上記ゲル状組成物21としては、シリコー
ン油、あるいはこの中に炭酸カルシウム粉末を分散させ
てゲル化させた材料等を用いることができる。
【0019】このようにゲル状組成物21が封入された
インシュレータ20は、従来の中空状のインシュレータ
に比べ、特に100kHz以下の低域において格段に優
れた防振特性を示した。本発明のマイクロホンにおいて
は、従来のマイクロホンに比べてタッチノイズを大幅に
低減することができた。
【0020】ところで、本発明は上述の実施例に何ら限
定されるものではなく、インシュレータやゲル状組成物
の構成材料は所望の防振特性に応じて適宜選択可能であ
る。また、インシュレータの形状も上述の形状に限られ
るものではない。たとえば、接続コードを挿通させるた
めの側孔や側管状部は中心孔や中心管状部に隣接しない
部位に設けられていても良い。さらにあるいは、インシ
ュレータの側壁の一部を肉厚に形成してこの部分に貫通
孔を設けたり、外側壁面に溝を形成し、これら貫通孔や
溝に接続コードを挿通させるようにしても良い。
【0021】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明を適用すれば弾性防振部材を構成する弾性体に固有の
防振効果に加え、その内部に封入されたゲル状組成物の
防振効果を得ることができる。したがって、マイクロホ
ン・ユニット内の振動板に音声以外の不要な振動が伝達
されることがなく、音質の劣化や雑音の起電再生等を極
めて効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したダイナミック型マイクロホン
の一構成例を示す概略断面図である。
【図2】図1のマイクロホンに使用されているインシュ
レータを、その周辺部材と共に示す分解斜視図である。
【図3】従来のダイナミック型マイクロホンの一構成例
を示す概略断面図である。
【符号の説明】
2 ・・・グリップ・ケース 3 ・・・マイクロホン・ユニット 8 ・・・振動板 10 ・・・磁気回路部 11,12・・・接続コード 13 ・・・パイプ 15 ・・・アース・ボルト 18 ・・・キャップ 19 ・・・カップ 20 ・・・インシュレータ 21 ・・・ゲル状組成物

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マイクロホン・ユニットがその背面側に冠
    着され内部に空洞部を有する弾性防振部材を介してマイ
    クロホン筐体に支持されてなり、前記空洞部にゲル状組
    成物が封入されてなることを特徴とするマイクロホン。
JP07936092A 1992-02-29 1992-02-29 マイクロホン Expired - Fee Related JP3208827B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007214840A (ja) * 2006-02-09 2007-08-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd マイクロホン装置
JP2009017326A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Audio Technica Corp マイクロホン
JP2017041674A (ja) * 2015-08-17 2017-02-23 株式会社オーディオテクニカ マイクロホン装置

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JP2009017326A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Audio Technica Corp マイクロホン
JP2017041674A (ja) * 2015-08-17 2017-02-23 株式会社オーディオテクニカ マイクロホン装置

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